以下では、まず、本発明の一実施形態に係るテレビジョン受像機(表示装置)の全体構成について説明し、その後に当該テレビジョン受像機の電源をオフにした際の機能について詳細に説明する。
〔テレビジョン受像機10の概要〕
本実施形態に係るテレビジョン受像機(表示装置)10(以下、「TV受像機10」ともいう。)の概要について、図2〜図4を参照して説明する。図2は、本発明の一実施形態におけるTV受像機の内部構成を示すブロック図であり、図3は、本発明の一実施形態におけるTV受像機の外観を示す図である。また、図4は、図3に示すTV受像機の要部を示す図である。
図2に示すように、TV受像機10は、バスに接続されたCPU(Central Processing Unit)6およびメモリ7を有している。CPU6を含むコンピュータ・システムは、TV受像機10を制御する。また、メモリ7は、TV受像機10をコンピュータ・システムによって動作させるための各種の制御プログラムを記憶している。すなわち、TV受像機10の動作は、CPU6、およびメモリ7に記憶された各種の制御プログラムによって制御される。
メモリ7は、通常RAM(Random Access Memory)によって構成されるが、一部にROM(Read Only Memory)を含んでいてもよい。また、書き換え可能なフラッシュメモリ等を含んでいてもよい。メモリ7は、CPU6を動作させるためのOS(Operating System)または各種の制御ソフト等が記憶され、放送波を介して受信した電子番組表(EPG;Electronic Program Guide)データ等の番組情報に関するデータ、OSD(On Screen Display)表示を行う際に必要となるOSD用画像データ等を記憶している。また、メモリ7は、各種の制御動作に必要なワークメモリとして働くワーク領域を有している。
TV受像機10は、アナログチューナー部12と、デジタルチューナー部14と、IP(Internet Protocol)放送チューナー部23とを備えている。
また、TV受像機10は、外部入力部31を備えている。外部入力部31は、ハードディスクドライブ(HDD)、SDカード等の固体メモリ、ブルーレイディスク(BD)、DVD(Digital Versatile Disc)、またはコンパクトディスク(CD)等のディスク装置等、種々の外部機器30が接続可能となっている入力部である。外部入力部31は、これらの外部機器30からデータが入力され、入力されたデータのうち映像信号をビデオセレクター部18に送信し、音声信号をオーディオセレクター部26に送信する。
また、TV受像機10は、受信部が受信した放送信号を基に表示画像を生成する生成部として、AVスイッチ部13、デジタル復調部15、分離部(DMUX;DeMultiplexer)16、ビデオデコード/キャプチャー部17、ビデオセレクター部18、映像処理部19、加算回路20、EPG/OSD/予約処理部24、オーディオデコード部25、オーディオセレクター部26、選局部33、および通信制御部34を備えている。また、TV受像機10は、生成部が生成した表示画像を出力する出力部47として、表示制御部21、液晶表示装置22、音声出力変換部27、およびスピーカー28を備えている。また、TV受像機10は、リモコン受光部(受け付け手段)35と、センターアイコンLED(表示灯)37と、複数のタッチパネルLED(光源)58により構成されたタッチパネルLED群38と、ロゴLED(表示灯)39と、OPC(Organic Photo Conductor)(RBG)センサー(光センサー)71(以下、「OPCセンサー71」ということとする。)とを備えている。
また、図2および図3に示すように、TV受像機10は、その筐体部に、表示画面60と、センターアイコン61と、タッチパネル62と、ロゴ63とを備えている。
アナログチューナー部12は、アナログテレビ放送信号(以下、単に「放送信号」ともいう。)を受信する受信部である。アナログチューナー部12は、選局部33からの選局指示に応じて、受信するチャンネルを選局し、アナログ放送受信用のアンテナ11を介してアナログテレビ放送信号を受信する。そして、受信した放送信号をAVスイッチ部13に送信する。
AVスイッチ部13は、アナログチューナー部12から受信した放送信号を、音声信号と映像信号とに分離し、映像信号をビデオセレクター部18に送信し、音声信号をオーディオセレクター部26に送信する。
デジタルチューナー部14は、デジタル放送信号(以下、単に「放送信号」ともいう。)を受信する受信部である。デジタルチューナー部14は、選局部33からの選局指示に応じて、受信するチャンネルを選局し、デジタル放送受信用のアンテナ40を介してデジタルテレビ放送信号を受信する。そして、受信した放送信号をデジタル復調部15に送信する。
デジタル復調部15は、デジタルチューナー部14から受信した放送信号を復調し、分離部(DMUX)16に送信する。
IP放送チューナー部23は、IP放送信号(以下、単に「放送信号」ともいう。)を受信する受信部である。IP放送チューナー部23は、選局部33からの選局指示に応じて、受信する特定のIP放送の選局を行い、電話回線・LAN(Local Area Network)等に接続された通信制御部34を介してIP放送信号を受信する。そして、受信した放送信号を分離部(DMUX)16に送信する。
分離部(DMUX)16は、デジタル復調部15またはIP放送チューナー部23から受信した放送信号に含まれる、多重化された映像データおよび音声データを分離する。そして、分離した映像データをビデオデコード/キャプチャー部17に送り、分離した音声データをオーディオデコード部25に送る。さらに、分離部(DMUX)16は、放送信号に含まれるEPGデータ等のデータを抽出し、EPG/OSD/予約処理部24に送信する。なお、分離部(DMUX)16によって抽出された放送信号は、必要に応じてCPU6による書き込み制御によりメモリ7に記録される。
ビデオデコード/キャプチャー部17は、分離部(DMUX)16によって分離された映像データを映像信号にデコードしたり、映像データに含まれるビデオ情報を静止画としてキャプチャーしたりする。ビデオデコード/キャプチャー部17は、デコードした映像信号をビデオセレクター部18に送信する。
ビデオセレクター部18は、CPU6から受信した制御信号に基づいて、AVスイッチ部13から受信した映像信号と、外部入力部31から受信した映像信号と、ビデオデコード/キャプチャー部17から受信した映像信号とのうち、1つの映像信号を選択して映像処理部19に送信する。
映像処理部19は、受信した映像信号に対して、例えば、ノイズリダクションの処理、シャープネスの調整、またはコントラストの調整等の映像処理を行い、液晶表示装置22に最適な映像信号を含む映像データに変換する。そして、変換した映像データを加算回路20に送信する。
EPG/OSD/予約処理部24は、受信したEPGデータ、またはメモリ7に定期的に更新保存されたEPGデータに基づき電子番組表を作成する。また、EPG/OSD/予約処理部24は、メモリ7に予め保存されているOSDデータを描画する。当該OSDデータとは、例えば、予めメモリ7に記憶された設定メニュー画面、音量ケージ、現在時刻、または選局チャンネル等の各種情報を描画するためのデータである。そして、EPG/OSD/予約処理部24は、EPGデータおよびOSDデータを加算回路20に送信する。また、EPG/OSD/予約処理部24は、電子番組表を利用して番組の予約処理等を行う。
加算回路20は、受信したEPGデータ、OSDデータおよび映像データを、表示制御部21に加算する。
表示制御部21は、映像データを液晶表示装置22に表示させるための駆動回路を含む部分である。表示制御部21は、加算回路20によって加算されたEPGデータまたはOSDデータを、加算回路20によって加算された映像データに加えて液晶表示装置22に送信する。
液晶表示装置22は、表示制御部21から受信した映像データを画面上に表示する。
通信制御部34は、電話回線、LAN、またはインターネット等のネットワーク網を介して通信を確立させるように制御を行う。
オーディオデコード部25は、分離部(DMUX)16によって分離された音声データを音声信号にデコードするものである。オーディオデコード部25は、デコードした音声信号をオーディオセレクター部26に送信する。
オーディオセレクター部26は、AVスイッチ部13から受信した音声信号と、外部入力部31から受信した音声信号と、オーディオデコード部25から受信した音声信号とのうち、CPU6からの制御に基づいて、ビデオセレクター部18が選択した映像信号に対応する音声信号を選択する。そして、選択した音声信号を音声出力変換部27に送信する。
音声出力変換部27は、受信した音声信号を、スピーカー28における再生に最適な信号に変換してスピーカー28に送信する。
リモコン受光部35は、リモートコントローラー36(以下リモコン36という)からの光信号を受信して、リモコン36からの制御信号を受け付けるためのものである。これによって、リモコン受光部35は、リモコン36を介してユーザ(視聴者)からの指示を受け付ける。
センターアイコン61は、TV受像機10の筐体におけるユーザによって視認され得る位置に設けられている、マーク、文字などの形状の部材である。ここでは、センターアイコン61は、TV受像機10の表示画面60の下部の中央に設けられている。センターアイコン61は、TV受像機10の内部から光が照射されることによって、その形状が強調して表示(以下、「強調表示」ともいう。)されるように構成されている。
センターアイコンLED37は、TV受像機10の内部であってセンターアイコン61の近傍に備えられたLEDであり、発光(点灯)することによってセンターアイコン61に光を照射し、これを強調表示させるものである。ここでは、センターアイコンLED37の発光によって、センターアイコン61の形状が白く光って表示される。
タッチパネル62は、TV受像機10の筐体に設けられたタッチパネルであり、タッチセンサを備えている。タッチパネル62には、IC65が設けられており、このIC65がタッチパネル62におけるキーの読み込み、タッチパネルLED群38の制御などを行なう。ここでは、タッチパネル62は、TV受像機10の表示画面60の右下に設けられている。
ここで、本実施形態におけるタッチパネル62について図4を参照して説明する。図4には、TV受像機10のうち、タッチパネル62が設けられた部分のみを示す。図4に示すように、タッチパネル62上には、タッチするための複数のキー64が設けられている。ここでは、キー64は、7個設けられている。それぞれのキー64は、ユーザからタッチされることによって、そのキー64に対応する操作をTV受像機10に対して行なうための指示を受け付けるものである。それぞれのキー64に対応する操作は、予め設定されてメモリ7等に記憶されている。
TV受像機10に対して行なう操作とは、例えば、電源をONまたはOFFする操作、音量を調節する操作、チャンネルを変更する操作、入力切替を行なう操作、メニュー画面を表示する操作などが挙げられる。
タッチパネル62における複数のキー64は、TV受像機10の内部から光が照射されることによって、強調表示されるように構成されている。強調表示されるとは、例えばキー64全体が光って表示されるなどである。
タッチパネルLED群38におけるタッチパネルLED58は、TV受像機10の内部であってタッチパネル62のキー64毎の近傍に、1つずつ備えられている。すなわち、TV受像機10は、タッチパネル62におけるキー64の数と同数のタッチパネルLED58を備えている。すなわちここでは、タッチパネルLED58は7個である。タッチパネルLED58は、発光(点灯)することによって、対応するキー64を照明し、これを強調表示させるものである。
ロゴ63は、TV受像機10におけるユーザによって視認され得る位置に設けられている、社名、製品名などを表す文字、記号等の形状の部材である。ここでは、ロゴ63は、TV受像機10の表示画面60の下部の左端に設けられている。ロゴ63は、TV受像機10の内部から光が照射されることによって、強調表示されるように構成されている。
ロゴLED39は、TV受像機10の内部であってロゴ63の近傍に備えられたLEDであり、発光(点灯)することによってロゴ63に光を照射し、これを強調表示させるものである。
なお、センターアイコンLED37、タッチパネルLED58およびロゴLED39には、白色LED等の各色のLEDを用いることができる。また、これらは、センターアイコン61、タッチパネル62における複数のキー64、およびロゴ63の上から光を照射することによって、これらが白く浮かび上がって見えるように表示させるものであってもよい。なお、表示灯、および光源としては、LEDに限らず、光を出射することができる公知の光源を用いることができる。
OPCセンサー71は、TV受像機10の周囲の明るさ(照度)を検出する光センサーである。OPCセンサー71は、バスに接続されている。
また、TV受像機10は、メインのCPU6以外にサブマイコン45を備えている。
サブマイコン45は、CPU6、メモリ7、AVスイッチ部13、デジタル復調部15、分離部(DMUX)16、ビデオデコード/キャプチャー部17、ビデオセレクター部18、映像処理部19、IP放送チューナー部23、EPG/OSD/予約処理部24、オーディオデコード部25、オーディオセレクター部26、外部入力部31、選局部33、通信制御部34、リモコン受光部35、センターアイコンLED37、タッチパネルLED群38およびロゴLED39にバスを介して接続している。また、サブマイコン45は、電源部42およびバックアップ電源部41に接続している。サブマイコン45は、これらの接続された部材を制御している。
また、本実施形態に係るサブマイコン45は、後述する構成を有することによって、センターアイコンLED37、タッチパネルLED群38およびロゴLED39の点灯パターンを制御している。
本実施形態に係るTV受像機10では、リモコン受光部35およびセンターアイコンLED37以外のサブマイコン45に接続された部材と、アナログチューナー部12、デジタルチューナー部14、および加算回路20とを含めたものを処理部46としている。また、表示制御部21、液晶表示装置22、音声出力変換部27、およびスピーカー28を含めたものを出力部47としている。
電源部42は、TV受像機10におけるメインの電源であり、TV受像機10がONされると起動し、TV受像機10がOFFされると停止する。電源部42には、コンセント等を通じて外部から電力が供給されており、処理部46、出力部47、およびバックアップ電源部41に電力を供給する。電源部42としては、例えばデジタル5V(D5V)等が挙げられる。
バックアップ電源部41は、TV受像機10におけるサブの電源であり、TV受像機10の電源がONの状態またはOFFの状態にかかわらず、常に通電している電源である。バックアップ電源部41は、電源部42から電力が供給されており、サブマイコン45、リモコン受光部35、タッチパネル62、センターアイコンLED37、およびOPCセンサー71に電力を供給する。バックアップ電源部41としては、例えばバックアップ5V(BU5V)等が挙げられる。
このように、TV受像機10における各部材に電力を供給するための電源として、電源部42とバックアップ電源部41との2つの電源を備えていることにより、消費電力を抑えることができる。また、LEDは消費電力が大きいが、センターアイコンLED37に電力を供給する電源と、タッチパネルLED群38およびロゴLED39に電力を供給する電源とが異なるため、各電源の容量をオーバーすることを防止することができる。
なお、TV受像機10は、人感センサーなどの種々のセンサーをさらに備えていてもよい。例えば人感センサーは、TV受像機10を視聴しているユーザを検知する。
〔サブマイコン45の構成〕
サブマイコン45の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるTV受像機が備えるサブマイコンの構成を示すブロック図である。
サブマイコン45は、記憶部(記憶手段)51、動作状態検出部52、パターン取得部53、パターン書き換え部54、センターアイコンLED制御部(表示灯制御手段)55、タッチパネルLED制御部(照明手段)56、およびロゴLED制御部(表示灯制御手段)57を備えている。サブマイコン45は、これらの部材を制御することによって、センターアイコンLED37、タッチパネルLED群38におけるタッチパネルLED58およびロゴLED39の点灯パターンを制御している。
記憶部51は、ユーザが選択した点灯パターンを記憶する。点灯パターンとは、センターアイコンLED37、タッチパネルLED58およびロゴLED39のそれぞれにおける、TV受像機10の動作状態に対応付けられた点灯パターンである。点灯パターンとしては、点灯し続けるパターン、消灯し続けるパターン、定期的に点滅するパターン、数回点滅した後一定時間消灯することを繰り返すパターンなどが挙げられる。
なお、センターアイコンLED37およびロゴLED39は、消灯している状態から点灯する場合には、その発光強度が、0から設定された発光強度に急激に変化することによって点灯してもよいし、0から設定された発光強度まで徐々に上昇することによって点灯してもよい。また、点灯している状態から消灯する場合には、その発光強度が、設定された発光強度から0に急激に変化することによって消灯してもよいし、設定された発光強度から0まで徐々に下降することによって消灯してもよい。
ユーザが選択した点灯パターンとは、例えばメモリ7が記憶する複数の点灯パターンのなかの1つであって、ユーザが選択したものであってもよい。例えば、TV受像機10は、メモリ7に記憶された複数の点灯パターンのうちのいずれかをユーザに選択させるためのメニュー画面を、液晶表示装置22の表示画面60に表示する。リモコン受光部35は、ユーザがリモコン36のボタンを押すことによって送信した、いずれかの点灯パターンを選択するための指示を受け付ける。そして、CPU6からの制御に基づき、受け付けた指示をパターン書き換え部54に送信する。
パターン書き換え部5は、受信した指示に基づいて、記憶部51に記憶されている点灯パターンを、ユーザが直近に選択した点灯パターンに書き換える。これによって、記憶部51は、ユーザが選択した点灯パターンを記憶することとなる。なお、記憶部51は、製品出荷時には、いずれかの点灯パターンをデフォルトとして記憶している。
動作状態検出部52は、処理部46および出力部47から、TV受像機10の動作状態に関する情報を取得する。TV受像機10の動作状態としては、スタンバイ状態、起動準備状態、起動状態、視聴状態、ソフトウェアをバージョンアップしている状態、エラー状態などがある。動作状態検出部52は、取得した情報をパターン取得部53に送信する。
スタンバイ状態とは、表示装置におけるメインの電源が停止しており、サブの電源のみが起動している動作状態をさす。本実施形態におけるスタンバイ状態では、電源部42が停止しており、バックアップ電源部41のみが起動している。したがって、処理部46および出力部47には電力が供給されていないが、少なくともリモコン受光部35、タッチパネル62等にはバックアップ電源部41から電力が供給されており、リモコン受光部35またはタッチパネル62がTV受像機10を起動させるための指示を受け付けることが可能になっている。
起動準備状態とは、スタンバイ状態において表示装置の電源がONされてから、メインの電源が起動するまでの動作状態をさす。本実施形態における起動準備状態とは、スタンバイ状態においてTV受像機10の電源がONされてから、電源部42が起動して処理部46および出力部47に電力を供給し始めるまでの動作状態である。TV受像機10は、例えばリモコン受光部35がリモコン36を介して受光することによって、またはタッチパネル62のキー64がタッチされることによって、TV受像機10の電源をONする操作を行なうための指示をユーザから受け付けた場合などに、スタンバイ状態等から起動準備状態に変化する。
起動状態とは、メインの電源が起動してから、表示装置に表示画面(映像等)を表示し始めるまでの動作状態をさす。本実施形態における起動状態とは、電源部42が処理部46および出力部47に電力を供給し始めてから、視聴状態等になるための処理を行なっている動作状態である。起動状態においては、TV受像機10は、電源部42によって処理部46および出力部47への電力供給を行ない、処理部46がコンテンツを取得し、出力部47が当該コンテンツの出力を開始する準備をするなどの処理を行なう。その後、液晶表示装置22がコンテンツの映像、EPGデータ、チャンネルコール等のOSDデータ等を表示しはじめたとき、TV受像機10は、起動状態から視聴状態に変化する。
視聴状態とは、表示装置が表示画面を表示している動作状態をさす。本実施形態における視聴状態とは、液晶表示装置22がコンテンツの映像、EPGデータ、OSDデータ等を表示している動作状態である。
ソフトウェアをバージョンアップしている状態とは、外部入力部31、通信制御部34などを介して、TV受像機10におけるメモリ7等が記憶しているプログラムなどのソフトウェアを、外部の情報などに基づいてバージョンアップしている動作状態をさす。
エラー状態とは、TV受像機10にエラーが生じている動作状態をさす。エラーとは、例えばコンテンツを取得できない場合、ソフトウェアのバージョンアップに失敗した場合等が挙げられる。
パターン取得部53は、動作状態検出部52から受信したTV受像機10の動作状態に関する情報に基づいて、当該情報に対応する、センターアイコンLED37、タッチパネルLED58およびロゴLED39のそれぞれの点灯パターンを記憶部51から取得する。そして、それぞれの点灯パターンを、センターアイコンLED制御部55、タッチパネルLED制御部56およびロゴLED制御部57のそれぞれに送信する。
センターアイコンLED制御部55、タッチパネルLED制御部56およびロゴLED制御部57は、パターン取得部53から受信した点灯パターンに基づいて、センターアイコンLED37、タッチパネルLED58、ロゴLED39のそれぞれの点灯パターンを制御する。
なお、センターアイコンLED制御部55およびロゴLED制御部57は、PWM(Pulse Width Modulation)制御によってセンターアイコンLED37またはロゴLED39の制御を行なってもよい。この場合には、パルスにおけるONデューティーおよびOFFデューティーを変化させることができるので、センターアイコンLED37、ロゴLED39の発光強度を徐々に変化させることができる。
また、タッチパネルLED制御部56は、例えばI2C制御によってタッチパネルLED58を制御してもよい。
以上の構成によって、センターアイコン61、タッチパネル62およびロゴ63は、TV受像機10の動作状態に基づいたパターンによって強調表示されるため、TV受像機10の動作状態をユーザに示すインジケーターの役割を果たすことができる。
また、センターアイコンLED制御部55、タッチパネルLED制御部56およびロゴLED制御部57は、OPCセンサー71から、定期的にTV受像機10の周囲の明るさ(照度)を取得する。そして、取得した周囲の明るさまたはその変化に応じて、センターアイコンLED37、タッチパネルLED58、ロゴLED39のそれぞれの輝度を制御する。
例えば、センターアイコンLED制御部55、タッチパネルLED制御部56およびロゴLED制御部57は、周囲の明るさが明るくなった場合には、各LEDの輝度を上げるように変化させ、周囲の明るさが暗くなった場合には、各LEDの輝度を下げるように変化させてもよい。このような構成であれば、周囲が明るいときには、ユーザに対してセンターアイコン61、タッチパネル62およびロゴ63の強調表示を見え易くすることができるとともに、周囲が暗いときには、これらの強調表示によってユーザに眩しさを感じさせることを防ぐことができる。
〔センターアイコンLED37の点灯方法〕
本実施形態におけるセンターアイコンLED37の点灯方法は、上述したように、センターアイコンLED37を備えたTV受像機10の動作状態に対応付けられる点灯パターンを選択するための指示をユーザから受け付ける受け付け工程と、上記受け付け工程において受け付けた指示に基づいて、選択された上記点灯パターンを記憶部51に記憶する記憶工程と、TV受像機10の動作状態に基づいて、当該動作状態に対応する点灯パターンを記憶部51から取得し、当該点灯パターンによって、センターアイコンLED37を制御する表示灯制御工程とを備えている。
〔動作状態に対応した点灯パターンの例〕
次に、センターアイコンLED37、タッチパネルLED58、ロゴLED39の点灯パターンの例をいくつか示す。ここでは、TV受像機10の動作状態がスタンバイ状態から起動状態に、そして起動状態から視聴状態に変化するときの点灯パターンについて説明する。
(点灯パターンの例1)
まず、点灯パターンの例1について、図5(a)〜(c)を参照して説明する。図5(a)〜(c)は、本発明の一実施形態におけるTV受像機のセンターアイコンLED、タッチパネルLED、およびロゴLEDの点灯パターンの一例を示す図である。なお、図5(a)は、TV受像機10がスタンバイ状態および起動準備状態である場合を示し、図5(b)は、TV受像機10がスタンバイ状態から視聴状態に遷移している起動状態である場合を示し、図5(c)は、TV受像機10が視聴状態である場合を示す。また、図5(a)〜(c)には、TV受像機10の要部のみを示す。
まず、スタンバイ状態のときには、センターアイコンLED37、タッチパネルLED58、およびロゴLED39は全て消灯している。このため、センターアイコン61、タッチパネル62の全てのキー64、およびロゴ63は、いずれも強調表示されない(図5(a))。
次に、起動準備状態のときには、スタンバイ状態と同じ点灯パターンである。すなわち、センターアイコン61、タッチパネル62の全てのキー64、およびロゴ63は、いずれも強調表示されない(図5(a))。
ここで、センターアイコンLED37は、スタンバイ状態においてすでにバックアップ電源部41から電力が供給されているため、スタンバイ状態の停止後すぐに点灯することができるが、タッチパネルLED群38およびロゴLED39は、スタンバイ状態において電源部42から電力が供給されていないため、電源部42が起動して電力を供給し始めるまで、点灯することができない。
しかし、本点灯パターンの例では、起動準備状態において上述した点灯パターンによって点灯させることにより、センターアイコンLED37、タッチパネルLED群38およびロゴLED39を同時に点灯させることができる。
次に、起動状態のときには、センターアイコンLED37、タッチパネルLED群38、およびロゴLED39は全て点灯する。このため、センターアイコン61、タッチパネル62の全てのキー64、およびロゴ63は、いずれも強調表示される(図5(b))。これによって、起動状態であることをユーザに知らせることができる。
なお、起動状態においては、タッチパネル62は、キー64に対するユーザの操作を受け付けることができないが、本点灯パターンの例1においては、起動状態においてタッチパネル62の全てのキー64を強調表示させることによって、タッチパネル62がユーザからの操作を受け付けないことを、ユーザに知らせることができる。
次に、視聴状態になったときには、センターアイコンLED37およびロゴLED39が点灯したままであり、タッチパネルLED群38が消灯する。これによって、センターアイコン61およびロゴ63は強調表示されたままであるが、タッチパネル62の全てのキー64が強調表示されなくなる(図5(c))。
その後、リモコン受光部35またはタッチパネル62が、TV受像機10の電源をOFFする操作を行なうための指示をユーザから受け付けた場合には、スタンバイ状態に戻る。
以上のように、点灯パターンの例1は、センターアイコン61が、スタンバイ状態では強調表示されず、視聴状態では強調表示される点灯パターンの例である。
(点灯パターンの例2)
次に、点灯パターンの例2について、図6(a)〜(c)を参照して説明する。図6(a)〜(c)は、本発明の一実施形態におけるTV受像機のセンターアイコンLED、およびロゴLEDの点灯パターンの一例を示す図である。なお、図6(a)は、TV受像機10がスタンバイ状態および起動準備状態である場合を示し、図6(b)は、TV受像機10がスタンバイ状態から視聴状態に遷移している起動状態である場合を示し、図6(c)は、TV受像機10が視聴状態である場合を示す。また、図6(a)〜(c)には、TV受像機10の要部のみを示す。なお、点灯パターンの例2においては、タッチパネルLED群38は、タッチパネル62が操作されるときを除いて、常に消灯した状態である。
センターアイコンLED37は、スタンバイ状態、起動準備状態、起動状態、視聴状態のいずれの場合においても常に点灯するため、センターアイコン61が常に強調表示される(図6(a)〜(c))。また、ロゴLED39は、上記点灯パターンの例1と同様の点灯パターンを示す。
以上のように、点灯パターンの例2は、センターアイコン61が常に強調表示される点灯パターンの例である。
なお、スタンバイ状態のときには、視聴状態のときよりも、センターアイコン61が強調表示されることによってユーザが眩しさを感じやすい。そこで、点灯パターンの例2においては、センターアイコンLED制御部55は、スタンバイ状態においては、視聴状態においてセンターアイコンLED37を点灯させるときの輝度よりも低い輝度において、センターアイコンLED37を点灯させることが好ましい。上述した構成であれば、TV受像機10は、スタンバイ状態においてユーザが眩しさを感じることを防止することができる。
(点灯パターンの例3)
次に、点灯パターンの例3について、図7(a)〜(c)を参照して説明する。図7(a)〜(c)は、本発明の一実施形態におけるTV受像機のセンターアイコンLED、およびロゴLEDの点灯パターンの一例を示す図である。なお、図7(a)は、TV受像機10がスタンバイ状態および起動準備状態である場合を示し、図7(b)は、TV受像機10がスタンバイ状態から視聴状態に遷移している起動状態である場合を示し、図7(c)は、TV受像機10が視聴状態である場合を示す。また、図7(a)〜(c)には、TV受像機10の要部のみを示す。なお、点灯パターンの例3においては、タッチパネルLED群38は、タッチパネル62が操作されるときを除いて、常に消灯した状態である。
センターアイコンLED37は、スタンバイ状態、起動準備状態および起動状態において点灯し、視聴状態において消灯する。また、ロゴLED39は、起動状態においてのみ点灯する(図7(a)〜(c))。
以上のように、点灯パターンの例3は、センターアイコン61がスタンバイ状態では強調表示され、視聴状態では強調表示されない点灯パターンの例である。
(点灯パターンの例4)
次に、点灯パターンの例4について、図8(a)〜(c)を参照して説明する。図8(a)〜(c)は、本発明の一実施形態におけるTV受像機のセンターアイコンLED、およびロゴLEDの点灯パターンの一例を示す図である。なお、図8(a)は、TV受像機10がスタンバイ状態および起動準備状態である場合を示し、図8(b)は、TV受像機10がスタンバイ状態から視聴状態に遷移している起動状態である場合を示し、図8(c)は、TV受像機10が視聴状態である場合を示す。また、図8(a)〜(c)には、TV受像機10の要部のみを示す。なお、点灯パターンの例3においては、タッチパネルLED群38は、タッチパネル62が操作されるときを除いて、常に消灯した状態である。
センターアイコンLED39は、起動状態においてのみ点灯し、スタンバイ状態、起動準備状態および視聴状態においては消灯する。ロゴLED39もまた、起動状態においてのみ点灯し、スタンバイ状態、起動準備状態および視聴状態においては消灯する(図8(a)〜(c))。
以上のように、点灯パターンの例4は、センターアイコン61が起動状態以外の状態では常に強調表示されない点灯パターンの例である。
点灯パターンの例4では、起動状態においてセンターアイコン61およびロゴ63が強調表示されることにより、TV受像機10の電源がONされたことをユーザに知らせることができる。また、スタンバイ状態および視聴状態においてこれらが強調表示されないことにより、エネルギー消費を抑えることができる。
なお、点灯パターンの例3および点灯パターンの例4のように、視聴状態においてセンターアイコン61およびロゴ63の両方が強調表示されない場合には、通常は表示画面60に映像等が表示されることによって、TV受像機10の電源が入っていることをユーザに知らせることができる。その一方、例えば視聴状態において無信号になることにより表示画面60に映像等が表示されていないときには、TV受像機10の電源が入っていることをユーザに知らせることができない。
そこで、TV受像機10は、ユーザが、点灯パターンを選択するためのメニュー画面において、上記点灯パターンの例3および点灯パターンの例4のような、視聴状態においてセンターアイコン61およびロゴ63の両方が強調表示されない点灯パターンを選択したときには、「当該点灯パターンを設定した場合には、視聴状態において通電状態がわからなくなる可能性がある」ことをユーザに知らせるための確認画面を表示する。また、この確認画面において、当該点灯パターンを選択することに対して、「YES」か「NO」かの回答をユーザに選択させる。そして、ユーザが「YES」を選択したときには、リモコン受光部35は、CPU6からの制御に基づき、その点灯パターンを選択するための指示をパターン書き換え部54に送信する。
上記の構成によれば、ユーザに、選択しようとしている点灯パターンにはそのような弊害があることを知らせ、ユーザの確認を促すことができる。
(センターアイコンLED37の点灯パターン)
センターアイコンLED37の点灯パターンについて、さらに詳細に説明する。図9(a)〜(c)は、本発明の一実施形態におけるTV受像機が備えるセンターアイコンLEDの点灯パターンの例を示す図である。なお、図9(a)は、TV受像機10の動作状態がソフトウェアをバージョンアップしている状態であるときの点灯パターンの例を示しており、図9(b)および図9(c)は、TV受像機10の動作状態がエラー状態であるときの点灯パターンの例を示している。
TV受像機10の動作状態がソフトウェアをバージョンアップしている状態であるときは、センターアイコンLED37は図9(a)に示すように点滅する。すなわち、ソフトウェアをバージョンアップ中であるときには、センターアイコンLED37は、その発光強度が徐々に上昇した後徐々に下降することによって点滅する。また、ソフトウェアのバージョンアップが完了したときには、センターアイコンLED37は、その発光強度が急激に上昇して点灯し、一定時間点灯した後に、発光強度が急激に下降して消灯することを繰り返すことによって点滅する。このように点灯パターンが変化することによって、ソフトウェアをバージョンアップ中であること、またはバージョンアップが完了したことをユーザに知らせることができる。
TV受像機10の動作状態がエラー状態であるときは、センターアイコンLED37は図9(b)に示すように点滅する。図9(b)に示すように、センターアイコンLED37は、その発光強度が急激に上昇して点灯し、一定時間点灯した後に、発光強度が急激に下降して消灯することを2回繰り返し、その後当該一定時間よりも長い時間消灯するという点灯パターンを繰り返すことによって点滅する。これにより、エラー状態であることをユーザに知らせることができる。
また、センターアイコンLED37は、エラー状態において、そのエラーの内容によって点灯パターンが変化してもよい。例えば、特定のエラーのときに、図9(c)に示すように点滅してもよい。すなわち、センターアイコンLED37は、一定時間点灯した後に消灯することを2回繰り返した後、当該一定時間よりも短い時間において点灯した後消灯することを2回繰り返し、その後当該一定時間よりも長い時間消灯するという点灯パターンを繰り返すことによって点滅する。このように、エラーの内容によってセンターアイコンLED37の点灯パターンを変えることによって、エラーの内容をユーザに知らせることができる。
上述した構成によれば、TV受像機10の動作状態によって、センターアイコンLED37が種々の点灯パターンによって点灯するので、センターアイコン61が種々のパターンによって強調表示される。したがって、センターアイコン61のみによって、TV受像機10がどのような状態であるかをユーザに知らせることができる。
なお、ロゴLED39についても、センターアイコンLED37と同様に点灯させてもよい。例えば、ロゴLED制御部57は、センターアイコンLED37と同じ点灯パターンによって、ロゴLED39を制御してもよい。この場合には、ロゴ63もセンターアイコン61と同様にTV受像機10に備えられた表示灯としての役割を有することとなる。このように、本発明に係る表示装置は、表示灯を2個以上備えていてもよい。
〔タッチパネルLED58の点灯パターンおよび点灯方法〕
次に、タッチパネルLED58の点灯パターンおよび点灯方法(照明方法)について説明する。タッチパネルLED制御部56は、上述したようにTV受像機10の動作状態に応じて制御する以外に、タッチパネル62のキー64がユーザによってタッチされたときにもタッチパネルLED58の点灯パターンを制御する。
タッチパネルLED制御部56は、タッチパネル62における複数のキー64のいずれか1つがタッチされたときに、タッチされたキー64に関する情報をタッチパネル62のIC65から受信する。また、タッチパネルLED制御部56は、状態検出部52から、TV受像機10の動作状態に関する情報を取得する。そして、取得した動作状態に基づいて、タッチされたキー64に対応する操作を行なうことが可能かどうかを判定する。
タッチパネルLED制御部56は、タッチされたキー64に対応する操作を行なうことが可能であると判定した場合には、全てのタッチパネルLED58を点灯(照明)させて、複数のキー64の全てを強調表示させる。
タッチされたキー64に対応する操作を行なうことが可能である場合とは、例えば、TV受像機10がスタンバイ状態であるときに、電源をONする操作に対応するキー64がタッチされた場合、TV受像機10が視聴状態であるときに、音量を調節する操作、チャンネルを変更する操作、入力切替を行なう操作、メニュー画面を表示する操作、電源をOFFする操作などに対応するキー64がタッチされた場合等である。
これによって、キー64が有効にタッチされたこと、すなわちタッチパネル62が正常に反応しており、所望する操作が行なわれることをユーザに知らせることができる。また、タッチされたキー64以外の全てのキー64を強調表示させるため、タッチされたキー64が、タッチしたユーザの指などによって覆われていてユーザに見えにくい場合でも、タッチパネル62が反応していることをユーザにわかりやすく知らせることができる。
また、タッチパネルLED制御部56は、複数のキー64のいずれか1つがタッチされたときに、タッチされたキー64に対応する操作を行なうことが不可能であると判定した場合には、全てのタッチパネルLED58を点灯させず、つまり消灯させる。これによって、複数のキー64の全ては強調表示されないこととなり、タッチしたキー64に対応する操作が行なわれないこと、すなわちキー64に対してタッチした動作が無効であったことをユーザに知らせることができる。
タッチされたキー64に対応する操作を行なうことが不可能である場合とは、TV受像機10が起動準備状態、起動状態、エラー状態などの動作状態であって、TV受像機10に対するいかなる操作をも受け付けない状態である場合、TV受像機10がスタンバイ状態であるときに、音量を調節する操作、チャンネルを変更する操作などに対応するキー64がタッチされた場合等である。
また、タッチパネルLED制御部56は、複数のキー64のうち、2つ以上のキー64が同時にタッチされたときには、取得したTV受像機10の動作状態に基づいて、タッチされた2つ以上のキー64にそれぞれ対応する操作を同時に行なうことが可能かどうかを判定する。
ここで、タッチパネル62は、2つ以上のキー64が同時にタッチされたときには、タッチされた2つ以上のキー64にそれぞれ対応する操作を同時に行なうことが可能な場合には、TV受像機10に対してそれらの操作を同時に行ない、不可能な場合には、いずれの操作をも行なわない。同時に行なうことが不可能な操作の組合せとは、例えば、電源をONする操作とチャンネルを変更する操作との組合せ、入力切替を行なう操作と電源をOFFする操作との組合せなどである。なお、操作の組合せには、3つ以上の操作の組合せをも含まれる。
また、例えば、チャンネルを変更する操作を行なうためのキーと音量を下げる操作を行なうためのキーとの組合せなど、特定の2つ以上のキーの組合せが同時にタッチされた場合には、パスワードロックを解除するなどの操作をTV受像機10に対して行なってもよい。パスワードロックとは、メニューの一部の設定項目について設定値を変更する際に、パスワードを要求する機能をさす。
タッチパネルLED制御部56は、タッチされた2つ以上のキーにそれぞれ対応する操作を同時に行なうことが不可能であると判定した場合には、全てのタッチパネルLED58を点灯させず、つまり消灯させる。これによって、複数のキー64の全ては強調表示されないこととなり、タッチしたキー64に対応する操作が行なわれないこと、すなわちキー64に対してタッチした動作が無効であったことをユーザに知らせることができる。
また、タッチパネルLED制御部56は、複数のキー64のいずれもがタッチされていないときには、取得したTV受像機10の動作状態に基づいて、複数のキー64の各々に対応する操作のいずれかを行なうことが可能かどうかを判定する。その結果、可能であると判定した場合には、全てのタッチパネルLED58を点灯させず、つまり消灯させる。これによって、複数のキー64の全ては強調表示されないこととなり、タッチパネル62が操作されていない状態であることをユーザに知らせることができる。
また、タッチパネルLED制御部56は、TV受像機10の電源が入っている状態において、複数のキー64のいずれもがタッチされていないときに、上述したように判定した結果、複数のキー64の各々に対応する操作の全てを行なうことが不可能であると判定した場合には、全てのタッチパネルLED58を点灯させる。このような場合とは、例えば、TV受像機10が起動準備状態、起動状態、エラー状態等である場合が該当する。これによって、複数のキー64の全てが強調表示されるため、ユーザに、タッチパネル62を操作することができない状態であることを知らせることができる。
このように、キー64がタッチされていないときにタッチパネル62の点灯パターンが変化することによって、TV受像機10に対してタッチパネル62のキー64に対応する操作を行なうことが可能か不可能かを、ユーザに知らせることができる。また、タッチパネルLED制御部56は、所定の場合には、タッチパネルLED58をそれぞれ個別に点灯させてもよい。
以上のように、本実施形態における、複数のキー64が設けられたタッチパネル62の点灯方法は、キー64毎に設けられたタッチパネルLED58の各々を照明させる照明工程を備えている。上述したように、キー64は、タッチされることによってキー64に対応する操作を行なうための指示を受け付けるものである。そして、本実施形態における点灯方法は、照明工程において、複数のキー64のいずれか1つがタッチされたときに、タッチされたキー64に対応する操作を行なうことが可能である場合には、タッチパネルLED58の全てを照明させるものである。
なお、タッチパネルLED58は、上述した点灯パターン以外に、上述したセンターアイコンLED37と同様にTV受像機10に備えられた表示灯としての役割を有していてもよい。
例えば、TV受像機10におけるCPU6は、TV受像機10の操作状態に応じて、ロゴLED制御部57、センターアイコンLED制御部55、およびタッチパネルLED制御部56を連携して制御する手段であってもよい。これによってロゴLED制御部57、センターアイコンLED制御部55、およびタッチパネルLED制御部56は、ロゴLED39とセンターアイコンLED37とタッチパネルLED58とのそれぞれを連携して制御してもよい。なお、「連携」させる場合とは、これらの各LEDの点灯パターンを連携させる場合、各LEDの輝度を連携させる場合などが挙げられる。
例えば、ロゴLED39とセンターアイコンLED37とタッチパネルLED58とが同時に点灯するような場合に、CPU6は、まずロゴLED39が点灯し、その後センターアイコンLED37が点灯し、さらにその後タッチパネルLED58が点灯するなど、複数の表示灯を順に点灯するように制御してもよい。また、CPU6は、ロゴLED39とセンターアイコンLED37とが同時に点灯し、その後タッチパネルLED58が点灯するように制御してもよい。
また、CPU6は、ロゴLED39とセンターアイコンLED37とタッチパネルLED58との輝度が連携するように制御してもよい。例えば、CPU6は、ロゴLED39とセンターアイコンLED37とが所定の輝度で点灯し、タッチパネルLED37が当該所定の輝度とは異なる輝度で点灯するよう制御してもよい。
また、CPU6は、タッチパネル62のキー64がタッチされたときに、タッチされたキー64に対応する操作に応じて、ロゴLED39とセンターアイコンLED37とが連携して点灯するように制御してもよい。例えば、CPU6は、電源をONする操作に対応するキー64がタッチされた場合には、ロゴLED39とセンターアイコンLED37とを同時に点灯するよう制御してもよい。また、電源をOFFする操作に対応するキー64がタッチされた場合には、ロゴLED39が消灯する一方、センターアイコンLED37が、電源がONであるときよりも低い輝度において点灯するように、制御してもよい。
〔その他の態様〕
また、本実施形態におけるTV受像機10は、人感センサーを搭載していてもよい。人感センサーとは、検知範囲内に人がいるか否かを検知するセンサーである。人感センサーが、その検知範囲内にユーザを検知したときには、センターアイコンLED制御部55、タッチパネルLED制御部56、もしくはロゴLED制御部57またはこれらの組合せは、それぞれセンターアイコンLED37、全てのタッチパネルLED58、またはロゴLED39を点灯させてもよい。
また、TV受像機10は、人感センサーとカメラとを搭載していてもよい。また、本体のメモリ7は、複数のユーザの情報と、それぞれのユーザのお好みの色に関する情報とを記憶していてもよい。人感センサーが、その検知範囲内にユーザを検知し、カメラがそのユーザを特定したときには、センターアイコンLED制御部55、タッチパネルLED制御部56、もしくはロゴLED制御部57またはこれらの組合せは、特定されたユーザのお好みの色に関する情報をメモリ7から取得して、それぞれセンターアイコンLED37、全てのタッチパネルLED58、またはロゴLED39をその色で点灯させてもよい。例えば、特定されたユーザが父親であって、当該父親のお好みの色として緑色がメモリ7に記憶されているときには、緑色で点灯し、検出されたユーザが子供であって、当該子供のお好みの色としてピンク色がメモリ7に記憶されているときには、ピンク色で点灯する等である。
また、TV受像機10は、距離センサーを搭載していてもよい。距離センサーとは、物体までの距離を検知するセンサーである。距離センサーが、TV受像機10から一定の距離の範囲内にユーザを検知したときには、センターアイコンLED制御部55、タッチパネルLED制御部56、もしくはロゴLED制御部57またはこれらの組合せは、それぞれセンターアイコンLED37、全てのタッチパネルLED58、またはロゴLED39を点灯させてもよい。
また、TV受像機10は、RGBセンサーを搭載していてもよい。RGBセンサーは、周囲環境の照明光源の色温度(白熱電球、蛍光灯、LED照明等)を取得するセンサーである。センターアイコンLED制御部55、タッチパネルLED制御部56、もしくはロゴLED制御部57またはこれらの組合せは、RGBセンサーが取得した周囲環境の情報に基づいて、それぞれセンターアイコンLED37、全てのタッチパネルLED58、またはロゴLED39の発光強度、色等を自動で補正してもよい。
また、TV受像機10は、明るさセンサーを搭載していてもよい。明るさセンサーは、周囲環境の明るさを検知するセンサーである。明るさセンサーが、例えば部屋の電灯が消灯されたことを検知したときには、センターアイコンLED制御部55、タッチパネルLED制御部56、もしくはロゴLED制御部57またはこれらの組合せは、その情報に基づいて、それぞれセンターアイコンLED37、全てのタッチパネルLED58、またはロゴLED39を点灯させてもよい。これによって、センターアイコン61、タッチパネル62もしくはロゴ63またはこれらの組合せが強調表示されて光ることにより、これらを間接照明とすることができる。
また、本実施形態においては、センターアイコン61、タッチパネル62およびロゴ63は、センターアイコンLED37、全てのタッチパネルLED58、またはロゴLED39によって光が照射されて強調表示されるが、これに限らず、例えば液晶表示装置におけるバックライトなどから導光板によって導光されて光が照射されてもよい。
また、本発明に係る表示装置が備える表示灯制御手段は、タッチパネルのキーがタッチされたときに、タッチされたキーに対応する操作に応じて表示灯の光り方を変えるものであってもよい。また、タッチされたキーに対応する操作に応じて、表示灯の形状を変えるものであってもよい。
また、本発明に係る表示装置は、表示パネルの全面がガラスにより構成されていてもよい。この場合には、センターアイコン、タッチパネルの各キーおよびロゴは、当該ガラスの下に設けられていてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔プログラム及び記録媒体〕
最後に、テレビジョン受像機10に含まれている各部は、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわちテレビジョン受像機10は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、及び、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビジョン受像機10のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。テレビジョン受像機10に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしてのテレビジョン受像機10(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードをテレビジョン受像機10に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、テレビジョン受像機10を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してテレビジョン受像機10に供給する。この通信ネットワークはテレビジョン受像機10にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。