JP2011138680A - 非水電解質二次電池用負極および非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池用負極および非水電解質二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】非水電解質二次電池の充電時において、負極表面におけるプロピレンカーボネートの分解により発生するガスの発生量を充分に抑制できる非水電解質二次電池用負極を提供する。
【解決手段】本発明の非水電解質二次電池用負極21は、負極集電体21aと、その表面に支持された負極活物質層21bとを備える。負極活物質層21bは、非晶質領域含有黒鉛粒子と、メソカーボンマイクロビーズとを含む。非晶質領域含有黒鉛粒子は、黒鉛にメカニカルミリング処理を施すことにより粒子表面に結晶領域と非晶質領域とが形成されており、かつ、菱面体晶構造を示す領域(3R)と六方晶構造を示す領域(2H)との総和に対する領域3Rの比率が21%以上40%以下であって、負極活物質層21bにおける非晶質領域含有黒鉛粒子とメソカーボンマイクロビーズとの含有割合が、質量比で30:70〜70:30である。
【選択図】図1

Description

本発明は、非水電解質二次電池に関し、詳しくは、非水電解質二次電池用負極活物質の改良に関する。
リチウムイオン電池に代表される非水電解質二次電池において、負極活物質としては、黒鉛粒子が広く用いられている。また、非水電解質の非水溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)などのカーボネートが広く用いられている。PCは低融点、高誘電率であって、幅広い酸化還元電位において電気化学的に安定である。
黒鉛粒子は、炭素の六角網平面の端部が配列したエッジ面においてリチウムイオンを吸蔵または放出する。負極内部への非水電解質の浸透性を向上させて電池のレート特性を向上させるためには、六角網平面のエッジ面を対向する正極の方向に向けることが好ましい。しかし、六角網平面のエッジ面を対向する正極方向に向けた場合、充電時においてエッジ面でPCが分解されやすくなるという問題があった。
黒鉛粒子としては、配向性が高い鱗片状黒鉛が広く用いられている。鱗片状黒鉛は、配向性が高いために、負極活物質層を圧延することによって高充填される。そのために、高容量の負極活物質層が得られる。しかし、鱗片状黒鉛は、六角網平面が負極集電体に沿って配向しやすいために、そのエッジ面は正極方面を向きにくい。そのために、負極の反応利用率やレート特性が充分ではなかった。
また、リチウムイオンを吸蔵しない状態で高充填された鱗片状黒鉛は、リチウムイオンの吸蔵により膨張したときに、負極活物質層の厚みを著しく増大させる。このような現象は、負極活物質層の剥離の原因になる。
特許文献1および2は、鱗片状黒鉛と球状のメソカーボンマイクロビーズ(MCMB)とを含有する負極活物質層を用いた非水電解質二次電池を開示している。
特開2007−179955号公報 特開2008−171809号公報
特許文献1および2に開示された非水電解質二次電池においては、負極活物質層中に、鱗片状黒鉛に加えて、球状のMCMBを配合することにより、鱗片状黒鉛の配向を抑制しながら、高容量を確保している。しかしながら、特許文献1および2に開示された負極活物質層においては、高容量を確保し、配向もある程度緩和されたとしても、充電時におけるPCの分解に伴うガスの発生量が充分に抑制されたものではなかった。
本発明は、非水電解質二次電池の充電時において、負極表面におけるPCの分解により発生するガスの発生量を充分に抑制できる非水電解質二次電池用負極を提供することを目的とする。
本発明の一局面の非水電解質二次電池用負極は、負極集電体と、前記負極集電体の表面に支持された負極活物質層とを備え、前記負極活物質層は、非晶質領域含有黒鉛粒子と、メソカーボンマイクロビーズとを含み、前記非晶質領域含有黒鉛粒子は、粒子表面に結晶領域と非晶質領域とが形成されており、かつ、菱面体晶構造を示す領域(3R)と六方晶構造を示す領域(2H)との総和に対する菱面体晶構造を示す領域(3R)の比率が21%以上35%以下であって、前記負極活物質層における前記非晶質領域含有黒鉛粒子と前記メソカーボンマイクロビーズとの含有割合が、質量比で30:70〜70:30である。
上記の非晶質領域含有黒鉛粒子において、表面の非晶質領域は、黒鉛粒子の結晶領域をメカニカルミリング処理などによって非晶質化させたものであって、結晶領域と一体化している。この非晶質領域を、黒鉛粒子の菱面体晶構造を示す領域(3R)と六方晶構造を示す領域(2H)との総和に対する菱面体晶構造を示す領域(3R)の比率が上記範囲を満たす範囲で有していることによって、上記非晶質領域含有黒鉛粒子はPCの分解を抑制することができる。また、上記非水電解質二次電池用負極の負極活物質層は、非晶質領域含有黒鉛粒子と、メソカーボンマイクロビーズとを所定の割合で含有している。このため、負極活物質層におけるこれら非晶質領域含有黒鉛粒子およびメソカーボンマイクロビーズの配向をある程度緩和することができ、これにより、PCの分解をより一層抑制して、充電時におけるPCの分解に伴うガスの発生量を低下させることができる。
また、本発明の他の一局面の非水電解質二次電池は、前記非水電解質二次電池用負極と、正極と、前記負極および前記正極間を隔離するセパレータと、プロピレンカーボネートを含む非水電解質と、を備える。
本発明によれば、非水電解質二次電池の充電時において、負極表面におけるPCの分解により発生するガスの発生量を充分に抑制することができる。
本実施形態の非水電解質二次電池の一例を示す断面図である。 本実施形態の非水電解質二次電池の他の例を示す断面図である。
<非水電解質二次電池用負極>
本実施形態の非水電解質二次電池用負極は、負極集電体と、この負極集電体の表面に支持された負極活物質層とを備える。この負極活物質層は、非晶質領域含有黒鉛粒子と、メソカーボンマイクロビーズとを含む。
非晶質領域含有黒鉛粒子は、黒鉛にメカニカルミリング処理を施すことにより粒子表面に結晶領域と非晶質領域とが形成されている。
非晶質領域含有黒鉛粒子は、鱗片状黒鉛粒子などの黒鉛にメカニカルミリング処理を施すことによって得ることができる。メカニカルミリング処理を施すことにより、黒鉛を機械的に粉砕して小径化できる。また、その表層部の黒鉛結晶からなるベーサル面も破砕されて、黒鉛結晶のエッジ面の方向をランダム化させたり、ベーサル面を折り畳んだりすることができる。このような炭素六角網平面の変形、炭素の欠落などによって、黒鉛の表層部に非晶質領域が形成され、結晶領域が低減されることから、PCの分解を抑制することができ、ひいては、PCの分解により発生するガスの発生量を抑制することができる。
非晶質領域含有黒鉛粒子は、菱面体晶構造を示す領域(3R)と六方晶構造を示す領域(2H)との総和に対する菱面体晶構造を示す領域(3R)の比率([(3R)/((3R)+(2H))×100])が21%以上40%以下であり、好ましくは25%以上40%以下である。3R領域と2H領域との総和に対する3R領域の比率が上記範囲を下回ると、PCの分解を抑制する効果が損なわれるおそれがある。逆に、3R領域の比率が上記範囲を上回ると、黒鉛粒子と非水電解質とが過剰に反応して、PC以外の非水溶媒の分解やリチウム塩などの溶質が変性するおそれがある。
黒鉛粒子のX線回折パターンにおいては、ブラッグ角(2θ)が40°〜50°の範囲において4つのピークが現れる。2θが42.3°付近および44.4°付近のピークは、順に、六方晶構造(2H領域)の(100)面および(101)面の回折パターンである。2θが43.3°付近および46.0°付近のピークは、順に、菱面体晶構造(3R領域)の(101)面および(012)面の回折パターンである。それゆえ、これらのピークの積分強度の比を求めることで、黒鉛粒子の結晶領域における3R領域の比率を求めることができる。
非晶質領域含有黒鉛粒子の構造は、表面の少なくとも一部にアモルファスな炭素材料の被膜を形成した黒鉛粒子(表面被覆黒鉛粒子)とは全く異なる。非晶質領域含有黒鉛粒子と表面被覆黒鉛粒子との構造の相違は、例えばTEM写真による観察により明確に判別することができる。
非晶質領域含有黒鉛粒子の体積基準の平均粒径D50は、25μm以下が好ましく、23μm以上19μm以下がさらに好ましい。平均粒子径D50が上記範囲を上回ると、負極内での非晶質領域含有黒鉛粒子の分散性が低下し、負極の容量の低下を招くおそれがある。
非晶質領域含有黒鉛粒子の嵩密度は、0.4g/cm3以上0.6g/cm3以下が好ましく、0.45g/cm3以上0.55g/cm3以下がさらに好ましい。嵩密度が上記範囲を下回ると、負極を作製する際の塗工性が低下する。逆に、嵩密度が上記範囲を上回ると、負極内での非晶質領域含有黒鉛粒子の分散性が低下し、負極の容量の低下を招くおそれがある。
非晶質領域含有黒鉛粒子に対しタッピング処理を1000回施したときのタップ密度は、0.85g/cm3以上1.1g/cm3が好ましく、0.95g/cm3以上1.05g/cm3以下がさらに好ましい。タップ密度が上記範囲を下回ると、負極を作製する際の塗工性が低下する。逆に、タップ密度が上記範囲を上回ると、負極内での非晶質領域含有黒鉛粒子の分散性が低下し、負極の容量の低下を招くおそれがある。
非晶質領域含有黒鉛粒子のBET比表面積は、N2吸着量に基づく測定法において、4m2/gを上回り6.5m2/g以下が好ましく、4.5m2/g以上6m2/g以下がさらに好ましい。BET比表面積が上記範囲を下回ると、充電時にLiを吸蔵しにくくなる。逆に、BET比表面積が上記範囲を上回ると、非晶質領域含有黒鉛粒子と非水電解質との反応性が高くなり、過剰なガス発生を招くおそれがある。
非晶質領域含有黒鉛粒子は、負極容量を増大させることと、PCの分解を抑制する効果(以下、「耐PC性」という)を向上させることとの均衡を図る観点より、単位質量あたりの電気容量が330mAh/g以上370mAh/g以下であることが好ましく、360mAh/g程度であることがより好ましい。
本実施形態において、非晶質領域含有黒鉛粒子は、表面を水溶性高分子で被覆したものであることが好ましい。水溶性高分子としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース、CMCのナトリウム塩などのセルロース誘導体や、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。これらの中でも特に、CMCが好適である。
水溶性高分子、とりわけCMCは非水電解質の浸透性に優れていることから、非晶質領域含有黒鉛粒子の表面をCMCなどの水溶性高分子で被覆することによって、非水電解質を非晶質領域含有黒鉛粒子へ浸透させやすくなる。その結果、電池のレート特性が向上する。一方、非晶質領域含有黒鉛粒子の表面をCMCなどの水溶性高分子で被覆することにより、非晶質領域含有黒鉛粒子の滑りが良好になることから、負極活物質層内での非晶質領域含有黒鉛粒子の充填性が向上する。その結果、負極活物質層内で非晶質領域含有黒鉛粒子が配向しやすくなる。このことは、負極のレート特性を向上させたり、充電時の膨張を抑制させたりする上で不利である。しかしながら、本実施形態では、負極活物質層に非晶質領域含有黒鉛粒子とともにMCMBが配合されているため、非晶質領域含有黒鉛粒子の表面がCMCなどの水溶性高分子で被覆されていても、非晶質領域含有黒鉛粒子の負極活物質層内での配向は抑制される。すなわち、本実施形態においては、非晶質領域含有黒鉛粒子の表面をCMCなどの水溶性高分子で被覆することに伴うデメリットは抑制され、電池のレート特性が向上するというメリットを選択的に享受することができる。
表面が水溶性高分子で被覆された非晶質領域含有黒鉛粒子は、水溶性高分子を溶解した水溶液と、非晶質領域含有黒鉛粒子とを混合して攪拌した後、混合物を加熱し、乾燥させることによって得ることができる。水溶性高分子としてCMCを用いる場合において、CMCの分子量は、これに限定されないが、1万から100万程度であることが好ましい。
CMCなどの水溶性高分子の被覆の程度は、非晶質領域含有黒鉛粒子の質量に対する水溶性高分子の質量割合によって規定することができる。水溶性高分子としてCMCを用いる場合において、表面がCMCで被覆された非晶質領域含有黒鉛粒子の乾燥後の状態で、非晶質領域含有黒鉛粒子100質量部あたりのCMC量は0.5〜2.5質量部が好ましく、0.6〜1.3質量部がさらに好ましい。
メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)は、光学的異方性を有する球状粒子であって、ピッチの炭素化過程で生じるメソフェーズ小球体を高温で熱処理し、黒鉛化することによって得ることができる。MCMBの製造方法は、公知の方法から適宜選択することができる。それゆえ、これに限定されないが、MCMBは次のようにして製造することができる。まず、コールタールやコールタールピッチなどの石炭系重質油を300〜500℃で熱処理する。次いで、こうして得られたメソフェーズ小球体を1000℃程度(800〜1200℃)で熱処理して炭素化する。さらに、2000〜3000℃で熱処理して黒鉛化することによってMCMBを製造することができる。なお、最終の黒鉛化の段階における熱処理温度は、通常3000℃程度に設定されるが、この温度を幾分低くすることで、MCMBの結晶性を低下させることができ、MCMBによるPCの分解を抑制させることができる。
MCMBの体積基準の平均粒径D50は、10μm以上25μm以下が好ましく、15μm以上23μm以下がさらに好ましい。平均粒子径D50が上記範囲を下回ると、負極活物質層における非晶質領域含有黒鉛粒子の配向性を低下させる効果が不十分になるおそれがある。逆に、平均粒子径D50が上記範囲を上回ると、負極内でのMCMBの分散性が低下し、負極の容量の低下を招くおそれがある。
本実施形態に用いられるMCMBは、その黒鉛化度(すなわち、結晶性の程度)が重要な因子となる。黒鉛化度は、(002)面の面間隔d002で見積もることができ、その値は、3.35〜3.42オングストローム(10-10m)が好ましく、3.36〜3.40オングストロームがさらに好ましい。面間隔d002が上記範囲を下回ると、容量低下が著しくなり好ましくない。
また、MCMBは、負極容量を増大させることと、耐PC性を向上させることとの均衡を図る観点より、単位質量あたりの電気容量が300mAh/g以上360mAh/g以下であることが好ましく、340mAh/g程度であることがより好ましい。
MCMBのBET比表面積は、N2吸着量に基づく測定法において、0.7m2/g以上5m2/g以下が好ましく、0.8m2/g以上2m2/g以下がさらに好ましい。BET比表面積が上記範囲を下回ると、粒子界面での非水電解質の分解性が大きくなりガス発生が起きやすくなる。逆に、BET比表面積が上記範囲を上回ると、大電流通電時にリチウム析出などの副反応を誘発しやすい。
本実施形態において、負極活物質層における非晶質領域含有黒鉛粒子とMCMBとの含有割合は、質量比で30:70〜70:30である。非晶質領域含有黒鉛粒子とMCMBとの含有割合を上記範囲に設定することで、負極表面でのPCの分解と、PCの分解に伴うガスの発生を抑制することができる。また、含有割合を上記範囲に設定することで、本実施形態の負極を用いた非水電解質二次電池について、サイクル特性を向上させることができる。
また、負極活物質層中の非晶質領域含有黒鉛粒子とMCMBとの含有割合は、負極活物質層についてのピーク強度比I110/I004を後述する範囲に設定する上で、上記範囲に設定することが好ましい。
本実施形態の非水電解質二次電池における負極は、負極集電体と、この負極集電体の表面に支持された負極活物質層と、を備えている。
負極集電体としては、金属箔などが挙げられる。リチウムイオン電池の負極として用いられる場合には、負極集電体として、銅箔、銅合金箔などが好ましい。銅箔は、0.2モル%以下の割合で銅以外の成分を含んでいてもよい。負極集電体は、特に電解銅箔が好ましい。
負極活物質層は、非晶質領域含有黒鉛粒子を適当な分散媒に分散させて負極合剤スラリーを調製し、このスラリーを負極集電体の表面に塗布し、乾燥することによって、負極集電体の両面または片面に支持される。
負極合剤スラリーの調製に用いられる分散媒としては、水、アルコール、N−メチル−2−ピロリドンなどが挙げられ、特に、水が好ましい。
負極合剤スラリーには、必要に応じて、水溶性高分子、結着剤などを加える。水溶性高分子としては、セルロース、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、これらの誘導体などが挙げられ、特に、カルボキシメチルセルロースなどのセルロースが好ましい。結着剤としては、水を分散媒とするエマルションの状態で水溶性高分子水溶液と混合するものが好ましく、特に、スチレン−ブタジエンゴムなどの、繰返し単位としてスチレン単位やブタジエン単位を分子中に含むポリマーが好ましい。負極活物質層に含まれる水溶性高分子の量は、非晶質領域含有黒鉛粒子100質量部に対し、好ましくは、0.5〜2.5質量部であり、さらに好ましくは、0.5〜1.5質量部である。
負極集電体の表面に負極合剤スラリーを塗布した後、これを乾燥させ、圧延することによって、負極集電体の表面に負極活物質層を備えた負極が得られる。
本実施形態の負極活物質層は、X線回折により求められる(110)面のピーク強度I110と(004)面のピーク強度I004との比I110/I004が0.05〜0.15であることが好ましく、0.08〜0.15であることがさらに好ましい。ピーク強度比I110/I004は、負極活物質層における非晶質領域含有黒鉛粒子およびMCMBの配向性の程度を示すパラメータであって、I110/I004の値が小さいほど非晶質領域含有黒鉛粒子およびMCMBの配向性が高く、逆に、I110/I004の値が大きいほど非晶質領域含有黒鉛粒子およびMCMBの配向性が低いことを示す。
110/I004の値が上記範囲を下回ると、負極活物質層における非晶質領域含有黒鉛粒子およびMCMBの配向性の程度が過大となり、非晶質領域含有黒鉛粒子のエッジ面が負極活物質層の厚み方向に向いている割合が極めて少なくなる。このため、耐PC性はさらに向上してPCの分解に伴うガス発生をより一層抑制することができるが、負極の膨張の程度が大きくなって、サイクル特性が低下するおそれがある。逆に、I110/I004の値が上記範囲を上回ると、非晶質領域含有黒鉛粒子のエッジ面が負極活物質層の厚み方向に向いている割合が極めて多くなる。このため、PCの分解に伴うガス発生量が多くなる。
<非水電解質二次電池>
本実施形態の非水電解質二次電池は、負極と、正極と、セパレータと、非水電解質とを備えている。
正極としては、非水電解質二次電池に用いられる各種の正極が挙げられる。正極は、例えば、正極活物質と、カーボンブラックなどの導電剤と、ポリフッ化ビニリデンなどの結着剤と、を含む正極合剤スラリーを、アルミニウム箔などの正極集電体に塗布し、乾燥し、圧延することにより得られる。正極活物質としては、リチウム含有遷移金属複合酸化物が好ましい。リチウム含有遷移金属複合酸化物としては、LiCoO2、LiNiO2、LiMn24、LiMnO2、LixNiyzMe1-(y+z)2+dなどが挙げられる。式中、Mは、CoおよびMnの少なくとも1種、Meは、Al、Cr、Fe、MgおよびZnの少なくとも1種、0.98≦x≦1.10、0.3≦y≦1.0、0≦z≦0.7、0.9≦(y+z)≦1.0、−0.01≦d≦0.01である。
セパレータとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどからなる微多孔性フィルムなどを用いることができる。セパレータの厚みは、例えば10〜30μmである。
非水電解質二次電池の好適態様としては、図1に示すラミネート型電池が挙げられる。
図1を参照して、ラミネート型リチウムイオン電池20は、負極21と、正極22と、負極21および正極22間を隔離するセパレータ23と、を含む電極群24を備える。この電極群24は、ラミネートフィルムからなる電池ケース25に収容され、電池ケース25内においてリチウムイオン伝導性を有する非水電解質と接触する。
負極21は、負極集電体21aと、負極集電体21aの表面に支持された負極活物質層21bとを有する。正極22は、正極集電体22aと、正極集電体22aの表面に支持された正極活物質層22bとを有する。負極集電体21aおよび正極集電体22aには、それぞれ負極リード26および正極リード27の一端が接続される。各リード26、27の他端は、電池ケース25の外部に導出される。電池ケース25は、樹脂フィルムにアルミニウム箔をラミネートしたラミネートフィルムであって、その開口部は、樹脂材料からなるガスケット28によって封止されている。
以上の記載においては、本発明の非水電解質二次電池の実施形態をラミネート型リチウムイオン電池を例に挙げて説明したが、本発明の非水電解質二次電池の形状はこれに限定されるものではなく、その用途などに応じて、例えば、円筒型、角型、シート型、コイン型、ボタン型などの各種形状を適宜選択することができる。
実施例1
(1)非晶質領域含有黒鉛粒子の調製
粒径150μmの天然黒鉛原料(鱗片状黒鉛粒子)をハイブリダイゼーションシステム((株)奈良機械製作所製、NHS−2)に投入して、メカニカルミリング処理を施し、分級した。メカニカルミリング処理は、ハイブリダイゼーションシステムのローターの回転速度を周速60m/sとして、600秒間行った。
こうして得られた非晶質領域含有黒鉛粒子(以下、「非晶質領域含有黒鉛粒子A」という)は、体積基準の平均粒子径D50が19μm、タッピング処理を1000回施したときのタップ密度が0.9g/cm3、BET法(N2吸着)による比表面積が5.4m2/gであった。
非晶質領域含有黒鉛粒子Aの単位質量あたりの電気容量は360mAh/gであった。また、非晶質領域含有黒鉛粒子Aについて、3R領域と2H領域との総和に対する3R領域の比率は、39%であった。
(2)メソカーボンマイクロビーズの調製
タールピッチまたは石油ピッチを約350〜480℃に加熱溶融して、メソフェーズ小球体を生成させた。次いで、ベンゼンまたはキノリンを用いて、生成物からメソフェーズ小球体を分離、抽出した。取り出されたメソフェーズ小粒体を1000℃で熱処理することにより、炭素化した。その後、粉砕、分級によって、平均粒径を20μmに調整した。その後、2700℃で熱処理することにより黒鉛化を行って、MCMBを得た。
上記MCMBの単位質量あたりの電気容量は350mAh/gであった。
(3)負極の作製
カルボキシメチルセルロース(CMC)を水に溶解し、CMCの濃度が1質量%の水溶液を得た。非晶質領域含有黒鉛粒子Aを100質量部と、CMC水溶液100質量部とを混合し、混合物の温度を25℃に制御しながら攪拌した。その後、混合物を120℃で5時間乾燥させ、乾燥混合物を得た。以下、この乾燥混合物を「CMC被覆黒鉛粒子」という。このCMC被覆黒鉛粒子において、非晶質領域含有黒鉛粒子Aの100質量部あたりのCMC量は1.0質量部であった。
次に、CMC被覆黒鉛粒子を50質量部と、MCMB50質量部と、スチレン−ブタジエンゴムラテックス(SBRラテックス、SBRの質量割合40質量%)1.0質量部と、CMC1.0質量部とを、適量の水と混合して、負極合剤スラリーを調製した。負極合剤スラリー中でのCMC被覆黒鉛粒子と、MCMBとの含有割合は、質量比で50:50であった。
電解銅箔(厚さ12μm)の両面に上記負極合剤スラリーをダイコーターで塗布し、塗膜を120℃で乾燥させた。乾燥した塗膜は、圧延ローラを用いて線圧0.25トン/cmで圧延した。こうして、厚さ160μm、活物質密度1.65g/cm3の負極活物質層を形成して、負極を得た。
(4)正極の作製
正極活物質としてLiNi0.80Co0.15Al0.052を用いた。この正極活物質100質量部に対し、ポリフッ化ビニリデン4質量部を添加し、適量のN−メチル−2−ピロリドンとともに混合して、正極合剤スラリーを調製した。アルミニウム箔(厚さ20μm)の両面に上記正極合剤スラリーをダイコーターで塗布し、塗膜を乾燥させた。次いで、乾燥した塗膜を圧延し、正極活物質層を形成することにより、正極を得た。
(5)非水電解質の調製
エチレンカーボネート(EC)とPCとジエチルカーボネート(DEC)とを、質量比1:5:4で混合した。得られた混合溶媒にLiPF6を溶解させて、LiPF6の濃度が1モル/Lの非水電解質を調製した。
(6)コイン型電池の製造および物性評価
上記(3)において作製された負極を直径12.5mmのディスク状に成形することにより、コイン型電池の一方の電極31として使用した。図2を参照して、電極31を浅底の電池ケース32に載置し、電極31の表面にセパレータ35を配置した。セパレータ35には、ポリオレフィン製多孔質膜(厚さ16μm、旭化成(株)製のND416)を用いた。
次に、リチウム箔を直径18mmの円盤状に打ち抜いて対極33とし、これを封口板34の内面に貼り付けた。封口板34の端部には、環状のガスケット36を取り付けた。電極31とセパレータ35とに上記非水電解質を接触させた後、対極33がセパレータ35を挟んで電極31と対向するように封口板34を配置した。その後、電池ケース32の開口端を内方に屈曲させて、封口板34との間でガスケット36を締め付け、密封することにより、コイン型電池30を得た。
上記コイン型電池30の充放電を3サイクル行い、最後に電極31にリチウムが挿入された状態(3.5サイクル充放電)とした。充放電は、それぞれ25℃環境下で行い、充放電時の電流は、電流密度0.15mA/cm2の定電流とした。また、充放電時の上限電位を1.5V(vs.Li/Li+)とし、下限電位を0.01V(vs.Li/Li+)とした。次いで、3.5サイクル充放電状態のコイン型電池30を分解して電極31を取り出し、その厚みを測定した。こうして、電池の組立直前における電極31の厚みT0[mm]と、3.5サイクル充放電後の電極31の厚みT3.5[mm]とから、式:ΔT=T3.5/T0×100により、厚みの増加率ΔT[%]を求めた。結果を表1に示す。
(7)ラミネート型リチウムイオン電池の製造および物性評価
上記(3)において作製された負極を縦2cm、横2cmに切り取った。また、上記(4)において作製された正極を縦2cm、横2cmに切り取った。これら負極21および正極22を、セパレータ23を挟んで積層することにより、電極群24を得た(図1参照)。
次に、負極リード26の一端を負極21に溶接し、正極リード27の一端を正極22に溶接した。また、この電極群24を、アルミニウムラミネートシートからなる電池ケース25に挿入した。次に、負極リード26および正極リード27を電池ケース25の開口部から外部へと導出させて、一方の開口部にガスケット28を挟んで開口部を溶着した。さらに、別の開口部から非水電解質を注液した後、ガスケット28を挟んで開口部を真空封口することにより、図1に示すラミネート型リチウムイオン電池20を得た。
ラミネート型リチウムイオン電池20に対して、25℃の雰囲気下、充放電サイクルを繰り返した。充電は、最大電流が0.3mA、上限電圧が4.2Vの定電流−定電圧充電として、電流値が0.05mAになるまで行った。充電後の休止時間は10分間とした。放電は、放電電流が0.3mA、放電終止電圧が2.5Vの定電流放電とした。放電後の休止時間は10分間とした。
また、ラミネート型リチウムイオン電池20に対して、25℃の雰囲気下、最大電流を0.3mA、上限電圧を4.2Vとし、定電流−定電圧充電を2時間30分行った。その後、80℃の高温雰囲気下で2日間保存する保存試験を行い、電池20内で発生した水素などのガスを採取した。ガス発生量[mL/4cm2]の測定結果を表1に示す。
また、3サイクル目の放電容量W3[mAh]と、100サイクル経過時の放電容量W100[mAh]とから、W100/W3×100で表される値をサイクル容量維持率[%]とした。結果を表1に示す。
実施例2および3、比較例1および2
CMC被覆黒鉛粒子とMCMBとの含有割合を、質量比で20:80(比較例1)、30:70(実施例2)、70:30(実施例3)または80:20(比較例2)となるように調整したこと以外は、実施例1と同様にして、負極を作製した。また、得られた負極を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、コイン型電池30およびラミネート型リチウムイオン電池20を製造して、これらの物性を評価した。
比較例3
負極の作製時に、MCMBを配合せず、負極活物質としてCMC被覆黒鉛粒子のみを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、コイン型電池30およびラミネート型リチウムイオン電池20を製造し、これらの物性を評価した。
実施例4
負極活物質として、CMC被覆黒鉛粒子に代えて、CMCを被覆する前の非晶質領域含有黒鉛粒子Aを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、負極を作製した。また、得られた負極を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、コイン型電池30およびラミネート型リチウムイオン電池20を製造して、これらの物性を評価した。
比較例4
負極の作製時に、CMC被覆黒鉛粒子およびMCMBを配合せず、負極活物質として非晶質領域含有黒鉛粒子Aのみを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、コイン型電池30およびラミネート型リチウムイオン電池20を製造し、これらの物性を評価した。
実施例5
非水電解質の混合溶媒の組成(EC:PC:DEC)を、質量比1:5:4に代えて、1:6:3としたこと以外は、実施例1と同様にして、コイン型電池30およびラミネート型リチウムイオン電池20を製造し、これらの物性を評価した。
実施例6
非晶質領域含有黒鉛粒子Aに代えて、3R領域と2H領域との総和に対する3R領域の比率が25%である非晶質領域含有黒鉛粒子Bを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、コイン型電池30およびラミネート型リチウムイオン電池20を製造し、これらの物性を評価した。
比較例5
負極の作製時に、CMC被覆黒鉛粒子を配合せず、負極活物質としてMCMBのみを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、コイン型電池30およびラミネート型リチウムイオン電池20を製造し、これらの物性を評価した。
比較例6
負極の作製時に、CMC被覆黒鉛粒子およびMCMBを配合せず、負極活物質として、表面の少なくとも一部にアモルファスな炭素材料の被膜を形成した黒鉛粒子(表面被覆黒鉛粒子)のみを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、コイン型電池30およびラミネート型リチウムイオン電池20を製造し、これらの物性を評価した。なお、アモルファスな炭素材料として、鱗片状の天然黒鉛(粒径20μm、タップ密度0.85g/cm3)を使用し、その被膜は、ピッチを3重量部混合した後に1100℃にて焼成して作製した。
比較例7
負極の作製時に、CMC被覆黒鉛粒子およびMCMBを配合せず、負極活物質として、鱗片状人造黒鉛粒子のみを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、コイン型電池30およびラミネート型リチウムイオン電池20を製造し、これらの物性を評価した。
上記実施例および比較例について、(i)使用した黒鉛粒子の種別、(ii)黒鉛粒子とMCMBとの含有割合(質量比)、および(iii)非水電解質における混合溶媒の組成(EC:PC:DEC、質量比)を、順に、表1の(i)「黒鉛粒子の種別」、(ii)「含有割合」および(iii)「電解質 組成比」の欄に示す。また、(iv)黒鉛粒子の3R領域と2H領域との総和に対する3R領域の比率([(3R)/((3R)+(2H))×100]、単位:%)、(v)負極活物質層のピーク比I110/I004、(vi)コイン型電池における電極の厚みの増加率ΔT[%]、(vii)ラミネート型リチウムイオン電池の保存試験時におけるガス発生量[mL/4cm2]、および(viii)サイクル容量維持率[%]についての測定結果を、順に、表1の(iv)「3R/(3R+2H)」(v)「ピーク比I110/I004」、(vi)「ΔT」、(vii)「ガス発生量」および(viii)「容量維持率」の欄に示す。
さらに、上記(vii)および(viii)の測定結果に基づいて、負極の総合評価を下記の3段階で評価した。
極めて良好:高温保存時のガス発生量が0.07mL/4cm2以下、および、サイクル維持率が93%以上であった。
良好:ガス発生量が0.06mL/4cm2以上0.08mL/4cm2未満であるか、またはサイクル維持率が91%以上93%未満であった。
不良:ガス発生量が0.08mL/4cm2以上であるか、または、サイクル維持率89%以上であった。
Figure 2011138680
比較例3〜7は、いずれも負極活物質として表1に示す1種のみを用いた。
表1に示すように、負極活物質として、表面がCMCで被覆された非晶質領域含有黒鉛粒子(CMC被覆黒鉛粒子)または非晶質領域含有黒鉛粒子と、MCMBとを、所定の割合で混合したものを用いた実施例1〜6によれば、負極表面におけるPCの分解およびそれに伴うガス発生が抑制されていた。また、これらの実施例は、サイクル容量維持率も良好であった。
これに対し、CMC被覆黒鉛粒子または非晶質領域含有黒鉛粒子と、MCMBとの含有割合が上述の範囲を外れる比較例3および4、負極活物質がMCMBのみである比較例5や、表面被覆黒鉛粒子のみである比較例6では、ガス発生量が大きくなったり、サイクル容量維持率が上昇した。また、負極活物質が鱗片状黒鉛粒子のみである比較例7では、充放電を行うことができなかった。
本発明は、リチウムイオン電池などの非水電解質二次電池の分野において有用である。また、リチウムイオンキャパシタの用途にも応用することができる。
20 ラミネート型リチウムイオン電池、 21 負極、 21a 負極集電体、 21b 負極活物質層、 22 正極、 22a 正極集電体、 22b 正極活物質層、 23 セパレータ、 24 電極群、 25 電池ケース、 26 負極リード、 27 正極リード、 28 ガスケット、 30 コイン型電池、 31 電極、 32 電池ケース、 33 対極、 34 封口板、 35 セパレータ、 36 ガスケット

Claims (7)

  1. 負極集電体と、前記負極集電体の表面に支持された負極活物質層とを備え、
    前記負極活物質層は、非晶質領域含有黒鉛粒子と、メソカーボンマイクロビーズとを含み、
    前記非晶質領域含有黒鉛粒子は、粒子表面に結晶領域と非晶質領域とが形成されており、かつ、菱面体晶構造を示す領域(3R)と六方晶構造を示す領域(2H)との総和に対する菱面体晶構造を示す領域(3R)の比率が21%以上40%以下であって、
    前記負極活物質層における前記非晶質領域含有黒鉛粒子と前記メソカーボンマイクロビーズとの含有割合が、質量比で30:70〜70:30であることを特徴とする非水電解質二次電池用負極。
  2. 前記非晶質領域含有黒鉛粒子が黒鉛にメカニカルミリング処理を施したものである請求項1に記載の非水電解質二次電池用負極。
  3. 前記黒鉛が鱗片状黒鉛である請求項2に記載の非水電解質二次電池用負極。
  4. 前記非晶質領域含有黒鉛粒子の表面が水溶性高分子で被覆されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。
  5. 前記水溶性高分子がカルボキシメチルセルロースである請求項4に記載の非水電解質二次電池用負極。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極と、正極と、前記負極および前記正極間を隔離するセパレータと、プロピレンカーボネートを含む非水電解質と、を備える非水電解質二次電池。
  7. 前記非水電解質の全量に対するプロピレンカーボネートの含有割合が30〜60質量%である請求項6に記載の非水電解質二次電池。
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