JP2011137913A - カラーフィルタ及び多面付けカラーフィルタ、並びにその製造に用いる感光性着色組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板上に画素のピッチ幅が異なる複数種のカラーフィルタ2、3が面付けされている多面付けカラーフィルタ1において、前記画素に含まれる着色顔料と体質顔料を合わせた固形分量が20〜55重量%であり、且つ、全固形分中に1〜30重量%の体質顔料を含有する。
【選択図】図1
Description
そこで、顔料量を増やすために、着色顔料とは別に無色透明の体質顔料を加えることにより、膜厚差を低減し、所望の色相を得ることができる感光性着色組成物を作製することで膜厚差を改善できることを見出した。
また、第2の発明は、画素のピッチ幅が最も広いカラーフィルタの画素膜厚を1とした場合に、画素ピッチ幅がそれよりも狭いカラーフィルタの画素膜厚が1〜1.1であることを特徴とする請求項1記載の多面付けカラーフィルタである。
また、第3の発明は、基板上に画素を有するカラーフィルタにおいて、前記画素に含まれる着色顔料と体質顔料を合わせた固形分量が20〜55重量%であり、且つ、全固形分中に1〜30重量%の体質顔料を含有していることを特徴とするカラーフィルタ。
また、第4の発明は、少なくとも、着色顔料、体質顔料、透明樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤、溶剤からなる感光性着色組成物であって、該感光性着色組成物の全固形分に対して着色顔料と体質顔料を合わせた固形分量が20〜55重量%であり、且つ、全固形分中に1〜30重量%の体質顔料を含有していることを特徴とする感光性着色組成物である。
更に、第5に発明は、体質顔料が、酸化ケイ素、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウムの群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項4記載の感光性着色組成物である。
また、本発明に係わる感光性着色樹脂組成物によれば、前記多面付けカラーフィルタ及びカラーフィルタを通常の工程により製造することができる。
まず、本発明に係わる感光性着色組成物は、少なくとも、着色顔料、体質顔料、透明樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤、溶剤からなる感光性着色組成物であって、該感光性着色組成物の全固形分に対して着色顔料と体質顔料を合わせた固形分量が20〜55重量%であり、且つ、全固形分中に1〜30重量%の体質顔料を含有する。
本発明に係わる多面付けカラーフィルタは、基板上に画素のピッチ幅が異なる複数種のカラーフィルタが面付けされている。
以下に、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例および比較例中、「部」およ
び「%」とは「質量部」および「質量%」をそれぞれ意味する。
説明する。樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により測
定したポリスチレン換算の質量平均分子量である。
反応容器にシクロヘキサノン370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80℃に加熱して、同温度でメタクリル酸20.0部、メチルメタクリレート10.0部、n−ブチルメタクリレート55.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート15.0部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル4.0部の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル1.0部をシクロヘキサノン50部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、アクリル樹脂溶液を得た。室温まで冷却した後、アクリル樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、測定結果に基づき、先に合成したアクリル樹脂溶液に不揮発分が30%になるようにシクロヘキサノンを添加して、アクリル樹脂溶液を調製した。得られたアクリル樹脂の質量平均分子量Mwは40000であった。
表1に示す組成の混合物を均一に撹拌混合し、直径1mmのガラスビーズを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、赤色顔料分散体PR、緑色顔料分散体PG、および青色顔料分散体PBを調製した。このときの各数値の単位は重量%である。
(チバ・ジャパン社製「イルガフォーレッドB−CF」)
・PR177:アントラキノン系顔料(C.I. Pigment Red 177)
(チバ・ジャパン社製ズ社製「クロモフタールレッドA2B」)
・PG36:ハロゲン化銅フタロシアニン系顔料(C.I. Pigment Green 36)
(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)
・PB15:6:ε型銅フタロシアニン顔料(C.I. Pigment Blue 15:6)
(BASF製「ヘリオゲンブルーL−6700F」)
・PY150:ニッケルアゾ錯体系顔料(C.I. Pigment Yellow 150)
(ランクセス社製「E4GN」)
・樹脂型顔料分散剤:日本ルーブリゾール社製「ソルスパース20000」)
・アクリル樹脂溶液:先に調製したアクリル樹脂溶液
・有機溶剤:シクロヘキサノン
・体質顔料:日産化学社製「オルガノシリカゾル:PMA-ST」
・アクリル樹脂溶液:先に調整したアクリル樹脂溶液
・光重合性モノマー:東亞合成社製「アロニックスM402」
・光重合開始剤:1−〔9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル〕−エタノン1−(0−アセチルオキシム)〕(チバ・ジャパン社製「イルガキュア OXE02」)
・溶剤:シクロヘキサノン
本実施例においては、対角42インチ、画素ピッチ幅が456μmのカラーフィルタA2と、対角15.6インチ、画素ピッチ幅が222μmのカラーフィルタB3を形成した多面付けカラーフィルタ1を製造する。
透明基板として大型ガラス基板を用い、ガラス基板上に市販の黒色感光性着色組成物を塗布、乾燥した。その上に、対角42インチのブラックマトリックスパターンの形成されたフォトマスクを4回使用し、ステッピング露光を行った。続いて、ガラス基板の余白部に対角15.6インチのブラックマトリックスパターンの形成されたフォトマスクを3回使用し、ステッピング露光を行った。次いで、現像を行い、ガラス基板上に4つの対角42インチと3つの対角15.6インチのブラックマトリックスを形成した。
前記ブラックマトリックス付ガラス基板上に、スリットコータにより、表2の実施例1〜5、比較例1に記載の組成の感光性着色組成物を塗布、乾燥した。その上に、対角42インチの画素パターンの形成されたフォトマスクを4回使用し、ステッピング露光を行った。続いて、ガラス基板の余白部に対角15.6インチの画素パターンの形成されたフォトマスクを3回使用し、ステッピング露光を行った。次いで、現像を行い、ガラス基板上に4つの対角42インチと3つの対角15.6インチの赤色画素を形成した。同様に緑色画素と青色画素を形成した。
実施例1〜5、比較例1の多面付けカラーフィルタの画素膜厚と形状を測定した。結果は表3の通りである。B−Aの画素膜厚より、実施例1〜5に係わる多面付けカラーフィルタの画素膜厚が比較例1の画素膜厚差を1とした場合、実施例1〜5の画素膜厚差は1〜1.1倍以下であることがわかる。このことより、感光性着色組成物の全固形分中に含まれる顔料量を多くすることにより画素膜厚差を小さく出来ることが分かった。
2 カラーフィルタA(大)
3 カラーフィルタB(小)
Claims (5)
- 基板上に画素のピッチ幅が異なる複数種のカラーフィルタが面付けされている多面付けカラーフィルタにおいて、前記画素に含まれる着色顔料と体質顔料を合わせた固形分量が20〜55重量%であり、且つ、全固形分中に1〜30重量%の体質顔料を含有していることを特徴とする多面付けカラーフィルタ。
- 画素のピッチ幅が最も広いカラーフィルタの画素膜厚を1とした場合に、画素ピッチ幅がそれよりも狭いカラーフィルタの画素膜厚が1〜1.1であることを特徴とする請求項1記載の多面付けカラーフィルタ。
- 基板上に画素を有するカラーフィルタにおいて、前記画素に含まれる着色顔料と体質顔料を合わせた固形分量が20〜55重量%であり、且つ、全固形分中に1〜30重量%の体質顔料を含有していることを特徴とするカラーフィルタ。
- 少なくとも、着色顔料、体質顔料、透明樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤、溶剤からなる感光性着色組成物であって、該感光性着色組成物の全固形分に対して着色顔料と体質顔料を合わせた固形分量が20〜55重量%であり、且つ、全固形分中に1〜30重量%の体質顔料を含有していることを特徴とする感光性着色組成物。
- 体質顔料が、酸化ケイ素、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウムの群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項4記載の感光性着色組成物。
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