JP2011137357A - アンカーボルト固定用カプセル - Google Patents

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Abstract

【課題】打撃を伴わない回転のみでも、回転・打撃でも施工が可能なアンカーボルト固定用カプセルの提供。
【解決手段】破砕可能な容器に、硬化可能な粘性液体樹脂組成物、骨材、及び硬化剤を封入した、打撃を伴わない回転のみでも、回転・打撃でも施工が可能なアンカーボルト固定用カプセルであって、前記粘性液体樹脂組成物の粘度が0.5Pa・s以上10Pa・s未満であり、そして前記骨材として、平均圧壊強度が10N/mm以上100N/mm以下であり、かつ、平均粒径が0.3mm以上5mm以下である無機粒子を用いることを特徴とする前記アンカーボルト固定用カプセル。
【選択図】なし

Description

本発明は、コンクリート、岩盤等に穿孔し、その孔内にアンカーボルトや異形棒鋼などの固定部材を固着するためのアンカーボルト固定用カプセルに関する。本発明は、より詳しくは、破砕可能な容器に、硬化可能な粘性液体樹脂組成物、骨材、及び硬化剤を封入した、打撃を伴わない回転のみでも、回転・打撃でも施工が可能なアンカーボルト固定用カプセルに関する。
従来、コンクリートや岩盤等に穿孔し、その孔内にボルトや異形棒鋼(以下、単に「アンカーボルト」ともいう。)などの固定部材を固着するためには、まず母材に穿孔し、孔内に残った切粉や、孔壁に付着したコンクリート粉を除去し、その孔内にアンカーボルト固定用カプセル(以下、単に「カプセル」ともいう。)を挿入し、ハンマードリルなどの埋め込み機械でアンカーボルトを回転、又は回転・打撃させながら埋め込む。これにより、カプセル内の樹脂と硬化剤が混合されアンカーボルトを固着することができる。
このようなカプセルは、筒状のガラス管内に硬化可能な粘性液体樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」ともいう。)と骨材、及び内容器に封入された硬化剤を配した二重容器構造のアンカーボルト用固着剤が一般的であり、アンカーボルトをハンマードリルで回転・打撃し埋め込み固着するものがある(例えば、以下の特許文献1参照)。
しかしながら、このようなカプセルは、主に、ハンマードリルなどの埋め込み機械でアンカーボルト回転・打撃させながら埋め込むことにより使用されているため、打撃を伴わない回転のみでの施工では、施工抵抗が高く施工時間が長くなったり、出力の小さい埋め込み機械では途中で止まり埋め込みが困難になったりするという問題がある。
一方、近年、ハンマードリルにより回転・打撃で埋め込む場合、打撃により振動や騒音が発生するため、マンション、学校、病院など居住中、稼働中の建築物の工事、例えば、耐震改修工事では、施工時の振動や騒音のために施工できる時間や期間が制限されるという問題がある。そこで、樹脂組成物の粘度が10Pa・s以上200Pa・s以下及び/又はチキソトロピー係数が1.1以上5.0以下である、打撃を伴わない回転施工用のアンカーボルト固定用カプセルも発明されている(以下、特許文献2参照)。
しかしながら、一般的なカプセルの製造方法では、従来の容器内に樹脂組成物を充填した後、骨材を投入し、骨材を沈降させた後に密閉する製造方法が採られるが、樹脂組成物の粘度が高くチキソトロピー性があるため、樹脂組成物の流動性に乏しく、容器への充填性が悪く、さらには骨材が沈降し難いという問題がある。そこで、樹脂組成物の粘度、チキソトロピー性を低下させる目的で樹脂組成物を加温する必要があった。この場合、一般的には樹脂組成物中には重合性モノマー、特に一般的にはスチレンがなどの低分子量で引火性の低い重合モノマーが混合されているため、加温によりかかる重合モノマーが引火しやすくなったり、該重合モノマーの蒸気が発散したりする。このように、特許文献2に記載されたカプセルを一般的な製造方法で製造するには、その製造工程において安全衛生上の問題がある。
このため、特許文献2に記載されたカプセルは樹脂組成物を加温しない製造方法として、予め樹脂組成物と骨材を混合してから容器に充填する方法で製造される。この場合、樹脂組成物と骨材の混合物を充填するために充填速度が遅く生産性に劣るものとなる。さらに、樹脂組成物と骨材の混合物を充填するためには特殊なポンプが必要である。さらに、樹脂組成物中に骨材が混合されていると、樹脂組成物中における骨材の分散に偏りがあった場合に樹脂組成物量と骨材量のバラツキも大きくなり、製品としてバラツキの多いものになる。したがって、樹脂組成物を加温せず、予め樹脂組成物と骨材を混合してから容器に充填する方法の製造コストは、結果的に上がってしまう。
また、一般にガラス管等に樹脂組成物が充填されたカプセルのシェルフライフ(消費期限)は、該樹脂組成物の流動性を目視確認して判定していたが、樹脂組成物と骨材の混合物には、流動性がないため、この方法では、シェルフライフの確認ができないという問題もある。
さらに、予め樹脂組成物と骨材を混合してから容器に充填されたカプセルでは、アンカーボルトの埋め込み時において、該樹脂組成物の粘度が高いため、コンクリート壁面との濡れが悪くなる。これを回避するためには、孔内の孔壁のコンクリート粉を除去するために金属製のブラシを使用しなければならない。また、金属製のブラシを使用したとしても、該樹脂組成物に流動性がないため、コンクリート壁の凹凸に樹脂組成物が入り込みにくく、硬化養生後のアンカーの引張強度は低くなってしまう。
さらに、特許文献2のカプセルには骨材を含有させることもできるとされている。骨材を含有しない場合は打撃を伴わない回転のみでの施工は可能であるが、ハンマードリルによる回転・打撃施工では施工時間が短くなりすぎて、結果、樹脂と硬化剤との混合が不十分となりアンカーの引張強度が低下する。
骨材を含有する場合は、骨材の種類として、マグネシアクリンカー、又は、ガラス、セラミック等の人工の無機骨材や硅石、大理石、御影石、珪砂、石英等の天然の無機系骨材、硬質プラスチック製の有機系骨材を用いることができるとあるが、骨材の平均圧壊強度までは限定していない。
一般的な骨材では圧壊強度が高いため、骨材粒径を2mm以下、好ましくは1mm以下に限定せざるを得なくなる。この場合、打撃を伴わない回転のみの施工は可能であるが、ハンマードリルによる回転・打撃施工では施工時間が短くなりすぎて、結果、樹脂と硬化剤との混合が不十分となりアンカーの引張強度が低下する。特にコンクリートにアンカーボルトを埋め込むために穿孔する場合、鉄筋にあたり、鉄筋を避けるために斜めに穿孔することがしばしばあるが、この場合、穿孔径が基準より大きくなるために引張強度の低下は顕著となる。
さらには、カプセルは埋め込まれるアンカー筋の径により、それぞれ対応したサイズのカプセルを用意する必要がある。この場合、骨材平均粒径2mm以下と限定した場合、D19(外径19mm)以上のアンカー筋の場合では、アンカー筋と穿孔径のクリアランスが大きくなるためにハンマードリルによる回転・打撃施工では施工時間が短くなりすぎて主剤と硬化剤の混合が不十分となり引張強度の低下は免れられない。
特公昭62−37076号公報 特開2003−56074号公報
本発明が解決しようとする課題は、製造性が良く、貯蔵安定性に優れ、施工性が良く、高強度にアンカーボルトを固着できる、打撃を伴わない回転のみでも回転・打撃でも施工が可能なアンカーボルト固定用カプセルを提供することである。
本発明者らは、前記した従来技術の問題を解決すべく、鋭意検討し実験を重ねた結果、破砕可能な容器に、硬化可能な粘性液体樹脂組成物、骨材、及び硬化剤を封入し、該粘性液体樹脂組成物の粘度を0.5Pa・s以上10Pa・s未満とし、さらに該前記骨材として、平均圧壊強度が10N/mm以上100N/mm以下、かつ、平均粒径が0.3mm以上5mm以下である無機粒子を用いることにより、前記課題を解決しうることを見出し、かかる知見に基づき本願発明を完成するに至った。
すなわち、本願発明は、以下のとおりのものである。
[1]破砕可能な容器に、硬化可能な粘性液体樹脂組成物、骨材、及び硬化剤を封入した、打撃を伴わない回転のみでも回転・打撃による施工が可能なアンカーボルト固定用カプセルであって、前記粘性液体樹脂組成物の粘度が0.5Pa・s以上10Pa・s未満であり、そして前記骨材として、平均圧壊強度が10N/mm以上100N/mm以下であり、かつ、平均粒径が0.3mm以上5mm以下である無機粒子を用いることを特徴とする前記アンカーボルト固定用カプセル。
[2]前記骨材が多結晶質である、前記[1]に記載のアンカーボルト固定用カプセル。
[3]前記骨材の体積が、硬化可能な粘性液体樹脂組成物の体積の1.2〜2.2倍である、前記[1]又は[2]に記載のアンカーボルト固定用カプセル。
[4]前記硬化可能な粘性液体樹脂組成物が、エポキシアクリレート樹脂を主成分とするものである、前記[1]〜[3]のいずれかに記載のアンカーボルト固定用カプセル。
[5]前記エポキシアクリレート樹脂が、メタクリル基及びアクリル基の2種類の反応性官能基を持つものである、前記[1]〜[4]のいずれかに記載のアンカーボルト固定用カプセル。
本願発明に係るアンカーボルト固定用カプセルは、打撃を伴わない回転のみでも回転・打撃でも施工が可能であり、かつ、製造性が良く、貯蔵安定性に優れ、施工性が良く、高強度にアンカーボルトを固着することができるという効果を奏する。
以下、本願発明について詳細に説明する。
本願発明に用いることのできる「破砕可能な容器」は、運搬又は保管時には破損せず、内容物の漏れがないように封入でき、アンカーボルト埋め込み時に回転のみでも破砕されるものであればよく、ガラス、陶磁器、合成樹脂、紙などの材料から作られる。特に、ガラスや陶磁器のような無機成分からなる容器の場合は、アンカーボルト埋め込み時に小さく破砕されるため、骨材としての働きも持つ。また、容器の形状は、特に限定しないが、円筒、角管等の筒状、球体、立方体、直方体などが挙げられるが、好ましくは、円筒状のものを使用する。
本願発明に用いることのできる「硬化可能な粘性液体樹脂組成物の主成分」としては、ラジカル硬化型のエポキシアクリレート樹脂、ビニルエステル樹脂、ビニルウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。一般的には、硬化時間の早いラジカル硬化型樹脂が使用される。「硬化可能な粘性液体樹脂組成物の主成分」は、好ましくは、耐アルカリ性に優れたエポキシアクリレート樹脂であり、特に好ましくは特開2008−7672号公報に記載された、耐アルカリ性に優れ、貯蔵安定性の良いメタクリル基及びアクリル基の2種類の反応性官能基を持ったエポキシアクリレート樹脂である。
また、「硬化可能な粘性液体樹脂組成物」の粘度は、0.5Pa.s以上10Pa・s未満、好ましくは0.5以上5Pa・s以下である。前記した主成分に、重合性モノマー、硬化促進剤、必要に応じて重合禁止剤、着色剤、顔料、紫外線吸収剤、界面活性剤、充填材、チキソトロピー化剤等を添加、混合して、「硬化可能な粘性液体樹脂組成物」を調製する。
粘度は、具体的にはJIS K6833(粘度測定)又はこれに準じた粘度測定方法によって測定される。例えば、20℃において、東機産業(株)製 TVE−33E型粘度計 0.5rpmで測定される。
粘度が0.5Pa・s未満では天井面や壁面にアンカーボルトを施工した際に液ダレの原因となり、一方、10Pa・s以上では製造時の樹脂組成物の充填性や骨材沈降性が劣るために製造性が悪くなる。
「硬化可能な粘性液体樹脂組成物」のチクソトロピー性は、特に限定されないが、チクソトロピー係数が高いとカプセル製造時の樹脂充填性、骨材沈降性に劣るため、2未満であることが好ましい。
「硬化可能な粘性液体樹脂組成物」の調製に使用する重合性モノマーは特に限定しないが、ビニルモノマー、アクリルモノマー、アクリル酸エステル等がある。例えば、スチレン、ビニルトルエン、メタクリル酸メチル、ジアリルイソフタレート、トリアリルイソシアヌレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、フェニルマレイミド、エチレングリコールジメタアクリレート、ジエチレングリコールジメタアクリレート、トリメタアクリル酸トリメチロールプロパン、2,5−ジメルスチレン、p−クロロスチレン、マレイン酸ジメチルが挙げられ、一般的にはスチレンが用いられる。また、重合性モノマーの混合量は特に限定されないが、前記樹脂組成物中に10〜70wt%の割合で配合される。
「硬化可能な粘性液体樹脂組成物」の調製に使用する硬化促進剤としては、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエチルアニリン等の窒素置換基がアルキル基である芳香族アニリン類や、オクタン酸コバルト、ナフテン酸コバルト、コバルト/アミン混合促進剤が挙げられるが、引張強度、貯蔵安定性の観点から、N,N−ジヒドロキシプロピル−p−トルイジン、N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジンなどの水酸基を有する芳香族第3級アミンを使用することが好ましい。
「硬化可能な粘性液体樹脂組成物」の調製に使用する重合禁止剤としては、キノン類、ハイドロキノン類、フェノール類、例えば、ベンゾキノン、p−ベンゾキノン、p−トルキノン、p−キシロキノン、ナフトキノン、2,6−ジクロロキノン、ハイドロキノン、トリメチルハイドロキノン、p−t−ブチルカテコール、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、モノメチルハイドロキノン、p−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ハイドロキノンモノメチルエーテル等を必要量添加することができる。キノン類はアミン類との着色等の変化することがあるため、ハイドロキノン類、フェノール類を添加することが好ましい。
「硬化可能な粘性液体樹脂組成物」の調製に使用する着色剤、顔料、紫外線吸収剤は、太陽光線による樹脂の重合を防止する耐光安定化剤として必要に応じ添加する。これらの添加剤として、レーキ顔料、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、高級有機顔料及び無機顔料、その単品又はそれらの混合物が挙げられ、例えば、「トナーイエロー」、「トナーブラウン」、「トナーグリーン」(武田薬品(株)製)、「カラーテックスブラウン」、「カラーテックスオレンジ」、「カラーテックスマロン」(山陽色素(株)製)、「オプラスエロー」(オリエント化学(株)製)を添加することができる。
「硬化可能な粘性液体樹脂組成物」の調製に使用する界面活性剤としては、アニオン型、カチオン型、ノニオン型、両性型が挙げられるが、水中での引張強度の安定に効果のあるアニオン型のものが好ましい。アニオン型界面活性剤は、カルボン酸塩として、アルキルエーテルカルボン酸塩「ビューライトEAC」(三洋化成(株)製)等、スルホン酸塩として、ジアルキルスルホコハク酸塩「サンセパラ100」(三洋化成(株)製)等、アルキルアリルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等、硫酸エステル塩として、アルキルアリル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、リン酸エステル塩として、アルキルエーテルリン酸塩等が挙げられる。特に好ましくは、界面活性剤を樹脂添加した場合、樹脂のゲル化を促進しないジアルキルスルホコハク酸塩又はアルキルアリルスルホコハク酸塩を使用することが望ましい。これらアニオン型界面活性剤としては、1価及び2価の金属塩又はアンモニウム塩が好ましく、特にナトリウム塩がより好ましい。界面活性剤の使用量は特に限定されないが、強度の点で主剤に対し10wt%以下に抑えることが好ましい。また、界面活性剤は反応性単量体や溶剤に溶解して用いてもよい。
「硬化可能な粘性液体樹脂組成物」の調製に使用する充填材やチキソトロピー化剤は、配合してもしなくても構わないが、配合する場合には、石英砂、硅砂、硅粉、シリカ、炭酸カルシウム、石膏、ガラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、フラッシュアイ、マイカ、火山灰、シラス、シラスバルーン、コンクリート粉、発泡コンクリート粉、セメント、カーボンブラック、アルミナ、鉄、アルミニウム等を用いることができる。充填材の添加量は、前記樹脂の主成分の粘度、重合性モノマー量、その他添加物の量によって異なるために特に限定されないが、樹脂組成物の流動性を失わないようにするために、樹脂組成物の粘度が0.5Pa・s以上10Pa・s未満となるように混合される。
本願発明に用いることのできる「骨材」の材質は、特に限定しないが、天然硅石、大理石、御影石、石英などの天然砕石や、ガラスビーズ、ガラスカレット、セラミックボール、マグネシアクリンカーなどの人工骨材などの無機粒子から選ばれる。「骨材」の材質としては、天然硅石がコスト的に最も好ましい。さらに好ましくは1mm以下の単結晶が集合凝結した結合した多結晶質の天然硅石である。
骨材の平均圧壊強度は、10N/mm以上100N/mm以下であり、好ましくは20N/mm以上70N/mm以下であり、より好ましくは20N/mm以上50N/mm以下である。圧壊強度が10N/mm未満では容器が大割れするため、アンカーボルトの固着強度が低下し、一方、100N/mmを超えると埋め込み時の抵抗が上がるため、回転のみでの施工ができなくなる。
骨材の平均圧壊強度は、島津製作所(株)製 小型卓上試験機 EZ−Testや万能試験機の圧縮試験により、粒径が約2mmの粒子を圧縮破壊試験することによって測定することができる。得られた圧縮荷重を骨材の断面積で除した値を圧壊強度とする。
骨材圧壊強度ができるだけ低い方が施工性は良好となるが、一般的に圧壊強度の低い無機粒子の真密度は1.0kg/m未満と低く真比重が軽いため、骨材沈降性が悪く製造性に劣り、アンカーボルトの固着強度も低くなる。
そこで、骨材粒の1粒1粒の中に網目状にクラックが入った骨材や、1mm以下の結晶が集合凝結した骨材、多孔質の骨材を使用することもできる。沈降性が良好な骨材、例えば真密度が2.5kg/m以上である骨材であっても、平均圧壊強度は10〜100N/mmであれば、埋め込み時ドリルの回転により網目状のクラック部や結合部、骨材内部の微細な多孔部から粉砕され、打撃を伴わない回転だけでアンカーボルトが施工でき、アンカーボルトの高い固着強度を発揮することができる。
このような骨材を使用する場合、骨材粒の全体の50%以上、好ましくは80%以上の粒子に、網目状クラックがあるか、1mm以下の単結晶が集合凝結した多結晶質ものが好ましい。
特に好ましくは多結晶質の天然硅石である。多結晶質の天然硅石を使用することにより、打撃を伴わない回転のみの施工の場合は、結晶の結合部から骨材が破壊されるために施工抵抗が小さくなる。一方で、骨材粒径を使用するアンカー筋と孔壁のクリアランスに対して十分な大きさとすることができるために、適当な施工抵抗を付与することができ回転・打撃で施工した場合でも、十分な埋め込み時間で主剤と硬化剤の混合が確実に行われる。
骨材の粒径は、平均粒径として0.3〜5mmであることが好ましい。平均粒径0.3mm未満では容器の破砕性が悪くなり、容器が大割れするためにアンカーの固着強度の低下につながり、一方、5mm超えでは、埋め込み時の抵抗が上がり打撃を伴わない回転施工では施工できなくなる。骨材の粒径は、アンカーボルトのサイズによって変動するが、好ましくは、アンカーボルトと穿孔のクリアランス(片側分)の0.2〜1.5倍の平均粒径である。
本発明においては、使用する骨材の体積は、好ましくは、硬化可能な粘性液体樹脂組成物の体積の1.2〜2.2倍である。容器がガラス管や陶器の場合には、これらのも骨材に相当する量として考慮する必要がある。また、樹脂組成物内に無機充填剤を含む場合は、無機充填剤も骨材に相当する量として考慮する。使用する骨材の体積は、より好ましくは、硬化可能な粘性液体樹脂組成物の体積の1.5倍〜2.0倍である。1.2倍未満の場合、天井面や壁面にアンカーボルトを施工した際に液ダレの原因や、樹脂組成物と硬化剤の混合不良となり引張強度低下の原因となり、一方、2.2倍を超えると、埋め込み時の抵抗が上がり打撃を伴わない回転施工は施工できなくなり、さらには、樹脂組成物と骨材の混合物がパサツキ、埋め込み後コンクリート孔壁が濡れないため、引張強度の低下の原因となる。
本願発明に用いることのできる「硬化剤」としては、ジアシルパーオキサイド類、ケトンパーオキサイド類、ヒドロパーオキサイド類、ジアルキルパーオキサイド類、パーオキシケタール類、アルキルパーエステル類及びパーオキシカーボネート類等の有機化酸化物、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等が挙げられ、一般的にはベンゾイルパーオキサイドが用いられる。また、この硬化剤は、一般的に、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム等の無機物、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、シリコーンオイル、流動パラフィン、銃合性モノマー、水などの希釈剤で希釈して用いられる。これら硬化剤は、樹脂組成物とは隔離して配置するため内容器に充填されるか、粒状、棒状などに成型され表面に皮膜を形成して使用される。
本願発明に係るカプセルの製造方法は特には限定しないが、容器に樹脂組成物を充填後、内容器に収容された硬化剤及び/又は成型した硬化剤、骨材等を充填し、骨材及び硬化剤が沈降した後に溶閉又はキャップする工程が一般的であり、製造性がよい。また容器を合成樹脂フィルムでヒートシールにより密閉する方法もある。
本願発明に係るアンカーボルト固定用カプセルは、施工抵抗が小さく、打撃を伴わない回転施工用の電気ドリルを用いて施工が可能である。また、負荷電流が小さいため埋め込み機械として出力が例えば800以下程度の、好ましくは600W以下のものが使用でき、機械に対する負荷が小さいため機械の破損も防止できるほか、埋め込み時間も短いために埋め込み中の発生音の発生期間も短縮される。
すなわち、打撃を伴わない回転施工をすることで、低振動、低騒音での施工が可能であり、これにより、マンション、学校、病院など居住中、稼働中の建築物の工事、例えば耐震改修工事での使用に好適である。
当然ながら、本願発明に係るアンカーボルト固定用カプセルは、回転・打撃による施工も可能である。振動や騒音を気にしなくて良い現場では、ハンマードリルや振動ドリル、削岩機などの穿孔機械をそのまま使用して回転・打撃によりアンカーボルトを施工することもできる。
負荷電流(A)は、クランプテスターを使用して測定ができる。例えば、ラインスプリッター CT101A(日置電機(株)製)とデジタルクランプハイテスター 3282(日置電機(株)製)を使用して測定できる。
埋め込み時間は、クランプテスターを記録計に接続するか、直接ストップウォッチ等で測定することもできる。また、負荷電流と埋め込み時間の積を施工抵抗(施工力積)(A×sec)として測定してもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
〔実施例1〕
主成分であるメタクリル基及びアクリル基の2種類の反応性官能基をもつエポキシアクリレート樹脂に、スチレンモノマーを添加し、硬化促進剤として、N,N−ジヒドロキシプロピル−p−トルイジンを添加して、1.7Pa・sとなるように配合した樹脂組成物を、外径17mm、長さ120mm、肉厚0.5mmのガラス管容器に7.8g充填した。次いで、硬化剤として炭酸カルシウムで40%濃度に希釈したベンゾイルパーオキサイド1.2gを外径6mm、長さ90mm、肉厚0.5mmのガラス管製内容器に封入した硬化剤管を投入し、最後に、真密度2.4kg/m、平均圧壊強度40N/mm、平均粒径1.8mmの多結晶天然硅石18.2g(樹脂組成物の体積に対する骨材の体積が1.55倍相当)を投入し、骨材が沈降した後に外容器を溶封して、アンカーボルト固定用カプセルを製作した。
まず、製造性に関して、環境温度20℃で樹脂組成物を充填後、硬化剤管を投入し、骨材を投入し、骨材が沈降するまでの時間(分)を測定した。骨材沈降時間を、以下の表1に示す。
次に、施工抵抗の測定は以下の要領で行った。環境温度20℃において、サイズ0.5×0.5×1m、圧縮強度21N/mmのコンクリートブロックに穿孔径20mm、穿孔長130mmの孔を穿孔し、ブロアーとナイロンブラシを用いて孔内清掃を行い、上記カプセルを穿孔内に挿入し、先端45度にカットした外径16mmの異形棒鋼D16(材質SD−345)を電気ドリル(日立工機(株)製 NU−DH4)で、回転を与えながら孔底まで埋め込んだ。
埋め込み時に電気ドリルの負荷電流、埋め込み時間を測定し、負荷電流と埋め込み時間の積を施工抵抗(施工力積)として測定した。施工抵抗の結果を、以下の表1に示す。
さらに、1日の養生時間をおいた後、埋め込んだ異形棒鋼の引張強度(kN)を測定した。測定機器はアンカーボルト用引試験機ANSER−5−III(旭化成ケミカルズ株式会社製)を用いて行った。結果を、以下の表1に示す。
〔実施例2〕
骨材が真密度2.5kg/m、平均圧壊強度35N/mm、平均粒径2.4mm、骨材粒子の内部に網目状クラックがある骨材が全体の80%の粒子にあること以外は、実施例1と同じカプセルを製作し、骨材沈降時間、施工抵抗、引張強度を測定した。結果を以下の表1に示す。
〔実施例3〕
実施例1の樹脂組成物及び硬化剤と、実施例2の骨材を使用し、外径28mm、長さ205mm、肉厚1.1mmのガラス管容器に樹脂組成物を38.5g充填し、外径8mm、長さ150mm、肉厚0.6mmのガラス管製内容器に硬化剤を4gを封入し、骨材を97g(樹脂組成物の体積に対する骨材体積が1.76倍相当)を投入し、骨材が沈降した後、外容器を密封したアンカーボルト固定用カプセルを製作し、実施例1と同様に骨材沈降時間を測定した。結果を以下の表1に示す。
施工抵抗の測定は以下の要領で行った。
サイズ0.5×0.5×1m、圧縮強度21N/mmのコンクリートブロックに穿孔径32mm、穿孔長280mmの孔を穿孔し、ブロアーとナイロンブラシを用いて孔内清掃を行い、上記カプセルを穿孔内に挿入し、先端45度にカットした外径25mmの異形棒鋼D25(材質SD−345)を電気ドリル(日立工機(株)製 NU−DH4)、回転を与えながら孔底まで埋め込んだ。
実施例1同様に、負荷電流と埋め込み時間の積を施工抵抗(施工力積)として測定した。施工抵抗の結果を以下の表1に示す。また、実施例1同様に引張強度を測定した。結果を以下の表1に示す。
〔実施例4〕
実施例1のアンカーボルト固定用を使用し、埋め込み機械がハンマードリルPR−38E(日立工機(株)製)を使用し、回転・打撃を与えて埋め込んだ以外は実施例1と同様に、負荷電流と埋め込み時間の積を施工抵抗(施工力積)して測定した。結果を以下の表1に示す。また、実施例1と同様に引張強度を測定した結果も表1に示す。
〔比較例1〕
骨材が真密度3.4kg/m、平均圧壊強度180N/mm、平均粒径1.8mmのマグネシアクリンカーが24.7g(樹脂組成物の体積に対する骨材体積が1.55倍相当)であること以外は実施例1と同じカプセルを製作し、骨材沈降時間、施工抵抗、引張強度を測定した。結果を以下の表1に示す。
〔比較例2〕
主成分であるメタクリル基及びアクリル基の2種類の反応性官能基をもつエポキシアクリレート樹脂に、スチレンモノマーを添加し、硬化促進剤として、N,N−ジヒドロキシプロピル−p−トルイジンを添加した後、微粉のシリカ(商品名アエロジル300:日本アエロジル社製を4.5wt%)添加し、樹脂組成物の粘度28Pa・s、チクソトロピー係数2.8となるように配合した樹脂組成物を外径17mm、長さ120mm、肉厚0.5mmのガラス管容器に7.9g充填し、次いで、エポキシアクリレート硬化剤として炭酸カルシウムで40%濃度に希釈したベンゾイルパーオキサイド1.2gを外径6mm、長さ90mm、肉厚0.5mmのガラス管製内容器に封入した硬化剤管を投入し、最後に、真密度2.5kg/m、平均圧壊強度40N/mm、平均粒径1.8mmの天然硅石を、18.2g(樹脂組成物の体積に対する骨材体積が1.55倍相当)を投入し、骨材が沈降した後、外容器を密封して、アンカーボルト用固着材を製作した。実施例1と同じ要領で、骨材沈降時間、施工抵抗、引張強度を測定した結果を、以下の表1に示す。
〔比較例3〕
骨材が真密度3.4kg/mm、平均圧壊強度180N/mm、平均粒径2.5mmであること以外は、実施例3と同じカプセルを製作し、骨材沈降時間、施工抵抗、引張強度を測定した。結果を以下の表1に示す。
〔比較例4〕
比較例2の樹脂組成物を41gと、真密度2.5kg/m、平均圧壊強度45N/mm、平均粒径2.5mmの天然硅石を97g(樹脂組成物の体積に対する骨材体積が1.8倍相当)を使用した。また、孔内清掃に金属ブラシを使用した以外は、実施例3と同じ要領で骨材沈降時間、施工抵抗、引張強度を測定した。結果を以下の表1に示す。
Figure 2011137357

Claims (5)

  1. 破砕可能な容器に、硬化可能な粘性液体樹脂組成物、骨材、及び硬化剤を封入した、打撃を伴わない回転施工が可能なアンカーボルト固定用カプセルであって、前記粘性液体樹脂組成物の粘度が0.5Pa・s以上10Pa・s未満であり、そして前記骨材として、平均圧壊強度が10N/mm以上100N/mm以下であり、かつ、平均粒径が0.3mm以上5mm以下である無機粒子を用いることを特徴とする前記アンカーボルト固定用カプセル。
  2. 前記骨材が多結晶質である、請求項1に記載のアンカーボルト固定用カプセル。
  3. 前記骨材の体積が、硬化可能な粘性液体樹脂組成物の体積の1.2〜2.2倍である、請求項1又は2に記載のアンカーボルト固定用カプセル。
  4. 前記硬化可能な粘性液体樹脂組成物が、エポキシアクリレート樹脂を主成分とするものである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンカーボルト固定用カプセル。
  5. 前記エポキシアクリレート樹脂が、メタクリル基及びアクリル基の2種類の反応性官能基を持つものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアンカーボルト固定用カプセル。
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