JP2011137285A - 中空柱用の補強体 - Google Patents

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Abstract

【課題】中空柱を補強すべく中空柱内に配設される複数の補強用棒状部材を確実に固定する。
【解決手段】中空柱を補強するアラミドロッド21を均等配置治具41の保持部41cに挿通し、アラミドロッド保持部41cに埋め込まれた埋め込み式ナット43にいもねじ87を螺合して強く締め付け、アラミドロッド21を固定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設されたコンクリート製電柱や鋼管柱等の中空柱を補強するための中空柱用の補強体に関し、更に詳しくは、中空柱の地中に埋設された地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際を補強する中空柱用の補強体に関する。
コンクリート製の電柱は、通常、電柱の下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設される。このような電柱は、その外周部が鉄筋とコンクリートにより作製される筒状の中空柱であり、その内部は空洞、すなわち中空となっている。
このような中空柱においては、下部は地中に埋設されているため、強固であるが、この下部から上方に伸び出た地上部分と下部との境の地際、すなわち中空柱の地中に埋設された地中部分と地上に立設された地上部分との境の地際が他の部分に比較して脆弱となっている。
このように中空柱の比較的脆弱な地際部分を補強するために、この地際部分を中心にアラミドロッドやPC鋼線などの補強用棒状部材を複数本、中空柱内の長手方向に沿って挿入するとともに、この複数の補強用棒状部材を中空柱の周方向に均等に配置するために均等配置冶具を使用し、この均等配置冶具の複数の保持部に複数の補強用棒状部材を挿通して固定している。そして、このように均等配置冶具により中空柱内において周方向に均等に固定された複数の補強用棒状部材の間に砕石を投入してからモルタルを入れて固化し、中空柱の地際を完全に補強している(特許文献1)。
上述した均等配置冶具の保持部に挿通された補強用棒状部材の固定は、この保持部に挿通された補強用棒状部材に対して直角になるようにねじ孔を保持部に形成し、このねじ穴にいもねじを螺合し、このいもねじの先端を補強用棒状部材に当接させて強く締め付けることにより行っている。
特願2008−213289号
上述したように、均等配置冶具の保持部にねじ孔を形成し、このねじ孔にいもねじを螺合し、このいもねじの先端を補強用棒状部材に当接させて強く締め付けることにより均等配置冶具の保持部に挿通された補強用棒状部材を固定しているが、均等配置冶具は、一般にプラスチックで構成されているものであるため、このプラスチックで構成された均等配置冶具の保持部に形成されたねじ孔にいもねじを螺合させ、このいもねじを強く締め付けると、プラスチックに形成されたねじ孔のねじ山が崩れてしまい、いもねじを強く締め付けることができず、補強用棒状部材は固定されず、ぐらついてしまうという問題がある。
特に、中空柱である例えば電柱は、太陽に直接照らされ、夏などにおいては数十度の高温に達するものであるため、プラスチックに形成されたねじ孔のねじ山は軟らかくなり、締め付けていたいもねじがゆるみ、補強用棒状部材の固定が不安定となり、ぐらつき易くなるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、中空柱を補強すべく中空柱内に配設される複数の補強用棒状部材を確実に固定することができる中空柱用の補強体を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の中空柱用の補強体は、下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設された中空柱を補強するための複数の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設するために均等配置冶具の保持部に複数の補強用棒状部材の各々を挿通して複数の補強用棒状部材を均等に配置し固定して中空柱を補強する中空柱用の補強体であって、均等配置冶具の保持部に挿通された各補強用棒状部材を保持部にねじで固定するために補強用棒状部材に対して螺合方向が直角になるように保持部に固定的に埋め込まれる埋め込み式ナットを有することを要旨とする。
請求項1記載の中空柱用の補強体にあっては、均等配置冶具の保持部に埋め込み式ナットを埋め込み、この埋め込み式ナットにねじを螺合して補強用棒状部材を強く締め付けて固定するため、均等配置冶具がプラスチックで構成されていても、補強用棒状部材を締め付けているねじや埋め込み式ナットがゆるむこともなく、補強用棒状部材を確実に固定することができる。
請求項2記載の中空柱用の補強体は、前記埋め込み式ナットが、その外径より若干小さめの内径の貫通孔を均等配置冶具の保持部に形成し、この貫通孔に埋め込み式ナットを押入または圧入することにより埋め込み式ナットを保持部の貫通孔内に固定することを要旨とする。
請求項2記載の中空柱用の補強体にあっては、埋め込み式ナットを内径が若干小さい貫通孔に押入または圧入して埋め込み式ナットを貫通孔に固定しているため、埋め込み式ナットを貫通孔に確実に固定することができ、ねじがゆるむこともない。
請求項3記載の中空柱用の補強体は、前記埋め込み式ナットが、貫通孔を加熱しつつ貫通孔に押入または圧入されてから冷却硬化させることにより埋め込み式ナットが保持部の貫通孔内に固定されることを要旨とする。
請求項3記載の中空柱用の補強体にあっては、貫通孔を加熱しつつ埋め込み式ナットを貫通孔に押入または圧入してから冷却硬化して埋め込み式ナットを保持部の貫通孔内に固定しているため、埋め込み式ナットを貫通孔に確実に固定することができ、ねじがゆるむこともない。
請求項4記載の中空柱用の補強体は、前記埋め込み式ナットが、前記ねじの締め付けにより貫通孔に対して回転しにくいように切り込みまたは凹凸が外周面に形成されていることを要旨とする。
請求項4載の中空柱用の補強体にあっては、埋め込み式ナットの外周面に切り込みまたは凹凸が形成され、埋め込み式ナットがねじの締め付けにより貫通孔に対して回転しにくいため、埋め込み式ナットを貫通孔に確実に固定することができ、ゆるむこともない。
請求項5記載の中空柱用の補強体は、前記ねじが、前記埋め込み式ナットに螺合させ、先端を補強用棒状部材に当接させるように強く締め付けることにより補強用棒状部材を均等配置冶具の保持部に固定するいもねじであることを要旨とする。
請求項6記載の中空柱用の補強体は、前記均等配置冶具が、中空柱の中心軸を通るガイド棒が挿通されるべく中心部に形成された中心穴を有することを要旨とする。
本発明によれば、均等配置冶具の保持部に埋め込み式ナットを埋め込み、この埋め込み式ナットにねじを螺合して補強用棒状部材を強く締め付けて固定するので、均等配置冶具がプラスチックで構成されていても、補強用棒状部材を締め付けているねじや埋め込み式ナットがゆるむこともなく、補強用棒状部材を確実に固定することができる。
また、本発明によれば、埋め込み式ナットを内径が若干小さい貫通孔に押入または圧入して埋め込み式ナットを貫通孔に固定しているので、埋め込み式ナットを貫通孔に確実に固定することができ、ねじがゆるむこともない。
更に、本発明によれば、貫通孔を加熱しつつ埋め込み式ナットを貫通孔に押入または圧入してから冷却硬化して埋め込み式ナットを保持部の貫通孔内に固定しているため、埋め込み式ナットを貫通孔に確実に固定することができ、ねじがゆるむこともない。
本発明によれば、埋め込み式ナットの外周面に切り込みまたは凹凸が形成され、埋め込み式ナットがねじの締め付けにより貫通孔に対して回転しにくいので、埋め込み式ナットを貫通孔に確実に固定することができ、ゆるむこともない。
本発明の一実施形態に係わる中空柱用の補強体を用いて補強された中空柱であるコンクリート製の電柱の内部構造を示す図である。 図1に示すように補強されるコンクリート製電柱内にその側部開口から複数のアラミドロッドを挿入する工程を示す説明図である。 図1に示すように補強されるコンクリート製電柱内に挿入される均等配置治具を示す斜視図である。 図3に示した均等配置冶具の保持部に形成された貫通孔に埋め込まれた埋め込み式ナットおよびこの埋め込み式ナットに螺合されるいもねじを示す斜視図である。 図4に示した埋め込み式ナットにいもねじを螺合した状態を示す斜視図である。 図4および図5に示した埋め込み式ナットを示す斜視図である。 図4および図5に示した埋め込み式ナットの別の例を示す正面図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる中空柱用の補強体を用いて補強された中空柱であるコンクリート製の電柱の内部構造を示す図である。同図に示す電柱1は、上部が省略されて図示されていないが、全長が例えば約16mほどあり、その最下端1aから約2.6メートルほどの下部1bが地中10に埋設されて立設され、地上には残りの約13.4mほどの部分が現れているが、その外周部は鉄筋とコンクリートにより形成される筒状であり、その内部は空洞、すなわち中空となっていて、その地中10に埋設された地中部分の下部1bと地上に立設された地上部分との境の地際を補強するために、同図に示すように、下部1bから地際を挟んで地上2メートル程度の所まで複数の補強用棒状部材21、23、25やモルタル71、73、75などで補強されている。
電柱1は、地際から地上約2メートルの側面に例えば幅6センチメートル、長さ40センチメートル程度の側部開口1cが電柱1の長手方向に沿って形成され、この側部開口1cから図1に示す補強用棒状部材21、23、25やモルタル71、73、75などの各補強部材が電柱1内に入れられて電柱1を補強するようになっている。
複数(本実施形態では4本)の補強用棒状部材21は、例えばアラミドロッドで構成され、この4本のアラミドロッド21は、電柱1の最下端1aから側部開口1cの所まで伸びている。なお、このアラミドロッド21は、図2に示すように、側部開口1cから1本ずつ電柱1内に挿入される。図2では、4本目のアラミドロッド21を電柱1内に挿入するところを図示している。また、複数(本実施形態では4本)の補強用棒状部材23は、例えばPC鋼線で構成され、この4本のPC鋼線23は地際を中心に地中10に約1メートル、地上に約1メートル伸びている。また、複数(本実施形態では4本)の補強用棒状部材25もPC鋼線で構成され、この4本のPC鋼線25は、側部開口1cの近傍に配設され、その下端はアラミドロッド21の上端と部分的にオーバーラップしている。
また、4本のアラミドロッド21と4本のPC鋼線23は、電柱1の周方向に等角度で均等に配設されるが、その中心には、電柱1の中心軸を確定するための1本のガイド棒31が配設され、このガイド棒31は、電柱1の最下端1aから側部開口1cまで伸びている。
4本のアラミドロッド21、4本のPC鋼線23およびガイド棒31は、電柱1の地際部分を中心に電柱1内に設けられた例えばプラスチックからなる複数(本実施形態では5個)の均等配置治具41に挿通され、これによりガイド棒31を中心にして4本のアラミドロッド21とPC鋼線23を電柱1の周方向に等角度で均等に配設するようになっている。
各均等配置治具41は、図3に示すように、中心部にガイド棒31が挿通される中心穴41aが形成され、この中心穴41aから四方に放射状に延出する4本の連結部41bの先端にアラミドロッド21が挿通されて保持されるリング状のアラミドロッド保持部41cが4個形成されている。また、この4個のアラミドロッド保持部41cは、隣接するもの同士がリンク41dで環状に連結され、このリンク41dの中程にPC鋼線23が挿通されて保持されるリング状の小径のPC鋼線保持部41eが4個形成されている。
また、各アラミドロッド保持部41cおよびPC鋼線保持部41eの外側中央には、貫通孔41gが形成され、この貫通孔41gに埋め込み式ナット43が押入または圧入されて埋め込まれているようになっている。この埋め込み式ナット43は、図4に拡大して示すように、アラミドロッド保持部41c内に挿入されたアラミドロッド21に対して螺合方向が直角になるように埋め込まれ、この埋め込み式ナット43にいもねじ87を図5に示すように螺合し、このいもねじ87の尖った先端87aをアラミドロッド21に当接させて強く締め付けることによりアラミドロッド21をアラミドロッド保持部41cに確実に固定するようになっている。
また、埋め込み式ナット43は、図6に示すように、その外周面43aには例えば約45度に傾斜した切り込みで形成されるねじ山状または稜線状の連続した突起部43aが形成され、貫通孔41g内に埋め込み式ナット43が埋め込まれ、いもねじ87を埋め込み式ナット43に螺合した場合、簡単に抜けたり、回転しないようになっている。すなわち、アラミドロッド保持部41cに形成された貫通孔41gに埋め込まれた埋め込み式ナット43に対していもねじ87を螺合して強く締め付ける場合に、このいもねじ87の螺合や締め付けにより埋め込み式ナット43が簡単に抜けたり、回転しないようになっている。特に、図6に示すように、埋め込み式ナット43の外周面にねじ山状の連続した突起部43aが形成され、このねじ山状の突起部43aの傾斜方向がいもねじ87の螺合方向と一致する場合には、埋め込み式ナット43にいもねじ87を螺合して締め付けた場合、その埋め込み式ナット43がアラミドロッド保持部41cの貫通孔41gに更に強く埋め込まれることになり、埋め込み式ナット43がゆるんだり、回転したりすることがなくなる。
なお、埋め込み式ナット43の外周面の形状は、図6に示したような形状に限られるものでなく、例えば図7に示すように、多数の三角状の尖った凹凸43aに形成されてもよく、このように三角状の尖った凹凸43aに形成された場合には、埋め込み式ナット43が貫通孔41g内に埋め込まれた場合、簡単に回転したり、ゆるむことがない。すなわち、アラミドロッド保持部41cに形成された貫通孔41gに埋め込まれた埋め込み式ナット43に対していもねじ87を螺合して強く締め付ける場合に、このいもねじ87の螺合や締め付けにより埋め込み式ナット43が簡単に回転しないようになっている。
更に、埋め込み式ナット43の外径は、貫通孔41gの内径よりも若干大きく形成されている。このように大きな外径に形成された埋め込み式ナット43を貫通孔41g内に押入または圧入して埋め込むには、貫通孔41gをヒーターなどで加熱して貫通孔41gを軟化させるとともに僅かに膨張させてから埋め込み式ナット43を貫通孔41g内に押入または圧入することが好ましい。そして、埋め込み式ナット43が貫通孔41g内に完全に埋め込まれた後、貫通孔41gを冷却硬化させることにより埋め込み式ナット43はアラミドロッド保持部41cの貫通孔41g内に確実にしっかりと固定されることになる。なお、上述したように、埋め込み式ナット43を貫通孔41g内に押入または圧入した場合に、埋め込み式ナット43の外周面43aに形成された三角状の尖った凹凸43aが貫通孔41gの内壁を押入方向に傷つけることがあるが、この傷は貫通孔41gの孔方向、すなわち押入または圧入方向であって、埋め込み式ナット43を締め付ける螺合方向でないため、この傷により埋め込み式ナット43の取り付けや締め付けがゆるんだりなどすることはない。
このように、埋め込み式ナット43をアラミドロッド保持部41cの貫通孔41g内に確実に固定した後、この埋め込み式ナット43にいもねじ87を螺合し、このいもねじ87の先端を87aをアラミドロッド21の当接させ強く締め付けることにより、アラミドロッド21はアラミドロッド保持部41cの貫通孔41g内に確実に固定されることになる。
上述したように、アラミドロッド保持部41cに対して埋め込み式ナット43を確実に埋め込んだ後、この埋め込み式ナット43にいもねじ87を螺合させることにより、プラスチックのアラミドロッド保持部41cに従来のように直接形成されたねじ孔にいもねじ87を螺合させる場合に比較して、ねじ孔のねじ山が崩れることもなく、特に夏などにおいて軟化したねじ山が崩れることもなく、いもねじを確実に固定することができ、アラミドロッド21(PC鋼線23)の固定が不安定となり、ぐらつくことを防止することができる。
なお、ガイド棒31は、図1に示すように、その下端部にガイド棒固定用治具51を取り付けられて、電柱1内に挿入されている。このガイド棒固定用治具51は、ガイド棒31を電柱1の中心軸に固定的に設定するためのものであって、このガイド棒固定用治具51をガイド棒31の下端部に取り付けてから電柱1内に挿入することにより、ガイド棒31が電柱1の底部において電柱1の中心軸に固定されるようになっている。
ガイド棒31のガイド棒固定用治具51が取り付けられている少し上にはパイプ状のストッパー61が固定的に取り付けられているが、このストッパー61は、ロッド配置用治具81をこの位置に固定するためのものである。また、ロッド配置用治具81の上のガイド棒31には固定用スペーサパイプ91が嵌合されているが、この固定用スペーサパイプ91は、複数の均等配置治具41のうちの一番下の均等配置治具41をこの位置で固定するためのものである。
更に、図1に示すように、側部開口1cの近傍に配設された4本のPC鋼線25は、図3に示した均等配置治具41と同じ構造の2本の均等配置治具41により電柱1内に均等に配置されるとともに、この4本のPC鋼線25の長手方向の中程にはガイド棒固定用治具200が設けられ、このガイド棒固定用治具200の中心にはガイド棒31が挿入され、これによりガイド棒31を電柱1の中心軸に合わせるようになっている。なお、ガイド棒31は、このガイド棒固定用治具200に挿入されることにより電柱1の中心軸に合わされて固定されるとともに、均等配置治具41の中心穴41aも挿通しているため、均等配置治具41の中心穴41aを電柱1の中心軸に合わせるようになっている。
以上説明したように、電柱1の地際は、図1に示すように、地際を挟んで電柱1の長手方向に配設されている4本のアラミドロッド21とPC鋼線23、電柱1の中心軸を確定するガイド棒31、4本のアラミドロッド21とPC鋼線23を電柱1の周方向に等角度で均等に配設する5個の均等配置治具41、電柱1の側部開口1cの近傍を部分的に補強する4本のPC鋼線25、この4本のPC鋼線25を側部開口1cの近傍で電柱1の周方向に等角度で均等に配設する2個の均等配置治具41、ガイド棒31を電柱1の下部および側部開口1cの近傍で電柱1の中心軸に固定的に設定するガイド棒固定用治具51と200、複数のアラミドロッド21を電柱1の下部で均等に配置するロッド配置用治具81などで骨格的に構成される補強体により補強されることになる。
そして、上述した骨格的構成の補強体で補強される電柱1の地際を更に強固に補強するために、まず電柱1内の下部1bの最下端1aからガイド棒固定用治具51の辺りまでに砕石70を側部開口1cから投入して、この部分を砕石70で補強し、次にこのガイド棒固定用治具51の上からロッド配置用治具81の少し上までの間に一次モルタル71を側部開口1cから投入して、この部分を一次モルタル71で補強し、更に次にロッド配置用治具81の上から側部開口1cの辺りまで二次モルタル73を側部開口1cから投入して、この部分を二次モルタル73で補強し、最後に側部開口1cを図示しない閉塞板で閉塞してから、電柱1の図示しない最上部の頂部開口から三次モルタル75を電柱1内に側部開口1cの少し上まで投入し、これにより電柱1の地際を完全に補強している。
なお、上記実施形態では、電柱1の地際部分を補強する場合について説明したが、本発明の補強体は、電柱1の地際部分に限定されるものでなく、電柱1の補強したい任意の部分を補強し得るものである。
1 電柱
1c 側部開口
21 アラミドロッド
23、25 PC鋼線
31 ガイド棒
41 均等配置治具
41a 中心穴
41c アラミドロッド保持部
41e PC鋼線保持部
41g 貫通孔
43 埋め込み式ナット
43a 埋め込み式ナットの外周面
87 いもねじ

Claims (6)

  1. 下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設された中空柱を補強するための複数の補強用棒状部材を中空柱の周方向に等角度で均等に配設するために均等配置冶具の保持部に複数の補強用棒状部材の各々を挿通して複数の補強用棒状部材を均等に配置し固定して中空柱を補強する中空柱用の補強体であって、
    均等配置冶具の保持部に挿通された各補強用棒状部材を保持部にねじで固定するために補強用棒状部材に対して螺合方向が直角になるように保持部に固定的に埋め込まれる埋め込み式ナット
    を有することを特徴とする中空柱用の補強体。
  2. 前記埋め込み式ナットは、その外径より若干小さめの内径の貫通孔を均等配置冶具の保持部に形成し、この貫通孔に埋め込み式ナットを押入または圧入することにより埋め込み式ナットを保持部の貫通孔内に固定することを特徴とする請求項1記載の中空柱用の補強体。
  3. 前記埋め込み式ナットは、貫通孔を加熱しつつ貫通孔に押入または圧入されてから冷却硬化させることにより埋め込み式ナットが保持部の貫通孔内に固定されることを特徴とする請求項2記載の中空柱用の補強体。
  4. 前記埋め込み式ナットは、前記ねじの締め付けにより貫通孔に対して回転しにくいように切り込みまたは凹凸が外周面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の中空柱用の補強体。
  5. 前記ねじは、前記埋め込み式ナットに螺合させ、先端を補強用棒状部材に当接させるように強く締め付けることにより補強用棒状部材を均等配置冶具の保持部に固定するいもねじであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の中空柱用の補強体。
  6. 前記均等配置冶具は、中空柱の中心軸を通るガイド棒が挿通されるべく中心部に形成された中心穴を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の中空柱用の補強体。
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