JP2011135977A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】高吸収領域を設けて吸収量を高めることで液体の漏れ出しを軽減しつつ、この高吸収領域を移動可能として汎用性を高めた吸収性物品を得る。
【解決手段】前側部分F2に対応する吸収パッド200の部分に、透液性部材32,33で両面側がそれぞれ覆われた補助吸収体液体31が配置され、この補助吸収体31の周縁から突出する突出部33Fを有しており、この補助吸収体31の突出部33Fは、先端部33Aがトップシート22表面に固着され且つこの固着部33Aより基端側に、固着部33Aとその基端側の部分とを切り離すミシン目33Bが形成されており、且つこの補助吸収体31は、固着部33A以外の部分では吸収性物品に固定されていないか又は剥離可能に固定されているものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、高吸収領域を設けて吸収量を高めることで液体の漏れ出しを軽減しつつ、この高吸収領域を移動可能として汎用性を高めた吸収性物品に関し、例えばフラットタイプの補助吸収性物品を併用するのに適したパッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の吸収性物品に好適なものである。
成人向けの排泄物吸収性物品(おむつ)としては、パッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の基本吸収性物品の他に、これらと併用することを想定した、より小型のフラットタイプと呼ばれるものが提供されており、これらの組み合わせは特にケア施設等の介護現場において汎用されている。
例えば夜用のパッド型オムツは、おしり側が幅広に作られており、夜間の高排尿においても漏れが生じないような仕様となっている。しかし、男性の場合は、排尿位置が体の前側に有る為、パッド型オムツの腹側の吸収量が足りず、オムツの腹側からの溢れ漏れを生じてしまう虞があった。従来、このような漏れ出しを軽減するために、吸収量を高めるべくパッド型オムツの幅広部分を腹側にして使用するといった対策の他に、吸収量を更に増加するべく、フラットタイプの補助吸収性物品を排尿口位置に当てて使用するといった対策が採られていた。
特開2005−296024号公報 特開2004−188115号公報
しかし、補助吸収性物品を単に使用時に基本吸収性物品に当てて使用する方法では、装着する手間が掛かったり、或いは装着者の体の動きによってズレが生じることで隙間ができ易くなって、やはり漏れ出したりする虞があった。これに対して、補助吸収性物品を固定的に基本吸収性物品に設置する構造も考えられるが、拘縮が発生している装着者等の場合、装着者の身体表面に対して適切にフィットさせることが困難なことが考えられる他、基本吸収性物品の汎用性も低下する。
そこで、本発明の主たる課題は、高吸収領域を設けて吸収量を高めることで液体の漏れ出しを軽減しつつ、この高吸収領域を移動可能として汎用性を高めた吸収性物品を得ることにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
股間にあてがわれる股間部とその前後側に延在するように少なくとも形成され且つ液体を吸収し得る主吸収体が、バックシートと、液体を透過させる透液性トップシートとの間に介在された吸収性物品であって、
液体を透過させる透液性部材で両面側がそれぞれ覆われて液体を吸収し得るように構成された補助吸収体が吸収性物品の身体側面上に配置されており、
この補助吸収体は、その周縁から突出する突出部を有しており、
この補助吸収体の突出部は、先端部が吸収性物品の身体側面に固着され且つこの固着部より基端側に、固着部とその基端側の部分とを切り離すミシン目が形成されており、
前記補助吸収体は、前記固着部以外の部分では吸収性物品に固定されていないか又は剥離可能に固定されている、
ことを特徴とする、吸収性物品。
(作用効果)
この発明によれば、例えば男性の排尿位置に合わせて補助吸収体を主吸収体上に設置することで、排尿口にフィットするだけでなく、この部分を高吸収領域として尿等の液体の吸収量を高めて排尿後即、尿等の液体が吸収され、吸収性物品からの液体の漏れ出しを軽減できる。また、主吸収体側に補助吸収体を取り付ける構造とされているため、主吸収体上で補助吸収体にズレが生じ難く隙間ができにくくなるのに伴い、液体が漏れ出す虞が小さくなる。
さらに、補助吸収体はミシン目により主吸収体側から切り離すことができるため、補助吸収体の位置を変更して高吸収領域を自在に移動可能になる。この為、使用者が女性とされる場合や、横向き状態で寝ている人や拘縮の人等の場合でも、吸収性物品からの液体の漏れ出しを軽減できる。つまり、性別や体型等に合わせて補助吸収体の位置を変更することで、吸収ポイントを変更することも可能となる。
尚、横向き状態で寝ている人の漏れ出しを軽減する際には、補助吸収体に隣り合った吸収性物品のサイド部分をポケット状に形成することで、例えばミシン目を部分的に切断して補助吸収体を二つ折りした時に、補助吸収体をこのサイド部分に挿入できるので、二つ折り状態が維持できて、補助吸収体を二つ折りした時でもずれ難くなる。他方、排尿量が少ない場合には、補助吸収体を切り離した状態で使用し、これによって補助吸収体だけを再利用したり或いは破棄したりすることもできる。
以上より、本請求項による吸収性物品は、高吸収領域を設けて吸収量を高めることで液体の漏れ出しが軽減されるだけでなく、この高吸収領域を移動可能として汎用性が高まるようになる。
<請求項2記載の発明>
補助吸収体は、その前後方向両側又はその幅方向両側に、前記固着部及びミシン目を有する突出部を備えている、請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
この発明によれば、前後方向又は幅方向何れか一方側のミシン目のみを切り離すことにより、他方側の固着部回りに補助吸収体を回動して補助吸収体の位置を変更することが可能となる。この一方、両端部近傍のミシン目をそれぞれ片側半分程度切断することにより、補助吸収体を二つ折りに曲げることが可能となる。
<請求項3記載の発明>
前記補助吸収体には、線状の易屈曲部が幅方向中間に前後方向に沿って設けられるか、又は前後方向中間に幅方向に沿って設けられている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
(作用効果)
この発明によれば、折り曲げを容易にする易屈曲部が補助吸収体に設けられたことにより、補助吸収体を例えば二つ折りで曲げる際に、容易に折り曲げ可能となる。なお、易屈曲部とは、エンボス加工等により表裏少なくとも一方の面に形成された凹部か、又はスリットを意味する。
<請求項4記載の発明>
補助吸収体の移動先に、補助吸収体の移動部分の一部又は全部を挿入する挿入部を設けた、請求項1から請求項3の何れかに記載の吸収性物品。
(作用効果)
本請求項によれば、補助吸収体を折り曲げ等により移動する際、その移動部分を移動先に設けた挿入部に挿入することにより、補助吸収体の移動部分を固定することができる。
以上のとおり、本発明によれば、高吸収領域を設けて吸収量を高めることで液体の漏れ出しを軽減しつつ、この高吸収領域を移動可能として汎用性を高めた吸収性物品が得られる。
第1の形態に係る吸収パッドの展開状態の表面側を示す平面図である。 第1の形態に係る吸収パッドの展開状態の裏面側を示す平面図である。 図1のY−Y断面図である。 図1のZ−Z断面図である。 図1に対応する平面図であって、補助吸収体を折り返してその先端部をポケット材に入れた状態を示す図である。 第2の形態に係る吸収パッドの展開状態の表面側を示す平面図である。 図6のZ−Z断面図である。 図7に対応する断面図であって、補助吸収体を折り曲げた状態を示す図である。 第3の形態に係る吸収パッドの展開状態の表面側を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態についてパッドタイプ吸収性物品の例を引いて説明する。なお、以下の説明において「股間部」とは使用時に身体の股間と対応させる部分を意味し、殆ど多くの製品では前後方向中央部及びその前後近傍の部分である。具体的には、成人向け製品の場合、製品の前後方向中央を基準として±150mmの範囲である。また、「腹側部分」及び「前側部分」は股間部よりも前側の部分を意味し、「背側部分」及び「後側部分」は股間部よりも後側の部分を意味する。
(第1の形態)
図1〜図5は、本発明に係る吸収性物品例200を示している。この吸収性物品200は、図示しない使い捨ておむつや下着等のアウターの内面に敷いて使用することを想定したものであり、股間部C2と、その前後両側に延在する前側部分F2及び背側部分B2とを有するものである。
吸収性物品200の各部の寸法は適宜定めることができ、例えば、物品全長(前後方向長さ)L1は350〜700mm程度、全幅W1は130〜400mm程度とすることができ、この場合における股間部C2の前後方向長さは10〜150mm程度、腹側部分F2の前後方向長さは50〜350mm程度、及び背側部分B2の前後方向長さは50〜350mm程度とすることができる。
吸収性物品200は、液不透過性のバックシート21の内面と、透液性トップシート22との間に、主吸収体23が介在された基本構造を有している。主吸収体23としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。必要に応じて、主吸収体23はクレープ紙(図示せず)により包むことができる。また、主吸収体23の形状は、相対的に前側の部分が後側の部分よりも幅広な帯状、あるいは長方形状、台形状等、適宜の形状とすることができる。
主吸収体23における繊維目付け及び吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは100〜600g/m2程度とするのが好ましく、また吸収性ポリマーの目付け0〜400g/m2程度とするのが好ましい。
主吸収体23の裏面側には、液不透過性シート21が使い捨ておむつの主吸収体の周縁より所定長さ食み出すように設けられている。液不透過性シート21としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。このような透湿性シートにおいても臭気の透過は抑制される。吸収性物品の裏面を布のような肌触りとするために、液不透過性シート21の外面に不織布等外装シート25を張り合わせたり、液不透過性シート21として外面に不織布をラミネートしたラミネートシートを用いたりすることができる。これらの不織布の原料繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
主吸収体23の表面側は、透液性トップシート22により覆われている。図示形態ではトップシート22の側縁から主吸収体23が一部食み出しているが、使い捨ておむつの主吸収体の側縁が食み出さないようにトップシート22の幅を広げることもできる。トップシート22としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
吸収性物品200の前後方向両端部では、透液性トップシート1が使い捨ておむつの主吸収体の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在されて貼り合わされ、主吸収体23の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。
吸収性物品200の両側部では、液不透過性シート21が主吸収体23の側縁よりも外側にそれぞれ延在され、この延在部からトップシート22の側部までの部分の内面にはギャザーシート24の幅方向外側の部分24xが前後方向全体にわたり貼り付けられ、主吸収体23の存在しないサイドフラップ部SFを構成している。これら貼り合わせ部分は、図3及び図4では点模様で示されており、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成できる。
エンドフラップ部EF及びサイドフラップ部SF以外の主吸収体介在部分が本体部BDを構成する。図示形態では、使い捨ておむつの主吸収体の前端及び後端はそれぞれ幅方向に沿う直線状をなしているため、前後エンドフラップ部EFと本体部BDとの境界BL(本発明では折り目となる)も同様の直線状となるが、これらは円弧状等の曲線状をなしていても、へ字状等の屈曲線状をなしていても良い。各エンドフラップ部EFの寸法は適宜定めることができるが、エンドフラップ部EFにおいて液不透過性シート21と透液性トップシート22およびギャザーシート24とが確実に貼り合わせられるため、少なくとも一部が本体部BDとの境界BLから10mm以上食み出しているのが好ましく、また各エンドフラップ部EFの面積は2000〜12000mm2程度確保されているのが好ましい。
ギャザーシート24の素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。
ギャザーシート24の幅方向中央側の部分24cはトップシート22上にまで延在しており、その幅方向中央側の端部には、細長状弾性部材24Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されている。この細長状弾性部材24Gとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
また、両ギャザーシート24,24は、幅方向外側の部分24xが前後方向全体にわたり物品内面(図示形態ではトップシート22表面およびバックシート21表面)に貼り合わされて固定されるとともに、幅方向中央側の部分24cが、前後方向の両端部では物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に貼り合わされて固定され、かつ前後方向の両端部の間では物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に固定されていない。この非固定部分は、図4に示されるように、物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に対して起立可能なバリヤー部となる部分であり、その起立基端24bはギャザーシート24における幅方向外側の固定部分24xと内側の部分24cとの境に位置する。
この一方、男性の排尿位置に合わせるように、吸収性物品200の前側部分F2(後側部分B2としても良い)に対応する主吸収体23の表面側には、図1に示すように透液性トップシート22を介して、液体を吸収し得る補助吸収体31が配置されている。この補助吸収体31は、主吸収体23と同様のパルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、レーヨンやコットン等のセルロース繊維、PPやPE等のポリオレフィン、PET等のポリエステルやそれらの複合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものから構成されている。尚、不織布としては、スパンレース、エアスルー、ポイントボンドエアレイド、スパンボンド、ニードルパンチ等を採用することが考えられる。
そして、この補助吸収体31は、図4に示すようにその表裏両側がトップシートと同様の透液性素材からなる透液性部材32,33によりそれぞれ覆われている。補助吸収体31の寸法は適宜定めることができるが、主吸収体23より縦横共に小さい長方形に形成されているのが好ましく、特に補助吸収体31の幅は、両立体ギャザーGの起立基端24bの幅方向間隔よりも狭く(例えば30〜95%程度)、補助吸収体31の長さは、主吸収体23の長さ(前後方向)の半分よりも短く(例えば主吸収体23の全長に対して15〜48%程度)するのが好ましい。
そして、補助吸収体31の前後方向両側及び幅方向両側では、表裏の透液性部材32,33が補助吸収体31の周縁よりも突出されて貼り合わされ、補助吸収体31の存在しない突出部33Fが形成されている。これら貼り合わせ部分は、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成できる。
さらに、この突出部のうち、前後方向両側の突出部(又は幅方向両側の突出部でも可)33Fは、先端部33Aが吸収性物品の身体側面に固着され且つこの固着部33Aより基端側に、固着部33Aとその基端側の部分とを切り離すミシン目33Bが形成されており、この固着部以外の部分では補助吸収体は吸収性物品に固定されていないか又は剥離可能に固定される。なお、このような剥離可能な接合は、弱い接着剤や融着、あるいはエンボス加工による圧着により行うことができる。したがって、補助吸収体31は、両端部近傍のミシン目33Bにより、少なくとも一方、又はその少なくとも一部を容易に切り離すことができる。
他方、この吸収性物品200の背側部分B2には、補助吸収体31との対向部分が開放されて他の周囲部分のみを透液性トップシート22に固着したポケット材34が設置されている。このポケット材34が存在することで、2つのミシン目33Bの内の一方のみを切断して補助吸収体31を折り返すのに伴って、補助吸収体31の端部をこのポケット材34内に挿入し、固定することが可能となる。つまり、補助吸収体31を移動する場合でも、移動先において補助吸収体31が吸収性物品200に確実に固定されることになる。尚、このポケット材34等の挿入部は設置しなくとも良い。
次に、本実施形態に係る吸収性物品200の作用を以下に説明する。
本実施形態によれば、男性の排尿位置に合わせて補助吸収体31を主吸収体である主吸収体23上に設置することで、排尿口にフィットするだけでなく、この部分を高吸収領域として尿等の液体の吸収量を高めて排尿後即、尿が吸収され、吸収性物品からの尿等の液体の漏れ出しを軽減できる。
さらに、補助吸収体31がミシン目33Bを介して固着されているため、ミシン目33Bの切り離しを利用して、必要な場合には補助吸収体31の位置を変更して高吸収領域を自在に移動することができる。つまり、何れか一方の端部のミシン目33Bのみを切断することにより、他方の端部回りに補助吸収体31を回動して補助吸収体31の位置を変更することが可能となる他、両端部近傍のミシン目33Bをそれぞれ片側半分程度切断することにより、補助吸収体31を二つ折りに曲げることが可能ともなる。
例えば、図5に示すように腹側のエンドフラップ部EF寄りのミシン目33Bを切り離し、背側に移動して補助吸収体31の先端部をポケット材34に入れることで、女性の排尿口付近に補助吸収体31を位置させ、女性の尿の吸収量アップを図ることもできる。従って、使用者が女性とされる場合及び横向き状態で寝ている人や拘縮の人等の場合でも、吸収性物品からの液体の漏れ出しを軽減できる。この為、性別や体型等に合わせて補助吸収体31の位置を変更することで、吸収ポイントを変更することも可能となる。
他方、排尿量が少ない場合には、補助吸収体31を切り離した状態で使用し、これに伴って補助吸収体31だけを再利用したり或いは破棄したりすることもできる。さらに、補助吸収体の端部を固着した状態では所望の位置に位置決めできない場合には、補助吸収体全体を切り離して、任意の位置に配置することもできる。
以上より、本実施形態による吸収性物品200は、高吸収領域を設けて吸収量を高めることで尿等の液体の漏れ出しが軽減されるだけでなく、この高吸収領域を移動可能として汎用性が高まるようになる。
<第2の形態>
本形態では、補助吸収体31に線状の易屈曲部41が設けられた構造とされている。つまり、図6及び図8に示すように前後方向に沿う線状の薄肉部が補助吸収体31における幅方向中央に形成されており、この薄肉部を折り目として容易に折り曲げできるようになっている。このような薄肉部はエンボス加工により形成することができる。また、薄肉部に代えてスリット(吸収体の無い部分)により易屈曲部41を形成しても良い。さらに、補助吸収体31の内部を実質的に二分割して中央部に補助吸収体31が実質的に存在しない部分を形成することで、易屈曲部41を形成しても良い。
さらに本第2の形態では、吸収性物品200上の補助吸収体31に隣り合った両サイド部分には、折り曲げられた補助吸収体31の端部を挿入し固定する為のポケット材42がそれぞれ周囲部分のみを透液性トップシート22に接着されて、固定されている。尚、このポケット材34等からなる挿入部は設置しなくとも良い。
以上のように構成された第2の形態では、特に横向き状態で寝ている人からの横漏れを軽減しようとする場合には、前後方向両端部近傍のミシン目33Bをそれぞれ片側半分だけ切り残して切断し、補助吸収体31を幅方向一方側に折り曲げて使用して横向き時の漏れを軽減することができる。この際、易屈曲部41が補助吸収体31に設けられていることにより、補助吸収体31を二つ折りで曲げる際に、この易屈曲部41で補助吸収体31を容易に折り曲げ可能となる。
そして、折り曲げられた補助吸収体31の端部を固定する為のポケット材42が存在することで、補助吸収体31を二つ折りで曲げる際に、図8に示すように、ポケット材42に補助吸収体31の端部を入れることで、補助吸収体31の折り曲げ状態を容易に固定可能となる。つまり、二つ折りにした補助吸収体31の端部をポケット材42に挿入すれば、ずれ難くなると共に逆戻りも防止できる。
尚、補助吸収体31の片側半分のみ、繊維及び高吸収性ポリマー粒子の少なくとも一方を反対側よりも増量して重量を重くし、折り曲げた際に容易に元に戻らないようにしても良い。さらに、ポケット材42の内面に粘着材を塗布しておくことにより、補助吸収体31がより確実にずれ難くなると共に逆戻りし難くなる。
<第3の形態>
本形態では、前述のポケット材42に代えて、吸収性物品200上の補助吸収体31に隣り合った両サイド部分に、図9に示すように、糸ゴム等の帯状部材により形成されたバンド材52がそれぞれ配置されている。このバンド材52は、前後方向両端部が固定され、前後方向中間部が固定されないが又は剥離可能に固定されており、第2の形態のように、この固定用部材52の下側に二つ折りで折り曲げられた補助吸収体31の端部を挿入することにより、補助吸収体31の端部を確実に固定可能となる。なお、第3の形態では、第2の形態のポケット材42の変更例であるが、第1の形態のポケット34に代えて、幅方向両端部のみが固定されたバンド材を設け(図示略)、このバンド材とトップシート22との間に補助吸収体31を挿入するように構成しても良い。
<第4の形態>
ポケット材42に代えて、ギャザーシート24のバリヤー部内面(トップシート22側面)に粘着剤層を設けておき、第2の形態のように二つ折りで折り曲げられた補助吸収体31の端部を、ギャザーシート24のバリヤー部とトップシートとの間に配置し、ギャザーシート24の粘着剤層によりギャザーシート24と補助吸収体とを粘着固定する形態も好ましい。
本発明は、パッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の吸収性物品に利用可能である。
21…バックシート
22…透液性トップシート
23…主吸収体
31…補助吸収体
33…カバー材
33B…ミシン目
34…ポケット材
41…屈曲部
42…固定用部材
52…固定用部材
200…吸収性物品

Claims (4)

  1. 股間にあてがわれる股間部とその前後側に延在するように少なくとも形成され且つ液体を吸収し得る主吸収体が、バックシートと、液体を透過させる透液性トップシートとの間に介在された吸収性物品であって、
    液体を透過させる透液性部材で両面側がそれぞれ覆われて液体を吸収し得るように構成された補助吸収体が吸収性物品の身体側面上に配置されており、
    この補助吸収体は、その周縁から突出する突出部を有しており、
    この補助吸収体の突出部は、先端部が吸収性物品の身体側面に固着され且つこの固着部より基端側に、固着部とその基端側の部分とを切り離すミシン目が形成されており、
    前記補助吸収体は、前記固着部以外の部分では吸収性物品に固定されていないか又は剥離可能に固定されている、
    ことを特徴とする、吸収性物品。
  2. 補助吸収体は、その前後方向両側又はその幅方向両側に、前記固着部及びミシン目を有する突出部を備えている、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記補助吸収体には、線状の易屈曲部が幅方向中間に前後方向に沿って設けられるか、又は前後方向中間に幅方向に沿って設けられている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 補助吸収体の移動先に、補助吸収体の移動部分の一部又は全部を挿入する挿入部を設けた、請求項1から請求項3の何れかに記載の吸収性物品。
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