JP6226290B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、前後漏れ防止用のポケットを備える吸収性物品に関するものである。
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品においては、脚周りに対するフィット性を高めるために、表面の幅方向両側に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在しているものが一般的となっている(例えば特許文献1〜4参照)。このような立体ギャザーを備えることによって、両立体ギャザー間に排泄物が留まり、特に着用者の脚周り部からの排泄物の漏れ(いわゆる横漏れ)が防止される。
一般的な立体ギャザーは、吸収性物品の幅方向端部に固定された付根部分と、この付根部分から延出する延出部分と、この延出部分のうち前後端部にそれぞれ設けられ、倒伏状態で本体部の表面に対して固定された倒伏部と、前記延出部分のうち前後の前記倒伏部間に位置する非固定の自由部と、前記自由部の少なくとも先端部に、前後方向に伸張した状態で固定されたギャザー弾性部材とを有するものであり、ギャザー弾性部材の収縮作用により自由部が吸収性物品の表面から起立するようになっている。
一方、吸収性物品の前後方向の端部からの漏れ(いわゆる前後漏れ、腹漏れ、背漏れ)を防止するために、前後端部にも立体ギャザーを設けたり(例えば特許文献2、3参照)、表面又は吸収体に窪み(ポケットともいわれている)を設けたりすることが提案されている(例えば特許文献4参照)。
特開2002−345884号公報 特開2005−334537号公報 特開2009−273830号公報 特開2010−213910号公報
しかしながら、前後端部にも立体ギャザーを設けることは漏れ防止の観点からは有効であるが、構造が複雑となり、部材や工程の増加により製造コストが嵩むという問題点がある。
そこで、本発明の主たる課題は、簡素な構造で優れた前後漏れ防止効果を発揮する吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
吸収体と、この吸収体の表側及び裏側をそれぞれ覆う液透過性トップシート及び液不透過性シートと、表面の幅方向両側にそれぞれ前後方向に沿って延在された立体ギャザーとを備えており、
前記立体ギャザーは、吸収性物品の幅方向端部に固定された付根部分と、この付根部分から延出する延出部分と、この延出部分のうち前後端部にそれぞれ設けられ、倒伏状態で本体部の表面に対して固定された倒伏部と、前記延出部分のうち前後の前記倒伏部間に位置する非固定の自由部と、前記自由部の少なくとも先端部に、前後方向に伸張した状態で固定されたギャザー弾性部材とを有するものであり、
前後少なくとも一方側において、前記倒伏部と前記自由部との境界を幅方向に横切る部位が、前記ギャザー弾性部材の収縮に伴い前後方向中央側に引っ張られ、それによって、前記境界の前後方向中央側に隣接する第1の部分が表側かつ前後方向中央側に折り返されてポケットが形成されるとともに、前記境界位置よりも前後方向端部側に位置する第2の部分は前記第1の部分から表側かつ前後方向端部側に折り返されるものであり、
前記吸収体は、前記第1の部分、前記第2の部分、前記第1の部分よりも前後方向中央側であってかつ前記第1の部分が折り返された状態で前記第1の部分と重なる第3の部分、及びこの第3の部分よりも前後方向中央側の第4の部分に存在しており、前記第1の部分、第2の部分及び第3の部分の吸収体の厚みが、前記第4の部分の吸収体の厚みよりも薄い
ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
本発明は、吸収性物品の前後少なくとも一方側において、立体ギャザーの収縮力を利用して縦断面Z字状の折り畳みによるポケットを形成・維持するところに特徴を有するものである。したがって、本発明では別途に前後漏れ防止専用の部材を設ける必要が無く、極めて簡素な構造である。しかも、排泄物(尿、便)がおむつ表面上を前後方向に移動したとしても、ポケット内に入りこむため、優れた前後漏れ防止効果が発揮される。
また、ポケット内においても吸収保持機能を有することが望ましいが、前述のとおり、ポケットは縦断面Z字状の折り畳みにより形成・維持されるものであるため、折り返される部分及びそれ以外の部分の吸収体の厚みが一様であると、ポケットの部分が厚くなり過ぎ、装着時に違和感をもたらす、あるいは製品の梱包密度が低下する等のおそれがある。よって、上述のように、ポケット形成に際して重なる部分の吸収体の厚みを相対的に薄くすることが望ましい。
<請求項2記載の発明>
前記第1の部分が折り返される位置に、谷折りを容易にするための第1の易折り曲げ部が設けられている、請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
このような易折り曲げ部を設けると、第1の部分が所定位置で確実かつ容易に折り返されるため好ましい。
<請求項3記載の発明>
前記第2の部分が折り返される位置に、山折りを容易にするための第2の易折り曲げ部が設けられている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
(作用効果)
このような易折り曲げ部を設けると、第2の部分が所定位置で確実かつ容易に折り返されるため好ましい。
<請求項4記載の発明>
前記第1の部分、第2の部分及び第3の部分の吸収体の厚みの合計が前記第4の部分の吸収体の厚み以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<請求項5記載の発明>
パッドタイプの吸収性物品である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
一般にパンツタイプ使い捨ておむつやテープタイプ使い捨ておむつのような吸収性物品は腰周りのフィット性に優れるが、パッドタイプの吸収性物品はそれ自体に身体への固定機能を有していないため前後漏れが発生し易い。よって、本発明はパッドタイプの吸収性物品に好適である。また、パッドタイプの吸収性物品は下着や使い捨ておむつ等(アウター)の内側に入れて使用されるため、本発明のポケットの形状が崩れ難いという利点もある。
以上のとおり本発明によれば、簡素な構造で優れた前後漏れ防止効果を発揮するようになる、等の利点がもたらされる。
パッドタイプ使い捨ておむつの展開状態の内面側を示す平面図である。 パッドタイプ使い捨ておむつの展開状態の要部のみを示す平面図である。 図1のY−Y断面図である。 図1のZ−Z断面図である。 図1のV−V断面図である。 パッドタイプ使い捨ておむつの(a)展開状態、(b)自然状態を概略的に示す縦断面図である。 装着状態を概略的に示す斜視図である。 他の形態を示す、図1のV−V断面図である。 他の形態を示す、図1のV−V断面図である。 他の形態を示す、図1のV−V断面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。なお、本発明の用語のうち「股間部」とは使用時に身体の股間と対応させる部分を意味し、製品によって、図示形態のように物品の前後方向中央若しくはその近傍から前側の所定部位までの範囲であったり、物品の前後方向中央の所定範囲であったりするものである。物品の前後方向中間あるいは吸収体の前後方向中間に幅の狭い括れ部分を有する場合は、いずれか一方又は両方の括れ部分の最小幅部位を前後方向中央とする所定の前後方向範囲を意味する。また、「前側部分(腹側部分)」は股間部よりも前側の部分を意味し、「後側部分(背側部分)」は股間部よりも後側の部分を意味する。
図1〜図6は、パッドタイプ使い捨ておむつ200を示している。このパッドタイプ使い捨ておむつ200は、股間部C2と、その前後両側に延在する前側部分F2及び後側部分B2とを有するものである。各部の寸法は適宜定めることができ、例えば、物品全長(前後方向長さ)Lは350〜700mm程度、全幅W1は130〜400mm程度(ただし、おむつの吸収面の幅より広い)とすることができ、この場合における股間部C2の前後方向長さは10〜150mm程度、前側部分F2の前後方向長さは50〜350mm程度、及び後側部分B2の前後方向長さは50〜350mm程度とすることができる。
パッドタイプ使い捨ておむつ200は、外面に外装シート32が積層された不透液性液不透過性シート21の内面と、透液性トップシート22との間に、吸収体23が介在された基本構造を有している。
吸収体23の裏面側には、不透液性液不透過性シート21が吸収体23の周縁より若干食み出すように設けられている。不透液性液不透過性シート21としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。
また、不透液性液不透過性シート21の外面は、不織布からなる外装シート32により覆われており、この外装シート32は、所定の食み出し幅をもって液不透過性シート21の周縁より外側に食み出している。外装シート32としては各種の不織布を用いることができる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
吸収体23の表面側は、透液性トップシート22により覆われている。図示形態ではトップシート22の側縁から吸収体23が一部食み出しているが、吸収体23の側縁が食み出さないようにトップシート22の幅を広げることもできる。トップシート22としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
トップシート22と吸収体23との間には、中間シート25を介在させるのが望ましい。この中間シート25は、吸収体23により吸収した尿の逆戻りを防止するために設けられるものであり、保水性が低く、且つ透液性の高い素材、例えば各種の不織布やメッシュフィルム等を用いるのが望ましい。トップシート22の前端を0%としトップシート22の後端を100%としたとき、中間シート25の前端は0〜11%の範囲に位置しているのが好ましく、中間シート25の後端は92〜100%の範囲に位置しているのが好ましい。また、中間シート25の幅W4は吸収体23の最小幅W3の50〜90%程度であるのが好ましい。
パッドタイプ使い捨ておむつ200の前後方向両端部では、外装シート32、液不透過性シート21および透液性トップシート22が吸収体23の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在されて貼り合わされ、吸収体23の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。パッドタイプ使い捨ておむつ200の幅方向両側では、外装シート32及び液不透過性シート21が吸収体23の側縁よりも外側にそれぞれ延在され、この延在部からトップシート22の側部までの部分の内面には立体ギャザー24を構成するギャザーシート24sの幅方向外側の部分24xが前後方向全体にわたり貼り付けられ(この部分が立体ギャザー24の付根部分となる)、吸収体23の存在しないサイドフラップ部SFを構成している。これら貼り付け部分はホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成でき、図ではこれ以外の部分を含め、部材相互の固定、接合部分及びその手段は点模様で示されている。外装シート32を設けない場合、外装シート32に代えて不透液性液不透過性シート21をサイドフラップ部SFまで延在させ、サイドフラップ部SFの外面側を形成することができる。
ギャザーシート24sの素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。
ギャザーシート24sの幅方向中央側の部分24cはトップシート22上にまで延在しており、その幅方向中央側の端部には、細長状のギャザー弾性部材24Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されている。このギャザー弾性部材24Gとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
また、両ギャザーシート24sは、幅方向外側の部分が付根部分24xとして前後方向全体にわたり液不透過性シート21に貼り合わされて固定されるとともに、この付根部分24xから幅方向中央側に延出する延出部分24cとされ、この延出部分24cのうち、前後方向の両端部が倒伏状態で物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に貼り合わされて固定されることにより倒伏部24fが形成され、これら倒伏部24f間の部分が物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に非固定とされることにより自由部24bが形成されている。この自由部24bは、図4(b)に示されるように、物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に対して起立して漏れ防止壁となる部分であり、その起立基端24bはギャザーシート24sにおける付根部分24xと延出部分24cとの境に位置する。
図示しないが、ギャザーシート24sの延出部分24cにおける前後方向両端部を、幅方向外側の部分から幅方向内側に延在する基端側部分とこの基端側部分の幅方向中央側の端縁から身体側に折り返され幅方向外側に延在する先端側部分とを有する二つ折り状態で固定し、その間の部分を非固定の自由部分とすることもできる。
吸収体23としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて粒子状等の高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子を混合する場合等、必要に応じて、吸収体23はクレープ紙等の包装シート26(断面図中には図示せず)により包むことができる。また、吸収体23の形状は、相対的に前側の部分が後側の部分よりも幅狭な帯状、あるいは長方形状、台形状等、適宜の形状とすることができる。
吸収体23は図示形態のような一層構造とする他、複数の層の積層構造とすることもできる。
吸収体23における繊維目付け及び高吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは100〜600g/m2程度とするのが好ましく、また吸収性ポリマーの目付け0〜400g/m2程度とするのが好ましい。
吸収体23Bは、股間部C2を含む前後方向中間の所定部分が幅の狭い括れ部分23nとして形成されている。この括れ部分23nの最小幅W3は、括れ部分23nの前後に位置する非括れ部分の幅W2の50〜65%程度であるのが好ましい。また、物品前端を0%とし物品後端を100%としたとき、括れ部分23nの前端は10〜25%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分23nの後端は40〜65%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分23nの最小幅W3となる部位(最小幅部位)は25〜30%の範囲に位置しているのが好ましい。
特徴的には、図6(a)の展開状態及び図6(b)及び図7のポケット50形成状態の比較からも分かるように、パッドタイプ使い捨ておむつ200の前後両側において、倒伏部24fと自由部24bとの境界Xを幅方向に横切る部位が、ギャザー弾性部材24Gの収縮に伴い前後方向中央側に引っ張られ、それによって、境界X位置の前後方向中央側に隣接する第1の部分P1が表側かつ前後方向中央側に折り返されてポケット50が形成されるとともに、境界X位置よりも前後方向端部側に位置する第2の部分P2は第1の部分P1から表側かつ前後方向端部側に折り返される構造となっている。つまり、立体ギャザー24の収縮力を利用してパッドタイプ使い捨ておむつ200の前後端部が縦断面Z字状に折り畳まれ、それによって第1の部分P1とこれに重なる第3の部分P3とによりポケット50が形成・維持され、第2の部分P2は表面がトップシート22のままとなるのである。したがって、別途に前後漏れ防止専用の部材を設ける必要が無く、極めて簡素な構造である。しかも、排泄物(尿、便)がおむつ表面上を前後方向に移動したとしても、ポケット50内に入りこむため、優れた前後漏れ防止効果が発揮される。
立体ギャザー24の収縮力を利用してポケット50を形成し、維持するためには、立体ギャザー24のギャザー弾性部材は通常よりも高い伸長率(収縮量)で固定する必要がある。具体的にポケット50の深さを2〜10cm程度確保する場合、ギャザー弾性部材は150〜250%の伸長率(自然長を100%としたときの値)で固定することが望ましい。もちろん、ギャザー弾性部材の伸長率はこれに限られず、ポケット50の深さや、製品長や、物品の硬さ等に応じて適宜定めることができる。
第1の部分P1が所定位置で確実かつ容易に折り返されるように、第1の部分P1が折り返される位置に、谷折りを容易にするための第1の易折り曲げ部41が設けられていると好ましい。これとともに又はこれに代えて、第2の部分P2が所定位置で確実かつ容易に折り返されるように、第2の部分P2が折り返される位置に、山折りを容易にするための第2の易折り曲げ部42が設けられているのも好ましい。
これら第1の易折り曲げ部41及び第2の易折り曲げ部42は、折り曲げを容易にするものであれば特に限定されず、図5、図8、図9に示すようにエンボス加工による凹部とする他、図10に示すような吸収体23に形成したスリット(抜き)としたり、予め折り曲げて付けた折り目(図示略)としたりすることができる。
第1の易折り曲げ部41及び第2の易折り曲げ部42をエンボス加工により形成する場合、谷折りを容易にするためには表面側が窪むように、また山折りとするためには裏面側が窪むように凹部を形成する。これらの凹部を形成する部材は特に限定されず、例えば図5及び図8に示すように、表面(図示形態ではトップシート22)上、及び外装シート32裏から吸収体23まで窪むようにエンボス加工を行う他、図9に示すように吸収体23を包装シート26で包んだ状態でエンボス加工しても良い。
他方、漏れ防止の観点からはポケット50内においても吸収保持機能を有することが望ましいが、前述のとおり、ポケット50は縦断面Z字状の折り畳みにより形成・維持されるものであるため、折り返される部分及びそれ以外の部分の吸収体23の厚みが一様であると、ポケット50の部分が厚くなり過ぎ、装着時に違和感をもたらす、あるいは製品の梱包密度が低下する等のおそれがある。よって、図8に示すように、ポケット50形成に際して重なる部分の吸収体23の厚みを相対的に薄くすることが望ましい。すなわち、第1の部分P1、第2の部分P2、第1の部分P1よりも前後方向中央側であってかつ第1の部分P1が折り返された状態で第1の部分P1と重なる第3の部分P3、及びこの第3の部分P3よりも前後方向中央側の第4の部分P4のうち、第1の部分P1、第2の部分P2及び第3の部分P3の吸収体23の厚みを、第4の部分P4の吸収体23の厚みよりも薄くする。この場合、吸収体23の厚みを薄くする部分にもよるが、第1〜第3の部分P1,P2,P3における吸収体23の厚みを全て薄くする場合は、第1〜第3の部分P1,P2,P3の厚みの合計が第4の部分P4以下となるようにするのが好ましい。
上記実施形態では、前後両側にポケット50を形成しているが、いずれか一方のみ折り返してポケットを形成する形態とすることもできる。
本発明は、パッドタイプ使い捨ておむつ、パンツタイプ若しくはテープタイプ使い捨ておむつ、生理用ナプキン等、吸収性物品全般に利用できるものである。特に、一般にパンツタイプ使い捨ておむつやテープタイプ使い捨ておむつのような吸収性物品は腰周りのフィット性に優れるが、パッドタイプの吸収性物品はそれ自体に身体への固定機能を有していないため前後漏れが発生し易い。よって、本発明はパッドタイプの吸収性物品に特に好適である。なお、パッドタイプの吸収性物品は下着や使い捨ておむつ等(アウター)の内側に入れて使用されるため、本発明のポケットの形状が崩れ難いという利点もある。
21…液不透過性シート、22…トップシート、24…立体ギャザー、24b…自由部、24c…延出部分、24f…倒伏部、24x…付根部分、24G…ギャザー弾性部材、25…中間シート、26…包装シート、32…外装シート、41…第1の易折り曲げ部、42…第2の易折り曲げ部、50…ポケット、200…パッドタイプ使い捨ておむつ、X…境界。

Claims (5)

  1. 吸収体と、この吸収体の表側及び裏側をそれぞれ覆う液透過性トップシート及び液不透過性シートと、表面の幅方向両側にそれぞれ前後方向に沿って延在された立体ギャザーとを備えており、
    前記立体ギャザーは、吸収性物品の幅方向端部に固定された付根部分と、この付根部分から延出する延出部分と、この延出部分のうち前後端部にそれぞれ設けられ、倒伏状態で本体部の表面に対して固定された倒伏部と、前記延出部分のうち前後の前記倒伏部間に位置する非固定の自由部と、前記自由部の少なくとも先端部に、前後方向に伸張した状態で固定されたギャザー弾性部材とを有するものであり、
    前後少なくとも一方側において、前記倒伏部と前記自由部との境界を幅方向に横切る部位が、前記ギャザー弾性部材の収縮に伴い前後方向中央側に引っ張られ、それによって、前記境界の前後方向中央側に隣接する第1の部分が表側かつ前後方向中央側に折り返されてポケットが形成されるとともに、前記境界位置よりも前後方向端部側に位置する第2の部分は前記第1の部分から表側かつ前後方向端部側に折り返されるものであり、
    前記吸収体は、前記第1の部分、前記第2の部分、前記第1の部分よりも前後方向中央側であってかつ前記第1の部分が折り返された状態で前記第1の部分と重なる第3の部分、及びこの第3の部分よりも前後方向中央側の第4の部分に存在しており、前記第1の部分、第2の部分及び第3の部分の吸収体の厚みが、前記第4の部分の吸収体の厚みよりも薄い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記第1の部分が折り返される位置に、谷折りを容易にするための第1の易折り曲げ部が設けられている、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記第2の部分が折り返される位置に、山折りを容易にするための第2の易折り曲げ部が設けられている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記第1の部分、第2の部分及び第3の部分の吸収体の厚みの合計が前記第4の部分の吸収体の厚み以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. パッドタイプの吸収性物品である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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