JP2011134938A - 冷却ユニットおよびその製造方法 - Google Patents

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Hiromasa Sugawara
宏将 菅原
Hidetaka Kobayashi
英貴 小林
Masa Sawaguchi
雅 沢口
Toshikazu Yoshihara
俊和 吉原
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Abstract

【課題】熱伝達性が良い冷却ユニットを提供する。
【解決手段】発熱体1に当接し、発熱体1で発生した熱が伝達される伝熱部材2と、伝熱部材2の挿入孔5に圧入されるヒートパイプ3と、伝熱部材2とヒートパイプ3との間に設けたカラー4とを備え、カラー4は、挿入孔5の軸方向に沿ったスリット6を有し、スリット6は発熱体1とは反対側に位置する。これら態様によれば、ヒートパイプ3を座屈させずにヒートパイプ3を伝熱部材2の挿入孔5に挿入することができ、ヒートパイプ3を伝熱部材2との接触面積を大きくすることで熱伝達性が向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は冷却ユニットに関するものであり、特にヒートパイプを用いた冷却ユニットに関するものである。
従来、伝熱部材に設けた挿通孔へヒートパイプを挿入する場合に、ヒートパイプを挿通孔へ圧入するものが特許文献1に開示されている。
特開2002−217347号公報
しかし、ヒートパイプを挿通孔へ圧入する場合には、ヒートパイプが座屈するおそれがある。そのため圧入量を大きくすることができず、ヒートパイプとヒートシンクとの接触面積を大きくすることができず、熱伝達性が低下する、といった問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、ヒートパイプの熱伝達性を向上させることを目的とする。
本発明のある態様に係る冷却ユニットは、発熱体に当接し、発熱体で発生した熱が伝達される伝熱部材と、伝熱部材の挿入孔に挿入され、伝熱部材から熱が伝達されるヒートパイプと、発熱体とは反対側の挿入孔の内壁の一部と、発熱体とは反対側の挿入孔の内壁の一部と向かい合うヒートパイプとの間に、挿入孔の軸方向に沿って設けられ、ヒートパイプの圧入時にヒートパイプに掛かる面圧を下げる面圧低減部とを備える。
本発明の別の態様に係る冷却ユニットは、発熱体に当接し、発熱体で発生した熱が伝達される伝熱部材と、伝熱部材の挿入孔に挿入され、伝熱部材から熱が伝達さるヒートパイプと、ヒートパイプの外周壁に設けられ、ヒートパイプを補強する補強部と、を備え、伝熱部材は、第1挿入孔と、第1挿入孔と同軸上であり、第1挿入孔よりも径が大きく、第1挿入孔と連通する第2挿入孔と、第1挿入孔と第2挿入孔との境界に設けられ、補強部の端面が当接する受け部とを備え、ヒートパイプは、第1挿入孔内で第1挿入孔の軸方向に圧縮されて、第1挿入孔の径方向に膨らみ、伝熱部材に当接する圧縮部を備える。
本発明のさらに別の態様に係る冷却ユニットの製造方法は、ヒートパイプを伝熱部材の挿入孔に挿入し、ヒートパイプを補強する補強部の端面が挿入孔内に設けた受け部に当たるまで、挿入孔に挿入されているヒートパイプの一部を挿入孔の軸方向に圧縮して、挿入孔の径方向に膨らませて圧縮部を形成し、圧縮部によってヒートパイプと伝熱部材とを当接させる。
これら態様によれば、ヒートパイプを座屈させずに、ヒートパイプを伝熱部材の挿入孔に挿入することができ、ヒートパイプと伝熱部材との接触面積を大きくすることで熱伝達性を向上することができる。
本発明によると、ヒートパイプへの熱伝達性を向上することができる。
本発明の第1実施形態の冷却ユニットの斜視図である。 第1実施形態における冷却ユニットの一部を分解した分解図である。 本発明の第2実施形態の冷却ユニットの斜視図である。 第2実施形態における冷却ユニットの一部を分解した分解図である。 本発明の第3実施形態の冷却ユニットの斜視図である。 第3実施形態における伝熱部材の正面図である。 本発明の第4実施形態の冷却ユニットの断面図である。 第4実施形態における伝熱部材の断面図である。 第4実施形態においてヒートパイプを圧縮する前のヒートパイプを示す断面図である。 第4実施形態においてヒートパイプを圧縮する前の冷却ユニットの断面図である。 第4実施形態においてヒートパイプを圧縮した後の冷却ユニットの断面図である。
本発明の第1実施形態の構成について図1、図2を用いて説明する。図1は本実施形態の冷却ユニット100の斜視図である。図2は本実施形態の冷却ユニット100の一部を分解した分解図である。
本実施形態の冷却ユニット100は、発熱体1と、伝熱部材2と、ヒートパイプ3と、カラー4とを備える。
発熱体1は、例えばインバータなどの半導体モジュールである。
伝熱部材2は、例えばヒートシンクであり、熱抵抗が小さい例えば銅、アルミニウムなどで構成される。伝熱部材2はヒートパイプ3が圧入される挿入孔5を備える。伝熱部材2は発熱体1に当接し、発熱体1で発生した熱が伝達される。伝熱部材2は、伝達された熱の一部を放熱し、またヒートパイプ3に伝達する。
ヒートパイプ3は、両端を塞がれた略円筒形状の容器内に作動液を封入して構成される。また、ヒートパイプ3は、容器の内壁に毛細管構造のウイックを備える。容器は、例えば銅などによって構成される。作動液は、例えば水などによって構成される。ヒートパイプ3は、伝熱部材2の挿入孔5に挿入されたカラー4に圧入される。
カラー4は、スリット(面圧低減部)6を有する略円筒形状である。カラー4は、熱抵抗が小さく、ヒートパイプ3よりも剛性が低い。例えば、ヒートパイプ3が銅によって構成されている場合には、カラー4は例えばアルミニウムによって構成される。なお、カラー4およびヒートパイプ3は、カラー4とヒートパイプ3との間で摩擦力が小さくなるような部材で構成されることが望ましい。カラー4は伝熱部材2の挿入孔5に挿入され、カラー4の内側にヒートパイプ3が圧入される。
スリット6は、ヒートパイプ3の圧入方向、つまり挿入孔5の軸方向に沿って形成される。カラー4は、ヒートパイプ3が圧入されると、ヒートパイプ3と伝熱部材2とによって圧縮され、カラー4自体の形状が変化し、またスリット6の幅が変化する。これによって、ヒートパイプ3に掛かる面圧が低減される。スリット6が発熱体1とは反対側に位置するようにカラー4は挿入孔5に挿入される。
ヒートパイプ3の圧入方法について説明する。
ヒートパイプ3を圧入する際には、まず伝熱部材2の挿入孔5にカラー4を挿入する。なお、カラー4のスリット6が発熱体1とは反対側に位置するように、つまり発熱体1とスリット6との距離が大きくなるようにカラー4は挿入孔5に挿入される。
次に、ヒートパイプ3をカラー4に圧入する。このときカラー4はヒートパイプ3よりも剛性が低いので、ヒートパイプ3を圧入することによりカラー4自体が変形する。また、カラー4にスリット6を設けることで、圧入時にはスリット6の幅が狭くなる。これらによって、圧入時にヒートパイプ3に掛かる面圧を低減することができ、ヒートパイプ3の変形、または破損を抑制することができる。ヒートパイプ3の表面に凹凸がある場合でも、カラー4が変形することでヒートパイプ3とカラー4との接触面積が大きくなる。そのため、ヒートパイプ3への熱伝達性を向上させることができる。
次に本実施形態の冷却ユニットの作用について説明する。
発熱体1によって発生した熱の一部は伝熱部材2によって放熱される。また、熱の一部は、カラー4を介してヒートパイプ3に伝えられる。スリット6を設けた箇所においては、伝熱部材2とヒートパイプ3との間に隙間が生じるために熱伝達が悪くなる。本実施形態では、スリット6が発熱体1とは反対側に位置するようにカラー4を挿入孔5に挿入することで、熱伝達の低下を抑制することができる。比較的熱の伝達が多い発熱体1側においては隙間が生じることなく、伝熱部材2とヒートパイプ3とがカラー4を介して接するので、発熱体1で生じた熱が伝熱部材2からヒートパイプ3へ効率よく伝達する。これにより、ヒートパイプ3によって発熱体1を効率よく冷却することができる。
伝熱部材2に圧入されたヒートパイプ3の圧入部の温度が高くなると、ヒートパイプ3内の作動液が蒸発する。蒸発した作動液は、圧入部とは反対側の比較的温度が低い端部側で凝縮する。この時ヒートパイプ3から熱が放熱される。凝縮した作動液は、ヒートパイプ3の内部に設けたウイックにより、圧入部側へ移動する。この動作が繰り返されることで、ヒートパイプ3によって発熱体1が冷却される。
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
カラー4にスリット6を設け、スリット6が発熱体1とは反対側に位置するようにカラー4を伝熱部材2の挿入孔5に挿入し、カラー4にヒートパイプ3を圧入する。スリット6を設けたカラー4によってヒートパイプ3の圧入による面圧を低減することができる。これによって、ヒートパイプ3を座屈させることなく、伝熱部材2へ容易に挿入することができ、例えば圧入時間の短縮など作業性を向上し、かつヒートパイプ3の圧入量を大きくすることができる。そのため、カラー4を介してヒートパイプ3と伝熱部材2との接触面積を大きくすることができ、熱伝達性を向上させることができる。また、スリット6が発熱体1とは反対側に位置するようにカラー4を配置することで、熱の伝達が多い発熱体1側での熱伝達の低下を防止することができ、ヒートパイプ3への熱伝達を効率良く行うことができる。
カラー4の剛性をヒートパイプ3の剛性よりも低くすることで、圧入時の挿入圧をカラー4自体の変形およびスリット6の幅を減少させることによって吸収し、ヒートパイプ3に掛かる面圧を小さくしてヒートパイプ3を圧入することができる。これにより、カラー4を介してヒートパイプ3と伝熱部材2との接触面積を大きくすることができ、熱伝達性を向上させることができる。また、ヒートパイプ3に凹凸がある場合でも、カラー4自体が変形することでヒートパイプ3とカラー4との隙間をなくすことができ、カラー4とヒートパイプ3との接触面積を大きくすることができ、熱伝達性を向上させることができる。
次に本発明の第2実施形態について図3、図4を用いて説明する。図3は本実施形態の冷却ユニット101の斜視図である。図4は本実施形態の冷却ユニット101の一部を分解した分解図である。
第2実施形態については第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態の冷却ユニット101は、ヒートパイプ10と、カラー11とが第1実施形態とは異なっている。その他の構成については、第1実施形態と同じ構成なので第1実施形態と同じ符号を付し、ここでの説明は省略する。
ヒートパイプ10は、容器が例えばアルミニウムなどによって構成される。伝熱部材2に圧入されるヒートパイプ10の圧入部15は、カラー11に挿入された状態で伝熱部材2の挿入孔5に圧入される。
カラー11は、筒部12と、筒部12の端部に設けた鍔部13とを備える。カラー11は、熱抵抗が小さく、ヒートパイプ10よりも剛性が高い。例えばヒートパイプ10の容器がアルミニウムによって構成されている場合には、カラー11は例えば銅によって構成される。なお、剛性は材料の厚さなどによっても変わるため、例えばカラー11とヒートパイプ10とを同じ材料で構成し、カラー11の厚さをヒートパイプ10の厚さよりも厚くしてもよい。カラー11にはヒートパイプ10が挿入される。カラー11は、スリット14を有することで、径方向に力が掛かるとスリット14の幅が変化し、縮径または拡径する。
ヒートパイプ10が挿入された後であり、挿入孔5に圧入される前の筒部12の外径は、挿入孔5の径よりもわずかに大きい。
鍔部13は、筒部12と同軸上に配置され、ヒートパイプ10の中央側に位置する筒部12の端部、つまりヒートパイプ10の圧入方向の後方側に位置する筒部12の端部に設けられる。鍔部13の外径は筒部12の外径よりも大きく、鍔部13は圧入方向において所定の厚みを有している。ヒートパイプ10とカラー11を挿入孔5に圧入する際には、鍔部13に荷重を掛けることでヒートパイプ10がカラー11と共に圧入される。また、ヒートパイプ10の圧入部15が挿入孔5に圧入された場合に、鍔部13は挿入孔5の開口部周囲の伝熱部材2に当接し、ヒートパイプ10が予め定められた位置以上圧入されないようにする。つまり、鍔部13はストッパーの役割を有する。
ヒートパイプ10の圧入方法について説明する。
ヒートパイプ10を挿入孔5に圧入する際には、まずヒートパイプ10をカラー11に挿入し、加締める。カラー11はスリット14を有しているため、ヒートパイプ10をカラー11に容易に挿入し、加締めることができる。
次に、鍔部13に荷重を掛けて、ヒートパイプ10をカラー11と共に伝熱部材2の挿入孔5に圧入する。このときスリット14が発熱体1とは反対側に位置するようにカラー11を圧入する。
圧入される前のカラー11の外径が挿入孔5の径よりも大きいので、カラー11が挿入孔5に圧入されるとスリット14の幅が狭くなり、カラー11は縮径する。また、カラー11はヒートパイプ10よりも剛性が高いので、カラー11が縮径することでヒートパイプ10も縮径する。このようにして、ヒートパイプ10とカラー11は挿入孔5に圧入される。なお、ヒートパイプ10の製造時に、ヒートパイプ10の断面形状は真円となっていないことがあり、また表面に凹凸があることもある。本実施形態では、カラー11によってヒートパイプ10を縮径させながら圧入することで、ヒートパイプ10の断面形状が真円となり、特に伝熱量が多い発熱体1側においてはヒートパイプ10の凹凸が低減され、カラー11とヒートパイプ10との接触面積が大きくなる。そのため、ヒートパイプ10への熱伝達性を向上させることができる。また、圧入時におけるヒートパイプ10の変形に対してスリット14が逃げ部の役割を果たし、ヒートパイプ10の破損を防止することができる。
鍔部13が伝熱部材2に当たり、圧入が完了する。鍔部13を設けることで、ヒートパイプ10を正確に圧入することができる。
本実施形態では、カラー11に鍔部13を設けたが、鍔部13を設けずにヒートパイプ10およびカラー11を挿入孔5に圧入しても良い。
また、カラー11の剛性をヒートパイプ10の剛性よりも低くしても良い。
本発明の第2実施形態の効果について説明する。
カラー11に設けた鍔部13に荷重を掛けることで、ヒートパイプ10を座屈させずに挿入孔5へ容易に圧入することができる。これによってヒートパイプ10の圧入量を大きくすることができる。そのため、カラー11を介してヒートパイプ10と伝熱部材2との接触面積を大きくすることができ、熱伝達性を向上させることができる。また、圧入が完了すると鍔部13が伝熱部材2に当たることで、ヒートパイプ10を正確に圧入することができる。
カラー11の剛性をヒートパイプ10の剛性よりも高くすることで、圧入時にヒートパイプ10を矯正しながら圧入することができる。これによって、カラー11とヒートパイプ10との接触面積を大きくすることができ、熱伝達性を向上させることができる。
ヒートパイプ10を圧入する際にスリット14がヒートパイプ10の逃げ部の役割を果たすことで、ヒートパイプ10の破損を防止することができる。
次に本発明の第3実施形態について図5、図6を用いて説明する。図5は本実施形態の冷却ユニット102の斜視図である。図6は伝熱部材20を圧入方向より見た場合の正面図である。
第3実施形態については第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態の冷却ユニット102は、伝熱部材20が第1実施形態とは異なっており、また第1実施形態のカラー4を設けていない。その他の構成については、第1実施形態と同じ構成なので第1実施形態と同じ符号を付し、ここでの説明は省略する。
伝熱部材20は圧入方向に沿って挿入孔23の内壁に複数のスリット21を備える。スリット21は、発熱体1とは反対側に設けられる。発熱体1とは反対側では、隣り合うスリット21間に形成される当接部22によって伝熱部材20とヒートパイプ3とは当接する。
本発明の第3実施形態の効果について説明する。
スリット21を複数設けることで、ヒートパイプ3に掛かる面圧が小さくなり、挿入抵抗が小さくなり、挿入圧が小さくなる。これによって、ヒートパイプ3を挿入孔23に容易に圧入することができる。また、圧入時には、隣り合うスリット21間に形成される当接部22が変形することで、ヒートパイプ3に掛かる面圧を小さくし、ヒートパイプ3の破損を防ぎ、ヒートパイプ3を挿入孔23へ容易に圧入することができる。
次に本発明の第4実施形態について図7を用いて説明する。図7は本実施形態の冷却ユニット103の断面図である。
第4実施形態については第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態の冷却ユニット103は、伝熱部材30と、ヒートパイプ31と、カラー(補強部)32が第1実施形態とは異なっている。その他の構成については、第1実施形態と同じ構成なので第1実施形態と同じ符号を付し、ここでの説明は省略する。
本実施形態では、ヒートパイプ31の一部を伝熱部材30の挿入孔内で圧縮させることで伝熱部材30とヒートパイプ31とを接触させている。
伝熱部材30について図8を用いて説明する。図8は伝熱部材30の断面図である。伝熱部材30は、第1挿入孔33と、第2挿入孔34と、カラー受け部35(受け部)とを備える。
第1挿入孔33と第2挿入孔34とは同軸上に設けられ、連通している。つまり、第1挿入孔33と第2挿入孔34とによって1つの挿入孔が形成される。第2挿入孔34の径は第1挿入孔33の径よりも大きい。第1挿入孔33と第2挿入孔34とはカラー受け部35によってつながっている。つまり、伝熱部材30は第1挿入孔33と第2挿入孔34との境界に段を設けており、この段がカラー受け部35となる。
ヒートパイプ31は、圧縮部36と、非圧縮部37とから構成される。圧縮部36の外周壁は、伝熱部材30の第1挿入孔33の内壁に接する。圧縮部36の径は、非圧縮部37の径よりも大きい。図7に示すヒートパイプ31は圧縮部36が圧縮された状態を示しているが、圧縮される前の圧縮部36の径は、図9に示すように非圧縮部37の径と略同一の径である。図9は圧縮される前のヒートパイプ31を示す断面図である。圧縮される前の圧縮部36の外径は、第1挿入孔33の径よりも小さい。ヒートパイプ31は外周壁の一部にカラー32が取り付けられている。カラー32を取り付けたヒートパイプ31において、カラー32を取り付けた箇所よりも伝熱部材30側が圧縮部36となり、圧縮部36以外のヒートパイプ31が非圧縮部37となる。
カラー32は、ヒートパイプ31の外周壁に加締められる。カラー32の外径は、第1挿入孔33の径よりも大きく、かつ第2挿入孔34の径よりも小さい。ヒートパイプ31が圧縮された場合に、圧縮方向前側に位置する端面38がカラー受け部35に当接する。カラー32が加締められたことで、非圧縮部37は補強され、圧縮部36よりも剛性が高くなる。
ヒートパイプ31を伝熱部材30へ取り付ける方法について図10、図11を用いて説明する。図10はヒートパイプ31の一部を圧縮する前の冷却ユニット103の断面図である。図11はヒートパイプ31の一部を圧縮した後の冷却ユニット103の断面図である。
ヒートパイプ31を伝熱部材30へ取り付ける場合に、本実施形態では受け治具39を使用する。受け治具39は、凹部40を有する。凹部40は、開口部の径が第1挿入孔33の径と略同一であり、ヒートパイプ31の先端部を支持する。そのため凹部40の形状は、ヒートパイプ31の先端形状に合わせた形状となる。
まず、第1挿入孔33が開口する伝熱部材30の面が、受け治具39の凹部40を設けた面と接するように、伝熱部材30を受け治具39に設置する。なお、第1挿入孔33が受け治具39の凹部40の開口部と合わさるように位置決めされている。
次に、ヒートパイプ31を伝熱部材30の第1挿入孔33に挿入する。ヒートパイプ31は、第2挿入孔34、第1挿入孔33の順に挿入される。ヒートパイプ31の先端は、受け治具39の凹部40によって支持される。圧縮前の圧縮部36の外径は第1挿入孔33の径よりも小さいため、圧縮部36の外周壁と第1挿入孔33の内壁との間に隙間が生じており、ヒートパイプ31を第1挿入孔33に容易に挿入することができる。この時、カラー32の端面38はカラー受け部35と接していない。つまり、圧縮される前においては、圧縮部36の長さL1は、受け治具39の凹部40の底からカラー受け部35までの長さL2よりも長い。
その後、カラー32を支持して第1挿入孔33の軸方向に沿って伝熱部材30側へヒートパイプ31に荷重を掛けると、圧縮部36は受け治具39によって先端が支持されているので、軸方向に圧縮されて、径方向へ膨らみ、第1挿入孔33の内壁に当接する。ヒートパイプ31でカラー32を取り付けた箇所は、カラー32によって補強されているので変形しない。
圧縮部36が圧縮されると、カラー32の端面38がカラー受け部35に当たり、圧縮部36はそれ以上圧縮されない。これにより、ヒートパイプ31の破損を防止することができる。
受け治具39を外し、ヒートパイプ31と伝熱部材30との取り付けを終了する。
本実施形態では、受け治具39を用いたが、第1挿入孔33の先端を受け治具39の凹部40と同様の形状とすることで、受け治具39を用いずにヒートパイプ31を伝熱部材30に取り付けることができる。
また、本実施形態ではカラー32を用いてヒートパイプ31の一部の剛性を高くして圧縮部36と非圧縮部37とを形成したが、これに限られることはない。例えばヒートパイプ31自体の厚さ、テーパーを付けることで、圧縮部36と非圧縮部37とを形成しても良い。
本発明の第4実施形態の効果について説明する。
ヒートパイプ31の圧縮部36を第1挿入孔33の軸方向に沿って、第1挿入孔33内で圧縮することで、圧縮部36を径方向へ膨らませて第1挿入孔33に接触させる。これにより、作業性を向上させ、かつヒートパイプ31と伝熱部材30との接触面積を大きくすることができ、熱伝達性を向上させることができる。
ヒートパイプ31の外周壁の一部にカラー32を設けて補強することで、圧縮時に非圧縮部37が座屈することを防止することができる。
伝熱部材30の第1挿入孔33と第2挿入孔34との境界にカラー受け部35を設けることで、圧縮量を制限することができ、ヒートパイプ31の破損を防止することができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
1 発熱体
2、20、30 伝熱部材
3、10、31 ヒートパイプ
4、11 カラー
5、23 挿入孔
6、14、21 スリット(面圧低減部)
12 筒部
13 鍔部
32 カラー(補強部)
33 第1挿入孔
34 第2挿入孔
35 カラー受け部(受け部)
36 圧縮部
37 非圧縮部
38 端面
100、101、102、103 冷却ユニット

Claims (9)

  1. 発熱体に当接し、前記発熱体で発生した熱が伝達される伝熱部材と、
    前記伝熱部材の挿入孔に挿入され、前記伝熱部材から熱が伝達されるヒートパイプと、
    前記発熱体とは反対側の前記挿入孔の内壁の一部と、前記発熱体とは反対側の前記挿入孔の内壁の一部と向かい合う前記ヒートパイプとの間に、前記挿入孔の軸方向に沿って設けられ、前記ヒートパイプの圧入時に前記ヒートパイプに掛かる面圧を下げる面圧低減部とを備えることを特徴とする冷却ユニット。
  2. 前記ヒートパイプと前記伝熱部材との間に介在し、スリットを有するカラーを備え、
    前記面圧低減部は、前記スリットであることを特徴とする請求項1に記載の冷却ユニット。
  3. 前記カラーは、
    筒部と、
    前記筒部の端部に設けられ、前記挿入孔よりも径が大きい鍔部とを備え、
    前記カラーは前記ヒートパイプと共に前記挿入孔に圧入されることを特徴とする請求項2に記載の冷却ユニット。
  4. 前記カラーは前記ヒートパイプよりも剛性が低いことを特徴とする請求項2に記載の冷却ユニット。
  5. 前記カラーは前記ヒートパイプよりも剛性が高いことを特徴とする請求項2または3に記載の冷却ユニット。
  6. 前記面圧低減部は、前記伝熱部材に設けた複数のスリットであることを特徴とする請求項1に記載の冷却ユニット。
  7. 発熱体に当接し、前記発熱体で発生した熱が伝達される伝熱部材と、
    前記伝熱部材の挿入孔に挿入され、前記伝熱部材から熱が伝達さるヒートパイプと、
    前記ヒートパイプの外周壁に設けられ、前記ヒートパイプを補強する補強部と、を備え、
    前記伝熱部材は、
    第1挿入孔と、
    前記第1挿入孔と同軸上であり、前記第1挿入孔よりも径が大きく、前記第1挿入孔と連通する第2挿入孔と、
    前記第1挿入孔と前記第2挿入孔との境界に設けられ、前記補強部の端面が当接する受け部とを備え、
    前記ヒートパイプは、前記第1挿入孔内で前記第1挿入孔の軸方向に圧縮されて、前記第1挿入孔の径方向に膨らみ、前記伝熱部材に当接する圧縮部を備えることを特徴とする冷却ユニット。
  8. ヒートパイプを伝熱部材の挿入孔に挿入し、
    前記ヒートパイプを補強する補強部の端面が前記挿入孔内に設けた受け部に当たるまで、前記挿入孔に挿入されている前記ヒートパイプの一部を前記挿入孔の軸方向に圧縮して、前記挿入孔の径方向に膨らませて圧縮部を形成し、
    前記圧縮部によって前記ヒートパイプと前記伝熱部材とを当接させることを特徴とする冷却ユニットの製造方法。
  9. 前記伝熱部材は、
    第1挿入孔と、
    前記第1挿入孔と同軸上であり、前記第1挿入孔よりも径が大きく、前記第1挿入孔と連通する第2挿入孔とを備え、
    前記受け部は、前記第1挿入孔と前記第2挿入孔との境界に設けられることを特徴とする請求項8に記載の冷却ユニットの製造方法。
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