JP2011131778A - ワイパ制御装置及びワイパ制御方法 - Google Patents

ワイパ制御装置及びワイパ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速走行時におけるワイパアーム等の撓みに起因するオーバーランを抑制する。
【解決手段】モータの負荷状態に対応したポイント値を設定する。モータの負荷状態を検出し、電動モータの負荷ポイントを算出し累積する(S3,S4)。ワイパ動作モードを識別し(S6)、往路・復路の累積負荷ポイントの差Ptdと判定閾値SVbを比較する(S24)。PtdがSVbを超えている場合、車両が高速走行状態にあると判断し、電動モータの回転角度を小さくし、ワイパブレードの払拭角を狭める(S25)。これにより、上反転位置が規定の位置よりも手前側に設定され、高速走行時の走行風によるブレード等の撓みに起因するオーバーランが抑えられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用ワイパ装置におけるオーバーラン防止技術に関し、特に、高速走行時におけるワイパアームやワイパブレードの撓みにより、上反転位置においてブレード先端が広がり、オーバーラン状態となる現象を防止するために有効なワイパ制御装置及びワイパ制御方法に関する。
従来より、自動車用ワイパ装置では、ガラス面上におけるワイパブレード(以下、ブレードと略記する)の現在位置を検出し、この検出データに基づいて、ブレードを上下反転位置間にて往復払拭動作させるワイパシステムが広く用いられている。このようなワイパシステムでは、所定の上下反転位置にてブレードを反転させるべく、ワイパ駆動用モータの動作が制御される。ワイパ駆動用モータは、車載の制御装置によって駆動され、そのモータ軸が、上下反転位置に対応した角度で停止するように、モータの動作が制御される。
特表2003-525167号公報 特開2008-245473号公報
前述のような従来のワイパシステムでは、通常走行時においては、モータ軸の作動角度が変わらないように制御を行うことにより、上下反転位置でのブレードのオーバーランが抑制される。しかしながら、高速走行時においては、走行風を受けて、ワイパアームやブレード、リンク機構等に撓みが生じるため、上反転時にブレード先端位置が広がってしまうという問題が生じる。つまり、高速走行時には、モータ軸を所定角度で制御しても、ブレード先端が広がることにより、オーバーラン状態が発生してしまうという問題があった。この場合、高速走行時のオーバーランを考慮して、通常払拭時の払拭角を狭く設定すれば、このような問題は回避できる。しかしながら、通常払拭時の払拭角が狭くなると、降雨時における運転者の視野が狭まってしまうという弊害があり、高速走行時のオーバーランを防止しつつ、通常払拭時の視野を確保し得るシステムが望まれていた。
本発明の目的は、高速走行時におけるワイパアーム等の撓みに起因するオーバーランを抑制することにより、高速走行時のオーバーランを防止しつつ、通常払拭時の視野を確保し得るワイパ制御装置及び制御方法を提供することにある。
本発明のワイパ制御装置は、車両の払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置の駆動制御を行うワイパ制御装置であって、前記電動モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を格納する格納部と、前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記格納部の前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出するポイント値算出部と、前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出するポイント値加算部と、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と、所定の閾値とを比較するポイント比較部と、前記ポイント比較部における比較結果に基づいて、前記ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、当該車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別する払拭状態判定部と、前記払拭状態判定部における識別結果に基づき、前記電動モータに対し動作指令を行うモータ駆動指令部と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値について、往路の合計値と復路の合計値の差に着目し、両累積負荷ポイントの差と所定の閾値とを比較することにより、ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別する。そして、車両が高速走行状態にある場合には、例えば、ワイパブレードの払拭角を狭めることにより、ブレードのオーバーランを抑制する。
前記ワイパ制御装置において、前記払拭状態判定部は、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記閾値を超えたとき、前記車両が高速走行状態にあると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転角度を小さくし、前記ワイパブレードの払拭角を狭める指示を行うようにしても良い。
本発明の他のワイパ制御装置は、車両の払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置の駆動制御を行うワイパ制御装置であって、前記電動モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を格納する格納部と、前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記格納部の前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出するポイント値算出部と、前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出するポイント値加算部と、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較するポイント比較部と、前記ポイント比較部における比較結果に基づいて、前記ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、当該車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別する払拭状態判定部と、前記払拭状態判定部における識別結果に基づき、前記電動モータに対し動作指令を行うモータ駆動指令部と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を、ワイパブレード往路動作の合計値と、復路動作の合計値と、それらの差に分類し、ワイパの作動状態をより細かく分類する。そして、各値を所定の閾値と比較することにより、ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別し、車両が高速走行状態にある場合には、例えば、ワイパブレードの払拭角を狭めることにより、ブレードのオーバーランを抑制する。
前記ワイパ制御装置において、前記払拭状態判定部は、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値以上となったとき、前記車両が高速走行状態にあると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転角度を小さくし、前記ワイパブレードの払拭角を狭める指示を行うようにしても良い。また、前記第1〜第3閾値として、前記ワイパブレードの動作がHiの場合とLoの場合とで異なる値を設定しても良い。
本発明のワイパ制御方法は、払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置に適用されるワイパ制御方法であって、前記電動モータの負荷状態に対応したポイント値を設定し、前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出し、前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出し、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と、所定の閾値とを比較し、前記比較結果に基づいて、前記ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出して当該車両が高速走行状態にあるのか否かを識別し、該識別結果に基づき、前記電動モータの動作を制御することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値について、往路の合計値と復路の合計値の差に着目し、両累積負荷ポイントの差と所定の閾値とを比較することにより、ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別する。そして、車両が高速走行状態にある場合には、例えば、ワイパブレードの払拭角を狭めることにより、ブレードのオーバーランを抑制する。
前記モータ制御方法において、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記閾値を超えたとき、前記車両が高速走行状態にあると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転角度を小さくし、前記ワイパブレードの払拭角を狭める指示を行うようにしても良い。
本発明の他のワイパ制御方法は、払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置に適用されるワイパ制御方法であって、前記電動モータの負荷状態に対応したポイント値を設定し、前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出し、前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出し、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較し、前記比較結果に基づいて、前記ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出して当該車両が高速走行状態にあるのか否かを識別し、該識別結果に基づき、前記電動モータの動作を制御することを特徴とする。
本発明にあっては、モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を、ワイパブレード往路動作の合計値と、復路動作の合計値と、それらの差に分類し、ワイパの作動状態をより細かく分類する。そして、各値を所定の閾値と比較することにより、ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別し、車両が高速走行状態にある場合には、例えば、ワイパブレードの払拭角を狭めることにより、ブレードのオーバーランを抑制する。
前記モータ制御方法において、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値以上となったとき、前記車両が高速走行状態にあると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転角度を小さくし、前記ワイパブレードの払拭角を狭める指示を行うようにしても良い。また、前記第1〜第3閾値として、前記ワイパブレードの動作がHiの場合とLoの場合とで異なる値を設定しても良い。
本発明のワイパ制御装置によれば、電動モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を格納する格納部と、電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、電動モータの負荷ポイント値を算出するポイント値算出部と、負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出するポイント値加算部と、ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と、所定の閾値とを比較するポイント比較部と、ポイント比較部における比較結果に基づいて、ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、当該車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別する払拭状態判定部と、払拭状態判定部における識別結果に基づき、電動モータに対し動作指令を行うモータ駆動指令部と、を設けたので、車両が高速走行状態にある場合、ブレードのオーバーランを抑制すべく、例えば、ワイパブレードの払拭角を狭めるなどの適切な処置を講ずることが可能となる。
本発明の他のワイパ制御装置によれば、電動モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を格納する格納部と、電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、電動モータの負荷ポイント値を算出するポイント値算出部と、負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出するポイント値加算部と、ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較するポイント比較部と、ポイント比較部における比較結果に基づいて、ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、当該車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別する払拭状態判定部と、払拭状態判定部における識別結果に基づき、電動モータに対し動作指令を行うモータ駆動指令部と、を設けたので、車両が高速走行状態にある場合、ブレードのオーバーランを抑制すべく、例えば、ワイパブレードの払拭角を狭めるなどの適切な処置を講ずることが可能となる。
本発明のワイパ制御方法によれば、電動モータの負荷状態に対応したポイント値を設定し、電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、電動モータの負荷ポイント値を算出すると共に、負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出し、ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と、所定の閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出して当該車両が高速走行状態にあるのか否かを識別し、該識別結果に基づいて電動モータの動作を制御するようにしたので、車両が高速走行状態にある場合、ブレードのオーバーランを抑制すべく、例えば、ワイパブレードの払拭角を狭めるなどの適切な処置を講ずることが可能となる。
本発明の他のワイパ制御方法によれば、電動モータの負荷状態に対応したポイント値を設定し、電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、電動モータの負荷ポイント値を算出すると共に、負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出し、ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較し、この比較結果に基づいて、ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出して当該車両が高速走行状態にあるのか否かを識別し、該識別結果に基づいて電動モータの動作を制御するようにしたので、車両が高速走行状態にある場合、ブレードのオーバーランを抑制すべく、例えば、ワイパブレードの払拭角を狭めるなどの適切な処置を講ずることが可能となる。
本発明の実施例1である制御装置・制御方法によって駆動されるワイパ装置に使用されるモータユニットの構成を示す説明図である。 本発明の実施例1であるモータ制御系の構成を示す説明図である。 図2の制御系に適用されるCPUにおける走行風の予測処理系の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1である制御処理のフローチャートである。 本発明の実施例2である制御処理のフローチャートである。 正逆回転モータの説明図である。
以下、本発明の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1である制御装置・制御方法によって駆動されるワイパ装置に使用されるモータユニットの構成を示す説明図である。図1のモータユニット1は、自動車用ワイパ装置の駆動源として使用され、図示しないリンク機構等を介して、ワイパアームと接続される。ワイパアームにはワイパブレード(以下、ブレードと略記する)が取り付けられており、ブレードが上下反転位置に達すると、モータユニット1に搭載されたモータ2の正逆回転が切り替えられる。これにより、フロントガラス面上にてブレードが往復動し、ガラス面上の水滴や埃が払拭される。
モータユニット1は、モータ2と、ギアボックス3とから構成される。モータ2のモータ軸4の回転は、ギアボックス3内にて減速され、出力軸5に出力される。モータ軸4は、有底筒状のヨーク6に回動自在に軸承される。モータ軸4には、コイルが巻装されたアーマチュアコア7と、コンミテータ8が取り付けられている。ヨーク6の内面には、複数の永久磁石9が固定されている。コンミテータ8には、給電用のブラシ10が摺接している。モータ2の回転数(速度)は、ブラシ10に対する供給電流量によって制御される。
ヨーク6の開口側端縁部には、ギアボックス3のケースフレーム11が取り付けられている。モータ軸4の先端部は、ヨーク6から突出してケースフレーム11内に収納される。モータ軸4の先端部には、ウォーム12が形成されている。ウォーム12には、ケースフレーム11に回動自在に支持されたウォーム歯車13が噛合している。ウォーム歯車13には、その同軸上に小径の第1ギア14が一体的に設けられている。第1ギア14には、大径の第2ギア15が噛合している。第2ギア15には、ケースフレーム11に回動自在に軸承される出力軸5が一体に取り付けられている。なお、図示されないが、モータ軸4には、前記ウォーム12に隣接して、そのねじ方向とは逆向きのもう1つのウォームが形成されている。当該ウォームは、ウォーム歯車13、第1ギア14と同様の減速部材により、第2ギア15に動力伝達される。
モータ2の駆動力は、ウォーム12、ウォーム歯車13、第1ギア14、第2ギア15を経て減速された状態で出力軸5に出力される。出力軸5には、ワイパ装置のクランクアーム(図示せず)が取り付けられている。モータ2が作動すると、出力軸5を介してクランクアームが駆動され、クランクアームと接続されたリンク機構を介してワイパアームが作動する。
モータ軸4には、多極着磁マグネット16(以下、マグネット16と略記する)が取り付けられている。これに対し、ケースフレーム11内には、マグネット16の外周部と対向するように、ホールIC17が設けられている。ホールIC17は、モータ軸4の中心に対して90度の角度差を持った位置に2個設けられている。モータ2では、マグネット16は6極に着磁されており、モータ軸4が1回転すると各ホールIC17からは6周期分のパルス出力が得られる。2個のホールIC17からは、位相が1/4周期ずれたパルス信号が出力される。
従って、ホールIC17からのパルスの出現タイミングを検出することにより、モータ軸4の回転方向が判別でき、これによりワイパ動作の往路/復路の判別を行うことができる。また、ホールIC17の何れか一方のパルス出力の周期から、モータ軸4の回転速度も検出できる。モータ軸4の回転数とブレードの速度との間には、減速比及びリンク動作比に基づく相関関係が存在しており、モータ軸4の回転数からブレードの速度も算出できる。
第2ギア15の底面には、絶対位置検出用のマグネット18が取り付けられている。ケースフレーム11には、プリント基板19が取り付けられている。プリント基板19の上には、マグネット18と対向するようにホールIC20が配置されている。マグネット18は、第2ギア15の底面上に1個設けられており、ブレードが下反転位置に来たときホールIC20と対向する。第2ギア15は、前述のようにクランクアームが取り付けられ、ブレードを往復動させるため180度回転する。第2ギア15が回転しブレードが下反転位置に来ると、ホールIC20とマグネット18が対向してパルス信号が出力される。
ホールIC17,20からのパルス出力は、ワイパ駆動制御装置(モータ制御装置)21に送られる。図2は、モータ2の制御系の構成を示す説明図である。ワイパ駆動制御装置21のCPU(制御部)22は、イグニッションスイッチ31を介してバッテリ32と接続されており、ワイパスイッチ33によってワイパ装置の動作形態を切り替えられるようになっている。CPU22は、ホールIC20,17と接続されており、ホールIC20からのパルス出力を絶対位置信号として用いてブレードの位置を認識する。ホールIC17からのパルス信号は、ブレードの相対位置信号として用いられる。CPU22は、絶対位置信号が得られた後のパルス数をカウントすることにより、ブレードの現在位置を認識する。ここでは、ホールIC20からの下反転位置を示す絶対位置信号と、ホールIC17からのパルス数の組み合わせによって、ブレードの現在位置を検出する。このようにしてワイパ駆動制御装置21はブレードの現在位置と速度を認識し、そのデータに基づいてモータ2を制御する。
CPU22は、ホールIC17のモータパルスから、モータ2の回転数を検出する。モータ2は、検出された回転数に基づいて、フィードバック制御される。モータ2にはPWM制御が実行され、CPU22は、制御条件や検出回転数に応じて、印加電圧を適宜ON/OFFさせて、ON時間の比率を適宜変更する。すなわち、CPU22は、ホールIC17のモータパルスに基づいてモータ回転数を算出すると共に、その値に応じてPWM制御のON期間の時比率(Duty)を設定する。これにより、モータ2に対する印加電圧が実効的に変化し、モータ2の回転数が所望の値に制御される。なお、CPU22では、モータパルスの周期(Hz)をそのまま回転数として処理するが、パルス周期から求めた回転数(rpm)によって制御を行っても良い。
一方、CPU22では、このようにして算出、設定されたモータ回転数とPWM Dutyに基づいて走行風圧の予測処理が行われる。この制御処理では、モータ回転数とDutyから負荷ポイント値を算出,加算し、累積した負荷ポイント値の往路の合計値と復路の合計値の差に基づいて、走行風の状態を予測する。そして、走行風による風圧が高い場合、すなわち、高速にて自動車が走行していることが想定される場合、モータの作動角(ブレードの払拭角)を狭めて、オーバーランを抑制する。
図3は、CPU22における走行風の予測処理系の構成を示すブロック図である。図3に示すように、CPU22には、まず、モータ2の回転数を算出するモータ回転数算出部23と、モータ回転数に基づいて、PID制御等により、PWM Duty値を算出するフィードバック制御演算処理部24が設けられている。フィードバック制御演算処理部24の後段には、算出されたモータ回転数とDutyから、負荷ポイント値を算出するポイント値算出部25が設けられている。ポイント値算出部25は、ROM41に予め格納された負荷ポイントマップ42にアクセスし、モータ回転数やDuty等に基づいて、負荷ポイント値を算出する。
ポイント値算出部25の後段には、算出された負荷ポイント値を、バッテリ電圧に基づいて補正するポイント電圧補正部26が設けられている。ROM41には、前述の負荷ポイントマップ42と共に、電圧補正ポイントマップ43が格納されている。ポイント電圧補正部26は、ROM41からこの電圧補正ポイントを取得し、ポイント値算出部25にて算出した負荷ポイント値に、バッテリ電圧に応じて、取得した電圧補正ポイントを適宜加減してポイント値の電圧補正を行う。ポイント電圧補正部26の後段には、ポイント値加算部27が設けられている。ポイント値加算部27は、RAM45に格納されている負荷ポイント値を累積加算して累積負荷ポイントPtを算出する。算出された累積負荷ポイントPtは、RAM45に格納される。
また、CPU22には、ポイント値加算部27にて算出された累積負荷ポイントPtを、ROM41に格納された幾つかの基準値と比較するポイント比較部28が設けられている。ROM41内には、基準値格納部44が設けられており、基準値格納部44には、累積負荷ポイントPtに関する閾値が格納されている。ポイント比較部28は、累積負荷ポイントPtをこれらの閾値と適宜比較し、その結果を後段の払拭状態判定部29に通知する。
払拭状態判定部29は、累積負荷ポイントPtと各閾値との比較結果に基づいて、現在の走行風による負荷状況、すなわち、走行風がブレード動作に与える影響を検出し、車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別する。払拭状態判定部29の後段にはさらに、払拭状態判定部29での識別結果に基づき、モータ2に対し動作指令を行うモータ駆動指令部30が設けられている。
CPU22では、ワイパ作動時に、ワイパスイッチONに伴って、次のような走行風圧予測処理が実施される。図4は、そのフローチャートである。図4に示すように、ここではまず、ステップS1にて、モータ回転数算出部23によって、モータ2の回転数が検出される。ホールIC17からは、モータ2の回転に伴ってモータパルスが出力されており、モータ回転数算出部23は、このモータパルスから、モータ2の回転数を検出する。モータ回転数を取得した後、ステップS2にて、モータ2の回転数に基づいて、フィードバック制御演算処理部24により、PWM Duty値の演算処理が行われる。
PWM Duty値を算出した後、ステップS3に進み、ポイント値算出部25により、モータ回転数とPWM Duty値から、負荷ポイントマップ42を参照しつつ、負荷ポイント値が算出される。負荷ポイントマップ42は、モータ回転数(Hz)とDuty(%)をパラメータとして形成されており、高負荷によりDutyが高い場合や回転数が低下している状況では高いポイント値が設定されている。例えば、Dutyが80%でモータ速度(モータパルス)が250Hzのときは、「+10」が負荷ポイント値となる。Dutyが同じ80%の場合でも、モータ速度が500Hzの場合には負荷が軽いと判断され、負荷ポイント値は「0」となるが、モータ速度が200Hzの場合には負荷が重いと判断され、その値は「+15」となる。また、モータ速度が同じ250Hzの場合でも、Dutyが60%の場合には通常負荷と判断され「0」となるが、Dutyが100%の場合には負荷が重いと判断され「+15」が負荷ポイント値となる。これに対し、Dutyが80%の場合でもモータ速度が1000Hzになると、負荷が軽いと判断され負荷ポイント値は「−5」となる。なお、モータ停止時には、負荷ポイント値として「−20」が設定されている。
ステップS3にて負荷ポイント値を算出した後、ステップS4に進み、ポイント電圧補正部26により、バッテリ電圧に応じて、負荷ポイント値を補正する。なお、電源電圧ごとに、モータ回転数とDutyをパラメータとして負荷ポイントマップ42を形成し、ステップS3にて、電源電圧も含めて負荷ポイント値を算出しても良い。この場合、負荷ポイントマップ42は、モータ回転数とDutyをパラメータとしたマップが電源電圧ごとに積み重なったような3次元構造となり、電源電圧の変化に伴いポイント分布が徐々にずれて行く形となる。つまり、12Vを基準として、電圧が高くなるほど+側に、電圧が低くなるほど−側にシフトするように、各電圧間で負荷ポイント値が連続的に変化するように設定される。例えば、電源電圧が13.5Vの場合、Duty:100%,モータ速度:333Hzのとき、負荷ポイント値は「+15」に設定される(12V,13Vのときは同条件で「+10」)。
負荷ポイント値を補正した後、ステップS5に進み、算出した負荷ポイント値を累積する。負荷ポイント値の累積は、ポイント値加算部27にて行われ、算出された累積負荷ポイントPtは、RAM45に格納される。
このようにして、負荷ポイント値を算出、補正、累積して累積負荷ポイントPtを求めた後、ステップS6に進み、現在、ワイパ装置が往路状態にあるのか、復路状態にあるのかが判断される。往路・復路の判定は、モータ軸4の回転方向を判別することによって行われる。前述のように、モータ軸4の回転方向は、ホールIC17からのパルスの出現タイミングによって判定でき、往路と判定した場合には、ステップS7以下に進み、復路と判定した場合には、ステップS31以下に進む。
そこで、まず、ステップS6にて、ワイパ装置が往路状態にある、と判断された場合について説明する。この場合、ステップS6からステップS7に進み、往路負荷ポイント加算カウンタが0となっているか否かが確認される。往路負荷ポイント加算カウンタは、往路動作における負荷ポイント値の加算状況を示すカウンタであり、負荷ポイント値が加算されるごとに1つずつカウンタがインクリメントされる。従って、往路負荷ポイント加算カウンタ=0とは、往路における負荷ポイント値の加算が1回も行われていない状況、つまり、下反転位置から、1回目の往路払拭動作が開始されたばかりの状態であることを意味している。
S7にて、往路負荷ポイント加算カウンタ=0の場合には、ステップS8に進んで、往路の負荷ポイント値を累積した往路累積負荷ポイントPtfを0にする。また、ステップS9にて、往路の負荷ポイント加算カウンタも0とする。さらに、ステップS10にて、往路負荷ポイント加算カウンタに1を加える(カウンタ=1となる)。そして、ステップS11に進み、CPU22は、広い払拭角の目標値を使用して、通常の払拭動作制御を実施する。払拭動作制御に際しては、ステップS12にて、ブレードの現在位置を示す角度カウンタが1つインクリメントされる。角度カウンタをインクリメントした後、ステップS13に進み、角度カウンタの値が上反転位置を示す値に至っているか否かが判断される。角度カウンタの値が上反転位置を示す値に至っていない場合には、そのままルーチンを抜け、至っている場合には、ブレードが上反転位置に来たと判断し、ステップS14に進み、復路動作の処理に切り替える。
一方、S7にて、往路負荷ポイント加算カウンタが0でない場合には、ステップS15に進み、往路累積負荷ポイントPtfに、今回の負荷ポイント値を加える。今回の負荷ポイント値を累積した後、ステップS16にて、往路負荷ポイント加算カウンタに1を加える。カウンタを加算した後、ステップS17に進み、現在の払拭動作が、ワイパスイッチがONに切り替わった後の1回目の払拭動作か否かが判断される。前述のように、当該処理では、負荷ポイント値の往路の合計値と復路の合計値の差に基づいて走行風の状態を予測するため、第1回目の払拭の場合、往路動作では、復路のデータが得られておらず、往復の差を求めることができない。従って、ステップS17にて、1回目の払拭動作かどうかを確認し、1回目の動作の場合は、ステップS18〜S22のような初動処理を行う。
ステップS18では、現在のブレード位置(モータ軸角度)が、予め設定された作動角切替判定角度に達しているか否かが判断され、切替判定角度に達している場合には、ステップS19にて、往路累積負荷ポイントPtfが所定の判定閾値A(SVa)と比較される。この場合、作動角切替判定角度とは、ブレードがその位置に来たとき、往路累積負荷ポイントPtfが判定閾値SVaを超えている場合には、ブレードが上反転位置をオーバーランする可能性がある基準位置である。つまり、例えば、ブレードが60°の位置にてPtf>SVaの場合、車両が高速走行状態にあると推定でき、そのままブレードを作動させると、オーバーランが発生するおそれがある。
従って、ステップS19にて、ポイント比較部28により、Ptf>SVaと判断された場合には、ステップS20に進み、払拭状態判定部29は、車両が高速走行状態にあると判断する。モータ駆動指令部30は、これを受けて、狭い払拭角の目標値を使用してワイパ装置(モータ2)を制御する。すなわち、モータ軸4の回転角度を小さく設定し、ブレードの払拭領域(払拭角)を狭め、上反転位置を規定の位置よりも手前側に設定する。これにより、通常の上反転位置よりも手前の位置にて反転動作が行われる。従って、高速走行時の走行風によりブレード等に撓みが生じても、オーバーランを起こすことなく、概ね通常の上反転位置にてブレードが反転する。狭い払拭角目標値による制御を行った後は、ステップS12にて、角度カウンタをインクリメントした後、ステップS13,S14の処理を行い、ルーチンを抜ける。
これに対し、ステップS18では、ブレードが作動角切替判定角度に達していない場合には、作動角切替判定に至るまでは通常制御を行うべく、ステップS21に進み、広い払拭角の目標値を使用して払拭動作制御を行う。また、ステップS19にて、Ptf≦SVaの場合には、オーバーランのおそれがない、と判断し、ステップS22に進み、広い払拭角の目標値を使用して払拭動作制御を行う。ステップS21,S22にて、広い払拭角目標値の制御を行った後は、ステップS12にて、角度カウンタをインクリメントした後、ステップS13,S14の処理を行い、ルーチンを抜ける。
このような初動処理を行った後、第2回目以降の払拭動作では、ステップS17からステップS23に進み、往路累積負荷ポイントPtfと、復路累積負荷ポイントPtrとの差である累積負荷ポイント往復差Ptdが算出される。この場合、復路累積負荷ポイントPtrは、第1回目の往復払拭動作以降では、ステップS31以下の処理にて既に求められており、その算出値と今回のPtfを用いて、両者の差Ptdが算出される。S23にて算出されたPtdは、次のステップS24にて、所定の判定閾値B(SVb)と比較される。ここで、フロントガラスのワイパ装置では、走行風によって、ブレードが上反転位置側に押し上げられるため、車両の走行速度が高いほど、往路の動作負荷が軽くなり、復路の動作負荷が重くなる。従って、累積負荷ポイントPtfとPtrの差は、走行速度が高いほど大きくなり、その差であるPtfが大きくなるほど、オーバーランの可能性が高まる。
そこで、当該制御理では、累積負荷ポイント往復差Ptdと、オーバーランの可能性が生じる限界値として予め実験等によって求めた判定閾値SVbとを比較し(S24)、Ptd≧SVbの場合には、ステップS25に進み、狭い払拭角の目標値を使用してワイパ装置を制御する。すなわち、ブレードの払拭角を狭め、上反転位置を規定の位置よりも手前側に設定することにより、高速走行時の走行風によりブレード等に撓みが生じても、オーバーランが生じないようにワイパ装置を制御する。狭い払拭角目標値による制御を行った後は、ステップS12にて、角度カウンタをインクリメントした後、ステップS13,S14の処理を行い、ルーチンを抜ける。
これに対し、S24にて、Ptf<SVbの場合には、累積負荷ポイントPtfとPtrの往復差が余り大きくないことから、オーバーランのおそれはない、と判断し、ステップS26に進み、広い払拭角の目標値を使用して払拭動作制御を行う。ステップS26にて、広い払拭角目標値の制御を行った後は、ステップS12にて、角度カウンタをインクリメントした後、ステップS13,S14の処理を行い、ルーチンを抜ける。
次に、ステップS31以下の復路での制御処理について説明する。ステップS6にて、ワイパ装置が復路状態にある、と判断された場合には、ステップS6からステップS31に進み、復路負荷ポイント加算カウンタが0となっているか否かが確認される。復路負荷ポイント加算カウンタもまた、往路負荷ポイント加算カウンタと同様に、復路動作における負荷ポイント値の加算状況を示すカウンタであり、負荷ポイント値が加算されるごとに1つずつカウンタがインクリメントされる。従って、復路負荷ポイント加算カウンタ=0とは、復路における負荷ポイント値の加算が1回も行われていない状況、つまり、上反転位置から、1回目の復路払拭動作が開始されたばかりの状態であることを意味している。
S31にて、復路負荷ポイント加算カウンタ=0の場合には、ステップS32に進んで、復路の負荷ポイント値を累積した復路累積負荷ポイントPtrを0にする。また、ステップS33にて、復路の負荷ポイント加算カウンタも0とする。さらに、ステップS34にて、復路負荷ポイント加算カウンタに1を加える(カウンタ=1となる)。そして、ステップS35に進み、広い払拭角の目標値を使用して、通常の払拭動作制御を実施する。払拭動作制御に際しては、ステップS36にて、ブレードの現在位置を示す角度カウンタが1つデクリメントされる。角度カウンタをデクリメントした後、ステップS37に進み、角度カウンタの値が下反転位置を示す値に至っているか否かが判断される。角度カウンタの値が下反転位置を示す値に至っていない場合には、そのままルーチンを抜け、至っている場合には、ブレードが下反転位置に来たと判断し、ステップS38に進み、往路動作の処理に切り替える。
これに対し、S31にて、復路負荷ポイント加算カウンタが0でない場合には、ステップS39に進み、復路累積負荷ポイントPtrに、今回の負荷ポイント値を加える。今回の負荷ポイント値を累積した後、ステップS40にて、復路負荷ポイント加算カウンタに1を加える。カウンタを加算した後、ステップS35に進み、広い払拭角の目標値を使用して、通常の払拭動作制御を実施し、ステップS36以下の処理を行ってルーチンを抜ける。
このように、本発明による制御処理によれば、高速走行時には、往路・復路の累積負荷ポイントPtf・Ptrの差Ptdが大きくなることに着目し、Ptdが所定閾値以上に大きくなった場合には、オーバーランが生じる可能性がある高速走行と判断する。そして、高速走行時におけるブレード等の撓みにより、上反転位置にてオーバーランが生じてしまわないように、払拭角の目標値を狭く設定する。つまり、往路・復路の累積負荷ポイントPtf・Ptrの差から風圧負荷を予測し、風圧が高い場合には、モータ2の作動角を狭める。これにより、高速走行時のオーバーランが抑制され、ブレードが所定の反転位置を超えてピラーに衝突してしまうなどの不具合も防止できる。また、高速走行時のオーバーランを考慮して、通常払拭時の払拭角を狭く設定する必要もなくなるため、通常払拭時の払拭角を広く設定でき、降雨時における視野をより広く確保することが可能となる。
前述のように、実施例1の制御処理では、累積負荷ポイント往復差Ptdに基づいて払拭角を適宜変更することにより、高速走行時のオーバーランを抑えているが、同じ車速の場合でも、ガラス面の状態がWETとDRYでは、オーバーラン量が異なる。このため、車速情報に基づいて払拭角を変えるだけでは、払拭角を狭め過ぎてしまい、反転位置精度を確保しにくい。そこで、本発明の実施例2として、累積した負荷ポイント値を、(1)往路の合計値、(2)復路の合計値、(3)両者の差、の3つに分類すると共に、払拭モード(Hi/Lo)と(1)〜(3)の値を組み合わせることにより、負荷状況をより細かく分類して、反転位置精度を向上させた制御処理について説明する。なお、実施例2の制御処理は、実施例1と同様のモータユニット(図1),モータ制御系(図2)にて実施される。従って、実施例1と同様の部材、部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
実施例2の制御処理もまた、図3に示した実施例1の予測処理系にて実施される。但し、当該制御処理では、ポイント比較部28は、往路・復路の累積負荷ポイントPtf・Ptrやこれらの差Ptdを、ROM41に格納された複数個の基準値と比較する。ROM41内の基準値格納部44には、各値Ptf,Ptr,Ptdに関する複数個の閾値(Hi動作時の往路/復路/往復差,Lo動作時の往路/復路/往復差)が格納されている。ポイント比較部28は、累積負荷ポイントPtf・Ptrやこれらの差Ptdをこれらの閾値と適宜比較し、その結果を後段の払拭状態判定部29に通知する。払拭状態判定部29は、累積負荷ポイントPtf・Ptrやと各閾値との比較結果に基づいて、現在の払拭状態、すなわち、高速走行状態での払拭か、WET状態の払拭か、DRY状態の払拭か、を識別する。
図5は、本発明の実施例2である制御処理のフローチャートである。図5に示すように、ここではまず、ステップS101にて、モータ回転数算出部23によって、モータ2の回転数が検出される。モータ回転数を取得した後、ステップS102にて、モータ2の回転数に基づいて、フィードバック制御演算処理部24により、PWM Duty値の演算処理が行われる。PWM Duty値を算出した後、ステップS103に進み、ポイント値算出部25により、モータ回転数とPWM Duty値から、負荷ポイントマップ42を参照しつつ、負荷ポイント値が算出される。
ステップS103にて負荷ポイント値を算出した後、ステップS104に進み、ポイント電圧補正部26により、バッテリ電圧に応じて、負荷ポイント値を補正する。負荷ポイント値を補正した後、ステップS105に進み、算出した負荷ポイント値を累積する。負荷ポイント値の累積は、ポイント値加算部27にて行われ、算出された累積負荷ポイントPtf・Ptrは、RAM45に格納される。
このようにして、負荷ポイント値を算出、補正、累積して累積負荷ポイントPtf・Ptrを求めた後、ステップS106に進み、現在の払拭モード(Hiか、Loか)が判定される。前述のように、本実施例による制御処理では、累積負荷ポイントPtf・Ptrについて、Hi,Loの各動作モードに分けて各3個(往路/復路/往復差:計6個)の閾値が設定されている。S106以降では、これらの閾値との比較により、現在のワイパ作動状況を識別し、モータ2の動作(ワイパの動作)を適宜制御する。
そこで、S106にて現在の払拭モードを判定し、現在Hi作動中の場合には、ステップS107に進み、ポイント比較部28にて、往路の累積負荷ポイントPtfと、Hi作動時の判定閾値SV1(第1閾値)を比較する(閾値の下付添え字H,Lは、それぞれ、Hi作動時、Lo作動時に適用される値であることを示す)。ブレードの動作は、DRY状態の場合、ガラス面との抵抗が大きくなるため、WET状態に比して累積負荷ポイントPtfが大きくなる。そこで、両者を区別するための閾値としてSV1を設定し、PtfがSV1以上の場合、DRY状態での作動と判断する。そこで、ステップS108に進み、払拭状態判定部29は、DRY状態の払拭と判断する。DRY状態での作動では、ブレードのオーバーランは生じにくいため、モータ駆動指令部30は、これを受けて、広い払拭角の目標値を使用して払拭動作制御を行い、ルーチンを抜ける。
S107にてPtfがSV1未満の場合には、ステップS109に進み、今度は、復路の累積負荷ポイントPtrと、判定閾値SV2(第2閾値)を比較する。PtrがSV2未満の場合(Ptf<SV1かつPtr<SV2)は、WET状態の通常払拭と判断し、ステップS108に進み、広い払拭角の目標値を使用して払拭動作制御を行い、ルーチンを抜ける。これに対して、PtrがSV2以上の場合には、ステップS110に進み、さらに、累積負荷ポイントPtf・Ptrの往復差Ptdと、判定閾値SV3(第3閾値)を比較する。累積負荷ポイントPtの往復差がSV3未満の場合には、復路の累積負荷ポイントPtは大きかったものの、DRY状態ではなく、高速状態等でもないため、ステップS108に進み、広い払拭角の目標値を使用して払拭動作制御を行い、ルーチンを抜ける。
S110にてPtdがSV3以上の場合には、ステップS111に進む。Ptd≧SV3とは、DRY状態か、高速走行の状態であるが、S107にて、既にDRY状態ではない(Ptf<SV1)ことが判定されている。従って、Ptd≧SV3のとき、払拭状態判定部29は、高速走行状態と判断し、モータ駆動指令部30は、これを受けて、狭い払拭角の目標値を使用してワイパ装置を制御し、ルーチンを抜ける。すなわち、ブレードの払拭領域を狭め、上反転位置を規定の位置よりも手前側に設定することにより、高速走行時の走行風によりブレード等に撓みが生じても、オーバーランが生じないようにワイパ装置を制御する。
一方、S106にて現在の払拭モードを判定し、現在Lo作動中の場合には、ステップS112に進み、往路の累積負荷ポイントPtfと、判定閾値SV1(第1閾値)を比較する。PtfがSV1以上の場合、DRY状態での作動と判断し、ステップS113に進み、広い払拭角の目標値を使用してワイパ装置を制御し、ルーチンを抜ける。S112にてPtfがSV1未満の場合には、ステップS114に進み、今度は、復路の累積負荷ポイントPtrと、判定閾値SV2(第2閾値)を比較する。PtrがSV2未満の場合(Ptf<SV1かつPtr<SV2)は、WET状態の通常払拭と判断し、ステップS113に進み、広い払拭角の目標値を使用して払拭動作制御を行い、ルーチンを抜ける。
これに対して、PtrがSV2以上の場合には、ステップS115に進み、さらに、累積負荷ポイントPtf・Ptrの往復差Ptdと、判定閾値SV3(第3閾値)を比較する。累積負荷ポイントPtf・Ptrの往復差PtdがSV3未満の場合には、復路の累積負荷ポイントPtrは大きかったものの、DRY状態ではなく、高速走行状態でもないため、ステップS113に進み、広い払拭角の目標値を使用して払拭動作制御を行い、ルーチンを抜ける。
S115にてPtrがSV3以上の場合には、ステップS116に進み、前述同様、払拭状態判定部29は、高速走行状態と判断する。そして、モータ駆動指令部30は、これを受けて、狭い払拭角の目標値を使用してワイパ装置を制御し、ルーチンを抜ける。すなわち、ブレードの払拭領域を狭め、高速走行時の走行風によりブレード等に撓みが生じても、オーバーランが生じないようにワイパ装置を制御する。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例2では、WET状態とDRY状態では、同じ広い払拭角の目標値による制御を実施しているが、WET状態は、DRY状態に比して払拭抵抗が小さく、DRY状態よりややオーバーランが生じ易いため、広い払拭角の目標値(第1の目標値)と狭い払拭角の目標値(第2の目標値)の中間に第3の目標値を設定し、WET状態の場合、この第3の目標値を使用してワイパ装置(モータ2)を制御しても良い。すなわち、図5において、ステップS109にてPtr<SV2Hの場合や、ステップS114にてPtr<SV2Lの場合は、第3の目標値を使用して払拭動作制御を行うステップを実行しても良い。
一方、図6には、図2で開示されたモータとは異なるモータが開示されており、Hブリッジ回路34を備える正逆回転モータが開示されている。本発明は、このような正逆回転モータにも適用可能である。CPU22とワイパスイッチ33とが通信線35を介して接続されており、通信線35から伝達される制御情報に応じてワイパが制御される。なお、図6で開示されている図番は図2と共通のものは同じ番号を使用している。
また、前述の実施例では、角度センサの出力は、ホールICを2個用いていたが、ウォームホイールにのみマグネットを設けてMRセンサなどの1個の絶対位置検出センサを用いることも可能であるだけでなく、PWM Dutyを用いたものや、通信を用いたものなどを適用しても良い。
1 モータユニット
2 モータ
3 ギアボックス
4 モータ軸
5 出力軸
6 ヨーク
7 アーマチュアコア
8 コンミテータ
9 永久磁石
10 ブラシ
11 ケースフレーム
12 ウォーム
13 ウォーム歯車
14 第1ギア
15 第2ギア
16 マグネット
17 ホールIC
18 マグネット
19 プリント基板
20 ホールIC
21 ワイパ駆動制御装置
22 CPU
23 モータ回転数算出部
24 モータ回転数算出部
25 ポイント値算出部
26 ポイント電圧補正部
27 ポイント値加算部
28 ポイント比較部
29 払拭状態判定部
30 モータ駆動指令部
31 イグニッションスイッチ
32 バッテリ
33 ワイパスイッチ
34 Hブリッジ回路
35 通信線
41 ROM
42 負荷ポイントマップ
43 電圧補正ポイントマップ
44 基準値格納部
45 RAM
Pt 累積負荷ポイント
Ptf 往路累積負荷ポイント
Ptr 復路累積負荷ポイント
Ptd 累積負荷ポイント往復差
SVa 判定閾値A
SVb 判定閾値B
SV1 判定閾値(往路・Hi作動時:第1閾値)
SV1 判定閾値(往路・Lo作動時:第1閾値)
SV2 判定閾値(復路・Hi作動時:第2閾値)
SV2 判定閾値(復路・Lo作動時:第2閾値)
SV3 判定閾値(往復差・Hi作動時:第3閾値)
SV3 判定閾値(往復差・Lo作動時:第3閾値)

Claims (10)

  1. 車両の払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置の駆動制御を行うワイパ制御装置であって、
    前記電動モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を格納する格納部と、
    前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記格納部の前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出するポイント値算出部と、
    前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出するポイント値加算部と、
    前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と、所定の閾値とを比較するポイント比較部と、
    前記ポイント比較部における比較結果に基づいて、前記ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、当該車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別する払拭状態判定部と、
    前記払拭状態判定部における識別結果に基づき、前記電動モータに対し動作指令を行うモータ駆動指令部と、を有することを特徴とするワイパ制御装置。
  2. 請求項1記載のワイパ制御装置において、前記払拭状態判定部は、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記閾値を超えたとき、前記車両が高速走行状態にあると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転角度を小さくし、前記ワイパブレードの払拭角を狭める指示を行うことを特徴とするワイパ制御装置。
  3. 車両の払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置の駆動制御を行うワイパ制御装置であって、
    前記電動モータの負荷状態に対応して設定されたポイント値を格納する格納部と、
    前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記格納部の前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出するポイント値算出部と、
    前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出するポイント値加算部と、
    前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較するポイント比較部と、
    前記ポイント比較部における比較結果に基づいて、前記ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出し、当該車両が高速走行状態にあるのか否か、を識別する払拭状態判定部と、
    前記払拭状態判定部における識別結果に基づき、前記電動モータに対し動作指令を行うモータ駆動指令部と、を有することを特徴とするワイパ制御装置。
  4. 請求項3記載のワイパ制御装置において、前記払拭状態判定部は、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値以上となったとき、前記車両が高速走行状態にあると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転角度を小さくし、前記ワイパブレードの払拭角を狭める指示を行うことを特徴とするワイパ制御装置。
  5. 請求項3又は4に記載のワイパ制御装置において、前記第1〜第3閾値は、前記ワイパブレードの動作がHiの場合とLoの場合とで異なる値が設定されることを特徴とするワイパ制御装置。
  6. 車両の払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置に適用されるワイパ制御方法であって、
    前記電動モータの負荷状態に対応したポイント値を設定し、
    前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出し、
    前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出し、
    前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と、所定の閾値とを比較し、
    前記比較結果に基づいて、前記ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出して当該車両が高速走行状態にあるのか否かを識別し、
    該識別結果に基づき、前記電動モータの動作を制御することを特徴とするワイパ制御方法。
  7. 請求項6記載のモータ制御方法において、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記閾値を超えたとき、前記車両が高速走行状態にあると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転角度を小さくし、前記ワイパブレードの払拭角を狭める指示を行うことを特徴とするワイパ制御方法。
  8. 車両の払拭面上に配置されたワイパブレードと、前記ワイパブレードを駆動する電動モータと、を備えたワイパ装置に適用されるワイパ制御方法であって、
    前記電動モータの負荷状態に対応したポイント値を設定し、
    前記電動モータの現在の負荷状態を検出し、該負荷状態から、前記ポイント値に基づいて、前記電動モータの負荷ポイント値を算出し、
    前記負荷ポイント値を累積して累積負荷ポイントを算出し、
    前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントと第1閾値、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントと第2閾値、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差と第3閾値を、それぞれ比較し、
    前記比較結果に基づいて、前記ワイパブレードに対する走行風による風圧負荷の影響を検出して当該車両が高速走行状態にあるのか否かを識別し、
    該識別結果に基づき、前記電動モータの動作を制御することを特徴とするワイパ制御方法。
  9. 請求項8記載のモータ制御方法において、前記ワイパブレードの往路動作における累積負荷ポイントが前記第1閾値未満で、かつ、前記ワイパブレードの復路動作における累積負荷ポイントが前記第2閾値以上の場合、前記ワイパブレードの往路動作と復路動作の各累積負荷ポイントの差が前記第3閾値以上となったとき、前記車両が高速走行状態にあると判断し、前記モータ駆動指令部に対して、前記電動モータの回転角度を小さくし、前記ワイパブレードの払拭角を狭める指示を行うことを特徴とするワイパ制御方法。
  10. 請求項8又は9記載のワイパ制御方法において、前記第1〜第3閾値として、前記ワイパブレードの動作がHiの場合とLoの場合とで異なる値を設定することを特徴とするワイパ制御方法。
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