JP2011131758A - 車両のシートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイド突起部の配置を制限することなく機枠とベースブラケットとの結合強度を大きくする。
【解決手段】ベースブラケット4に結合された機枠5と、機枠5に対して相対回転自在で内歯ギヤ7cを有しかつアームブラケットに結合された蓋体7と、機枠5と蓋体7とを軸方向に位置決めをするホルダ8と、外歯ギヤ10dを有するロックツース10と、該ロックツース10を案内するため機枠5に形成された第1,第2ガイド突起部と、ロックツース10を押圧して外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7cに噛合あるいは噛合解除させるカム9とを備え、機枠5の外周部に筒状突起部5bを形成し、該筒状突起部5bの内側に嵌合する円形突起部4aをベースブラケット4に形成し、該円形突起部4aの外周面と対応する位置に複数の貫通孔4bを形成し、該貫通孔4bの内面と筒状突起部5bの端面とを溶接結合した。
【選択図】図2

Description

本発明は車両のシートリクライニング装置に関し、ユニットタイプのリクライナとブラケットとの結合構造を改良したものである。
シートクッションに対してシートバックを任意の回動位置でロックできるようにするため、車両のシートリクライニング装置が設けられている。
従来の車両のシートリクライニング装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このシートリクライニング装置は、特許文献1の図6に示すようにシート側のフランジ5と背もたれ側のフランジ6との間に、図3のヒンジ4(リクライナ)を設けて構成されている。該ヒンジ4は円形のユニットとして構成されており、カバー10と、該カバー10に対して回動可能であって回動を拘束することが可能な底部20とを備え、図3に示すようにカバー10に形成されたスタッド15がシート側のフランジ5の孔に挿入される一方、底部20に形成されたスタッド16が背もたれ側のフランジ6の孔に挿入されている。
近年はシートレイアウトの多様性や環境問題の深刻化から、車両のシートリクライニング装置についても小形化と軽量化とが求められている。一方では衝突安全性を確保するため、車両のシートリクライニング装置の強度を下げることはできず、車両のシートリクライニング装置を小形化しかつ強度を大きくすることが求められている。
特開平10−276850号公報
ところが、従来の車両のシートリクライニング装置の構成では、ヒンジ4を構成するカバー10に設けられている回り止めのためのスタッド15a,15bは、底部20に形成されている歯21のピッチ円よりも半径方向内側に配置しなければならず、前記ヒンジ4の外形寸法を小さくすると、ヒンジ4の中心からスタッド15a,15bまでの距離も小さくなって、カバー10とシート側のフランジ5との結合強度が低下する。しかも、プレート40をガイドするためのスタンピング12がカバー10の内面に形成されており、該スタンピング12とスタッド15a,15bとが表裏の位置関係にあって同じ位置に形成できないため、スタッド15a,15bを大きくすることができず、そのためにカバー10とフランジ5との結合強度を十分に大きくすることができない。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、ベース部材とベースブラケットとの結合部をベース部材の外周部に配置した車両のシートリクライニング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、シートクッション側に結合されるベースブラケットとシートバック側に結合されるアームブラケットとのいずれか一方のブラケットに結合されたベース部材と、他方のブラケットに結合されると共に前記ベース部材に対して相対回転自在に半径方向に位置決めされかつ前記ベース部材側に円形凹部が形成され該円形凹部の内周面に内歯ギヤが形成された回動部材と、該回動部材を前記ベース部材に対して軸方向に相対的に位置決めするホルダと、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有し該外歯ギヤが前記内歯ギヤに係脱する方向へ移動可能なロックツースと、該ロックツースを案内するために前記ベース部材の前記回動部材側に形成されたガイド突起部と、前記ロックツースを押圧して前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに噛合あるいは噛合解除させるカムとを備えた車両のシートリクライニング装置において、前記ベース部材の外周部に前記回動部材とは反対側へ突出する筒状突起部を形成し、前記一方のブラケットに前記筒状突起部の内側に嵌合する円形突起部を形成すると共に、該円形突起部の外周面に沿って複数の貫通孔を形成し、該貫通孔の内面と前記筒状突起部の端面とを溶接結合したことを特徴とする。
この発明によれば、ベース部材に回転力が作用した際には、該回転力はベース部材の筒状突起部から、溶接部を介して一方のブラケットに作用することになり、ベース部材の外周部に位置する溶接部に円周方向の剪断力が作用する。一方、従来はベース部材の外面に複数の回り止め凸部を形成していたために該回り止め凸部の裏側にはロックツースを案内するガイド突起部を形成することができなかったが、この発明では回り止め凸部を設ける必要がないので、ガイド突起部を大きく形成することが可能である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る車両のシートリクライニング装置において、前記ベース部材の前記筒状突起部には半径方向内側へ突出する係合凸部が円周方向に沿って複数形成される一方、前記一方のブラケットの前記円形突起部の外周部には前記係合凸部を嵌め込むための係合凹部が半径方向内側へ向かって形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、ベース部材の筒状突起部に半径方向内側へ突出して形成された係合凸部と、一方のブラケットの円形突起部の外周部に形成された係合凹部とが噛み合い、この噛み合い部分を介してベース部材から一方のブラケットに回転力が伝達される。
請求項1に係る車両のシートリクライニング装置によれば、大きな荷重が作用する溶接部はベース部材の外周部に位置するので、溶接部に作用する円周方向の剪断力が小さく、ベース部材と一方のブラケットとの結合強度が大きい。また、ガイド突起部を大きく形成することが可能なので、ガイド突起部によるロックツースの保持力を大きくすることができ、ベース部材に対する回動部材のロック強度を大きくすることができる。
請求項2に係る車両のシートリクライニング装置によれば、前記溶接部に加えて、ベース部材の筒状突起部に半径方向内側へ突出して形成された係合凸部が一方のブラケットの円形突起部の外周部に形成された係合凹部に嵌まり込んで、ベース部材と一方のブラケットとの相対的な回動を規制しているので、ベース部材と一方のブラケットとの結合強度が請求項1に係る車両のシートリクライニング装置よりも大きい。
車両のシートリクライニング装置の分解斜視図(実施の形態1)。 車両のシートリクライニング装置の断面図(実施の形態1)。 車両のシートリクライニング装置の蓋体を外して示す構成図(実施の形態1)。 車両のシートリクライニング装置の外観図(実施の形態1)。 車両のシートリクライニング装置の要部を示す断面図(実施の形態2)。 車両のシートリクライニング装置の要部を示す分解斜視図(実施の形態3)。 車両のシートリクライニング装置の要部を示す断面図(実施の形態3)。 車両のシートリクライニング装置の蓋体を外して示す構成図(実施の形態3)。 車両のシートリクライニング装置の要部を示す断面図(実施の形態4)。
以下、本発明による車両のシートリクライニング装置の実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1を図1〜図4に基づいて説明する。
図4に示すように、座る部分であるシートクッション2が設けられ、該シートクッション2の後部にシートリクライニング装置を介してシートバック3が車両の前後方向へ回動可能に取り付けられている。該シートリクライニング装置は、シートクッション2側に結合されているベースブラケット4に機枠5が結合される一方、シートバック3側に結合されているアームブラケット6に蓋体7が結合され、該機枠5と蓋体7等によりリクライナ1が構成されている。そして、シートクッション2に対してシートバック3を車両の前方へ向かって倒す方向へ付勢するため、図示しないスプリングが設けられている。
前記リクライナ1の構造を、図1〜図3に基づいて説明する。図2に断面図を示すように、リクライナ1は、前記機枠(ベース部材)5と前記蓋体(回動部材)7等によって構成されている。機枠5はプレスにより、中心孔5dが形成されると共に、機枠5における蓋体7とは反対側の図中の右側の外面の外周部に軸方向へ突出する筒状突起部5bが半抜き形成されている。一方、蓋体7には中心孔7iが形成され、円盤の外周部を鍛造により折り曲げて筒部7aを形成することにより円形凹部7bが形成されている。該筒部7aの内周面には内歯ギヤ7cが形成されている。該蓋体7は、機枠5に対して同軸状かつ相対回転自在に半径方向に位置決めされている。機枠5に対して蓋体7を半径方向に位置決めするため、図2に示すように、蓋体7の筒部7aであって内歯ギヤ7cの位置よりも機枠5側が軸方向へ延長されて筒先端部7dが形成され、該筒先端部7dの内周面が蓋体摺動面7eとされる一方、機枠5の外周部には筒状突起部5bの半抜きによって円周切欠部5eが形成されており、該円周切欠部5eの外周面が前記蓋体摺動面7eと摺動する機枠摺動面5aとなっている。そして、機枠5に対する蓋体7の軸方向の位置決めを行うため、蓋体7の外周面を覆う筒形状のホルダ8が設けられ、該ホルダ8の一方の端部8aは前記機枠5に結合されている。即ち、機枠5には前記筒状突起部5bの外周面に円周切欠部5fが形成されており、該円周切欠部5fにホルダ8の一方の端部8aが嵌め込まれ、該一方の端部8aは機枠5に結合されている。即ち、ホルダ8の外周面から半径方向中心側へ向かってレーザの照射を行なうことにより、ホルダ8の一方の端部8aと機枠5とが溶接結合されている。該ホルダ8の他方の端部は半径方向中心側へ向かって曲げられ、蓋体7を軸方向に規制する軸方向規制部8bが形成されている。
前記リクライナ1を構成する前記機枠5と前記ベースブラケット4との結合構造を、以下に説明する。この実施の形態ではベースブラケット4として、板厚が機枠5の板厚よりも少しだけ小さいものが用いられている。前記ベースブラケット4には、中心孔4dと、機枠5の前記筒状突起部5bの内側に嵌合される円形突起部4aとがプレスにより半抜き形成されている。この円形突起部4aの形状は、本実施の形態のように円形突起部4aの全体が筒状突起部5bの内側に嵌合される円盤形状であってもよく、あるいは円形突起部4aの外周部だけが筒状突起部5bの内側に嵌合される円筒形状であってもよい。該円形突起部4aの外周面と対応する位置には、円周方向に沿って長い複数の貫通孔4bが形成されている。該貫通孔4bは円形突起部4aの外周面の位置である段部を含む位置に配置されており、貫通孔4bの半径方向外周側の内面は機枠5の筒状突起部5bの外周面よりも少し内側に設定されている。そして、図2に示すように該貫通孔4bの外側の内面と筒状突起部5bの端面とが溶接結合されている。この溶接により、貫通孔4bの外側の内面と筒状突起部5bの端面とが溶接部13を介して結合されている。前記貫通孔4bと前記溶接部13とは、図3に示すように本実施の形態では円周方向に沿って等間隔に6つ形成されている。
一方、前記リクライナ1を構成する前記蓋体7と前記アームブラケット6とを結合するための構造は従来と同じであり、図2において蓋体7の外面に円周方向に沿って複数形成されている回り止め凸部7gが、図2では図示ししていないアームブラケット6の図示しない嵌合孔に夫々嵌合されている。
次に、前記リクライナ1の内部の構造について説明する。図2に示すように、前記機枠5と前記蓋体7との軸方向間には、前記円形凹部7bの部分にカム9が回動可能に配置され、該カム9を挟んで図3の斜め上下位置には一対のロックツース10が配置されている。該ロックツース10を図3の右上と左下の部分を中心とする円弧軌道に沿って揺動自在に案内するため、揺動中心となる軸突起部11が夫々機枠5と一体に成形され、該軸突起部11の外周部には内周側ガイド面11aが形成されている。一方、ロックツース10を円弧軌道に沿って揺動自在に案内するための円弧軌道の両端近傍の外周側には、前記軸突起部11を挟む位置にガイド突起部として一対の第1ガイド突起部12Aと第2ガイド突起部12Bとが、機枠5と一体に成形されている。該第1ガイド突起部12A,第2ガイド突起部12Bには、第1外周側ガイド面12a,第2外周側ガイド面12bが形成されている。一方、ロックツース10には、第1外周側ガイド面12a,第2外周側ガイド面12bと夫々摺動する第1摺動外周面10a,第2摺動外周面10bと、前記内周側ガイド面11aと摺動する摺動内周面10cとが形成されている。
ロックツース10は円弧軌道に沿って揺動するので、第1外周側ガイド面12a,第2外周側ガイド面12b,第1摺動外周面10a,第2摺動外周面10bおよび内周側ガイド面11a,摺動内周面10cは、ロックツース10の図示しない揺動中心に対して同軸の円弧形状に形成されている。そして、円弧軌道に沿って揺動するロックツース10が前記内歯ギヤ7cと対向する面には、前記内歯ギヤ7cに噛合可能な外歯ギヤ10dが形成されている。また、円弧軌道に沿って揺動するロックツース10の外周側の中央部には凹部10fが形成され、該凹部10fの両側には、後述するカム9のロックカム面9a,ロック解除カム面9bと係脱する被押圧部が形成されている。
外歯ギヤ10dを備えたロックツース10を内歯ギヤ7cへ向かって押圧するため、前記のカム9が設けられている。該カム9は、中心孔9eを中心として図3中の反時計方向に回動させることにより、一対のロックツース10をリクライナ1の半径方向外側へ押圧して外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7cに噛合させたり、逆に時計方向へ回動させることにより噛合を解除させたりすることができる。外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7cに噛合させることにより、機枠5に対する蓋体7の回動が拘束され、シートクッション2に対してシートバック3が所定の角度位置で保持される。
カム9の外周面には、ロックツース10を時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7cに噛合させるためのロックカム面9aと、ロックツース10を反時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7cから引き離すためのロック解除カム面9bとが並べて形成されている。図3における左右の第1ガイド突起部12Aには、上下のロックカム面9aどうしを結ぶ線と平行に摺接面12dが形成され、該摺接面12dに摺動接触してカム9の左右方向への移動を規制しつつカム9が回動できるようにするため、カム9の相互に180度をなす位置には摺動外周面9cが夫々形成されている。これらの摺動外周面9cは、カム9の中心孔9eを中心とする円弧に沿って形成されており、摺動外周面9cは第1ガイド突起部12Aの摺接面12dに常に摺接し、カム9の左右方向への移動が規制されて上下方向への移動のみが許容されている。そして、該摺動外周面9cの端部を段差状に切り欠くことにより、後述するばね掛け部9dが形成されている。
カム9をロック方向へ付勢するため、円周方向で隣り合う前記第1ガイド突起部12Aと第2ガイド突起部12Bの組と組との間に捩りコイルばね19が配置されている。そして、該捩りコイルばね19の付勢力に抗して前記カム9をロック解除方向へ回動させる操作レバー20が設けられている。以下に、詳細に説明する。
円周方向で隣り合う一方の組の第1ガイド突起部12Aと他方の組の第2ガイド突起部12Bとが対向する面には円弧凹部12e,12eが形成されており、対向する円弧凹部12eと円弧凹部12eとの間隔は半径方向外周側が広く、中心側が狭く形成されている。このため、半径方向外周側に略半円状のばね収容空間21が形成される一方、半径方向中心側の端部には互いに向かい合う凸部12cが夫々形成されている。そして、ばね収容空間21に前記捩りコイルばね19の円筒状の巻回部19cが収容されている。コイル状に巻回した捩りコイルばね19の巻回部19cの両端を外側へ曲げて長さの異なる係合部19a,19bが夫々形成され、該係合部19a,19bが相互に開く方向へ付勢されることにより夫々の係合部19a,19bが夫々の前記凸部12cに係合して捩りコイルばね19が保持され、長いほうの係合部19bの先端部がカム9の前記ばね掛け部9dに係合し、カム9をロック方向へ付勢している。
前記捩りコイルばね19は巻回部19cの軸心と機枠5の軸心とが略平行になるように配置され、図3に示すように短い方の係合部19aが機枠5の軸方向でのベースブラケット4側に位置する一方、長い方の係合部19bが蓋体7側に位置しており、図2に示すように長い方の係合部19bが蓋体7側から反対側の機枠5へ向って「へ」の字形に屈曲形成されている。この長い方の係合部19bが前記のようにカム9の外周面に形成された前記ばね掛け部9dに掛けられている。そして、長い方の係合部19bを軸方向に規制するため、リング板状の規制部材17が蓋体7に装着されている。即ち、図2に示すように蓋体7の内面には軸方向へ突出する筒部7fが形成され、該筒部7fの部分がリング板状の規制部材17の内部に嵌合されている。
このように構成されたリクライナ1は、シートクッション2の幅方向両側にそれぞれ配置されており、左右のリクライナ1の前記カム9の軸孔9eに図4の操作軸15に形成された図示しないセレーションの部分が個別に挿通され、該操作軸15の端部どうしが図示しない連結軸を介して連結されている。そして、図4に示すように、一方の操作軸15の開放端に操作レバー20が取り付けられている。
(作用)
次に、シートリクライニング装置の作用を説明する。
リクライナ1がシートに組み付けられた状態においては、通常時は図3に示すように、捩りコイルばね19の付勢力によりカム9が反時計方向へ回動した状態を占めており、カム9のロックカム面9aによってロックツース10が押圧され、該ロックツース10が内周側ガイド面11aおよび第1外周側ガイド面12a,第2外周側ガイド面12bに案内されて時計方向へ揺動し、外歯ギヤ10dが蓋体7の内歯ギヤ7cに噛合した状態になっている。即ち、図4においてシートバック3の回動が規制された状態になっている。
次に、操作レバー20を図4中の時計方向に回動させると、操作軸15が回動し、該操作軸15と一体に回動するカム9が捩りコイルばね19の付勢力に抗して回動し、カム9のロックカム面9aとロックツース10との係合が解かれ、ロック解除カム面9bがロックツース10を反時計方向へ押圧する。このため、ロックツース10は、軸突起部11を中心として反時計方向へ揺動し、外歯ギヤ10dと内歯ギヤ7cとの噛合が解かれてロック解除状態となり、図4に示す蓋体7の取り付けられたアームブラケット6及びシートバック3が図示しないばねの付勢力により前倒し方向へ回動する。
図示しないばねの付勢力に抗してシートバック3を後倒し方向へ向かって回動させ、シートバック3が希望する角度位置になった状態で操作レバー20から手を放すと、捩りコイルばね19の付勢力によりカム9が反時計方向へ回動し、該カム9のロックカム面9aがロックツース10を押圧する。このため、ロックツース10の外歯ギヤ10dが内歯ギヤ7cと噛合し、再び図3のロック状態に戻る。
この発明によれば、シートバックを回動させる力がアームブラケット6を介して蓋体7に作用し、該蓋体7からロックツース10を介して機枠5に作用すると、機枠5に回転力が作用し、該回転力は機枠5の筒状突起部5bから、溶接部13を介してベースブラケット4に作用する。該溶接部13は機枠5の外周部であって内歯ギヤ7cのピッチ円よりも半径方向外側に位置しており、該溶接部13に円周方向の剪断力が作用する。従来は機枠5の外面に複数の回り止め凸部を形成していたために該回り止め凸部の裏側にはロックツース10を案内するガイド突起部を形成することができなかったが、この発明では回り止め凸部を設ける必要がないので、ガイド突起部を大きく形成することが可能である。
即ち、実施の形態1では第1ガイド突起部12Aと第2ガイド突起部12Bとの間に捩りコイルばね19を配置しているため、第1ガイド突起部12Aと第2ガイド突起部12Bとを連結して、ロックツース10を支持するガイド突起部を大きくすることができないが、例えば図2における機枠5の中心孔5dを大きくして該中心孔5dの内部に捩りコイルばねを配置し、該捩りコイルばねの一端を中心孔5dの内部に掛け、他端をカム9に掛ける構成を採用することにより、第1ガイド突起部12Aと第2ガイド突起部12Bとを連結してガイド突起部を大きくし、ロックツース10の保持力を大きくしてリクライナ1の強度を大きくすることも可能である。
このシートリクライニング装置によれば、円周方向の剪断力が作用する溶接部13は機枠5の外周部であって内歯ギヤ7cのピッチ円よりも半径方向外側に位置するので、溶接部13に作用する円周方向の剪断力が小さく、機枠5とベースブラケット4との結合強度が大きい。また、従来回り止め凸部を設けていた位置の裏側にガイド突起部を形成することが可能なので、ガイド突起部によるロックツース10の保持力を大きくすることができ、機枠5に対する蓋体7のロック強度を大きくすることができる。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2について説明する。なお、この実施の形態2は実施の形態1における機枠とベースブラケットとの結合構造のうちの貫通孔の部分のみを変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
実施の形態1における図2の一部を変更したものを図5に示す。ベースブラケット4の円形突起部4aの外周面に沿って形成されている複数の長い貫通孔4bが、半径方向の外側へ移動させて形成されている。つまり、貫通孔4bの半径方向での中心側の内面を円形突起部4aの外周面に位置合わせした状態で、貫通孔4bが形成されている。この場合は貫通孔4bの半径方向での外周側の内面を、機枠5の外周面よりも外側に配置してもよい。そして、貫通孔4bの中心側の内面と筒状突起部5bの端面とが溶接部13を介して結合されている。
その他の構成,作用は実施の形態1と同じなので、説明を省略する。
(c)実施の形態3
次に、実施の形態3について説明する。なお、この実施の形態3は実施の形態1における機枠とベースブラケットとの結合部分に、両者の相対的な回動を規制する凹凸を形成したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図6に示すように、前記機枠5の前記筒状突起部5bには、半径方向内側へ突出する係合凸部5cが円周方向に沿って本実施の形態では4つ形成されている。該係合凸部5cが形成される部分の裏側である内面には必然的に凹部が形成されることになることから、該係合凸部5cは機枠5の円周方向の第1ガイド突起部12A,第2ガイド突起部12B,軸突起部11の存在しない位置に配置されている。即ち、図8に示すように、係合凸部5cは捩りコイルばね19が配置されている部分の裏側と、ロックツース10の外歯ギヤ10dが形成されている部分の近傍の裏側とに合計で4つ形成されている。一方、図6に示すように、前記ベースブラケット4の前記円形突起部4aの外周部には、前記係合凸部5cを嵌め込むための係合凹部4cが半径方向内側へ向かって形成され、該係合凹部4cに前記係合凸部5cが嵌合されている。
ベースブラケット4に係合凹部4cを円周方向に均等に配置することができず、間隔の広いところと狭いところがあるので、図8に示すように貫通孔4bと溶接部13とは、これらの係合凹部4cどうしの間隔の広いところには円周方向に長く、狭いところには円周方向に短く形成されている。そして、貫通孔4bと溶接部13との円周方向の長さの総和は、実施の形態1における貫通孔4bと溶接部13との円周方向の長さの総和と略同じになっている。
この発明によれば、機枠5の筒状突起部5bに半径方向内側へ突出して形成された係合凸部5cと、ベースブラケット4の円形突起部4aの外周部に形成された係合凹部4cとが噛み合い、この噛み合い部分を介して機枠5からベースブラケット4に回転力が伝達される。このため、シートバックを回動させる力がアームブラケット6を介して蓋体7に作用し、該蓋体7からロックツース10を介して機枠5に作用した場合、該機枠5に作用する回転力は、シートクッションに設けられたベースブラケット4により直接支持され、溶接部に加わる負荷を軽減することができる。
この車両のシートリクライニング装置によれば、前記溶接部13に加えて、機枠5の筒状突起部5bに半径方向内側へ突出して形成された係合凸部5cがベースブラケット4の円形突起部4aの外周部に形成された係合凹部4cに嵌まり込んで、機枠5とベースブラケット4との相対的な回動を規制しているので、機枠5とベースブラケット4との結合強度が実施の形態1,2よりも大きい。
その他の構成,作用は実施の形態1と同じなので、説明を省略する。
(c)実施の形態4
最後に、実施の形態4について説明する。なお、この実施の形態4は実施の形態3において、機枠に対する蓋体の半径方向での位置決めのための摺動部分を、機枠の外周面に代えて機枠に結合されたホルダの内周面としたものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
実施の形態3における図7の構造の一部を変更したものを図9に示す。この実施の形態では蓋体7が機枠5と摺動しないので、蓋体7の筒部7aであって内歯ギヤ7cの位置には、筒先端部7dが形成されていない。また、機枠5の外周部には単一の円周切欠部5gが形成され、円周切欠部5fは形成されていない。そして、該円周切欠部5gの外周面にホルダ8の一方の端部8aが嵌め込まれ、該一方の端部8aが機枠5の外周面にレーザ溶接されている。そして、ホルダ8の内側では、蓋体7の筒部7aの端面が機枠5の内面に当接しており、蓋体7の筒部7aの外周面が蓋体摺動面7hとなり、該蓋体摺動面7hがホルダ8の内周面であるホルダ摺動面8cに対して摺動自在になっている。
実施の形態3である図7に対して実施の形態4である図9を見て比較するとわかるように、溶接部13を介して結合される部分である筒状突起部を半径方向へ若干大きくすることができるので、その分だけ機枠5の強度を大きくすることができ、機枠5とベースブラケット4との結合強度が大きくなる。
その他の構成,作用は実施の形態3と同じなので、説明を省略する。
実施の形態3(図7),実施の形態4(図9)はいずれも実施の形態1(図2)と同様に、貫通孔4bの半径方向での外周側の内面と筒状突起部5bの端面とを溶接結合したものであるが、実施の形態2(図5)と同様に貫通孔4bの半径方向での中心側の内面を円形突起部4aの外周面に位置合わせし、該貫通孔4bの中心側の内面と筒状突起部5bの端面とを溶接結合することもできる。
なお、実施の形態1〜4では、機枠5をベースブラケット4に結合する一方、蓋体7をアームブラケット6に結合したが、取り付けを逆にすることもできる。また、実施の形態1〜4はロックツースが円弧に沿って移動するように円弧軌道を設けた場合を示すものであるが、ロックツースが半径方向に直線に沿って移動するように直線軌道を設けることもできる。更に、実施の形態1〜4では2つのロックツースを円周方向に約180度の間隔で配置しているが、ロックツースを3つまたは4つ円周方向に等間隔又は不等間隔に配置することもできる。
4…ベースブラケット
4a…円形突起部
4b…貫通孔
4c…係合凹部
5…機枠(ベース部材)
5b…筒状突起部
5c…係合凸部
6…アームブラケット
7…蓋体(回動部材)
7b…円形凹部
7c…内歯ギヤ
8…ホルダ
8b…軸方向規制部
9…カム
10…ロックツース
10d…外歯ギヤ
12A…第1ガイド突起部(ガイド突起部)
12B…第2ガイド突起部(ガイド突起部)
13…溶接部

Claims (2)

  1. シートクッション側に結合されるベースブラケットとシートバック側に結合されるアームブラケットとのいずれか一方のブラケットに結合されたベース部材と、他方のブラケットに結合されると共に前記ベース部材に対して相対回転自在に半径方向に位置決めされかつ前記ベース部材側に円形凹部が形成され該円形凹部の内周面に内歯ギヤが形成された回動部材と、該回動部材を前記ベース部材に対して軸方向に相対的に位置決めするホルダと、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有し該外歯ギヤが前記内歯ギヤに係脱する方向へ移動可能なロックツースと、該ロックツースを案内するために前記ベース部材の前記回動部材側に形成されたガイド突起部と、前記ロックツースを押圧して前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに噛合あるいは噛合解除させるカムとを備えた車両のシートリクライニング装置において、
    前記ベース部材の外周部に前記回動部材とは反対側へ突出する筒状突起部を形成し、前記一方のブラケットに前記筒状突起部の内側に嵌合する円形突起部を形成すると共に、該円形突起部の外周面に沿って複数の貫通孔を形成し、該貫通孔の内面と前記筒状突起部の端面とを溶接結合したことを特徴とする車両のシートリクライニング装置。
  2. 請求項1に係る車両のシートリクライニング装置において、
    前記ベース部材の前記筒状突起部には半径方向内側へ突出する係合凸部が円周方向に沿って複数形成される一方、前記一方のブラケットの前記円形突起部の外周部には前記係合凸部を嵌め込むための係合凹部が半径方向内側へ向かって形成されていることを特徴とする車両のシートリクライニング装置。
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