JP2011131294A - 電柱研磨装置 - Google Patents

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Kazuyuki Masukawa
一幸 増川
Atsunori Kimoto
厚徳 木本
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Abstract

【課題】電柱を立設したままでその周面を研磨可能なコンパクトな電柱研磨装置を提供する。
【解決手段】上側の径より下側の径の方が大きい略円柱形状で立設している電柱の周面を研磨する電柱研磨装置1であって、電柱の周面に接触する研磨板と、研磨板を電柱に向けて付勢する弾性体と、研磨板と弾性体が回転とともに電柱の周方向に移動するように研磨板と弾性体を介して電柱の一部の周面を囲む回転体と、回転体を回転させる第1の機構と、電柱の周方向に沿って電柱の周面に接触する複数の押圧板25と、複数の押圧板25が電柱の径の変化に関わらず電柱の周面を一様に押圧するように、回転体の回転に応じて複数の押圧板を電柱の径方向に移動させる第2の機構と、回転体を回転可能な状態に支持し、複数の押圧板と第2の機構を介して電柱の一部を囲む支持体21,31とを備え、研磨板は、回転体の回転に従って、電柱の長手方向を上側から下側へ螺旋状に移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電柱研磨装置に関する。
電柱の周面を研磨する電柱研磨装置が知られている。例えば、駆動ロール及び従動ロールに掛け渡された研磨用の無端ベルトを電柱の周面に弾性的に押圧しつつ、駆動ロールを所定の駆動源で回転させることによって、電柱の周面を研磨する電柱研磨装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−239959号公報
しかしながら、特許文献1で開示された電柱研磨装置によって電柱の周面を研磨する場合、固定位置に設置された電柱研磨装置に対し、電柱を略水平に配置するとともにこれを回転させつつその長手方向に進行させるための装置が別途必要となる。このため、電柱の周面の研磨作業に大がかりな装置を要する上に、例えば地上に立設されたままの電柱には適用できないという問題がある。
或いは、もし電柱研磨装置自体を立設した電柱の周面上で上下に移動させる場合、このような上下移動のための駆動源や機構等を電柱研磨装置に別途増設する必要がある。このため、電柱の周面の研磨作業に大がかりで複雑な装置を要するという問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電柱を立設したままでその周面を研磨可能なコンパクトな電柱研磨装置を提供することにある。
前記課題を解決するための発明は、上側の径より下側の径の方が大きい略円柱形状を呈して立設している電柱の周面を研磨する電柱研磨装置であって、前記電柱の周面に接触する研磨板と、前記研磨板を前記電柱に向けて弾性付勢する弾性体と、前記研磨板と前記弾性体が回転とともに前記電柱の周方向に移動するように、前記研磨板と前記弾性体を介して前記電柱の一部の周面を囲む回転体と、前記回転体を回転させる第1の機構と、前記電柱の周方向に沿って前記電柱の周面に接触する複数の押圧板と、前記複数の押圧板が前記電柱の径の変化に関わらず前記電柱の周面を一様に押圧するように、前記回転体の回転に応じて前記複数の押圧板を前記電柱の径方向に移動させる第2の機構と、前記回転体を回転可能な状態に支持し、前記複数の押圧板と前記第2の機構を介して前記電柱の一部を囲む支持体と、を備え、前記研磨板は、前記回転体の回転に従って、前記電柱の長手方向を上側から下側へ螺旋状に移動する。
本発明によれば、電柱を立設したままでその周面を研磨可能なコンパクトな電柱研磨装置を提供できる。
本実施の形態の電柱研磨装置の構成例を示す斜視図である。 (a)は、図1の電柱研磨装置を上側の支持体の上から見た平面図であり、(b)は、この電柱研磨装置のA−A’での部分断面図である。 (a)は、図1の電柱研磨装置を上側の支持体及び回転体の間から下方に見た平面図であり、(b)は、この電柱研磨装置のB−B’での部分断面図である。 (a)は、図1の電柱研磨装置を回転体及び下側の支持体の間から下方に見た平面図であり、(b)は、この電柱研磨装置のC−C’での部分断面図である。 本実施の形態の電柱研磨装置の使用例を示す模式図である。
===電柱研磨装置の構成例===
図1乃至図4を参照しつつ、本実施の形態の電柱研磨装置1の構成例について説明する。
図1は電柱研磨装置1の構成例を示す斜視図である。図2(a)は電柱研磨装置1を上側支持部20(又は上側の支持体21)の上から見た平面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A’での部分断面図である。図3(a)は電柱研磨装置1を上側支持部20及び回転部10の間(又は上側の支持体21及び回転体11の間)から下方に見た平面図であり、図3(b)は図3(a)のB−B’での部分断面図である。図4(a)は電柱研磨装置1を回転部10及び下側支持部30の間(又は回転体11及び下側の支持体31の間)から下方に見た平面図であり、図4(b)は図4(a)のC−C’での部分断面図である。
図1に例示されるように、電柱研磨装置1は、電柱の周面を研磨するべく電柱を囲んでその周方向に回転可能な回転部10と、回転部10を電柱の周方向に回転可能に支持しつつ電柱を上側から下側へ移動可能な上側支持部20及び下側支持部30と、作業者が無端ロープ59を繰り出す力を回転部10の回転駆動力に変換するための歯車機構(第1の機構)50とを備えて構成されている。
尚、以後、電柱研磨装置1の構成について述べる際、回転部10、上側支持部20、及び下側支持部30のそれぞれの中心軸が鉛直方向に沿って一致し、且つ、上側支持部20及び下側支持部30がそれぞれ上側及び下側に対応していることを前提とする(図1参照)。
また、本実施の形態の電柱は、その下側の径の方が上側の径より大きい略円柱形状を呈するとともにその長手方向を鉛直方向として立設していることを前提とする。具体例として、図2(b)、図3(b)、及び図4(b)のそれぞれに例示される電柱の径da、db、dcは、例えばテーパ1/75に対応するようになっている。尚、この「テーパ1/75」とは、電柱の長手方向に75cm降下すると径が1cmの比率で大きくなるテーパを意味する。
<<<上側支持部>>>
上側支持部20は、図1及び図2に例示されるように、2つの半円弧形状をなす支持体片21a、21bから構成される支持体21と、支持体21の内周面に設けられた位置決め棒23、位置決め歯車22、押圧板支持フレーム24、及び押圧板25から構成される押圧ユニット26とを備えて構成されている。
支持体片21a及び支持体片21bは、図1及び図2(a)に例示されるように、それぞれの端部どうしをつき合わせると、相補的に重なってリング形状をなす支持体21となるように構成された例えば金属製の部材である。ここで、一方の端部どうしの重なり箇所がヒンジ21cでつながれ、他方の端部どうしはこのヒンジ21cを支点として開閉可能(即ち、支持体21が開状態及び閉状態となり得る)となっている。そして、他方の端部どうしが閉じた状態で固定ピン21dによって固定されるようになっている。尚、後述する、回転部10が備える回転体片11a及び回転体片11bから構成される回転体11と、下側支持部30が備える支持体片31a及び支持体片31bから構成される支持体31とは、開閉機能に関しては、支持体21と略同様の構成を備えている。以上により、電柱研磨装置1を電柱の周面に装着する場合、作業者は、ヒンジ21c、11c、31cを支点としてそれぞれ開状態にある支持体21、回転体11、及び支持体31で電柱の周面を囲んだ後、固定ピン21d、11d、31dを通じて支持体21、回転体11、及び支持体31をそれぞれ閉状態で固定するようになっている。一方、電柱研磨装置1を電柱の周面から取り外す場合、作業者はこれと逆の手順を実行するようになっている。
押圧ユニット26は、図2(a)に例示されるように、支持体21の内周面から中心軸に向かって複数個突設されて、電柱の周面をその周方向に沿って押圧する。本実施の形態では、例えば3個の押圧ユニット26が支持体21の内周面に対しその内周方向に沿って等間隔に設けられている。以下、各押圧ユニット26を構成する位置決め棒23と、位置決め歯車22と、押圧板支持フレーム24と、押圧板25とについて説明する。
位置決め棒23は、図2(b)の挿入図に例示されるように、その一端(支持体21側)が支持体21の孔21hに遊挿されるとともに、その他端(電柱側)に押圧板支持フレーム24が一体に接続され、一端及び他端の間に雄ネジ23mが形成された例えば金属製の棒である。ここで、支持体21の孔21hは、押圧ユニット26の個数(本実施の形態では例えば3個)だけ支持体21の外周面から内周面に向かって形成された貫通孔である。また、支持体21の孔21h、及び、これに遊挿される位置決め棒23の前述した一端における(挿入方向に直交する)断面は、例えば楕円形や四角形等といった少なくとも単なる円形ではない形状をなしており、これによって位置決め棒23の孔21hに対する挿入方向の周りの回転が禁止されている。
押圧板25は、図2に例示されるように、電柱の周面に対し側部が接触する略円柱形状をなす例えばゴムや樹脂等を素材とする部材である。本実施の形態では、押圧板25は、同押圧板25の略円柱形状の長手方向と、電柱の略円柱形状の長手方向とが直交するような姿勢をとるようになっている。尚、押圧板25は、図2に例示される略円柱形状に限定されるものではなく、要するに、電柱の周面を効果的に押圧できる形状であれば如何なる形状をなす部材であってもよい。
押圧板支持フレーム24は、図2に例示されるように、位置決め棒23の前述した他端に一体に接続されて、押圧板25をその略円柱形状の相対する両面で支持する例えば金属製の部材である。
位置決め歯車22は、図2(b)の挿入図に例示されるように、円板形状をなす歯車であり、位置決め棒23の周りに回転可能となるように同位置決め棒23の雄ネジ23mと噛合する雌ネジ22fが形成されている。
この位置決め歯車22は、後述する回転部10のギア14と噛合しており、回転部10の中心軸の周りの回転に伴って位置決め棒23の周りに回転するようになっている。尚、前述したように、位置決め棒23は、支持体21の孔21hに対する挿入方向の周りの回転が禁止されている。
一方、この位置決め歯車22は、例えば所定の禁止部材(不図示)によって、支持体21の径方向に沿った移動が禁止されているものとする。
以上から、後述する回転部10が中心軸の周りに上側から見て時計方向に回転すると(図2(a)参照)、これに伴って位置決め歯車22の雌ネジ22fは、支持体21の径方向における所定位置のままで、孔21hに向かって見て反時計方向に回転する(図2(b)の挿入図参照)。このため、雌ネジ22fと噛合して逆向き(孔21hに向かって見て時計方向、図2(b)の挿入図参照)に回転する雄ネジ23mを有する位置決め棒23は、支持体21の径方向に沿って外側に移動する(図2参照)。つまり、回転部10が中心軸の周りに上側から見て時計方向に回転するにつれて、押圧板25は電柱から離間するように構成されている。
<<<回転部>>>
回転部10は、図1及び図3に例示されるように、2つの半円弧形状をなす回転体片11a、11bから構成される回転体11と、回転体11の内周面に設けられた弾性体15と、弾性体15に支持される研磨板16とを備えて構成されている。
回転体片11a及び回転体片11bは、図3(a)に例示されるように、それぞれの端部どうしをつき合わせると、相補的に重なってリング形状をなす回転体11となるように構成された例えば金属製の部材である。ここで、一方の端部どうしの重なり箇所がヒンジ11cでつながれ、他方の端部どうしはこのヒンジ11cを支点として開閉可能(回転体11が開状態及び閉状態となり得る)となっている。そして、他方の端部どうしが閉じた状態で固定ピン11dによって固定されるようになっている。
これら回転体片11a、11bから構成される回転体11は、平板なリング形状をなす例えば金属製の鍔部12と、この鍔部12の内周面に一体に連接される幅狭の略円筒形状をなす例えば金属製の筒材とを備えている。
鍔部12に関しては、前述した上側支持部20と後述する下側支持部30とを接続する例えば3本の支持棒42の略中央にそれぞれ設けられた例えば3個のベアリング41にこの鍔部12が嵌合支持されることによって、回転部10全体が上側支持部20及び下側支持部30の間で中心軸の周りに回転可能に支持されるようになっている。尚、本実施の形態では、例えば3個の支持棒42が上側支持部20及び下側支持部30の円周方向に沿って等間隔に設けられている。
筒材に関しては、その外周面17では、鍔部12より上側のみに中心軸の周りに回転可能なギア13が形成されている。また、その上面及び下面の縁部には、中心軸の周りに回転可能なリング形状をなすギア14及びギア18がそれぞれ形成されている。
弾性体15は、関節151、152、153及び腕154、155から構成されるパンタグラフと、一対の関節152の間を常時縮める方向に弾性付勢するバネ156とを備えている。ここで、パンタグラフは、具体的には、回転体10における前述した筒材の内周面に1個の関節153を介して一端が接続された2本の腕155と、これら2本の腕155の他端に対し2個の関節152をそれぞれ介して一端が接続されるとともに、研磨板16の裏側(電柱の周面と対向する側と相対する側)に1個の関節151を介して他端が接続された2本の腕154とを備えて構成されている。また、弾性体15は、研磨板16を電柱側に付勢するようになっている。尚、本実施の形態では、例えば3個の弾性体15が回転体11の内周面に対しその内周方向に沿って等間隔に設けられている。
研磨板16は、その裏側(電柱の周面と対向する側と相対する側)に弾性体15の関節151が固設され、その表側(電柱の周面と対向する側)に電柱の周面を研磨するための固体研磨材が形成された板部材である。
以上から、回転部10が中心軸の周りに上側から見て時計方向に回転すると(図3(a)参照)、これに伴って、弾性体15及び研磨板16は電柱の周方向に回転する。
<<<下側支持部>>>
下側支持部30は、図1及び図4に例示されるように、2つの半円弧形状をなす支持体片31a、31bから構成される支持体31と、支持体31の内周面に設けられた位置決め棒33、位置決め歯車32、押圧板支持フレーム34、及び押圧板35から構成される押圧ユニット36とを備えて構成されている。
尚、前述したように、上側支持部20と、下側支持部30とは、例えば3本の支持棒41を介して相互に固定されており、これらの支持棒41の略中央部にそれぞれに設けられた例えば3個のベアリング41に鍔部12が嵌合することによって、同鍔部12を備えた回転部10全体が中心軸の周りに回転可能に支持されている。
支持体片31a及び支持体片31bは、図1及び図4(a)に例示されるように、それぞれの端部どうしをつき合わせると、相補的に重なってリング形状をなす支持体31となるように構成された例えば金属製の部材である。ここで、一方の端部どうしの重なり箇所がヒンジ31cでつながれ、他方の端部どうしはこのヒンジ31cを支点として開閉可能(即ち、支持体31が開状態及び閉状態となり得る)となっている。そして、他方の端部どうしが閉じた状態で固定ピン31dによって固定されるようになっている。
押圧ユニット36は、図4(a)に例示されるように、支持体31の内周面から中心軸に向かって複数個突設されて、電柱の周面をその周方向に沿って押圧する。本実施の形態では、例えば3個の押圧ユニット36が支持体31の内周面に対しその内周方向に沿って等間隔に設けられている。各押圧ユニット36を構成する位置決め棒33と、位置決め歯車32と、押圧板支持フレーム34と、押圧板35とは、前述した押圧ユニット26を構成する位置決め棒23と、位置決め歯車22と、押圧板支持フレーム24と、押圧板25とそれぞれ同様の構成を備えている。
但し、位置決め棒33の雄ネジ(不図示)と、位置決め歯車32の雌ネジ(不図示)との噛合のし方は、前述した位置決め棒23及び位置決め歯車22の場合と逆の関係になっている。つまり、回転部10が中心軸の周りに上側から見て時計方向に回転すると、これに伴って位置決め歯車32の雌ネジは、支持体31の径方向における所定位置のままで、孔31hに向かって見て時計方向に回転する。このため、雌ネジと、この雌ネジと噛合して逆向き(孔31hに向かって見て反時計方向)に回転する雄ネジとの関係は、この雄ネジが形成された位置決め棒33が支持体31の径方向に沿って外側に移動するように設定されている(図4参照)。つまり、回転部10が中心軸の周りに上側から見て時計方向に回転するにつれて、押圧板35は電柱から離間するように構成されている。
<<<歯車機構>>>
図1に例示されるように、歯車機構50は、無端ロープ59が掛け渡されて水平方向の周りに回転可能なリール(掛渡機構)58と、回転部10のギア13を中心軸の周りに回転させるべく同ギア13と噛合して鉛直方向の周りに回転可能な歯車54(変換機構)と、リール58の水平方向の周りの回転を歯車54の鉛直方向の周りの回転に変換するための傘歯車56、55(変換機構)とを備えて構成されている。
本実施の形態では、歯車機構50は、支持体21から径方向の外側に突設された略矩形状をなす例えば金属製の天板51と、支持体31から径方向の外側に突設された略矩形状をなす例えば金属製の底板52と、天板51の一辺と底板52の一辺との間を接続する矩形状の例えば金属製の正面板50fとを備えて構成される筐体に収容されている。具体的には、天板51及び底板52のそれぞれに両端が回転可能に軸支されて天板51及び底板52の間に鉛直方向に延在する回転軸53(変換機構)に対し歯車54及び傘歯車55の双方が同軸に固設され、リール58と傘歯車56とは正面板50fを介して水平方向に延在する回転軸57(変換機構)によって同軸に固設されている。ここで、2つの傘歯車56、55における歯車部分はそれぞれ例えば45度の傾斜をなして相互に噛合し、回転軸57は正面板50fの孔(不図示)に回転可能に軸支されている。
以上の構成によって、図1の矢印で例示されるように、無端ロープ59を繰り出すことによって、リール58及び傘歯車56が回転軸57の周りに回転し、この傘歯車56と噛合する傘歯車55の回転にともなって歯車54が回転軸53の周りに回転する。この歯車54の回転軸53の周りの回転がギア13を介して回転部10に伝達されて、回転部10が中心軸の周りに回転する。
本実施の形態では、例えばリール58の回転量に対する回転部10の回転量の比は、無端ロープ59の繰出量に対する研磨板16の電柱の周方向に沿った移動量を決定する。尚、前者の回転量どうしの比は、具体的には、リール58の径と、傘歯車56、55のそれぞれの径及び歯数と、歯車54の径及び歯数と、ギア13の径及び歯数とによって決定される。
また、本実施の形態では、回転部10の回転量に対する押圧板25、35の電柱からの離間量の比は、研磨板16の電柱の周方向に沿った移動量に対する同研磨板16の電柱の鉛直方向に沿った降下量の比を決定する。尚、前者の回転量に対する離間量の比は、具体的には、ギア13、14の径及び歯数と、位置決め歯車22、32の径及び歯数と、位置決め歯車22、32の雌ネジ及び位置決め棒23、33の雄ネジのそれぞれのピッチとによって決定される。
以上から、リール58の径と、傘歯車56、55のそれぞれの径及び歯数と、歯車54の径及び歯数と、ギア13、14の径及び歯数と、位置決め歯車22、32の径及び歯数と、位置決め歯車22、32の雌ネジ及び位置決め棒23、33の雄ネジのそれぞれのピッチとを電柱の形状に応じて予め設定することによって、無端ロープ59を繰り出す作業者の仕事量に対する研磨板16の電柱の周面上の軌跡である螺旋形状を自在に設定できる。
尚、前述した実施の形態では、回転体11におけるギア14と、支持体21、33における孔21h、31hと、雌ネジが形成された位置決め歯車22、32と、雄ネジが形成された位置決め棒23、33とが第2の機構に対応する。
また、前述した実施の形態では、回転部10の回転駆動力の駆動源は、歯車機構50のリール58及び無端ロープ59を介した作業者の人力であったが、このような人力の代わりに電動機(不図示)としてもよい。この場合、例えば電動機を歯車機構50に取り付けて、同電動機の回転駆動力によって歯車機構50の傘歯車56を直接回転させればよい。
===電柱研磨装置の動作例===
図5及び前述した図1乃至図4を参照しつつ、前述した構成を備えた電柱研磨装置1の動作例について説明する。
尚、図5は、図1乃至図4の電柱研磨装置1の使用例を示す模式図である。
また、図5に例示される電柱は、その下端部が地上に埋設されているものとする。但し、これに限定されるものではなく、電柱は、例えば、その下端部は固定されておらず、その上端部が上方で保持されて垂下する姿勢をとっているものであってもよい。
前述したように、先ず、作業者は、電柱研磨装置1を電柱の上部まで運搬し、ヒンジ21c、11c、31cを支点としてそれぞれ開状態にある支持体21、回転体11、及び支持体31で電柱の上部の周面を囲んだ後、固定ピン21d、11d、31dを通じて支持体21、回転体11、及び支持体31をそれぞれ閉状態で固定する。尚、この場合、押圧板25、35は電柱の周面にそれぞれ接触するように、電柱の形状及び同電柱に対する電柱研磨装置1の装着位置に応じて予め調節されているものとする。
次に、作業者は、地上に降りた後、図5に例示されるように、無端ロープ59を掴み、押圧板25、35が電柱から離間する方向に対応する方向に無端ロープ59を繰り出す。
前述した構成に基づいて、電柱の周面に対し周方向には変位しない上側支持部20及び下側支持部30の間で回転部10は周方向に回転する。これにより、回転部10の内周面に設けられた研磨板16は、弾性体15の弾性力で電柱の周面に押圧されつつ同周面を周方向に沿って研磨する。
また、前述した構成に基づいて、回転部10が回転するほど、上側支持部20及び下側支持部30のそれぞれの押圧板25、35は電柱の周面から徐々に離間する。つまり、押圧板25、35は、電柱の径の変化に関わらず同電柱の周面を一様に押圧するように、回転部1の回転量に応じて電柱の径方向に沿って離間する。これにより、上側支持部20及び下側支持部30は、電柱において押圧板25、35が接触可能な径に対応する鉛直方向の位置まで徐々に降下する。この間も、回転部10は上側支持部20及び下側支持部30の間で回転し続ける。
以上から、回転部10に設けられた研磨板16は、電柱の周面上を上側から下側へ螺旋状に移動することになる。これにより、電柱の略全ての周面が研磨されることになる。
最後に、電柱研磨装置1が地上まで降下すると、作業者は、前述した装着と逆の手順を実行することによって、電柱研磨装置1を電柱の周面から取り外す。
尚、前述した電動機を歯車機構50に取り付けて同電動機の回転駆動力によって歯車機構50の傘歯車56を直接回転させる場合、作業者は、電柱研磨装置1を電柱の上部まで運搬し同装置1を同上部に装着した後、所定のスイッチ(不図示)を通じて電動機の動作を開始させる。電柱研磨装置1が電柱の周面上を自動的に研磨しつつ地上まで自動的に降下すると、作業者は、前述した所定のスイッチを通じて電動機の動作を停止させた後、電柱研磨装置1を電柱の周面から取り外す。ここで、電動機の動作の開始及び停止は、所定のリモコンやラジコン等を通じて行なってもよい。
以上述べたように、本実施の形態の電柱研磨装置1によれば、前述した第1の機構及び第2の機構を通じて、回転体11の回転に伴って、研磨板16は電柱の周面を研磨するべく同周面を押圧しつつ周方向に沿って移動するとともに、押圧板25、35は電柱の径の変化に関わらず同電柱の周面を一様に押圧するように回転体11の回転に応じて電柱の径方向に沿って離間する。これにより、電柱の周面を研磨するための駆動力と、電柱研磨装置1自体が電柱の長手方向に移動するための駆動力とが同一である上に、この駆動力によって電柱研磨装置1は立設した電柱の上側から下側へ移動できる。研磨板16は、回転体11の回転に従って電柱の長手方向を上側から下側へ螺旋状に移動するため、電柱の略全ての周面が均等に効率良く研磨される。以上から、電柱を立設したままでその周面を研磨可能なコンパクトな電柱研磨装置1を提供できる。
また、かかる電柱研磨装置1において、前述した第1の機構が、無端ロープ59と、前述した掛渡機構と、前述した変換機構とを備えて構成されている場合、同装置1は、よりコンパクトになる。また、駆動源が人力であるため、電柱研磨装置1自体は、温室効果ガスとされている例えば二酸化炭素(CO)等を一切排出せず、よって環境問題の解決に貢献する。
また、かかる電柱研磨装置1において、前述した第1の機構が、前述した電動機と、前述した変換機構とを備えて構成されている場合、同装置1は、その使用がより簡便になる。また、駆動源である電動機の入力エネルギーは電気エネルギーであるため、電柱研磨装置1自体は、研磨中は温室効果ガスとされている例えば二酸化炭素等を一切排出せず、よって環境問題の解決に貢献する。
また、かかる電柱研磨装置1において、支持体21、31は電柱の長手方向において回転体11の両側に一対配置されているため、回転体11の回転動作が安定化する。これにより、電柱の周面の研磨効率が向上する。但し、これに限定されるものではなく、例えば、支持体21、31は何れか一方のみであり、当該一方の支持体に突設される支持棒42及びベアリング41に回転体11が回転可能に支持されるものであってもよい。これにより、同装置1は、より一層コンパクトになる。
また、かかる電柱研磨装置1において、研磨板16及び弾性体15は、電柱の周方向に略等間隔で複数(前述の例示では3個)配置されているため、回転体11の回転動作が安定化し、よって電柱の周面の研磨効率がより向上する。
また、かかる電柱研磨装置1において、複数(前述の例示では3個)の押圧板25、35は、電柱の周方向に略等間隔で配置されているため、支持体(例えば支持体21、31又はそのうちの何れか一方)の電柱の長手方向の移動動作が安定化し、よって電柱の周面の研磨効率がより一層向上する。
===その他の実施の形態===
前述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されるとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
前述した実施の形態では、第1の機構は、歯車機構50であったが、これに限定されるものではない。要するに、第1の機構は、回転体11を回転させるための比較的コンパクトな手段であれば、如何なるものであってもよい。
前述した実施の形態では、第2の機構は、回転体11におけるギア14と、支持体21、31における孔21h、31hと、雌ネジが形成された位置決め歯車22、32と、雄ネジが形成された位置決め棒23、33とが対応するものであったが、これに限定されるものではない。要するに、回転体11の「回転」を、押圧板25、35の支持体21、31の「径方向に沿った移動」に変換するための手段は、歯車やギア等どうしの噛合を利用する手段に限定されるものではなく、例えばゴムや樹脂等の荒い表面どうしの圧着による摩擦力を利用する手段であってもよい。
前述した実施の形態では、研磨板16及び弾性体15はそれぞれ3個であったが、これに限定されるものではなく、例えば、電柱の周面の略全体を囲むリング形状の研磨板が1個であってもよいし、同研磨板を電柱に向けて弾性付勢する弾性体が1個以上であってもよい。或いは、研磨板及び弾性体はそれぞれ4個以上であってもよい。この場合も、研磨板の個数と弾性体の個数とは同じであってもよいし又は異なっていてもよい。
前述した実施の形態では、押圧板25、35はそれぞれ3個であったが、これに限定されるものではなく、例えば2個であってもよいし又は4個以上であってもよい。尚、2個の押圧板が電柱の周面を安定に押圧するためには、電柱の周方向に略等間隔で配置されることが好ましい。
1 電柱研磨装置,10 回転部,11 回転体,
11a、11b 回転体片,11c、21c、31c ヒンジ,
11d、21d、31d 固定ピン,12 鍔部,13、14、18 ギア,
15 弾性体,16 研磨板,17 外周面,20 上側支持部,
21、31 支持体,21a、21b、31a、31b 支持体片,
21h、31h 孔,22、32 位置決め歯車,22f 雌ネジ,
23、33 位置決め棒,23m 雄ネジ,24、35 押圧板支持フレーム,
25、35 押圧板,26、36 押圧ユニット,30 下側支持部,
41 ベアリング,42 支持棒,50 歯車機構,50f 正面板,
51 天板,52 底板,53、57 回転軸,54 歯車,
55、56 傘歯車,58 リール,59 無端ロープ,
151、152、153 関節,154、155 腕,156 バネ

Claims (6)

  1. 上側の径より下側の径の方が大きい略円柱形状を呈して立設している電柱の周面を研磨する電柱研磨装置において、
    前記電柱の周面に接触する研磨板と、
    前記研磨板を前記電柱に向けて弾性付勢する弾性体と、
    前記研磨板と前記弾性体が回転とともに前記電柱の周方向に移動するように、前記研磨板と前記弾性体を介して前記電柱の一部の周面を囲む回転体と、
    前記回転体を回転させる第1の機構と、
    前記電柱の周方向に沿って前記電柱の周面に接触する複数の押圧板と、
    前記複数の押圧板が前記電柱の径の変化に関わらず前記電柱の周面を一様に押圧するように、前記回転体の回転に応じて前記複数の押圧板を前記電柱の径方向に移動させる第2の機構と、
    前記回転体を回転可能な状態に支持し、前記複数の押圧板と前記第2の機構を介して前記電柱の一部を囲む支持体と、を備え、
    前記研磨板は、前記回転体の回転に従って、前記電柱の長手方向を上側から下側へ螺旋状に移動する
    ことを特徴とする電柱研磨装置。
  2. 前記第1の機構は、無端ロープと、前記無端ロープが掛け渡される掛渡機構と、前記無端ロープの繰出量を前記回転体の回転量に変換する変換機構と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電柱研磨装置。
  3. 前記第1の機構は、電動機と、前記電動機の回転量を前記回転体の回転量に変換する変換機構と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電柱研磨装置。
  4. 前記支持体は、前記電柱の長手方向において前記回転体の両側に一対配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電柱研磨装置。
  5. 前記研磨板と前記弾性体は、前記電柱の周方向に略等間隔で複数配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電柱研磨装置。
  6. 前記複数の押圧板は、前記電柱の周方向に略等間隔で配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電柱研磨装置。
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