JP2011131251A - リング素材の製造方法 - Google Patents

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一登 小林
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信行 萩原
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Abstract

【課題】セット替えの手間がほとんどなく、ランニングコストも安く、多種のリング素材を製造できる製造方法を提供する。
【解決手段】丸棒素材11より切出す切断ビレット12の長さを変えることで、後方押出しと打抜きにより成形したリング状素材15の長さと、前記リング状素材15を一定の据込み高さに据込んで得られた据込みリング状素材16の外径を制御し、前記据込みリング状素材16を冷間ローリング加工で拡径することで、異なる外径のリング素材17を成形する。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受、すべり軸受の内輪、外輪等に使用されるリング素材の製造方法に関するものである。
従来のリング素材の製造方法は、丸棒素材を複数の鍛造工程と切削工程とにより加工し、完成品に近い形状及び寸法のリング素材を得る方法が知られている。例えば、特許文献1に開示されている転がり軸受の内輪、外輪に用いるリング素材を製造する方法について図4に基づいて説明する。
第1工程において丸棒素材1を所定の長さに切断して円盤状素材2を製造し、第2工程で前記円盤状素材2にプレス打抜きにより内輪内径穴を形成し円筒状素材3を成形する。次いで、第3、4工程で前記円筒状素材3の両端面に円環状の溝4、5を切削加工で形成した後に、第5工程でプレス加工により前記円筒状素材3を内輪用リング素材6と外輪用リング素材8に分離するという方法である。
しかしながら、上記の方法では製造する外輪外径と同一外径の丸棒素材を用意する必要があり、また、切削加工による材料の廃棄が生じ、材料歩留まりが悪いという問題点があった。
この対策として、特許文献1の図2では、軸受鋼円柱素材を所定の長さに切断し、これをプレス加工により、軸受の内輪用素材と、外輪用素材とに分離し、その後冷間ローリング加工と切削加工とを行うことにより軸受の内輪、外輪を製造することで、材料歩留まりの向上を行う方法が示されている。また、特許文献2の図1では、軸受鋼管を所定の長さに切断し、これを鍛造加工して軸受の外輪素形材、内輪素形材を成形することにより、材料歩留まりを向上させる方法が示されている。
特開平8−090129号公報 特開2007−130673号公報
特許文献1は冷間ローリングによる拡径工程を有する為、丸棒素材の径を外輪外径に合わせる必要が無く、材料歩留まりも良い。また、特許文献2についても軸受鋼管材を材料に用いると共に切削加工を減らすことで、材料歩留まりを向上させる効果がある。
しかし、上記2つの特許文献では、一つの材料から外輪、内輪を得る為、何等かの不具合により、外輪素形材、内輪素形材のいずれか片方のみが必要になった場合に、不要な素材が生じてしまう。
また、特許文献1については、径の異なる外輪素形材、内輪素形材を製造する場合に、少なくとも内輪内径穴用の穴あけパンチ、外輪素形材と内輪素形材とを分離するための分離パンチ、を変更する必要があり、セット替えの手間がかかる。
また、製造するリングの寸法に応じたパンチ類が必要となり、ランニングコストが高くなるという問題が有った。
そこで、本発明は、セット替えの手間を低減し、もしくは、ほとんどかけず、ランニングコストも安く、多種のリングが製造できる製造方法を提供することを課題としている。
上記問題を解決するために、本発明の請求項1は、丸棒素材から所定の長さの切断ビレットを切り出し、これを後方押出し、打抜きにより所定の長さのリング状素材に成形する第1工程と、前記リング状素材を所定の据込み高さに据込んで、据込みリング状素材を成形する第2工程と、前記据込みリング状素材を、冷間ローリングで狙いの寸法に拡径したリング素材を成形する第3工程を持つ製造工程を有し、前記切断ビレットの長さを変えるだけで、同一丸棒素材、同一据込み金型、同一後方押出し型、同一抜型、で、長さの異なるリング状素材を成形することが出来、また、前記リング状素材より、同一据込み金型、同一冷間ローリング型で、外径の異なるリング素材を成形できることを特徴としている。
本発明は以上のような構成を有しており、切断ビレットの長さを変更するだけで、外径の異なるリング素材を成形することが出来る。また、切断ビレットの長さと、リング状素材の据込み高さと、冷間ローリング型を変更することで、外径と幅の異なるリング素材を成形することが出来る。このように、リング素材の寸法変更によるセット替えの手間が低減可能であり、用意する素材、鍛造型が少なくて済む為、ランニングコストも安価で、多品種のリングを生産できるという効果が有る。
本発明によるリング素材の製造方法(長さh1の切断ビレットから外径D1のリング素材を成形する場合)を示す図である。 本発明によるリング素材の製造方法(長さh2の切断ビレットから外径D2のリング素材を成形する場合)を示すものである。 丸棒素材からリング状素材を成形する工程(第1工程)を示すものである。 従来の方法による、軸受内輪、外輪の製造方法を示すものである。
図1、図2、図3は、本発明に係る実施形態の工程を示すものである。
図1において、まず第1工程で、丸棒素材11から、プレス切断、鋸切断、突っ切りのいずれかの方法により、長さh1の切断ビレット12を製作する。切断ビレットの長さh1は、リング状素材15の必要長さH1に応じて決められる。また、リング状素材15の必要長さH1は、最終形態であるリング素材17の必要外径D1に応じて決められる。
プレス切断により切断ビレット12を切り出した場合、切断面の面粗さが良くない為後方押出し時に割れが生じやすく、切断面の軸方向に対する直角度が悪いので、端面矯正を行い端面矯正ビレット13に成形する。
なお、鋸切断、または突っ切りによる切断の場合、切断面の面粗さ、切断面のビレット軸方向に対する直角度が良いので、端面矯正は行わなくても良い。
次いで、端面矯正ビレット13に後方押出しを行いパイプ内径を形成し、後方押出しビレット14を成形する。後方押出し型の下死点位置は切断ビレット12の長さに関らず同一とし、切断ビレット12の長さh1が変わればリング状素材15の高さH1も変わるようにする。
後方押出しは、掛かる荷重や面圧が高いため、変形抵抗を下げ、荷重低減と低面圧で成形を行う。
具体的には、図3のように、端面矯正ビレット13の最大外径部の断面積をAs、後方押出しビレット14の断面積Akとすると、
30≦((As−Ak)/As
×100)≦50(%)
の範囲で後方押出しを行うのが望ましい。
最後に前記後方押出しビレット14の底を打抜き、長さH1のリング状素材15を成形する。
リング状素材15の内径は、冷間ローリングのマンドレル26の最大外径を基準に、前記最大外径よりも若干大きい値に決定する。
次いで第2工程で、第1工程で得られたリング状素材15の内径にマンドレル25を通し、上下平らな据込型24a、24bで挟み込み、狙いの据込み高さH3まで据込み、据込みリング状素材16を成形する。
マンドレル25を使うことで、リング状素材15が据込まれる際の座屈を防止できる。
リング状素材15の内径とマンドレル25の外径はわずかなスキマになる様にする。
但し、冷間鍛造で据込みを行う場合は、リング状素材15の内径とマンドレル25を圧入状態にして成形荷重の低減を行っても良い。
次いで、第3工程で、第2工程で得られた据込みリング状素材16の内径側にマンドレル26を、外径側に成形ロール27をセットし、マンドレル26と成形ロール27とで、据込みリング状素材16を挟み、径方向両側より押圧する冷間ローリング加工により、据込みリング状素材16を拡径し、狙いの外径D1、幅H3のリング素材17を成形する。
冷間ローリングのマンドレル26の最大外径はマンドレル26の材料強度により決定する。成形したリング素材17は切削加工、熱処理、研削加工、研磨加工、を行い、軸受リングとなる。
次に、図2に基づいて切断ビレットの長さを前記図1よりも長く変更した場合について説明する。
図2において、第1工程で丸棒素材11から最終形態であるリング素材23の必要外径D2に応じて長さh2の切断ビレット18を製作し、これより長さH2のリング状素材21を成形する。この第1工程は図1で説明したものと同一の為、説明は省略する。なお、h2>h1、H2>H1、D2>D1とする。
次いで第2工程で、前記第1工程で得られたリング状素材21をマンドレル25、据込型24a、24bにて据込み高さH3まで据込み、据込みリング状素材22を成形する。この時の据込みリング状素材22の外径は前記図1の第2工程で得られる据込みリング状素材16の外径よりも大径となっている。
次いで第3工程で、前記第2工程で得られた据込みリング状素材22をマンドレル26と成形ロール27により冷間ローリング加工することにより、狙いの外径D2、幅H3のリング素材23を成形する。
上記図1乃至図3の説明からも明らかなように、丸棒素材11より切出す切断ビレットの長さh1、h2、を変えるだけで、同一丸棒素材、同一後方押出し型、同一抜き型、同一据込み型、同一冷間ローリング型を用いて外径が異なるリング素材17、23を成形することができる。
また、リング素材の外径と幅を変更する際は、丸棒素材11より切出す切断ビレットの長さh1、h2、に加えて据込み高さH3と冷間ローリングのマンドレル26と成形ロール27を変更する。
上記製造方法によれば、切断ビレット12、18を交互に製造工程に流し、リング素材17、23を交互に製造することも可能である。また、軸受の内輪リング素材としてリング素材17を、外輪リング素材としてリング素材23を製造する場合、後工程での不具合等により、リング素材17、23のいずれか片方のリング素材が不足する場合は、不足分を補う様に不足したリング素材のみを製造することができ、材料の無駄が生じるのを最小限に抑えることが出来る。
なお、本発明のリング素材の製造方法によれば、パイプ状(環状あるいは円筒状)の素材が市販されていない材質のものについても、歩留まり良く製造することが可能である。
本発明のリング素材の製造方法は、転がり軸受の内外輪等の製造に好適に適用することが出来る。
転がり軸受、すべり軸受の内輪、外輪等に使用されるリング素材の製造方法として好適に利用可能である。
1 丸棒素材
2 円盤状素材
3 リング状素材
4 環状溝
5 環状溝
6 内輪用リング素材
7 内輪
8 外輪用リング素材
9 外輪
10 内輪と外輪の内外径差分の材料
11 丸棒素材
12 切断ビレット(長さh1)
13 端面矯正ビレット
14 後方押出しビレット
15 リング状素材(長さH1)
16 据込みリング状素材(15を据込み)
17 リング素材(外径D1)
18 切断ビレット(長さh2)
19 端面矯正ビレット
20 後方押出しビレット
21 リング状素材(長さH2)
22 据込みリング状素材(21を据込み)
23 リング素材(外径D2)
24a 据込み金型上型
24b 据込み金型下型
25 据込み用マンドレル
26 ローリング用マンドレル
27 成形ロール

Claims (1)

  1. 丸棒素材より所定の長さの切断ビレットを切り出し、前記切断ビレットを後方押出し、打抜きにより所定の長さのリング状素材に成形する第1工程と、前記リング状素材を所定の据込み高さに据込んで、据込みリング状素材を成形する第2工程と、前記据込みリング状素材を冷間ローリング加工で狙いの外径に拡径したリング素材を成形する第3工程を持つ製造工程を有し、前記丸棒素材から切り出す前記切断ビレットの長さを変えるだけで、同一丸棒素材、同一据込み金型、同一冷間ローリング型で、外径の異なるリング素材を成形できることを特徴とするリング素材の製造方法。
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