JP2011130079A - 画像読取装置及び画像読取方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】読取ユニットの高速と低速の画像読取動作時における駆動精度を向上する。
【解決手段】DCモータ1の回転軸の回転量に応じて第1の信号を出力する第1のエンコーダ4と、DCモータ1の回転軸の回転量よりも少ない回転量で回転する駆動ギヤ11の回転量に応じて第2の信号を出力する第2のエンコーダ6と、第1及び第2のエンコーダ4、6からの第1及び第2の信号に基づいてDCモータ1の回転駆動を制御する制御部と、を備える。第1のエンコーダ4は、DCモータ1の回転軸の1回転当たりのエンコーダ分解能が、第2のエンコーダ6よりも高い。制御部は、読取ユニット2を所定の速度未満で駆動するときに第1の信号に基づいてDCモータ1を制御し、読取ユニット2を所定の速度以上で駆動するときに第2の信号に基づいてDCモータ1を制御するように、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ6とを切り換える。
【選択図】図3
【解決手段】DCモータ1の回転軸の回転量に応じて第1の信号を出力する第1のエンコーダ4と、DCモータ1の回転軸の回転量よりも少ない回転量で回転する駆動ギヤ11の回転量に応じて第2の信号を出力する第2のエンコーダ6と、第1及び第2のエンコーダ4、6からの第1及び第2の信号に基づいてDCモータ1の回転駆動を制御する制御部と、を備える。第1のエンコーダ4は、DCモータ1の回転軸の1回転当たりのエンコーダ分解能が、第2のエンコーダ6よりも高い。制御部は、読取ユニット2を所定の速度未満で駆動するときに第1の信号に基づいてDCモータ1を制御し、読取ユニット2を所定の速度以上で駆動するときに第2の信号に基づいてDCモータ1を制御するように、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ6とを切り換える。
【選択図】図3
Description
本発明は、原稿の画像を読み取る読取ユニットを、駆動モータによって駆動する画像読取装置及び画像読取方法に関する。
従来、原稿に対して走査して原稿の画像を読み取るフラットベッドスキャナ等の読取ユニットと、読取ユニットを駆動する駆動源としてのDC(直流)モータと、を備える画像読取装置が知られている。この種の画像読取装置では、DCモータの回転に応じてパルス信号を出力する複数種類のエンコーダを備えており、読取ユニットによる原稿の画像の読取速度に応じて、使用するエンコーダを選択的に切り換えるものが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述した画像読取装置の構成には、以下のような問題点がある。
一般に、画像読取装置では、複数種類の解像度に対応するために、複数種類の読取速度を使用している。読取ユニットを駆動するDCモータを備える画像読取装置では、パルス信号を出力するエンコーダが使用されている。このようなエンコーダには対応する周波数(エンコーダ周波数)が決められている。したがって、エンコーダの解像度(エンコーダ分解能)を高くした場合には高速での読み取りが困難になり、エンコーダ分解能を低くした場合には低速での読取ユニットの駆動制御が不安定になる。したがって、画像読取装置では、高速と低速の画像読取動作時の駆動精度を両立するために、特許文献1のように、エンコーダ分解能が異なる複数種類のエンコーダを有しているものがある。特許文献1の構成は、DCモータの回転軸によって回転される低速用及び高速用のエンコーダパターンと、これらパターンをそれぞれ読み取る2つのエンコーダとを備えている。
ところで、DCモータの回転に対応するエンコーダでは、DCモータの駆動制御を正確に行うことができるが、DCモータ自身の振動や、DCモータの回転駆動力を伝達する駆動ギヤの寸法精度などの影響によって、原稿の読取画像の品質が低下することがある。
そのため、画像読取装置では、原稿の読取画像の品質の低下を防ぐために、画像読取動作時の速度を低下させることに伴う読取性能の低下を招いたり、駆動ギヤなどの寸法精度の向上や部品の追加などが必要になったりする問題があった。
また、読取ユニットによる1回の画像読取動作中に、使用するエンコーダの切換を行う場合には、各エンコーダによる読取ユニットの読取位置(検出位置)の位置精度が低下する問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するものであり、駆動モータ自身の振動、駆動伝達部材の寸法精度などが読取ユニットの駆動制御に及ぼす影響を減らし、原稿の読取画像の品質を向上することができる画像読取装置及び画像読取方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係る画像読取装置は、原稿載置台に載置された原稿を走査し、原稿の画像を読み取る読取ユニットを備える。また、画像読取装置は、駆動モータと、駆動モータの駆動力が伝達され読取ユニットを走査方向に移動させるための駆動伝達部材とを有する駆動機構を備える。また、画像読取装置は、駆動モータの回転軸の回転量に応じて第1の信号を出力する第1のエンコーダを備える。また、画像読取装置は、駆動モータの回転軸の回転量よりも少ない回転量で回転する駆動伝達部材の回転量、または読取ユニットの走査方向の変位量に応じて第2の信号を出力する第2のエンコーダを備える。また、画像読取装置は、第1及び第2のエンコーダからの第1及び第2の信号に基づいて駆動モータの回転駆動を制御する制御部を備える。第1のエンコーダは、駆動モータの回転軸の1回転当たりのエンコーダ分解能が、第2のエンコーダよりも高い。制御部は、読取ユニットを所定の速度未満で駆動するときに第1の信号に基づいて駆動モータを制御し、読取ユニットを所定の速度以上で駆動するときに第2の信号に基づいて駆動モータを制御するように、第1のエンコーダと第2のエンコーダとを切り換える。
本発明によれば、駆動モータ自身が発生する振動、駆動伝達部材の寸法精度などが、読取ユニットの駆動制御に及ぼす影響を減らすことが可能になり、原稿の読取画像の品質を向上することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の画像読取装置について、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の画像読取装置を示す斜視図である。図2は第1の実施形態の画像読取装置の要部を示す平面図である。図3は駆動機構の詳細を示す平面図である。
第1の実施形態の画像読取装置について、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の画像読取装置を示す斜視図である。図2は第1の実施形態の画像読取装置の要部を示す平面図である。図3は駆動機構の詳細を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態の画像読取装置は、原稿が載せられる原稿載置台としての原稿台ガラス14と、原稿台ガラス14上の原稿の画像を主走査方向(図1中A方向)に沿って読み取る読取ユニット2と、を備えている。
読取ユニット2は、画像読取センサ2aと、この画像読取センサ2aを保持するキャリッジ2bとを有して構成されている。読取ユニット2は、画像読取センサ2aが、主走査方向にわたって延ばされた長尺状に形成されている。また、読取ユニット2には、縮小光学系または等倍光学系が設けられている。キャリッジ2bは、主走査方向に直交する副走査方向(図1中B方向)に移動可能に設けられている。本実施形態の画像読取装置は、読取ユニット2を主走査方向に直交する副走査方向に1ラインずつ走査させながら原稿の画像を読み取る。
また、原稿台ガラス14上には、原稿を原稿台ガラス14上に押圧するための原稿カバー21が、原稿台ガラス14に対して開閉可能に設けられている。この原稿カバー21の内面の、原稿台ガラス14との対向面には、シート材とスポンジからなる原稿圧着シート22が貼り付けられている。
また、画像読取装置は、読取ユニット2を副走査方向に沿って駆動する駆動源(駆動モータ)としてDCモータ1を有する駆動機構15を備えている。DCモータ1の回転軸にはウォームギヤ10が圧入されている。DCモータ1の回転駆動力は、駆動伝達部材としての駆動ギヤ11に伝達され、駆動ギヤ11によって回転されるタイミングベルト8を介して読取ユニット2に伝えられる。読取ユニット2は、ガイドシャフト7に沿って副走査方向に原稿を走査することによって原稿の画像を読み取る。
本実施形態の画像読取装置は、使用者の選択に応じて、複数種類のエンコーダ分解能で画像読取動作を行うことができる。高解像度になればなるほど必要な光量が増えるので、高解像度での画像読取動作時には、読取ユニット2を所定の速度未満、すなわち低速で読取ユニット2の駆動制御が行われる。また、低解像度での画像読取動作時には、読取ユニット2を所定の速度以上、すなわち高速で読取ユニット2の駆動制御が行われる。
一般に、エンコーダには対応する周波数が決められている。このため、エンコーダ分解能を高くした場合には、高速での読み取りが困難になり、エンコーダ分解能を低くした場合には、低速での読取ユニット2の駆動制御が不安定になる。そのため、本実施形態の画像読取装置は、高速と低速の画像読取動作を両立させるために、DCモータ1の回転軸の1回転当たりのエンコーダ分解能が異なる第1及び第2のエンコーダ4、6を有している。
また、画像読取装置はDCモータ1の回転駆動を制御するために、第1及び第2のエンコーダ4、6から出力される第1の信号及び第2の信号(以下、第1及び第2のパルス信号と称す)に基づいてDCモータ1の回転駆動を制御する制御部(不図示)を備えている。
第1のエンコーダは、DCモータ1の回転軸の回転量に応じて第1のパルス信号を出力する。第2のエンコーダは、DCモータ1の回転軸の回転量よりも少ない回転量にされ、つまり減速されて回転する駆動ギヤ11の回転量に応じて第2のパルス信号を出力する。制御部は、DCモータ1を駆動制御することで、読取ユニット2の速度及び位置を制御する。
DCモータ1の駆動制御を行うために、DCモータ1の回転軸には、第1のコードホイール3が圧入されて支持されている。ここで、コードホイールとは、フィルム状の円盤に放射状に等間隔な線が印刷されており、エンコーダによって等間隔な線の有無を読み取ることで、コードホイールの回転量を検出するための部材である。
第1のエンコーダ4は、第1のコードホイール3の読み取りに適した位置に取り付けられている。第1のコードホイール3の回転量を読み取る第1のエンコーダ4から出力される第1のパルス信号に基づいて、DCモータ1の回転軸の回転量を検出することができる。
駆動ギヤ11には、第2のコードホイール5が固定されており、この第2のコードホイール5に対応する位置に第2のエンコーダ6が取り付けられている。第2のエンコーダ6から出力される第2のパルス信号に基づいて、駆動ギヤ11の回転量を検出することができる。
本実施形態において、第1のコードホイール3と第2のコードホイール5は同じものが用いられている。第2のコードホイール5は、ウォームギヤ10と駆動ギヤ11によってDCモータ1による回転速度が減速される。このため、DCモータ1の1回転当たりのエンコーダ分解能は、第2のエンコーダ6よりも第1のエンコーダ4の方が高くなっている。
第1及び第2のエンコーダ4、6からの第1及び第2のパルス信号は、制御部に送られる。制御部は、第1及び第2のパルス信号に基づいて制御処理を行い、DCモータ1への印加量を決定する。そして、制御部によってDCモータ1は所望の回転速度に調整される。
また、第1及び第2のエンコーダ4、6からの第1及び第2のパルス信号は、読取ユニット2の読取位置を検出するタイミングを調整するためにも使用される。これにより、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ6による読取ユニット2の各読取位置に位置ズレが発生するのを低減することができる。
通常、すなわち低速での画像読取動作時には、第1のエンコーダ4を使用する。つまり、第1のエンコーダ4は、DCモータ1の1回転当たりのエンコーダ分解能が第2のエンコーダ6よりも高いので、第1のエンコーダ4を使用することで、DCモータ1を高精度に駆動制御することができる。
図5は、高速での画像読取動作時に第1のエンコーダ4を使用して読取ユニット2の駆動制御を行ったときの、第1及び第2のエンコーダ4、6の時間軸に対する読取ユニット2の速度変動をそれぞれ示した図である。図5に示すように、波形S1で示す第1のエンコーダ4の速度変動に比べて、波形S2で示す第2のエンコーダ6による速度変動が大きい。このことは、第1のエンコーダ4を用いて読取ユニット2を高速で駆動制御した場合には、第2のエンコーダ6で読み取る第2のコードホイール5に対応する駆動ギヤ11の速度変動が大きいことを示している。
つまり、読取ユニット2を高速で駆動制御するときは、DCモータ1の振動成分や、ウォームギヤ10の寸法精度、駆動ギヤ11の寸法精度などが原稿の読取画像に大きく影響を及ぼすことになる。したがって、高速での画像読取動作時には、第2のエンコーダ6を使用して読取ユニット2の駆動制御を行う。
このように高速で駆動制御する場合に第2のエンコーダ6を用いることで、DCモータ1で発生する振動成分や、ウォームギヤ10の寸法精度、駆動ギヤ11の寸法精度などの影響を受けるのを抑えて、読取ユニット2の速度変動を小さく抑えることができる。
また、原稿の画像全体を同一の解像度で読み取る場合には、第1のエンコーダ4または第2のエンコーダ6のいずれか一方のみを使用すればよい。原稿の画像の一部のみを読み取る場合には、原稿の読み取る領域を所望の解像度で読み取り、原稿の読み取らない領域は高速で読取ユニット2を駆動した方が、画像読取装置における読取処理速度を向上することができる。このようにエンコーダを切り換える場合には、第1のエンコーダ4による読取ユニット2の読取位置と、第2のエンコーダ6による読取ユニット2の読取位置とに位置ズレが発生しないように切換を行うことが必要になる。
次に、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ6との切換処理について説明する。
第1のエンコーダと第2のエンコーダとを切り換える場合、第1のエンコーダと第2のエンコーダの両方から第1及び第2の信号を出力可能な所定の速度で読取ユニット2を駆動する。具体的には、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ6の両方に対応する周波数(使用可能周波数)内になる所定の速度で読取ユニット2を駆動する。これによって、制御部は、第1及び第2のエンコーダ4、6の両方から出力された第1及び第2のパルス信号をそれぞれ取得する。
エンコーダ分解能が相対的に低い第2のエンコーダ6から第2のパルス信号が発生したときに、その第2のパルス信号の発生時に最も近いときに第1のエンコーダ4から出力された第1のパルス信号を読取ユニット2の現在位置に対応するように書き換えて設定する。
つまり、制御部は、読取ユニット2による1回の画像読取動作中に、第1のエンコーダ4及び第2のエンコーダ6による読取ユニット2の各読取位置を一致させて、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ6とを切換を行う。これにより、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ6の切換時に、第1及び第2のエンコーダ4、6による読取ユニット2の各読取位置に位置ズレが生じるのを最小限に抑えることができる。
上述したように、本実施形態の画像読取装置では、高速で読取ユニット2を駆動制御するときに、DCモータ1の回転軸の回転量よりも少ない回転量で回転する駆動ギヤ11の回転量に応じて第2のパルス信号を出力する第2のエンコーダ6が用いられる。このような第2のエンコーダ6を用いることで、DCモータ1自身が発生する振動、ウォームギヤ10や駆動ギヤ11などの寸法精度などの影響を減らすことが可能になり、原稿の読取画像の品質を向上させることができる。したがって、本実施形態の画像読取装置によれば、読取ユニット2による高速と低速の画像読取動作時における、読取ユニット2の駆動精度を向上することができる。
また、本実施形態では、上述のように、読取ユニット2による1回の画像読取動作中に、第1のエンコーダ4及び第2のエンコーダ6による読取ユニット2の各読取位置を一致させる。このため、1回の画像読取動作中に読取ユニット2の駆動制御に使用するエンコーダを切り換える場合であっても、第1及び第2のエンコーダ4、6による読取ユニット2の各読取位置に誤差が生じるのを抑えることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の画像読取装置を、図面を参照して説明する。図4は、第2の実施形態の画像読取装置を示す構成図である。第2の実施形態は、第2のエンコーダに関連する構成を除いて第1の実施形態と基本構成が同一であるので、第1の実施形態の構成部材と同一の部材には、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態の画像読取装置を、図面を参照して説明する。図4は、第2の実施形態の画像読取装置を示す構成図である。第2の実施形態は、第2のエンコーダに関連する構成を除いて第1の実施形態と基本構成が同一であるので、第1の実施形態の構成部材と同一の部材には、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態の画像読取装置は、DCモータ1の回転軸の回転量に応じて第1のパルス信号を出力する第1のエンコーダ4を備えている。第2の実施形態の画像読取装置は、駆動ギヤ11の回転量に応じて第2のパルス信号を出力する上述の第2のエンコーダ6の代わりに、読取ユニット2の走査方向の変位量に応じて第2の信号を出力する第2のエンコーダ16を備えている。
第1のエンコーダ4は、いわゆるロータリーエンコーダであって、第1のコードホイール3の読み取りに適した位置に取り付けられている。画像読取装置は、第1のエンコーダ4によるパルス信号に基づいて、DCモータ1の回転量を検出することができる。
本実施形態では、ガイドシャフト7の軸方向と平行にコードストリップ9が設けられている。図4に示すように、第2のエンコーダ16は、いわゆるリニアエンコーダであって、読取ユニット2に一体に固定されており、コードストリップ9に対応する位置に取り付けられている。したがって、第2のエンコーダ16は、読取ユニット2がガイドシャフト7に沿って移動するのに伴って移動し、コードストリップ9の長手方向に沿って移動する。
そして、コードストリップ9には、長手方向に沿って等間隔な線が印刷されて構成されており、第2のエンコーダ16は、コードストリップ9の等間隔な線の有無を読み取ることで、第2のパルス信号を出力する。そして、画像読取装置の制御部は、第2のエンコーダ16が出力する第2のパルス信号に基づいて、読取ユニット2の副走査方向に対する変位量を検出することができる。
本実施形態では、第1のコードホイール3とコードストリップ9は、第1及び第2のエンコーダ4、16の各読取位置において単位長さ当たりの分解能が同じである。ウォームギヤ10と駆動ギヤ11によってDCモータ1の回転が減速されるので、DCモータ1の1回転当たりのエンコーダ分解能は、第2のエンコーダ16よりも第1のエンコーダ4の方が高くなる。
第1及び第2のエンコーダ4、16から出力された第1及び第2のパルス信号は、図示しない制御部で制御処理され、DCモータ1への印加量が決定される。これにより、制御部は、第1及び第2のエンコーダ4、16から出力された第1及び第2のパルス信号に基づいてDCモータ1を駆動制御することで、DCモータ1が所望の回転速度に調整される。また、第1及び第2のエンコーダ4、16からの第1及び第2のパルス信号は、読取ユニット2の読取位置を検出するタイミングを調整するためにも使用される。これにより、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ16による読取ユニット2の各読取位置に位置ズレが発生するのを低減することができる。
通常、すなわち低速での画像読取動作時には、第1のエンコーダ4を使用する。DCモータ1の1回転当たりのエンコーダ分解能が高いので、DCモータ1を相対的に高精度に回転制御することができる。
図5に示したように、波形S1で示す第1のエンコーダ4の速度変動に比べて、波形S2で示す第2のエンコーダ16による速度変動の方が大きい。高速での画像読取動作時、すなわち低解像度で読取ユニット2の駆動制御を行う場合には、DCモータ1の振動成分や、ウォームギヤ10の寸法精度、駆動ギヤ11の寸法精度などが読取画像の品質に影響を及ぼす。このため、低解像度で読取ユニット2の駆動制御を行う場合には、第2のエンコーダ16を使用して読取ユニット2の駆動制御を行う。これにより、DCモータ1の振動成分や、ウォームギヤ10の寸法精度、駆動ギヤ11の寸法精度などの影響を受け難い、駆動制御を行うことができる。
また、原稿の画像全体を同一の解像度で読み取る場合には、第1のエンコーダ4または第2のエンコーダ16のいずれか一方のみを使用すればよい。原稿の画像の一部を読み取る場合には、原稿の画像の読み取る領域は、所望の解像度で読み取り、読み取らない領域は高速で読取ユニット2を駆動させた方が、画像読取装置における読取処理速度を向上することができる。そのようなときには、第1のエンコーダ4による読取ユニット2の読取位置と、第2のエンコーダ16による読取ユニット2の読取位置とに位置ズレが発生しないように切換を行うことが必要になる。
次に、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ16との切換処理について説明する。
使用するエンコーダの切換時に、第1のエンコーダ4と第2のエンコーダ16との両方に対応する周波数内になる所定の速度で駆動し、第1及び第2のエンコーダ4、16の両方からの第1及び第2のパルス信号をそれぞれ取得する。そして、エンコーダ分解能が相対的に低い第2のエンコーダ16の第2のパルス信号が発生したときに、最も近傍にある、第1のエンコーダ4からの第1のパルス信号を、読取ユニット2の現在位置に対応するように書き換える。これによって、第1及び第2のエンコーダ4、16の切換時に、第1及び第2のエンコーダ4、16による読取ユニット2の各読取位置に位置ズレが生じるのを最小限に抑えることができる。
上述したように第2の実施形態では、高速で読取ユニット2を駆動制御するときに、読取ユニット2の副走査方向の変位量に応じて第2のパルス信号を出力する第2のエンコーダ16が用いられる。このような第2のエンコーダ16を用いることで、DCモータ1自身が発生する振動、ウォームギヤ10や駆動ギヤ11などの寸法精度などの影響を減らすことが可能になり、原稿の読取画像の品質を向上させることができる。したがって、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、読取ユニット2による高速と低速の画像読取動作時における、読取ユニット2の駆動精度を向上することができる。
また、本実施形態においても、上述のように、読取ユニット2による1回の画像読取動作中に、第1のエンコーダ4及び第2のエンコーダ16による読取ユニット2の各読取位置を一致させる。このため、1回の画像読取動作中に読取ユニット2の駆動制御に使用するエンコーダを切り換える場合であっても、第1及び第2のエンコーダ4、16による読取ユニット2の各読取位置に誤差が生じるのを抑えることができる。
1 DCモータ
2 読取ユニット
4 第1のエンコーダ
6 第2のエンコーダ
11 駆動ギヤ
14 原稿台ガラス
15 駆動機構
2 読取ユニット
4 第1のエンコーダ
6 第2のエンコーダ
11 駆動ギヤ
14 原稿台ガラス
15 駆動機構
Claims (4)
- 原稿載置台に載置された原稿を走査し、該原稿の画像を読み取る読取ユニットと、
駆動モータと、該駆動モータの駆動力が伝達され前記読取ユニットを走査方向に沿って移動させるための駆動伝達部材とを有する駆動機構と、
前記駆動モータの回転軸の回転量に応じて第1の信号を出力する第1のエンコーダと、
前記駆動モータの回転軸の回転量よりも少ない回転量で回転する前記駆動伝達部材の回転量、または前記読取ユニットの前記走査方向の変位量に応じて第2の信号を出力する第2のエンコーダと、
前記第1及び第2のエンコーダからの前記第1及び第2の信号に基づいて前記駆動モータの回転駆動を制御する制御部と、を備え、
前記第1のエンコーダは、前記駆動モータの回転軸の1回転当たりのエンコーダ分解能が、前記第2のエンコーダよりも高く、
前記制御部は、前記読取ユニットを所定の速度未満で駆動するときに前記第1の信号に基づいて前記駆動モータを制御し、前記読取ユニットを所定の速度以上で駆動するときに前記第2の信号に基づいて前記駆動モータを制御するように、前記第1のエンコーダと前記第2のエンコーダとを切り換える、画像読取装置。 - 前記制御部は、前記第1のエンコーダと前記第2のエンコーダとを切り換える場合に、前記第1及び第2のエンコーダの両方から前記第1及び第2の信号をそれぞれ出力可能な所定の速度で前記読取ユニットを駆動し、前記第1及び第2のエンコーダの両方からの前記第1及び第2の信号をそれぞれ取得し、前記第2のエンコーダから前記第2の信号が発生したとき、該第2の信号の発生時に最も近いときに前記第1のエンコーダから出力された前記第1の信号が、前記読取ユニットの現在位置に対応するように設定する、請求項1に記載の画像読取装置。
- 原稿載置台に載置された原稿を走査し該原稿の画像を読み取る読取ユニットを走査方向に移動させるための、駆動モータの駆動力が伝達される駆動伝達部材を、前記駆動モータの回転軸の回転量よりも少ない回転量で回転させ、
前記駆動モータの回転軸の回転量に応じて第1の信号を出力する第1のエンコーダの、前記駆動モータの回転軸の1回転当たりのエンコーダ分解能を、前記駆動伝達部材の回転量または前記読取ユニットの前記走査方向の変位量に応じて第2の信号を出力する第2のエンコーダよりも高くし、
前記第1及び第2のエンコーダからの前記第1及び第2の信号に基づいて前記駆動モータの回転駆動を制御し、
前記読取ユニットを所定の速度未満で駆動するときに前記第1の信号に基づいて前記駆動モータを制御し、前記読取ユニットを所定の速度以上で駆動するときに前記第2の信号に基づいて前記駆動モータを制御するように、制御部によって前記第1のエンコーダと前記第2のエンコーダとを切り換える、画像読取方法。 - 前記第1のエンコーダと前記第2のエンコーダとを切り換える場合に、前記第1及び第2のエンコーダの両方から前記第1及び第2の信号をそれぞれ出力可能な所定の速度で前記読取ユニットを駆動し、前記第1及び第2のエンコーダの両方からの前記第1及び第2の信号をそれぞれ取得し、前記第2のエンコーダから前記第2の信号が発生したとき、該第2の信号の発生時に最も近いときに前記第1のエンコーダから出力された前記第1の信号が、前記読取ユニットの現在位置に対応するように設定する、請求項3に記載の画像読取方法。
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ID=44292207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009285196A Pending JP2011130079A (ja) | 2009-12-16 | 2009-12-16 | 画像読取装置及び画像読取方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011130079A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102636436A (zh) * | 2012-03-15 | 2012-08-15 | 深圳市中钞科信金融科技有限公司 | 一种基于线扫描相机的机器视觉检测装置及方法 |
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2009
- 2009-12-16 JP JP2009285196A patent/JP2011130079A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102636436A (zh) * | 2012-03-15 | 2012-08-15 | 深圳市中钞科信金融科技有限公司 | 一种基于线扫描相机的机器视觉检测装置及方法 |
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