JP2011128849A - 情報通信システム、ノード装置、情報通信方法及び情報通信プログラム - Google Patents

情報通信システム、ノード装置、情報通信方法及び情報通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの属性に適した方法でコンテンツをノード装置に取得させることを可能とする。
【解決手段】複数のコンテンツが複数のノード装置間で送受信される情報通信システムであって、情報通信システムは、複数のノード装置と、ノード装置によるコンテンツの取得を支援し、ノード装置にコンテンツを保存することが禁止された保存禁止コンテンツを記憶する1つ以上のサポート装置と、を備え、ノード装置にコンテンツを保存することが許可された保存許可コンテンツをノード装置間で送受信することを可能とするオーバーレイネットワークが構築され、ノード装置は、保存禁止コンテンツを取得する場合には、サポート装置から取得し、保存許可コンテンツを取得する場合には、オーバーレイネットワークから取得する取得手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたピアツーピア(Peer to Peer(P2P))方式の通信システムの技術分野に関する。
近年、インターネット等のネットワークを介して映画やドラマ等のコンテンツを配信するコンテンツ配信システムが普及してきている。こうしたコンテンツ配信システムにおいては、例えばDRM(Digital Rights Management)等の著作権管理技術が利用されている。これにより、視聴者によるコンテンツの複製や再利用が制限され、著作権者の利益が保護されるようになっている。また、コンテンツ配信システムにおいて、映画やドラマ等の主要なコンテンツを配信するとともに、広告主により提供される広告用のコンテンツを配信するシステムが存在する。
このようなシステムにおいて、動画品質の高いコンテンツを配信するためには、データ転送レートを上げる必要がある。そのため、コンテンツを配信する方式としては、従来の主流形態であるクライアントサーバ方式よりも、特許文献1に開示されているようなピアツーピア方式の方が有利である。例えば、ピアツーピア方式においては、視聴者が利用する端末装置にコンテンツのキャッシュが保存される。そして、コンテンツを必要とする端末装置は、当該コンテンツのキャッシュを保存している端末装置からコンテンツを取得する。こうした仕組みにより、ピアツーピア方式は、ネットワークの負荷を分散させることができるので、データ転送レートを上げることができる。
特開2006−197400号公報
しかしながら、映画やドラマ等の主要なコンテンツのキャッシュを、視聴者が利用する端末装置に残しておくことは、著作権者としては著作権管理の観点で好ましいことではない場合がある。その一方で、広告用のコンテンツは、広く一般に公開されることによってその目的を果たすものである。従って、広告用のコンテンツは、主要なコンテンツほど複製や再利用を厳しく制限する必要はない。むしろ、多くの端末装置にCMのコンテンツを残しておくことは、広告主にとって好ましい場合がある。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたものである。本発明は、コンテンツの属性に適した方法でコンテンツをノード装置に取得させることを可能とする情報通信システム、ノード装置及び情報通信方法等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のコンテンツが複数のノード装置間で送受信される情報通信システムであって、前記情報通信システムは、前記複数のノード装置と、前記ノード装置によるコンテンツの取得を支援し、前記ノード装置にコンテンツを保存することが禁止された保存禁止コンテンツを記憶する記憶手段を備えた1つ以上のサポート装置と、を備え、前記ノード装置にコンテンツを保存することが許可された保存許可コンテンツを前記ノード装置間で送受信することを可能とするオーバーレイネットワークが構築され、前記ノード装置は、前記保存禁止コンテンツを取得する場合には、前記サポート装置から取得し、前記保存許可コンテンツを取得する場合には、前記オーバーレイネットワークから取得する取得手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、各ノード装置は、ノード装置に保存することが禁止されたコンテンツをサポート装置から取得することができる。その一方で、各ノード装置が、ノード装置に保存することが許可されたコンテンツをオーバーレイネットワークから取得する。これにより、コンテンツの著作権上の安全性を担保しながらコンテンツの転送レートを上げることができる。このように、コンテンツの属性に適した方法でコンテンツをノード装置に取得させることができる。
請求項2に記載の発明は、複数のコンテンツが複数のノード装置間で送受信される情報通信システムにおけるノード装置であって、前記情報通信システムは、前記複数のノード装置と、前記ノード装置によるコンテンツの取得を支援し、前記ノード装置にコンテンツを保存することが禁止された保存禁止コンテンツを記憶する記憶手段を備えた1つ以上のサポート装置と、を備え、前記ノード装置にコンテンツを保存することが許可された保存許可コンテンツを前記ノード装置間で送受信することを可能とするオーバーレイネットワークが構築され、前記ノード装置は、前記保存禁止コンテンツを取得する場合には、前記サポート装置から取得し、前記保存許可コンテンツを取得する場合には、前記オーバーレイネットワークから取得する取得手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、各ノード装置は、ノード装置に保存することが禁止されたコンテンツをサポート装置から取得することができる。その一方で、各ノード装置が、ノード装置に保存することが許可されたコンテンツをオーバーレイネットワークから取得する。これにより、コンテンツの著作権上の安全性を担保しながらコンテンツの転送レートを上げることができる。このように、コンテンツの属性に適した方法でコンテンツをノード装置に取得させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のノード装置において、前記取得手段は、取得すべきコンテンツが前記保存禁止コンテンツであるか又は前記保存許可コンテンツであるかを判定する判定手段を備え、前記取得手段は、前記判定手段により、取得すべきコンテンツが前記保存禁止コンテンツであると判定された場合には、当該コンテンツを前記サポート装置から取得し、前記判定手段により、取得すべきコンテンツが前記保存許可コンテンツであると判定された場合には、当該コンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得することを特徴とする。
この発明によれば、サポート装置からコンテンツを取得するか、又は、オーバーレイネットワークからコンテンツを取得するかを的確に判断することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載のノード装置において、前記保存禁止コンテンツは、著作権管理の指定がなされたコンテンツであり、前記保存許可コンテンツは、著作権管理の指定がなされていないコンテンツであることを特徴とする。
この発明によれば、著作権上、複製や利用が制限されているコンテンツは、サポート装置から取得されるので、著作権上の安全性を保つことができる。その一方で、複製や利用が制限されていないコンテンツは、オーバーレイネットワークから取得されるので、コンテンツの転送レートを上げることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4の何れか1項に記載のノード装置において、前記保存禁止コンテンツは、コンテンツの配信者にとって主要なコンテンツであり、前記保存許可コンテンツは、広告用のコンテンツであることを特徴とする。
この発明によれば、例えば映画やドラマ等の配信者にとって主要なコンテンツをノード装置に保存することは、配信者に望まれない場合がある。そのようなコンテンツをノード装置が取得する場合には、サポート装置から取得することができる。その一方で、例えば商品やサービス、事業等の情報を広く宣伝するための広告用のコンテンツをノード装置に保存することは、広告主にとってむしろ望ましい場合がある。そのようなコンテンツをノード装置が取得する場合には、複数のノード装置にコンテンツが分散保存されるような方法で取得することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5の何れか1項に記載のノード装置において、前記コンテンツには、夫々識別情報が割り当てられており、前記取得手段は、前記保存禁止コンテンツと前記保存許可コンテンツとで構成されるコンテンツを取得する場合、前記保存禁止コンテンツの識別情報に基づいて前記サポート装置から当該保存禁止コンテンツを取得し、前記保存許可コンテンツの識別情報に基づいて前記オーバーレイネットワークから当該保存許可コンテンツを取得することを特徴とする。
この発明によれば、ノード装置に保存することが禁止されたコンテンツと禁止されていないコンテンツには夫々識別情報が割り当てられている。よって、これらのコンテンツが組み合わされたようなコンテンツを取得する場合にも、当該コンテンツを構成する各コンテンツの属性に適した方法で各コンテンツを取得することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項2乃至6の何れか1項に記載のノード装置において、前記保存許可コンテンツは、広告用のコンテンツであり、ユーザの個人情報を取得する個人情報取得手段と、前記個人情報取得手段により取得された個人情報に基づいて、前記取得手段に取得させる広告用のコンテンツを決定する決定手段と、を更に備えることを特徴とする。
この発明によれば、ユーザの個人情報に基づいて、取得すべき広告用のコンテンツが決定され、決定された広告用のコンテンツが取得される。よって、ノード装置のユーザに適した広告を当該ユーザに提示することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項2乃至7の何れか1項に記載のノード装置において、前記取得手段により取得されたコンテンツを所定の保存領域に保存する保存手段を更に備え、前記保存手段は、前記取得手段により前記保存禁止コンテンツが取得された場合には、前記保存禁止コンテンツを前記保存領域に保存させないことを特徴とする。
この発明によれば、ノード装置に保存することが禁止されたコンテンツがノード装置に保存されることを確実に防止することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のノード装置において、各コンテンツには、当該コンテンツを保存することの許否を示す第1の許否情報が付加されており、前記保存手段は、前記取得手段により取得されたコンテンツに付加された前記第1の許否情報に基づいて、当該コンテンツが前記保存禁止コンテンツであるか又は前記保存許可コンテンツであるかを判断することを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツを保存することの許否を示す情報がコンテンツ自体に付加されているので、取得したコンテンツを保存して良いか否かをノード装置が容易に判断することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載のノード装置において、コンテンツを保存している前記ノード装置又は前記サポート装置の少なくとも何れか一方を示す保存装置情報を保存している管理装置から、前記保存装置情報と、コンテンツを保存することの許否を示す第2の許否情報と、を取得する保存装置情報取得手段を更に備え、前記取得手段は、前記保存装置情報取得手段により取得された前記保存装置情報に基づいてコンテンツの取得先を決定し、前記保存手段は、前記保存装置情報取得手段により取得された前記第2の許否情報に基づいて、前記取得手段により取得されたコンテンツが前記保存禁止コンテンツであるか又は前記保存許可コンテンツであるかを判断することを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツを保存している装置を示す保存装置情報を保存している管理装置からノード装置が当該保存装置情報を取得する場合に、当該ノード装置がコンテンツを保存することの許否を示す情報を取得する。よって、コンテンツを保存して良いか否かを管理装置で管理することができる。
請求項11に記載の発明は、複数のコンテンツが複数のノード装置間で送受信される情報通信システムにおける情報通信方法であって、前記情報通信システムは、前記複数のノード装置と、前記ノード装置によるコンテンツの取得を支援し、前記ノード装置にコンテンツを保存することが禁止された保存禁止コンテンツを記憶する記憶手段を備えた1つ以上のサポート装置と、を備え、前記ノード装置にコンテンツを保存することが許可された保存許可コンテンツを前記ノード装置間で送受信することを可能とするオーバーレイネットワークが構築され、前記ノード装置が、前記保存禁止コンテンツを取得する場合には、前記サポート装置から取得し、前記保存許可コンテンツを取得する場合には、前記オーバーレイネットワークから取得する取得工程を有することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、複数のコンテンツが複数のノード装置間で送受信される情報通信システムにおける情報通信プログラムであって、前記情報通信システムは、前記複数のノード装置と、前記ノード装置によるコンテンツの取得を支援し、前記ノード装置にコンテンツを保存することが禁止された保存禁止コンテンツを記憶する記憶手段を備えた1つ以上のサポート装置と、を備え、前記ノード装置にコンテンツを保存することが許可された保存許可コンテンツを前記ノード装置間で送受信することを可能とするオーバーレイネットワークが構築され、前記ノード装置に含まれるコンピュータに、前記保存禁止コンテンツを取得する場合には、前記サポート装置から取得し、前記保存許可コンテンツを取得する場合には、前記オーバーレイネットワークから取得する取得ステップを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、各ノード装置は、ノード装置に保存することが禁止されたコンテンツをサポート装置から取得することができる。その一方で、各ノード装置が、ノード装置に保存することが許可されたコンテンツをオーバーレイネットワークから取得する。これにより、コンテンツの著作権上の安全性を担保しながらコンテンツの転送レートを上げることができる。このように、コンテンツの属性に適した方法でコンテンツをノード装置に取得させることができる。
一実施形態に係るコンテンツ配信システムSの概要構成例を示す図である。 (a)乃至図(c)は、コンテンツのヘッダに設定される情報の一例を示す図である。 (a)は、通常のコンテンツカタログ情報に記載されている属性情報の一例を示す図であり、(b)は、CMコンテンツ用のコンテンツカタログ情報に記載されている属性情報の一例を示す図である。 エッジサーバSEmの概要構成例を示すブロック図である。 ユーザ端末Tm−nの概要構成例を示すブロック図である。 一実施形態に係るユーザ端末Tm−nの制御部41における処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係るユーザ端末Tm−nの制御部41における処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係るエッジサーバSEmの制御部21における処理例を示すフローチャートである。 一実施形態に係るエッジサーバSEmの制御部21における処理例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、コンテンツ配信システムに本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.コンテンツ配信システムの概要構成]
始めに、図1を参照して、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの概要構成について説明する。図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムSの概要構成例を示す図である。図1に示すように、コンテンツ配信システムSは、ネットワークNWに、配信センターネットワークNSと、複数のISP(Internet Service Provider)m(m=1,2,3・・・の何れか)のアクセスネットワークNAmが接続されている。このネットワークNW、配信センターネットワークNS、及び各アクセスネットワークNAmは、現実世界の通信ネットワークである。
ネットワークNWは、配信センターネットワークNS及び各アクセスネットワークNAmを相互接続するためのネットワークである。このネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)等である。そして、ネットワークNW、配信センターネットワークNS及び各アクセスネットワークNAm等により、例えば、インターネットが構成される。配信センターネットワークNSは、配信センターの敷地内に構築されたネットワークである。この配信センターネットワークNSは、例えば、LAN(Local Area Network)等により構築されている。また、配信センターネットワークNSには、配信センターネットワークNSとネットワークNWとを相互接続するファイアーウォールFWが接続されている。更に、配信センターネットワークNSには、投入サーバSTが接続されている。投入サーバSTは、後述するP2PネットワークPWにコンテンツデータを投入するサーバ装置である。ここで、コンテンツデータの投入とは、コンテンツデータをユーザ端末Tm−n(n=1,2,3・・・の何れか)及びエッジサーバSEmから取得可能な状態におくことをいう。なお、コンテンツデータを、「コンテンツ」という。各アクセスネットワークNAmは、例えば、ISPmがインターネット接続サービス等を提供するために構築した回線網である。アクセスネットワークNAmの網構成の方式としては、例えば、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line )や、FTTH(Fiber To The Home)等が適用される。そして、アクセスネットワークNAmは、例えば、電話回線や光ファイバー等により構成されている。また、各アクセスネットワークNAmには、ネットワークNWとアクセスネットワークNAmを相互接続するゲートウエイGWmが接続されている。更に、各アクセスネットワークNAmには、複数のユーザ端末Tm−n、及びエッジサーバSEmが接続されている。なお、ユーザ端末Tm−nは、ノード装置の一例である。また、エッジサーバSEmは、サポート装置の一例である。
ユーザ端末Tm−nは、ISPmに加入しているユーザにより使用される端末装置である。ユーザ端末Tm−nは、WebサーバSWからWebページを取得し、取得したWebページを画面表示する。また、ユーザ端末Tm−nは、他のユーザ端末Tm−n、エッジサーバSEm又は投入サーバSTからコンテンツを取得する。更に、ユーザ端末Tm−nは、動画データ等のコンテンツを再生する。
エッジサーバSEmは、例えば配信システムSの管理者又はISPmにより、各ISPmに少なくとも1台設置されている。エッジサーバSEmは、ユーザ端末Tm−nによるコンテンツの取得を支援する。具体的に、エッジサーバSEmは、ユーザ端末Tm−nにより取得される可能性が高いコンテンツを、ユーザ端末Tm−n、他のエッジサーバSEm又は投入サーバSTから取得する。また、エッジサーバSEmは、取得したコンテンツを保存する。
また、ネットワークNWには、WebサーバSWが接続される。このWebサーバSWは、例えば、コンテンツの配信事業者により設置されたサーバ装置である。そして、WebサーバSWは、配信事業者により配信されるコンテンツをユーザ端末Tm−nがダウンロードするためのWebページを、ユーザ端末Tm−nに送信する。
[2.ピアツーピアネットワークの概要]
コンテンツ配信システムSにおいては、コンテンツ配信のためのピアツーピアネットワークが構築されている。このピアツーピアネットワークを、「P2PネットワークPW」という。図1に示すように、P2PネットワークPWは、ネットワークNWとアクセスネットワークNAmとにより形成されるネットワーク上に構築された論理的なオーバーレイネットワークである。このP2PネットワークPWは、コンテンツ配信システムSを構成するユーザ端末Tm−n及びエッジサーバSEmのうち、何れか複数のユーザ端末Tm−n及びエッジサーバSEmの接続により形成されるネットワークである。なお、P2PネットワークPWには、投入サーバSTも接続されるようにしても良い。以下の説明においては、P2PネットワークPWに接続する装置を、「ノード」と称する。このノードに相当する装置は、ユーザ端末Tm−n及びエッジサーバSEmである。或いは、ユーザ端末Tm−n、エッジサーバSEm及び投入サーバSTがノードに相当する。
P2PネットワークPWは、特定のアルゴリズム、例えば、DHT(Distributed Hash Table)を利用したアルゴリズムにより実現される。このようなDHTを用いたルーティングテーブルについては、特開2006−197400号公報等で公知であるので、詳しい説明を省略する。
P2PネットワークPWは、内容の異なる様々なコンテンツのレプリカを所定のファイル形式で複数のノードに分散して保存する。そして、各ノード間でレプリカが利用可能になっている。各コンテンツのオリジナルは投入サーバSTに保存されている。例えば、エッジサーバSE5のコンテンツキャッシュエリアには、タイトルがXXXの映画のコンテンツのレプリカが保存されている。一方、エッジサーバSE3のコンテンツキャッシュエリアには、タイトルがYYYの映画のコンテンツのレプリカが保存される。このように、コンテンツは複数のノードに分散されて保存されている。コンテンツキャッシュエリアとは、コンテンツを記憶保存するための領域である。実際のコンテンツキャッシュエリアは、例えば、ノードが備える特定のハードディスクに割り当てられていたり、ハードディスクの特定のパーティションに割り当てられていたりする。エッジサーバSEmのコンテンツキャッシュエリアの記憶容量は、ユーザ端末Tm−nのコンテンツキャッシュエリアの記憶容量よりも大きくなっている。一例として、エッジサーバSEmのコンテンツキャッシュエリアの記憶容量は、ユーザ端末Tm−nのコンテンツキャッシュエリアの記憶容量の10〜100倍程度である。以下、コンテンツのレプリカが保存されるノードを、「コンテンツ保持ノード」という。また、以下の説明においては、オリジナルのコンテンツとレプリカとを特に区別することなく、コンテンツと称する。
上述のコンテンツには、夫々、コンテンツ名及びコンテンツ毎に固有の識別情報であるコンテンツID等の情報が割り当てられている。このコンテンツIDは、例えば、コンテンツ名+任意の数値が、上記ノードIDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成される。或いは、システム管理者が、コンテンツ毎に一意のID値を付与しても良い。なお、コンテンツIDは、識別情報の一例である。
分散保存されているコンテンツの所在は、インデックス情報として、コンテンツの所在を管理(記憶)しているノード等により記憶される。以下、コンテンツの所在を管理(記憶)しているノードを、「ルートノード」という。インデックス情報は、コンテンツを保存したノードのノード情報と、コンテンツのコンテンツIDと、コンテンツを保存したノードと、コンテンツを保存したノードのノード種別と等の組を含む。ノード種別は、ノードの種類を示す情報である。このノード種別としては、エッジサーバSEmを示す「エッジサーバ」、又は、ユーザ端末Tm−nを示す「ユーザ端末」が設定される。なお、インデックス情報は、保存装置情報の一例である。このようなルートノードは、例えば、コンテンツIDと最も近いノードIDを有するノードであるように定められる。コンテンツIDと最も近いノードIDとは、例えば、IDの上位桁が最も多く一致するノードIDである。
例えば、タイトルがXXXのコンテンツについてのインデックス情報は、そのコンテンツのルートノードであるユーザ端末T1−1により管理される。また、例えば、タイトルがYYYのコンテンツについてのインデックス情報は、そのコンテンツのルートノードであるユーザ端末T2−3により管理される。なお、ルートノードは、管理装置の一例である。或るノードのユーザが、所望するコンテンツを取得したい場合、このコンテンツの取得を望むノードは、メッセージを生成する。以下、ユーザによりコンテンツの取得を望むノードを、「ユーザノード」という。このメッセージは、取得を望むコンテンツのコンテンツID、ユーザノードのIPアドレス、ポート番号等を含む検索要求メッセージである。検索要求メッセージは、コンテンツ保持ノードを検索するためのメッセージである。上述の検索要求メッセージが、ユーザノードが取得するDHTのルーティングテーブルに従って、他のノードに対して送出される。つまり、ユーザノードは、検索要求メッセージを、ルートノードに向けて送出する。これにより、検索要求メッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによって最終的にルートノードに到着することになる。
各ノードにおいて、コンテンツのコンテンツID等の属性情報は、コンテンツカタログ情報に記述されている。このコンテンツカタログ情報に記述されるコンテンツの属性情報としては、例えば、コンテンツID、コンテンツ名、コンテンツ種別、コンテンツの公開開始日時、公開終了日時、有効無効フラグ等がある。有効無効フラグは、コンテンツが有効であるか無効であるかを示すフラグである。この有効無効フラグが無効を示す場合、該当するコンテンツはコンテンツキャッシュエリアから削除される。
コンテンツカタログ情報は、例えば、投入サーバSTから全てのノードに配信される。このコンテンツカタログ情報の配信は、例えば、特開2007−053662号公報にて開示されたDHTマルチキャスト(マルチキャストメッセージ転送処理)により行われても良い。また、各ノードが、定期的に投入サーバSTにアクセスすることによりコンテンツカタログ情報を取得しても良い。
上記検索要求メッセージを受信したルートノードは、これに含まれるコンテンツIDに対応するインデックス情報をインデックス情報キャッシュから取得する。そして、ルートノードは、取得したインデックス情報を含む検索応答メッセージを、検索要求メッセージの送信元であるユーザノードに対して返信する。こうしてインデックス情報を取得したユーザノードは、インデックス情報に基づいてコンテンツをダウンロード(取得)することができる。ユーザノードは、インデックス情報に含まれるコンテンツ保持ノードのIPアドレス及びポート番号等に基づいて、コンテンツ要求メッセージをコンテンツ保持ノードに送信する。コンテンツ要求メッセージには、取得を望むコンテンツのコンテンツIDが含まれている。コンテンツ要求メッセージを受信したコンテンツ保持ノードは、コンテンツ要求メッセージに含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツを、コンテンツキャッシュエリアから取得する。そして、コンテンツ保持ノードは、取得したコンテンツを含むコンテンツ要求応答メッセージをユーザノードに送信する。このようにして、ユーザノードは、コンテンツをダウンロードすることが可能になる。なお、インデックス情報には、複数のコンテンツ保持ノードのノード情報が含まれていることもある。この場合、ユーザノードは、この複数のコンテンツ保持ノードのうち1つのコンテンツ保持ノードを選択する。そして、ユーザノードは、選択したコンテンツ保持ノードに接続してコンテンツをダウンロードすることができる。
なお、ルートノードは、このインデックス情報に含まれるIPアドレス及びポート番号等に示されたコンテンツ保持ノードに対してコンテンツ送信要求メッセージを送信しても良い。これにより、ユーザノードは、上記コンテンツ保持ノードからそのコンテンツをダウンロードすることもできる。また、上記ユーザノードは、検索要求メッセージがルートノードに辿り着くまでの間に、このルートノードと同じインデックス情報をキャッシュしているキャッシュノードからこのインデックス情報を取得することもできる。
[3.コンテンツの詳細]
次に、図2を参照して、コンテンツの詳細について説明する。
コンテンツ配信システムSにおいて、動画データとしてのコンテンツは、大別して、本編コンテンツとCMコンテンツとに分類される。なお、本編コンテンツは、保存が禁止されたコンテンツ、著作権管理の指定がなされたコンテンツ、またはコンテンツの配信者にとって主要なコンテンツの一例である。また、CMコンテンツは、保存が許可されたコンテンツ、著作権管理の指定がなされていないコンテンツ、または広告用のコンテンツの一例である。
[3.1 本編コンテンツ]
本編コンテンツは、例えば、映画、ドラマ、バラエティ番組、音楽番組、スポーツ番組等のコンテンツである。この本編コンテンツは、配信事業者により主として配信されるコンテンツである。また、本編コンテンツは、基本的にはユーザが自ら望むものを選択することを少なくとも条件として視聴可能となるコンテンツ、すなわち、ユーザ端末Tm−nによる再生が可能となるコンテンツである。そして、本編コンテンツは、それ自体が収入源となる場合がある。つまり、本編コンテンツは、配信事業者にとって主要なコンテンツ、すなわち、配信事業者にとって主に重要なコンテンツである。従って、本編コンテンツの不正な利用や複製は防止しなければならない。そこで、本編コンテンツは、著作権管理指定がなされている。そのため、本編コンテンツは、DRMによる著作権管理がなされる。これにより、本編コンテンツの複製や再利用が制限される。例えば、本編コンテンツは、暗号化されている。本編コンテンツを取得したユーザ端末Tm−nが当該コンテンツを再生するためには、所定の条件を満たす必要がある。その条件としては、例えば、ユーザによる視聴料の支払い等がある。つまり、本編コンテンツの視聴は、課金の対象となる場合もある。この視聴料には、著作権者に支払われる著作権料が含まれている。そして、所定の条件が満たされることにより、ユーザ端末Tm−nが、例えばP2PネットワークPWから復号鍵を取得する。そして、ユーザ端末Tm−nは、取得した復号鍵で本編コンテンツを復号し、再生を行う。なお、DRMの手法としては、各種の公知の方法を用いることができる。そのため、本実施形態においては、DRMに関する詳細な説明は省略する。
[3.2 CMコンテンツ]
CMコンテンツは、例えば、商品、サービス、事業等の情報を宣伝するための広告用のコンテンツである。このCMコンテンツは、例えば、広告主から提供される。また、CMコンテンツは、基本的には本編コンテンツの再生の際に、これに付随して再生される。このような本編コンテンツを、CM付きコンテンツという。このときに再生されるCMコンテンツは、例えば、予め決められていたり、視聴するユーザに合わせて自動的に選択されたりする。そして、CMコンテンツの広告主から支払われる広告料により、本編コンテンツの視聴の際に生じる視聴料が減額されたり、無料化されたりする。また、CMコンテンツは、著作権管理指定がなされていない。従って、CMコンテンツの複製や再利用は基本的に自由である。
[3.3 ヘッダ]
P2PネットワークPWにおいては、コンテンツが複数のノードに分散して保存される。つまり、コンテンツは、ユーザ端末Tm−nに保存される場合がある。著作権管理団体等としては、ユーザが使用する端末に本編コンテンツを残しておくことは、安全性の面で好ましいことではない場合がある。その一方で、CMコンテンツは、広く一般的に公開すべきコンテンツである。従って、広告主にとっては、ユーザ端末Tm−nにCMコンテンツを残しておくことは、むしろ好ましい場合がある。また、CMコンテンツを保存するノードが増えることにより、ピアツーピア方式によるコンテンツの効率的な配信を実現することができる。そこで、コンテンツ配信システムSにおいては、コンテンツの属性に応じて、コンテンツのキャッシュの制御が行われるようになっている。
図2(a)乃至図2(c)は、コンテンツのヘッダに設定される情報の一例を示す図である。図2(a)に示すように、本実施形態におけるコンテンツには、ヘッダが付加されている。このコンテンツのヘッダには、例えば、コンテンツID、コンテンツサイズ、コンテンツ属性等が設定される。コンテンツIDは、ヘッダが付加されたコンテンツのコンテンツIDである。また、コンテンツサイズは、ヘッダが付加されたコンテンツのデータサイズである。また、コンテンツ属性は、ユーザ端末Tm−nによるコンテンツのキャッシュが禁止されているか否かを示す。「コンテンツをキャッシュする」、とは、コンテンツをコンテンツキャッシュエリアに保存することをいう。コンテンツ属性には、「制限」又は「非制限」の何れかが設定される。コンテンツ属性として「制限」が設定されたコンテンツは、ユーザ端末Tm−nがキャッシュすることが禁止されていることを示す。つまり、コンテンツ属性として「制限」が設定されたコンテンツは、エッジサーバSEmのみキャッシュが許可されている。コンテンツ属性として「非制限」が設定されたコンテンツは、ユーザ端末Tm−n及びエッジサーバSEmの何れもがキャッシュすることが許可されていることを示す。基本的に、本編コンテンツのコンテンツ属性としては、「制限」が設定される。また、CMコンテンツのコンテンツ属性としては、「非制限」が設定される。
次に、コンテンツのヘッダの他の例を示す。図2(b)に示すように、第2の例におけるヘッダには、コンテンツID、コンテンツサイズ、キャッシュ制御エントリ数、キャッシュ保存可能ノード種別等が設定される。キャッシュ制御エントリ数は、キャッシュ保存可能ノード種別に設定されているノード種別の個数を示す。また、キャッシュ保存可能ノード種別には、ヘッダが付加されたコンテンツをキャッシュすることが許可されているノードの種別が設定される。基本的に、本編コンテンツのキャッシュ保存可能ノード種別には、「エッジサーバ」のみが設定されている。また、CMコンテンツのキャッシュ保存可能ノード種別には、「エッジサーバ」及び「ユーザ端末」が設定されている。
図2(c)に示すように、第3の例におけるヘッダには、コンテンツID、コンテンツサイズ、キャッシュ制御エントリ数、キャッシュ保存可能装置等が設定される。キャッシュ制御エントリ数は、キャッシュ保存可能装置に設定されているノードIDの個数を示す。また、キャッシュ保存可能装置には、ヘッダが付加されたコンテンツをキャッシュすることが許可されているノードのノードIDが設定される。基本的に、本編コンテンツのキャッシュ保存可能装置には、全てのエッジサーバSEmのノードIDのみが設定されている。また、CMコンテンツのキャッシュ保存可能装置には、全てのエッジサーバSEm及び全てのユーザ端末Tm−nのノードIDが設定されている。なお、キャッシュ保存可能装置に設定される情報は、ノードを識別可能な情報であればノードIDに限られない。例えば、MACアドレスであっても良い。本実施形態においては、ヘッダの内容として、図2(a)、(b)又は(c)の何れかが採用されている。なお、コンテンツ属性、キャッシュ保存可能ノード種別、及びキャッシュ保存可能装置は、第1の許否情報の一例である。
[4.コンテンツの配信方法]
次に、コンテンツの配信方法の概要について説明する。
配信システムシステムSにおいては、コンテンツの配信方法及びユーザ端末Tm−nによるコンテンツの取得方法を、コンテンツの属性に応じて変えている。その理由は、本編コンテンツの配信の際の著作権面での安全性と、CMコンテンツの配信の際の効率性とを実現するためである。
[4.1 本編コンテンツの場合]
本編コンテンツは、先ず、投入サーバSTから各エッジサーバSEmに配信される(図1(1))。エッジサーバSEmは、本編コンテンツのキャッシュが許可されているので、受信した本編コンテンツを保存する。なお、或るエッジサーバSEmが一度本編コンテンツを取得して保存すると、他のエッジサーバSEmは、コンテンツ保持ノードとしてのエッジサーバSEmから本編コンテンツを取得する。
各ユーザ端末Tm−nは、夫々エッジサーバSEmから直接本編コンテンツを取得する(図1(2))。この場合、ユーザ端末Tm−nは、同じアクセスネットワークNAmに接続するエッジサーバSEmから本編コンテンツを取得しても良いし、別のアクセスネットワークNAmに接続するエッジサーバSEmから本編コンテンツを取得しても良い。そして、本編コンテンツを取得したユーザ端末Tm−nは、本編コンテンツのキャッシュが許可されていないので、取得したコンテンツを保存しない。つまり、ユーザ端末Tm−nは、取得した本編コンテンツを再生した後、再生した本編コンテンツを破棄する。このように、本編コンテンツは、ユーザ端末Tm−nを経由しないので、著作権面での安全性が確保される。
[4.2 CMコンテンツの場合]
CMコンテンツは、P2PネットワークPWから取得される。必要なCMコンテンツを投入サーバST以外のノードが保存していない場合には、最初にCMコンテンツを取得するノードが、投入サーバSTからCMコンテンツを取得する(図1(3))。ユーザ端末Tm−n及びエッジサーバSEmの何れも、CMコンテンツのキャッシュが許可されているので、CMコンテンツを取得したノードは、当該CMコンテンツのキャッシュを保存する。
他のノードは、必要とするCMコンテンツを保存しているコンテンツ保持ノードから当該CMコンテンツを取得する(図1(4))。CMコンテンツの取得先としては、エッジサーバSEmよりもユーザ端末Tm−nの方が優先される。本編コンテンツを配信するエッジサーバSEmの負荷を軽減させるためである。なお、CMコンテンツを保存しているコンテンツ保持ノードが、CMコンテンツを取得するユーザノードと同一のアクセスネットワークNAmに属しているか否かは、CMコンテンツの取得先の選択には影響しない。つまり、ユーザノードは、同一のアクセスネットワークNAmに属しているコンテンツ保持ノードからも、別のアクセスネットワークNAmに属しているコンテンツ保持ノードからも、CMコンテンツを取得することができる。このように、CMコンテンツは、ユーザ端末Tm−nに保存され、P2PネットワークPWから取得される。よって、コンテンツの配信の負荷を分散させることができるので、CMコンテンツ配信の際のデータ転送レートを上げることができる。
[4.3 CM付きコンテンツの場合]
ユーザが、本編コンテンツを視聴する場合には、ユーザ端末Tm−nを操作する。これにより、ユーザ端末Tm−nがWebサーバSWにアクセスし、Webページを画面に表示させる。そして、表示されたWebページに従って、ユーザが所望の本編コンテンツを選択する。すると、ユーザ端末Tm−nは、WebページのHTML(Hyper Text Markup Language)文書から、選択された本編コンテンツに対応するタグ情報を取得する。取得されたタグ情報には、例えば、本編コンテンツのコンテンツ名、コンテンツID、選択された本編コンテンツがCM付きコンテンツであるか否かを示す種別情報等が含まれている。ユーザ端末Tm−nは、取得したタグ情報に基づいて、本編コンテンツとCMコンテンツとを取得する。
本実施形態においては、本編コンテンツとCMコンテンツとを取得するために、通常のコンテンツカタログ情報と、CMコンテンツ用のコンテンツカタログ情報とが存在する。図3(a)は、通常のコンテンツカタログ情報に記載されている属性情報の一例を示す図である。また、図3(b)は、CMコンテンツ用のコンテンツカタログ情報に記載されている属性情報の一例を示す図である。通常のコンテンツカタログ情報には、CMコンテンツ以外のコンテンツの属性情報が記載されている。例えば、通常のコンテンツカタログ情報には、本編コンテンツの属性情報が記載されている。通常のコンテンツカタログ情報の各属性情報には、コンテンツ種別が記載されている。コンテンツ種別は、対応する本編コンテンツがどの視聴者層向けのコンテンツであるかを示す。また、CMコンテンツ用のコンテンツカタログ情報には、CMコンテンツの属性情報が記載されている。CMコンテンツ用のコンテンツカタログ情報の各属性情報には、視聴属性が記載されている。視聴属性は、対応するCMコンテンツがどの視聴者層向けのコンテンツであるかを示す。コンテンツ種別及び視聴属性としては、例えば、M1層、M2層、M3層、F1層、F2層、F3層等がある。M1層は、20〜34歳の男性が視聴者層であることを示す。M2層は、35〜49歳の男性が視聴者層であることを示す。M3層は、50歳以上の男性が視聴者層であることを示す。F1層は、20〜34歳の女性が視聴者層であることを示す。F2層は、35〜49歳の女性が視聴者層であることを示す。F3層は、50歳以上の女性が視聴者層であることを示す。
ユーザ端末Tm−nは、タグ情報から取得したコンテンツIDに基づいて、図1に示すように、エッジサーバSEmから本編コンテンツを取得する。ユーザ端末は、取得した本編コンテンツを再生すると、通常のコンテンツカタログ情報に基づいて、視聴ログを記録する。具体的に、ユーザ端末Tm−nは、コンテンツIDに基づいて、対応する本編コンテンツの属性情報を通常のコンテンツカタログ情報から検索する。そして、ユーザ端末Tm−nは、検索された属性情報に含まれているコンテンツ種別を取得する。ユーザ端末Tm−nは、本編コンテンツのコンテンツID及び取得したコンテンツ種別等を視聴ログとして記録する。なお、視聴ログは、個人情報の一例である。
Webページから取得されたタグ情報に、CM付きコンテンツであることを示す情報が記載されている場合、ユーザ端末Tm−nは、本編コンテンツを上述した方法で取得するとともに、CMコンテンツを取得する。具体的に、ユーザ端末Tm−nは、視聴ログに記録されているコンテンツ種別を集計し、最も多いコンテンツ種別をユーザの視聴属性として決定する。次いで、ユーザ端末Tm−nは、CMコンテンツ用のコンテンツカタログ情報から、決定した視聴属性を有するCMコンテンツの属性情報を検索する。そして、ユーザ端末Tm−nは、検索された属性情報のコンテンツIDに基づいて、図1に示すように、P2PネットワークPWからCMコンテンツを取得する。
[5.各装置の構成及び機能]
次に、図4及び図5を参照して、各装置の構成及び機能について説明する。図4は、エッジサーバSEmの概要構成例を示すブロック図である。また、図5は、ユーザ端末Tm−nの概要構成例を示すブロック図である。
[5.1 エッジサーバの構成]
エッジサーバSEmは、図4に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データ及びプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部21を備えている。また、エッジサーバSEmは、各種データ及び各種プログラム等を記憶保存するためのHD(ハードディスク)等から構成された記憶部22と、受信されたコンテンツ等を一時蓄積するバッファメモリ23とを備えている。更に、エッジサーバSEmは、ネットワークNWを通じてエッジサーバSEm、他のエッジサーバSEm、及びユーザ端末Tm−nとの間の情報の通信制御を行うための通信部24を備えている。なお、記憶部22は、記憶手段の一例である。そして、制御部21、記憶部22、バッファメモリ23、及び通信部24は、バス25を介して相互に接続されている。なお、エッジサーバSEmとしては、例えば、専用のサーバ装置のほか、パーソナルコンピュータ等を適用可能である。
記憶部22には、DHTを用いたルーティングテーブル、インデックス情報、通常のコンテンツカタログ情報、CMコンテンツ用のコンテンツカタログ情報等が記憶されている。また、記憶部22には、P2PネットワークPWに参加する際のアクセス先となるコンタクトノードのIPアドレス及びポート番号、及び投入サーバSTのIPアドレス及びポート番号等が記憶されている。また、記憶部22の記憶容量の一部にコンテンツキャッシュエリアが割り当てられている。このコンテンツキャッシュエリアにはコンテンツが記憶される。また、記憶部22には、オペレーティングシステム、キャッシュ保存可否判定プログラム、P2Pソフトウェア等が記憶されている。なお、これらのプログラムは、例えば、投入サーバSTからダウンロードされるようにしても良い。また、これらのプログラムは、例えば、記録媒体に記録されて、記録媒体を読み取るドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
制御部21は、CPUが記憶部22等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、エッジサーバSEm全体を統括制御する。
[5.2 ユーザ端末の構成]
ユーザ端末Tm−nは、図5に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データ及びプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部41を備えている。また、ユーザ端末Tm−nは、各種データ及び各種プログラム等を記憶保存するためのHD(ハードディスク)等から構成された記憶部42と、受信されたコンテンツ等を一時蓄積するバッファメモリ43とを備えている。更に、ユーザ端末Tm−nは、コンテンツに含まれるエンコードされたビデオデータ(映像情報)及びオーディオデータ(音声情報)等をデコードするデコーダ部44を備えている。また更に、ユーザ端末Tm−nは、上記デコードされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部45と、この映像処理部45から出力されたビデオ信号に基づき映像表示するCRT,液晶ディスプレイ等の表示部46と、を備えている。更にまた、ユーザ端末Tm−nは、上記デコードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号にD (Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する音声処理部47と、この音声処理部47から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ48と、を備えている。また更に、ユーザ端末Tm−nは、ネットワークNWを通じて投入サーバST、エッジサーバSEm、及び他のユーザ端末Tm−nとの間の情報の通信制御を行うための通信部49を備えている。更にまた、ユーザ端末Tm−nは、ユーザからの指示を受け付けこの指示に応じた指示信号を制御部41に対して与える入力部(例えば、キーボード、マウス、或いは、リモコンや操作パネル等)50を備えている。そして、制御部41、記憶部42、バッファメモリ43、デコーダ部44、通信部49、及び入力部50はバス51を介して相互に接続されている。なお、ユーザ端末Tm−nとしては、例えば、パーソナルコンピュータ等を適用可能である。
記憶部42には、DHTを用いたルーティングテーブル、インデックス情報、通常のコンテンツカタログ情報、CMコンテンツ用のコンテンツカタログ情報、視聴ログ等が記憶されている。また、記憶部42には、P2PネットワークPWに参加する際のアクセス先となるコンタクトノードのIPアドレス及びポート番号、ユーザ端末Tm−n自身と同一のアクセスネットワークNAmに接続されているエッジサーバSEmのIPアドレス及びポート番号、及び投入サーバSTのIPアドレス及びポート番号等が記憶されている。また、記憶部42には、ユーザ端末Tm−n自身に割り当てられたノードIDが記憶されている。また、記憶部42の記憶容量の一部にコンテンツキャッシュエリアが割り当てられている。このコンテンツキャッシュエリアにはコンテンツが記憶される。なお、コンテンツキャッシュエリアは、所定の記憶領域の一例である。また、記憶部42には、オペレーティングシステム、ユーザ用コンテンツ取得プログラム、キャッシュ保存可否判定プログラム、P2Pソフトウェア、Webブラウザプログラム、プレーヤープログラム等が記憶されている。なお、これらのプログラムは、例えば、投入サーバSTやエッジサーバSEm等からダウンロードされるようにしても良い。また、これらのプログラムは、例えば、記録媒体に記録されて、記録媒体を読み取るドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
制御部41は、CPUが記憶部42等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、本発明における取得手段、判定手段、個人情報取得手段、決定手段、保存手段、及び保存装置情報取得手段として機能する。
[6.コンテンツ配信システムの動作]
次に、図6乃至図9を参照して、本実施形態に係るコンテンツ配信システムSの動作について説明する。
図6及び図7は、本実施形態に係るユーザ端末Tm−nの制御部41における処理例を示すフローチャートである。
図6の処理は、例えばユーザ端末Tm−nの電源がONとされた場合に開始される。先ず、制御部41は、P2PネットワークPW及びエッジサーバSEmからコンテンツを取得し再生するためのプログラムの各種の初期化処理を実行する(ステップS1)。
次いで、制御部41は、ユーザから再生要求があったか否かを判定する(ステップS2)。表示部46に表示されたWebページからユーザが所望のコンテンツを選択した場合、ユーザから再生要求があったと判定される。このとき、制御部41は、ユーザから再生要求があった場合には(ステップS2:YES)、表示部46に表示されているWebページのHTML文書から、ユーザに選択された本編コンテンツに対応するタグ情報を取得する。そして、制御部41は、取得したタグ情報を解析する(ステップS3)。
次いで、制御部41は、判定手段として、タグ情報の解析結果に基づいて、ユーザに選択されたコンテンツがCM付きコンテンツであるか否かを判定する(ステップS4)。このとき、制御部41は、ユーザに選択されたコンテンツがCM付きコンテンツである場合には(ステップS4:YES)、先にCMコンテンツを取得して再生し、その後本編コンテンツを取得して再生する。そのため、制御部41は、決定手段として、取得するCMコンテンツのコンテンツIDを決定する(ステップS5)。具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている視聴ログを読み出す。そして、制御部41は、読み出した視聴ログからコンテンツ種別の集計を行う。次いで、制御部41は、最も多いコンテンツ種別を視聴属性として決定する。次いで、制御部41は、決定した視聴属性を有する属性情報を、記憶部42に記憶されているCMコンテンツ用のコンテンツカタログ情報から検索する。そして、制御部41は、検索した属性情報から、取得するCMコンテンツのコンテンツIDを取得する。なお、制御部41は、決定した視聴属性を有する属性情報を複数検索した場合には、これらの中から1つの属性情報をランダムに決定する。また、制御部41は、決定した視聴属性を有する属性情報がない場合には、デフォルトのCMコンテンツのコンテンツIDを取得する。デフォルトのCMコンテンツのコンテンツIDは、例えば、HTML文書から取得されたタグ情報に記載されている。
一方、制御部41は、ユーザに選択されたコンテンツがCM付きコンテンツではない場合には(ステップS4:NO)、本編コンテンツのみを取得して再生する。そのため、制御部41は、HTML文書から取得されたタグ情報から、本編コンテンツのコンテンツIDを抽出する(ステップS6)。
制御部41は、ステップS5又はステップS6の処理を終えた場合には、決定又は抽出されたコンテンツIDのコンテンツが、コンテンツキャッシュエリアに保存されているか否かを判定する(ステップS7)。このとき、制御部41は、決定又は抽出されたコンテンツIDのコンテンツが、コンテンツキャッシュエリアに保存されてない場合には(ステップS7:NO)、保存装置情報取得手段として、当該コンテンツIDを含む検索要求メッセージを、P2PネットワークPWへ送信する(ステップS8)。
一方、制御部41は、決定又は抽出されたコンテンツIDのコンテンツが、コンテンツキャッシュエリアに保存されている場合には(ステップS7:YES)、当該コンテンツを再生する(ステップS9)。
次いで、制御部41は、CMコンテンツの再生が終了したか否かを判定する(ステップS10)。このとき、制御部41は、CMコンテンツの再生が終了した場合には(ステップS10:YES)、ステップS6に移行する。つまり、制御部41は、CMコンテンツの再生が終了した後に、本編コンテンツを取得して再生する。
一方、制御部41は、CMコンテンツではなく本編コンテンツの再生が終了した場合には(ステップS10:NO)、個人情報取得手段として、視聴ログを更新する(ステップS11)。具体的に、制御部41は、本編コンテンツのコンテンツIDを有する属性情報を、通常のコンテンツカタログ情報から検索する。次いで、制御部41は、検索された属性情報から、コンテンツ種別を取得する。そして、制御部41は、本編コンテンツのコンテンツID及び取得したコンテンツ種別等を、視聴ログに追加記録する。
制御部41は、ステップS8又はステップS11の処理を終えると、ユーザからの電源断要求があったか否かを判定する(ステップS12)。このとき、制御部41は、電源断要求がなかった場合には(ステップS12:NO)、ステップS2に移行する。
ステップS2において、制御部41は、ユーザから再生要求がなかった場合には(ステップS2:NO)、図7に示すように、他の装置からP2P制御メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS21)。P2P制御メッセージとは、P2PネットワークPWに参加しているノードNn間で送受信されるメッセージである。P2P制御メッセージとしては、例えば、検索メッセージ、検索応答メッセージ、コンテンツ要求メッセージ、コンテンツ要求応答メッセージ、パブリッシュメッセージ等がある。このとき、制御部41は、他の装置からP2P制御メッセージを受信していない場合には(ステップS21:NO)、ステップS12に移行する。
一方、制御部41は、他の装置からP2P制御メッセージを受信した場合には(ステップS21:YES)、受信したP2P制御メッセージが検索応答メッセージであるか否かを判定する(ステップS22)。つまり、制御部41は、保存装置情報取得手段として検索応答メッセージを受信したか否かを判定する。このとき、制御部41は、受信したP2P制御メッセージが検索応答メッセージである場合には(ステップS22:YES)、コンテンツ保持ノードはエッジサーバSEmのみであるか否かを判定する(ステップS23)。具体的に、制御部41は、検索応答メッセージに含まれるインデックス情報に、ノード種別として「ユーザ端末」が設定されたインデックス情報が存在するか否かを判定する。本編コンテンツは、ユーザ端末Tm−nには保存されない。従って、本編コンテンツのインデックス情報には、ユーザ端末Tm−nのインデックス情報は含まれていない。一方、CMコンテンツは、ユーザ端末Tm−n及びエッジサーバSEmの何れにも保存される。従って、CMコンテンツのインデックス情報には、ユーザ端末Tm−nのインデックス情報も含まれる可能性がある。
制御部41は、コンテンツ保持ノードはエッジサーバSEmのみである場合には(ステップS23:YES)、取得手段として、コンテンツ保持ノードとしてのエッジサーバSEmにコンテンツ要求メッセージを送信する(ステップS24)。本編コンテンツを取得する場合には、エッジサーバSEmに対してコンテンツ要求メッセージが送信されることとなる。なお、制御部41は、コンテンツ保持ノードとしてのエッジサーバSEmが複数存在する場合には、コンテンツ要求メッセージの送信先として、同一のアクセスネットワークNAmに接続するエッジサーバSEmを優先して選択しても良い。一方、制御部41は、コンテンツ保持ノードとしてユーザ端末Tm−nが含まれている場合には(ステップS23:NO)、取得手段として、コンテンツ保持ノードとしてのユーザ端末Tm−nにコンテンツ要求メッセージを送信する(ステップS25)。つまり、制御部41は、コンテンツ要求メッセージの送信先として、ユーザ端末Tm−nをエッジサーバSEmよりも優先して選択する。制御部41は、ステップS24又はS25の処理を終えると、ステップS12に移行する。
ステップS22において、制御部41は、受信したP2P制御メッセージが検索応答メッセージではない場合には(ステップS22:NO)、受信したP2P制御メッセージがコンテンツ要求応答メッセージであるか否かを判定する(ステップS26)。つまり、制御部41は、取得手段としてコンテンツをダウンロードしたか否かを判定する。このとき、制御部41は、受信したP2P制御メッセージがコンテンツ要求応答メッセージである場合には(ステップS26:YES)、コンテンツ要求応答メッセージに含まれるコンテンツのヘッダを解析する(ステップS27)。次いで、制御部41は、ヘッダの解析結果に基づいて、ダウンロードしたコンテンツがキャッシュ可能であるか否かを判定する(ステップS28)。例えば、ヘッダの内容として図2(a)が採用されている場合、制御部41は、ヘッダのコンテンツ属性が「非制限」であるか否かを判定する。また、ヘッダの内容として図2(b)が採用されている場合、制御部41は、ヘッダのキャッシュ保存可能ノード種別に「ユーザ端末」が設定されているか否かを判定する。また、ヘッダの内容として図2(c)が採用されている場合、制御部41は、ヘッダのキャッシュ保存可能装置に、ユーザ端末Tm−n自身のノードIDが設定されているか否かを判定する。
そして、制御部41は、ダウンロードしたコンテンツがキャッシュ可能である場合には(ステップS28:YES)、保存手段として、ダウンロードしたコンテンツをコンテンツキャッシュエリアに保存する(ステップS29)。次いで、制御部41は、パブリッシュメッセージをルートノードへ向けて送信する(ステップS30)。パブリッシュメッセージに設定されるインデックス情報には、保存されたコンテンツのコンテンツID、コンテンツを保存したユーザ端末Tm−nのノード情報、コンテンツを保存したノードの種別としての「ユーザ端末」等が含まれる。
制御部41は、ステップS28において受信したコンテンツがキャッシュ可能ではない場合(ステップS28:NO)、又は、ステップS30の処理を終えた場合には、ステップS9に移行する。つまり、制御部41は、ダウンロードしたコンテンツを再生する。なお、受信されたコンテンツは、バッファメモリ43に一時的に蓄積される。制御部41は、バッファメモリ43に蓄積されているコンテンツを再生する。そして、受信されたコンテンツがキャッシュ可能である場合、バッファメモリ43に蓄積されていたコンテンツは、コンテンツキャッシュエリアに保存される。一方、受信されたコンテンツがキャッシュ可能ではない場合、バッファメモリ43に蓄積されたコンテンツは、再生後に破棄される。
ステップS26において、制御部41は、受信したP2P制御メッセージがコンテンツ要求応答メッセージではない場合には(ステップS26:NO)、受信したP2P制御メッセージが検索要求メッセージであるか否かを判定する(ステップS31)。このとき、制御部41は、受信したP2P制御メッセージが検索要求メッセージである場合には(ステップS31:YES)、ユーザ端末Tm−n自身がルートノードであるか否かを判定する(ステップS32)。このとき、制御部41は、ユーザ端末Tm−n自身がルートノードである場合には(ステップS32:YES)、コンテンツ保持ノードのインデックス情報を含む検索応答メッセージを、検索要求メッセージの送信元のユーザノードに送信する(ステップS33)。一方、制御部41は、ユーザ端末Tm−n自身がルートノードではない場合には(ステップS32:NO)、ルーティングテーブルを用いて、検索要求メッセージを他のノードに中継する(ステップS34)。制御部41は、ステップS33又はS34の処理を終えると、ステップS12に移行する。
ステップS31において、制御部41は、受信したP2P制御メッセージが検索要求メッセージではない場合には(ステップS31:NO)、受信したP2P制御メッセージがコンテンツ要求メッセージであるか否かを判定する(ステップS35)。このとき、制御部41は、受信したP2P制御メッセージが検索要求メッセージである場合には(ステップS35:YES)、コンテンツ要求メッセージの送信元のユーザノードにコンテンツを送信する(ステップS36)。具体的に、制御部41は、受信した検索要求メッセージに含まれているコンテンツIDが示すコンテンツをコンテンツキャッシュエリアから読み出す。そして、制御部41は、読み出したコンテンツを含むコンテンツ要求応答メッセージをユーザノードに送信する。制御部41は、ステップS36の処理を終えると、ステップS12に移行する。
ステップS35において、制御部41は、受信したP2P制御メッセージがコンテンツ要求メッセージはない場合には(ステップS35:NO)、受信したP2P制御メッセージがパブリッシュメッセージであるか否かを判定する(ステップS37)。このとき、制御部41は、受信したP2P制御メッセージがパブリッシュメッセージではない場合には(ステップS37:NO)、ステップS12に移行する。一方、制御部41は、受信したP2P制御メッセージがパブリッシュメッセージである場合には(ステップS37:YES)、ユーザ端末Tm−n自身がルートノードであるか否かを判定する(ステップS38)。このとき、制御部41は、ユーザ端末Tm−n自身がルートノードである場合には(ステップS38:YES)、コンテンツ保持ノードのインデックス情報を、インデックス情報キャッシュに登録する(ステップS39)。一方、制御部41は、ユーザ端末Tm−n自身がルートノードではない場合には(ステップS38:NO)、ルーティングテーブルを用いて、パブリッシュメッセージを他のノードに中継する(ステップS40)。制御部41は、ステップS39又はS40の処理を終えると、ステップS12に移行する。
ステップS12において、制御部41は、ユーザからの電源断要求があった場合には(ステップS12:YES)、プログラムを終了させるための各種の終了処理を実行する(ステップS13)、そして、制御部41は、図6及び図7に示す処理を終了させる。
図8及び図9は、本実施形態に係るエッジサーバSEmの制御部21における処理例を示すフローチャートである。
図8の処理は、例えばエッジサーバSEmの電源がONとされた場合に開始される。先ず、制御部21は、エッジサーバSEmとして機能するためのプログラムの各種の初期化処理を実行する(ステップS51)。
次いで、制御部21は、投入サーバSTから事前ダウンロード要求メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS52)。このとき、制御部21は、事前ダウンロード要求メッセージを受信した場合には(ステップS52)、予めコンテンツをダウンロードして保存しておくため、ダウンロードすべきコンテンツのコンテンツIDを決定する(ステップS53)。例えば、制御部21は、最新のコンテンツをダウンロードすべきコンテンツとしても良い。この場合において、制御部21は、例えば、ダウンロードしたコンテンツのコンテンツIDのリストを取得済みリストとして記録する。そして、制御部21は、コンテンツ取得済みリストとコンテンツカタログ情報とを比較して、まだダウンロードしたことのないコンテンツを、最新のコンテンツとして特定する。また、例えば、人気のあるコンテンツをダウンロードすべきコンテンツとしても良い。この場合において、制御部21は、例えば、コンテンツ要求メッセージの受信の履歴を示すコンテンツ要求履歴を記録する。そして、制御部21は、コンテンツ要求履歴に基づいて、ダウンロード数が最も多いコンテンツを、人気のあるコンテンツとして特定する。
制御部21は、ダウンロードすべきコンテンツのコンテンツIDを決定すると、決定したコンテンツIDを含む検索要求メッセージを、P2PネットワークPWへ送信する(ステップS54)。
次いで、制御部21は、管理者からの電源断要求があったか否かを判定する(ステップS55)。このとき、制御部21は、電源断要求がなかった場合には(ステップS55:NO)、ステップS52に移行する。
ステップS52において、制御部21は、事前ダウンロード要求メッセージを受信していない場合には(ステップS52:NO)、図9に示すステップS71に移行する。図9に示すステップS71〜S90の処理は、図7に示すステップS21〜S40の処理と、基本的に同様である。つまり、P2P制御メッセージ受信時の処理は、エッジサーバSEmもユーザ端末Tm−nも基本的に同様である。そこで、P2P制御メッセージ受信時におけるエッジサーバSEm特有の処理について説明する。
ステップS72において、制御部21は、受信したP2P制御メッセージが検索応答メッセージである場合には(ステップS72:YES)、コンテンツ保持ノードは投入サーバSTのみであるか否かを判定する(ステップS73)。具体的に、制御部21は、検索応答メッセージにインデックス情報が含まれているか否かを判定する。検索応答メッセージにインデックス情報が含まれていないコンテンツは、投入サーバSTのみに保存されている。このとき、制御部21は、コンテンツ保持ノードは投入サーバSTのみである場合には(ステップS73:YES)、投入サーバSTにコンテンツ要求メッセージを送信する(ステップS74)。一方、制御部21は、コンテンツ保持ノードとしてユーザ端末Tm−n又はエッジサーバSEmの少なくとも何れか一方が含まれている場合には(ステップS73:NO)、コンテンツ保持ノードとしてのユーザ端末Tm−n又はエッジサーバSEmにコンテンツ要求メッセージを送信する(ステップS75)。つまり、制御部21は、コンテンツ要求メッセージの送信先として、ユーザ端末Tm−n及びエッジサーバSEmを、投入サーバSTよりも優先して選択する。
ステップS76において、受信したP2P制御メッセージがコンテンツ要求応答メッセージである場合には(ステップS76:YES)、ヘッダの内容として何れが採用されたかによって、その後の処理が異なる。具体的に、ヘッダの内容として図2(a)が採用されている場合、制御部21は、ヘッダの内容を解析せずに、受信したコンテンツをコンテンツキャッシュエリアに保存する(ステップS79)。一方、ヘッダの内容として図2(b)又は(c)が採用されている場合、制御部21は、ヘッダの内容を解析し(ステップS77)、ダウンロードしたコンテンツがキャッシュ可能であるか否かを判定する(ステップS78)。ここで、ヘッダの内容として図2(b)が採用されている場合、制御部21は、ヘッダのキャッシュ保存可能ノード種別に「エッジサーバ」が設定されているか否かを判定する。また、ヘッダの内容として図2(c)が採用されている場合、制御部21は、ヘッダのキャッシュ保存可能装置に、エッジサーバSEm自身のノードIDが設定されているか否かを判定する。そして、制御部21は、ダウンロードしたコンテンツがキャッシュ可能である場合に(ステップS79:YES)、ダウンロードしたコンテンツをコンテンツキャッシュエリアに保存する(ステップS80)。
ステップS80におけるパブリッシュメッセージの送信の際、制御部21は、パブリッシュメッセージに設定されるインデックス情報に含まれるノード種別として、「エッジサーバ」を含める。
以上説明したように、本実施形態によれば、各ユーザ端末Tm−nは、ユーザ端末Tm−nに保存することが禁止されたコンテンツをエッジサーバSEmから取得することができる。その一方で、各ユーザ端末Tm−nが、ユーザ端末Tm−nに保存することが許可されたコンテンツをP2PネットワークPWから取得する。これにより、コンテンツの著作権上の安全性を担保しながらコンテンツの転送レートを上げることができる。このように、コンテンツの属性に適した方法でコンテンツをユーザ端末Tm−nに取得させることができる。
また、ユーザ端末Tm−nの制御部41が、取得すべきコンテンツが本編コンテンツであるか又はCMコンテンツであるかを判定する。そして、制御部41が、取得すべきコンテンツが本編コンテンツであると判定された場合には、当該コンテンツをエッジサーバSEmから取得し、取得すべきコンテンツがCMコンテンツであると判定された場合には、当該コンテンツをP2PネットワークPWから取得する。従って、エッジサーバSEmからコンテンツを取得するか、又は、P2PネットワークPWからコンテンツを取得するかを的確に判断することができる。
また、本編コンテンツは、著作権管理指定がなされたコンテンツであり、CMコンテンツは、著作権管理指定がなされていないコンテンツである。従って、著作権上、複製や利用が制限されているコンテンツは、エッジサーバSEmから取得されるので、著作権上の安全性を保つことができる。その一方で、複製や利用が制限されていないコンテンツは、P2PネットワークPWから取得されるので、コンテンツの転送レートを上げることができる。
また、本編コンテンツは、コンテンツの配信事業者にとって主要なコンテンツであり、CMコンテンツは、広告用のコンテンツである。従って、例えば映画やドラマ等の配信事業者にとって主要なコンテンツをユーザ端末Tm−nに保存することは、配信事業者に望まれない場合がある。そのようなコンテンツをユーザ端末Tm−nが取得する場合には、エッジサーバSEmから取得することができる。その一方で、例えば商品やサービス、事業等の情報を広く宣伝するための広告用のコンテンツをユーザ端末Tm−nに保存することは、広告主にとってむしろ望ましい場合がある。そのようなコンテンツをユーザ端末Tm−nが取得する場合には、複数のユーザ端末Tm−nにコンテンツが分散保存されるような方法で取得することができる。
また、コンテンツには、夫々コンテンツIDが割り当てられている。ユーザ端末Tm−nの制御部41が、CM付きコンテンツを取得する場合、本編コンテンツのコンテンツIDに基づいてエッジサーバSEmから当該本編コンテンツを取得し、CMコンテンツのコンテンツIDに基づいてP2PネットワークPWから当該CMコンテンツを取得する。従って、ユーザ端末Tm−nに保存することが禁止されたコンテンツと禁止されていないコンテンツには夫々コンテンツIDが割り当てられている。よって、これらのコンテンツが組み合わされたようなCM付きコンテンツを取得する場合にも、当該コンテンツを構成する各コンテンツの属性に適した方法で各コンテンツを取得することができる。
また、ユーザ端末Tm−nの制御部41が、視聴ログを記録する。そして、制御部41が、視聴ログに基づいて、取得するCMコンテンツを決定する。従って、ユーザがコンテンツを視聴した履歴を示す視聴ログに基づいて、取得すべきCMコンテンツが決定され、決定されたCMコンテンツが取得される。よって、ユーザ端末Tm−nのユーザに適した広告を当該ユーザに提示することができる。
また、ユーザ端末Tm−nの制御部41が、取得したコンテンツをコンテンツキャッシュエリアに保存する。このとき、制御部41が、本編コンテンツを取得した場合には、当該本編コンテンツをコンテンツキャッシュエリアに保存させない。従って、ユーザ端末Tm−nに保存することが禁止されたコンテンツがユーザ端末Tm−nに保存されることを確実に防止することができる。
また、各コンテンツには、当該コンテンツを保存することの許否を示すコンテンツ属性、コンテンツ保存可能ノード種別、又はコンテンツ保存可能装置等の情報を含むヘッダが付加されている。そして、ユーザ端末Tm−nの制御部41が、取得したコンテンツに付加されたヘッダの情報に基づいて、当該コンテンツが本編コンテンツであるか又はCMコンテンツであるかを判断する。従って、コンテンツを保存することの許否を示す情報がコンテンツ自体に付加されているので、取得したコンテンツを保存して良いか否かをユーザ端末Tm−nが容易に判断することができる。
[7.変形例]
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態においては、コンテンツのキャッシュの許否を示す情報がコンテンツのヘッダに付加されていた。以下に説明する変形例においては、ルートノードが、インデックス情報を管理するコンテンツのキャッシュの許否を示す情報を記憶管理する。本変形例において、このコンテンツのキャッシュの許否を示す情報を、キャッシュ可否情報という。キャッシュ可否情報の内容としては、種々のものを採用することができる。例えば、図2(a)に示したコンテンツ属性のように、エッジサーバSEmのみ保存が許可されたコンテンツについては「制限」を示し、エッジサーバSEm及びユーザ端末Tm−n何れも保存が許可されたコンテンツについては「非制限」を示す情報であっても良い。また、例えば、図2(b)に示したコンテンツ保存可能ノード種別のように、保存が許可されたノード種別を示す情報であっても良い。また、例えば、図2(c)に示したコンテンツ保存可能装置のように、保存が許可されたノードのノードIDのリストを示す情報であっても良い。なお、キャッシュ可否情報は、第2の許否情報の一例である。
このようなキャッシュ可否情報は、例えば、投入サーバSTから配信される。例えば、新規のコンテンツの投入時に、投入サーバSTがキャッシュ可否情報を新規のコンテンツのルートノードに向けて送信しても良い。また、例えば、投入サーバSTがコンテンツを送信するとき、ユーザノードに対してキャッシュ可否情報を送信しても良い。この場合、コンテンツとキャッシュ可否情報とを受信したユーザノードは、パブリッシュメッセージ送信するときに、受信したキャッシュ可否情報を送信するパブリッシュメッセージに含める。パブリッシュメッセージを受信したルートノードは、受信したパブリッシュメッセージに含まれるキャッシュ可否情報を保存する。
そして、ルートノードは、ユーザノードから検索要求メッセージを受信すると、インデックス情報とともに、キャッシュ可否情報を返信する。これにより、ユーザノードは、これから取得するコンテンツのキャッシュが許可されているか否かを判断することができる。
具体的なコンテンツ配信システムSの動作を説明する。本変形例に係るユーザ端末Tm−nの制御部41の処理は、図6及び図7に示す処理と概ね同様である。以下では、本変形例において、図6及び図7に示す処理と異なる点について説明する。
制御部41は、ステップS33において、検索要求対象のコンテンツのキャッシュ許否情報を抽出する。具体的に、制御部41は、受信した検索要求メッセージに含まれるコンテンツIDに対応付けて記憶部42に記憶されているキャッシュ許否情報を取得する。次いで、制御部41は、キャッシュ許否情報とインデックス情報とを含む検索応答メッセージを、検索要求メッセージの送信元のユーザノードに送信する。
制御部41は、ステップS27において、事前に受信してある検索応答メッセージに含まれるキャッシュ可否情報を解析する。そして、制御部41は、キャッシュ可否情報の解析結果に基づいて、コンテンツ要求応答メッセージとして受信したコンテンツがキャッシュ可能であるか否かを判定する(ステップS28)。
本変形例に係るエッジサーバSEmの制御部21の処理は、図8及び図9に示す処理と概ね同様である。そして、本変形例において、図8及び図9に示す処理と異なる点は、上記説明した本変形例に係るユーザ端末Tm−nの場合と同様である。従って、詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本変形例によれば、ユーザ端末Tm−nの制御部41が、ルートノードから、インデックス情報と、コンテンツを保存することの許否を示すキャッシュ可否情報と、を取得する。そして、制御部41が、インデックス情報に基づいてコンテンツの取得先のコンテンツ保持ノードを決定する。また、制御部41が、キャッシュ可否情報に基づいて、取得されたコンテンツが本編コンテンツであるか又はCMコンテンツであるかを判断する。従って、コンテンツ保持ノードを示すインデックス情報を保存しているルートノードからユーザ端末Tm−nが当該インデックス情報を取得する場合に、当該ユーザ端末Tm−nがコンテンツを保存することの許否を示す情報を取得する。よって、コンテンツを保存して良いか否かをルートノードで管理することができる。
なお、上記実施形態においては、本編コンテンツを著作権管理指定がなされたコンテンツとし、CMコンテンツを著作権管理指定がなされていないコンテンツとしていた。しかしながら、一部又は全部の本編コンテンツを著作権管理しないコンテンツとし、一部又は全部のCMコンテンツを著作権管理するコンテンツとしても良い。
また、上記実施形態においては、本編コンテンツであるか又はCMコンテンツであるかによって、ユーザ端末Tm−nによる保存が禁止されるコンテンツと許可されるコンテンツとが切り分けられていた。しかしながら、これとは別の視点でユーザ端末Tm−nによる保存が許可されるか否かを切り分けても良い。例えば、著作権管理するコンテンツであるか否かによって切り分けても良い。
また、上記実施形態においては、動画データに対して保存禁止コンテンツ及び保存許可コンテンツを適用していた。しかしながら、例えば、静止画データ、音声データ、テキストデータ、電子文書等のデータやアプリケーションプログラム等に対して、保存禁止コンテンツ及び保存許可コンテンツを適用しても良い。
また、上記実施形態においては、視聴ログに対して個人情報を適用し、視聴ログに基づいてユーザ端末Tm−nが取得するコンテンツを決定していた。しかしながら、例えば、ユーザのプロフィール情報等に対して個人情報を適用しても良い。
また、上記実施形態においては、オーバーレイネットワークに、DHTを利用したピアツーピアネットワークが適用されていたが、これに限られるものではない。例えば、他のピアツーピアシステム、又は、オーバーレイネットワークを用いたシステムが適用されても良い。DHTを利用しないピアツーピアシステムとしては、例えば、ハイブリッド型のピアツーピアシステムがある。ハイブリッド型のピアツーピアシステムにおいては、コンテンツを保存するノードの情報を管理するサーバ装置に対して本発明の管理装置が適用される。また、上記実施形態の本編コンテンツは、ネットワーク上に接続された所定のサーバにより管理されても良い。この場合、各ノードNnは、上記実施形態のエッジサーバの代わりに、前記所定のサーバから本編コンテンツを取得し、オーバーレイネットワークから広告コンテンツを取得する。
21 制御部
22 記憶部
23 バッファメモリ
24 通信部
25 バス
41 制御部
42 記憶部
43 バッファメモリ
44 デコーダ部
45 映像処理部
46 表示部
47 音声処理部
48 スピーカ
49 通信部
50 入力部
51 バス
ST 投入サーバ
SEm エッジサーバ
Tm−n ユーザ端末
SW Webサーバ
GWm ゲートウエイ
NW ネットワーク
NAm アクセスネットワーク
NS 配信センターネットワーク
PW P2Pネットワーク
S コンテンツ配信システム

Claims (12)

  1. 複数のコンテンツが複数のノード装置間で送受信される情報通信システムであって、
    前記情報通信システムは、
    前記複数のノード装置と、
    前記ノード装置によるコンテンツの取得を支援し、前記ノード装置にコンテンツを保存することが禁止された保存禁止コンテンツを記憶する記憶手段を備えた1つ以上のサポート装置と、
    を備え、
    前記ノード装置にコンテンツを保存することが許可された保存許可コンテンツを前記ノード装置間で送受信することを可能とするオーバーレイネットワークが構築され、
    前記ノード装置は、
    前記保存禁止コンテンツを取得する場合には、前記サポート装置から取得し、前記保存許可コンテンツを取得する場合には、前記オーバーレイネットワークから取得する取得手段を備えることを特徴とする情報通信システム。
  2. 複数のコンテンツが複数のノード装置間で送受信される情報通信システムにおけるノード装置であって、
    前記情報通信システムは、
    前記複数のノード装置と、
    前記ノード装置によるコンテンツの取得を支援し、前記ノード装置にコンテンツを保存することが禁止された保存禁止コンテンツを記憶する記憶手段を備えた1つ以上のサポート装置と、
    を備え、
    前記ノード装置にコンテンツを保存することが許可された保存許可コンテンツを前記ノード装置間で送受信することを可能とするオーバーレイネットワークが構築され、
    前記ノード装置は、
    前記保存禁止コンテンツを取得する場合には、前記サポート装置から取得し、前記保存許可コンテンツを取得する場合には、前記オーバーレイネットワークから取得する取得手段を備えることを特徴とするノード装置。
  3. 請求項2に記載のノード装置において、
    前記取得手段は、取得すべきコンテンツが前記保存禁止コンテンツであるか又は前記保存許可コンテンツであるかを判定する判定手段を備え、
    前記取得手段は、前記判定手段により、取得すべきコンテンツが前記保存禁止コンテンツであると判定された場合には、当該コンテンツを前記サポート装置から取得し、前記判定手段により、取得すべきコンテンツが前記保存許可コンテンツであると判定された場合には、当該コンテンツを前記オーバーレイネットワークから取得することを特徴とするノード装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のノード装置において、
    前記保存禁止コンテンツは、著作権管理の指定がなされたコンテンツであり、
    前記保存許可コンテンツは、著作権管理の指定がなされていないコンテンツであることを特徴とするノード装置。
  5. 請求項2乃至4の何れか1項に記載のノード装置において、
    前記保存禁止コンテンツは、コンテンツの配信者にとって主要なコンテンツであり、
    前記保存許可コンテンツは、広告用のコンテンツであることを特徴とするノード装置。
  6. 請求項2乃至5の何れか1項に記載のノード装置において、
    前記コンテンツには、夫々識別情報が割り当てられており、
    前記取得手段は、前記保存禁止コンテンツと前記保存許可コンテンツとで構成されるコンテンツを取得する場合、前記保存禁止コンテンツの識別情報に基づいて前記サポート装置から当該保存禁止コンテンツを取得し、前記保存許可コンテンツの識別情報に基づいて前記オーバーレイネットワークから当該保存許可コンテンツを取得することを特徴とするノード装置。
  7. 請求項2乃至6の何れか1項に記載のノード装置において、
    前記保存許可コンテンツは、広告用のコンテンツであり、
    ユーザの個人情報を取得する個人情報取得手段と、
    前記個人情報取得手段により取得された個人情報に基づいて、前記取得手段に取得させる広告用のコンテンツを決定する決定手段と、
    を更に備えることを特徴とするノード装置。
  8. 請求項2乃至7の何れか1項に記載のノード装置において、
    前記取得手段により取得されたコンテンツを所定の保存領域に保存する保存手段を更に備え、
    前記保存手段は、前記取得手段により前記保存禁止コンテンツが取得された場合には、前記保存禁止コンテンツを前記保存領域に保存させないことを特徴とするノード装置。
  9. 請求項8に記載のノード装置において、
    各コンテンツには、当該コンテンツを保存することの許否を示す第1の許否情報が付加されており、
    前記保存手段は、前記取得手段により取得されたコンテンツに付加された前記第1の許否情報に基づいて、当該コンテンツが前記保存禁止コンテンツであるか又は前記保存許可コンテンツであるかを判断することを特徴とするノード装置。
  10. 請求項8に記載のノード装置において、
    コンテンツを保存している前記ノード装置又は前記サポート装置の少なくとも何れか一方を示す保存装置情報を保存している管理装置から、前記保存装置情報と、コンテンツを保存することの許否を示す第2の許否情報と、を取得する保存装置情報取得手段を更に備え、
    前記取得手段は、前記保存装置情報取得手段により取得された前記保存装置情報に基づいてコンテンツの取得先を決定し、
    前記保存手段は、前記保存装置情報取得手段により取得された前記第2の許否情報に基づいて、前記取得手段により取得されたコンテンツが前記保存禁止コンテンツであるか又は前記保存許可コンテンツであるかを判断することを特徴とするノード装置。
  11. 複数のコンテンツが複数のノード装置間で送受信される情報通信システムにおける情報通信方法であって、
    前記情報通信システムは、
    前記複数のノード装置と、
    前記ノード装置によるコンテンツの取得を支援し、前記ノード装置にコンテンツを保存することが禁止された保存禁止コンテンツを記憶する記憶手段を備えた1つ以上のサポート装置と、
    を備え、
    前記ノード装置にコンテンツを保存することが許可された保存許可コンテンツを前記ノード装置間で送受信することを可能とするオーバーレイネットワークが構築され、
    前記ノード装置が、前記保存禁止コンテンツを取得する場合には、前記サポート装置から取得し、前記保存許可コンテンツを取得する場合には、前記オーバーレイネットワークから取得する取得工程を有することを特徴とする情報通信方法。
  12. 複数のコンテンツが複数のノード装置間で送受信される情報通信システムにおける情報通信プログラムであって、
    前記情報通信システムは、
    前記複数のノード装置と、
    前記ノード装置によるコンテンツの取得を支援し、前記ノード装置にコンテンツを保存することが禁止された保存禁止コンテンツを記憶する記憶手段を備えた1つ以上のサポート装置と、
    を備え、
    前記ノード装置にコンテンツを保存することが許可された保存許可コンテンツを前記ノード装置間で送受信することを可能とするオーバーレイネットワークが構築され、
    前記ノード装置に含まれるコンピュータに、
    前記保存禁止コンテンツを取得する場合には、前記サポート装置から取得し、前記保存許可コンテンツを取得する場合には、前記オーバーレイネットワークから取得する取得ステップを実行させることを特徴とする情報通信プログラム。
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