JP2008078996A - ツリー型コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、ノード装置、及びノード処理プログラム - Google Patents

ツリー型コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、ノード装置、及びノード処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008078996A
JP2008078996A JP2006255767A JP2006255767A JP2008078996A JP 2008078996 A JP2008078996 A JP 2008078996A JP 2006255767 A JP2006255767 A JP 2006255767A JP 2006255767 A JP2006255767 A JP 2006255767A JP 2008078996 A JP2008078996 A JP 2008078996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
data
distribution
node
content data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006255767A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Murakami
厚 村神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2006255767A priority Critical patent/JP2008078996A/ja
Publication of JP2008078996A publication Critical patent/JP2008078996A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ツリー型の配信システムに参加している複数のノード装置による、コンテンツ鍵を発行するサーバへのアクセス集中を防止することが可能なツリー型コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、ノード装置、及びノード処理プログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、複数のコンテンツデータが当該コンテンツデータ毎に異なるコンテンツ鍵により夫々暗号化されて複数のノード装置に分散保存されたコンテンツ分散保存システムで使用される前記コンテンツデータを、複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続されるツリー型コンテンツ配信システムにおいて配信する配信装置であって、前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を含む配信データを前記ツリー型コンテンツ配信システムにおける前記ノード装置に前記通信手段を介して配信する配信手段と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたピアツーピア(Peer to Peer(P2P))型の通信システムの技術分野に関する。
この種のピアツーピア型の通信システムにおいて、コンテンツデータを複数のノード装置に分散配置(分散保存)させておくコンテンツ分散保存システムが知られており、これにより、対故障性やアクセスの分散性を高められている。このように分散保存されたコンテンツデータの所在は、例えば特許文献1に開示されるような分散ハッシュテーブル(以下、DHT(Distributed Hash Table)という)を利用して効率良く検索可能になっている。当該DHTは、各ノード装置に記憶されており、当該DHTには、各種メッセージの転送先となるべき複数のノード装置を示すノード情報(例えば、IPアドレス及びポート番号を含む)が登録されている。
そして、コンテンツ分散保存システムに参加しているノード装置は、所望のコンテンツデータの取得を望む場合、当該コンテンツデータの所在を検索(発見)するためのメッセージ(クエリ)を他のノード装置に送出することにより、当該メッセージは、上記DHTにしたがって、複数の中継のノード装置により当該コンテンツデータの所在の管理元のノード装置に向かって転送され、最終的に当該メッセージが辿り着く上記管理元のノード装置からノード情報を取得することになる。これにより、当該メッセージを送出したノード装置は、上記検索に係るコンテンツデータを保存しているノード装置に対して、当該コンテンツデータを要求し、当該コンテンツデータの提供を受けることができる。
一方、従来から、例えば特許文献2に開示されるように、各ノード装置は上位階層(上流)のノード装置に接続し、当該上位階層のノード装置から送信されるストリームデータを受信し、それを下位階層(下流)のノード装置に転送(中継)するツリー型のコンテンツ配信システムも知られており、これにより、当該ツリー型のコンテンツ配信システムに参加している各ノード装置は、ストリーム配信されたコンテンツデータの提供を受けることができるようになっている。
特開2006−59133号公報 特開2006−33514号公報
ところで、今後、一つのノード装置が、上述したようなコンテンツ分散保存システムとツリー型の配信システムの双方に参加し、当該ノード装置が例えばコンテンツ分散保存システムにおいて取得したコンテンツデータを、ツリー型の配信システムにおいて配信する場合が想定される。
しかしながら、コンテンツ分散保存システムにおいて分散保存されたコンテンツデータが、コンテンツ毎に異なるコンテンツ鍵で暗号化されている場合に、上記ノード装置が、コンテンツ分散保存システムにおいて取得した、暗号化されたコンテンツデータを、ツリー型の配信システムにおいて配信すると、これを受信した下流のノード装置は、当該暗号を解除するためのコンテンツ鍵を、例えばコンテンツ鍵を発行するサーバにアクセスして取りに行く必要がある。ツリー型の配信システムにおいては、複数のノード装置においてコンテンツデータのストリーミング再生がほぼ同時に行われるため、コンテンツ鍵を発行するサーバへのアクセス集中が発生するという問題がある。
本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、ツリー型の配信システムに参加している複数のノード装置による、コンテンツ鍵を発行するサーバへのアクセス集中を防止することが可能なツリー型コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、ノード装置、及びノード処理プログラムを提供すること等を課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のコンテンツデータが当該コンテンツデータ毎に異なるコンテンツ鍵により夫々暗号化されて複数のノード装置に分散保存されたコンテンツ分散保存システムで使用される前記コンテンツデータを、複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続されるツリー型コンテンツ配信システムにおいて配信する配信装置であって、前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を含む配信データを前記ツリー型コンテンツ配信システムにおける前記ノード装置に前記通信手段を介して配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツ分散保存システムで使用される暗号化されたコンテンツデータを、ツリー型コンテンツ配信システムにおいて配信する場合に、当該コンテンツデータと、当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を含む配信データを配信するように構成したので、これを受信したノード装置はコンテンツ鍵を、例えばコンテンツ鍵を発行するサーバにアクセスして取りに行く必要が無いので、当該サーバへのアクセス集中を防止することができる。したがって、コンテンツ分散保存システムとツリー型コンテンツ配信システム間でより効率良くコンテンツデータを共用することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配信装置であって、前記配信データのうち少なくとも前記コンテンツ鍵は、配信データ暗号化鍵により暗号化されていることを特徴とする。
この発明によれば、上記配信データのうち少なくともコンテンツ鍵が配信データ暗号化鍵により暗号化されて配信されるので、配信データ暗号化鍵を取得していないノード装置のユーザ(例えば、視聴契約者以外のユーザ)への視聴防止を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の配信装置であって、前記配信データには、前記コンテンツデータの再生条件を示す再生条件情報が含まれていることを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツデータの再生制限をかけることができ、コンテンツ毎に異なる条件での販売が可能になる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の配信装置であって、前記再生条件情報には、当該コンテンツデータの再生を許可する回数又は期間を示す再生許可制限情報、又は当該コンテンツデータを再生するためにはライセンスデータを購入する必要があるか否かを示すライセンス購入情報が含まれていることを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツ毎により細かく再生制限をかけることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の配信装置であって、前記配信データには、当該配信データの保存を許可するか否かを示す保存可否情報が含まれていることを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツデータを再利用させるか否かを容易に制御することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の配信装置から配信された前記配信データを受信、又は他のノード装置により転送された前記配信データを受信するノード装置であって、前記受信した配信データを一時的に蓄積する蓄積手段と、前記蓄積された配信データに含まれるコンテンツデータを、当該配信データに含まれるコンテンツ鍵により復号して再生させる再生制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、配信データを受信したノード装置は、蓄積された配信データに含まれるコンテンツデータを、当該配信データに含まれるコンテンツ鍵により復号して再生させるように構成したので、当該ノード装置は、コンテンツ鍵を例えば当該コンテンツ鍵を発行するサーバにアクセスして取りに行く必要が無いので、当該サーバへのアクセス集中を防止することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の配信装置から配信された前記配信データを受信、又は他のノード装置により転送された前記配信データを受信するノード装置であって、配信データ暗号化鍵を記憶する暗号化鍵記憶手段と、前記受信した配信データに含まれる少なくともコンテンツ鍵を、前記配信データ暗号化鍵により復号するコンテンツ復号手段と、前記受信した配信データに含まれるコンテンツデータ及び前記復号されたコンテンツ鍵を一時的に蓄積する蓄積手段と、前記蓄積されたコンテンツデータを、前記蓄積されたコンテンツ鍵により復号して再生させる再生制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、配信データ暗号化鍵を記憶していないノード装置のユーザ(例えば、視聴契約者以外のユーザ)への視聴防止を図ることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載のノード装置において、前記配信データに、当該配信データの保存を許可することを示す保存可否情報が含まれている場合、当該配信データを記録媒体に記録保存させる記録制御手段を更に備えることを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツデータを再利用させるか否かを容易に制御することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のノード装置において、前記再生制御手段は、前記記録媒体に記録保存された前記コンテンツデータを前記コンテンツ鍵により復号して再生させることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項6乃至9の何れか一項に記載のノード装置において、前記配信データに、前記コンテンツデータの再生条件を示す再生条件情報が含まれている場合、前記再生制御手段は、当該再生条件情報に示される再生条件にしたがって前記コンテンツデータを前記コンテンツ鍵により復号して再生させることを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツデータの再生制限をかけることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項6乃至10の何れか一項に記載のノード装置において、前記配信データに、前記コンテンツデータを再生するためにはライセンスデータを購入する必要があることを示すライセンス購入情報が含まれている場合に、ライセンスデータを管理するライセンスサーバに通信手段を介して接続し、当該ライセンスデータを取得するライセンスデータ取得手段を更に備えることを特徴とする。
この発明によれば、ライセンスデータを購入することを条件としてコンテンツデータを再生させることができる。
請求項12に記載の発明は、請求項6又は7に記載のノード装置において、過去に受信された前記コンテンツデータの保存指示を、ユーザから受け付ける保存指示受付手段と、前記保存指示されたコンテンツデータが、前記蓄積手段に蓄積されている場合には、当該コンテンツデータを記録媒体に記録保存させる記録制御手段と、を更に備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項6又は7に記載のノード装置において、過去に受信された前記コンテンツデータの保存指示を、ユーザから受け付ける保存指示受付手段と、前記保存指示されたコンテンツデータが、前記蓄積手段に蓄積されていない場合には、前記コンテンツ分散保存システムにおいて当該コンテンツデータを保存しているノード装置に通信手段を介して接続し、当該コンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得手段と、前記取得されたコンテンツデータを記録媒体に記録保存させる記録制御手段と、を更に備えることを特徴とする。
この発明によれば、コンテンツデータが蓄積手段から既に消去されている場合であっても、コンテンツ分散保存システムにおけるノード装置から非常に効率良くそのコンテンツデータを取得することができる。
請求項14に記載の配信処理プログラムの発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の配信装置として機能させることを特徴とする。
請求項15に記載のノード処理プログラムの発明は、請求項6乃至13の何れか一項に記載のノード装置として機能させることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、コンテンツデータを配信する配信装置を最上位として複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記配信装置から配信されたコンテンツデータが上位階層の前記ノード装置から下位階層のノード装置に順次転送されるようにしたツリー型コンテンツ配信システムにおいて、前記配信装置は、複数のコンテンツデータが当該コンテンツデータ毎に異なるコンテンツ鍵により夫々暗号化されて複数のノード装置に分散保存されたコンテンツ分散保存システムで使用される前記コンテンツデータと、当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を含む配信データを前記ツリー型コンテンツ配信システムにおける前記ノード装置に前記通信手段を介して配信する配信手段と、を備え、前記配信装置から配信された前記配信データを受信、又は他のノード装置により転送された前記配信データを受信するノード装置は、前記受信した配信データを一時的に蓄積する蓄積手段と、前記蓄積された配信データに含まれるコンテンツデータを、当該配信データに含まれるコンテンツ鍵により復号して再生させる再生制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、コンテンツデータを配信する配信装置を最上位として複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記配信装置から配信されたコンテンツデータが上位階層の前記ノード装置から下位階層のノード装置に順次転送されるようにしたコンテンツ配信方法において、前記配信装置が、複数のコンテンツデータが当該コンテンツデータ毎に異なるコンテンツ鍵により夫々暗号化されて複数のノード装置に分散保存されたコンテンツ分散保存システムで使用される前記コンテンツデータと、当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を記憶する工程と、前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を含む配信データを前記ツリー型コンテンツ配信システムにおける前記ノード装置に前記通信手段を介して配信する工程と、を備え、前記配信装置から配信された前記配信データを受信、又は他のノード装置により転送された前記配信データを受信するノード装置が、前記受信した配信データを一時的に蓄積する工程と、前記蓄積された配信データに含まれるコンテンツデータを、当該配信データに含まれるコンテンツ鍵により復号して再生させる工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、コンテンツ分散保存システムで使用される暗号化されたコンテンツデータを、ツリー型コンテンツ配信システムにおいて配信する場合に、当該コンテンツデータと、当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を含む配信データを配信するように構成したので、これを受信したノード装置はコンテンツ鍵を、例えばコンテンツ鍵を発行するサーバにアクセスして取りに行く必要が無いので、当該サーバへのアクセス集中を防止することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、通信システムに本発明を適用した場合の実施形態である。
1.通信システムの構成等
始めに、図1等を参照して、本実施形態に係る通信システムの概要構成等について説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。
図1の下部枠101内に示すように、IX(Internet eXchange)3、ISP(Internet Service Provider)4a,4b、DSL(Digital Subscriber Line)回線事業者(の装置)5a,5b、FTTH(Fiber To The Home)回線事業者(の装置)6、及び通信回線(例えば、電話回線や光ケーブル等)7等によって、インターネット等のネットワーク(現実世界の通信ネットワークであり、通信手段の一例)8が構築されている。なお、図1の例におけるネットワーク(通信ネットワーク)8には、データ(パケット)を転送するためのルータが、適宜挿入されているが図示を省略している。
このようなネットワーク8には、複数のノード装置(以下、「ノード」という)Nn(n=1,2,3・・・の何れか)が接続されている。また、各ノードNnには、固有の製造番号およびIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。このような製造番号およびIPアドレスは、複数のノード間で重複しないものである。
そして、本実施形態に係る通信システムSは、これらのノードNnのうち、図1の上部枠100内に示すように、何れか複数のノードNnの参加により形成されるピアツーピア方式のネットワークシステムとなっている。なお、図1の上部枠100内に示すネットワーク9は、既存のネットワーク8を用いて形成された仮想的なリンクを構成するオーバーレイネットワーク9(論理的なネットワーク)である。
更に、この通信システムSは、大別して、コンテンツ分散(型)保存システム(コンテンツ分散ストレージシステム)とツリー型コンテンツ配信システムに分けられる。
図2は、コンテンツ分散保存システムとツリー型コンテンツ配信システムの概念図である。
コンテンツ分散保存システムSX1においては、暗号化されたコンテンツデータCj(j=1,2,3・・・の何れか)が、該システムSX1に参加している複数のノードNnに分散保存(コンテンツデータCjを保存するノードは任意であり、例えば、ノードN1,N3,及びN5等に保存)されるようになっており、一のノードNn(例えば、ノードN1)が他のノードNn(例えば、ノードN10)からの要求に応じて自己が保存しているコンテンツデータCjを、ネットワーク8を介して送信するようになっている。かかるコンテンツデータCjの投入(つまり、当該コンテンツデータCjがコンテンツ分散保存システムSX1におけるノードNnに初めて保存されること)は、例えばコンテンツ投入サーバSA1により行われる。
一方、ツリー型コンテンツ配信システムSX2においては、配信装置の一例としてのノードN10(なお、接続態様管理サーバSA3の機能を有するコンテンツ配信サーバであっても良い)を最上位(頂点)として、該システムSX2に参加している複数のノードNn(図2の例では、ノードN11〜N17・・・)が複数の階層を形成しつつネットワーク8を介してツリー状に接続され、ノードN10により配信(放送)されたコンテンツデータCjを含む放送ストリームが、上位階層のノードNn(例えば、ノードN10等)から下位階層のノードNn(例えば、ノードN15等)に順次転送されるようになっている。かかるコンテンツデータCjは、例えばコンテンツ投入サーバSA1によりノードN10に投入されることになる。
ここで、各ノードNnは、コンテンツ分散保存システムSX1とツリー型コンテンツ配信システムSX2の何れか一方に参加するだけでなく、双方に参加することが可能になっている。図2の例では、ノードN10が双方のシステムに参加しており、これにより、ノードN10は、コンテンツ分散保存システムSX1における、あるノードNnから取得したコンテンツデータCjをツリー型コンテンツ配信システムSX2において配信することが可能になっている。
1−1.コンテンツ分散保存システムSX1の構成及び機能等
次に、図2等を参照して、コンテンツ分散保存システムSX1について説明する。
コンテンツ分散保存システムSX1は、特定のアルゴリズム、例えば、DHT(Distributed Hash Table)を利用したアルゴリズムにより実現される。そして、コンテンツ分散保存システムSX1に参加している各ノードNnには、固有の識別情報であるノードIDが割り当てられており、当該ノードIDは、例えば、各ノードNnに個別に割り当てられたIPアドレス或いは製造番号を共通のハッシュ関数(例えば、SHA−1等)によりハッシュ化した値(例えば、bit長が160bit)であり、図2に示すような一つのID空間に偏りなく分散して配置されることになる。
なお、コンテンツ分散保存システムSX1への参加は、参加していないノードNn(例えば、ノードN8)が、参加している任意のノードNn(例えば、当該システムSX1に常時参加しているコンタクトノード)に対して参加要求を示す参加メッセージを送信することによって行われる。
上記のように共通のハッシュ関数により求められた(ハッシュ化された)ノードIDは、当該IPアドレス或いは製造番号が異なれば、同じ値になる確率が極めて低いものである。また、このノードIDは、ノードの最大運用台数を収容できるだけのbit数を持たせる必要がある。例えば、128bitの番号とすれば、2^128=340×10^36台のノードを運用できる。なお、ハッシュ関数については公知であるので詳しい説明を省略する。
また、各ノードNnは、夫々、DHTを用いたルーティングテーブルを保持している。このルーティングテーブルは、コンテンツ分散保存システムSX1上における各種メッセージの転送先を規定しており、具体的には、ID空間内で適度に離れたノードNnのノードID、IPアドレス及びポート番号を含むノード情報(転送先ノード情報)が複数登録されている。
コンテンツ分散保存システムSX1に参加している1台のノードNnは、該システムSX1に参加している全てのノードNnのうち、必要最低限のノードNnのノード情報をルーティングテーブルに登録しておき、ノード情報を知らない(記憶していない)ノードNnについては、各ノードNn間で互いに各種メッセージを転送し合って届けてもらうようになっている。
ここで、図3及び図4を参照して、DHTを用いたルーティングテーブルについて詳しく説明する。
図3は、ノードN2が保持するDHTを用いたルーティングテーブルの一例を示す図であり、図4は、DHTのID空間の一例を示す概念図である。
なお、図3及び図4の例においては、説明の便宜上、ノードIDのbit長を2bit×3桁=6bitとし、各桁を4進数(0〜3の整数)で表している(実際には、もっと長いbit長を用い、各桁も例えば4bitに区切って0〜fの16進数で表現する)。
図3の例において、DHTを用いたルーティングテーブルは、レベル1〜レベル3のテーブルからなり(複数のレベルに区分されており)、各レベルのテーブルエントリーには、エリア毎に、ノード情報として、ノードIDとこれに対応するノードNnのIPアドレス及びポート番号が対応付けられて登録されている。各レベルのテーブルにおける各エリアは、DHTのノードID空間を分割することにより得られるエリアである。例えば、図4に示すように、レベル1では、DHTのID空間全体が4分割され、“000”〜“033”のノードIDが存在するエリアを0XXのエリア、“100”〜“133” のノードIDが存在するエリアを1XXのエリア、“200”〜“233” のノードIDが存在するエリアを2XXのエリア、“300”〜“333” のノードIDが存在するエリアを3XXのエリアとする。また、レベル2では、レベル1のエリア(つまり、0XX〜3XXのエリア)が更に4分割、例えば1XXのエリアが4分割され、“100”〜“103” のノードIDが存在するエリアを10Xのエリア、“110”〜“113” のノードIDが存在するエリアを11Xのエリア、“120”〜“123” のノードIDが存在するエリアを12Xのエリア、“130”〜“133” のノードIDが存在するエリアを13Xのエリアとする。
そして、例えば、ノードN2のノードIDが“122”とすると、図3に示すように、かかるノードN2のレベル1における1XXのエリア(自己(つまり、自ノード)が存在するエリア)のテーブルには、自己のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録され、自己が存在しないエリア(つまり、0XXのエリア、2XXのエリア、及び3XXのエリア)には、夫々、他の任意のノードNnのノードID及びIPアドレス等が登録されている。
また、かかるノードN2のレベル2における12Xのエリア(自己が存在するエリア)のテーブルには、図3に示すように、自己のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録され、自己が存在しないエリア(つまり、10Xのエリア、11Xのエリア、及び13Xのエリア)等には、夫々、他の任意のノードNnのノードID及びIPアドレス等が登録されている。
更に、かかるノードN2のレベル3には、図3に示すように、ノードIDが“120”〜“122”のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録されている。
なお、図3及び図4の例では、ノードIDのbit長を3桁×2bitとしたので、レベル1〜3の3レベル分のテーブルで網羅できるが、ノードIDのbit長が増せば、その分のテーブルが必要となる(例えば、ノードIDのbit長を16桁×4bitとした場合、16レベル分のテーブルが必要となる)。
このように、本実施形態におけるDHTを用いたルーティングテーブルでは、レベルが上がるほど、エリアが狭まっていくようになっている。
また、このようなDHTは、例えば、未参加のノードがコンテンツ分散保存システムSX1に参加する際に与えられることになる。
ところで、コンテンツ分散保存システムSX1においては、様々なコンテンツ(例えば、映画や音楽等)データが、コンテンツデータ毎に異なるコンテンツ鍵(コンテンツデータの暗号化ないし復号するための鍵データ)により夫々暗号化されて複数のノードNnに分散して保存(格納)されている(言い換えれば、暗号化されたコンテンツデータCjが複製されその複製情報であるレプリカが分散保存されている)。また、各コンテンツデータCjの暗号化は、例えばコンテンツ投入サーバSA1による上述した投入の際に行われる。
なお、コンテンツデータCjは、コンテンツ分散保存システムSX1に参加している複数のノードNn間で共用すべきプログラムやデータファイル等であっても良く、特に限定されるものではない。
例えば、ノードN1及びノードN5には、タイトルがXXXの楽曲のコンテンツデータCjが保存されており、一方、ノードN3には、タイトルがYYYの楽曲のコンテンツデータCjが保存されるというように、複数のノードNn(以下、「コンテンツ保持ノード」という)に分散されて保存される。
また、これらのコンテンツデータCjには、夫々、コンテンツ名(タイトル)及びコンテンツID(コンテンツ毎に固有の識別情報)等の情報が付加されている。このコンテンツIDは、例えば、コンテンツ名+任意の数値(或いは、当該コンテンツデータCjの先頭数バイトでも良い)が、上記ノードIDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成される(ノードIDと同一のID空間に配置)。或いは、システム運営者が、コンテンツ毎に一意のID値(ノードIDと同一ビット長)を付与しても良い。この場合は、コンテンツ名とそのコンテンツIDの対応が書かれた「コンテンツリスト」がコンテンツ分散保存システムSX1に参加している全ノードNnに配布される。
また、このように分散保存されているコンテンツデータCjの所在、つまり、当該コンテンツデータCjを保存したノードNnのノード情報(例えば、IPアドレス及びポート番号等を含む)と当該コンテンツデータCjに対応するコンテンツID等の組が含まれるインデックス情報が、当該コンテンツデータCjの所在の管理元としてのノードNn(以下、「ルートノード」、又は「コンテンツ(コンテンツID)のルートノード」という)等により記憶(インデックスキャッシュに記憶)、管理されるようになっている。
例えば、タイトルがXXXの楽曲のコンテンツデータCjのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードN4により管理され、タイトルがYYYの楽曲のコンテンツデータCjのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードN6により管理される。つまり、コンテンツ毎にルートノードが分けられるので負荷分散が図らており、しかも、同一のコンテンツデータCj(コンテンツIDが同一)が、夫々、複数のコンテンツ保持ノードに保存されている場合であっても、かかるコンテンツデータCjのインデックス情報は、一つのルートノードで管理することができる。また、このようなルートノードは、例えば、コンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有するノードNnであるように定められる。
そして、あるノードNnのユーザが、所望するコンテンツデータCjを取得したい場合、当該コンテンツデータCjの取得を望むノードNn(以下、「ユーザノード」という)は、当該ユーザにより選択(例えば、全てのノードNnに配信されているコンテンツリスト(コンテンツ名とコンテンツID等が記述されており、例えばコンテンツリスト管理サーバ(図示せず)にて管理される)から選択)されたコンテンツデータCjのコンテンツID及び自己のノード情報を含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージ(クエリ)を生成し、これを自己のDHTを用いたルーティングテーブルにしたがって他のノードNnに対して送出する。つまり、ユーザノードは、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを、ルートノードに向けて送出する。これにより、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによって最終的にルートノードに到着することになる。
なお、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDは、ユーザノードによって、コンテンツ名が上記共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成されるようにしても良い。
図5は、ユーザノードから送出されたコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージの流れの一例を、DHTのID空間にて示した概念図である。
図5の例において、例えば、ユーザノードであるノードN2は、自己のDHTのレベル1のテーブル(図3に示すDHTを用いたルーティングテーブルとは無関係)を参照して、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有する例えばノードN3のノード情報に含まれるIPアドレス及びポート番号を取得し、そのIPアドレス及びポート番号宛てに、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを送信する。
これに対して、ノードN3は、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信し、自己のDHTのレベル2のテーブルを参照して、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有する例えばノードN4のノード情報に含まれるIPアドレス及びポート番号を取得し、そのIPアドレス及びポート番号宛てに、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを転送する。
これに対して、ノードN4は、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信し、自己のDHTのレベル3のテーブルを参照して、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDが自分である、つまり、自分がそのコンテンツIDのルートノードであることを認識すると、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDに対応するインデックス情報をインデックスキャッシュから取得して、当該インデックス情報を、該コンテンツ所在問合せメッセージの送信元であるユーザノードに対して返信する。これにより、ユーザノードは、所望のコンテンツデータCjを保存している上記コンテンツ保持ノードである例えばノードN1に接続して、コンテンツ送信要求メッセージ(コンテンツデータCjの送信要求を示す要求情報)を送信し、そこから当該コンテンツデータCjの提供を受けることが可能になる。
或いは、ルートノードであるノードN4は、当該インデックス情報に含まれるノード情報に示されたコンテンツ保持ノードに対してコンテンツ送信要求メッセージ(ユーザノードのノード情報を含み、当該ユーザノードに対してコンテンツデータCjの送信要求を示す要求情報)を送信する。これにより、ユーザノードは、上記コンテンツ保持ノードである例えばノードN1に接続して当該コンテンツデータCjの提供を受けることが可能になる。
なお、上記ユーザノードは、コンテンツ所在問合せメッセージがルートノードに辿り着くまでの間に、当該ルートノードと同じインデックス情報をキャッシュしている中継ノード(例えば、ノードN3のキャッシュノード)から当該インデックス情報を取得(受信)することもできる。
このようにしてコンテンツデータCjを取得、保存したユーザノードは、ライセンスサーバSA2(コンテンツ鍵を発行するサーバとしての機能を有する)に接続して、当該取得したコンテンツデータCjのコンテンツ鍵を要求することにより、当該ライセンスサーバSA2から提供されたコンテンツ鍵を用いてコンテンツデータCjを復号し再生出力することになる。
また、当該ユーザノードは、当該コンテンツデータCjを保存したことをそのルートノードに知らせるために(言い換えれば、自己が当該コンテンツデータCjを保持していることを、該システムSX1に参加している他のノードNnに対して公開するために)、そのコンテンツデータCjのコンテンツID及び自己のノード情報等が含まれるパブリッシュ(登録通知)メッセージ(コンテンツデータを保存したので、ノード情報等の登録の要求を示す登録メッセージ)を生成し、該パブリッシュメッセージを、そのルートノードに向けて送出する。これにより、パブリッシュメッセージは、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージと同じように、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによってルートノードに到着することになり、該ルートノードは、受信したパブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報を登録(インデックスキャッシュ領域に記憶)することになる。こうして、上記ユーザノードは、新たに、上記コンテンツデータCjを保持するコンテンツ保持ノードとなる。
なお、上記パブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報は、ルートノードに至るまでの転送経路における中継ノードにおいても登録(キャッシュ)される。
1−2.ツリー型コンテンツ配信システムSX2の構成及び機能等
次に、図2及び図6等を参照して、ツリー型コンテンツ配信システムSX2について説明する。
図6は、ツリー型コンテンツ配信システムSX2においてコンテンツデータCjを含む放送ストリームが配信される様子を示す図である。
本実施形態に係るツリー型コンテンツ配信システムSX2では、最上位の例えばノードN10は、例えばコンテンツ分散保存システムSX1において他のノードNn(コンテンツ保持ノード)から取得した(或いは、コンテンツ投入サーバSA1により投入された)コンテンツデータCj(既にコンテンツ鍵Kjにより暗号化されている)と、当該コンテンツデータCjを復号するためのコンテンツ鍵(ライセンス鍵ともいう)Kjを含むライセンス証データ(以下、「ライセンス証」という)Rjとをセットにした配信データとしてのコンテンツモジュールMjを、図6に示すように、配信データ暗号化鍵としてのストリーム暗号化鍵Kmにより暗号化し、例えば放送ストリームとしてストリーミング方式で配信するようになっている。なお、かかるコンテンツ鍵Kjを含むライセンス証Rjは、コンテンツモジュールMjの配信元であるノードN10により、配信前に例えばライセンスサーバSA2から取得される。また、コンテンツ投入サーバSA1によりコンテンツデータCjが投入される場合には、当該コンテンツデータCjと共にライセンス証Rjが投入されるものであっても良い。
このように、コンテンツデータCjと共にそのコンテンツ鍵KjがノードN10により一緒に配信されることで、コンテンツデータCjを受信したノードNnが、その都度、コンテンツ鍵を発行するサーバにそのコンテンツ鍵Kjを取りに行く必要が無いので、コンテンツ鍵を発行するサーバへのアクセス集中を防止することができる。ただし、コンテンツデータCjと共にそのコンテンツ鍵Kjが一緒に配信されることで、コンテンツデータCjを受信したノードNnのユーザならば誰でも(例えば、視聴契約者以外でも)コンテンツデータCjの視聴が可能になってしまうので、これを防ぐためにストリーム暗号化鍵KmによりコンテンツモジュールMjを暗号化して配信するのである。なお、視聴契約者以外への視聴防止を図るには、少なくともコンテンツ鍵Kjをストリーム暗号化鍵Kmにより暗号化すれば良い。
ここで、ストリーム暗号化鍵Kmは、例えば、放送チャンネル毎の視聴契約に基づき、予めノードNnに配布(例えばストリーム暗号化鍵発行サーバから、上記視聴契約を行ったユーザのノードNnに送信)されるようになっている。なお、ツリー型コンテンツ配信システムSX2におけるツリー状のトポロジー(接続態様)は、放送チャンネル毎に形成される(図2に示す例では、1つの放送チャンネルのみを示している)ようになっている(但し、一つの配信装置(図2の例では、ノードN10)が複数の放送チャンネルを賄う場合もある)。
そして、ノードN10から配信された放送ストリームは、上位階層のノードNnから下位階層のノードNnに順次転送されるが、途中経路の各ノードNn(例えば、ノードN11)は、図6に示すように、受信したコンテンツモジュールMjを、下位階層のノードNnがあればこれに転送しつつ、ストリーム暗号化鍵Kmにより復号してバッファリング(リングバッファメモリに書き込んで(図6に示す“Write”の位置から書き込み)一時的に蓄積)するようになっている。また、当該各ノードNnは、リングバッファメモリに蓄積されたコンテンツデータCjを読み出し(図6に示す“Read”の位置から読み出し)、上記ライセンス証Rjに含まれるコンテンツ鍵Kjにより復号して再生出力するようになっている。なお、図6に示す例では、ノードN11におけるリングバッファメモリには、コンテンツモジュールM1〜M5が蓄積されており、配信されてきたコンテンツモジュールM6が復号され、リングバッファメモリに格納されるようとしている。
また、コンテンツモジュールMjに含まれるライセンス証Rjには、コンテンツ鍵Kjの他にも、当該コンテンツモジュールMjの保存を許可するか否かを示す保存可否情報、及びコンテンツモジュールMjに含まれるコンテンツデータCjの再生条件を示す再生条件情報が含まれている。この再生条件情報には、当該コンテンツデータCjの再生を許可する回数又は期間を示す再生許可制限情報、又は当該コンテンツデータCjを再生するためにはライセンスデータ(例えば、再生許可制限情報が記述されている)を購入する必要があるか否かを示すライセンス購入情報が含まれている。
そして、上記受信したライセンス証Rjに含まれる保存可否情報が当該コンテンツモジュールMjの保存を許可することを示す場合、当該ノードNnは、当該コンテンツモジュールMjをハードディスク等の記録媒体に記録保存することができ、記録保存後にも、上記再生条件情報に示される再生条件にしたがって当該コンテンツデータCjをコンテンツ鍵Kjにより復号して再生出力可能になっている。一方、上記受信したライセンス証Rjに含まれる保存可否情報が当該コンテンツモジュールMjの保存を禁止することを示す場合、当該コンテンツモジュールMjの保存が禁止される。
また、コンテンツデータCjには、当該コンテンツデータCjのコンテンツID、タイトル、アーティスト名、及び宣伝広告情報等の情報が付加(コンテンツ鍵Kjで暗号化されることなく)される。なお、当該コンテンツデータCjのコンテンツID、タイトル、アーティスト名、及び宣伝広告情報等の情報がライセンス証Rjに含まれるように構成しても良い。
ところで、ツリー型コンテンツ配信システムSX2におけるツリー状のトポロジー(接続態様)は、例えば接続態様管理サーバSA3により管理(なお、コンテンツ配信サーバがコンテンツモジュールMjを配信する場合、上記トポロジーは当該コンテンツ配信サーバにより管理されても良い)される。具体的には、当該接続態様管理サーバSA3は、ツリー型コンテンツ配信システムSX2に参加している各ノードNnのノード情報(例えば、IPアドレス及びポート番号)、各ノードNn相互間の接続態様(トポロジー)及び接続状態等を含む接続状態情報を、データベースを用いて管理している。
そして、ツリー型コンテンツ配信システムSX2への参加は、参加していないノードNnが、接続態様管理サーバSA3に対して参加要求を示す参加メッセージを送信することによって行われる。接続態様管理サーバSA3は、当該参加メッセージに応じて、上記接続状態情報を用いて、当該未参加のノードNnが接続すべき接続先となるノードNnを選択し、当該選択したノードNnのノード情報等を含む接続先紹介メッセージ(接続先となるノードNnを紹介するための紹介情報の一例)を当該未参加のノードNnに対して送信する。例えば、接続態様管理サーバSA3は、当該ノードNnの下位階層として直接接続されているノードNnの数が接続許容数に満たないノードNnを特定(例えば、より上位階層に位置するノードNnを優先して特定)し、特定されたノードNnが複数ある場合には、それらのノードNnから例えば転送能力が最も高いノードNnを一つ特定して(それらのノードNnからランダムに一つ特定しても良い)、これを接続先となるノードNnとして選択する。
こうして、接続態様管理サーバSA3から接続先紹介メッセージを受信した未参加のノードNnは、当該接続先紹介メッセージに含まれるノード情報に基づき、既参加のノードNnとの接続を確立し、当該既参加のノードNnに対してコンテンツモジュールの転送要求を行う。これにより、未参加のノードNnは、新たに、ツリー型コンテンツ配信システムSX2に参加することになり、既参加のノードNnから転送(配信)されてきたコンテンツモジュールMjを受信することになる。
なお、未参加のノードNnは、初めてツリー型コンテンツ配信システムSX2に参加する場合ばかりでなく、電源OFFや通信不良等により自己が当該システムSX2から脱退し、その後、該システムSX2に再参加する場合、或いは、上位階層のノードNnが該システムSX2から脱退や転送停止によりコンテンツモジュールMjの転送が途切れた場合も、接続態様管理サーバSA3に対して参加メッセージを送信し、該接続態様管理サーバSA3から接続先紹介メッセージを取得することになる。
2.ノードNnの構成及び機能等
次に、図7を参照して、ノードNnの構成及び機能について説明する。
図7は、ノードNnの概要構成例を示す図である。
各ノードNnは、図7に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部11と、各種データ(例えば、コンテンツモジュールMj、インデックス情報、DHT等)及び各種プログラム等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成されたコンテンツ記憶手段としての記憶部12と、受信されたコンテンツモジュールMjをストリーム暗号化鍵Kmにより復号したり、コンテンツデータCjをコンテンツ鍵Kjにより復号するためのコンテンツ復号手段としての復号用アクセラレータ13と、復号されたコンテンツモジュールMjを一時的に蓄積する蓄積手段としてのバッファメモリ14と、復号されたコンテンツデータCjに含まれるビデオデータ(映像情報)及びオーディオデータ(音声情報)等をデコード(データ伸張等)するデコーダ部15と、当該デコードされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部(ビデオチップを含む)16と、当該映像処理部16から出力されたビデオ信号に基づき映像表示するCRT,液晶ディスプレイ等の表示部17と、上記デコードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号にD(Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する音声処理部18と、当該音声処理部18から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ19と、コンテンツデータCj及びライセンス証Rj(例えばライセンスサーバSA2から取得)を含むコンテンツモジュールMjをストリーム暗号化鍵Kmにより暗号化するための暗号化用アクセラレータ21と、暗号化鍵記憶手段としてのセキュアメモリ22と、ネットワーク8を通じて他のノードNn又はサーバSA1〜3との間の情報の通信制御を行うための通信部(ネットワークインターフェイス)23と、ユーザからの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部11に対して与える入力部(例えば、キーボード、マウス、或いは、操作パネル、リモコン等)24と、を備えて構成され、制御部11、記憶部12、バッファメモリ13、復号用アクセラレータ14、デコーダ部15、暗号化用アクセラレータ21、セキュアメモリ22、通信部23、及び入力部24は、バス25を介して相互に接続されている。なお、ノードNnとしては、パーソナルコンピュータ、STB(Set Top Box)、或いは、TV受信機等を適用可能である。また、暗号化用アクセラレータ21は、ツリー型コンテンツ配信システムSX2においてコンテンツモジュールMjの配信元となるノードNnにおいてのみ使用される。
また、記憶部12には、コンテンツ分散保存システムSX1に参加する際のアクセス先となるコンタクトノードのIPアドレス及びポート番号や、ライセンスサーバSA2及び接続態様管理サーバSA3等のIPアドレス及びポート番号が記憶されている。
また、バッファメモリ13は、例えばFIFO(First In First Out)形式の図6に示したようなリングバッファメモリからなり、受信され復号された新しいコンテンツモジュールMjにより、既に蓄積されている古いコンテンツモジュールMjが上書きされ逐次消去されるようになっている。
また、セキュアメモリ22は、耐タンパ性のある(つまり、非正規な手段による機密データの読み取りを防ぎ、簡単に解析できないようにタンパリング対策が施されている)メモリであり、例えば、放送チャンネル毎の視聴契約に基づきストリーム暗号化鍵発行サーバから取得したストリーム暗号化鍵Kmが記憶されている。このセキュアメモリ22は、視聴契約によりユーザに配布されるICカード内に設けられていても良い(この場合、例えばノードNnに設けられた図示しないICカードスロットに当該ICカードが挿入される)。
このような構成において、制御部11は、CPUが記憶部12等に記憶された上記ノード処理プログラム等を読み出して実行することにより、全体を統括制御し、コンテンツ分散保存システムSX1への参加により上述したユーザノード、中継ノード、ルートノード、キャッシュノード、及びコンテンツ保持ノードの少なくとも何れか一つのノードとしての処理を行うようになっている。また、制御部11は、ツリー型コンテンツ配信システムSX2への参加により、ツリーにおける何れかの階層に位置するノードNnとして処理を行い、例えば、最上位に位置する場合、コンテンツモジュールMjをストリーム暗号化鍵Kmにより暗号化して放送ストリームとして配信する配信手段等として機能し、又は、最上位以外に位置する場合、受信されたコンテンツモジュールMjをストリーム暗号化鍵Kmにより復号してバッファリングしたり、本発明における再生制御手段、ライセンスデータ取得手段、購入指示受付手段、及び記録制御手段等として機能するようになっている。
なお、上記ノード処理プログラムは、例えば、ネットワーク8上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい。
3.通信システムSの動作
次に、図8乃至図12等を参照して、本実施形態に係るツリー型コンテンツ配信システムSX2の動作について説明する。
図8(A)は、配信元のノードNnにおけるコンテンツモジュールMjの配信処理を示すフローチャートであり、図8(B)は、配信先のノードNnにおけるコンテンツモジュールMjの受信処理を示すフローチャートである。図9は、配信先のノードNnにおいて受信中及び受信済のコンテンツデータCjの情報を表示する表示画面例を示す図である。図10は、配信先のノードNnにおけるコンテンツモジュールMjの保存処理を示すフローチャートである。図11は、配信先のノードNnにおいて保存済のコンテンツデータCjの情報を表示する表示画面例を示す図である。図12は、配信先のノードNnにおける保存されたコンテンツデータCjの再生処理を示すフローチャートである。
(コンテンツモジュールMjの配信及び受信処理)
始めに、図8を参照して、コンテンツモジュールMjの配信及び受信処理を説明する。
図8(A)に示す処理は、コンテンツモジュールMjの配信元となるノードNnにおいて制御部11の制御の下で行われるものであり、例えば下位階層のノードNnからコンテンツモジュールMjの配信要求があった場合に開始される。
先ず、ステップS1におけるコンテンツモジュールMjの暗号化処理では、例えばコンテンツ分散保存システムSX1における他のノードNnから取得されたコンテンツデータCj(例えば、既にエンコードされている)と、当該コンテンツデータCjを復号するためのコンテンツ鍵Kjを含むライセンス証RjとをセットにしたコンテンツモジュールMjが、暗号化用アクセラレータ21によりストリーム暗号化鍵Kmを用いて暗号化される。
次いで、ステップS2におけるコンテンツモジュールMjの配信処理では、暗号化されたコンテンツモジュールMjが、データパケットに分割され例えば放送ストリームとしてストリーミング方式で、当該ノードNnに接続が確立されている(セッションが確立されている)下位階層のノードNn(例えば、図6の場合、ノードN11及びノードN12)に対して配信される。こうして配信されたコンテンツモジュールMjは、最下位階層のノードNnに向かって順次転送されることになる。
なお、図8(A)に示す処理は、配信すべきコンテンツモジュールMjが無くなるか、或いは、下位階層における全てのノードNnがツリー型コンテンツ配信システムSX2から脱退するまで、繰り返し行われることになる。
次に、図8(B)に示す処理は、上記コンテンツモジュールMjを受信するノードNnにおいて制御部11の制御の下で行われるものであり、例えば自己が上位階層のノードNnに対してコンテンツモジュールMjの配信要求(又は転送要求)を行ったときに開始される。
先ず、ステップS11におけるコンテンツモジュールMjの受信処理では、放送ストリームに含まれるコンテンツモジュールMjの複数のデータパケットが通信部23により受信され、それらのデータパケットがコンテンツモジュールMjに再構成される。
次いで、ステップS12におけるコンテンツモジュールMjの復号処理では、選択している放送チャンネルのストリーム暗号化鍵Kmがセキュアメモリ22から読み出され、上記受信されたコンテンツモジュールMjが、暗号化用アクセラレータ21により当該ストリーム暗号化鍵Kmを用いて復号された後、バッファメモリ13に蓄積されていく。
次いで、ステップS13におけるコンテンツモジュールMjの再生処理では、コンテンツデータCj及びそのコンテンツ鍵Kjがバッファメモリ13から読み出され、当該コンテンツデータCjが暗号化用アクセラレータ21により当該コンテンツ鍵Kjを用いて復号された後、デコーダ部15に送られデコードされて音声処理部18及びスピーカ19等を介して再生出力される(コンテンツデータCjがオーディオデータのみの場合、スピーカ19から音波として出力される。一方、コンテンツデータCjがビデオデータとオーディオデータを含む場合、スピーカ19から音波として出力され、且つ表示部17にその映像が表示される)。
次いで、ステップS14におけるコンテンツモジュールMjの転送処理は、下位階層のノードNnが自己に接続されている場合に行われ、受信されたコンテンツモジュールMjのデータパケットを有する放送ストリームを下位階層のノードNnに対して転送する。
なお、図8(B)に示す処理は、受信されるコンテンツモジュールMjが無くなるか、自己がツリー型コンテンツ配信システムSX2から脱退するまで、繰り返し行われることになる。
(コンテンツモジュールMjの保存処理)
次に、図9及び図10を参照して、コンテンツモジュールMjの保存処理を説明する。
図9に示す表示画面は、例えばユーザが入力部24を操作して受信済コンテンツ情報表示指示をした場合(当該受信済コンテンツ情報表示指示に応じた指示信号が制御部11に与えられた場合)に表示部17上に表示される。
図9に示す表示画面には、受信済コンテンツ情報表示領域17aと、受信中コンテンツ情報表示領域17bが設けられている。受信済コンテンツ情報表示領域17aには、受信済(過去に受信された)のコンテンツデータCjのタイトルリストが表示されている。各タイトル(図9の例では、コンテンツC1〜コンテンツC4)には、保存可否等を示す情報が対応付けられて表示されている。また、各コンテンツデータCjのタイトルには、夫々、保存指示ボタン171が指定可能に対応付けられて設けられている。なお、保存可否等が「可」及び「ライセンス購入要」であるコンテンツデータCjのタイトルにのみ、保存指示ボタン171が設けられるように構成しても良い。コンテンツデータCjのタイトルに対応付けてアーティスト名等を表示するように構成しても良い。
このように表示されるコンテンツデータCjのタイトルは、受信されたコンテンツモジュールMjがストリーム暗号化鍵Kmにより復号され、バッファメモリ13に格納される際に、コンテンツID、アーティスト名、及び宣伝広告情報等、並びにライセンス証Rjに含まれる保存可否情報及び再生条件情報と共に制御部11により取得され、例えば記憶部12に受信済コンテンツ情報として記憶される。そして、上記受信済コンテンツ情報表示指示があった場合に、当該受信済コンテンツ情報に含まれるタイトル等の情報が制御部11により取得されて受信済コンテンツ情報表示領域17aに表示されることになる。なお、受信済コンテンツ情報表示領域17aにタイトルが表示されているコンテンツデータCjを含むコンテンツモジュールMjは、未だバッファメモリ13に蓄積されている場合もあるが、後から受信されたコンテンツモジュールMjにより既に上書き消去されている場合もある。
また、コンテンツデータCjのタイトルに対応付けられた保存可否等における「可」は、対応するコンテンツデータCjを含むコンテンツモジュールMjの保存が許可されることを示しており、保存可否等における「不可」は、対応するコンテンツデータCjを含むコンテンツモジュールMjの保存が禁止されることを示しており、これらの情報は、ライセンス証Rjに含まれる保存可否情報に基づくものである。
また、コンテンツデータCjのタイトルに対応付けられた保存可否等における「ライセンス購入要」は、当該コンテンツデータCjを含むコンテンツモジュールMjを保存し、再生するためにはライセンスデータを購入する必要がある(言い換えれば、当該コンテンツデータCjを購入する必要がある)ことを示している。かかる「ライセンス購入要」は、当該コンテンツデータCjに対応する保存可否情報には保存が許可されることが示されているが、当該コンテンツデータCjに対応する再生条件情報において当該コンテンツデータCjの再生を許可する回数が1回のみとなっている(つまり、放送ストリーム受信時に1回のみ再生出力可能)、或いは当該コンテンツデータCjを再生するためにはライセンスデータを購入する必要があることが示されている場合に表示されるようになっている。
また、タイトルリストの右端には、スクロールバー172が設けられており、ユーザが入力部24を通じてスクロールバー172を操作することにより、当該タイトルリストに表示されていない受信済のコンテンツデータCjのタイトル等を表示することができる。
一方、受信中コンテンツ情報表示領域17bには、現在受信中のコンテンツモジュールM6に含まれるコンテンツデータC6のタイトル、アーティスト名(この例では、歌手名、作詞者名、作曲者名)及び宣伝広告情報の一例であるライブ情報が表示されるようになっており、当該コンテンツデータCjを含むコンテンツモジュールMjの保存可否(この例では、保存可能)が分かりやすく表示されている。
このように表示された図9に示す表示画面において、ユーザが入力部24を操作して所望の(記録保存したい)コンテンツデータCjに対応する保存指示ボタン171を指定すること(つまり、過去に受信されたコンテンツデータCjの保存指示)により、制御部11が当該保存指示を受け付けると、図10に示す保存処理が開始される。
先ず、制御部11は、当該保存指示されたコンテンツデータCjを含むコンテンツモジュールMjにおけるライセンス証Rjに含まれる保存可否情報を確認し、当該コンテンツモジュールMjが保存可能であるか否かを判別し(ステップS21)、保存可能でない(つまり、コンテンツモジュールMjの保存が禁止されることが示されている)場合には(ステップS21:N)、保存が禁止されていることを示すエラーメッセージを表示部17に表示させて(ステップS22)、当該処理を終了する。なお、保存可否等が「可」及び「ライセンス購入要」であるコンテンツデータCjのタイトルにのみ、保存指示ボタン171が設けられる場合には、ステップS21の処理は不要となり、ステップS23に進む。
一方、保存可能である(つまり、コンテンツモジュールMjの保存が許可されることが示されている)場合には(ステップS21:Y)、制御部11は、上記ライセンス証Rjに含まれる再生条件情報を確認し、ライセンス購入要であるか否かを判別し(ステップS23)、ライセンス購入要である場合には(ステップS23:Y)、ステップS24に進み、ライセンス購入要でない場合には(ステップS23:N)、ステップS25に進む。
ステップS24におけるライセンスデータ取得処理においては、当該ノードNnは、ライセンスデータを管理するライセンスサーバSA2にネットワーク8を介して接続し、当該コンテンツモジュールMjに対応するライセンスデータの購入要求を行う。これに対してライセンスサーバSA2は、当該ノードNnのユーザ認証処理及び決済処理(課金処理)を行った後、当該コンテンツモジュールMjに対応するライセンスデータ(例えば、再生許可制限情報が記述されている)を当該ノードNnに対して送信し、これにより、当該ノードNnは、当該ライセンスデータを取得する。こうして取得されたライセンスデータは、当該コンテンツモジュールMjにおけるライセンス証Rjに組み込まれることになる。従って、1回だけ視聴可能なコンテンツデータCjであっても、ライセンスデータを購入することで、記憶部12に記録保存させることができる。
ステップS25では、制御部11は、当該保存指示されたコンテンツデータCjを含むコンテンツモジュールMjが、バッファメモリ14に蓄積されているか否かを判別する。そして、当該コンテンツモジュールMjがバッファメモリ14に蓄積されている場合(ステップS25:Y)、制御部11は、コンテンツモジュールMjをバッファメモリ14から記憶部12に記録保存(HDに保存)させ(ステップS26)、当該処理を終了する。
一方、当該コンテンツモジュールMjがバッファメモリ14に蓄積されていない場合(ステップS25:N)、制御部11は、自己(当該ノードNn)がコンテンツ分散保存システムSX1に参加しているか否かを判別し(ステップS27)、参加していない場合には(ステップS27:N)、ステップS28へ進み、参加している場合には(ステップS27:Y)、ステップS29へ進む。
ステップS28では、制御部11は、コンテンツ分散保存システムSX1への参加処理(上述したように、当該システムSX1に常時参加しているコンタクトノードに対して参加要求を示す参加メッセージを送信)を実行することにより、コンテンツ分散保存システムSX1に参加し、ステップS29へ進む。
ステップS29では、制御部11は、当該保存指示されたコンテンツデータCjのコンテンツIDを取得して、当該コンテンツIDをキーとしてルートノード向けてコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージ(クエリ)を送出する。これにより、制御部11は、当該ルートノードからコンテンツデータCjを保存しているコンテンツ保持ノードのノード情報を取得し、当該コンテンツ保持ノードからコンテンツデータCjを取得(ダウンロード)する(ステップS30)。従って、記録保存したいコンテンツモジュールMjがバッファメモリ14から既に消去された場合であっても、コンテンツ分散保存システムSX1に参加しているノードNnから非常に効率良くそのコンテンツデータCjを取得することができる。
このようにコンテンツ保持ノードから取得したコンテンツデータCjには、上述したようにコンテンツ鍵Kjは付加されていないので、ステップS31におけるライセンスデータ取得処理において、制御部11は、ライセンスサーバSA2にネットワーク8を介して接続し、当該取得したコンテンツモジュールCjに対応するライセンス証Rjの購入要求を行う。これに対してライセンスサーバSA2は、当該ノードNnのユーザ認証処理及び決済処理(課金処理)を行った後、当該コンテンツモジュールCjに対応するライセンス証Rjを当該ノードNnに対して送信し、これにより、当該ノードNnは、当該ライセンス証Rjを取得する。
次いで、制御部11は、当該取得したライセンス証Rj及び上記コンテンツ保持ノードから取得したコンテンツモジュールCjを含むコンテンツモジュールMjを記憶部12に記録保存(HDに保存)させ(ステップ32)、当該処理を終了する。
(保存されたコンテンツモジュールMjの再生処理)
次に、図11及び図12を参照して、保存されたコンテンツモジュールMjの再生処理を説明する。
図11に示す表示画面は、例えばユーザが入力部24を操作して保存済コンテンツ情報表示指示をした場合(当該保存済コンテンツ情報表示指示に応じた指示信号が制御部11に与えられた場合)に表示部17上に表示される。
図11に示す表示画面には、保存済コンテンツ情報表示領域17cと、保存済コンテンツ詳細情報表示領域17dが設けられている。保存済コンテンツ情報表示領域17cには、上述した保存処理において記憶部12に記録保存されたコンテンツモジュールMjに含まれるコンテンツデータCjのタイトルリストが表示されている。各タイトル(図11の例では、コンテンツC1〜C3、及びコンテンツC6)には、再生条件が対応付けられて表示されている。また、各コンテンツデータCjのタイトルには、夫々、再生指示ボタン174が指定可能に対応付けられて設けられている。なお、各タイトルは、カーソル175(入力部24の操作により移動)により選択可能になっており、選択されたタイトルに対応するコンテンツデータCjの詳細情報が保存済コンテンツ詳細情報表示領域17dに表示される。また、タイトルリストの右端には、スクロールバー173が設けられており、ユーザが入力部24を通じてスクロールバー173を操作することにより、当該タイトルリストに表示されていない保存済のコンテンツデータCjのタイトル等を表示することができる。
また、コンテンツデータCjのタイトルに対応付けられた再生条件における「再生可能残 3回」は、当該コンテンツデータCjをあと3回再生可能であることを示しており、再生条件における「再生可能残 10日」(時間で示しても良い)は、当該コンテンツデータCjを現在から10日間再生可能であることを示しており、再生条件における「再生可能残 無制限」は、当該コンテンツデータCjを無制限に再生可能であることを示しており、これらの情報は、ライセンス証Rjに含まれる再生条件情報に基づくものである。また、再生条件情報は、例えばコンテンツデータCjが再生される毎に変化(例えば、3回から減っていく)。
また、コンテンツデータCjのタイトルに対応付けられた再生条件における「ライセンス購入要」は、当該コンテンツデータCjを再生するためにはライセンスデータ(例えば、再生許可制限情報が記述されている)を購入する必要があることを示しており、例えば、上記再生条件が「再生可能残 3回」に対応するコンテンツデータCjが3回再生された場合や、「再生可能残 10日」に対応するコンテンツデータCjについて現在から10日間経過した場合には、当該再生条件が「ライセンス購入要」に変わることになる。
このように表示された図11に示す表示画面において、ユーザが入力部24を操作して所望の(再生したい)コンテンツデータCjに対応する再生指示ボタン174を指定すること(つまり、コンテンツデータCjの再生指示)により、制御部11が当該再生指示を受け付けると、図12に示す再生処理が開始される。
先ず、制御部11は、当該再生指示されたコンテンツデータCjを含むコンテンツモジュールMjにおけるライセンス証Rjに含まれる再生条件情報を確認し、ライセンス購入要であるか否かを判別し(ステップS41)、ライセンス購入要である場合には(ステップS41:Y)、ステップS42に進み、ライセンス購入要でない場合には(ステップS41:N)、ステップS46に進む。
ステップS42では、ユーザに対してライセンスデータを購入するか否かを確認するための情報が表示部17に表示され、これに応じて、ユーザにより入力部24を介してライセンス購入が選択された場合には(ステップS43:Y)、ステップS44におけるライセンスデータ取得処理に移行し、当該ライセンスデータが取得され、ライセンス証Rjに組み込まれた後、ステップS46に進む。なお、ステップS44におけるライセンスデータ取得処理は、ステップS23におけるライセンスデータ取得処理と同様であるので説明を省略する。
一方、ユーザにより入力部24を介してライセンス購入が選択されない場合には(ステップS43:N)、当該再生指示されたコンテンツデータCjを含むコンテンツモジュールMjが記憶部12から消去され、上記保存済コンテンツ情報表示領域17cにおけるタイトルリストからも消去され(ステップS45)、当該処理が終了する。なお、ライセンス購入が選択されない場合、コンテンツモジュールMjを消去せずに当該処理を終了しても良い。
ステップS46では、制御部11は、当該再生指示されたコンテンツデータCjの再生制御処理を実行する(つまり、再生条件情報に示される再生条件したがってコンテンツデータCjが再生される)。具体的には、当該再生指示されたコンテンツデータCj及びそのライセンス鍵Kjが記憶部12から読み出され、当該コンテンツデータCjが暗号化用アクセラレータ21により当該コンテンツ鍵Kjを用いて復号された後、デコーダ部15に送られデコードされて音声処理部18及びスピーカ19等を介して再生出力される。また、当該再生指示されたコンテンツデータCjに対応するライセンス証Rjに含まれる再生条件情報が、当該再生に伴って更新される(例えば、再生条件に再生を許可する回数が規定されていた場合、その回数が減らされる)。
以上説明したように、上記実施形態によれば、コンテンツ分散保存システムSX1で使用される暗号化されたコンテンツデータCjを、ツリー型コンテンツ配信システムSX2において配信する場合に、当該コンテンツデータCjと、当該コンテンツデータCjを復号するコンテンツ鍵Kjを含むライセンス証RjとをセットにしたコンテンツモジュールMjを配信するように構成したので、これを受信したノードNnはコンテンツ鍵Kjを、例えばコンテンツ鍵を発行するサーバにアクセスして取りに行く必要が無いので、当該サーバへのアクセス集中を防止することができる。したがって、コンテンツ分散保存システムSX1とツリー型コンテンツ配信システムSX2間でより効率良くコンテンツデータCjを共用することができる。
また、当該コンテンツモジュールMjをストリーム暗号化鍵Kmにより暗号化して配信するように構成したので、ストリーム暗号化鍵Kmを取得していないノードNnのユーザ(例えば、視聴契約者以外のユーザ)への視聴防止を図ることができる。
また、当該コンテンツモジュールMjにおけるライセンス証Rjには、当該コンテンツモジュールMjの保存を許可するか否かを示す保存可否情報が含まれるように構成したので、バッファメモリ14に蓄積されているコンテンツモジュールMjを再利用させるか否かを容易に制御することができる。
また、当該コンテンツモジュールMjにおけるライセンス証Rjには、コンテンツデータCjの再生条件を示す再生条件情報が含まれるように構成したので、保存されたコンテンツデータCjの再生制限をかけることができ、コンテンツ毎に異なる条件での販売が可能になる。また、有料の放送チャンネルと無料の放送チャンネルを区別することなく、コンテンツ毎の販売が可能になる。また、コンテンツモジュールMjの記録保存に対して条件付きの課金が可能となる。
なお、上述したコンテンツデータCjにビデオデータが含まれ、大きな容量のファイルになる場合、ライセンス証Rjのみ又は当該ファイルの一部をバッファメモリ13に格納しておき、上述したコンテンツモジュールMjの保存処理においてユーザから保存指示がなされた場合に、当該ノードNnがコンテンツ分散保存システムSX1において当該コンテンツデータCjのコンテンツIDをキーとしてDHTルーティングによってコンテンツデータCjの所在を特定し、当該コンテンツデータCjを取得して記憶部12に記録保存するように構成しても良い。これにより、バッファメモリ13の記憶容量が少ない場合であっても有効に活用することができる。
また、上記実施形態において、ライセンス証Rjにおける再生条件情報に含まれる再生条件として、コンテンツデータCjの一部(例えば前半3分程度)のみの再生を許可することが規定されるように構成しても良い。この場合、ノードNnの制御部11は、当該再生条件にしたがってコンテンツデータCjの一部のみを再生する再生制御を行うことになる。
また、上記実施形態において、ノードNnがツリー型コンテンツ配信システムSX2に途中参加する場合、コンテンツモジュールMjの途中から受信し、途中から再生することが考えられ、この場合、ライセンス証Rj部分のパケットが受信されないという問題が想定される。この問題の解決方法として、以下の二つの方法が考えられる。
一つ目の方法は、途中参加したノードNnが、ライセンス証Rj(コンテンツ鍵Kj及び再生条件情報を含む)を、例えばライセンスサーバSA2に要求して取得する。この場合、途中参加のタイミングは、ランダム(バラバラ)のため、ライセンスサーバSA2に対するアクセス集中は発生しないものと考えられる。
二つ目の方法は、コンテンツモジュールMjの各データパケット(放送ストリームにおける各データパケット)にライセンス証Rjを付加する。この場合、コンテンツモジュールMjにおけるコンテンツデータCjはデータパケットに細分化されているのでパケット単位の遅れのみで放送受信が可能になる。
なお、上記実施形態におけるコンテンツ分散保存システムSX1は、DHTを利用したアルゴリズムによって形成されることを前提として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態に係る通信システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。 コンテンツ分散保存システムとツリー型コンテンツ配信システムの概念図である。 ノードN2が保持するDHTを用いたルーティングテーブルの一例を示す図である。 DHTのID空間の一例を示す概念図である。 ユーザノードから送出されたコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージの流れの一例を、DHTのID空間にて示した概念図である。 ツリー型コンテンツ配信システムSX2においてコンテンツデータCjを含む放送ストリームが配信される様子を示す図である。 ノードNnの概要構成例を示す図である。 (A)は、配信元のノードNnにおけるコンテンツモジュールMjの配信処理を示すフローチャートであり、(B)は、配信先のノードNnにおけるコンテンツモジュールMjの受信処理を示すフローチャートである。 配信先のノードNnにおいて受信中及び受信済のコンテンツデータCjの情報を表示する表示画面例を示す図である。 配信先のノードNnにおけるコンテンツモジュールMjの保存処理を示すフローチャートである。 配信先のノードNnにおいて保存済のコンテンツデータCjの情報を表示する表示画面例を示す図である。 配信先のノードNnにおける保存されたコンテンツデータCjの再生処理を示すフローチャートである。
符号の説明
8 ネットワーク
9 オーバーレイネットワーク
11 制御部
12 記憶部
13 復号用アクセラレータ
14 バッファメモリ
15 デコーダ部
16 映像処理部
17 表示部
18 音声処理部
19 スピーカ
21 暗号化用アクセラレータ
22 セキュアメモリ
23 通信部
24 入力部
25 バス
Nn ノード
SA1 コンテンツ投入サーバ
SA2 ライセンスサーバ
SA3 接続態様管理サーバ
S 通信システム
SX1 コンテンツ分散保存システム
SX2 ツリー型コンテンツ配信システム

Claims (17)

  1. 複数のコンテンツデータが当該コンテンツデータ毎に異なるコンテンツ鍵により夫々暗号化されて複数のノード装置に分散保存されたコンテンツ分散保存システムで使用される前記コンテンツデータを、複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続されるツリー型コンテンツ配信システムにおいて配信する配信装置であって、
    前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ記憶手段と、
    前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を含む配信データを前記ツリー型コンテンツ配信システムにおける前記ノード装置に前記通信手段を介して配信する配信手段と、
    を備えることを特徴とする配信装置。
  2. 請求項1に記載の配信装置であって、
    前記配信データのうち少なくとも前記コンテンツ鍵は、配信データ暗号化鍵により暗号化されていることを特徴とする配信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の配信装置であって、
    前記配信データには、前記コンテンツデータの再生条件を示す再生条件情報が含まれていることを特徴とする配信装置。
  4. 請求項3に記載の配信装置であって、
    前記再生条件情報には、当該コンテンツデータの再生を許可する回数又は期間を示す再生許可制限情報、又は当該コンテンツデータを再生するためにはライセンスデータを購入する必要があるか否かを示すライセンス購入情報が含まれていることを特徴とする配信装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の配信装置であって、
    前記配信データには、当該配信データの保存を許可するか否かを示す保存可否情報が含まれていることを特徴とする配信装置。
  6. 請求項1に記載の配信装置から配信された前記配信データを受信、又は他のノード装置により転送された前記配信データを受信するノード装置であって、
    前記受信した配信データを一時的に蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積された配信データに含まれるコンテンツデータを、当該配信データに含まれるコンテンツ鍵により復号して再生させる再生制御手段と、
    を備えることを特徴とするノード装置。
  7. 請求項2に記載の配信装置から配信された前記配信データを受信、又は他のノード装置により転送された前記配信データを受信するノード装置であって、
    配信データ暗号化鍵を記憶する暗号化鍵記憶手段と、
    前記受信した配信データに含まれる少なくともコンテンツ鍵を、前記配信データ暗号化鍵により復号するコンテンツ復号手段と、
    前記受信した配信データに含まれるコンテンツデータ及び前記復号されたコンテンツ鍵を一時的に蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積されたコンテンツデータを、前記蓄積されたコンテンツ鍵により復号して再生させる再生制御手段と、
    を備えることを特徴とするノード装置。
  8. 請求項6又は7に記載のノード装置において、
    前記配信データに、当該配信データの保存を許可することを示す保存可否情報が含まれている場合、当該配信データを記録媒体に記録保存させる記録制御手段を更に備えることを特徴とするノード装置。
  9. 請求項8に記載のノード装置において、
    前記再生制御手段は、前記記録媒体に記録保存された前記コンテンツデータを前記コンテンツ鍵により復号して再生させることを特徴とするノード装置。
  10. 請求項6乃至9の何れか一項に記載のノード装置において、
    前記配信データに、前記コンテンツデータの再生条件を示す再生条件情報が含まれている場合、前記再生制御手段は、当該再生条件情報に示される再生条件にしたがって前記コンテンツデータを前記コンテンツ鍵により復号して再生させることを特徴とするノード装置。
  11. 請求項6乃至10の何れか一項に記載のノード装置において、
    前記配信データに、前記コンテンツデータを再生するためにはライセンスデータを購入する必要があることを示すライセンス購入情報が含まれている場合に、ライセンスデータを管理するライセンスサーバに通信手段を介して接続し、当該ライセンスデータを取得するライセンスデータ取得手段を更に備えることを特徴とするノード装置。
  12. 請求項6又は7に記載のノード装置において、
    過去に受信された前記コンテンツデータの保存指示を、ユーザから受け付ける保存指示受付手段と、
    前記保存指示されたコンテンツデータが、前記蓄積手段に蓄積されている場合には、当該コンテンツデータを記録媒体に記録保存させる記録制御手段と、
    を更に備えることを特徴とするノード装置。
  13. 請求項6又は7に記載のノード装置において、
    過去に受信された前記コンテンツデータの保存指示を、ユーザから受け付ける保存指示受付手段と、
    前記保存指示されたコンテンツデータが、前記蓄積手段に蓄積されていない場合には、前記コンテンツ分散保存システムにおいて当該コンテンツデータを保存しているノード装置に通信手段を介して接続し、当該コンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得手段と、
    前記取得されたコンテンツデータを記録媒体に記録保存させる記録制御手段と、
    を更に備えることを特徴とするノード装置。
  14. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の配信装置として機能させることを特徴とする配信処理プログラム。
  15. 請求項6乃至13の何れか一項に記載のノード装置として機能させることを特徴とするノード処理プログラム。
  16. コンテンツデータを配信する配信装置を最上位として複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記配信装置から配信されたコンテンツデータが上位階層の前記ノード装置から下位階層のノード装置に順次転送されるようにしたツリー型コンテンツ配信システムにおいて、
    前記配信装置は、
    複数のコンテンツデータが当該コンテンツデータ毎に異なるコンテンツ鍵により夫々暗号化されて複数のノード装置に分散保存されたコンテンツ分散保存システムで使用される前記コンテンツデータと、当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を記憶するコンテンツ記憶手段と、
    前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を含む配信データを前記ツリー型コンテンツ配信システムにおける前記ノード装置に前記通信手段を介して配信する配信手段と、
    を備え、
    前記配信装置から配信された前記配信データを受信、又は他のノード装置により転送された前記配信データを受信するノード装置は、
    前記受信した配信データを一時的に蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積された配信データに含まれるコンテンツデータを、当該配信データに含まれるコンテンツ鍵により復号して再生させる再生制御手段と、
    を備えることを特徴とするツリー型コンテンツ配信システム。
  17. コンテンツデータを配信する配信装置を最上位として複数のノード装置が複数の階層を形成しつつ通信手段を介してツリー状に接続され、前記配信装置から配信されたコンテンツデータが上位階層の前記ノード装置から下位階層のノード装置に順次転送されるようにしたコンテンツ配信方法において、
    前記配信装置が、
    複数のコンテンツデータが当該コンテンツデータ毎に異なるコンテンツ鍵により夫々暗号化されて複数のノード装置に分散保存されたコンテンツ分散保存システムで使用される前記コンテンツデータと、当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を記憶する工程と、
    前記コンテンツデータ及び当該コンテンツデータを復号するコンテンツ鍵を含む配信データを前記ツリー型コンテンツ配信システムにおける前記ノード装置に前記通信手段を介して配信する工程と、
    を備え、
    前記配信装置から配信された前記配信データを受信、又は他のノード装置により転送された前記配信データを受信するノード装置が、
    前記受信した配信データを一時的に蓄積する工程と、
    前記蓄積された配信データに含まれるコンテンツデータを、当該配信データに含まれるコンテンツ鍵により復号して再生させる工程と、
    を備えることを特徴とするコンテンツ配信方法。
JP2006255767A 2006-09-21 2006-09-21 ツリー型コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、ノード装置、及びノード処理プログラム Withdrawn JP2008078996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006255767A JP2008078996A (ja) 2006-09-21 2006-09-21 ツリー型コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、ノード装置、及びノード処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006255767A JP2008078996A (ja) 2006-09-21 2006-09-21 ツリー型コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、ノード装置、及びノード処理プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008078996A true JP2008078996A (ja) 2008-04-03

Family

ID=39350591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006255767A Withdrawn JP2008078996A (ja) 2006-09-21 2006-09-21 ツリー型コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、ノード装置、及びノード処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008078996A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012128847A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Palo Alto Research Center Inc コンテンツセントリックネットワークにおけるカストディアンベースのルーティングによるエネルギ効率のよいコンテンツキャッシング
CN114423003A (zh) * 2021-12-29 2022-04-29 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种飞机密钥综合管理方法及系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012128847A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Palo Alto Research Center Inc コンテンツセントリックネットワークにおけるカストディアンベースのルーティングによるエネルギ効率のよいコンテンツキャッシング
CN114423003A (zh) * 2021-12-29 2022-04-29 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种飞机密钥综合管理方法及系统
CN114423003B (zh) * 2021-12-29 2024-01-30 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种飞机密钥综合管理方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5141494B2 (ja) コンテンツ分散保存システム、特殊コンテンツ取得方法、ノード装置、及びノード処理プログラム
CN100499801C (zh) 远程实时访问多媒体内容的方法和系统
JP4692297B2 (ja) 情報配信システム、情報配信方法、ノード装置、ノード処理プログラム
JP5557897B2 (ja) デジタルメディアコンテンツ保護システム及び方法
US8134937B2 (en) Distributed content storage system, content storage method, node device, and node processing program
US20090094647A1 (en) Node device, recording medium recording process program, information delivery system and recording medium recording server processing program
JP2008059399A (ja) コンテンツ配信システム、コンテンツ配信システムにおける情報処理方法、端末装置及びそのプログラム
JP2005056345A (ja) サーバ、コンテンツ提供装置、コンテンツ受信装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ受信方法及びプログラム
JP4637602B2 (ja) コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、およびプログラム
WO2007116630A1 (ja) ノード装置、記憶制御プログラムを記録した記録媒体及び情報記憶方法
JP2009272927A (ja) 通信装置、サーバ、及びプログラム
JP2010056782A (ja) 端末装置、管理サーバ、及びコンテンツ配信方法
JP2008078996A (ja) ツリー型コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、ノード装置、及びノード処理プログラム
JP5375272B2 (ja) ノード装置、ノード処理プログラム、情報通信システム及びコンテンツデータ管理方法
JP5353567B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、ノード装置及びプログラム並びに情報処理方法
JP2009232272A (ja) コンテンツ分散保存システム、コンテンツ再生方法、ノード装置、管理装置、ノード処理プログラム、及び管理処理プログラム
JP2006129063A (ja) コンテンツ再生方法、再生プログラム、および再生装置
JP4935734B2 (ja) コンテンツ分散保存システム、ノード装置及びノード処理プログラム並びにノード処理方法
JP2008135952A (ja) ツリー型コンテンツ放送システム、コンテンツカタログ情報作成方法、ノード装置等
JP5293457B2 (ja) 分散保存システム、ノード装置、並びにその処理方法及びプログラム
JP5412924B2 (ja) ノード装置、ノード処理プログラム及びコンテンツデータ削除方法
JP5157770B2 (ja) ノード装置、プログラム及び保存指示方法
JP5327032B2 (ja) 情報通信システム、ノード装置、情報通信方法及び情報通信プログラム
WO2012157447A1 (ja) 受信装置、および受信方法
JP2008236537A (ja) コンテンツ分散保存システム、連結コンテンツ作成装置、連結コンテンツ作成処理プログラム、及び連結コンテンツデータ提供方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090402

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110414