JP2011127366A - 鼻隠しカバー - Google Patents

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Tomoyuki Ota
智之 太田
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Abstract

【課題】コードを収容し且つ鼻隠しと軒樋との間の隙間を覆い隠すことのできる鼻隠しカバーを提供する。
【解決手段】軒先に設けた鼻隠し4の軒側の面に取り付けられる鼻隠しカバー本体部10で主体が構成され、鼻隠しカバー本体部10の軒側の面が該面から離間して軒樋5が配置される軒樋対向面10aとなる鼻隠しカバー1である。軒樋対向面10aの下端部に軒側に向けて、下面が軒樋5との間の隙間Sの下方を覆い隠す下覆い面となり上面がコード3が載置される載置面となる覆い載置部21を突出する。覆い載置部21の軒側端部に脱落防止部22を形成する。載置面上のコード3の収容空間20の上方を覆い隠す上覆い部23を鼻隠しカバー本体部10の前記覆い載置部21よりも上方の位置より軒側に向けて突設する。覆い載置部21と上覆い部23とからなるコード収容部2を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、軒樋が設けられる軒先の鼻隠しに設けられる鼻隠しカバーに関するものである。
従来から、屋根上に太陽電池パネル等の機器を設置する場合、機器に接続されるコードを屋根上に這わせ、軒先から屋内に引き込むことが行われている。この時、軒先から屋内への引き込み部まで張られる間のコードは垂れ下がり、強風等に煽られて暴れたり、太陽光や雨水に晒されて劣化したり、外観上見苦しいものであった。
軒先においては図8に示すように、屋根7の軒側の端部に沿うように軒樋5が配設される。鼻隠し4には軒樋吊り具6が取り付けてあり、軒樋吊り具6に軒樋5が吊り支持してある。また鼻隠し4の下部は軒樋5の棟側の面に沿わせるように下方に連出してあり、この下方に連出した部分に軒天井板8の前端を取付けて軒天井板8を支持している。
特開2000−45469号公報
そこで、軒先から屋内にかけて張られるコードを軒樋5に沿って収容することが考えられた(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の発明は、鼻隠し4に取り付けられる軒樋吊り具6から支持片を垂下し、該支持片の下端部に鼻隠し4と軒樋5との間の隙間Sに位置する軒先隙間隠し板を設け、軒先隙間隠し板に配線や配管を載置するものである。
しかしながらこのものにあっては、軒先隙間隠し板が鼻隠し4と軒樋5との間の隙間Sに位置していて、軒先隙間隠し板と鼻隠し4との間には依然として隙間Sが形成されて目立ち、外観が損なわれてしまうものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、コードを収容し且つ鼻隠しと軒樋との間の隙間を覆い隠すことのできる鼻隠しカバーを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の鼻隠しカバー1は、以下の構成を具備している。
軒先に設けた鼻隠し4の軒側の面に取り付けられる鼻隠しカバー本体部10で主体が構成され、鼻隠しカバー本体部10の軒側の面が該面から離間して軒樋5が配置される軒樋対向面10aとなる。軒樋対向面10aの下端部に軒側に向けて、下面が軒樋5との間の隙間Sの下方を覆い隠す下覆い面となり上面がコード3が載置される載置面となる覆い載置部21を突出し、覆い載置部21の軒側端部に脱落防止部22を形成し、載置面上のコード3の収容空間20の上方を覆い隠す上覆い部23を鼻隠しカバー本体部10の前記覆い載置部21よりも上方の位置より軒側に向けて突設して、覆い載置部21と上覆い部23とからなるコード収容部2を形成することを特徴とする。
また、コード収容部2は、軒樋対向面10aから離間して配置される軒樋5の下面よりも下方に位置するように形成することが好ましい。
本発明にあっては、従来のようにコードが軒先から垂れ下がるのが見えることがないため外観が損なわれることがなく、また、太陽光や雨水に晒されて劣化するのが防止され、更に、鼻隠しと軒樋との間の隙間を覆い隠すことができ、この点でも外観が損なわれるのが防止される。
また、コード収容部を軒樋の下面よりも下方に位置するように形成することで、軒樋を取り付けた状態でもコードを収容空間内に挿入する作業がし易くなる。
本発明の一実施形態の鼻隠しカバーを取り付けた軒先の断面図である。 同上の実施形態のコードを収容した鼻隠しカバーであり、(a)は斜め上方より見た斜視図であり、(b)は側断面図であり、(c)は固着具挿通孔を設けた箇所の正面図である。 同上の実施形態のコードを収容した鼻隠しカバーの斜め上方より見た斜視図である。 他の実施形態の鼻隠しカバーを取り付けた軒先の断面図である。 同上の実施形態のコードを収容した鼻隠しカバーであり、(a)は斜め上方より見た斜視図であり、(b)は側断面図であり、(c)は固着具挿通孔を設けた箇所の正面図である。 更に他の実施形態の鼻隠しカバーを取り付けた軒先の断面図である。 同上の実施形態のコードを収容した鼻隠しカバーであり、(a)は斜め上方より見た斜視図であり、(b)は側断面図であり、(c)は固着具挿通孔を設けた箇所の正面図である。 従来の軒先の断面図である。
以下、本発明を図1乃至図3に示す実施形態に基いて説明する。
軒先には軒樋5が取り付けられる。軒先の構造は図1に示すように、垂木71の上に野地板72が敷かれ、野地板72の上に屋根防水シート73が敷かれ、屋根防水シート73の上に屋根材74が葺かれて屋根7が形成されており、垂木71の軒先の端部には鼻隠し4が装着してある。この鼻隠し4の軒側の面には後述する鼻隠しカバー1が設けてあり、この鼻隠しカバー1に軒樋吊り具6の基部の取り付け基板61が固定され、軒樋吊り具6により軒樋5が吊り支持される。
また鼻隠し4の下部は軒樋5の棟側の面に沿わせるように下方に連出してあり、この下方に連出した部分に軒天井支持部(特に図示せず)が設けてあり、軒天井支持部に軒天井板8の前端が取り付けられて軒天井板8が支持される。
なお、軒先の構造は特に前記構造に限定されないが、本発明は少なくとも屋根7と鼻隠し4と該鼻隠し4から離間して配設される軒樋5とに相当する構成を備えたものが対象となる。
屋根材74の上には太陽電池パネル等の機器(図示せず)が設置され、機器に接続されるコード3は屋根材74上を這うように設置され、屋内に引き込まれる。ここで、機器としては太陽電池パネルやアンテナをはじめとする電気機器の他に、太陽熱温水パネルといった機器でもよく限定されない。コード3としては、電線や電線管、その他の管であってもよく限定されない。
鼻隠し4には鼻隠しカバー1が取り付けられる。図2に示すように、鼻隠しカバー1は金属又は合成樹脂製で、鼻隠しカバー本体部10で主体が構成される。鼻隠しカバー本体部10は、鼻隠し4の軒側の面に取り付けられるもので、鼻隠し4の軒側の面と略同形同大の板状をしたものである。
鼻隠しカバー本体部10には、鼻隠し4に取り付けるための固着具挿通孔11が穿設してある。固着具挿通孔11は、ビスや釘等の固着具(図示せず)が挿通される貫通孔で、複数箇所に設けられる。図示例では、左右の二箇所に、上下に二箇所ずつ計4箇所に形成してあり、上側の固着具挿通孔11aは略円孔、下側の固着具挿通孔11bは上下に長い長孔となっている。そして、鼻隠しカバー本体部10を鼻隠し4の軒側の面に当接させ、固着具挿通孔11を介して固着具を鼻隠し4に固着することで、鼻隠しカバー本体部10を鼻隠し4に固定する。
鼻隠しカバー本体部10には、軒側の面に軒樋吊り具6が取り付けられる。軒樋吊り具6は、その取り付け基板61に固着具挿通孔(図示せず)が穿設してあり、軒樋吊り具6を鼻隠しカバー本体部10の軒側の面に当接させ、ビスや釘等の固着具(図示せず)を固着具挿通孔に挿通して鼻隠しカバー本体部10を貫通し、固着具を鼻隠し4に固着することで軒樋吊り具6を鼻隠し4に固定する。軒樋吊り具6に吊り支持される軒樋5は、棟側の面が鼻隠しカバー本体部10の軒樋5と対向する軒樋対向面10a(すなわち軒側の面)より離間し、この間に隙間Sが形成される。
鼻隠しカバー本体部10には、その軒樋対向面10aの下端部から軒側に向けて覆い載置部21が突設される。覆い載置部21は、下面が軒樋5との間の隙間Sの下方を覆い隠す下覆い面となると共に、上面がコード3が載置される載置面となるもので、軒側端部にはコード3の脱落を防止する脱落防止部22が形成される。脱落防止部22は、覆い載置部21の載置面よりも上方に位置してコード3の軒側への移動を規制して脱落を防止するもので、図示例では、覆い載置部21は鼻隠しカバー本体部10の下端から略直角に連設されると共に、該覆い載置部21の軒側端部から脱落防止部22が棟側斜め上方に連設され、全体で略L字状をしている。載置面上の空間がコード3が収容される収容空間20となる。
また鼻隠しカバー本体部10には、前記収容空間20の上方を覆い隠す上覆い部23が軒側に向けて突設してある。上覆い部23は、鼻隠しカバー本体部10の下端の前記覆い載置部21が突設される位置よりも上方の位置より突設されるもので、図示例では、鼻隠しカバー本体部10から略直角に突出する上横片23aと、上横片23aの軒側端部から軒側斜め下方に連設される外縦片23bとからなる略逆L字状をしたものである。上横片23aの軒側端部は、覆い載置部21及び脱落防止部22の軒側端部よりも軒側にまで伸びており、外縦片23bの下端部は、脱落防止部22の上端部よりも下側にまで伸びており、外縦片23bと脱落防止部22の間にはコード挿入隙間24が斜め下方に開口するように形成されている。コード3は、コード挿入隙間24より内方に挿入されて載置面上に載置され、覆い載置部21と脱落防止部22とでコード収容部2が形成される。
また図3に示すように、コード収容部2の長手方向の一部には、コード3を収容空間20内外へ挿通する切欠25が形成してあり、コード収容部2から導出されたコード3は屋根7上の機器に向けて上方に伸ばしたり、電気メーター等の機器に向けて下方に伸ばしたりすることができる。
本発明の鼻隠しカバー1にあっては、コード収容部2にコード3を収容することで、従来のように軒先からコード3が垂れ下がるのが見えることがないため、見苦しいといったことがなく外観が損なわれることがない。また、上覆い部23により降雨を避けることができると共に直射日光が射し込むこともなく、太陽光や雨水に晒されて劣化するのが防止される。
また、コード収容部2により鼻隠し4と軒樋5との間の隙間Sを覆い隠すことができるため、外観が損なわれるのが防止される。なお、鼻隠し4と軒樋5との間の隙間Sは完全に覆い隠さなくてもよく、大部分を覆い隠すものであれば外観上問題はない。
また図示例では、軒樋5の底面よりも下方に位置するように設けてあるため、軒樋5を取り付けた状態でもコード3を収容空間20内に挿入する際に軒樋5が邪魔にならず、作業がし易いものである。
次に、他の実施形態について図4及び図5に基いて説明する。なお、図1乃至図3に示す実施形態と大部分において同じであるため、同じ部分については同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
本実施形態は、図1乃至図3に示す実施形態とはコード収容部2が異なるものである。図4及び図5に示すように、覆い載置部21及び脱落防止部22は、鼻隠しカバー本体部10の下端から上方に開口する略円弧状に連設され、境界は明確に形成されていない。また上覆い部23は、下方に開口する略円弧状に連設され、覆い載置部21及び脱落防止部22と上覆い部23とで略円形状をなしている。脱落防止部22と上覆い部23の端部間にはコード挿入隙間24が形成されている。
脱落防止部22と上覆い部23のそれぞれの軒側端部には、コード挿入隙間24へコード3を挿入する際のガイドとなる外開きの導入ガイド26が設けてある。コード3を収容空間20内へ挿入するには、脱落防止部22と上覆い部23の軒側端部を開き、コード3をコード挿入隙間24へ挿入することで行われるもので、脱落防止部22と上覆い部23とは可撓性を有している。
本実施形態においては、上実施形態における効果に加えて、脱落防止部22と上覆い部23の軒側端部を開いてコード3を挿入することにより、上実施形態で収容可能なコード3よりも太い径のコード3を収容することが可能となる。
次に、更に他の実施形態について図6及び図7に基いて説明する。なお、図1乃至図3に示す実施形態と大部分において同じであるため、同じ部分については同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
本実施形態も、図1乃至図3に示す実施形態とはコード収容部2が異なるものである。図6及び図7に示すように、覆い載置部21は鼻隠しカバー本体部10の下端から略直角に連設されると共に、該覆い載置部21の軒側端部から脱落防止部22の一部をなす脱落防止片22aが上方に略直角に連設され、全体で略L字状をしている。また上覆い部23は、鼻隠しカバー本体部10から略直角に突出する上横片23aと、上横片23aの軒側端部から下方に略直角に連設される外縦片23bとからなる略逆L字状をしたものである。脱落防止片22aと上覆い部23の端部間にはコード挿入隙間24が形成されている。そして本実施形態では、脱落防止部22の一部をなす閉塞部材22bを設けるものである。閉塞部材22bはコード挿入隙間24を閉塞するもので、可撓性を有する材料で形成され、例えばゴムで形成されるのが好ましい。閉塞部材22bは係止、ビス止め、嵌入、接着等により脱落防止片22aと上覆い部23の一方又は両方に固定される。図示例では、上覆い部23の端部の内面に接着により閉塞部材22bの上端部が固定され、下端部は自由端となっており、閉塞部材22bに力がかからない状態で下端部が脱落防止片22aの内面に当接するように付勢される。
コード3を収容空間20内へ挿入するには、閉塞部材22bを押し込んでコード3をコード挿入隙間24へ挿入することで行われる。
本実施形態においては、図1乃至図3に示す実施形態における効果に加えて、収容空間20を略密閉することが可能となり、太陽光や雨水に晒されて劣化するのがより一層防止される。
1 鼻隠しカバー
10 鼻隠しカバー本体部
10a 軒樋対向面
2 コード収容部
20 収容空間
21 覆い載置部
22 脱落防止部
23 上覆い部
24 コード挿入隙間
3 コード
4 鼻隠し
5 軒樋
6 軒樋吊り具
7 屋根
71 垂木
72 野地板
73 屋根防水シート
74 屋根材
8 軒天井板
S 隙間

Claims (2)

  1. 軒先に設けた鼻隠しの軒側の面に取り付けられる鼻隠しカバー本体部で主体が構成され、鼻隠しカバー本体部の軒側の面が該面から離間して軒樋が配置される軒樋対向面となる鼻隠しカバーにおいて、軒樋対向面の下端部に軒側に向けて、下面が軒樋との間の隙間の下方を覆い隠す下覆い面となり上面がコードが載置される載置面となる覆い載置部を突出し、覆い載置部の軒側端部に脱落防止部を形成し、載置面上のコードの収容空間の上方を覆い隠す上覆い部を鼻隠しカバー本体部の前記覆い載置部よりも上方位置より軒側に向けて突設して、覆い載置部と上覆い部とからなるコード収容部を形成することを特徴とする鼻隠しカバー。
  2. コード収容部は、軒樋対向面から離間して配置される軒樋の下面よりも下方に位置するように形成することを特徴とする請求項1記載の鼻隠しカバー。
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