JP2011125922A - 溶接ガン - Google Patents

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浩 美和
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耕一 松本
Shigeaki Kobayashi
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Abstract

【課題】低温、低加圧時においても加圧ロッドに対する加圧力安定性を有し、ハウジング内において回転自在に収容された中空ロータを備える中空モータ回転機構部への異物進入を防止する溶接ガンを提供すること。
【解決手段】溶接ガンは、モータハウジング38内において回転自在に収容された中空ロータ46を備える中空モータ回転機構部34と、中空ロータ46の回転作用下においてモータハウジング38から突出して移動する加圧ロッド94とを備え、さらに、モータハウジング38の加圧ロッド94の突出側端部58において、モータハウジング38と中空ロータ46間の間隙を封止する非接触式のラビリンスシール64を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、スポット溶接等に用いられる溶接ガンに関する。詳しくは、ハウジング内において回転自在に収容された中空ロータを備える中空モータ回転機構部への異物の侵入を防止することが可能な溶接ガンに関する。
従来より、ロボットアームの先端に取り付けられ、固定電極チップに対して可動電極チップを直線的に移動することにより、電極間において保持されたワークを溶接するC型溶接ガンが知られている(例えば、特許文献1参照)。この溶接ガンでは、中空モータ回転機構部の回転作用下においてボールネジを回転させることにより加圧ロッドをストロークしてワークを加圧保持しながら、溶接ガンの先端に設けられた電極チップの間に通電することによりワークを溶接することができる。
このような溶接ガンでは、加圧ロッドをストロークさせるボールネジのネジ軸を一体に回転させている中空ロータと、中空モータ回転機構部のステータを取り付けているハウジングとの間は支持ベアリングのみの構造となっているため、ハウジングと中空ロータとにより囲まれた中空モータ回転機構部へ水や溶接スパッタ等の異物が侵入する虞がある。そこで、特許文献1の溶接ガンでは、中空モータ回転機構部への異物の侵入を防ぐために、加圧ロッドを支持している支持ベアリングの外側にオイルシールを施すことにより異物の侵入を防いでいる。
特開2002−346756号公報
しかしながら、加圧ロッドのストローク出側の支持ベアリングの外側に、単にオイルシールを設けた場合、特に加圧ロッドの始動時等の低温時においてオイルシールの接触圧が上がっており、オイルシールの抵抗が大きくなるため、加圧ロッドへの加圧力が低い場合(例えば、100kgf加圧)に、加圧ロッドが動かなくなるという事態が生じていた。また、加圧ロッドの始動時と、加圧ロッドの安定作動時との間においては、オイルシールの材質がゴムのため温度変化により接触圧が変化する。その結果、加圧ロッドへの加圧力に大幅なばらつきが発生するため、加圧時にワークに対する加圧力の誤判定を行ってしまい、中空モータ回転機構部の制御に支障を生じる事態も発生していた。
本発明は、低温、低加圧時においても加圧ロッドに対する加圧力安定性を有し、ハウジング内において回転自在に収容された中空ロータを備える中空モータ回転機構部への異物進入を防止する溶接ガンを提供することを目的とする。
本発明に係わる溶接ガンは、ハウジング内において回転自在に収容された中空ロータを備える中空モータ回転機構部と、前記中空ロータの回転作用下において前記ハウジングから突出して移動する加圧ロッドとを備える溶接ガンにおいて、前記溶接ガンは、前記ハウジングの前記加圧ロッドの突出側端部において、前記ハウジングと前記中空ロータ間の間隙を封止する非接触式のラビリンスシールを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、本発明に係わる溶接ガンは、ハウジングと中空ロータ間の間隙を封止する非接触式のラビリンスシールが、ハウジングの加圧ロッドの突出側端部に設けられていることから、たとえ中空ロータの内部に異物が侵入した場合であっても、ハウジングと中空ロータとにより囲まれた中空モータ回転機構部への異物の侵入を防ぐことができる。
また、ハウジングと中空ロータ間の間隙は、ラビリンスシールにより非接触状態で封止されているため、特に加圧ロッドの始動時等の低温時においてもシール部材に使用されるオイルシールの特性の影響を受けにくい。従って、低温時においても、ハウジングと中空ロータ間の摩擦の抵抗を軽減することができる。これにより、低温時においても、小さな力で中空ロータを容易に回転して小さな加圧力で加圧ロッドを移動することができ、温度変化により加圧ロッドが動かなくなるという事態が生じることを未然に防ぐことができる。また、温度変化によらず加圧ロッドを移動することができることから、加圧ロッドの始動時や、加圧ロッドの安定作動時等加圧ロッドの温度変化に関わらず、加圧ロッドに対し安定した加圧力を提供することができる。このように本発明に係わる溶接ガンによれば、低温、低加圧時においても加圧ロッドに対する加圧力安定性を有し、ハウジング内において回転自在に収容された中空ロータを備える中空モータ回転機構部への異物進入を防止することができる。
この場合、前記ラビリンスシールは、前記中空ロータ側に配置された波状の内側シールと、前記内側シールと対向して配置され、前記内側シールの外側において非接触状態で前記ハウジング側に配置された外側シールとを備え、前記内側シールと、前記外側シールとの間の間隙には、自己シール性を有するグリスを封入して構成されることが望ましい。本明細書において、「自己シール性」とは、隙間部分を膨潤変形により充填する特性を意味し、「自己シール性を有するグリス」とは、かかる特性を有するグリスを意味する。
この構成によれば、本発明に係わる溶接ガンは、グリスが内側シールと外側シールとの間の間隙において密着して、その状態を保持しようとするため、中空モータ回転機構部の回転によって中空ロータが回転した場合であっても、ラビリンスシールに封入されているグリスが間隙の外に飛び散ることを未然に防ぐことができる。従って、中空ロータを長時間使用した場合であっても、ハウジングと中空ロータとにより囲まれた中空モータ回転機構部への異物の侵入を防ぐことができる。ここで想定される回転する中空ロータの回転数とは、溶接ガンの場合、例えば、3000rpm以下としてもよい。
本発明によれば、低温、低加圧時においても加圧ロッドに対する加圧力安定性を有し、ハウジング内において回転自在に収容された中空ロータを備える中空モータ回転機構部への異物進入を防止することができる。
本発明の一実施の形態に係る溶接ガンがロボットアームの先端に取り付けられた状態を示す図である。 図1の溶接ガンの構成を示す断面図である。 図1の溶接ガンの中空モータ回転機構部の内部を示す拡大図である。 図1の溶接ガンのラビリンスシールの内部を示す拡大図である。
図1は、ロボットアーム12の先端に取り付けられた状態の本発明の一実施の形態に係る溶接ガン10を示す一部省略側面図である。本実施の形態において、溶接ガン10は、後述するように、固定された電極チップ32に対して可動の電極チップ30が直線状のストロークで移動し、固定電極チップ32と可動電極チップ30との間を開閉するC型溶接ガンとして構成されている。
溶接ガン10は、ガン支持部14と、ガン本体部16とを備える。このガン支持部14は、ロボットアーム12の先端に取り付けられてガン本体部16を支持する。ガン支持部14は、ガン支持ブラケット18を設けており、このガン支持ブラケット18は、上面板18aと、この上面板18aと平行して延在する下面板18bとを備えている。上面板18aと下面板18bとの間には、ガイドバー20が橋架されている。
ガイドバー20には、このガイドバー20の軸方向に摺動自在で、かつ、上面板18a及び下面板18bに平行な板体22が嵌合している。板体22の上部には、ロボットアーム12に近接した側に筐体状の支持体24が配設され、上面板18aと支持体24との間には、ガイドバー20に巻回された第1のコイルスプリング26が介装されている。同様に、下面板18bと板体22との間には、ガイドバー20に巻回された第2のコイルスプリング28が介装されている。
板体22には、ロボットアーム12から離間した側にガン本体部16を構成するケーシング29が固着保持されている。図1及び図2に示すように、ガン本体部16は、一対の電極チップである可動電極チップ30及び固定電極チップ32を備える。そして、中空モータ回転機構部34に連結されたボールネジ90の回転作用下に、可動電極チップ30を固定電極チップ32に対して直線状のストロークで移動し、可動電極チップ30と固定電極チップ32との間の開閉動作を行う。
図2に示すように、溶接ガン10は、モータハウジング38内において回転自在に収容された中空ロータ46を備える中空モータ回転機構部34と、中空ロータ46の端部に装着されるボールネジ90と、ボールネジ90と螺合し、ボールネジ90の回転作用下においてモータハウジング38から矢印AのA1側に突出するストロークで移動する加圧ロッド94とを備える。
中空モータ回転機構部34は、ケーシング29に固定されるモータハウジング38と、このモータハウジング38内に固定されるステータ40と、モータハウジング38内に回転自在に収容され、中央に中空部44が形成された中空ロータ46と、この中空ロータ46の一方(矢印AのA2側)の端部48側に設けられるモータハウジングカバー50とを備える。ステータ40を構成するコイル40aは、モータハウジング38の内側に環状に配置されている。
モータハウジング38の矢印AのA2側の端部には、筒部材52が同軸的にねじ止めされており、この筒部材52の内周面と中空ロータ46の端部48の外周面との間に、第1ベアリング54及び第2ベアリング56が介装される。
図2及び図3に示すように、加圧ロッド94の突出側にあるモータハウジング38の端部58(矢印AのA1側)には、モータハウジング38と中空ロータ46間の間隙を封止する非接触式のラビリンスシール64が介装されている。図3及び図4に示すように、ラビリンスシール64は、中空ロータ46の内側において中空ロータ46に固定して配置された波状の内側シール67と、内側シール67と対向して配置され、内側シール67の外側において非接触状態でモータハウジング38側においてモータハウジング38に固定して配置された外側シール68とを備える。
この内側シール67の外側表面と外側シール68の内側表面は、それぞれ波状に形成された非常に細かい複数の凹凸により形成されている。そして、この内側シール67の外側表面を構成する一つの凸部が外側シール68の内側表面を構成する一つの凹部に、また、内側シール67の外側表面を構成する一つの凹部が外側シール68の内側表面を構成する一つの凸部にそれぞれ一定の間隔をおいて非接触状態で互いに対向して配置される。
ラビリンスシール64を構成する内側シール67と、外側シール68との間の間隙69には、自己シール性を有するグリス70が封入されている。従って、中空ロータ46とモータハウジング38とはラビリンスシール64を介して非接触状態で固定されている。このため、中空ロータ46が回転した場合には、中空ロータ46に固定されている内側シール67は、中空ロータ46の回転に従って一緒に回転する。しかし、モータハウジング38に固定されている外側シール68は、中空ロータ46の回転と一緒に追随して回転することはなく、モータハウジング38とともに静止したままとなる。本明細書において、「自己シール性」とは、隙間部分を膨潤変形により充填する特性を意味し、「自己シール性を有するグリス」とは、かかる特性を有するグリスを意味する。
グリス70は、自己シール性を有することから、内側シール67と外側シール68との間の間隙69において、間隙69内から飛び散ることがなく密着しこれを維持することができる。このため、間隙69内に水やゴミ等の異物が侵入することを長期間防止することができる。また、中空ロータ46が回転することにより、内側シール67と外側シール68との間の間隙69からグリス70が流出した場合であっても、グリス70は自身の自己シール性によって、該流出箇所にシールを形成して間隙69内に水や溶接スパッタ等の異物の侵入を防止することができる。
図2及び図3に示すように、モータハウジング38の端部58(矢印AのA1側)に設けられているラビリンスシール64に対して、さらに矢印AのA2側に、第3ベアリング60が介装されている。第3ベアリング60はモータハウジング38の内部にラビリンスシール64と隣接して設けられている。
図2に示すように、モータハウジング38は略円筒形状を有しており、例えば、アルミニウム材で構成されている。
図2に示すように、中空ロータ46の端部48の上端部には、凹状の開口部82が形成され、この開口部82の内方側端部には、端部48の中央部に貫通形成されるスプライン孔84が連通する。端部48の上面には、薄板86が固定されて、開口部82を閉塞している。中空ロータ46の端部48の上部外周には、締め付けナット88が螺合しており、図2では、締め付けナット88が第1ベアリング54から離間した状態で示されているが、作動時には、この締め付けナット88によって第1ベアリング54が予圧されて、中空ロータ46の軸方向のがたつきを防止している。
送りネジ機構36は、中空ロータ46の端部48に装着されるボールネジ90と、ボールネジ90に螺合するナット部材92と、ナット部材92に固着される加圧ロッド94とを備える。ボールネジ90は、中空ロータ46の端部48に設けられているスプライン孔84に嵌合するスプライン軸部96と、このスプライン軸部96の端部に設けられるネジ部98とを一体的に備えている。ネジ部98にナット100が螺合することにより、ボールネジ90が中空ロータ46に固定される。
ナット部材92の矢印AのA2側の端面102は、中空ロータ46の端部48側に対向しており、この端面102に緩衝部材104が螺子等により固着される。ナット部材92と加圧ロッド94とが緩衝部材104の対向した位置に配置されたねじ110、112を介して一体的に固定される。
加圧ロッド94は、矢印AのA1−A2方向に長尺に構成されており、中空ロータ46の中空部44に配置されるとともに、その外周部にはスプライン114が形成される。このスプライン114は、ケーシング29に設けられているスプライン孔116に螺合しており、加圧ロッド94及びナット部材92の回り止め機能を有している。加圧ロッド94の矢印AのA1側の先端部には、可動電極チップ30がホルダ118を介して取り外し自在に装着される。
図1に示すように、ケーシング29には、平行に配置されたC形状の一組のヨーク120a、120bが矢印AのA1方向に向かって下方に延在して固着されており、ヨーク120a、120bの間に取り付けられた保持部材122には、固定電極チップ32が取り外し自在に保持されている。
図2に示すように、中空モータ回転機構部34のモータハウジングカバー50の上部である矢印AのA2側には、ヘッドカバー130が取り付けられている。このヘッドカバー130内には、中空ロータ46の回転角度を検知するためのエンコーダ132が配置されている。このエンコーダ132は、エンコーダ本体134と、該エンコーダ本体134から加圧ロッド側(矢印AのA1側)に突出する入力軸136とを備え、エンコーダ本体134は、モータハウジングカバー50に固着された円筒状のステイ138によって保持されている。入力軸136は、モータハウジングカバー50の略中央部に設けられた孔部140を貫通して薄板86に連結されている。
図1に示すように、ヘッドカバー130の側面には、中空モータ回転機構部34及びエンコーダ132を作動させる駆動源となる溶接ガン制御部142からの動力配線144、146を接続するための略L型状の第1の電源接続口148及び第2の電源接続口150が設けられている。
このように構成される溶接ガン10の動作について、以下に説明する。
溶接ガン制御部142から中空モータ回転機構部34に電力が供給されると、コイル40aに通電されてステータ40とステータ40に対向する環状のマグネット42との作用下に、磁界が発生する。このため、中空モータ回転機構部34を構成する中空ロータ46が回転する。
この中空ロータ46の回転作用下に、送りネジ機構36を構成するボールネジ90が回転し、このボールネジ90に螺合しているナット部材92が加圧ロッド94と一体的にボールネジ90の軸方向の一方(矢印AのA1方向)に移動する。これは、加圧ロッド94の外周面に形成されているスプライン114がケーシング29のスプライン孔116に螺合しており、加圧ロッド94及びナット部材92の回転が規制されているからである。
従って、加圧ロッド94の先端部に固着されているホルダ118に保持された可動電極チップ30は、矢印AのA1方向に移動して、固定電極チップ32と可動電極チップ30とによってワークWが加圧保持される。この状態で、可動電極チップ30と固定電極チップ32との間に大電流が供給され、ワークWがスポット溶接されることになる。
ここで、中空ロータ46とモータハウジング38とはラビリンスシール64を介して非接触状態で固定されている。従って、中空モータ回転機構部34を構成する中空ロータ46が回転した場合には、ラビリンスシール64を構成するシールのうち中空ロータ46に固定されている内側シール67は、中空ロータ46の回転に追随して一緒に回転する。これに対し、ラビリンスシール64を構成するシールのうちモータハウジング38に固定されている外側シール68は、モータハウジング38とともに静止し、中空ロータ46の回転と一緒に追随して回転することはない。この場合、図4に示すように、内側シール67と外側シール68との間の間隙69にはグリス70が封入されているため、中空ロータ46とモータハウジング38とにより囲まれた中空モータ回転機構部34へ水やゴミ等の異物の侵入を防ぐことができる。
また、加圧ロッド94の始動時等の作動開始前は、中空ロータ46やモータハウジング38の周辺部位は低温であるが、中空ロータ46とモータハウジング38間の間隙は、ラビリンスシールにより非接触状態で封止されているため、低温時においてもシール部材に使用されるオイルの特性の影響を受けない。このため、低温時においても、中空ロータ46とモータハウジング38間の摩擦の抵抗を軽減することができる。従って、小さな力で中空ロータ46を容易に回転させて、小さな加圧力で加圧ロッド94を移動させることがでる。また、ラビリンスシール64は非接触式であり、低温時の抵抗が小さいため、低温であっても低加圧時に誤判定を起こすことがない。このため、中空モータ回転機構部39の制御に支障を生じる事態を防止することができ、低加圧でも安定性を有する。以上から、実施の形態に係る溶接ガンによると、常に加圧ロッド94に対し安定した加圧力を提供することができ、温度変化により加圧ロッド94が動かなくなるという事態が生じることを未然に防ぐことができる。
また、内側シール67と外側シール68との間の間隙69に封入されているグリス70は自己シール性を有しているため、例えば中空ロータ46が高速回転した場合であっても、内側シール67と外側シール68との間の間隙69において、グリス70が間隙69内から飛び散ることがなく間隙69内において密着するようにしてこれを維持することができる。これにより、中空ロータ46とモータハウジング38とにより囲まれた中空モータ回転機構部34へ水やゴミ等の異物が侵入することを長期間防ぐことができる。また、グリス70は自己シール性を有することから、中空ロータ46が回転することにより、内側シール67と外側シール68との間の間隙69から流出し場合であっても、該流出箇所にシールを形成して間隙69内に水や溶接スパッタ等の異物の侵入を防止することができる。かかるグリス70としては、例えば、独自の粘着性を有し、シール性に優れており、回転により飛散が生じにくいことが好ましく、さらに、耐水性に優れ、大きな衝撃荷重にも耐えうる多目的極圧グリス等が好適である。かかるグリス70としては、例えば、独自の粘着性を有し、シール性に優れており、回転により飛散が生じにくい特性を有するが好ましく、具体的には、耐水性に優れ、大きな衝撃荷重にも耐えうる多目的極圧グリス等が好適である。ここで、「ロータが回転してもグリスが飛び散らない」という場合に想定されるロータの回転数とは、溶接ガン10の場合、例えば、3000rpm以下とすることができる。また、低加圧時の加圧ヘッドに対する加圧力として、例えば、例えば、100kgfを想定してもよい。
また、本実施の形態では、中空ロータ46の端部にボールネジ90を装着して、中空ロータ46を加圧ロッド94に対して回転可能とする構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、中空ロータの構成については、中空ロータが加圧ロッドに対して回転可能な構成となるならば、例えば、中空ロータの端部にナットを装着するなど、実装に応じて様々な構成が可能であることは明かである。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、上述の実施の形態では、溶接ガン10を、固定された電極チップ32に対して可動の電極チップ30が直線状のストロークで移動し、固定電極チップ32と可動電極チップ30との間を開閉するC型溶接ガンとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動電極チップ30を固定電極チップ32に対して挟み込むようにして揺動させるX型溶接ガンとして構成してもよい。
10 溶接ガン
12 ロボットアーム
30 可動電極チップ
32 固定電極チップ
34 中空モータ回転機構部
36 ネジ機構
38 モータハウジング
40 ステータ
42 マグネット
44 中空部
46 中空ロータ
54 第1ベアリング
56 第2ベアリング
60 第3ベアリング
64 ラビリンスシール
67 内側シール
68 外側シール
69 間隙
70 グリス
90 ボールネジ
94 加圧ロッド

Claims (2)

  1. ハウジング内において回転自在に収容された中空ロータを備える中空モータ回転機構部と、
    前記中空ロータの回転作用下において前記ハウジングから突出して移動する加圧ロッドとを備える溶接ガンにおいて、
    前記溶接ガンは、
    前記ハウジングの前記加圧ロッドの突出側端部において、前記ハウジングと前記中空ロータ間の間隙を封止する非接触式のラビリンスシールを備えたことを特徴とする溶接ガン。
  2. 前記ラビリンスシールは、
    前記中空ロータ側に配置された波状の内側シールと、
    前記内側シールと対向して配置され、前記内側シールの外側において非接触状態で前記ハウジング側に配置された外側シールとを備え、
    前記内側シールと、前記外側シールとの間の間隙には、自己シール性を有するグリスが封入されていることを特徴とする請求項1に記載の溶接ガン。
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