JP2011125629A - 電子血圧計 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単であるにもかかわらず、腕帯部の展開操作と腕帯部の収納操作が容易に行え、小型化を図ることができる電子血圧計を提供する。
【解決手段】電子血圧計1は、ケース20と、ケース20の開口部20Pを開閉可能に閉鎖する蓋部材21とを有する血圧計本体10と、測定者の上腕Tを挿入して加圧するための腕帯部2とを有し、この腕帯部2は、蓋部材21によりケース20の開口部20Pを閉じた状態で、ケース20と蓋部材21とにより形成される収納空間S1、S2内に折り畳んで収納され、腕帯部2は、蓋部材21を開いてケース20の開口部20Pを開放する操作に伴い、折り畳まれた腕帯部2の形状を、上腕Tが挿入可能な状態に復帰させる腕帯部形状復帰用部材150を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子血圧計に関し、特に血圧測定する時には折り畳まれた腕帯部を展開して測定者が上腕を挿入できるように保持でき、血圧測定しない時には腕帯部を折り畳んで収納可能な電子血圧計に関する。
近年、医療機関で行われている高血圧治療向けの血圧測定において、白衣性高血圧症による擬似高血圧が問題にされている。この擬似高血圧症の原因としては、病院内での医師の前での緊張、不安等の精神面での不安定が考えられている。これに対して、精神的に安定している家庭にて一人で測定した血圧値に注目が集まっている。このため、この家庭血圧測定に用いる一人で測定するタイプの電子血圧計が注目されている。
電子血圧計としては、測定者が血圧を測定する際には腕帯部を上腕の測定部位に簡単に装着でき、しかも電子血圧計を使用しない時にはかさばらずに大きな収納場所を必要としないものが提案されている(特許文献1を参照。)。特許文献1に記載されている電子血圧計は、ケースと、このケースを閉じるためにヒンジで取り付けられたカバーと、ケース側に配置されてカバーと閉じると折り畳み可能なカフを備えている。
このケース側に配置されたカフは、リンク部材や複数の板部材を用いてカバーの内側に連結されている。リンク部材は、第1リンク棒と第2リンク棒から成り、第1リンク棒の一端部と第2リンク棒の一端部はピンにより回転可能に連結されている。第1リンク棒の他端部はカフ側の板部材に連結され、第2リンク棒の他端部はカバーの内側に連結されている。これにより、このカバーをヒンジによりケースに対して回転してケースを閉じると、このカフがカバーに連動するリンク部材により機械的に押されて、ケースとカバーの中に折り畳まれる。逆に、カバーを開けると、カフはカバーに連動するリンク部材により略円筒状に開かれるようになっている。
特開2002−102181号公報
ところが、特許文献1に記載されている電子血圧計では、カフを円筒状に展開する操作はケースに対してカバーを開く動作に連動し、カフをケース内に収納する操作は、ケースに対してカバーを閉じる動作に連動しており、カバーの開閉に連動するリンク部材が必要であり、機構部品の点数が多く構造が複雑で重く、電子血圧計の大型化が避けられない。
そこで、本発明は、上記課題を解消するために、構造が簡単であるにもかかわらず、腕帯部の展開操作と腕帯部の収納操作が容易にしかも確実に行え、小型化を図ることができる電子血圧計を提供することを目的とする。
本発明の電子血圧計は、ケースと、前記ケースの開口部を開閉可能に閉鎖する蓋部材とを有する血圧計本体と、測定者の上腕を挿入して加圧するための腕帯部とを有し、前記腕帯部は、前記蓋部材により前記ケースの前記開口部を閉じた状態で、前記ケースと前記蓋部材とにより形成される収納空間内に折り畳んで収納されており、前記腕帯部には、前記蓋部材を開いて前記ケースの前記開口部を開放する操作に伴い、折り畳まれた前記腕帯部の形状を、前記上腕が挿入可能な状態に復帰させる腕帯部形状復帰用部材を有することを特徴とする。
上記構成によれば、構造が簡単であるにもかかわらず、ケース開口部を開閉するだけで、腕帯部の展開操作と腕帯部の収納操作が容易にしかも確実に行え、電子血圧計の小型化を図ることができる。
本発明の電子血圧計では、前記腕帯部は、空気が供給されることで前記上腕を加圧する空気袋と、前記空気袋の外側を覆う外側部材とを有し、前記外側部材には、前記腕帯部形状復帰用部材が固定されていることを特徴とする。
上記構成によれば、腕帯部には腕帯部形状復帰用部材が固定されているので、蓋部材を開けることで、腕帯部は上腕を挿入できる形状に確実に展開できる。
本発明の電子血圧計では、前記腕帯部は、空気が供給されることで前記上腕を加圧する空気袋と、前記空気袋の外側を覆う外側部材とを有し、前記蓋部材を開いて前記ケースの前記開口部を開放したことを検知して検知信号を発生する検知部と、前記検知部からの前記検知信号により空気が供給される前記腕帯部形状復帰用部材としての腕帯部形状復帰用の補助空気袋と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、蓋部材を開けたことを検知して腕帯部形状復帰用の補助空気袋に空気を送ることで、腕帯部は上腕を挿入できる形状に確実に展開できる。
本発明の電子血圧計では、前記蓋部材を前記ケースに対して回転可能に前記蓋部材の開閉を支持するヒンジを有し、前記腕帯部は前記腕帯部を折り畳むための複数の折り曲げ部分を有し、前記腕帯部の前記折り曲げ部分の内の1つの前記折り曲げ部分が、前記ヒンジの付近に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、蓋部材がヒンジを介して開閉することで、ヒンジの付近にある腕帯部の1つの折り曲げ部分を基点として腕帯部を折り畳んだり、腕帯部の形状を展開することができる。
本発明によれば、構造が簡単であるにもかかわらず、腕帯部の展開操作と腕帯部の収納操作が容易にしかも確実に行え、小型化を図ることができる電子血圧計を提供することができる。
本発明の電子血圧計の実施形態1の収納状態を示す斜視図である。 図1の電子血圧計の腕帯部を用いて血圧測定する状態を示す斜視図である。 図1の電子血圧計の収納状態を示す側面図である。 図1の電子血圧計の腕帯部を用いて血圧測定する状態を示す側面図である。 腕帯部の構成を示す分解斜視図である。 腕帯部の構成を示す一部切り欠いた側面図である。 図7(A)は、外布と内布と空気袋から成る腕帯部2を示す斜視図であり、図7(B)は、この腕帯部を別の方向から見た斜視図であり、図7(C)は、腕帯部を折りたたんだ状態を示す斜視図である。 図8(A)は、空気袋とマイクロフォンを示す斜視図であり、図8(B)は、空気袋と外布と内布と、マイクロフォンを示す図である。 空気袋を形成するためのシート例を示す図である。 図1の電子血圧計のブロック構成図である。 本発明の電子血圧計の実施形態2の腕帯部を用いて血圧測定する状態を示す斜視図である。 腕帯部の構成を示す断面を有する側面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
(実施形態1)
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の電子血圧計の実施形態1の収納状態を示す斜視図であり、図2は、図1の電子血圧計の腕帯部を用いて血圧測定する状態を示す斜視図である。図3は、図1の電子血圧計の収納状態を示す側面図であり、図4は、図1の電子血圧計の腕帯部を用いて血圧測定する状態を示す側面図である。
図1〜図4に示す電子血圧計1は、自動電子血圧計ともいい、図2と図4に示すように、電子血圧計1は、腕帯部2と血圧計本体10を有している。この電子血圧計1は、血圧測定方式の一例としてリバロッチ・コロトコフ法が用いられ、コロトコフ音(K音)を検出して血圧測定を行う装置である。図2と図4に示す電子血圧計1の腕帯部2は、変形可能でソフトなほぼ矩形の開口部を有する筒体であり、図1と図3に示すように腕帯部2は折り畳むことで、血圧計本体10の収納空間内に収納可能である。
図2に示すように、この電子血圧計1の腕帯部2は、測定者の上腕Tを腕帯部2の挿入開口11Rから、D1方向に沿って挿入して血圧を測定する方式である。腕帯部2と血圧計本体10とは有線(電気信号線)3により電気的に接続され、しかも腕帯部2と血圧計本体10とがエアーの給排気路であるフレキシブルなチューブ4により接続されている。
まず、図1と図3を参照して、血圧計本体10の構造について説明する。
図1と図3に示すように、血圧計本体10は、ケース20と蓋部材21を有している。ケース20と蓋部材21は、例えばプラスチック製の薄型の内部の収納空間を形成する部材である。ケース20は、4つの側面部20A,20B,20C,20Dと、底面部20Eと表面部20Fを有している。側面部20A,20Cは対向しており長方形状を有する。図1と図2に示すように、側面部20B,20Dも対向しており、側面部20Bは切り欠き部20Gを有し、側面部20Dは切り欠き部20Hを有している。切り欠き部20G、20Hは同様のほぼ長方形状に切り欠かれた部分である。底面部20Eの面積は表面部20Fの面積に比べて大きく、図2と図4に示すように、底面部20Eと側面部20B,20C,20Dと内面部20Jは、後で説明する腕帯部2を収納するための収納空間S1を形成している。
図1と図2に示すように、ケース20の表面部20Fには、表示部31が配置されており、測定者が表示部31の表示内容を容易に確認できるようになっている。表面部20Fには、測定開始操作部の一例としての開始/停止ボタン37と、メモリ呼び出し・時刻・アラーム設定ボタン38と、モード選択ボタン39が設けられている。測定者が開始/停止ボタン37を押すことで、血圧測定操作の開始あるいは停止をするためのボタンである。
図1において、時刻を設定する場合には、例えば、メモリ呼び出し・時刻・アラーム設定ボタン38とモード選択ボタン39を同時に長押しすることで、操作・設定・入力機能として作用させることにより、表示部31には時刻設定画面が表示され、時刻設定画面に表示されている時刻は、メモリ呼び出し・時刻・アラーム設定ボタン38で選択しながら設定することができる。
また、図1において、例えばメモリ呼び出し・時刻・アラーム設定ボタン38を押すことにより、過去の例えば100件の血圧測定記録を表示部31に表示できる。表示部31に表示される各件の最高血圧値、最低血圧値、脈拍数、日時が、メモリ呼び出し・時刻・アラーム設定ボタン38を押す毎に順番に表示できる。
この表示部31は、例えば液晶表示装置を用いることができ、一例として図1に示すように、表示部31は、最高血圧値、最低血圧値、脈拍数、脈圧、測定動作中の表示マーク、電池交換の表示マーク等の各種の測定値等を表示することができる。
図1に示すように、ケース20の内部には、スピーカ43と、2つのポンプ44,45と、排気バルブ46と、制御バルブ47と、制御システムを含む回路基板48と、メモリ部69が配置されている。スピーカ43は、音声によるガイドや音楽によるガイドを出力するために設けられている。
図1と図2に示す蓋部材21は、表面部21Aと側面部21B、21C、21D、21Eを有している。これらの表面部21Aと側面部21B、21C、21D、21Eは、腕帯部2を収納するための収納空間S2を形成している。表面部21Aは、ケース20の底面部20Eに対面し、側面部21Dはケース20の内面部20Jに対面する。側面部21C、21Eは対向しており、側面部21C、21Eはそれぞれケース20の切り欠き部20G、20Hを閉じる部分である。蓋部材21の側面部21Bの端部と、ケース20の側面部20Cの端部は、ヒンジ23により連結されている。
これにより、蓋部材21は、ケース20の開放された収納空間S1を閉じることで、腕部材2は、この蓋部材21により押されて図1と図3に示すようにケース20側の収納空間S1と蓋部材21側の収納空間S2内において、ほぼ平坦状に折り畳まれた状態で完全に収納可能である。
図1と図3に示すように、蓋部材21の表面部21Aには、測定者が蓋部材21をR方向に沿って開閉する際に把持する把持部22を有している。また、図2と図4に示すように、蓋部材21の側面部21Dには、金属板21Fが取り付けられている。これに対して、ケース20の内面部20Jにはマグネット20Mが取り付けられている。これにより、図3に示すように、蓋部材21がケース20の開口部20Pを閉じた状態では、金属板21Fがマグネット20Mにより磁気的に吸引されることで、蓋部材21がケース20側に磁気的に固定されるので、蓋部材21が折り畳まれた腕帯部2の反発力により不用意にR1方向に開いてしまう現象を防止している。
次に、図1〜図6を参照して、腕帯部2の構造について説明する。
図1に示すように、腕帯部2は、血圧測定時に測定者の上腕Tを矩形の開口部11Rから挿して矩形の開口部11Pから出した状態で圧迫するために、上腕Tを差し込むことが可能な両端部が切れたほぼ筒状構造(筒体)を有している。これにより、この腕帯部2は、通常の腕帯部と異なり測定者の上腕Tに対して巻き付ける必要が無く、左右のいずれの上腕Tへの挿入が可能で、測定者は容易に血圧測定ができる。
図2と図4に示すように、腕帯部2は、変形可能でソフトな筒体であり、軽量に作られている。この腕帯部2は、空気袋(カフともいう)14と、外布16と、内布17を有している。外布16は、空気袋14の外側を覆うことができる外側部材であり、内布17は、空気袋14の内側を覆うことができる内側部材である。ここで、内布17には、伸縮性に富んだ物を使用し、外布16は変形するが、内布17よりの伸縮性が低く、好ましくは殆ど伸縮しない物を用いることが好ましい。外布16は外布カバーともいい、内布17は内布カバーともいう。外布16と外布17は、共に好ましくは筒状の部材(筒体)である。
外布16は、空気袋14を収納するように内布17の外側に接合され、変形可能であるが伸縮性の無い布部材で形成された外側部材である。外布16は、変形可能であるが伸縮性が非常に低いかほとんど無い布部材である例えば伸びにくい生地(201BE)を採用でき、引張強度は、JIS L1096−A法で測定した値として、タテが1445N/inで、ヨコが827N/inである。外布16としては、例えば、ポリエステル100%の生地を用いることができる。
内布17は、空気袋14の内面を覆う筒体でなり変形可能で伸縮性を有し、上腕Tの被測定面に当接する当接布部である。内布17は、変形可能で伸縮性を有する布部材である例えば伸びやすい生地を採用でき、引張強度は、JIS L1096−A法で測定した値として、タテが94.9N/inで、ヨコが150.7N/inである。引張伸度は、JIS L1096−A法で測定した値として、タテが517%で、ヨコが400%である。内布としては、例えば、ナイロン80%、ポリウレタン20%の生地である。
図5は、腕帯部2の構成を示す分解斜視図であり、図6は、腕帯部2の構成を示す一部切り欠いた側面図である。
図5と図6に示すように、外布16は、空気袋14の外側に配置され、内布17は、空気袋14の内側に配置されている。図6に示す外布16と内布17は、両側の接合部分77により接合され、外布16と内布17で形成された空間内には空気袋14が収納されている。両側の接合部分77は、糸を用いた縫い合わせや、接着剤を用いた接着により形成されている。
また、図6に示すように、外側部材である外布16の上腕を通す方向D1に沿った幅Sから、空気袋14の上腕を通す方向D1に沿った幅Wを引いた値は、好ましくは4cm以下である。このように、(幅S−幅W)の値を4cm以下に設定するのは、空気袋14は、外布16に対して止めておらず、外布16の寸法に余裕を持たせて、空気袋14の膨張と収縮に対応できるようにするためである。もしも、(幅S−幅W)の値が4cmを超えると、空気袋14が外布16と内布17とで形成される空間内で移動する可能性があるので、好ましくはない。
例えば、図2に示す左腕の上腕TをD1方向に挿入し、あるいは逆方向に上腕Tを外す動作は、ケース20を例えば机の上に置いた状態で行うことができる。また、右腕の上腕TをD1方向に挿入し、あるいは逆方向に上腕Tを外す動作は、ケース20を例えば机の上に置いた状態で行うことができる。これにより、測定者は左右いずれの上腕Tに対しても、腕帯部2の装着動作あるいは取り外し動作を容易に行うことができる。
図5と図6に示す空気袋14は、例えば、塩化ビニル,ポリウレタン、合成ゴム,天然ゴム等の材質で形成されている。空気袋14内へは、図1に示す血圧計本体10内の破線で示すポンプ44,45の作動により、図2に示すチューブ4を通じてエアーを供給されることにより膨張することで上腕Tを圧迫する。空気袋14の内圧を一定速度で減圧するため、制御バルブ47により空気袋14内からエアーを徐々に外へ排気でき、測定を終了したときに、排気バルブ46により空気袋14内からエアーを外へ急排気できる。この空気袋14の詳しい構造については、後で説明する。
次に、図5と図6を参照して、腕帯部2の外布16に配置された腕帯部形状復帰用部材150について説明する。
この腕帯部形状復帰用部材150は、図1に示すように腕帯部2が収納された状態から、図2に示すように蓋部材21をR方向に開けて腕帯部2の拘束状態を開放した時に、腕帯部2が折り畳まれて収納された状態から、図2に示すような使用状態に自動的に形状を復帰できるようにするための部材である。
図3と図4に示す例では、2つの腕帯部形状復帰用部材150が、外布16の開口部11R側の位置と、開口部11P側の位置に配置されている。腕帯部形状復帰用部材150は、例えば帯状部材であり、外布16の外面側に例えば接着剤により全周囲にわたって固定されている。この腕帯部形状復帰用部材150は、蓋部材21で加圧した時に弾性変形が可能で腕帯部2を折り畳むことができ、蓋部材21の加圧状態が開放された場合には腕帯部2を折り畳んだ状態から、図2と図4に示すように腕帯部2の形状を自動的に形状を自己復帰させるための復帰力を発揮する。
このような自己復帰機能を持たせるために、腕帯部形状復帰用部材150の材質としては、所定の温度以上で、展張して、所定の剛性および弾性を発揮できる材料、例えば金属材、2種類以上の金属の合金、プラスチック等を採用できる。
本実施形態では、自己復帰機能を発揮するために、腕帯部形状復帰用部材の材質を選択して形状記憶材料を用いることとし、その変態温度に達した時に所定の剛性を発揮して、記憶させた形状を回復させている。
ここで、このような形状回復するための変態温度すなわち、形状回復温度としては、外気温より高く、体温より低い温度が良いので、例えば、20℃〜37℃の範囲で設定される。より好ましくはこの形状回復温度は、25℃〜30℃程度とされる。
腕帯部形状復帰用部材の材料として金属を選択する場合の好適な合金として、ニッケル―チタン合金が挙げられ、ニッケル―チタン合金の場合、Ni濃度が増加すると、変態温度が低下する。Ni組成が55%〜56%のとき、25℃〜40℃範囲内で変態温度を設定できる。
腕帯部形状復帰用部材の材料として合成樹脂材料を用いる場合には、ポリブチレンサクシネート(PBS)と呼ばれるものに有機高分子を合成して作ったものや、形状記憶性ポリ乳酸など、その他形状記憶樹脂と呼ばれるものを種々選択することができる。
このように、例えば、腕帯部形状復帰用部材の材料として、形状記憶金属材料を選ぶと、ニッケル―チタン合金、または、鉄−マンガン―ケイ素系合金等を選択して、マルテンサイト変態点を上述した血圧計使用環境に記憶設定することにより、収納部16から腕帯部2を取り出すと、記憶された形状に展張され、軟らかい腕帯部2が、所定の剛性を得ることができるので、測定時の取り扱いが容易となる。
また、腕帯部形状復帰用部材として、ステントに用いられる材料を採用することができる。ステントとは、人体の管状の部分(血管、気管、食道、十二指腸、大腸、胆道など)を管腔内部から広げる医療機器であり、例えば、金属でできた網目の筒状のものである。その材料に上述の形状記憶材料を用いることで、腕帯部形状復帰用部材として応用することができる。
さらに、冬など気温が低い状況下の使用のとき、腕帯部2の腕帯部形状復帰用部材150近傍に、面状ヒーターやニクロム線を設け(不図示)、発熱させることで、腕帯部形状復帰用部材150を早く形状回復可能な状態にすることができる。
なお、腕帯部形状復帰用部材150は、例えば線状体を所定のパターンに形成できるが、これに限らず板状部材を打ち抜いて形成することもできる。また、腕帯部形状復帰用部材150は、単純な形状の板状部材を用いることもできる。いずれにしても、腕帯部形状復帰用部材150の形状や製造方法は特に限定されない。線状体の場合、ニッケル―チタン合金の線径は0.3〜1.0mmであれば所定の剛体及び弾性を発揮できる。板状部材の場合、厚み50〜100μm、幅80〜150mmであれば所定の剛体及び弾性を発揮できる。線状体、板状部材のどちらの場合でも、腕帯部2の円周上に略1周形成されているが、これに限らず一部スリットを有していてもよいし、数回巻かれていてもよい。
図2と図4に示すように、腕帯部2は、好ましくは次のようにしてケース20側と蓋部材21側に固定されている。
腕帯部2の1つの側面2Pが蓋部材21内に配置された固定用部材21Wに対して、例えば接着剤により固定され、腕帯部2のもう1つの側面2Qがケース20内に配置された固定用部材20Wに対して、例えば接着剤により固定されている。そして、腕帯部2の1つの折り曲げ部分200は、ヒンジ23に沿って配置されている。この腕帯部2の1つの折り曲げ部分200は、上述した腕帯部2の1つの側面2Pと、もう1つの側面2Qとの間に形成されている折り曲げ部分である。
これにより、測定者がケース20から蓋部材21を、ヒンジ23を回転中心としてR1方向に開けることで、蓋部材21の開ける動作に連動して、ケース20と蓋部材21の中から腕帯部2を露出させて形状を展開することができる。この腕帯部2の形状展開動作の際には、腕帯部形状復帰用部材150の復帰力により腕帯部2を、血圧測定が実施できるように筒状に確実に自動的に展開させることができるようになっている。従って、図2に示すように測定者は、上腕Tを展開済みの腕帯部2に対して、簡単にしかも確実に挿入して血圧測定を行うことができる。
図7(A)は、外布16と内布17と空気袋14から成る腕帯部2を示す斜視図であり、図7(B)は、この腕帯部2を別の方向から見た斜視図であり、図7(C)は、腕帯部2を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
図7(A)と図7(B)に示すように、腕帯部2は4つに折り曲げてほぼ正方形断面の開口部Gを形成することができる。腕帯部2は4つの折り曲げ部分200を有していることにより、図7(C)に示すように簡単に折りたたむことができる構造である。
図8(A)は、空気袋14とマイクロフォンMを示す斜視図であり、図8(B)は、空気袋14と外布16と内布17と、マイクロフォンMを示す図である。図8に示すように、2つのマイクロフォンMが空気袋14に取り付けられ、2つのマイクロフォンMは互いに向かい合っている。
ここで、空気袋14の構造例を説明する。
図9は、空気袋14を形成するためのシート例を示している。
図9に示すシートSWは、ほぼ長方形状の例えば透明のプラスチックシートであり、一例としてポリウレタンシートにより形成されている。このシートSWは、フィルタ付き接続管220、コードフック221、4つの折れ線部分222、接合部分223,224、2つのマイクロフォン保持部225を有している。
接続管220は、図2に示すチューブ4の端部を接続する。コードフック221は、図2に示す有線3とチューブ4を掛ける。接合部分223,224は熱圧着により空気袋14を形成する。マイクロフォン保持部225はそれぞれマイクロフォンMを保持できる。シートSWは4つの折れ線部分222の部分で折り曲げることにより、図8に示す形状の空気袋14を形成できる。
図9(B)に示すように、空気袋14の幅(短手方向の幅)Wは、好ましくは12cm以上である。この理由としては、空気袋14の内面側が測定者の被測定面に対して少なくとも8cm以上当接していないと、正しい血圧測定ができないので、空気袋14の内面側が8cm以上接しているためには、空気袋14の幅Wは12cm以上必要である。もし、空気袋14の幅Wは12cm未満であると、正確な血圧測定ができなくなる恐れがある。
次に、図10は、図1の電子血圧計1のブロック構成図である。
図10に示す電子血圧計1の回路ブロックを説明する。電子血圧計1の回路ブロックを示している。電子血圧計1の回路ブロックの破線で示すように、血圧計本体10は、コロトコフ音(K音)検出システム50と、加圧システム51と、排気システム52と、圧力検出システム53と、電源システム54と、音声システム55と、制御システム56を有する。
制御システム56は、表示部31の駆動部58と、タイマ59と、メモリ部69等を有する。表示部31の駆動部58は、表示部31を駆動制御して表示すべき項目を表示させる。メモリ部69は、制御システム56のCPU(中央処理部)により処理すべきプログラムが記憶されているROM(読み出し専用メモリ)である。タイマ59は、各種の動作の時間のカウントを行う。操作部57は、制御システム56に電気的に接続されており、すでに説明した開始/停止ボタン37と、音量ボタン38と、モード選択ボタン39を有している。
図10のコロトコフ音(K音)検出システム50は、腕帯部2の2つのマイクロフォンMと、K音検出回路部60と、ノイズセンサ15と、ノイズセンサ検出回路部61を有している。2つのマイクロフォンMは、K音検出回路部60を介して制御システム56に電気的に接続されている。図1に示すように、2つのマイクロフォンMは、開口部16に対して互いに対向した位置(上腕Tの動脈に近い位置と遠い位置)に配置されている。
図10の2つのマイクロフォンMは、測定者の血流音(血管情報)を検知し、K音検出回路部60はこの血流音からK音を検出して制御システム56にK音信号を伝える。制御システム56は、入力されたK音信号からコロトコフ音と、このコロトコフ音の発生ポイントと、消滅ポイントを検出する。ノイズセンサ15は、外部からマイクロフォンMに入る振動ノイズを検知して、ノイズセンサ検出回路部61を介して制御システム56にノイズ信号を送る。これにより、制御システム56は、K音信号からノイズを除去することで、K音検出信号の精度を高めている。
図10に示す圧力検出システム53は、配管部63と、圧力センサ64と、チューブ4により構成されている。圧力センサ64は、アンプ、フィルタ、積分A/D部65を介して制御システム56に電気的に接続されている。制御システム56は、K音信号を検出する。
すなわち、加圧して血管内の血流を止めた後に減圧し、再び血流が流れる時の最初のK音信号が検出された時点の圧力を最高血圧値に設定し、更に減圧を続けて血管の管路断面積が十分に拡がり、K音信号が検出されなくなったら、最後のK音信号が検出された時点の圧力を最低血圧値に設定する。また、制御システム56は、最高血圧値と最低血圧値から得られる血管脈動またはK音信号の出現間隔から脈拍数を演算する。
加圧システム51は、ポンプ44,45と、ポンプの駆動部62を有する。制御システム56の指令により、駆動部62は、ポンプ44,45を駆動制御する。ポンプ44,45は、圧力検出システム53の配管部63を通じて腕帯部2の空気袋内に接続されている。
電子血圧計1では、腕帯部2内をポンプ44,45で加圧した後、微速度で排気して減圧しつつ圧力センサ64を用いて腕帯部2の空気袋内の圧力を検出すると同時に、マイクロフォンMを用いてコロトコフ音(K音)を検出する。そして、電子血圧計1は、K音信号と、このK音信号の発生ポイントと消滅ポイントを検出することで、最高血圧値と最低血圧値を算出して、算出した最高血圧値と最低血圧値を表示部31に表示できる。
次に、排気システム52について説明する。排気システム52は、2つの駆動部66,67と、排気バルブ(強制排気部)46と、制御バルブ(減圧制御部)47を有する。排気バルブ46と制御バルブ47は配管部63の途中に配置されている。制御システム56が駆動部66に指令をすることで、排気バルブ46の開閉を行い、制御システム56が駆動部67に指令をすることで、制御バルブ47の開閉を行う。
電源システム54は、電池68と、電源コントロール部69Cと、電源監視部70を有する。電池68は、繰り返して充電可能な例えばリチウムイオン電池であるが、特に種類は限定されず、乾電池等でも良い。電池68の電圧は、電源コントロール部69Cにより制御されて制御システム56に供給されるとともに、ポンプ44,45の駆動電源、音声制御部71へ供給する電源でもある。電源監視部70は、電池68の残量等の監視を行う。また、ACアダプタを用いることで100Vの商用電源を用いることができる。
音声システム55は、音声制御部71と、増幅部72を有している。音声制御部71と増幅部72は、制御システム56からの指令により制御される。音声制御部71は、制御システム56の指令により、音声によるガイダンスデータもしくは音楽データを増幅部72に送って増幅することで、スピーカ43は音声によるガイド用のアナウンスと音楽によるガイド用のアナウンスを発生することができる。
次に、上述した電子血圧計1を用いて、血圧測定プログラムの手順に従って、血圧測定を行う例を説明する。
血圧測定プログラムでは、モード選択ボタン39を繰り返して押すことにより、例えば通常モードM1、最高血圧モードM2、最低血圧モードM3を選択可能である。以下に、これらのモードを順番に説明する。
(通常モードM1)
図1と図3に示すように電子血圧計1の蓋部材21は閉じており、血圧計本体10の収納空間S1、S2内には腕帯部2が予めほぼ平坦状に折り畳んで収納されている。腕帯部2が収納されている状態では、腕帯部2は、その4つの折り曲げ部分200の内の2つの折り曲げ部分200,200ではほぼ平らに延ばされ、しかも腕帯部2は、残りの2つの折り曲げ部分200,200ではほぼ180度折り曲げられていることにより、押しつぶされたようにしてコンパクトに収納されている。
測定者が血圧測定を行う場合には、この血圧計本体10を例えば机の上において、把持部22を持って蓋部材21を、ヒンジ23を介してR1方向にほぼ90度開ける。測定者がケース20から蓋部材21をR1方向に開けることで、蓋部材21の開ける動作に同期して、ケース20と蓋部材21の中から腕帯部2を露出させて形状を展開することができる。この腕帯部2の形状展開動作の際には、腕帯部形状復帰用部材150の復帰力により腕帯部2を、血圧測定が実施できるように、断面矩形の筒状の部材になるように自動的に確実に展開させることができる。従って、図2に示すように測定者は上腕Tを腕帯部2に対して簡単に確実に挿入して血圧測定を行うことができる。
次に、図2に示すように、測定者は、断面矩形の筒状の部材に展開された腕帯部2内に右の上腕を開口部11Rから挿入する。測定者が図1に示すモード選択ボタン39を押して通常モードM1を選択した場合には、測定者は図1の開始/停止ボタン37を押して血圧測定を開始する。図1のポンプ44,45が全速力で空気袋14を昇圧して、2つのマイクロフォンMが、測定者の血流音(血管情報)を検知して脈が消滅するまで全速力で腕帯部2内の空気袋14を昇圧する。制御システム56が脈の消失を判断したら腕帯部2内の昇圧を停止する。
そして、腕帯部2内を少しずつ減圧(例えば2〜5mmHg/秒)していき、最高血圧値と最低血圧値を検出する。最高血圧値と最低血圧値を図1の表示部31に表示して、ポンプ44,45と排気バルブ46を作動して腕帯部2内の空気袋14を急排気する。
このように、最高血圧値と最低血圧値を表示部31に表示できた時点で、腕帯部2内の空気袋14を急排気することで、測定者の上腕に対する圧迫を即座に解消できるので、測定者への負担を軽減できる。
(最高血圧モードM2)
測定者は、断面矩形の筒状の部材に展開された腕帯部2内に、右の上腕を開口部11Rから挿入する。測定者が図1に示すモード選択ボタン39を押して最高血圧モードM2を選択した場合には、測定者は図1の開始/停止ボタン37を押して血圧測定を開始する。図1のポンプ44,45が全速力で空気袋14を昇圧して、2つのマイクロフォンMが、測定者の血流音を検知して脈が消滅するまで全速力で腕帯部2内の空気袋14を昇圧する。制御システム56が脈の消失を判断したら腕帯部2内の空気袋14の昇圧を停止する。
そして、少しずつ減圧(例えば2〜5mmHg/秒)していき、図1のスピーカ43が腕帯部2内の空気袋14を減圧時のカフ値毎に、例えば10mmHg毎に圧力値を音声によりアナウンスし、最高血圧値だけを検出する。その後、図1のスピーカ43は最高血圧値と脈拍数を音声によるガイドでアナウンスして、ポンプ44,45と排気バルブ46を作動して腕帯部2内の空気袋14を急排気する。これにより、最高血圧値と脈拍数を音声によるガイドでアナウンスしながら腕帯部2内を急排気することで、測定者の上腕に対する圧迫を即座に解消できるので、測定者への負担を軽減できる。
(最低血圧モードM3)
測定者は、断面矩形の筒状の部材に展開された腕帯部2内に、右の上腕を開口部11Rから挿入する。その後、測定者が図1に示すモード選択ボタン39を押して最低血圧モードM3を選択した場合には、測定者は図1の開始/停止ボタン37を押して血圧測定を開始する。少しずつ昇圧(例えば2〜5mmHg/秒)していき、図1のスピーカ43が腕帯部2内の空気袋14を昇圧時のカフ値毎に、例えば10mmHg毎に圧力値を音声アナウンスし、最低血圧値を検出する。その後、脈が消失したら昇圧を停止して、図3のスピーカ43が最低血圧値を音声によるガイドでアナウンスをするとともに、ポンプ44,45と排気バルブ46を作動して腕帯部2内の空気袋14を急排気する。
以上説明したように、上述した本発明の実施形態1では、電子血圧計1の構造が簡単であるにもかかわらず、腕帯部の展開操作と腕帯部の収納操作が容易にしかも確実に行え、小型化を図ることができる。腕帯部には腕帯部形状復帰用部材が固定されているので、蓋部材を開けることで、腕帯部は上腕を挿入できる形状に確実に展開できる。
(実施形態2)
次に、図11と図12を参照して、本発明の電子血圧計の実施形態2を説明する。
図11は、本発明の電子血圧計の実施形態2の腕帯部を用いて血圧測定する状態を示す斜視図である。図12は、腕帯部の構成を示す断面を有する側面図である。
図11と図12に示す本発明の実施形態2の電子血圧計1Bの要素が、図1〜図6に示す本発明の実施形態1の電子血圧計1の要素と、実質的に同じ場合には、同じ符号を記してその説明に替える。
図11と図12に示す電子血圧計1Bが、図1〜図6に示す電子血圧計1と異なるのは、図2に示す腕帯部形状復帰用部材150に代えて、図12に示すように、腕帯部形状復帰用部材としての腕帯部形状復帰用の補助空気袋501と、蓋部材21が開いたことを検出する蓋部材開成検知部500が配置されていることである。
図12に示すように、この腕帯部形状復帰用の補助空気袋501は、例えば外布16と内布17の接合部分77に内面にそれぞれ固定されている帯状の袋である。これらの腕帯部形状復帰用の補助空気袋501は、例えばポンプ44に配管を介して接続されている。
図12に示すように、蓋部材開成検知部500は、ケース20側に配置されており、ケース20から蓋部材21がR方向に開くと、蓋部材21が開いたことを検知して、検知信号をCPU56に送られる。これにより、CPU56はポンプ駆動部62に駆動信号を与えて、ポンプ駆動部62はポンプ44を作動させと、2つの腕帯部形状復帰用の補助空気袋501内に空気が供給されるので、腕帯部2の断面矩形の形状は、図11に示す復帰状態に復帰することができる。図示しないが、腕帯部2の形状が復帰した後、例えば空気袋14に空気が供給され始めると、腕帯部形状復帰用の補助空気袋501からは空気を抜くような構造、例えば腕帯部形状復帰用の補助空気袋501には小さな空気を抜くための穴を有していることが望ましい。
上述した本発明の実施形態2では、電子血圧計1Bの構造が簡単であるにもかかわらず、腕帯部の展開操作と腕帯部の収納操作が容易にしかも確実に行え、小型化を図ることができる。また、蓋部材を開けたことを検知して腕帯部形状復帰用の補助空気袋に空気を送ることで、腕帯部は上腕を挿入できる形状に確実に展開できる。
本発明の実施形態の電子血圧計1,1Bでは、蓋部材がヒンジを介して開閉することで、ヒンジの付近にある腕帯部の1つの折り曲げ部分を基点として腕帯部を折り畳んだり、腕帯部2を断面矩形の開口部11R、11Pを有する形状に展開することができる。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形例を採用することができる。表示部31は、例えば液晶表示装置の他に、有機EL装置、蛍光表示装置等、特に種類は限定されない。腕帯部2は断面矩形の開口部を有しているが、例えば断面円形の開口部を有するものであっても良い。
図1〜図6の示す本発明の実施形態1では、2つの帯状の腕帯部形状復帰用部材150が外布16の表面側に接着剤を用いて固定されているが、これに限らず外布16の表面側に1つあるいは3つ以上の腕帯部形状復帰用部材を固定しても良い。腕帯部形状復帰用部材150を腕帯部2に固定するための手段は、接着剤に限らず他の方法であっても良い。腕帯部形状復帰用部材150は、外布16の表面側ではなく、外布16の内面側、あるいは空気袋に固定しても良い。腕帯部形状復帰用部材は帯状に限らず、他の形状を採用することもできる。
さらに、腕帯部2の外面には、富士山や、玩具のクマさんのような子供の目を引く絵やキャラクタを描いたり、人体の測定部位に密接する内面は図5、図6で説明した形状でも、外側は、このようなキャラクタ等の外形を模した形状とすることもできる。
上述した本発明の実施形態では、電子血圧計は、血圧測定方式としてリバロッチ・コロトコフ法が用いられ、コロトコフ音(K音)を検出して血圧測定を行うようになっているが、圧脈波(オシロメトリック法)等の他の血圧測定方式を採用しても良い。
1・・・電子血圧計、2・・・腕帯部、10・・・血圧計本体、11P、11R・・・開口部、14・・・空気袋、16・・・外布(外側部材の一例)、17・・・内布(当接布部の一例)、20・・・ケース、21・・・蓋部材、31・・・表示部、150・・・腕帯部形状復帰用部材、T・・・測定者の上腕

Claims (4)

  1. ケースと、前記ケースの開口部を開閉可能に閉鎖する蓋部材とを有する血圧計本体と、
    測定者の上腕を挿入して加圧するための腕帯部と
    を有し、
    前記腕帯部は、前記蓋部材により前記ケースの前記開口部を閉じた状態で、前記ケースと前記蓋部材とにより形成される収納空間内に折り畳んで収納されており、
    前記腕帯部には、前記蓋部材を開いて前記ケースの前記開口部を開放する操作に伴い、折り畳まれた前記腕帯部の形状を、前記上腕が挿入可能な状態に復帰させる腕帯部形状復帰用部材を有する
    ことを特徴とする電子血圧計。
  2. 前記腕帯部は、空気が供給されることで前記上腕を加圧する空気袋と、前記空気袋の外側を覆う外側部材とを有し、前記外側部材には、前記腕帯部形状復帰用部材が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子血圧計。
  3. 前記腕帯部は、空気が供給されることで前記上腕を加圧する空気袋と、前記空気袋の外側を覆う外側部材とを有し、前記蓋部材を開いて前記ケースの前記開口部を開放したことを検知して検知信号を発生する検知部と、前記検知部からの前記検知信号により空気が供給される前記腕帯部形状復帰用部材としての腕帯部形状復帰用の補助空気袋とを有することを特徴とする請求項1に記載の電子血圧計。
  4. 前記蓋部材を前記ケースに対して回転可能に前記蓋部材の開閉を支持するヒンジを有し、前記腕帯部は前記腕帯部を折り畳むための複数の折り曲げ部分を有し、前記腕帯部の前記折り曲げ部分の内の1つの前記折り曲げ部分が、前記ヒンジの付近に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子血圧計。
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