JP2011125599A - 鏡付きキャビネット - Google Patents

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Abstract

【課題】 鏡止め具の箇所の掃除を容易化でき、鏡止め具を小型化しても鏡を保持でき、万が一、接着が剥がれたときでも鏡の倒れを防止できるよう形成した鏡付きキャビネットを提供する。
【解決手段】 鏡1を、鏡面を前方に向けて鏡止め具2で背板3に重合状に取り付け、この鏡1を囲繞するよう枠材4を背板3に取り付ける。上記の鏡止め具2を、突起状に形成すると共に、鏡1の左右側の枠材4に、鏡1の鏡面を係止するよう枠材4の内側に突き出して設ける。この場合、本発明は、鏡止め具2の突き出し端2aを垂直面状に形成すると共に、鏡止め具2を進退動作自在に螺子状に形成するのが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、洗面室等の壁に取り付けて使用するキャビネットに関し、更に詳しくは鏡付きキャビネットに関するものである。
従来この種のキャビネットとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
この従来品は、鏡が奥板(背板)に接着剤や鏡止め具で鏡面を前方に向けて重合状に取り付けられ、上板、下板、及び左右一対の側板からなる枠材で囲繞されているものである。
而して、特許文献1に記載の従来品は、鏡止め具が断面コの字形に且つ長尺状に形成されて枠材の上側に鴨居状に配置され、この鏡止め具の下向き状の凹溝に鏡の上端を係合させて鏡を取り付ける構造であった。
従って、この従来品によると、鏡と鏡止め具との接触部分が長くなり、また鏡止め具が高い位置にあるため、その付近の清掃がし難い、という問題点があった。
また従来、この種のキャビネットにあっては、鏡の左右端と側板との隙間を均等にして、鏡を左右バランス良く配置して奥板に取り付ける作業を設置現場において行う必要がある。
而して、上記の従来品は、この種の鏡の調整作業を行うための手段を、特に備えていなかった。従って、従来品によると、鏡を、左右の隙間が均等になるよう奥板に取り付ける作業に手間暇がかかるのを避けられなかった。
特開2001−186943号公報
本発明は、このような従来品の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の解決しようとする第1の技術的課題は、鏡止め具の箇所の掃除を容易化でき、鏡止め具を小型化しても鏡を保持でき、万が一、接着が剥がれたときでも鏡の倒れを防止できるよう形成した鏡付きキャビネットを提供することにある。
また本発明は、鏡の左右端と側板との隙間を左右均等にして、鏡を背板に簡便に取り付けることができるよう形成したキャビネットを、併せて提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本発明は、図1等に示されるように、鏡1が鏡面を前方に向けて鏡止め具2で背板3に重合状に取り付けられ、この鏡1を囲繞するよう枠材4が背板3に取り付けられている鏡付きキャビネットであって、上記の鏡止め具2が、突起状に形成されると共に、鏡1の左右側の枠材4に、鏡1の鏡面を係止するよう枠材4の内側に突き出されて設けられていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の場合、鏡止め具2は、金属材等の硬質材で、例えば断面円形や方形等の棒状に形成される。枠材4は、鏡1の四方を囲繞するよう、通常、方形に形成されるが、その形状や構造は任意である。即ち、本発明は、例えば上方(上面)が開口されて正面視で上向きのコの字形に形成されたり、また孔やスリット等の空間部を有して形成されているのでも良い。
また本発明は、図1、図4等に示されるように、鏡止め具2の突き出し端2aが垂直面状に形成されると共に、鏡止め具2が進退動作自在に螺子状に形成されているのが好ましい(請求項2)。
なぜならこれによると、鏡止め具2の突き出し端2aを鏡1の側端に当てがって、鏡止め具2を回すことにより、鏡1を鏡止め具2と一緒に移動させることができ、鏡1の左右の隙間S(図4参照)の微調整を鏡止め具2によって簡便にできるからである。なお、鏡止め具2としては、例えば六角孔付きボルトや平頭ネジ等がある。この場合、鏡止め具2は、その全長で鏡1と線接触、面接触して鏡1を安定的に受け止めることができるよう、根元から突き出し端2aまで同じ径に形成されているのでも良い。
また本発明は、鏡止め具2が、左右側の枠材4に固定される雌螺子部材2cを備え、この雌螺子部材2cに螺合して進退動作自在に形成されているのでも良い(請求項3)。
なぜならこれによると、鏡止め具2を枠材4に、直接、螺合する場合より、緩み等の発生を防止できるからである。またこれによると、例えば基準位置から何回転すると左右が等しい長さになる、という具合に雌螺子部材2cによって基準位置を決定し易くなるからである。
なお、ここで、雌螺子部材2cとしては、例えばナットがある。
また本発明は、鏡1が、背板3に両面テープ6で接着されているのが好ましい(請求項4)。
なぜならこれによると、接着剤による場合の塗りムラの発生を防止でき、鏡1を品質良く、また鏡止め具2と相俟って堅固に固定できるからである。
本発明は、このように鏡止め具が、突起状に形成されると共に、鏡の左右側の枠材に、鏡の鏡面を係止するよう枠材の内側に突き出されて設けられているものである。
従って本発明によれば、鏡と鏡止め具との接触箇所が小さくなり、その分、掃除を容易化できる。
また本発明は、清掃時に鏡止め具を一時的に取り外して掃除することもできる。
本発明キャビネットの好適な一実施形態を示し、Aは正面図、BはAのB−B線における要部拡大断面図である。 同上キャビネットの取付時の斜視図である。 同上キャビネットの取付時の要部斜視図である。 同上キャビネットの取付作業を説明するための要部横断面図である。 図1のV−V線における断面図である。 他の実施形態を示す縦断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な一実施形態を、添付図面に従って説明する。
本発明のキャビネットは、図1等に示されるように、例えば方形の鏡1が鏡面を前方に向けて鏡止め具2で背板3(同図B参照)に重合状に取り付けられている。そして本発明は、鏡1を囲繞するよう、枠材4が背板3に取り付けられ、この実施形態では前面が開口状に形成されている。なお、この実施形態の場合、枠材4は、鏡1の四方を囲繞するよう、上板4a、下板4b、及び左右一対の側板4cとで方形に形成されている。
そして本発明の場合、上記の鏡止め具2は、突起状に形成されている。この鏡止め具2は、この実施形態では鏡1の左右側の枠材4としての側板4cに、鏡1の鏡面を係止するよう、枠材4の内側に突き出されて設けられている。また本発明の場合、鏡止め具2は、その突き出し端2a(図1B、図2等参照)が垂直面状に形成されると共に、回転工具5(図4参照)としてのドライバーの先端と係合する溝2bを有して螺子状に形成されている。
この実施形態の場合、鏡止め具2は、具体的には、溝2bが十字状に形成された平頭ネジである。また鏡止め具2は、側板4cに固定される雌螺子部材2cを備え、この雌螺子部材2cに螺合して進退動作自在に形成されている。雌螺子部材2cは、この実施形態では枠材4の内側に先端部を少し露出させ、側板4cに埋設されている。
また本発明は、図1等に示されるように、鏡1を、鏡止め具2と相俟って堅固に固定できるよう、鏡1が背板3に両面テープ6で接着されている。両面テープ6は、等間隔をあけて、この実施形態では縦向きに3本配置されている。
また本発明品は、壁7にネジ8(図1、図2等参照)で堅固に止め付けることができるよう形成されている。
次に本発明品の施工の一例を説明する。
先ず作業者は、背板3と枠材4からなる本発明品の本体部分をネジ8で壁7に取り付け、次に鏡1を背板3に両面テープ6で貼り付ける。この際、作業者は鏡1の左右端と、枠材4との隙間S(図4参照)が左右で均等になるよう、鏡止め具2を使用して鏡1を微調整して行う。
具体的には、図4に示されるように、鏡止め具2の突き出し端2aを、鏡1の側端にあてがい、回転工具5としてのドライバーの先端を鏡止め具2の溝2bに係合させ、回転工具5で左右の鏡止め具2を回し、鏡止め具2と一緒に鏡1を、同図上で左右方向に進退させて微調整する。
そして作業者は、上記の隙間Sが均等になった処で、鏡1を背板3に押し付ける。この場合、両面テープ6は、予め背板3に貼り付けておき、前側の剥離紙を剥がしておく。従って作業者が、鏡1を背板3に押し付けると、鏡1が両面テープ6で背板3に貼り付けられる。
なお、このとき、鏡1は、鏡面が鏡止め具2と接触することがないよう、奥に配置される。
その後、作業者は、回転工具5を回して鏡止め具2を前進させる。これにより、鏡止め具2の突き出し端2aが、図1B、図2に示されるように、鏡1の前側に配置され、鏡を係止可能になる。
本発明品は、このように形成されているから、突起状の鏡止め具2で鏡1を保持でき、万が一、両面テープ6の粘着力が低下しても、鏡止め具2で鏡1の倒れや脱落を防止できる。また本発明は、鏡止め具2を、鏡1の取付時の治具として使用でき、また鏡1の左右の隙間を均等にする際に使用できる。従って本発明によると、鏡1の取付作業を容易化でき、仕上り状態が良くなり、施工品質を向上できる。
以上の処において、鏡止め具2は、鏡1の左右の位置で高さを違えて設けられているのでも良い。また鏡止め具2は、図6に示されるように、鏡1の左右の上下位置に設けられているのでも良い。この場合は、一層、鏡1の倒れや脱落を確実に防止できる。
また本発明は、鏡止め具2をローレット螺子(頭にローレット目が付けられた螺子)の状態に形成し、手で直接操作して進退動作可能に形成するのでも良い。
また本発明は、設置後に、鏡止め具2の突き出し端2aに、例えば円筒状のカバーを被せるのでも良い。この場合は、キャビネットの意匠性を高めることができる。
1 鏡
2 鏡止め具
3 背板
4 枠材

Claims (4)

  1. 鏡が鏡面を前方に向けて鏡止め具で背板に重合状に取り付けられ、この鏡を囲繞するよう枠材が背板に取り付けられている鏡付きキャビネットであって、上記の鏡止め具が、突起状に形成されると共に、鏡の左右側の枠材に、鏡の鏡面を係止するよう枠材の内側に突き出されて設けられていることを特徴とする鏡付きキャビネット。
  2. 請求項1記載の鏡付きキャビネットであって、鏡止め具の突き出し端が垂直面状に形成されると共に、鏡止め具が進退動作自在に螺子状に形成されていることを特徴とする鏡付きキャビネット。
  3. 請求項2記載の鏡付きキャビネットであって、鏡止め具が、左右側の枠材に固定される雌螺子部材を備え、この雌螺子部材に螺合して進退動作自在に形成されていることを特徴とする鏡付きキャビネット。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の鏡付きキャビネットであって、鏡が、背板に両面テープで接着されていることを特徴とする鏡付きキャビネット。
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JP2001186943A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Toto Ltd 壁付収納キャビネット

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