JP2011124811A - 迂回経路情報作成装置および迂回経路情報作成方法 - Google Patents

迂回経路情報作成装置および迂回経路情報作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】用意すべき予備トポロジ情報数を低減しつつ、ネットワークの負荷を平滑化する予備トポロジ情報群を作成する。
【解決手段】ノードは、交流トラヒック情報に基づき、発着トラヒック量が所定の閾値を超えるノードを高負荷ノードとして選択する。そして、予備トポロジ情報群それぞれにおけるプロテクトリンクの配置を考えるとき、トポロジ情報を参照して、高負荷ノードに接続するリンク群を、N個の予備トポロジ情報の初期情報群の間で、できるだけ均等になるよう配置する。そして、そのN個の初期情報をベースとして、IP-FRRに用いられる方法により、プロテクトリンクを除外したとき各ノード間の接続が接続グラフとなるような予備トポロジ情報を作成する。また、プロテクトリンクをどのように配置変更しても接続グラフとならない場合は、Nを増加させて再度、予備トポロジ情報の初期情報群を作成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ネットワークにおける故障復旧技術に関する。
ネットワークにおいて、予期しない故障の発生に対して迅速に転送経路を切り替えることで故障復旧を行い、転送品質の維持を行うことが重要である。IP(Internet Protocol)網における故障復旧方式として、OSPF(Open Shortest Path First)等のルーチングプロトコルを用いた動的な復旧方式がある(非特許文献1参照)。
OSPFでは、故障を検知したノードは全ノードに故障情報を通知(フラッディング)する。故障情報を受け取ったノードは、故障箇所を除いたトポロジデータベース情報をもとに迂回経路を計算することで、自動的に転送経路を切り替えることが可能となる。しかし、OSPFでは故障発生後に迂回経路を計算するため、故障の復旧に秒単位の時間を必要とする問題がある。また、故障情報の通知や迂回経路計算は網規模に依存して増加する。
このような問題点を解決する方法として、事前に迂回経路を計算しておくことで高速な故障復旧を実現するIP Fast Reroute(IP-FRR)方式が提案されている(非特許文献2参照)。IP-FRR方式は、事前に予備トポロジ情報を作成し、故障発生時には該当故障箇所をプロテクトする(迂回する)予備トポロジ情報に従った転送経路に切り替えることで故障復旧を行う。
予備トポロジ情報を用いた故障復旧方法の具体例を図1を用いて説明する。
まず、迂回経路情報作成装置は、リンク断絶に備えたコンフィグレーション(予備トポロジ情報)を予め用意しておく。例えば、迂回経路情報作成装置は、リンク1−2(ノード番号1のノードと、ノード番号2のノードとの間のリンク)が断絶した場合に備え、このリンク1−2をプロテクトリンクとする予備トポロジ情報を事前に作成する。なお、予備トポロジ情報におけるプロテクトリンクのリンクコストは、このプロテクトリンクが経路として選択されないようにするため、設定可能な最大値を付与する。これにより、予備トポロジ情報上でリンクコストの総和が最小となる最小コストルーティングにより経路を計算すると、プロテクトリンクを使用しない経路が算出される。この予備トポロジを示した情報(予備トポロジ情報)はすべてのノードに投入され、すべてのノードは予備トポロジ情報に従った経路が事前に(トラヒック転送前に)計算される。
ここで、ノード番号1のノードをsrc(発ノード)とし、ノード番号5のノードをdst(着ノード)とする経路上において、リンク1−2の故障を検出した場合を考える。例えば、図1の通常のトポロジ上で、(1)リンク1−2の故障を検出すると、故障検出ノード(ノード番号1のノード)は、故障リンクをプロテクトする予備トポロジAに従ってパケットを転送する。このとき、故障検出ノードはリンク1−2が故障したことを知っているので、予備トポロジAの予備トポロジ情報を使用すれば故障箇所を迂回できることを知っている。しかし、他のノードは故障箇所を把握できていない。そこで、故障検出ノードは、(2)使用する予備トポロジAを選択し、この予備トポロジAのIDをパケットのヘッダに付与しておく。そして、迂回路上に存在する他のノード(例えば、ノード番号4のノード)はパケットを受信すると、(3)このパケットのヘッダを参照し、使用すべき予備トポロジ情報を選択し、その選択した予備トポロジ情報に従ってパケットを転送する。
ここで、故障復旧に対する一般的な要求条件として、ネットワーク内の任意の単一故障に対応可能であることが挙げられる。この要求条件を満たすため、図1に示したように、1つのリンクを1つの予備トポロジ情報でプロテクトすると、予備トポロジ情報はリンクの数だけ必要となる。予備トポロジ情報数の増加はルーターのメモリ量増加を発生させる。そこで、複数のリンクを1つの予備トポロジ情報でプロテクトする方法が提案されている(非特許文献2参照)。
例えば、図2に示すように、以下の2つの条件を満たせば複数のプロテクトリンクを1つの予備トポロジ情報に配置することが可能である。(1)各予備トポロジ情報が、その予備トポロジ情報上でプロテクトリンクを除去しても全ノードの接続性が担保されている(接続グラフである)。(2)各予備トポロジ情報におけるプロテクトリンクの集合がもとのトポロジのリンク集合に一致する。(1)を条件としたのは、どのリンクが不通になったとしても全ノードの到達性を確保しなければならないからである。また、(2)を条件としたのは、ネットワーク内のすべての単一リンク故障に対応しなければならないからである。
IETF RFC2328、"OSPF Version 2" April 1998 A.Kvalbein, A.F.Hansen, T.Cicic, S.Gjessing, and O.Lysne, "Fast IP Network Recovery using Multiple Routing Configurations," in Proceedings of INFOCOM, Apr.2006 A. Kvalbein, T. Cicic and S. Gjessing, "Post-Failure Routing Performance with Multiple Routing Configurations," INFOCOM, May 2007
しかし、前記した技術により予備トポロジ情報群を作成すると、複数のリンクを1つの予備トポロジ情報でプロテクトするため、各予備トポロジ情報上では迂回路として使用可能なリンク数が減少する。このため、発着トラヒック量の大きいノードに接続するリンクは高負荷となり、輻輳が発生するおそれがある。ここで、非特許文献3に記載の技術では、予備トポロジ情報のリンクコストを最適化することで、間接的に迂回経路を最適化し、負荷を平滑化する方法が提案されている。しかし、図2に示すように高負荷ノードに接続するリンクが1つしかない予備トポロジ情報(予備トポロジA)が作成されてしまうと、経路の最適化自体が行えないため負荷の平滑化を行うことはできない。そこで、本発明は、前記した問題を解決し、用意すべき予備トポロジ情報数を低減しつつ、ネットワークの負荷が平滑化される予備トポロジ情報群を作成することを目的とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ネットワークにおけるノード故障発生時またはリンク故障発生時に不通となるリンクを、プロテクトリンクとして示した予備トポロジ情報に基づき迂回経路情報を作成する迂回経路情報作成装置であって、ネットワークのトポロジおよび各リンクのリンクコストを示したトポロジ情報を記憶する記憶部と、ネットワーク内の各ノードから各ノード間のトラヒック流量である交流トラヒック情報を取得し、記憶部に記憶する交流トラヒック取得部と、トポロジ情報および交流トラヒック情報を参照して、ノードごとの発着トラヒック量を計算し、計算した発着トラヒック量が所定の閾値を超えるノードを高負荷ノードとして選択する高負荷ノード選択部と、トポロジ情報を参照して、1つの高負荷ノードに接続するプロテクトリンクが最大[(高負荷ノードそれぞれに接続するリンク数の最大値/N)+1]個の予備トポロジ情報の初期情報をN個作成する初期情報作成処理を行う初期情報作成部と、作成したN個の初期情報または予備トポロジ情報すべてについてプロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなるか否かを判断する接続性判定部と、接続性判定部により、作成したN個の初期情報すべてについてプロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなると判断された場合、IP-FRR(IP Fast Reroute)に用いられる方法により、作成したN個の初期情報それぞれにおいて、既にプロテクトリンクとして選択されているリンク以外のリンクから、プロテクトリンクを選択する処理を、選択したプロテクトリンクの集合が、トポロジ情報に示されるリンクの集合と一致するまで実行することで、N個の予備トポロジ情報の作成処理を行うプロテクトリンク選択部と、作成した予備トポロジ情報ごとに、当該予備トポロジ情報に示されるプロテクトリンクを迂回する迂回経路を示した迂回経路情報を作成し、記憶部に記憶する経路計算部と、接続性判定部により、作成したN個の初期情報のいずれかにおいてプロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとならないと判断された場合、N個の初期情報における、プロテクトリンクの配置を変更して、N個の初期情報それぞれにおけるノード間の接続が接続グラフとなる初期情報を探索するプロテクトリンク配置変更部とを備え、プロテクトリンク選択部は、プロテクトリンク配置変更部により探索されたN個の初期情報それぞれに対し、予備トポロジ情報の作成処理を行い、プロテクトリンク配置変更部により、N個の初期情報それぞれにおけるノード間の接続が接続グラフとなる初期情報を発見できなかったとき、初期情報作成部は、Nの値を増加させ、再度、初期情報作成処理を行い、プロテクトリンク選択部は、当該初期情報作成処理により得られたN個の初期情報に対し、予備トポロジ情報作成処理を行うことを特徴とする迂回経路情報作成装置とした。
請求項4に記載の発明は、ネットワークにおけるノード故障発生時またはリンク故障発生時に不通となるリンクを、プロテクトリンクとして示した予備トポロジ情報に基づき迂回経路情報を作成する迂回経路情報作成装置が、ネットワーク内の各ノードから各ノード間のトラヒック流量である交流トラヒック情報を取得し、記憶部に記憶するステップと、ネットワークのトポロジおよび各リンクのリンクコストを示したトポロジ情報および交流トラヒック情報を参照して、ノードごとに、当該ノードの発着トラヒック量を計算し、計算した発着トラヒック量が所定の閾値を超えるノードを高負荷ノードとして選択するステップと、トポロジ情報を参照して、1つの高負荷ノードに接続するプロテクトリンクが最大[(高負荷ノードそれぞれに接続するリンク数の最大値/N)+1]個の予備トポロジ情報の初期情報をN個作成する初期情報作成処理を行うステップと、作成したN個の初期情報すべてについてプロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなるとき、IP-FRR(IP Fast Reroute)に用いられる方法により、作成したN個の初期情報それぞれにおいて、既にプロテクトリンクとして選択されているリンク以外のリンクから、プロテクトリンクを選択する処理を、選択したプロテクトリンクの集合が、トポロジ情報に示されるリンクの集合と一致するまで実行することで、N個の予備トポロジ情報の作成処理を行うステップと、作成した予備トポロジ情報ごとに、当該予備トポロジ情報に示されるプロテクトリンクを迂回する迂回経路を示した迂回経路情報を作成し、記憶部に記憶するステップと、作成したN個の初期情報のいずれかにおいてプロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとならない場合、N個の初期情報における、プロテクトリンクの配置を変更して、N個の初期情報それぞれにおけるノード間の接続が接続グラフとなる初期情報を探索するステップと、探索されたN個の初期情報それぞれに対し、予備トポロジ情報作成処理を行うステップと、N個の初期情報それぞれにおけるノード間の接続が接続グラフとなる初期情報を発見できなかったとき、Nの値を増加させ、再度、初期情報作成処理を行うステップと、当該初期情報作成処理により得られたN個の初期情報に対し、予備トポロジ情報作成処理を行うステップとを実行することを特徴とする迂回経路情報作成方法とした。
このようにすることで、迂回経路情報作成装置は、まず、交流トラヒック情報を用いてどのノードが高負荷ノードかを特定する。そして、トポロジ情報を参照してその高負荷ノードそれぞれに接続するリンク数を特定する。次に、その高負荷ノードに接続するリンク数の最大値を、予備トポロジ情報の数で割った値をもとに、予備トポロジ情報の初期情報1つあたり、高負荷ノードに接続するプロテクトリンクの数を決定する。例えば、高負荷ノードが3つあり、作成する予備トポロジ情報の数が「5」の場合、この高負荷ノードに接続するリンク数が、「4」、「4」、「5」ならば、最大値は「5」である。よって、この「5」を予備トポロジ情報の数「5」で割った値「1」を、1つの初期情報における高負荷ノード1つあたりのプロテクトリンクの最大値とする。そして、このプロテクトリンクを含む初期情報をベースとして、IP-FRRに用いられる方法により、プロテクトリンクの選択を行い、N個の予備トポロジ情報の作成処理を行う。つまり、迂回経路情報作成装置は、予備トポロジ情報のN個の初期情報を作成する際、高負荷ノードの発着経路(リンク)を予備トポロジ情報間で分散した予備トポロジ情報群を作成できる。よって、迂回経路情報作成装置は、このような予備トポロジ情報群に基づき、迂回経路情報を作成するので、ネットワーク内のリンク故障やノード故障が発生したときのネットワーク負荷を平滑化できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の迂回経路情報作成装置における接続性判定部により、プロテクトリンク選択部が作成したN個の予備トポロジ情報のうち、いずれかの予備トポロジ情報が接続グラフにならないと判断された場合、初期情報作成部は、Nの値を増加させ、再度、初期情報作成処理を行い、プロテクトリンク選択部は、当該初期情報作成処理により得られたN個の初期情報に対し、予備トポロジ情報の作成処理を行うことを特徴とする。
このようにすることで、迂回経路情報作成装置は、プロテクトリンクを除去しても接続グラフとなる(つまり、ネットワークの任意のノード間の接続性が確保される)予備トポロジ情報を作成できる。また、迂回経路情報作成装置は、予備トポロジ情報の初期情報作成後、この初期情報のプロテクトリンクをどのように変更しても接続グラフとならない場合、Nの数を増加させて、再度、初期情報を作成するので、プロテクトリンクを除去しても接続グラフとなる初期情報を作成しやすくなる。また、最初はNの初期値から開始し、ノード間の接続が接続グラフにならないときに、Nを増加させるので、迂回経路情報作成装置は、予備トポロジ情報の数をできるだけ少ないものにできる。
請求項3に記載の発明は、ネットワークにおけるノード故障発生時またはリンク故障発生時に不通となるリンクを、プロテクトリンクとして示した予備トポロジ情報に基づき迂回経路情報を作成する迂回経路情報作成装置であって、ネットワークのトポロジおよび各リンクのリンクコストを示したトポロジ情報を記憶する記憶部と、ネットワーク内の各ノードからネットワーク内の各ノード間のトラヒック流量である交流トラヒック情報を取得し、記憶部に記憶する交流トラヒック取得部と、トポロジ情報および交流トラヒック情報を参照して、ノードそれぞれの発着トラヒック量を計算し、計算したトラヒック量が所定の閾値を超えるノードを高負荷ノードとして選択する高負荷ノード選択部と、IP-FRRに用いられる方法により、当該予備トポロジ情報におけるプロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなり、かつ、予備トポロジ情報それぞれにおけるプロテクトリンクの集合が、トポロジ情報に示されるリンクの集合と一致するN個の予備トポロジ情報を作成する予備トポロジ情報作成部と、作成したN個の予備トポロジ情報のうち、高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数が最も多い予備トポロジ情報を選択し、この選択した予備トポロジ情報において高負荷ノードに接続するプロテクトリンクのうちいずれかを、通常のリンクに変更し、選択した予備トポロジ情報以外の予備トポロジ情報における当該リンクをプロテクトリンクに変更するプロテクトリンク交換処理を実行するプロテクトリンク交換部と、プロテクトリンク交換処理後、予備トポロジ情報のノード間の接続が接続グラフとなるか否かを判断し、ノード間の接続が接続グラフにならないと判断されたとき、プロテクトリンク交換部に対し、まだ選択していないプロテクトリンクおよび予備トポロジ情報について、再度、プロテクトリンク交換処理を実行するよう指示する接続性判定部と、プロテクトリンク交換処理後における、選択した予備トポロジ情報の高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数と、他の予備トポロジ情報それぞれの当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値とを比較し、選択した予備トポロジ情報の高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の方が予備トポロジ情報それぞれの当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値よりも小さい値の場合、プロテクトリンク交換処理後の予備トポロジ情報群を記憶部に記憶するプロテクトリンク数比較部と、プロテクトリンク交換部が、すべてのプロテクトリンクおよび予備トポロジ情報の組み合わせについて、プロテクトリンク交換処理を実行しても、ノード間の接続が接続グラフにならないと接続性判定部により判断されたとき、プロテクトリンク交換部にプロテクトリンク交換処理を終了するよう指示する終了判定部と、記憶部の予備トポロジ情報ごとに、当該予備トポロジ情報に示されるプロテクトリンクを迂回する迂回経路を示した迂回経路情報を作成し、記憶部に記憶する経路計算部とを備えることを特徴とする迂回経路情報作成装置とした。
このようにすることでも、迂回経路情報作成装置は、高負荷ノードの発着経路(リンク)を予備トポロジ情報間で分散した予備トポロジ情報群を作成できる。よって、迂回経路情報作成装置は、このような予備トポロジ情報群に基づき、迂回経路情報を作成し、ネットワーク内のリンク故障やノード故障が発生したとき、この迂回経路情報に基づく経路制御を行うことでネットワーク負荷を平滑化できる。
本発明によれば、迂回経路情報作成装置は用意すべき予備トポロジ情報数を低減しつつ、ネットワークの負荷を平滑化するような予備トポロジ情報群を作成できる。
従来の予備トポロジ情報を用いた故障復旧方法の具体例を示した図である。 従来の予備トポロジ情報を用いた故障復旧方法の具体例を示した図である。 本実施の形態の迂回経路情報作成装置がノードにより実現される場合のネットワークの構成例を示した図である。 本実施の形態のノードの処理の概要を説明する図である。 本実施の形態のノードの構成を例示した図である。 図5のノードの処理手順を示した図である。 (a)は、トポロジ情報を例示した図であり、(b)は、(a)のトポロジ情報における高負荷ノードに接続されるリンクのグルーピング例を示した図である。 本実施の形態における予備トポロジ情報の初期情報を例示した図である。 本実施の形態の予備トポロジ情報を例示した図である。 (a)は、本実施の形態の予備トポロジ情報を例示した図であり、(b)は、(a)の予備トポロジ情報におけるプロテクトリンクの交換を例示した図である。 本実施の形態のノードの構成を例示した図である。 図11のノードの処理手順を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を、第1の実施の形態および第2の実施の形態に分けて説明する。まず、図3を用いて、各実施の形態の迂回経路情報作成装置の処理の概要を説明する。なお、この迂回経路情報作成装置は、例えば、図3に示すようなネットワークの各ノード100により実現されるものして説明するが、ネットワークの各ノードに経路制御信号を送信して、経路制御を行う経路制御管理装置により実現してもよい。
ノード100は、ネットワークにおけるノード故障発生時またはリンク故障発生時に不通となるリンクを、プロテクトリンクとして示した予備トポロジ情報を作成する。そして、その予備トポロジ情報をもとに、故障発生時の迂回経路情報を作成する。そして、ノード100は、故障発生時に迂回経路情報において使用する予備トポロジのIDをパケットのヘッダに付与したパケットを他のノード100へ送信する。そして、迂回路上に存在する他のノード100はパケットを受信すると、ヘッダを参照することで、使用すべき予備トポロジ情報に従ってパケットを転送する。
図4に示すように、比較例となるノードの作成する予備トポロジ情報は、高負荷ノードに接続するリンクのうち、1つのリンクを残しすべてのリンクがプロテクトリンクとなる可能性がある(図4(a)参照)。つまり、予備トポロジ情報上で迂回路として使用可能なリンクが1つになる可能性があるため、これに基づき迂回経路情報を作成すると負荷が集中するおそれがある。一方、本実施の形態のノード100は、予備トポロジ情報上において高負荷ノードに接続するプロテクトリンクをできるだけ少なくするので、各ノードやリンクの負荷を平滑化することができる。つまり、ノード100は、予備トポロジ情報を作成するとき、高負荷ノードの特定リンクにトラヒックが集中するのを避けるようなトポロジとするので、これに基づき迂回経路情報を作成すれば、ネットワークの負荷を平滑化できる(図4(b)参照)。
<第1の実施の形態>
次に、図5を用いて、第1の実施の形態のノード100の構成を説明する。このノード100は、例えば、ルータやレイヤ2スイッチにより実現される。図5に示すように、ノード100の機能は、大きく入出力部11と、処理部12と、記憶部13とに分けられる。
入出力部11は、他のノード100との間でトポロジ情報131(後記)や経路情報134のもととなるデータや、他のノード100との間のパケットの入出力を司る。処理部12は、予備トポロジ情報や、作成した予備トポロジ情報に基づく経路制御等を行う。記憶部13は、予備トポロジ情報の作成ために必要なトポロジ情報131等を記憶する。入出力部11は、ネットワーク経由でパケットの送受信を行うための通信インタフェースや、入出力インタフェースから構成される。また、記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。処理部12は、このノード100が備えるCPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。なお、ノード100をプログラム実行処理により実現する場合、記憶部13には、ノード100の機能を実現するためのプログラムが格納される。
まず、記憶部13を説明する。記憶部13は、トポロジ情報131と、経路情報134とを記憶する。また、記憶部13は、処理部12により作成された予備トポロジ情報群132と、交流トラヒック情報133と、迂回経路情報135と、予備トポロジ情報管理情報136とを記憶する領域を備える。
トポロジ情報131は、ネットワーク内の各ノード100の識別情報や、そのそれぞれのノードがどのリンクにより接続されているか、各リンクのリンクコスト等を示した情報である。このトポロジ情報131は、例えば、図1の「通常のトポロジ」に示すような情報であり(図1においてリンクコストは省略)、各ノード100がOSPF等のルーチングプロトコルにより取得する。このトポロジ情報131は、予備トポロジ情報や迂回経路情報135を作成するときに参照される。なお、このトポロジ情報131は、各ノード100間で同じ情報が用いられるものとする。
予備トポロジ情報群132は、ネットワーク内の全単一故障に対応する予備トポロジ情報の集合である。この予備トポロジ情報は、ネットワークにおけるノード故障発生時またはリンク故障発生時に不通となるリンクを、プロテクトリンクとして示した情報である。この予備トポロジ情報群132は、予備トポロジ情報処理部121により作成され、迂回経路情報135の作成に用いられる。
交流トラヒック情報133は、ネットワーク内の各ノード100間を流れるトラヒック量を示した情報である。この交流トラヒック情報133には、発ノード(src)となるノード100の識別情報と、着ノード(dst)となるノード100の識別情報との組み合わせごとに、そのノード100間を流れるトラヒック量を示した情報である。この交流トラヒック情報133は、交流トラヒック取得部127により取得される。この交流トラヒック情報133は、予備トポロジ情報処理部121が高負荷ノードを選択する際に参照される。
経路情報134は、パケットの宛先アドレスごとに、このパケットを出力するためのインタフェースを示した情報である。
迂回経路情報135は、ノード100やリンクの故障パターンごとに、その故障パターンの故障が発生した場合における、パケットの宛先アドレスごとの、当該パケットを出力するためのインタフェースを示した情報である。
予備トポロジ情報管理情報136は、予備トポロジ情報処理部121が作成した予備トポロジ情報や予備トポロジ情報の初期情報において、プロテクトリンクとして選択したリンク等を記録した情報である。予備トポロジ情報処理部121は、この予備トポロジ情報管理情報136を参照することで、与えられたトポロジに対し、次にどのリンクをプロテクトリンクとして選択すればよいかや、すべてのリンク故障をカバーするような予備トポロジ情報群132を作成できたか否かを判断することができる。
次に、処理部12を説明する。処理部12は、予備トポロジ情報群132を作成する。そして、予備トポロジ情報群132に基づき迂回経路情報135を作成し、故障発生時には、この迂回経路情報135に基づく経路制御を行う。このような処理部12は、予備トポロジ情報群132を作成する予備トポロジ情報処理部121と、ネットワーク内の他のノード100から交流トラヒック情報132のもととなる情報を取得する交流トラヒック取得部127と、経路情報134や迂回経路情報135を参照して、他のノード100から送信されたパケットの経路制御を行う経路制御部128とを備える。
予備トポロジ情報処理部121は、高負荷ノード選択部122と、初期情報作成部123と、接続性判定部1213と、プロテクトリンク選択部124と、プロテクトリンク配置変更部125と、予備トポロジ情報出力処理部126とを備える。
高負荷ノード選択部122は、トポロジ情報131および交流トラヒック情報133を参照して、ネットワーク内のノード100それぞれの発着トラヒック量を計算する。そして、計算した発着トラヒック量が所定の閾値を超えるノード100を高負荷ノードとして選択する。なお、この高負荷ノードの選択は、発着トラヒック量が所定の閾値を超えるノード100について、発着トラヒック量が多いものから順に上位所定数のノード100を選択するようにしてもよい。
初期情報作成部123は、トポロジ情報131を参照して、高負荷ノード選択部122により選択された各高負荷ノードに接続するプロテクトリンクを最大M個含む予備トポロジ情報の初期情報をN個作成する。なお、Mは、以下の式(1)を満たす数である。
M=[(D/N)+1]…式(1)
ここで、Dは、高負荷ノードそれぞれに接続するリンク数の最大値であり、[ ]は、[ ]内の値よりも小さい最大の整数を示す。Nはネットワークの規模により初期値が決められるものとする。なお、後記するプロテクトリンク配置変更部125により、作成したN個の初期情報それぞれにおけるノード間の接続が接続グラフとなる初期情報を発見できなかったとき、初期情報作成部123は、Nの値を増加させ、再度、初期情報作成処理を行う。
例えば、図7の(a)に示すトポロジにおいて、N(予備トポロジ情報数)=5、高負荷ノード=ノード番号「0,6,9」であるとき、この高負荷ノードに接続するリンク群は、図7の(b)に示すように3つのグループにグルーピングされる。すなわち、Group1(実線)、Group2(二点鎖線)、Group3(破線)のようにグルーピングされる。ここで、高負荷ノードそれぞれに接続するリンク数の最大値は「5」であるので、M=[(5/5)+1]=1となる。よって、プロテクトリンクとして、各グループのリンクを最大1個ずつ含む、図8の#1〜#5に示すような初期情報を作成する(図8においては#1〜#5について最大1個)。これにより、初期情報作成部123は、各予備トポロジ情報の初期情報間で、高負荷ノードに接続するプロテクトリンクができるだけ分散された予備トポロジ情報の初期情報群を作成することができる。この初期情報においてプロテクトリンクとしたリンクの情報は、予備トポロジ情報管理情報136に記録しておく。
図5の接続性判定部1213は、初期情報作成部123が作成したN個の初期情報や、プロテクトリンク選択部124、プロテクトリンク配置変更部125が作成した予備トポロジ情報について、プロテクトリンクを除去してもノード間の接続が接続グラフとなるか否かを判断する。つまり、予備トポロジ情報や、初期情報において、プロテクトリンクを除去しても全ノード間の接続性が確保されているか否かを判断する。
プロテクトリンク選択部124は、接続性判定部1213により、このN個の初期情報におけるプロテクトリンクを除去してもノード間の接続が接続グラフとなると判断されたとき、このN個の初期情報をベースとして、IP-FRRに用いられる方法(非特許文献2参照)により、N個の予備トポロジ情報を作成する。つまり、プロテクトリンク選択部124は、予備トポロジ情報管理情報136を参照して、N個の初期情報それぞれにおいて、既にプロテクトリンクとして選択されているリンク以外のリンクから、プロテクトリンクを選択する。この選択は、選択したプロテクトリンクの集合が、トポロジ情報131に示されるリンクの集合と一致するまで実行する。例えば、プロテクトリンク選択部124は、図8の#1〜#5に示す初期情報をもとに、プロテクトリンクの集合が、もとのトポロジのリンク集合と同じになるまで、プロテクトリンクを選択して、図9の#1〜#5に示すような予備トポロジ情報群を作成する。ここでの処理手順の詳細は、図9を用いて後記する。
図5のプロテクトリンク配置変更部125は、接続性判定部1213により、初期情報作成部123が作成したN個の初期情報のいずれかにおいて、プロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとならないと判断された場合(つまり、接続性が確保できないノード100が1つでもあった場合)、このN個の初期情報における、プロテクトリンクの配置を変更して、このN個の初期情報それぞれにおけるノード間の接続が接続グラフとなる初期情報群を探索する。例えば、図8の#1〜#5に示す初期情報のいずれかにおいて、プロテクトリンクを除去したときノード間の接続グラフにならない場合、プロテクトリンク配置変更部125は、#1の初期情報における「6−1」のプロテクトリンクを、「6−2」に変更し、また、プロテクトリンクの「9−3」を、「9−4」に変更する。また、#2の初期情報における「6−2」のプロテクトリンクを、「6−4」に変更し、また、「9−4」のプロテクトリンクを「9−8」に変更する。このような処理を#3〜#5についても実行する。つまり、プロテクトリンク配置変更部125は、各初期情報間でプロテクトリンクの組み合わせを変更し、プロテクトリンクを除去してもノード間の接続が接続グラフになるような初期情報群を探索する。ここで、プロテクトリンク配置変更部125は、プロテクトリンクを除去してもノード間の接続が接続グラフになるような初期情報群を発見すると、その初期情報群におけるプロテクトリンクの配置を予備トポロジ情報管理情報136に記録する。そして、プロテクトリンク選択部124は、このノード間の接続が接続グラフになるような初期情報群をもとにN個の予備トポロジ情報の作成処理を行う。
なお、プロテクトリンク配置変更部125により、N個の初期情報それぞれにおけるノード間の接続が接続グラフとなる初期情報群を発見できなかったとき、初期情報作成部123は、Nの値を増加させ、再度、初期情報作成処理を行う。そして、プロテクトリンク選択部124は、この初期情報作成処理により得られたN個の初期情報に対し、予備トポロジ情報作成処理を行う。例えば、図9に示す#1〜#5の予備トポロジ情報において接続グラフとならない予備トポロジ情報が1つでもあった場合、Nの数を5個から1個増やし、6個の初期情報を作成し、この6個の初期情報をもとに6個の予備トポロジ情報を作成する。
予備トポロジ情報出力処理部126は、予備トポロジ情報処理部121により、(1)ノード間の接続が接続グラフであり、かつ、(2)各予備トポロジ情報におけるプロテクトリンクの集合が、トポロジ情報131におけるリンクの集合と一致する予備トポロジ情報群が作成されると、この予備トポロジ情報群を予備トポロジ情報群132として記憶部13に記憶する。
交流トラヒック取得部127は、入出力部11経由でネットワーク内の各ノード100から各ノード100間を流れるトラヒック量を示した情報を取得する。
経路制御部128は、経路計算部129と、パケット転送部130とを備える。経路計算部129は、トポロジ情報131や予備トポロジ情報群132に基づき、転送経路(迂回経路)の計算を行い、経路情報134や、迂回経路情報135を作成する。
パケット転送部130は、受信したパケットの宛先アドレスをもとに、経路情報134または迂回経路情報135を参照して、このパケットの出力インタフェースを選択し、この選択した出力インタフェースからパケットを出力する。ここで、故障発生時にはパケット転送部130は迂回経路情報135を参照してパケットの出力インタフェースを選択するが、どの迂回経路情報135を用いればよいかは、このノード100に入力される故障情報に基づき判断される。
<処理手順>
次に、図5を参照しつつ、図6を用いて、ノード100の処理手順を説明する。まず、ノード100の交流トラヒック取得部127は、ネットワークのノード100から交流トラヒック情報(交流トラヒック情報133のもととなる情報)を取得し(S1)、この情報を交流トラヒック情報133として記憶部13に記憶する。そして、高負荷ノード選択部122は、トポロジ情報131および交流トラヒック情報133を参照して、ノード100ごとに、発着トラヒック量を計算し、この計算した発着トラヒック量が所定の閾値を超えるノード100を高負荷ノードとして選択する(S2)。
次に、初期情報作成部123は、トポロジ情報131を参照して、1つの高負荷ノードにつき、最大[(D/N)+1]個のリンクをプロテクトリンクとして含む予備トポロジ情報の初期情報をN個作成する(S3)。この初期情報においてプロテクトリンクとしたリンクの情報は、予備トポロジ情報管理情報136に記録しておく。次に、接続性判定部1213は、作成したN個の初期情報すべてについて、プロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなるか否かを判断する(S4)。ここで、初期情報すべてについてノード間の接続が接続グラフとなっていれば(S4のYes)、プロテクトリンク選択部124は、S3で作成したN個の初期情報をベースとして、IP-FRRに用いられる方法(非特許文献2参照)により、予備トポロジ情報を作成する。つまり、プロテクトリンク選択部124は、S3で作成したN個の初期情報それぞれにおいて、IP-FRRに用いられる方法(非特許文献2参照)により、既にプロテクトリンクとして選択されているリンク以外のリンクから、プロテクトリンクを選択することで(S8)、予備トポロジ情報を作成する。選択したプロテクトリンクの情報は、予備トポロジ情報管理情報136に記録する。そして、プロテクトリンク選択部124は、選択したプロテクトリンクの集合が、トポロジ情報131に示されるリンクの集合と一致すれば(S9のYes)、プロテクトリンクの選択を終了する。一方、選択したプロテクトリンクの集合が、トポロジ情報131に示されるリンクの集合と一致しなければ、S8へ戻る。そして、S9でYesのとき、予備トポロジ情報それぞれにおけるプロテクトリンクを除去したノード間の接続が接続グラフとなっているか否かを判断する(S10)。ここで、接続性判定部1213により、接続グラフになっていると判断されたとき(S10のYes)、予備トポロジ情報出力処理部126は、作成した予備トポロジ情報(予備トポロジ情報群)を記憶部13に出力する(S11)。つまり、作成した予備トポロジ情報を予備トポロジ情報群132として、記憶部13に記憶する。そして、経路計算部129は、この予備トポロジ情報群132に基づき、迂回経路情報135を作成し(S12)、記憶部13に記憶する。この後、ノード100は、ネットワーク内のノード故障やリンク故障を検出すると、経路制御部128はこの故障箇所の迂回経路を迂回経路情報135から読み出し、パケット転送部130はこの読み出した迂回経路に基づくパケット転送を行う。
一方、S4において、接続性判定部1213により、初期情報作成部123が作成したN個の初期情報のいずれかにおいて、プロテクトリンクを除去したときにノード間の接続が接続グラフになっていないと判断された場合(S4のNo)、プロテクトリンク配置変更部125は、N個の初期情報における、プロテクトリンクの配置を変更して、このN個の初期情報それぞれにおいて、プロテクトリンクを除去したノード間の接続が接続グラフとなる初期情報(初期情報群)を探索する(S5)。ここで、接続グラフとなる初期情報(初期情報群)を発見できた場合(S6のYes)、プロテクトリンク配置変更部125は、その初期情報群におけるプロテクトリンクの情報を予備トポロジ情報管理情報136に記録し、S8へ進む。一方、プロテクトリンク配置変更部125が、N個の初期情報におけるプロテクトリンクの配置をどのように変更しても、N個の初期情報すべてが接続グラフとなる初期情報群を発見できなかったとき(S6のNo)、初期情報作成部123は、Nの値を増加させて(S7)、S3へ進む。例えば、プロテクトリンク配置変更部125が、4個の初期情報についてあらゆるプロテクトリンクの配置変更を試みたが接続グラフとなる配置を発見できなかった場合、Nを1つ増加させ、初期情報作成部123は5個の初期情報を作成する。そして、S4以降の処理を実行する。
また、S10において、接続性判定部1213が、S8で作成されたN個の予備トポロジ情報のいずれかにおいて、プロテクトリンクを除去したときにノード間の接続が接続グラフになっていないと判断した場合も(S10のNo)、初期情報作成部123は、Nの値を増加させて(S7)、S3へ進む。
このようにすることで、ネットワーク内の各ノード100は、故障発生時に高負荷ノードの特定リンクへのトラヒックが集中しにくい迂回経路をとることができる。
次に、図5を参照しつつ、図7〜図9を用いて、本実施の形態における予備トポロジ情報の作成手順の具体例を説明する。ここでは、トポロジ情報131として、図7(a)に示すトポロジが与えられ、高負荷ノード選択部122により選択された高負荷ノードがノード番号「0,6,9」のノード100であり、N=5である場合を例に説明する。
まず、ノード100の初期情報作成部123は、トポロジ情報131を参照して、高負荷ノードに接続するリンク群を、接続先の高負荷ノードごとに、グルーピングする。例えば、図7(b)に示すようにGroup1(ノード番号「0」に接続するリンク群)、Group2(ノード番号「6」に接続するリンク群)およびGroup3(ノード番号「9」に接続するリンク群)に分ける。次に、初期情報作成部123は、前記した式(1)に基づき、各高負荷ノードに接続するリンクを最大M個ずつ含む予備トポロジ情報の初期情報をN個作成する。ここでは、N=5であり、D=5なので、M=1である。よって、各高負荷ノードが最大2個のプロテクトリンクを含む初期情報を作成する(図8の#1〜#5参照)。ここで、各初期情報におけるプロテクトリンクをどのように選択するかは様々な方法があるが、例えば、トポロジを構成するノード100それぞれに、図8に示すようなユニークなノード番号を割り振る。そして、高負荷ノードに接続するリンクのうち、最も小さいノード番号のノード100に接続するリンクから順に選択する。
例えば、図8の#1の場合、初期情報作成部123は、ノード番号「0」の高負荷ノードに接続するリンクのうち、最も小さいノード番号へのリンク(リンク0−1)をプロテクトリンクとして選択する。また、同様に、ノード番号「6」の高負荷ノードに接続するプロテクトリンクとして、リンク6−1を選択し、ノード番号「9」の高負荷ノードに接続するプロテクトリンクとして、リンク9−3を選択する。同様にして、#2において、ノード番号「0」の高負荷ノードに接続するリンクのうち、2番目も小さいノード番号へのリンク(リンク0−2)をプロテクトリンクとして選択する。また、同様に、ノード番号「6」の高負荷ノードに接続するプロテクトリンクとして、リンク6−2を選択し、ノード番号「9」の高負荷ノードに接続するプロテクトリンクとして、リンク9−4を選択する。初期情報作成部123は、このような処理を#3〜#5についても実行し、図8の#1〜#5に示すような初期情報を作成する。なお、ここでは、N=5の場合を説明したが、N=4の場合、#5におけるプロテクトリンク(リンク6−10)は、#1に配置される。
このようにして作成された初期情報(例えば、図8の#1〜#5)において、プロテクトリンクを除去した場合のノード間の接続は接続グラフになっているので、プロテクトリンク選択部124は、この#1〜#5の初期情報をベースとして、非特許文献2に記載の技術に基づき、図9の#1〜#5に示す予備トポロジ情報を作成する。例えば、プロテクトリンク選択部124は、ノード番号順に、そのノード100に接続するリンクの中からプロテクトリンクとして未選択のリンクを選択していく。具体的には以下のようにして作成する。
まず、プロテクトリンク選択部124は、図8の#1において、最も若いノード番号(ノード番号「0」)のノード100に着目し、このノード番号「0」のノード100に接続するリンクのうちプロテクトリンクとして選択していないリンクを探す。しかし、ノード番号「0」のノード100に接続するリンクは、#2〜#5において既にプロテクトリンクとして選択済みなので、選択しない。これでノード番号(ノード番号「0」)のノード100に関する処理が終了したので、#2の処理に移る。
#2では、次のノード番号(ノード番号「1」)のノード100に着目し、このノード100に接続するリンクから、#1,#3〜#5において未選択のリンク1−2,1−7をプロテクトリンクとして選択する。次に、#3の処理に移る。
#3では、次のノード番号(ノード番号「2」)のノード100に着目し、#1,#2,#4,#5において未選択のリンク2−3,2−5をプロテクトリンクとして選択する。次に、#4の処理に移る。
#4では、次のノード番号(ノード番号「3」)のノード100に着目し、#1〜#3,#5において未選択のリンク3−4,3−5をプロテクトリンクとして選択する。次に、#5の処理に移る。
#5では、次のノード番号(ノード番号「4」)のノード100に着目し、#1〜#4において未選択のリンク4−8をプロテクトリンクとして選択する。次に、#1の処理に戻る。
#1では、次のノード番号(ノード番号「5」)のノード100に着目し、#2〜#5で未選択のリンク5−7,5−8をプロテクトリンクとして選択する。次に、#2の処理に移る。
#2では、次のノード番号(ノード番号「6」)のノード100に着目するが、#1,#3〜#5において、このノード100に接続するリンクはすべて、プロテクトリンクとして選択済みなので、#3の処理に移る。
#3では、次のノード番号(ノード番号「7」)のノード100に着目し、#1,#2,#4,#5において未選択のリンク7−8,7−10をプロテクトリンクとして選択する。次に、#4の処理に移る。
#4では、次のノード番号(ノード番号「8」)のノード100に着目し、#1〜#3,#5において未選択のリンク8−10をプロテクトリンクとして選択する。次に、#5の処理に移る。
#5では、次のノード番号(ノード番号「9」)のノード100に着目するが、#1〜#4においてこのノードに接続するリンクはすべて、プロテクトリンクとして選択済みなので、#1の処理に戻る。
#1では、次のノード番号(ノード番号「10」)のノード100に着目するが、#2〜#5においてこのノードに接続するリンクはすべて、プロテクトリンクとして選択済みである。これで、ノード番号「1〜10」のノード100の処理が終了したので、プロテクトリンク選択処理を終了する。
このようにして作成された予備トポロジ情報群は、トポロジ情報131に示されるすべてのリンクを網羅し、また、プロテクトリンクを除いた場合のノード間の接続も接続グラフとなっている。よって、予備トポロジ情報出力処理部126は、この予備トポロジ情報群を、予備トポロジ情報群132として記憶部13に記憶する。
以上説明した手順により作成された予備トポロジ情報群132は、予備トポロジ情報間でプロテクトリンクが分散配置されたものとなる。よって、ノード100は、この予備トポロジ情報群132に基づき迂回経路情報135を作成しておくことで、ネットワーク内のノード故障やリンク故障が発生したときでも、特定のノードやリンクに負荷が集中しないような迂回経路をとることができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態のノード100Aは、非特許文献2に記載の技術により、N個の予備トポロジ情報を作成した後、高負荷ノードにプロテクトリンクが集中している予備トポロジ情報を発見すると、この予備トポロジ情報におけるプロテクトリンクを別の予備トポロジ情報のプロテクトリンクとして変更する。
例えば、ノード100Aが図10(a)に示す3つの予備トポロジ情報(x、y1、y2)を作成し、高負荷ノードがノード番号「7」のノード100Aである場合、予備トポロジ情報xにおいてノード番号「7」のノード100Aに接続する4本のリンクのうち、使用可能なリンクは1本のみなので負荷が集中するおそれがある。そこで、ノード100Aは、図10(b)に示すように、予備トポロジ情報xの高負荷ノードに接続するリンク6−7をプロテクトリンクから通常のリンクに変更し、かわりに予備トポロジ情報y2におけるリンク6−7をプロテクトリンクに変更する。また、ノード100Aは、予備トポロジ情報xの高負荷ノード100Aに接続するリンク4−7をプロテクトリンクから通常のリンクに変更し、かわりに予備トポロジ情報y1におけるリンク4−7をプロテクトリンクに変更する。このようにすることで、ノード100Aは、予備トポロジ情報間でプロテクトリンクが分散配置された予備トポロジ情報群132を作成することができる。よって、ノード100Aは、この予備トポロジ情報群132に基づき迂回経路情報135を作成しておくことで、ネットワーク内のノード故障やリンク故障が発生したときでも、特定のノードやリンクに負荷が集中しないような迂回経路をとることができる。
次に、図11を用いて、このようなノード100Aの構成を説明する。前記した実施の形態と同様の構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。図11に示すように、ノード100Aの処理部12は、予備トポロジ情報処理部121Aを備える。この予備トポロジ情報処理部121Aは、高負荷ノード選択部122と、予備トポロジ情報作成部1211と、プロテクトリンク交換部1212と、接続性判定部1213Aと、プロテクトリンク数比較部1214と、終了判定部1215と、予備トポロジ情報出力処理部126とを備える。
予備トポロジ情報作成部1211は、非特許文献2に記載の技術により、(1)予備トポロジ情報におけるプロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなり、かつ、(2)予備トポロジ情報それぞれにおけるプロテクトリンクの集合が、トポロジ情報131に示されるリンクの集合と一致するN個の予備トポロジ情報を作成する。
プロテクトリンク交換部1212は、予備トポロジ情報作成部1211が作成したN個の予備トポロジ情報のうち、高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数が最も多い予備トポロジ情報を選択する。そして、この選択した予備トポロジ情報において高負荷ノードに接続するプロテクトリンクのうちいずれかを、通常のリンクに変更し、当該通常のリンクに変更したリンクについて、選択した予備トポロジ情報以外の予備トポロジ情報においてプロテクトリンクに変更する。つまり、プロテクトリンク交換処理を行う。
接続性判定部1213Aは、プロテクトリンク交換処理後、予備トポロジ情報のノード間の接続が接続グラフとなるか否かを判断する。そして、接続性判定部1213Aは、ノード間の接続が接続グラフにならないとき、プロテクトリンク交換部1212に対し、まだ選択していないプロテクトリンクおよび予備トポロジ情報の組み合わせで、再度、プロテクトリンク交換処理を実行するよう指示する。
プロテクトリンク数比較部1214は、プロテクトリンク交換処理後における、選択した予備トポロジ情報の高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数と、他の予備トポロジ情報それぞれの当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値とを比較する。そして、予備トポロジ情報それぞれの当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値よりも、選択した予備トポロジ情報の高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の方が小さいとき、予備トポロジ情報出力処理部126に、プロテクトリンク交換処理後の予備トポロジ情報群を、予備トポロジ情報群132として記憶部13に出力するよう指示する。
終了判定部1215は、プロテクトリンク交換部1212が、すべてのプロテクトリンクおよび予備トポロジ情報の組み合わせについて、プロテクトリンク交換処理を実行しても、ノード間の接続が接続グラフにならないと接続性判定部1213Aにより判断されたとき、プロテクトリンク交換処理を終了するようプロテクトリンク交換部1212に指示する。
<処理手順>
次に、図11を参照しつつ、図12を用いて、ノード100Aの処理手順を説明する。S21,S22は、図6のS1,S2と同様の処理なので説明を省略し、S23から説明する。
ノード100Aの予備トポロジ情報作成部1211は、非特許文献2に記載の技術に基づきN個の予備トポロジ情報を作成する(S23)。ここで作成する予備トポロジ情報は、当該予備トポロジ情報におけるプロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなり、かつ、予備トポロジ情報それぞれにおけるプロテクトリンクの集合が、トポロジ情報に示されるリンクの集合と一致するものである。予備トポロジ情報作成部1211は、例えば、図10の(a)に示す3個の予備トポロジ情報を作成する。
次に、プロテクトリンク交換部1212は、S23で作成したN個の予備トポロジ情報のうち、高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数が最も多い予備トポロジ情報を選択する(S24)。例えば、プロテクトリンク交換部1212は、図10(a)に示す予備トポロジ情報群から、予備トポロジ情報xを選択する。
そして、プロテクトリンク交換部1212は、この選択した予備トポロジ情報において高負荷ノードに接続するプロテクトリンクを、他の予備トポロジ情報におけるリンクと交換する(S25)。つまり、プロテクトリンク交換部1212は、プロテクトリンク交換処理を実行する。例えば、プロテクトリンク交換部1212は、図10(b)に示すように、予備トポロジ情報xの高負荷ノードに接続するプロテクトリンク(リンク6−7)を、通常のリンクに変更する。また、予備トポロジ情報y2におけるリンク6−7を、通常リンクから、プロテクトリンクに変更する。このようなプロテクトリンク交換処理の結果は、プロテクトリンク交換部1212が、予備トポロジ情報管理情報136に記録する。なお、ここでは高負荷ノードが1つである場合を例に説明したが、高負荷ノードが複数あれば、そのすべての高負荷ノードに接続するプロテクトリンクについてプロテクトリンク交換処理を行う。
そして、接続性判定部1213Aは、すべての予備トポロジ情報におけるノード間の接続がプロテクトリンクを除去しても接続グラフとなるか否かを判断する(S26)。ここで、すべての予備トポロジ情報におけるノード間の接続がプロテクトリンクを除去しても接続グラフであれば(S26のYes)、S29の処理を実行する。すなわち、プロテクトリンク数比較部1214は、S24で選択した予備トポロジ情報以外の予備トポロジ情報それぞれにおける当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値よりも、S24で選択した予備トポロジ情報の高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の方が少ないか否かを判断する(S29)。つまり、プロテクトリンク数比較部1214は、プロテクトリンク交換処理の結果、予備トポロジ情報間で高負荷ノードに接続す
るプロテクトリンク数が分散されたか否かを判断する。ここで、S24で選択した予備トポロジ情報以外の予備トポロジ情報それぞれにおける当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値よりも、選択した予備トポロジ情報の高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の方が少なければ(S29のYes)、ノード100Aは、S30の予備トポロジ情報出力処理およびS31の迂回経路情報作成処理を実行する。S30およびS31は、図6のS11およびS12と同様なので説明を省略する。
例えば、プロテクトリンク交換処理後、予備トポロジ情報x,y1,y2のプロテクトリンクの配置が、図10(b)に示すような配置になった場合、予備トポロジ情報xにおける高負荷ノード(ノード番号「7」のノード100A)に接続するプロテクトリンク数は「1」である。また、予備トポロジ情報y1における高負荷ノード(ノード番号「7」のノード100A)に接続するプロテクトリンク数は「1」であり、予備トポロジ情報y2における高負荷ノード(ノード番号「7」のノード100A)に接続するプロテクトリンク数は「2」である。よって、予備トポロジ情報y1,y2における当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値(「2」)よりも、選択した予備トポロジ情報xの高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数(「1」)の方が少ないので、S30へ進む。
一方、S26で予備トポロジ情報それぞれのノード間の接続がプロテクトリンクを除去しても接続グラフとならないと判断されたとき(S26のNo)、および、選択した予備トポロジ情報の高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数が、他の予備トポロジ情報それぞれにおける当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値以上の値であるときは(S29のNo)、S27へ進む。そして、終了判定部1215は、プロテクトリンク交換処理の終了判定を行う。すなわち、終了判定部1215は、予備トポロジ情報管理情報136を参照して、プロテクトリンク交換部1212が、すべてのプロテクトリンクおよび予備トポロジ情報の組み合わせについて、プロテクトリンク交換処理を実行済みか否かを判断し(S27)、すべてのプロテクトリンクおよび予備トポロジ情報の組み合わせについて、プロテクトリンク交換処理を実行済みであれば(S27のYes)、Nを増加し(S32)、S23へ戻る。つまり、予備トポロジ情報間でどのようにプロテクトリンクの交換を行っても、接続グラフとなる配置を発見できなかったとき、ノード100Aは、予備トポロジ情報の数を増加させて、S23以降の処理を実行する。
一方、終了判定部1215は、プロテクトリンク交換部1212が、すべてのプロテクトリンクおよび予備トポロジ情報の組み合わせのうち、まだプロテクトリンク交換処理を実行していない組み合わせがあると判断したとき(S27のNo)、プロテクトリンク交換部1212は別のプロテクトリンクと予備トポロジ情報との組み合わせを選択して(S28)、S25へ戻る。
このようにすることで、ノード100Aは、予備トポロジ情報間でプロテクトリンクが分散配置された予備トポロジ情報群132を作成することができる。よって、ノード100Aは、この予備トポロジ情報群132に基づき迂回経路情報135を作成しておくことで、ネットワーク内のノード故障やリンク故障が発生したときでも、特定のノードやリンクに負荷が集中しないような迂回経路をとることができる。
11 入出力部
12 処理部
13 記憶部
100,100A ノード
121,121A 予備トポロジ情報処理部
122 高負荷ノード選択部
123 初期情報作成部
124 プロテクトリンク選択部
125 プロテクトリンク配置変更部
126 予備トポロジ情報出力処理部
127 交流トラヒック取得部
128 経路制御部
129 経路計算部
130 パケット転送部
131 トポロジ情報
132 予備トポロジ情報群
133 交流トラヒック情報
134 経路情報
135 迂回経路情報
136 予備トポロジ情報管理情報
1211 予備トポロジ情報作成部
1212 プロテクトリンク交換部
1213,1213A 接続性判定部
1214 プロテクトリンク数比較部
1215 終了判定部

Claims (4)

  1. ネットワークにおけるノード故障発生時またはリンク故障発生時に不通となるリンクを、プロテクトリンクとして示した予備トポロジ情報に基づき迂回経路情報を作成する迂回経路情報作成装置であって、
    前記ネットワークのトポロジおよび各リンクのリンクコストを示したトポロジ情報を記憶する記憶部と、
    前記ネットワーク内の各ノードから前記各ノード間のトラヒック流量である交流トラヒック情報を取得し、前記記憶部に記憶する交流トラヒック取得部と、
    前記トポロジ情報および前記交流トラヒック情報を参照して、前記ノードごとの発着トラヒック量を計算し、前記計算した発着トラヒック量が所定の閾値を超えるノードを高負荷ノードとして選択する高負荷ノード選択部と、
    前記トポロジ情報を参照して、1つの前記高負荷ノードに接続するプロテクトリンクが最大[(前記高負荷ノードそれぞれに接続するリンク数の最大値/N)+1]個の前記予備トポロジ情報の初期情報をN個作成する初期情報作成処理を行う初期情報作成部と、
    前記作成したN個の初期情報または予備トポロジ情報すべてについて前記プロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなるか否かを判断する接続性判定部と、
    前記接続性判定部により、前記作成したN個の初期情報すべてについて前記プロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなると判断された場合、IP-FRR(IP Fast Reroute)に用いられる方法により、前記作成したN個の初期情報それぞれにおいて、既に前記プロテクトリンクとして選択されているリンク以外のリンクから、前記プロテクトリンクを選択する処理を、前記選択したプロテクトリンクの集合が、前記トポロジ情報に示されるリンクの集合と一致するまで実行することで、N個の前記予備トポロジ情報の作成処理を行うプロテクトリンク選択部と、
    前記作成した予備トポロジ情報ごとに、当該予備トポロジ情報に示されるプロテクトリンクを迂回する迂回経路を示した迂回経路情報を作成し、前記記憶部に記憶する経路計算部と、
    前記接続性判定部により、前記作成したN個の初期情報のいずれかにおいて前記プロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとならないと判断された場合、前記N個の初期情報における、前記プロテクトリンクの配置を変更して、前記N個の初期情報それぞれにおける前記ノード間の接続が接続グラフとなる初期情報を探索するプロテクトリンク配置変更部とを備え、
    前記プロテクトリンク選択部は、前記プロテクトリンク配置変更部により探索されたN個の初期情報それぞれに対し、前記予備トポロジ情報の作成処理を行い、
    前記プロテクトリンク配置変更部により、前記N個の初期情報それぞれにおける前記ノード間の接続が接続グラフとなる初期情報を発見できなかったとき、前記初期情報作成部は、前記Nの値を増加させ、再度、前記初期情報作成処理を行い、
    前記プロテクトリンク選択部は、当該初期情報作成処理により得られた前記N個の初期情報に対し、前記予備トポロジ情報作成処理を行うことを特徴とする迂回経路情報作成装置。
  2. 前記接続性判定部により、前記プロテクトリンク選択部が作成した前記N個の予備トポロジ情報のうち、いずれかの予備トポロジ情報が接続グラフにならないと判断された場合、
    前記初期情報作成部は、前記Nの値を増加させ、再度、前記初期情報作成処理を行い、
    前記プロテクトリンク選択部は、当該初期情報作成処理により得られた前記N個の初期情報に対し、前記予備トポロジ情報の作成処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の迂回経路情報作成装置。
  3. ネットワークにおけるノード故障発生時またはリンク故障発生時に不通となるリンクを、プロテクトリンクとして示した予備トポロジ情報に基づき迂回経路情報を作成する迂回経路情報作成装置であって、
    前記ネットワークのトポロジおよび各リンクのリンクコストを示したトポロジ情報を記憶する記憶部と、
    前記ネットワーク内の各ノードから前記ネットワーク内の各ノード間のトラヒック流量である交流トラヒック情報を取得し、前記記憶部に記憶する交流トラヒック取得部と、
    前記トポロジ情報および交流トラヒック情報を参照して、前記ノードそれぞれの発着トラヒック量を計算し、前記計算したトラヒック量が所定の閾値を超えるノードを高負荷ノードとして選択する高負荷ノード選択部と、
    IP-FRRに用いられる方法により、当該予備トポロジ情報におけるプロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなり、かつ、前記予備トポロジ情報それぞれにおけるプロテクトリンクの集合が、前記トポロジ情報に示されるリンクの集合と一致するN個の予備トポロジ情報を作成する予備トポロジ情報作成部と、
    前記作成したN個の予備トポロジ情報のうち、前記高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数が最も多い予備トポロジ情報を選択し、この選択した予備トポロジ情報において前記高負荷ノードに接続するプロテクトリンクのうちいずれかを、通常のリンクに変更し、前記選択した予備トポロジ情報以外の予備トポロジ情報における当該リンクをプロテクトリンクに変更するプロテクトリンク交換処理を実行するプロテクトリンク交換部と、
    前記プロテクトリンク交換処理後、前記予備トポロジ情報のノード間の接続が接続グラフとなるか否かを判断し、前記ノード間の接続が接続グラフにならないと判断されたとき、前記プロテクトリンク交換部に対し、まだ選択していない前記プロテクトリンクおよび予備トポロジ情報について、再度、前記プロテクトリンク交換処理を実行するよう指示する接続性判定部と、
    前記プロテクトリンク交換処理後における、前記選択した予備トポロジ情報の高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数と、他の予備トポロジ情報それぞれの当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値とを比較し、前記選択した予備トポロジ情報の高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の方が予備トポロジ情報それぞれの当該高負荷ノードに接続するプロテクトリンク数の最大値よりも小さい値の場合、前記プロテクトリンク交換処理後の予備トポロジ情報群を前記記憶部に記憶するプロテクトリンク数比較部と、
    前記プロテクトリンク交換部が、すべての前記プロテクトリンクおよび予備トポロジ情報の組み合わせについて、前記プロテクトリンク交換処理を実行しても、前記ノード間の接続が接続グラフにならないと前記接続性判定部により判断されたとき、前記プロテクトリンク交換部に前記プロテクトリンク交換処理を終了するよう指示する終了判定部と、
    前記記憶部の予備トポロジ情報ごとに、当該予備トポロジ情報に示されるプロテクトリンクを迂回する迂回経路を示した迂回経路情報を作成し、前記記憶部に記憶する経路計算部とを備えることを特徴とする迂回経路情報作成装置。
  4. ネットワークにおけるノード故障発生時またはリンク故障発生時に不通となるリンクを、プロテクトリンクとして示した予備トポロジ情報に基づき迂回経路情報を作成する迂回経路情報作成装置が、
    前記ネットワーク内の各ノードから前記各ノード間のトラヒック流量である交流トラヒック情報を取得し、記憶部に記憶するステップと、
    前記ネットワークのトポロジおよび各リンクのリンクコストを示したトポロジ情報および前記交流トラヒック情報を参照して、前記ノードごとに、当該ノードの発着トラヒック量を計算し、前記計算した発着トラヒック量が所定の閾値を超えるノードを高負荷ノードとして選択するステップと、
    前記トポロジ情報を参照して、1つの前記高負荷ノードに接続するプロテクトリンクが最大[(前記高負荷ノードそれぞれに接続するリンク数の最大値/N)+1]個の前記予備トポロジ情報の初期情報をN個作成する初期情報作成処理を行うステップと、
    前記作成したN個の初期情報すべてについて前記プロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとなるとき、IP-FRR(IP Fast Reroute)に用いられる方法により、前記作成したN個の初期情報それぞれにおいて、既に前記プロテクトリンクとして選択されているリンク以外のリンクから、前記プロテクトリンクを選択する処理を、前記選択したプロテクトリンクの集合が、前記トポロジ情報に示されるリンクの集合と一致するまで実行することで、N個の前記予備トポロジ情報の作成処理を行うステップと、
    前記作成した予備トポロジ情報ごとに、当該予備トポロジ情報に示されるプロテクトリンクを迂回する迂回経路を示した迂回経路情報を作成し、前記記憶部に記憶するステップと、
    前記作成したN個の初期情報のいずれかにおいて前記プロテクトリンクを除去したときノード間の接続が接続グラフとならない場合、前記N個の初期情報における、前記プロテクトリンクの配置を変更して、前記N個の初期情報それぞれにおける前記ノード間の接続が接続グラフとなる初期情報を探索するステップと、
    前記探索されたN個の初期情報それぞれに対し、前記予備トポロジ情報作成処理を行うステップと、
    前記N個の初期情報それぞれにおける前記ノード間の接続が接続グラフとなる初期情報を発見できなかったとき、前記Nの値を増加させ、再度、前記初期情報作成処理を行うステップと、
    当該初期情報作成処理により得られた前記N個の初期情報に対し、前記予備トポロジ情報作成処理を行うステップとを実行することを特徴とする迂回経路情報作成方法。
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