JP6390091B2 - トンネル管理装置、通信制御装置、トンネル管理方法及びトンネル管理プログラム - Google Patents

トンネル管理装置、通信制御装置、トンネル管理方法及びトンネル管理プログラム Download PDF

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Description

本件は、トンネル管理装置、通信制御装置、トンネル管理方法及びトンネル管理プログラムに関する。
インターネットやWide Area Network(WAN:広域通信網)といったInternet Protocolネットワーク(IPネットワーク)が知られている。IPネットワークは例えば物理網とも呼ばれ、パケットを中継するIPルータやLayer 3(L3)スイッチといった各種のパケット中継装置を含んでいる。
上述したIPネットワークに重畳するオーバーレイネットワークも知られている。オーバーレイネットワークは例えば仮想網とも呼ばれ、IPネットワークの拠点毎に配置されたノードを含んでいる。ノード同士は仮想専用線としてのトンネルによって通信する。このようなオーバーレイネットワークに基づいてIPネットワークで行われるさまざまな通信が制御されている。一例を挙げると、IPネットワークにおける拠点間に対し通信品質の向上を図る制御がある。
上述したトンネルには、現用系のトンネルと待機系又は予備系(以下、単に予備系という。)のトンネルとがある。予備系のトンネルは、現用系のトンネルを利用して運用されている間では待機し、現用系のトンネルに障害が発生した場合に現用系のトンネルを迂回する予備的なトンネルである。現用系のトンネルと予備系のトンネルは、トンネルを管理するトンネル管理装置によって各ノードに設定される。これにより、ノード間で現用系のトンネル及び予備系のトンネルが構築される。
ここで、通信ネットワークにおける現用系のパス経路に障害が発生した場合、予備系のパス経路に切替える技術は知られている。一例を挙げると、現用系のパス経路に障害が発生した時、暫定的な迂回用パス経路が設定され、設定された迂回用パス経路上で同一のノードが重複して利用されていれば、このノード間の迂回用パス経路を削除して迂回用パス経路を再設定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、整数計画法を用いて現用系のパスと現用系のパスが通過する各リンクを迂回する予備系のパス群全体の経路コストが最小となる予備系のパス群の経路を求める技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−162422号公報 特開2008−182423号公報
ところで、予備系のトンネルが事前に限定的に設定された状態でIPネットワークに障害が発生した場合、障害箇所を現用系のトンネルと予備系のトンネルの双方が利用していると、その予備系のトンネルは現用系のトンネルを迂回できないという問題がある。
そこで、1つの側面では、本発明は、IPネットワークで発生する障害に耐えられる現用系のトンネルの迂回候補を抽出するトンネル管理装置、通信制御装置、トンネル管理方法及びトンネル管理プログラムを提供することを目的とする。
本明細書に開示のトンネル管理装置は、IP(Internet Protocol)ネットワークに重畳するオーバーレイネットワークを構築するための現用系のトンネルと前記現用系のトンネルを迂回する予備系のトンネルとを管理するトンネル管理装置であって、前記IPネットワークを管理するネットワーク管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の物理的な結合状態を含む結合状態情報を取得する取得手段と、取得した前記結合状態情報に基づいて、前記現用系のトンネルと前記現用系のトンネルが利用する前記IPネットワークの第1の物理経路との第1の対応関係を生成し、前記第1の対応関係に基づいて、前記現用系のトンネルの複数の迂回候補と前記複数の迂回候補が利用する前記IPネットワークの第2の物理経路との第2の対応関係を生成する生成手段と、生成した前記第1の対応関係と前記第2の対応関係に基づいて、前記複数の迂回候補から前記第1の物理経路を含まない迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出し前記複数の迂回候補から迂回候補を抽出できない場合、前記複数の迂回候補の中から前記第1の物理経路の経由回数が最小になる迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出する抽出手段と、を有するトンネル管理装置である。
本明細書に開示の通信制御装置は、現用系のトンネルと前記現用系のトンネルを迂回する予備系のトンネルとによってIP(Internet Protocol)ネットワークに重畳するオーバーレイネットワークを構築し、前記IPネットワークで行われる通信を制御する通信制御装置であって、前記IPネットワークを管理するネットワーク管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の物理的な結合状態を含む結合状態情報を取得する取得手段と、取得した前記結合状態情報に基づいて、前記現用系のトンネルと前記現用系のトンネルが利用する前記IPネットワークの第1の物理経路との第1の対応関係を生成し、前記第1の対応関係に基づいて、前記現用系のトンネルの複数の迂回候補と前記複数の迂回候補が利用する前記IPネットワークの第2の物理経路との第2の対応関係を生成する生成手段と、生成した前記第1の対応関係と前記第2の対応関係に基づいて、前記複数の迂回候補から前記第1の物理経路を含まない迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出し前記複数の迂回候補から迂回候補を抽出できない場合、前記複数の迂回候補の中から前記第1の物理経路の経由回数が最小になる迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出する抽出手段と、前記抽出手段が前記予備系のトンネルとして抽出した前記迂回候補の情報を前記現用系のトンネルと前記予備系のトンネルとを管理するトンネル管理装置に送信する送信手段と、を有する通信制御装置である。
本明細書に開示のトンネル管理方法は、IP(Internet Protocol)ネットワークに重畳するオーバーレイネットワークを構築するための現用系のトンネルと前記現用系のトンネルを迂回する予備系のトンネルとをコンピュータが管理するトンネル管理方法であって、前記コンピュータが、前記IPネットワークを管理するネットワーク管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の物理的な結合状態を含む結合状態情報を取得する取得ステップと、取得した前記結合状態情報に基づいて、前記現用系のトンネルと前記現用系のトンネルが利用する前記IPネットワークの第1の物理経路との第1の対応関係を生成し、前記第1の対応関係に基づいて、前記現用系のトンネルの複数の迂回候補と前記複数の迂回候補が利用する前記IPネットワークの第2の物理経路との第2の対応関係を生成する生成ステップと、生成した前記第1の対応関係と前記第2の対応関係に基づいて、前記複数の迂回候補から前記第1の物理経路を含まない迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出し前記複数の迂回候補から迂回候補を抽出できない場合、前記複数の迂回候補の中から前記第1の物理経路の経由回数が最小になる迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出する抽出ステップと、を実行するトンネル管理方法である。
本明細書に開示のトンネル管理プログラムは、IP(Internet Protocol)ネットワークに重畳するオーバーレイネットワークを構築するための現用系のトンネルと前記現用系のトンネルを迂回する予備系のトンネルとをコンピュータに管理させるトンネル管理プログラムであって、前記コンピュータに、前記IPネットワークを管理するネットワーク管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の物理的な結合状態を含む結合状態情報を取得する取得ステップと、取得した前記結合状態情報に基づいて、前記現用系のトンネルと前記現用系のトンネルが利用する前記IPネットワークの第1の物理経路との第1の対応関係を生成し、前記第1の対応関係に基づいて、前記現用系のトンネルの複数の迂回候補と前記複数の迂回候補が利用する前記IPネットワークの第2の物理経路との第2の対応関係を生成する生成ステップと、生成した前記第1の対応関係と前記第2の対応関係に基づいて、前記複数の迂回候補から前記第1の物理経路を含まない迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出し前記複数の迂回候補から迂回候補を抽出できない場合、前記複数の迂回候補の中から前記第1の物理経路の経由回数が最小になる迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出する抽出ステップと、を実行させるためのトンネル管理プログラムである。
本明細書に開示のトンネル管理装置、通信制御装置、トンネル管理方法及びトンネル管理プログラムによれば、IPネットワークで発生する障害に耐えられる現用系のトンネルの迂回候補が抽出される。
図1は、IPネットワークとオーバーレイネットワークとの関係を例示する図である。 図2(a)は、IPネットワークの一例である。図2(b)は、リンクステートデータベースの一例である。 図3は、トンネルマネージャーのブロック図の一例である。 図4は、トンネルマネージャーのハードウェア構成の一例である。 図5は、トンネルマネージャーの動作の一例を表すフローチャートである。 図6は、第2の対応関係を生成する処理の一例を説明する図である。 図7は、現用トンネルの迂回候補を抽出する処理の一例を説明する図である。 図8は、トンネルマネージャーの動作の別の一例を表すフローチャートである。 図9は、第1の重複度を算出する処理の一例を説明する図である。 図10は、第1の重複度が存在する場合に迂回候補を選択する処理の一例を説明する図である。 図11は、第1の重複度が存在しない場合に迂回候補を選択する処理の一例を説明する図である。 図12は、各ノードに設定されたトンネルを説明するための図である。 図13は、迂回候補の別の選択例を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、IPネットワーク100とオーバーレイネットワーク200との関係を例示する図である。図1に示すように、オーバーレイネットワーク200はIPネットワーク100に重畳する仮想的なネットワークである。オーバーレイネットワーク200は物理的に形成されたIPネットワーク100と対比して論理的に形成された論理網と呼ばれることもある。
IPネットワーク100は、IPルータ110−A,・・・,110−F及びネットワークマネージャー120を含んでいる。図1において、ネットワークマネージャー120はIPネットワーク100の内部に配置されているが、IPネットワーク100の外部に配置されていてもよい。
IPルータ110−A,・・・,110−Fは、それぞれ受信したパケットを中継する。例えば、IPルータ110−Cは隣接するIPルータ110−Bからパケットを受信すると隣接するIPルータ110−Dに中継する。IPルータ110−A,・・・,110−Fのいくつかは、少なくとも2つの別のIPルータ110−A,・・・,110−Fと通信ケーブル111よって物理的に接続されている。例えば、IPルータ110−Aは、IPルータ110−B,110−D,110−Fと接続されている。これにより、IPルータ110−AはIPルータ110−B,110−D,110−Fにパケットを直接的に中継できる。一方、IPルータ110−AはIPルータ110−C,110−Eにパケットを直接的に中継できない。尚、IPルータ110−A,・・・,110−Fはルーティングプロトコルの1つであるOpen Shortest First Path(OSPF)などを有する。また、上述した通信ケーブル111としては、例えばメータルケーブルや光ファイバケーブルなどがある。
ネットワークマネージャー120は、IPネットワーク100を管理する。より詳しくは、ネットワークマネージャー120はIPネットワーク100に含まれる互いに隣接する2つのIPルータ(例えばIPルータ110−AとIPルータ110−B)の結合状態を含むリンクステート情報(例えばOSPFプロトコルの場合Link-state Advertisement(LSA))を管理する。また、ネットワークマネージャー120は、通信ケーブル111の帯域幅に基づいてコストを算出する。算出したコストはリンクステート情報に含まれる。コストはオペレータによって設定される各リンクの距離などを表す指標である。コストが小さいほどパケットの中継負担は少なくなる。一般に、パケットの目的地まで複数の中継経路がある場合、コストの総和が最小となる中継経路を利用してパケットが中継される。尚、リンクステート情報の詳細は後述する。
オーバーレイネットワーク200は、ノード210−1,・・・,210−4及びトンネルマネージャー220を含んでいる。図1において、トンネルマネージャー220はオーバーレイネットワーク200の内部に配置されているが、オーバーレイネットワーク200の外部に配置されていてもよい。
ノード210−1,・・・,210−4は、IPネットワーク100でIPルータ110−A,・・・,110−Fを利用して行われる通信を制御する。ノード210−1,・・・,210−4は、通信ネットワークをプロトコルが異なる別の通信ネットワークと接続する。すなわち、ノード210−1,・・・,210−4はゲートウェイであり、物理層(Layer 1)からネットワーク層(Layer 3)までの接続を担うIPルータ110−A,・・・,110−Fに対し、物理層からアプリケーション層(Layer 7)までの接続を担う。したがって、ノード210−1,・・・,210−4はネットワーク層より上位の層(例えばアプリケーション層)を利用してIPルータ110−A,・・・,110−Fより高度な又は複雑な通信サービスを実現する。このような通信サービスとしては、例えば通信品質の向上やセキュリティの確保などがある。
ここで、ノード210−1,・・・,210−4は、IPネットワーク100の拠点(又は端点)毎に配置されている。具体的には、図1に示すように、ノード210−1,・・・,210−4の各々は、IPネットワーク100の拠点に配置された各々のIPルータ110−A,110−B,110−D,110−Eと物理的に接続されている。このため、例えばIPルータ110−Aがパケットを受信すると、パケットはまずノード210−1に送信される。そして、ノード210−1ではパケットに対してノード210−1で定義された各種の処理が行われた後、IPルータ110−BやIPルータ110−Dなどに中継される。尚、拠点に配置されたIPルータ110−A,110−B,110−D,110−Eは例えばエッジルータと呼ばれる。これに対し、拠点以外に配置されたIPルータ110−C,110−Fは例えばコアルータと呼ばれる。
ノード210−1,・・・,210−4同士は、仮想専用線としてのトンネル211によって通信する。トンネル211としては、例えばGeneric Routing Encapsulation(GRE)やEthernet(登録商標) over IPなどがある。GREは、任意のプロトコルのパケットをトンネル内でカプセル化する手法である。Ethernet(登録商標) over IPは、例えばRequest For Comments(RFC)3378で定義され、受信したEthernet(登録商標)フレームをIPネットワーク100上に構成されたトンネル211を経由してブリッジ転送する手法である。
トンネルマネージャー220は、オーバーレイネットワーク200を構築するためのトンネル211を管理する。例えば、トンネルマネージャー220はノード210−1,・・・,210−4にトンネル211を設定する。トンネルマネージャー220は設定したトンネル211を管理する。例えばトンネルマネージャー220はIPネットワーク100の通信障害(例えば断線)に起因してトンネル211に障害が発生すると、障害が発生したトンネル211の迂回経路として別のトンネル211をノード210−1,・・・,210−4に設定する。この結果、トンネルを利用した通信が継続される。また、トンネルマネージャー220は例えばIPルータ110−A,・・・,110−Fのいずれか又はネットワークマネージャー120からリンクステート情報を取得する。尚、トンネルマネージャー220の詳細は後述する。
次に、図2を参照して、上述したリンクステート情報の詳細について説明する。
図2(a)は、IPネットワーク100の一例である。
図2(a)に示すように、隣接する2つのIPルータ(例えばIPルータ110−AとIPルータ110−Fなど)の間には物理経路「L1」,・・・,「L7」と物理経路「L1」,・・・,「L7」の各コストが示されている。例えば、物理経路「L1」によってIPルータ110−AとIPルータ110−Fとが結合しており、物理経路「L1」のコストが「1」である。上述したように、物理経路「L1」,・・・,「L7」の各コストは通信ケーブル111の距離等に基づいて算出される。IPルータ110−A,・・・,110−F及びネットワークマネージャー120は、算出した物理経路「L1」,・・・,「L7」の各コストを隣接する2つのIPルータの結合状態と関連付けてリンクステート情報として管理する。
図2(b)は、リンクステートデータベースの一例である。
IPルータ110−A,・・・,110−Fの各々とネットワークマネージャー120は、リンクステートデータベースを有する。リンクステートデータベースは、図2(b)に示すように、物理経路「L1」,・・・,「L7」とIPルータを識別するルータID「A」,・・・,「F」との対応関係によって形成されている。尚、ルータID「A」,・・・,「F」はIPルータ110−A,・・・,110−Fの符号と対応している。リンクステートデータベースによれば、例えば物理経路「L1」のリンクステート情報ではIPルータ110−AとIPルータ110−Fとが結合していることが示され、物理経路「L1」のコストが「1」であることを示されている。物理経路「L2」,・・・,「L7」のリンクステート情報についても同様である。
次に、図3を参照して上述したトンネルマネージャー220の詳細について説明する。
図3は、トンネルマネージャー220のブロック図の一例である。
トンネルマネージャー220は、図3に示すように、リンクステート情報取得部221、対応関係生成部222、対応関係記憶部223、迂回候補抽出部224、重複度算出部225、トンネル設定部226を含んでいる。
リンクステート情報取得部221は、IPルータ110−A,・・・,110−Fのいずれか又はネットワークマネージャー120からリンクステート情報を取得する。リンクステート情報取得部221は、取得したリンクステート情報を対応関係生成部222に出力する。
対応関係生成部222は、リンクステート情報に基づいて、現用系のトンネル211(以下、現用トンネルという)が利用する第1の最短物理経路と現用トンネルとの第1の対応関係を生成する。また、対応関係生成部222は、第1の対応関係に基づいて、現用トンネルの迂回候補が利用する第2の最短物理経路と迂回候補との第2の対応関係とを生成する。より詳しくは、対応関係生成部222は、まず、リンクステート情報取得部221から出力されたリンクステート情報とDijkstra(ダイクストラ)などの最小コスト経路計算法に基づいて、第1の最短物理経路と現用トンネルとの第1の対応関係を生成する。対応関係生成部222は、次いで、生成した第1の対応関係に基づいて、迂回候補が利用する第2の最短物理経路と迂回候補との第2の対応関係を現用トンネル毎に生成する。対応関係生成部222は、生成した第1の対応関係及び第2の対応関係を対応関係記憶部223に保存する。尚、一般に用いられるDijkstra計算法はスタートからゴールまで通じる経路のコストを計算し、最小のコストとなった経路を最短経路とするアルゴリズムである。
迂回候補抽出部224は、オーバーレイネットワーク200の第1のトンネルが利用するIPネットワーク100の第1の物理経路の一部を利用する回数が最小になるIPネットワーク100の第2の物理経路を利用するオーバーレイネットワーク200の第2のトンネルを抽出する。望ましくは、迂回候補抽出部224は、第1の物理経路の一部を含まない物理経路を利用する第2のトンネルを抽出する。例えば、迂回候補抽出部224は、現用トンネルが利用する第1の最短物理経路と迂回候補が利用する第2の最短物理経路との対比に基づいて、第1の最短物理経路を含まない第2の最短物理経路を利用する迂回候補を抽出する。より詳しくは、迂回候補抽出部224は、対応関係記憶部223から第1の対応関係と第2の対応関係を抽出し、抽出した第1の対応関係における第1の最短物理経路と第2の対応関係における第2の最短物理経路との対比に基づいて、第1の最短物理経路を含まない第2の最短物理経路を利用する迂回候補を抽出する。迂回候補抽出部224は、迂回候補を抽出し終えると、抽出した迂回候補を第1の対応関係とともに重複度算出部225に出力する。尚、迂回候補抽出部224は、迂回候補を抽出できない場合、第1の最短物理経路の一部を利用する回数が最小になる迂回候補を抽出する。なお、最短物理経路を例として説明したが、他の条件に基づいて物理経路と現用トンネルや現用トンネルの迂回候補が対応づけられてもよい。
重複度算出部225は、第1の物理経路と第3のトンネルが利用する第3の物理経路との第1の重複度と、第2の物理経路と第3のトンネルが利用するIPネットワーク100の第3の物理経路の一部を利用する回数が最小になるIPネットワーク100の第4の物理経路との第2の重複度とを算出する。例えば、重複度算出部225は、まず、迂回候補抽出部224から出力された第1の対応関係に基づいて、現用トンネルが利用する第1の最短物理経路と別の現用トンネルが利用する第1の最短物理経路との第1の重複度を算出する。重複度算出部225は、次いで、算出した第1の重複度毎に迂回候補抽出部224によって抽出された現用トンネルの迂回候補が利用する第2の最短物理経路と別の現用トンネルの迂回候補が利用する第2の最短物理経路との第2の重複度を算出する。算出した第2の重複度に基づいて、迂回候補抽出部224により現用トンネルの迂回候補と別の現用トンネルの迂回候補が選択される。尚、重複度算出部225によって算出された第1の重複度が存在しなかった場合、現用トンネルの迂回候補が利用する第2の最短物理経路の経路長が最小となる現用トンネルの迂回候補が選択される。選択された現用トンネルの迂回候補と別の現用トンネルの迂回候補は迂回候補抽出部224からトンネル設定部226に出力される。
トンネル設定部226は、トンネルを設定する。トンネル設定部226は、例えば迂回候補抽出部224から出力された現用トンネルの迂回候補と別の現用トンネルの迂回候補に基づいて、現用トンネルを迂回する予備系のトンネル(以下、迂回トンネルという)をノード210−1,・・・,210−4に設定する。この結果、ノード210−1,・・・,210−4には迂回トンネルが設定される。
次に、図4を参照して、トンネルマネージャー220のハードウェア構成について説明する。尚、上述したネットワークマネージャー120についても基本的に同様の構成を有する。
図4は、トンネルマネージャー220のハードウェア構成の一例である。
トンネルマネージャー220は、少なくともCentral Processing Unit(CPU)220a、Random Access Memory(RAM)220b、Read Only Memory(ROM)220c及び通信I/F(インタフェース)220dを含んでいる。トンネルマネージャー220は、必要に応じて、Hard Disc Drive(HDD)220e、入力I/F220f、出力I/F220g、入出力I/F220h、ドライブ装置220i、DMAコントローラ220jの少なくとも1つを含んでいてもよい。これらの各機器220a〜220jは、内部バス220kによって互いに接続されている。少なくともCPU220aとRAM220bとが協働することによってコンピュータが実現される。
入力I/F220fには、入力装置310が接続される。入力装置310としては、例えばキーボードやマウスなどがある。
出力I/F220gには、表示装置320が接続される。表示装置320としては、例えば液晶ディスプレイがある。
入出力I/F220hには、半導体メモリ330が接続される。半導体メモリ330としては、例えばUniversal Serial Bus(USB)メモリやフラッシュメモリなどがある。入出力I/F220hは、半導体メモリ330に記憶されたプログラムやデータを読み取る。
入力I/F220f及び入出力I/F220hは、例えばUSBポートを備えている。出力I/F220gは、例えばディスプレイポートを備えている。
ドライブ装置220iには、可搬型記録媒体340が挿入される。可搬型記録媒体340としては、例えばCompact Disc(CD)−ROM、Digital Versatile Disc(DVD)といったリムーバブルディスクがある。ドライブ装置220iは、可搬型記録媒体340に記録されたプログラムやデータを読み込む。
通信I/F220dは、例えばポートとPhysical Layer Chip(PHYチップ)とを備えている。通信I/F220dには、ノード210−1,・・・,210−4の少なくとも1つが接続される。
DMAコントローラ220jは、通信I/F220dとHDD220eとの間で行われる各種データの転送速度を高める。
上述したRAM220bは、対応関係記憶部223を実現する。また、RAM220bは、ROM220cやHDD220eに記憶されたプログラムを読み込む。RAM220bは、可搬型記録媒体340に記録されたプログラムを読み込む。読み込まれたプログラムをCPU220aが実行することにより、対応関係記憶部223を除くリンクステート情報取得部221,・・・,迂回トンネル設定部226が実現される。また、読み込まれたプログラムをCPU220aが実行することにより、後述するトンネルマネージャー220によるトンネル管理方法が実行される。尚、プログラムは、後述するフローチャートに応じたものとすればよい。
続いて、図5乃至図7を参照してトンネルマネージャー220の動作について説明する。
図5は、トンネルマネージャー220の動作の一例を表すフローチャートである。図6は、第2の対応関係を生成する処理の一例を説明する図である。図7は、現用トンネルの迂回候補を抽出する処理の一例を説明する図である。
まず、図5に示すように、リンクステート情報取得部221は、定期的に又は指示に基づいて非定期的にリンクステート情報を取得する(ステップS101)。リンクステート情報の取得先は、上述したように、IPルータ110−A,・・・,IPルータ110−Fのいずれか又はネットワークマネージャー220である。
次いで、対応関係生成部222は、取得したリンクステート情報に基づいて、第1の最短物理経路と現用トンネルとの第1の対応関係を生成する(ステップS102)。具体的には、まず、取得したリンクステート情報とDijkstraなどの最小コスト経路計算法とに基づいて、拠点間の最短物理経路が求められる。求められた最短物理経路に基づいて、第1の対応関係が生成される。
図1及び図2(a)を参照して一例を説明すると、ノード210−1とノード210−3との間の現用トンネルを実現する場合、第1の現用トンネルとしてIPルータ110−AとIPルータ110−Dとを結合する物理経路「L4」を利用する経路がある。第1の経路以外にも、第2の経路として、IPルータ110−AとIPルータ110−Fとを結合する物理経路「L1」、IPルータ110−FとIPルータ110−Eとを結合する物理経路「L2」及びIPルータ110−EとIPルータ110−Dとを結合する物理経路「L3」を利用する経路がある。同様に、第3の経路として、IPルータ110−AとIPルータ110−Bとを結合する物理経路「L5」、IPルータ110−BとIPルータ110−Cとを結合する物理経路「L6」及びIPルータ110−CとIPルータ110−Dとを結合する物理経路「L7」を利用する経路がある。
ここで、第1の経路のコストは「2」である。同様に第2の経路のコストはコストの総和に基づけば「9」である。第3の経路のコストはコストの総和に基づけば「8」である。したがって、Dijkstra計算法に基づけば最小のコストは「2」であり、ノード210−1とノード210−3との間の最短物理経路として物理経路「L4」が求められる。同様に、ノード210−1とノード210−2との間やノード210−1とノード210−4との間などの最短物理経路が求められる。そして、求められた最短物理経路に基づいて第1の対応関係が生成される。第1の対応関係は、図6の上段に示すように、ノード210−1とノード210−2との間の現用トンネルを表す(1−2)現用トンネル、・・・、ノード210−3とノード210−4との間の現用トンネルを表す(3−4)現用トンネルと各現用トンネルが利用する物理経路「L1」,・・・,「L7」との関係を示している。図6に基づけば、例えば(2−4)現用トンネルでは、いくつかの物理経路のうち、物理経路「L3」,「L6」,「L7」を利用する物理経路が最短物理経路となる。
次いで、対応関係生成部222は、生成された第1の対応関係に基づいて、第2の最短物理経路と迂回候補との第2の対応関係を生成する(ステップS103)。具体的には、図6に示すように、対応関係生成部222は、第1の対応関係に基づいて、第2の対応関係を現用トンネル毎に生成する。例えば、(1−2)間の現用トンネルの迂回候補としては、図6の下段に示すように、(1−3−2)の順で迂回する経路、(1−4−2)の順で迂回する経路、(1−3−4−2)の順で迂回する経路、(1−4−3−2)の順で迂回する経路がある。それぞれの経路について、Dijkstraなどの最小コスト計算法に基づいて最短物理経路を求めると、例えば(1−3−2)の迂回候補では物理経路「L4」,「L6」,「L7」を利用する物理経路が最短物理経路となる。同様の手法により、(1−4−2)から(1−4−3−2)までの迂回候補が利用する最短物理経路が求められる。このように、(1−2)間の現用トンネルの迂回候補と第2の最短物理経路との第2の対応関係が生成される。そして、同様の手法により、(1−3)間の現用トンネルの迂回候補と第2の最短物理経路との第2の対応関係から(3−4)間の現用トンネルの迂回候補と第2の最短物理経路との第2の対応関係までが生成される。対応関係生成部222は、生成した第1の対応関係及び第2の対応関係を対応関係記憶部223に保存する。尚、図6の下段に示す第2の対応関係において(1−3−4−2)迂回候補と物理経路「L3」との対応箇所に「2」が割り当てられている。これは、(1−3−4−2)迂回候補において物理経路「L3」を2回経由することを表している。
次いで、迂回候補抽出部224は、対応関係記憶部223から第1の対応関係及び第2の対応関係を抽出し、いずれかの現用トンネルを選択する(ステップS104)。例えば、迂回候補抽出部224は(1−2)現用トンネルを選択する。
次いで、迂回候補抽出部224は、第1の最短物理経路を含まない第2の最短迂回経路を利用する迂回候補を抽出する(ステップS105)。例えば、迂回候補抽出部224は(1−2)現用トンネルを選択した場合、図7において、まず、第1の対応関係における(1−2)現用トンネルと第2の対応関係における(1−3−2)迂回候補とが対比される。ここで、(1−2)現用トンネルでは物理経路「L5」が利用されており、(1−3−2)迂回候補では物理経路「L4」,「L6」,「L7」が利用されている。このため、(1−3−2)迂回候補は、現用トンネルが利用する最短物理経路を含まない最短物理経路を利用しており、この迂回候補は抽出される。同様の手法により、順に(1−2)現用トンネルと(1−4−2)迂回候補、(1−3−4−2)迂回候補及び(1−4−3−2)迂回候補とが対比される。この結果、いずれの迂回候補も現用トンネルが利用する最短物理経路を含まない最短物理経路を利用しており、(1−4−2)迂回候補、(1−3−4−2)迂回候補及び(1−4−3−2)迂回候補が抽出される。
ここで、迂回候補抽出部224は迂回候補を抽出できなかったか否かを判定する(ステップS106)。本実施形態では、上述したように迂回候補が抽出されたため、迂回候補抽出部224は迂回候補を抽出できたと判定し(ステップS106:NO)、後続の処理を実行する。一方、迂回候補抽出部224が迂回候補を抽出できなかったと判定した場合(ステップS106:YES)、迂回候補抽出部224は第1の最短物理経路の一部を利用する回数が最小になる迂回候補を抽出する(ステップS107)。例えば、図7において、(1−2)現用トンネルが物理経路「L5」に代えて物理経路「L3」,「L6」,「L7」を利用していた場合、(1−2)現用トンネルと(1−3−2)迂回候補、(1−4−2)迂回候補、(1−3−4−2)迂回候補及び(1−4−3−2)迂回候補とが対比されると、いずれの迂回候補も物理経路「L6」,「L7」を利用しており、迂回候補を抽出できない。この場合、(1−3−2)迂回候補以外の迂回候補は物理経路「L3」を利用しているため、利用回数が「3」又は「4」となる。一方、(1−3−2)迂回候補は物理経路「L3」を利用していないため、利用回数が「2」となる。したがって、利用回数が最小になる迂回候補として(1−3−2)迂回候補が抽出される。
次いで、迂回候補抽出部224は、全ての現用トンネルで迂回候補を抽出したか否かを判定する(ステップS108)。例えば、迂回候補抽出部224が(1−2)現用トンネルだけを選択していた場合、迂回候補抽出部224は全ての現用トンネルで迂回候補を抽出していないと判定し(ステップS108:NO)、ステップS104及びステップS105の処理が繰り返される。この結果、例えば図7において、(3−4)現用トンネルと(3−1−4)迂回候補から(3−2−1−4)迂回候補とが順に対比されると、(3−2−4)迂回候補及び(3−1−2−4)迂回候補では物理経路「L3」が含まれる。このため、物理経路「L3」で障害が発生した場合、(3−2−4)迂回候補及び(3−1−2−4)迂回候補も物理経路「L3」を利用しているため、現用トンネルを迂回できなくなる。すなわち迂回候補として適切でない。したがって、(3−2−4)迂回候補及び(3−1−2−4)迂回候補は除外され、(3−1−4)迂回候補及び(3−2−1−4)迂回候補が抽出される。
迂回候補抽出部224は全ての現用トンネルで迂回候補を抽出したと判定した場合(ステップS108:YES)、後続の処理を実行する。
このように、障害が発生した場合に現用トンネルを迂回できない不適切な迂回候補は除外される。言い換えれば、障害が発生した場合に現用トンネルを迂回できる適切な数種類の迂回候補が抽出される。すなわち、IPネットワーク100で発生する障害に耐えられる現用トンネルの迂回候補が抽出される。また、本実施形態ではノード数が膨大となっても、ノード数に併せて例えばすべての迂回トンネルがノードに設定されず(いわゆるフルメッシュの設定)、一部の迂回トンネルがノードに設定されるため、トンネルマネージャー220による迂回トンネルの管理負担が抑えられる。
さらに、図8乃至図11を参照してトンネルマネージャー220の動作について説明する。
図8は、トンネルマネージャー220の動作の別の一例を表すフローチャートである。図9は、第1の重複度を算出する処理の一例を説明する図である。図10は、第1の重複度が存在する場合に迂回候補を選択する処理の一例を説明する図である。図11は、第1の重複度が存在しない場合に迂回候補を選択する処理の一例を説明する図である。
上述したように、迂回候補抽出部224が全ての現用トンネルで迂回候補を抽出したと判定した場合、次いで、迂回候補抽出部224は第1の対応関係から2つの現用トンネルを抽出する(ステップS201)。例えば、図9において、迂回候補抽出部224はトンネルID「1」が割り当てられた(1−2)現用トンネルとトンネルID「2」が割り当てられた(1−3)現用トンネルを抽出する。
次いで、重複度算出部225は、一方の現用トンネルが利用する第1の最短物理経路と他方の現用トンネルが利用する第3の最短物理経路との第1の重複度を算出する(ステップS202)。上述したように、迂回候補抽出部224が(1−2)現用トンネルと(1−3)現用トンネルを抽出した場合、図9において、(1−2)現用トンネルが利用する最短の物理経路「L5」と(1−3)現用トンネルが利用する最短の物理経路「L4」とは重複しておらず、重複は存在しない。このため、第1の重複度「0」が算出される。
次いで、重複度算出部225は、全ての現用トンネルの組合せに対し第1の重複度を算出したか否かを判定する(ステップS203)。上述したように、迂回候補抽出部224が(1−2)現用トンネルと(1−3)現用トンネルの組合せに対してだけ第1の重複度を算出した場合、重複度算出部225は、全ての現用トンネルの組合せに対し第1の重複度を算出していないと判定する(ステップS203:NO)。この場合、ステップS202とステップS203の処理が繰り返される。この結果、図9において、例えば(2−3)現用トンネルが利用する最短の物理経路「L6」,「L7」と(2−4)現用トンネルが利用する最短の物理経路「L6」,「L7」とは重複しており重複が存在する。この場合、第1の重複度「2」が算出される。同様に、(2−4)現用トンネルと(3−4)現用トンネルの組合せの場合、第1の重複度「1」が算出される。
一方、重複度算出部225が全ての現用トンネルの組合せに対し第1の重複度を算出したと判定した場合(ステップS203:YES)、重複度算出部225は、次いで、第1の重複度が存在したか否かを判定する(ステップS204)。上述したように、本実施形態では第1の重複度「1」及び「2」が存在したため、重複度算出部225は、第1の重複度が存在したと判定する(ステップS204:YES)。尚、重複度算出部225は、第1の重複度が存在しなかったと判定した場合(ステップS204:NO)、後述するステップS210の処理を実行する。
重複度算出部225が第1の重複度が存在したと判定した場合、次いで、重複度算出部225は最大の第1の重複度から順に現用トンネルの組合せを並び替える(ステップS205)。この結果、図10に示すように、第1の重複度「2」である(2−3)現用トンネルと(2−4)現用トンネルの組合せが先頭に配置され、次に、第1の重複度「1」である(2−4)現用トンネルと(3−4)現用トンネルの組合せが配置される。
次いで、重複度算出部225は最大の第1の重複度から順に1つの現用トンネルの組合せを抽出する(ステップS206)。このため、本実施形態では、(2−3)現用トンネルと(2−4)現用トンネルの組合せが最初に抽出される。
次いで、重複度算出部225は一方の現用トンネルの迂回候補が利用する第2の最短物理経路と他方の現用トンネルの迂回候補が利用する第4の最短物理経路との第2の重複度を算出する(ステップS207)。例えば、図10に示すように、(2−1−3)迂回候補と(2−1−4)迂回候補とが対比されると、物理経路「L5」が重複する。このため、第2の重複度「1」が算出される。また、(2−1−4−3)迂回候補と(2−1−4)迂回候補とが対比されると、物理経路「L1」,「L2」及び「L5」が重複する。このため、第2の重複度「3」が算出される。尚、(2−4−3)迂回候補や(2−4−1−3)迂回候補等は、迂回候補として既に除外されているため、対比対象から外れる。
次いで、迂回候補抽出部224は最小の第2の重複度となる一方の現用トンネルの迂回候補と他方の現用トンネルの迂回候補を選択する(ステップS208)。本実施形態では第2の重複度「1」と第2の重複度「3」が算出されたため、第2の重複度「1」が最小となる。このため、第2の重複度「1」を算出する根拠となった(2−1−3)迂回候補と(2−1−4)迂回候補とが選択され、設定される迂回トンネルが確定する。
次いで、迂回候補抽出部224は迂回候補の選択を完了したか否か判定する(ステップS209)。本実施形態では、第1の重複度「1」についてステップS206からS208の処理が実行されていないため、迂回候補抽出部224は迂回候補の選択を完了していないと判定する(ステップS209:NO)。この結果、第1の重複度「1」についてもステップS206からS208の処理が実行され、図10に示すように、第2の重複度「2」と第2の重複度「3」が算出される。したがって第2の重複度「2」が最小になる。このため、第2の重複度「2」を算出する根拠となった(2−1−4)迂回候補と(3−1−4)迂回候補とが選択され、設定される迂回トンネルが確定する。このように、複数の現用トンネルにおいて同時に障害が発生しても特定の物理経路への通信負荷の集中が抑えられる迂回トンネルが確定する。例えば、(2−4)現用トンネルと(3−4)現用トンネルの双方で同時に障害が発生した場合、図10の下段において、(2−1−4)迂回トンネルと(3−2−1−4)迂回トンネルが事前(例えば障害発生前や運用開始前等)に設定されていると、いずれも物理経路「L1」,「L2」,「L5」を利用しているため、これらの物理経路に対する通信負荷が集中する。ところが、本実施形態では、(2−1−4)迂回トンネルと(3−1−4)迂回トンネルが設定されるため、物理経路「L5」への通信負荷の集中は回避される。このように、本実施形態では通信負荷を分散させることで輻輳が抑えられている。
迂回候補抽出部224は、迂回候補抽出部224が迂回候補の選択を完了したと判定した場合(ステップS209:YES)、第2の最短物理経路の経路長が最小となる迂回候補を選択する(ステップS210)。当該処理は、第1の重複度「0」が算出された現用トンネルの迂回候補に対して実行される処理である。図11の上段左側に示すように、例えば、(1−2)現用トンネルの迂回候補において、(1−3−2)迂回候補は3つの物理経路「L4」,「L6」,「L7」を利用する。このため第2の最短物理経路の経路長「3」が得られる。同様に、残りの迂回候補についてはいずれも第2の最短物理経路の経路長「5」が得られる。このため、最小となる経路長「3」を得る(1−3−2)迂回候補が選択され、設定される迂回トンネルが確定する。
次に、図11の上段右側に示すように、(1−3)現用トンネルの迂回候補では、(1−2−3)迂回候補と(1−4−3)迂回候補の経路長が共に「3」となる。経路長が同じ場合、双方の迂回候補のコストの総和が最小となる迂回候補が選択される。本実施形態では、(1−2−3)迂回候補のコストの総和が「8」となる。一方、(1−4−3)迂回候補のコストの総和が「9」となる。このため、(1−2−3)迂回候補が選択され、設定される迂回トンネルが確定する。図11の下段に示すように、(1−4)現用トンネルの迂回候補では、(1−3−4)迂回候補が選択され、設定される迂回トンネルが確定する。
図12は、各ノード210−1,・・・,210−4に設定されたトンネルを説明するための図である。
トンネルマネージャー220(より詳しくはトンネル設定部226)は、各ノード210−1,・・・,210−4に対し現用トンネル及び迂回トンネルを設定する。例えば、ノード210−1では、ノード(1−2)間に対し(1−2)現用トンネルが設定される。また、上述した処理により確定した(1−3−2)迂回トンネルが設定される。ノード210−1では、同様の設定がノード(1−3)間、ノード(1−4)間に対しても実行される。そして、このような設定がノード210−2,210−3,210−4に対しても実行される。この結果、各ノード210−1,・・・,210−4に現用トンネル及び迂回トンネルが設定される。
このようにトンネルが構築されたオーバーレイネットワーク200において、例えば、物理経路「L3」(図2(a)参照)で障害が発生すると、物理経路「L3」を利用する(2−4)現用トンネル(図6の上段参照)の通信が遮断される。ここで、(2−4)現用トンネルの迂回トンネルとして、例えば(2−3−4)迂回トンネルや(2−1−3−4)迂回トンネルが事前に設定されていると、いずれも物理経路「L3」を利用しているため(図10下段左側参照)、迂回トンネルは現用トンネルを迂回できない。しかしながら、本実施形態のように、物理経路「L3」を利用する迂回トンネルは迂回候補から除外されるため、現用トンネルの通信が遮断された場合、迂回トンネルは物理経路「L1」,「L2」,「L4」を利用して(図10下段左側参照)、現用トンネルを迂回できる。
次に、図13を参照して迂回候補の別の選択例を説明する。
図13は、迂回候補の別の選択例を説明するための図である。
図13において、各物理経路「L1」,・・・,「L7」には中継負荷を表す経路重み(例えばメトリック)により重み付けが事前に設定されている。尚、重み付けは上述したコストによって行われてもよい。図13に示す各迂回候補では、物理経路の経由回数に経路重みが掛け合わされてデータ値が算出されている。各データ値は迂回候補毎に総和が指標和として算出される。例えば(1−3−2)迂回候補では、指標和「12」が算出される。このように、迂回候補毎に算出された指標和の内、最小の指標和を有する迂回候補が設定される迂回トンネルとして確定されてもよい。
また、ノード210−1,・・・,210−4のそれぞれに機器の性能に応じた処理遅延を事前に設定してもよい。例えば、(1−3−2)迂回候補ではノード210−1,210−3,210−2を利用するため、処理遅延の総和が処理遅延和「16」として算出される。このように、迂回候補毎に算出された処理遅延和の内、最小の処理遅延和を有する迂回候補が設定される迂回トンネルとして確定されてもよい。
さらに、ノード210−1,・・・,210−4の経由数が少なくなる迂回候補が設定される迂回トンネルとして確定されてもよい。この場合、例えば(1−4−2)迂回候補だけでなく、(1−3−2)迂回候補もまた設定される迂回トンネルとして確定される。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、2つの機能を1つの装置で実現してもよいし、1つの機能を2つ以上の装置に分散してもよい。上述した実施形態では、中継という用語を使用して説明したが、中継(relay)という用語に代えて転送(forwarding)という用語を使用してもよい。また、上述した実施形態では、トンネルマネージャー220によってリンク情報取得部221,・・・,迂回トンネル設定部226が実現されたが、これらの構成をノード210−1,・・・210−4に含め、ノード210−1,・・・210−4の各々によってリンクステート情報取得部221,・・・,迂回トンネル設定部226が実現されてもよい。この場合、迂回候補抽出部224が抽出したトンネルの情報をトンネルマネージャー220に送信することが望ましい。尚、ノード210−1,・・・210−4のハードウェア構成は基本的にトンネルマネージャー220と同じである。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)物理網に重畳する仮想網を構築するためのトンネルを管理するトンネル管理装置であって、前記仮想網の第1のトンネルが利用する前記物理網の第1の物理経路の一部を利用する回数が最小になる前記物理網の第2の物理経路を利用する前記仮想網の第2のトンネルを抽出する抽出手段を有するトンネル管理装置。
(付記2)前記抽出手段は、前記第1の物理経路の一部を含まない物理経路を利用する第2のトンネルを抽出することを特徴とする付記1に記載のトンネル管理装置。
(付記3)前記物理網を管理する網管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の結合状態を含む結合状態情報を取得する取得手段を含み、前記抽出手段は、前記結合状態情報に基づいてそれぞれ求められた前記第1の物理経路と前記第2の物理経路との対比に基づいて、前記第2のトンネルを抽出することを特徴とする付記1又は2に記載のトンネル管理装置。
(付記4)前記第1の物理経路と第3のトンネルが利用する第3の物理経路との第1の重複度と、前記第2の物理経路と前記第3のトンネルが利用する前記物理網の第3の物理経路の一部を利用する回数が最小になる前記物理網の第4の物理経路との第2の重複度とを算出する算出手段を含み、前記抽出手段は、前記第1の重複度と前記第2の重複度に基づいて、前記第2のトンネルと第4のトンネルを選択することを特徴とする付記1から3のいずれか1項に記載のトンネル管理装置。
(付記5)前記抽出手段は、前記算出手段によって複数の第2の重複度が算出された場合、最小の第2の重複度となる前記第2のトンネルと前記第4のトンネルを選択することを特徴とする付記4に記載のトンネル管理装置。
(付記6)前記抽出手段は、前記算出手段によって複数の第1の重複度が算出された場合、最大の第1の重複度から順に前記第2のトンネルと前記第4のトンネルをさらに抽出することを特徴とする付記4又は5に記載のトンネル管理装置。
(付記7)前記抽出手段は、前記算出手段によって算出された第1の重複度が存在しなかった場合、前記第2の物理経路の経路長が最小となる前記第2のトンネルを選択することを特徴とする付記4から6のいずれか1項に記載のトンネル管理装置。
(付記8)トンネルによって物理網に重畳する仮想網を構築し、前記物理網で行われる通信を制御する通信制御装置であって、前記仮想網の第1のトンネルが利用する前記物理網の第1の物理経路の一部を利用する回数が最小になる前記物理網の第2物理経路を利用する前記仮想網の第2のトンネルを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した第2のトンネルの情報を前記トンネルを管理するトンネル管理装置に送信する送信手段と、を有する通信制御装置。
(付記9)物理網に重畳する仮想網を構築するためのトンネルをコンピュータが管理するトンネル管理方法であって、前記コンピュータが、前記仮想網の第1のトンネルが利用する前記物理網の第1の物理経路の一部を利用する回数が最小になる前記物理網の第2の物理経路を利用する前記仮想網の第2のトンネルを抽出する抽出ステップを実行するトンネル管理方法。
(付記10)前記抽出ステップは、前記第1の物理経路の一部を含まない物理経路を利用する第2のトンネルを抽出することを特徴とする付記9に記載のトンネル管理方法。
(付記11)前記物理網を管理する網管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の結合状態を含む結合状態情報を取得する取得ステップを含み、前記抽出ステップは、前記結合状態情報に基づいてそれぞれ求められた前記第1の物理経路と前記第2の物理経路との対比に基づいて、前記第2のトンネルを抽出することを特徴とする付記9又は10に記載のトンネル管理方法。
(付記12)前記第1の物理経路と第3のトンネルが利用する第3の物理経路との第1の重複度と、前記第2の物理経路と前記第3のトンネルが利用する前記物理網の第3の物理経路の一部を利用する回数が最小になる前記物理網の第4の物理経路との第2の重複度とを算出する算出ステップを含み、前記抽出ステップは、前記第1の重複度と前記第2の重複度に基づいて、前記第2のトンネルと第4のトンネルを選択することを特徴とする付記9から11のいずれか1項に記載のトンネル管理方法。
(付記13)前記抽出ステップは、前記算出ステップによって複数の第2の重複度が算出された場合、最小の第2の重複度となる前記第2のトンネルと前記第4のトンネルを選択することを特徴とする付記12に記載のトンネル管理方法。
(付記14)前記抽出ステップは、前記算出ステップによって複数の第1の重複度が算出された場合、最大の第1の重複度から順に前記第2のトンネルと前記第4のトンネルをさらに抽出することを特徴とする付記12又は13に記載のトンネル管理方法。
(付記15)前記抽出ステップは、前記算出ステップによって算出された第1の重複度が存在しなかった場合、前記第2の物理経路の経路長が最小となる前記第2のトンネルを選択することを特徴とする付記12から14のいずれか1項に記載のトンネル管理方法。
(付記16)物理網に重畳する仮想網を構築するためのトンネルをコンピュータに管理させるトンネル管理プログラムであって、前記コンピュータに、前記仮想網の第1のトンネルが利用する前記物理網の第1の物理経路の一部を利用する回数が最小になる前記物理網の第2の物理経路を利用する前記仮想網の第2のトンネルを抽出する抽出ステップを実行させるためのトンネル管理プログラム。
100 IPネットワーク(物理網)
110−A〜110−F IPルータ(パケット中継装置)
111 通信ケーブル
120 ネットワークマネージャー(網管理装置)
200 オーバーレイネットワーク(仮想網)
210−1〜210−4 ノード(通信制御装置)
211 トンネル
220 トンネルマネージャー(トンネル管理装置)
221 リンクステート情報取得部(取得手段)
222 対応関係生成部
223 対応関係記憶部
224 迂回候補抽出部(抽出手段)
225 重複度算出部(算出手段)
226 トンネル設定部

Claims (8)

  1. IP(Internet Protocol)ネットワークに重畳するオーバーレイネットワークを構築するための現用系のトンネルと前記現用系のトンネルを迂回する予備系のトンネルとを管理するトンネル管理装置であって、
    前記IPネットワークを管理するネットワーク管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の物理的な結合状態を含む結合状態情報を取得する取得手段と、
    取得した前記結合状態情報に基づいて、前記現用系のトンネルと前記現用系のトンネルが利用する前記IPネットワークの第1の物理経路との第1の対応関係を生成し、前記第1の対応関係に基づいて、前記現用系のトンネルの複数の迂回候補と前記複数の迂回候補が利用する前記IPネットワークの第2の物理経路との第2の対応関係を生成する生成手段と、
    生成した前記第1の対応関係と前記第2の対応関係に基づいて、前記複数の迂回候補から前記第1の物理経路を含まない迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出し前記複数の迂回候補から迂回候補を抽出できない場合、前記複数の迂回候補の中から前記第1の物理経路の経由回数が最小になる迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出する抽出手段と、
    を有するトンネル管理装置。
  2. 前記第1の物理経路と別の現用系のトンネルが利用する前記IPネットワークの第3の物理経路との第1の重複度と、前記第2の物理経路と前記別の現用系のトンネルの複数の迂回候補が利用する前記IPネットワークの第4の物理経路との第2の重複度とを算出する算出手段を含み、
    前記抽出手段は、前記第1の重複度と前記第2の重複度に基づいて、前記現用系のトンネルの迂回候補前記別の現用系のトンネルの迂回候補を選択することを特徴とする請求項1に記載のトンネル管理装置。
  3. 前記抽出手段は、前記算出手段によって複数の第2の重複度が算出された場合、最小の第2の重複度となる前記現用系のトンネルの迂回候補と前記別の現用系のトンネルの迂回候補を選択することを特徴とする請求項に記載のトンネル管理装置。
  4. 前記抽出手段は、前記算出手段によって複数の第1の重複度が算出された場合、最大の第1の重複度から順に前記現用系のトンネルの迂回候補と前記別の現用系のトンネルの迂回候補の組合せをさらに抽出することを特徴とする請求項又はに記載のトンネル管理装置。
  5. 前記抽出手段は、前記算出手段によって算出された第1の重複度が存在しなかった場合、前記第2の物理経路の経路長が最小となる前記現用系のトンネルの迂回候補を選択することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載のトンネル管理装置。
  6. 現用系のトンネルと前記現用系のトンネルを迂回する予備系のトンネルとによってIP(Internet Protocol)ネットワークに重畳するオーバーレイネットワークを構築し、前記IPネットワークで行われる通信を制御する通信制御装置であって、
    前記IPネットワークを管理するネットワーク管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の物理的な結合状態を含む結合状態情報を取得する取得手段と、
    取得した前記結合状態情報に基づいて、前記現用系のトンネルと前記現用系のトンネルが利用する前記IPネットワークの第1の物理経路との第1の対応関係を生成し、前記第1の対応関係に基づいて、前記現用系のトンネルの複数の迂回候補と前記複数の迂回候補が利用する前記IPネットワークの第2の物理経路との第2の対応関係を生成する生成手段と、
    生成した前記第1の対応関係と前記第2の対応関係に基づいて、前記複数の迂回候補から前記第1の物理経路を含まない迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出し前記複数の迂回候補から迂回候補を抽出できない場合、前記複数の迂回候補の中から前記第1の物理経路の経由回数が最小になる迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段が前記予備系のトンネルとして抽出した前記迂回候補の情報を前記現用系のトンネルと前記予備系のトンネルとを管理するトンネル管理装置に送信する送信手段と、
    を有する通信制御装置。
  7. IP(Internet Protocol)ネットワークに重畳するオーバーレイネットワークを構築するための現用系のトンネルと前記現用系のトンネルを迂回する予備系のトンネルとをコンピュータが管理するトンネル管理方法であって、
    前記コンピュータが、
    前記IPネットワークを管理するネットワーク管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の物理的な結合状態を含む結合状態情報を取得する取得ステップと、
    取得した前記結合状態情報に基づいて、前記現用系のトンネルと前記現用系のトンネルが利用する前記IPネットワークの第1の物理経路との第1の対応関係を生成し、前記第1の対応関係に基づいて、前記現用系のトンネルの複数の迂回候補と前記複数の迂回候補が利用する前記IPネットワークの第2の物理経路との第2の対応関係を生成する生成ステップと、
    生成した前記第1の対応関係と前記第2の対応関係に基づいて、前記複数の迂回候補から前記第1の物理経路を含まない迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出し前記複数の迂回候補から迂回候補を抽出できない場合、前記複数の迂回候補の中から前記第1の物理経路の経由回数が最小になる迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出する抽出ステップと、
    を実行するトンネル管理方法。
  8. IP(Internet Protocol)ネットワークに重畳するオーバーレイネットワークを構築するための現用系のトンネルと前記現用系のトンネルを迂回する予備系のトンネルとをコンピュータに管理させるトンネル管理プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記IPネットワークを管理するネットワーク管理装置又はパケットを中継するパケット中継装置から前記パケット中継装置同士の物理的な結合状態を含む結合状態情報を取得する取得ステップと、
    取得した前記結合状態情報に基づいて、前記現用系のトンネルと前記現用系のトンネルが利用する前記IPネットワークの第1の物理経路との第1の対応関係を生成し、前記第1の対応関係に基づいて、前記現用系のトンネルの複数の迂回候補と前記複数の迂回候補が利用する前記IPネットワークの第2の物理経路との第2の対応関係を生成する生成ステップと、
    生成した前記第1の対応関係と前記第2の対応関係に基づいて、前記複数の迂回候補から前記第1の物理経路を含まない迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出し前記複数の迂回候補から迂回候補を抽出できない場合、前記複数の迂回候補の中から前記第1の物理経路の経由回数が最小になる迂回候補を前記予備系のトンネルとして抽出する抽出ステップと、
    を実行させるためのトンネル管理プログラム。
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