JP2014082650A - 管理装置、ボトルネック判定・経路制御プログラム、及び、並列分散処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】並列分散処理システム1は、OpenFlowによりスイッチ30に対する経路制御を行うと共に、タスクの実行を、少なくとも情報処理端末装置が2台以上で並列化されるようにサーバ20に命令する管理装置10において、ネットワークに関する情報だけでなく、プロセスに関する情報も考慮して、実行中のタスクでボトルネックが発生したか否かの判定と、タスクを実行中のプロセスで使用しているフローの迂回経路の計算とを行う。
【選択図】図3
Description
なお、フローとは、入力スイッチポート(物理ポート)、送信元/宛先MACアドレス、送信元/宛先IPアドレス、送信元/宛先ポート番号等の識別子を任意に組み合わせたものである。
プロセスに関する情報とは、転送コネクション情報及びタスク完了情報のことである。
ネットワークに関する情報とは、経路情報、ノード情報及びデータ転送量情報のことである。
かかる構成によれば、管理装置は、主要経路が削除された場合でも、最適な主要経路を計算することができる。
かかる構成によれば、管理装置は、ボトルネックとなっているフローの経路を全て一度に迂回させて、ボトルネックが発生していなかったフローの経路にも、大量の通信がなだれ込み、新たなボトルネックが誘発することを防止できる。
かかる構成によれば、管理装置は、迂回経路が存在しない場合、並列分散処理システムの利用者にネットワークリソースの追加を提案することができる。
本願第1,5,6発明によれば、プロセスに関する情報と、ネットワークに関する情報との両方を用いるため、ボトルネックを正確に検出できると共に、新たなボトルネックを発生させずに経路制御を行うことができる。
本願第2発明によれば、主要経路が削除された場合でも、最適な主要経路を計算できるため、新たなボトルネックを発生させずに経路制御を行うことができる。
本願第4発明によれば、迂回経路が存在しない場合、並列分散処理システムの利用者にネットワークリソースの追加を提案することができる。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1を参照し、本発明の実施形態に係る並列分散処理システム1の概略について、説明する。
処理装置2は、管理装置10からの制御に応じて並列分散処理を行うものであり、サーバ(端末装置)20と、スイッチ30と、通信回線40とを備える。
送信元端末装置201は、並列分散処理の対象となるデータを蓄積すると共に、蓄積したデータを予め指定されたサイズ(粒度)で分割してパケット化し、情報処理端末装置202に送信するサーバ20である。
情報処理端末装置202は、送信元端末装置201から受信したデータのパケットに情報処理を施して、処理結果を送信先端末装置203に送信するサーバ20である。
送信先端末装置203は、情報処理端末装置202から受信したデータのパケットを所定の順番で配列することでデータを復元し、蓄積するサーバ20である。
通信回線40は、例えば、サーバ20及びスイッチ30を接続するLAN(Local Area Network)ケーブルである。
以下、並列分散処理システム1で行われる情報処理の一例について、説明する。
並列分散処理システム1は、例えば、情報処理として、映像データに対し、トランスコーディング等の映像加工処理を行うことができる。すなわち、並列分散処理システム1は、送信元端末装置201に蓄積された映像データを分割してパケット化し、各情報処理端末装置202に送信する。また、並列分散処理システム1は、各情報処理端末装置202が、この映像データのパケットに映像加工処理を並列で施し、映像加工処理が施された映像データのパケットを送信先端末装置203に送信する。そして、並列分散処理システム1は、送信先端末装置203が、映像加工処理が施された映像データのパケットを所定の順番で配列することで映像加工処理済みのデータを復元し、蓄積する。
なお、本発明での情報処理は、映像加工処理に限定されないことは言うまでもない。
図2を参照し、並列分散処理システム1で用いるOpenFlowについて、具体的に説明する。
なお、図2では、OpenFlowコントローラを「コントローラ」と略記し、OpenFlow対応スイッチ30を「スイッチ」と略記した。
また、図2では、OpenFlowコントローラ10とOpenFlow対応スイッチ30との間において、経路制御に伴う信号及び情報の入出力を、一点鎖線で図示した。
本実施形態では、図1の管理装置10が、OpenFlowコントローラ10に相当する。また、図1のスイッチ30がOpenFlow対応スイッチ30に相当する。
本実施形態では、宛先ポート番号で識別される一つのデータ転送処理がフローである。言い換えるなら、各フローは、タスクを実行するサーバ20で起動するプロセスのポート番号(宛先ポート番号)で特定できる。従って、宛先ポート番号の値により、出力するスイッチポートを、フロー毎に切り換えることとする。
アクションとは、マッチングルール毎に予め設定された処理定義のことである。例えば、アクションでは、出力するスイッチポートの指定や宛先MACアドレスの書き換えによって、サーバ20とスイッチ30との間で直接経路を設定することができる。
統計情報は、例えば、フロー毎のデータ転送量(バイト数)である。ここで、コントローラ10は、隣接する2つのスイッチ30の統計情報を用いて、パケットロスの発生を判定できる。
前記したように、フローとプロセスとが対応することから、サーバ20で起動したプロセス間でのデータ転送処理が1フローとなる。例えば、送信元端末装置201で起動したプロセスと情報処理端末装置202で起動したプロセスとの間でのデータ転送処理が1フローとなり、情報処理端末装置202で起動したプロセスと送信先端末装置203で起動したプロセスとの間でのデータ転送処理が1フローとなる。
図3を参照し、管理装置10の構成について、説明する。
なお、図3では、並列分散処理に必要な情報の入出力を分かり易くするため、管理装置10とサーバ20との間で直接、各情報の入出力を示す矢印を図示したが、実際には、スイッチ30を介して各情報が入出力される。
利用者とは、例えば、並列分散処理システム1の管理者や使用者のことである。
図4を参照し、ネットワークトポロジの変更について、具体的に説明する(適宜図3参照)。
なお、図4では、スイッチ30a,30bに接続されたサーバ20の図示を省略した。
ここで、ノード情報は、サーバ20に接続されたスイッチ30や、スイッチ30に接続されたサーバ20又は他のスイッチ30を示す。このため、ネットワークトポロジ検出手段121は、全ノードのノード情報を用いれば、各ノードに接続された他のノードが分かるため、ノード同士の接続形態を把握することができる。
なお、図4(a)では、スイッチ30a,30bを直接接続する経路501が1本存在することになる。
なお、図4(b)では、スイッチ30a,30bを直接接続する経路501と、スイッチ30a,30c,30bの順で経由する経路502との計2本存在がすることになる。
なお、図4(c)では、スイッチ30a,30c,30bの順で経由する経路502が1本存在することになる。このように、ネットワークトポロジの変更に従い、通信可能な経路50が変動することになる。
ネットワークトポロジ検出手段121は、蓄積手段124に蓄積された経路情報に基づいて、ネットワークトポロジの変更により主要経路の通信回線40が削除されたか否かを判定する。例えば、図4(b)の経路501が主要経路であり、その後、図4(c)のようにスイッチ30a,30bの間で通信回線40が削除された場合を考える。この場合、ネットワークトポロジ検出手段121は、主要経路である経路501に含まれる通信回線40が削除されたため、削除された通信回線40の識別情報を、通信回線削除情報として、経路計算手段160に出力する。
図5を参照し、主要経路60について、具体的に説明する。
主要経路60とは、2台のサーバ20を接続する1以上の経路50(図4)のうち、テータ転送に最適な経路50のことである。例えば、2台のサーバ20が4本の経路50で接続されている場合、4本の経路50のうち、最適な1本の経路50が、主要経路60となる(不図示)。
なお、主要経路60の計算手法は、経路計算手段160で説明する。
なお、図5では、サーバ20の間に配置されるスイッチ30の図示を省略した。
ボトルネック判定手段122は、後記する転送コネクション情報と、経路情報と、タスク完了情報と、ノード情報と、データ転送量情報とに基づいて、実行中のタスクでボトルネックが発生したか否かを判定するものである。つまり、ボトルネック判定手段122は、ネットワークに関する情報だけでなく、プロセスに関する情報も考慮して、実行中のタスクでボトルネックが発生したか否かを判定する。
ボトルネックの判定について、具体的に説明する。
具体的には、ボトルネック判定手段122は、スイッチ30から送信されたデータ転送量情報に基づいて、2台のスイッチ30の間で発生したパケットロスを検出する。そして、ボトルネック判定手段122は、パケットロスが検出された場合、それらスイッチ30の間に接続された通信回線40にボトルネックが発生したと判定する。
さらに、ボトルネックとなるフローを特定できない場合、又は、実行中のタスクでボトルネックが発生していない場合もある。この場合も、ボトルネック判定手段122は、ボトルネックが発生した通信回線40がフローで使用されていないため、ボトルネックを放置してもタスクの実行に影響がなく、何の処理も行わない。
例えば、並列プロセス計算手段140は、タスクを実行するサーバ20を、以下のように決定する。
この場合、並列プロセス計算手段140は、タスク情報の識別情報を参照し、送信元端末装置201及び送信先端末装置203を決定する。また、並列プロセス計算手段140は、送信元端末装置201及び送信先端末装置203として決定されなかった残りサーバ20のうち、タスク情報の並列化数と同じ台数のサーバ20を、ラウンドロビンにより、情報処理端末装置202として決定する。
なお、パラメータとは、例えば、映像加工処理におけるトランスコードの有無やビットレートのことである。
転送コネクション情報とは、例えば、タスクの識別情報と、サーバ特定情報に含まれるサーバ20の識別情報と、フローの識別情報と、フロー毎に固有のプロセスのポート番号とを対応付けた情報である。
例えば、タスクの識別情報と、並列分散処理システム1で固有に付けられたタスクのID(IDentification)である。
また、例えば、フローの識別情報とは、並列分散処理システム1で固有に付けられたフローのIDである。
本実施形態では、経路計算手段160は、全ての主要経路の計算(図7のステップS17)と、削除された主要経路の代わりとなる新たな主要経路の計算(図7のステップS14)と、迂回経路の計算(図9のステップS31)という、3種類の経路計算を行う。以下、3種類の経路計算について、順に説明する。
経路計算手段160は、蓄積手段124に蓄積されているネットワークトポロジ情報に基づいて、フローが発生する全てのサーバ20について、これらサーバ20の間を結ぶ最短経路を主要経路として計算する。例えば、経路計算手段160は、ダイクストラ法での最短経路を主要経路として計算する。そして、経路計算手段160は、計算した主要経路を示す経路情報を生成し、生成した経路情報を経路制御手段170に出力すると共に、蓄積手段124に蓄積する。
経路計算手段160は、ネットワークトポロジ検出手段121から通信回線削除情報が入力された場合、蓄積手段124に蓄積されているネットワークトポロジ情報に基づいて、新たな主要経路を計算する。このネットワークトポロジ情報は、ネットワークトポロジの変更が反映されている。例えば、経路計算手段160は、通信回線削除情報が示す通信回線40を使用していた主要経路に代わりに、ダイクストラ法での最短経路を新たな主要経路として計算する。そして、経路計算手段160は、計算した新たな主要経路を示す経路情報を生成し、生成した経路情報を経路制御手段170に出力すると共に、蓄積手段124に蓄積する。
経路計算手段160は、ボトルネック判定手段122からボトルネック情報が入力された場合、転送コネクション情報と、経路情報と、タスク完了情報と、ノード情報とに基づいて、タスクを実行中のプロセスで使用しているフローを迂回可能な迂回経路を計算する。つまり、経路計算手段160は、ネットワークに関する情報だけでなく、プロセスに関する情報も考慮して、迂回経路を計算する。
一方、迂回不可能な場合、経路計算手段160は、情報表示手段130を介して、予め設定されたメッセージを利用者に提示する。このメッセージは、並列分散処理システム1の利用者にネットワークリソースの追加を提案するメッセージである。
以下、サーバ20の構成について、説明する。
図3に示すように、サーバ20は、命令実行手段210と、情報収集手段220と、並列処理実行手段230と、蓄積手段240とを備える。
命令実行手段210は、管理装置10から命令を受信し、受信した命令を並列処理実行手段230に出力することで、この命令を並列処理実行手段230に実行させるものである。
例えば、このサーバ20が送信元端末装置201として動作する場合、並列処理実行手段230は、映像データのパケットを送信するプロセスを起動する。そして、並列処理実行手段230は、起動したプロセスにより、蓄積手段240に蓄積されているデータを分割してパケット化し、情報処理端末装置202に送信する。
また、例えば、このサーバ20が情報処理端末装置202として動作する場合、並列処理実行手段230は、映像加工処理を施すプロセスを起動する。そして、並列処理実行手段230は、起動したプロセスにより、送信元端末装置201から受信したデータのパケットに情報処理を施して、処理結果を送信先端末装置203に送信する。
また、例えば、このサーバ20が送信先端末装置203として動作する場合、並列処理実行手段230は、映像加工処理が施された映像データのパケットを受信し、所定の順番で配列して復元するプロセスを起動する。そして、並列処理実行手段230は、起動したプロセスにより、情報処理端末装置202から受信したデータのパケットを、所定の順番で配列することで情報処理済みのデータを復元し、蓄積手段240に蓄積する。
このタスク完了条件とは、タスクが完了したことを示す条件である。例えば、タスク完了条件は、このサーバ20が送信先端末装置203として動作する場合、送信先端末装置203が情報処理端末装置202から、情報処理後のデータを全て受信したという条件である。
図3に示すように、スイッチ30は、命令実行手段310と、情報収集手段320と、パケット転送手段(データ転送手段)330とを備える。
命令実行手段310は、管理装置10から経路情報を受信し、受信した経路情報に従ってパケット転送手段330にパケットの転送処理を実行させるものである。
また、情報収集手段320は、ARPパケットやLLDPパケットの交換により、隣接するノードを発見する。そして、情報収集手段320は、発見したノード情報を、管理装置10に送信する。
以下、図6を参照し、並列分散処理システム1の動作について、説明する(適宜図3参照)。
管理装置10は、処理装置2(サーバ20及びスイッチ30)から送信されたノード情報を用いて、ネットワークトポロジの変更判定・経路制御処理を行い、経路情報を処理装置2(スイッチ30)に送信する(ステップS1)。
管理装置10は、処理装置2(スイッチ30)から送信されたデータ転送量情報を用いて、ボトルネックの検出・迂回経路制御処理を行い、迂回経路情報を処理装置2(スイッチ30)に送信する(ステップS3)。
図7を参照して、ネットワークトポロジの変更判定・経路制御処理について、具体的に説明する(適宜図3参照)。
管理装置10は、ネットワークトポロジ検出手段121によって、ノード情報に基づいて、ネットワークトポロジを検出する。
管理装置10は、ネットワークトポロジ検出手段121によって、検出したネットワークトポロジの差分により、ネットワークトポロジが変更されたか否かを判定する(ステップS10)。
管理装置10は、ネットワークトポロジ検出手段121によって、蓄積手段124に蓄積されているネットワークトポロジ情報を、変更後のネットワークトポロジを示すネットワークトポロジ情報で更新する(ステップS11)。
管理装置10は、情報表示手段130によって、ネットワークトポロジ情報、経路情報、及び、ボトルネック情報を利用者に提示する(ステップS12)。
主要経路上の通信回線40が削除された場合(ステップS13でYes)、管理装置10は、ステップS14の処理に進む。
管理装置10は、経路計算手段160によって、変更後のネットワークトポロジ情報に基づいて、通信回線削除情報が示す通信回線40を使用していた主要経路に代わりに、新たな主要経路を計算し、計算した新たな主要経路を示す経路情報を生成する(ステップS14)。
一方、実行中のタスクが無い場合(ステップS16でNo)、管理装置10は、ステップS17の処理に進む。
図8を参照して、並列プロセス制御処理について、具体的に説明する(適宜図3参照)。
この図8では、タスク情報の入力前に、各サーバ20の間で主要経路の計算と経路制御とが完了していることとする。
管理装置10は、並列プロセス計算手段140によって、タスク情報に基づいて、タスクを実行するサーバ20を決定して、サーバ特定情報を生成する(ステップS21:並列プロセス計算)。
管理装置10は、並列プロセス制御手段150によって、転送コネクション情報を蓄積手段124に蓄積する(ステップS23)。
タスクが完了していない場合(ステップS24でNo)、管理装置10は、ステップS24の処理に戻る。
管理装置10は、タスク完了判定手段123によって、完了したタスクの転送コネクション情報を、蓄積手段124から削除する(ステップS25)。
図9を参照して、ボトルネックの検出・迂回経路制御について、具体的に説明する(適宜図3参照)。
管理装置10は、ボトルネック判定手段122によって、実行中のタスクでボトルネックが発生したか否かを判定する(ステップS30)。
一方、実行中のタスクでボトルネックが発生していない場合(ステップS30でNo)、管理装置10は、ボトルネックの検出・迂回経路制御処理を終了する。
管理装置10は、経路計算手段160によって、ボトルネック情報に基づいて迂回経路を計算し、迂回経路の計算結果に基づいて、迂回可能か否かを判定する(ステップS31)。
管理装置10は、経路計算手段160によって、経路制御手段170に迂回経路情報を出力する。
管理装置10は、経路制御手段170によって、経路情報を、この経路情報が示す主要経路上のスイッチ30に対して送信すると共に、蓄積手段124に蓄積し(ステップS32)、ステップS30の処理に戻る。
管理装置10は、経路計算手段160によって、ネットワークリソースの追加を提案するメッセージを出力し(ステップS33)、ステップS30の処理に戻る。
つまり、管理装置10は、実行中のタスクでボトルネックが発生していないと判定されるまで、ボトルネックの検出・迂回経路制御処理を繰り返す。
また、管理装置10は、主要経路が削除された場合でも、最適な主要経路を計算できるため、新たなボトルネックを誘発させずに経路制御を行うことができる。
また、管理装置10は、メッセージにより、並列分散処理システムの利用者にネットワークリソースの追加を提案することができる。
前記した実施形態では、ステップS14(図7)のように、主要経路上の通信回線40が削除されたときに、新たな主要経路を計算しているが、本発明は、これに限定されない。
例えば、経路計算手段160は、下記参考文献に記載の経路計算手法により、事前に複数の主要経路を計算し、計算した主要経路を示す経路情報を、蓄積手段124に蓄積させてもよい。
参考文献:J.Y.Yen.,”Finding the K shortest loopless paths in a network.”,Management Science, 17:712-716, 1971
前記した実施形態では、ステップS31(図9)のように、ボトルネックの検出後、迂回経路を計算しているが、本発明は、これに限定されない。
例えば、経路計算手段160は、ステップS17で事前に迂回経路を計算し、計算した迂回経路を示す迂回経路情報を、蓄積手段124に蓄積してもよい。
前記した実施形態では、ネットワークトポロジを表示するとしているが、本発明は、これに限定されない。
例えば、蓄積手段124に蓄積されている情報を用いて、プロセス毎のフローをネットワークトポロジに関連付けて表示してもよい。これによって、利用者は、ネットワークリソースの配置の偏りや、削減可能なネットワークリソースの有無を、容易に判断することができる。
前記した実施形態では、宛先ポート番号をマッチングルールとして用いることとしたが、このマッチングルールは、OpenFlowで利用可能であれば、宛先ポート番号に限定されない。
前記した実施形態では、サーバ20が、送信元端末装置201、情報処理端末装置202、又は、送信先端末装置203の何れかの役割を担うものとして説明したが、本発明は、これに限定されない。
つまり、サーバ20は、決まった役割を予め与える必要はない。また、サーバ20は、送信元端末装置201及び送信先端末装置203を兼用するなど、複数の役割を同時に担ってもよい。
前記した実施形態では、サーバ20又はスイッチ30が定期的にノード情報を送信することとして説明したが、本発明は、これに限定されない。
例えば、サーバ20又はスイッチ30が、隣接ノードが変更されたときにノード情報を送信し、このノード情報に基づいて、ネットワークトポロジ検出手段121が、ネットワークトポロジの変更を判定してもよい。
前記した実施形態では、経路計算手段160がダイクストラ法で経路計算を行うこととして説明したが、本発明は、これに限定されない。
例えば、経路計算手段160は、利用者が予め設定した通信回線40毎のコスト値に基づいて、最小コストとなる経路を主要経路として計算してもよい。
並列プロセス計算手段140は、タスクの実行中に、蓄積手段124に蓄積されたプロセス進行情報を元に、並列化数を増減させてもよい。例えば、並列プロセス計算手段140は、予め設定した目標よりプロセス進行状況が遅れている場合に並列化数を増加させ、プロセス進行状況が目標を達成している場合に並列化数を減少させる。この場合、並列プロセス制御手段150は、並列化数の増減に応じて、増減したフローの転送コネクション情報を生成し、蓄積手段124に蓄積する。
この場合、情報収集手段220は、サーバ20でのプロセスの進行状況を収集し、収集したプロセスの進行状況を示すプロセス進行情報を管理装置10に送信する。そして、管理装置10は、サーバ20から送信されたプロセス進行情報を蓄積手段124に蓄積する。
2 処理装置
10 管理装置
110 タスク入力手段
120 情報管理手段
121 ネットワークトポロジ検出手段
122 ボトルネック判定手段
123 タスク完了判定手段
124 蓄積手段
130 情報表示手段
140 並列プロセス計算手段(端末装置決定手段)
150 並列プロセス制御手段(端末装置制御手段)
160 経路計算手段
170 経路制御手段
20 サーバ(端末装置)
210 命令実行手段
220 情報収集手段
230 並列処理実行手段
240 蓄積手段
201 送信元端末装置
202 情報処理端末装置
203 送信先端末装置
30 スイッチ
310 命令実行手段
320 情報収集手段
330 パケット転送手段(データ転送手段)
40 通信回線
50 経路
60 主要経路
Claims (6)
- データを蓄積する端末装置である送信元端末装置と、前記送信元端末装置に蓄積されたデータに所定の情報処理を施す前記端末装置である情報処理端末装置と、前記情報処理端末装置で情報処理が施されたデータを蓄積する前記端末装置である送信先端末装置と、OpenFlowにより前記端末装置の間で前記データを転送するスイッチとを備える並列分散処理システムに用いられ、前記OpenFlowにより前記スイッチに対する経路制御を行うと共に、前記送信元端末装置のデータに前記情報処理端末装置で情報処理を施して前記送信先端末装置に送信するタスクの実行を、少なくとも前記情報処理端末装置が2台以上で並列化されるように前記端末装置に命令する管理装置であって、
前記端末装置及び前記スイッチから、互いに接続された前記スイッチ又は端末装置を示すノード情報を受信し、受信した前記ノード情報に基づいて、前記端末装置及び前記スイッチの接続形態であるネットワークトポロジを検出するネットワークトポロジ検出手段と、
前記ネットワークトポロジに基づいて、前記タスクを実行する端末装置で起動するプロセスのポート番号で特定され、かつ、前記OpenFlowの経路制御単位であるフロー毎に、前記端末装置の間を結ぶ最短経路又は最小コスト経路を主要経路として計算し、計算した当該主要経路を示す経路情報を生成する経路計算手段と、
前記経路計算手段で生成した経路情報を前記スイッチに送信する経路制御手段と、
前記タスクを実行する端末装置の識別情報が含まれるタスク情報を入力するタスク入力手段と、
前記タスク情報に基づいて、前記タスクを実行する端末装置を決定する端末装置決定手段と、
前記端末装置決定手段で決定された端末装置の識別情報と、前記フロー毎に固有のプロセスのポート番号とを対応付けた転送コネクション情報を生成し、前記プロセスの起動と、前記転送コネクションの作成とを前記端末装置に命令する端末装置制御手段と、
前記転送コネクション情報と、前記経路情報と、前記タスク完了情報と、前記ノード情報と、前記データ転送量情報とに基づいて、実行中の前記タスクでボトルネックが発生したか否かを判定するボトルネック判定手段と、を備え、
前記経路計算手段は、
前記実行中のタスクでボトルネックが発生した場合、前記転送コネクション情報と、前記経路情報と、前記タスク完了情報と、前記ノード情報とに基づいて、前記タスクを実行中のプロセスで使用しているフローの迂回経路を計算して、計算した当該迂回経路を示す迂回経路情報を生成することを特徴とする管理装置。 - 前記ネットワークトポロジ検出手段は、
前記ネットワークトポロジの差分により、前記ネットワークトポロジが変更されたか否かを判定し、前記ネットワークトポロジが変更された場合、前記経路情報に基づいて、前記主要経路が削除されたか否かを判定し、
前記経路計算手段は、
前記主要経路が削除された場合、変更された前記ネットワークトポロジに基づいて、削除された前記主要経路の代わりとなる主要経路を計算することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。 - 前記経路制御手段は、予め設定された数の前記フローについて、前記経路計算手段が生成した迂回経路情報を前記スイッチに送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理装置。
- 前記経路計算手段は、前記迂回経路の計算結果に基づいて、前記迂回経路が存在するか否かを判定し、前記迂回経路が存在しない場合、予め設定されたネットワークリソースの追加を提案するメッセージを提示することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の管理装置。
- データを蓄積する端末装置である送信元端末装置と、前記送信元端末装置に蓄積されたデータに所定の情報処理を施す前記端末装置である情報処理端末装置と、前記情報処理端末装置で情報処理が施されたデータを蓄積する前記端末装置である送信先端末装置と、OpenFlowにより前記端末装置の間で前記データを転送するスイッチとを備える並列分散処理システムに用いられ、前記OpenFlowにより前記スイッチに対する経路制御を行うと共に、前記送信元端末装置のデータに前記情報処理端末装置で情報処理を施して前記送信先端末装置に送信するタスクの実行を、少なくとも前記情報処理端末装置が2台以上で並列化されるように前記端末装置に命令するために、コンピュータを、
前記端末装置及び前記スイッチから、互いに接続された前記スイッチ又は端末装置を示すノード情報を受信し、受信した前記ノード情報に基づいて、前記端末装置及び前記スイッチの接続形態であるネットワークトポロジを検出するネットワークトポロジ検出手段、
前記ネットワークトポロジに基づいて、前記タスクを実行する端末装置で起動するプロセスのポート番号で特定され、かつ、前記OpenFlowの経路制御単位であるフロー毎に、前記端末装置の間を結ぶ最短経路又は最小コスト経路を主要経路として計算し、計算した当該主要経路を示す経路情報を生成する経路計算手段、
前記経路計算手段で生成した経路情報を前記スイッチに送信する経路制御手段、
前記タスクを実行する端末装置の識別情報が含まれるタスク情報を入力するタスク入力手段、
前記タスク情報に基づいて、前記タスクを実行する端末装置を決定する端末装置決定手段、
前記端末装置決定手段で決定された端末装置の識別情報と、前記フロー毎に固有のプロセスのポート番号とを対応付けた転送コネクション情報を生成し、前記プロセスの起動と、前記転送コネクションの作成とを前記端末装置に命令する端末装置制御手段、
前記転送コネクション情報と、前記経路情報と、前記タスク完了情報と、前記ノード情報と、前記データ転送量情報とに基づいて、実行中の前記タスクでボトルネックが発生したか否かを判定するボトルネック判定手段、として機能させ、
前記経路計算手段は、
前記実行中のタスクでボトルネックが発生した場合、前記転送コネクション情報と、前記経路情報と、前記タスク完了情報と、前記ノード情報とに基づいて、前記タスクを実行中のプロセスで使用しているフローの迂回経路を計算して、計算した当該迂回経路を示す迂回経路情報を生成することを特徴とするボトルネック判定・経路制御プログラム。 - データを蓄積する送信元端末装置、前記送信元端末装置に蓄積されたデータに所定の情報処理を施す情報処理端末装置、又は、前記情報処理端末装置で情報処理が施されたデータを蓄積する送信先端末装置のうち、何れか1以上の役割を担う端末装置と、
OpenFlowにより前記端末装置の間で前記データを転送するスイッチと
請求項1に記載の管理装置と、
を備えることを特徴とする並列分散処理システム。
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