JP6650287B2 - 通信経路制御装置、通信経路制御方法及び通信経路制御プログラム - Google Patents

通信経路制御装置、通信経路制御方法及び通信経路制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネットワーク網を流れるフローの通信経路を制御する技術に関する。
通信分野において、通信要求過多により安定した通信が不能になる現象を輻輳と呼ぶ。インターネット等の通信には、OSI参照モデルのトランスポート層に相当する通信方式のTCPの中に輻輳を制御する機能がある。この輻輳制御機能により、通信帯域(転送時の毎秒あたりのデータ量)を制御することで、輻輳の影響を抑えることができる。
一方、現在利用されているIPネットワークのしくみでは、1つの経路に多数の通信要求が集中してしまうことが多々ある。その結果、輻輳制御を行っていても、安定した通信帯域を確保できない問題が起こる。
ここで、SDN(Software Define Networking)技術を用いて上記の問題を解決することを考える。SDNとは、コントローラがネットワーク機器を一括管理・制御する技術の総称であり、ネットワークの構造及び設定を柔軟に制御・変更することができる。SDNの中でも、オープンフロー(Open Flow)は、複数のスイッチ(OFS:Open Flow Switch)でネットワーク網を構築し、コントローラ(OFC:Open Flow Controller)で各スイッチの設定を一元的に制御・変更することにより、そのネットワーク網を流れるフローの通信経路を制御する技術である。オープンフローでは、パケット内のヘッダ部分の組み合わせをフローと定義し、ネットワーク網を流れるフローについてフロー毎に異なる転送処理を行うことができる。つまり、オープンフローでは、フロー毎に適切な通信経路を設定することができる。具体的に、特許文献1,2では、オープンフローを用いて通信経路の構築及びパケットの転送制御を行う方法が開示されている。
特開2011−166384号公報 特開2014−39141号公報
しかしながら、特許文献1は、フローの優先度に応じて予め設定されたフローエントリに基づきパケットを転送するため、フローエントリの設定状況によっては特定経路上での輻輳を防止できず、安定した通信帯域を確保することは難しい。又、特許文献2は、サーバの負荷状況に応じてスイッチを制御するにすぎず、輻輳状態を安定的に防止できるとは言い難い。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、ネットワーク網を流れるフローの通信経路を最適化することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に係る通信経路制御装置は、フローの通信経路を制御する通信経路制御装置において、ネットワーク網を構成する転送装置間のリンク毎に、リンクで未使用の通信レートに対応するコストを使用中の通信レートが変化する毎に算出するリンクコスト算出部と、所定リンクで使用中の総通信レートが輻輳を許容可能な通信レートを超える場合、前記コストを用いて迂回路を検索し、前記所定リンクを使用中の複数のフローのうち一部のフローの通信経路を前記迂回路に変更する迂回路制御部と、を備えることを要旨とする。
又、請求項2に係る通信経路制御装置は、請求項1に記載の通信経路制御装置において、前記迂回路制御部は、複数の迂回路のうち一迂回路を構成する全リンクの総コストが最も小さい迂回路を検索することを要旨とする。
又、請求項3に係る通信経路制御装置は、請求項1又は2に記載の通信経路制御装置において、前記迂回路制御部は、前記複数のフローのうち優先度が最も低いフローの通信経路を変更することを要旨とする。
又、請求項4に係る通信経路制御装置は、請求項3に記載の通信経路制御装置において、前記迂回路制御部は、前記優先度が最も低いフローが複数ある場合、通信レートが最も高いフローの通信経路を変更することを要旨とする。
又、請求項5に係る通信経路制御装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の通信経路制御装置において、前記リンクコスト算出部は、前記コストを、通信レートが大きくなるほどコストが小さくなるコストデフォルト情報と所定の補完方法とを用いて算出することを要旨とする。
又、請求項6に係る通信経路制御装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の通信経路制御装置において、前記リンクコスト算出部は、前記コストを、オープンフローのスイッチ間のリンク毎に算出することを要旨とする。
又、請求項7に係る通信経路制御方法は、フローの通信経路を制御する通信経路制御装置で行う通信経路制御方法において、ネットワーク網を構成する転送装置間のリンク毎に、リンクで未使用の通信レートに対応するコストを使用中の通信レートが変化する毎に算出するリンクコスト算出ステップと、所定リンクで使用中の総通信レートが輻輳を許容可能な通信レートを超える場合、前記コストを用いて迂回路を検索し、前記所定リンクを使用中の複数のフローのうち一部のフローの通信経路を前記迂回路に変更する迂回路制御ステップと、を備えることを要旨とする。
又、請求項8に係る通信経路制御プログラムは、請求項1乃至6のいずれかに記載の通信経路制御装置としてコンピュータを機能させることを要旨とする。
本発明によれば、ネットワーク網を流れるフローの通信経路を最適化することができる。
オープンフローシステムの全体構成を示す図である。 通信経路制御装置の機能ブロック構成を示す図である。 フロー優先度の算出処理フローを示す図である。 MACアドレス優先度情報を示す図である。 ポート番号優先度情報を示す図である。 フロー優先度情報を示す図である。 リンクマージンの算出処理フローを示す図である。 リンクコストの算出処理フローを示す図である。 コストデフォルト情報を示す図である。 リンク情報を示す図である。 フローの通信経路の制御処理フローを示す図である。 迂回対象フローの特定処理及び迂回路の検索処理フローを示す図である。 本発明の効果説明時の参照図である。
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係るオープンフローシステム100の全体構成を示す図である。オープンフローシステム100は、自身以外の全てのスイッチに接続された4つのスイッチOFS1〜OFS4と、各スイッチOFSをそれぞれ制御する1つのコントローラOFCと、を備えて構成される。全てのスイッチOFSによりOFSネットワーク網Nが構成されている。又、スイッチOFS1は3つのクライアント装置C1〜C3に接続され、スイッチOFS2は2つのサーバ装置S1,S2に接続されている。
各スイッチOFSは、それぞれ、クライアント装置Cとサーバ装置Sとの間で送受信されるパケットをOFSネットワーク網Nの内部で転送する転送装置である。本実施の形態では、スイッチを用いるが、パケットの転送装置に相当する他の装置(例えば、ルータ等)を用いてもよい。又、本実施の形態では、OFSネットワーク網Nを4つのスイッチOFSを用いて構成するが、迂回路があればよいため、少なくとも3つのスイッチOFSを用いて構成してもよい。又、本実施の形態では、各スイッチOFSが自身以外の全てのスイッチOFSに接続されるが、迂回路が1つでもあればよいため、特定のスイッチOFS間(例えば、スイッチOFS3とスイッチOFS4との間)は接続されていなくてもよい。
コントローラOFCは、全てのスイッチOFSがそれぞれ備えるインタフェース等の設定(例えば、IPアドレス、コスト等)を制御・変更し、各インタフェースの物理的な最大の通信レート、スイッチ間のリンクで通信可能な最大の通信レート、各リンクで使用中・未使用の通信レート等を各スイッチOFSからそれぞれ収集し、更にクライアント装置Cとサーバ装置Sとの間で送受信されるパケットの通信経路をフロー単位で取り扱う制御装置である。尚、フローについては、パケット内のヘッダ部分に含まれる送信元・宛先のIPアドレス及びMACアドレスにより一意に特定可能である。
上述のシステム構成において、本実施の形態では、OFSネットワーク網Nを流れるフローの通信経路を制御する。本実施の形態において、フローの通信経路を制御するための通信経路制御装置1をコントローラOFCの内部に構成する。コントローラOFCの内部に構成する理由は、コントローラOFCはOFSネットワーク網Nでの最新の通信状況(例えば、各フローの通信経路や通信レート等)を受信しているからであり、フローの通信経路を制御するための元データを収集するのに最も都合がよいからである。勿論、コントローラOFCに通信可能に接続された外部のコンピュータに構築してもよい。
次に、通信経路制御装置1の機能について説明する。図2は、本実施の形態に係る通信経路制御装置1の機能ブロック構成を示す図である。通信経路制御装置1は、フロー優先度を算出するフロー優先度算出部11と、フロー優先度情報等を記憶する優先度情報記憶部12と、リンクのマージンを算出するリンクマージン算出部13と、リンクのコストを算出するリンクコスト算出部14と、コストデフォルト情報を記憶するコストデフォルト情報記憶部15と、リンク情報を記憶するリンク情報記憶部16と、OFSネットワーク網Nで発生した輻輳を検出する輻輳検出部17と、迂回路を検索して迂回対象のフローを該迂回路に移行する迂回路制御部18と、各スイッチOFSをそれぞれ制御するOFS制御部19と、OFSネットワーク網Nを流れるフローを管理するフロー管理部20と、管理しているフローのフロー情報を記憶するフロー情報記憶部21と、を備えて構成される。
次に、通信経路制御装置1で行う通信経路制御方法について説明する。本実施の形態において、通信経路制御装置1は、迂回対象のフローを特定する際の基準としてフローの優先度を用い、輻輳を検出する際の基準としてリンクのマージンを用い、迂回路を検索する際の基準としてリンクのコストを用いる。
(フロー優先度の決定)
そのため、まず、図3を参照しながら、フロー優先度算出部11で行うフロー優先度算出方法について説明する。フロー優先度算出部11は、送信元・宛先MACアドレスとTCP/UDPポート番号との組み合わせより、OFSネットワーク網Nを流れる各フローの優先度をそれぞれ算出・決定する。
詳細には、まず、優先度情報記憶部12から、MACアドレスと優先度に相当する値とを組み合わせたMACアドレス優先度情報(図4)と、TCP/UDPポート番号と優先度に相当する値とを組み合わせたポート番号優先度情報(図5)とを取得する(ステップS1−1)。MACアドレス優先度情報及びポート番号優先度情報は、ユーザにより予め設定・管理されている。
次に、対象フローについて、パケット内のヘッダ部分に含まれるMACアドレスとポート番号とにそれぞれ対応する各優先度を上記MACアドレス優先度情報及びポート番号優先度情報からそれぞれ取得し、式(1)を用いて上記対象フローのフロー優先度Pflowを算出する(ステップS1−2)。
flow=(src_mac_priority+dst_mac_priority)×transport_priority …式(1)
尚、「src_mac_priority」は、対象フローの送信元のMACアドレスに対応する優先度である。「dst_mac_priority」は、対象フローの宛先のMACアドレスに対応する優先度である。又、「transport_priority」は、対象フローの宛先のポート番号に対応する優先度である。
最後に、フロー優先度の算出に用いた送信元・宛先MACアドレス及びポート番号とそれらを用いて算出したフロー優先度との組み合わせをフロー毎に関連付けてフロー優先度情報(図6)を生成し、優先度情報記憶部12に記憶する(ステップS1−3)。
尚、MACアドレス優先度情報及びポート番号優先度情報の各優先度は任意に設定可能である。但し、例えば、遠隔操作用のプロトコル、映像のストリーミング等、基本的にはパケットロスを起こしてはいけない・起こしたくないフローの優先度が高くなるように設定することが好ましい。又、式(1)はフロー優先度計算式の例であり、例えば、重み付け、他の四則演算等、他の計算式を用いてもよい。
(リンクマージン・リンクコストの決定)
続いて、リンクマージン算出部13で行うリンクマージンの算出方法、リンクコスト算出部14で行うリンクコストの算出方法について説明する。リンクマージン及びリンクコストは、OFSネットワーク網Nを構成する全てのリンクについてリンク毎に算出・決定される。
まず、図7を参照しながら、リンクマージンの算出方法について説明する。リンクマージンとは、所定のリンクで輻輳を許容可能な通信レートを指す。詳細には、リンクマージン算出部13は、所定のリンクで通信可能な最大の通信レートのn割(n:ゼロを除く正の実数値)をマージンとして算出する(ステップS2−1)。例えば、スイッチOFS1,OFS2の物理的な最大の通信レートがそれぞれ1Gbps、100Mbpsであり、n=8の場合、スイッチOFS1,OFS2間のリンクで通信可能な最大の通信レートは物理的通信レートが小さい方の100Mbpsとなることから、100Mbps×0.8=80Mbpsを該リンクのマージンとする。
次に、図8を参照しながら、リンクコストの算出方法について説明する。リンクコストとは、所定のリンクで未使用の通信レートに対応するコストを指す。即ち、リンクコスト算出部14は、所定のリンクで通信可能な最大の通信レートと、該所定のリンクで使用中の通信レートと、を用いてコストを算出する。
詳細には、まず、コストデフォルト情報記憶部15からコストデフォルト情報を取得する(ステップS3−1)。コストデフォルト情報とは、リンクの通信レートとそれに対応するコストとが関連付けられた情報であり、例えばIEEE802.1D−1998で定義されている。図9に例示するように、互いに異なる複数の通信レートにそれぞれ対応する複数のコストが通信レートを大きくするほど小さくなるように定められている。
その後、所定のリンクで通信可能な最大の通信レートから該所定のリンクで使用中の通信レートを減算し、上記コストデフォルト情報に定められた通信レートとコストとの反比例性を満たすように、減算後の通信レート(=リンクで未使用の通信レート)に対応するコストを補完的に算出する(ステップS3−2)。
例えば、スイッチOFS1,OFS2間のリンクで通信可能な最大の通信レートが100Mbps、該リンクで使用中の通信レートが40Mbpsの場合、減算後の通信レート(=該リンクで未使用の通信レート)は60Mbpsとなる。該60Mbpsはコストデフォルト情報より50Mbpsと100Mbpsとの間であることから、線形補完を行う場合、{(19−63)/(100Mbps−50Mbps)}よりコストの補完係数(=−44/50Mbps)を求め、{(60Mbps−50Mbps)×(−44/50Mbps)+63}より減算後の通信レートに対応するコスト(=54.2)を算出する。
最後に、リンクマージンとリンクコストとの組み合わせをリンク毎に関連付けたリンク情報(図10)を生成し、リンク情報記憶部16に記憶する(ステップS3−3)。
その後、リンクで使用中の通信レートが変化した場合、ステップS3−1へ戻りステップS3−2を再度実行してコストの値を更新する(ステップS3−4)。
このようにリンクを使用中の通信レートが変化する毎にコストを動的に算出することにより、OFSネットワーク網Nで輻輳が発生した際に最適な迂回路を検索することができる。尚、上述した線形補完は補完方法の例であり、例えば、スプライン補完、ラグランジュ補完等を用いてもよい。線形補完以外の補完方法の具体的説明は省略するが、本発明に接した当業者であればコストデフォルト情報を用いて当然に補完コストを求めることができる。
(輻輳検出時の通信経路制御)
続いて、図11を参照しながら、通信経路制御装置1で行う輻輳検出時の通信経路制御について説明する。
まず、輻輳検出部17は、リンク情報に設定された各リンクのマージンを参照し、OFSネットワーク網Nを構成する各リンクについて、リンクで使用中の総通信レートが該リンクのマージンを超えるか否かを判定する(ステップS4−1)。リンクで使用中の総通信レートとは、該リンクを流れる全てのフローの通信レートの総和であり、リンクを形成する2つのスイッチOFSから取得・算出可能である。
次に、リンクで使用中の総通信レートが該リンクのマージンを超える場合、輻輳検出部17は、該リンクで輻輳が発生していることを検出し、迂回路制御部18は、上記リンクで輻輳が検出されたことから、優先度情報記憶部12からフロー優先度情報を取得し、リンク情報記憶部16からリンク情報を取得する(ステップS4−2)。
次に、迂回路制御部18は、取得したフロー優先度情報及びリンク情報を用いて、輻輳検出リンクを流れる全てのフローの中から迂回対象のフローを特定し、該輻輳検出リンクを除く全ての通信経路の中から迂回路を検索する(ステップS4−3)。
ここで、図12を参照しながら、ステップS4−3で行う迂回対象フローの特定処理及び迂回路の検索処理について説明する。
まず、迂回路制御部18は、フロー管理部20で管理・生成されているフロー情報(原本)をフロー情報記憶部21からコピーする(ステップS4−3−1)。フロー管理部20及びフロー情報記憶部21は、クライアント装置Cとサーバ装置Sの間で送受信されるパケットをフロー単位で管理している。フロー情報には各フローが経由しているスイッチ・リンクの識別情報が記されており、該フロー情報を参照することで所定のフローが経由するスイッチ・リンクを特定することができる。
次に、迂回路制御部18は、コピーしたフロー情報を用いて輻輳検出リンクを流れる全てのフローを特定し、更にフロー優先度情報を用いて特定した全てのフローの中から優先度が最も低いフローを検索する(ステップS4−3−2)。このとき、優先度が最も低いフローが複数あるか否かを判定し(ステップS4−3−3)、優先度が最も低いフローが複数ある場合には、その中から通信レートが最も高いフローを検索し、迂回対象フローとして特定する(ステップS4−3−4)。一方、優先度が最も低いフローが1つである場合は、ステップS4−3−2で検索したフローを迂回対象フローとして特定する。
次に、迂回路制御部18は、コピーしていたフロー情報から上記迂回対象フローを一旦削除する(ステップS4−3−5)。
次に、迂回路制御部18は、リンク情報に含まれる各リンクのコストを用いて、輻輳検出リンクを除く全ての通信経路の中から迂回対象フロー用の迂回路を検索する(ステップS4−3−6)。
例えば、ダイクストラ法を用いて、考えられる複数の迂回路のうち一迂回路を構成する全てのリンクの総コストが最も小さい迂回路を検索する。尚、ダイクストラ法とは、最短経路問題を効率的に解くグラフ理論における既存のアルゴリズムである。スイッチOFSをノード、リンクをノードとみなし、例えばスイッチOFS1をスタートノード、スイッチOFS2をゴールノードとして、スタートノードからゴールノードまでの間に介在する複数の経路の中から最短コストの経路を検索する。尚、経路検索のアルゴリズム自体は公知技術であり、ここでの詳細説明は省略する。
次に、迂回路制御部18は、迂回対象フローの通信経路を上記検索した迂回対象用フローの迂回路に変更し、該迂回対象フローに対する変更後の迂回路をフロー情報に追加する(ステップS4−3−7)。
ここまでがステップS4−3の詳細動作である。続いて、図11に戻り、OFS制御部19は、迂回路制御部18が保持する最新状態のフロー情報を参照し、迂回対象フローがステップS4−3−6で検索された迂回路を通過するように各スイッチOFSの設定を変更する(ステップS4−4)。
以降、リンクで使用中の総通信レートが該リンクのマージン以下になるまでステップS4−3〜ステップS4−4を繰り返し実行する(ステップS4−5)。その後、リンクで使用中の総通信レートが該リンクのマージン以下になった場合には、本処理を終了する。
以上の動作を行うことにより、例えば、図13に示すようにスイッチOFS1,OFS2間のリンクで輻輳が発生した場合、該リンクを流れる3つのフローF1〜F3のうち、最も優先度の低いフローF3が、総コストが最も小さい通信経路(スイッチOFS1→スイッチOFS4→スイッチOFS2)に変更される。又、それでも輻輳状態が改善されない場合は、次に優先度の低いフローF1が、総コストが次に小さい通信経路(スイッチOFS1→スイッチOFS3→スイッチOFS2)に変更される。
このように、本実施の形態では、リンクコストに基づいて迂回路を検索し、更にリンクの使用中の通信レートが変化する毎にリンクコストを再計算するので、迂回対象フローを最適な迂回路に移すことができる。又、リンクコストに基づいて迂回路を検索するので、同一のサーバ装置と通信している複数のフロー(サーバ装置S1と通信中のフローF1,F2)についても通信経路を分けることができる。更に、迂回対象フローの特定と迂回路の検索を自律的に行うので、ロードバランサ等の機器を導入する必要がなく、輻輳の発生を低コストで防止することができる。
以上より、本実施の形態によれば、フローの通信経路を制御する通信経路制御装置1において、OFSネットワーク網Nを構成するスイッチOFS間のリンク毎に、リンクで未使用の通信レートに対応するコストを使用中の通信レートが変化する毎に算出し、所定リンクで使用中の総通信レートが輻輳を許容可能な通信レートを超える場合、上記コストを用いて迂回路を検索し、該所定リンクを使用中の複数のフローのうち一部のフローの通信経路を該迂回路に変更するので、OFSネットワーク網Nを流れるフローの通信経路を自動かつリアルタイムに最適化することができる。その結果、OFSネットワーク網Nで発生した輻輳状態を解消し、安定した通信帯域の確保を実現することができる。
最後に、本実施の形態で説明した通信経路制御装置1は、CPU等の演算機能やメモリ等の記憶機能を備えたコンピュータで実現できる。又、通信経路制御装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラムや該プログラムの記憶媒体を作成することも可能である。
以上、実施の形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能である。
1…通信経路制御装置
11…フロー優先度算出部
12…優先度情報記憶部
13…リンクマージン算出部
14…リンクコスト算出部
15…コストデフォルト情報記憶部
16…リンク情報記憶部
17…輻輳検出部
18…迂回路制御部
19…OFS制御部
20…フロー管理部
21…フロー情報記憶部
100…オープンフローシステム
C…クライアント装置
N…OFSネットワーク網
OFC…コントローラ
OFS…スイッチ
S…サーバ装置
S1−1〜S1−3、S2−1、S3−1〜S3−4、S4−1〜S4−5、S4−3−1〜S4−3−7…ステップ

Claims (8)

  1. フローの通信経路を制御する通信経路制御装置において、
    MACアドレス毎に設定されたMACアドレスの優先度と、ポート番号毎に設定されたポート番号の優先度と、を記憶しておく優先度情報記憶部と、
    ネットワーク網に流れるフローのパケットに含まれる送信元と宛先の各MACアドレスにそれぞれ対応する各MACアドレスの優先度と宛先のポート番号に対応するポート番号の優先度とを前記優先度情報記憶部から取得し、取得した前記各MACアドレスの優先度と前記ポート番号の優先度とを用いて前記フローのフロー優先度を算出するフロー優先度算出部と、
    前記ネットワーク網を構成する転送装置間のリンク毎に、リンクで未使用の通信レートに対応するコストを使用中の通信レートが変化する毎に算出するリンクコスト算出部と、
    所定リンクで使用中の総通信レートが輻輳を許容可能な通信レートを超える場合、前記コストを用いて迂回路を検索し、前記所定リンクを使用中の複数のフローのうち前記複数のフローの各前記フロー優先度に基づき特定した一部のフローの通信経路を前記迂回路に変更する迂回路制御部と、
    を備えることを特徴とする通信経路制御装置。
  2. 前記迂回路制御部は、
    複数の迂回路のうち一迂回路を構成する全リンクの総コストが最も小さい迂回路を検索することを特徴とする請求項1に記載の通信経路制御装置。
  3. 前記迂回路制御部は、
    前記複数のフローのうちフロー優先度が最も低いフローの通信経路を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信経路制御装置。
  4. 前記迂回路制御部は、
    前記フロー優先度が最も低いフローが複数ある場合、通信レートが最も高いフローの通信経路を変更することを特徴とする請求項3に記載の通信経路制御装置。
  5. 前記リンクコスト算出部は、
    前記コストを、通信レートが大きくなるほどコストが小さくなるコストデフォルト情報と所定の補完方法とを用いて算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の通信経路制御装置。
  6. 前記リンクコスト算出部は、
    前記コストを、オープンフローのスイッチ間のリンク毎に算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の通信経路制御装置。
  7. フローの通信経路を制御する通信経路制御装置で行う通信経路制御方法において、
    MACアドレス毎に設定されたMACアドレスの優先度と、ポート番号毎に設定されたポート番号の優先度と、を優先度情報記憶部に記憶しておく優先度情報記憶ステップと、
    ネットワーク網に流れるフローのパケットに含まれる送信元と宛先の各MACアドレスにそれぞれ対応する各MACアドレスの優先度と宛先のポート番号に対応するポート番号の優先度とを前記優先度情報記憶部から取得し、取得した前記各MACアドレスの優先度と前記ポート番号の優先度とを用いて前記フローのフロー優先度を算出するフロー優先度算出ステップと、
    前記ネットワーク網を構成する転送装置間のリンク毎に、リンクで未使用の通信レートに対応するコストを使用中の通信レートが変化する毎に算出するリンクコスト算出ステップと、
    所定リンクで使用中の総通信レートが輻輳を許容可能な通信レートを超える場合、前記コストを用いて迂回路を検索し、前記所定リンクを使用中の複数のフローのうち前記複数のフローの各前記フロー優先度に基づき特定した一部のフローの通信経路を前記迂回路に変更する迂回路制御ステップと、
    行うことを特徴とする通信経路制御方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の通信経路制御装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする通信経路制御プログラム。
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