JP5748147B2 - 故障復旧システムおよびノード - Google Patents
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Description
これにより、パケット交換網における多重故障発生時に、転送ループの発生を防ぐことができる。
本発明は、パケット交換網における既存の故障復旧システムで生成されている予備トポロジに対し、新たに異なる形状の予備トポロジを追加することによって、転送ループの発生を回避する。よって、本発明は、既存の故障復旧システムに、転送ループを回避するために追加する予備トポロジを作成する予備トポロジ作成手段(後記する図6の予備トポロジ作成部100)を付加した構成として実現することができる。
以下、先ず、従来技術である故障復旧システムに本願発明である予備トポロジ作成手段を組み込んだ故障復旧システム1000について説明する。
図5は、本実施形態に係る故障復旧システム1000の構成例を示す図である。
故障復旧システム1000は、複数のノード10と各ノード10間を接続することにより通信経路を提供するリンクとで構成される。このノード10間には、トラヒックが発生しており、トラヒックは、IPパケット単位でノード10に到着するものとする。
また、通信ネットワーク500を構成する各ノード10それぞれには、後記する予備トポロジ作成手段(図6の予備トポロジ作成部100)を付加した故障回復機能が備わっている。
続いて、本実施形態に係るノード10について説明する。
図6は、本実施形態に係るノード10の構成例を示す機能ブロック図である。
具体的には、経路テーブル(FIB)作成部11は、まず、トポロジ情報21に記憶される通常のトポロジを参照して、ランダムコストに基づき既存の予備トポロジ設計アルゴリズム(例えば、プリム法やクラスカル法)により複数の予備トポロジを作成し、その作成した予備トポロジをトポロジ情報21内に記憶する。なお、以下において、トポロジ情報21内に記憶されている通常のトポロジを「もとのトポロジ」、経路テーブル(FIB)作成部11により既存の方法で作成された予備トポロジそれぞれを「もとの予備トポロジ」、そして、作成された「もとの予備トポロジ」の集合を「もとの予備トポロジセット」と呼ぶことがある。
なお、経路テーブル(FIB)作成部11が、通常の経路テーブル(Primary FIB)23および複数の予備経路テーブル(Backup FIB)24の作成を行う際において、トポロジ情報21には、経路テーブル(FIB)作成部11が自身で作成した予備トポロジ(もとの予備トポロジセット)に加え、後記する予備トポロジ作成部100が作成した、新たな予備トポロジが加わった予備トポロジセット(後記において、「新たな予備トポロジセット」という)が記憶されている。詳細は後記する。
図7に示すように、FIB−ID探索テーブル25には、現時点でのパケットに付与されている経路テーブル(FIB)22のIDを示す「現FIB−ID」、送信元アドレスを示す「src−ID」、および、宛先アドレスを示す「dst−ID」が、次に選択すべき経路テーブル(FIB)22のIDを示す「次FIB−ID」に対応付けられて記憶される。
なお、このFIB−ID探索テーブル25の「次FIB−ID」には、類似性判定法や故障箇所推定法等を用いることで、2番目に検出した故障リンクをプロテクトしつつ、1番目の故障リンクをできる限りプロテクトする予備トポロジに基づく予備経路テーブル24のIDが設定される。
また、テーブル探索部13は、FIB−ID更新部15から、次FIB−IDが付されたパケットを受信すると、その次FIB−IDとdst−IDとを用いて、予備経路テーブル24を探索し、出力ポートを決定する。そして、テーブル探索部13は、決定した出力ポートの情報を出力ポート確認部14に引き渡す。
出力ポート確認部14は、出力ポートが起動している場合には、その出力ポートへパケットを引き渡し、出力インタフェース(I/F)32を介してパケットを送信する。一方、出力ポート確認部14は、出力ポートが起動していない場合には、そのパケットをFIB-ID更新部15に引き渡す。
そして、FIB−ID更新部15は、取得した次FIB−IDを付したパケットを、テーブル探索部13に引き渡す。
予備トポロジ作成部100は、この新たな予備トポロジを、以下の3つの方法を用いて作成する。
(1)トポロジ情報21に記憶されているもとの予備トポロジセットに基づき、新たな予備トポロジを作成する方法(以下、「第1の予備トポロジ作成方法」と呼ぶ)。
(2)もとの予備トポロジセットの情報と、もとのトポロジの特徴(以下に示す「ノード次数」)を考慮した情報との類似度に基づき、新たな予備トポロジを作成する方法(以下「第2の予備トポロジ作成方法」と呼ぶ)。
(3)(1)および(2)を組み合わせた新たな予備トポロジの作成方法(以下、「第3の予備トポロジ作成方法」と呼ぶ)。
なお、この予備トポロジ作成部100による、新たな予備トポロジの作成方法(1)〜(3)については、後記して詳細に説明する。
ここで、トポロジ情報21には、故障復旧システム1000内の各ノード10間のリンクによる接続関係を示すもとのトポロジが、経路テーブル(FIB)作成部11により、OSPF等のルーチングプロトコルを用いて取得され記憶される。また、このトポロジ情報21には、経路テーブル(FIB)作成部11が、既存の予備トポロジ設計アルゴリズムにより生成した予備トポロジ(もとの予備トポロジセット)が記憶される。
なお、経路テーブル(FIB)22およびFIB−ID探索テーブル25については、既に説明を行っているので、ここでは説明を省略する。
次に、本実施形態における予備トポロジ作成処理を含む、故障復旧システム1000の処理の流れを説明する(適宜図6参照)。なお、故障復旧システム1000が行う処理は、具体的には、個々のノード10それぞれが同様に行う処理であるため、以下、ノード10が行う処理として説明する。
図8は、本実施形態に係る故障復旧システム1000のノード10が行う全体の処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、ノード10の経路テーブル(FIB)作成部11の処理等により、予めもとのトポロジがトポロジ情報21に記憶されているものとする。
なお、このステップS1〜ステップS4の処理は、パケット転送処理の前に各ノード10が予め計算しておく処理である。
次に、図8のステップS2において、予備トポロジ作成部100が行う、予備トポロジ作成処理について詳細に説明する。
予備トポロジ作成部100は、前記したように、トポロジ情報21に記憶されたもとの予備トポロジセットやもとのトポロジに基づき、多重故障発生時に、転送ループの発生を防ぐための新たな予備トポロジを生成する。以下、第1〜第3の予備トポロジ作成方法について説明する。なお、以下においては、パケット転送網のリンクに2重故障が発生したものとして説明するが、後記するように、本発明は、3重故障以上の多重故障の発生に対しても適用可能である。
予備トポロジ作成部100が行う、第1の予備トポロジ作成方法について、図9および図10を参照して説明する。ここでは、経路テーブル(FIB)作成部11により、複数の予備トポロジが既存の予備トポロジ設計アルゴリズムに基づき作成され、トポロジ情報21内に、もとの予備トポロジセットとして記憶されているものとする(図8のステップS1参照)。
予備トポロジ作成部100が行う第1の予備トポロジ作成方法は、もとの予備トポロジセットを用いて、予備トポロジ上に出現する中継リンクの数を平滑化することで、迂回路の多様性を増加させることを目的とする。なお、ここで、中継リンクとは、予備トポロジにおいて、ノード間を接続するリンク(非プロテクトリンク)を意味する。
図10(a)においては、説明のための単純な例として、図2で示した予備トポロジ#2と予備トポロジ#3とが、もとの予備トポロジセットとして取得されたことを示している。
図10(b)に示すように、例えば、リンク1−6についてみると、予備トポロジ#2には、中継リンクはなく、予備トポロジ#3については中継リンクが存在するため、このリンク1−6の中継リンク数Lは、0+1=1となる。そして、この中継リンク数L=1に「1」を加え、リンク1−6の重みを「2」に設定する。この処理を、もとのトポロジの各リンクについて行う。
図10(b)に示す重みに基づき、最小スパニングツリーを計算すると、図10(c)のようになる。
図10(c)の最小スパニングツリー上で、削除されたリンクをプロテクトリンクとすることで、図10(d)に示すような新たな予備トポロジが作成される。
なお、この予備トポロジ作成部100が行う、転送ループを発生させない経路が提供可能な否かの判定は、例えば、全対地間でのパケットの送受信を想定し、2重(多重)故障が発生するすべてのパターンについて転送ループが発生するか否かを調べることにより行う。
次に、予備トポロジ作成部100が行う、第2の予備トポロジ作成方法について、図11および図12を参照して説明する。
第1の予備トポロジ作成方法では、予備トポロジ作成部100は、もとのトポロジは考慮せず、もとの予備トポロジセットだけに基づいて、新たな予備トポロジを作成した。このため、もとのトポロジの特徴によらず、全対地間に均一に迂回経路が提供される。しかしながら、実際にはもとのトポロジの形状(ここでは、ノードからのリンクの出線数)は均一ではなく、その特徴はノードに接続するリンク数であるノード次数によって決定される。
この問題に対応するため、第2の予備トポロジ作成方法では、もとのトポロジのノード次数を考慮し、ノード次数の低いノードをより多く経由するような予備トポロジを作成する方法を提案する。これにより、第2の予備トポロジ作成方法は、第1の予備トポロジ作成方法に比べ、各ノード10のノード次数にばらつきがある場合に、予備トポロジの作成数を低減することが可能となる。
そこで、まず、類似度の計算方法を説明し、その後、第2の予備トポロジの作成方法について、処理の流れを説明する。
予備トポロジ作成部100は、トポロジ情報21に記憶されたもとのトポロジと予備トポロジセットとを用いて、次のように類似度を計算する。
この(式1)では、次数が低いノードに接続するリンクほど(−logの部分によって)高い重みとなる計算をする。なお、ここでは(式1)を例に説明するが、リンクに接続するノード次数に反比例した重みが与えられるのであれば、別の方法を用いてもよい。
図11に、もとのトポロジにおいて、このリンクコストWorg(i,j)を行列表現で表す例を示す。図11(a)に示すように、説明のため単純化した3つのノード「1」〜「3」を2つのリンクで接続するもとのトポロジを考える。この場合、ノード「1」〜「3」を行と列のマトリックスとし、リンクが存在する箇所に、(式1)で計算されたリンクコストWorg(i,j)を設定する。そして、リンクが存在しない箇所は「0」となる行列として表現することができる。
図11(a)では、予備トポロジ作成部100の類似度計算により、例えば、ノード「1」とノード「2」との間のリンクコストWorg(1,2)=0.5であり、ノード「1」とノード「3」との間のリンクコストWorg(1,3)=0.5であることを示し、図11(a)を行列表現すると図11(b)となることを示している。
ここで、Wcumは、注目するノード「i」,「j」間の中継リンク数を、全予備トポロジが備える中継リンク数の合計で割った値を、累積トポロジのリンクコストとする。そして、このリンクコストWcumは、累積トポロジにおいてリンクが存在する箇所に、計算値が入力され、それ以外は「0」の値を持つ行列(ここでは、「行列B」とする)として記述することができる。
(1)行列Aの固有値が最大となる固有ベクトルVorgを計算する。
(2)行列Bの固有値が最大となる固有ベクトルVcumを計算する。
(3)VorgとVcumのコサイン類似度を計算する。コサイン類似度Sは以下の(式2)で与えられる。
上記において説明した類似度計算を用いた、新たな予備トポロジの作成方法(第2の予備トポロジ作成方法)を、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る予備トポロジ作成部100が行う第2の予備トポロジ作成方法の流れを示すフローチャートである。
次に、予備トポロジ作成部100が行う、第3の予備トポロジ作成方法について、図13を参照して説明する。
第3の予備トポロジ作成方法は、第1の予備トポロジ作成方法と第2の予備トポロジ作成方法とを、もとのトポロジのノード次数のばらつき度合(分散)に基づき、使い分ける方式である。
一方、予備トポロジ作成部100は、ノード次数の分散が所定値以上の場合は(ステップS31→Yes)、ステップS33へ進み、第2の予備トポロジの作成方法(図12参照)により、新たな予備トポロジを作成して処理を終える。
次に、予備トポロジ作成部100が行う、第2の予備トポロジ作成方法の変形例について説明する。
以上において説明した、第1〜第3の予備トポロジ作成方法においては、もとの予備トポロジセットに対し新たな予備トポロジを追加することによって、転送ループの発生を回避する新たな予備トポロジセットを作成した。次に説明する予備トポロジ作成方法は、第2の予備トポロジ作成方法において用いた類似度の概念を使用して、既存の予備トポロジ設定の設計方法を拡張するものである。具体的には、前記した非特許文献3に記載の予備トポロジ作成方法に、類似度の概念を制約条件として取り入れるものである。
一方、予備トポロジ作成部100は、Sim4がSim3を超えない場合には(ステップS46→No)、ステップS43に戻り、処理を続ける。
本実施形態に係る故障復旧システム1000は、図5に示したように、通信ネットワーク500内のノード10それぞれが、故障回復機能を備える構成とした。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば、図15に示すように、故障回復サーバ1100を、ネットワーク情報取得装置1200を介して通信ネットワーク500に接続するような故障復旧システム1000aの構成にすることもできる。
また、<変形例1>の構成において、本実施形態に係る予備トポロジ作成部100を、独立した装置である予備トポロジ作成装置として構成することもできる。この場合、予備トポロジ作成装置は、故障回復サーバ1100と通信可能に接続され、故障回復サーバ1100が既存の方法により作成したもとの予備トポロジセットやもとのトポロジを取得し、予備トポロジ作成装置が、転送ループの発生を防ぐための新たな予備トポロジを作成し、故障回復サーバ1100に送信するようにしてもよい。
本実施形態に係る第1の予備トポロジ作成方法においては、中継リンクを、予備トポロジにおいて、ノード間を接続するリンク(非プロテクトリンク)のすべてとして、リンクの重みを設定した(図9のステップS11)。しかし、これに限らず、予備トポロジ作成部100は、リンクの重みを設定する際に、終端となるノード(リーフ)と接続される非プロテクトリンクを、中継リンクとして数えないようにしてもよい。このようにすることで、終端となるノードに繋がるリンクの重みが低下するため、新たな予備トポロジにおいて、当該リンクが中継リンクとなる確率を高め、迂回経路の多様性を増加させることができる。
11 経路テーブル(FIB)作成部
12 FIB−ID探索テーブル作成部
13 テーブル探索部
14 出力ポート確認部
15 FIB−ID更新部
21 トポロジ情報
22 経路テーブル(FIB)
23 通常の経路テーブル(Primary FIB)
24 予備経路テーブル(Backup FIB)
25 FIB−ID探索テーブル
100 予備トポロジ作成部
500 通信ネットワーク
1000 故障復旧システム
1100 故障回復サーバ
1200 ネットワーク情報取得装置
Claims (8)
- 複数のノードをリンクにより接続することで構成されるパケット交換網において、故障発生時に、予備トポロジに基づき作成された予備経路に切り替えることで故障復旧を行う故障復旧システムであって、
前記故障復旧システムの各ノードの記憶部には、各ノード間の接続関係を示す情報であるもとのトポロジと、複数の前記予備トポロジを示すもとの予備トポロジセットとが記憶されており、
前記故障復旧システムは、前記リンクの多重故障発生時における前記予備経路の切り替えのための新たな予備トポロジを作成する予備トポロジ作成手段を備え、
前記予備トポロジ作成手段は、
前記ノードの記憶部から取得した前記もとのトポロジおよび前記もとの予備トポロジセットに基づき、前記新たな予備トポロジを作成し、
前記作成した新たな予備トポロジを前記もとの予備トポロジセットに追加し、新たな予備トポロジセットを作成し、
前記作成された新たな予備トポロジセットが、転送ループを発生するか否かを判定し、
前記転送ループが発生しない場合には処理を終了し、前記転送ループが発生する場合には、前記新たな予備トポロジを作成する処理に戻ること
を特徴とする故障復旧システム。 - 複数のノードをリンクにより接続することで構成されるパケット交換網において、故障発生時に、予備トポロジに基づき作成された予備経路に切り替えることで故障復旧を行う故障復旧システムであって、
前記故障復旧システムの各ノードの記憶部には、各ノード間の接続関係を示す情報であるもとのトポロジと、複数の前記予備トポロジを示すもとの予備トポロジセットとが記憶されており、
前記故障復旧システムは、前記リンクの多重故障発生時における前記予備経路の切り替えのための新たな予備トポロジを作成する予備トポロジ作成手段を備え、
前記予備トポロジ作成手段は、
前記ノードの記憶部から前記もとのトポロジおよび前記もとの予備トポロジセットを取得し、
前記もとの予備トポロジセットに含まれる前記複数の予備トポロジそれぞれについて、前記ノード間を接続するリンクである中継リンクが存在するかを判定し、
前記もとのトポロジの各ノード間の前記リンク毎に、前記複数の予備トポロジに、前記中継リンクが存在する数を合計し、その合計に基づき当該リンクの重みを設定し、
前記設定したリンクの重みの総和が最小となるような最小スパニングツリーを計算し、
前記計算した最小スパニングツリー上の前記リンクを前記中継リンクとして前記新たな予備トポロジを作成し、
前記作成した新たな予備トポロジを前記もとの予備トポロジセットに追加し、新たな予備トポロジセットを作成し、
前記作成された新たな予備トポロジセットが、転送ループを発生するか否かを判定し、前記転送ループが発生しない場合には処理を終了し、前記転送ループが発生する場合には、前記中継リンクが存在するかを判定する処理に戻ること
を特徴とする故障復旧システム。 - 複数のノードをリンクにより接続することで構成されるパケット交換網において、故障発生時に、予備トポロジに基づき作成された予備経路に切り替えることで故障復旧を行う故障復旧システムであって、
前記故障復旧システムの各ノードの記憶部には、各ノード間の接続関係を示す情報であるもとのトポロジと、複数の前記予備トポロジを示すもとの予備トポロジセットとが記憶されており、
前記故障復旧システムは、前記リンクの多重故障発生時における前記予備経路の切り替えのための新たな予備トポロジを作成する予備トポロジ作成手段を備え、
前記予備トポロジ作成手段は、
前記ノードの記憶部から前記もとのトポロジおよび前記もとの予備トポロジセットを取得し、
前記もとのトポロジに示される、各ノードがリンクに接続する数を示すノード次数と、前記もとの予備トポロジセットに含まれる前記複数の予備トポロジそれぞれについての前記ノード間を接続するリンクである中継リンクの数とに基づき、前記もとのトポロジと前記もとの予備トポロジセットとの第1の類似度を計算し、
前記もとのトポロジに基づきランダムコストを用いた仮の予備トポロジを作成し、
前記作成した仮の予備トポロジを前記もとの予備トポロジセットに追加して仮の予備トポロジセットを作成し、
前記もとのトポロジの前記ノード次数と前記仮の予備トポロジセットの前記中継リンクの数とに基づき、前記もとのトポロジと前記仮の予備トポロジセットとの第2の類似度を計算し、
前記第2の類似度が前記第1の類似度を超えない場合に、前記仮の予備トポロジの作成処理に戻り、前記第2の類似度が前記第1の類似度を超える場合に、前記第1の類似度を前記第2の類似度で上書きし、前記仮の予備トポロジを前記新たな予備トポロジとして前記もとの予備トポロジセットに追加して、新たな予備トポロジセットを作成し、
前記作成された新たな予備トポロジセットが、転送ループを発生するか否かを判定し、前記転送ループが発生しない場合には処理を終了し、前記転送ループが発生する場合には、前記仮の予備トポロジの作成処理に戻ること
を特徴とする故障復旧システム。 - 前記故障復旧システムは、請求項2に記載の予備トポロジ作成手段と、請求項3に記載の予備トポロジ作成手段とを含む、新たな予備トポロジ作成手段を備えており、
前記新たな予備トポロジ作成手段は、
前記ノードの記憶部から前記もとのトポロジを取得し、各ノードの前記ノード次数を計算し、前記計算したノード次数の分散が所定値以上でない場合には、請求項2に記載の前記新たな予備トポロジの作成処理を実行し、前記計算したノード次数の分散が所定値以上の場合には、請求項3に記載の前記新たな予備トポロジの作成処理を実行すること
を特徴とする故障復旧システム。 - 複数のノードをリンクにより接続することで構成されるパケット交換網において、故障発生時に、予備トポロジに基づき作成された予備経路に切り替えることで故障復旧を行う故障復旧システムの前記ノードであって、
前記複数のノード間の接続関係を示す情報であるもとのトポロジと、複数の前記予備トポロジを示すもとの予備トポロジセットとを記憶している記憶部と、
前記リンクの多重故障発生時における前記予備経路の切り替えのための新たな予備トポロジを作成する予備トポロジ作成部とを備え、
前記予備トポロジ作成部は、
前記ノードの記憶部から取得した前記もとのトポロジおよび前記もとの予備トポロジセットに基づき、前記新たな予備トポロジを作成し、
前記作成した新たな予備トポロジを前記もとの予備トポロジセットに追加し、新たな予備トポロジセットを作成し、
前記作成された新たな予備トポロジセットが、転送ループを発生するか否かを判定し、
前記転送ループが発生しない場合には処理を終了し、前記転送ループが発生する場合には、前記新たな予備トポロジを作成する処理に戻ること
を特徴とするノード。 - 複数のノードをリンクにより接続することで構成されるパケット交換網において、故障発生時に、予備トポロジに基づき作成された予備経路に切り替えることで故障復旧を行う故障復旧システムの前記ノードであって、
前記複数のノード間の接続関係を示す情報であるもとのトポロジと、複数の前記予備トポロジを示すもとの予備トポロジセットとを記憶している記憶部と、
前記リンクの多重故障発生時における前記予備経路の切り替えのための新たな予備トポロジを作成する予備トポロジ作成部とを備え、
前記予備トポロジ作成部は、
前記ノードの記憶部から前記もとのトポロジおよび前記もとの予備トポロジセットを取得し、
前記もとの予備トポロジセットに含まれる前記複数の予備トポロジそれぞれについて、前記ノード間を接続するリンクである中継リンクが存在するかを判定し、
前記もとのトポロジの各ノード間の前記リンク毎に、前記複数の予備トポロジに、前記中継リンクが存在する数を合計し、その合計に基づき当該リンクの重みを設定し、
前記設定したリンクの重みの総和が最小となるような最小スパニングツリーを計算し、
前記計算した最小スパニングツリー上の前記リンクを前記中継リンクとして前記新たな予備トポロジを作成し、
前記作成した新たな予備トポロジを前記もとの予備トポロジセットに追加し、新たな予備トポロジセットを作成し、
前記作成された新たな予備トポロジセットが、転送ループを発生するか否かを判定し、前記転送ループが発生しない場合には処理を終了し、前記転送ループが発生する場合には、前記中継リンクが存在するかを判定する処理に戻ること
を特徴とするノード。 - 複数のノードをリンクにより接続することで構成されるパケット交換網において、故障発生時に、予備トポロジに基づき作成された予備経路に切り替えることで故障復旧を行う故障復旧システムの前記ノードであって、
前記複数のノード間の接続関係を示す情報であるもとのトポロジと、複数の前記予備トポロジを示すもとの予備トポロジセットとを記憶している記憶部と、
前記リンクの多重故障発生時における前記予備経路の切り替えのための新たな予備トポロジを作成する予備トポロジ作成部とを備え、
前記予備トポロジ作成部は、
前記ノードの記憶部から前記もとのトポロジおよび前記もとの予備トポロジセットを取得し、
前記もとのトポロジに示される、各ノードがリンクに接続する数を示すノード次数と、前記もとの予備トポロジセットに含まれる前記複数の予備トポロジそれぞれについての前記ノード間を接続するリンクである中継リンクの数とに基づき、前記もとのトポロジと前記もとの予備トポロジセットとの第1の類似度を計算し、
前記もとのトポロジに基づきランダムコストを用いた仮の予備トポロジを作成し、
前記作成した仮の予備トポロジを前記もとの予備トポロジセットに追加して仮の予備トポロジセットを作成し、
前記もとのトポロジの前記ノード次数と前記仮の予備トポロジセットの前記中継リンクの数とに基づき、前記もとのトポロジと前記仮の予備トポロジセットとの第2の類似度を計算し、
前記第2の類似度が前記第1の類似度を超えない場合に、前記仮の予備トポロジの作成処理に戻り、前記第2の類似度が前記第1の類似度を超える場合に、前記第1の類似度を前記第2の類似度で上書きし、前記仮の予備トポロジを前記新たな予備トポロジとして前記もとの予備トポロジセットに追加して、新たな予備トポロジセットを作成し、
前記作成された新たな予備トポロジセットが、転送ループを発生するか否かを判定し、前記転送ループが発生しない場合には処理を終了し、前記転送ループが発生する場合には、前記仮の予備トポロジの作成処理に戻ること
を特徴とするノード。 - 前記ノードは、請求項6に記載の予備トポロジ作成部の処理と、請求項7に記載の予備トポロジ作成部の処理とを実行する新たな予備トポロジ作成部を備えており、
前記新たな予備トポロジ作成部は、
前記記憶部から前記もとのトポロジを取得し、各ノードの前記ノード次数を計算し、前記計算したノード次数の分散が所定値以上でない場合には、請求項6に記載の前記新たな予備トポロジの作成処理を実行し、前記計算したノード次数の分散が所定値以上の場合には、請求項7に記載の前記新たな予備トポロジの作成処理を実行すること
を特徴とするノード。
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