JP2011124335A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】応力の作用によって、チャネルの移動度をより向上させることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】p型チャネルMOSFET20が形成されている半導体基板12を有する半導体装置10。半導体基板12のうちのp型チャネルMOSFET20のn型ウェルに接する領域には、STI50が形成されている。p型チャネルMOSFET20のソース22からドレイン24に向かう方向においてn型ウェルに接するSTI50aは、n型ウェル領域26に圧縮応力を作用させる絶縁材料により形成される。p型チャネルMOSFET20のソース22からドレイン24に向かう方向と直交する方向においてn型ウェル領域26に接するSTI50cは、n型ウェル領域26に引張応力を作用させる絶縁材料により形成される。
【選択図】図1
【解決手段】p型チャネルMOSFET20が形成されている半導体基板12を有する半導体装置10。半導体基板12のうちのp型チャネルMOSFET20のn型ウェルに接する領域には、STI50が形成されている。p型チャネルMOSFET20のソース22からドレイン24に向かう方向においてn型ウェルに接するSTI50aは、n型ウェル領域26に圧縮応力を作用させる絶縁材料により形成される。p型チャネルMOSFET20のソース22からドレイン24に向かう方向と直交する方向においてn型ウェル領域26に接するSTI50cは、n型ウェル領域26に引張応力を作用させる絶縁材料により形成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置に関する。
特許文献1には、STI(Shallow Trench Isolation)によって、MOSFETを他の半導体領域から分離する技術が開示されている。
微細化されたMOSFETの駆動電流を向上させるために、チャネルの移動度を向上させる技術が重要となっている。チャネルの移動度は、チャネルに作用する応力によって変化する。p型チャネルMOSFETのチャネルは、電流が流れる方向に圧縮応力が作用すると移動度が向上し、電流が流れる方向と直交する方向に引張応力が作用すると移動度が向上する。
従来の技術では、HDP酸化膜(高密度プラズマCVD法により形成されるSiO2膜)を用いてSTIを形成するのが一般的である。HDP酸化膜は、半導体基板に対して圧縮応力を作用させる。p型チャネルMOSFETのSTIの絶縁材料としてHDP酸化膜を採用すると、n型ウェル領域に対して圧縮応力が作用する。すなわち、チャネルに対して、電流が流れる方向と電流が流れる方向と直交する方向の双方において、圧縮応力が作用する。この場合、電流が流れる方向に作用する圧縮応力はチャネルの移動度を向上させるが、電流が流れる方向に直交する方向に作用する圧縮応力はチャネルの移動度を低下させる。このため、チャネルの移動度を十分に向上させることはできない。
また、特許文献2には、STIの底部側の絶縁材料をSOG酸化膜(SOG(Spin On Glass)法により形成されるSiO2膜)で形成し、STIの上部側の絶縁材料をHDP酸化膜で形成したSTIが開示されている。SOG酸化膜は半導体基板に対して引張応力を作用させる。HDP酸化膜とSOG酸化膜を用いてSTIを形成することで、半導体基板に作用する応力が緩和される。この技術をp型チャネルMOSFETに採用した場合、n型ウェルに対して作用する応力が小さくなる。このため、チャネルの移動度を十分に向上させることはできない。
本発明は、応力の作用によって、チャネルの移動度をより向上させることができる半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、p型チャネルMOSFETが形成されている半導体基板を有する半導体装置を提供する。この半導体装置では、半導体基板のうちのp型チャネルMOSFETのn型ウェル領域に接する領域にSTIが形成されている。p型チャネルMOSFETのソースからドレインに向かう方向においてn型ウェル領域に接するSTIは、n型ウェル領域に圧縮応力を作用させる絶縁材料により形成されている。p型チャネルMOSFETのソースからドレインに向かう方向と直交する方向においてn型ウェル領域に接するSTIは、n型ウェル領域に引張応力を作用させる絶縁材料により形成されている。
この半導体装置では、n型ウェル領域に対するSTIの位置によって、STIの絶縁材料が異なる。p型チャネルMOSFETのソースからドレインに向かう方向においてn型ウェル領域に接するSTIがn型ウェル領域に圧縮応力を作用させる絶縁材料により形成されているので、チャネルに対して、電流が流れる方向に圧縮応力が作用する。また、p型チャネルMOSFETのソースからドレインに向かう方向と直交する方向においてn型ウェル領域に接するSTIがn型ウェル領域に引張応力を作用させる絶縁材料により形成されているので、チャネルに対して、電流が流れる方向と直交する方向に引張応力が作用する。このように、チャネルに対して、電流が流れる方向に圧縮応力が作用し、電流が流れる方向と直交する方向に引張応力が作用するので、チャネルの移動度をより向上させることができる。
p型チャネルMOSFETと同一の半導体基板にn型チャネルMOSFETが形成される場合がある。この場合、n型チャネルMOSFETのチャネルの移動度を向上させるように、STIを形成することが好ましい。すなわち、半導体基板にn型チャネルMOSFETがさらに形成されている半導体装置は、半導体基板のうちのn型チャネルMOSFETのp型ウェル領域に接する領域にSTIが形成されており、p型ウェル領域に接するSTIがp型ウェル領域に引張応力を作用させる絶縁材料により形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、n型チャネルMOSFETのチャネルに対して、電流が流れる方向及び電流が流れる方向と直交する方向の双方において、引張応力が作用する。n型チャネルMOSFETのチャネルは、電流が流れる方向に引張応力が作用すると移動度が向上し、電流が流れる方向と直交する方向に引張応力が作用すると移動度が向上する。したがって、このような構成によれば、n型チャネルMOSFETのチャネルの移動度をより向上させることができる。
また、本明細書は、p型チャネルMOSFETとn型チャネルMOSFETが形成されている半導体基板を有する半導体装置を提供する。この半導体装置では、半導体基板のうちの、p型チャネルMOSFETのn型ウェル領域及びn型チャネルMOSFETのp型ウェル領域に接する領域にSTIが形成されている。p型チャネルMOSFETのソースからドレインに向かう方向においてn型ウェル領域に接するSTIは、n型ウェル領域に圧縮応力を作用させる絶縁材料により形成されている。n型チャネルMOSFETのソースからドレインに向かう方向においてp型ウェル領域に接するSTIは、p型ウェル領域に引張応力を作用させる絶縁材料により形成されている。
この半導体装置では、p型チャネルMOSFETのチャネルに対して電流が流れる方向に圧縮応力が作用し、n型チャネルMOSFETのチャネルに対して電流が流れる方向に引張応力が作用する。したがって、p型チャネルMOSFETのチャネルの移動度とn型チャネルMOSFETのチャネルの移動度の両方を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る半導体装置10の上面図を示している。図1に示すように、半導体装置10は、シリコンからなる半導体基板12の上面に形成されたp型チャネルMOSFET20(以下では、PMOS20という)とn型チャネルMOSFET30(以下では、NMOS30という)を有している。図2は、PMOS20のX方向(ソース領域22からドレイン領域24に向かう方向)における縦断面図を示しており、図3は、NMOS30のX方向(ソース領域32からドレイン領域34に向かう方向)における縦断面図を示している。
図2に示すように、PMOS20は、ソース領域22と、ドレイン領域24と、n型ウェル領域26を有している。
n型ウェル領域26は、n型の領域であり、半導体基板12の上面から一定の深さまでの範囲に形成されている。
ソース領域22は、p型の領域であり、n型ウェル領域26内の半導体基板12の上面を含む範囲に形成されている。
ドレイン領域24は、p型の領域であり、n型ウェル領域26内の半導体基板12の上面を含む範囲に形成されている。ドレイン領域24は、ソース領域22からX方向に距離を隔てた位置に形成されている。すなわち、ソース領域22とドレイン領域24の間にはn型ウェル領域26が形成されている。ソース領域22とドレイン領域24の間では、n型ウェル領域26が半導体基板12の上面に露出している。
ソース領域22の上面には、ソース電極22aが形成されている。ドレイン領域24の上面には、ドレイン電極24aが形成されている。なお、図1では、ソース電極22aとドレイン電極24aの図示を省略している。
ソース領域22とドレイン領域24の間のn型ウェル領域26の上面は、絶縁膜28に覆われている。絶縁膜28上には、ゲート電極29が形成されている。すなわち、ゲート電極29は、絶縁膜28を介してn型ウェル領域26(詳細には、ソース領域22とドレイン領域24の間のn型ウェル領域26)に対向している。
n型ウェル領域26は、n型の領域であり、半導体基板12の上面から一定の深さまでの範囲に形成されている。
ソース領域22は、p型の領域であり、n型ウェル領域26内の半導体基板12の上面を含む範囲に形成されている。
ドレイン領域24は、p型の領域であり、n型ウェル領域26内の半導体基板12の上面を含む範囲に形成されている。ドレイン領域24は、ソース領域22からX方向に距離を隔てた位置に形成されている。すなわち、ソース領域22とドレイン領域24の間にはn型ウェル領域26が形成されている。ソース領域22とドレイン領域24の間では、n型ウェル領域26が半導体基板12の上面に露出している。
ソース領域22の上面には、ソース電極22aが形成されている。ドレイン領域24の上面には、ドレイン電極24aが形成されている。なお、図1では、ソース電極22aとドレイン電極24aの図示を省略している。
ソース領域22とドレイン領域24の間のn型ウェル領域26の上面は、絶縁膜28に覆われている。絶縁膜28上には、ゲート電極29が形成されている。すなわち、ゲート電極29は、絶縁膜28を介してn型ウェル領域26(詳細には、ソース領域22とドレイン領域24の間のn型ウェル領域26)に対向している。
ソース電極22aとドレイン電極24aの間に電圧を印加した状態でゲート電極29にオン電圧を印加すると、ゲート電極29の下部のn型ウェル領域26にチャネルが形成され、ソース領域22からドレイン領域24に向かって(すなわち、X方向に沿って)電流が流れる。すなわち、PMOS20がオンする。ゲート電極29へのオン電圧の印加を停止すると、チャネルが消失して、PMOS20がオフする。
図1に示すように、NMOS30は、PMOS20からY方向(X方向と直交する方向)に距離を隔てた位置に形成されている。図3に示すように、NMOS30は、ソース領域32と、ドレイン領域34と、p型ウェル領域36を有している。
p型ウェル領域36は、p型の領域であり、半導体基板12の上面から一定の深さまでの範囲に形成されている。
ソース領域32は、n型の領域であり、p型ウェル領域36内の半導体基板12の上面を含む範囲に形成されている。
ドレイン領域34は、n型の領域であり、p型ウェル領域36内の半導体基板12の上面を含む範囲に形成されている。ドレイン領域34は、ソース領域32からX方向に距離を隔てた位置に形成されている。すなわち、ソース領域32とドレイン領域34の間にはp型ウェル領域36が形成されている。ソース領域32とドレイン領域34の間では、p型ウェル領域36が半導体基板12の上面に露出している。
ソース領域32の上面には、ソース電極32aが形成されている。ドレイン領域34の上面には、ドレイン電極34aが形成されている。なお、図1では、ソース電極32aとドレイン電極34aの図示を省略している。
ソース領域32とドレイン領域34の間のp型ウェル領域36の上面は、絶縁膜38に覆われている。絶縁膜38上には、ゲート電極39が形成されている。すなわち、ゲート電極39は、絶縁膜38を介してp型ウェル領域36(詳細には、ソース領域32とドレイン領域34の間のp型ウェル領域36)に対向している。なお、図1に示すように、NMOS30のゲート電極39は、PMOS20のゲート電極29と繋がっている。
p型ウェル領域36は、p型の領域であり、半導体基板12の上面から一定の深さまでの範囲に形成されている。
ソース領域32は、n型の領域であり、p型ウェル領域36内の半導体基板12の上面を含む範囲に形成されている。
ドレイン領域34は、n型の領域であり、p型ウェル領域36内の半導体基板12の上面を含む範囲に形成されている。ドレイン領域34は、ソース領域32からX方向に距離を隔てた位置に形成されている。すなわち、ソース領域32とドレイン領域34の間にはp型ウェル領域36が形成されている。ソース領域32とドレイン領域34の間では、p型ウェル領域36が半導体基板12の上面に露出している。
ソース領域32の上面には、ソース電極32aが形成されている。ドレイン領域34の上面には、ドレイン電極34aが形成されている。なお、図1では、ソース電極32aとドレイン電極34aの図示を省略している。
ソース領域32とドレイン領域34の間のp型ウェル領域36の上面は、絶縁膜38に覆われている。絶縁膜38上には、ゲート電極39が形成されている。すなわち、ゲート電極39は、絶縁膜38を介してp型ウェル領域36(詳細には、ソース領域32とドレイン領域34の間のp型ウェル領域36)に対向している。なお、図1に示すように、NMOS30のゲート電極39は、PMOS20のゲート電極29と繋がっている。
ソース電極32aとドレイン電極34aの間に電圧を印加した状態でゲート電極39にオン電圧を印加すると、ゲート電極39の下部のp型ウェル領域36にチャネルが形成され、ドレイン領域34からソース領域32に向かって電流が流れる。すなわち、NMOS30がオンする。ゲート電極39へのオン電圧の印加を停止すると、チャネルが消失して、NMOS30がオフする。
図1に示すように、半導体基板12を平面視した場合におけるPMOS20とNMOS30の周囲の領域には、STI50a〜50c(以下では、これらをまとめてSTI50という)が形成されている。STI50は、半導体基板12の上面に形成されたトレンチ内に絶縁材料(SiO2)を充填した構造を有している。図2、図3及び図5に示すように、STI50は、n型ウェル領域26及びp型ウェル領域36の側面と接するように形成されている。
図2に示すように、X方向(すなわち、PMOS20のソース領域22からドレイン領域24に向かう方向(PMOS20のチャネル内を電流が流れる方向))においてn型ウェル領域26に接するSTI50aは、HDP酸化膜52により形成されている。HDP酸化膜52は、半導体基板12に対して圧縮応力を作用させる。したがって、X方向においては、n型ウェル領域26に圧縮応力が作用している。すなわち、PMOS20のチャネルに対して、電流が流れる方向に圧縮応力が作用している。これによって、PMOS20のチャネルの移動度が向上されている。
図3に示すように、X方向(すなわち、NMOS30のソース領域32からドレイン領域24に向かう方向(NMOS30のチャネル内を電流が流れる方向))においてp型ウェル領域36に接するSTI50bは、SOG酸化膜54により形成されている。SOG酸化膜54は、半導体基板12に対して引張応力を作用させる。したがって、X方向においては、p型ウェル領域36に引張応力が作用している。すなわち、NMOS30のチャネルに対して、電流が流れる方向に引張応力が作用している。これによって、NMOS30のチャネルの移動度が向上されている。
図4及び図5に示すように、Y方向(すなわち、PMOS20のチャネル内を電流が流れる方向及びNMOS30のチャネル内を電流が流れる方向に直交する方向)においてn型ウェル領域26及びp型ウェル領域36に接するSTI50cは、SOG酸化膜54により形成されている。したがって、Y方向においては、n型ウェル領域26及びp型ウェル領域36に引張応力が作用している。すなわち、PMOS20のチャネルに対して、そのチャネルを電流が流れる方向と直交する方向に引張応力が作用しており、NMOS30のチャネルに対して、そのチャネルを電流が流れる方向と直交する方向に引張応力が作用している。これによって、PMOS20のチャネルの移動度及びNMOS30のチャネルの移動度が向上されている。
以上に説明したように、この半導体装置10では、PMOS20のチャネルに対してX方向に圧縮応力が作用するとともにY方向に引張応力が作用するように、絶縁材料を選択してSTI50が形成されている。これによって、PMOS20のチャネルの移動度が向上されている。また、この半導体装置10では、NMOS30のチャネルに対してX方向に引張応力が作用するとともにY方向に引張応力が作用するように、絶縁材料を選択してSTI50が形成されている。これによって、NMOS30のチャネルの移動度が向上されている。したがって、この半導体装置10は、高い駆動電流で動作することができる。
次に、半導体装置10の製造方法について説明する。図6〜図17は、STI50の形成過程における半導体基板12の断面図を示している。図6〜図17では、図1のII−II線におけるSTI50aを形成すべき箇所の拡大断面図、図1のIII−III線におけるSTI50bを形成すべき箇所の拡大断面図、及び、図1のIV−IV線に相当する箇所の拡大断面図を示している。
最初に、図6に示すように、半導体基板12の表面を酸化してSiO2膜60を形成し、さらに、CVD法によってSiO2膜60上にSiN膜62を形成する。
次に、図7に示すように、STI50を形成すべき箇所が開口部となるように、SiN膜62上にレジスト膜64を形成する。
次に、図8に示すように、ドライエッチングによって開口部内のSiO2膜60とSiN膜62を除去する。
次に、図9に示すように、開口部内の半導体基板12をドライエッチングすることによって、半導体基板12にトレンチ66を形成する。
次に、レジスト膜64を除去し、その後、トレンチ66の壁面を酸化する。その後、図10に示すように、高密度プラズマCVD法によって、基板上にHDP酸化膜52を形成する。ここでは、図10に示すように、トレンチ66内がHDP酸化膜52で充填されるとともに、SiN膜62上に所定厚さのHDP酸化膜52が形成されるように、HDP酸化膜52を成長させる。
次に、図11に示すように、CMP処理によって、SiN膜62より上側のHDP酸化膜52を除去する。
次に、図12に示すように、SOG酸化膜54によるSTI50b、50cを形成すべき箇所が開口部となるように、半導体基板12上にレジスト膜68を形成する。
次に、図13に示すように、ドライエッチングによって開口部内のHDP酸化膜52を除去する。その後、レジスト膜68を除去する。
次に、塗布法によって、基板上にSOG酸化膜54を形成する。ここでは、図14に示すように、HDP酸化膜52をエッチングすることで形成された凹部内にSOG酸化膜54が充填されるとともに、SiN膜62上のSOG酸化膜54が所定厚さとなるように、SOG酸化膜54を形成する。
次に、半導体基板12をアニールすることで、SOG酸化膜54を緻密化する。次に、図15に示すように、エッチングによって、SiN膜62より上側のSOG酸化膜54を除去する。
次に、図16に示すように、酸化膜(HDP酸化膜52とSOG酸化膜54)をウェットエッチングすることによって、酸化膜の表面をSiN膜62の表面より下側に後退させる。
次に、ホット燐酸処理によってSiN膜62を除去し、フッ酸処理によってSiO2膜60を除去する。これによって、図17に示すように、STI50が完成する。
次に、図7に示すように、STI50を形成すべき箇所が開口部となるように、SiN膜62上にレジスト膜64を形成する。
次に、図8に示すように、ドライエッチングによって開口部内のSiO2膜60とSiN膜62を除去する。
次に、図9に示すように、開口部内の半導体基板12をドライエッチングすることによって、半導体基板12にトレンチ66を形成する。
次に、レジスト膜64を除去し、その後、トレンチ66の壁面を酸化する。その後、図10に示すように、高密度プラズマCVD法によって、基板上にHDP酸化膜52を形成する。ここでは、図10に示すように、トレンチ66内がHDP酸化膜52で充填されるとともに、SiN膜62上に所定厚さのHDP酸化膜52が形成されるように、HDP酸化膜52を成長させる。
次に、図11に示すように、CMP処理によって、SiN膜62より上側のHDP酸化膜52を除去する。
次に、図12に示すように、SOG酸化膜54によるSTI50b、50cを形成すべき箇所が開口部となるように、半導体基板12上にレジスト膜68を形成する。
次に、図13に示すように、ドライエッチングによって開口部内のHDP酸化膜52を除去する。その後、レジスト膜68を除去する。
次に、塗布法によって、基板上にSOG酸化膜54を形成する。ここでは、図14に示すように、HDP酸化膜52をエッチングすることで形成された凹部内にSOG酸化膜54が充填されるとともに、SiN膜62上のSOG酸化膜54が所定厚さとなるように、SOG酸化膜54を形成する。
次に、半導体基板12をアニールすることで、SOG酸化膜54を緻密化する。次に、図15に示すように、エッチングによって、SiN膜62より上側のSOG酸化膜54を除去する。
次に、図16に示すように、酸化膜(HDP酸化膜52とSOG酸化膜54)をウェットエッチングすることによって、酸化膜の表面をSiN膜62の表面より下側に後退させる。
次に、ホット燐酸処理によってSiN膜62を除去し、フッ酸処理によってSiO2膜60を除去する。これによって、図17に示すように、STI50が完成する。
STI50を形成したら、従来公知の方法によって、PMOS20とNMOS30を形成する。これによって、半導体装置10が完成する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:半導体装置
12:半導体基板
20:PMOS
22:ソース領域
22a:ソース電極
24:ドレイン領域
24a:ドレイン電極
26:n型ウェル領域
28:絶縁膜
29:ゲート電極
30:NMOS
32:ソース領域
32a:ソース電極
34:ドレイン領域
34a:ドレイン電極
36:p型ウェル領域
38:絶縁膜
39:ゲート電極
50:STI
52:HDP酸化膜
54:SOG酸化膜
60:SiO2膜
62:SiN膜
64:レジスト膜
66:トレンチ
68:レジスト膜
12:半導体基板
20:PMOS
22:ソース領域
22a:ソース電極
24:ドレイン領域
24a:ドレイン電極
26:n型ウェル領域
28:絶縁膜
29:ゲート電極
30:NMOS
32:ソース領域
32a:ソース電極
34:ドレイン領域
34a:ドレイン電極
36:p型ウェル領域
38:絶縁膜
39:ゲート電極
50:STI
52:HDP酸化膜
54:SOG酸化膜
60:SiO2膜
62:SiN膜
64:レジスト膜
66:トレンチ
68:レジスト膜
Claims (2)
- p型チャネルMOSFETが形成されている半導体基板を有する半導体装置であって、
半導体基板のうちのp型チャネルMOSFETのn型ウェル領域に接する領域には、STIが形成されており、
p型チャネルMOSFETのソースからドレインに向かう方向においてn型ウェル領域に接するSTIは、n型ウェル領域に圧縮応力を作用させる絶縁材料により形成されており、
p型チャネルMOSFETのソースからドレインに向かう方向と直交する方向においてn型ウェル領域に接するSTIは、n型ウェル領域に引張応力を作用させる絶縁材料により形成されている、
半導体装置。 - 半導体基板には、n型チャネルMOSFETがさらに形成されており、
半導体基板のうちのn型チャネルMOSFETのp型ウェル領域に接する領域には、STIが形成されており、
p型ウェル領域に接するSTIは、p型ウェル領域に引張応力を作用させる絶縁材料により形成されている、
請求項1に記載の半導体装置。
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JP2009279624A JP2011124335A (ja) | 2009-12-09 | 2009-12-09 | 半導体装置 |
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JP2009279624A JP2011124335A (ja) | 2009-12-09 | 2009-12-09 | 半導体装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6795123B1 (ja) * | 2019-10-23 | 2020-12-02 | 三菱電機株式会社 | 半導体ウエハおよびその製造方法 |
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- 2009-12-09 JP JP2009279624A patent/JP2011124335A/ja active Pending
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