JP2011124082A - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】塵などが排気孔に入り込み難い鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】少なくとも1つのセル室を備えた電槽と、周縁部が前記電槽の上部開口縁部に接合されるとともに上面に長辺方向と異なる方向の側壁面D1Aを有した凸部1Dが形成された蓋体1とを備えた鉛蓄電池であって、前記セル室からのガスを外部に排出するための排気口4Kを前記凸部1Dの側壁面D1Aに備え、前記排気口4Kを形成した凸部1Dの側壁面D1Aを前記蓋体1の外周縁部1Gよりも内方側に位置させた。
【選択図】図2

Description

本発明は、特に自動二輪車又は自動車などの車両に搭載する場合に最適な鉛蓄電池に関する。
上記鉛蓄電池では、セル室で発生したガスを外部に排出するための排気孔が蓋体に備えられる。その蓋体の上面には、長辺方向と平行な側壁面を有した凸部が形成され、その側壁面に前記排気孔が形成されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−324537号公報(図1参照)
通常、鉛蓄電池は、図10(a)に示すように、蓋体1の上面1Yが上方を向いた縦向きで車両に搭載されることになるが、自動二輪車などでは、設置スペースに制限を受けることがあり、通常通りの配置ができない場合がある。例えば、図10(b)に示すように、蓋体1の長辺方向の側面1Wが上面となるように鉛蓄電池を後方に倒した傾倒状態で配置しなければならない場合があり、このような配置にすると、次のような不都合があった。なお、図10(a),(b)に示す2,3は端子である。
つまり、前記鉛蓄電池を傾倒状態にすると、排気口4Kが形成された側面1Wが上方を向いた状態になるため、図10(b)に示すように上方から矢印の方向に向かって塵などが排気口4Kに入り易く、排気口4Kを塞いでしまう不都合が生じる可能性があり、改善の余地があった。
そこで、本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであって、塵などが排気孔に入り込み難い鉛蓄電池を提供することにある。
即ち、本発明の鉛蓄電池は、前述の課題解決のために、少なくとも1つのセル室を備えた電槽と、周縁部が前記電槽の上部開口縁部に接合されるとともに上面に長辺方向と異なる方向の側壁面を有した凸部が形成された蓋体とを備えた鉛蓄電池であって、前記セル室からのガスを外部に排出するための排気口を前記凸部の側壁面に備え、前記排気口を形成した凸部の側壁面を前記蓋体の外周縁部よりも内方側に位置させたことを特徴としている。
上記構成によれば、蓋体の上面が上方を向くように縦向きで車両に搭載する場合は、従来と同様に排気口を備えた側壁面が上方に向いていないため、排気口に塵などが入り難くすることができる。しかも、蓋体の長辺方向の側面が上面となるように鉛蓄電池を後方に倒した傾倒状態で配置した場合でも、排気口を備えた側壁面が上下方向と異なる方向に形成されていることから、排気口へ塵などが入り難くできる。また、排気口を形成した凸部の側壁面を蓋体の外周縁部よりも内方側に位置させることにより、鉛蓄電池を車両に搭載する場合に、凸部の側壁面が搭載場所の壁面に接触した場合や搭載用の固定治具に接触した場合でも、排気口が塞がれないようにできるとともに、凸部の側壁面と蓋体の外周縁部との間にスペースを形成することができて、このスペースに排気口を覆うための庇などを配置すれば、排気口へ塵などが入り込むことを更に阻止することができる。
また、本発明の鉛蓄電池は、前記凸部の側壁面が、蓋体の長辺方向と交差していてもよい。すなわち、凸部の側壁面が、蓋体の長辺方向と平行でなければよい。
また、本発明の鉛蓄電池は、前記凸部の側壁面が、蓋体の長辺方向と直交していてもよい。
本発明における鉛蓄電池にあっては、排気口を蓋体の長辺方向と異なる方向の側壁面を有した凸部の側壁面に備えることによって、蓋体の上面が上方を向いた縦向きで車両に搭載する場合は、従来同様に塵などが入り難くすることができ、蓋体の長辺方向の側面が上面となるように鉛蓄電池を後方に倒した傾倒状態で配置した場合でも、排気口へ塵などが入り難くできる信頼性の高い鉛蓄電池を提供することができる。さらに、凸部の側壁面と蓋体の外周縁部との間に形成されるスペースを庇などの配置スペースに利用すれば、排気口へ塵などが入り込むことを更に阻止することができ、より一層信頼性の高い鉛蓄電池とすることができる。
第1の実施形態に係る鉛蓄電池の上蓋を装着した蓋体の平面図である。 同上蓋を装着する前の蓋体の平面図である。 (a)は同上蓋の上面図、(b)は同上蓋の裏面図である。 (a)は第1の実施形態に係る鉛蓄電池の第2排気孔の周辺を示す斜視図、(b)は(a)における排気口付近の正面図である。 第2の実施形態に係る鉛蓄電池の上蓋を装着した蓋体の平面図である。 同上蓋を装着する前の蓋体の平面図である。 (a)は同上蓋の上面図、(b)は同上蓋の裏面図である。 (a)は第2の実施形態に係る鉛蓄電池の第2排気孔の周辺を示す斜視図、(b)は(a)における排気口付近の正面図である。 (a)〜(g)は第1、第2の実施形態に係る鉛蓄電池の変形例の斜視図である。 (a)は鉛蓄電池の従来例に係る正面図、(b)は(a)の鉛蓄電池を後方に倒した傾倒状態で配置した状態を示す側面図である。
以下、本発明に係る鉛蓄電池の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1、図2及び図3に、本発明の鉛蓄電池の第1の実施形態に係る蓋体1の一例を示し、図1では、後述する上蓋5を装着した状態を示し、図2では、後述する上蓋5を装着する前の状態を示し、図3は後述する上蓋5を示している。この蓋体1は、合成樹脂等によって平面視において長方形状に形成され、複数に仕切られたセル室を備えた電槽(図示せず)の上部開口縁部に接合して該上部開口部を覆うものである。前記蓋体1を備えた鉛蓄電池は、特に自動二輪車や自動車などの車両に搭載する場合に適しているが、その他の目的で使用することもできる。なお、図1、図2及び図3において蓋体1の長辺方向を左右方向とし、長辺方向と直交する短辺方向を前後方向として説明する。
図1及び図2に示すように、前記蓋体1は、一方の長辺側(前方側)に左右一対の端子2,3を長辺方向(左右方向)両端にそれぞれ位置するように備えさせた第1蓋部分1Aと、この第1蓋部分1Aの上面よりも高い上面を有し、かつ、第1蓋部分1Aの他方の長辺側(後方側)の端部から蓋体の他方の長辺側端(後端)までの間に形成された第2蓋部分1Bとを備えている。図1及び図2において、左側の端子2が負極端子であり、右側の端子3が正極端子である。そして、図2に示すように、前記第2蓋部分1Bの上面に、下方に凹んだ凹部4が形成されている。
前記凹部4は、第2蓋部分1Bの上面のうちの第1蓋部分1A側端から短辺方向(前後方向)で半分となる位置よりも少し後側に寄った位置までの広い範囲に渡って形成され、凹部4の後側から他方の長辺側(前後方向後端側)にはフラット面1Fが形成されている。
また、前記凹部4は、底部を形成する底壁4Aと、その底壁4Aの外周縁から上方に立ち上げられた縦壁4Bとを有している。また、該凹部4の内側には、該底壁4Aの、前記縦壁4Bよりも内側に位置する部分に、上方へ突出する環状の突出部4Cを備えている。この突出部4Cの上面は、縦壁4Bの高さよりも低くなっているが、必ずしもどの位置においても同一高さでなくてもよい。このようにするのは、図3に示した上蓋5の接合部5Cの下端と蓋体1の突出部4Cとを溶融させて一体化させる際に、上蓋5の外周縁5Gが図2に示した溝部4Mを覆うとともに、上蓋5の上面と蓋体1のフラット面1Fとがほぼ同じ平面上になるようにするためである。
また、図2に示すように、前記突出部4Cの内側の底壁4Aに、前記複数(図では6個)のセル室からのガスをそれぞれ排気するための排気孔4D、4D1を備えている(詳細は後述するが、排気孔4D1は複数(図では5個)の排気孔4Dからのガスを集めて外部に導くためのものである)。なお、セル室は6個でなくてもよい。前記複数の排気孔4Dから排気されたガスは、上蓋5の接合部5Cの下端と蓋体1の突出部4Cとを溶融させて一体化させることで突出部4Cの内側に形成される空間に集められた後、排気孔4D1が設けられたセル内を経て、第2排気孔4Fを囲む突出部4Tと上蓋5の接合部5Tの下端とを溶融させて一体化させることで形成される案内経路8に移動し、外部に排出される。このため、前記底壁4Aには、前記排気孔4D、4D1に向かうほど下方に位置する傾斜面に形成されており、排気孔4D、4D1から逸出してきた電解液を該当する排気孔4D、4D1側へ戻すことができる案内面として機能するようにし、さらに、突出部4Cの相対向位置から内側に延びて隣り合う各排気孔4Dの間に間隙を形成する延出部4E,4Eを備えて、排気孔4Dから排気されたガスのみが突起部4Cの内側に形成される空間内を自由に移動し、排気孔4D、4D1から逸出してきた電解液が隣接する他の排気孔側へ移動することを可及的に阻止することができるようにしている。なお、第2排気孔4Fから外部に排出される経路については、後述する。
図2に示すように、前記凹部4には、電槽に収納された極板群から延びる、電力を取り出すための極柱(図示せず)が挿入されて溶接される左右一対の筒状のブッシング6,7が埋設され、前記ブッシング6と前記端子2、及び前記ブッシング7と前記端子3とは、蓋体1の第2蓋部分1Bから第1蓋部分1Aに至る部分に埋設された導通部(図示せず)によって連結されている。
前記蓋体1について詳述すれば、前記第2蓋部分1Bの端子側(前側)の一辺の長手方向2箇所からは、前記第2蓋部分1Bと同一高さの上面を有し、かつ、蓋体1の一辺側の端(前後方向前端)付近まで延出される一対の凸部1C,1Dが形成され、右側(端子3側)に位置する凸部1Dを左側(端子2側)に位置する凸部1Cより幅広(約2.5倍)にして、案内経路8が形成されるようにしている。そして、右側の凸部1Dは、左右方向に長い長方形の本体部D1と、この本体部D1の前端で左右中央位置に前側に突出する左右方向に長い長方形の前端部D2とを備え、本体部D1には、蓋体1の長辺方向と異なる方向(図では直交する方向)の2つの側壁面D1A,D1Bを備え、一方(左側)の側壁面D1Aに排気口4Kを形成している。従って、図2に「下」と示した側が下に、図2に「上」と示した側が上になるように鉛蓄電池を配置した状態、つまり蓋体1の長辺方向の側面が上面となるように鉛蓄電池を後方に倒した状態で配置した場合には、図2の矢印で示す方向、すなわち「上」から落下する塵などは凸部1Dの本体部D1と前端部D2の前面D2Cに当たるだけで、排気口4Kへ入り難くできる。
次に、第2排気孔4Fから外部に排出される経路について説明する。図2に示したように、前記第2排気孔4Fは、左から4番目の排気孔4D1を設けた底壁4Aに設け、この排気孔4D1を設けたセル室(特定のセル室)に、他のセル室からのガスを当該排気孔4D1を介して集め、集めたガスを第2排気孔4Fから外部まで案内する案内経路8が前記溝部4Mを迂回させて形成されている。すなわち、前記案内経路8は、図3に示した上蓋5の下面に下方に突出しかつ環状に形成した接合部5Tとこれに合致するように前記底壁4Aから突出させた図2に示した突出部4Tとが接合されることで形成される第1案内経路9(図4(a)参照)と、該第1案内経路9の一端から前記排気口4Kまでの間の前記溝部4Mを形成する突出部4T、底壁4A及び縦壁4Bを一部利用して形成されるトンネル状の第2案内経路10とから構成されている。なお、特定のセル室は上記した場所でなくてもよい。
上記のように、上蓋5の接合部5Tを蓋体1の突出部4Tに溶着又は接着により接合することによって、排気孔4Dから排気されたガスを特定のセル室側へ集めるための空間が形成されるとともに、突出部4Tと縦壁4Bとの間に形成される環状の溝部4Mが上蓋5の外周縁5G(図3参照)によって覆われるようにできる。そして、第2排気孔4Fから排出されたガスを排気口4Kまで案内する案内経路8が、溝部4Mと隔離して形成することができて、溝部4Mと案内経路8とが繋がっていないことから、上蓋5を装着した状態で、上蓋5の外周縁5Gと縦壁4Bとの隙間にノズルの先端を当接させて、ノズルからの加圧エアを溝部4Mにのみ加えることができる。これによって、案内経路8と溝部4Mを隔離する蓋体1の突出部4Tと、上蓋5の接合部5Tとの接合状態、及び底壁4Aの環状の突出部4Tと上蓋5の接合部5Tとの接合状態の不良を加圧エアの圧力低下の有無で検出することができる。
前記案内経路8を詳述すれば、図4に示すように、第1案内経路9は、前記第2排気孔4Fからのガスを上方に移動させる上方案内部9Aと、該上方案内部9Aからのガスを水平方向に移動させる水平案内部9Bと、該水平案内部9Bからのガスを下方に移動させる下方案内部9Cとから形成され、該下方案内部9Cからのガスを前記第2案内経路10に受け渡すようにしている。前記上方案内部9Aは、第2排気孔4Fからのガスを上方の所定高さまで立ち上げる円筒状の第1上方案内部9aと、この第1上方案内部9aからのガスをさらに上方まで案内するべく、第1上方案内部9aよりも大きな直径を有する円筒状の第2上方案内部9bとを備えている。また、前記水平案内部9Bは、蓋体1の左右幅方向一方側(図2では右側)へガスを移動させる左右方向案内部9cと、左右方向案内部9cの案内方向終端に案内されたガスを蓋体1の厚み方向(前記左右幅方向と直交する前後方向)一方側(図2では下側)へ移動させる前後方向案内部9dとを備えている。前記第2案内経路10は、蓋成型金型にロッド(孔形成用の棒)を挿入することによって、該縦壁4Bに前記排気口4Kを形成するとともに該側壁面D1Aから前記下方案内部9Cの左側の壁9Hまでの間にトンネル状の貫通孔を形成して、構成されている。
次に、図5、図6及び図7に、本発明の鉛蓄電池の第2の実施形態に係る蓋体1'の一例を示し、図5では、後述する上蓋5'を装着した状態を示し、図6では、後述する上蓋5'を装着する前の状態を示し、図6は後述する上蓋5'を示している。なお、前述した第1の実施形態に係る鉛蓄電池と共通する部分には同じ符号を付して説明は省略する。
この第2の実施形態に係る鉛蓄電池の特徴は、第2案内経路10をトンネル状にしていないことである。すなわち、上蓋5' の下面に下方に突出しかつ環状に形成した接合部5Tとこれに合致するように前記底壁4Aから突出させた図6に示した突出部4Tとが接合されることで形成される第1案内経路9の一端が前記排気口4Kに至るようにしている。
前記案内経路8を詳述すれば、図8に示すように、第1案内経路9は、前記第2排気孔4Fからのガスを上方に移動させる上方案内部9Aと、該上方案内部9Aからのガスを水平方向に移動させる水平案内部9Bとから形成され、該水平案内部9Bからのガスが前記排気口4Kから外部に排出されるようにしている。前記上方案内部9Aが、円筒状の第1上方案内部9aと第2上方案内部9bとを備え、前記水平案内部9Bが、左右方向案内部9cと前後方向案内部9dとを備えている点は第1の実施形態に係る鉛蓄電池と共通している。この第2の実施形態に係る鉛蓄電池では、第1の実施形態に係る鉛蓄電池のように、上蓋5'を装着した状態で、上蓋5'の外周縁5Gと縦壁4Bとの隙間にノズルの先端を当接させて、ノズルからの加圧エアを溝部4Mに加えることはできないため、案内経路8と溝部4Mを隔離する蓋体1'の突出部4Tと、上蓋5'の接合部5Tとの接合状態、及び底壁4Aの環状の突出部4Tと上蓋5'の接合部5Tとの接合状態の不良を検出することはできないが、排気口4Kから加圧エアを第1案内経路9に加えることで、接合部5Tと突出部4Tとの接合状態の不良の有無の検出はできる。
前述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係る鉛蓄電池は、いずれも排気口4Kの周囲には、図4及び図8に示すように、前記側壁面D1Aから突出し、周方向で所定間隔を置いて配置される円弧状の3つの突起4G,4H,4Iが形成され、隣り合う突起4G,4H,4Iの間に3つの隙間(切欠き)4L,4N,4Pが形成され、これらの隙間(切欠き)4L,4N,4Pを通して排気口4Kからのガスを径方向からも排出可能となっている。なお、前記突起4G,4H,4Iのうち、図2及び図6に「上」と示した側に位置する突起4Gを半円弧状にし、他の突起4H,4Iを同一形状でほぼ同じ大きさの1/4円弧状にしているのは、蓋体1、1'の長辺方向の側面が上面となるように鉛蓄電池を後方に倒した傾倒状態で配置した状態では、図4及び図8の左下の拡大図(排気口4Kを正面から見た図)において、矢印方向(上方)から落下してくる塵などが突起4Gに当たることで、排気口4Kへの侵入を有効に阻止する庇部の作用をさせるためである。前記隙間4L,4N,4Pの数や幅については、自由に変更することができる。
また、図2及び図6にも示すように、前記排気口4Kを形成した凸部1Dの側壁面D1Aを、蓋体1、1'の外周縁1Gよりも内方側に位置させてある。加えて、前端部D2の前面D2Cも外周縁1Gよりも内方側に位置させることによって、前端部D2の前面D2Cと外周縁1Gとの間にスペースSを備えることができる。
上記したスペースSを備えることで、たとえば、図9(d)に示すように、排気口4Kが形成された凸部1Dの前面を覆うとともに排気口4K側(左側)に延びて庇部16を前記スペースSに備えさせることができる。この庇部16は、凸部1Dの前面を覆うとともに排気口4K側(左側)に延びる縦板部16Aと、凸部1Dの上端面から排気口4K側(左側)に延びる水平板部16Bとを備えている。従って、蓋体1の上面が上方を向くように縦向きで車両に搭載する場合は、従来と同様に排気口4Kを備えた側壁面D1Aが上方に向いていないため、排気口4Kに塵などが入り難くすることができながらも、水平板部16Bが排気口4Kの上方を覆うとともに縦板部16Aが排気口4Kの前方をも覆っていることから、さらに排気口4Kに塵などが入り難くすることができる。また、蓋体1の長辺方向の側面が上面となるように鉛蓄電池を後方に倒した傾倒状態で配置した場合でも、排気口4Kを備えた側壁面D1Aが上下方向と直交する方向に形成されていることから、排気口4Kへ塵などが入り難くできながらも、縦板部16Aが排気口4Kの上方を覆うとともに水平板部16Bが排気口4Kの後方を覆っていることから、さらに排気口4Kに塵などが入り難くすることができる。図9(d)では、庇部16を縦板部16Aと水平板部16Bとから構成しているが、縦板部16Aのみで構成することもできる。なお、縦板部16Aと水平板部16Bを蓋1'の成形時に一体形成する他、別体形成された庇部を蓋1'に溶着又は接着などにより取り付けてもよい。
前記上蓋5、5'は、合成樹脂で形成され、図3(b)及び図7(b)に示すように、前記突出部4Cに接合される該突出部4Cと略同一の外形状で略同一の大きさを有する接合部5Cと、該突出部4C及び前記縦壁4Bの間に形成される環状の溝部4Mを覆う外周縁5Gとを備え、前記上蓋5、5'の接合部5Cの下端と蓋体1、1'の突出部4Cの上端を溶融状態にした後、凹部4の突出部4Cと上蓋5、5'の接合部5Cとを合わせることによって、両者が溶融して一体化できるようになっている。前記第2排気孔4Fには、防爆、外部からのガスの逆流防止、及び内圧調整の目的で、多孔性フィルターや弁(図示せず)が備えられている。なお、前記接合部5Cには、前記突出部4Cの5箇所に備えた一対の延出部4E,4Eに対応する部分も備えており、これらも含めて接合部5Cとする。
前記蓋体1、1'及び上蓋5、5'の材料としては、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂が好ましいが、他の合成樹脂であってもよい。なお、前記蓋体1、1'に上蓋5、5'を熱溶着する場合には、両者の材料は同一であることが好ましい。
前記実施形態では、複数のセル室を備えた電槽について説明したが、1つのセル室を備えた電槽であってもよい。
また、前記実施形態では、凸部1Dの側壁面D1Aを蓋体1の長手方向と直交させたが、例えば図9(a),(b),(c),(e)に示すように凸部1Dの側壁面D1Aを蓋体1の長手方向と交差するように、すなわち蓋体1の長手方向と平行にならないように備えさせてもよい。
図9(a)では、凸部1Dの側壁面D1Aを蓋体1の外周縁1Gから離間する側(後方側)ほど外側に位置する傾斜面に構成している。そして、その傾斜した側壁面D1Aに排気口4Kを形成している。
また、図9(b)では、第2蓋部分1Bの前端面1Zを第2蓋部分1Bの一端(右端)から他端(左端)に向かうほど後方に位置する傾斜面に構成し、その傾斜面に排気口4Kを形成している。
また、図9(c)では、第2蓋部分1Bの前端面の中央に、前方側ほど中心部に位置する左右の傾斜した側壁面D1A,D1Bを有する台形状の凸部1Dを備えさせ、その左側の傾斜した側壁面D1Aに排気口4Kを形成している。
また、図9(e)では、2つの凸部1C,1Dそれぞれの向かい合う側壁面D1A,C1Aを上端から下方に向かうほど外側に位置する傾斜面に構成し、一方(右側)の傾斜面D1Aに排気口4Kを形成している。
また、前記実施形態では、排気口4Kを端子2,3が設置される側(前方側)に備えさせたが、図9(f),(g)に示すように、端子2,3が設置される側(前方側)とは反対側(後方側)に排気口4Kを備えさせてもよい。図9(f)では、蓋体1の後方側に左右一対の凸部1C,1Dを備え、一方(右側)の凸部1Dの左(内方側)端面D1Aに排気口4Kを備えている。また、図9(g)では、蓋体1の後方側に左角部のみ切り欠かれた凸部1Dを備えさせ、凸部1Dの左の側壁面D1Aに排気口4Kを備えている。これら左の側壁面D1Aは、蓋体1の長辺方向と直交していてもよいし、交差する方向に形成されていてもよい。
さらに、前記実施形態では、上蓋5、5'を長方形状のものから構成したが、正方形又は楕円形あるいは円形など、どのような形状であってもよい。
また、図2及び図6ではガスを特定のセル室に集め、該セル室から第2排気孔4Fを介して外部に導く案内経路8を設けているが、各セルからのガスを特定のセル室を介さずに案内経路8に導く構造のものでは、第2排気孔4Fを省略することができる。
また、前記実施形態の端子2,3には、樹脂巻き端子等、他の方式の端子を用いてもよい。
1、1'…蓋体、1A…第1蓋部分、1B…第2蓋部分、1C,1D…凸部、1F…フラット面、1G…外周縁、1W…側面、1Y…上面、1Z…前端面、2,3…端子、4…凹部、4A…底壁、4B…縦壁、4C,4T…突出部、4D、4D1…排気孔、4E…延出部、4F…第2排気孔、4G,4H,4I…突起、4K…排気口、4L,4N,4P…隙間、4M…溝部、5、5'…上蓋、5C,5T…接合部、5G…外周縁、6,7…ブッシング、8,9…案内経路、9A…上方案内部、9B…水平案内部、9C…下方案内部、9a…上方案内部、9b…上方案内部、9c…左右方向案内部、9d…前後方向案内部、9H…壁、10…案内経路、16…庇部、16A…縦板部、16B…水平板部、D1A、D1B…側壁面、D1…本体部、D2…前端部、D2C…前面、S…スペース

Claims (3)

  1. 少なくとも1つのセル室を備えた電槽と、周縁部が前記電槽の上部開口縁部に接合されるとともに上面に長辺方向と異なる方向の側壁面を有した凸部が形成された蓋体とを備えた鉛蓄電池であって、
    前記セル室からのガスを外部に排出するための排気口を前記凸部の側壁面に備え、
    前記排気口を形成した凸部の側壁面を前記蓋体の外周縁部よりも内方側に位置させたことを特徴とする鉛蓄電池。
  2. 前記凸部の側壁面が、蓋体の長辺方向と交差していることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池。
  3. 前記凸部の側壁面が、蓋体の長辺方向と直交していることを特徴とする請求項2に記載の鉛蓄電池。
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