JP2010044879A - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出されたガスが端子の近傍に達しないような構造の鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】 少なくとも1つのセル室を備えた電槽と、電槽の上部開口を覆う蓋体1と、蓋体1の上方を閉じる上蓋5を備え、蓋体1にセル室からのガスをそれぞれ排気する排気孔4Dを備え、排気孔4Dから排気されたガスを外部に導く案内経路を前記蓋体1上に形成するべく、該蓋体の上方を前記上蓋5で閉じ、前記案内経路が、前記排気孔から排出されたガスを上方に移動させる上方案内部と、該上方案内部からのガスを水平方向に移動させる水平案内部と、該水平案内部からのガスを下方に移動させる下方案内部とからなる第1案内経路、及び前記下方案内部からのガスを前記排出口に案内する第2案内経路を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、特に自動二輪車用又は自動車用に最適な鉛蓄電池に関し、詳しくは少なくとも1つのセル室を備えた電槽と、該電槽の上部開口を覆う蓋体と、セル室に対応して蓋体に形成された排気孔から排気されたガスを外部に導く案内経路を前記蓋体上に形成するべく、前記蓋体の上端開口を閉じる上蓋とを備えた鉛蓄電池に関する。
上記鉛蓄電池は、セル室内で発生したガスを蓋体に備えた排気孔からそれぞれ蓋体と上蓋の間に形成された空間を通して特定のセル室へ集めた後、集められたガスを排気孔とは異なる第2排気孔から電池の外部へ排出する構成にすることによって、多孔性フィルターを全ての排気孔に設けないで、第2排気孔のみに設けるだけで済むから、個々の排気孔から外部へ排出する構成の場合に比べて、部品点数を削減することができる。
そして、前記第2の排気孔から上方へ移動してきたガスを該第2排気孔の近傍に形成された排出口から直ちに排出する構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−324537号公報(図1参照)
上記特許文献1の構成の鉛蓄電池を、特許文献1の符号を用いて説明すると、中蓋11の周縁部に設けた側壁の上端に上蓋19を接合することで中蓋11と上蓋19で囲まれた半密閉空間を形成し、第2排気孔(排気口12)の周縁部および第2排気孔(排気口12)からガス排出口14に向かって仕切壁15、16を形成し、該仕切壁15、16に囲まれた部分に溝13を形成し、該溝13をガス排出口14において外部に開口するようにして、前記仕切壁15、16の上端を上蓋19に隙間なく接合することで前記溝13をトンネル状とし、排気経路(溝13)と前記半密閉空間を気密に隔離するものである。
しかしながら、上記構成の鉛蓄電池では、排気経路(溝13)とガス排出口14の床面と中蓋11の床面が高さ方向で同レベルであるため、ガス排出口14から排気されたガスが上蓋19の周縁を伝って長辺方向に移動し、正、負極端子17、18の近傍に達する可能性があった。
本発明は前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、排出されたガスが端子の近傍に達しないような構造の鉛蓄電池を提供するものである。
本発明の鉛蓄電池は、前述の課題解決のために、少なくとも1つのセル室を備えた電槽と、該電槽の上部開口を覆う蓋体と、該蓋体の上方を閉じる上蓋とを備え、前記蓋体に前記セル室からのガスを排気する排気孔を備え、該排気孔から排気されたガスを外部に導く案内経路を前記蓋体上に形成するべく、該蓋体の上方を前記上蓋で閉じ、前記案内経路が、前記排気孔から排出されたガスを上方に移動させる上方案内部と、該上方案内部からのガスを水平方向に移動させる水平案内部と、該水平案内部からのガスを下方に移動させる下方案内部とからなる第1案内経路、及び前記下方案内部からのガスを前記排出口に案内する第2案内経路を備えたことを特徴とし、また複数のセル室と、それら複数のセル室からのガスをそれぞれ排気する排気孔とを備え、それら複数の排気孔から排気されたガスを特定のセル室に集める前記排気孔とは異なる第2排気孔をさらに設けるとともに、前記排気孔からのガスを特定のセル室側へ集めるための空間をさらに設けたことを特徴としている。なお、ここで言う特定のセル室の数は、例えばセル室が6個の場合、3個ずつのセル室から2個の特定のセル室に集める構成にするなど、1個でなくてもよい。
上記構成によれば、単数又は複数のセル室から発生したガスは、排気孔を通して案内経路、又は空間及び案内経路内に移動し、第1案内経路と第2案内経路を介して排出口まで移動し、排出口を通して外部に排出される。
そして、前記第1案内経路が上方案内部、水平案内部及び下方案内部から構成され、さらに第2案内経路を備えていることから、排出口の高さ方向のレベルを上蓋の高さ方向のレベルより低くして、端子の近傍にガスを達し難くすることができる。
また、前記蓋体の上面には、下方に凹んだ凹部が形成され、該凹部は、底部を形成する底壁とその底壁の外周縁から上方に立ち上げられた縦壁とを有し、該縦壁よりも内側の底壁に前記上蓋と接合して前記案内経路、又は空間及び案内経路を形成するための環状の突出部を備えるとともに、該突出部の内側の底壁に前記排気孔、又は排気孔及び第2排気孔を形成し、前記突出部と前記縦壁との間に環状の溝部を備え、前記下方案内部によって下方に案内されたガスが前記溝部を迂回して前記排出口へ案内されるように、該第2案内経路が前記溝部を形成する底壁の一部を利用してトンネル状に形成されていることを特徴としている。
上記のように下方案内部によって下方に案内されたガスが溝を迂回して排出口へ案内されるように、第2の案内経路を備えることによって、排出口の高さ方向のレベルを上蓋の高さ方向のレベルより低くすることができる。
さらに、前記排出口が、ガスを排出口の径方向から排出可能となる切欠部を備えたことを特徴としている。
上記のように排出口の径方向からガスの排出可能となる切欠部を備えることによって、排出口に異物が当接して排出口表面が閉じられた場合でも、切欠部を通して第2排気孔からのガスを確実に排出することができる。
前記第1案内経路が上方案内部、水平案内部、及び下方案内部から構成されていることから、排出口の高さ方向のレベルを上蓋の高さ方向のレベルより低くし、排出されたガスを端子の近傍に達し難くすることができる。
図1及び図2に、本発明の鉛蓄電池の蓋体1を示し、図1では、後述する上蓋5を装着した状態を示し、図2では、後述する上蓋5を装着する前の状態を示している。この蓋体1は、合成樹脂によって平面視において長方形状に形成され、複数に仕切られたセル室を備えた電槽(図示せず)の上部開口を覆うものである。前記蓋体1を備えた鉛蓄電池は、特に自動二輪車や自動車などの車両に搭載する場合に適しているが、その他の目的で使用することもできる。尚、図1及び図2において蓋体1の長辺方向を左右方向とし、長辺方向と直交する方向を前後方向とする。
図2に示すように、前記蓋体1は、一方の長辺側(前後方向前端側)に左右一対の端子2,3を長辺方向(左右方向)両端にそれぞれ位置するように備えさせた第1蓋部分1Aと、この第1蓋部分1Aの上面よりも高い上面を有する第2蓋部分1Bとを備えている。そして、前記第2蓋部分1Bの上面に、下方に凹んだ凹部4が形成されている。
前記凹部4は、第2蓋部分1Bの上面のうちの第1蓋部分1A側端から前後方向で半分となる位置よりも少し後側に寄った位置までの広い範囲に渡って形成されている。また、他方の長辺側(前後方向後端側)に凹部4の無いフラット面1Fを備えさせることによって、そのフラット面1Fに型番などが記されたシールなどを貼るスペースとして利用することができるようにしている。このように、蓋体1の上面のフラット面1Fがシールを貼るスペースとして利用できることで、前記シールに種々のデータと照合するための参照符号を記載しておけば、上蓋5の装着前の工程におけるデータ、例えば注液時のデータを前記参照符号に基づいて照合することができる(従来は、特許文献1に基づいて説明すれば、このようなシールは上蓋19の装着後、すなわち注液して上蓋19の装着後に上蓋19の表面に貼っていたため、シールにこのような参照符号を記載していても、前記参照符号に基づいて注液時のデータを照合することができなかった)。図2において左側の端子2が負極端子であり、右側の端子3が正極端子である。
該凹部4は、底部を形成する底壁4Aと、その底壁4Aの外周縁から上方に立ち上げられた縦壁4Bとを有している。また、該凹部4の内側には、該底壁4Aの前記縦壁4Bよりも内側に位置する部分に、上方へ突出する環状の突出部4Cを備えている。この突出部4Cの上面は、縦壁4Bの高さよりも低くなっているが、必ずしもどの位置においても同一高さでなくてもよい。このようにするのは、後述するように、上蓋5の接合部5Cの下端と蓋体1の突出部4Cとを溶融させて一体化させる際に、上蓋5の外周縁5Gが溝部4Mを覆うとともに、上蓋5の上面と蓋体1のフラット面1Fとがほぼ同じ平面上になるようにするためである。
また、図2及び図3に示すように、前記突出部4Cの内側の底壁4Aに、前記複数(図では6個)のセル室からのガスをそれぞれ排気する排気孔4Dを備えている。そして、図1、図2及び図7(a),(b),(c),(d)に示すように、前記複数の排気孔4Dから排気されたガスを特定のセル室側へ集めるための空間を形成するべく、前記突出部4Cの内側を閉じる上蓋5を備えている。前記突出部4Cは、図2の平面視においてほぼ長方形状に構成され、後述する第2排気孔4Fを迂回することができるように、その部分が内側に入り込んだ湾曲部を備えている。また、前記底壁4Aは、前記排気孔4Dに向かうほど下方に位置する傾斜面に形成されており、各排気孔4Dから逸出してきた電解液を該当する各排気孔4D側へ戻すことができる案内面として機能するようにしている。さらに、突出部4Cの相対向位置から内側に延びて隣り合う各排気孔4Dの間に位置する間隙を形成する延出部4E,4Eを備えており、排気孔4Dから排気されたガスのみが突出部4Cの内側を自由に移動し、排気孔4Dから逸出してきた電解液が隣り合う他の排気孔4D側へ移動することを可及的に阻止することができるようにしている。
図2、図3及び図4(c)に示すように、前記凹部4には、電槽から延びる、電力を取り出すための極柱(図示せず)が挿入されて溶接される左右一対の筒状のブッシング6,7が埋設されている。又、前記ブッシング6,7と該ブッシング6,7と水平方向で並置される前記端子2,3の下部側とが導通部(図示せず)によって連結されている。
前記端子2,3とブッシング6,7と導通部とを鉛又は鉛合金にて一体成型することにより端子部を構成し、導通部が蓋体1に埋設された状態になっている。
前記上蓋5は、合成樹脂で形成され、図7(b)に示すように、前記突出部4Cに接合される該突出部4Cと同一の外形状で同一の大きさを有する接合部5C及び該突出部4Cと前記縦壁4Bとの間に形成される環状の溝部4Mを覆う外周縁5Gを備え、前記上蓋5の接合部5Cの下端を溶融状態にした後、凹部4の突出部4Cに合わせることによって、両者が溶融して一体化できるようになっている。前記第2排気孔4Fには、防爆、外部からのガスの逆流防止、及び内圧調整の目的で、多孔性フィルターや弁(図示せず)が備えられている。尚、前記接合部5Cには、前記突出部4Cの5箇所に備えた一対の延出部4E,4Eに対応する部分も備えており、これらも含めて接合部5Cとする。
前記蓋体1及び上蓋5の材料としては、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂が好ましいが、他の合成樹脂であってもよい。尚、前記蓋体1に上蓋5を熱溶着する場合には、両者の材料は同一の場合が好ましい。
前記底壁4Aに形成された前記排気孔4Dとは異なる第2排気孔4Fを、図1の左から4番目の排気孔4Dを設けた底壁4Aに備え、この排気孔4Dを設けたセル室(特定のセル室)に、他のセル室からのガスを当該排気孔4Dを介して集め、該ガスを第2排気孔4Fから外部まで案内する案内経路が前記溝部4Mを迂回させて形成されている。なお、特定のセル室は上記した場所でなくてもよい。すなわち、前記案内経路は、図7(b)に示した、前記上蓋5の下面に下方に突出しかつ環状の接合部5Tとこれに合致するように前記底壁4Aから突出させた図2に示した突出部4Tとが接合されることで形成される第1案内経路9(図5(a)、図6参照)と、該第1案内経路9の一端から前記排出口4Kまでの間の前記溝部4Mを形成する突出部4C、底壁4A及び縦壁4Bを一部利用して形成されるトンネル状の第2案内経路10とから構成されている。
図5(a),(b),(c)及び図6に示すように、前記第1案内経路9が、前記第2排気孔4Fからのガスを上方に移動させる上方案内部9Aと、該上方案内部9Aからのガスを水平方向に移動させる水平案内部9Bと、該水平案内部9Bからのガスを下方に移動させる下方案内部9Cとから形成され、該下方案内部9Cからのガスを前記第2案内経路10に受け渡すようにしている。
前記上方案内部9Aは、第2排気孔4Fからのガスを上方の所定高さまで立ち上げる円筒状の第1上方案内部9aと、この第1上方案内部9aからのガスを更に上方まで案内するべく、第1上方案内部9aよりも大きな直径を有する円筒状の第2上方案内部9bとを備えている。
また、前記水平案内部9Bは、蓋体1の左右幅方向一方側(図2では右側)へガスを移動させる左右方向案内部9cと、左右方向案内部9cの案内方向終端に案内されたガスを蓋体1の厚み方向(前記左右幅方向と直交する前後方向)一方側(図2では下側)へ移動させる前後方向案内部9dとを備えている。
ところで、鉛蓄電池を車に搭載して使用する場合に、第2排気孔4Fからのガスは上方案内部9A、水平案内部9B、下方案内部9C、第2案内経路10を移動して排出口4Kから排出されるが、図5(c)に示すように、排出口4Kの高さ方向のレベルは上蓋5の高さ方向のレベル(水平案内部9Bの高さ方向のレベル)より低くしたことで、排出されたガスを端子の近傍に達し難くすることができる。
前記第2案内経路10は、金型にロッド(孔形成用の棒)を挿入することによって、該縦壁4Bに前記排出口4Kを形成するとともに該縦壁4Bから前記下方案内部9Cの前方側の壁9hまでの間にトンネル状の貫通孔10Aを形成して、構成されている。
第2排気孔4Fから排出されたガスを排出口4Kまで案内する案内経路8を、溝部4Mの下側を迂回させて形成することによって、前述した高さ方向のレベルを定めることができることに加えて、溝部4Mと案内経路8とが繋がることがなく、しかも排出口4Kは案内経路8にのみ繋がっているようにできる。
従って、上蓋5を装着した状態で、図1に示す縦壁4Bの内側面4bと上蓋5の外周面5Nとの間を密閉下にして溝部4M内に加圧エアを加えることによって、案内経路8と溝部4Mを隔離する蓋体1の突出部4Tと上蓋5の接合部5Tとの接合状態、及び前記空間と溝部4Mを隔離する蓋体1の突出部4Cと上蓋5の接合部5Cとの接合状態の不良を加圧エアの圧力の減少の有無で検出することができる。
図6に示すように、前記排出口4Kには、蓋体1を構成する縦壁4Bの表面から突出する環状でドーナツ状の突起4Gと、その突起4Gの周方向の一部に突起4Gから排出されるガスを突起4Gの径方向から排出可能となる3つの切欠き4L,4N,4Pとを備えている。前記3つの切欠きは、前記排出口4Kの中心を通り蓋体1の左右方向両側に形成された左右の切欠き4L,4Pと、排出口4Kの中心を通り蓋体1の下端側に延びるように形成された下方の切欠き4Nとからなっている。従って、塵が溜まり難いように上方へ延びる切欠きを省略しながらも、突起4Gの表面に異物が接している状態においても、3つの切欠き4L,4N,4Pを通してガスの排出を行うことができるようになっている。尚、前記切欠き4L,4N,4Pの数や幅の大きさなどは、自由に変更することができる。なお、前記突起4Gを設けずに縦壁4Bの表面を凹ませて切欠きを設けてもよい。
前記蓋体1及び前記上蓋5の両者の装着時の位置決めを行うべく、蓋体1及び前記上蓋5の一方に被係止部を備え、かつ、他方に該被係止部に係止する係止部を備えている。
図7(a)〜(d)に示すように、前記係止部が、前記上蓋5の下面に下方に突出させ、断面形状円形で内部中空の円筒形状(内部が中実の棒状体でもよい)を有する左右一対の筒体5D,5Eからなっている。
また、図2に示すように、前記被係止部が左右一対の孔11,12からなり、前記左右一対の孔11,12のうちの一方の孔11をその孔11に係止する係止部5Dの水平方向への移動を阻止する大きさに形成し、かつ、他方の孔12を一対の孔11,12の対向方向に長い長孔、つまり長円形に形成している。
従って、前述のように上蓋5の接合部5C,5Tを溶融して蓋体1の突出部4C,4Tに合わせて一体化させる前に、一対の孔11,12に対して一対の係止部5D,5Eが係止して、蓋体1の突出部4C,4Tと上蓋5の接合部5C,5Tとの位置決めが完了し、その状態から蓋体1と上蓋5とを接近移動させることにより、蓋体1の突出部4C,4Tと上蓋の接合部5C,5Tとを確実に接合させることができるようになっている。そして、一方の孔12を長孔に形成することによって、蓋体1と上蓋5とが成型後の収縮率の違いや成型後の温度変化、経時変化等によって位置決めが困難な場合であっても、上蓋5が室温に応じて長手方向に伸縮した場合でも、それを長孔が良好に吸収して係合がスムーズに行われるようになっている。
また、図4(a)〜(d)に示すように、前記端子2,3は、長方形状の天板部2A,3Aと、この天板部2A,3Aの4辺のうちの正面視において右側となる辺以外の3辺から下方へ垂下している前板部2B,3Bと、後板部2C,3Cと、左板部2D,3Dとを備え、天板部2A,3A及び前板部2B,3Bには、ボルト(図示せず)を貫通させるための貫通孔2a,2b及び3a,3bが形成されており、それら貫通孔2a,2b及び3a,3bに貫通させたボルト(図示せず)の先端を端子の内部に入れ込んだナット(図示せず)に螺合させて、ナットを端子にボルトによって固定することができるようになっている。そして、これらボルトとナットの間に、図示していない外部リード線(車載している電装品等に接続可能な線)等を挟み込んで固定するようにしている。
前記実施形態では、排出口4Kまで案内する案内経路8を、トンネル状の貫通孔10Aを形成することで溝部4Mを迂回させて形成したが、第2排気孔4FをU字状の壁部で包囲するとともに該壁部の両端部を縦壁4Bに連ならせることで、溝部4Mを迂回させて案内経路8を形成してもよい。この場合、水平案内部9Bにスロープを設ければ、排出口4Kの高さ方向のレベルを上蓋5の高さ方向のレベルより低くすることができるが、下方案内部9Cは具備せず、水平でない水平案内部9Bを具備していることになる。しかしながら、排出口4Kの高さ方向のレベルを上記のように設定でき、排出されたガスを端子の近傍に達し難くできるという作用効果を奏することから、連続的な水平案内部9Bと下方案内部9Cとを具備しているものと見なすことができる。
また、前記実施形態では、上蓋5の接合部5C,5Tを溶融して蓋体1の突出部4C,4Tに合わせて一体化させるようにしたが、上蓋5の接合部5C,5Tと蓋体1の突出部4C,4Tとを接着剤によって一体化させる構成であってもよい。
さらに、前記実施形態では、水平案内部9Bを、蓋体1の左右幅方向一方側(図2では右側)へガスを移動させる左右方向案内部9cと、左右方向案内部の案内方向終端に案内されたガスを蓋体1の前後方向一方側(図2では下側)へ移動させる前後方向案内部9dとから構成したが、前後方向案内部9dを省略して左右方向案内部9cのみから構成してもよい。尚、図2では、ガスの排出口4Kが縦壁4Bの前方側の面から突出しているが、左右方向案内部9cのみから構成した場合には、縦壁4Bの前方側の面と面一にすることができる。また、左右方向案内部9cを図2では右側へ移動させる構成としたが、左側へ移動させる構成であってもよい。また、図2で示した第2排気孔4Fの位置を前後方向後方側へずらせることによって、水平案内部9Bを省略し、第2排気孔4Fに対して前後方向に沿う前後方向案内部のみから構成することもできる。
また、前記実施形態では、セル室ごとの排気孔4Dから排気されたガスを特定のセル室に集めるための空間と、該空間に集められたガスが第2排気孔4Fを介して外部に導かれる案内経路8とを設けているが、蓋体1の凹部4全体を前記案内経路とすれば、特定の場所から排気させるための第2排気孔4Fを省略して、任意の場所から排気させるようにできる。また、前記実施形態では、排出口4Kを前面に設けているが、第1案内経路、あるいは第2案内経路の方向や長さを考慮すれば、側面や後面に設けることができる。
また、前記実施形態では、複数のセル室を備えた電槽を示したが、1つのセル室を備えた電槽であってもよい。この場合、セル室から案内経路を通して外部に排出するための排気孔を該案内経路に連通する状態で備えさせることになる。
上蓋を装着した蓋体の平面図である。 上蓋を装着する前の蓋体の平面図である。 蓋体の底面図である。 (a)は蓋体の右側面図、(b)は蓋体の正面図、(c)は図2におけるA−A線断面図、(d)は図2におけるA−B線断面図である。 (a)は第2排気孔の周辺を示す平面図、(b)は第2排気孔の縦断面、(c)は案内経路の概略を示す図である。 第2排気孔の周辺を示す斜視図である。 上蓋を示し、(a)はそれの平面図、(b)はそれの底面図、(c)はそれの正面図、(d)は図7(b)におけるC−C線断面図である。
符号の説明
1…蓋体、1A…第1蓋部分,1B…第2蓋部分、1F…フラット面、2,3…端子、2A,3A…天板部、2B,3B…前板部、2C…後板部、2D,3D…左板部、2a,2b,3a,3b…貫通孔、4…凹部、4A…底壁、4B…縦壁、4C,4T…突出部、4D…排気孔、4E…延出部、4F…第2排気孔、4G…突起、4K…排出口、4M…溝部、4T…突出部、4L,4N,4P…切欠き、4b…内側面、5…上蓋、5C,5T…接合部、5D,5E…係止部、5G…外周縁、5N…外周面、6,7…ブッシング、8,9,10…案内経路、9A…上方案内部、9B…水平案内部、9C…下方案内部、9a…第1上方案内部、9b…第2上方案内部、9c…左右方向案内部、9d…前後方向案内部、9h…壁、10A…貫通孔、11,12…孔

Claims (4)

  1. 少なくとも1つのセル室を備えた電槽と、該電槽の上部開口を覆う蓋体と、該蓋体の上方を閉じる上蓋を備え、前記蓋体に前記セル室からのガスを排気する排気孔を備え、該排気孔から排気されたガスを外部に導く案内経路を前記蓋体上に形成するべく、該蓋体の上方を前記上蓋で閉じ、前記案内経路が、前記排気孔から排出されたガスを上方に移動させる上方案内部と、該上方案内部からのガスを水平方向に移動させる水平案内部と、該水平案内部からのガスを下方に移動させる下方案内部とからなる第1案内経路、及び前記下方案内部からのガスを前記排出口に案内する第2案内経路を備えたことを特徴とする鉛蓄電池。
  2. 複数に仕切られたセル室を備えた電槽と、該電槽の上部開口を覆う蓋体と、該蓋体の上方を閉じる上蓋を備え、前記蓋体に前記複数のセル室からのガスをそれぞれ排気する排気孔と、前記排気孔から排気されたガスを特定のセル室に集める前記排気孔とは異なる第2排気孔とを備え、前記排気孔から排気されたガスを特定のセル室側へ集めるための空間と、前記第2排気孔からのガスを外部に導く案内経路とを前記蓋体上に形成するべく、該蓋体の上方を前記上蓋で閉じ、前記案内経路が、前記第2排気孔から排出されたガスを上方に移動させる上方案内部と、該上方案内部からのガスを水平方向に移動させる水平案内部と、該水平案内部からのガスを下方に移動させる下方案内部とからなる第1案内経路、及び前記下方案内部からのガスを前記排出口に案内する第2案内経路を備えたことを特徴とする鉛蓄電池。
  3. 前記蓋体の上面には、下方に凹んだ凹部が形成され、該凹部は、底部を形成する底壁とその底壁の外周縁から上方に立ち上げられた縦壁とを有し、該縦壁よりも内側の底壁に前記上蓋と接合して前記案内経路、又は空間及び案内経路を形成するための環状の突出部を備えるとともに、該突出部の内側の底壁に前記排気孔、又は排気孔及び第2排気孔を形成し、前記突出部と前記縦壁との間に環状の溝部を備え、前記下方案内部によって下方に案内されたガスが前記溝部を迂回して前記排出口へ案内されるように、該第2案内経路が前記溝部を形成する底壁の一部を利用してトンネル状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の鉛蓄電池。
  4. 前記排出口が、ガスを排出口の径方向から排出可能となる切欠部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鉛蓄電池。
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