JP2011123125A - 自動焦点調節装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents

自動焦点調節装置、その制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ウォブリング動作を行っても音や振動が、動画に記録されないようにする。
【解決手段】フォーカスレンズを含む撮像光学系の一部および前記撮像光学系を介して投影される被写体像を光電変換する撮像素子のうち少なくとも何れか一方を光軸方向に往復移動させるウォブリング動作によって合焦状態を判定する自動焦点調節装置であって、前記ウォブリング動作を制御する制御手段と、撮影モードを設定する撮影モード設定手段とを有し、前記制御手段は、前記撮影モード設定手段によって動画撮影モードが設定されている場合、静止画撮影モードが設定されている場合よりも前記ウォブリング動作の移動量を少なくするように制御することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動焦点調節装置、その制御方法およびプログラムに関する。
デジタルカメラ等の撮像装置には、撮像光学系の自動焦点調節(AF)を行うために、いわゆるコントラストAF方式を採用するものがある。コントラストAF方式では、まず撮像素子からの出力信号を用いて生成されたコントラスト情報(焦点評価値)に基づいて、合焦状態を得るためにフォーカスレンズを移動させるべき方向(合焦方向)を判定する。
この際、フォーカスレンズを光軸方向における所定範囲で複数回往復移動させ、コントラスト情報の値が高くなる方向を合焦方向として判定する。そして、判定された合焦方向にフォーカスレンズを移動させて、コントラスト情報の値がピークとなる合焦位置を検出することで、合焦状態を得る。なお、上述した所定範囲での往復移動動作をウォブリング動作ともいう。
このようなコントラストAF方式を静止画や動画の撮影時に用いる撮像装置が知られている。ここで、図7に示すフローチャートを参照して、従来のコントラストAF方式の撮像装置の動作処理について説明する。
図7に示すように、撮像装置は電源スイッチがonされると(ステップS501)、状態を初期化して(ステップS502)、設定されている撮影モードを確認する(ステップS503)。動画撮影モードの場合、撮像装置は撮影スイッチが投入されるまで(ステップS504)、録画をスタンバイし(ステップS505)、撮影スイッチが投入されることにより、録画を開始する(ステップS508)。このとき、撮像装置は測光・測距処理(ステップS506)およびフォーカスレンズ・絞りを駆動(ステップS507)して、合焦をさせながら(ステップS509)、録画する。すなわち、動画撮影モードにおいては本質的に映像の連続性が重視されることから、撮像装置は合焦のためにフォーカスレンズを駆動している間も映像や音声を記録する。
一方、静止画撮影モードの場合、撮像装置は撮影スイッチが投入されるまで(ステップS510)、レリーズをスタンバイし(ステップS511)、撮影スイッチが投入されることにより、レリーズを行う(ステップS515)。このとき、撮像装置は測光・測距処理(ステップS512)およびフォーカスレンズ・絞りを駆動(ステップS513)して、合焦をさせた後(ステップS514)、レリーズする。このように、静止画撮影モードにおいては一瞬の画像取り込みを本質とすることから、非合焦時には露光動作を禁止することが可能である。すなわち、静止画撮影モードでは、撮像装置は合焦動作が完全に終了し、フォーカスレンズを停止してからレリーズするように構成されている。
また、特許文献1に開示されているビデオカメラは、静止画撮影モードと動画撮影モードとを有し、動画撮影モードの場合、ゆっくりフォーカスレンズを合焦位置に移動させることで急激な焦点合わせによる画面の揺動を防止するように構成されている。また、静止画撮影モードの場合、フォーカスレンズの移動幅を合焦位置から遠い位置にいるときは大きく、合焦位置に近いときは小さくなるように制御することで合焦速度を高速にしつつ、高精度な自動合焦を可能にしている。
また、特許文献2で開示されている撮像装置は、合焦方向を判定するためにフォーカスレンズをウォブリング動作させる代わりに、撮像素子を光軸方向にウォブリング動作させている。
特開平7−135596号公報 特開2005−148610号公報
上述した従来のコントラストAF方式の撮像装置では、フォーカスレンズや撮像素子をウォブリング動作させる場合、撮像光学系の絞り値(F値)によって、合焦方向を判定するために必要なウォブリング動作量(以下、移動ストロークという)が異なる。すなわち、絞り値が小さい場合には、撮像光学系の焦点深度が浅いので、移動ストロークが小さくてもコントラスト情報の値の変化が大きく、該値が高くなる合焦方向を明確に判定できる。一方、絞り値が大きい場合には、撮像光学系の焦点深度が深いので、ウォブリング動作における移動ストロークを大きくしなければ、コントラスト情報の値の変化が小さすぎて、合焦方向を明確に判定することができない。
しかしながら、ウォブリング動作における移動ストロークを大きくすると、不快な音や振動が発生しやすくなる恐れがある。ここで、動画撮影モードの場合、一瞬の画像取り込みを本質とする静止画撮影モードと異なり、撮像装置は合焦のためにウォブリング動作を行っている間でも音声や映像を記録し続けている。したがって、撮像装置は不快な音や振動をそのまま映像や音声に記録してしまうおそれがあり、好ましくない。
本発明は上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、動画撮影モードの場合にウォブリング動作を行っても、快適な映像の記録ができるようにすることを目的とする。
本発明に係る自動焦点調節装置は、フォーカスレンズを含む撮像光学系の一部および前記撮像光学系を介して投影される被写体像を光電変換する撮像素子のうち少なくとも何れか一方を光軸方向に往復移動させるウォブリング動作によって合焦状態を判定する自動焦点調節装置であって、前記ウォブリング動作を制御する制御手段と、撮影モードを設定する撮影モード設定手段とを有し、前記制御手段は、前記撮影モード設定手段によって動画撮影モードが設定されている場合、静止画撮影モードが設定されている場合よりも前記ウォブリング動作の移動量を少なくするように制御することを特徴とする。
本発明によれば、動画撮影モードの場合にウォブリング動作を行っても、快適な映像の記録をすることができる。
撮像装置(自動焦点調節装置)の構成を示す図である。 絞り値とAF評価値との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る絞り値とウォブリング動作の移動量の関係を示す図である。 第1の実施形態に係る合焦動作手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る絞り値、記録画素数・クロップ量およびウォブリング動作の移動量の関係を示す図である。 第2の実施形態に係る合焦動作手順を示すフローチャートである。 従来の撮像装置における合焦動作手順を示すフローチャートである。
以下では、図を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。なお、以下の説明は、あくまで本発明の一例であって、この形態に限るものではない。また、以下で説明する実施形態では、撮像素子側がウォブリング動作をして合焦方向を判定する構成であるが、ウォブリング動作するものはフォーカスレンズ側であってよく、光軸上の別の光学部材がウォブリング動作してもよい。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。なお、撮像装置100は、自動で焦点を調節する自動焦点調節装置として機能する。
撮像装置100は、カメラボディ(以下、カメラ1という)と、カメラ1に対して交換可能な、撮像光学系としての撮影レンズ2とを備えている。
撮影レンズ2内には、複数のレンズユニット2a、2bが設けられている。レンズユニットのうちズームレンズ群2aは、変倍を行ない、それらが光軸上を関連付けられて移動することで、撮影レンズ2全体の焦点距離を変化させる。また、レンズユニットのうちフォーカスレンズ2bは、光軸方向に移動可能であり、光軸上を移動することで撮像素子8面上に結像された被写体像を合焦させる。
また、撮影レンズ2は、フォーカスレンズ駆動部3、ズームレンズ駆動部4、絞り部材5、絞り部材駆動部6等を備えている。フォーカスレンズ駆動部3は、後述するCPU23aの指令に基づきフォーカスレンズ2bを光軸方向に移動させるステッピングモータや超音波モータ等のフォーカスレンズ駆動アクチュエータを駆動する。また、フォーカスレンズ駆動部3は、フォーカスレンズ2bの光軸上の位置を検出したり、検出したフォーカスレンズ2bの位置情報をCPU23aにフィードバックしたりする。
ズームレンズ駆動部4は、ズームレンズ群2aを撮影レンズ2の光軸上に沿って移動させたり、ズームレンズ群2aの光軸上の位置を検出したりすることができる。撮影者が手動でズームレンズ群2aを光軸上で移動させた場合、ズームレンズ駆動部4は、ズームレンズ群2aの位置情報をCPU23aに伝える。
絞り部材5は、絞り径を変化させることで、撮像素子8に入射する光束の絞り値を段階的に、あるいは連続的に変化させる。
絞り部材駆動部6は、CPU23aからの指令に基づき絞り部材5を駆動させるステッピングモータ等の絞り部材駆動アクチュエータを駆動する。また、絞り部材駆動部6は、絞り部材5の絞り値を検出したり、絞り部材5の絞り径を変化させた絞り値情報をCPU23aにフィードバックしたりする。
また、カメラ1は、カメラマウント部7、撮像素子8、撮像素子駆動部9、撮像素子固定部10、撮影モード設定部11、レリーズスイッチ12、映像表示部13、測光部14、絞り値選択部15、記録映像条件設定部16を備えている。
カメラマウント部7は、上述した撮影レンズ2を装着させる結合部である。撮像素子8は、撮影レンズ2によって撮像素子8面に結像された被写体像を電気信号に変換する。撮像素子8にはCMOSやCCD等が用いられる。
撮像素子駆動部9は、撮像素子8を光軸方向に駆動させるための撮像素子駆動アクチュエータと撮像素子8の光軸上の位置を検出する撮像素子位置検出部とを有している。この撮像素子駆動部9は、撮像素子8を光軸方向に微小量、往復移動させるウォブリング動作を行う。なお、ウォブリング動作の中心位置は、撮像素子8が撮像素子固定部10によって固定されたときの位置である。また、撮像素子駆動アクチュエータとしては、ボイスコイルモータやステッピングモータのような電磁力を利用したものでも良いし、圧電素子を用いたものでも良い。撮像素子位置検出部としては、フォトセンサを用いたものや、ホール素子のような磁気を利用したセンサを用いたものでも良いし、撮像素子駆動部9の可動部と固定部とに電気的な接点を設け、抵抗値の変化によって位置を判別するものでも良い。
撮像素子固定部10は、CPU23aからの指令に基づき機械的な嵌合によって撮像素子8、あるいは撮像素子8が固定されている部材を固定する。このとき、撮像素子固定部10は、撮像素子8面とカメラマウント部7との光軸上の距離が、衝撃等の外乱によって所定の量より変化しないように固定する。
撮影モード設定部11は、メイン電源/撮影モード切り換えスイッチ群である。撮影者が撮影モード設定部11を操作することで撮像装置100全体の電源のon/offを切り換えたり、静止画撮影モードや動画撮影モード等の撮影モードの設定をしたりすることができる。
レリーズスイッチ12は、撮影者が撮影動作のスタートタイミングを入力するためのものである。レリーズスイッチ12は、第1のストロークだけ押し込まれることでスイッチ1(SW1)がonになり、更に第2のストロークだけ押し込まれることでスイッチ2(SW2)がonになる。
映像表示部13は、後述する撮像信号処理回路21から得られた映像信号を表示する。映像表示部13としては、液晶モニタや有機ELモニタ等が用いられる。
測光部14は、被写体の輝度情報を取得し、取得した輝度情報をCPU23aに伝える。例えばカメラ1の設定がシャッタ速度優先モード等に設定されているとする。この場合、CPU23aは、測光部14からの輝度情報、設定されているISO感度及びシャッタ速度の情報から適正な絞り値を演算し、絞り部材駆動部6を制御して、適正な露光になるよう絞り部材5を駆動する。
絞り値選択部15は、撮影者が操作することで撮影前もしくは撮影中に絞り値を選択・変更することができる。
記録映像条件設定部16では、撮影者が操作することで記録画素数やクロップ量の設定を行うことができる。
また、カメラ1は、撮像信号処理回路21、AF信号処理回路22、システム制御回路23、記録部24等を備えている。
撮像信号処理回路21は、撮像素子8からの電気信号を処理し映像信号にする。
AF信号処理回路22は、映像信号から所定の箇所のコントラスト情報を抽出し、コントラストAFを行なう際に用いるAF評価値を算出する。
記録部24は、撮像信号処理回路21から得られた映像信号を記録する。
システム制御回路23は、コンピュータとしてのCPU23a、メモリ23b、A/Dコンバータ23c等を含んで構成されている。システム制御回路23は、撮影モードを検知したり、必要なブロックに電源を入れたり、フォーカスレンズ2bをフォーカスレンズ駆動部3によって駆動したり、絞り部材5を絞り部材駆動部6によって制御したりする。また、システム制御回路23は、撮像素子8を撮像素子駆動部9によって制御したり、絞り値情報から現在の焦点深度の算出をしたり、カメラ全体の制御あるいは演算を行なう。なお、システム制御回路23は、映像信号やAF評価値、撮影モード設定部11等、カメラ1や撮影レンズ2に配置された各検出部からの情報に基づいて、上述する処理を行う。
更に、システム制御回路23は、AF信号処理回路22で抽出した映像のAF評価値に基づいてコントラストAFを制御する。
メモリ23bには、f1<f2<f3の関係を満たす、絞り値における第1の閾値f1と第2の閾値f2と第3の閾値f3とが予め記憶されている。
ここで第1の閾値f1は、撮像素子駆動部9による撮像素子8のウォブリング動作において、撮像素子8のウォブリング動作を安定的に制御することが可能な最小の移動ストロークS1に応じて設定される。
具体的には、
1≦f×(k×δ)・・・(式1)
なる計算式を満たす絞り値fのうち、最小の絞り値をf1としている。kは経験的に1/4〜3/4が好適である。δは許容錯乱円径であり、電子カメラの場合、撮像素子8の画素ピッチをP0とすれば経験的にP0≦δ≦4×P0の値にするとよい。
第2の閾値f2は、撮像素子駆動部9による撮像素子8のウォブリング動作によってカメラ1に振動や音が発生し、それが映像に記録されうる場合において、撮影者が許容できる最大の振動または音を発生させるときの移動ストロークS2に応じて設定される。
具体的には、
2≧f×(k×δ)・・・(式2)
なる計算式を満たす絞り値fのうち、最大の絞り値をf2としている。
第3の閾値f3は、撮像素子駆動部9による撮像素子8のウォブリング動作において、撮像素子8のウォブリング動作が可能な最大の移動ストロークS3に応じて設定される。
具体的には、
3≧f×(k×δ)・・・(式3)
なる計算式を満たす絞り値fのうち、最大の絞り値をf3としている。
次に、図2を参照して、コントラスト情報の値であるAF評価値の変化について説明する。図2は、AF評価値の変化を模式的に示した図であり、横軸がフォーカスレンズ位置を示し、縦軸がAF評価値を示している。
ここで、CPU23aは、AF評価値がピークとなる合焦位置にフォーカスレンズ2bを移動させるために、フォーカスレンズ2bを至近方向および無限遠方向のうちどちらに移動させるべきか、すなわち合焦方向を判定する。合焦方向はAF評価値が高くなる方向として判定される。本実施形態では、CPU23aが、どちらの方向にフォーカスレンズ2bを移動させるとAF評価値が高くなるかを、撮像素子8をウォブリング動作させたAF評価値の変化から判定する。例えば、撮像素子8のウォブリング動作範囲のうち、フォーカスレンズ2bに遠い側の端から、フォーカスレンズ2bに近い側の端に向かってAF評価値が高くなった場合は、フォーカスレンズ2bを撮像素子8に近づける方向が合焦方向である。
ただし、CPU23aが、同じシーンに対してAF評価値を取得する場合に、撮像素子8のウォブリング動作範囲が同じであっても、撮像光学系の絞り値によってAF評価値の変化の仕方が異なる。例えば、図2に示すウォブリング動作範囲201において、絞り値fが小さい場合、撮像光学系の焦点深度が浅いので、AF評価値の変化202が大きく、合焦方向を明確に判定できる。
一方、図2に示すウォブリング動作範囲201において、絞り値fが大きい場合、撮像光学系の焦点深度が深いので、AF評価値の変化203が小さく、合焦方向を明確に判定することができなくなってくる。この場合、撮像素子8のウォブリング動作範囲、すなわち移動ストローク(移動量)を大きくすることが考えられるが、撮像素子8の移動ストロークを大きくすると振動や音が発生し易い。
一瞬の画像取り込みを目的とする静止画撮影モードの場合、AFが終わってから映像が記録されるので、移動ストロークを大きくしても振動や音が映像に記録されることはない。しかし、動画撮影モードの場合、連続して映像と音声とが記録されるため、移動ストロークを大きくすることで映像にウォブリング動作によるカメラ1の振動や音が記録される可能性がある。
そこで、本実施形態では、静止画撮影モードの場合、絞り値fを第1の閾値f1以上かつ第3の閾値f3以下の範囲で選択できるようにし、動画撮影モードの場合、第1の閾値f1以上かつ第2の閾値f2以下の範囲で選択できるようにしている。つまり、動画撮影モードにおける絞り値の選択範囲は、静止画撮影モードにおける絞り値の選択範囲に対して移動ストロークが小さくなる範囲に限定した絞り値の範囲が設定されている。このように設定することで、撮像素子8がウォブリング動作を行っても、ウォブリング動作による音や振動が映像に記録されないようにすることができる。
この場合、撮影者はメモリ23bに記憶されている各撮影モードに応じた絞り値の選択範囲の中から絞り値選択部15により所望の絞り値を選択することができる。なお、CPU23aが、各撮影モードに応じた絞り値の選択範囲の中から最適な絞り値を選択してもよい。
ここで、図3を例にして、画素ピッチP0=4μmの撮像素子を備え、k=1/4、δ=3×P0に設定されたカメラにおいて、移動ストロークS1、S2、S3がそれぞれ、
1=15μm
2=40μm
3=70μm
であった場合に、絞り値の第1の閾値f1と第2の閾値f2と第3の閾値f3がそれぞれどのような値を取るか示す。
まず、静止画撮影モードの場合、撮像素子8のウォブリング動作が安定制御でき、かつ撮像素子8が移動可能である移動ストロークをとるような絞り値として、f15.6〜f322までの範囲を選択できる。なお、絞り値がf15.6よりも小さい場合、撮像素子8の移動ストロークが微小量すぎて安定制御ができず、絞り値がf322よりも大きい場合、端点に突き当たる等により撮像素子8の移動ができない。
一方、動画撮影モードの場合、移動ストロークに対応する絞り値として、f15.6〜f211まで選択の範囲を狭めることで、映像にウォブリング動作の音や振動が記録される可能性が低減される。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係る撮像装置が行う合焦動作について説明する。なお、図4に示す処理は、CPU23aがメモリ23bに格納されたプログラムを実行することにより実現する。
まず、ステップS301では、CPU23aは、撮影者による撮影モード設定部11の操作に応じて、メイン電源をonに設定する。また、撮像信号処理回路21は、CPU23aの指令の下、撮像素子8から出力された被写体像の電気信号を映像信号に変換する。映像表示部13は、変換された映像信号を表示することにより、撮影者が被写体像の映像を映像表示部13により確認することができる。
ステップS302では、CPU23aは、撮影モードを検知する。具体的には、CPU23aは、静止画撮影モードであるか動画撮影モードであるかを確認する。なお、CPU23aは、撮影者による撮影モード設定部11の操作に応じて、撮影モードを設定している。この処理は、撮影モード設定手段により処理の一例に対応する。撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合、ステップS303に処理を進め、動画撮影モードに設定されている場合、ステップS316に処理を進める。
ここでは、まず、撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合について説明する。
ステップS303では、CPU23aは、メモリ23bに記憶されている静止画撮影モード時の絞り値選択範囲を参照し、その範囲に収まる絞り値fを映像表示部13に撮影者に対して選択可能に表示する。例えば、図3の絞り値と移動ストロークとの対応を示す例では、CPU23aは、f15.6以上であり、かつf322以下の絞り値を選択可能な絞り値の範囲として表示する。この処理は、絞り値選択手段による処理の一例に対応する。
続いて、CPU23aは、撮影者が絞り値選択部15により選択した絞り値情報を取得して、絞り値がf1以上であり、かつf3以下であるか否かを判定する。条件を満たしている場合、ステップS305に処理を進め、条件を満たしていない場合、ステップS304に処理を進める。このように、静止画撮影モード時の絞り値選択範囲(f1≦f≦f3)に収まる絞り値を選択できるようにすることで、撮影者は撮影の意図に合った絞り値を選択することができる。
なお、ステップS303では、CPU23aが、既に絞り値選択部15によって選択されている絞り値情報を取得し、絞り値がメモリ23bに記憶されている静止画撮影モード時の絞り値選択範囲に含まれているか否かを判断してもよい。そして、絞り値が絞り値選択範囲に含まれている場合、ステップS305に処理を進め、絞り値が絞り値選択範囲に含まれていない場合、ステップS304に処理を進めるようにしてもよい。
ステップS304では、CPU23aは、絞り値選択部15によって選択された絞り値に最も近く、静止画撮影モード時の絞り値選択範囲内の絞り値f´を選択し直す。その後、ステップS303に処理を戻す。
なお、ステップS304では、CPU23aが、メモリ23bに記憶されている静止画撮影モード時の絞り値選択範囲に収まる絞り値fを再度、映像表示部13に撮影者に対して選択可能に表示してもよい。
ステップS305では、CPU23aは、測光部14から被写体の輝度情報を取得して、輝度情報や設定された撮影条件に基づいて、作動信号を各ブロックに出力する。また、CPU23aは、撮影者によるレリーズスイッチ12の第1ストロークの押し込みにより、スイッチ1がonになったか否かを判断する。スイッチ1がonになった場合、ステップS307に処理を進める。スイッチ1がonにならない場合、ステップS306において、CPU23aは、スイッチ1がonになるのを待機する。
ステップS307では、CPU23aは、合焦動作を開始する。具体的には、CPU23aは、作動信号によって撮像素子固定部10を駆動させ、撮像素子固定部10によって固定されていた撮像素子8を解除させる。次いで、CPU23aは、作動信号によって撮像素子駆動部9を駆動させ、ウォブリング動作を行う。この処理は、制御手段による処理の一例に対応する。このとき、ステップS303において選択された絞り値fが、撮像素子8の移動可能な移動ストロークに対応している。したがって、撮像素子8がウォブリング動作時に端点に突き当たるようなことなく、ウォブリング動作が微小量のために安定制御ができないということがない。
ステップS308では、CPU23aは、ウォブリング動作中にAF信号処理回路22から出力されるAF評価値を撮像素子8の各位置と対応させながらメモリ23bに記憶させて、比較を行い、合焦方向を判定する。具体的には、CPU23aは、撮像素子8の各位置におけるAF評価値に基づいて、AF評価値が高くなる方向が合焦方向であると判定する。
ステップS309では、CPU23aは、作動信号によってフォーカスレンズ駆動部3を駆動して、ステップS308で判定した合焦方向にフォーカスレンズ2bを駆動させる。
ステップS310では、CPU23aは、撮像素子8のウォブリング動作によって、合焦状態か否かを判断する。合焦している場合、ステップS311に処理を進め、合焦していない場合、ステップS308に処理を戻す。
ステップS311では、CPU23aは、合焦しているときのAF評価値をメモリ23bに記憶する。
ステップS312では、CPU23aは、撮像素子8のウォブリング動作およびフォーカスレンズ2bを停止させると共に、作動信号によって撮像素子固定部10に撮像素子8を固定させる。
ステップS313では、CPU23aは、AF評価値の変動を監視し、AF評価値の変化等の情報により、撮像素子8のウォブリング動作を再起動させるか否かを判断する。再起動させると判断した場合、ステップS307に処理を進め、再び撮像素子8のウォブリング動作を行う。再起動させないと判断した場合、ステップS314に処理を進める。
ステップS314では、CPU23aは、撮影者によるレリーズスイッチ12の第2ストロークの押し込みにより、スイッチ2がonになったか否かを判断する。スイッチ2がonになった場合、ステップS315に処理を進める。スイッチ2がonにならない場合、ステップS313に処理を戻す。
ステップS315では、CPU23aは、映像信号を記録部24により記録させる。
次に、ステップS302において、撮影モードが静止画撮影モードに設定されている場合について説明する。撮影モードが動画撮影モードの場合、ステップS316に処理を進める。
ステップS316では、CPU23aは、メモリ23bに記憶されている動画撮影モード時の絞り値選択範囲を参照し、その範囲に収まる絞り値fを映像表示部13に撮影者に対して選択可能に表示する。例えば、図3の絞り値と移動ストロークとの対応を示す例では、CPU23aは、静止画撮影モード時の絞り値選択範囲より狭い、f15.6以上であり、かつf211以下の絞り値を選択可能な絞り値の範囲として表示する。この処理は、絞り値選択手段による処理の一例に対応する。
続いて、CPU23aは、撮影者が絞り値選択部15により選択した絞り値情報を取得して、絞り値がf1以上であり、かつf2以下であるか否かを判定する。条件を満たしている場合、ステップS318に処理を進め、条件を満たしていない場合、ステップS317に処理を進める。このように、動画撮影モード時の絞り値選択範囲(f1≦f≦f2)に収まる絞り値を選択できるようにすることで、撮影者は撮影の意図に合った絞り値を選択することができる。
なお、ステップS316では、CPU23aが、既に絞り値選択部15によって選択されている絞り値情報を取得し、絞り値がメモリ23bに記憶されている動画撮影モード時の絞り値選択範囲に含まれているか否かを判断してもよい。そして、絞り値が絞り値選択範囲に含まれている場合、ステップS318に処理を進め、絞り値が絞り値選択範囲に含まれていない場合、ステップS317に処理を進めるようにしてもよい。
ステップS317では、CPU23aは、絞り値選択部15によって選択された絞り値に最も近く、動画撮影モード時の絞り値選択範囲内の絞り値f´を選択し直す。その後、ステップS316に処理を戻す。
なお、ステップS317では、CPU23aが、メモリ23bに記憶されている動画撮影モード時の絞り値選択範囲に収まる絞り値fを再度、映像表示部13に撮影者に対して選択可能に表示してもよい。
ステップS318では、CPU23aは、撮影者によるレリーズスイッチ12の第2ストロークの押し込みにより、スイッチ2がonになったか否かを判断する。スイッチ2がonになった場合、ステップS320に処理を進める。スイッチ2がonにならない場合、ステップS319において、CPU23aは、スイッチ2がonになるのを待機する。
ステップS320では、CPU23aは、合焦動作を開始し、映像信号を記録部24により記録させる。
ステップS321では、CPU23aは、作動信号によって撮像素子固定部10を駆動させ、撮像素子固定部10によって固定されていた撮像素子8を解除させる。次いで、CPU23aは、作動信号によって撮像素子駆動部9を駆動させ、ウォブリング動作を行う。この処理は、制御手段による処理の一例に対応する。このとき、ステップS316において選択された絞り値fが、撮像素子8が移動したときに振動や音が映像に記録されない移動ストロークに対応している。したがって、ウォブリング動作時において、撮像素子8の振動や音が映像に記録されることがない。
ステップS322では、CPU23aは、ウォブリング動作中にAF信号処理回路22から出力されるAF評価値を撮像素子8の各位置と対応させながらメモリ23bに記憶させ、比較を行い、合焦方向を判定する。具体的には、CPU23aは、撮像素子8の各位置におけるAF評価値に基づいて、AF評価値が高くなる方向が合焦方向であると判定する。
ステップS323では、CPU23aは、作動信号によってフォーカスレンズ駆動部3を駆動して、ステップS322で判定した合焦方向にフォーカスレンズ2bを駆動させる。
ステップS324では、CPU23aは、撮像素子8のウォブリング動作によって、合焦状態か否かを判断する。合焦している場合、ステップS325に処理を進め、合焦していない場合、ステップS322に処理を戻す。
ステップS325では、CPU23aは、合焦しているときのAF評価値をメモリ23bに記憶する。
ステップS326では、CPU23aは、撮像素子8のウォブリング動作およびフォーカスレンズ2bを停止させると共に、作動信号によって撮像素子固定部10に撮像素子8を固定させる。
ステップS327では、CPU23aは、AF評価値の変動を監視し、AF評価値の変化等の情報により、撮像素子8のウォブリング動作を再起動させるか否かを判断する。再起動させると判断した場合、ステップS321に処理を進め、再び撮像素子8のウォブリング動作を開始する。再起動させないと判断した場合、ステップS328に処理を進める。
ステップS328では、CPU23aは、再び撮影者によるレリーズスイッチ12の第2ストロークの押し込みにより、スイッチ2がonになったか否かを判断する。スイッチ2がonになった場合、ステップS329に処理を進める。スイッチ2がonにならない場合、ステップS327に処理を戻し、映像の記録を継続する。
ステップS329では、CPU23aは、記録部24に映像信号の記録を停止させる。
このように本実施形態によれば、静止画撮影モードの場合、撮影者の意図を制限することなく絞り値を選択できる。一方、動画撮影モードの場合、移動ストロークを静止画撮影モードよりも小さい範囲に抑えるために、撮影者の選択できる絞り値を制限することで、映像にウォブリング動作による振動や音が記録される可能性を低減させることが可能である。
すなわち、撮影モードに応じて絞り値の選択範囲を変化させ、動画撮影モードの場合には選択できる絞り値の範囲を静止画撮影モードの場合よりも狭める。このようにすることで、静止画撮影モードの場合には撮影者が絞り値を自由に選択できるようにし、動画撮影モードの場合にはウォブリング動作による音や振動が記録される可能性の高い絞り値を選択範囲から除外させる。したがって、動画撮影モードの場合には、音や振動が動画に記録される可能性を低減させることが可能になる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る撮像装置について説明する。なお、本実施形態に係る撮像装置の構成は第1の実施形態と同様であり、その説明は省略する。以下では、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態に係る撮像装置100のメモリ23bには、第1の実施形態と同様に、f1<f2<f3の関係を満たす、絞り値における第1の閾値f1と第2の閾値f2と第3の閾値f3とが予め記憶されている。第1の閾値f1と第2の閾値f2と第3の閾値f3とは、第1の実施形態と同じ計算式である(式1)、(式2)、(式3)によって算出される。
静止画撮影モードの場合、撮影者は第1の閾値f1以上、かつ第3の閾値f3以下の範囲で絞り値fを選択できるようになっている。また、動画撮影モードの場合、撮影者は、第1の閾値f1以上、かつ第2の閾値f2以下の範囲で絞り値fを選択できるようになっている。
ここで、本実施形態では、許容錯乱円径δは記録映像の画素ピッチをPとして、P≦δ≦4×Pの値をとるように設定される。ここで記録映像の画素ピッチPは、撮像素子8の画素ピッチP0と撮像素子8の持つ画素数をX0とし、実際に映像を記録するときの記録画素数をX、そのときの画面のクロップ量をCとしたときに、
P=P0×√(C×X0/X)・・・(式4)
なる計算式から算出する。
クロップ量とは、撮像素子8表面上に投影された被写体像を光電変換する際に、被写体像が投影されている側の撮像素子8の撮像面積(表面積)に対して、実際に記録される映像が映っている面積の割合をいう。つまり撮像素子8の一部分を用いて映像を記録したい場合には、このクロップ量を撮影者が記録映像条件設定部16により設定する。例えば、撮像素子8の表面のうち、縦1/2、横1/2の領域を使用して映像を記録したい場合、記録される映像の面積は、撮像素子8全面を用いて撮影した場合の1/4になる。すなわちクロップ量が1/4である。
(式4)から、記録画素数がX0、クロップ量Cが1/1である場合に比べ、許容錯乱円径δも√(C×X0/X)倍される。移動ストロークS1、S2、S3はカメラ固有の値で不変である。つまり、上述した(式1)、(式2)、(式3)を満たす第1の閾値f1と第2の閾値f2と第3の閾値f3は、記録画素数がX0、クロップ量Cが1/1である場合のそれぞれの元の値に比べ、1/√(C×X0/X)倍、すなわち√(X/(X0×C))倍される。
例えば、記録画素数Xが撮像素子8の画素数X0であり、クロップ量も1/1(すなわち撮像素子8の全面を使用しての撮影)の場合、記録画素数の画素ピッチPは撮像素子8の画素数P0のままである。これに対し、記録画素数Xが撮像素子8の画素数X0の1/16で、クロップ量も1/4である場合は、記録映像の画素ピッチPはP0×2として算出される。それに伴い、許容錯乱円径も2倍となるため、第1の閾値f1と第2の閾値f2と第3の閾値f3とは、記録画素数Xが撮像素子8の画素数X0であり、クロップ量も1/1(すなわち撮像素子8の全面を使用しての撮影)の場合に比べ、それぞれ1/2倍の値をとる。
したがって、例えば、記録画素数Xが撮像素子8の画素数X0であり、クロップ量Cが1/1である場合において、選択できる絞り値f0の範囲がf1≦f0≦f2であったとき、記録画素数がXおよびクロップ量Cの場合には、選択できる絞り値fは、
1×√(X/(X0×C))≦f≦f2×√(X/(X0×C))になる。
同様に、記録画素数Xが撮像素子8の画素数X0であり、クロップ量Cが1/1である場合において、選択できる絞り値f0の範囲がf1≦f0≦f3であったとき、記録画素数がXおよびクロップ量Cの場合には、選択できる絞り値fは、
1×√(X/(X0×C))≦f≦f3×√(X/(X0×C))になる。
このように、記録画素数とクロップ量に応じて記録映像の画素ピッチPが変化し、それに応じて許容錯乱円径δが変化するため、移動ストロークS1、S2、S3が不変でも第1の閾値f1と第2の閾値f2と第3の閾値f3とが変動する。
図5を例にして、画素ピッチP0=4μm、3200万画素の撮像素子を備え、k=1/4、δ=3×Pと設定されたカメラにおいて、移動ストロークS1、S2、S3がそれぞれ、
1=15μm
2=40μm
3=70μm
であった場合に、各記録画素数・各クロップ量に応じて、絞り値の第1の閾値f1と第2の閾値f2と第3の閾値f3とがそれぞれどのような値を取るか示す。
記録画素数が3200万画素の場合(つまり画素数を落とさずに記録した場合)、撮像素子全面を使用して撮影を行なうのでクロップ量は1/1であり、その際、絞り値の第1の閾値f1と第2の閾値f2と第3の閾値f3はそれぞれ、
1=5.6
2=11
3=22
となる。
一方、記録画素数が200万画素(すなわち記録画素数が撮像素子の画素数の1/16)であり、クロップ量が1/4である場合は、
1=2.8
2=5.6
3=11
となり、2段分開放側の絞り値を使用して撮影をすることができる。
このように、同じ移動ストロークでウォブリング動作をさせつつも、絞り値の選択範囲自体が変動可能なため、撮影者にとっての選択の自由度を拡大することができる。
次に、図6を参照して、本実施形態に係る撮像装置が行う合焦動作について説明する。図6は、本実施形態に係る合焦動作を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートにステップS401の処理が追加されている。ここでは、図4に示すフローチャートと異なる処理を中心に説明し、同一の処理については同一ステップ番号を付してその説明を省略する。
ステップS401では、CPU23aは、撮影者により記録映像条件設定部16で設定された記録画素数とクロップ量との情報を取得する。この処理は、取得手段による処理の一例に対応する。
その後、ステップS303では、CPU23aは、メモリ23bに記憶されている静止画撮影モード時の絞り値選択範囲を参照し、その範囲に収まる絞り値fを映像表示部13に撮影者に対して選択可能に表示する。例えば、ステップS401において、CPU23aが、記録画素数として200万画素を取得し、クロップ量として1/4を取得したとする。この場合、CPU23aは、図5に示す記録画素数200万画素、クロップ量1/4の絞り値と移動ストロークとの対応を参照して、絞り値がf12.8以上であり、かつf311以下の絞り値を選択可能な絞り値の範囲として表示する。なお、第1の実施形態と同様、既に絞り値選択部15によって選択されている絞り値情報を取得し、絞り値選択範囲(f1≦f≦f3)であるか否かを判断してもよい。
一方、ステップS316では、CPU23aは、メモリ23bに記憶されている動画撮影モード時の絞り値選択範囲を参照し、その範囲に収まる絞り値fを映像表示部13に撮影者に対して選択可能に表示する。例えば、ステップS401において、CPU23aが、記録画素数として200万画素を取得し、クロップ量として1/4を取得したとする。この場合、CPU23aは、図5に示す記録画素数200万画素、クロップ量1/4の絞り値と移動ストロークとの対応を参照して、絞り値がf12.8以上であり、かつf25.6以下の絞り値を選択可能な絞り値の範囲として表示する。なお、第1の実施形態と同様、既に絞り値選択部15によって選択されている絞り値情報を取得し、絞り値選択範囲(f1≦f≦f2)であるか否かを判断してもよい。
このように、本実施形態によれば、記録画素数とクロップ量とに基づいて、絞り値撮影者が選択できる絞り値の範囲を拡大することが可能である。
なお、上述した第1の実施形態および第2の実施形態では、撮像素子8にウォブリング動作させる場合についてのみ説明したが、この場合に限られない。すなわち、フォーカスレンズ2aを含む撮像光学系の一部および撮像素子8のうち少なくとも何れか一方を光軸方向に往復移動させてウォブリング動作させても、上述した同様の効果を奏することができる。
100:撮像装置(自動焦点調節装置) 2:撮影レンズ 2a:ズ−ムレンズ群
2b:フォーカスレンズ 3:フォーカスレンズ駆動部 4:ズームレンズ駆動部
5:絞り部材 6:絞り部材駆動部 8:撮像素子 9:撮像素子駆動部
10:撮像素子固定部 11: 撮影モード設定部
12:レリーズスイッチ 13:映像表示部 14:測光部 15:絞り値選択部
16:記録映像条件設定部 21:撮像信号処理回路 22:AF信号処理回路
23:システム制御回路 23a:CPU 23b:メモリ 24:記録部

Claims (8)

  1. フォーカスレンズを含む撮像光学系の一部および前記撮像光学系を介して投影される被写体像を光電変換する撮像素子のうち少なくとも何れか一方を光軸方向に往復移動させるウォブリング動作によって合焦状態を判定する自動焦点調節装置であって、
    前記ウォブリング動作を制御する制御手段と、
    撮影モードを設定する撮影モード設定手段とを有し、
    前記制御手段は、前記撮影モード設定手段によって動画撮影モードが設定されている場合、静止画撮影モードが設定されている場合よりも前記ウォブリング動作の移動量を少なくするように制御することを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 絞り値を選択する絞り値選択手段を更に有し、
    前記絞り値選択手段は、前記撮影モード設定手段によって動画撮影モードが設定されている場合、静止画撮影モードが設定されている場合よりも選択できる絞り値の範囲を狭くし、
    前記制御手段は、前記絞り値選択手段により選択された絞り値に対応した前記ウォブリング動作の移動量に基づいて、前記ウォブリング動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  3. 前記絞り値選択手段は、前記撮影モード設定手段によって動画撮影モードが設定されている場合、静止画撮影モードが設定されている場合よりも選択できる範囲を狭くした絞り値を、撮影者によって選択可能にしたことを特徴とする請求項2に記載の自動焦点調節装置。
  4. 前記絞り値選択手段は、前記撮影モード設定手段により動画撮影モードが設定されている場合、映像に前記ウォブリング動作による振動または音が記録されないウォブリング動作の移動量の範囲に対応した絞り値の範囲を、選択できる絞り値の範囲にすることを特徴とする請求項2または3に記載の自動焦点調節装置。
  5. 記録する映像の記録画素数と前記撮像素子の撮像面積に対して記録する映像の面積の割合を示すクロップ量とを取得する取得手段を更に有し、
    前記絞り値選択手段は、前記取得手段により取得された記録画素数およびクロップ量に基づいて、選択できる絞り値の範囲を設定することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の自動焦点調節装置。
  6. 撮像素子の記録画素数をX0とし、実際に記録する記録画素数をXとし、クロップ量をCとしたとき、
    記録画素数XがX0であり、クロップ量Cが1/1である場合において、
    選択できる絞り値f0の範囲がf1≦f0≦f2であるとき、
    前記絞り値選択手段は、前記取得手段により取得された記録画素数Xおよびクロップ量Cに基づいて、前記選択できる絞り値fを
    1×√(X/(X0×C))≦f≦f2×√(X/(X0×C))
    の範囲に設定することを特徴とする請求項5に記載の自動焦点調節装置。
  7. フォーカスレンズを含む撮像光学系の一部および前記撮像光学系を介して投影される被写体像を光電変換する撮像素子のうち少なくとも何れか一方を光軸方向に往復移動させるウォブリング動作によって合焦状態を判定する自動焦点調節装置の制御方法であって、
    前記ウォブリング動作を制御する制御ステップと、
    撮影モードを設定する撮影モード設定ステップとを有し、
    前記制御ステップでは、前記撮影モード設定ステップによって動画撮影モードが設定されている場合、静止画撮影モードが設定されている場合よりも前記ウォブリング動作の移動量を少なくするように制御することを特徴とする自動焦点調節装置の制御方法。
  8. フォーカスレンズを含む撮像光学系の一部および前記撮像光学系を介して投影される被写体像を光電変換する撮像素子のうち少なくとも何れか一方を光軸方向に往復移動させるウォブリング動作によって合焦状態を判定する自動焦点調節装置を制御するためのプログラムであって、
    撮影モードを設定する撮影モード設定ステップと、
    前記撮影モード設定ステップによって動画撮影モードが設定されている場合、静止画撮影モードが設定されている場合よりも前記ウォブリング動作の移動量を少なくするように制御する制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013186313A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Nikon Corp 焦点調節装置,カメラボディ
JP2016082580A (ja) * 2014-10-09 2016-05-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置
JP2018151659A (ja) * 2018-05-17 2018-09-27 株式会社ニコン 焦点検出装置および撮像装置

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