JP2011122325A - プレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法 - Google Patents

プレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法 Download PDF

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Nobuyuki Maeda
信之 前田
Hiroshi Tokuda
浩 徳田
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Abstract

【課題】容易にプレキャストコンクリート梁を接合することができ、工期短縮、コストの削減を可能にするとともに、施工品質を容易に確保することを可能にするプレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法を提供する。
【解決手段】各PCa梁6、7を、接合端面6a、7a側に、上面6b、7bから下面6c、7cに向けて凹み、材軸方向O1に延びて接合端面6a、7aに開口する溝部8、9を備えて形成する。そして、一対のPCa梁6、7を互いの接合端面6a、7aが対向するように設置し、両溝部8、9に挿入して鉄骨13を配設し、少なくとも溝部8、9に充填して鉄骨13を埋設するように、コンクリートCを一対のPCa梁6、7上に打設し、鉄骨13とコンクリートCを介して一対のPCa梁6、7を接合する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法に関する。
従来、工期の短縮や、安全性の向上、品質の向上、ひいてはコスト削減などの多くの利点を有することから、コンクリート系建築物の梁や柱を予め工場などで製作したプレキャストコンクリート(PCa)造とし、これらを現場で組み立てて建築物を構築することが行なわれている。
そして、このようなPCa柱1やPCa梁2、3を組み立てて建築物を構築する際には、例えば図12に示すように、二つのPCa梁2、3をそれぞれ、梁スパンの中央部5で間隔をあけ、且つ接合端面2a、3a同士が対向するようにPCa柱1に設置するとともに、両PCa梁2、3の間に現場打ちコンクリートCを打設(グラウトを注入)し、このコンクリートC(グラウト)によって両PCa梁2、3を接合して一体化することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、このとき、接合端面2a、3aから主筋2b、3bを材軸方向O1外側に突出(延出)させて各PCa梁2、3を形成しておく。そして、PCa柱1に各PCa梁2、3を設置した段階で、両PCa梁2、3の接合端面2a、3aから突出する主筋2b、3b同士をネジ式、スリーブ式などの機械式継手で接合したり、突出する互いの主筋2b、3bを重ね合わせて(あるいは主筋2b、3bに対して梁の断面方向内側に添え筋4を配筋して)溶接し、重ね継手で主筋2b、3b同士を接合する手法が多用されている。
特開2002−322734号公報
しかしながら、両PCa梁2、3の主筋2b、3b同士を機械式継手によって接合する場合には、機械式継手が高価であるため、施工費が高くなり、また、両PCa梁2、3をPCa柱1に設置した段階で主筋2b、3b同士がずれていると接合できなくなるため、高精度でPCa梁2、3をPCa柱1に設置することが要求されるなど、主筋2b、3b同士の位置合わせに多大な労力を要し、工期が長期化するという問題があった。さらに、主筋2b、3bの挿入長が十分に確保されているか、コンクリート打設(グラウト注入)が確実に行われているか、機械式継手(ネジ)が適切に締められているか、溶接の性能が十分に確保されているかなど、施工品質を確保する上で多くの管理項目が必要であった。
本発明は、上記事情に鑑み、容易にプレキャストコンクリート梁を接合することができ、工期短縮、コストの削減を可能にするとともに、施工品質を容易に確保することを可能にするプレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明のプレキャストコンクリート梁の接合構造は、互いの接合端面が対向するように設けた一対のプレキャストコンクリート梁を接合するプレキャストコンクリート梁の接合構造であって、各プレキャストコンクリート梁は、前記接合端面側に、上面から下面に向けて凹み、材軸方向に延びて前記接合端面に開口する溝部を備えて形成され、前記一対のプレキャストコンクリート梁を互いの前記接合端面が対向するように設置した状態で、鉄骨が、一端側を一方のプレキャストコンクリート梁の前記溝部に、他端側を他方のプレキャストコンクリート梁の前記溝部にそれぞれ挿入して配設され、少なくとも前記溝部に充填して前記鉄骨を埋設するように、コンクリートが前記一対のプレキャストコンクリート梁上に打設され、前記鉄骨と前記コンクリートを介して前記一対のプレキャストコンクリート梁が接合されていることを特徴とする。
また、本発明のプレキャストコンクリート梁の接合構造は、互いの接合端面が対向するように設けた一対のプレキャストコンクリート梁を接合するプレキャストコンクリート梁の接合構造であって、一方のプレキャストコンクリート梁は、前記接合端面側に、上面から下面に向けて凹み、材軸方向に延びて前記接合端面に開口する溝部を備えて形成され、他方のプレキャストコンクリート梁は、一端側が該他方のプレキャストコンクリート梁の内部に固設され、他端側が前記接合端面から材軸方向外側に延出された鉄骨を備えて形成され、前記一対のプレキャストコンクリート梁を互いの前記接合端面が対向するように設置した状態で、前記溝部に前記鉄骨の他端側が挿入して配設され、少なくとも前記溝部に充填して前記鉄骨を埋設するように、コンクリートが前記プレキャストコンクリート梁上に打設され、前記鉄骨と前記コンクリートを介して前記一対のプレキャストコンクリート梁が接合されていることを特徴とする。
本発明のプレキャストコンクリート梁の接合方法は、互いの接合端面が対向するように設けた一対のプレキャストコンクリート梁を接合する方法であって、各プレキャストコンクリート梁は、前記接合端面側に、上面から下面に向けて凹み、材軸方向に延びて前記接合端面に開口する溝部を備えて形成されており、前記一対のプレキャストコンクリート梁を互いの前記接合端面が対向するように設置するプレキャストコンクリート梁設置工程と、一端側を一方のプレキャストコンクリート梁の前記溝部に、他端側を他方のプレキャストコンクリート梁の前記溝部にそれぞれ挿入して鉄骨を配設する鉄骨設置工程と、少なくとも前記溝部に充填して前記鉄骨を埋設するように、コンクリートを前記一対のプレキャストコンクリート梁上に打設するコンクリート打設工程とを備え、前記鉄骨と前記コンクリートを介して前記一対のプレキャストコンクリート梁を接合することを特徴とする。
また、本発明のプレキャストコンクリート梁の接合方法は、互いの接合端面が対向するように設けた一対のプレキャストコンクリート梁を接合する方法であって、一方のプレキャストコンクリート梁は、前記接合端面側に、上面から下面に向けて凹み、材軸方向に延びて前記接合端面に開口する溝部を備えて形成され、他方のプレキャストコンクリート梁は、一端側が該他方のプレキャストコンクリート梁の内部に固設され、他端側が前記接合端面から材軸方向外側に延出された鉄骨を備えて形成されており、前記鉄骨を前記溝部に挿入しつつ、前記一対のプレキャストコンクリート梁を互いの前記接合端面が対向するように設置するプレキャストコンクリート梁・鉄骨設置工程と、少なくとも前記溝部に充填して前記鉄骨を埋設するように、コンクリートを前記一対のプレキャストコンクリート梁上に打設するコンクリート打設工程とを備え、前記鉄骨と前記コンクリートを介して前記一対のプレキャストコンクリート梁を接合することを特徴とする。
これらの発明においては、一対のプレキャストコンクリート梁を所定位置に設置し、溝部にH形鋼などの鉄骨を挿入配置し、さらに鉄骨を埋設するようにコンクリートを打設することによって、鉄骨とコンクリートを介して一対のプレキャストコンクリート梁を接合することが可能になる。すなわち、従来のように高価な機械式継手や溶接を伴う重ね継手を用いることなく、一対のプレキャストコンクリート梁を接合することが可能になる。
本発明のプレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法によれば、従来のように高価な機械式継手や溶接を伴う重ね継手を用いることなく、一対のプレキャストコンクリート梁を接合することが可能になる。このため、容易に一対のプレキャストコンクリート梁を接合することができ、施工費を削減することが可能になるとともに、従来のように高精度でプレキャストコンクリート梁を設置する必要がなく、工期を短縮することが可能になる。また、主筋の挿入長が十分に確保されているか、コンクリート打設(グラウト注入)が確実に行われているか、機械式継手(ネジ)が適切に締められているか、溶接の性能が十分に確保されているかなど、従来のように多くの管理項目を設定して管理することを不要にし、容易に施工品質を確保することが可能になる。
本発明の第1及び第2実施形態に係るプレキャストコンクリート梁(接合構造)を示す図である。 図1のX1−X1線矢視図であり、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す縦断面図である。 図1のX2−X2線矢視図であり、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す横断面図である。 図1のX3−X3線矢視図であり、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す横断面図である。 図1のX4−X4線矢視図であり、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す横断面図である。 図1のX5−X5線矢視図であり、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す横断面図である。 図1のX1−X1線矢視図であり、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す縦断面図である。 図1のX2−X2線矢視図であり、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す横断面図である。 図1のX3−X3線矢視図であり、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す横断面図である。 図1のX4−X4線矢視図であり、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す横断面図である。 図1のX5−X5線矢視図であり、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す横断面図である。 従来のプレキャストコンクリート梁の接合構造を示す図である。
以下、図1から図6を参照し、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法について説明する。
本実施形態のPCa梁(プレキャストコンクリート梁)の接合構造Aは、図1に示すように、所定位置に設置した一対のPCa柱(プレキャストコンクリート柱)1に、梁スパンの中央部で互いの接合端面6a、7aが対向するように設けた二つのPCa梁6、7を接合するための構造である。
そして、図2から図6に示すように、本実施形態のPCa梁6、7は、ハーフPCa梁とされ、接合端面6a、7a側に(梁スパンの中央部側)に、上面6b、7bから下面6c、7cに向けて凹み、材軸方向O1に延びて接合端面6a、7aに開口する溝部8、9を備えて形成されている。また、各PCa梁6、7は、下部主筋10と、せん断補強筋11、11aとを埋設して形成されている。このとき、せん断補強筋11、11aは、上端側を上面6b、7bから上方に露出させた状態で埋設され、下部主筋10と、PCa梁6、7の上方に配筋される上部主筋12とを囲繞するように配設(形成)されている。
また、一対のPCa梁6、7を互いの接合端面6a、7aが対向するように所定位置に設置した状態で、H形鋼やI形鋼などの鉄骨13が、一方のPCa梁6の溝部8に一端13a側を、他方のPCa梁7の溝部9に他端13b側をそれぞれ挿入して、一対のPCa梁6、7に架け渡すように配設されている。さらに、上部主筋12及びせん断補強筋11、11aの上端側とキャップタイ11bを埋設するように、且つ溝部8、9に充填して鉄骨13を埋設するように、コンクリート(現場打ちコンクリート)Cが一対のPCa梁6、7上に打設されている。このとき、本実施形態では、各PCa梁6、7とコンクリートCを合わせた梁成が材軸方向O1に均一になるようにコンクリートCが打設されている。
これにより、本実施形態のPCa梁の接合構造Aにおいては、溝部8、9に挿入して一対のPCa梁6、7に架け渡すように配設された鉄骨13と、上部主筋12、せん断補強筋11、11a、キャップタイ11b、鉄骨13を埋設するように打設されたコンクリートCを介して、一対のPCa梁6、7が接合されている。
次に、本実施形態のPCa梁の接合構造Aを用いて一対のPCa梁6、7を接合する方法(施工方法)について説明する。本実施形態の一対のPCa梁6、7を接合して梁を構築する際には、はじめに、所定位置に設置した一対のPCa柱1に、一対のPCa梁6、7を梁スパンの中央部で互いの接合端面6a、7aが対向するように設置する(プレキャストコンクリート梁設置工程)。また、図示せぬ支保工などで仮受け支持して各PCa梁6、7を設置する。
このとき、各PCa梁6、7は、予め、接合端面6a、7a側に溝部8、9を備えて形成され、下部主筋10とせん断補強筋11、11aを埋設した状態で形成されている。一方、一対のPCa梁6、7を一対のPCa柱1間に架け渡して設置する段階では、上部主筋12とキャップタイ11bはPCa梁6、7に取り付けられていない。
次に、一方のPCa梁6の溝部8に一端12a側を、他方のPCa梁7の溝部9に他端13b側をそれぞれ挿入して、一対のPCa梁6、7に架け渡すように鉄骨13を設置する(鉄骨設置工程)。また、このように鉄骨13を所定位置に設置した段階で、上部主筋12を配筋しつつ、各PCa梁6、7の上方に露出したせん断補強筋11aの上部にキャップタイ11bを配筋して上部主筋12と繋ぎ、この上部主筋12を所定位置に設置する。
次に、型枠を設置するとともに、上部主筋12及びせん断補強筋11、11aの上端側、キャップタイ11bを埋設するように、且つ溝部8、9に充填して鉄骨13を埋設するように、現場打ちコンクリートCを一対のPCa梁6、7上に打設する(コンクリート打設工程)。このようにして、コンクリートCが所定強度を発現した段階で、型枠を取り外し、本実施形態のPCa梁の接合構造Aひいては一対の柱1間に架設される梁の施工が完了する。
そして、本実施形態のPCa梁の接合構造A及びPCa梁の接合方法においては、上記のように、一対のPCa梁6、7を所定位置に設置し、溝部8、9にH形鋼などの鉄骨13を挿入配置し、さらに鉄骨13を埋設するようにコンクリートCを打設することによって、鉄骨13とコンクリートCを介して一対のPCa梁6、7を接合することが可能になる。すなわち、従来のように高価な機械式継手や溶接を伴う重ね継手を用いることなく、一対のPCa梁6、7を接合することが可能になる。
このため、本実施形態のPCa梁の接合構造A及びPCa梁の接合方法によれば、容易に一対のPCa梁6、7を接合することができ、施工費を削減することが可能になるとともに、従来のように高精度でPCa梁6、7を設置する必要がなく、工期を短縮することが可能になる。また、主筋10、12の挿入長が十分に確保されているか、コンクリート打設(グラウト注入)が確実に行われているか、機械式継手(ネジ)が適切に締められているか、溶接の性能が十分に確保されているかなど、従来のように多くの管理項目を設定して管理することを不要にし、容易に施工品質を確保することが可能になる。
以上、本発明に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法の第1実施形態について説明したが、本発明は上記の第1実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、一対のPCa梁6、7がハーフPCa梁であるものとした。これに対し、接合端面6a、7a側に溝部8、9を備えるとともに、上部主筋12、せん断補強筋11の上端側を予め梁コンクリートで埋設して形成した一対のフルPCa梁を所定位置に設置し(プレキャストコンクリート梁設置工程)、溝部8、9に鉄骨13を挿入配置し(鉄骨設置工程)、さらに、これら溝部8、9上に上部主筋12を配筋するとともに鉄骨13を埋設するように溝部8、9にコンクリートCを打設して(コンクリート打設工程)、PCa梁の接合構造Aひいてはこの接合構造Aで一対のPCa梁6、7を接合してなる梁を構築するようにしてもよい。
次に、図1及び図7から図11を参照し、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法について説明する。
本実施形態のPCa梁(プレキャストコンクリート梁)の接合構造Bは、図1に示すように、第1実施形態の接合構造Aと同様、所定位置に設置した一対のPCa柱1に、梁スパンの中央部で互いの接合端面15a、16aが対向するように設けた二つのPCa梁15、16を接合するための構造である。
そして、図7から図11に示すように、本実施形態のPCa梁15、16は、フルPCa梁とされ、一方のPCa梁15は、接合端面15a側に(梁スパンの中央部側)に、上面15bから下面15cに向けて凹み、材軸方向O1に延びて接合端面15aに開口する溝部8を備えて形成されている。
また、他方のPCa梁16は、一端側がこの他方のPCa梁16の梁コンクリート内部に埋設して固設され、他端側が接合端面16aから材軸方向O1外側に延出されたH形鋼やI形鋼などの鉄骨13を備えて形成されている。
さらに、各PCa梁15、16は、下部主筋10と、上部主筋12と、これら主筋10、12を囲繞するように配設したせん断補強筋11、11aとを梁コンクリート内に埋設して形成されている。
また、一対のPCa梁15、16を互いの接合端面15a、16aが対向するように所定位置に設置した状態で、H形鋼やI形鋼などの鉄骨13の他端側が、一方のPCa梁15の溝部8に挿入して配設されている。このとき、一方のPCa梁15において、溝部8内(溝部8上)に配設される上部主筋12は、梁コンクリート内の上部主筋12にカプラーなどを用いて接続されている。さらに、溝部8に充填して鉄骨13を埋設するように、コンクリート(現場打ちコンクリート)CがPCa梁15上に打設されている。このとき、一方のPCa梁15の溝部8を形成する接合端面15a側とコンクリートCを合わせた梁成が一方のPCa梁15の基端側(溝部8が形成されていない部分)、他方のPCa梁16の梁成と同等になるように、コンクリートCが打設されている。
これにより、本実施形態のPCa梁の接合構造Bにおいては、溝部8に挿入して配設された鉄骨13と、鉄骨13を埋設するように打設されたコンクリートCを介して、一対のPCa梁15、16が接合されている。
次に、本実施形態のPCa梁の接合構造Bを用いて一対のPCa梁15、16を接合する方法(施工方法)について説明する。はじめに、所定位置に設置した一対のPCa柱1に、一対のPCa梁15、16を梁スパンの中央部で互いの接合端面15a、16aが対向するように設置する。このとき、他方のPCa梁16が、一端側を固設し、他端側を接合端面16aから外側に延出させた鉄骨13を備えて形成されている。このため、他方のPCa梁16の鉄骨13の他端側を一方のPCa梁15の溝部8に挿入しつつ、一対のPCa梁15、16を所定位置に設置する(プレキャストコンクリート梁・鉄骨設置工程)。
そして、本実施形態のPCa梁の接合構造B及びPCa梁の接合方法においても、上記のように、一対のPCa梁15、16を所定位置に設置し、溝部8にH形鋼などの鉄骨13を挿入配置し、さらに鉄骨13を埋設するようにコンクリートCを打設することによって、鉄骨13とコンクリートCを介して一対のPCa梁15、16を接合することが可能になる。すなわち、従来のように高価な機械式継手や溶接を伴う重ね継手を用いることなく、一対のPCa梁15、16を接合することが可能になる。
このため、本実施形態のPCa梁の接合構造B及びPCa梁の接合方法によれば、第1実施形態と同様、容易に一対のPCa梁15、16を接合することができ、施工費を削減することが可能になるとともに、従来のように高精度でPCa梁15、16を設置する必要がなく、工期を短縮することが可能になる。また、主筋10、12の挿入長が十分に確保されているか、コンクリート打設(グラウト注入)が確実に行われているか、機械式継手(ネジ)が適切に締められているか、溶接の性能が十分に確保されているかなど、従来のように多くの管理項目を設定して管理することを不要にし、容易に施工品質を確保することが可能になる。
なお、本発明は上記の第2実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、一対のPCa梁15、16がフルPCa梁であるものとしたが、一方のPCa梁15が接合端面15a側に溝部8を備えて形成され、他方のPCa梁16が接合端面16aから外側に延出する鉄骨13を備えて形成されていれば、第1実施形態のようなハーフPCa梁であっても、勿論、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
1 柱
6 一方のPCa梁(プレキャストコンクリート梁)
6a 接合端面
6b 上面
6c 下面
7 他方のPCa梁(プレキャストコンクリート梁)
7a 接合端面
7b 上面
7c 下面
8 溝部
9 溝部
10 下部主筋
11 せん断補強筋
11a せん断補強筋
11b キャップタイ
12 上部主筋
13 鉄骨
13a 一端
13b 他端
15 一方のPCa梁(プレキャストコンクリート梁)
15a 接合端面
15b 上面
15c 下面
16 他方のPCa梁(プレキャストコンクリート梁)
16a 接合端面
16b 上面
16c 下面
A PCa梁の接合構造
B PCa梁の接合構造
C コンクリート(現場打ちコンクリート)
O1 材軸方向

Claims (4)

  1. 互いの接合端面が対向するように設けた一対のプレキャストコンクリート梁を接合するプレキャストコンクリート梁の接合構造であって、
    各プレキャストコンクリート梁は、前記接合端面側に、上面から下面に向けて凹み、材軸方向に延びて前記接合端面に開口する溝部を備えて形成され、
    前記一対のプレキャストコンクリート梁を互いの前記接合端面が対向するように設置した状態で、鉄骨が、一端側を一方のプレキャストコンクリート梁の前記溝部に、他端側を他方のプレキャストコンクリート梁の前記溝部にそれぞれ挿入して配設され、
    少なくとも前記溝部に充填して前記鉄骨を埋設するように、コンクリートが前記一対のプレキャストコンクリート梁上に打設され、
    前記鉄骨と前記コンクリートを介して前記一対のプレキャストコンクリート梁が接合されていることを特徴とするプレキャストコンクリート梁の接合構造。
  2. 互いの接合端面が対向するように設けた一対のプレキャストコンクリート梁を接合するプレキャストコンクリート梁の接合構造であって、
    一方のプレキャストコンクリート梁は、前記接合端面側に、上面から下面に向けて凹み、材軸方向に延びて前記接合端面に開口する溝部を備えて形成され、
    他方のプレキャストコンクリート梁は、一端側が該他方のプレキャストコンクリート梁の内部に固設され、他端側が前記接合端面から材軸方向外側に延出された鉄骨を備えて形成され、
    前記一対のプレキャストコンクリート梁を互いの前記接合端面が対向するように設置した状態で、前記溝部に前記鉄骨の他端側が挿入して配設され、
    少なくとも前記溝部に充填して前記鉄骨を埋設するように、コンクリートが前記プレキャストコンクリート梁上に打設され、
    前記鉄骨と前記コンクリートを介して前記一対のプレキャストコンクリート梁が接合されていることを特徴とするプレキャストコンクリート梁の接合構造。
  3. 互いの接合端面が対向するように設けた一対のプレキャストコンクリート梁を接合する方法であって、
    各プレキャストコンクリート梁は、前記接合端面側に、上面から下面に向けて凹み、材軸方向に延びて前記接合端面に開口する溝部を備えて形成されており、
    前記一対のプレキャストコンクリート梁を互いの前記接合端面が対向するように設置するプレキャストコンクリート梁設置工程と、
    一端側を一方のプレキャストコンクリート梁の前記溝部に、他端側を他方のプレキャストコンクリート梁の前記溝部にそれぞれ挿入して鉄骨を配設する鉄骨設置工程と、
    少なくとも前記溝部に充填して前記鉄骨を埋設するように、コンクリートを前記一対のプレキャストコンクリート梁上に打設するコンクリート打設工程とを備え、
    前記鉄骨と前記コンクリートを介して前記一対のプレキャストコンクリート梁を接合することを特徴とするプレキャストコンクリート梁の接合方法。
  4. 互いの接合端面が対向するように設けた一対のプレキャストコンクリート梁を接合する方法であって、
    一方のプレキャストコンクリート梁は、前記接合端面側に、上面から下面に向けて凹み、材軸方向に延びて前記接合端面に開口する溝部を備えて形成され、
    他方のプレキャストコンクリート梁は、一端側が該他方のプレキャストコンクリート梁の内部に固設され、他端側が前記接合端面から材軸方向外側に延出された鉄骨を備えて形成されており、
    前記鉄骨を前記溝部に挿入しつつ、前記一対のプレキャストコンクリート梁を互いの前記接合端面が対向するように設置するプレキャストコンクリート梁・鉄骨設置工程と、
    少なくとも前記溝部に充填して前記鉄骨を埋設するように、コンクリートを前記一対のプレキャストコンクリート梁上に打設するコンクリート打設工程とを備え、
    前記鉄骨と前記コンクリートを介して前記一対のプレキャストコンクリート梁を接合することを特徴とするプレキャストコンクリート梁の接合方法。
JP2009279563A 2009-12-09 2009-12-09 プレキャストコンクリート梁の接合構造及びプレキャストコンクリート梁の接合方法 Pending JP2011122325A (ja)

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