JP2011120640A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示画面の前方へ大きく露出する可動体を、小さな収納スペースに収納可能なパチンコ遊技機を提供すること。
【解決手段】パチンコ遊技機1は、表示画面6aの周囲に遊技者から視認不能に収納された収納状態から、表示画面と前後方向で重なり遊技者に視認される露出状態へ変位する可動体51を備える。可動体は、収納状態において、長手方向を、当該可動体が配置されている側の表示画面の周縁に沿った方向(以下、「周縁方向」という。)に略沿わせて収納され、駆動機構(電動モータ72)が作動されると、連結部材(持ち上げアーム60)が可動体に対して回動しながら可動体の先端部52を略直線的に移動させるように押し出し、被ガイド部(軸部56)がガイド部(ガイド溝85)に沿って移動することにより、長手方向を、周縁方向に略直交する方向であって表示画面の周縁から中央へ向かう方向に略沿わせた露出状態に変位する。
【選択図】図7
【解決手段】パチンコ遊技機1は、表示画面6aの周囲に遊技者から視認不能に収納された収納状態から、表示画面と前後方向で重なり遊技者に視認される露出状態へ変位する可動体51を備える。可動体は、収納状態において、長手方向を、当該可動体が配置されている側の表示画面の周縁に沿った方向(以下、「周縁方向」という。)に略沿わせて収納され、駆動機構(電動モータ72)が作動されると、連結部材(持ち上げアーム60)が可動体に対して回動しながら可動体の先端部52を略直線的に移動させるように押し出し、被ガイド部(軸部56)がガイド部(ガイド溝85)に沿って移動することにより、長手方向を、周縁方向に略直交する方向であって表示画面の周縁から中央へ向かう方向に略沿わせた露出状態に変位する。
【選択図】図7
Description
本発明は、パチンコ遊技機、特に、演出時、表示画面の前方に露出する可動体を備えたパチンコ遊技機に関する。
従来より、演出時、表示画面の前方に露出する可動体を備えたパチンコ遊技機として、表示画面の前方に配置された正面視略正方形状の可動体を備え、この可動体が、表示画面の下方に遊技者から視認不能に収納されて、演出時、鉛直方向に沿って直線的に上昇移動することにより、表示画面の前方へ露出するパチンコ遊技機が知られている(下記非特許文献1参照)。
「パチンコ必勝ガイド」、3.5号、株式会社百夜書房、平成21年3月5日、p13
しかしながら、このようなパチンコ遊技機では、可動体が直線的に上昇移動するものであるため、可動体を収納するためのスペースとして、鉛直方向に、可動体の上下方向の長さ寸法分のスペースを必要としていた。そのため、近年のように表示画面が大きく、可動体を収納可能な表示画面周囲の領域が狭いパチンコ遊技機においては、露出状態の可動体の上下方向の寸法を大きく形成すると、可動体を遊技者から視認不能に収納することができなかった。
そこで本発明は、上記事情に鑑み、表示画面の前方へ大きく露出する可動体を、小さな収納スペースに収納可能なパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
本発明のパチンコ遊技機は、表示画面に対して前方側に配置されて、該表示画面の周囲に遊技者から視認不能に収納された状態(以下、「収納状態」という。)から、該表示画面と前後方向で重なり遊技者に視認される状態(以下、「露出状態」という。)へ変位する可動体であって、第1の方向における長さが該第1の方向に直交する第2の方向における長さよりも長い可動体と、該可動体に対して回動可能に連結される連結部材と、該連結部材を駆動して前記可動体を前記収納状態と前記露出状態との間で変位させる駆動機構と、を備えているパチンコ遊技機において、始端部から終端部に向かって前記表示画面に近付くように湾曲ないし屈曲されたガイド部と、前記可動体の元部側に形成され、前記ガイド部に沿って移動する被ガイド部と、を備え、前記可動体は、前記収納状態において、前記第1の方向を、当該可動体が配置されている側の前記表示画面の周縁に沿った方向(以下、「周縁方向」という。)に略沿わせて収納され、前記駆動機構が作動されると、前記連結部材が当該可動体に対して回動しながら当該可動体の先端部を略直線的に移動させるように押し出し、前記被ガイド部が前記ガイド部に沿って移動することにより、前記第1の方向を、前記周縁方向に略直交する方向であって前記表示画面の周縁から中央へ向かう方向に略沿わせた前記露出状態に変位することを特徴とする。
ここで、本発明のパチンコ遊技機では、前記連結部材は、前記可動体の後方側に配置されているとともに、前記可動体の移動時、前記可動体の後方に隠れて遊技者から視認されないよう構成されていることが望ましい。
また、本発明のパチンコ遊技機では、前記連結部材が、前記可動体の先端部側に連結されている構成とすることができる。
また、本発明のパチンコ遊技機では、前記駆動機構が、前記収納状態にある前記可動体の、先端部を挟んで元部とは反対側に配置されている構成とすることができる。
また、本発明のパチンコ遊技機では、前記連結部材は、前記駆動機構の作動時、当該連結部材の先端部が円軌道を描くように駆動される回動アームとされ、前記ガイド部における前記終端部側の案内方向と、前記ガイド部の終端部側を前記被ガイド部が移動しているときにおける、前記連結部材の先端部を通る前記円の接線の方向との関係は、前記ガイド部における前記始端部側の案内方向と、前記ガイド部の始端部側を前記被ガイド部が移動しているときにおける、前記連結部材の先端部を通る前記円の接線の方向との関係に比べて、案内方向が接線方向に沿ったものとなっている構成とすることができる。
本発明のパチンコ遊技機によれば、略長尺形状の可動体を、その長手方向(第1の方向)を周縁方向に略沿わせて表示画面の周囲に省スペースで収納しておき、露出させる際、その長手方向を周縁方向に略直交する方向に略沿わせて表示画面の前方へ大きく突出させることができる。
1.本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。なお、本明細書において、上下方向および左右方向は、パチンコ遊技機を正面から見たときを基準として定め、また前後方向は、パチンコ遊技機自体の前後方向と一致させる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。なお、本明細書において、上下方向および左右方向は、パチンコ遊技機を正面から見たときを基準として定め、また前後方向は、パチンコ遊技機自体の前後方向と一致させる。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1は、遊技盤2を備え、遊技盤2には、遊技者のハンドル3操作により発射された遊技球が転動しながら落下していく遊技領域4が、レール5で囲まれて形成されている。
遊技領域4の中央部には、画像表示器6の表示画面6aが配置されている。画像表示器6は、液晶表示器などで構成され、表示画面6aに、公知のデモ表示、図柄変動表示、リーチ演出、大当たり演出などを表示する。
表示画面6aの周縁部前方には、センター役物装置40が配設されている。センター役物装置40は、全体として表示画面6aを囲う枠形状とされている。センター役物装置40の上部の前面には文字や図形等を表現した上側装飾部42が設けられている。センター役物装置40の右側部40aには、ボクサーを模った人形部材43が設けられている。センター役物装置40の下部には、遊技球を後述する始動入賞口7に案内可能なステージ部44が形成されている。
ステージ部44の左右方向中央の下方には、大当たり抽選の契機となる始動入賞口7(以下「始動口」ともいう)と、開放時に始動入賞口7に遊技球を招き入れる電動チューリップ8(以下「電チュー」という)とを備えた始動入賞装置9が配設されている。始動入賞口7の下方には、大当たり時に開口する大入賞口10を備えた大入賞装置11が配設されている。なお、実施形態のパチンコ遊技機1では、始動入賞口7への遊技球の入賞を契機として、メイン制御基板20(図8参照)において大当たり乱数が取得され、取得された大当たり乱数が判定されることにより、大当たり抽選(特別図柄の抽選)が行われる。
遊技領域4の下部には、アウト口12、及び、4つの普通入賞口13が配設されている。また、表示画面6aの左方には、遊技球が通過可能なゲート14が配設されている。ゲート14への遊技球の通過を契機として、メイン制御基板20(図8参照)において当たり乱数が取得され、取得された当たり乱数が判定されることにより、当たり抽選(普通図柄の抽選)が行われる。当たり抽選の結果が当たりであれば、電チュー8が所定時間開放される。なお、遊技領域4には、図示しない釘が多数突設されている。
その他、遊技盤2には、特別図柄の変動表示を行う特別図柄表示器15、普通図柄の変動表示を行う普通図柄表示器16、始動入賞口7に入賞した遊技球の保留数を表示する特別図柄保留ランプ17、ゲート14を通過した遊技球の保留数を表示する普通図柄保留ランプ18などが配設されている。
図2は、センター役物装置40等を示す概略分解斜視図である。同図に示すように、センター役物装置40は、遊技盤2に対して前面側から取り付けられる前側部材45と、遊技盤2に対して後面側から取り付けられる後側部材46とを備えている。前側部材45には、上側装飾部42やステージ部44が含まれる。後側部材46は、人形部材43と、可動役物装置50と、ベース枠体41とを備えている。ベース枠体41の後面側には、画像表示器6が取り付けられている。ベース枠体41は、中央に、画像表示器6の表示画面6aと略同一の大きさで形成された略長方形状の開口部41aを有している。この開口部41aにより、ベース枠体41に取り付けられた画像表示器6の表示画面6aが、前方から視認可能となっている。可動役物装置50は、ベース枠体41と遊技盤2とに挟まれて、ベース枠体41の開口部41aの下方に、換言すれば、始動入賞装置9の後方にあたる遊技盤2の背面側に、取り付けられる。
図3は可動役物装置50を後方から見た斜視図である。同図に示すように、可動役物装置50は、ボクサーの右腕の手首から拳までを模った可動体51と、可動体51に連結される持ち上げアーム60(連結部材に相当する)と、持ち上げアーム60を駆動する電動モータ72と、これらの部材を収納等する収納基体80とを備えて構成されている。可動役物装置50は、電動モータ72の動力により、可動体51を収納位置から露出位置へと移動させ、あたかもボクサーがアッパーパンチを繰り出したかのような演出を行なう装置である(図6,7参照)。ここで、収納位置とは、可動体51が収納基体80内部に収納されて、遊技盤2の下部の背面側に隠れて正面からは見えない位置をいい(図1破線,図6参照)、露出位置とは、可動体51が収納基体80から突出して、表示画面6aの前方に現れた位置をいう(図7参照)。
収納基体80は、可動役物装置50を遊技盤2の後面側に取り付ける基礎となる部材であり、略平板状のパネル部81と、パネル部81の周縁から立設した周壁部82とを有して、後方側が開放された箱形状となっている。そして、収納基体80は、可動体51及び持ち上げアーム60の全体を内部に収納可能とされている。収納基体80の周壁部82の上部には、可動体51が突出できるように、開口部83が形成されている。なお、収納基体80のパネル部81には、後述するようにガイド溝85が形成されている。
可動体51は、ボクサーの右手の拳を模った後面視略正方形状の先端側装飾部52(以下、「先端部52」という。)と、拳から延びる手首近傍を模った、短手方向が先端部52の一辺よりも短い後面視略長方形状の元側装飾部54(以下、「元部54」という。)とから構成されており、全体として、収納状態における左右方向(第1の方向に相当する)の長さ寸法L1(図4(A)参照)が、収納状態における上下方向(第2の方向に相当する)の長さ寸法L2(図4(A)参照)よりも長い、略長尺形状とされている。なお、L1とL2との比は、L1:L2≒2:1程度である。
先端部52には、持ち上げアーム60の一端部(先端部)61が軸支されており、持ち上げアーム60は、可動体51に対して回動可能に連結されている。詳しくは、持ち上げアーム60の一端部61は、可動体51の収納状態を基準として、先端部52における元部54に近い右側の上下方向中央に、軸支されている。持ち上げアーム60は、後方側から見て略V字形状に屈曲した形状とされ、屈曲部62から先端部61に至る可動体側アーム64と、屈曲部62から他端部(元部)63に至る駆動源側アーム65とを備えて構成されている。可動体側アーム64と駆動源側アーム65との交差角θ(図4参照)は略60度となっている。
持ち上げアーム60の元部63には、略1/4円弧の扇状ギア部67が形成されている。扇状ギア部67は、電動モータ72の回転軸73に固着された駆動ギア75と噛み合っている。電動モータ72は、正逆回転可能なステッピングモータとされており、フランジ部74を利用して、収納基体80のパネル部81の左側部(収納状態の可動体51の先端部52を基準に元部54とは反対側となる領域)に前方側からねじ固定されている。電動モータ72の回転軸73は、パネル部81の後方側に突出されている。なお、実施形態では、電動モータ72及び駆動ギア75が、駆動機構76に相当する。
また、持ち上げアーム60の元部端63aは、収納基体80の左上縁に対して軸支されており、持ち上げアーム60は、収納基体80に対して回動可能とされている。持ち上げアーム60の回転軸68には、持ち上げアーム60を後面視時計回り方向(以降、特に断りの無い限り、時計回り方向、反時計回り方向というときは、後方から見た場合を基準とする)に付勢するねじりコイルばね78が装着されている。ねじりコイルばね78の一端78aは、持ち上げアーム60に形成された係止部69に係止されている。また、ねじりコイルばね78の他端78bは、収納基体80に形成された係止部84に係止されている。
また、持ち上げアーム60は、駆動源側アーム65に検知板部70を有している。検知板部70は、収納基体80のパネル部81の左側部であって、電動モータ72の取り付け部位の略下方に固着された遮光型のフォトセンサ79に検知される部位である。図3に示すように、検知板部70が、フォトセンサ79の発光素子と受光素子との間に入って、発光素子が発生させた光を遮断している状態が、持ち上げアーム60の原点位置(可動体51の原点位置)となる。フォトセンサ79は、検知板部70を検知すると、持ち上げアーム60が原点位置にある旨の信号をランプ制御基板24(図8参照)に送信する。
収納基体80のパネル部81の右側上部には、可動体51の挙動を案内するとともに、可動体51の移動範囲を規制するガイド溝85(ガイド部に相当する)が形成されている。ガイド溝85は、パネル部81の右端から左右方向中央に向かって、上方に湾曲した形状とされている。すなわち、ガイド溝85の始端部86は、パネル部81の右端であって上下方向の略中央に位置し、ガイド溝85の終端部87は、パネル部81の上端であって左右方向の略中央に位置しており、ガイド溝85は、始端部86から終端部87にかけて表示画面6aに近づくように湾曲している(図6参照)。
このガイド溝85には、可動体51の元部端54aに設けられた軸部56(被ガイド部に相当する)が係合している。軸部56には、ローラ57が装着されており、可動体51の移動時、ローラ57が、ガイド溝85に沿って転動する。なお、軸部56は、詳しくは、収納状態における可動体51の元部端54aの上端に(露出状態においては可動体51の元部端54aの後面視左端に(図5(B)参照))、形成されている。
次に、図4〜図7に基づいて、可動役物装置50の動作を説明する。電動モータ72が正転駆動されると、可動体51は、図4(A)に示す収納状態から、図4(B)、図5(A)に示す状態を順次経て、図5(B)に示す露出状態へ変位する。すなわち、電動モータ72によって回転駆動される持ち上げアーム60によって、可動体51の先端部52が、鉛直方向に沿って略直線的に上昇移動され、このような先端部52の上昇移動に追従して、可動体51の元部54に形成された軸部56が、ガイド溝85に沿って略円弧軌道で移動して、可動体51は、持ち上げアーム60との連結部58を回転中心として反時計回り方向に回転移動する。このような可動体51の並進運動と回転運動によって、可動体51は、長手方向を略水平方向に沿わせて収納基体80内部に収納されていた収納状態(図4(A)参照)から、長手方向を略鉛直方向に沿わせるように向きを変えて、図5(B)に示す露出状態へと変位する。
可動体51の動作を詳しく説明すれば、図4(A),図6に示すように、収納状態では、可動体51は、長手方向を収納基体80の長手方向(水平方向)に沿わせて、収納基体80内部に収納されている。収納状態の可動体51は、図6に示すように、表示画面6aの下縁6bよりも、下方に位置している。可動体51の長手方向の長さ寸法L1は、表示画面6aの左右方向の幅寸法L3の略2/3程度とされ、可動体51の先端部52は表示画面6aの左右方向中央の下方に位置している。
この収納状態から、電動モータ72が正転駆動されると、持ち上げアーム60は、時計回り方向に回動する。このとき、持ち上げアーム60の先端部61は、図4(B)、図5(A)(B)に示すように、ほとんど水平方向に移動することなく、略鉛直方向に沿って上昇する。このため、これに連結されている可動体51の先端部52も、鉛直方向に沿って略直線的に上昇移動していく。なお、持ち上げアーム60の駆動時には、ねじりコイルばね78の付勢力が持ち上げアーム60を時計回り方向に回動させるように働くため、持ち上げアーム60は、円滑に回動を開始できる。
また、このような可動体51の先端部52の上昇移動に伴って、可動体51の元部54に形成された軸部56は、ガイド溝85内を始端部86側から終端部87へ向かってと移動していく。詳述すれば、軸部56は、図4(A)に示す初期位置から、一旦、ガイド溝85の始端部86へ戻り(図4(B)参照)、その後、先端部52の上昇移動に追従するように、ガイド溝85の終端部87まで移動していく(図5(A)(B)参照)。ここで、可動体51は、持ち上げアーム60に対して回動可能に連結されているため、持ち上げアーム60が、時計回り方向(図4(A)図示矢印aの方向)に回動していくのにつれて、可動体51は、持ち上げアーム60との連結部58を回動中心として、反時計回り方向(図4(A)図示矢印bの方向)に回動していく。
このように、可動体51は、先端部52を鉛直方向に沿わせて略直線的に移動させる並進運動と、持ち上げアーム60との連結部58を回動中心とした反時計回り方向への回転運動とを伴って、図4(A)及び図6に示す収納状態から図5(B)及び図7に示す露出状態へと変位する。そのため、可動体51は、図5(B)及び図7に示すように、露出状態では、収納状態から正面視右回りに約90度回転して、長手方向を鉛直方向に略沿わせて、収納基体80から突出することになり、遊技者側から見れば、あたかもボクサーがアッパーを繰り出しているかのような動作が実現される。そして、このような可動体51の動作に合わせて、表示画面6aにおいては、アッパーが対戦相手にあたっているような演出画像が表示される。なお、露出状態の可動体51は、図7に示すように、元部端54aが収納基体80の上縁80aと前後方向で略一致する程度まで突出している。また、露出状態の可動体51における表示画面6aと前後方向で重なる部分の長手方向の長さ寸法L4は、表示画面6aの上下方向の高さ寸法L5の略7/8程度とされ、可動体51の先端部52は表示画面6aの左右方向中央において略上端近くまで突出している。
ここで、図5(B)図4(B)に二点鎖線で示すように、可動体51の移動の最後の段階(図5(B))では、可動体51の移動の初期の段階(図4(B))に比べて、ガイド溝85を移動する軸部56の移動方向、すなわち、ガイド溝85の案内方向(各図の矢印c参照)が、持ち上げアーム60と可動体51との連結部58(持ち上げアーム60の先端部61)が描く円軌道におけるこの連結部58を通る接線の方向(各図の矢印d参照)に、沿ったものとなっている。そのため、図5(A)に示す状態を過ぎて図5(B)に示す状態に至るまでの可動体51の移動の最後の段階では、電動モータ72の動力が、効率よく可動体51の移動方向に働くため、可動体51の移動の最後の動作が勢いのあるものとなる。
また、可動体51が収納状態から露出状態へ変位する間、持ち上げアーム60の駆動源側アーム65は、常に収納基体80のパネル部81の後方で変位しており、また、持ち上げアーム60の可動体側アーム64は、持ち上げアーム60の回動につれて収納基体80の上方へ突出するものの、常に可動体51と前後方向で重なり、可動体51の後方に隠れた状態で変位している。具体的には、図4(A)(B),図5(A)(B)に示すように、可動体51の収納状態では、可動体側アーム64は可動体51の先端部52と前後方向で重なっているが、可動体51が移動していくにつれて、可動体側アーム64は可動体51の元部54と重なるように変位し、可動体51の露出状態では、可動体側アーム64は可動体51の元部54に対して後方側で完全に重なっている。そのため、可動体51が露出状態へ変位しても、持ち上げアーム60が遊技者から視認されることはない。
なお、図5(B)に示す露出状態から、電動モータ72を逆回転させれば、可動体51は、図5(A),図4(B)に示す状態を経て、図5(A)に示す収納状態へと変位していき、フォトセンサ79によって検知板部70が検知されると、電動モータ72は駆動を停止する。
次に、図8に基づいて、実施形態のパチンコ遊技機1の電気系統を説明する。図8に示すように、実施形態のパチンコ遊技機は、メイン制御基板(遊技制御基板)20、払出制御基板21、サブ制御基板25を備え、サブ制御基板25は、演出制御基板22、画像制御基板23、及び、ランプ制御基板24を備えている。そして、払出制御基板21及び演出制御基板22はメイン制御基板20に接続され、画像制御基板23及びランプ制御基板24は演出制御基板22に接続されている。各制御基板は、CPU、ROM、RAM等を備えている。
メイン制御基板20には、始動入賞装置9に設けられて始動口7に入賞した遊技球を検出する始動口SW(スイッチ)30、電チュー8を開閉駆動する電チューソレノイド31、ゲート14内に設けられてゲート14を通過した遊技球を検出するゲートSW32、大入賞装置11に設けられて大入賞口10に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW33、大入賞口10を開閉する大入賞口ソレノイド34、各普通入賞口13内にそれぞれ設けられてその普通入賞口13に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW35、特別図柄保留ランプ17、普通図柄保留ランプ18、特別図柄表示器15、普通図柄表示器16がそれぞれ接続され、図8に矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御基板20に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御基板20から信号が出力される。
そして、メイン制御基板20は、始動口7への遊技球の入賞を契機として大当たり抽選を行い、特別図柄表示器15において、特別図柄の変動表示を経て大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を停止表示する特別図柄変動を実行し、特別図柄が大当たりを示す図柄で停止した場合には、大入賞口10を所定回数開放する大当たり遊技を実行する。
また、メイン制御基板20は、払出制御基板21に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板21から信号を受信する。払出制御基板21には、図示しない払出装置を駆動する払出駆動モータ26が接続され、払出制御基板21は、メイン制御基板20から受信したコマンドに従って払出駆動モータ26を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御基板20は、演出制御基板22に対し各種コマンドを送信し、演出制御基板22は、画像制御基板23及びランプ制御基板24との間でコマンドや信号の送受信を行う。演出制御基板22には、演出ボタン90が押下されたことを検出する演出ボタン検出SW91が接続されている。画像制御基板23には画像表示器6及びスピーカ27が接続され、画像制御基板23は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、画像表示器6の表示画面6aに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ27から音声を出力する。ランプ制御基板24には枠ランプ28、盤ランプ29、及び、可動役物装置50が接続され、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、枠ランプ28や盤ランプ29を点灯・消灯し、可動役物装置50を動作させる。
次に、図9〜図13に基づいて、以上のように構成された実施形態のパチンコ遊技機1の演出動作について説明する。
[サブ側タイマ割込処理]演出制御基板22は、図9に示すようなサブ側タイマ割込処理を所定の短時間毎に繰り返す。サブ側タイマ割込処理では、後述するコマンド受信処理(S1201)及び演出ボタン処理(S1202)と、セットしたコマンドを画像制御基板23やランプ制御基板24に送信するコマンド送信処理(S1203)とを行う。
[コマンド受信処理]図10に示すように、コマンド受信処理では、演出制御基板22は、メイン制御基板20から変動開始コマンドを受信していれば後述する演出選択処理を行い(S1301,S1302)、変動停止コマンドを受信していれば後述する変動演出終了中処理を行う(S1303,1304)。そして、演出制御基板22は、オープニングコマンドを受信していれば、オープニングコマンドを解析して、当たり演出パターンを選択し、オープニング演出開始コマンドをセットする当たり演出選択処理を行い(S1305,1306)、エンディングコマンドを受信していれば、エンディングコマンドを解析し、モードフラグを参照してエンディング演出パターンを選択し、エンディング演出開始コマンドをセットするエンディング演出選択処理を行う(S1307,1308)。
[演出選択処理]図11に示すように、演出選択処理では、演出制御基板22は、メイン制御基板20から受信した変動開始コマンドを解析する(S1401)。変動開始コマンドには、現在の遊技状態を示す情報、大当たり抽選において選択された特別図柄及び変動パターンを示す情報が含まれている。次に、演出制御基板22は、演出モードを示すモードフラグを参照して(S1402)、装飾図柄変動演出のパターンを選択する変動演出パターン選択処理を行う(S1403)。装飾図柄変動演出とは、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の画像とからなり、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により大当たり抽選の結果を報知する演出である。また、演出モードとは、画像表示器6における演出の態様であり、演出モードが異なると、登場するキャラクタや背景が異なる等、画像表示器6に表示される動画が異なり、装飾図柄変動演出も演出モードに応じたものが選択される。そして、演出制御基板22は、装飾図柄変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをセットする(S1404)。
[変動演出終了中処理]図12に示すように、変動演出終了中処理では、演出制御基板22は、変動停止コマンドを解析し(S1501)、モードフラグを参照する(S1502)。次に、今終了しようとする装飾図柄変動演出が当たり(大当たりまたは小当たり)を報知するものか否かを判定して(S1503)、当たりを報知するものであればモードフラグ変更処理を行う(S1508)。モードフラグ変更処理では、その当たりの種類に応じた演出モードを示すものにモードフラグを変更するとともに、変更後の演出モードが通常モードでない場合には、その演出モードに対応するカウンタの値Mに上限回数をセットする。ここで、小当たりとは、所定回数、極短時間(1回0.5秒程度)、大入賞口10を開放する当たりであって、遊技者に賞球を与えることを目的としていない当たりをいう。
一方、演出制御基板22は、今終了しようとする装飾図柄変動演出が当たりを報知するものでなければ(S1503でNO)、モードフラグが0か否かを判定し(S1504)、0であればステップS1509に進む。なお、モードフラグが0とは通常モードであることを示し、初期状態では(即ち、電源が投入されて最初の遊技が開始されるときは)モードフラグは0である。一方、モードフラグが0でなければ、現在の演出モード用のカウンタの値Mを1減少させて(S1505)、その値Mが0にならなければ(S1506でNO)、ステップS1509に進むが、0になれば(S1506でYES)、通常モードに戻すためにモードフラグを0として(S1507)、ステップS1509に進む。ステップS1509では、演出制御基板22は、装飾図柄変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをセットする。
[演出ボタン処理]図13に示すように、演出ボタン処理では、演出制御基板22は、演出ボタン検出SW91からの信号により、演出ボタン90が押下されたか(ONされたか)否かを判定し(S1601)、ONされていなければ処理を終え、ONされていれば装飾図柄変動演出中か否かを判定する(S1602)。そして、装飾図柄変動演出中でなければ処理を終え、装飾図柄変動演出中であれば、その装飾図柄変動演出が大当たりを報知するものであるか否かを判定する(S1603)。そして、大当たりを報知するものでなければ処理を終え、大当たりを報知するものであれば、可動役物装置50を作動させるための可動役物作動コマンドをセットして処理を終える(S1604)。
可動役物作動コマンドは、上述したコマンド送信処理(S1203)によりランプ制御基板24に出力される。可動役物作動コマンドを受信したランプ制御基板24は、可動役物装置50に、収納状態(収納位置)にある可動体51を露出状態(露出位置)に変位させて、所定時間経過後に再び収納状態(収納位置)に戻す動作を実行させる。
以上のように動作することにより、実施形態のパチンコ遊技機1では、ボクシングの試合をモチーフとした画像演出において、アッパーパンチが対戦相手に当たったかのような演出が実行される。すなわち、装飾図柄変動演出として、ボクシングの試合をモチーフとした演出画像を表示画面6aに表示するとともに、遊技者に演出ボタン90を押すよう指示する画像を表示画面6aに表示し、演出ボタン90が押下された場合には、この装飾図柄変動演出が大当たりを報知するものであれば、可動役物装置50を作動させて可動体51を露出状態に変位させ、アッパーパンチが対戦相手に当たったかのような演出を実行する。
以上説明したように、実施形態のパチンコ遊技機1は、表示画面6aに対して前方側に配置されて、表示画面6aの周囲(下方)に遊技者から視認不能に収納された収納状態から、表示画面6aと前後方向で重なり遊技者に視認される露出状態へ変位する可動体51であって、第1の方向(実施形態では、収納状態における左右方向、すなわち水平方向)における長さが第1の方向に直交する第2の方向(実施形態では、収納状態における上下方向、すなわち鉛直方向)における長さよりも長い可動体51を備える。さらに、この可動体51に対して回動可能に連結される持ち上げアーム(連結部材)60と、持ち上げアーム60を駆動して可動体51を収納状態と露出状態との間で変位させる駆動機構76(電動モータ72及び駆動ギア75)と、始端部86から終端部87に向かって表示画面6aに近付くように湾曲されたガイド溝(ガイド部)85と、可動体51の元部54側に形成され、ガイド溝85に沿って移動する軸部(被ガイド部)56と、を備えている。
そして、可動体51は、収納状態において、第1の方向を、可動体51が配置されている側の表示画面6aの周縁(下縁6b)に沿った方向(以下、「周縁方向」という。)に略沿わせて収納され、電動モータ72(駆動機構76)が作動されると、持ち上げアーム60が可動体51に対して回動しながら可動体51の先端部52を略直線的に移動させるように押し出し、軸部(被ガイド部)56がガイド溝(ガイド部)85に沿って移動することにより、第1の方向を、周縁方向に略直交する方向であって表示画面6aの周縁(下縁6b)から中央へ向かう方向(「突出方向」という。)に略沿わせた露出状態に変位する。
従って、略長尺形状の可動体51を、その長手方向を周縁方向(実施形態では、水平方向)に略沿わせて表示画面6aの周囲に省スペースで収納しておき、露出させる際、その長手方向を周縁方向に略直交する方向(実施形態では、鉛直方向)に略沿わせて表示画面6aの前方へ大きく突出させることができるので、遊技者にインパクトを与える演出が可能となる。
また、実施形態のパチンコ遊技機1では、持ち上げアーム(連結部材)60は、可動体51の後方側に配置されているとともに、可動体51の移動時、可動体51の後方に隠れて遊技者から視認されないよう構成されている。これによれば、可動体51が表示画面6aの前方へ露出しても、持ち上げアーム60は可動体51の後方に隠れて遊技者から視認されないため、可動体51が露出する時の見た目がよい。
また、実施形態のパチンコ遊技機1では、持ち上げアーム(連結部材)60が、可動体51の先端部52側に連結されている。これによれば、可動体51の移動時にぐらつき易い可動体51の先端部52が持ち上げアーム60により支持されるため、可動体51の挙動が安定する。
また、実施形態のパチンコ遊技機1では、駆動機構76(電動モータ72等)が、収納状態にある可動体51の先端部52を挟んで元部54とは反対側に配置されている。これによれば、駆動機構76を可動体51の元部54側に配置する場合(例えば、図14に示すような配置位置とする場合)に比べて、駆動機構76と可動体51の先端部52との距離を近くすることができるので、可動体51を駆動するための構成(実施形態では、持ち上げアーム60)をコンパクトに設計できて、可動役物装置50を全体として小型化できる。また、駆動機構76の配置に際して、可動体51が邪魔にならないため、可動体51の厚みを考慮する必要がなく、駆動機構76を配置しやすい。
また、実施形態のパチンコ遊技機1では、持ち上げアーム(連結部材)60は、駆動機構76(電動モータ72等)の作動時、この持ち上げアーム60の先端部61が円軌道を描くように駆動され、ガイド溝(ガイド部)85における終端部87側の案内方向(図5(B)矢印c参照)と、ガイド溝(ガイド部)85の終端部87側を軸部(被ガイド部)56が移動しているときにおける、持ち上げアーム(連結部材)60の先端部61を通る円の接線の方向(図5(B)の矢印d参照)との関係は、ガイド溝(ガイド部)85における始端部86側の案内方向(図4(B)矢印c参照)と、ガイド溝(ガイド部)85の始端部86側を軸部(被ガイド部)56が移動しているときにおける、持ち上げアーム(連結部材)60の先端部61を通る円の接線の方向(図4(B)の矢印d参照)との関係に比べて、案内方向が接線方向に沿ったものとなっている。これによれば、可動体51の移動の最後の段階では、電動モータ72(駆動機構76)の動力が、効率よく可動体51の移動方向に働くため、可動体51の移動の最後が勢いのあるものとなり、可動体51の挙動がインパクトのあるものとなる。
2.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、実施形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、実施形態のパチンコ遊技機1と同様の符号を付して説明を省略する。
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、実施形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、実施形態のパチンコ遊技機1と同様の符号を付して説明を省略する。
実施形態では、可動体51と電動モータ72とをつなぐ連結部材として、持ち上げアーム60を用いて構成したが、図14に示すように、2本のリンク94,95を用いて構成してもよい。この場合、可動役物装置50Aは、第1のリンク94と、第2のリンク95とを備えて構成され、第2のリンク95の元部95aには、電動モータ72の駆動ギア75と噛み合う扇状ギア96が形成される。第1のリンク94は、元部94aを、第2のリンク95の先端部95bに対して回動可能に軸支されるとともに、先端部94bを、可動体51に対して回動可能に軸支される。電動モータ72が駆動されると、第1のリンク94と第2のリンク95との交差角φを広げるように、第1のリンク94は、時計回り方向に回動し、第2のリンク95は、反時計回り方向に回動する。これにより、可動体51は、図14(A)に示す収納状態から図14(B)に示す露出状態へと変位する。
また、実施形態では、可動役物装置50を表示画面6aの下方に配置して、可動体51が、水平方向に略沿う収納状態から、鉛直方向に略沿う露出状態に変位するよう構成したが、可動役物装置50の配置位置は、表示画面6aに対して上方、左方、または右方などであってもよい。例えば、表示画面6aの右方に配置した場合には、可動体が、鉛直方向に略沿う収納状態から水平方向に略沿う露出状態に変位するよう構成する。すなわち、図6に示す実施形態の可動役物装置を、右回りに90度回転させて、表示画面6aの右縁よりも右方に配置し、可動役物装置の作動時、可動体が、表示画面6aの右縁から中央へ向かう方向(水平方向)に略沿って露出するように構成する。
また、実施形態では、可動役物装置50の動作時の意匠性を考慮して、可動体51に連結された持ち上げアーム60が、遊技者から視認されないように可動体51の後方に隠れる構成としたが、この点を考慮しなければ、勿論、可動体51が露出状態へ変位する際に、持ち上げアーム(連結部材)が視認され得る構成としてもよい。
また、実施形態では、ガイド溝85は、始端部86から終端部87にかけて表示画面6aに近づくように湾曲した形状で構成したが、実施形態のように可動体51を移動可能であれば、ガイド溝の形状はこれに限られるものではなく、例えば、始端部から終端部にかけて表示画面6aに近づくように屈曲した形状で構成してもよい。
1…パチンコ遊技機
6a…表示画面
50…可動役物装置
50…可動体
52…先端部
54…元部
56…軸部(被ガイド部)
60…持ち上げアーム(連結部材、回動アーム)
72…電動モータ(駆動機構)
75…駆動ギア(駆動機構)
76…駆動機構
85…ガイド溝(ガイド部)
86…始端部
87…終端部
6a…表示画面
50…可動役物装置
50…可動体
52…先端部
54…元部
56…軸部(被ガイド部)
60…持ち上げアーム(連結部材、回動アーム)
72…電動モータ(駆動機構)
75…駆動ギア(駆動機構)
76…駆動機構
85…ガイド溝(ガイド部)
86…始端部
87…終端部
Claims (5)
- 表示画面に対して前方側に配置されて、該表示画面の周囲に遊技者から視認不能に収納された状態(以下、「収納状態」という。)から、該表示画面と前後方向で重なり遊技者に視認される状態(以下、「露出状態」という。)へ変位する可動体であって、第1の方向における長さが該第1の方向に直交する第2の方向における長さよりも長い可動体と、
該可動体に対して回動可能に連結される連結部材と、
該連結部材を駆動して前記可動体を前記収納状態と前記露出状態との間で変位させる駆動機構と、を備えているパチンコ遊技機において、
始端部から終端部に向かって前記表示画面に近付くように湾曲ないし屈曲されたガイド部と、
前記可動体の元部側に形成され、前記ガイド部に沿って移動する被ガイド部と、を備え、
前記可動体は、
前記収納状態において、前記第1の方向を、当該可動体が配置されている側の前記表示画面の周縁に沿った方向(以下、「周縁方向」という。)に略沿わせて収納され、
前記駆動機構が作動されると、前記連結部材が当該可動体に対して回動しながら当該可動体の先端部を略直線的に移動させるように押し出し、前記被ガイド部が前記ガイド部に沿って移動することにより、前記第1の方向を、前記周縁方向に略直交する方向であって前記表示画面の周縁から中央へ向かう方向に略沿わせた前記露出状態に変位することを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記連結部材は、前記可動体の後方側に配置されているとともに、前記可動体の移動時、前記可動体の後方に隠れて遊技者から視認されないよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 前記連結部材が、前記可動体の先端部側に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
- 前記駆動機構が、前記収納状態にある前記可動体の、先端部を挟んで元部とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
- 前記連結部材は、前記駆動機構の作動時、当該連結部材の先端部が円軌道を描くように駆動される回動アームとされ、
前記ガイド部における前記終端部側の案内方向と、前記ガイド部の終端部側を前記被ガイド部が移動しているときにおける、前記連結部材の先端部を通る前記円の接線の方向との関係は、
前記ガイド部における前記始端部側の案内方向と、前記ガイド部の始端部側を前記被ガイド部が移動しているときにおける、前記連結部材の先端部を通る前記円の接線の方向との関係に比べて、
案内方向が接線方向に沿ったものとなっていることを特徴とする請求項4に記載のパチンコ遊技機。
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