JP2011114967A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータコアに設けられたマグネット収容孔にマグネットが収容されている回転電機において、コストアップすることなく、トルクリップルを抑えることができる回転電機を提供する。
【解決手段】モータ1のロータコア110は、マグネット収容孔110aと、セグメント極部110cと、突極部110dとを備えている。マグネット収容孔110aには、マグネット111が収容されている。セグメント極部110cの開角は、電気角で140°に設定されている。また、突極部110dの開角は、電気角で27°に設定されている。これにより、マグネットトルクのトルクリップルの振幅を、リラクタンストルクのトルクリップルの振幅とほぼ同一にするとともに、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルの位相関係をほぼ逆位相にすることができる。そのため、コストアップすることなく、トルクリップルを抑えることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロータコアに設けられたマグネット収容孔にマグネットが収容されている回転電機に関する。
従来、ロータコアに設けられたマグネット収容孔にマグネットが収容されている回転電機として、例えば非特許文献1に開示されている複数のIPMモータがある。このうち、検証モデル1のIPMモータは、径方向と直交する一文字状断面のマグネット収容孔を有し、このマグネット収容孔にマグネットが収容されている。また、検証モデル3のIPMモータは、径方向外方に開口するV字状断面のマグネット収容孔と、このV字状断面のマグネット収容孔のV字開口部に別のマグネット収容孔とを有し、これらのマグネット収容孔にマグネットが収容されている。検証モデル3のIPMモータは、検証モデル1のIPMモータに対してマグネットトルクとリラクタンストルクの位相関係を変化させることができる。その結果、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルとが、互いに打消し合い、トルクリップルを低減させることができる。
飯尾能将、青山真大、松並和彦、平野元基、「磁界解析による6極IPMモータのロータ形状とトルクリップルの関係の検証」、平成21年電気学会産業応用部門大会、論文番号3−14、ページ番号III−195〜III−198。
しかし、検証モデル3のIPMモータであっても、マグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルとを逆位相関係にすることはできない。また、マグネットトルクのトルクリップルの振幅とリラクタンストルクのトルクリップルの振幅も異なっている。そのため、トルクリップルを充分には低減できないという問題があった。また、検証モデル3のIPMモータは、V字状断面のマグネット収容孔とは別のマグネット収容孔を有し、このマグネット収容孔にもマグネットが収容されている。そのため、検証モデル1のIPMモータに比べ、使用するマグネットの量が増加し、コストアップしてしまうという問題もあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ロータコアに設けられたマグネット収容孔にマグネットが収容されている回転電機において、コストアップすることなく、トルクリップルを抑えることができる回転電機を提供することを目的とする。
そこで、本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、径方向と直交する一文字状断面のマグネット収容孔を有するロータの各部の角度や寸法を適切に設定することで、コストアップすることなくトルクリップルを抑えられることを見つけ出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の回転電機は、軸方向に貫通するスロットを周方向に等間隔に有する円環状のステータコアと、スロットに収容されるコイルと、径方向と直交する一文字状断面のマグネット収容孔を周方向に等間隔に有し、外周面がステータコアの内周面と対向した状態で配置される円柱状のロータコアと、マグネット収容孔に収容される平板状のマグネットと、を備えた回転電機において、ロータコアは、マグネット収容孔の径方向外方側に形成され、マグネットに磁気的に接続されるセグメント極部と、セグメント極部の周方向の間に形成され、マグネット収容孔の径方向内方側の表面よりも径方向外方に突出する突極部とを有し、セグメント極部の開角は、電気角で135°〜145°であり、突極部の開角は、電気角で23°〜31°であることを特徴とする。ここで、電気角は、磁極の一極対を360°として表すものである。
この構成によれば、突極部の開角を電気角で23°〜31°とすることで、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルの位相関係を逆位相関係に近づけることができる。さらに、セグメント極部の開角を電気角で135°〜145°とすることで、マグネットトルクのトルクリップルの振幅と、リラクタンストルクのトルクリップルの振幅を同等にすることができる。そのため、マグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルとが、互いに確実に打消し合うこととなる。従って、ロータコアに設けられたマグネット収容孔にマグネットが収容されている回転電機において、コストアップすることなく、トルクリップルを抑えることができる。
請求項2に記載の回転電機は、セグメント極部の最大径方向寸法であるセグメント極部厚が、突極部の最外周部の周方向寸法である突極部幅以下であることを特徴とする。この構成によれば、トルクリップルをより抑えることができる。
請求項3に記載の回転電機は、セグメント極部と突極部の周方向の間に形成され、セグメント極部と突極部とを磁気的に接続するブリッジ部を有し、ブリッジ部の径方向寸法であるブリッジ部厚が、セグメント極部の最大径方向寸法であるセグメント極部厚の1/4〜1/2であることを特徴とする。この構成によれば、トルクリップルをより抑えることができる。
請求項4に記載の回転電機は、マグネットの開角が、電気角で125°〜135°であることを特徴とする。この構成によれば、トルクリップルをより抑えることができる。
請求項5に記載の回転電機は、ロータコアの外周面が、平滑な曲面によって形成されていることを特徴とする。この構成によれば、トルクリップルをより抑えることができる。
請求項6に記載の回転電機は、ステータコアの内周面が、連続した曲面によって形成されていることを特徴とする。この構成によれば、トルクリップルをより抑えることができる。
請求項7に記載の回転電機は、 車両に搭載されることを特徴とする。この構成によれば、ロータコアに設けられたマグネット収容孔にマグネットが収容され、車両に搭載される回転電機において、コストアップすることなく、トルクリップルを抑えることができる。
第1実施形態におけるモータの軸方向から見た平面図である。 コイルの結線図であるである。 図1におけるロータ各部を説明するための説明図である。 第1実施形態におけるモータのマグネットトルクのトルクリップル、リラクタンストルクのトルクリップル及びトータルトルクリップルを示すグラフである。 突極部の開角に対するマグネットトルクのトルクリップル、リラクタンストルクのトルクリップルの振幅最大値、それらの位相差を示すグラフである。 セグメント極部の開角を変更した場合における突極部の開角に対するマグネットトルクのトルクリップル、リラクタンストルクのトルクリップルの振幅最大値、それらの位相差を示すグラフである。 セグメント極部の開角、突極部の開角及びトルクリップルの振幅最大値の関係を示すグラフである。 別の形態におけるステータの軸方向から見た平面図である。 第2実施形態におけるロータ各部を説明するための説明図である。 セグメント極部厚と突極部幅の比に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの位相差を示すグラフである。 第3実施形態におけるロータ各部を説明するための説明図である。 ブリッジ部厚とセグメント極部厚の比に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの振幅比を示すグラフである。 ブリッジ部厚とセグメント極部厚の比に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの位相差を示すグラフである。 第4実施形態におけるロータ各部を説明するための説明図である。 マグネットの開角に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの振幅比を示すグラフである。 マグネットの開角に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの位相差を示すグラフである。 別の形態におけるロータの軸方向から見た平面図である。 さらに別の形態におけるロータの軸方向から見た平面図である。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る回転電機を、車両に搭載されるモータに適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照してモータの固定子の構成について説明する。ここで、図1は、第1実施形態におけるモータの軸方向から見た平面図である。なお、マグネットの一極対分について示している。また、コイルについては、断面を示している。図2は、コイルの結線図である。図3は、図1におけるロータ各部を説明するための説明図である。
図1に示すモータ1(回転電機)は、車両に搭載され、3相交流電流が流れることでトルクを発生する機器である。具体的には、8極48スロットモータである。モータ1は、ステータ10と、ロータ11とを備えている。
ステータ10は、3相交流電流が流れることで回転磁界を発生する部材である。ステータ10は、ステータコア100と、コイル101とを備えている。
ステータコア100は、磁路の一部を構成するとともに、コイル101を収容する磁性材からなる円環状の部材である。ステータコア100は、硅素鋼板を積層して構成されている。ステータコア100は、48個のスロット100aを備えている。
スロット100aは、コイル101を収容するための軸方向に貫通する、径方向に長い略台形状断面の孔である。スロット100aは、ステータコア100の内周側周縁部に、周方向に等間隔に形成されている。具体的には、電気角で30°の等間隔に形成されている。なお、スロット100aは、ステータコア100の内周側には開口していない。そのため、ステータコア100の内周面は、連続した曲面によって形成されることとなる。
コイル101は、3相交流電流が流れることで磁束を発生する線材からなる部材である。コイル101は、スロット100aに収容されている。図2に示すように、コイル101は、U相コイル101aと、V相コイル101bと、W相コイル101cとを備えている。U相コイル101aは、電気角で30°異なるスロット100aに収容された2つの相コイルを直列接続して構成されている。V相コイル101b及びW相コイル101cも同一の構成である。U相コイル101a、V相コイル101b及びW相コイル101cは、Y結線されている。
図1に示すように、ロータ11は、ステータ10の発生する回転磁界と鎖交することでトルクを発生する部材である。ロータ11は、ロータコア110と、マグネット111と、を備えている。
ロータコア110は、磁路の一部を構成するとともに、マグネット111を収容する磁性材からなる円柱状の部材である。ロータコア110は、硅素鋼板を積層して構成されている。ロータコア110の外周面は、凹凸のない平滑な曲面によって形成されている。ロータコア110は、外周面が、所定間隔を隔ててステータコア100の内周面と対向した状態で配置されている。ロータコア110は、マグネット収容孔110aと、回転軸固定孔110bと、セグメント極部110cと、突極部110dと、ブリッジ部110eとを備えている。
マグネット収容孔110aは、マグネット111を収容するための軸方向に貫通する、径方向と直交する一文字状断面の孔である。マグネット収容孔110aは、ロータコア110の外周側周縁部に、周方向に等間隔に8個形成されている。具体的には、電気角で180°の等間隔に形成されている。
回転軸固定孔110bは、回転軸110fを固定するための軸方向に貫通する円形状断面の孔である。回転軸固定孔110bは、ロータコア110の中心部に形成されている。回転軸固定孔110bには、回転軸110fが固定されている。
セグメント極部110cは、マグネット収容孔110aの径方向外方側に形成され、後述するマグネット111に磁気的に接続される部位である。
突極部110dは、セグメント極部110cとセグメント極部110cの周方向の間に形成され、マグネット収容孔110aの径方向内方側の表面より径方向外方に突出する部位である。
ブリッジ部110eは、セグメント極部110cと突極部110dの周方向の間に形成され、セグメント極部110cと突極部110dとを磁気的に接続する径方向寸法が均一な部位である。
図3に示すように、セグメント極部110cの開角は、電気角で140°に設定されている。また、突極部110dの開角は、電気角で27°に設定されている。ここで、セグメント極部110cの開角は、ロータコア110の外周側にある、セグメント極部110cの両角部間の軸心に対する角度である。突極部110dの開角は、ロータコア110の外周側にある、突極部110dの両角部間の軸心に対する角度である。
マグネット111は、磁束を発生する平板状の部材である。マグネット111は、ロータコア110のマグネット収容孔110aに収容されている。マグネット111は、セグメント極部110bの外周面に、周方向に交互に異なる磁極が形成されるよう、板厚方向に着磁されている。
次に、図4を参照して効果について説明する。ここで、図4は、第1実施形態におけるモータのマグネットトルクのトルクリップル、リラクタンストルクのトルクリップル及びトータルトルクリップルを示すグラフである。
第1実施形態によれば、スロット100aが、電気角で30°の等間隔に形成されているため、電気角に対して12次のトルクリップルが顕著に現れる。トルクリップルは、マグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルとを合成したものである。図4に示すように、突極部110dの開角を電気角で27°とすることで、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルの位相関係をほぼ逆位相にすることができる。さらに、セグメント極部110cの開角を電気角で140°とすることで、マグネットトルクのトルクリップルの振幅と、リラクタンストルクのトルクリップルの振幅をほぼ同一にすることができる。そのため、マグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルとが、互いに確実に打消し合うこととなる。従って、ロータコア110に設けられたマグネット収容孔110aにマグネット111が収容されているモータ1において、コストアップすることなく、トルクリップルを抑えることができる。
また、第1実施形態によれば、ロータコア110の外周面が、凹凸のない平滑な曲面によって形成されている。そのため、トルクリップルをより抑えることができる。
さらに第1実施形態によれば、スロット100aは、ステータコア100の内周側には開口していない。そのため、ステータコア100の内周面が、連続した曲面によって形成されることとなる。その結果、電気角に対して12次のトルクリップルに次いで大きな6次のトルクリップルを抑えることができる。従って、トルクリップルをより抑えることができる。
なお、第1実施形態では、セグメント極部110cの開角が電気角で140°、突極部110dの開角が電気角で27°の例を挙げているが、これに限られるものではない。
図5に示すように、磁場解析等によれば、マグネットトルクのトルクリップルと、リランクタンストルクのトルクリップルの位相差は、突極部110dの開角の大きさによって変化する。具体的には、突極部110dの開角が小さくなる従って、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルの位相関係が逆位相関係に近づく。一方、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルの振幅最大値は、突極部110dの開角に大きさに係わらずほぼ一定である。また、リラクタンストルクのトルクリップルに比べ、マグネットトルクのトルクリップの方が、振幅最大値が大きい。つまり、突極部110dの開角の大きさによって、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクのトルクリップルの位相差を、ほぼ独立して変化させることができる。
セグメント極部110cの開角を、電気角で135°から140°に大きくすると、図6に示すように、突極部110dの開角に対するマグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルの位相差は、ほとんど変化せず、図5とほぼ同一である。一方、マグネットトルクのトルクリップルの振幅最大値は、セグメント極部110cの開角の大きさによって変化する。具体的には、突極部110dの開角に大きさに係わらず全体的に小さくなる。また、リラクタンストルクのトルクリップルの振幅最大値は、セグメント極部110cの開角の大きさに係わらずほとんど変化しない。つまり、セグメント極部110cの開角の大きさによって、マグネットトルクのトルクリップルの振幅を、ほぼ独立して変化させることができる。
そのため、図7に示すように、セグメント極部110cの開角は電気角で135°〜145°、突極部110dの開角は電気角で23°〜31°であればよい。これにより、同様の効果を得ることができる。
また、第1実施形態では、スロット100aが、ステータコア100の内周側には開口していない例を挙げているが、これに限られるものではない。図8に示すように、スロット100aが、ステータコア100の内周側に開口していても、磁性材からなる板状のウェッジ100bで塞がれていてもよい。この場合も、ステータコア100の内周面が、連続した曲面によって形成されることになる。そのため、同様に、電気角に対して6次のトルクリップルを抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のモータについて説明する。第2実施形態のモータは、第1実施形態のモータに対して、セグメント極部の最大径方向寸法であるセグメント極部厚を所定値に設定したものである。
まず、図9を参照してモータの構成について説明する。ここで、図9は、第2実施形態におけるロータ各部を説明するための説明図である。ここでは、第1実施形態のモータとの相違部分であるロータコアのセグメント極部について説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。
図9に示すように、ロータコア210は、マグネット収容孔210aと、回転軸固定孔210bと、セグメント極部210cと、突極部210dと、ブリッジ部210eとを備えている。マグネット収容孔210aには、マグネット211が収容されている。
セグメント極部210cの開角は、電気角で140°に設定されている。突極部210dの開角は、電気角で27°に設定されている。突極部210dの最外周部の周方向寸法である突極部幅Wpは、所定値に設定されている。セグメント極部210cの最大径方向寸法であるセグメント極部厚Wsは、突極部幅Wp以下(突極部幅以下)に設定されている。なお、突極部幅Wpは、ロータコア210の外径D、突極部210dの開角α(電気角)、ロータ11の磁極数Pによって、近似的にD×sin(α/P)として表される。
次に、図10を参照して効果について説明する。ここで、図10は、セグメント極部厚と突極部幅の比に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの位相差を示すグラフである。
第2実施形態によれば、図10に示すように、マグネットトルクのトルクリップルと、リランクタンストルクのトルクリップルの位相差は、突極部幅Wpに対するセグメント極部厚Wsの比の大きさによって変化する。具体的には、突極部幅Wpに対するセグメント極部厚Wsの比が1以下になると、位相差が、許容範囲である180°±20%の範囲内となる。これは、高速弱め界磁制御により、コイル101に流れる電流の位相が60°になっても変わらない。つまり、セグメント極部厚Wsを突極部幅Wp以下にすることで、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルの位相関係をほぼ逆位相にすることができる。そのため、トルクリップルをより抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態のモータについて説明する。第3実施形態のモータは、第1実施形態のモータに対して、ブリッジ部の径方向寸法であるブリッジ部厚を所定値に設定したものである。
まず、図11を参照してモータの構成について説明する。ここで、図11は、第3実施形態におけるロータ各部を説明するための説明図である。ここでは、第1実施形態のモータとの相違部分であるロータコアのブリッジ部について説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。
図11に示すように、ロータコア310は、マグネット収容孔310aと、回転軸固定孔310bと、セグメント極部310cと、突極部310dと、ブリッジ部310eとを備えている。マグネット収容孔310aには、マグネット311が収容されている。セグメント極部310cの開角は、電気角で140°に設定されている。突極部310dの開角は、電気角で27°に設定されている。セグメント極部310cの最大径方向寸法であるセグメント極部厚Wsは、所定値に設定されている。ブリッジ部310eの径方向寸法であるブリッジ部厚Wbは、セグメント極部厚Wsの1/4〜1/2に設定されている。
次に、図12及び図13を参照して効果について説明する。ここで、図12は、ブリッジ部厚とセグメント極部厚の比に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの振幅比を示すグラフである。図13は、ブリッジ部厚とセグメント極部厚の比に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの位相差を示すグラフである。
第3実施形態によれば、図12に示すように、マグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの振幅比は、セグメント極部厚Wsに対するブリッジ部厚Wbの比の大きさによって変化する。具体的には、セグメント極部厚Wsに対するブリッジ部厚Wbの比が0.25〜0.50の範囲内になると、振幅比が、許容範囲である1.0±20%の範囲内となる。また、図13に示すように、マグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの位相差も、セグメント極部厚Wsに対するブリッジ部厚Wbの比の大きさによって変化する。具体的には、セグメント極部厚Wsに対するブリッジ部厚Wbの比が0.20〜0.55の範囲内になると、位相差が、許容範囲である180°±20%の範囲内となる。つまり、ブリッジ部厚Wbをセグメント極部厚Wsの1/4〜1/2にすることで、マグネットトルクのトルクリップルの振幅を、リラクタンストルクのトルクリップルの振幅とほぼ同一にするとともに、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルの位相関係をほぼ逆位相にすることができる。そのため、トルクリップルをより抑えることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態のモータについて説明する。第4実施形態のモータは、第1実施形態のモータに対して、マグネットの開角を所定値に設定したものである。
まず、図14を参照してモータの構成について説明する。ここで、図14は、第4実施形態におけるロータ各部を説明するための説明図である。ここでは、第1実施形態のモータとの相違部分であるマグネットについて説明し、共通する部分については必要とされる箇所以外説明を省略する。ロータコア410は、マグネット収容孔410aと、回転軸固定孔410bと、セグメント極部410cと、突極部410dと、ブリッジ部410eとを備えている。マグネット収容孔410aには、マグネット411が収容されている。セグメント極部410cの開角は、電気角で140°に設定されている。突極部410dの開角は、電気角で27°に設定されている。マグネット411の開角は、電気角で125°〜135°に設定されている。ここで、マグネット111の開角は、ロータコア110の外周側にある、マグネット111の両角部間の軸心に対する角度である。
次に、図15及び図16を参照して効果について説明する。ここで、図15は、マグネットの開角に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの振幅比を示すグラフである。図16は、マグネットの開角に対するマグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの位相差を示すグラフである。
第4実施形態によれば、図15に示すように、マグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの振幅比は、マグネット411の開角の大きさによって変化する。具体的には、マグネット411の開角が電気角で123°〜136°の範囲内になると、振幅比が、許容範囲である1.0±20%の範囲内となる。また、図16に示すように、マグネットトルクのトルクリップルとリラクタンストルクのトルクリップルの位相差も、マグネット411の開角の大きさによって変化する。具体的には、マグネット411の開角が125°〜135°の範囲内になると、位相差が、許容範囲である180°±20%の範囲内となる。これは、高速弱め界磁制御により、コイルに流れる電流の位相が60°になっても変わらない。つまり、マグネット411の開角を123°〜135°にすることで、マグネットトルクのトルクリップルの振幅を、リラクタンストルクのトルクリップルの振幅とほぼ同一にするとともに、マグネットトルクのトルクリップルと、リラクタンストルクのトルクリップルの位相関係をほぼ逆位相にすることができる。そのため、トルクリップルをより抑えることができる。
なお、第1〜第4実施形態では、セグメント極部110cに、貫通孔を有していない例を挙げているが、これに限られるものではない。図17に示すように、セグメント極部110cに、軸方向に貫通する貫通孔110g、110h有していてもよい。また、マグネット連通孔110aの径方向内方側に、軸方向に貫通する貫通110iを有していてもよい。
また、第1〜第4実施形態では、1つの一文字状断面のマグネット収容孔110cに1つのマグネット111が収容される例を挙げているが、これに限られるものではない。図18に示すように、マグネット収容孔が、第1マグネット収容孔110j及び第2マグネット収容孔110kに分割され、それぞれにマグネット111a、111bが収容されていてもよい。この場合、マグネット111a、111bを1つのマグネットと見なして、マグネットの開角が決まる。
1・・・モータ(回転電機)、10・・・ステータ、100・・・ステータコア、100a・・・スロット、100b・・・ウェッジ、101・・・コイル、101a・・・U相コイル、101b・・・V相コイル、101c・・・W相コイル、11、21、31、41・・・ロータ、110、210、310、410・・・ロータコア、110a、210a、310a、410a・・・マグネット収容孔、110b、210b、310b、410b・・・回転軸固定孔、110c、210c、310c、410c・・・セグメント極部、110d、210d、310d、410d・・・突極部、110e、210e、310e、410e・・・ブリッジ部、110f、210f、310f、410f・・・回転軸、110g、110h、110i・・・貫通孔、110j・・・第1マグネット収容孔、110k・・・第2マグネット収容孔、111、111a、111b、211、311、411・・・マグネット

Claims (7)

  1. 軸方向に貫通するスロットを周方向に等間隔に有する円環状のステータコアと、
    前記スロットに収容されるコイルと、
    径方向と直交する一文字状断面のマグネット収容孔を周方向に等間隔に有し、外周面が前記ステータコアの内周面と対向した状態で配置される円柱状のロータコアと、
    前記マグネット収容孔に収容される平板状のマグネットと、
    を備えた回転電機において、
    前記ロータコアは、前記マグネット収容孔の径方向外方側に形成され、前記マグネットに磁気的に接続されるセグメント極部と、前記セグメント極部の周方向の間に形成され、前記マグネット収容孔の径方向内方側の表面よりも径方向外方に突出する突極部とを有し、
    前記セグメント極部の開角は、電気角で135°〜145°であり、
    前記突極部の開角は、電気角で23°〜31°であることを特徴とする回転電機。
  2. 前記セグメント極部の最大径方向寸法であるセグメント極部厚は、前記突極部の最外周部の周方向寸法である突極部幅以下であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記セグメント極部と前記突極部の周方向の間に形成され、前記セグメント極部と前記突極部とを磁気的に接続するブリッジ部を有し、
    前記ブリッジ部の径方向寸法であるブリッジ部厚は、前記セグメント極部の最大径方向寸法であるセグメント極部厚の1/4〜1/2であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記マグネットの開角は、電気角で125°〜135°であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  5. 前記ロータコアの外周面は、平滑な曲面によって形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記ステータコアの内周面は、連続した曲面によって形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 車両に搭載されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機。
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