JP2011114134A - 回路装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】上面に混成集積回路が組み込まれる回路基板の下面を薄く封止樹脂により被覆する回路基板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明では、半導体素子等の回路素子が組み込まれた回路基板12を金型30の内部に収納させ、2つの樹脂シート42A、42Bを、回路基板12と金型30の内壁下面との間に介在させている。この状態で、金型30を高温に加熱し、ゲート44から液状の封止樹脂を注入することで、溶融した樹脂シート42により回路基板12の下面を薄く封止樹脂により被覆することができる。更に、2つの樹脂シート42A、42Bを用いることで、個々の樹脂シートが平面視で小さいものとなり、樹脂シートを輸送する段階等に於ける破損が抑制される。
【選択図】図4

Description

本発明は回路装置の製造方法に関し、特に、比較的大型の回路基板の下面を樹脂封止する回路装置の製造方法に関する。
トランジスタやチップ素子から成る混成集積回路が上面に組み込まれた回路基板を封止する方法としては、ケース材を用いた封止方法と、樹脂により樹脂封止する方法が有る。
ケース材を用いた場合では、中空部を備えた蓋状のケース材を回路基板に嵌合させることで、回路基板の上面に形成された混成集積回路を、ケース材の中空部に収納する。
樹脂封止が採用された場合は、金型を用いた射出成形により回路基板の上面に形成された混成集積回路が被覆される。図8(A)を参照して、樹脂封止された混成集積回路装置100の構成を説明する。混成集積回路100では、先ず、アルミニウム等の金属から成る回路基板101の上面が全面的に絶縁層102により被覆されている。そして、絶縁層102の上面に形成された導電パターン103に回路素子が接続されて所定の混成集積回路が構成されている。回路基板101の上面に配置される素子としては、金属細線107により接続された半導体素子105Aとチップ素子105Bが図示されている。回路基板101の周辺部では、パッド状の導電パターン103にリード104が固着されている。
封止樹脂106は熱可塑性樹脂であり、回路基板101の上面、側面および下面を被覆している。ここで、回路基板101の上面に形成された回路素子から発生した熱を、回路基板101を経由して良好に外部に放出させるためには、回路基板101の下面を被覆する封止樹脂106を薄くすることが有効である。しかしながら、回路基板101の下面を被覆する封止樹脂106の厚みを例えば0.5mm程度に薄く設定すると、回路基板101の下面が部分的に封止樹脂106により被覆されない問題が発生する。この理由は、金型を用いて封止樹脂106を射出成形する工程にて、回路基板101の下面と金型の内壁下面との間隙が狭くなり、この間隙に十分に封止樹脂が行き渡らなくなるからである。
この問題を回避するための方法を、図8(B)を参照して説明する(下記特許文献1)。ここでは、支持部材110により回路基板101を下面から支持した状態でインジェクションモールドを行っている。具体的には、支持部材110は熱可塑性樹脂から成り、内側の面は回路基板101の下面および側面の一部に当接するサイズである。また、支持部材110の外側の面は金型112の内壁下面および側面に接触する大きさとなっている。従って、支持部材110により支持された状態の回路基板101を金型112のキャビティ114に収納させると、回路基板101の下面と金型112の内壁下面との間隙に支持部材110が配置される。この状態で、熱可塑性樹脂をキャビティ114に注入することにより、回路基板101の樹脂封止が行われる。この方法によると、回路基板101の下面と金型112の内壁下面との間隙には支持部材110が位置しており、この間隙に液状の熱硬化性樹脂を注入する必要がないので、回路基板101の下面が部分的に被覆されないことによるボイドの発生が防止される。また、樹脂封止時の注入圧から金属細線等を保護するために、回路素子が被覆されるように回路基板101の上面にポッティング樹脂120が形成されている。
特許第3316449号公報
モールド金型を使用した封止樹脂の形成方法としては、上記したインジェクションモールドの他にもトランスファーモールドがあり、このトランスファーモールドではエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂により、回路基板101の上面、側面および下面が被覆される。近年に於いてはインジェクションモールドよりもトランスファーモールドの方が多用されている。その理由は、インジェクションモールドよりもトランスファーモールドの方が、低温且つ低圧にて樹脂封止を行うので、半導体素子等の回路素子に与える悪影響が小さいからである。
トランスファーモールドも、図8(B)に示したような金型112を使用して樹脂封止を行う。従って、回路基板101の下面を被覆する封止樹脂を薄くすると、金型112の内壁下面と回路基板101の下面との間隙に封止樹脂が充填されない恐れがある。また、上記した特許文献1に記載された技術は、PPS(ポリフェニレンスルファイド)等の熱可塑性樹脂を用いたインジェクションモールドにより回路基板101を樹脂封止するためのものである。従って、インジェクションモールドに使用される熱可塑性樹脂と、トランスファーモールドに使用される熱硬化性樹脂とは性質が異なるので、インジェクションモールドに関する特許文献1に記載された技術をそのままトランスファーモールドに適用させることは困難である。
本発明は上記した問題点を鑑みて成されたものであり、上面に混成集積回路が組み込まれる回路基板の下面を薄く封止樹脂により被覆する回路基板の製造方法を提供することにある。
本発明の回路装置の製造方法は、導電パターンおよび回路素子から成る混成集積回路が設けられた回路基板を用意する工程と、前記回路基板をモールド金型のキャビティに収納し、前記キャビティに封止樹脂を注入することで、前記混成集積回路および前記回路基板を前記封止樹脂により封止する工程と、を備え、前記封止する工程では、熱硬化性樹脂を含む複数の樹脂シートを、前記回路基板と前記回路基板が当接する前記モールド金型の内面との間に介在させ、溶融した前記複数の樹脂シートにより前記回路基板の下面を被覆することを特徴とする。
本発明によれば、熱硬化性樹脂を含む薄い樹脂シートを、回路基板の下面とモールド金型の内壁下面との間隙に介在させた状態で、トランスファーモールドを行っている。従って、回路基板の下面とモールド金型の内壁下面との間隙に、溶融して加熱硬化した樹脂シートが充填されるので、加熱硬化された樹脂シートにより回路基板の下面を薄く被覆することができる。
また、上記した方法であると、回路基板101の平面視での大きさが例えば60mm×40mm以上に大きい場合、同等程度の大きさの樹脂シートが必要となる。しかしながら、回路基板101と大きさが同等の一枚の樹脂シートを用いた場合、加熱溶融前の粉末状の樹脂をプレス加工した樹脂シートは脆いため、樹脂シートを搬送する段階等にて樹脂シートにクラックが発生する問題が予測される。
この問題に際して、本発明では、分割された複数の樹脂シートを用いて、回路基板の下面を被覆している。この様にすることで、薄く且つ脆い樹脂シートの面積が、回路基板の半分以下に小さくなるので、搬送工程等により樹脂シートが破損してしまうことが抑制され、破損して廃棄される樹脂シートが低減する分コストが削減される。
更に本発明は、モールドに使用される金型の形状を変更しないため、既存の金型をそのまま使用することができるので、本発明を採用することによるコスト増加は小さい。
本発明の回路装置の製造方法により製造される混成集積回路装置を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)および(C)は断面図である。 本発明の回路装置の製造方法を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図であり、(C)は樹脂シートを製造する工程を詳細に示す断面図である。 本発明の回路装置の製造方法を示す斜視図である。 本発明の回路装置の製造方法を示す図であり、(A)は平面図であり、(B)および(C)は断面図である。 本発明の回路装置の製造方法を示す図であり、(A)は断面図であり、(B)および(C)は拡大された断面図である。 本発明の回路装置の製造方法を示す図であり、(A)および(B)は断面図である。 本発明の回路装置の製造方法を示す断面図である。 従来の混成集積回路装置を示す図であり、(A)および(B)は断面図である。
図1を参照して、本発明の回路装置の製造方法により製造される混成集積回路装置10の構成を説明する。図1(A)は混成集積回路装置10の斜視図であり、図1(B)は図1(A)のX−X’線に於ける断面図であり、図1(C)は封止樹脂14の構成を詳細に説明するための断面図である。
図1(A)および図1(B)を参照して、混成集積回路装置10では、回路基板12の上面に、導電パターン16と回路素子から成る混成集積回路が構築され、この回路と接続されたリード17が外部に導出している。更に、回路基板12の上面に構築された混成集積回路、回路基板12の上面、側面および下面は封止樹脂14により一体的に被覆されている。
回路基板12は、アルミニウムや銅等の金属から成る基板である。回路基板12の材料としてアルミニウムが採用されると、回路基板12の上面および下面は陽極酸化膜(アルマイト膜)により被覆される。回路基板12の具体的な大きさは、例えば縦×横×厚さ=61mm×42.5mm×1.5mm程度である。ここで、回路基板12の材料として金属以外が採用されても良く、例えば、セラミックや樹脂材料が回路基板12の材料として採用されても良い。
回路基板12の側面は、ここでは上面に対して垂直な面を呈しているが、上面に対して傾斜した傾斜面でも良い。回路基板12の側面が傾斜面から成る場合は、回路基板の上面から連続して下方に傾斜する第1傾斜面と、回路基板の下面から連続して上方に傾斜する第2傾斜面が設けられる。
絶縁層18は、回路基板12の表面全域を覆うように形成されている。絶縁層18は、フィラーが高充填されたエポキシ樹脂から成る。フィラーが充填されることにより、絶縁層18の熱抵抗が低減されているので、内蔵される回路素子から発生した熱は、絶縁層18を経由して良好に回路基板12に伝導される。
導電パターン16は厚みが50μm程度の銅等の金属膜から成り、所定の電気回路が実現されるように絶縁層18の表面に形成される。また、リード17が導出する辺に、導電パターン16からなるパッドが形成される。
半導体素子20Aおよびチップ素子20Bの回路素子は、半田等の接合材を介して、導電パターン16の所定の箇所に固着されている。半導体素子20Aとしては、トランジスタ、LSIチップ、ダイオード等が採用される。ここでは、半導体素子20Aと導電パターン16とは、金属細線22を介して接続される。チップ素子20Bとしては、チップ抵抗やチップコンデンサ等が採用される。チップ素子20Bの両端の電極は、半田等の接合材を介して導電パターン16に固着されている。
リード17は、回路基板12の周辺部に設けられたパッドに固着され、入力信号や出力信号が通過する外部接続端子として機能している。図1(B)を参照すると、回路基板12の対向する2つの辺に沿って多数個のリード17が設けられている。ここで、リード17は回路基板12の4辺から導出させることも可能であり、1つの辺から導出させることも可能である。
封止樹脂14は、熱硬化性樹脂を用いるトランスファーモールドにより形成される。図1(B)では、封止樹脂14により、導電パターン16、半導体素子20A、チップ素子20B、金属細線22が封止されている。そして、回路基板12の上面、側面および下面が封止樹脂14により被覆されている。封止樹脂14を構成する熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、オルソクレゾールノボラック・ビフェニール、ジシクロペンタジエン等が採用される。また、封止樹脂14には、熱抵抗の低減等を目的としてフィラーが混入されている。例えば、封止樹脂14に混入されるフィラーの割合は、70重量%以上90重量%以下である。フィラーの種類としては、結晶シリカと破砕シリカの混合物が採用されているが、溶融シリカ、アルミナまたは窒化ケイ素が採用されても良い。更に、混入されるフィラーの平均粒径は、例えば、20μm以上30μm以下である。
図1(C)を参照して、封止樹脂14に関して更に説明する。封止樹脂14は、第1封止樹脂14Aと、第2封止樹脂14Bとから成る。紙面では、第1封止樹脂14Aと第2封止樹脂14Bとの境界が描かれているが、実際の回路装置では両者は一体化している。詳細は下記するが、第1封止樹脂14Aは金型のキャビティに液状の樹脂を注入することで形成され、第2封止樹脂14Bは回路基板12の下面に配置された樹脂シートを溶融することで形成される。回路基板12の下面を被覆する第2封止樹脂14Bの厚みT1は、例えば0.5mm以下であり非常に薄い。薄い第2封止樹脂14Bは熱抵抗も小さくなるので、半導体素子等の回路素子から放出された熱は、回路基板12および第2封止樹脂14Bを経由して良好に外部に放出される。
本実施の形態では、第2封止樹脂14Bに含まれるフィラーは、第1封止樹脂14Aに含まれるフィラーよりも均一に分散した状態となっている。具体的には、第1封止樹脂14Aは、金型のキャビティに液状の樹脂を注入することにより形成される。従って、液状の熱硬化性樹脂の流動が阻まれる領域では、フィラーが滞留して比較的密な状態となる。例えば、チップ素子20Bや半導体素子20Aが配置された領域A1では、液状の封止樹脂の流動がこれらの素子により阻まれて、フィラーが密な状態となる。一方、半導体素子等の回路素子が配置されていない領域A2では、封止樹脂の流動が良好であるので、領域A1よりも比較的疎にフィラーが配置される。
一方、回路基板12の下面を被覆する第2封止樹脂14Bは、射出成形により形成されるのではなく、回路基板12の下面に配置された樹脂シートを溶融して加熱硬化することで形成される。従って、第2封止樹脂14Bは樹脂封止の工程にて基本的には流動しないので、第2封止樹脂14B全域にわたり比較的均一にフィラーが充填される。このことにより、第2封止樹脂14Bの熱抵抗が全体にわたり均一となるので、回路基板12下面からの放熱が全体的に良好となる。
更にまた、本形態では、後述するように2枚の樹脂シート42A、42B(図3参照)を回路基板12の下方に配置することにより、第2封止樹脂14Bを構成している。2枚の樹脂シート42A、42Bは、樹脂封止の工程にて溶融されるので、両者は結果的には一体化した第2封止樹脂14Bとなる。
図1(C)を参照すると、回路基板12の下面全面が第2封止樹脂14Bにより被覆されているが、回路基板12の下面および側面の下部が第2封止樹脂14Bにより被覆されても良い。更には、回路基板12の下面の中心部付近が第2封止樹脂14Bにより被覆され、回路基板12の上面、側面及び下面の周辺部が第1封止樹脂14Aにより被覆されても良い。
図2から図7を参照して、上記した構成の混成集積回路装置の製造方法を説明する。
図2を参照して、回路基板12の下面を被覆する第2封止樹脂14B(図1(C)参照)の材料となる樹脂シート42を製造する。図2(A)は本工程で製造される樹脂シート42を示す斜視図であり、図2(B)は樹脂シート42の断面図であり、図2(C)は樹脂シート42の製造方法を示す断面図である。
図2(A)を参照して、本実施の形態の樹脂シート42は、熱硬化性樹脂を主成分とする粒状の粉末樹脂を加圧加工して成形されたものであり、シート状を呈している。樹脂シート42は、上面に混成集積回路が組み込まれた回路基板の下面を被覆する封止樹脂を構成する。
樹脂シート42の平面的な大きさ(L1×L2)は、樹脂シート42が使用される回路装置の種類により異なる。例えば、図1に示されるような混成集積回路装置10の樹脂封止に適用され、樹脂封止時に回路基板12の下面に2枚の樹脂シート42が配置される場合は(図3参照)、回路基板12の半分程度の大きさとなる。
樹脂シート42の厚みL3は、例えば0.7mm以上0.9mm以下である。樹脂シート42の厚みを0.9mm以下とすることで、図1(C)に示すように、溶融した樹脂シート42から成る第2封止樹脂14Bにより、回路基板12の裏面を薄く樹脂封止することができる。一方、樹脂シート42の厚みを0.7mm以上とすることで、樹脂シート42の剛性が一定以上に確保され、輸送段階における樹脂シート42の割れ等が抑制される。
更に、樹脂シート42の厚みL3は、溶融した樹脂シート42から成る封止樹脂が回路基板やアイランドを被覆する厚みよりも厚く設定される。具体的には、図5(A)を参照して、回路基板12の下面と下金型34との間に配置される樹脂シート42Aの厚みT2は、上記したとおりであり、例えば0.7mm以上0.9mm以下である。一方、図5(C)を参照して、軟化して溶融した後の樹脂シート42Aの厚さT3は例えば0.4mm以上0.6mm以下であり、溶融する前の樹脂シート42よりも薄くなっている。この様にすることで、回路基板12の下面に押圧された状態で樹脂シート42が溶融されるので、溶融した樹脂シート42によりボイド無く回路基板12の下面が被覆される。
図2(B)は、樹脂シート42の一部を拡大して示す断面図である。この図を参照して、樹脂シート42は、多数の粒状の粉末樹脂15から構成されている。この粉末樹脂15は、フィラー等の添加剤が添加されたエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂から成り、各粉末樹脂15の直径は例えば1.0mm以下である。即ち、粉末樹脂15は、網目の大きさが1.0mm×1.0mmのふるいを通過するものが採用される。
更に、樹脂シート42では、粉末樹脂15の充填率(樹脂シート42全体の容積に対して粉末樹脂15が占める割合)は99%以上である。樹脂封止工程でキャビティに注入されるペレットの充填率が95%程度であることを考慮すると、本実施の形態の樹脂シート42における粉末樹脂15の充填率は非常に高い。この様に樹脂シート42の充填率を高くすることにより、樹脂シート42を溶融して形成される封止樹脂にボイドが形成されることが抑制される。
図2(C)の断面図を参照して、上記した樹脂シート42の製造方法を説明する。先ず、粉末状の粉末樹脂15を用意する。具体的には、粉末状の熱硬化性樹脂、フィラーや離型剤等の材料を所定量計量した後に、混合機によりこれらの材料を混合する。更に、混合された材料を加熱して一体の状態にした後に破砕することにより、粉末状の樹脂材料が形成される。この後に、網の目が1.0mm×1.0mmのふるいを通過する樹脂材料を粉末樹脂15として採用している。ここで、粉末樹脂15を構成する熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、オルソクレゾールノボラック・ビフェニール、ジシクロペンタジエン等が採用される。更に、粉末樹脂15に混入されるフィラーの割合は、70重量%以上90重量%以下である。そして、フィラーの種類としては、結晶シリカと破砕シリカの混合物が採用されているが、溶融シリカ、アルミナまたは窒化ケイ素が採用されても良い。更に、混入されるフィラーの平均粒径は、例えば、20μm以上30μm以下である。
上記構成の粉末樹脂15は、金型を使用して加圧成型(打錠加工)することにより、シート状に成形される。具体的には、ステンレス等の金属から成る上金型19および下金型26から構成される金型を用いて打錠加工を行っている。下金型26は、上面が平坦面である台座23と、台座23の上面に載置された枠状の枠金型21から構成されている。また、上金型19は上下方向に可動であり、枠金型21の開口部と嵌合する形状を呈している。枠金型21の開口部の平面的なサイズは、成形される樹脂シート42のサイズと同等である。
樹脂シート42の製造方法は次の通りである。先ず、上記した組成の粉末樹脂15は、枠金型21の開口部に所定量収納されて平坦化される。次に、上金型19を下降させて所定の圧力を粉末樹脂15に対して与えることにより、粉末樹脂15を一体化させて図2(A)に示す形状を備えた樹脂シート42が成形される。ここで、上金型19が樹脂粉末に与える圧力は、例えば38Kg/mm以上である。圧力をこの値以上とすることにより、充填率が99%以上の密な樹脂シート42が得られる。また、本工程は、金型を加熱することなく、常温の雰囲気下で行われる。
本形態では、複数の樹脂シート42Aを用いて大型の回路基板12の下面を被覆しているので、上記した樹脂シート42を製造するプレス機として安価なものが使用可能である。具体的には、樹脂シート42は、38Kg/mm以上の非常に高い加圧力が必要とされる。また、このプレス機の価格は、備える最大加圧能力に正比例するのではなく、ある値以上になると急激に設備費用が上昇する。従って、大型の回路基板の下面を被覆するために、面積が広い樹脂シート42を製造しようとすると、非常に高い加圧能力を備えた非常に高価なプレス機が必要とされ、コスト高を招く。この様なことを抑制するために、本形態では、回路基板12の面積の半分程度以下の樹脂シート42A、42Aを複数個用いている。この様にすることで、樹脂シート42を製造するプレス機に要求される加圧能力が半分以下になり、安価なプレス機を使用することができる。
図3および図4を参照して、次に、上面に混成集積回路が組み込まれた回路基板12を金型30のキャビティ36の内部に収納する。図3は回路基板12と樹脂シート42A、42Bが配置される状態を示す斜視図であり、図4(A)は本工程を示す平面図であり、図4(B)は図4(A)のB−B’線に於ける断面図であり、図4(C)は図4(A)のC−C’線における断面図である。なお、図3では、回路基板12の上面に形成される導電パターンや回路素子が省かれている。
図3を参照して、本工程では、回路基板12の下面と下金型34の内壁上面との間に、上記した構成の複数の樹脂シート42A、42Bを配置している。
回路基板12は四角形形状を備え、大きさの一例はL11×L12=61mm×42.5mmである。本形態では、この様な比較的大型の回路基板12の下面を、封止樹脂により0.5mm以下程度に薄く被覆する。
本工程では、回路基板12の下面と下金型34の内壁との間に、2つの樹脂シート42A、42Bを配置している。樹脂シート42Aと樹脂シート42Bとは、同等の大きさを備えている。樹脂シート42AはL13×L15=30.5mm×42.5mmの四角形形状であり、その厚みは上記したように0.7mm以上0.9mm以下である。また、樹脂シート42Bの大きさは、樹脂シート42Aと同様であり、L14×L16=30.5mm×42.5mmであり厚みは0.7mm以上0.9mm以下である。即ち、ここでは、個々の樹脂シート42A、42Bの平面視での大きさは回路基板12の半分以下である。そして、回路基板12の下面は、隙間無く隣設された樹脂シート42A、42Bにより覆われている。
また、ここでは2枚の樹脂シート42A、42Bが使用されたが、更に多数個の樹脂シート42がマトリックス状に配置されて用いられても良い。更に、上記説明では、樹脂シート42Aと樹脂シート42Bの平面視での大きさは同等であったが、これらの大きさを互いに異ならせても良い。更にまた、上記では、樹脂シート42A、42Bの形状は三角形状等の他の多角形形状でも良いし、円形形状等でも良い。
更に、上記説明では、樹脂シート42Aと樹脂シート42Bとを加算した大きさは、回路基板12と同等であったが、これを異ならせても良い。具体的には、樹脂シート42Aと樹脂シート42Bとを加算した大きさを、回路基板12よりも小さくしても良いし大きくしても良い。更に、上記説明では、樹脂シート42Aと樹脂シート42Bとは、平面視で密着するように配置されたが、両者は若干離間して配置されても良い。
本形態では、面積が大きい回路基板12の下面を被覆するために、複数の樹脂シート42A、42Bを用いている。上記したように、回路基板12と同等に大きい樹脂シートを用いることも可能であるが、この様にすると、脆くて薄い樹脂シートが輸送の工程等にて割れて破損してしまう場合が多くなり、コスト高を招く。本形態では、複数の樹脂シート42A、42Bにて大型の回路基板12の下面を被覆するので、個々の樹脂シート42A、42Bの平面視でのサイズが小さくなる。従って、樹脂シート42Aの輸送段階に於けるクラックの発生が低減される。更に、樹脂シート42Aにクラックが発生したとしても、個々の樹脂シート42Aは小さいので、クラックの発生により破棄される樹脂シート42Aの量が少なくなる。これらのことにより、製造コストが低減される。
図4に、樹脂シート42A、42Bおよび回路基板12を金型30に配置した後の状態を示す。
図4(A)および図B(B)を参照して、アルミニウム等の金属から成る矩形形状の回路基板12の上面には、エッチングにより所定形状とされた導電パターン16が形成されている。そして、導電パターン16の所定位置に、半導体素子20Aおよびチップ素子20Bを固着して混成集積回路が形成されている。また、回路基板12の上下側辺に沿って、パッド状の導電パターンに複数個のリード17が固着されている。
図4(B)を参照して、ここでは、樹脂シート42A、42Bを下金型34の内壁上面に載置した後に、この樹脂シート42A、42Bの上面に回路基板12を載置している。そして、上金型32と下金型34とを当接させることで、キャビティ36の内部に、回路基板12および樹脂シート42A、42Bが収納される。また、回路基板12の両側辺から導出するリード17は、上金型32と下金型34に狭持されて固定されている。この様に上下金型によりリード17が狭持されることにより、キャビティ36の内部における回路基板12の上下方向および左右方向の位置が固定されている。更には、樹脂シート42A、42Bも、下金型34の内壁上面と回路基板12の下面に押圧された状態で、その位置が固定される。
尚、この工程の初期段階に於いては、樹脂シート42A、42Bは、粒状の熱硬化性樹脂が加圧加工された固体の状態である。また、金型30には不図示のヒータが装備されており、樹脂シート42が溶融して加熱硬化する温度(例えば170℃以上)に金型30は加熱されている。この金型30の加熱は、樹脂シート42を載置する前から開始しても良いし、樹脂シート42を載置して後から開始しても良い。従って、高温の金型30に収納された樹脂シート42A、42Bは徐々に融解する。
図4(A)を参照して、金型30の構成を説明する。金型30は、キャビティ36にランナー38を経由して複数のポッドが連通した構成と成っている。ここでは、1つのキャビティ36に、ランナー38を経由して3つのポッド40A、40B、40Cが直列に連通している。ポッド40A、40B、40Cは、円柱状の熱硬化性樹脂から成るペレットが収納される空間である。キャビティ36は、回路基板12が配置されると共に、回路基板12を封止する封止樹脂が注入される空間である。ランナー38は、ペレットが溶融された液状の封止樹脂がポッドからキャビティ36のゲート44に輸送される経路である。封止樹脂の注入口であるゲート44に対向するキャビティ36の側壁にはエアベント46が2つ設けられている。エアベント46は、ゲート44から封止樹脂がキャビティ36に注入されたときに、キャビティ36の空気を外部に逃がす経路である。
図4(C)を参照すると、下金型34の一部を空洞化させることでポッド40Aが設けられており、この構成はポッド40B、40Cも同様である。ここで、ポッド40A等は上金型32に設けられても良い。
また、図4(B)および図4(C)を参照して、上記したように、回路基板12の下面と下金型34の内壁との間には、2つの樹脂シート42A、42Bが配置されている。図では両者の間には間隙が存在しているが、樹脂シート42Aと樹脂シート42Bとは互いに密着して配置されても良い。
図5を参照して、次に、樹脂シート42を溶融させて回路基板12の下面を薄く封止樹脂により被覆する。図5(A)は本工程を示す断面図であり、図5(B)は樹脂シート42が溶融する前の状態を示す拡大断面図であり、図5(C)は樹脂シート42が溶融した後の状態を示す拡大断面図である。
ここで、回路基板12の下面を被覆する樹脂シート42に関して更に説明する。樹脂シート42は、溶融して加熱硬化されることで、回路基板12を被覆する封止樹脂の一部を成すものである。樹脂シート42の組成としては、金型のキャビティ36に注入される封止樹脂と同様でも良いし、異なっても良い。また、樹脂シート42は極めて高い圧力にて常温で加圧成形されるので、充填率(樹脂シート42の全体に対して樹脂粉等の構成要素が占める体積割合)は99%程度であり、後に説明するタブレットよりも高い。従って、樹脂シート42に含まれる空気は極めて少量であるので、この樹脂シート42を被覆する封止樹脂にボイドが発生することが抑止される。
図3(B)を参照して、樹脂シート42Aの厚みT2は、製造される混成集積回路装置10にて回路基板12の下面を被覆する封止樹脂の厚み(図1(C)に示したT1)よりも厚く形成されている。具体的には、図1(C)に示した封止樹脂の厚みT1が0.5mm程度の場合は、樹脂シート42の厚さT2は0.7mm以上0.9mm以下に設定される。一方、上記したように、キャビティ36の内部に於ける回路基板12の位置は、金型によりリード17が狭持されることで固定される。従って、リード17の形状および位置は、回路基板12の下面と下金型34の内壁上面との距離が、T1(図1(C)参照)と成るように設定されている。このことから、下金型34に樹脂シート42Aと回路基板12とを重畳して載置して、金型30によりリード17を狭持すると、上方から下方に押し曲げる応力によりリード17が弾性変形し、結果的に回路基板12の下面により樹脂シート42Aが下金型34に押しつけられて固定される。この図では、金型により狭持されることで、弾性変形したリード17の状態を示している。
金型30は上記したように加熱されているので、時間の経過と共に樹脂シート42Aは溶融して軟化し、液状又は半固形状の樹脂シート42により回路基板12の下面は被覆される。また、回路基板12の下方には、2つの樹脂シート42A、42Bが配置されているが、本工程にて加熱溶融されることで両者は一体化した封止樹脂となる。
図5(C)を参照して、上記したようにリード17は弾性変形した状態で金型に狭持されているので、樹脂シート42Aが軟化して支持力を失うと、リード17の形状が元に戻り、回路基板12が下方に沈み込む。そして、回路基板12の沈み込みと共に、軟化した樹脂シート42Aの一部分は回路基板12の下方から側方へ移動し、回路基板12の側面の下端付近を被覆する。この様に、沈み込んだ回路基板12の下面を被覆する樹脂シート42の厚みT3は、例えば0.5mm程度であり、図1(C)に示す封止樹脂の厚みT1と同等である。
図6(A)を参照して、次に、キャビティ36に封止樹脂を注入する。具体的には、下金型34に設けたポッド40Aに、タブレット48を投入して加熱溶融した後に、プランジャー50にてタブレット48を加圧する。タブレット48は、上記した樹脂シート42と同様の組成であり、フィラー等の添加物が混入された粉状の熱硬化性樹脂を筒状に加圧成型したものである。上記したように、金型は高温に加熱されているので、ポッド40Aにタブレット48を投入すると、タブレット48は徐々に溶融する。溶融して液状または半固形状の状態となった封止樹脂がランナー38は、流通してゲート44を通過した後に、キャビティ36に供給される。以下の説明では、ゲート44から供給される封止樹脂を第1封止樹脂14Aと称し、溶融した樹脂シート42から成る封止樹脂を第2封止樹脂14Bと称する。
また、図4(A)に示したように、金型には複数個のポッド40A、40B、40Cが設けられており、これら全てのポッドに対して、同時にタブレット48が投入されプランジャー50により加圧される。そして、ポッド40A、40B、40Cからランナー38を経由して第1封止樹脂14Aがキャビティ36に供給される。ゲート44から第1封止樹脂14Aが注入されるに伴い、キャビティ36内部の空気は、エアベント46から外部に放出される。また、回路基板12の上面に配置された導電パターンおよび回路素子は、第1封止樹脂14Aにより被覆される。
図6(B)を参照して、注入された液状の第1封止樹脂14Aは、キャビティ36に充填される。ここで、金型の温度は、第1封止樹脂14Aが加熱硬化する温度よりも高温となっているので、キャビティ36に充填された第1封止樹脂14Aは時間の経過と共に重合して硬化する。図に示すように、樹脂シート42から成る第2封止樹脂14Bにより回路基板12の下面と側面の下部が被覆されている場合は、回路基板12の上面および側面の上部が第1封止樹脂14Aにより被覆される。一方、第2封止樹脂14Bにより回路基板12の下面のみが被覆される場合は、回路基板12の上面と側面が全面的に第1封止樹脂14Aにより被覆される。また、第2封止樹脂14Bにより回路基板12の中心部付近のみが部分的に被覆される場合は、回路基板12の上面、側面および下面の周辺部が第1封止樹脂14Aにより被覆される。
金型にて加熱することにより、第1封止樹脂14Aおよび第2封止樹脂14Bの両方が十分に重合して加熱硬化したら、上金型32と下金型34とを離間させ、成型品である混成集積回路装置を取り出す。その後に、エアベント46およびランナー38に充填された部分の封止樹脂14を、封止樹脂14本体から分離する。
図6(B)を参照すると、第1封止樹脂14Aと第2封止樹脂との境界が示されている。しかしながら、回路基板12の下面に充填された第2封止樹脂14Bと、ゲート44から注入される第1封止樹脂14Aとは、液状または半固形状の状態で混合されるので、両者は一体化して形成されている。ここで、第1封止樹脂14Aおよび第2封止樹脂14Bが、溶融されてから硬化するまでに必要とされる時間は10秒〜20秒程度である。
本工程では、樹脂シート42を溶融させた第2封止樹脂14Bを、ゲート44から注入される第1封止樹脂14Aよりも先に加熱硬化させている。この様にすることで、回路基板12の大部分を被覆する第1封止樹脂14Aの硬化収縮により、第1封止樹脂14Aと第2封止樹脂14Bとの境界部分に加圧力を加え、この部分の耐湿性を確保することができる。一方、第2封止樹脂14Bが第1封止樹脂14Aよりも後に硬化収縮してしまうと、第2封止樹脂14Bに作用する硬化収縮により、前記境界部分にクラックが発生して耐湿性が劣化してしまう恐れがある。
第2封止樹脂14Bを第1封止樹脂14Aよりも先に硬化させる方法としては、これらの樹脂を加熱する時間を調整する方法と、樹脂の組成を調整する方法がある。
上記した実施の形態では、第2封止樹脂14Bと成る樹脂シート42を先にキャビティ36の内部にて加熱し、その後に、第1封止樹脂14Aとなるタブレット48をポッド40Aに投入している。このことにより、第2封止樹脂14Bが第1封止樹脂14Aよりも早期に熱硬化する。
また、樹脂の組成を調整する場合は、樹脂シート42に含まれる熱硬化性樹脂として、タブレット48に含まれる熱硬化性樹脂よりも、加熱硬化に必要とされる時間が短いものを採用する。この場合は、樹脂シート42とタブレット48とが加熱され始めるタイミングを同時にしても良い。
図7を参照して、回路基板12を樹脂封止する他の方法を説明する。ここでは、回路基板12の右側の周辺部のみに沿ってリード17が固着される回路装置を樹脂封止する方法を説明する。同図を参照して、紙面上にて右側の側面に沿ってリード17が固着されているので、図4(B)を参照して上記したように、両側に導出するリード17を金型30により狭持することで回路基板12の位置を固定することは困難である。
ここでは、上金型32の内壁に当接ピン52を設け、この当接ピン52にて回路基板12の上面の左端付近を下方に押圧することにより、回路基板12の位置を固定している。この当接ピン52は、上金型32の内壁に固定されても良いし、上下方向に移動する可動式でもよい。このことにより、回路基板12の下方に載置された樹脂シート42A、42Bは、リード17および当接ピン52の押圧力により固定されている。尚、回路基板12を固定する方法以外は、図2から図6を参照した製造方法と同一である。
10 混成集積回路装置
12 回路基板
14 封止樹脂
14A 第1封止樹脂
14B 第2封止樹脂
15 粉末樹脂
16 導電パターン
17 リード
18 絶縁層
19 上金型
20A 半導体素子
20B チップ素子
21 枠金型
22 金属細線
23 台座
26 下金型
30 金型
32 上金型
34 下金型
36 キャビティ
38 ランナー
40、40A、40B、40Cポッド
42、42A、42B 樹脂シート
44 ゲート
46 エアベント
48 タブレット
50 プランジャー
52 当接ピン

Claims (7)

  1. 導電パターンおよび回路素子から成る混成集積回路が設けられた回路基板を用意する工程と、
    前記回路基板をモールド金型のキャビティに収納し、前記キャビティに封止樹脂を注入することで、前記混成集積回路および前記回路基板を前記封止樹脂により封止する工程と、を備え、
    前記封止する工程では、熱硬化性樹脂を含む複数の樹脂シートを、前記回路基板と前記回路基板が当接する前記モールド金型の内面との間に介在させ、溶融した前記複数の樹脂シートにより前記回路基板の下面を被覆することを特徴とする回路装置の製造方法。
  2. 前記樹脂シートの厚さは、前記回路基板の下面を被覆する前記封止樹脂よりも厚く形成されることを特徴とする請求項1に記載の回路装置の製造方法。
  3. 前記樹脂シートは、加熱硬化する前の粉体の熱硬化性樹脂を加圧して成形されることを特徴とする請求項2に記載の回路装置の製造方法。
  4. 前記封止する工程では、前記回路基板の下面全域を前記複数の樹脂シートにより被覆するように配置することを特徴とする請求項に3に記載の回路装置の製造方法。
  5. 前記複数の樹脂シートの全体としての面積は、前記回路基板よりも広いことを特徴とする請求項4に記載の回路装置の製造方法。
  6. 各々の前記樹脂シート面積は、前記回路基板の半分以下であることを特徴とする請求項5に記載の回路装置の製造方法。
  7. 前記樹脂シートは、熱硬化される前の状態で用意され、前記封止樹脂で封止される際に、前記キャビティに注入される前記封止樹脂と一体で、加熱硬化されることを特徴とする請求項6に記載の海路装置の製造方法。
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