JP2011111367A - 薄片化黒鉛分散液の製造方法、薄片化黒鉛分散液及び薄膜の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、硫黄含有基を有する黒鉛化合物と、一級アミン、ヒドラジン及びアンモニアからなる群から選ばれた少なくとも一種の窒素化合物と、水とを混合してpHが8〜14である混合液とし、上記黒鉛化合物を薄片化することを特徴とするので、黒鉛化合物の層面同士を剥離して薄片化黒鉛が安定的に分散してなる薄片化黒鉛分散液を効率良く製造することができる。
【選択図】 図1
Description
硫黄含有基を有する黒鉛化合物(XGサイエンス社製 商品名「XGnP−5」、層面の面方向に沿った平均大きさ:5μm)を用意した。
pH10のアンモニア水溶液の代わりにpH12のアンモニア水溶液を用い、pH12の混合液を製造したこと以外は実施例1と同様にして薄片化黒鉛分散液を得た。なお、薄片化黒鉛分散液中に沈殿物が残っていた。更に、実施例1と同様の要領で、薄片化黒鉛分散液中に分散している薄片化黒鉛及び黒鉛化合物における層面間の剥離を促進させた。なお、薄片化黒鉛分散液中には黒鉛化合物と推定される沈殿物が残っていたので、薄片化黒鉛分散液の上澄みを採取した。薄片化黒鉛の上澄みは光透過性の高い濃灰色であった。
pH10のアンモニア水溶液の代わりにpH13のアンモニア水溶液を用い、pH13の混合液を製造したこと以外は実施例1と同様にして薄片化黒鉛分散液を得た。なお、薄片化黒鉛分散液中には沈殿物が残っていた。更に、実施例1と同様の要領で、薄片化黒鉛分散液中に分散している薄片化黒鉛及び黒鉛化合物における層面間の剥離を促進させた。なお、薄片化黒鉛分散液中には黒鉛化合物と推定される沈殿物が残っていたので、薄片化黒鉛分散液の上澄みを採取した。薄片化黒鉛の上澄みは光透過性の高い濃灰色であった。
pH10のアンモニア水溶液の代わりにpH14のアンモニア水溶液を用い、pH14の混合液を製造したこと以外は実施例1と同様にして薄片化黒鉛分散液を得た。なお、薄片化黒鉛分散液中には沈殿物が残っていた。更に、実施例1と同様の要領で、薄片化黒鉛分散液中に分散している薄片化黒鉛及び黒鉛化合物における層面間の剥離を促進させた。なお、薄片化黒鉛分散液中には黒鉛化合物と推定される沈殿物が残っていたので、薄片化黒鉛分散液の上澄みを採取した。薄片化黒鉛の上澄みは光透過性の高い濃灰色であった。
pH10のアンモニア水溶液の代わりにpH10のヒドラジン水溶液を用い、pH9.5の混合液を製造したこと以外は実施例1と同様にして薄片化黒鉛分散液を得た。なお、薄片化黒鉛分散液中には沈殿物が残っていた。更に、実施例1と同様の要領で、薄片化黒鉛分散液中に分散している薄片化黒鉛及び黒鉛化合物における層面間の剥離を促進させた。なお、薄片化黒鉛分散液中には黒鉛化合物と推定される沈殿物が残っていたので、薄片化黒鉛分散液の上澄みを採取した。薄片化黒鉛の上澄みは光透過性の高い濃灰色であった。
pH10のアンモニア水溶液の代わりにpH12のヒドラジン水溶液を用い、pH12の混合液を製造したこと以外は実施例1と同様にして薄片化黒鉛分散液を得た。なお、薄片化黒鉛分散液中には沈殿物が残っていた。更に、実施例1と同様の要領で、薄片化黒鉛分散液中に分散している薄片化黒鉛及び黒鉛化合物における層面間の剥離を促進させた。なお、薄片化黒鉛分散液中には黒鉛化合物と推定される沈殿物が残っていたので、薄片化黒鉛分散液の上澄みを採取した。薄片化黒鉛の上澄みは光透過性の高い濃灰色であった。
pH10のアンモニア水溶液の代わりにpH13のヒドラジン水溶液を用い、pH13の混合液を製造したこと以外は実施例1と同様にして薄片化黒鉛分散液を得た。なお、薄片化黒鉛分散液中には沈殿物が残っていた。更に、実施例1と同様の要領で、薄片化黒鉛分散液中に分散している薄片化黒鉛及び黒鉛化合物における層面間の剥離を促進させた。なお、薄片化黒鉛分散液中には黒鉛化合物と推定される沈殿物が残っていたので、薄片化黒鉛分散液の上澄みを採取した。薄片化黒鉛の上澄みは光透過性の高い濃灰色であった。
pH10のアンモニア水溶液の代わりにpH14のヒドラジン水溶液を用い、pH14の混合液を製造したこと以外は実施例1と同様にして薄片化黒鉛分散液を得た。なお、薄片化黒鉛分散液中には沈殿物が残っていた。更に、実施例1と同様の要領で、薄片化黒鉛分散液中に分散している薄片化黒鉛及び黒鉛化合物における層面間の剥離を促進させた。なお、薄片化黒鉛分散液中には黒鉛化合物と推定される沈殿物が残っていたので、薄片化黒鉛分散液の上澄みを採取した。薄片化黒鉛の上澄みは光透過性の高い濃灰色であった。
pH10のアンモニア水溶液の代わりにpH9のアンモニア水溶液を用い、pH7.5の混合液を製造したこと以外は実施例1の要領で薄片化黒鉛分散液を製造しようとしたが、沈殿物と透明度の高い上澄み部とに分離してしまい薄片化黒鉛分散液を得ることができなかった。更に、実施例1と同様の要領で、混合液に周波数28kHz、100Wの条件下にて超音波を5分間に亘って照射し、続いて、周波数45kHz、100Wの条件下にて超音波を10分間に亘って照射して25℃にて2時間に亘って静置したが、沈殿物と光透過性の高い上澄み部とに分離してしまい薄片化黒鉛分散液を得ることができなかった。得られた混合液の上澄みは無色透明であった。
pH10のアンモニア水溶液の代わりにpH9のヒドラジン水溶液を用い、pH8の混合液を製造したこと以外は実施例1の要領で薄片化黒鉛分散液を製造しようとしたが、沈殿物と透明度の高い上澄み部とに分離してしまい薄片化黒鉛分散液を得ることができなかった。更に、実施例1と同様の要領で、混合液に周波数28kHz、100Wの条件下にて超音波を5分間に亘って照射し、続いて、周波数45kHz、100Wの条件下にて超音波を10分間に亘って照射して25℃にて2時間に亘って静置したが、沈殿物と透明度の高い上澄み部とに分離してしまい薄片化黒鉛分散液を得ることができなかった。得られた混合液の上澄みは無色透明であった。
原料とした硫黄含有基を有する黒鉛化合物(XGサイエンス社製 商品名「XGnP−5」、層面の面方向に沿った平均大きさ:5μm)及び実施例1〜4で得られた薄片化黒鉛分散液をSiウエハ塗布した塗布品、並びに、実施例1〜4及び比較例1、2で得られたに沈殿物ついて、X線解析(Burker AXS社製 商品名「D8DiscoverHybrid」、X線出力40kV、40mA、検出器:日立ハイテク社製 商品名「2次元PSPC Hi-STAR」を使用)を行った。
実施例1〜4で得られた薄片化黒鉛分散液をSiウエハ塗布した塗布品、並びに、実施例1〜4及び比較例1、2で得られた沈殿物ついて、X線光電子回折(Kratos社製 商品名「AXIS−165」、X線源:AlKα)によりSulfurのピーク位置を観測した。又、原料とした硫黄含有基を有する黒鉛化合物(XGサイエンス社製 商品名「XGnP−5」、層面の面方向に沿った平均大きさ:5μm)についても同様に解析を行った。
Claims (6)
- 硫黄含有基を有する黒鉛化合物と、一級アミン、ヒドラジン及びアンモニアからなる群から選ばれた少なくとも一種の窒素化合物と、水とを混合してpHが8〜14である混合液とし、上記黒鉛化合物を薄片化することを特徴とする薄片化黒鉛分散液の製造方法。
- 窒素化合物がアンモニア又はヒドラジンであることを特徴とする請求項1に記載の薄片化黒鉛分散液の製造方法。
- 黒鉛化合物を水に分散させてなる黒鉛化合物分散液と、窒素化合物を水に溶解させてなる窒素化合物水溶液とを混合することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薄片化黒鉛分散液の製造方法。
- 窒素化合物を水に溶解させてなる窒素化合物水溶液に黒鉛化合物を供給することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薄片化黒鉛分散液の製造方法。
- 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の薄片化黒鉛分散液の製造方法によって製造されてなることを特徴とする薄片化黒鉛分散液。
- 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の薄片化黒鉛分散液の製造方法で得られた薄片化黒鉛分散液を基材に塗布、乾燥させて薄片化黒鉛を含む薄膜を形成することを特徴とする薄膜の製造方法。
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