JP2011110959A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回時の安定性を向上できる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】ハンドルが左に切られたとき、調整装置10内の調整ピストン103は調整ガス室104L側に、操舵角に対応した距離だけ移動する。このとき、調整ガス室104Lの容量は収縮する。エアショックアブソーバ8L内のガス室808Lは調整ガス室104Lとつながっているため、ガス室808L内の圧力は上昇する。その結果、エアショックアブソーバ8Lの反力は低下する。一方、調整ガス室104Rの容量は膨張するため、調整ガス室104Rとつながっているエアショックアブソーバ8Rのガス室808Rの圧力は低下する。その結果、エアショックアブソーバ8Rの反力は上昇する。以上の結果、旋回時のロール量が操舵角に応じて低減される。
【選択図】図5

Description

本発明は、鞍乗型車両に関し、さらに詳しくは、左右一対の前輪又はスキーを車両前部に有する鞍乗型車両に関する。
特開平6-72127号公報は、4輪車用懸架装置を開示する。この文献で開示された懸架装置は、油圧シリンダを車体の左右に設ける。そして、各油圧シリンダの上部オイル室を各調圧シリンダのオイル室に連通し、調圧シリンダ毎のフリーピストンを互いに連動する。さらに、油圧シリンダ毎の流量経路の間に絞り部材を設ける。2つの油圧シリンダの動作方向に違いが生じたとき、絞り部が減衰効果を発揮する。
また、米国特許第4593921号公報は、雪上車のスタビライザシステムを開示する。この文献で開示されたスタビライザシステムは、車体前部の左右に配置された一対のサスペンションと、エアタンクとを含む。一対のサスペンションは一対のエアチャンバを含む。一対のエアチャンバの各々は、対応するバルブを介してエアタンクに連通する。雪上車が直進しているとき、バルブは開いている。ハンドルが切られたとき、ハンドルが切られた方向と反対側に配置されたエアチャンバとエアタンクとの間のバルブが閉まる。これにより、ステアリング方向と反対側に配置されたエアチャンバはエアタンクとのつながりを遮断される。そのため、反力が上がる。一方、ステアリング方向と同じ側に配置されたエアチャンバはエアタンクとつながったままである。そのため、反力が下がる。その結果、旋回時のロール量が抑えられる。
特開平6−72127号公報 米国特許第4593921号公報
特開平6−72127号公報に開示された懸架装置では、ステアリング操作に応じて車体がロールした結果、左右の油圧シリンダに位相差が生じたときに、左右の油圧シリンダの減衰力が変更される。そのため、この文献の懸架装置は、ロール速度を制御できるが、ロール量を制御できない。
米国特許第4593921号公報に開示されたスタビライザシステムは、左右のサスペンションのエア反力を2段階(バルブ開の場合とバルブ閉の場合)にしか調整できない。そのため、ハンドルを切る量に応じて車両バランスを調整することができず、旋回時の安定性に欠ける。
本発明の目的は、より高速で旋回できる鞍乗型車両を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明による鞍乗型車両は、車体と、車体の前部に配置されるハンドルと、車体の前部に配置されるサスペンション機構とを備える。サスペンション機構は、左右一対の前輪又は左右一対のスキーを支持する。サスペンション機構はさらに、一対のアーム部材と、一対のエアショックアブソーバと、調整装置とを備える。一対のアーム部材は、一対の前輪又は一対のスキーのそれぞれを上下動自在に支持する。一対のエアショックアブソーバは、一対のアーム部材のそれぞれに連結される。調整装置は、ハンドルが切られた方向と反対側に配置されたエアショックアブソーバの反力をハンドルの操舵角に応じて増加し、ハンドルが切られた方向と同じ側に配置されたエアショックアブソーバの反力をハンドルの操舵角に応じて低下する。
操舵角及び車速により決定される旋回量が大きいほど、車体に遠心力が掛かり、ロール量が大きくなる。本発明による鞍乗型車両では、一対のエアショックアブソーバの反力を、操舵角に応じて調整する。そのため、操舵角が大きいほど各エアショックアブソーバの反力差が大きくなる。その結果、本発明による鞍乗型車両は、ハンドルを切る量に応じてロール量を調整でき、より高速で旋回できる。
好ましくは、一対のエアショックアブソーバの各々は、シリンダと、ピストンと、ピストンロッドと、第1及び第2ガス室とを含む。シリンダはガスを収納する。ピストンは、シリンダ内に収納される。ピストンは、正面及び背面を有する。ピストンロッドは、ピストンの背面に連結される。第1ガス室は、シリンダ内のピストンの正面側に配置される。第2ガス室は、第1シリンダ内のピストンの背面側に配置される。調整装置は、ハンドルが切られた方向と同じ側に配置されたエアショックアブソーバの第2ガス室を加圧し、ハンドルが切られた方向と反対に配置されたエアショックアブソーバの第2ガス室を減圧する。
この場合、ハンドルが切られた方向と同じ側に配置されたエアショックアブソーバが縮み、反対側のエアショックアブソーバが伸びる。そのため、鞍乗型車両は、ハンドルを切った方向に車体を傾けようとする。その結果、旋回時のロール量が低減する。本発明の鞍乗型車両はさらに、ハンドルが切られた方向と同じ側(内側)に積極的に車体を傾けることができる。
好ましくは、一対のエアショックアブソーバは、鞍乗型車両の左側に配置される左側エアショックアブソーバと、鞍乗型車両の右側に配置される右側エアショックアブソーバとを含む。調整装置は、調整シリンダと、第1及び第2調整ガス室と、調整ピストンとを含む。調整シリンダは、ガスを収納する。第1及び第2調整ガス室は、調整シリンダ内に並んで配置される。調整ピストンは、第1及び第2調整ガス室の間に配置され、ハンドルの回転と連動してシリンダ内を移動する。第1調整ガス室は左側エアショックアブソーバの第2ガス室に通じており、第2調整ガス室は右側エアショックアブソーバの第2ガス室に通じている。調整ピストンは、ハンドルが左に切られたとき、操舵角に応じた距離まで第1調整ガス室側に移動し、ハンドルが右に切られたとき、操舵角に応じた距離まで第2調整ガス室側に移動する。
この場合、容易な構造で旋回量に応じてロール量を抑えることができる。
好ましくは、調整シリンダは、内周面を有する円筒状である。内周面は、操舵角が0度のときに調整ピストンと対向する部分に、円周方向に延びる溝を有する。ピストンは、外周面を有するピストン本体と、ピストンリングとを備える。ピストンリングは、外周面に取り付けられる。ピストンリングは溝の幅よりも狭い幅を有し、溝の底における内周面の内径よりも小さい外径を有する。
操舵角が0度付近である場合、第1及び第2調整ガス室は、溝を介してつながっている。そのため、ハンドルが多少左右に揺れても、各エアショックアブソーバの反力は操舵角に応じて変動しない。つまり、ハンドルに遊びを設けることができる。
本発明の第1の実施の形態による鞍乗型車両の正面図である。 図1のフロントカバーの一部を除去した後の鞍乗型車両の正面図である。 サスペンション機構の正面図である。 雪上車の左前方向から見たサスペンション機構の斜視図である。 図3及び図4中のエアショックアブソーバ及び調整装置の断面図である。 図5中のエアショックアブソーバ8Lの拡大図である。 第2の実施の形態によるサスペンション機構の構成図である。 第3の実施の形態によるサスペンション機構の構成図である。 第4の実施の形態によるサスペンション機構の構成図である。 第5の実施の形態による調整装置の断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[鞍乗型車両の全体構成]
図1は本実施の形態による鞍乗型車両の正面図である。本実施の形態では、鞍乗型車両の一例として雪上車を示す。以下の説明では、前後左右は、雪上車に乗ったライダから見た方向である。
雪上車100は、車体1と、サスペンション機構2と、トラックベルト4と、ハンドル5とを備える。
車体1は、フレームを有する。車体1の前部には、ハンドル5が取り付けられる。車体1の前端には、フロントカバー11が配置される。フロントカバー11の下方側部には、左右の側カバー12及び13が配置される。車体1の上部には、シートが配置され、フレームにはエンジンが搭載される。シートの下方には、左右の足置き場が互いに離間して配置される。つまり、この雪上車は鞍乗型車両である。
トラックベルト4は、駆動ユニットを介してエンジンとつながっている。トラックベルト4、駆動ユニット及びエンジンは、周知の構成と同様であるため、ここでは説明を省略する。
サスペンション機構2は車体1の前部に配置され、左右一対のスキー6、7を車体1に対して上下方向に移動可能に支持する。サスペンション機構はさらに、左右一対のエアショックアブソーバ8L及び8Rを備える。エアショックアブソーバ8Rは、サスペンション機構2の右側(乗車したライダから見て)に配置され、下端にはスキー7が取り付けられる。エアショックアブソーバ8Lは、サスペンション機構2の左側に配置され、下端にはスキー6が取り付けられる。
図2は、車体1のフロントカバー11の一部を透過した雪上車100の正面図である。図2を参照して、雪上車100はさらに、調整装置10とステアリングシャフト15とを備える。ステアリングシャフト15の上端には、ハンドル5が取り付けられる。ハンドル5が左右に回転すれば、ステアリングシャフト15も左右に回転する。調整装置10は、サスペンション機構2の中央部付近に配置される。調整装置10はガスホース110L、110Rを介してエアショックアブソーバ8L、8Rとつながっている。調整装置10はさらに、ステアリングシャフト15と連結される。調整装置10は、ステアリングシャフト15に取り付けられたハンドル5の回転に応じてエアショックアブソーバ8L及び8Rの反力を調整する。以下、サスペンション機構2について詳述する。
[サスペンション機構2]
図3はサスペンション機構2の正面図であり、図4は雪上車100の左前方から見たサスペンション機構2の斜視図である。図3及び図4を参照して、サスペンション機構2は、いわゆるダブルウィッシュボーンタイプの機構である。サスペンション機構2は、一対の連結部材21L及び21Rと、一対のアーム部材240L及び240Rとを備える。アーム部材240Lは、アッパアーム22Lとロアアーム23Lとを含む。アーム部材240Rは、アッパアーム22Rとロアアーム23Rとを含む。
アッパアーム22L及び22Rと、ロアアーム23L及び23Rとはそれぞれ、車体1側(内側)で開き、車体1から離れる側で閉じたU字状の部材である。アッパアーム22L、22Rの内側端部は、車体1のフレーム30に対して、車体前後方向の軸周りに回転可能に取り付けられる。ロアアーム23L、23Rの内側端部も同様に、フレーム30に対して、車体前後方向の軸周りに回転可能に取り付けられる。アッパアーム22L、22Rの外側端部は、球面軸受を介して連結部材21L、21Rの上端部に支持される。ロアアーム23L、23Rの外側端部は、球面軸受を介して連結部材21L、21Rの上下方向のほぼ中央部に支持される。
連結部材21L及び21Rの下端には、スキー6、7がそれぞれ連結される。したがって、アーム部材240L、240Rは、スキー6、7を上下動自在に支持する。
一対のエアショックアブソーバ8L及び8Rは、一対のアーム部材240L及び240Rに連結される。具体的には、エアショックアブソーバ8L、8Rの下端は、ロアアーム23L、23Rの外側端に連結され、上端はフレーム30に連結される。各連結部は、車体前後方向に延びるピンにより連結される。そのため、エアショックアブソーバ8L及び8Rの上下の連結端部は、これらのピンの軸心周りに回転する。
図3を参照して、調整装置10は、エアショックアブソーバ8L及び8Rの間に配置され、フレーム30に取り付けられる。図4を参照して、調整装置10は、円柱状の調整シリンダ101と、ピストンロッド102とを備える。ピストンロッド102は、調整シリンダ101の中心軸と同軸に配置され、その両端は前記調整シリンダ101の外側に配置される。
ステアリングシャフト15は、下部に連結部材151を備える。連結部材151は板状であり、ステアリングシャフト15の中心軸に対してほぼ垂直にステアリングシャフト15に取り付けられる。連結部材151の先端にはピボット軸が設けられる。連結部材151はピボット軸を介してピストンロッド102の一端と回転可能に連結される。これにより、ピストンロッド102は、ステアリングシャフト15を介して、ハンドル5の回転と連動する。
[エアショックアブソーバ8L及び8R]
図5は、図3及び図4中のエアショックアブソーバ8L、8R及び調整装置10の断面図である。図5を参照して、エアショックアブソーバ8Lは、シリンダ801と、ピストン802と、ピストンロッド804とを備える。シリンダ801の上端は、フレーム30に取り付けられる。一方、ピストンロッド804の下端は、ロアアーム23Lを介してスキー7に取り付けられる。
図6は、図5中のエアショックアブソーバ8Lの拡大図である。図6を参照して、シリンダ801は円筒状であり、内部にガス(本例では空気)とピストン802とを収納する。ピストン802は円板状であり、正面802Fと、背面802Bとを有する。ピストン802は、シリンダ801内の軸方向に移動(スライド)する。
シリンダ801は、ガス室807とガス室808とを含む。ガス室807はピストン802の正面802F側に配置される。一方、ガス室808は背面802B側に配置される。要するに、ガス室807とガス室808とはピストン802により区画される。ガス室808の容量は、ガス室807の容量よりも小さい。
ピストンロッド804は、ピストン802の背面802Bに連結される。ライダが雪上車100に乗車したとき、ライダの体重によりエアショックアブソーバ8Lに荷重が掛かる。このとき、ピストンロッド804はシリンダ801内に押し込まれる。したがって、ピストン802はシリンダ801の上端に向かってスライドする。その結果、ガス室807が収縮し、ガス室808が膨張する。ガス室807の収縮により、エアショックアブソーバ8Lの反力が増加する。このように、エアショックアブソーバ8Lは緩衝作用を有する。
エアショックアブソーバ8Lはさらに、ダンパロッド803と、ダンパピストン805とを備える。ピストンロッド804は、円筒状であり、内部に油が収納される。つまり、ピストンロッド804はダンパシリンダとしても機能する。ダンパロッド803は、シリンダ801の上端面に立てて配置され、シリンダ801の軸方向に延びる。ダンパロッド803の下端は、ピストンロッド804内に配置される。ダンパロッド803の先端には、ダンパピストン805が配置される。ダンパピストン805は円板状であり、ピストンロッド804の軸方向に移動する。
上述のとおり、ピストンロッド804内にはオイルが収納される。ピストンロッド804は、オイル室810及び811を含む。オイル室810とオイル室811とは、ダンパピストン805により区画される。オイル室810は、ダンパピストン805の背面側に配置され、オイル室811は、ダンパピストン805の正面側に配置される。
ダンパピストン805には、正面と背面との間を貫通する複数のオリフィス(図示せず)が形成される。また、各オリフィスの開口には板バルブ(図示せず)が配置される。エアショックアブソーバ8Lに荷重が掛かるとき、ダンパピストン805は、ピストンロッド804の下方に押し込まれる。このとき、オイル室811内のオイルがオリフィスを通って板バルブをたわませ、オイル室810に移動する。このとき、エアショックアブソーバ8Lに掛かる力が減衰される。したがって、エアショックアブソーバ8Lは減衰作用も有する。
図5に戻って、エアショックアブソーバ8Lはさらに、サブタンク820を備える。サブタンク820は、円筒状のタンク本体821と、フリーピストン822とを含む。タンク本体821は、フリーピストン822により区画されたガス室823とオイル室824とを含む。オイル室824はピストンロッド804と通じている。エアショックアブソーバ8Lに荷重が掛かり、ダンパピストン805がピストンロッド804内に押し込まれたとき、ピストンロッド804内に侵入したダンパロッド803の体積分のオイルがピストンロッド804から押し出される。サブタンク820は、押し出されたオイルを受け取る。
エアショックアブソーバ8Rも、エアショックアブソーバ8Lと同じ構成を有する。そのため、以降の説明では、エアショックアブソーバ8Rの各構成はエアショックアブソーバ8Lの対応する構成と同じ符号を付す。
[調整装置10]
図5を参照して、調整装置10は、調整シリンダ101と、ピストンロッド102と、調整ピストン103とを備える。調整シリンダ101は円筒状であり、内部にガスを収納する。調整シリンダ101はさらに、内部に調整ピストン103を収納する。調整ピストン103は円板状であり、その外周面が前記調整シリンダ101の内周面と対向する。ピストン103は、調整シリンダ101の軸方向に移動する。
ピストンロッド102は調整シリンダ101内に調整シリンダ101と同軸に配置される。ピストンロッド102は、調整シリンダ101の軸方向に延び、その両端は調整シリンダ101の外部に配置される。つまり、ピストンロッド102は、調整シリンダ101を貫通する。調整ピストン103はピストンロッド102のほぼ中央に、ピストンロッド102と同軸に固定されている。
ピストンロッド102の端部はピボット軸を介して連結部材151に取り付けられる。連結部材151はステアリングシャフト15に固定されているため、ピストン103は、ハンドル5の回転に連動して、調整シリンダ101内を移動する。
調整シリンダ101は、調整シリンダ101内に並んで配置される調整ガス室104L及び104Rを含む。調整ガス室104L及び104Rは、ピストン103により区画される。調整ガス室104Lは、エアショックアブソーバ8Lのガス室808に通じており、調整ガス室104Rは、エアショックアブソーバ8Rのガス室808に連通する。より具体的には、調整シリンダ101は、円筒体105と、一対の蓋106L及び106Rとを含む。一対の蓋106L及び106Rは円板状であり、円筒体105の両端に取り付けられる。これにより、調整シリンダ101は密閉される。蓋106Lは調整ガス室104L側に配置され、蓋106Rは調整ガス室104R側に配置される。
蓋106Lは、貫通孔107を有する。そして、エアショックアブソーバ8Lのシリンダ801は、外周面からガス室808の内周面に至る貫通孔809を有する(図6参照)。貫通孔107と貫通孔809との間には、ニップルを介してガスホース110Lが取り付けられる。これにより、調整ガス室104Lはエアショックアブソーバ8Lのガス室808とつながる。
同様に、蓋106Rは貫通孔107を有し、エアショックアブソーバ8Rのシリンダ801は、貫通孔809を有する。貫通孔107と貫通孔809との間には、ニップルを介してガスホース110Rが取り付けられる。これにより、調整ガス室104Rはエアショックアブソーバ8Rのガス室808とつながる。以降の説明では、エアショックアブソーバ8Lのガス室808を「ガス室808L」と称し、エアショックアブソーバ8Rのガス室808を「ガス室808R」と称する。
[サスペンション機構2の動作]
サスペンション機構2では、調整ピストン103はハンドル5と連動する。ハンドル5が左に切られると、調整ピストン103はその操舵角に応じた距離だけ調整ガス室104L側に移動する。また、ハンドル5が右に切られると、調整ピストン103はその操舵角に応じた距離だけ調整ガス室104R側に移動する。調整ピストン103の移動に応じて、調整ガス室104L及び104Rの容量が変化するため、エアショックアブソーバ8L及び8Rの反力が調整される。つまり、雪上車100は、エアショックアブソーバ8L及び8Rの反力は、ハンドル5を切る量に応じて調整される。以下、この点について詳述する。
[直進しているとき]
雪上車100が直進しているとき、調整ピストン103は調整シリンダ101のほぼ中央で停止している。このとき、調整ガス室104Lと104Rの容量は同じである。そのため、エアショックアブソーバ8L及び8Rの反力は、調整装置10に影響されない。なお、エアショックアブソーバ8L及び8Rには、少なくともライダの体重分の荷重が掛かっている。そのため、ガス室807及び808の圧力は、大気圧よりも高い。
[ハンドルを左に切るとき]
雪上車100のライダがハンドル5を左に切る。このとき、図5中の連結部材151は、図5中のL方向に回転するため、ピストンロッド102は図5中の左方向にスライドする。そのため、調整ピストン103は調整シリンダ101内を調整ガス室104L側に移動する。このとき、ピストンロッド102は、連結部材151によりハンドル5と連動するため、ハンドル5の操舵角に応じた距離だけ調整ピストン103は左方向に移動する。その結果、調整ピストン103の移動量に対応して調整ガス室104Lの容量が収縮し、調整ガス室104Rの容量が膨張する。要するに、調整ガス室104Lの収縮率はハンドル5の操舵角に対応し、調整ガス室104Rの膨張率は操舵角に対応する。
調整ガス室104Lの容量が収縮すれば、調整ガス室104Lの圧力が上昇する。調整ガス室104Lはガス室808L(エアショックアブソーバ8Lのガス室808)とつながっているため、ガス室808Lの圧力も上昇する。つまり、ガス室808Lは調整装置10により加圧される。エアショックアブソーバ8Lの反力は、ガス室807の圧力とガス室808Lの圧力との差に基づく。そのため、ガス室808Lの圧力上昇に伴って、エアショックアブソーバ8Lの反力は低下し、エアショックアブソーバ8Lは縮む。
一方、調整装置10内の調整ガス室104Rの容量は膨張し、調整ガス室104Rの圧力は低下する。調整ガス室104Rはガス室808R(エアショックアブソーバ8Rのガス室808)とつながっているため、ガス室808Rの圧力も低下する。つまり、ガス室808Rは調整装置10により減圧される。その結果、ハンドル5を切った方向と反対側に配置されるエアショックアブソーバ8Rの反力は上昇し、エアショックアブソーバ8Rは伸びる。
通常、ライダがハンドル5を左に切れば、雪上車100に掛かる遠心力により、ハンドル5を切った方向と反対側(外側)に配置されるエアショックアブソーバ8Rに荷重が偏る。そのため、エアショックアブソーバ8Rは縮もうとし、エアショックアブソーバ8Lは伸びようとする。その結果、旋回中の車体1はハンドル5を切った方向と反対側(外側)に傾く。
しかしながら、雪上車100では、調整装置10が操舵角に応じた量だけエアショックアブソーバ8Lの反力を低下し、エアショックアブソーバ8Rの反力を上昇する。そのため、旋回による遠心力により生じた反力と、操舵角に応じて調整装置10により制御された反力とが相殺される。その結果、旋回中の車体1がハンドルを切った方向と反対側に傾くのを抑制できる。要するに、ロール量が低減する。雪上車100はさらに、旋回時に、ハンドル5を切った方向と同じ側(内側)に車体1を傾けることもできる。
上述のとおり、調整装置10は、ハンドル5を切る量(操舵角)に応じて、各エアショックアブソーバ8L及び8Rの反力を調整する。つまり、操舵角が大きいほど、エアショックアブソーバ8Lの反力を大きく下げ、エアショックアブソーバ8Rの反力を大きく上げる。そのため、雪上車100はより高速で旋回できる。
さらに、雪上車100では、調整装置10内の調整ガス室104Lをガス室808Lにつなげ、調整ガス室104Rをガス室808Rにつなげる。各エアショックアブソーバ8のガス室808の容量は、ガス室807の容量よりも小さい。そのため、ガス室808の圧力の方が、ガス室807の圧力よりも大きく可変でき、ハンドル5を切ったときのエアショックアブソーバ8L及び8Rの反力を大きく可変できる。その結果、雪上車100は、より広範囲で車体1を傾けることができる。上述の構成により、ステアリングが重くなる場合、雪上車100はパワーステアリング装置を搭載するのが好ましい。この場合、ライダはハンドル5を操作しやすくなる。
[ハンドルを右に切るとき]
ライダがハンドル5を右に切るときも、サスペンション機構2は、ライダがハンドル5を左に切るときと同様に動作する。
ハンドル5を右に切ったとき、図5中の連結部材151は、図5中のR方向に回転する。このとき、調整ピストン103は調整ガス室104R側に移動する。その結果、調整ガス室104Lの容量が膨張し、調整ガス室104Rの容量が収縮する。ガス室808Lは調整ガス室104Lとつながっているため、ガス室808Lの圧力は低下する。一方、ガス室808Rの圧力は上昇する。したがって、ハンドル5を切った方向と同じ側に配置されるエアショックアブソーバ8Rは反力が低下し、反対側に配置されるエアショックアブソーバ8Lの反力は増加する。その結果、ロール量が低減する。雪上車100はさらに、旋回時に車体1を内側に積極的に傾けることができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、調整ピストン103とハンドル5とが連動することにより、エアショックアブソーバ8L及び8Rの反力を調整した。しかしながら、他の構成により上述の効果を得ることもできる。
図7を参照して、本実施の形態による雪上車は、調整装置10に代えて、調整装置70を備える。調整装置70は、アキュムレータ706と、コンプレッサ707と、モータ708と、車速センサ702と、操舵角センサ703と、制御装置740とを備える。
コンプレッサ707はモータ708によって駆動する。コンプレッサ707は、吸い込んだガス(本例では空気)を圧縮してアキュムレータ706に供給する。アキュムレータ706は圧縮ガスを格納する。操舵角センサ703は、ステアリングシャフト15に取り付けられ、操舵方向と操舵角とを検知する。車速センサ702は、トラックベルト4を回転するシャフトの回転速度に基づいて、雪上車100の車速を検知する。
制御装置740は、車速センサ702及び操舵角センサ703の検知結果に基づいて、ハンドル5を切った方向と同じ側に配置されたエアショックアブソーバ8内のガス室808に、操舵角と車速とに応じた流量の圧縮ガスを供給し、反対側に配置されたエアショックアブソーバ8内のガス室808内のガスを操舵角と車速とに応じた流量で外部に排出する。
制御装置740は、指示装置701と、供給装置710と、排気装置720とを備える。供給装置710は、可変絞り弁711L及び711Rを含む。可変絞り弁711Lは、アキュムレータ706とガスホース110Lとの間に接続される。可変絞り弁711Rは、アキュムレータ706とガスホース110Rとの間に接続される。ガスホース110Lはガス室808Lとつながっており、ガスホース110Rは、ガス室808Rとつながっている。供給装置710は、指示装置701からの供給指示に応じて、可変絞り弁711L又は711Rの開度を調整し、操舵角及び車速に応じた流量で圧縮ガスをガス室808L又は808Rに供給する。
排気装置720は、可変絞り弁721L及び可変絞り弁721Rを含む。可変絞り弁721Lは、ガスホース110Lと接続される。可変絞り弁721Rは、ガスホース110Rと接続される。排気装置720は、指示装置701からの排気指示に応じて、可変絞り弁721L又は721Rの開度を調整し、ガス室808L又は808R内のガスを操舵角及び車速に応じた流量で排気する。
指示装置701は、中央演算処理装置(CPU)700と、切替装置730とを含む。CPU700は、車速センサ702及び操舵角センサ703の検知結果に基づいて、可変絞り弁711L、711R、721L及び721Rのうち、制御対象を選択し、選択された制御対象に供給指示又は排出指示を出力する。CPU700はさらに、検知結果に基づいて、切替装置730に、供給指示又は排出指示を出力する。
切替装置730は、電磁弁731L及び731Rを含む。電磁弁731Lは、ガスホース110Lと、可変絞り弁711L及び721Lとの間に接続される。電磁弁731Rは、ガスホース110Rと、可変絞り弁711R及び721Rとの間に接続される。
電磁弁731Lは、CPU700からの指示がないとき、ガスホース110Lと、可変絞り弁711L及び721Lとの間を遮断する。CPU700から供給指示を受けたとき、電磁弁731Lは、可変絞り弁711Lをガスホース110Lにつなげ、可変絞り弁721Lとガスホース110Lとの間を遮断する。一方、CPU700から排気指示を受けたとき、電磁弁731Lは、可変絞り弁721Lをガスホース110Lにつなげ、ガスホース110Lと可変絞り弁711Lとの間を遮断する。
電磁弁731Rは、CPU700からの指示がないとき、ガスホース110Rと、可変絞り弁711R及び721Rとの間を遮断する。CPU700から供給指示を受けたとき、電磁弁731Rは、可変絞り弁711Rをガスホース110Rにつなげ、ガスホース110Rと可変絞り弁721Rとの間を遮断する。一方、CPU700から排気指示を受けたとき、電磁弁731Rは、可変絞り弁721Rをガスホース110Rにつなげ、ガスホース110Rと可変絞り弁711Rとの間を遮断する。
このような調整装置70の動作は以下のとおりである。調整装置10に代えて調整装置70を備えた雪上車100が直進しているとき、可変絞り弁711L、711R、721L及び721Rはいずれも閉じている。また、切替装置730は、ガスホース110L及び110Rと、供給装置710及び排気装置720との間を遮断している。
車速センサ702と操舵角センサ703とは、所定時間(たとえば0.1秒)ごとに車速、操舵方向及び操舵角を検知し、指示装置701に通知する。ライダがハンドル5を左に切ったとき、指示装置701内のCPU700は、車速センサ702及び操舵角センサ703の報告を受け、ハンドル5が左に切られたと判断する。
CPU700は、可変絞り弁711L、711R、721L及び721Rの中から、可変絞り弁711L及び721Rを制御対象に選択する。このとき、CPU700は、操舵方向に応じて制御対象を選択する。
続いて、CPU700は、操舵角及び車速に基づいて、可変絞り弁711L及び721Rの開度を決定する。たとえば、調整装置70は、図示しないメモリに、複数の操舵角及び車速に対応した可変絞り弁711L及び711Rの複数の開度を記憶する。CPU700は、検知された操舵角及び車速に対応する可変絞り弁711Lの開度をメモリから読みだす。同様に、CPU700は、検知された操舵角及び車速に対応する可変絞り弁721Rの開度をメモリから読みだす。
続いて、CPU700は、選択された制御対象に基づいて、切替装置730に供給指示及び排気指示を出力する。具体的には、CPU700は、電磁弁731Lに供給指示を出力し、電磁弁731Rに排気指示を出力する。電磁弁731Lは、供給指示に応じて、可変絞り弁711Lをガスホース110Lにつなぐ。一方、電磁弁731Rは、可変絞り弁711Rをガスホース110Rにつなぐ。
さらに、CPU700は、可変絞り弁711Lに、決定された開度で開弁するよう供給指示を出力し、可変絞り弁721Rに、決定された開度で開弁するよう排気指示を出力する。可変絞り弁711Lは供給指示に応じて、決定された開度だけ開弁する。これにより、アキュムレータ706から圧縮ガスが、開度に応じた流量で、ガス室808Lに供給される。そのため、ガス室808Lの圧力が上昇し、エアショックアブソーバ8Lの反力が低下し、エアショックアブソーバ8Lは縮む。
一方、可変絞り弁721Rは、排出指示を受け、決定された開度だけ開弁する。これにより、ガス室808R内のガスが、開度に応じた流量で外部に排気される。そのため、ガス室808Rの圧力が低下し、エアショックアブソーバ8Rの反力が増大し、エアショックアブソーバ8Rが伸びる。以上の結果、調整装置70は、第1の実施の形態と同様に、操舵角に応じてエアショックアブソーバ8L及び8Rの反力を調整でき、旋回時のロール量が抑えられる。
ハンドル5が右に切られた場合、調整装置70は、左に切られた場合と同様に動作する。すなわち、指示装置701は、車速センサ702及び操舵角センサ703の報告を受け、ハンドル5が右に切られたと判断する。
このとき、指示装置701内のCPU700は、操舵方向に基づいて、可変絞り弁711R及び721Lとを制御対象に選択する。そして、CPU700は、操舵角及び車速に基づいて、可変絞り弁711R及び721Lの開度を決定する。
CPU700は、電磁弁731Lに排気指示を出力し、電磁弁731Rに供給指示を出力する。このとき、電磁弁731Lは、可変絞り弁721Lをガスホース110Lにつなぐ。電磁弁731Rは、可変絞り弁711Rをガスホース110Rにつなぐ。
CPU700はさらに、可変絞り弁711R及び電磁弁721Lに、決定された開度で開弁するよう供給指示及び排出指示を出力する。
可変絞り弁711Rは供給指示に応じて、決定された開度だけ開弁する。これにより、圧縮ガスが、開度に応じた流量で、ガス室808Rに供給される。そのため、エアショックアブソーバ8Rは縮む。また、可変絞り721Lは排出指示に応じて、決定された開度だけ開弁する。これにより、エアショックアブソーバ8Lの反力が増大し、エアショックアブソーバ8Lは伸びる。以上の結果、旋回時のロール量が抑えられる。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態では、図5に示すように、調整ガス室104Lがガス室808Lにつながれ、調整ガス室104Rがガス室808Rにつながれた。しかしながら、調整ガス室104L及び104Rをエアショックアブソーバ8L及び8Rのガス室807につながれてもよい。
図8は第3の実施の形態によるサスペンション機構300の構成を示す。サスペンション機構300は、図5と同様に、エアショックアブソーバ8L及び8Rと、調整装置10とを備える。しかしながら、調整ガス室104L及び104Rの接続先が図5とは異なる。具体的には、調整ガス室104Lは、ガスホース110Lを介して、エアショックアブソーバ8Lのガス室807(以下、807Lという)につながる。また、調整ガス室104Rは、ガスホース110Rを介して、エアショックアブソーバ8Rのガス室807(以下、807Rという)につながる。
さらに、ステアリングシャフト15のピストンロッド102に対する配置が、図5と異なる。すなわち、図5では、ステアリングシャフト15は、ピストンロッド102の下側に配置されていたが、図8では、ピストンロッド102の上側に配置されている。
このようなステアリングシャフト15の配置の変更により、ハンドル5が切られたときの調整ピストン103の動作が変更される。図8では、ハンドル5が左(図8中のL方向)に切られると、ピストンロッド102は、調整ガス室104R側(図8における右方向)に移動する。以上の構成以外のサスペンション機構300の他の構成は、サスペンション機構2と同じである。
サスペンション機構2に代えてサスペンション機構300を有する雪上車100は、第1の実施の形態と同様に動作する。サスペンション機構300を有する雪上車100において、ライダがハンドル5を左に切ったとき、図8中の調整ピストン103は、調整ガス室104R側に、操舵角に相当する距離だけ移動する。その結果、調整ガス室104Lは膨張し、調整ガス室104Rは収縮する。
ガス室807Lは調整ガス室104Lとつながっている。そのため、調整ガス室104Lの膨張に応じてガス室807Lの圧力は低下する。つまり、ガス室807は減圧される。その結果、エアショックアブソーバ8Lは操舵角に応じた値だけ反力を低下し、縮む。
一方、ガス室807Rは調整ガス室104Rとつながっているため、ガス室807Rの圧力は上昇する。つまり、ガス室807Rは加圧される。その結果、エアショックアブソーバ8Rは、操舵角に応じた値だけ反力を上昇し、伸びる。
要するに、サスペンション機構300もサスペンション機構2と同様に動作し、同じ効果が得られる。サスペンション機構300では、ガス室807よりも容量の大きいガス室808の圧力を調整する。そのため、図8に示すように、調整装置10内の調整ガス室104L及び104Rの容量も図5と比較して大きい方が好ましい。
[第4の実施の形態]
第2の実施の形態における調整装置70を用いて、ガス室808L及び808Rの圧力を調整する代わりに、ガス室807L及び807Rを調整してもよい。
図9に第4の実施の形態におけるサスペンション機構600の構成を示す。図9を参照して、供給装置710及び排気装置720の接続先が図7と異なる。具体的には、ガスホース110Lはガス室808Lの代わりに、ガス室807Lと供給装置710及び排気装置720とをつなぐ。同様に、ガスホース110Rはガス室808Rの代わりに、ガス室807Rと供給装置710及び排気装置720とをつなぐ。
ガスホース110L及び110Rの接続先が変更されるため、指示装置701の動作は第2の実施の形態と異なる。具体的には、CPU700は、ハンドル5が切られた方向に応じて選択される制御対象(可変絞り弁711L、711R721L及び721R)を変更する。具体的な動作は以下のとおりである。
ライダがハンドル5を左に切ったとき、CPU700は、車速センサ702及び操舵角センサ703からの通知を受け、ハンドル5が左に切られたと判断する。
このとき、CPU700は、可変絞り弁711R及び721Lとを制御対象に選択する。続いて、CPU700は、操舵角及び車速に基づいて、可変絞り弁711R及び721Lの開度を決定する。開度の決定方法は第2の実施の形態と同じである。
続いて、CPU700は、切替装置730内の電磁弁731Lに排気指示を出力し、電磁弁731Rに供給指示を出力する。これにより、電磁弁731Lは可変絞り弁721Lをガスホース110Lにつなげ、電磁弁731Rは可変絞り弁711Rをガスホース110Rにつなげる。
CPU700はさらに、可変絞り弁711R及び電磁弁721Rに、決定された開度で開弁するよう供給指示及び排気指示を出力する。可変絞り弁711Rは供給指示に応じて、決定された開度だけ開弁する。これにより、圧縮ガスが、開度に応じた流量で、ガス室807Rに供給される。そのため、エアショックアブソーバ8Rの反力が上昇し、エアショックアブソーバ8Rは伸びる。一方、電磁弁721Lは、決定された開度だけ開弁する。これにより、ガス室807L内のガスが、開度に応じた流量で外部に排気される。そのため、エアショックアブソーバ8Lの反力が低下し、エアショックアブソーバ8Lは縮む。その結果、操舵角に応じてエアショックアブソーバ8L及び8Rの反力が変更され、旋回時のロール量が操舵角に応じて抑えられる。
一方、ハンドル5が右に切られた場合、CPU700は、可変絞り弁711L及び721Rを制御対象に選択する。そして、CPU700は、操舵角及び車速に基づいて、可変絞り弁711L及び電磁弁721Rの開度を決定する。CPU700は、切替装置730を制御して可変絞り弁711Lをガスホース110Lにつなげ、可変絞り弁721Rをガスホース10Rにつなげる。そして、可変絞り弁711L及び721Rに、決定された開度で開弁するよう供給指示及び排気指示を出力する。その結果、上述の場合と同様に、エアショックアブソーバ8Lの反力が増加し、エアショックアブソーバ8Rの反力が減少する。
[第5の実施の形態]
雪上車100は、通常、舗装された路面を走行せず、雪によって起伏が形成された路面を走行する。たとえば、路面の凹凸によりハンドル5が左右いずれかの方向に若干回転しただけで、エアショックアブソーバ8L及び8Rのエア反力が変更されると、乗り心地が悪くなる。ハンドル5が左右に若干回転しても、エアショックアブソーバ8L及び8Rのエア反力の調整が抑制される方が好ましい。
本実施の形態による雪上車は、図10に示す調整装置50を備える。その他の構成は第1の実施の形態又は第3の実施の形態と同じである。
図10を参照して、調整装置50は、調整シリンダ101の代わりに新たな調整シリンダ200を備える。調整シリンダ200は、円筒体201と、蓋106L及び106Rを含む。円筒体201はさらに、内周面のうち、操舵角が0度のときに配置される調整ピストン103の外周面と対向する位置に、円周方向に伸びる溝202が形成されている。本例では、円筒体201は、内周面の中央に、溝202を有する。
調整ピストン103は、外周面を有するピストン本体204と、ピストンリング203とを備える。ピストンリング203は、ピストン本体204の外周面に取り付けられる。ピストンリング203は、たとえば樹脂等の弾性体からなる。ピストンリング203の幅W203は、溝202の幅W202よりも狭い。ピストンリング203の外径D203は、溝202の溝底における円筒体201の内径D203よりも小さく、溝202以外の他の円筒体201の内面における内径よりも大きい。
操舵角が0度のとき、つまり、雪上車100が直進しているとき、ピストンリング203は、溝202と対向する位置に配置される。このとき、ピストンリング203の幅は溝202の幅よりも狭いため、溝202を介して調整ガス室104Lと104Rとがつながる。したがって、ハンドル5の揺れにより調整ピストン103が左右に若干移動しても、エアショックアブソーバ8L及び8Rの反力は変更されない。要するに、溝202は「遊び(Allowance)」の役割を果たす。
上述の実施の形態では、鞍乗型車両として雪上車を示した。しかしながら、鞍乗型車両は雪上車に限られない。たとえば、鞍乗型車両は、4輪バギーも含む。4輪バギーである場合、サスペンション機構は左右一対のスキーに代えて、左右一対の前輪を支持する。
また、上述の実施の形態では、エアショックアブソーバ8のシリンダ801をフレーム30に取り付け、ピストンロッド804をロアアーム23に取り付けた。しかしながら、シリンダ801をロアアーム23に取り付け、ピストンロッド804をフレーム30に取り付けてもよい。要するに、エアショックアブソーバ8を上下逆にして配置してもよい。
上述の実施の形態では、ガスを空気とした。しかしながら、空気以外の窒素等のガスを使用してもよい。
上述の第2及び第4の実施の形態では、指示装置701は切替装置730を備えた。しかしながら、指示装置701が切替装置730を有さず、供給装置710及び排気装置720内の各可変絞り弁711L、711R、721L及び721Rが電磁弁を備えていてもよい。この場合、指示装置701内のCPU700が、各可変絞り弁及び電磁弁に対して供給指示及び排気指示を出力する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
1 車体
2,300,600 サスペンション機構
5 ハンドル
6,7 スキー
8,8L,8R エアショックアブソーバ
10,20,50,70 調整装置
15 ステアリングシャフト
100 雪上車
101,200 調整シリンダ
103 調整ピストン
104L,104R 調整ガス室
151 連結部材
201 円筒体
202 溝
203 ピストンリング
204 ピストン本体
240L,240R アーム部材
701 指示装置
703 操舵角センサ
720 排気装置
730 切替装置
740 制御装置
801 シリンダ
802 ピストン
802B 背面
802F 正面
804,805 ピストンロッド
807,807L,807R,808,808L,808R ガス室

Claims (9)

  1. 車体と、
    前記車体の前部に配置されるハンドルと、
    前記車体の前部に配置され、左右一対の前輪又は左右一対のスキーを支持するサスペンション機構とを備え、
    前記サスペンション機構は、
    前記一対の前輪又は一対のスキーのそれぞれを上下動自在に支持する一対のアーム部材と、
    前記一対のアーム部材に連結される一対のエアショックアブソーバと、
    前記ハンドルが切られた方向と反対側に配置されたエアショックアブソーバの反力を前記ハンドルの操舵角に応じて増加し、前記ハンドルが切られた方向と同じ側に配置されたエアショックアブソーバの反力を前記ハンドルの操舵角に応じて低下する調整装置とを備える、鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
    前記一対のエアショックアブソーバの各々は、
    ガスを収納するシリンダと、
    前記シリンダ内に収納され、正面及び背面を有するピストンと、
    前記ピストンの前記背面に連結されるピストンロッドと、
    前記シリンダ内の前記ピストンの正面側に配置される第1ガス室と、
    前記シリンダ内の前記ピストンの背面側に配置される第2ガス室とを含み、
    前記調整装置は、
    前記ハンドルが切られた方向と同じ側に配置された前記エアショックアブソーバの前記第2ガス室を加圧し、前記ハンドルが切られた方向と反対側に配置された前記エアショックアブソーバの前記第2ガス室を減圧する、鞍乗型車両。
  3. 請求項2に記載の鞍乗型車両であって、
    前記一対のエアショックアブソーバは、
    前記鞍乗型車両の左側に配置される左側エアショックアブソーバと、
    前記鞍乗型車両の右側に配置される右側エアショックアブソーバとを含み、
    前記調整装置は、
    前記ガスを収納する調整シリンダと、
    前記調整シリンダ内に並んで配置される第1及び第2調整ガス室と、
    前記第1及び第2調整ガス室の間に配置され、前記ハンドルの回転と連動して前記シリンダ内を移動する調整ピストンとを含み、
    前記第1調整ガス室は前記左側エアショックアブソーバの前記第2ガス室に通じており、
    前記第2調整ガス室は前記右側エアショックアブソーバの前記第2ガス室に通じており、
    前記調整ピストンは、前記ハンドルが左に切られたとき、前記操舵角に応じた距離まで前記第1調整ガス室側に移動し、前記ハンドルが右に切られたとき、前記操舵角に応じた距離まで前記第2調整ガス室側に移動する、鞍乗型車両。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の鞍乗型車両であって、
    前記第2ガス室の容量は、前記第1ガス室の容量よりも小さい、鞍乗型車両。
  5. 請求項2に記載の鞍乗型車両であって、
    前記調整装置は、
    圧縮ガスを蓄積するアキュムレータと、
    前記操舵角を検知する検知装置と、
    前記一対のエアショックアブソーバのいずれかの第2ガス室に、前記圧縮ガスを指示された流量で供給する供給装置と、
    前記一対のエアショックアブソーバのいずれかの第2ガス室内の前記ガスを、指示された流量で排気する排気装置と、
    前記ハンドルが切られた方向と同じ側に配置された前記エアショックアブソーバの第2ガス室に前記圧縮ガスを前記操舵角に応じた流量で供給するよう前記供給装置に指示し、かつ、前記ハンドルが切られた方向と反対側に配置された前記エアショックアブソーバの第2ガス室内の前記ガスを前記操舵角に応じた流量で排気するよう前記排気装置に指示する指示装置とを含む、鞍乗型車両。
  6. 請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
    前記一対のエアショックアブソーバの各々は、
    ガスを収納するシリンダと、
    前記シリンダ内に収納され、正面及び背面を有するピストンと、
    前記ピストンの前記背面に連結されるピストンロッドと、
    前記シリンダ内の前記ピストンの正面側に配置される第1ガス室と、
    前記シリンダ内の前記ピストンの背面側に配置される第2ガス室とを含み、
    前記調整装置は、
    前記ハンドルが切られた方向と同じ側に配置された前記エアショックアブソーバの前記第1ガス室を減圧し、前記ハンドルが切られた方向と反対側に配置された前記エアショックアブソーバの前記第1ガス室を加圧する、鞍乗型車両。
  7. 請求項6に記載の鞍乗型車両であって、
    前記一対のエアショックアブソーバは、
    前記鞍乗型車両の左側に配置される左側エアショックアブソーバと、
    前記鞍乗型車両の右側に配置される右側エアショックアブソーバとを含み、
    前記調整装置は、
    前記ガスを収納する調整シリンダと、
    前記調整シリンダ内に並んで配置される第1及び第2調整ガス室と、
    前記第1及び第2調整ガス室の間に配置され、前記ハンドルの回転と連動して前記シリンダ内を移動する調整ピストンとを含み、
    前記第1調整ガス室は前記左側エアショックアブソーバの前記第1ガス室に通じており、
    前記第2調整ガス室は前記右側エアショックアブソーバの前記第1ガス室に通じており、
    前記調整ピストンは、前記ハンドルが左に切られたとき、前記操舵角に応じた距離まで前記第2調整ガス室側に移動し、前記ハンドルが右に切られたとき、前記操舵角に応じた距離まで前記第1調整ガス室側に移動する、鞍乗型車両。
  8. 請求項6に記載の鞍乗型車両であって、
    前記調整装置は、
    圧縮ガスを蓄積するアキュムレータと、
    前記操舵角を検知する検知装置と、
    前記一対のエアショックアブソーバのいずれかの第1ガス室に、前記圧縮ガスを指示に応じた流量で供給する供給装置と、
    前記一対のエアショックアブソーバのいずれかの第1ガス室内の前記ガスを、指示に応じた流量で排気する排気装置と、
    前記ハンドルが切られた方向と反対側に配置された前記エアショックアブソーバの第1ガス室に前記圧縮ガスを前記操舵角に応じた流量で供給するよう前記供給装置に指示し、かつ、前記ハンドルが切られた方向と同じ側に配置された前記エアショックアブソーバの第1ガス室内の前記ガスを前記操舵角に応じた流量で排気するよう前記排気装置に指示する指示装置とを含む、鞍乗型車両。
  9. 請求項3又は請求項7に記載の鞍乗型車両であって、
    前記調整シリンダは、内周面を有する円筒状であり、
    前記内周面は、前記操舵角が0度のときに前記調整ピストンと対向する部分に、円周方向に延びる溝を有し、
    前記ピストンは、
    前記外周面を有するピストン本体と、
    前記外周面に取り付けられ、前記溝の幅よりも狭い幅を有し、前記溝の底における前記内周面の内径よりも小さい外径を有するピストンリングとを備える、鞍乗型車両。
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