JP2011110926A - 画像形成システムおよびキャリブレーション実行方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 キャリブレーションの実行に関して利用者の要求に従来より適切に応じることができる画像形成システムを提供する。
【解決手段】 複合機は、印刷ジョブを生成してキャリブレーションを実行する制御部と、制御部によるキャリブレーションの実行の優先度である「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れか一方を利用者に選択させる操作部と、制御部によって生成された印刷ジョブを実行するプリンタとを備えており、制御部は、操作部によって利用者に選択された優先度を付加した印刷ジョブを生成し、プリンタによる印刷ジョブの印刷中に枚数Nがn1枚以上になったとき(S100でYESまたはS103でYES)に、プリンタによって印刷中の印刷ジョブである印刷中ジョブに付加されている優先度によって異なる手順で(S107)、キャリブレーションの実行時期を決定することを特徴とする。
【選択図】 図5
【解決手段】 複合機は、印刷ジョブを生成してキャリブレーションを実行する制御部と、制御部によるキャリブレーションの実行の優先度である「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れか一方を利用者に選択させる操作部と、制御部によって生成された印刷ジョブを実行するプリンタとを備えており、制御部は、操作部によって利用者に選択された優先度を付加した印刷ジョブを生成し、プリンタによる印刷ジョブの印刷中に枚数Nがn1枚以上になったとき(S100でYESまたはS103でYES)に、プリンタによって印刷中の印刷ジョブである印刷中ジョブに付加されている優先度によって異なる手順で(S107)、キャリブレーションの実行時期を決定することを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
本発明は、カラー印刷の色濃度の補正のためのキャリブレーション(濃度補正)を実行する画像形成システムに関する。
従来、カラー印刷を行う画像形成システムにおいては、現像や環境の変動による濃度変化を抑制し、階調再現性を確保するために、所定のトリガ条件によってキャリブレーションを実行することが一般的である。このキャリブレーションは、実際に用紙に印刷することなく、キャリブレーションの基準となるパターンを感光体や中間転写体などにカラー印刷を行って、その濃度を光学的検出装置によって測定し、その測定値と基準濃度との差異に基づいて補正動作を行うことによって、カラー印刷の出力特性を一定にするものである。
このように、キャリブレーションの実行は、高画質の印刷を実現するために必要である。一方、キャリブレーションの実行中には印刷を継続することができないため、キャリブレーションの実行は、印刷ジョブの早期の印刷終了を妨げることになる。
キャリブレーションを実行する従来の画像形成システムとして、所定の印刷枚数に達したときに印刷を中断し、キャリブレーションを実行するか否かを利用者に選択させるための表示を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この画像形成システムにおいては、利用者がキャリブレーションを実行しないことを選択したときに、印刷を継続し、利用者がキャリブレーションを実行することを選択したときか、利用者が所定の時間何れも選択しなかったときに、キャリブレーションを実行するようになっている。
また、キャリブレーションを実行する従来の画像形成システムとして、所定の印刷枚数に達した後で、印刷ジョブの印刷中ではなく、待機中の印刷ジョブも存在しないときに、キャリブレーションを実行するものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。この画像形成システムにおいては、所定の印刷枚数に達したときであっても、印刷ジョブの印刷中である場合や、待機中の印刷ジョブが存在する場合には、キャリブレーションを実行せずに印刷を継続するようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、例えば印刷ジョブによって印刷される予定の枚数のうち未だ印刷されていない枚数が数枚しかない状態であっても、所定の印刷枚数に達したときには印刷を中断し、キャリブレーションを実行するか否かを利用者に選択させるための表示を行うので、利用者が印刷ジョブの早期の印刷終了よりも高画質の印刷を優先して考えている場合には利用者に不満を感じさせることはないが、利用者が高画質の印刷よりも印刷ジョブの早期の印刷終了を優先して考えている場合には利用者に不満を感じさせてしまう可能性がある。
また、特許文献2に記載された技術においては、印刷ジョブの印刷中である場合にはキャリブレーションを実行せずに印刷を継続するので、利用者が高画質の印刷よりも印刷ジョブの早期の印刷終了を優先して考えている場合には利用者に不満を感じさせることはないが、利用者が印刷ジョブの早期の印刷終了よりも高画質の印刷を優先して考えている場合には利用者に不満を感じさせてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、キャリブレーションの実行に関して利用者の要求に従来より適切に応じることができる画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明の画像形成システムは、キャリブレーションを実行するキャリブレーション実行手段と、前記キャリブレーション実行手段による前記キャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させる優先度選択手段と、前記優先度選択手段によって前記利用者に選択された前記優先度を付加した印刷ジョブを生成するジョブ生成手段と、前記ジョブ生成手段によって生成された前記印刷ジョブを印刷するジョブ印刷手段と、前記ジョブ印刷手段による前記印刷ジョブの印刷中に所定の条件を満たしたときに前記キャリブレーション実行手段による前記キャリブレーションの実行時期を決定する実行時期決定手段とを備えており、前記実行時期決定手段は、前記ジョブ印刷手段によって印刷中の前記印刷ジョブである印刷中ジョブに付加されている前記優先度によって異なる手順で前記実行時期を決定することを特徴とする。
この構成により、本発明の画像形成システムは、キャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させてその優先度を付加した印刷ジョブを生成し、印刷ジョブの印刷中に所定の条件を満たしたときに、その印刷ジョブに付加されている優先度によって異なる手順でキャリブレーションの実行時期を決定するので、キャリブレーションの実行に関して利用者の要求に従来より適切に応じることができる。
また、本発明の画像形成システムの前記優先度には、第1優先度と、前記第1優先度より低い第2優先度とが少なくとも存在し、前記実行時期決定手段は、前記印刷中ジョブに付加されている前記優先度が前記第1優先度であるとき、前記ジョブ印刷手段による前記印刷中ジョブの印刷を中断して前記実行時期を前記利用者に選択させ、前記印刷中ジョブに付加されている前記優先度が前記第2優先度であるとき、前記ジョブ印刷手段による前記印刷中ジョブの印刷を中断せずに前記実行時期を前記利用者に選択させることが好ましい。
この構成により、本発明の画像形成システムは、印刷ジョブの印刷中に所定の条件を満たしたときに、その印刷ジョブに付加されている優先度が第1優先度である場合、すなわち、利用者が印刷ジョブの早期の印刷終了よりも高画質の印刷を優先して考えている場合には、印刷ジョブの印刷を中断してキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させるので、印刷ジョブの印刷を中断せずにキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させる構成と比較して、印刷ジョブの印刷よりもキャリブレーションの実行を優先することができ、高画質の印刷を行うことができる。また、本発明の画像形成システムは、印刷ジョブの印刷中に所定の条件を満たしたときに、その印刷ジョブに付加されている優先度が第2優先度である場合、すなわち、利用者が高画質の印刷よりも印刷ジョブの早期の印刷終了を優先して考えている場合には、印刷ジョブの印刷を中断せずにキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させるので、印刷ジョブの印刷を中断してキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させる構成と比較して、キャリブレーションの実行よりも印刷ジョブの印刷を優先することができ、印刷ジョブの印刷を早期に終了することができる。したがって、本発明の画像形成システムは、キャリブレーションの実行に関して利用者の要求に更に適切に応じることができる。
また、本発明の画像形成システムの前記実行時期決定手段は、前記印刷中ジョブに付加されている前記優先度が前記第2優先度であるとき、前記印刷中ジョブによって印刷される予定の枚数のうち未だ印刷されていない枚数が所定の枚数未満である場合に、前記実行時期を前記利用者に選択させずに前記ジョブ印刷手段による前記印刷中ジョブの印刷終了より後を前記実行時期とすることが好ましい。
この構成により、本発明の画像形成システムは、印刷ジョブの印刷中に所定の条件を満たしたときに、その印刷ジョブに付加されている優先度が第2優先度である場合、すなわち、利用者が高画質の印刷よりも印刷ジョブの早期の印刷終了を優先して考えている場合には、印刷ジョブによって印刷される予定の枚数のうち未だ印刷されていない枚数が所定の枚数未満であれば、印刷ジョブの印刷終了より後にキャリブレーションを実行するので、印刷ジョブの印刷終了前にキャリブレーションを実行する構成と比較して、キャリブレーションの実行よりも印刷ジョブの印刷を優先することができ、印刷ジョブの印刷を早期に終了することができる。
本発明のキャリブレーション実行方法は、キャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させ、前記利用者に選択された前記優先度を付加した印刷ジョブを生成し、前記印刷ジョブの印刷中に所定の条件を満たしたときに、印刷中の前記印刷ジョブである印刷中ジョブに付加されている前記優先度によって異なる手順で、前記キャリブレーションの実行時期を決定することを特徴とする。
この構成により、本発明のキャリブレーション実行方法は、キャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させてその優先度を付加した印刷ジョブを生成し、印刷ジョブの印刷中に所定の条件を満たしたときに、その印刷ジョブに付加されている優先度によって異なる手順でキャリブレーションの実行時期を決定するので、キャリブレーションの実行に関して利用者の要求に従来より適切に応じることができる。
本発明の画像形成システムは、キャリブレーションの実行に関して利用者の要求に従来より適切に応じることができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係るコンピュータネットワークの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るコンピュータネットワーク10のシステム構成を示すブロック図である。
図1に示すように、コンピュータネットワーク10は、複合機20と、複合機20に印刷させる印刷データを複合機20に送信したり複合機20によって読み取られた画像データを受信したりするホストコンピュータ30とを備えている。複合機20およびホストコンピュータ30は、互いに通信可能な状態でLAN(Local Area Network)11に接続されている。
図2は、複合機20の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、複合機20は、装置全体を制御する制御部21と、種々の情報を記憶する記憶部22と、利用者によって種々の操作が入力される操作パネル上の操作部23と、種々の情報を表示する操作パネル上のモニタ24と、ホストコンピュータ30などの外部の装置とLAN11を介して通信を行うための通信部25と、画像を読み取るスキャナ26と、印刷ジョブを印刷するプリンタ27と、図示していない感光体または中間転写体にカラー印刷されたパッチパターンの濃度をキャリブレーションのために測定する濃度センサ28と、プリンタ27によって印刷された枚数を計数する枚数カウンタ29とを備えている。
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶している不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)と、プログラムおよび各種のデータを記憶する書き換え可能な不揮発性のメモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられる揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)となどから構成されているコンピュータである。CPUは、ROMやEEPROMに記憶されているプログラムを実行することによって制御部21を動作させる演算処理装置である。RAMは、CPUによってプログラムが実行されるときにプログラムや各種のデータを一時的に記憶するようになっている。
記憶部22は、制御部21の一部を構成している上述したEEPROMやRAMによって構成されている。
操作部23は、モニタ24とともにタッチパネルを形成するボタンや、操作パネル上のボタンなどの入力デバイスから構成されている。
モニタ24は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスから構成されている。
通信部25は、例えば、スキャナ26によって読み取られた画像データをLAN11を介して外部のホストコンピュータ30に送信したり、プリンタ27によって印刷されるための印刷データをLAN11を介して外部のホストコンピュータ30から受信したりする。
スキャナ26は、原稿から画像データを読み取る読取デバイスである。
プリンタ27は、ホストコンピュータ30からの印刷データの印刷ジョブや、スキャナ26によって読み取られた画像データの印刷ジョブであるコピーの印刷ジョブなどの印刷ジョブを印刷する印刷デバイスである。すなわち、プリンタ27は、本発明のジョブ印刷手段を構成している。
濃度センサ28は、例えば反射光を検出する鏡面反射型センサであり、感光体または中間転写体にカラー印刷されたパッチパターンに向けて光を発するLED(Light Emitting Diode)光源と、その反射光を検出するフォトトランジスタとなどによって構成されている。
枚数カウンタ29は、制御部21の一部を構成している上述したEEPROMやRAMによって構成されている。
図3は、ホストコンピュータ30の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ホストコンピュータ30は、装置全体を制御する制御部31と、種々の情報を記憶する記憶部32と、利用者によって種々の操作が入力される操作部33と、種々の情報を表示するモニタ34と、複合機20とLAN11を介して通信を行うための通信部35とを備えている。
制御部31は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶している不揮発性のメモリであるROMと、プログラムおよび各種のデータを記憶する書き換え可能な不揮発性のメモリであるHDD(Hard Disk Drive)と、CPUの作業領域として用いられる揮発性のメモリであるRAMとなどから構成されているコンピュータである。CPUは、ROMやHDDに記憶されているプログラムを実行することによって制御部31を動作させる演算処理装置である。RAMは、CPUによってプログラムが実行されるときにプログラムや各種のデータを一時的に記憶するようになっている。
記憶部32は、制御部31の一部を構成している上述したHDDやRAMによって構成されている。
操作部33は、キーボードやマウスなどの入力デバイスから構成されている。
モニタ34は、例えばLCDなどの表示デバイスから構成されている。
通信部35は、例えば、複合機20のプリンタ27によって印刷されるための印刷データをLAN11を介して複合機20に送信したり、複合機20のスキャナ26によって読み取られた画像データをLAN11を介して複合機20から受信したりする。
次に、コンピュータネットワーク10の動作について説明する。
図4は、複合機20のモニタ24に表示される画面であって、キャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させるための画面を示す図である。
キャリブレーションの実行の優先度の初期設定を希望している利用者は、複合機20の操作部23を操作してキャリブレーションの実行の優先度の初期設定を行うことができる。まず、複合機20の制御部21は、利用者による操作部23の操作に応じて図4に示す画面をモニタ24に表示させる。そして、制御部21は、利用者による操作部23の操作に応じて図4に示す画面内の「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れが選択されたかを判断し、選択された方をデフォルト値として記憶部22に記憶させる。ここで、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れかが利用者によって初めて選択される前は、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」のうち予め決められている方がデフォルト値として記憶部22に記憶されている。このように、操作部23は、初期設定時にキャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させるようになっており、本発明の優先度選択手段を構成している。
なお、「印刷速度優先」とは、印刷画質が劣化しても印刷を継続することを意味しており、「印刷画質優先」とは、印刷画質が劣化するとキャリブレーションのために印刷を中断することを意味している。つまり、「印刷画質優先」は、「印刷速度優先」よりキャリブレーションの実行の優先度が高くなっており、本発明の第1優先度を構成している。また、「印刷速度優先」は、本発明の第2優先度を構成している。
利用者は、操作部23を操作することによって、複合機20に原稿のコピーを行わせることができる。制御部21は、利用者によって操作部23からコピーの操作が行われると、スキャナ26によって原稿を読み取らせて画像データを生成し、生成した画像データの印刷ジョブを「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れに設定するかを利用者に選択させる。まず、制御部21は、今回の印刷ジョブを「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れに設定するかを利用者に選択させるために図4に示す画面と同様の画面をモニタ24に表示させるが、表示の際に、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」のうち記憶部22に記憶されているデフォルト値を予め選択しておく。そして、利用者は、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れに設定するかを操作部23による操作によって決定する。すなわち、利用者は、デフォルト値で良い場合にはそのまま決定し、デフォルト値を変更する場合には「印刷速度優先」および「印刷画質優先」のうちデフォルト値ではない方を選択し直して決定する。次いで、制御部21は、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」のうち利用者によって決定された方を示す情報を印刷ジョブに付加して記憶部22に記憶させる。このように、操作部23は、コピーの印刷ジョブの生成時にキャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させるようになっており、本発明の優先度選択手段を構成している。また、制御部21は、操作部23によって利用者に選択された優先度を付加した印刷ジョブを生成するようになっており、本発明のジョブ生成手段を構成している。つまり、コピーの印刷ジョブの場合、複合機20が本発明の画像形成システムを構成している。
また、利用者は、ホストコンピュータ30の操作部33を操作することによって、複合機20に印刷させる印刷データをホストコンピュータ30から複合機20に送信する。ここで、ホストコンピュータ30は、印刷データを作成するときに、今回の印刷データの印刷ジョブを「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れに設定するかを利用者に選択させる。まず、ホストコンピュータ30の制御部31は、印刷データを作成するときに、通信部35を介して複合機20と通信を行って、複合機20から複合機20の装置情報を取得する。そして、複合機20の制御部21は、ホストコンピュータ30に装置情報を送信する際に、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」のうち記憶部22に記憶されているデフォルト値もホストコンピュータ30に送信する。ホストコンピュータ30の制御部31は、今回の印刷データの印刷ジョブを「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れに設定するかを利用者に選択させるために図4に示す画面と同様の画面をモニタ34に表示させるが、表示の際に、複合機20から受信したデフォルト値を予め選択しておく。そして、利用者は、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れに設定するかを操作部33による操作によって決定する。すなわち、利用者は、デフォルト値で良い場合にはそのまま決定し、デフォルト値を変更する場合には「印刷速度優先」および「印刷画質優先」のうちデフォルト値ではない方を選択し直して決定する。次いで、ホストコンピュータ30の制御部31は、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」のうち利用者によって決定された方を示す情報を印刷ジョブに付加して通信部35によって複合機20に送信する。複合機20の制御部21は、印刷データの印刷ジョブをホストコンピュータ30から通信部25によって受信すると、受信した印刷ジョブを記憶部22に記憶させる。ホストコンピュータ30におけるこれらの動作は、記憶部32に記憶されている複合機20用のデバイスドライバによって実現される。このように、操作部33は、印刷データの印刷ジョブの生成時にキャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させるようになっており、本発明の優先度選択手段を構成している。また、制御部31は、操作部33によって利用者に選択された優先度を付加した印刷ジョブを生成するようになっており、本発明のジョブ生成手段を構成している。つまり、ホストコンピュータ30からの印刷データの印刷ジョブの場合、複合機20およびホストコンピュータ30を含んだコンピュータネットワーク10が本発明の画像形成システムを構成している。
プリンタ27による印刷ジョブの印刷が終了する前に新しい印刷ジョブが記憶部22に記憶されると、記憶部22には、複数の印刷ジョブが記憶されることになる。プリンタ27による印刷が終了した印刷ジョブは、記憶部22から削除される。
このようにして、制御部21は、記憶部22に記憶された印刷ジョブを順番にプリンタ27に印刷させる。
図5は、記憶部22に印刷ジョブが記憶されたときの複合機20の動作のフローチャートである。
制御部21は、記憶部22に印刷ジョブが記憶されると、図5に示す処理を開始する。まず、制御部21は、枚数Nがn1枚以上であるか否かを判断する(S100)。制御部21は、枚数Nがn1枚未満であるとS100において判断すると、記憶部22に記憶されている印刷ジョブに基づいて1枚の印刷をプリンタ27に行わせ(S101)、枚数Nに1を加えるように枚数カウンタ29を制御し(S102)、枚数Nがn1枚以上であるか否かを判断する(S103)。ここで、Nは、前回のキャリブレーションが実行されてからプリンタ27によって印刷された枚数であり、枚数カウンタ29に記憶されている。また、n1は、印刷画質が劣化したと予想される枚数を印刷した場合のキャリブレーションの実行のための閾値であって、例えば1000である。
制御部21は、枚数Nがn1枚未満であるとS103において判断すると、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了したか否かを判断する(S104)。制御部21は、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了していないとS104において判断すると、再びS100の処理に戻って次の1枚の印刷を行う。
制御部21は、枚数Nがn1枚以上であるとS100またはS103において判断すると、枚数Nがn2枚以上であるか否かを判断する(S105)。ここで、n2は、印刷画質が著しく劣化したと予想される枚数を印刷した場合のキャリブレーションの実行のための閾値であって、n1より大きく、例えば2000である。
制御部21は、枚数Nがn2枚以上であるとS105において判断すると、キャリブレーション処理を行う(S106)。
図6は、図5に示す動作におけるキャリブレーション処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、制御部21は、キャリブレーションのためのパッチパターンを図示していない感光体または中間転写体上にプリンタ27にカラー印刷させ、感光体または中間転写体にカラー印刷されたパッチパターンの濃度を濃度センサ28に測定させ、その測定値と基準濃度との差異に基づいて補正動作を行う。つまり、制御部21は、キャリブレーションを実行する(S121)。このように、制御部21は、本発明のキャリブレーション実行手段を構成している。
そして、制御部21は、枚数Nを0に初期化し(S122)、記憶部22にキャリブレーション予約状態が設定されている場合にはキャリブレーション予約状態を解除する(S123)。ここで、キャリブレーション予約状態とは、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了した後でキャリブレーションを行うことが予約されている状態である。
図5に示すように、制御部21は、S106においてキャリブレーション処理を実行すると、上述したS104を行う。
制御部21は、枚数Nがn2枚未満であるとS105において判断すると、印刷中の印刷ジョブである印刷中ジョブに付加されている優先度を判断する(S107)。ここで、印刷ジョブには、上述したように、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」のうち利用者によって決定された優先度が付加されている。
図7は、図5に示す動作の続きを示すフローチャートであって、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷速度優先」であるときのフローチャートである。
制御部21は、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷速度優先」であるとS107(図5参照。)において判断すると、図7に示すように、印刷中ジョブによって印刷される予定の枚数のうち未だ印刷されていない枚数、すなわち印刷中ジョブの残り枚数を判断する(S141)。
制御部21は、印刷中ジョブの残り枚数がm枚未満であるとS141において判断すると、記憶部22にキャリブレーション予約状態を設定する(S142)。ここで、mは、キャリブレーションの実行時期を利用者に選択させるための実行時期選択画面をモニタ24に表示させるか否かを判断するための閾値であって、例えば10である。
次いで、制御部21は、印刷中ジョブの印刷が終了したか否かを判断する(S143)。制御部21は、印刷中ジョブの印刷が終了したとS143において判断すると、上述したS104(図5参照。)の処理を行う。
制御部21は、印刷中ジョブの印刷が終了していないとS143において判断すると、印刷中ジョブにおける次の1枚の印刷をプリンタ27に行わせ(S144)、枚数Nに1を加えるように枚数カウンタ29を制御し(S145)、枚数Nがn2枚以上であるか否かを判断する(S146)。
制御部21は、枚数Nがn2枚未満であるとS146において判断すると、再びS143の処理に戻る。一方、制御部21は、枚数Nがn2枚以上であるとS146において判断すると、上述したS106(図5参照。)の処理を行う。
図8は、図7に示す動作の続きを示すフローチャートであって、印刷中ジョブの残り枚数がm枚以上であるときのフローチャートである。
制御部21は、印刷中ジョブの残り枚数がm枚以上であるとS141(図7参照。)において判断すると、図8に示すように、モニタ24(ホストコンピュータ30からの印刷データの印刷ジョブである場合にはホストコンピュータ30のモニタ34)に実行時期選択画面を表示させて(S161)、印刷中ジョブにおける次の1枚の印刷をプリンタ27に開始させ(S162)、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されたか否かを判断する(S163)。
図9は、複合機20のモニタ24またはホストコンピュータ30のモニタ34に表示される実行時期選択画面を示す図である。
印刷中ジョブがコピーの印刷ジョブである場合、制御部21は、モニタ24に図9に示す実行時期選択画面を表示させる。したがって、利用者は、操作部23を操作してキャリブレーションの実行時期を選択することができる。利用者がキャリブレーションの実行時期を選択すると、制御部21は、利用者による操作部23の操作に応じて図9に示す画面内の「すぐに」、「ジョブ間」および「キャリブレーション一時保留」の何れの実行時期が利用者によって選択されたかを判断し、利用者によって選択された実行時期を認識することができる。
印刷中ジョブがホストコンピュータ30からの印刷データの印刷ジョブである場合、複合機20の制御部21は、通信部25を介してホストコンピュータ30と通信し、ホストコンピュータ30のモニタ34に図9に示す実行時期選択画面を表示させる。したがって、利用者は、ホストコンピュータ30の操作部33を操作してキャリブレーションの実行時期を選択することができる。利用者がキャリブレーションの実行時期を選択すると、ホストコンピュータ30の制御部31は、利用者による操作部33の操作に応じて図9に示す画面内の「すぐに」、「ジョブ間」および「キャリブレーション一時保留」の何れの実行時期が利用者によって選択されたかを判断し、利用者によって選択された実行時期を通信部35を介して複合機20に送信する。これによって、複合機20の制御部21は、利用者によって選択された実行時期を認識することができる。
なお、「すぐに」とは、印刷中ジョブの印刷を中断して、すぐにキャリブレーションを実行することを意味しており、「ジョブ間」とは、印刷中ジョブの印刷が終了してから次の印刷ジョブの印刷が開始されるまでの間にキャリブレーションを実行することを意味しており、「キャリブレーション一時保留」とは、キャリブレーション実行を一時保留しておき、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了した後にキャリブレーションを実行することを意味している。
図8に示すように、制御部21は、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されていないとS163において判断すると、S162において開始させた1枚の印刷が終了したか否かを判断する(S164)。
制御部21は、1枚の印刷が終了していないとS164において判断すると、再びS163の処理に戻る。一方、制御部21は、1枚の印刷が終了したとS164において判断すると、枚数Nに1を加えるように枚数カウンタ29を制御し(S165)、枚数Nがn2枚以上であるか否かを判断する(S166)。
制御部21は、枚数Nがn2枚以上であるとS166において判断すると、図9に示す実行時期選択画面を閉じた後(S167)、上述したS106(図5参照。)の処理を行う。
制御部21は、枚数Nがn2枚未満であるとS166において判断すると、印刷中ジョブの印刷が終了したか否かを判断する(S168)。
制御部21は、印刷中ジョブの印刷が終了していないとS168において判断すると、再びS162の処理に戻る。一方、制御部21は、印刷中ジョブの印刷が終了したとS168において判断すると、図9に示す実行時期選択画面を閉じ(S169)、記憶部22にキャリブレーション予約状態を設定した後(S170)、上述したS104(図5参照。)の処理を行う。
制御部21は、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されたとS163において判断すると、図9に示す実行時期選択画面を閉じ(S171)、S162において開始させた1枚の印刷が終了したと判断するまで、S162において開始させた1枚の印刷が終了したか否かを判断する(S172)。
制御部21は、S162において開始させた1枚の印刷が終了したとS172において判断すると、枚数Nに1を加えるように枚数カウンタ29を制御し(S173)、枚数Nがn2枚以上であるか否かを判断する(S174)。
制御部21は、枚数Nがn2枚以上であるとS174において判断すると、上述したS106(図5参照。)の処理を行う。
図10は、図8に示す動作の続きを示すフローチャートであって、枚数Nがn2枚未満であるときのフローチャートである。
制御部21は、枚数Nがn2枚未満であるとS174(図8参照。)において判断すると、図10に示すように、利用者によって選択されたキャリブレーションの実行時期を判断する(S181)。
制御部21は、利用者によって選択されたキャリブレーションの実行時期が「キャリブレーション一時保留」であるとS181において判断すると、上述したS142(図7参照。)の処理を行う。また、制御部21は、利用者によって選択されたキャリブレーションの実行時期が「すぐに」であるとS181において判断すると、上述したS106(図5参照。)の処理を行う。
制御部21は、利用者によって選択されたキャリブレーションの実行時期が「ジョブ間」であるとS181において判断すると、印刷中ジョブの印刷が終了したか否かを判断する(S182)。制御部21は、印刷中ジョブの印刷が終了したとS182において判断すると、上述したS106(図5参照。)の処理を行う。
制御部21は、印刷中ジョブの印刷が終了していないとS182において判断すると、印刷中ジョブにおける次の1枚の印刷をプリンタ27に行わせ(S183)、枚数Nに1を加えるように枚数カウンタ29を制御し(S184)、枚数Nがn2枚以上であるか否かを判断する(S185)。
制御部21は、枚数Nがn2枚未満であるとS185において判断すると、再びS182の処理に戻る。一方、制御部21は、枚数Nがn2枚以上であるとS185において判断すると、上述したS106(図5参照。)の処理を行う。
図11は、図5に示す動作の続きを示すフローチャートであって、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷画質優先」であるときのフローチャートである。
制御部21は、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷画質優先」であるとS107(図5参照。)において判断すると、図11に示すように、モニタ24(ホストコンピュータ30からの印刷データの印刷ジョブである場合にはホストコンピュータ30のモニタ34)に図9に示す実行時期選択画面を表示させて(S201)、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されたか否かを判断する(S202)。
制御部21は、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されたとS202において判断すると、図9に示す実行時期選択画面を閉じた後(S203)、上述したS181(図10参照。)の処理を行う。一方、制御部21は、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されていないとS202において判断すると、S201において図9に示す実行時期選択画面を表示させてからt秒経過したか否かを判断する(S204)。ここで、tは、実行時期選択画面を閉じるための閾値であって、例えば5である。
制御部21は、図9に示す実行時期選択画面を表示させてからt秒経過していないとS204において判断すると、再びS202の処理に戻る。一方、制御部21は、図9に示す実行時期選択画面を表示させてからt秒経過したとS204において判断すると、図9に示す実行時期選択画面を閉じた後(S205)、上述したS106(図5参照。)の処理を行う。
図5に示すように、制御部21は、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了したとS104において判断すると、記憶部22にキャリブレーション予約状態が設定されているか否かを判断する(S108)。
制御部21は、記憶部22にキャリブレーション予約状態が設定されていないとS108において判断すると、図5に示す処理を終了する。一方、制御部21は、記憶部22にキャリブレーション予約状態が設定されているとS108において判断すると、図6に示すキャリブレーション処理を行った後(S109)、図5に示す処理を終了する。
なお、枚数カウンタ29に記憶されている枚数Nは、制御部21による図5に示す処理が終了しても、制御部21による図5に示す処理が次回行われるときのために、初期化されずに引き続き枚数カウンタ29に記憶され続ける。
以上に説明したように、制御部21は、プリンタ27による印刷ジョブの印刷中に所定の条件(枚数Nがn1枚以上)を満たしたときに(S100でYESまたはS103でYES)、キャリブレーションの実行時期を決定するようになっており、本発明の実行時期決定手段を構成している。また、制御部21は、印刷中ジョブに付加されている優先度である「印刷速度優先」と「印刷画質優先」とによって異なる手順で(S107)、キャリブレーションの実行時期を決定するようになっている。また、制御部21は、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷画質優先」であるとき(S107で印刷画質優先)、プリンタ27による印刷中ジョブの印刷を中断してキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させ(S201、S202およびS204)、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷速度優先」であるとき(S107で印刷速度優先)、プリンタ27による印刷中ジョブの印刷を中断せずにキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させる(S161〜S166およびS168)ようになっている。また、制御部21は、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷速度優先」であるとき(S107で印刷速度優先)、印刷中ジョブの残り枚数が所定の枚数、すなわちm枚未満である場合に(S141でm枚未満)、プリンタ27による印刷中ジョブの印刷終了より後をキャリブレーションの実行時期とするようになっている(S142、S108およびS109)。
なお、上述したn1、n2、mおよびtは、記憶部22に記憶されており、利用者によって任意の値に設定されることができる。制御部21は、n1、n2、mおよびtの何れかの設定が利用者によって操作部23を介して要求されると、要求に従って設定を行う。
以上に説明したように、複合機20は、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了する(S104でYES)まで、印刷ジョブを印刷し続ける(S101、S144、S162、S183)。そして、複合機20は、前回のキャリブレーションが実行されてからプリンタ27によって印刷された枚数Nがn1枚以上になると(S100でYESまたはS103でYES)、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷速度優先」であるか「印刷画質優先」であるかによって(S107)キャリブレーションの実行時期の決定手順を変える。
なお、複合機20は、前回のキャリブレーションが実行されてからプリンタ27によって印刷された枚数Nがn2枚以上になると(S105、S146、S166、S174、S185)、直ちにキャリブレーションを実行する(S121)。
まず、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷速度優先」であるときについて説明する。
複合機20は、印刷中ジョブの残り枚数がm枚未満である場合(S141)、実行時期選択画面を表示することなく、キャリブレーション予約状態を設定する(S142)。つまり、複合機20は、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了した後でキャリブレーションを行うことを予約する。なお、複合機20は、キャリブレーション予約状態を設定した後でも、前回のキャリブレーションが実行されてからプリンタ27によって印刷された枚数Nがn2枚以上になってキャリブレーションを実行したり、後続する印刷ジョブでキャリブレーションを実行したりすると(S121)、キャリブレーション予約状態を解除する(S123)。
一方、複合機20は、印刷中ジョブの残り枚数がm枚以上である場合(S141)、実行時期選択画面を表示して(S161)、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されるまで待つ(S163)。ここで、複合機20は、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されるまで待っている間も、印刷ジョブの印刷を中断することなく継続する(S162〜S166およびS168)。
複合機20は、キャリブレーションの実行時期が「すぐに」であると利用者によって選択されると(S181)、直ちにキャリブレーションを実行する(S121)。
また、複合機20は、キャリブレーションの実行時期が「ジョブ間」であると利用者によって選択されると(S181)、印刷中ジョブの印刷が終了した後で(S182)、キャリブレーションを実行する(S121)。
また、複合機20は、キャリブレーションの実行時期が「キャリブレーション一時保留」であると利用者によって選択されると(S181)、キャリブレーション予約状態を設定する(S142)。つまり、複合機20は、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了した後でキャリブレーションを行うことを予約する。なお、複合機20は、キャリブレーション予約状態を設定した後でも、前回のキャリブレーションが実行されてからプリンタ27によって印刷された枚数Nがn2枚以上になってキャリブレーションを実行したり、後続する印刷ジョブでキャリブレーションを実行したりすると(S121)、キャリブレーション予約状態を解除する(S123)。
また、複合機20は、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されないまま、印刷中ジョブの印刷が終了すると(S168でYES)、キャリブレーション予約状態を設定する(S142)。つまり、複合機20は、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了した後でキャリブレーションを行うことを予約する。なお、複合機20は、キャリブレーション予約状態を設定した後でも、前回のキャリブレーションが実行されてからプリンタ27によって印刷された枚数Nがn2枚以上になってキャリブレーションを実行したり、後続する印刷ジョブでキャリブレーションを実行したりすると(S121)、キャリブレーション予約状態を解除する(S123)。
次に、印刷中ジョブに付加されている優先度が「印刷画質優先」であるときについて説明する。
複合機20は、実行時期選択画面を表示して(S201)、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されるまで待つ(S202)。ここで、複合機20は、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されるまで待っている間、印刷ジョブを印刷せずに中断する。
複合機20は、キャリブレーションの実行時期が利用者によって選択されないまま、実行時期選択画面を表示させてからt秒経過すると(S204でYES)、直ちにキャリブレーションを実行する(S121)。
また、複合機20は、キャリブレーションの実行時期が「すぐに」であると利用者によって選択されると(S181)、直ちにキャリブレーションを実行する(S121)。
また、複合機20は、キャリブレーションの実行時期が「ジョブ間」であると利用者によって選択されると(S181)、印刷中ジョブの印刷が終了した後で(S182)、キャリブレーションを実行する(S121)。
複合機20は、キャリブレーションの実行時期が「キャリブレーション一時保留」であると利用者によって選択されると(S181)、キャリブレーション予約状態を設定する(S142)。つまり、複合機20は、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了した後でキャリブレーションを行うことを予約する。なお、複合機20は、キャリブレーション予約状態を設定した後でも、前回のキャリブレーションが実行されてからプリンタ27によって印刷された枚数Nがn2枚以上になってキャリブレーションを実行したり、後続する印刷ジョブでキャリブレーションを実行したりすると(S121)、キャリブレーション予約状態を解除する(S123)。
最後に、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了したときについて説明する。
複合機20は、記憶部22に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷が終了すると(S104でYES)、キャリブレーション予約状態が設定されている場合(S108でYES)、キャリブレーションを実行する(S121)。
なお、1つの印刷ジョブに対して2回以上のキャリブレーションが実行されないようにn1の値は十分に大きく設定することが好ましい。しかしながら、例えば、キャリブレーションの実行時期が「キャリブレーション一時保留」であると利用者によって選択された後で枚数Nがn2枚以上になった場合や、キャリブレーションの実行時期が「ジョブ間」であると利用者によって選択された後で枚数Nがn2枚以上になった場合や、キャリブレーションの実行時期が「すぐに」であると利用者によって選択された場合には、印刷ジョブの印刷枚数やn1の設定値によっては、1つの印刷ジョブに対して2回以上、枚数Nがn1枚以上になることもあり得る。その場合には、複合機20は、1つの印刷ジョブに対して、利用者によるキャリブレーションの実行時期の選択を1回のみ実施し、2回目以降は1回目と同じ選択がされたものとして処理すれば良い。もちろん、複合機20は、1つの印刷ジョブに対して、利用者によるキャリブレーションの実行時期の選択を2回目以降も実施するようになっていても良い。
また、以上においては、ホストコンピュータ30からの印刷データの印刷ジョブや、コピーの印刷ジョブについて説明したが、FAXの受信ができる場合にFAXによって受信した画像データを印刷するための印刷ジョブなど、他の印刷ジョブについても同様である。
なお、制御部21は、FAXの受信ができる場合には、FAXによって受信した画像データの印刷ジョブに、「印刷速度優先」および「印刷画質優先」のうち記憶部22に記憶されているデフォルト値を付加すれば良い。また、制御部21は、FAXの受信ができる場合には、FAXによって受信した画像データの印刷ジョブに対して、図9に示す実行時期選択画面による「すぐに」、「ジョブ間」および「キャリブレーション一時保留」の選択を、コピーの印刷ジョブと同様に実行することができる。
以上に説明したように、複合機20は、キャリブレーションの実行の優先度である「印刷速度優先」および「印刷画質優先」の何れか一方を利用者に選択させてその優先度を付加した印刷ジョブを生成し、印刷ジョブの印刷中に所定の条件(枚数Nがn1枚以上)を満たしたときに(S100でYESまたはS103でYES)、その印刷ジョブに付加されている優先度によって異なる手順(S107)でキャリブレーションの実行時期を決定するので、キャリブレーションの実行に関して利用者の要求に従来より適切に応じることができる。
また、複合機20は、印刷ジョブの印刷中に枚数Nがn1枚以上になったときに(S100でYESまたはS103でYES)、その印刷ジョブに付加されている優先度が「印刷画質優先」である場合、すなわち、利用者が印刷ジョブの早期の印刷終了よりも高画質の印刷を優先して考えている場合には(S107で印刷画質優先)、印刷ジョブの印刷を中断してキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させる(S201、S202およびS204)ので、印刷ジョブの印刷を中断せずにキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させる構成と比較して、印刷ジョブの印刷よりもキャリブレーションの実行を優先することができ、高画質の印刷を行うことができる。また、複合機20は、印刷ジョブの印刷中に枚数Nがn1枚以上になったときに(S100でYESまたはS103でYES)、その印刷ジョブに付加されている優先度が「印刷速度優先」である場合、すなわち、利用者が高画質の印刷よりも印刷ジョブの早期の印刷終了を優先して考えている場合には(S107で印刷速度優先)、印刷ジョブの印刷を中断せずにキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させる(S161〜S166およびS168)ので、印刷ジョブの印刷を中断してキャリブレーションの実行時期を利用者に選択させる構成と比較して、キャリブレーションの実行よりも印刷ジョブの印刷を優先することができ、印刷ジョブの印刷を早期に終了することができる。したがって、複合機20は、キャリブレーションの実行に関して利用者の要求に更に適切に応じることができる。
また、複合機20は、印刷ジョブの印刷中に枚数Nがn1枚以上になったときに、その印刷ジョブに付加されている優先度が「印刷速度優先」である場合、すなわち、利用者が高画質の印刷よりも印刷ジョブの早期の印刷終了を優先して考えている場合には、印刷中ジョブの残り枚数がm枚未満であれば(S141で「m枚未満」)、印刷ジョブの印刷終了より後にキャリブレーションを実行する(S142、S108およびS109)ので、印刷ジョブの印刷終了前にキャリブレーションを実行する構成と比較して、キャリブレーションの実行よりも印刷ジョブの印刷を優先することができ、印刷ジョブの印刷を早期に終了することができる。
なお、本実施の形態においては、キャリブレーションを実行する装置として複合機について説明しているが、コピー機、プリンタ、ファクシミリ機などの複合機以外の画像形成装置であっても良い。
10 コンピュータネットワーク(画像形成システム)
20 複合機(画像形成システム)
21 制御部(キャリブレーション実行手段、ジョブ生成手段、実行時期決定手段)
23 操作部(優先度選択手段)
27 プリンタ(ジョブ印刷手段)
31 制御部(ジョブ生成手段)
33 操作部(優先度選択手段)
20 複合機(画像形成システム)
21 制御部(キャリブレーション実行手段、ジョブ生成手段、実行時期決定手段)
23 操作部(優先度選択手段)
27 プリンタ(ジョブ印刷手段)
31 制御部(ジョブ生成手段)
33 操作部(優先度選択手段)
Claims (4)
- キャリブレーションを実行するキャリブレーション実行手段と、前記キャリブレーション実行手段による前記キャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させる優先度選択手段と、前記優先度選択手段によって前記利用者に選択された前記優先度を付加した印刷ジョブを生成するジョブ生成手段と、前記ジョブ生成手段によって生成された前記印刷ジョブを印刷するジョブ印刷手段と、前記ジョブ印刷手段による前記印刷ジョブの印刷中に所定の条件を満たしたときに前記キャリブレーション実行手段による前記キャリブレーションの実行時期を決定する実行時期決定手段とを備えており、
前記実行時期決定手段は、前記ジョブ印刷手段によって印刷中の前記印刷ジョブである印刷中ジョブに付加されている前記優先度によって異なる手順で前記実行時期を決定することを特徴とする画像形成システム。 - 前記優先度には、第1優先度と、前記第1優先度より低い第2優先度とが少なくとも存在し、
前記実行時期決定手段は、前記印刷中ジョブに付加されている前記優先度が前記第1優先度であるとき、前記ジョブ印刷手段による前記印刷中ジョブの印刷を中断して前記実行時期を前記利用者に選択させ、前記印刷中ジョブに付加されている前記優先度が前記第2優先度であるとき、前記ジョブ印刷手段による前記印刷中ジョブの印刷を中断せずに前記実行時期を前記利用者に選択させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記実行時期決定手段は、前記印刷中ジョブに付加されている前記優先度が前記第2優先度であるとき、前記印刷中ジョブによって印刷される予定の枚数のうち未だ印刷されていない枚数が所定の枚数未満である場合に、前記実行時期を前記利用者に選択させずに前記ジョブ印刷手段による前記印刷中ジョブの印刷終了より後を前記実行時期とすることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
- キャリブレーションの実行の優先度を利用者に選択させ、前記利用者に選択された前記優先度を付加した印刷ジョブを生成し、前記印刷ジョブの印刷中に所定の条件を満たしたときに、印刷中の前記印刷ジョブである印刷中ジョブに付加されている前記優先度によって異なる手順で、前記キャリブレーションの実行時期を決定することを特徴とするキャリブレーション実行方法。
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