JP2011109388A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オートクリア実行前の設定内容に戻さないようにすること。
【解決手段】ユーザがジョブの動作設定を行った後(ステップS11;YES)、入力操作部に所定時間入力がなかった場合(ステップS12;YES)、オートクリア実行部はユーザが設定した動作設定の内容をユーザ設定記憶部に記憶させて、標準設定に戻す(ステップS13)。そして、表示制御部はユーザ設定を削除するか又はオートクリア前の設定に戻すかの選択画面を表示部に表示させる(ステップS14)。ユーザがユーザ設定の削除を指示する実行キーを押下すると(ステップS15;YES)、ユーザ設定削除部はユーザ設定記憶部に記憶されているユーザ設定を削除する(ステップS16)。
【選択図】図5

Description

本発明は、装置の動作設定を所定の標準設定にリセットするオートクリア機能を有する画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
近年、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の複数の機能を兼ね備えた複合機が広く普及している。このような複合機では、ユーザは、用紙のサイズや向き、コピー部数、倍率、濃度等の各種項目を装置の初期状態として標準設定しておくことができる。そして、ユーザが標準設定と異なる設定で動作させたい場合には、ユーザが所望の設定(以下、「ユーザ設定」という)に変更操作を行うことによって動作設定を変更することができる。
このようにユーザが動作設定を任意に設定できる装置の場合、オートクリア機能が備わっていることが多い。オートクリア機能とは、例えばユーザ設定に基づいたジョブの実行終了から一定時間が経過するまでに操作がなければ、ユーザ設定を自動的に解除し、装置の設定を標準設定に戻す機能のことである。これにより、あるユーザによるユーザ設定がされたまま他のユーザが使用して、意図しない結果を得るのを避けることができる。
ところが、ユーザの意図に反してオートクリア機能が勝手に働いてしまう場合があった。例えばユーザが設定に手間取っている間に一定時間が経過した場合や、ユーザ設定中に緊急の用事が発生し、装置の前から離れなければならなくなった場合には、ユーザ設定が完了しないうちにオートクリアが実行されてしまっていた。このような場合に備えて、特許文献1及び2には、オートクリア時の設定内容を記憶しておき、オートクリアが実行された後であってもオートクリア実行前の動作設定に戻すことができる画像形成装置が記載されている。
特開2008−164682号公報 特開2008−191538号公報
このように、オートクリア実行前の動作設定に戻す機能がある場合、あるユーザが設定した内容に他のユーザが戻すことができる。しかし、ユーザ設定の内容を他人に知られたくないユーザもおり、問題となっていた。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、オートクリア実行前の設定内容に戻せない画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明の画像読取装置は、ジョブの実行に関する動作設定の入力を受け付ける動作設定受付手段と、前記動作設定受付手段が受け付けた動作設定を記憶するユーザ設定記憶手段と、前記動作設定受付手段に入力のない状態が予め定められた時間続いた場合、前記ジョブの動作設定を標準設定に戻すオートクリアを実行するオートクリア手段と、前記オートクリア手段が前記オートクリアを実行した後に、前記ジョブの動作設定をオートクリア実行前の動作設定に戻す指示入力を受け付けるオートクリア解除受付手段と、予め定められた操作がなされた場合、前記ユーザ設定記憶手段が記憶する動作設定を削除する削除手段と、を備えたものである。
この構成によれば、予め定められた操作がなされた場合、削除手段がユーザ設定記憶手段の内容を削除するため、別のユーザがオートクリア解除受付手段を用いてオートクリア実行前の動作設定に戻す操作を行っても、オートクリア実行前の動作設定に戻ることがない。つまり、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記ユーザ設定記憶手段が記憶する動作設定の削除指示の入力を受け付ける削除指示受付手段と、を更に備え、前記予め定められた操作とは、前記削除指示受付手段が前記削除指示の入力を受け付ける操作のことである。
この構成によれば、削除指示受付手段がユーザ設定記憶手段の内容の削除指示を受け付けた場合、削除手段がユーザ設定記憶手段の内容を削除するため、別のユーザがオートクリア解除受付手段を用いてオートクリア実行前の動作設定に戻す操作を行っても、オートクリア実行前の動作設定に戻ることがない。つまり、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像読取装置であって、表示部の表示制御を行う表示制御手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記オートクリア手段による前記オートクリア実行後に前記削除指示受付手段を前記表示部に表示させるものである。
この構成によれば、オートクリア実行後に表示部に表示される削除指示受付手段を介してユーザがユーザ設定記憶手段の内容の削除指示を入力した場合、削除手段がユーザ設定記憶手段の内容を削除するため、別のユーザがオートクリア解除受付手段を用いてオートクリア実行前の動作設定に戻す操作を行っても、オートクリア実行前の動作設定に戻ることがない。つまり、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像読取装置であって、表示部の表示制御を行う表示制御手段と、前記動作設定受付手段が受け付けた動作設定に従って前記ジョブを実行する実行手段と、を更に備え、前記表示制御手段は、前記実行手段が前記ジョブを実行した後であって、前記オートクリア手段による前記オートクリア実行前に前記削除指示受付手段を前記表示部に表示させるものである。
この構成によれば、ジョブ実行後であってオートクリア実行前に表示部に表示される削除指示受付手段を介してユーザがユーザ設定記憶手段の内容の削除指示を入力した場合、削除手段がユーザ設定記憶手段の内容を削除するため、別のユーザがオートクリア解除受付手段を用いてオートクリア実行前の動作設定に戻す操作を行っても、オートクリア実行前の動作設定に戻ることがない。つまり、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記画像読取装置の各種設定を行う初期設定操作として、前記ユーザ設定記憶手段に記憶された前記動作設定の内容を削除するか否かの選択入力を受け付ける削除可否受付手段を更に備え、前記予め定められた操作とは、前記削除可否受付手段が前記ユーザ設定記憶手段に記憶された前記動作設定を削除する選択入力を受け付ける操作のことである。
この構成によれば、画像読取装置の初期設定の段階において、削除可否受付手段がユーザ設定記憶手段に記憶された動作設定の内容を削除する選択入力を受け付けることにより、削除手段がユーザ設定記憶手段の内容を削除するため、別のユーザがオートクリア解除受付手段を用いてオートクリア実行前の動作設定に戻す操作を行っても、オートクリア実行前の動作設定に戻ることがない。つまり、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像読取装置であって、前記削除可否受付手段は、前記ユーザ設定記憶手段に記憶された前記動作設定の項目毎に削除可否の選択入力を受け付けるものであり、前記削除手段は、前記ユーザ設定記憶手段に記憶された前記動作設定のうち、前記削除可否受付手段が受け付けた削除すべき項目について削除するものである。
この構成によれば、画像読取装置の初期設定の段階において、削除可否受付手段がユーザ設定記憶手段に記憶された動作設定の内容を項目別に削除する選択入力を受け付けることにより、削除手段がユーザ設定記憶手段の内容を項目別に削除するため、別のユーザがオートクリア解除受付手段を用いてオートクリア実行前の動作設定に戻す操作を行っても、削除設定がなされた項目についてはオートクリア実行前の動作設定に戻ることがない。つまり、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
請求項7に記載の発明の画像形成装置は、請求項1〜6の何れか一項に記載の画像読取装置と前記画像読取装置が取得した画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成手段と、を備えたものである。
この構成によれば、請求項1〜6に記載の効果を奏する。
この発明によれば、予め定められた操作がなされた場合、削除手段がユーザ設定記憶手段の内容を削除するため、別のユーザがオートクリア解除受付手段を用いてオートクリア実行前の動作設定に戻す操作を行っても、オートクリア実行前の動作設定に戻ることがない。つまり、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
画像形成装置の内部構成を概略的に示す側面図。 画像形成装置の電気的構成を示すブロック図。 入力操作部の正面図。 コピー設定画面の一例を示した図。 第1の実施の形態におけるユーザ設定削除処理の流れを示したフローチャート。 第1の実施の形態における選択画面の一例を示した図。 第2の実施の形態におけるユーザ設定削除処理の流れを示したフローチャート。 第2の実施の形態における選択画面の一例を示した図。 第3の実施の形態における初期設定画面の一例を示した図。 第4の実施の形態における初期設定画面の一例を示した図。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を概略的に示す側面図である。画像形成装置1は、スキャナ機能、コピー機能、プリンタ機能及びデータ送信機能等の機能を兼ね備えたものとして説明するが、本発明における画像読取装置を含んだ装置であればよい。画像形成装置1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部4と、原稿読取部4の上方に配設された原稿搬送部5とを有している。
画像形成装置1のフロント部には、入力操作部6が設けられている。この入力操作部6には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー7と、印刷部数等を入力するためのテンキー8と、各種複写動作の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部9と、表示部9で設定された設定内容等をリセットするリセットキー10と、オートクリアを解除するためのオートクリア解除キー11と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びデータ送信機能を切り換えるための機能切換キー12とが備えられている。
また、表示部9には、画像形成装置1が各機能のジョブを実行する際の動作設定を設定するための設定画面が表示され、ユーザはこの設定画面を見ながらタッチパネル機能を利用して動作設定を設定することができる。
原稿読取部4は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部13と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台14及び原稿読取スリット15とを備える。スキャナ部13は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台14に載置された原稿を読み取るときは、原稿台14に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを後述する制御部へ出力する。また、原稿搬送部5により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット15と対向する位置に移動され、原稿読取スリット15を介して原稿搬送部5による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御部へ出力する。
原稿搬送部5は、原稿を載置するための原稿載置部16と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部17と、原稿載置部16に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット15に対向する位置へ搬送し、原稿排出部17へ排出するための給紙ローラや搬送ローラ(図示せず)等からなる原稿搬送機構18を備える。
また、原稿搬送部5は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿搬送部5の前面側を上方に移動させて原稿台14上面を開放することにより、原稿台14の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を操作者が載置できるようになっている。
本体部2は、複数の給紙カセット19と、給紙カセット19から用紙を1枚ずつ繰り出して画像形成部21へ搬送する給紙ローラ20と、給紙カセット19から搬送されてきた用紙に画像を形成する画像形成部21とを備える。
画像形成部21は、スキャナ部13で取得された画像データに基づきレーザ光等を出力して感光体ドラム22を露光し、感光体ドラム22の表面に静電潜像を形成する光学ユニット23と、静電潜像が形成された感光体ドラム22の表面にトナーを付着することによりトナー像を形成する現像部24と、感光体ドラム22上のトナー像を用紙に転写する転写部25と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着ローラ26及び加圧ローラ27を備えた定着装置28と、画像形成部21内の用紙搬送路中に設けられ、用紙をスタックトレイ3又は排出トレイ29まで搬送する搬送ローラ対30及び31等を備える。
また、用紙の両面に画像を形成する場合は、画像形成部21で用紙の一方の面に画像を形成した後、この用紙を排出トレイ29側の搬送ローラ対30にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ対30を反転させて用紙をスイッチバックさせ、用紙を用紙搬送路32に送って画像形成部21の上流域に再度搬送し、画像形成部21により他方の面に画像を形成した後、用紙をスタックトレイ3又は排出トレイ29に排出する。
図2は、画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、制御部71、記憶部72、原稿搬送部5、スキャナ部13、画像メモリ73、画像処理部74、画像形成部21、入力操作部6及びネットワークI/F部75を備えて構成されている。尚、図1を用いて説明した構成要素と同じものには同符号を付して、説明を省略する。
制御部71は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等によって構成され、記憶部72に記憶されたプログラムを読み出して処理を実行し、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行って画像形成装置1を統括的に制御するものであり、表示制御部711、オートクリア実行部712及びユーザ設定削除部713を有する。
表示制御部711は、表示部9に対して設定画面やユーザに対するメッセージ等の表示を行わせるための制御を行う。オートクリア実行部712は、入力操作部6に入力がない状態が所定時間続いた場合、入力操作部6を介して設定されたユーザ設定を解除して標準設定に戻す制御を行う。
ユーザ設定削除部713は、予め定められた操作がなされたとき、ユーザ設定記憶部721に記憶されたユーザ設定を削除する。この「予め定められた操作」については、本実施の形態を含む複数の実施の形態において順次説明していく。
記憶部72は、画像形成装置1の備える種々の機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶するものであり、ユーザ設定記憶部721を有する。ユーザ設定記憶部721は、ユーザが入力操作部6を介して設定したスキャン、コピー、プリンタ、データ送信等のジョブの動作設定(ユーザ設定)を記憶する。
画像メモリ73は、スキャナ部13が取得した画像データやネットワークI/F部75を介して外部装置から送信された画像データを一時的に記憶する。画像処理部74は、画像メモリ73に記憶されている画像データに対して画像補正や拡大・縮小等の画像処理を施す。
ネットワークI/F部75は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して、これらネットワークに接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を行う通信インターフェイス回路である。
図3は、入力操作部6の正面図である。この入力操作部6は、スタートキー7、テンキー8、表示部9、タッチパネル99、リセットキー10、オートクリア解除キー11及び機能切換キー12が備えられている。表示部9は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等によって構成され、紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等の選択画面が表示される。この表示部9はタッチパネル99と一体的に形成されている。タッチパネル99は、ユーザによるタッチ操作がなされたら、タッチ位置を検出して検出信号を制御部71へ出力する。
図4は、コピー機能が選択されているときに表示部9に表示されるコピー設定画面51の一例を示した図である。ユーザはこの画面51を見ながら、タッチパネル99やテンキー8を介してコピー部数や用紙サイズ、濃度等を設定することにより、所望の動作設定に変更することができる。そして、ユーザがリセットキー10を押下すると、制御部71はユーザ設定を解除してジョブの動作設定を標準設定に戻す。
しかし、ユーザによってリセットキー10が押下されず、ユーザ設定が解除されない場合でも、入力操作部6に所定時間入力がなければ、オートクリア実行部712がユーザ設定を解除し、ジョブの動作設定を標準設定に戻す。これにより、ユーザ設定がされたまま他のユーザが使用して、意図しない結果を得るのを避けることができる。
ところが、ユーザの意図に反してオートクリア機能が勝手に働いてしまう場合があった。例えばユーザが設定に手間取っている間に一定時間が経過した場合や、ユーザ設定中に緊急の用事が発生し、ユーザが装置の前から離れなければならなくなった場合には、ユーザ設定が完了しないうちにオートクリアが実行されてしまっていた。このような場合に備えて、本実施の形態の画像形成装置1においては、ユーザ設定記憶部721がオートクリア時の設定内容を記憶しておき、ユーザがオートクリア解除キー11を押下することにより、制御部71がユーザ設定記憶部721に記憶された設定内容を読み出すことにより、オートクリアが実行された後であってもオートクリア実行前の動作設定(ユーザ設定)に戻すことができる。
しかし、ユーザ設定の内容を他人に知られたくないユーザもおり、このオートクリア実行前の動作設定に戻すことができる機能が問題となっていた。そこで、ユーザが所定の操作を行うことによって、ユーザ設定削除部713がユーザ設定記憶部721に記憶されたユーザ設定を削除することにより、オートクリア解除キー11が押下されてもオートクリア実行前の設定に戻らないようにする方法について説明する。
図5は、本実施の形態におけるユーザ設定削除処理の流れを示したフローチャートである。ユーザが入力操作部6を介してジョブの動作設定を行った後(ステップS11;YES)、入力操作部6に所定時間入力がなかった場合(ステップS12;YES)、オートクリア実行部712はユーザ設定の内容をユーザ設定記憶部721に記憶させて、標準設定に戻す(ステップS13)。
そして、表示制御部711はオートクリア前の設定に戻すか、又はオートクリア前の設定に戻せないようにするかの選択画面を表示部9に表示させる(ステップS14)。図6は、ステップS14において表示部9に表示される選択画面52の一例を示した図である。選択画面52は、オートクリア実行後に表示されるものであり、ユーザはオートクリア前の設定を削除したいときは実行キー61、オートクリア前の設定内容に戻したいときは実行キー62を押下する。
ユーザが実行キー61を押下すると(ステップS15;YES)、ユーザ設定削除部713はユーザ設定記憶部721に記憶されているユーザ設定を削除する(ステップS16)。この処理により、ユーザ設定記憶部721はユーザ設定を記憶していないことになるから、他のユーザがオートクリア解除キー11を押下してもオートクリア実行前の設定に戻ることがない。一方、実行キー62を押下すると(ステップS15;NO、ステップS17;YES)、制御部71はユーザ設定記憶部721に記憶された設定に動作設定を変更する(ステップS18)。
以上、説明したように、オートクリア実行後に表示される選択画面52において、オートクリア実行前の設定を削除する指示入力をすることで、ユーザ設定削除部713がユーザ設定記憶部721の内容を削除するため、別のユーザがオートクリア解除キー11を押下してもオートクリア実行前の設定に戻ることがない。従って、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
尚、本実施の形態では、表示制御部711はオートクリア実行後に選択画面52を表示部9に表示させることとしたが、オートクリア実行前に選択画面52を表示させるようにしてもよい。この場合、表示制御部711は、選択画面52に、オートクリア実行前の設定を削除する実行キー61、オートクリア実行前の設定に戻す実行キー62に追加して、オートクリア機能を実行する実行キーを表示させる。そして、ユーザがオートクリア機能を実行する実行キーを選択すると、オートクリア実行部712がオートクリアを実行する。
また、本実施の形態では、オートクリア解除キー11をハードキーとして説明するが、オートクリア解除キーを表示部9に表示させるようにしてもよい。逆に、オートクリア前の設定の削除を指示するための実行キー61は表示部9に表示されるものとしたが、ハードキーとして配置するようにしてもよい。
〔第2の実施の形態〕
第1の実施の形態では、オートクリア実行後に表示部9に選択画面52が表示されて、オートクリア実行前の設定に戻すか、又はオートクリア実行前に設定された設定をユーザ設定記憶部721から削除するかをユーザが選択可能な場合について説明した。第2の実施の形態では、画像形成装置1がユーザ設定に基づいてジョブを実行した後に、表示部9に選択画面が表示されて、ユーザ設定記憶部721に記憶された設定を削除するか否かをユーザが選択可能な場合について説明する。尚、本実施の形態における画像形成装置1の内部構成及び電気的構成は図1及び2で示したものと同じであるため説明を省略する。
図7は、本実施の形態におけるユーザ設定削除処理の流れを示したフローチャートである。ユーザによるスタートキー7の押下によって制御部71は指定されたジョブを実行する(ステップS21)。ユーザが入力操作部6を介してジョブの動作設定を行っていた場合(ステップS22;YES)、制御部71はその設定内容をユーザ設定記憶部721に記憶させる(ステップS23)。
そして、表示制御部711は、ユーザ設定を削除するか否かの選択画面を表示部9に表示させる(ステップS24)。図8は、ステップS24において表示部9に表示される選択画面53の一例を示した図である。選択画面53は、ジョブ実行後に表示されるものであり、ユーザはユーザ設定を削除したいときは実行キー64を押下し、ユーザ設定を削除しない場合はキャンセルキー65を押下する。
ユーザが実行キー64を押下すると(ステップS25;YES)、ユーザ設定削除部713はユーザ設定記憶部721に記憶されている設定を削除する(ステップS26)。この処理により、ユーザ設定記憶部721はユーザ設定を記憶していないことになるから、ユーザがオートクリア解除キー11を押下してもオートクリア実行前の設定に戻ることがない。
以上、説明したように、ジョブ実行後に表示される選択画面53において、ユーザ設定を削除する指示入力をすることで、ユーザ設定削除部713がユーザ設定記憶部721の内容を削除するため、別のユーザがオートクリア解除キー11を押下してもオートクリア実行前の設定に戻ることがない。従って、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態では、ユーザ設定記憶部721に記憶されたユーザ設定の内容を削除するか否かをユーザが初期設定画面(システムメニュー画面)で予め設定可能な方法について説明する。尚、第3の実施の形態における画像形成装置1の内部構成及び電気的構成は図1及び2で示したものであるため説明を省略する。
図9は、表示部9に表示される初期設定画面54の一例を示した図である。設定画面54は複数ある初期設定画面の一部であり、その他の初期設定画面ではスキャン設定、送信設定等、画像形成装置1の動作全般に関わるシステム設定を行うことができる。尚、設定画面54による画像形成装置1のシステム設定は、何れのユーザでも任意に設定可能であってもよいし、設定権限のあるユーザのみが設定可能であってもよい。
設定画面54には、「メモリに記憶されたユーザ設定を削除する」というメッセージと共に、削除するか否かを選択するためにラジオボタン64が表示される。ユーザは、ユーザ設定記憶部721の内容を削除しない場合はラジオボタン64にチェックマークを入力せずにOKキー67を押下する。
一方、ユーザ設定記憶部721の内容を削除したい場合、ユーザはラジオボタン66にチェックマークを入力する。そして、ユーザはOKキー67を押下する。このOKキー67の押下信号を受けて、ユーザ設定削除部713は、ユーザ設定記憶部721にユーザ設定が記憶されると、この設定を削除するモードとなる。つまり、ユーザがオートクリア解除キー11を押下しても、ユーザ設定記憶部721はユーザ設定を記憶していないため、オートクリア実行前の設定に戻ることがない。
以上、説明したように、ユーザ設定をユーザ設定記憶部721に記憶されてもユーザ設定削除部713がその設定を削除する旨を設定画面54において設定することで、別のユーザがオートクリア解除キー11を押下してもオートクリア実行前の設定に戻ることがない。従って、自分が行った動作設定を他人に知られることがなく、プライバシーを守ることができる。
尚、設定画面54において、ユーザ設定記憶部721に記憶されたユーザ設定を削除する設定とした場合、ユーザ設定削除部713はユーザ設定記憶部721にユーザ設定が記憶されるとこの設定を削除することとしたが、制御部71が最初からユーザ設定をユーザ設定記憶部721に記憶させないようにしてもよい。
〔第4の実施の形態〕
第3の実施の形態では、ユーザ設定記憶部721に記憶されたユーザ設定をユーザ設定削除部713が削除するか否かを設定画面53で予め設定可能な方法について説明した。第4の実施の形態では、動作設定の項目別に削除するか否かを初期設定画面において設定可能な方法について説明する。尚、第4の実施の形態における画像形成装置1の内部構成及び電気的構成は図1及び2で示したものであるため説明を省略する。
図10は、表示部9に表示される設定画面55の一例を示した図である。設定画面55には、「メモリに記憶されたユーザ設定を削除する」というメッセージと共に、削除するか否かを入力するためにラジオボタン66が表示される。更に、設定画面55には項目別に削除設定を行うために、項目毎のラジオボタンが表示される。
ユーザは、ユーザ設定記憶部721の内容を削除しない場合はラジオボタン66にチェックマークを入力せずに、OKキー67を押下する。
一方、ユーザ設定記憶部721の内容を削除したい場合、ユーザはラジオボタン66にチェックマークを入力する。更に、項目別に削除するか否かを設定する場合は、各項目のラジオボタンにチェックを入力する。例えば、全ての設定内容を削除したい場合はラジオボタン68、コピー枚数を削除したい場合はラジオボタン69、送信先を削除したい場合はラジオボタン80にチェックを入力する。図10の場合、ラジオボタン69及び80にチェックが入力されており、この状態でユーザがOKキー67を押下すると、ユーザ設定削除部713は、ユーザ設定記憶部721にユーザ設定が記憶されると、コピー枚数及び送信先の項目を削除するモードとなる。従って、ユーザがオートクリア解除キー11を押下すると、制御部71はコピー枚数と送信先は標準設定とし(例えば、コピー枚数は1枚、送信先は未設定とする)、その他の項目についてはオートクリア実行前の設定に戻す。
以上、説明したように、ユーザ設定がユーザ設定記憶部721に記憶されても、設定画面55において設定された内容に基づいてユーザ設定削除部713が記憶された動作設定を項目別に削除することで、他人がオートクリア解除キー11を押下してもその項目についてはオートクリア実行前の設定内容が表示されないため、プライバシーを守ることができる。
尚、設定画面55において、ユーザ設定記憶部721に記憶されたユーザ設定を削除する設定を項目毎に行った場合、ユーザ設定削除部713は、ユーザ設定記憶部721にユーザ設定が記憶されると、設定画面55において設定された項目をユーザ設定記憶部721から削除することとしたが、制御部71が削除設定された項目を最初からユーザ設定記憶部721に記憶させないようにしてもよい。
1 画像形成装置
13 スキャナ部(読取手段)
21 画像形成部(画像形成手段)
5 原稿搬送部
6 入力操作部(動作設定受付手段、オートクリア解除受付手段、削除指示受付手段、削除可否受付手段)
71 制御部(実行手段)
711 表示制御部(表示制御手段)
712 オートクリア実行部(オートクリア実行手段)
713 ユーザ設定削除部(削除手段)
72 記憶部
721 ユーザ設定記憶部(ユーザ設定記憶手段)
73 画像メモリ
74 画像処理部
75 ネットワークI/F部

Claims (7)

  1. ジョブの実行に関する動作設定の入力を受け付ける動作設定受付手段と、
    前記動作設定受付手段が受け付けた動作設定を記憶するユーザ設定記憶手段と、
    前記動作設定受付手段に入力のない状態が予め定められた時間続いた場合、前記ジョブの動作設定を標準設定に戻すオートクリアを実行するオートクリア手段と、
    前記オートクリア手段が前記オートクリアを実行した後に、前記ジョブの動作設定をオートクリア実行前の動作設定に戻す指示入力を受け付けるオートクリア解除受付手段と、
    予め定められた操作がなされた場合、前記ユーザ設定記憶手段が記憶する動作設定を削除する削除手段と、
    を備えた画像読取装置。
  2. 前記ユーザ設定記憶手段が記憶する動作設定の削除指示の入力を受け付ける削除指示受付手段と、
    を更に備え、前記予め定められた操作とは、前記削除指示受付手段が前記削除指示の入力を受け付ける操作のことである請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 表示部の表示制御を行う表示制御手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記オートクリア手段による前記オートクリア実行後に前記削除指示受付手段を前記表示部に表示させるものである請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 表示部の表示制御を行う表示制御手段と、
    前記動作設定受付手段が受け付けた動作設定に従って前記ジョブを実行する実行手段と、
    を更に備え、前記表示制御手段は、前記実行手段が前記ジョブを実行した後であって、前記オートクリア手段による前記オートクリア実行前に前記削除指示受付手段を前記表示部に表示させるものである請求項2に記載の画像読取装置。
  5. 前記画像読取装置の各種設定を行う初期設定操作として、前記ユーザ設定記憶手段に記憶された前記動作設定の内容を削除するか否かの選択入力を受け付ける削除可否受付手段を更に備え、
    前記予め定められた操作とは、前記削除可否受付手段が前記ユーザ設定記憶手段に記憶された前記動作設定を削除する選択入力を受け付ける操作のことである請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 前記削除可否受付手段は、前記ユーザ設定記憶手段に記憶された前記動作設定の項目毎に削除可否の選択入力を受け付けるものであり、前記削除手段は、前記ユーザ設定記憶手段に記憶された前記動作設定のうち、前記削除可否受付手段が受け付けた削除すべき項目について削除するものである請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の画像読取装置と
    前記画像読取装置が取得した画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    を備えた画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013115507A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Kyocera Document Solutions Inc 操作装置及び操作方法
US20200195791A1 (en) * 2018-12-12 2020-06-18 Konica Minolta, Inc. Image processing system, cloud server, and program

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