JP2011108933A - 棒状構造発光素子、発光装置、発光装置の製造方法、バックライト、照明装置および表示装置 - Google Patents

棒状構造発光素子、発光装置、発光装置の製造方法、バックライト、照明装置および表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で電極接続が容易にできる発光効率の高い微細な棒状構造発光素子を提供する。
【解決手段】棒状の第1導電型の半導体コア11と、半導体コア11の一方の端面を覆うキャップ層12と、キャップ層12に覆われた半導体コア11の部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分11aとするように、半導体コア11の露出部分11a以外の部分の外周面を覆う第2導電型の半導体層13とを備える。上記キャップ層12は、半導体層13よりも電気抵抗の大きな材料からなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、棒状構造発光素子、発光装置、発光装置の製造方法、バックライト、照明装置および表示装置に関する。
従来、棒状構造の発光素子としては、化合物半導体からなる棒状のコア部と、そのコア部を囲む化合物半導体からなる筒状のシェル部でヘテロ構造を形成したナノオーダーサイズのものがある(例えば、特開2008−235443号公報(特許文献1)参照)。この発光素子は、コア部自体が活性層となり、外周面から注入された電子および正孔がコア部内で再結合して発光する。
上記発光素子と同様の製造方法を用いて、n型半導体からなるコア部とp型半導体からなるシェル部とを有し、コア部の外周面とシェル部の内周面とのpn接合部で電子および正孔が再結合して発光する棒状構造発光素子を製造した場合、コア部が両端面しか露出していないため、コア部と電極との接続が困難であるという問題がある。
特開2008−235443号公報
そこで、この発明の課題は、簡単な構成で電極接続が容易にできる発光効率の高い微細な棒状構造発光素子を提供することにある。
また、この発明の課題は、上記棒状構造発光素子を用いることにより薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力な発光装置およびその製造方法を提供することにある。
また、この発明の課題は、上記棒状構造発光素子を用いることにより薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力なバックライトと照明装置および表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の棒状構造発光素子は、
棒状の第1導電型の半導体コアと、
上記半導体コアの一方の端面を覆うキャップ層と、
上記キャップ層に覆われた上記半導体コアの部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分とするように、上記半導体コアの上記露出部分以外の部分の外周面を覆う第2導電型の半導体層と
を備え、
上記キャップ層は、上記半導体層よりも電気抵抗の大きな材料からなることを特徴とする。
上記構成によれば、棒状の第1導電型の半導体コアの一方の端面をキャップ層により覆うと共に、キャップ層に覆われた半導体コアの部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分とするように、半導体コアの露出部分以外の部分の外周面を第2導電型の半導体層により覆うことによって、マイクロオーダーサイズやナノオーダーサイズの微細な棒状構造発光素子であっても、半導体コアの露出部分を一方の電極に接続し、半導体コアを覆う半導体層の部分に他方の電極を接続することが可能となる。この棒状構造発光素子は、半導体コアの露出部分に一方の電極を接続し、半導体層に他方の電極を接続して、半導体コアの外周面と半導体層の内周面との界面(pn接合部)で電子と正孔の再結合が起きるように電極間に電流を流すことにより、半導体コアの外周面と半導体層の内周面との界面(pn接合部)から光が放出される。この棒状構造発光素子では、半導体層で覆われた半導体コアの側面全体から光が放出されることにより発光領域が広くなるので、発光効率が高い。なお、半導体コアの外周面と半導体層の内周面との間に量子井戸層を設けてもよい。
さらに、半導体層よりも電気抵抗の大きな材料からなるキャップ層が半導体コアの一方の端面を覆うことによって、半導体コアのキャップ層側に接続された電極と半導体コアとの間でキャップ層を介して電流が流れないようにする一方で、キャップ層よりも抵抗の低い半導体層を介して電極と半導体コアの外周面側との間で電流が流れるようにする。これにより、上記半導体コアのキャップ層が設けられた側の端面への電流集中を抑制して、その半導体コアの端面に発光が集中することなく、半導体コアの側面からの光の取り出し効率が向上する。
したがって、簡単な構成で電極接続が容易にできる発光効率の高い微細な棒状構造発光素子を実現できる。この棒状構造発光素子は、基板と一体でないので、装置への実装の自由度が高い。
ここで、微細な棒状構造発光素子とは、例えば直径が1μmで長さ10μmのマイクロオーダーサイズや、直径または長さのうちの少なくとも直径が1μm未満のナノオーダーサイズの素子である。また、上記棒状構造発光素子は、使用する半導体の量を少なくでき、発光素子を用いた装置の薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力な発光装置,バックライト,照明装置および表示装置などを実現することができる。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記露出部分を除く上記半導体コアの外周面と上記キャップ層の外周面とが、連続した上記半導体層により覆われている。
上記露出部分を除く半導体コアの外周面とキャップ層の外周面とが、連続した半導体層により覆われていない場合、半導体コアのキャップ層側に接続された電極と半導体コアとの間に半導体層を介さない電流経路が形成されて、この電流経路を介して電極と半導体コアとの間にリーク電流が流れる恐れがある。これに対して、上記実施形態によれば、半導体コアの外周面とキャップ層の外周面とを連続した半導体層により覆うことによって、半導体コアのキャップ層側に接続された電極と半導体コアとの間のリーク電流を抑制できる。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記キャップ層は絶縁性材料からなる。
上記実施形態によれば、絶縁性材料からなるキャップ層を用いることによって、キャップ層により半導体コアが電極と完全に絶縁されるため、半導体コアのキャップ層が設けられた側の端面からの発光を抑制すると共に、その半導体コアの端面近傍において半導体コアと電極との間のリーク電流の発生を抑制できる。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記キャップ層はイントリンシック半導体からなる。
上記実施形態によれば、イントリンシック半導体からなるキャップ層を用いることによって、キャップ層により半導体コアが電極と完全に絶縁されるため、半導体コアのキャップ層が設けられた側の端面からの発光を抑制すると共に、その半導体コアの端面近傍において半導体コアと電極との間のリーク電流の発生を抑制できる。例えば、イントリンシック半導体としてGaNを用いた場合、実際には不純物が含まれたn型になるが、不純物濃度が低濃度で高抵抗になるため、キャップ層側に電流がほとんど流れず、十分な電圧を半導体コアとその外周面を覆う半導体層との間に印加することが可能となる。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記キャップ層は第1導電型の半導体からなる。
上記実施形態によれば、半導体コアと同じ第1導電型の半導体をキャップ層に用いることによって、半導体層よりもキャップ層が十分高抵抗であるので、半導体コアのキャップ層が設けられた側の端面からの発光を抑制すると共に、その半導体コアの端面近傍において半導体コアと電極との間のリーク電流の発生を抑制できる。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記キャップ層は第2導電型の半導体からなる。
上記実施形態によれば、半導体層と同じ第2導電型の半導体をキャップ層に用いることによって、キャップ層が設けられた半導体コアの端面に発光面が形成されるので、発光面積を増やすことができる。また、キャップ層が半導体層よりも高抵抗であるため、半導体コアのキャップ層側の端面に流れる電流は少なく、十分な電圧を半導体コアとその外周面を覆う半導体層との間に印加することが可能となる。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記半導体コアの端面と上記キャップ層との間に量子井戸層を形成した。
上記実施形態によれば、半導体コアの端面とキャップ層との間に量子井戸層を形成することによって、量子井戸層の量子閉じ込め効果により、半導体コアの端面とキャップ層との界面での発光効率を向上できる。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記半導体コアの外周面と上記半導体層との間に量子井戸層を形成した。
上記実施形態によれば、半導体コアの外周面と半導体層との間に量子井戸層を形成することによって、量子井戸層の量子閉じ込め効果により、半導体コアの外周面と半導体層との界面での発光効率を向上できる。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記露出部分を除く上記半導体コアの外周面と上記キャップ層の外周面とが、連続した上記量子井戸層により覆われている。
上記実施形態によれば、露出部分を除く半導体コアの外周面とキャップ層の外周面とを連続した量子井戸層により覆うことによって、半導体コアのキャップ層側に接続された電極と半導体コアとの間のリーク電流を抑制できる。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記半導体層を覆うように、上記半導体層よりも抵抗が低い導電層を形成した。
上記実施形態によれば、半導体層よりも抵抗が低い導電層を介して半導体層を電極に接続することにより、電極接続部分に電流が集中して偏ることがなく、広い電流経路を形成して、半導体コアの側面全体を効率よく発光させることができ、発光効率がさらに向上する。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記半導体コアの一端側の上記露出部分に第1電極が接続され、
上記半導体コアの上記キャップ層が設けられた他端側で上記半導体層に第2電極が接続されている。
上記実施形態によれば、キャップ層により半導体コアの一方の端面が露出していないので、その端部の導電層を介して半導体コアと第2電極との電気的接続が容易にできる。それにより、半導体層で覆われた半導体コアの側面全体のうちの第2電極が遮る面積を最小限にすることができ、光の取り出し効率を向上できる。また、上記半導体コアのキャップ層が設けられた側の端面への電流集中を抑制して、その半導体コアの端面に発光が集中することなく、半導体コアの側面からの光の取り出し効率が向上する。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記半導体コアの一端側の上記露出部分に第1電極が接続され、
上記半導体コアの上記キャップ層が設けられた他端側で上記半導体層または上記導電層の少なくとも上記導電層に第2電極が接続されている。
上記実施形態によれば、キャップ層により半導体コアの一方の端面が露出していないので、その端部の半導体層または導電層の少なくとも導電層を介して半導体コアと第2電極との電気的接続が容易にできる。それにより、半導体層で覆われた半導体コアの側面のうちの第2電極が遮る面積を最小限にすることができ、光の取り出し効率を向上できる。また、上記半導体コアのキャップ層が設けられた側の端面への電流集中を抑制して、その半導体コアの端面に発光が集中することなく、半導体コアの側面からの光の取り出し効率が向上する。
また、一実施形態の棒状構造発光素子では、
上記半導体コアの径が500nm以上かつ100μm以下である。
上記実施形態によれば、数10nm〜数100nm程度のものに比べて、半導体コアの径のばらつきを抑えることができ、発光特性のばらつきを抑えて、歩留まりのよい棒状構造発光素子を実現できる。
また、この発明の発光装置では、
上記のいずれか1つの棒状構造発光素子と、
上記棒状構造発光素子の長手方向が実装面に平行になるように、上記棒状構造発光素子が実装された基板と
を備え、
上記基板上に所定の間隔をあけて電極が形成され、
上記基板上の一方の上記電極に上記棒状構造発光素子の上記半導体コアの一端側の上記露出部分が接続されると共に、上記基板上の他方の上記電極に上記半導体コアの上記キャップ層が設けられた他端側の上記半導体層が接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、長手方向が実装面に平行になるように基板に実装された棒状構造発光素子は、半導体層の外周面と基板の実装面とが接触するので、棒状構造発光素子で発生した熱を半導体層から基板に効率よく放熱することができる。したがって、発光効率が高くかつ放熱性のよい発光装置を実現できる。また、上記発光装置では、基板上に棒状構造発光素子を横倒しに配置しているので、基板を含めた厚さを薄くできる。上記発光装置において、例えば直径が1μmで長さ10μmのマイクロオーダーサイズや、直径または長さのうちの少なくとも直径が1μm未満のナノオーダーサイズの微細な棒状構造発光素子を用いることにより、使用する半導体の量を少なくでき、この発光装置を用いて薄型化と軽量化が可能なバックライト,照明装置および表示装置などを実現することができる。
また、この発明の発光装置では、
上記半導体層を覆うように、上記半導体層よりも抵抗が低い導電層を形成した上記棒状構造発光素子と、
上記棒状構造発光素子の長手方向が実装面に平行になるように、上記棒状構造発光素子が実装された基板と
を備え、
上記基板上に所定の間隔をあけて電極が形成され、
上記基板上の一方の上記電極に上記棒状構造発光素子の上記半導体コアの一端側の上記露出部分が接続されると共に、
上記基板上の他方の上記電極に、上記半導体コアの上記キャップ層が設けられた他端側の上記導電層が接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、長手方向が実装面に平行になるように基板に実装された棒状構造発光素子は、導電層の外周面と基板の実装面とが接触するので、棒状構造発光素子で発生した熱を導電層から基板に効率よく放熱することができる。したがって、発光効率が高くかつ放熱性のよい発光装置を実現できる。また、上記発光装置では、基板上に棒状構造発光素子を横倒しに配置しているので、基板を含めた厚さを薄くできる。上記発光装置において、例えば直径が1μmで長さ10μmのマイクロオーダーサイズや、直径または長さのうちの少なくとも直径が1μm未満のナノオーダーサイズの微細な棒状構造発光素子を用いることにより、使用する半導体の量を少なくでき、この発光装置を用いて薄型化と軽量化が可能なバックライト,照明装置および表示装置などを実現することができる。
また、一実施形態の発光装置では、
上記棒状構造発光素子の上記導電層上かつ上記基板側に、上記半導体層よりも抵抗が低い第2の導電層を形成した。
上記実施形態によれば、棒状構造発光素子の導電層上かつ基板側に、半導体層よりも抵抗が低い第2の導電層を形成することによって、第2の導電層のない棒状構造発光素子の基板と反対の側においても、半導体コアの外周面を覆う導電層があるため、高抵抗の半導体層全体への電流の流れやすさを犠牲にすることなく、第2の導電層によって低抵抗化できる。また、半導体コアの外周面を覆う導電層には、発光効率を考慮すると透過率の低い材料が使えないために低抵抗の材料を用いることができないが、第2の導電層には、透過率よりも低抵抗であることを優先した導電性材料を用いることができる。さらに、長手方向が実装面に平行になるように基板に実装された棒状構造発光素子は、第2の導電層が基板の実装面と接するので、棒状構造発光素子で発生した熱を第2の導電層を介して基板に効率よく放熱することができる。
また、一実施形態の発光装置では、
上記基板上の上記電極間かつ上記棒状構造発光素子の下側に金属部を形成した。
上記実施形態によれば、基板上の電極間かつ棒状構造発光素子の下側に金属部を形成することによって、両端が電極に接続された棒状構造発光素子の中央側を金属部の表面に接触させて支えるので、両持ちの棒状構造発光素子が撓むことなく、金属部により支持されると共に、棒状構造発光素子で発生した熱を半導体層から金属部を介して基板に効率よく放熱することができる。
また、一実施形態の発光装置では、
上記金属部は、上記棒状構造発光素子毎に上記基板上に形成され、
互いに隣接する上記棒状構造発光素子の上記金属部は、電気的に絶縁されている。
上記実施形態によれば、互いに隣接する棒状構造発光素子の向きが逆になっても、棒状構造発光素子の両端が接続された電極間が金属部を介して短絡するのを防止できる。
また、この発明の発光装置の製造方法では、
上記のいずれか1つの上記棒状構造発光素子を備えた発光装置の製造方法であって、
独立した電位が夫々与えられる少なくとも2つの電極を単位とする配列領域が形成された絶縁性基板を作成する基板作成工程と、
上記絶縁性基板上にナノオーダーサイズまたはマイクロオーダーサイズの上記棒状構造発光素子を含んだ液体を塗布する塗布工程と、
上記少なくとも2つの電極に上記独立した電圧を夫々印加して、上記棒状構造発光素子を上記少なくとも2つの電極により規定される位置に配列させる配列工程と
を有する。
上記構成によれば、独立した電位が夫々与えられる少なくとも2つの電極を単位とする配列領域が形成された絶縁性基板を作成し、その絶縁性基板上にナノオーダーサイズまたはマイクロオーダーサイズの上記棒状構造発光素子を含んだ液体を塗布する。その後、少なくとも上記2つの電極に独立した電圧を夫々印加して、微細な棒状構造発光素子を少なくとも2つの電極により規定される位置に配列させる。これにより、上記棒状構造発光素子を所定の基板上に容易に配列させることができる。
また、上記発光装置の製造方法では、微細な棒状構造発光素子のみを用いることによって、使用する半導体の量を少なくできると共に、薄型化と軽量化が可能な発光装置を製造することができる。また、上記棒状構造発光素子は、半導体層で覆われた半導体コアの側面全体から光が放出されることにより発光領域が広くなるので、発光効率が高く省電力な発光装置を実現することができる。
また、この発明のバックライトでは、
上記のいずれか1つの棒状構造発光素子を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、上記棒状構造発光素子を用いることによって、薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力なバックライトを実現できる。
また、この発明の照明装置では、
上記のいずれか1つの棒状構造発光素子を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、上記棒状構造発光素子を用いることによって、薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力な照明装置を実現できる。
また、この発明の表示装置では、
上記のいずれか1つの棒状構造発光素子を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、上記棒状構造発光素子を用いることによって、薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力な表示装置を実現できる。
以上より明らかなように、この発明の棒状構造発光素子によれば、簡単な構成で電極接続が容易にできる発光効率の高い微細な棒状構造発光素子を実現することができる。
また、この発明の発光装置およびその製造方法によれば、上記棒状構造発光素子を用いることにより薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力な発光装置およびその製造方法を実現することができる。
また、この発明のバックライトと照明装置および表示装置によれば、上記棒状構造発光素子を用いることにより薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力なバックライトと照明装置および表示装置を実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の棒状構造発光素子の断面図である。 図2は比較例の棒状構造発光素子の要部の断面模式図である。 図3は上記第1実施形態の棒状構造発光素子の要部の断面模式図である。 図4Aは上記第1実施形態の棒状構造発光素子の第1の変形例の要部の断面図である。 図4Bは上記第1実施形態の棒状構造発光素子の第2の変形例の要部の断面図である。 図4Cは上記第1実施形態の棒状構造発光素子の第3の変形例の要部の断面図である。 図5はキャップ層の外周面を半導体層が覆っていない変形例の棒状構造発光素子の要部の断面模式図である。 図6はキャップ層の外周面を半導体層が覆っていない他の変形例の棒状構造発光素子の要部の断面模式図である。 図7はこの発明の第2実施形態の棒状構造発光素子の断面図である。 図8はこの発明の第3実施形態の棒状構造発光素子の断面図である。 図9は上記棒状構造発光素子の要部の断面模式図である。 図10Aは上記第3実施形態の棒状構造発光素子の第1の変形例の要部の断面図である。 図10Bは上記第3実施形態の棒状構造発光素子の第2の変形例の要部の断面図である。 図10Cは上記第3実施形態の棒状構造発光素子の第3の変形例の要部の断面図である。 図11はキャップ層の外周面を量子井戸層と半導体層が覆っていない変形例の棒状構造発光素子の要部の断面模式図である。 図12はキャップ層の外周面を量子井戸層と半導体層が覆っていない他の変形例の棒状構造発光素子の要部の断面模式図である。 図13はこの発明の第4実施形態の棒状構造発光素子の断面図である。 図14は上記棒状構造発光素子の要部の断面模式図である。 図15は上記棒状構造発光素子の電極接続を説明するための断面図である。 図16はこの発明の第5実施形態の棒状構造発光素子を備えた発光装置の斜視図である。 図17はこの発明の第6実施形態の棒状構造発光素子を備えた発光装置の側面図である。 図18は上記発光装置の断面図である。 図19はこの発明の第7実施形態の発光装置の斜視図である。 図20は上記発光装置において、隣接する棒状構造発光素子が逆向きの状態の要部の平面図である。 図21Aはこの発明の第8実施形態の棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図21Bは図21Aに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図21Cは図21Bに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図21Dは図21Cに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図22Aはこの発明の第9実施形態の棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図22Bは図22Aに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図22Cは図22Bに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図22Dは図22Cに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図22Eは図22Dに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図23Aはこの発明の第10実施形態の棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図23Bは図23Aに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図23Cは図23Bに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図23Dは図23Cに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図23Eは図23Dに続く棒状構造発光素子の製造方法の工程図である。 図24はこの発明の第11実施形態の棒状構造発光素子を備えた発光装置、バックライト、照明装置および表示装置に用いる絶縁性基板の平面図である。 図25は図24のXXV−XXV線から見た断面模式図である。 図26は上記棒状構造発光素子を配列する原理を説明する図である。 図27は上記棒状構造発光素子を配列するときに電極に与える電位を説明する図である。 図28は上記棒状構造発光素子を配列した絶縁性基板の平面図である。 図29は上記表示装置の平面図である。 図30は上記表示装置の表示部の要部の回路図である。
以下、この発明の棒状構造発光素子、発光装置、発光装置の製造方法、バックライト、照明装置および表示装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、この実施の形態では、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型としたが、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型としてもよい。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の棒状構造発光素子の断面図を示している。
この第1実施形態の棒状構造発光素子Aは、図1に示すように、断面ほぼ六角形の棒状のn型GaNからなる半導体コア11と、上記半導体コア11の一方の端面を覆うキャップ層12と、上記キャップ層12に覆われた半導体コア11の部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分11aとするように、半導体コア11の露出部分11a以外の部分の外周面を覆うp型GaNからなる半導体層13とを備えている。上記半導体コア11の外周面とキャップ層12の外周面とが、連続した半導体層13により覆われている。
上記キャップ層12は、半導体層13よりも電気抵抗の大きな材料として、例えば絶縁性材料、イントリンシックGaN、半導体層13と同じ導電型でかつ低不純物濃度のn型のGaN、半導体層13と異なる導電型でかつ低不純物濃度のp型のGaNなどを用いている。
上記構成の棒状構造発光素子Aによれば、棒状のn型GaNからなる半導体コア11の一方の端面をキャップ層12により覆うと共に、上記キャップ層12に覆われた半導体コア11の部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分11aとするように、半導体コア11の露出部分11a以外の部分の外周面をp型GaNからなる半導体層13により覆うことによって、マイクロオーダーサイズやナノオーダーサイズの微細な棒状構造発光素子であっても、半導体コア11の露出部分11aをn側電極に接続し、半導体コア11を覆う半導体層13の部分にp側電極を接続することが可能となる。この棒状構造発光素子Aは、半導体コア11の露出部分11aにn側電極を接続し、半導体層13にp側電極を接続して、p側電極からn側電極に電流を流すことにより、半導体コア11の外周面と半導体層13の内周面との界面(pn接合部)で電子と正孔の再結合が起きて光が放出される。この棒状構造発光素子Aでは、半導体層13で覆われた半導体コア11の側面全体から光が放出されることにより発光領域が広くなるので、発光効率が高い。
したがって、簡単な構成で電極接続が容易にできる発光効率の高い微細な棒状構造発光素子Aを実現することができる。また、上記棒状構造発光素子Aは、基板と一体でないので、装置への実装の自由度が高い。
ここで、微細な棒状構造発光素子とは、例えば直径が1μmで長さ10μm〜30μmのマイクロオーダーサイズや、直径または長さのうちの少なくとも直径が1μm未満のナノオーダーサイズの素子である。また、上記棒状構造発光素子は、使用する半導体の量を少なくでき、発光素子を用いた装置の薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力な発光装置,バックライト,照明装置および表示装置などを実現することができる。
また、上記半導体コア11の一端側の外周面が、例えば1μm〜5μm程度露出していることによって、半導体コア11の一端側の外周面の露出部分11aに一方のn側電極を接続し、半導体コア11の他端側の半導体層13にp側電極を接続することが可能となり、両端に電極を離して接続でき、半導体層13に接続するp側電極と半導体コア11の露出部分11aが短絡するのを容易に防止することができる。
また、上記半導体コア11の一方の端面をキャップ層12により覆っていることにより、半導体コア11の露出部分11aと反対の側の外周面を覆う半導体層13の部分に、半導体コア11と短絡させることなくp側電極を容易に接続できる。これにより、微細な棒状構造発光素子Aの両端に電極を容易に接続することが可能となる。
図2は比較例の棒状構造発光素子の要部の断面模式図を示しており、この発明の棒状構造発光素子ではない。図2の棒状構造発光素子は、上記第1実施形態の図1に示す棒状構造発光素子Aと異なる点は、半導体コア1011の一方の端面を覆うキャップ層がなく、半導体層1013が半導体コア1011の外周面と端面を覆っていることである。
図2に示すように、半導体コア1011の端面側の半導体層1013にp側電極1014を接続した場合、半導体コア1011の端面側を覆う半導体層1013の断面積が大きい膜厚方向(p側電極1014側から見た抵抗)の抵抗は小さくなる一方、半導体コア1011の外周面を覆う半導体層1013の断面積が小さい長手方向(p側電極1014側から見た抵抗)の抵抗は大きくなる。このため、半導体コア1011の端面への電流が集中して、その半導体コア1011の端面に発光が集中し、半導体コア1011の側面全体から光が効率よく放出されない。
これに対して、図3の断面模式図に示すように、上記第1実施形態の図1に示す棒状構造発光素子では、半導体層13よりも電気抵抗の大きな材料からなるキャップ層12が半導体コア11の半導体コア11の一方の端面を覆うことによって、半導体コア11のキャップ層12側に接続されたp側電極14と半導体コア11との間でキャップ層12を介して電流が流れないようにする一方で、キャップ層12よりも抵抗の低い半導体層13を介してp側電極14と半導体コア11の外周面側との間で電流が流れるようにする。これにより、上記半導体コア11のキャップ層12が設けられた側の端面への電流集中を抑制して、その半導体コア11の端面に発光が集中することなく、半導体コア11の側面からの光の取り出し効率が向上する。
図4A〜図4Cは上記第1実施形態の棒状構造発光素子の第1〜第3の変形例の要部の断面図を示している。図4A〜図4Cでは、図1と半導体層13の形態が異なるが図1と同一の構成部に同一参照番号を付している。
この発明の棒状構造発光素子では、図4Aの第1の変形例に示すように、キャップ層12の外周面の半導体コア11側の一部を覆うように半導体層13を形成したものでもよいし、図4Bの第2の変形例に示すように、キャップ層12の外周面の全部を覆いかつキャップ層12の端面よりも突出するように半導体層13を形成して、キャップ層12の端面が露出したものでもよい。さらに、この発明の棒状構造発光素子では、図4Cの第3の変形例に示すように、キャップ層12の外周面の全部を覆いかつキャップ層12の端面を覆うように半導体層13を形成してもよい。
また、図5および図6はキャップ層の外周面を半導体層が覆っていない変形例の棒状構造発光素子の要部の断面模式図を示している。図5,図6において、1021,1031は半導体コア、1022,1032はキャップ層、1023,1033は半導体層、1024,1034はp側電極であり、各部の材料は上記第1実施形態の棒状構造発光素子と同一の材料を用いている。
図5に示す変形例の棒状構造発光素子では、半導体層1023がキャップ層32の外周面のうちの半導体コア1021の近傍の僅かな領域しか覆っていないため、この部分に電流経路が形成されて、この電流経路を介してp側電極1024と半導体コア1021との間にリーク電流が流れる恐れがある。
また、図6に示す変形例の棒状構造発光素子においても、半導体層1033がキャップ層1032の外周面を覆っておらず、半導体層1033の端面とキャップ層1032の端面とが接する部分に電流経路が形成されて、この電流経路を介してp側電極1034と半導体コア1031との間にリーク電流が流れる恐れがある。
これに対して、上記第1実施形態の図1に示す棒状構造発光素子Aによれば、露出部分11aを除く半導体コア11の外周面とキャップ層12の外周面とを連続した半導体層13により覆うことによって、半導体コア11のキャップ層12側に接続されたp側電極14と半導体コア11との間のリーク電流を抑制することができる。
また、上記棒状構造発光素子Aでは、キャップ層12に絶縁性材料を用いることによって、キャップ層12により半導体コア11が電極と完全に絶縁されるため、半導体コア11のキャップ層12が設けられた側の端面からの発光を抑制すると共に、その半導体コア11の端面近傍において半導体コア11と電極との間のリーク電流の発生を抑制できる。
また、上記棒状構造発光素子Aにおいて、キャップ層12にイントリンシック半導体を用いた場合も、キャップ層12により半導体コア11が電極と完全に絶縁されるため、半導体コア11のキャップ層12が設けられた側の端面からの発光を抑制すると共に、その半導体コア11の端面近傍において半導体コア11と電極との間のリーク電流の発生を抑制できる。例えば、イントリンシック半導体としてGaNを用いた場合、実際には不純物が含まれたn型になるが、不純物濃度が低濃度で高抵抗になるため、キャップ層12側に電流がほとんど流れず、十分な電圧を半導体コア11とその外周面を覆う半導体層13との間に印加することが可能となる。
また、上記棒状構造発光素子Aにおいて、半導体コア11と同じn型の半導体をキャップ層12に用いた場合も、半導体層13よりもキャップ層12が高抵抗であるので、半導体コア11のキャップ層12が設けられた側の端面からの発光を抑制すると共に、その半導体コア11の端面近傍において半導体コア11と電極との間のリーク電流の発生を抑制できる。
また、上記棒状構造発光素子Aにおいて、半導体層13と同じp型の半導体をキャップ層12に用いた場合も、キャップ層12が設けられた半導体コア11の端面に発光面が形成されるので、発光面積を増やすことができる。また、キャップ層12が半導体層よりも高抵抗であるため、半導体コア11のキャップ層12側の端面に流れる電流は少なく、十分な電圧を半導体コア11とその外周面を覆う半導体層13との間に印加することが可能となる。
なお、上記第1実施形態では、断面ほぼ六角形の棒状の半導体コア11に半導体層を被覆した棒状構造発光素子について説明したが、例えば円形や他の多角形の棒状の半導体コアに半導体層や量子井戸層などを被覆した棒状構造発光素子についてこの発明を適用してもよい。n型GaNは、六方晶系の結晶成長となり、基板表面に対して垂直方向をc軸方向にして成長させることにより、ほぼ六角柱形状の半導体コアが得られる。成長方向や成長温度などの成長条件に依存するが、成長させる半導体コアの直径が数10nmから数100nm程度の小さい場合に断面がほぼ円形に近い形状になりやすい傾向があり、直径が0.5μm程度から数μmに大きくなると断面がほぼ六角形で成長させることが容易になる傾向がある。
〔第2実施形態〕
図7はこの発明の第2実施形態の棒状構造発光素子の断面図を示している。この第2実施形態の棒状構造発光素子は、量子井戸層を除いて第1実施形態の棒状構造発光素子と同一の構成をしている。
この第2実施形態の棒状構造発光素子Bは、図7に示すように、断面ほぼ六角形の棒状のn型GaNからなる半導体コア21と、上記半導体コア21の一方の端面を覆うp型InGaNからなる量子井戸層25と、その量子井戸層25の外周面を覆うキャップ層22と、上記キャップ層22に覆われた半導体コア21の部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分21aとするように、半導体コア21の露出部分21a以外の部分の外周面を覆うp型GaNからなる半導体層23とを備えている。上記半導体コア21の外周面とキャップ層22の外周面とが、連続した半導体層23により覆われている。
上記第2実施形態の棒状構造発光素子は、第1実施形態の棒状構造発光素子と同様の効果を有する。
また、上記第2実施形態の棒状構造発光素子において、半導体コア21の端面とキャップ層22との間にp型InGaNからなる量子井戸層25を形成することによって、量子井戸層25の量子閉じ込め効果により、半導体コア21の端面とキャップ層22との界面での発光効率を向上できる。
なお、この量子井戸層は、GaNの障壁層とInGaNの量子井戸層を交互に積層した多重量子井戸構造であってもよい。
〔第3実施形態〕
図8はこの発明の第3実施形態の棒状構造発光素子の断面図を示している。
この第3実施形態の棒状構造発光素子Cは、図8に示すように、断面ほぼ六角形の棒状のn型GaNからなる半導体コア31と、上記半導体コア31の一方の端面を覆うキャップ層32と、上記キャップ層32に覆われた半導体コア31の部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分31aとするように、半導体コア31の露出部分31a以外の部分の外周面を覆うp型InGaNからなる量子井戸層33と、上記量子井戸層33の外周面を覆うp型GaNからなる半導体層34とを備えている。上記半導体コア31の外周面とキャップ層32の外周面とが、連続した量子井戸層33や半導体層34により覆われている。
上記キャップ層32は、半導体層34よりも電気抵抗の大きな材料として、例えば絶縁性材料、イントリンシックGaN、半導体層34と同じ導電型でかつ低不純物濃度のn型のGaN、半導体層34と異なる導電型でかつ低不純物濃度のp型のGaNなどを用いている。
図9は上記棒状構造発光素子Cの要部の断面図を示しており、図9に示すように、上記第3実施形態の棒状構造発光素子Cでは、半導体層34よりも電気抵抗の大きな材料からなるキャップ層32が半導体コア31の一方の端面を覆うことによって、半導体コア31のキャップ層32側に接続されたp側電極35と半導体コア31との間でキャップ層32を介して電流が流れないようにする一方で、キャップ層32よりも抵抗の低い半導体層34を介してp側電極35と半導体コア31の外周面側との間で電流が流れるようにする。これにより、上記半導体コア31のキャップ層32が設けられた側の端面への電流集中を抑制して、その半導体コア31の端面に発光が集中することなく、半導体コア31の側面からの光の取り出し効率が向上する。
なお、図9に示すように、キャップ層32の端面まで半導体層34が覆っていない構成の場合、量子井戸層33の平面方向にp側電極35から半導体コア31へのリーク電流の発生が予想されるが、量子井戸層33の抵抗が十分大きい(膜厚が薄くかつp側電極35から半導体コア31までの距離が十分長い)ためにリーク電流の発生は極めて少なく、十分な電圧を半導体コア31と半導体層34との間に印加することができる。
ここで、量子井戸層33おいてp側電極35から半導体コア31までの距離は、例えばキャップ層32の長さ1μm〜5μmに略相当する。
上記第3実施形態の棒状構造発光素子は、第1実施形態の棒状構造発光素子と同様の効果を有する。
図10A〜図10Cは上記第3実施形態の棒状構造発光素子の第1〜第3の変形例の要部の断面図を示している。図10A〜図10Cでは、図8と量子井戸層33と半導体層34の形態が異なるが図8と同一の構成部に同一参照番号を付している。
この発明の棒状構造発光素子では、図10Aの第1の変形例に示すように、キャップ層32の外周面の半導体コア31側の一部を覆うように量子井戸層33と半導体層34を形成したものでもよいし、図10Bの第2の変形例に示すように、キャップ層32の外周面の全部を覆いかつキャップ層32の端面よりも突出するように量子井戸層33と半導体層34を形成して、キャップ層32の端面が露出したものでもよい。さらに、この発明の棒状構造発光素子では、図10Cの第3の変形例に示すように、キャップ層32の外周面の全部を覆いかつキャップ層32の端面を覆うように量子井戸層33と半導体層34を形成してもよい。
また、図11および図12はキャップ層の外周面を量子井戸層と半導体層が覆っていない変形例の棒状構造発光素子の要部の断面模式図を示している。
図11, 図12において、1041,1051は半導体コア、1042,1052はキャップ層、1043,1053は量子井戸層、1044,1054は半導体層、1045,1055はp側電極であり、各部の材料は上記第3実施形態の棒状構造発光素子と同一の材料を用いている。
図11に示す変形例の棒状構造発光素子では、量子井戸層1043と半導体層1044がキャップ層1042の外周面のうちの半導体コア1041の近傍の僅かな領域しか覆っていないため、この部分に電流経路が形成されて、この電流経路を介してp側電極1045と半導体コア1041との間にリーク電流が流れる恐れがある。
また、図12に示す変形例の棒状構造発光素子においても、半導体層1054がキャップ層1052の外周面を覆っておらず、半導体層1054の端面とキャップ層1052の端面とが接する部分に電流経路が形成されて、この電流経路を介してp側電極1055と半導体コア1051との間にリーク電流が流れる恐れがある。
これに対して、上記第3実施形態の図8に示す棒状構造発光素子によれば、露出部分31aを除く半導体コア31の外周面とキャップ層32の外周面とを連続した半導体層34により覆うことによって、半導体コア51のキャップ層32側に接続されたp側電極35から半導体コア31へのリーク電流を抑制することができる。
また、上記第2実施形態の棒状構造発光素子において、半導体コア31の外周面と半導体層34との間に量子井戸層33を形成することによって、量子井戸層33の量子閉じ込め効果により、半導体コア31の外周面と半導体層34との界面での発光効率を向上できる。
なお、この量子井戸層は、GaNの障壁層とInGaNの量子井戸層を交互に積層した多重量子井戸構造であってもよい。
また、上記棒状構造発光素子によれば、上記露出部分31aを除く半導体コア31の外周面とキャップ層32の外周面とを連続した量子井戸層33により覆うことによって、半導体コア31のキャップ層32側に接続された電極と半導体コア31との間のリーク電流を抑制できる。
〔第4実施形態〕
図13はこの発明の第4実施形態の棒状構造発光素子の断面図を示している。この第4実施形態の棒状構造発光素子は、導電層を除いて第3実施形態の棒状構造発光素子と同一の構成をしている。
この第4実施形態の棒状構造発光素子Dは、図13に示すように、断面ほぼ六角形の棒状のn型GaNからなる半導体コア41と、上記半導体コア41の一方の端面を覆うキャップ層42と、上記キャップ層42に覆われた半導体コア41の部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分41aとするように、半導体コア41の露出部分41a以外の部分の外周面を覆うp型InGaNからなる量子井戸層43と、上記量子井戸層43の外周面を覆うp型GaNからなる半導体層44と、上記半導体層44の外周面を覆う導電層45とを備えている。上記半導体コア41の外周面とキャップ層42の外周面とが、連続した量子井戸層43と半導体層44により覆われている。
また、上記導電層45は、膜厚200nmのITO(錫添加酸化インジウム)により形成されている。このITOの成膜は蒸着法あるいはスパッタ法を用いることができる。ITO膜を成膜後、500℃から600℃で熱処理を行うことで、p型GaNからなる半導体層44とITOからなる導電層45のコンタクト抵抗を下げることができる。なお、導電層45は、これに限らず、例えば厚さ5nmのAg/NiまたはAu/Niの半透明の積層金属膜などを用いてもよい。この積層金属膜の成膜には蒸着法あるいはスパッタ法を用いることができる。さらに、より導電層の抵抗を下げるために、上記ITO膜上にAg/NiまたはAu/Niの積層金属膜を積層してもよい。
図14は上記棒状構造発光素子Dの要部の断面模式図を示しており、図14に示すように、この第4実施形態の棒状構造発光素子Dでは、半導体層44よりも電気抵抗の大きな材料からなるキャップ層42が半導体コア41の一方の端面を覆うことによって、半導体コア41のキャップ層42側に接続されたp側電極46と半導体コア41との間でキャップ層42を介して電流が流れないようする一方で、キャップ層42よりも抵抗の低い導電層45,半導体層44を介してp側電極46と半導体コア41の外周面側との間で電流が流れるようにする。これにより、上記半導体コア41のキャップ層42が設けられた側の端面への電流集中を抑制して、その半導体コア41の端面に発光が集中することなく、半導体コア41の側面からの光の取り出し効率が向上する。
上記第4実施形態の棒状構造発光素子は、第1実施形態の棒状構造発光素子と同様の効果を有する。
また、上記棒状構造発光素子によれば、半導体層44よりも抵抗が低い導電層45を介して半導体層44を電極に接続することにより、電極接続部分に電流が集中して偏ることがなく、広い電流経路を形成して、半導体コア41の側面全面を効率よく発光させることができ、発光効率がさらに向上する。
また、上記棒状構造発光素子は、図15に示すように、半導体コア41の露出部分41aに第1電極の一例としてのn側電極47を接続し、半導体コア41のキャップ層42が設けられた側に第2電極の一例としてのp側電極48を接続している。
図15では、キャップ層42により半導体コア41の一方の端面が露出していないので、その端部の半導体層44と導電層45を介して半導体コア41とp側電極48との電気的接続が容易にできる。それにより、半導体層44と導電層45で覆われた半導体コア41の側面全体のうちのp側電極48が遮る面積を最小限にすることができ、光の取り出し効率を向上できる。また、上記半導体コア41のキャップ層42が設けられた側の端面への電流集中を抑制して、その半導体コアの端面に発光が集中することなく、半導体コア41の側面からの光の取り出し効率が向上する。
なお、半導体コア41のキャップ層42側の端部において、導電層45のみを介して半導体コア41とp側電極48とを電気的接続してもよい。
〔第5実施形態〕
図16はこの発明の第5実施形態の棒状構造発光素子を備えた発光装置の斜視図を示している。この第5実施形態では、第3実施形態の棒状構造発光素子Cと同一の構成の棒状構造発光素子を用いている。なお、棒状構造発光素子に上記第1,第2,第4実施形態の棒状構造発光素子のいずれかを用いてもよい。
この第5実施形態の発光装置は、図16に示すように、実装面に金属電極101,102が形成された絶縁性基板100と、上記絶縁性基板100上に長手方向が絶縁性基板100の実装面に平行になるように実装された棒状構造発光素子Eとを備えている。
上記棒状構造発光素子Eは、断面がほぼ六角形の棒状のn型GaNからなる半導体コア51と、上記半導体コア51の一方の端面を覆うキャップ層(図示せず)と、上記キャップ層52に覆われた半導体コア51の部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分51aとするように、半導体コア51の露出部分51a以外の部分の外周面を覆うp型InGaNからなる量子井戸層53と、上記量子井戸層53の外周面を覆うp型GaNからなる半導体層54とを有する。上記半導体コア51は、一端側の外周面が露出する露出部分51aが形成されている。また、半導体コア51の他端側のキャップ層の端面は、量子井戸層53と半導体層54に覆われておらず、露出している。
図16に示すように、棒状構造発光素子Eの一端側の露出部分51aを金属電極101に接続すると共に、棒状構造発光素子Eの他端側の半導体層54を金属電極102に接続している。
ここで、棒状構造発光素子Eは、後述する第11実施形態の棒状構造発光素子の配列方法におけるIPA水溶液の乾燥時に、基板表面と棒状構造発光素子の隙間の液滴が蒸発により縮小するときに発生するスティクションにより中央部分が撓んで絶縁性基板100上に接している。
上記第5実施形態の発光装置によれば、長手方向が実装面に平行になるように絶縁性基板100に実装された棒状構造発光素子Eは、半導体層54の外周面と絶縁性基板100の実装面とが接触するので、棒状構造発光素子Eで発生した熱を半導体層54から絶縁性基板100に効率よく放熱することができる。したがって、発光効率が高くかつ放熱性のよい発光装置を実現することができる。なお、半導体層を覆うように導電層が形成された棒状構造発光素子では、導電層の外周面と絶縁性基板の実装面とが接触することにより、同様に効果が得られる。
また、上記発光装置では、絶縁性基板100上に棒状構造発光素子Eを横倒しに配置しているので、絶縁性基板100を含めた厚さを薄くできる。上記発光装置において、例えば直径が1μmで長さ10μmのマイクロオーダーサイズや、直径または長さのうちの少なくとも直径が1μm未満のナノオーダーサイズの微細な棒状構造発光素子Eを用いることにより、使用する半導体の量を少なくでき、この発光装置を用いて薄型化と軽量化が可能なバックライト,照明装置および表示装置などを実現することができる。
〔第6実施形態〕
図17はこの発明の第6実施形態の棒状構造発光素子を備えた発光装置の側面図を示している。
この第6実施形態の発光装置は、図17に示すように、絶縁性基板100と、絶縁性基板100上に長手方向が絶縁性基板100の実装面に平行になるように実装された棒状構造発光素子Fとを備えている。
上記棒状構造発光素子Fは、断面がほぼ六角形の棒状のn型GaNからなる半導体コア61と、上記半導体コア51の一方の端面を覆うキャップ層62(図18に示す)と、上記キャップ層62に覆われた半導体コア61の部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分61aとするように、半導体コア61の露出部分61a以外の部分の外周面を覆うp型InGaNからなる量子井戸層63と、上記量子井戸層63の外周面を覆うp型GaNからなる半導体層64と、上記半導体層64の外周面を覆う導電層65とを備えている。上記半導体コア61は、一端側の外周面が露出する露出部分61aが形成されている。上記導電層65上かつ絶縁性基板100側に第2の導電層の一例としての金属層66を形成している。上記金属層66は、導電層65の外周面の下側略半分を覆っている。上記導電層65は、ITOにより形成されている。なお、導電層は、これに限らず、例えば厚さ5nmのAg/NiまたはAu/Niの半透明の積層金属膜などを用いてもよい。この積層金属膜の成膜には蒸着法あるいはスパッタ法を用いることができる。さらに、より導電層の抵抗を下げるために、上記ITO膜上にAg/NiまたはAu/Niの積層金属膜を積層してもよい。また、金属層66は、Alに限らず、Cu,W,Ag,Auなどを用いてもよい。
この第6実施形態の発光装置は、図18に示すように、実装面に金属電極101,102が形成された絶縁性基板100と、上記絶縁性基板100上に長手方向が絶縁性基板100の実装面に平行になるように実装された棒状構造発光素子Fとを備えている。
上記棒状構造発光素子Fの一端側の露出部分61aを金属電極101に導電性接着剤などの接着部103により接続すると共に、棒状構造発光素子Fの他端側の金属層66を金属電極102に導電性接着剤などの接着部104により接続している。
ここで、棒状構造発光素子Fは、後述する第11実施形態の棒状構造発光素子の配列方法におけるIPA水溶液の乾燥時に、基板表面と棒状構造発光素子の隙間の液滴が蒸発により縮小するときに発生するスティクションにより中央部分が撓んで絶縁性基板100上に接している。
上記第6実施形態の発光装置によれば、棒状構造発光素子Fの導電層65上かつ絶縁性基板100側に、半導体層64よりも抵抗が低い第2の導電層の一例としての金属層66を形成することによって、金属層66のない棒状構造発光素子Fの絶縁性基板100と反対の側においても、半導体コア61の外周面を覆う導電層65があるため、高抵抗の半導体層64全体への電流の流れやすさを犠牲にすることなく、金属層66によって低抵抗化できる。また、半導体コア61の外周面を覆う導電層65には、発光効率を考慮すると透過率の低い材料が使えないために低抵抗の材料を用いることができないが、金属層66には、透過率よりも低抵抗であることを優先した導電性材料を用いることができる。さらに、長手方向が実装面に平行になるように絶縁性基板100に実装された棒状構造発光素子Fは、金属層66が絶縁性基板100の実装面と接するので、棒状構造発光素子Fで発生した熱を金属層66を介して絶縁性基板100に効率よく放熱することができる。
〔第7実施形態〕
図19はこの発明の第7実施形態の棒状構造発光素子を備えた発光装置の斜視図を示している。この第7実施形態では、第3実施形態の棒状構造発光素子Cと同一の構成の棒状構造発光素子を用いている。なお、棒状構造発光素子に上記第1,第2,第4実施形態の棒状構造発光素子のいずれかを用いてもよい。
この第7実施形態の発光装置は、図19に示すように、実装面に金属電極201,202が形成された絶縁性基板200と、上記絶縁性基板200上に長手方向が絶縁性基板200の実装面に平行になるように実装された棒状構造発光素子Gとを備えている。上記絶縁性基板200には、絶縁性基板200上の金属電極201,202間かつ棒状構造発光素子Gの下側に金属部の一例としての第3の金属電極203を形成している。図19では、金属電極201,202,203の一部のみを示している。
上記棒状構造発光素子Gは、断面がほぼ六角形の棒状のn型GaNからなる半導体コア71と、上記半導体コア71の一方の端面を覆うキャップ層(図示せず)と、上記キャップ層に覆われた半導体コア71の部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分71aとするように、半導体コア71の露出部分71a以外の部分の外周面を覆うp型InGaNからなる量子井戸層73と、上記量子井戸層73の外周面を覆うp型GaNからなる半導体層74とを有する。上記半導体コア71は、一端側の外周面が露出する露出部分71aが形成されている。また、半導体コア71の他端側のキャップ層の端面は、量子井戸層73と半導体層74に覆われておらず、露出している。
上記第7実施形態の発光装置によれば、絶縁性基板200上の電極201,202間かつ棒状構造発光素子Gの下側に金属電極203を形成することによって、両端が金属電極201,202に接続された棒状構造発光素子Gの中央側を金属電極203の表面に接触させて支えるので、両持ちの棒状構造発光素子Gが撓むことなく、金属電極203により支持されると共に、棒状構造発光素子Gで発生した熱を半導体層74から金属電極203を介して絶縁性基板200に効率よく放熱することができる。
なお、図20に示すように、金属電極201と金属電極202夫々は、互いに所定の間隔をあけて略並行な基部201a,202aと、基部201a,202aの対向する位置から基部201a,202a間に延びる複数の電極部201b,202bを有する。金属電極201の電極部201bとされに対向する金属電極202の電極部202bに1つの棒状構造発光素子Gが配列される。この金属電極201の電極部201bとそれに対向する金属電極202の電極部202bの間に、中央部分が狭くなった蝶形状の第3の金属電極203を絶縁性基板200上に形成している。
上記互いに隣接する第3の金属電極203同士は、電気的に切り離されており、図20に示すように、互いに隣接する棒状構造発光素子Gの向きが逆になっても、金属電極203を介して金属電極201と金属電極202が短絡するのを防止できる。
〔第8実施形態〕
図21A〜図21Dはこの発明の第8実施形態の棒状構造発光素子の製造方法を示す工程図である。この実施形態では、Siをドープしたn型GaNとMgをドープしたp型GaNとを用いるが、GaNにドーピングする不純物はこれに限らない。
まず、図21Aに示すように、n型GaNからなる基板300上に、成長穴を有するマスク(図示せず)を形成する。マスクには、酸化シリコン(SiO2)あるいは窒化シリコン(Si34)など半導体コアおよび半導体層に対して選択的にエッチング可能な材料を用いることができる。成長穴の形成は、通常の半導体プロセスに使用する公知のリソグラフィー法とドライエッチング法が利用できる。この際、成長する半導体コアの径は上記マスクの成長穴のサイズに依存する。
次に、半導体コア形成工程において、マスクの成長穴により露出した基板300上に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属気相成長)装置を用いて、n型GaNを結晶成長させて棒状の半導体コア301を形成する。成長温度を950℃程度に設定し、成長ガスとしてトリメチルガリウム(TMG)およびアンモニア(NH3)を使用し、n型不純物供給用にシラン(SiH4)を、さらにキャリアガスとして水素(H2)を供給することによって、Siを不純物としたn型GaNの半導体コア301を成長させることができる。ここで、n型GaNは、六方晶系の結晶成長となり、基板300表面に対して垂直方向をc軸方向にして成長させることにより、六角柱形状の半導体コアが得られる。
そして、半導体コア形成工程の後、成長ガスとしてTMGおよびNH3を使用し、p型不純物供給用にCp2Mgを用いることによって、半導体コア301上にp型GaNからなるキャップ層302を形成する。このキャップ層302は、不純物濃度をガスの供給割合により低濃度に調整することによって、次に形成する半導体層よりも電気抵抗を大きくする。
次に、図21Bに示すように、量子井戸層,半導体層形成工程において、棒状の半導体コア301,キャップ層302を覆うように基板300全面にp型InGaNからなる量子井戸層303を形成し、さらに基板300全面に半導体層304を形成する。MOCVD装置内で前述のようにn型GaNの半導体コアを成長させた後、発光波長に応じて設定温度を600℃から800℃に変更し、キャリアガスに窒素(N2)、成長ガスにTMGおよびNH3、トリメチルインジウム(TMI)を供給することで、n型GaNの半導体コア301上およびキャップ層302上にInGaN量子井戸層303を形成することができる。その後、さらに設定温度を960℃にし、前述のように、成長ガスとしてTMGおよびNH3を使用し、p型不純物供給用にCp2Mgを用いることによってp型GaNからなる半導体層304を形成することができる。
なお、この量子井戸層は、InGaN層とp型GaN層の間に電子ブロック層としてp型AlGaN層を入れてもよい。また、GaNの障壁層とInGaNの量子井戸層を交互に積層した多重量子井戸構造であってもよい。
次に、図21Cに示すように、露出工程において、ドライエッチングにより量子井戸層303,半導体層304の半導体コア301を覆う部分を除く領域を除去して、棒状の半導体コア301の基板300側の外周面を露出させて露出部分301aを形成すると共に、キャップ層302の上側の一部もエッチングされて、キャップ層302aの端面が露出する。この場合、ドライエッチングのRIEにSiCl4を用いることにより、容易にGaNに異方性を持ってエッチングすることができる。
ここで、半導体層304aの外周面と半導体コア301の露出部分301aの外周面とが段差なく連続している(量子井戸層303aの外周面の露出部分と半導体コア301の露出部分301aの外周面とも段差がない)。これにより、切り離し後の微細な棒状構造発光素子を、電極が形成された絶縁性基板上に基板平面に対して軸方向が平行になるように実装するとき、半導体層304aの外周面と半導体コア301の露出部分301aの外周面との間に段差がないので、半導体コア301の露出部分301aと電極とを確実かつ容易に接続することが可能となる。
上記第8実施形態の棒状構造発光素子の製造方法では、不純物ガスの切り替えで半導体コア301に引き続きキャップ層302を成長させることができるので、キャップ層302が容易に形成することができる。
また、図21Cに示す露出工程において、基板300を彫り込むときに、半導体コア301の先端にキャップ層302が形成されているので、半導体コア301の上端は露出しない。
次に、切り離し工程において、イソプロピルアルコール(IPA)水溶液中に基板を浸し、超音波(例えば数10KHz)を用いて基板300を基板平面に沿って振動させることにより、基板300上に立設する半導体コア301の基板300側に近い根元を折り曲げるように、量子井戸層303aと半導体層304aに覆われた半導体コア301に対して応力が働いて、図21Dに示すように、量子井戸層303aと半導体層304aに覆われた半導体コア301が基板300から切り離される。
こうして、基板300から切り離なされた微細な棒状構造発光素子Hを製造することができる。この第8実施形態では、棒状構造発光素子Hの直径を1μm、長さを10μmとしている(図21A〜図21Dでは図を見やすくするために棒状構造発光素子Hの長さを短く描いている)。
上記第8実施形態の棒状構造発光素子の製造方法によれば、簡単な構成で電極接続が容易にできる発光効率の高い微細な棒状構造発光素子Hを実現することができる。
ここで、微細な棒状構造発光素子とは、例えば直径が1μmで長さ10μm〜30μmのマイクロオーダーサイズや、直径または長さのうちの少なくとも直径が1μm未満のナノオーダーサイズの素子である。また、上記棒状構造発光素子は、使用する半導体の量を少なくでき、発光素子を用いた装置の薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力な発光装置,バックライト,照明装置および表示装置などを実現することができる。
また、上記製造方法によれば、棒状構造発光素子Hが基板と一体でなく、装置への実装の自由度が高い微細な棒状構造発光素子Hを製造することができる。また、上記棒状構造発光素子Hは、使用する半導体の量を少なくでき、発光素子を用いた装置の薄型化と軽量化が可能となると共に、半導体層で覆われた半導体コアの全周から光が放出されることにより発光領域が広くなるので、発光効率が高く省電力な発光装置,バックライト,照明装置および表示装置などを実現することができる。
〔第9実施形態〕
図22A〜図22Eはこの発明の第9実施形態の棒状構造発光素子の製造方法を示す工程図である。この実施形態では、Siをドープしたn型GaNとMgをドープしたp型GaNとを用いるが、GaNにドーピングする不純物はこれに限らない。
まず、図22Aに示すように、n型GaNからなる基板400上に、成長穴410aを有するマスク410を形成する。マスクには、酸化シリコン(SiO2)あるいは窒化シリコン(Si34)など半導体コアおよび半導体層に対して選択的にエッチング可能な材料を用いることができる。成長穴の形成は、通常の半導体プロセスに使用する公知のリソグラフィー法とドライエッチング法が利用できる。この際、成長する半導体コアの径はマスク410の成長穴410aのサイズに依存する。
次に、図22Bに示すように、半導体コア形成工程において、マスク410の成長穴410aにより露出した基板400上に、MOCVD装置を用いて、n型GaNを結晶成長させて棒状の半導体コア401を形成する。成長温度を950℃程度に設定し、成長ガスとしてトリメチルガリウム(TMG)およびアンモニア(NH3)を使用し、n型不純物供給用にシラン(SiH4)を、さらにキャリアガスとして水素(H2)を供給することによってSiを不純物としたn型GaNの半導体コア401を成長させることができる。ここで、n型GaNは、六方晶系の結晶成長となり、基板400表面に対して垂直方向をc軸方向にして成長させることにより、六角柱形状の棒状の半導体コアが得られる。
そして、半導体コア形成工程の後、成長ガスとしてTMGおよびNH3を使用し、p型不純物供給用にCp2Mgを用いることによって、半導体コア401上にp型GaNからなるキャップ層402を形成する。このキャップ層402は、不純物濃度をガスの供給割合により低濃度に調整することによって、次に形成する半導体層よりも電気抵抗を大きくする。
次に、図22Cに示すように、量子井戸層,半導体層形成工程において、棒状の半導体コア401,キャップ層402を覆うように基板400全面にp型InGaNからなる量子井戸層403を形成し、さらに基板400全面に半導体層404を形成する。MOCVD装置内で前述のようにn型GaNの半導体コア401を成長させた後、発光波長に応じて設定温度を600℃から800℃に変更し、キャリアガスに窒素(N2)、成長ガスにTMGおよびNH3、トリメチルインジウム(TMI)を供給することで、n型GaNの半導体コア401上にInGaN量子井戸層403を形成することができる。その後、さらに設定温度を960℃にし、前述のように、成長ガスとしてTMGおよびNH3を使用し、p型不純物供給用にCp2Mgを用いることによってp型GaNからなる半導体層25を形成することができる。
なお、この量子井戸層は、InGaN層とp型GaN層の間に電子ブロック層としてp型AlGaN層を入れてもよい。また、GaNの障壁層とInGaNの量子井戸層を交互に積層した多重量子井戸構造であってもよい。
次に、図22Dに示すように、露出工程において、エッチングにより量子井戸層403,半導体層404の半導体コア401を覆う部分を除く領域とマスク410(図22Cに示す)を除去して、棒状の半導体コア401の基板400側の外周面を露出させて露出部分401aを形成する。この状態で、上記半導体コア401の基板400と反対の側の端面は、量子井戸層403aと半導体層404aにより覆われている。マスクが酸化シリコン(SiO2)あるいは窒化シリコン(Si34)で構成されている場合、フッ酸(HF)を含んだ溶液を用いることにより、容易に半導体コアおよび半導体コアを覆う半導体層部分に影響を与えずにマスクをエッチングすることができ、マスクとともに半導体コアを覆う半導体層の部分を除く領域をリフトオフにより除去することができる。この実施形態の露出工程では、CF4やXeF2を用いたドライエッチングにより、容易に半導体コアおよび半導体コアを覆う半導体層部分に影響を与えずにマスクをエッチングすることができ、マスクとともに半導体コアを覆う半導体層の部分を除く領域を除去することができる。
また、図22Dに示す露出工程において、半導体コア401の先端側の量子井戸層403と半導体層404がエッチングにより除去されたとしても、キャップ層402が形成されているので、半導体コア401の上端は露出しない。
次に、切り離し工程において、イソプロピルアルコール(IPA)水溶液中に基板を浸し、超音波(例えば数10KHz)を用いて基板400を基板平面に沿って振動させることにより、基板400上に立設する半導体コア401の基板400側に近い根元を折り曲げるように、量子井戸層403aと半導体層404aに覆われた半導体コア401に対して応力が働いて、図22Eに示すように、量子井戸層403aと半導体層404aに覆われた半導体コア401が基板400から切り離される。
こうして、基板400から切り離なされた微細な棒状構造発光素子Iを製造することができる。この第9実施形態では、棒状構造発光素子Iの直径を1μm、長さを10μmとしている(図22A〜図22Eでは図を見やすくするために棒状構造発光素子Iの長さを短く描いている)。
上記棒状構造発光素子の製造方法によれば、装置への実装の自由度が高い微細な棒状構造発光素子20を製造することができる。また、上記棒状構造発光素子は、使用する半導体の量を少なくでき、発光素子を用いた装置の薄型化と軽量化が可能となると共に、半導体コア401の全周から光が放出されることにより発光領域が広くなるので、発光効率が高く省電力な発光装置,バックライト,照明装置および表示装置などを実現することができる。
〔第10実施形態〕
図23A〜図23Eはこの発明の第10実施形態の棒状構造発光素子の製造方法を示す工程図である。この実施形態では、Siをドープしたn型GaNとMgをドープしたp型GaNとを用いるが、GaNにドーピングする不純物はこれに限らない。
まず、図23Aに示すように、下地基板500上に、n型GaNからなる半導体膜510を形成し、その半導体膜510上に成長穴を有するマスク(図示せず)を形成する。マスクには、酸化シリコン(SiO2)あるいは窒化シリコン(Si34)など半導体コアおよび半導体層に対して選択的にエッチング可能な材料を用いることができる。成長穴の形成は、通常の半導体プロセスに使用する公知のリソグラフィー法とドライエッチング法が利用できる。この際、成長する半導体コアの径は上記マスクの成長穴のサイズに依存する。
次に、半導体コア形成工程において、マスクの成長穴により露出した半導体膜510上に、MOCVD装置を用いて、n型GaNを結晶成長させて棒状の半導体コア501を形成する。成長温度を950℃程度に設定し、成長ガスとしてトリメチルガリウム(TMG)およびアンモニア(NH3)を使用し、n型不純物供給用にシラン(SiH4)を、さらにキャリアガスとして水素(H2)を供給することによって、Siを不純物としたn型GaNの半導体コア501を成長させることができる。ここで、n型GaNは、六方晶系の結晶成長となり、下地基板500表面に対して垂直方向をc軸方向にして成長させることにより、六角柱形状の半導体コアが得られる。
そして、半導体コア形成工程の後、成長ガスとしてTMGおよびNH3を使用し、p型不純物供給用にCp2Mgを用いることによって、半導体コア501上にp型GaNからなるキャップ層502を形成する。このキャップ層502は、不純物濃度をガスの供給割合により低濃度に調整することによって、次に形成する半導体層よりも電気抵抗を大きくする。なお、キャップ層502は、p型GaNに限らず、他の絶縁性材料であってもよい。
次に、図23Bに示すように、量子井戸層,半導体層形成工程において、棒状の半導体コア501,キャップ層502を覆うように下地基板500全面にp型InGaNからなる量子井戸層503を形成し、さらに下地基板500全面に半導体層504を形成する。MOCVD装置内で前述のようにn型GaNの半導体コア501を成長させた後、発光波長に応じて設定温度を600℃から800℃に変更し、キャリアガスに窒素(N2)、成長ガスにTMGおよびNH3、トリメチルインジウム(TMI)を供給することで、n型GaNの半導体コア501上にInGaN量子井戸層503を形成することができる。その後、さらに設定温度を960℃にし、前述のように、成長ガスとしてTMGおよびNH3を使用し、p型不純物供給用にCp2Mgを用いることによってp型GaNからなる半導体層504を形成することができる。
なお、この量子井戸層は、InGaN層とp型GaN層の間に電子ブロック層としてp型AlGaN層を入れてもよい。また、GaNの障壁層とInGaNの量子井戸層を交互に積層した多重量子井戸構造であってもよい。
次に、図23Cに示すように、露出工程において、ドライエッチングにより量子井戸層503,半導体層504の半導体コア501を覆う部分を除く領域を除去して、棒状の半導体コア501の下地基板500側の外周面を露出させて露出部分501aを形成すると共に、キャップ層502の上側の一部もエッチングされて、キャップ層502aの端面が露出する。この場合、ドライエッチングのRIEにSiCl4を用いることにより、容易にGaNに異方性を持ってエッチングすることができる。
ここで、半導体層504aの外周面と半導体コア501の露出部分501aの外周面とが段差なく連続している(量子井戸層503aの外周面の露出部分と半導体コア501の露出部分501aの外周面とも段差がない)。これにより、切り離し後の微細な棒状構造発光素子を、電極が形成された絶縁性基板上に基板平面に対して軸方向が平行になるように実装するとき、半導体層504aの外周面と半導体コア501の露出部分501aの外周面との間に段差がないので、半導体コア501の露出部分501aと電極とを確実かつ容易に接続することが可能となる。
上記第10実施形態の棒状構造発光素子の製造方法では、不純物ガスの切り替えで半導体コア501に引き続きキャップ層502を成長させることができるので、キャップ層502が容易に形成することができる。
また、図23Cに示す露出工程において、下地基板500が露出するまでエッチングするときに、半導体コア501の先端にキャップ層502が形成されているので、半導体コア501の上端は露出しない。
次に、図23Dに示すように、下地基板500を等方性エッチングすることにより、半導体コア501の下側まで彫り込み、下地基板500に形成された凸部500aの先端の径を半導体コア501の径よりも細くする。
次に、切り離し工程において、イソプロピルアルコール(IPA)水溶液中に基板を浸し、超音波(例えば数10KHz)を用いて下地基板500を基板平面に沿って振動させることにより、下地基板500の凸部500a上に立設する半導体コア501を折り曲げるように、量子井戸層503aと半導体層504aに覆われた半導体コア501に対して応力が働いて、図23Eに示すように、量子井戸層503aと半導体層504aに覆われた半導体コア501が基板500から切り離される。
こうして、下地基板500から切り離なされた微細な棒状構造発光素子Jを製造することができる。この第10実施形態では、棒状構造発光素子Jの直径を1μm、長さを10μmとしている(図23A〜図23Eでは図を見やすくするために棒状構造発光素子Jの長さを短く描いている)。
上記第10実施形態の棒状構造発光素子の製造方法によれば、簡単な構成で電極接続が容易にできる発光効率の高い微細な棒状構造発光素子Jを実現することができる。
また、上記棒状構造発光素子の製造方法によれば、装置への実装の自由度が高い微細な棒状構造発光素子Jを製造することができる。また、上記棒状構造発光素子Jは、使用する半導体の量を少なくでき、発光素子を用いた装置の薄型化と軽量化が可能となると共に、半導体層で覆われた半導体コアの全周から光が放出されることにより発光領域が広くなるので、発光効率が高く省電力な発光装置,バックライト,照明装置および表示装置などを実現することができる。
また、上記棒状構造発光素子の製造方法によれば、半導体コア501が基板500から切り離すとき、折れる位置が安定し、より長さの均一な棒状構造発光素子が形成することができる。
〔第11実施形態〕
次に、この発明の第11実施形態の棒状構造発光素子を備えた発光装置、バックライト、照明装置および表示装置について説明する。この第11実施形態では、上記第1〜第10実施形態の棒状構造発光素子を絶縁性基板に配列する。この棒状構造発光素子の配列は、本出願人が特願2007−102848(特開2008−260073号公報)で出願した「微細構造体の配列方法及び微細構造体を配列した基板、並びに集積回路装置及び表示素子」の発明の技術を用いて行う。
図24はこの第11実施形態の発光装置、バックライト、照明装置および表示装置に用いる絶縁性基板の平面図を示している。図24に示すように、絶縁性基板600の表面に、金属電極601,602を形成している。絶縁性基板600はガラス、セラミック、酸化アルミニウム、樹脂のような絶縁体、またはシリコンのような半導体表面にシリコン酸化膜を形成し、表面が絶縁性を有するような基板である。ガラス基板を用いる場合は、表面にシリコン酸化膜、シリコン窒化膜のような下地絶縁膜を形成するのが望ましい。
上記金属電極601,602は、印刷技術を利用して所望の電極形状に形成している。なお、金属膜および感光体膜を一様に積層し、所望の電極パターンを露光し、エッチングして形成してもよい。
図24では省略されているが、金属電極601,602には外部から電位を与えられるように、パッドを形成している。この金属電極601,602が対向する部分(配列領域)に棒状構造発光素子を配列する。図24では、棒状構造発光素子を配列する配列領域が2×2個配列されているが、任意の個数を配列してよい。
図25は図24のXXV−XXV線から見た断面模式図である。
まず、図25に示すように、絶縁性基板600上に、棒状構造発光素子610を含んだイソプロピルアルコール(IPA)611を薄く塗布する。IPA611の他に、エチレングリコール、プロピレングリコール、メタノール、エタノール、アセトン、またはそれらの混合物でもよい。あるいは、IPA611は、他の有機物からなる液体、水などを用いることができる。
ただし、液体を通じて金属電極601,602間に大きな電流が流れてしまうと、金属電極601,602間に所望の電圧差を印加できなくなってしまう。そのような場合には、金属電極601,602を覆うように、絶縁性基板600表面全体に、10nm〜30nm程度の絶縁膜をコーティングすればよい。
棒状構造発光素子610を含むIPA611を塗布する厚さは、次に棒状構造発光素子610を配列する工程で、棒状構造発光素子610が配列できるよう、液体中で棒状構造発光素子610が移動できる厚さである。したがって、IPA611を塗布する厚さは、棒状構造発光素子610の太さ以上であり、例えば、数μm〜数mmである。塗布する厚さは薄すぎると、棒状構造発光素子610が移動し難くなり、厚すぎると、液体を乾燥する時間が長くなる。また、IPAの量に対して、棒状構造発光素子610の量は、1×104本/cm3〜1×107本/cm3が好ましい。
棒状構造発光素子610を含むIPA611を塗布するために、棒状構造発光素子610を配列させる金属電極の外周囲に枠を形成し、その枠内に棒状構造発光素子610を含むIPA611を所望の厚さになるように充填してもよい。しかしながら、棒状構造発光素子610を含むIPA611が粘性を有する場合は、枠を必要とせずに、所望の厚さに塗布することが可能である。
IPAやエチレングリコール、プロピレングリコール、…、またはそれらの混合物、あるいは、他の有機物からなる液体、または水などの液体は、棒状構造発光素子610の配列工程のためには粘性が低いほど望ましく、また加熱により蒸発しやすい方が望ましい。
次に、金属電極601,602間に電位差を与える。この第11実施形態では、1Vの電位差とするのが適当であった。金属電極601,602の電位差は、0.1〜10Vを印加することができるが、0.1V以下では棒状構造発光素子610の配列が悪くなり、10V以上では金属電極間の絶縁が問題になり始める。したがって、1〜5Vが好ましく、更には1V程度とするのが好ましい。
図26は上記棒状構造発光素子610が金属電極601,602上に配列する原理を示している。図26に示すように、金属電極601に電位VLを印加し、金属電極602に電位VR(VL<VR)を印加すると、金属電極601には負電荷が誘起され、金属電極602には正電荷が誘起される。そこに棒状構造発光素子610が接近すると、棒状構造発光素子610において、金属電極601に近い側に正電荷が誘起され、金属電極602に近い側に負電荷が誘起される。この棒状構造発光素子610に電荷が誘起されるのは静電誘導による。すなわち、電界中に置かれた棒状構造発光素子610は、内部の電界が0となるまで表面に電荷が誘起されることによる。その結果、各電極と棒状構造発光素子610との間に静電力により引力が働き、棒状構造発光素子610は、金属電極601,602間に生じる電気力線に沿うと共に、各棒状構造発光素子610に誘起された電荷がほぼ等しいので、電荷による反発力により、ほぼ等間隔に一定方向に規則正しく配列する。しかしながら、例えば、第1実施形態の図1に示す棒状構造発光素子では、半導体層13に覆われた半導体コア11の露出部分11a側の向きは一定にならず、ランダムになる(他の実施形態の棒状構造発光素子でも同様)。
以上のように、棒状構造発光素子610が金属電極601,602間に発生した外部電場により、棒状構造発光素子610に電荷を発生させ、電荷の引力により金属電極601,602に棒状構造発光素子610を吸着させるので、棒状構造発光素子610の大きさは、液体中で移動可能な大きさであることが必要である。したがって、棒状構造発光素子610の大きさは、液体の塗布量(厚さ)により変化する。液体の塗布量が少ない場合は、棒状構造発光素子610はナノオーダーサイズでなければならないが、液体の塗布量が多い場合は、マイクロオーダーサイズであってもかまわない。
棒状構造発光素子610が電気的に中性ではなく、正または負に帯電している場合は、金属電極601,602間に静的な電位差(DC)を与えるだけでは、棒状構造発光素子610を安定して配列することができない。例えば、棒状構造発光素子610が正味として正に帯電した場合は、正電荷が誘起されている金属電極602との引力が相対的に弱くなる。そのため、棒状構造発光素子610の配列が非対象になる。
そのような場合は、図27に示すように、金属電極601,602間にAC電圧を印加することが好ましい。図27においては、金属電極51に基準電位を、金属電極602には振幅VPPL/2のAC電圧を印加している。こうすることにより、棒状構造発光素子610が帯電している場合でも、配列を対象に保つことができる。なお、この場合の金属電極602に与える交流電圧の周波数は、10Hz〜1MHzとするのが好ましく、50Hz〜1kHzとするのが最も配列が安定し、より好ましい。さらに、金属電極601,602間に印加するAC電圧は、正弦波に限らず、矩形波、三角波、ノコギリ波など、周期的に変動するものであればよい。なお、VPPLは1V程度とするのが好ましかった。
次に、金属電極601,602上に、棒状構造発光素子610を配列させた後、絶縁性基板600を加熱することにより、液体を蒸発させて乾燥させ、棒状構造発光素子610を金属電極601,602間の電気力線に沿って等間隔に配列させて固着させる。
図28は上記棒状構造発光素子610を配列した絶縁性基板600の平面図を示している。この棒状構造発光素子610を配列した絶縁性基板600を、液晶表示装置などのバックライトに用いることにより、薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力なバックライトを実現することができる。また、この棒状構造発光素子610を配列した絶縁性基板600を照明装置として用いることにより、薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力な照明装置を実現することができる。
また、図29は上記棒状構造発光素子610を配列した絶縁性基板を用いた表示装置の平面図を示している。図29に示すように、表示装置700は、絶縁性基板710上に、表示部701、論理回路部702、論理回路部703、論理回路部704および論理回路部705を備える構成となっている。上記表示部701には、マトリックス状に配置された画素に棒状構造発光素子610を配列している。
図30は上記表示装置700の表示部701の要部の回路図を示しており、上記表示装置700の表示部701は、図30に示すように、互いに交差する複数の走査信号線GL(図30では1本のみを示す)と複数のデータ信号線SL(図30では1本のみを示す)とを備えており、隣接する2本の走査信号線GLと隣接する2本のデータ信号線SLとで包囲された部分に、画素がマトリクス状に配置されている。この画素は、ゲートが走査信号線GLに接続され、ソースがデータ信号線SLに接続されたスイッチング素子Q1と、そのスイッチング素子Q1のドレインにゲートが接続されたスイッチング素子Q2と、上記スイッチング素子Q2のゲートに一端が接続された画素容量Cと、上記スイッチング素子Q2により駆動される複数の発光ダイオードD1〜Dn(棒状構造発光素子610)とを有している。
上記棒状構造発光素子610のpnの極性は、一方に揃っておらず、ランダムに配列されている。このため、駆動時は交流電圧により駆動されて、異なる極性の棒状構造発光素子610が交互に発光することになる。
また、上記表示装置によれば、上記棒状構造発光素子を用いることによって、薄型化と軽量化が可能でかつ発光効率が高く省電力な表示装置を実現することができる。
また、上記発光装置、バックライト、照明装置および表示装置の製造方法によれば、独立した電位が夫々与えられる2つの金属電極601,602を単位とする配列領域が形成された絶縁性基板600を作成し、その絶縁性基板600上にナノオーダーサイズまたはマイクロオーダーサイズの棒状構造発光素子610を含んだ液体を塗布する。その後、2つの金属電極601,602に独立した電圧を夫々印加して、微細な棒状構造発光素子610を2つの金属電極601,602により規定される位置に配列させる。これにより、上記棒状構造発光素子610を所定の絶縁性基板600上に容易に配列させることができる。
また、上記発光装置、バックライト、照明装置および表示装置の製造方法では、使用する半導体の量を少なくできると共に、薄型化と軽量化が可能な発光装置、バックライト、照明装置および表示装置を製造することができる。また、上記棒状構造発光素子610は、半導体層で覆われた半導体コアの側面全体から光が放出されることにより発光領域が広くなるので、発光効率が高く省電力な発光装置、バックライト、照明装置および表示装置を実現することができる。
また、上記第1〜第11実施形態では、半導体コアとキャップ層および半導体層に、GaNを母材とする半導体を用いたが、GaAs,AlGaAs,GaAsP,InGaN,AlGaN,GaP,ZnSe,AlGaInPなどを母材とする半導体を用いた発光素子にこの発明を適用してもよい。また、半導体コアをn型とし、半導体層をp型としたが、導電型が逆の棒状構造発光素子にこの発明を適用してもよい。また、六角柱形状の半導体コアを有する棒状構造発光素子について説明したが、これに限らず、断面が円形または楕円の棒状であってもよいし、断面が三角形などの他の多角形状の棒状の半導体コアを有する棒状構造発光素子にこの発明を適用してもよい。
また、上記第1〜第10実施形態では、棒状構造発光素子の直径を1μmとし長さを10μm〜30μmのマイクロオーダーサイズとしたが、直径または長さのうちの少なくとも直径が1μm未満のナノオーダーサイズの素子でもよい。上記棒状構造発光素子の半導体コアの直径は500nm以上かつ100μm以下が好ましく、数10nm〜数100nmの棒状構造発光素子に比べて半導体コアの直径のばらつきを抑えることができ、発光面積すなわち発光特性のばらつきを低減でき、歩留まりを向上できる。
また、上記第8〜第10実施形態では、MOCVD装置を用いて半導体コア301,401,501とキャップ層302,402,502を結晶成長させたが、MBE(分子線エピタキシャル)装置などの他の結晶成長装置を用いて半導体コアとキャップ層を形成してもよい。また、成長穴を有するマスクを用いて半導体コアを基板上に結晶成長させたが、基板上に金属種を配置して、金属種から半導体コアを結晶成長させてもよい。
また、上記第8〜第10実施形態では、半導体コア301,401,501を、超音波を用いて基板から切り離したが、これに限らず、切断工具を用いて半導体コアを基板から機械的に折り曲げることによって切り離してもよい。この場合、簡単な方法で基板上に設けられた微細な複数の棒状構造発光素子を短時間で切り離すことができる。
また、上記第11実施形態では、絶縁性基板600の表面に形成された2つの金属電極601,602に電位差を与えて、金属電極601,602間に棒状構造発光素子600を配列させたが、これに限らず、絶縁性基板の表面に形成された2つの電極間に、第3の電極を形成し、3つの電極に独立した電圧を夫々印加して、棒状構造発光素子を電極により規定される位置に配列させてもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
11…半導体コア
11a…露出部分
12…キャップ層
13…半導体層
21…半導体コア
21a…露出部分
22…キャップ層
23…半導体層
25…量子井戸層
31…半導体コア
31a…露出部分
32…キャップ層
33…量子井戸層
34…半導体層
41…半導体コア
42…キャップ層
41a…露出部分
43…量子井戸層
44…半導体層
45…導電層
46…電極
47…n側電極
48…p側電極
51…半導体コア
51a…露出部分
53…量子井戸層
54…半導体層
61…半導体コア
62…キャップ層
61a…露出部分
63…量子井戸層
64…半導体層
65…導電層
66…金属層
71…半導体コア
71a…露出部分
73…量子井戸層
74…半導体層
100…絶縁性基板
101,102…金属電極
200…絶縁性基板
201,202…実装面に金属電極
203…第3の金属電極
300…基板
301…半導体コア
301a…露出部分
302,302a…キャップ層
303,303a…量子井戸層
304,304a…半導体層
400…基板
401…半導体コア
401a…露出部分
402…キャップ層
403,403a…量子井戸層
404,404a…半導体層
500…基板
501…半導体コア
501a…露出部分
502,502a…キャップ層
503,503a…量子井戸層
504,504a…半導体層
510…半導体膜
600…絶縁性基板
601,602…金属電極
610…棒状構造発光素子
611…IPA
700…表示装置
701…表示部
702,703,704,705…論理回路部
710…絶縁性基板
A〜J…棒状構造発光素子

Claims (22)

  1. 棒状の第1導電型の半導体コアと、
    上記半導体コアの一方の端面を覆うキャップ層と、
    上記キャップ層に覆われた上記半導体コアの部分とは反対側の部分を覆わないで露出部分とするように、上記半導体コアの上記露出部分以外の部分の外周面を覆う第2導電型の半導体層と
    を備え、
    上記キャップ層は、上記半導体層よりも電気抵抗の大きな材料からなることを特徴とする棒状構造発光素子。
  2. 請求項1に記載の棒状構造発光素子において、
    上記露出部分を除く上記半導体コアの外周面と上記キャップ層の外周面とが、連続した上記半導体層により覆われていることを特徴とする棒状構造発光素子。
  3. 請求項1または2に記載の棒状構造発光素子において、
    上記キャップ層は絶縁性材料からなることを特徴とする棒状構造発光素子。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子において、
    上記キャップ層はイントリンシック半導体からなることを特徴とする棒状構造発光素子。
  5. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子において、
    上記キャップ層は第1導電型の半導体からなることを特徴とする棒状構造発光素子。
  6. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子において、
    上記キャップ層は第2導電型の半導体からなることを特徴とする棒状構造発光素子。
  7. 請求項6に記載の棒状構造発光素子において、
    上記半導体コアの端面と上記キャップ層との間に量子井戸層を形成したことを特徴とする棒状構造発光素子。
  8. 請求項1から7までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子において、
    上記半導体コアの外周面と上記半導体層との間に量子井戸層を形成したことを特徴とする棒状構造発光素子。
  9. 請求項8に記載の棒状構造発光素子において、
    上記露出部分を除く上記半導体コアの外周面と上記キャップ層の外周面とが、連続した上記量子井戸層により覆われていることを特徴とする棒状構造発光素子。
  10. 請求項1から9までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子において、
    上記半導体層を覆うように、上記半導体層よりも抵抗が低い導電層を形成したことを特徴とする棒状構造発光素子。
  11. 請求項1から9までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子において、
    上記半導体コアの一端側の上記露出部分に第1電極が接続され、
    上記半導体コアの上記キャップ層が設けられた他端側で上記半導体層に第2電極が接続されていることを特徴とする棒状構造発光素子。
  12. 請求項10に記載の棒状構造発光素子において、
    上記半導体コアの一端側の上記露出部分に第1電極が接続され、
    上記半導体コアの上記キャップ層が設けられた他端側で上記半導体層または上記導電層の少なくとも上記導電層に第2電極が接続されていることを特徴とする棒状構造発光素子。
  13. 請求項1から12までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子において、
    上記半導体コアの径が500nm以上かつ100μm以下であることを特徴とする棒状構造発光素子。
  14. 請求項1から9までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子と、
    上記棒状構造発光素子の長手方向が実装面に平行になるように、上記棒状構造発光素子が実装された基板と
    を備え、
    上記基板上に所定の間隔をあけて電極が形成され、
    上記基板上の一方の上記電極に上記棒状構造発光素子の上記半導体コアの一端側の上記露出部分が接続されると共に、上記基板上の他方の上記電極に上記半導体コアの上記キャップ層が設けられた他端側の上記半導体層が接続されていることを特徴とする発光装置。
  15. 請求項10に記載の棒状構造発光素子と、
    上記棒状構造発光素子の長手方向が実装面に平行になるように、上記棒状構造発光素子が実装された基板と
    を備え、
    上記基板上に所定の間隔をあけて電極が形成され、
    上記基板上の一方の上記電極に上記棒状構造発光素子の上記半導体コアの一端側の上記露出部分が接続されると共に、
    上記基板上の他方の上記電極に、上記半導体コアの上記キャップ層が設けられた他端側の上記導電層が接続されていることを特徴とする発光装置。
  16. 請求項15に記載の発光装置において、
    上記棒状構造発光素子の上記導電層上かつ上記基板側に、上記半導体層よりも抵抗が低い第2の導電層を形成したことを特徴とする発光装置。
  17. 請求項14から16までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子と、
    上記基板上の上記電極間かつ上記棒状構造発光素子の下側に金属部を形成したことを特徴とする発光装置。
  18. 請求項17に記載の発光装置において、
    上記金属部は、上記棒状構造発光素子毎に上記基板上に形成され、
    互いに隣接する上記棒状構造発光素子の上記金属部は、電気的に絶縁されていることを特徴とする発光装置。
  19. 請求項1から13のいずれか1つに記載の上記棒状構造発光素子を備えた発光装置の製造方法であって、
    独立した電位が夫々与えられる少なくとも2つの電極を単位とする配列領域が形成された絶縁性基板を作成する基板作成工程と、
    上記絶縁性基板上にナノオーダーサイズまたはマイクロオーダーサイズの上記棒状構造発光素子を含んだ液体を塗布する塗布工程と、
    上記少なくとも2つの電極に上記独立した電圧を夫々印加して、上記棒状構造発光素子を上記少なくとも2つの電極により規定される位置に配列させる配列工程と
    を有することを特徴とする発光装置の製造方法。
  20. 請求項1から11までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子を備えたことを特徴とするバックライト。
  21. 請求項1から11までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子を備えたことを特徴とする照明装置。
  22. 請求項1から11までのいずれか1つに記載の棒状構造発光素子を備えたことを特徴とする表示装置。
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