JP2011108830A - 荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】ユーザのアクセス制限が可能な描画装置を提供することを目的とする。
【構成】本発明の一態様の描画装置100は、データアクセス可能なユーザを識別する識別子を含む複数の描画データを記憶する記憶装置142と、描画データ毎にユーザIDと識別子とを相関させた相関リストを記憶する記憶装置140と、外部からユーザIDを入力し、記憶装置140に記憶された相関リストを参照して、対応する識別子を取得するアクセスコントロール制御ユニット110と、取得された識別子の描画データを第1の記憶装置から読み出し、読み出された描画データを用いてデータ処理を行なう描画データ処理ユニット120と、データ処理されたデータに沿って、荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画部150と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置に係り、例えば、所有者の異なる複数の描画データを記憶する荷電粒子ビーム描画装置に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図8は、可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。まず、第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向される。そして、可変成形開口421の一部を通過して、ステージ上に搭載された試料に照射される。ステージは、描画中、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動している(例えば、特許文献1参照)。このように、開口411と可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、試料340の描画領域に描画される。開口411と可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
描画装置は、一般に高額であるため、1台の装置を複数のユーザ(複数の企業等)が使用したいという要求がある。しかし、ユーザにとって機密情報である描画データ(レイアウトデータ)を、共有する描画装置に入力してしまうと他のユーザにその内容が漏洩してしまう恐れがある。近年、特に、情報に関する機密性が問われており、機密情報の漏洩が発生した場合、企業としての信頼を大きく損なってしまう。例えば、マスクショップと呼ばれる会社等が描画装置を用意する場合に、複数のユーザの描画データを扱うことになる。そのため、装置の運用上、ユーザ毎に限定されたオペレータに対応するユーザに関する描画オペレーションを許可したり、特定の操作のみを許可するなどの制約を設ける必要が生じている。
特開2009−064862号公報
上述したように、描画装置を複数のユーザが使用する場合に、描画データの機密性を保持することが必要である。しかしながら、従来の描画装置では、一旦、描画装置内に描画データが格納されてしまうと、いずれのユーザからも全ての描画データにアクセスすることができてしまっていた。そのため、機密情報の漏洩が発生し得る状態であった。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、ユーザのアクセス制限が可能な描画装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
データアクセス可能なユーザを識別する識別子を含む複数の描画データを記憶する第1の記憶装置と、
描画データ毎にユーザIDと識別子とを相関させた相関リストを記憶する第2の記憶装置と、
外部からユーザIDを入力し、第2の記憶装置に記憶された相関リストを参照して、対応する識別子を取得する取得部と、
取得された識別子の描画データを第1の記憶装置から読み出し、読み出された描画データを用いてデータ処理を行なうデータ処理部と、
データ処理されたデータに沿って、荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画部と、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成により、相関リストで対応していないユーザは、かかる描画データを用いることができないようにすることができる。
また、第1の記憶装置は、さらに、かかる識別子が含まれない別の描画データを記憶し、
別の描画データに対して、識別子を属性情報として追記する追記部と、
追記された識別子と当該識別子に対応するユーザIDとを追加するように相関リストを更新する更新部と、
をさらに備えると好適である。
また、相関リストは、描画データ毎に、さらに、有効期限を相関させ、
取得部は、識別子を取得する際に、有効期限内の識別子を取得するように構成すると好適である。
また、データ処理部は、データ処理の際に生じた現象について経過情報(ログ情報)を生成し、
経過情報は、識別子毎に異なるディレクトリに格納されるようにすると好適である。
また、取得部は、データ処理部と通信し、
通信される情報は、識別子毎に異なるキーを用いて暗号化されると好適である。
本発明によれば、描画データにアクセスできるユーザを制限できる。よって、機密情報の漏洩を防げる。その結果、複数のユーザによって描画装置を共有できる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における描画装置の共有化を説明するための概念図である。 実施の形態1におけるアクセスコントロールリストの一例を示す図である。 実施の形態1におけるアクセスコントロールの仕方の概要を説明するための概念図である。 実施の形態1における描画方法の各工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1におけるレイアウトデータリストの一例を示す図である。 実施の形態1における複数の描画装置を複数のユーザが共有する場合の一例を示す図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の他の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例となる。そして、描画装置100は、試料101に所望するパターンを描画する。描画部150は、電子鏡筒102、描画室103を有している。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、ブランキング(BLK)偏向器212、ブランキング(BLK)アパーチャ214、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、及び偏向器208が配置されている。また、描画室103内には、移動可能に配置されたXYステージ105が配置されている。また、XYステージ105上には、試料101が配置されている。試料101として、例えば、ウェハにパターンを転写する露光用のマスク基板が含まれる。マスク基板としては、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。
制御部160は、アクセスコントロール制御ユニット110(取得部)、メモリ111、描画データ処理ユニット120(データ処理部)、制御回路130、及び記憶装置140,142,144を有している。アクセスコントロール制御ユニット110、メモリ111、描画データ処理ユニット120、制御回路130、及び記憶装置140,142,144は、図示しないバスにより互いに接続されている。また、かかる制御部160には、外部から複数の操作端末(端末300,310等)が接続されている。各端末300,310にはそれぞれモニタ302,312が接続されている。
アクセスコントロール制御ユニット110は、入力部10、アクセスコントロールリスト(ACL)復号部12、判定部14、属性情報取得部16、レイアウトデータリスト(LAL)復号部18、レイアウトデータ(LA)情報取得部20、表示処理部22、実行指示部24、暗号化部26、更新部28、及び追記処理部29が配置される。入力部10、アクセスコントロールリスト(ACL)復号部12、判定部14、属性情報取得部16、レイアウトデータリスト(LAL)復号部18、レイアウトデータ(LA)情報取得部20、表示処理部22、実行指示部24、暗号化部26、更新部28、及び追記処理部29といった各機能は、ソフトウェアにより構成され、その処理をコンピュータに実行させるようにしてもよい。或いは、電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。アクセスコントロール制御ユニット110に入力される情報或いは演算処理中及び処理後の各情報はその都度メモリ111に記憶される。
また、記憶装置140,142,144は、例えば、磁気ディスク装置が該当する。その他、DVD装置等のその他の記憶装置であっても構わない。記憶装置140には、アクセスコントロールリスト(ACL)50、及びレイアウトデータリスト(LAL)52が格納される。ACL50及びLAL52は、それぞれ暗号化されて格納される。暗号化されることで外部の他のユーザの端末300(或いは端末310)から読み出されることを防止できる。ACL50及びLAL52は、描画装置100の外部で作成されても良いし、描画装置100内で作成されても構わない。記憶装置142には、複数のレイアウトデータ(描画データ)が外部から入力され、格納される。複数のレイアウトデータは、それぞれ暗号化されて格納される。暗号化されることで外部の他のユーザの端末300(或いは端末310)から読み出されることを防止できる。記憶装置144には、描画データを用いてデータ処理を行なった際に生じた経過情報(ログ情報)がユーザ毎に異なるディレクトリに分かれて格納される。ユーザ毎にログ情報は、それぞれ暗号化されて格納される。暗号化されることで外部の他のユーザの端末300(或いは端末310)から読み出されることを防止できる。
図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。
図2は、実施の形態1における描画装置の共有化を説明するための概念図である。描画データ(レイアウトデータ)には、レイアウト名、チップ名、マスクの材質、及び描画時のパラメータ等の機密性の高い情報が含まれる。ここで、図2に示すように、1台の描画装置100を企業A,B,Cといった複数のユーザで使用すると、上述したように、ユーザにとって機密情報であるレイアウトデータを、共有する描画装置に単に入力してしまうと他のユーザにその内容が漏洩してしまう恐れがある。そこで、実施の形態1では、アクセスコントロール制御ユニット110を配置して、ユーザのアクセス制限を行なう。
図3は、実施の形態1におけるアクセスコントロールリストの一例を示す図である。まず、レイウアウトデータには、属性情報として、かかるレイウアウトデータにアクセスを許可するユーザを識別する識別子を定義する。そして、かかる識別子を含むレイウアウトデータを外部から入力し、記憶装置142に格納する。そして、かかるレイウアウトデータ毎に定義された識別子と端末300,310からユーザが入力するユーザIDと有効期限との少なくとも3つの情報が相関されたアクセスコントロールリスト(ACL)50を作成する。作成されたACL50は記憶装置140に格納される。ACL50は、図3に示すように、「オペレータ」で示すユーザIDとなる例えば「akamatsu」と、「属性情報」で示す識別子となる例えば「UserA」と、有効期限となる例えば「2010/12/31」とが相関関係を持つようにリスト(相関リストあるいは相関テーブルともいう。)が作成される。同様に、「オペレータ」で示すユーザIDとなる例えば「higashide」と、「属性情報」で示す識別子となる例えば「UserA,UserB」と、有効期限となる例えば「2010/12/31」とが相関関係を持つようにリスト(相関リストあるいは相関テーブルともいう。)が作成される。同様に、「オペレータ」で示すユーザIDとなる例えば「kurihara」と、「属性情報」で示す識別子となる例えば「UserB」と、有効期限となる例えば「2011/10/31」とが相関関係を持つようにリスト(相関リストあるいは相関テーブルともいう。)が作成される。これらの相関は、1つのACL50に列記されると好適である。
図4は、実施の形態1におけるアクセスコントロールの仕方の概要を説明するための概念図である。例えば、ユーザAがUserAで識別されるレイアウトデータ(例えばレイアウトデータ1)をデータ処理(例えばアプリケーション1)で使用したい場合、この処理が可能かどうか判定される。ユーザAのユーザIDが「akamatsu」であった場合、アクセスコントロール制御ユニット110に端末300から「akamatsu」と入力する。アクセスコントロール制御ユニット110内では、ACL50を参照し、入力日がユーザID「akamatsu」の有効期限である2010年12月31日以内か判定し、有効期限内であれば、描画データ処理ユニット120に対応する識別子「UserA」を属性情報に持つレイアウトデータ1のレイアウトデータ名を表示する。ここでは、ユーザAがレイアウトデータ1にアクセス可能であるため、レイアウトデータ1のレイアウトデータ名が表示される。ここで、例えば、アクセス権限を持たないユーザCが例えばユーザCのユーザID「kurihara」を入力した場合、アクセス権限を持たないので、レイアウトデータ1のレイアウトデータ名は表示されず、使用できないことになる。そして、アクセスコントロール制御ユニット110は、描画データ処理ユニット120に使用可能なレイアウトデータ1を使ったアプリケーション1の実行指示を出す。そして、描画データ処理ユニット120は、レイアウトデータ1を使ってアプリケーション1の処理内容を実行する。その際、経過情報(ログ情報)が生じた場合には、識別子「UserA」の専用ディレクトリにログ情報を格納する。以上のように、アクセスコントロール制御ユニット110でユーザIDによるアクセス制限を行なうことで、他のユーザへの機密漏洩を防止できる。以下、さらに具体的な動作を説明する。
図5は、実施の形態1における描画方法の各工程を示すフローチャート図である。図5において、実施の形態1における描画方法は、ユーザID入力工程(S102)、ACL入力/復号工程(S104)、期限判定工程(S106)、属性情報取得工程(S108)、LAL入力/復号工程(S110)、LA情報取得工程(S112)、表示/選択要求工程(S114)、実行指示工程(S116)、実行工程(S118)、及び描画工程(S120)という一連の工程を実施する。
ユーザID入力工程(S102)として、ユーザは、外部の端末300等から自身のユーザIDをアクセスコントロール制御ユニット110に送信する。アクセスコントロール制御ユニット110内では、入力部10がユーザIDを入力する。
ACL入力/復号工程(S104)として、ACL復号部12は、記憶装置140から暗号化されたACL50を読み出し、復号化する。
期限判定工程(S106)として、判定部14は、復号化されたACL50を参照し、入力されたユーザIDに関する相関関係について有効期限内かどうかを判定する。判定の結果、有効期限を過ぎている場合は、NGとして、端末300に出力する。
属性情報取得工程(S108)として、属性情報取得部16は、前工程で有効期限内である場合に、復号化されたACL50を参照し、入力されたユーザIDに対応する識別子を取得する。
LAL入力/復号工程(S110)として、LAL復号部18は、記憶装置140から暗号化されたLAL52を読み出し、復号化する。
図6は、実施の形態1におけるレイアウトデータリストの一例を示す図である。レイアウトデータリスト(LAL)52には、「LAYOUT1」で示すレイアウト名と、「UserA」で示す識別子が相関関係になるように定義される。同様に、「LAYOUT2」で示すレイアウト名と、「UserB」で示す識別子が相関関係になるように定義される。これらのレイウアト名とアクセス可能なユーザを識別する識別子が相関関係を持つようにリスト(相関リストあるいは相関テーブルともいう。)が作成される。
LA情報取得工程(S112)として、LA情報取得部20は、復号化されたLAL52を参照し、取得された識別子に対応するレイアウト名を取得する。
表示/選択要求工程(S114)として、表示処理部22は、取得されたレイアウト名を端末300に出力し、モニタ302に表示させる。例えば、取得された識別子に対応するレイアウト名が複数存在する場合には、複数のレイアウト名を列記して表示させる。そして、端末300を操作するユーザに表示されたレイアウト名の中から自身が使用したいレイアウト名を選択するように要求する。さらに、実施したい処理内容(アプリケーション)の入力を要求する。これに対し、端末300を操作するユーザが使用したいレイアウト名を選択して、アクセスコントロール制御ユニット110に送信する。もし、使用したいレイアウト名が表示されなければ、終了となる。このように、アクセス可能なレイアウト名しか表示しないので、他のユーザ所有のレイアウトデータの漏洩を防止できる。
実行指示工程(S116)として、実行指示部24は、端末300を操作するユーザからのレイアウト名の選択信号と実施したいアプリケーションの設定信号を受けて、描画データ処理ユニット120にかかるレイアウト名のレイアウトデータを使ったアプリケーション実行指示を出力する。その際、暗号化部26は、かかるアプリケーション実行指示信号をユーザの識別子毎に異なるキーで暗号化する。これにより、アクセスコントロール制御ユニット110と描画データ処理ユニット120との間での通信の秘匿性を保持できる。
実行工程(S118)として、描画データ処理ユニット120は、識別子毎に異なるキーで暗号化されたアプリケーション実行指示を復号化し、指定されたレイアウト名のレイアウトデータを記憶装置142から読み出し、読み出されたレイアウトデータを使ってアプリケーション実行指示が示すアプリケーションを実行する。読み出されたレイアウトデータが暗号化されている場合には復号する。アプリケーションの内容として、例えば、描画処理、レイアウト情報の取得要求、及び後述するログ情報要求等が挙げられる。例えば、アプリケーション1が描画処理である場合、かかるアプリケーション1が要求された際には、描画データ処理ユニット120は、内部の複数のCPU等を用いて該当するレイアウトデータに対して複数段のデータ変換処理を行なって、描画装置100固有のショットデータを生成する。或いは、例えば、アプリケーション2がレイアウト(LA)情報の取得要求である場合、描画データ処理ユニット120は、内部のCPU等を用いて該当するレイアウトデータから必要なレイアウト情報を抽出して、要求を出した端末300等に出力する。或いは、例えば、アプリケーション3がログ情報の取得要求である場合、描画データ処理ユニット120は、内部のCPU等を用いて記憶装置144の該当するディレクトリからログ情報を抽出して、要求を出した端末300等に出力する。ログ情報はアクセスコントロール制御ユニット110を介して要求を出した端末300等に出力することが望ましい。また、描画データ処理ユニット120は、レイアウト情報やログ情報を暗号化した上で出力するように構成すると好適である。
また、描画データ処理ユニット120は、各アプリケーションを実行する過程で生じた現象について経過情報(ログ情報)を生成する。そして、ログ情報は、記憶装置144に出力され、記憶装置144内で識別子毎に異なるディレクトリに格納される。描画データ処理ユニット120は、ログ情報を出力する際に、暗号化してから出力する。これにより、他のユーザへの漏洩を防げる。
描画工程(S120)として、描画データ処理ユニット120は、データ処理して生成したショットデータを制御回路130に出力する。そして、制御回路130は、描画データ処理ユニット120によって実行されたアプリケーションに従って生成されたショットデータ等の制御信号を入力する。制御回路130は、入力された制御信号に従って描画部150を制御する。描画部150は、具体的には次のように動作する。照射部の一例となる電子銃201から電子ビーム200が照射される。電子銃201から出た電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器205によって偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。その結果、電子ビーム200は成形される。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器208により偏向される。その結果、連続移動するXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。
ここで、試料101上の電子ビーム200が、所望する照射量を試料101に入射させる照射時間tに達した場合、以下のようにブランキングする。すなわち、試料101上に必要以上に電子ビーム200が照射されないようにするため、例えば静電型のBLK偏向器212で電子ビーム200を偏向すると共にBLKアパーチャ214で電子ビーム200をカットする。これにより、電子ビーム200が試料101面上に到達しないようにする。
ビームON(ブランキングOFF)の場合、電子銃201から出た電子ビーム200は、図1における実線で示す軌道を進むことになる。一方、ビームOFF(ブランキングON)の場合、電子銃201から出た電子ビーム200は、図1における点線で示す軌道を進むことになる。また、電子鏡筒102内および描画室103内は、図示していない真空ポンプにより真空引きされ、大気圧よりも低い圧力となる真空雰囲気となっている。
以上のように、実施の形態1によれば、描画データにアクセスできるユーザを制限できる。よって、機密情報の漏洩を防げる。その結果、複数のユーザによって描画装置を共有できる。よって、描画装置100を購入せずにレンタルするという形態も可能となる。また、秘匿する必要のないレイアウトデータには、識別子の属性情報を定義しないようにすれば、必要に応じた秘匿性を確保できる。よって、顧客のコンプライアンスに柔軟に対応できる。
ここで、属性情報となる識別子が含まれない別のレイアウトデータが既に記憶装置142に格納されている場合もあり得る。かかる場合には、追記処理部29が、当該別のレイアウトデータを読み出し、当該別のレイアウトデータに対して、識別子を属性情報として追記する。そして、更新部28は、追記された識別子と当該識別子に対応するユーザIDとを追加するようにACL50とLAL52を更新する。これにより、識別子が含まれない別のレイアウトデータが既に記憶装置142に格納されている場合でもかかるレイアウトデータの今後の漏洩を防げる。
また、上述した例では、描画装置100が1台の場合について説明したが、これに限るものではない。
図7は、実施の形態1における複数の描画装置を複数のユーザが共有する場合の一例を示す図である。図7では、例えば、マスクショップとなる1つの企業体が複数の描画装置(A,N,X・・・)を所有し、複数のユーザから発注を受けて、指定された描画装置で描画処理を行なう場合を示している。かかる場合でも、上述したように装置毎にアクセスコントロールを行なっておけば、ある特定の装置に複数のユーザのレイアウトデータが格納された場合も機密性を確保できる。
以上の説明において、「〜部」或いは「〜工程」と記載したものの処理内容或いは動作内容は、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組合せでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。例えば、記憶装置140に記録される。
また、アクセスコントロール制御ユニット110或いは描画データ処理ユニット120がコンピュータとなる制御計算機で構成される場合、さらに、図示していないバスを介して、記憶装置の一例となるRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM、磁気ディスク(HD)装置、入力手段の一例となるキーボード(K/B)、マウス、出力手段の一例となるモニタ、プリンタ、或いは、入力出力手段の一例となる外部インターフェース(I/F)、FD、DVD、CD等に接続されていても構わない。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、アクセスコントロール制御ユニット110と描画データ処理ユニットは、同一のユニット内に構成されても良い。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置及び方法は、本発明の範囲に包含される。
10 入力部
12 ACL復号部
14 判定部
16 属性情報取得部
18 LAL復号部
20 LA情報取得部
22 表示処理部
24 実行指示部
26 暗号化部
28 更新部
29 追記処理部
50 ACL
52 LAL
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 アクセスコントロール制御ユニット
111 メモリ
120 描画データ処理ユニット
130 制御回路
140,142,144 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205,208 偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
212 BLK偏向器
214 BLKアパーチャ
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (5)

  1. データアクセス可能なユーザを識別する識別子を含む複数の描画データを記憶する第1の記憶装置と、
    描画データ毎にユーザIDと前記識別子とを相関させた相関リストを記憶する第2の記憶装置と、
    外部からユーザIDを入力し、前記第2の記憶装置に記憶された相関リストを参照して、対応する識別子を取得する取得部と、
    取得された識別子の描画データを前記第1の記憶装置から読み出し、読み出された描画データを用いてデータ処理を行なうデータ処理部と、
    データ処理されたデータに沿って、荷電粒子ビームを用いて試料にパターンを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記第1の記憶装置は、さらに、前記識別子が含まれない別の描画データを記憶し、
    前記別の描画データに対して、前記識別子を属性情報として追記する追記部と、
    追記された識別子と当該識別子に対応するユーザIDとを追加するように前記相関リストを更新する更新部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記相関リストは、描画データ毎に、さらに、有効期限を相関させ、
    前記取得部は、前記識別子を取得する際に、有効期限内の識別子を取得することを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記データ処理部は、データ処理の際に生じた現象について経過情報を生成し、
    前記経過情報は、前記識別子毎に異なるディレクトリに格納されることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 前記取得部は、前記データ処理部と通信し、
    通信される情報は、前記識別子毎に異なるキーを用いて暗号化されることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の荷電粒子ビーム描画装置。
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