JP2011108223A - 車軸検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤの誤検知を抑制して、車軸の検知確率を改善した車軸検知システムを得る。
【解決手段】車両3の三次元データAを取得する三次元画像撮像装置1と、三次元データAに対して誤検知データ軽減処理を行う三次元データ閾値処理装置21と、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から検知領域Rでのゲート処理後の三次元データBを抽出する高さ・距離ゲート装置22と、検知領域Rを高さ方向に分割して総数N個の高さビンを作成し、ゲート処理後の三次元データBの高さヒストグラムCを作成する高さヒストグラム算出装置23と、高さヒストグラムCに基づきゲート処理後の三次元データBが所定数以上格納されたビン数nと高さ方向に分割したビン総数Nとの比率n/Nをデータ存在確率Pとして算出するデータ存在確率算出装置24と、データ存在確率Pに基づき検知フラグFを発生する検知フラグ発生装置25とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、三次元画像撮像装置を用いて車両の撮像を行い、取得した三次元データから車軸を検知する車軸検知システムに関するものである。
一般に、車両に対向配置される車軸検知システムにおいては、路面に接している車両のタイヤを検知することにより、車軸を検知している。
従来の車軸検知システムとしては、カメラを用いた技術(たとえば、特許文献1参照)や、レーザを用いた技術(たとえば、特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1に記載の従来システムにおいては、照射光をカメラで受光することにより、照射パターンをデータとして取得し、この取得データの平行度からタイヤ(車輪)の有無を検知している。
一方、特許文献2に記載の従来システムにおいては、パルスレーザの照射から受光するまでの時間差に基づき距離情報を取得し、レーザ照射時の走査角を用いて三次元データを取得している。この場合、路面以上かつ車体(車両ボディ)以下の高さ範囲内に取得データが1つでも存在すれば、タイヤであると検知している。
特開平8−293090号公報 特開2002−183881号公報
従来の車軸検知システムは、特許文献1では、カメラで取得した照射パターンの平行度からタイヤを検知しているが、背景光などの影響によって照射パターンの平行度が計測不可能な場合には、タイヤ検知が不可能となるので誤検知を招くという課題があった。
また、特許文献2では、取得データ中に、路面以上かつ車両ボディ以下の高さ範囲内の三次元データが1つでも存在すれば、タイヤであると検知しているので、取得した三次元データに誤検知データが含まれていた場合に、タイヤを誤検知してしまうという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、タイヤの誤検知を抑制して、車軸の検知確率を改善した車軸検知システムを得ることを目的とする。
この発明に係る車軸検知システムは、対象物の三次元データを取得する第1の三次元画像撮像装置と、三次元データに対して誤検知データ軽減処理を行う三次元データ閾値処理装置と、誤検知データ軽減処理後の三次元データから検知領域でのゲート処理後の三次元データを抽出する高さ・距離ゲート装置と、検知領域を高さ方向に分割して総数N個の高さビンを作成し、ゲート処理後の三次元データの高さヒストグラムを作成する高さヒストグラム算出装置と、高さヒストグラムに基づきゲート処理後の三次元データが所定数以上格納されたビン数nと高さ方向に分割したビン総数Nとの比率n/Nをデータ存在確率として算出するデータ存在確率算出装置と、データ存在確率に基づき検知フラグを発生する検知フラグ発生装置とを備えたものである。
この発明に係る車軸検知システムによれば、取得された三次元データ中に誤検知データが含まれる場合であっても、誤検知データを軽減して、高さ・距離ゲートにより検知領域を絞り込んだ後に、データ存在確率を算出することにより、取得データにおける検知確率を改善して車軸を検知することができるので、車軸の誤検知を抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1により取得した三次元データおよびその処理を概念的に示す説明図である。 この発明の実施の形態1による高さ・距離ゲート装置の動作例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による検知フラグ発生装置の動作例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による検知フラグの一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2による高さ・距離ゲート装置の動作例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による検知フラグ発生装置の動作例を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図である。 図11内の閾値算出装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5による閾値算出処理を示す説明図である。 図11内の車軸数計数装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5による車軸数計数処理を示す説明図である。 この発明の実施の形態6による閾値算出装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態6による閾値算出処理を示す説明図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図である。
図1において、車軸検知システムは、車両(対象物)3の三次元データAを取得する第1の三次元画像撮像装置(以下、単に「三次元画像撮像装置」という)1と、検知装置2とにより構成されている。
三次元画像撮像装置1は、レーザ画像計測装置であり、ビームを高さ方向の一次元に走査し、検知領域(走査範囲、撮像領域)Rにおける多点の測距と走査角とから、車両3の二次元断面を取得する。また、車両3が通過することにより、三次元画像撮像装置1は、車両の三次元データAを取得する。
三次元データAは、車両3の距離に相当する電気信号と、反射強度に相当する電気信号とからなる。
検知装置2は、三次元データ閾値処理装置21と、高さ・距離ゲート装置22と、高さヒストグラム算出装置23と、データ存在確率算出装置24と、検知フラグ発生装置25を備え、三次元データAに基づき車軸の検知フラグF(第1の検知フラグ)を出力する。
検知装置2において、三次元データ閾値処理装置21は、三次元データAの誤検知データ軽減処理を行う。
すなわち、三次元データ閾値処理装置21は、三次元画像撮像装置1で取得した強度および距離に相当する三次元データ(電気信号)Aに対して閾値を設け、誤検知と想定されるデータを軽減する。
三次元データ閾値処理装置21から出力される誤検知データ軽減処理後の三次元データA’は、誤検知データ軽減処理後の強度および距離に相当する電気信号である。
高さ・距離ゲート装置22は、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から、検知領域Rでのゲート処理後の三次元データBを抽出する。
すなわち、高さ・距離ゲート装置22は、誤検知データ軽減処理後の強度および距離に相当する三次元データA’に対して検知領域Rを細分化して絞るために、高さおよび距離に関するゲート処理を施す。高さ・距離ゲート装置22から出力されるゲート処理後の三次元データBは、検知領域R内の誤検知データ軽減処理後の強度および距離に相当する電気信号である。
高さヒストグラム算出装置23は、検知領域Rを高さ方向にN分割して総数N個の高さビンBh(図3参照)を作成し、検知領域R内の誤検知データ軽減処理後の距離に相当する三次元データBに関して、ゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データBの高さヒストグラムCを作成する。
高さヒストグラム算出装置23からは、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’の高さヒストグラムCに相当する電気信号が出力される。
データ存在確率算出装置24は、高さヒストグラムCに基づき、ゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データBがa個(所定数、たとえば2個)以上格納されたビン数nと、高さ方向に分割したビン総数Nとの比率n/Nをデータ存在確率Pとして算出する。
データ存在確率算出装置24からは、三次元データBが格納されたビン数nのデータ存在確率Pに相当する電気信号が出力される。
検知フラグ発生装置25は、三次元データBが格納されたビン数nのデータ存在確率Pに対して検知閾値Thを設け、データ存在確率Pに基づき、信頼性が高い三次元データBに対して検知フラグ(電気信号)Fを発生する。
次に、図2〜図4を参照しながら、図1に示したこの発明の実施の形態1に係る三次元画像撮像装置1および検知装置2の動作について説明する。
図2は三次元画像取得装置1により取得した三次元データAおよびその処理を概念的に示す説明図であり、三次元画像撮像装置1による車両3の撮像イメージと、取得した三次元データAを示している。
図2において、(a)は車両3と三次元画像取得装置1における検知領域Rとの関係を示している。
三次元画像撮像装置1は、車両3が検知領域Rを横切ることにより、車両3の三次元データAを取得する。
図2(b)には、車両3の側面側に視点を置いたときに取得される三次元データAの断面図が示されている。図2(b)において、横軸は時間、縦軸は高さである。
一般的に、車両3の側面において、反射率の低い箇所では、十分な受信SN比が得られず、測距精度の低いデータとなるので、図2(b)のように、三次元データAには誤検知データが多く含まれることになる。
そこで、検知装置2において、三次元データ閾値処理装置21は、誤検知データを軽減した三次元データA’を得る。
図2(c)には、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’の断面図が示されている。図2(c)において、横軸は時間、縦軸は高さである。
ここでは、一例として、強度信号に対しては、固定の測距精度となる低受信SN比や低受信強度に相当する信号値を閾値とし、距離信号に対しては、車線幅や路面高さ以下の距離に相当する信号値を閾値とする。
図3は高さ・距離ゲート装置22の動作例を示す説明図であり、車両3の進行方向に視点を置いたときの誤検知データ軽減処理後の三次元データA’の断面図を示している。
図3(a)はタイヤを検知しているときの車両3の三次元データA’(黒点参照)の例を示しており、三次元データA’は、ルーフ部分、ドア部分、タイヤ部分、車両床部分および路面を含む。
図3(b)は、タイヤがなく、車両ボディのみ検知しているときの車両3の三次元データA’の例を示しており、三次元データA’は、ルーフ部分、ドア部分、車両床部分および路面を含む。
図3において、高さ・距離ゲート装置22は、高さ方向の上限値H1および下限値H2と、距離方向の上限値S1および下限値S2とを設定し、これら4つの値で囲まれた領域(タイヤ部分に対応)のみのゲート処理後の三次元データBを抽出する。
たとえば、高さ方向の下限値H2は、路面に対する高度の標準偏差値に設定され、上限値H1は、国産車の最低地上高度である120mm(自動車ハンドブック2007−2008、vol.54、日産、フェアレディZ VersionST)に設定される。
また、タイヤのゴム部分のみを検知するために、高さ方向の上限値H1を、国内で販売されているタイヤの厚さの最小値である82.5mm(自動車ハンドブック2007−2008、vol.54、ムーブカスタムRS2WD)に設定してもよい。
一方、距離方向の下限値S2は、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から求められる三次元画像撮像装置1と車両3との最小距離に設定される。
また、距離方向の上限値S1は、国内で販売されているタイヤ幅の最大値である295mm(自動車ハンドブック2007−2008、vol.54、三菱ふそう スーパーグレートFP−R4×2)と、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から求められる三次元画像撮像装置1と車両3との最小距離との和に設定される。
その後、高さヒストグラム算出装置23は、検知領域Rを高さ方向に対してN個に分割して高さビンBhを設定し、ゲート処理後の三次元データB(検知領域R内の誤検知データ軽減処理後の距離に相当する電気信号)に対して、高さヒストグラムCを算出する。
高さビンBhの幅は、たとえば、三次元画像撮像装置1で取得した三次元データAの有する高さ方向の空間分解能に相当する値に設定される。
次に、データ存在確率算出装置24は、高さヒストグラムCに基づき、誤検知データ軽減処理後およびゲート処理後の三次元データBがa個以上格納されたビン数nと、高さ方向に分割したビン総数Nとの比率n/Nを算出し、データ存在確率Pに相当する電気信号を算出する。
ここで、高さ・距離ゲート装置22で設定した高さの上限値H1は、国産車の最低地上高度とし、下限値H2は、路面に対する高度の標準偏差値とする。
また、距離の下限値S2は、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から求められる三次元画像撮像装置1と車両3との最小距離とする。
さらに、距離方向の上限値S1は、国内で販売されているタイヤ幅の最大値と、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から求められる三次元画像撮像装置1と車両3との最小距離との和とする。
図3(a)のように、検知領域Rにタイヤが存在する場合には、設定した高さビンBhのいずれの位置においても、三次元データBが存在するヒストグラムCとなるので、データ存在確率Pは100%となる。
一方、図3(b)のように、検知領域Rにタイヤが存在しない場合には、設定した高さビンBhの一部のみにしか三次元データBが存在しないので、偏ったヒストグラムCとなり、データ存在確率Pは、たとえば25%となる。
図4は検知フラグ発生装置25の動作例を示す説明図であり、三次元画像撮像装置1の検知領域Rにおいて、車両3が通過したときに出力される検知フラグFの例を示している。
図4(a)は、車両3の側面側に視点を置いたときの、ゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データBの断面図を示しており、横軸は時間、縦軸は高さである。
図4(b)は、設定した高さビンBhのビン総数Nに対する三次元データBを格納した高さビン数nの比率n/Nに相当するデータ存在確率Pを示している。
前述の図3(a)のように、タイヤ付近の三次元データBのみを抽出した場合、データ存在確率Pは、タイヤを検知する場合に高くなる。
なお、検知閾値Thに関しては、タイヤ外径Dw=40cm、タイヤ断面高さH=5cmを想定して、検知閾値Th=25%とした場合を例にとっている。ただし、検知閾値Thの値は、特に限定されることはなく、車両3の設計仕様および検知精度の要求などに応じて任意に設定され得る。
一般的に、タイヤからの反射強度は、車両3に対して一定であるが、ホイール部分からの反射強度は、車両3に依存し、測距精度が悪くなる場合もある。したがって、検知閾値Thに関して、たとえばタイヤ外径Dwに対するタイヤ断面高さHとの比率2H/Dwとし、確実にタイヤを検知するように検知閾値Thを設定する。
図4(c)は検知フラグF(検知トリガ)の一例を示している。
検知フラグ発生装置25は、データ存在確率算出装置24によって算出されたデータ存在確率Pが検知閾値Thよりも高い場合には、検知フラグFをHレベルとし、車軸検知に相当する信号を発生する。
さらに誤検出を低減するために、図5のように、検知閾値として、上限検知閾値と下限検知閾値との2種を設定してもよい。
図5はこの発明の実施の形態1による検知フラグの一例を示す説明図である。
一般に、地上やボディ車頭部分においては、データ存在確率は低くなるが、車種によっては、たとえば大型トラックなどのように、運転席部分よりもボディ部分の高度が低い場合がある。
この場合、設定する高さゲートによっては、ボディ部分においてもデータ存在確率が高くなる場合があり、検知閾値を単一設定すると、誤検知をしてしまう可能性がある。
しかし、タイヤと車体との間には隙間が存在するので、一時的にデータ存在確率が下がることに着目し、これを検知するために、図5のように、上限検知閾値と下限検知閾値とを設定する。
図5においては、各データの存在確率の各検知閾値に対する状態を、一例として、時系列的な検知状態p、q、r、s(黒丸参照)で示している。
図5において、初めて下限検知閾値を超えたときを状態pとし、次に上限検知閾値を超えた場合を状態qとし、さらに上限検知閾値を下回ったときを状態rとし、最後に下限検知閾値を下回った場合を状態sとし、各状態p〜sを遷移する時間をStとしている。
ここで、時間方向に閾値Thtを設定し、St<Thtの場合を車軸として検知する。なお、閾値Thtの長さは、例として、80km/hで走行する直径1mのタイヤが同地点を通過する時間として算出可能な0.04秒と設定する。
また、設定される閾値Tht、および、取得される時間Stの次元は、時間に代えて、距離値であってもよい。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1〜図4)に係る車軸検知システムは、車両(対象物)3の三次元データAを取得する三次元画像撮像装置1と、三次元データAに対して誤検知データ軽減処理を行う三次元データ閾値処理装置21と、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から検知領域Rでのゲート処理後の三次元データBを抽出する高さ・距離ゲート装置22と、検知領域を高さ方向に分割して総数N個の高さビンBhを作成し、ゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データBの高さヒストグラムCを作成する高さヒストグラム算出装置23と、高さヒストグラムCに基づきゲート処理後の三次元データBが所定数a個以上格納されたビン数nと高さ方向に分割したビン総数Nとの比率n/Nをデータ存在確率Pとして算出するデータ存在確率算出装置24と、データ存在確率Pに基づき検知フラグFを発生する検知フラグ発生装置25とを備えている。
これにより、取得した三次元データAに誤検知データが含まれる場合においても、誤検知データを軽減し、高さ・距離ゲートにより検知領域Rを絞り込んだ後に、データ存在確率Pを算出し、取得データにおける検知確率を改善して車軸を検知することができるので、車軸の誤検知を抑制することができる。
また、データ存在確率算出装置24において、高さヒストグラムCでゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データBがa(=2)個以上格納されたビン数nと高さ方向に分割したビン総数Nとの比率n/Nを算出することにより、高さビンBhに誤検知データが格納された場合においても、誤検知データを含むビンを排除することができるので、取得データにおける検知確率を改善して車軸を検知することができる。
なお、上記説明では、特に言及しなかったが、三次元画像撮像装置1で取得した三次元データAまたは誤検知データを除去した三次元データA’に対して、時間軸方向にtライン分の移動平均処理を行い、その後、検知領域Rを絞り込んでデータ存在確率Pを算出し、検知フラグFを発生してもよい。これにより、車両3(対象物)の測距精度を改善し、さらに高精度に車軸を検知することができる。
また、三次元画像撮像装置1がレーザ画像計測装置の場合を例にとって説明したが、これに限定されることはなく、各種受動型や能動型の非接触式の三次元計測方式に基づいた装置であればよい。
たとえば、カメラ視差を利用したステレオ法やアクティブステレオ法、焦点位置の差を利用した焦点法、または、照射光と受信光の時間差を利用したタイムオブフライト法などが適用可能である。
また、三次元画像撮像装置1で取得される三次元データAが、強度データおよび距離データに相当する電気信号の場合を例にとって説明したが、距離データのみに相当する電気信号であってもよい。
また、三次元データ閾値処理装置21で設定される強度および距離に対する閾値は、強度信号に対しては、固定の測距精度となる低受信SN比や低受信強度に相当する信号値を閾値とし、距離信号に対しては、車線幅や路面高さ以下の距離に相当する信号値を閾値としたが、測距精度(距離)に依存する関数として、強度や距離に関する閾値を可変設定してもよい。
また、高さ・距離ゲート装置22で設定される高さ方向の上限値H1および下限値H2と、距離方向の上限値S1および下限値S2とをそれぞれ固定値としたが、三次元画像撮像装置1からの距離に依存する関数として可変設定してもよい。
また、高さビンBhの幅の設定に関しては、高さ方向の空間分解能に相当する値であることから、距離に対する変数として設定したが、固定幅としてもよい。
さらに、検知フラグ発生装置25で設定される検知閾値Thを固定値としたが、距離に依存する関数として可変設定してもよい。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1)では、車軸検知用の検知装置2のみを設けたが、図6のように、車両検知用の検知装置2aを追加するとともに、車軸数計数装置4を設けてもよい。
図6はこの発明の実施の形態2に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「a」を付して詳述を省略する。
図6において、車軸検知システムは、車両3の三次元データAを取得する三次元画像撮像装置1と、並設された2系統の検知装置2、2aと、車軸数計数装置4とを備えている。
検知装置2aは、検知装置2(図1参照)と同一構成を有し、車両3の車両ボディに対する検知フラグFa(第2の検知フラグ)を生成する。
車軸数計数装置4は、検知装置2、2aから得られた検知フラグF、Faに基づき、検知車両の車軸数Gを計数する。車軸数計数装置4からは、検知車両の車軸数Gに相当する電気信号が出力される。
次に、図7および図8を参照しながら、図6に示したこの発明の実施の形態2による動作について説明する。
三次元画像撮像装置1は、前述と同様に、車両3が検知領域Rを横切ることにより、車両3の三次元データAを取得する。
検知装置2は、前述(図2〜図4)のように、タイヤ付近の検知領域のみを高さビンBhで分割し、高さビンBhに格納されたデータのデータ存在確率Pから、車軸検知処理を行い、検知フラグFを生成する。
一方、検知装置2aは、車両ボディ(ルーフ部分およびドア部分)を検知領域として高さビンBhaを分割し、高さビンに格納されたデータのデータ存在確率から、車両検知処理を行い、検知フラグFaを生成する。
図7はこの発明の実施の形態2に係る検知装置2aの高さ・距離ゲート装置の動作例を示す説明図であり、前述(図3参照)と同様のものについては、符号の後に「a」を付して詳述を省略する。
図7には、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’の断面図と関連して、車両検知のための高さ・距離ゲートの設定例が示されている。
図7において、検知装置2aの高さ・距離ゲート装置における高さ方向の下限値H2aは、たとえば国産車の最低地上高度120mmに設定され、高さ方向の上限値H1aは、三次元画像撮像装置1で取得可能な最大高さに設定される。
一方、距離方向の下限値S2aは、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から求められる三次元画像撮像装置1と車両3との最小距離とし、距離方向の上限値S1は、車両が走行している車線幅とする。また、高さビンBhaの分割数を2個とする。
検知領域Rに車両3が進入した場合、タイヤの有無にかかわらず、検知装置2aにおいてデータ存在確率Paが高くなり、車両検知が行われる。
図8は検知装置2a内の検知フラグ発生装置の動作例を示す説明図であり、前述(図4参照)と同様のものについては、符号の後に「a」を付して詳述を省略する。
図8には、三次元画像撮像装置1の検知領域Rにおいて車両3が通過したときに出力する検知フラグFaの例が、前述の検知フラグFとともに示されている。
図8(a)は、車両3の側面側に視を置いたときの誤検知データ軽減処理後の三次元データA’の断面図を示しており、横軸は時間、縦軸は高さである。
図8(b)は、車両検知に対して設定された高さビンの総数Naに対する三次元データA’が格納されたビン数naの比率na/Naに相当するデータ存在確率Paを示している。前述と同様に、車両ボディを検知した場合に、データ存在確率Paは高くなる。
図8(c)は、車両検知に対する検知フラグFaの例を示している。
検知装置2a内の検知フラグ発生装置は、検知閾値Thaよりもデータ存在確率Paが高い場合に、検知フラグFaをHレベルとし、車両検知に相当する信号を発生する。
図8(d)、(e)は前述(図4(b)、(c))と同様であり、図8(d)は、車軸検知に対して設定した高さビンの総数Nに対する三次元データA’を格納したビン数nの比率n/Nに相当するデータ存在確率Pを示す、図8(e)は、車軸検知に対する検知フラグFの例を示している。
最後に、車軸数計数装置4は、車両に対する検知フラグFaがHレベルの期間において、車軸に対する検知フラグFがHレベルとなる回数を計数し、検知車両の車軸数Gに相当する車軸検知信号を出力する。
以上のように、この発明の実施の形態2(図6〜図8)に係る車軸検知システムは、検知された車両の車軸数Gを計数する車軸数計数装置4を備えており、検知フラグ発生装置(検知装置2、2a)は、データ存在確率Pに基づき、車軸に対する検知フラグF(第1の検知フラグ)と、車両に対する検知フラグFa(第2の検知フラグ)とを発生する。
車軸数計数装置4は、検知フラグFaの発生期間中に検知フラグFの発生回数を計数することにより、検知された車両の車軸数Gを計数する。
これにより、三次元データAに誤検知データが含まれる場合でも、前述と同様に、取得データにおける検知確率を改善して、高い検知精度で車両や車軸を検知することができるうえ、車両検知期間における車軸数Gを計数することにより、車軸数Gを計数することができる。
なお、図6においては、検知装置2、2aを2台の並設装置としたが、1台の検知装置2内に複数の検知機能を含め、たとえば、1台の検知装置2で、車両および車軸の2つを検知して2つの検知フラグF、Faを生成してもよい。
また、1台の三次元画像撮像装置1を用いたが、2台の三次元画像撮像装置を並設し、個別の三次元データを検知装置2、2aに入力してもよい。
また、図7においては、車両検知のための高さ・距離ゲートの設定例として、高さ方向の下限値H2aを国産車の最低地上高度120mmに設定し、高さ方向の上限値H1aを三次元画像撮像装置1で取得可能な最大高さに設定し、距離方向の下限値S2aを三次元画像撮像装置1と車両3との最小距離に設定し、距離方向の上限値S1aを車線幅に設定したが、高さ方向の下限値H2aを、路面に対する高度の標準偏差値に設定してもよい。
また、前述と同様に、検知装置2a内の高さ・距離ゲート装置で設定される高さ方向の上限値H1aおよび下限値H2aと、距離方向の上限値S1aおよび下限値S2aとを固定値としたが、三次元画像撮像装置1からの距離に依存する関数として可変設定してもよい。
さらに、車軸数計数装置4は、検知車両の車軸数Gに相当する車軸検知信号のみを出力したが、車軸検知および車両検知に相当する電気信号を出力してもよい。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態2(図6)では、車軸数計数装置4を設けたが、図9のように、第2の三次元画像撮像装置(以下、単に「三次元画像撮像装置」という)1bおよび第2の検知装置(以下、単に「検知装置」という)2bを設けるとともに、車幅測定装置5を設けてもよい。
図9はこの発明の実施の形態3に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図であり、前述(図1、図6参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「b」を付して詳述を省略する。
図9において、車軸検知システムは、車両3の三次元データA、Abを取得する三次元画像撮像装置1、1bと、ゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データB、Bbおよび検知フラグF、Fbを生成する検知装置2、2bと、車幅測定装置5とを備えている。
三次元画像撮像装置1、1bは、車両3の両側面を撮像するように路側帯の両側に配置されており、検知対象となる車両3の車幅W(トレッド幅Wt)方向に対して相互間隔L1で離間設置されている。
検知装置2bは、検知装置2(図1参照)と同一構成を有し、三次元データ閾値処理装置21b、高さ・距離ゲート装置22b、高さヒストグラム算出装置23b、データ存在確率算出装置24bおよび検知フラグ発生装置25b(いずれも図示せず)を備え、これにより、ゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データBbおよび検知フラグFbを生成する。
車幅測定装置5は、検知装置2、2bにおいて検知領域内で抽出したゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データB、Bbを用いて、車両3の車幅W(または、トレッド幅Wt)を測定する。
車幅測定装置5からは、車幅Wに相当する電気信号が出力される。
次に、図9に示したこの発明の実施の形態3による動作について説明する。
三次元画像撮像装置1、1bは、車両3が検知領域R、Rbを横切ることにより、車両3の三次元データA、Abを取得する。
検知装置2、2bは、前述と同様に、タイヤ付近の検知領域のみを高さビンで分割し、高さビンに格納されたデータのデータ存在確率から車軸検知を行い、ゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データB、Bbを生成する。
車幅測定装置5は、各検知装置2、2b内の高さ・距離ゲート装置22、22b(図示せず)から出力される検知領域R内のゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データB、Baを用いて、各三次元画像撮像装置1、1bから車両3の側面までの最小距離d1、d1bを測定する。
また、車幅測定装置5は、三次元画像撮像装置1と三次元画像撮像装置1bとの相互間隔L1を用いて、以下の式(1)により、車両3の車幅W(または、車幅Wに近似した左右タイヤ側面のトレッド幅Wt)を算出し、車幅Wに相当する電気信号を出力する。
W=L1−d1−d1b ・・・(1)
以上のように、この発明の実施の形態3(図9)に係る車軸検知システムは、前述(図1)の構成に加えて、車両(対象物)3を介在するように三次元画像撮像装置1に対向配置され、車両3の三次元データAb(第2の三次元データ)を取得する三次元画像撮像装置1bと、検知装置2bと、車両3の車幅Wを測定する車幅測定装置5とを備えている。
検知装置2bは、三次元データAbに対して誤検知データ軽減処理を行う第2の三次元データ閾値処理装置21bと、誤検知データ軽減処理後の第2の三次元データから検知領域Rb(第2の検知領域)でのゲート処理後の三次元データBb(第2の三次元データ)を抽出する第2の高さ・距離ゲート装置22bとを備えている。
車幅測定装置5は、三次元画像撮像装置1、1bの相互間隔L1と、ゲート処理後の三次元データB、Bbとを用いて、式(1)により車幅Wを測定する。
これにより、車両3を挟むように路側帯の両側に設置された2台の三次元画像撮像装置1、1bで取得した三次元データA、Abに誤検知データが含まれる場合においても、誤検知データを軽減し、高さ・距離ゲートにより検知領域R、Rbを絞り込み、取得データの計測精度を改善して、車両3までの最小距離d1、d1bを高精度に測定することができ、車両3の車幅Wを算出することができる。
なお、上記説明では、検知装置2、2b内の高さ・距離ゲート装置22、22bにおいて、タイヤ付近を検知するようにゲートを設定し、車幅測定装置5により車幅Wに近似したトレッド幅Wtを算出したが、車両3の車幅Wを高精度に算出するために、前述の実施の形態2(図7)のように、車両ボディを検知するようにゲートを設定してもよい。
また、検知装置2、2b内の高さ・距離ゲート装置22、22bにおいて、高さ方向の上限値H1、H1bを車両3のサイドミラーの高さに設定して、サイドミラーよりも低い位置にある車両ドアまでの最小距離d1、d1bを求めてもよい。この場合、車両3のサイドミラーを含まない車幅Wを測定することができる。
また、図9においては、車幅Wに相当する電気信号のみを出力したが、前述の実施の形態1(図1)のように、車軸や車両3の検知に相当する電気信号を出力してもよい。
また、前述の実施の形態2(図6)のように、車軸数計数装置4を備えることにより、車軸数Gに相当する電気信号を出力してもよい。
また、検知領域R、Rb内で抽出したゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データB、Bbを用いて、車両3の車幅Wを算出したが、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’を用いてもよい。
また、追加された検知装置2bは、少なくとも三次元データ閾値処理装置21bおよび高さ・距離ゲート装置22b(図示せず)のみを備えていればよい。
また、図9においては、2台の検知装置2、2bを設置したが、1台の検知装置2内に複数の検知機能を含め、たとえば、路側帯に設置した2台の三次元画像撮像装置1、1bに対して、1台の検知装置2で処理してもよい。
さらに、図9においては、図1の構成に三次元画像撮像装置1bおよび検知装置2bを追加した場合を示したが、図6の構成に三次元画像撮像装置1bおよび検知装置2bを追加してもよい。この場合、車幅Wのみならず、車軸数Gも計測することができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3(図9)では、車幅測定装置5を設けたが、図10のように、車速・車長測定装置6を設けてもよい。
図10はこの発明の実施の形態4に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図であり、前述(図1、図6、図9参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「c」を付して詳述を省略する。
図10において、車軸検知システムは、車両3の三次元データAを取得する三次元画像撮像装置1と、車両3の三次元データAcを取得する第3の三次元画像撮像装置(以下、単に「三次元画像撮像装置」という)1cと、検知フラグFを生成する検知装置2と、検知フラグFc(第3の検知フラグ)を生成する第3の検知装置(以下、単に「検知装置」という)2cと、車速・車長測定装置6とを備えている。
三次元画像撮像装置1、1cは、前述(図9参照)と同様に、路側帯の両側に設置されかつ車幅方向に対して相互間隔L1の距離を介して離間配置されている。
また、追加された三次元画像撮像装置1cは、車両3の進行方向に対して、三次元画像撮像装置1から間隔Lcの距離で離間配置されており、検知領域Rcにより車両3を撮像する。
検知装置2cは、検知装置2(図1参照)と同一構成を有し、三次元データ閾値処理装置21c、高さ・距離ゲート装置22c、高さヒストグラム算出装置23c、データ存在確率算出装置24cおよび検知フラグ発生装置25c(いずれも図示せず)を備え、三次元データAcに基づいて検知フラグFcを生成する。
車速・車長測定装置6は、検知装置2、2cにおいて検知領域R、Rc内で抽出した車両3に対する検知フラグF、Fcを用いて、車両3の車速Vおよび車長zの少なくとも一方を測定する。
車速・車長測定装置6からは、車速Vまたは車長zに相当する電気信号が出力される。
次に、図10に示したこの発明の実施の形態4による動作について説明する。
三次元画像撮像装置1、1cは、車両3が検知領域R、Rcを横切ることにより、車両3の三次元データA、Acを取得する。
検知装置2、2cは、前述と同様に、車両ボディを高さビンで分割し、高さビンに格納された三次元データA’のデータ存在確率P、Pcに基づき車両検知を行い、検知フラグF、Fcを生成する。
車速・車長測定装置6は、検知装置2、2cで取得した車両3に対する検知フラグF、Fcの検知時間差Δtと、三次元画像撮像装置1、1cの車両進行方向に対する間隔Lcとを用いて、以下の式(2)により、車速Vを算出する。
V=Lc/Δt ・・・(2)
また、車速・車長測定装置6は、検知フラグF、Fcに基づく車両3に対する検知時間tと、車速Vとを用いて、以下の式(3)により、車長zを算出する。
z=V×t ・・・(3)
車速・車長測定装置6は、式(2)、式(3)のように車速Vおよび車長zを導出し、車速Vおよび車長zに相当する電気信号を出力する。
以上のように、この発明の実施の形態4(図10)に係る車軸検知システムは、前述(図1)の構成に加えて、三次元画像撮像装置1に対して車両(対象物)3の移動方向に離間配置され、車両3の三次元データAc(第3の三次元データ)を取得する三次元画像撮像装置1cと、三次元データAcに対して誤検知データ軽減処理を行う第3の三次元データ閾値処理装置21cと、誤検知データ軽減処理後の第3の三次元データから検知領域Rc(第3の検知領域)でのゲート処理後の第3の三次元データBcを抽出する第3の高さ・距離ゲート装置22cと、検知領域Rcを高さ方向に分割して総数Nc個のビンを作成し、ゲート処理後の第3の三次元データBcの第3の高さヒストグラムCcを作成する第3の高さヒストグラム算出装置23cと、第3の高さヒストグラムCcに基づきゲート処理後の第3の三次元データBcが所定数ac個以上格納されたビン数ncと高さ方向に分割したビン総数Ncとの比率nc/Ncを第3のデータ存在確率Pcとして算出する第3のデータ存在確率算出装置24cと、第3のデータ存在確率Pcに基づき検知フラグFc(第3の検知フラグ)を発生する第3の検知フラグ発生装置25cと、検知された車両3の車速Vおよび車長zの少なくとも一方を測定する車速・車長測定装置6とを備えている。
車速・車長測定装置6は、検知フラグF、Fcに基づく車両3の検知時間差Δtと、三次元画像撮像装置1と三次元画像撮像装置1cとの間隔Lcとを用いて、車速Vまたは車長zを測定する。
これにより、取得した三次元データA、Acに誤検知データが含まれる場合においても、誤検知データを軽減し、高さ・距離ゲートにより検知領域を絞り込んでデータ存在確率P、Pcを算出し、取得データにおける検知確率を改善し、高い検知精度で車両を検知するとともに、車両3の検知時間差Δtを測定して車速Vを測定することができ、さらに、車両3の検知時間tと車速Vとを用いて、車長zを測定することができる。
また、検知装置2、2cにおける車両3の検知時間t、tcにより、車両3の通過方向を把握することができる。
また、車両3の走行車線が一方通行であった場合には、車両3の通過方向は、車両3の前進/後進に相当し、たとえば図10において、検知装置2cが先に車両3を検知した場合は、車両3が前進していると予想することができる。
逆に、検知装置2が先に車両3を検知した場合は、車両3が後退(または、逆走)していると予想することができる。
また、車速・車長測定装置6により測定された車速Vと、検知装置2で車軸を検知した場合の検知フラグFの検出時間とから、車両3のタイヤの外径Dtを測定することができる。
これにより、タイヤの後ろに泥除けを設置していた車両3において、泥除けをタイヤと誤検知した場合においても、その検知幅からタイヤか泥除けかを判別することができるので、車軸の検知精度を改善することができる。
なお、上記説明において、車速・車長測定装置6は、車速Vまたは車長zに相当する電気信号のみを出力したが、これに加えて、前述の実施の形態1(図1)のように、車軸または車両3の検知に相当する電気信号を出力してもよい。
また、前述の実施の形態2(図6)のように、車軸数計数装置4を備えることにより、車軸数Gに相当する電気信号を出力してもよく、前述の実施の形態3(図9)のように、車幅測定装置5を備えることにより、車幅Wに相当する電気信号を出力してもよい。
また、図10においては、三次元画像撮像装置1、1cを路側帯の両側に配置したが、路側帯の一方の側に配置してもよい。
さらに、2台の検知装置2、2cを設けたが、1台の検知装置2内に複数の検知機能を含め、路側帯に設置した2台の三次元画像撮像装置1、1cに対して、1台の検知装置2のみで処理してもよい。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態2(図6)では、検知装置1と車軸数計数装置4とを個別に設けたが、図11のように、車軸数計数装置4を含む車軸検知装置7を設けてもよい。
図11はこの発明の実施の形態5に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図であり、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「d」を付して詳述を省略する。
図11において、車軸検知システムは、三次元データAを取得する三次元画像撮像装置1と、三次元データAに基づき車軸数Gを計数する車軸検知装置7とを備えている。
車軸検知装置7は、三次元データ閾値処理装置21、高さ・距離ゲート装置22および高さヒストグラム算出装置23に加えて、データ存在確率算出装置30と、閾値算出装置40と、車軸数計数装置と4dとを備えている。
データ存在個数算出装置30は、N個で分けた高さヒストグラムCに基づいて、ゲート処理後の三次元データ(誤検知軽減後)が所定数a個以上格納されたビン数nをデータ存在個数Yc(データが格納されたビン数)として算出し、データ存在個数Ycに対応した電気信号を閾値算出装置40および車軸数計数装置4dに入力する。
閾値算出装置40は、任意時間範囲内(または、車両検知中)のデータ存在個数Ycに対し、最尤推定法を用いて、車軸を検知するための閾値Thdを自動設定し、閾値Thdに対応した電気信号を車軸数計数装置4dに入力する。
車軸数計数装置4dは、データ存在個数Ycおよび閾値Thdを用いて車軸数Gの計数を行い、車軸数Gに対応した電気信号を車軸検知装置7の検知結果として出力する。
なお、ここでは特に図示しないが、前述(図10)のように、三次元画像撮像装置1cおよび車速・車長測定装置6を追加し、車速・車長測定装置6により測定された車速Vおよび車長zの少なくとも一方を、車軸数計数装置4dの入力情報として追加してもよい。
次に、図12および図13を参照しながら、閾値算出装置40について具体的に説明する。図12は図11内の閾値算出装置40の構成を示すブロック図である。
図12において、閾値算出装置40は、移動平均処理装置41と、ソーティング装置42と、モデル設定装置43と、閾値算出部44とを備えている。
移動平均処理装置41は、データ存在個数算出装置30から入力されるデータ存在個数Yc(x)(xは画素数)に対して移動平均処理を行い、移動平均処理結果41dに相当する電気信号をソーティング装置42に入力する。
ソーティング装置42は、移動平均処理結果41dに基づきデータ存在個数Yc(x)を昇順に並び替える処理を行い、データ存在個数Yc(x)の並び替え処理結果42dに相当する電気信号をモデル設定装置43に入力する。
モデル設定装置43は、並び替え処理結果42dに基づき、閾値算出部44で用いられるモデル43dを設定し、モデル43dに相当する電気信号を閾値算出部44に入力する。
閾値算出部44は、モデル43dに基づき、最尤推定法を用いて、車軸のデータ存在個数と車軸以外のデータ存在個数とを分けるための閾値Thdを算出し、閾値算出装置40の算出結果として出力する。
図13は閾値算出装置40における処理内容を示す説明図であり、図13(a)は移動平均処理装置41に入力されるデータ存在個数Ycを模擬的に示し、図13(b)はソーティング装置42の入力データを模擬的に示し、図13(c)は閾値算出部44によるデータ処理を模擬的に示している。
図13(a)に示すように、閾値算出装置40に入力されるデータ存在個数Ycは、車軸部分においては高くなり、その他においては車軸部分よりも低くなる。
また、図13(c)において、閾値算出部44は、地上と車軸とを分ける境界D(可変パラメータ)を設定する。
また、閾値算出部44は、境界Dの左側を地上領域と見なし、境界Dの右側を車軸領域と見なして、地上領域のデータ存在個数の確率密度関数M1と、車軸領域のデータ存在個数の確率密度関数M2とを求める。
ここで、確率密度関数M1、M2は、車軸データ個数の定義はN個のビンからn個のタイヤ候補のビンを取得する確率を表しているので、モデル設定装置43においては、以下の式(1)に示すような2項分布にしたがうものとする。
Figure 2011108223
なお、確率密度関数M1、M2は、式(1)の2項分布に限らず、他の関数で定義されてもよい。
式(1)において、Nはタイヤ存在カウントの総区分数、nはタイヤ存在カウント数、Pは各データの発生確率を表す。今回は、確率密度関数M1、M2の2モデルの最適値を推定するために、それぞれに対応する可変パラメータP1、P2が存在する。
次に、対数尤度L(θ)は、以下の式(2)によって記述することができる。
Figure 2011108223
式(2)において、θは最尤値を探すための可変パラメータ(P1、P2、D)、nはタイヤ存在カウント数、f*(n)は重みを表す。
また、f(x、n:θ)は、以下の式(3)のように表される。
Figure 2011108223
式(3)において、u(x)は一様分布を表し、d0は地上領域のデータ番号、d1は車軸領域の画素番号を表す。
また、重みf*(n)、f’*(n)、f”*(n)は、それぞれの領域におけるデータ存在個数の発生回数として、以下の式(4)、式(5)、式(6)のように表される。
Figure 2011108223
式(4)、式(5)、式(6)において、発生回数が多いほど、その値は有意であることを示している。
また、式(5)、式(6)において、L(n)は各タイヤ存在カウントの発生回数を表し、nは画素番号i番目のデータ存在個数を表す。
以上の関係を式(2)に代入すると、対数尤度L(θ)は、以下の式(7)のように表される。
Figure 2011108223
式(7)の第1項目をg1(x)とすると、第1項目g1(x)は、以下の式(8)のように展開することができる。
Figure 2011108223
同様に、式(8)の第2項目をg2(x)とすると、第2項目g2(x)は、以下の式(9)のように展開することができる。
Figure 2011108223
式(8)および式(9)より、対数尤度L(θ)は、以下の式(10)のように表される。
Figure 2011108223
ただし、式(10)の第1項目は、確率密度関数P1、P2に依存しない定数となり、この手法においては、最大となる対数尤度L(θ)を求めることが目的であることから、無視することができる。
よって、式(10)は、以下の式(11)のように表すことができる。
Figure 2011108223
式(11)の対数尤度L(θ)が最大となるような確率密度関数P1、P2および境界Dを、周回計算により導出する。対数尤度L(θ)が最大になる場合の境界Dに対応するnを閾値とする。
車軸部分のデータ存在個数は、常に一定ではなく、環境に依存して変化するので、上記手法を用いることにより、車軸の誤検出を低減するメリットがある。
次に、図14および図15を参照しながら、閾値算出装置40について具体的に説明する。図14は車軸数計数装置4dの構成を示すブロック図である。
図14において、車軸数計数装置4dは、閾値算出装置40からの閾値Thdと、データ存在個数算出装置30からのデータ存在個数Ycとを入力情報としており、閾値処理装置45(第1の閾値処理装置)と、距離値算出装置46と、ウィンドウ設定処理装置47と、ウィンドウ内積分処理装置48と、閾値処理装置49(第2の閾値処理装置)と、ラベリング処理装置50とを備えている。
図15は車軸数計数装置4dの処理内容を示す説明図であり、図15(a)は閾値処理装置45による閾値処理を模擬的に示し、図15(b)はウィンドウ設定処理装置47によるウィンドウ設定処理を模擬的に示し、図15(c)はウィンドウ内積分処理装置48による積分処理を模擬的に示し、図15(d)はラベリング処理装置50によるラベリング処理を模擬的に示している。
車軸数計数装置4dにおいて、まず、入力側の閾値処理装置45は、閾値算出装置40から入力された閾値Thdを用いて、データ存在個数Ycに対して閾値処理を行い、2値化された画素データ(データ存在個数)45d(図15(a)参照)を距離値算出装置46に入力する。
距離値算出装置46は、2値化されたデータ存在個数45dと、たとえば車速・車長測定装置6(図10参照)から得られる車両3の車速Vとを用いて、単位画素(1画素)あたりの距離値Rp[m]を、以下の式(12)により算出する。
Figure 2011108223
式(12)において、fnは1ラインのデータを取得するスキャンレート[Hz]を表す。
以下、距離値算出装置46は、算出された1画素あたりの距離値Rpに相当する電気信号をウィンドウ設定処理装置47に入力する。
ウィンドウ設定処理装置47は、距離値Rpに基づき、次段のウィンドウ内積分処理装置48で用いられるウィンドウサイズ(ウィンドウ幅)Sd[m]を設定し、ウィンドウサイズSdに相当する電気信号をウィンドウ内積分処理装置48に入力する。
なお、ウィンドウサイズSdの具体例としては、複数の車軸を有する車両(3軸車両など)における、平均的な車軸間隔(0.3[m])が設定される。
ウィンドウ内積分処理装置48は、式(12)で得られた距離値Rpを用いて、ウィンドウ設定処理装置47で設定されたウィンドウサイズSdを画素値に変換するための積分処理を行い、画素単位に変換されたウィンドウ値(画素設定値)Wpを、以下の式(13)のように算出する。
Figure 2011108223
すなわち、ウィンドウ内積分処理装置48は、図15(a)において2値化されたデータ存在個数に対し、ウィンドウサイズSdを用いて、図15(b)のように、ウィンドウ内の値の総和を各画素の値とした移動積算を行う。
以下、ウィンドウ内積分処理装置48は、画素単位のウィンドウ値Wpに相当する電気信号を閾値処理装置49に入力する。
閾値処理装置49は、図15(c)のように、画素単位のウィンドウ値Wp(破線参照)に対して閾値Tpを用いた閾値処理を行う。
このときの閾値処理に用いる閾値Tpは、以下の式(14)のように算出することができる。
Figure 2011108223
式(14)において、Tsは指定する車軸外径[m]、fsはスキャンレート[Hz]、Vは車速[m/s]を表す。なお、車軸外径Tsの指標としては、一般的な車軸外径(0.6[m])などが用いられる。
以下、閾値処理装置49は、閾値Tpを用いた閾値処理結果Kに相当する電気信号をラベリング処理装置50に入力する。
以上のように、この発明の実施の形態5(図11〜図15)に係る車軸検知システムは、車両3(対象物)の三次元データAを取得する三次元画像撮像装置1と、三次元データAに基づき車軸数Gを計数する車軸検知装置7とを備えている。
車軸検知装置7は、三次元データAに対して誤検知データ軽減処理を行う三次元データ閾値処理装置21と、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から検知領域でのゲート処理後の三次元データBを抽出する高さ・距離ゲート装置22と、検知領域を高さ方向に分割して総数N個のビンを作成し、ゲート処理後の三次元データBの高さヒストグラムCを作成する高さヒストグラム算出装置23と、高さヒストグラムCに基づきゲート処理後の三次元データBが所定数a以上格納されたビン数nをデータ存在個数Ycとして算出するデータ存在個数算出装置30と、データ存在個数Ycに対し最尤推定法を用いて閾値Thdを自動設定する閾値算出装置40と、データ存在個数Ycおよび閾値Thdを用いて車軸数Gの計数を行う車軸数計数装置4dとを備えているので、前述と同様に、車軸の検知精度を改善することができる。
また、閾値算出装置40は、データ存在個数Ycに対して、地上部分のデータ存在個数と、車軸部分と想定される複数点のデータ存在個数とを用いて、閾値Thdを最適値に設定するので、車軸の検知精度をさらに改善することができる。
実施の形態6.
なお、上記実施の形態5(図12)では、閾値算出装置40として、ソーティング装置42およびモデル設定装置43を用いたが、図16のように、車両中心画素抽出装置51と、車両中心画素データ存在個数抽出装置52と、第2ピークデータ存在個数抽出装置53とを用いてもよい。
図16はこの発明の実施の形態6による閾値算出装置40eを示すブロック図であり、前述(図12)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「e」を付して詳述を省略する。
なお、この発明の実施の形態6に係る車軸検知システムの全体構成は、図11に示した通りである。
図16において、閾値算出装置40eは、車軸検知用の閾値Thdを決定するために、データ存在個数Ycを入力情報としており、移動平均処理装置41と、車両中心画素抽出装置51と、車両中心画素データ存在個数抽出装置52と、第2ピークデータ存在個数抽出装置53と、閾値算出部44eとを備えている。
次に、図17を参照しながら、図16に示したこの発明の実施の形態6による閾値算出装置40eの動作について説明する。
図17はこの発明の実施の形態6による閾値算出手法を模式的に示す説明図であり、横軸は画素、縦軸はデータ存在個数Ycを示している。
図17においては、データ存在個数Ycの第1および第2ピークPY1、PY2と、車両中心画素Pmに対応する車両中心画素データ存在個数Yc(Pm)と、車両検知開始画素Pinおよび車両検知終了画素Poutとが示されている。
閾値算出装置40eにおいて、まず、移動平均処理装置41は、前述の移動平均処理結果41dに相当する電気信号を車両中心画素抽出装置51に入力する。
車両中心画素抽出装置51は、移動平均処理結果41dに基づく車両検知開始画素Pinおよび車両検知終了画素Poutを用いて、以下の式(15)のように、車両中心画素Pmを抽出する。
Figure 2011108223
図17は式(15)に基づく車両中心画素Pmの算出処理を模擬的に示している。
車両中心画素抽出装置51は、式(15)により算出した車両中心画素Pmに相当する電気信号を車両中心画素データ存在個数抽出装置52に入力する。
車両中心画素データ存在個数抽出装置52は、データ存在個数Ycの中で、車両中心画素Pmに対応する車両中心画素データ存在個数Yc(Pm)を抽出する。
以下、車両中心画素データ存在個数抽出装置52は、車両中心画素データ存在個数Yc(Pm)に対応した電気信号を第2ピークデータ存在個数抽出装置53に入力する。
第2ピークデータ存在個数抽出装置53は、データ存在個数Ycの中で、第2ピークPY2(3軸車両の場合は、第2以降のピーク)のデータ存在個数Yc(PY2)を抽出する。
具体的には、第2ピークデータ存在個数抽出装置53は、まず、データ存在個数Ycの最大値(第1ピークPY1)を取得して第1ピークデータ存在個数Yc(PY1)とする。
続いて、第1ピークPY1および第2ピークPY2は、車両中心画素Pmを挟んで互いに反対側の領域に存在するものと仮定し、第1ピークPY1とは反対側の領域の最大値(第2ピークPY2)を取得して第2ピークデータ存在個数Yc(PY2)とする。
上記手法によれば、前述の実施の形態5と比較して、閾値推定に用いるデータ量を低減することができるので、計算量低減の効果が得られる。
以下、第2ピークデータ存在個数抽出装置53は、第2ピークPY2のデータ存在個数Yc(PY2)に相当する電気信号を閾値算出部44eに入力する。
閾値算出部44eは、取得された第2ピークデータ存在個数Yc(PY2)と車両中心画素データ存在個数Yc(Pm)との平均値を閾値Thdとし、閾値Thdに相当する電気信号を車軸数計数装置4dに入力する。
以上のように、この発明の実施の形態6(図11、図16、図17)に係る車軸検知システムの閾値算出装置40eは、データ存在個数Ycに対して移動平均処理を行う移動平均処理装置41と、移動平均処理結果41dに基づき車両中心画素Pmを抽出する車両中心画素抽出装置51と、データ存在個数Ycの中で車両中心画素Pmに対応する車両中心画素データ存在個数Yc(Pm)を抽出する車両中心画素データ存在個数抽出装置52と、データ存在個数Ycの中で第2ピークデータ存在個数Yc(PY2)を抽出する第2ピークデータ存在個数抽出装置53と、第2ピークデータ存在個数Yc(PY2)と車両中心画素データ存在個数Yc(Pm)との平均値を閾値Thdとして出力する閾値算出部44eとを備えているので、前述と同様に、車軸の検知精度を改善することができる。
なお、上記説明では、閾値Thdとして、第2ピークデータ存在個数Yc(PY2)と、車両中心画素データ存在個数Yc(Pm)との平均値を用いたが、平均値ではなく、ユーザにより指定される係数を乗算した値を用いてもよい。
1 三次元画像撮像装置、2、2a、2b、2c 検知装置、21 三次元データ閾値処理装置、22 高さ・距離ゲート装置、23 高さヒストグラム算出装置、24 データ存在確率算出装置、25 検知フラグ発生装置、3 車両(対象物)、30 データ存在個数算出装置、4、4d 車軸数計数装置、40、40e 閾値算出装置、41 移動平均処理装置、42 ソーティング装置、43 モデル設定装置、44、44e 閾値算出部、45 閾値処理装置、46 距離値算出処理装置、47 ウィンドウ設定処理装置、48 ウィンドウ内積分処理装置、49 閾値処理装置、5 車幅測定装置、50 ラベリング処理装置、51 車両中心画素抽出装置、52 車両中心画素データ存在個数抽出装置、53 第2ピークデータ存在個数抽出装置、6 車速・車長測定装置、7 車軸検知装置、A、Ab、Ac 三次元データ、A’ 誤検知データ軽減処理後の三次元データ、B、Bb ゲート処理後の三次元データ、Bh、Bha 高さビン、C 高さヒストグラム、P、Pa データ存在確率、F、Fa、Fb、Fc 検知フラグ、G 車軸数、R、Rb、Rc 検知領域、V 車速、W 車幅、Wt トレッド幅、z 車長、Δt 検知時間差。

Claims (9)

  1. 対象物の三次元データを取得する第1の三次元画像撮像装置と、
    前記三次元データに対して誤検知データ軽減処理を行う三次元データ閾値処理装置と、
    前記誤検知データ軽減処理後の三次元データから検知領域でのゲート処理後の三次元データを抽出する高さ・距離ゲート装置と、
    前記検知領域を高さ方向に分割して総数N個のビンを作成し、前記ゲート処理後の三次元データの高さヒストグラムを作成する高さヒストグラム算出装置と、
    前記高さヒストグラムに基づき前記ゲート処理後の三次元データが所定数以上格納されたビン数nと高さ方向に分割したビン総数Nとの比率n/Nをデータ存在確率として算出するデータ存在確率算出装置と、
    前記データ存在確率に基づき検知フラグを発生する検知フラグ発生装置と
    を備えた車軸検知システム。
  2. 検知された車両の車軸数を計数する車軸数計数装置を備え、
    前記検知フラグ発生装置は、前記データ存在確率に基づき、車軸に対する第1の検知フラグと車両に対する第2の検知フラグとを発生し、
    前記車軸数計数装置は、前記第2の検知フラグの発生期間中に前記第1の検知フラグの発生回数を計数することにより、前記検知された車両の車軸数を計数することを特徴とする請求項1に記載の車軸検知システム。
  3. 前記対象物を介在するように前記第1の三次元画像撮像装置に対向配置され、前記対象物の第2の三次元データを取得する第2の三次元画像撮像装置と、
    前記第2の三次元データに対して誤検知データ軽減処理を行う第2の三次元データ閾値処理装置と、
    前記誤検知データ軽減処理後の第2の三次元データから第2の検知領域でのゲート処理後の第2の三次元データを抽出する第2の高さ・距離ゲート装置と、
    前記対象物の幅を測定する車幅測定装置を備え、
    前記車幅測定装置は、前記第1の三次元画像撮像装置と前記第2の三次元画像撮像装置との間隔と、ゲート処理後の前記三次元データおよび前記第2の三次元データとを用いて、前記対象物の幅を測定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車軸検知システム。
  4. 前記第1の三次元画像撮像装置に対して前記対象物の移動方向に離間配置され、前記対象物の第3の三次元データを取得する第3の三次元画像撮像装置と、
    前記第3の三次元データに対して誤検知データ軽減処理を行う第3の三次元データ閾値処理装置と、
    前記誤検知データ軽減処理後の第3の三次元データから第3の検知領域でのゲート処理後の第3の三次元データを抽出する第3の高さ・距離ゲート装置と、
    前記第3の検知領域を高さ方向に分割して総数Nc個のビンを作成し、前記ゲート処理後の第3の三次元データの第3の高さヒストグラムを作成する第3の高さヒストグラム算出装置と、
    前記第3の高さヒストグラムに基づき前記ゲート処理後の第3の三次元データが所定数以上格納されたビン数ncと高さ方向に分割したビン総数Ncとの比率nc/Ncを第3のデータ存在確率として算出する第3のデータ存在確率算出装置と、
    前記第3のデータ存在確率に基づき第3の検知フラグを発生する第3の検知フラグ発生装置と、
    検知された車両の車速および車長の少なくとも一方を測定する車速・車長測定装置とを備え、
    前記車速・車長測定装置は、前記検知フラグおよび前記第3の検知フラグに基づく前記車両の検知時間差と、前記第1の三次元画像撮像装置と前記第3の三次元画像撮像装置との距離とを用いて、前記車速または前記車長を測定することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車軸検知システム。
  5. 対象物の三次元データを取得する三次元画像撮像装置と、
    前記三次元データに基づき車軸数を計数する車軸検知装置と
    を備えた車軸検知システムであって、
    前記車軸検知装置は、
    前記三次元データに対して誤検知データ軽減処理を行う三次元データ閾値処理装置と、
    前記誤検知データ軽減処理後の三次元データから検知領域でのゲート処理後の三次元データを抽出する高さ・距離ゲート装置と、
    前記検知領域を高さ方向に分割して総数N個のビンを作成し、前記ゲート処理後の三次元データの高さヒストグラムを作成する高さヒストグラム算出装置と、
    前記高さヒストグラムに基づき前記ゲート処理後の三次元データが所定数以上格納されたビン数をデータ存在個数として算出するデータ存在個数算出装置と、
    前記データ存在個数に対し最尤推定法を用いて閾値を自動設定する閾値算出装置と、
    前記データ存在個数および前記閾値を用いて前記車軸数の計数を行う車軸数計数装置と
    を含むことを特徴とする車軸検知システム。
  6. 前記閾値算出装置は、
    前記データ存在個数に対して移動平均処理を行う移動平均処理装置と、
    前記移動平均処理装置からの移動平均処理結果に基づき、前記データ存在個数を昇順に並び替える処理を行うソーティング装置と、
    前記ソーティング装置からの並び替え処理結果に基づき、閾値算出用のモデルを設定するモデル設定装置と、
    前記モデル設定装置により設定されたモデルに基づき前記閾値を算出する閾値算出部とを備え、
    前記閾値算出部は、最尤推定法を用いて、車軸のデータ存在個数と車軸以外のデータ存在個数とを分けるための前記閾値を算出することを特徴とする請求項5に記載の車軸検知システム。
  7. 前記車軸数計数装置は、
    前記閾値を用いて前記データ存在個数に対して閾値処理を行い2値化されたデータ存在個数を生成する第1の閾値処理装置と、
    前記2値化されたデータ存在個数と前記車両の車速とを用いて単位画素あたりの距離値を算出する距離値算出装置と、
    距離値に基づきウィンドウサイズを設定するウィンドウ設定処理装置と、
    前記距離値を用いて前記ウィンドウサイズを画素値に変換するための積分処理を行い、画素単位のウィンドウ値を算出するウィンドウ内積分処理装置と、
    前記画素単位のウィンドウ値に対して閾値処理を行う第2の閾値処理装置と、
    前記第2の閾値処理装置からの閾値処理結果に対してラベリング処理を行い、前記車軸数を出力するラベリング処理装置と
    を備えたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の車軸検知システム。
  8. 前記閾値算出装置は、前記データ存在個数に対して、地上部分のデータ存在個数と、車軸部分と想定される複数点のデータ存在個数とを用いて、前記閾値を最適値に設定することを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の車軸検知システム。
  9. 前記閾値算出装置は、
    前記データ存在個数に対して移動平均処理を行う移動平均処理装置と、
    前記移動平均処理装置からの移動平均処理結果に基づき車両中心画素を抽出する車両中心画素抽出装置と、
    前記データ存在個数の中で前記車両中心画素に対応する車両中心画素データ存在個数を抽出する車両中心画素データ存在個数抽出装置と、
    前記データ存在個数の中で第2ピークデータ存在個数を抽出する第2ピークデータ存在個数抽出装置と、
    前記第2ピークデータ存在個数と前記車両中心画素データ存在個数との平均値を前記閾値として出力する閾値算出部と
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の車軸検知システム。
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