JP2011108223A - 車軸検知システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両3の三次元データAを取得する三次元画像撮像装置1と、三次元データAに対して誤検知データ軽減処理を行う三次元データ閾値処理装置21と、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から検知領域Rでのゲート処理後の三次元データBを抽出する高さ・距離ゲート装置22と、検知領域Rを高さ方向に分割して総数N個の高さビンを作成し、ゲート処理後の三次元データBの高さヒストグラムCを作成する高さヒストグラム算出装置23と、高さヒストグラムCに基づきゲート処理後の三次元データBが所定数以上格納されたビン数nと高さ方向に分割したビン総数Nとの比率n/Nをデータ存在確率Pとして算出するデータ存在確率算出装置24と、データ存在確率Pに基づき検知フラグFを発生する検知フラグ発生装置25とを備えている。
【選択図】図1
Description
従来の車軸検知システムとしては、カメラを用いた技術(たとえば、特許文献1参照)や、レーザを用いた技術(たとえば、特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1に記載の従来システムにおいては、照射光をカメラで受光することにより、照射パターンをデータとして取得し、この取得データの平行度からタイヤ(車輪)の有無を検知している。
また、特許文献2では、取得データ中に、路面以上かつ車両ボディ以下の高さ範囲内の三次元データが1つでも存在すれば、タイヤであると検知しているので、取得した三次元データに誤検知データが含まれていた場合に、タイヤを誤検知してしまうという課題があった。
図1は、この発明の実施の形態1に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図である。
図1において、車軸検知システムは、車両(対象物)3の三次元データAを取得する第1の三次元画像撮像装置(以下、単に「三次元画像撮像装置」という)1と、検知装置2とにより構成されている。
三次元データAは、車両3の距離に相当する電気信号と、反射強度に相当する電気信号とからなる。
すなわち、三次元データ閾値処理装置21は、三次元画像撮像装置1で取得した強度および距離に相当する三次元データ(電気信号)Aに対して閾値を設け、誤検知と想定されるデータを軽減する。
三次元データ閾値処理装置21から出力される誤検知データ軽減処理後の三次元データA’は、誤検知データ軽減処理後の強度および距離に相当する電気信号である。
すなわち、高さ・距離ゲート装置22は、誤検知データ軽減処理後の強度および距離に相当する三次元データA’に対して検知領域Rを細分化して絞るために、高さおよび距離に関するゲート処理を施す。高さ・距離ゲート装置22から出力されるゲート処理後の三次元データBは、検知領域R内の誤検知データ軽減処理後の強度および距離に相当する電気信号である。
高さヒストグラム算出装置23からは、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’の高さヒストグラムCに相当する電気信号が出力される。
データ存在確率算出装置24からは、三次元データBが格納されたビン数nのデータ存在確率Pに相当する電気信号が出力される。
図2は三次元画像取得装置1により取得した三次元データAおよびその処理を概念的に示す説明図であり、三次元画像撮像装置1による車両3の撮像イメージと、取得した三次元データAを示している。
三次元画像撮像装置1は、車両3が検知領域Rを横切ることにより、車両3の三次元データAを取得する。
図2(b)には、車両3の側面側に視点を置いたときに取得される三次元データAの断面図が示されている。図2(b)において、横軸は時間、縦軸は高さである。
一般的に、車両3の側面において、反射率の低い箇所では、十分な受信SN比が得られず、測距精度の低いデータとなるので、図2(b)のように、三次元データAには誤検知データが多く含まれることになる。
図2(c)には、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’の断面図が示されている。図2(c)において、横軸は時間、縦軸は高さである。
図3(a)はタイヤを検知しているときの車両3の三次元データA’(黒点参照)の例を示しており、三次元データA’は、ルーフ部分、ドア部分、タイヤ部分、車両床部分および路面を含む。
図3(b)は、タイヤがなく、車両ボディのみ検知しているときの車両3の三次元データA’の例を示しており、三次元データA’は、ルーフ部分、ドア部分、車両床部分および路面を含む。
また、タイヤのゴム部分のみを検知するために、高さ方向の上限値H1を、国内で販売されているタイヤの厚さの最小値である82.5mm(自動車ハンドブック2007−2008、vol.54、ムーブカスタムRS2WD)に設定してもよい。
また、距離方向の上限値S1は、国内で販売されているタイヤ幅の最大値である295mm(自動車ハンドブック2007−2008、vol.54、三菱ふそう スーパーグレートFP−R4×2)と、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から求められる三次元画像撮像装置1と車両3との最小距離との和に設定される。
高さビンBhの幅は、たとえば、三次元画像撮像装置1で取得した三次元データAの有する高さ方向の空間分解能に相当する値に設定される。
また、距離の下限値S2は、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から求められる三次元画像撮像装置1と車両3との最小距離とする。
さらに、距離方向の上限値S1は、国内で販売されているタイヤ幅の最大値と、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’から求められる三次元画像撮像装置1と車両3との最小距離との和とする。
一方、図3(b)のように、検知領域Rにタイヤが存在しない場合には、設定した高さビンBhの一部のみにしか三次元データBが存在しないので、偏ったヒストグラムCとなり、データ存在確率Pは、たとえば25%となる。
図4(a)は、車両3の側面側に視点を置いたときの、ゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データBの断面図を示しており、横軸は時間、縦軸は高さである。
前述の図3(a)のように、タイヤ付近の三次元データBのみを抽出した場合、データ存在確率Pは、タイヤを検知する場合に高くなる。
検知フラグ発生装置25は、データ存在確率算出装置24によって算出されたデータ存在確率Pが検知閾値Thよりも高い場合には、検知フラグFをHレベルとし、車軸検知に相当する信号を発生する。
図5はこの発明の実施の形態1による検知フラグの一例を示す説明図である。
一般に、地上やボディ車頭部分においては、データ存在確率は低くなるが、車種によっては、たとえば大型トラックなどのように、運転席部分よりもボディ部分の高度が低い場合がある。
しかし、タイヤと車体との間には隙間が存在するので、一時的にデータ存在確率が下がることに着目し、これを検知するために、図5のように、上限検知閾値と下限検知閾値とを設定する。
図5において、初めて下限検知閾値を超えたときを状態pとし、次に上限検知閾値を超えた場合を状態qとし、さらに上限検知閾値を下回ったときを状態rとし、最後に下限検知閾値を下回った場合を状態sとし、各状態p〜sを遷移する時間をStとしている。
また、設定される閾値Tht、および、取得される時間Stの次元は、時間に代えて、距離値であってもよい。
たとえば、カメラ視差を利用したステレオ法やアクティブステレオ法、焦点位置の差を利用した焦点法、または、照射光と受信光の時間差を利用したタイムオブフライト法などが適用可能である。
さらに、検知フラグ発生装置25で設定される検知閾値Thを固定値としたが、距離に依存する関数として可変設定してもよい。
なお、上記実施の形態1(図1)では、車軸検知用の検知装置2のみを設けたが、図6のように、車両検知用の検知装置2aを追加するとともに、車軸数計数装置4を設けてもよい。
図6はこの発明の実施の形態2に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「a」を付して詳述を省略する。
検知装置2aは、検知装置2(図1参照)と同一構成を有し、車両3の車両ボディに対する検知フラグFa(第2の検知フラグ)を生成する。
三次元画像撮像装置1は、前述と同様に、車両3が検知領域Rを横切ることにより、車両3の三次元データAを取得する。
図7には、誤検知データ軽減処理後の三次元データA’の断面図と関連して、車両検知のための高さ・距離ゲートの設定例が示されている。
検知領域Rに車両3が進入した場合、タイヤの有無にかかわらず、検知装置2aにおいてデータ存在確率Paが高くなり、車両検知が行われる。
図8には、三次元画像撮像装置1の検知領域Rにおいて車両3が通過したときに出力する検知フラグFaの例が、前述の検知フラグFとともに示されている。
図8(b)は、車両検知に対して設定された高さビンの総数Naに対する三次元データA’が格納されたビン数naの比率na/Naに相当するデータ存在確率Paを示している。前述と同様に、車両ボディを検知した場合に、データ存在確率Paは高くなる。
検知装置2a内の検知フラグ発生装置は、検知閾値Thaよりもデータ存在確率Paが高い場合に、検知フラグFaをHレベルとし、車両検知に相当する信号を発生する。
車軸数計数装置4は、検知フラグFaの発生期間中に検知フラグFの発生回数を計数することにより、検知された車両の車軸数Gを計数する。
また、1台の三次元画像撮像装置1を用いたが、2台の三次元画像撮像装置を並設し、個別の三次元データを検知装置2、2aに入力してもよい。
さらに、車軸数計数装置4は、検知車両の車軸数Gに相当する車軸検知信号のみを出力したが、車軸検知および車両検知に相当する電気信号を出力してもよい。
なお、上記実施の形態2(図6)では、車軸数計数装置4を設けたが、図9のように、第2の三次元画像撮像装置(以下、単に「三次元画像撮像装置」という)1bおよび第2の検知装置(以下、単に「検知装置」という)2bを設けるとともに、車幅測定装置5を設けてもよい。
図9はこの発明の実施の形態3に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図であり、前述(図1、図6参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「b」を付して詳述を省略する。
車幅測定装置5からは、車幅Wに相当する電気信号が出力される。
三次元画像撮像装置1、1bは、車両3が検知領域R、Rbを横切ることにより、車両3の三次元データA、Abを取得する。
検知装置2、2bは、前述と同様に、タイヤ付近の検知領域のみを高さビンで分割し、高さビンに格納されたデータのデータ存在確率から車軸検知を行い、ゲート処理後(誤検知データ軽減処理後)の三次元データB、Bbを生成する。
これにより、車両3を挟むように路側帯の両側に設置された2台の三次元画像撮像装置1、1bで取得した三次元データA、Abに誤検知データが含まれる場合においても、誤検知データを軽減し、高さ・距離ゲートにより検知領域R、Rbを絞り込み、取得データの計測精度を改善して、車両3までの最小距離d1、d1bを高精度に測定することができ、車両3の車幅Wを算出することができる。
また、前述の実施の形態2(図6)のように、車軸数計数装置4を備えることにより、車軸数Gに相当する電気信号を出力してもよい。
また、図9においては、2台の検知装置2、2bを設置したが、1台の検知装置2内に複数の検知機能を含め、たとえば、路側帯に設置した2台の三次元画像撮像装置1、1bに対して、1台の検知装置2で処理してもよい。
なお、上記実施の形態3(図9)では、車幅測定装置5を設けたが、図10のように、車速・車長測定装置6を設けてもよい。
図10はこの発明の実施の形態4に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図であり、前述(図1、図6、図9参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「c」を付して詳述を省略する。
また、追加された三次元画像撮像装置1cは、車両3の進行方向に対して、三次元画像撮像装置1から間隔Lcの距離で離間配置されており、検知領域Rcにより車両3を撮像する。
車速・車長測定装置6からは、車速Vまたは車長zに相当する電気信号が出力される。
三次元画像撮像装置1、1cは、車両3が検知領域R、Rcを横切ることにより、車両3の三次元データA、Acを取得する。
検知装置2、2cは、前述と同様に、車両ボディを高さビンで分割し、高さビンに格納された三次元データA’のデータ存在確率P、Pcに基づき車両検知を行い、検知フラグF、Fcを生成する。
これにより、取得した三次元データA、Acに誤検知データが含まれる場合においても、誤検知データを軽減し、高さ・距離ゲートにより検知領域を絞り込んでデータ存在確率P、Pcを算出し、取得データにおける検知確率を改善し、高い検知精度で車両を検知するとともに、車両3の検知時間差Δtを測定して車速Vを測定することができ、さらに、車両3の検知時間tと車速Vとを用いて、車長zを測定することができる。
また、車両3の走行車線が一方通行であった場合には、車両3の通過方向は、車両3の前進/後進に相当し、たとえば図10において、検知装置2cが先に車両3を検知した場合は、車両3が前進していると予想することができる。
逆に、検知装置2が先に車両3を検知した場合は、車両3が後退(または、逆走)していると予想することができる。
これにより、タイヤの後ろに泥除けを設置していた車両3において、泥除けをタイヤと誤検知した場合においても、その検知幅からタイヤか泥除けかを判別することができるので、車軸の検知精度を改善することができる。
さらに、2台の検知装置2、2cを設けたが、1台の検知装置2内に複数の検知機能を含め、路側帯に設置した2台の三次元画像撮像装置1、1cに対して、1台の検知装置2のみで処理してもよい。
なお、上記実施の形態2(図6)では、検知装置1と車軸数計数装置4とを個別に設けたが、図11のように、車軸数計数装置4を含む車軸検知装置7を設けてもよい。
図11はこの発明の実施の形態5に係る車軸検知システムの全体構成を示すブロック図であり、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「d」を付して詳述を省略する。
車軸検知装置7は、三次元データ閾値処理装置21、高さ・距離ゲート装置22および高さヒストグラム算出装置23に加えて、データ存在確率算出装置30と、閾値算出装置40と、車軸数計数装置と4dとを備えている。
車軸数計数装置4dは、データ存在個数Ycおよび閾値Thdを用いて車軸数Gの計数を行い、車軸数Gに対応した電気信号を車軸検知装置7の検知結果として出力する。
図12において、閾値算出装置40は、移動平均処理装置41と、ソーティング装置42と、モデル設定装置43と、閾値算出部44とを備えている。
ソーティング装置42は、移動平均処理結果41dに基づきデータ存在個数Yc(x)を昇順に並び替える処理を行い、データ存在個数Yc(x)の並び替え処理結果42dに相当する電気信号をモデル設定装置43に入力する。
閾値算出部44は、モデル43dに基づき、最尤推定法を用いて、車軸のデータ存在個数と車軸以外のデータ存在個数とを分けるための閾値Thdを算出し、閾値算出装置40の算出結果として出力する。
また、図13(c)において、閾値算出部44は、地上と車軸とを分ける境界D(可変パラメータ)を設定する。
また、閾値算出部44は、境界Dの左側を地上領域と見なし、境界Dの右側を車軸領域と見なして、地上領域のデータ存在個数の確率密度関数M1と、車軸領域のデータ存在個数の確率密度関数M2とを求める。
式(1)において、Nはタイヤ存在カウントの総区分数、nはタイヤ存在カウント数、Pは各データの発生確率を表す。今回は、確率密度関数M1、M2の2モデルの最適値を推定するために、それぞれに対応する可変パラメータP1、P2が存在する。
次に、対数尤度L(θ)は、以下の式(2)によって記述することができる。
また、f(x、n:θ)は、以下の式(3)のように表される。
また、重みf*(n)、f’*(n)、f”*(n)は、それぞれの領域におけるデータ存在個数の発生回数として、以下の式(4)、式(5)、式(6)のように表される。
また、式(5)、式(6)において、L(ni)は各タイヤ存在カウントの発生回数を表し、niは画素番号i番目のデータ存在個数を表す。
以上の関係を式(2)に代入すると、対数尤度L(θ)は、以下の式(7)のように表される。
よって、式(10)は、以下の式(11)のように表すことができる。
車軸部分のデータ存在個数は、常に一定ではなく、環境に依存して変化するので、上記手法を用いることにより、車軸の誤検出を低減するメリットがある。
図14において、車軸数計数装置4dは、閾値算出装置40からの閾値Thdと、データ存在個数算出装置30からのデータ存在個数Ycとを入力情報としており、閾値処理装置45(第1の閾値処理装置)と、距離値算出装置46と、ウィンドウ設定処理装置47と、ウィンドウ内積分処理装置48と、閾値処理装置49(第2の閾値処理装置)と、ラベリング処理装置50とを備えている。
距離値算出装置46は、2値化されたデータ存在個数45dと、たとえば車速・車長測定装置6(図10参照)から得られる車両3の車速Vとを用いて、単位画素(1画素)あたりの距離値Rp[m]を、以下の式(12)により算出する。
以下、距離値算出装置46は、算出された1画素あたりの距離値Rpに相当する電気信号をウィンドウ設定処理装置47に入力する。
なお、ウィンドウサイズSdの具体例としては、複数の車軸を有する車両(3軸車両など)における、平均的な車軸間隔(0.3[m])が設定される。
以下、ウィンドウ内積分処理装置48は、画素単位のウィンドウ値Wpに相当する電気信号を閾値処理装置49に入力する。
このときの閾値処理に用いる閾値Tpは、以下の式(14)のように算出することができる。
以下、閾値処理装置49は、閾値Tpを用いた閾値処理結果Kに相当する電気信号をラベリング処理装置50に入力する。
なお、上記実施の形態5(図12)では、閾値算出装置40として、ソーティング装置42およびモデル設定装置43を用いたが、図16のように、車両中心画素抽出装置51と、車両中心画素データ存在個数抽出装置52と、第2ピークデータ存在個数抽出装置53とを用いてもよい。
なお、この発明の実施の形態6に係る車軸検知システムの全体構成は、図11に示した通りである。
図17はこの発明の実施の形態6による閾値算出手法を模式的に示す説明図であり、横軸は画素、縦軸はデータ存在個数Ycを示している。
車両中心画素抽出装置51は、移動平均処理結果41dに基づく車両検知開始画素Pinおよび車両検知終了画素Poutを用いて、以下の式(15)のように、車両中心画素Pmを抽出する。
車両中心画素抽出装置51は、式(15)により算出した車両中心画素Pmに相当する電気信号を車両中心画素データ存在個数抽出装置52に入力する。
以下、車両中心画素データ存在個数抽出装置52は、車両中心画素データ存在個数Yc(Pm)に対応した電気信号を第2ピークデータ存在個数抽出装置53に入力する。
続いて、第1ピークPY1および第2ピークPY2は、車両中心画素Pmを挟んで互いに反対側の領域に存在するものと仮定し、第1ピークPY1とは反対側の領域の最大値(第2ピークPY2)を取得して第2ピークデータ存在個数Yc(PY2)とする。
以下、第2ピークデータ存在個数抽出装置53は、第2ピークPY2のデータ存在個数Yc(PY2)に相当する電気信号を閾値算出部44eに入力する。
Claims (9)
- 対象物の三次元データを取得する第1の三次元画像撮像装置と、
前記三次元データに対して誤検知データ軽減処理を行う三次元データ閾値処理装置と、
前記誤検知データ軽減処理後の三次元データから検知領域でのゲート処理後の三次元データを抽出する高さ・距離ゲート装置と、
前記検知領域を高さ方向に分割して総数N個のビンを作成し、前記ゲート処理後の三次元データの高さヒストグラムを作成する高さヒストグラム算出装置と、
前記高さヒストグラムに基づき前記ゲート処理後の三次元データが所定数以上格納されたビン数nと高さ方向に分割したビン総数Nとの比率n/Nをデータ存在確率として算出するデータ存在確率算出装置と、
前記データ存在確率に基づき検知フラグを発生する検知フラグ発生装置と
を備えた車軸検知システム。 - 検知された車両の車軸数を計数する車軸数計数装置を備え、
前記検知フラグ発生装置は、前記データ存在確率に基づき、車軸に対する第1の検知フラグと車両に対する第2の検知フラグとを発生し、
前記車軸数計数装置は、前記第2の検知フラグの発生期間中に前記第1の検知フラグの発生回数を計数することにより、前記検知された車両の車軸数を計数することを特徴とする請求項1に記載の車軸検知システム。 - 前記対象物を介在するように前記第1の三次元画像撮像装置に対向配置され、前記対象物の第2の三次元データを取得する第2の三次元画像撮像装置と、
前記第2の三次元データに対して誤検知データ軽減処理を行う第2の三次元データ閾値処理装置と、
前記誤検知データ軽減処理後の第2の三次元データから第2の検知領域でのゲート処理後の第2の三次元データを抽出する第2の高さ・距離ゲート装置と、
前記対象物の幅を測定する車幅測定装置を備え、
前記車幅測定装置は、前記第1の三次元画像撮像装置と前記第2の三次元画像撮像装置との間隔と、ゲート処理後の前記三次元データおよび前記第2の三次元データとを用いて、前記対象物の幅を測定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車軸検知システム。 - 前記第1の三次元画像撮像装置に対して前記対象物の移動方向に離間配置され、前記対象物の第3の三次元データを取得する第3の三次元画像撮像装置と、
前記第3の三次元データに対して誤検知データ軽減処理を行う第3の三次元データ閾値処理装置と、
前記誤検知データ軽減処理後の第3の三次元データから第3の検知領域でのゲート処理後の第3の三次元データを抽出する第3の高さ・距離ゲート装置と、
前記第3の検知領域を高さ方向に分割して総数Nc個のビンを作成し、前記ゲート処理後の第3の三次元データの第3の高さヒストグラムを作成する第3の高さヒストグラム算出装置と、
前記第3の高さヒストグラムに基づき前記ゲート処理後の第3の三次元データが所定数以上格納されたビン数ncと高さ方向に分割したビン総数Ncとの比率nc/Ncを第3のデータ存在確率として算出する第3のデータ存在確率算出装置と、
前記第3のデータ存在確率に基づき第3の検知フラグを発生する第3の検知フラグ発生装置と、
検知された車両の車速および車長の少なくとも一方を測定する車速・車長測定装置とを備え、
前記車速・車長測定装置は、前記検知フラグおよび前記第3の検知フラグに基づく前記車両の検知時間差と、前記第1の三次元画像撮像装置と前記第3の三次元画像撮像装置との距離とを用いて、前記車速または前記車長を測定することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車軸検知システム。 - 対象物の三次元データを取得する三次元画像撮像装置と、
前記三次元データに基づき車軸数を計数する車軸検知装置と
を備えた車軸検知システムであって、
前記車軸検知装置は、
前記三次元データに対して誤検知データ軽減処理を行う三次元データ閾値処理装置と、
前記誤検知データ軽減処理後の三次元データから検知領域でのゲート処理後の三次元データを抽出する高さ・距離ゲート装置と、
前記検知領域を高さ方向に分割して総数N個のビンを作成し、前記ゲート処理後の三次元データの高さヒストグラムを作成する高さヒストグラム算出装置と、
前記高さヒストグラムに基づき前記ゲート処理後の三次元データが所定数以上格納されたビン数をデータ存在個数として算出するデータ存在個数算出装置と、
前記データ存在個数に対し最尤推定法を用いて閾値を自動設定する閾値算出装置と、
前記データ存在個数および前記閾値を用いて前記車軸数の計数を行う車軸数計数装置と
を含むことを特徴とする車軸検知システム。 - 前記閾値算出装置は、
前記データ存在個数に対して移動平均処理を行う移動平均処理装置と、
前記移動平均処理装置からの移動平均処理結果に基づき、前記データ存在個数を昇順に並び替える処理を行うソーティング装置と、
前記ソーティング装置からの並び替え処理結果に基づき、閾値算出用のモデルを設定するモデル設定装置と、
前記モデル設定装置により設定されたモデルに基づき前記閾値を算出する閾値算出部とを備え、
前記閾値算出部は、最尤推定法を用いて、車軸のデータ存在個数と車軸以外のデータ存在個数とを分けるための前記閾値を算出することを特徴とする請求項5に記載の車軸検知システム。 - 前記車軸数計数装置は、
前記閾値を用いて前記データ存在個数に対して閾値処理を行い2値化されたデータ存在個数を生成する第1の閾値処理装置と、
前記2値化されたデータ存在個数と前記車両の車速とを用いて単位画素あたりの距離値を算出する距離値算出装置と、
距離値に基づきウィンドウサイズを設定するウィンドウ設定処理装置と、
前記距離値を用いて前記ウィンドウサイズを画素値に変換するための積分処理を行い、画素単位のウィンドウ値を算出するウィンドウ内積分処理装置と、
前記画素単位のウィンドウ値に対して閾値処理を行う第2の閾値処理装置と、
前記第2の閾値処理装置からの閾値処理結果に対してラベリング処理を行い、前記車軸数を出力するラベリング処理装置と
を備えたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の車軸検知システム。 - 前記閾値算出装置は、前記データ存在個数に対して、地上部分のデータ存在個数と、車軸部分と想定される複数点のデータ存在個数とを用いて、前記閾値を最適値に設定することを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の車軸検知システム。
- 前記閾値算出装置は、
前記データ存在個数に対して移動平均処理を行う移動平均処理装置と、
前記移動平均処理装置からの移動平均処理結果に基づき車両中心画素を抽出する車両中心画素抽出装置と、
前記データ存在個数の中で前記車両中心画素に対応する車両中心画素データ存在個数を抽出する車両中心画素データ存在個数抽出装置と、
前記データ存在個数の中で第2ピークデータ存在個数を抽出する第2ピークデータ存在個数抽出装置と、
前記第2ピークデータ存在個数と前記車両中心画素データ存在個数との平均値を前記閾値として出力する閾値算出部と
を備えたことを特徴とする請求項5に記載の車軸検知システム。
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