JP6456499B2 - 立体物検出装置、ステレオカメラ装置、車両及び立体物検出方法 - Google Patents

立体物検出装置、ステレオカメラ装置、車両及び立体物検出方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年6月23日に出願された日本国特許出願2015−125875号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体をここに参照のために取り込む。
本発明は、立体物検出装置、ステレオカメラ装置、車両及び立体物検出方法に関する。
近年、自動車等の車両に、複数のカメラを用いて被写体までの距離を測定するステレオカメラ装置が用いられている。ステレオカメラを用いた立体物の検出及び距離測定では、実際に撮像される画像が複雑な場合、それぞれの画像から立体物を検出することが、必ずしも容易ではない。このため、撮像した画像全体に渡って距離分布を求め、この距離分布の情報から、立体物検出装置を用いた障害物を判別する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−265547号公報
本開示の立体物検出装置は、入力部と、制御部とを備える。前記入力部は、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像の入力を受け付け可能である。前記制御部は、前記制御部は、前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成する。前記制御部は、前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分ける。前記制御部は、それぞれの前記部分領域について、前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分する。前記制御部は、前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間に属する画素の画素数に基づいて算出する。前記制御部は、該評価値に基づいて前記距離区間ごとの立体物の存在を判定する。前記制御部は、前記距離区間ごとに異なる閾値を用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する。
本開示のステレオカメラ装置は、ステレオカメラと、制御部とを備える。前記ステレオカメラは、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像を出力する。前記制御部は、前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成する。前記制御部は、前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分ける。前記制御部は、それぞれの前記部分領域について、前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分する。前記制御部は、前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間に属する画素の画素数に基づいて算出する。前記制御部は、該評価値に基づいて前記距離区間ごとの立体物の存在を判定する。前記制御部は、前記距離区間ごとに異なる閾値を用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する。
本開示の立体物検出装置は、入力部と、制御部とを備える。前記入力部は、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像の入力を受け付け可能である。前記制御部は、前記制御部は、前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成する。前記制御部は、前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分ける。前記制御部は、それぞれの前記部分領域について、前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分する。前記制御部は、前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間ごとの画素数を前記部分領域の第1方向の画素数で除算して算出する。前記制御部は、該評価値に基づいて前記距離区間ごとの立体物の存在を判定する。前記制御部は、前記距離区間ごとに次の条件式を満足する閾値Thを用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する。
Figure 0006456499
但し、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の焦点距離をf、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の俯角をθ 0 、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の取付け高さをh 0 、判定対象の距離区間の近距離側境界をZ 1 、遠距離側境界をZ 2 、該距離区間について予め定められた立体物までのみなし距離をZ 3 、検出すべき立体物の最小の高さをY min 、画像の画素ピッチをPとする。
本開示のステレオカメラ装置は、ステレオカメラと、制御部とを備える。前記ステレオカメラは、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像を出力する。前記制御部は、前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成する。前記制御部は、前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分ける。前記制御部は、それぞれの前記部分領域について、前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分する。前記制御部は、前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間ごとの画素数を前記部分領域の第1方向の画素数で除算して算出する。前記制御部は、該評価値に基づいて前記距離区間ごとの立体物の存在を判定する。前記制御部は、前記距離区間ごとに次の条件式を満足する閾値Thを用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する。
Figure 0006456499
但し、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の焦点距離をf、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の俯角をθ 0 、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の取付け高さをh 0 、判定対象の距離区間の近距離側境界をZ 1 、遠距離側境界をZ 2 、該距離区間について予め定められた立体物までのみなし距離をZ 3 、検出すべき立体物の最小の高さをY min 、画像の画素ピッチをPとする。
本開示の車両は、ステレオカメラと、制御部とを備える。前記ステレオカメラは、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像を出力する。前記制御部は、前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成する。前記制御部は、前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分る。前記制御部は、それぞれの前記部分領域について、前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分する。前記制御部は、前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間ごとの画素数を前記部分領域の第1方向の画素数で除算して算出する。前記制御部は、該評価値に基づいて前記距離区間ごとの立体物の存在を判定する。前記制御部は、前記距離区間ごとに次の条件式を満足する閾値Thを用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する。前記ステレオカメラは、前記車両の外部環境を撮像する。
Figure 0006456499
但し、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の焦点距離をf、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の俯角をθ 0 、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の取付け高さをh 0 、判定対象の距離区間の近距離側境界をZ 1 、遠距離側境界をZ 2 、該距離区間について予め定められた立体物までのみなし距離をZ 3 、検出すべき立体物の最小の高さをY min 、画像の画素ピッチをPとする。
本開示の立体物検出方法は、ステレオカメラによる、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像の入力を受け付ける。前記立体物検出方法は、前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成する。前記立体物検出方法は、前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分ける。前記立体物検出方法は、それぞれの前記部分領域について、前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分し、前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間ごとの画素数を前記部分領域の第1方向の画素数で除算して算出する。前記立体物検出方法は、前記距離区間ごとに次の条件式を満足する閾値Thを用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する
Figure 0006456499
但し、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の焦点距離をf、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の俯角をθ 0 、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の取付け高さをh 0 、判定対象の距離区間の近距離側境界をZ 1 、遠距離側境界をZ 2 、該距離区間について予め定められた立体物までのみなし距離をZ 3 、検出すべき立体物の最小の高さをY min 、画像の画素ピッチをPとする。
図1において、車両1の進行方向(図1において上方向)をZ方向、車両1の車幅方向(図1において右方向)をX方向、X方向及びZ方向に直交する方向(図1において紙面に直交する方向)である高さ方向をY方向とする。Z方向は、被写体に向かう方向でもある。ここで、本願における「車両」は、自動車、鉄道車両、産業車両、及び生活車両を含むが、これに限られない。例えば、車両には、滑走路を走行する飛行機を含めてよい。自動車は、乗用車、トラック、バス、二輪車、トライク、及びトロリーバス等を含むがこれに限られず、道路上を走行する他の車両を含んでよい。軌道車両は、機関車、貨車、客車、路面電車、案内軌道鉄道、ロープウエー、ケーブルカー、リニアモーターカー、及びモノレールを含むがこれに限られず、軌道に沿って進む他の車両を含んでよい。産業車両は、農業及び建設向けの産業車両を含む。産業車両には、フォークリフト、及びゴルフカートを含むがこれに限られない。農業向けの産業車両には、トラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、及び芝刈り機を含むが、これに限られない。建設向けの産業車両には、ブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、及びロードローラを含むが、これに限られない。生活車両には、自転車、車いす、乳母車、手押し車、及び電動立ち乗り2輪車を含むが、これに限られない。車両の動力機関は、ディーゼル機関、ガソリン機関、及び水素機関を含む内燃機関、並びにモーターを含む電気機関を含むが、これに限られない。車両は、人力で走行するものを含む。なお、車両の分類は、上述に限られない。例えば、自動車には、道路を走行可能な産業車両を含んでよく、複数の分類に同じ車両が含まれてよい。
ステレオカメラ装置10は、左側カメラ11a及び右側カメラ11bの2つのカメラを含んで構成されるステレオカメラ11と、ステレオカメラ11に電気的に接続された立体物検出装置12とを備える。ここで、「ステレオカメラ」とは、互いに視差を有し、互いに協働する複数のカメラである。ステレオカメラは、少なくとも2つ以上のカメラを含む。ステレオカメラでは、複数のカメラを協働させて、複数の方向から対象を撮像することが可能である。ステレオカメラには、複数のカメラを協働させて被写体を同時に撮像することができるものが含まれる。撮影の「同時」は、完全な同じ時刻に限られない。例えば、(i)複数のカメラが同時刻に撮像すること、(ii)複数のカメラが同じ信号に基づいて撮像すること、及び(iii)複数のカメラが各々の内部時計において同時刻に撮像することは、本開示における「同時」に撮影するに含まれる。撮像の時間基準には、撮像の開始時刻、撮像の終了時刻、撮像した画像データの送信時刻、及び画像データを相手機器が受信した時刻が含まれる。ステレオカメラは、1つの筐体に複数のカメラが含まれる機器であってよい。ステレオカメラは互いに独立し、且つ互いに離れて位置する2台以上のカメラを含む機器であってよい。本実施形態においては、左側カメラ11a及び右側カメラ11bの2台のカメラをX方向に並べたものをステレオカメラ11とする。左側カメラ11a及び右側カメラ11bの光軸方向は互いに平行且つ略Z方向を向いている。光軸方向は、Z方向から垂直方向に傾いていてもよい。本開示では、例えば、離れた2箇所に入射される光を1つの受光素子に導く光学機構を有するカメラをステレオカメラとして採用できる。ステレオカメラ装置10においては、互いに独立する左側カメラ11a及び右側カメラ11bの2台が並んでいる。本開示では、同じ被写体を異なる視点から撮像した複数の画像を「ステレオ画像」と呼ぶことがある。なお、本実施の形態において、左側カメラ11aおよび右側カメラ11bにより撮像される対象物全体を総称して「被写体」とする。被写体には、道路、前方の車両、路上の障害物、背景等を含む。「立体物」は、実空間における物体であって、特に高さ方向の大きさを有する物体を意味する。
左側カメラ11a及び右側カメラ11bは、撮像素子を含む。撮像素子は、CCDイメージセンサ(Charge-Coupled Device Image Sensor)及びCMOSイメージセンサ(Complementary MOS Image Sensor)を含む。左側カメラ11a及び右側カメラ11bは、レンズ機構を含んでよい。左側カメラ11a及び右側カメラ11bの光軸は、同じ対象物を撮像可能な方向を向いている。左側カメラ11a及び右側カメラ11bは、互いの光軸が異なる。左側カメラ11a及び右側カメラ11bは、撮像した画像に少なくとも同じ対象物が含まれるように、光軸及び位置が定められる。左側カメラ11a及び右側カメラ11bの光軸は、互いに平行になるように向けられる。この平行は、厳密な平行に限られず、組み立てのずれ、取付けのずれ、及びこれらの経時によるずれを許容する。左側カメラ11a及び右側カメラ11bの光軸は、平行に限られず、互いに異なる方向でよい。左側カメラ11a及び右側カメラ11bは、車両1に対する位置及び向きの変化が少なくなるように、車両1の車体に対して固定される。左側カメラ11a及び右側カメラ11bの光軸は、Z方向を向いていてよく、Z方向から空側に傾いていてよい。左側カメラ11a及び右側カメラ11bの光軸の向きは、用途に応じて適宜変更される。複数の実施形態の一つにおいて、左側カメラ11a及び右側カメラ11bの光軸は、前方、すなわちZ方向やや下向きに向けて配置される。ステレオカメラ装置10は、車両の外部環境に含まれる路面13上の先行車両、障害物、白線14a,14b等の種々の被写体を、走行中に撮像することができる。白線は、区画線といってよい。左側カメラ11a及び右側カメラ11bは、車幅方向、すなわちX方向に沿って並んで位置している。左側カメラ11aは、前方を向いたときに右側カメラ11bの左側に位置し、右側カメラ11bは、前方を向いたときに左側カメラ11aの右側に位置する。左側カメラ11aと右側カメラ11bとの位置の違いにより、左側カメラ11aで撮像した第1画像及び右側カメラ11bで撮像した第2画像の2つの画像において、互いに対応する被写体の位置は、異なる。左側カメラ11aから出力される第1画像と、右側カメラ11bから出力される第2画像とは、異なる視点から撮像したステレオ画像である。複数の実施形態の一つにおいて、左側カメラ11a及び右側カメラ11bは、光軸を車両1のZ方向に向けて、車両1のウインドシールドの内側に設置することができる。複数の実施形態のうちの一つにおいて、左側カメラ11a及び右側カメラ11bは、それぞれ車両1のフロントバンパー、フェンダーグリル、サイドフェンダー、ライトモジュール、及びボンネットのいずれかに固定されていてよい。
左側カメラ11a及び右側カメラ11bは、それぞれ撮像した画像をデジタルデータとして立体物検出装置12に出力する。立体物検出装置12は、左側カメラ11aから出力される第1画像と、右側カメラ11bから出力される第2画像とに対して、画像の較正、明るさの調整等、種々の処理を行うことができる。さらに立体物検出装置12は、以下に説明する視差画像の作成及び立体物の判別等の処理を行う。視差画像は、第1画像における被写体の位置、及び、第2画像における前記被写体の位置の第1方向における差を画素値で表現したものである。視差画像の各画素の画素値は被写体の距離に対応する。本実施形態で、「距離」とは、左側カメラ11a及び右側カメラ11bから被写体に向かう方向における距離である。言い換えれば「距離」は、左側カメラ11a及び右側カメラ11bからZ方向の距離を意味する。「距離」は、ステレオカメラ11によるステレオ画像の奥行き方向の距離ということがある。
ステレオカメラ装置10は、図2に示すように、ステレオカメラ11と立体物検出装置12とを備える。立体物検出装置12は、入力部15、制御部16、出力部17、画像メモリ18を備える。
入力部15は、立体物検出装置12へ画像を入力する入力インタフェースである。入力部15は、物理コネクタ、及び無線通信機が採用できる。物理コネクタは、電気信号による伝送に対応した電気コネクタ、光信号による伝送に対応した光コネクタ、及び電磁波による伝送に対応した電磁コネクタが含まれる。電気コネクタには、IEC60603に準拠するコネクタ、USB規格に準拠するコネクタ、RCA端子に対応するコネクタ、EIAJ CP-1211Aに規定されるS端子に対応するコネクタ、EIAJ RC-5237に規定されるD端子に対応するコネクタを含む。電気コネクタには、HDMI(登録商標)規格に準拠するコネクタ、及びBNCを含む同軸ケーブルに対応するコネクタを含む。光コネクタは、IEC 61754に準拠する種々のコネクタを含む。無線通信機は、Bluetooth(登録商標)、及びIEEE802.11を含む各規格に準拠する無線通信機を含む。無線通信機は、少なくとも1つのアンテナを含む。入力部15は、左側カメラ11aおよび右側カメラ11bからそれぞれ撮像した画像の入力を受け付け可能である。入力部15は受け付けた画像を、制御部16に引き渡す。入力部15への入力は、有線ケーブルを介した信号入力、及び無線接続を介した信号入力を含む。入力部15は、ステレオカメラ11の撮像信号の伝送方式に対応してよい。
制御部16は、一つまたは複数のプロセッサ並びにプログラム及びデータを記憶するROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を備え、種々の処理を実行する。プロセッサとしては、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、または、特定の処理に特化した専用のプロセッサが含まれる。専用のプロセッサには、特定用途向けIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)が含まれる。プロセッサには、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)が含まれる。PLDには、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が含まれる。制御部16は、一つまたは複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、及びSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。制御部16は、入力部15から入力された第1画像および第2画像を前処理した後、視差画像を生成する画像処理部19と、画像処理部19で生成した視差画像に基づいて立体物の判別を行う判定部20を備える。画像処理部19及び判定部20の各々は、ハードウエアモジュールであってよく、ソフトウエアモジュールであってよい。画像処理部19及び判定部20の各々が行える動作を、制御部16は実行できる。制御部16は、画像処理部19及び判定部20を含む形態に限られず、画像処理部19及び判定部20の1つが省略されてよい。複数の実施形態のうちの1つにおいて、制御部16は、画像処理部19及び判定部20の双方の動作を実行してよい。画像処理部19及び判定部20が行う動作は、制御部16が行う動作として言い換えてよい。制御部16が画像処理部19及び判定部20のいずれかを使役して行う処理は、制御部16が自ら実行してよい。
出力部17は、立体物検出装置12からデータを出力する出力インタフェースである。出力部17は、物理コネクタ、及び無線通信機が採用できる。複数の実施形態の1つにおいて、出力部17は、CAN(Control Area Network)等の車両1のネットワークに接続している。立体物検出装置12は、CANを介して車両1の制御装置、及び警報装置等に接続される。立体物検出装置12は、画像処理により検出された立体物情報、立体物までの距離情報等を、出力部17から制御装置及び警報装置等に出力する。それらの情報は、制御装置、及び警報装置の各々で適宜利用される。複数の実施形態の1つにおいて出力部17は入力部15と分かれているが、これに限られない。複数の実施形態の1つにおいて、入力部15および出力部17は1つの通信部であってよい。この通信部は、ステレオカメラ装置10の通信インタフェースとなる。通信部は、物理コネクタ、及び無線通信機が採用できる。
画像メモリ18は、入力部15から入力された左側カメラ11a及び右側カメラ11bで撮像した画像を一時記憶するメモリである。画像メモリ18は、プロセッサと独立しているメモリ、及び、プロセッサに内蔵されるキャッシュメモリが含まれる。メモリとしてはDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)等を含んでよい。
次に、制御部16が行う立体物検出方法の処理を、図3を用いて説明する。以下では、一例として、図4に示されるような前方車両21を含む画像を処理する場合について説明する。
まず、画像処理部19が入力部15から第1画像及び第2画像の入力を受ける(ステップS01)。画像処理部19は、入力された左側カメラ11aによる第1画像と右側カメラ11bによる第2画像とのそれぞれについて画像の調整を行う。この画像の調整は、左側カメラ11a及び右側カメラ11bの向きずれの補正を含んでよい。画像処理部19は、予め測定された向きずれに基づいて、画像の補正を行う。この画像の調整は、外部環境に応じた画像の明るさ及びコントラストの調整を含んでよい。この画像の調整は、ステレオカメラ11がその一部及び全てを実行してよい。画像処理部19は、これら画像の調整を行った第1画像及び第2画像を画像メモリ18に格納する。第1画像および第2画像は、互いに実空間のX方向に対応するx方向に視差を有する。x方向は、第1方向である。x方向に交差する方向をy方向とする。y方向はx方向に直交してよい。y方向は第2方向である。
次に、画像処理部19は、第2画像を小領域に分割する(ステップS02)。小領域とは、x方向及びy方向の画素数がそれぞれ2画素から10画素程度の矩形状の小さい領域である。例えば、小領域は、x方向及びy方向がそれぞれ4画素の領域である。第2画像を小領域に分割した場合、画像処理部19は、第1画像上で第2画像の小領域に対応する位置からx方向に1画素ずつずらして、第2画像の輝度または色のパターンと一致する小領域を探索する小領域のマッチング処理を行う(ステップS03)。画像処理部19は、例えば、対応する4×4の画素について第1画像と第2画像とを比較し、各画素の輝度の差の絶対値を合計した値が最小値になるときに、第1画像と第2画像の小領域が一致したものと判定する。画像処理部19は、このときの小領域間の第1画像及び第2画像の相互間におけるずれ量を用いて、小領域毎に三角測量の原理を用いて距離を算出することができる。画像処理部19は、第2画像のすべての領域を小領域に分割して、第1画像とのマッチングを行うことにより、全画面について視差を求めることができる。全画面について視差を求めると、画像処理部19は、各画素の画素値で距離を表す視差画像を生成する(ステップS04)。視差画像の各画素の画素値は、第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における被写体の位置の前記第1方向における差を表す。視差画像の各画素の画素値は、当該画素に対応する被写体までの距離を表す。視差画像は、距離画像と呼んでよい。これら、ステップS02からS04の視差画像の作成方法は、例えば、引用文献1等に公知である。よって、より詳細な説明は省略する。
上記説明では、第2画像を小領域に分割し、第1画像上でマッチング処理を行うとした。画像上のマッチング処理は、第1画像を小領域に分割し、第2画像上でマッチング処理を行ってもよい。画像上のマッチング処理は、第2画像から画素ごとに当該画素とその周辺の画素とを含む小領域を抽出し、第1画像上でマッチング処理を行ってよい。この場合、視差画像と、第1画像及び第2画像の画素数は略同じ数となりうる。視差画像は、画素ごとに視差を表す数値が対応付けられる。視差画像は、この視差を表す数値に基づいて各画素に輝度または色が割り当てられた2次元画像として表示可能である。このようにして描画された視差画像は第1画像および第2画像とは大きく異なる。第1画像および第2画像に含まれる立体物は、視差画像上ではほぼ同じ輝度または色の領域として認識されることができる。したがって、視差画像を目視することによって、立体物の距離、位置および大きさを把握することが可能になる。しかし、本実施の形態において、視差画像を生成するとは視差画像を2次元の画像として表示する必要はない。視差画像は、画素に対応付けられた視差を表す数値データとして、制御部16内で演算処理のためにのみ生成され使用されてよい。
次に、判定部20は、画像処理部19によって作成された視差画像に基づいて、立体物の有無及び立体物迄の距離を判定する(ステップS05〜ステップS07)。
まず、判定部20は、視差画像をy方向に沿って長い複数の領域に分ける(ステップS05)。本開示では、分割された視差画像の各領域を部分領域と呼ぶことがある。本開示では、分割された視差画像の各領域をストリップ状の領域と呼ぶことがある。本実施形態において、ストリップ状とは長辺が短辺よりも著しく長い長方形の形状を意味する。ストリップ状の長辺は、例えば短辺の5倍以上であり、10倍以上さらには20倍以上としてよい。図5を用いて、視差画像を部分領域Rに分割する方法を説明する。この図5では、図4の画像に部分領域Rの境界を重ねて示している。上述のように、実際の視差画像は、図4の画像とは異なる。各部分領域は、その領域における立体物の存在とその距離の判定のために用いられる。したがって、各部分領域のx方向の幅を細かくすれば、x方向の立体物を検出する分解能が高くなり、異なるx方向の位置に位置する複数の立体物を同時に判別することが可能になる。各部分領域のx方向の幅は、数画素から数十画素とすることができる。判定部20は、視差画像の一部を複数の部分領域に分割している。言い換えると、判定部20は、視差画像の少なくとも一部を複数の部分領域に分割すればよい。図5の部分領域は、画像の最上部および最下部の領域を覆っていない。これらの領域には、立体物が極めて近接した場合を除き、立体物の像が結像されないからである。しかし、部分領域は視差画像の最上部から最下部までを覆うようにしてもよい。
次に、判定部20は、部分領域R毎に距離ヒストグラムを作成する(ステップS06)。距離ヒストグラムは、部分領域Rに含まれる各画素が属する距離区間を画素値から算出して、距離区間毎の画素数の分布を示したものである。距離区間とは、Z方向の距離に応じて、Z方向を複数の領域に区分したものである。距離ヒストグラムは、横軸に距離区間をとり、距離区間の柱の高さにより各距離区間に属する画素数の多さを表すことができる。判定部20には予めステレオカメラ11を起点としてZ方向(前方)への距離に応じた距離区間が規定されている。
複数の実施形態の一つにおいて、複数の距離区間は、遠距離側境界と近距離側境界との間の幅が各々異なってよい。複数の距離区間は、前の距離区間の幅を基準として次の距離区間の幅を定めてよい。複数の実施形態の一つにおいて、複数の距離区間は、被測定領域の遠距離側境界を起点としてよい。複数の実施形態の一つでは、距離区間としては、例えば、距離5mを起点としてよい。複数の実施形態の一つにおいて、最初の距離区間は、例えば、5mを近距離側境界とし、5m50cmを遠距離側境界としてよい。最初の距離区間は、遠距離側境界と近距離側境界との間の区間の幅が50cmである。複数の距離区間は、2番目以降の距離区間の幅を10%ずつ広げるように境界を設定してよい。複数の実施形態の他の一つでは、各距離区間の遠距離側境界と近距離側境界との間の幅は、同じ長さとしてよい。図6は、車両1の前方に区分された距離区間の例を示す。図6によれば、画素数のデータを数えない非測定領域は、車両1のステレオカメラ11の位置を起点として、前方5m迄となっている。この図の複数の距離区間は、車両1に最も近い距離区間Sから、順次Z方向に幅を広げながら距離区間が設定されている。図6において、n番目の距離区間Sの車両1から近距離側の境界までの距離をZ、遠距離側の境界までの距離をZで表している。
複数の実施形態の一つでは、非測定領域は予め5mとしている。しかし、非測定領域は5mに限られない。例えば、ステレオカメラ装置10が検出しなければならない最小の高さの立体物の最上部が、ステレオカメラ11の設置される位置よりも高い場合を想定する。ステレオカメラ11が撮像する路面の最も近い距離、及び、ステレオカメラ装置10が検出しなければならない最小の高さの立体物の最上部がステレオカメラ11に撮像される最も近い距離を計算し、いずれか長い方の距離までを非測定距離とする。この非測定距離は、これ以遠であれば、測定対象となる最小の高さの立体物全体の高さ方向が、ステレオ画像に収まる距離である。
ステップS06により距離ヒストグラムを作成した後、判定部20は、距離ヒストグラムから立体物の存在を判定する(ステップS07)。一般に、従来技術では、誤認識を避けるために立体物の存在の判定に用いる閾値はある程度大きな値とする。しかし、立体物が遠距離にある場合は、実際の大きさが大きい立体物でも、画像上では小さく表示されてしまう。このため距離ヒストグラムに一定の閾値を設けると、遠距離の立体物が検出できないことがある。本実施形態では、立体物の判定にあたっては、以下に説明するように、距離区間ごとに距離に応じて異なる閾値を用いる。
図7を用いて、1つの距離区間Sの路面に対応する画像上の高さを説明する。図7において、ステレオカメラ11の撮像レンズの焦点距離をf、ステレオカメラ11の撮像レンズの光軸方向の俯角をθ、ステレオカメラ11の取付け高さをhとする。すなわち、f、θ、hは、それぞれ、第1画像及び第2画像を撮像した光学系の焦点距離、俯角及び取付け高さである。ピンホールモデルによれば、距離区間Sの遠距離側の境界と近距離側の境界との間の路面に相当する像の高さyroadは、次の式(1)により表すことができる。
Figure 0006456499
したがって、視差画像の中にyroadよりも低い高さの同じ距離区間に属する一群の画素があったとしても、当該一群の画素は、路面又は路面上の厚みのない平坦なものと区別できない。視差画像において、立体物が存在する距離区間に属する視差画像の画素を部分領域のx方向の幅の中に配列したとする。この場合、y方向に並ぶ画素数に画素ピッチを乗じた大きさが、その距離区間の路面の像の高さyroadより大きくなければ、その距離区間に属する立体物は判別できない。
図8を用いて、1つの距離区間Sに立体物が存在する場合について、その立体物の画像上の高さを説明する。ここで、立体物は距離Z(Z≦Z≦Z)に位置するものとし、立体物の高さをYとする。立体物の像の高さyobjectは、次の式(2)で表すことができる。
Figure 0006456499
したがって、高さYの立体物は、視差画像の中で高さyobjectの同じ距離区間に属する一群の画素として表示される。検出すべき立体物の最小の高さをYminとしたとき、立体物の存在する距離区間に属する一群の画素のy方向の長さが、式(2)のYにYminを代入して得られるyobjectよりも大きい場合には、常に立体物として判定する。このyobjectと比較することにより、検出しなければならない高さYminよりも高い立体物は、立体物として判定される。一群の画素のy方向の長さは、視差画像の当該距離区間に属する画素を部分領域のx方向の幅に配列したときのy方向に並ぶ画素数に画素ピッチを乗じた大きさとしてよい。
以上のことから、判定部20は、それぞれの前記部分領域について、予め区分された距離区間に属する画素の画素数を数え、前記部分領域のx方向の画素数で除算した値をその距離区間の評価値とする。評価値は、距離区間に含まれる画素を、部分領域のx方向の幅の中に配列したときの、y方向に並ぶ画素数に相当する。画素数に画素ピッチを乗じると長さとなるので、評価値は、当該距離区間に属する物体のy方向の長さに対応する。判定部20は、距離区間毎に異なる値の閾値Thとこの評価値とを比較する。判定部20は、この評価値が閾値よりも大きい場合に立体物が存在すると判定する。各距離区間の閾値Thは、ステレオ画像を撮像した光学系の焦点距離をf、ステレオ画像を撮像した光学系の俯角をθ、ステレオ画像を撮像した光学系の取付け高さをh、判定対象の距離区間の近距離側境界をZ、遠距離側境界をZ、距離区間ごとに予め定められた立体物までのみなし距離をZ、検出すべき立体物の最小の高さをYmin、画像の画素ピッチをPとするとき、以下の条件式(3)を満足するように選定する。
Figure 0006456499
条件式(3)の閾値Thを閾値Thの左辺より小さくすると、路面又は路面上の厚みの無い平坦な物を検出してしまうおそれがある。閾値をThの右辺より大きくすると、検出しなければならない垂直方向にYminよりも大きい立体物の一部が検出できないおそれがある。閾値を条件式(3)の範囲にすることによって、立体物のみを検出でき且つ所望の大きさよりも大きい立体物の検出漏れを防ぐことができる。条件式(3)は、Z方向に上述の非測定領域以遠において適用してよい。
次に、一例として、実際の数値を当てはめて、立体物を検出するための閾値を示す。次の表1は、ステレオカメラ11の仕様及び設定を示す。
Figure 0006456499
この場合に、各距離区間の境界までの距離、算出される路面の像の高さ、及び、検出すべき最小の高さを有する立体物の像の高さは、表2のようになる。
Figure 0006456499
表2において、「距離区間の境界の距離z(mm)」は、近距離側境界迄の距離Zを最初の区間から順に示したものである。2番目以降の距離区間において、距離zは、前の距離区間の遠距離側境界迄の距離Zでもある。例えば、距離z=5.5mは、最初の距離区間の遠距離側境界且つ2番目の距離区間の近距離側境界である。「路面の像高さ(mm)」は、距離zを近距離側境界とする距離区間の路面の像の高さを表す。「最小の立体物の像高さ(mm)」は、各距離区間に位置する検出すべき最小の立体物の像の高さである。立体物までのみなし距離Zは、各距離区間において、Z=Zとして計算している。例えば、5mから5.5mの最初の距離区間では、Z=Z=5.00m、Z=5.5m、路面の像高さは0.091mm、最小の像高さは0.400mmである。これら0.091mmと0.400mmとの間に閾値Thを設定することにより、Ymin=500mmよりも高い立体物を良好に発見することができる。
表2から明らかなように、閾値Thは、距離zが大きいほど小さい値としてよい。図9に例示する距離ヒストグラムでは、横軸方向は距離区間を表す。各距離区間の柱の高さは、評価値を示す。評価値は、各距離区間に属する画素数に基づき算出される。図9では、曲線により立体判別用の評価値の閾値の一例を示す。評価値の値は、全体としては近距離が高く、遠距離が低い。図9の例では図4に示した前方車両21が存在し、その前方車両21の背面までの距離に相当する距離区間Snに属する画素数に対応する評価値が高くなっている。これに対して、判定部20は距離区間ごとに距離に応じて異なる閾値を用い、評価値が閾値よりも大きい場合に立体物が存在することを判別する。判定部20は、車両1に近い位置の路面等を誤検出するのを低減し、距離区間Sに位置する立体物を従来技術に比べて正しく検出できる。判定部20は、閾値Thが距離に依存して更に低くなるので、更に遠距離に立体物がある場合でも従来技術に比べて正しい検出が可能になる。
以上説明したように本実施形態によれば、判定部20が、それぞれの部分領域Rについて、距離区間ごとに距離に応じて異なる閾値を用い、評価値が閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する。これにより、判定部20は、測定範囲内で近距離から遠距離まで従来技術に比べて良好に立体物を判別できる。特に、条件式(3)に従って閾値を設定することによって、路面又は路面上の厚みの無い平坦な物を立体物として誤認識することを低減し、且つ、検出すべき高さ以上の立体物を立体物として検出することができる。x方向に分割された部分領域の何れに立体物が存在すると判定されたかによって、判定部20は、x方向のどの位置に立体物が存在するかも判別してよい。
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではない。本開示の実施形態は、本発明の範囲内で、幾多の変形または変更が可能である。例えば、ステレオカメラ装置に実装されるカメラの数は2つに限られず、3台以上のカメラを用いることも可能である。評価値の定義および評価値の閾値の設定方法は、上述のものに限られず、種々の評価値および評価値の定義に応じた閾値を設定することが可能である。例えば、制御部16は、距離ヒストグラムの各距離区間に属する画素の画素数そのものを評価値とし、この評価値に合わせて閾値を設定することが可能である。
上述の実施形態において、制御部16は、部分領域内の各距離区間に属する画素の画素数を部分領域のx方向の画素数で割ったものを、その距離区間の評価値として算出した。制御部16は、他の値を評価値として算出してよい。制御部16は、上述の画素数を部分領域のx方向の画素数で割った後、補正係数を乗算したものを評価値として算出してよい。補正係数は、部分領域内で得られた画素の数を、部分領域内で得られた有効な画素の数で割った値である。制御部16は、評価値の算出前に、補正係数を算出してよい。制御部16は、補正係数を乗算することにより、視差画像における画素の欠落を考慮した立体物検出が可能になる。
1 車両
10 ステレオカメラ装置
11 ステレオカメラ
11a 左側カメラ
11b 右側カメラ
12 立体物検出装置
13 路面
14a,14b 白線
15 入力部
16 制御部
17 出力部
18 画像メモリ
19 画像処理部
20 判定部
21 前方車両
R 部分領域
S 距離区間

Claims (6)

  1. 入力部と、制御部とを備え、
    前記入力部は、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像の入力を受け付け可能であり、
    前記制御部は、
    前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成し、
    前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分け、
    前記制御部は、それぞれの前記部分領域について、
    前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分し、
    前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、
    前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間ごとの画素数を前記部分領域の第1方向の画素数で除算して算出し、
    該評価値に基づいて前記距離区間ごとの立体物の存在を判定し、
    前記制御部は、前記距離区間ごとに以下の条件式(1)を満足する閾値Thを用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する、立体物検出装置。
    Figure 0006456499
    但し、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の焦点距離をf、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の俯角をθ 0 、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の取付け高さをh 0 、判定対象の距離区間の近距離側境界をZ 1 、遠距離側境界をZ 2 、該距離区間について予め定められた立体物までのみなし距離をZ 3 、検出すべき立体物の最小の高さをY min 、画像の画素ピッチをPとする。
  2. 前記閾値は、前記被写体に向かう方向における距離が遠くなるほど小さい値となる請求項1に記載の立体物検出装置。
  3. 前記条件式は、判定対象となる最小の高さの立体物全体が、前記第1画像および前記第2画像に収まる距離から遠い距離において適用される請求項1または2に記載の立体物検出装置。
  4. ステレオカメラと、制御部と、を備え、
    前記ステレオカメラは、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像を出力し、
    前記制御部は、
    前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成し、
    前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分け、
    前記制御部は、それぞれの前記部分領域について、
    前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分し、
    前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、
    前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間ごとの画素数を前記部分領域の第1方向の画素数で除算して算出し、
    該評価値に基づいて前記距離区間ごとの立体物の存在を判定し、
    前記制御部は、前記距離区間ごとに以下の条件式(1)を満足する閾値Thを用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する、ステレオカメラ装置。
    Figure 0006456499
    但し、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の焦点距離をf、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の俯角をθ 0 、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の取付け高さをh 0 、判定対象の距離区間の近距離側境界をZ 1 、遠距離側境界をZ 2 、該距離区間について予め定められた立体物までのみなし距離をZ 3 、検出すべき立体物の最小の高さをY min 、画像の画素ピッチをPとする。
  5. ステレオカメラと、制御部と、を備え、
    前記ステレオカメラは、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像を出力し、
    前記制御部は、
    前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成し、
    前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分け、
    前記制御部は、それぞれの前記部分領域について、
    前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分し、
    前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、
    前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間ごとの画素数を前記部分領域の第1方向の画素数で除算して算出し、
    該評価値に基づいて前記距離区間ごとの立体物の存在を判定し、
    前記制御部は、前記距離区間ごとに以下の条件式(1)を満足する閾値Thを用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定し、
    前記ステレオカメラは、前記車両の外部環境を撮像する、車両。
    Figure 0006456499
    但し、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の焦点距離をf、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の俯角をθ 0 、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の取付け高さをh 0 、判定対象の距離区間の近距離側境界をZ 1 、遠距離側境界をZ 2 、該距離区間について予め定められた立体物までのみなし距離をZ 3 、検出すべき立体物の最小の高さをY min 、画像の画素ピッチをPとする。
  6. ステレオカメラによる、互いに第1方向に視差を有する第1画像及び第2画像の入力を受け付け、
    前記第1画像における被写体の位置、及び、前記第2画像における前記被写体の位置の前記第1方向における差を画素値で表現した視差画像を生成し、
    前記視差画像の少なくとも一部を前記第1方向に交差する第2方向に沿って広がる複数の部分領域に分け、
    それぞれの前記部分領域について、
    前記被写体に向かう方向における距離を複数の距離区間に区分し、
    前記部分領域のそれぞれの画素の属する前記距離区間を前記画素値から算出し、
    前記距離区間に属する立体物の前記第2方向の長さに対応する評価値を当該距離区間ごとの画素数を前記部分領域の第1方向の画素数で除算して算出し、
    前記距離区間ごとに以下の条件式(1)を満足する閾値Thを用い、前記評価値が前記閾値より大きい場合に立体物が存在すると判定する、立体物検出方法。
    Figure 0006456499
    但し、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の焦点距離をf、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の俯角をθ 0 、前記第1画像及び前記第2画像を撮像した光学系の取付け高さをh 0 、判定対象の距離区間の近距離側境界をZ 1 、遠距離側境界をZ 2 、該距離区間について予め定められた立体物までのみなし距離をZ 3 、検出すべき立体物の最小の高さをY min 、画像の画素ピッチをPとする。
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