JP2011107788A - 携帯端末及び入力制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチパッドからの入力に基づく誤動作の発生を低減することが可能な携帯端末を提供する。
【解決手段】本発明に係る携帯端末は、接触が検出されると、当該接触の度合いを示す値を出力するタッチパッドを備え、実行すべき処理が割り当てられている対象範囲を決定するための第1閾値と第1閾値より小さい第2閾値とを保持しており、タッチパッドから出力された接触の度合いを示す値に基づいて、タッチパッド上で接触が検出された範囲毎に、当該範囲の接触の度合いを示す値を算出し、タッチパッド上で接触が検出された範囲のうち、算出した値が第2閾値以上である範囲の数が、既定値未満である場合には、算出した値が第1閾値以上である1つの範囲を対象範囲として決定し、算出した値が第2閾値以上である範囲の数が既定値以上である場合には、対象範囲の決定を行わない。
【選択図】図4

Description

本発明は、タッチパッドを有する携帯電話機等の携帯端末に関し、特に、タッチパッドからの入力に基づく処理実行に係る制御技術に関する。
タッチパッドによる操作が可能な携帯電話機等の携帯端末は、タッチパッド上の接触の度合いを示す値(例えば、静電容量を表す値)に基づいて、タッチパッド上の接触範囲を検出し、その接触範囲に割り当てられている処理を実行する。
従って、例えば、ユーザの指等以外の身体の一部がタッチパッドに接触してしまった場合等(以下、「誤接触」という)に、ユーザが意図しない処理が実行されてしまう(以下、「誤動作」という)という問題が生じ得る。
この問題に対しては、タッチパッド上での接触範囲が、既定の面積値を超えるか否かを判定し、既定の面積値を超える場合には、この接触に基づく処理を行わないよう制御する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
これにより、例えば、上述の既定の面積値として、ユーザの指等を接触させた場合の面積値と指等以外の身体の一部を接触させた場合の面積値との境界となる面積値を設定しておくことで、指等以外のユーザの身体の一部が誤って接触してしまった場合にも、誤動作を防止することができる。
特開2004−126752号公報
特許文献1の方法を用いて誤動作を防止する場合、タッチパッド上の接触の度合いを示す値(静電容量を表す値等)が既定の閾値を超えている範囲をタッチパッドの接触範囲とし、上述の既定の面積値を超えるか否かの判定を行うことが考えられる。
しかしながら、接触の仕方によっては、例えば、時間の経過と共に、接触範囲の面積が徐々に広がっていくようなケースも考えられるが、特許文献1の方法では、上述の判定のタイミングで、接触範囲の面積が既定の面積値を越えていなければ、このようなケースの接触による誤動作を防止できない。
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、タッチパッドからの入力に基づく誤動作の発生を低減することが可能な携帯電話機等の携帯端末を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、接触が検出されると、当該接触の度合いを示す値を出力するタッチパッドと、前記タッチパッドから出力された接触の度合いを示す値に基づいて、当該タッチパッド上で接触が検出された範囲毎に、当該範囲の接触の度合いを示す値を算出する算出部と、実行すべき処理が割り当てられている対象範囲を決定するための第1閾値と、第1閾値より小さい第2閾値とを保持する保持部と、前記タッチパッド上で接触が検出された範囲のうち、前記算出部により算出された値が第2閾値以上である範囲の数が、既定値未満である場合には、前記算出部により算出された値が第1閾値以上である1つの範囲を対象範囲として決定し、前記算出部により算出された値が第2閾値以上である範囲の数が既定値以上である場合には、対象範囲の決定を行わない決定部とを備えることを特徴とする。
ここで、接触とは、ユーザの指、顔等の身体やタッチペン等がタッチパッドに接触した状態をいう他、特に静電容量方式のタッチパッドにおいては、ユーザの指、顔等の身体やタッチペン等、タッチパッドの静電容量を変化させるものが、予め定めた変化量以上にタッチパッドの静電容量を変化させるまでタッチパッドに近接した状態を含む。
上記構成を備える本発明に係る携帯端末によれば、タッチパッドからの入力に基づく誤動作の発生を低減することが可能である。
実施の形態1に係る携帯電話機100の閉じられた状態の外観を示す斜視図である。 実施の形態1に係る携帯電話機100の開かれた状態の外観を示す斜視図である。 実施の形態1に係る携帯電話機100の閉じられた状態の外観を示す正面図である。 携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。 算出部111が算出するキー接触値の変化を説明するための図である。 タッチパッド102からの入力に対する携帯電話機100の制御処理を示すフローチャートである。 4キー、5キー、1キー、2キー、7キーのキー接触値の変化例を示す図である。 4キー、5キー、1キー、7キー、8キーのキー接触値の変化例を示す図である。 5キー、0キーのキー接触値の変化例を示す図である。 タッチパッド102からの入力に対する変形携帯電話機の制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る携帯電話機200の主要部の機能構成を示すブロック図である。 タッチパッド102からの入力に対する携帯電話機200の制御処理を示すフローチャートである。 携帯電話機200の対象キーの対応処理(図12のステップS31)を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る携帯端末の実施の形態としての携帯電話機について説明する。
≪実施の形態1≫
<外観>
図1は、実施の形態1に係る携帯電話機100の閉じられた状態の外観を示す斜視図であり、図2は、実施の形態1に係る携帯電話機100の開かれた状態の外観を示す斜視図であり、図3は、実施の形態1に係る携帯電話機100の閉じられた状態の外観を示す正面図である。
図1及び図2に示されるように、携帯電話機100は、横開きタイプの折りたたみ式携帯電話機であり、入力キー3を備える筐体1と、情報の表示画面となるLCD(Liquid Crystal Display)4を備える筐体2とが互いに開閉可能な構成となっている。
図1では、図示を省略しているが、図3に示すように、携帯電話機100は、閉じられた状態で外部に露出する筐体2の表面に、サブLCD101と、タッチパッド102を備える。
タッチパッド102には、各種キーを示すマークが視認可能に配置されており、ユーザは、マークがある位置に指等を接触させることにより、そのマークが示すキーに割り当てられた処理を携帯電話機100に行わせることができる。
なお、同図の一点鎖線は、説明上、各キーの範囲(例えば、5mm×10mm程度)を示すために記載したものであり、実際には視認できるものではない。また、以下では、例えば、「1」のマークが示すキーを「1キー」と表現し、他のマークが示すキーについても同様に表現する。
また、同図に示すキーの種類及びキーの並び順は一例であり、適宜変更することができる。
また、本実施の形態において、接触とは、ユーザの指、顔等の身体やタッチペン等がタッチパッドに接触した状態をいう他、ユーザの指、顔等の身体やタッチペン等、タッチパッド102の静電容量を変化させるものが、後述するキー接触値(図5参照)がGNDレベル以上になるまでタッチパッドに近接した状態を含む。
また、以下の説明では、ユーザが指等をタッチパッド102に接触させ、タッチパッド102上のキーを選択することを、キーを押すともいう。
<構成>
図4は、携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話機100は、同図に示すように、サブLCD101、タッチパッド102、通信部103、スピーカ104、マイク105、バイブレータ106、制御部110、及びアプリケーション実行部120を備える。
なお、携帯電話機100は、プロセッサ及びメモリを含んで構成されており、制御部110及びアプリケーション実行部120の各機能は、上述のメモリに記憶されているプログラムを上述のプロセッサが実行することにより実現され、このメモリには、後述する各種閾値も記憶されているものとする。
ここで、サブLCD101は、制御部110からの指示を受けて文字等の画像を表示する機能を有する。
タッチパッド102は、一般的な静電容量方式のタッチセンサにより実現され、ユーザによる接触を検出し、検出している間、単位時間(例えば、25ms)毎に、その接触位置の座標値(x,y)と静電容量を表すための値との組を制御部110に送出する回路であり、特に、複数の位置が接触されている場合には、上述の組を複数送出するものである。
なお、一例として、図3に点線の長方形で示すタッチパッド102の左上の頂点の座標値は(0,0)であるとし、右下の頂点の座標値は(160,220)であるとする。
通信部103は、アンテナを介して基地局との間で電波の送受信を行う回路であり、受信信号を復調し制御部110へ伝達する機能、及び制御部110から伝達された信号を変調し送信する機能を有する。
制御部110は、一般的な携帯電話機が有する機能の他、タッチパッド102から送出された接触位置の座標値と静電容量を表すための値との組に基づいて、押されているキーの識別情報を含むイベントをアプリケーション実行部120に通知するOS(Operating System)として機能するものであり、算出部111、切替部112、キー決定部113、イベント通知部114、音声処理部115、及び表示制御部116を含む。
ここで、算出部111は、タッチパッド102上の各キーの配置(座標範囲)を管理しており、タッチパッド102から送出された、接触位置の座標値(x,y)と静電容量を表すための値との組に基づいて、接触されているキー毎に、0〜1024の範囲の値(以下、「キー接触値」という)を算出する機能を有する。
算出部111は、非調整状態と調整状態との2つの状態を切替部112からの指示に応じて切り替えて動作し、非調整状態では、接触されているキー毎に、そのキーの座標範囲における接触面積の増減に応じて0〜1024の範囲で増減する値を算出し、その値をそのまま上記キー接触値とし、調整状態では、接触されているキー毎に、そのキーの座標範囲における接触面積の増減に応じて0〜1024の範囲で増減する値の、上記単位時間(この例では25ms)前のキー接触値に対する変化量が既定値(以下では、「30」とする)以内となるように調整した値を上記キー接触値とする。
つまり、調整状態では、接触されているキー毎に、そのキーの座標範囲における接触面積の増減に応じて0〜1024の範囲で増減する値の、単位時間前のキー接触値に対する変化量が、既定値以下であればそのままの値を、既定値より大きい場合には、単位時間前のキー接触値に既定値を加算した値を上記キー接触値とする。
なお、接触されているキーの座標範囲における接触面積の増減に応じて0〜1024の範囲で増減する値としては、例えば、そのキーの座標範囲内の静電容量を表すための値の総和を0〜1024の範囲の値を取るようにスケール変換した値を用いることができる。
また、算出部111の状態に応じて、キー接触値がどのように変化するのかについては、後に詳細に説明する(図5参照)。
切替部112は、算出部111の状態及び算出部111により算出されたキー接触値に基づいて、算出部111の状態を切り替えさせる機能を有する。
切替部112は、調整状態である算出部111により算出されたキー接触値のいずれかがキー押し検出閾値を超えた場合に、算出部111の状態を非調整状態に切り替えさせ、非調整状態である算出部111により算出されたキー接触値の全てがリリース検出閾値未満になった場合に、算出部111の状態を調整状態に切り替えさせる。
ここで、キー押し検出閾値とは、キーが押されたか否かを判定するために用いられる閾値であり、例えば、「632」であるものとし、リリース検出閾値とは、キーが離されたか否かを判定するために用いられる閾値であり、例えば、「580」であるものとする。
なお、切替部112が算出部111の状態を切り替えるタイミングについては、後に詳細に説明する(図5参照)。
キー決定部113は、算出部111により算出されたキー接触値に基づいて、1つのキー(以下、「対象キー」という)を決定する機能を有する。後述するように、この対象キーに割り当てられている処理が実行されることになる。
キー決定部113は、算出部111により算出されたキー接触値が多重押し検出閾値(例えば、「580」であるものとする)以上であるキーが既定数以上存在する(以下、「多重押し」という)場合、及び多重押し検出閾値以上である各キーの間の位置にリリース検出閾値(580)以下のキーが存在する場合を除き、キー押し検出閾値(632)以上の最大値のキーを原則として対象キーと決定する。
多重押しの場合及び多重押し検出閾値以上である各キーの間の位置にリリース検出閾値(580)以下のキーが存在する場合を除くのは、これらが検出された場合には、ユーザの指等による通常の操作以外の理由により、タッチパッド102への接触が行われていると考えられるため、このようないわば異常な接触により、対象キーが決定され、誤って、対象キーに割り当てられた処理(以下、「対応処理」ともいう)が実行されてしまうことを防ぐ必要があるためである。異常な接触とは、例えば、通話中にユーザの顔等がタッチパッド102に接触することや、バック等の中で、そのバック等内の他の物がタッチパッド102に接触する場合等が挙げられる。
なお、多重押しであると判定するための上述の既定数としては、ユーザが指等でキーを操作した場合には同時に接触し得ないキーの数を設定する必要があり、以下の説明では、一例として、ユーザが1本の指でキーを操作した場合には、1本の指が同時に、目的のキーと、目的のキーの隣と、目的のキーの上又は下と、目的のキーの斜めとの4つまでのキーに接触し得ると想定することにより、キー接触値が多重押し検出閾値以上であるキーが5つ以上存在する場合を多重押しとする。また、キー決定部113は、一旦、対象キーを決定した後は、全てのキーについての算出部111により算出されたキー接触値がリリース検出閾値以下になるまで、次の対象キーの決定を行わないものとする。
イベント通知部114は、キー決定部113により決定された対象キーを示す識別情報を含むイベントを、アプリケーション実行部120に通知する機能を有する。
音声処理部115は、通信部103を介して受信した音声信号をD/A(Digital/Analog)変換し、スピーカ104から出力する機能、及びマイク105から入力された音声信号をA/D(Analog/Digital)変換し、生成した信号を通信部103を介して送信する機能を有する。なお、上述の音声信号には、DTMF(Dial Tone Multi Frequency)トーンが含まれる。
表示制御部116は、アプリケーション実行部120からの指示に従って、サブLCD101に画像等を表示させる機能を有する。
アプリケーション実行部120は、制御部110から通知されたイベントに応じた処理を行うイベントドリブンのアプリケーションとして機能するものである。
<キー接触値>
ユーザの指等により接触されたキーについてのキー接触値が、算出部111の状態に応じてどのように変化するかを、図5を用いて説明する。
図5は、算出部111が算出するキー接触値の変化を説明するための図である。
同図に示すように、横軸は時刻を、縦軸は、ユーザの指等により接触されたある1つのキーについてのキー接触値を示しているが、キー接触値が0〜511までの範囲については図示を省略している。また、GNDは、ユーザの指等がキーに接触しているか否かを判定するために用いられる閾値(一例として、「512」)を表している。
なお、以下の説明において、同図に示す時刻T1〜時刻T2の時間、及び時刻T5〜時刻T7の時間は100msであるものとし、また、時刻T1において、算出部111は、調整状態であるものとする。
時刻T1は、ユーザの指等により、あるキーへの接触が開始されたタイミングを示している。
キーへの接触が開始されることにより、そのキーについての接触面積の増減に応じて増減する値は、キー押し検出閾値を超える値となるが、調整状態である算出部111は、時刻T1〜T2において、単位時間(この例では25ms)内の値の変化が既定値(この例では「30」)以内になるように調整した値をキー接触値として算出する。従って、時刻T1〜時刻T2において、キー接触値は階段状に増加する。
時刻T2は、キー接触値が、キー押し検出閾値以上になったタイミングを示している。
キー接触値がキー押し検出閾値以上になったときに、切替部112は、算出部111を非調整状態に切り替えさせるため、時刻T2において、切替部112は、算出部111を非調整状態に切り替えさせる。その結果、キー接触値は、調整された値ではなくなるため、時刻T2〜T3において、キー接触値は一気に増加し、以降、時刻T5まで、キー接触値は、そのキーについての接触面積の増減に応じて変化する。
時刻T4は、時刻T1で開始されていた、あるキーへのユーザの指等による接触が離されたタイミングを示している。
算出部111は、非調整状態であるため、時刻T4〜時刻T5において、キー接触値は一気に減少する。
時刻T5は、キー接触値が、リリース検出閾値以下となったタイミングを示している。
キー接触値がリリース検出閾値以下になったときに、切替部112は、算出部111を調整状態に切り替えさせるため、時刻T5において、切替部112は、算出部111を調整状態に切り替えさせる。その結果、キー接触値は、単位時間(25ms)内の値の変化が既定値(30)以内になるように調整した値となるため、時刻T5〜時刻T6において、キー接触値は階段状に減少する。
上述のように算出部111の状態を切り替えることにより、携帯電話機100は、意図しないキーに割り当てられた処理が誤って実行される(誤動作)可能性を低減させつつ、ユーザによるキーの連続的な操作に対する処理の応答性を向上できる。
以下、この算出部111の状態の切り替えによる効果について、より詳しく説明する。
キー接触値は、上述のように、タッチパッド102から出力される静電容量を表すための値に基づいて算出部111により算出されるが、この静電容量を表すための値は、通話や一般的な携帯電話機が備えるカメラの撮影等によるノイズの影響によっても変動するものである。
また、上述のように、キー決定部113は、キー押し検出閾値(632)以上のキーを対象キーとして決定し、この対象キーに割り当てられた処理が実行されることになることから、もしも、ノイズの影響によりキー接触値が一気にキー押し検出閾値を越えるようなことがあれば誤動作することになる。
しかしながら、キーへの接触が開始された時刻T1から、キー接触値がキー押し検出閾値に達する時刻T2までは、算出部111は調整状態で動作するので、キーにおける接触面積の増減に応じて増減する値の単位時間内の変化が既定値(30)以内になるように調整した値がキー接触値とされるので、ノイズの影響によりキー接触値が一気にキー押し検出閾値を越えるようなことは生じ得ず、上述のような誤動作の発生を適切に防ぐことができる。
また、キー決定部113は、上述したように、一旦対象キーを決定した後は、全てのキーに対する接触が離されてキー接触値がリリース検出閾値以下になるまで、次の対象キーの決定を行わないところ、時刻T2〜時刻T5において、算出部111は、非調整状態で動作するので、時刻T4でユーザの指等がキーから離されると、キー接触値は、一気に減少して、同図では、時刻T5でリリース検出閾値と一致する。
例えば、同図に示すキー接触値に係るキーのみがユーザの指等により接触されていたとすると、時刻T5より後の時刻で、次の対象キーの決定が可能になる。従って、時刻T2〜時刻T5において、もし仮に、算出部111が、調整状態で動作するとした場合と比較し、ユーザによるキーの連続的な操作に対する処理の応答性を向上できる。
<動作>
次に、上記構成を備える携帯電話機100の動作について、図6を用いて説明する。
図6は、タッチパッド102からの入力に対する携帯電話機100の制御処理を示すフローチャートである。
なお、同図に示す制御処理とは独立した処理として、タッチパッド102からは、単位時間毎(この例では25ms毎)に検出されている接触位置の座標値(x,y)と静電容量を表すための値との組が出力されており、制御部110の算出部111により、単位時間毎に、接触されている各キーについてのキー接触値が算出されている。以下の説明を開始する時点で、算出部111は、調整状態で動作しているものとして説明する。
また、同図に示す制御処理は、繰り返し実行されるものとする。
同図に示すように、制御部110のキー決定部113は、算出部111が算出した最新の各キー接触値に基づいて、多重押し検出閾値以上であるキーの数がいくつあるかを繰り返し(この例では、100ms毎)判定する(ステップS1)。
ステップS1において、該当のキーの数が0である場合には(ステップS1:0)、キー決定部113は、特に処理を行うことなく制御処理を終了する。
また、ステップS1において、該当のキーの数が5つ以上である場合には(ステップS1:5以上)、切替部112は、算出部111の状態を、非調整状態へと切り替えさせ(ステップS2)、後述するステップS11の処理に進む。
なお、ステップS2で、算出部111の状態を、非調整状態へと切り替えさせるのは、算出部111の状態が調整状態である場合において、多重押しが検出されたときに、タッチパッド102からの接触が離された後、全てのキーのキー接触値がキー押し検出閾値未満となって、次の対象キーの決定をなるべく早く行えるようにするためである。
また、ステップS11へ進むのは、多重押しが生じた場合、タッチパッド102への接触が、ユーザの指等による通常の操作によるものではないと考えられるため、対応処理が実行されること(誤動作)を防ぐ必要があるためである。
また、ステップS1において、該当のキーの数が1つ〜4つである場合には(ステップS1:1以上5未満)、キー決定部113は、その該当のキーに含まれる2つのキーの組合せそれぞれについて、その組合せに係る2つのキーの間の位置のキー、つまり、2つのキーそれぞれと隣接するキーのキー接触値がリリース検出閾値以下であるか否かを判定する(ステップS3)。ユーザの指等によるタッチパッド102への操作が行われていれば、多重押し検出閾値以上の2つのキーそれぞれに隣接する1つのキーにもユーザの指等が接触しているのが通常であると考えられる。従って、この隣接する1つのキーがリリース検出閾値以下であるような場合には、ユーザの指等による通常の操作ではないと考えられるため、対応処理が実行されること(誤動作)を防ぐ必要があるためである。
なお、同行及び同列に配置されていない2つのキーについての各キー接触値が多重押し検出閾値以上である場合、例えば、キー決定部113は、1キー及び8キーについての各キー接触値が多重押し検出閾値以上である場合には、1キーと8キーとの間の行に配置されたキーであって、1キーの列から8キーの列までに配置されているキー(この例では、4キー及び5キー)が、1キー及び8キーに隣接するキーであるとして、上記判定を行う。
例えば、キー決定部113は、1キー、3キー、4キー、6キーについての各キー接触値が多重押し検出閾値以上である場合には、キー決定部113は、2キーと5キーとのいずれかのキー接触値がリリース検出閾値以下である場合には、肯定的な判定を行い(ステップS3:YES)、2キー及び5キーのいずれのキー接触値もリリース検出閾値より大きければ否定的な判定(ステップS3:NO)を行う。
また、キー決定部113は、キー接触値が多重押し検出閾値以上である2つのキーに隣接するキーが存在しない場合、例えば、1キー及び2キーについての各キー接触値が多重押し検出閾値以上である場合には、1キー及び2キーに隣接するキーは存在しないので、否定的な判定(ステップS3:NO)を行うこととする。
ステップS3でいずれかの隣接するキーのキー接触値がリリース検出閾値以下である場合には(ステップS3:YES)、切替部112は、算出部111の状態を、調整状態から非調整状態へと切り替えさせ(ステップS2)、後述するステップS11の処理に進み、いずれの隣接するキーのキー接触値もリリース検出閾値より大きい場合には(ステップS3:NO)、キー決定部113は、ステップS1で検出した多重押し検出閾値以上であるキーの中に、キー接触値が、キー押し検出閾値以上であるキーが存在するか否かを判定する(ステップS4)。
キー押し検出閾値以上であるキーが存在しない場合には(ステップS4:NO)、再びステップS1から処理を開始し、キー押し検出閾値以上であるキーが存在する場合には(ステップS4:YES)、キー決定部113は、対象キーが決定済か否かを判定する(ステップS5)。
対象キーが決定済でない場合には(ステップS5:NO)、キー決定部113は、キー接触値が最大であるキーを対象キーと決定する(ステップS6)。なお、最大のキー接触値に係るキーが複数ある場合には、予めキーに定められている優先順位に従って対象キーを決定するが、この例では、より左上に配置されているキーを優先するものとする。例えば、最大のキー接触値に係るキーが1キーと2キーと4キーである場合には、1キーを対象キーと決定する。
また、キー決定部113は、対象キーのキー接触値から、対象キーの上のキーのキー接触値を引いた値が、既定値(この例では「50」であるとする)以下であるか否かを判定し(ステップS7)、既定値より大きい場合には(ステップS7:NO)、特に何もせず、切替部112は、算出部111の状態を、調整状態から非調整状態へと切り替えさせ(ステップS9)、ステップS1から再び処理を開始する。
また、対象キーのキー接触値から、対象キーの上のキーのキー接触値を引いた値が、既定値以下の場合には(ステップS7:YES)、キー決定部113は、それまでの対象キー(キー接触値が最大であるキー)から、そのキーの上のキーに対象キーを変更し(ステップS8)、切替部112は、算出部111の状態を、調整状態から非調整状態へと切り替えさせ(ステップS9)、ステップS1から再び処理を開始する。
ステップS8の処理は、あるキーをユーザが操作しようとした場合に、指の腹が、その下のキーにも接触してしまい、この下のキーのキー接触値が最大値となってしまう場合に対応するための処理である。即ち、キー接触値が最大であるキーのそのキー接触値と、そのキーの上のキーのキー接触値との差が、既定値(この例では50)以下である場合には、ユーザが意図したキーは、上のキーであるとして、対象キーをこの上のキーに変更するものである。
一方、ステップS5において、対象キーが決定済である場合(ステップS5:YES)には、イベント通知部114は、キー押しイベントをアプリケーション実行部120に通知し、アプリケーション実行部120は、このキー押しイベントに基づいて、対象キーに割り当てられている処理(対応処理)を実行する(ステップS10)。
ここで、キー押しイベントとは、キーが押されたことを示すイベントであり、押されたキーとして対象キーの識別情報を含むものである。
アプリケーション実行部120は、対応処理として、キー押しイベントに含まれる識別情報が示す対象キーの数字等をサブLCD101に表示させるよう、制御部110の表示制御部116に指示し、この指示を受けた表示制御部116は、サブLCD101に、対象キーの数字等を表示させる。この対象キーの数字等とは、対象キーに割り当てられている数字や記号のことであり、例えば、対象キーが1キーであれば「1」であり、*キーであれば「*」である。
続いて、キー決定部113は、算出部111が算出した最新の各キー接触値に基づいて、リリース検出閾値以上であるキーの数がいくつあるかを判定する(ステップS11)。
該当のキーの数が1つ以上である場合には(ステップS11:1以上)、繰り返し(この例では、100ms毎)ステップS11の判定を行い、該当のキーの数が0である場合には(ステップS11:0)、キー決定部113は、対象キーの決定を解除し(ステップS12)、切替部112は、算出部111の状態を、非調整状態から調整状態へと切り替えさせ(ステップS13)、制御処理を終了する。
<具体例による動作の説明>
上述した携帯電話機100の動作について、具体例を用いて説明する。
<対象キー決定前の多重押し>
対象キー決定前に多重押しが生じた場合の携帯電話機100の動作例を説明する。
図7(a)〜(e)は、それぞれ4キー、5キー、1キー、2キー、7キーのキー接触値の変化例を示す図である。
以下では、時刻T10で、4キー、5キー、及び1キーの接触が開始され、時刻T11で、2キー及び7キーの接触が開始され、時刻T14で4キーの接触が離され、時刻T15で5キー、1キー、及び7キーの接触が離され、時刻T16で2キーの接触が離された場合を例に説明する。
なお、時刻T10から時刻T12までの時間、時刻T12から時刻T13までの時間、時刻T13から時刻T15までの時間、時刻T15から時刻T17までの時間は、それぞれ100msであるものとする。
また、同図の各縦軸に示す「512」はGNDを、「580」はリリース検出閾値及び多重押し検出閾値を、「632」はキー押し検出閾値をそれぞれ示しており、0〜511までの範囲については図示を省略しており、各横軸において、同じ符号が付された時刻は同時刻を示しており、これらの点については、後述する図8、図9の説明においても同様である。
図7の時刻T10において、キー決定部113は、制御処理を開始し、この時点では、多重押し検出閾値(580)以上であるキーの数は0なので(図6のステップS1:0)、特に何も行わず、制御処理を終了する。
図7の時刻T12において、キー決定部113は、再び制御処理を開始し、図6のステップS1の判定を行い、この例では、多重押し検出閾値(580)以上であるキー(4キー、5キー、1キー、2キー、及び7キー)の数は5つであるため(ステップS1:5以上)、切替部112は、算出部111の状態を、調整状態から非調整状態へと切り替えさせる(ステップS2)。
図7の時刻T13において、キー決定部113は、算出部111が算出した最新の各キー接触値に基づいて、リリース検出閾値以上であるキーの数がいくつあるかを判定し(図6のステップS11)、該当のキー(4キー、5キー、1キー、2キー、及び7キー)の数が5つなので(ステップS11:1以上)、再びステップS11の処理に戻る。
図7の時刻T15においても、リリース検出閾値以上であるキー(5キー、1キー、2キー、及び7キー)の数が4つなので(図6のステップS11:1以上)、再びステップS11の処理に戻る。
図7の時刻T17においては、リリース検出閾値以上であるキーの数が0なので(ステップS11:0)、キー決定部113は、対象キーの決定を解除し(ステップS12)、切替部112は、算出部111の状態を、非調整状態から調整状態へと切り替えさせ(ステップS13)、制御処理を終了する。
このように、携帯電話機100は、対象キー決定前(この例では時刻T12)に、キー接触値が、多重押し検出閾値以上であるがキー押し検出閾値未満であるキー(この例では、2キー及び7キー)を含む多重押しを検出することができる。従って、例えば、通話中に、ユーザの耳や顔等が、タッチパッド102に接触してしまった場合でも、キー接触値が、多重押し検出閾値以上であるキーのうち、キー接触値が最大値のキーが対象キーとして決定されてしまい、対応処理が誤って実行されてしまうという誤動作を適切に防ぐことができる。
<対象キー決定後の多重押し>
対象キー決定後に多重押しが生じた場合の携帯電話機100の動作例を説明する。
図8(a)〜(e)は、それぞれ4キー、5キー、1キー、7キー、8キーのキー接触値の変化例を示す図である。
以下では、時刻T20で、4キー及び5キーの接触が開始され、時刻T21で、1キーの接触が開始され、時刻T22で、7キー及び8キーの接触が開始され、時刻T25で4キー及び7キーの接触が離され、時刻T26で5キー、1キー、及び8キーの接触が離された場合を例に説明する。
なお、時刻T20から時刻T23までの時間、時刻T23から時刻T24までの時間、時刻T24から時刻T26までの時間、時刻T26から時刻T27までの時間は、それぞれ100msであるものとする。
図8の時刻T20において、キー決定部113は、制御処理を開始し、この時点では、多重押し検出閾値(580)以上であるキーの数は0なので(図6のステップS1:0)、特に何も行わず、制御処理を終了する。
図8の時刻T23において、キー決定部113は、再び制御処理を開始し、図6のステップS1の判定を行い、この例では、多重押し検出閾値(580)以上であるキー(4キー、5キー、及び1キー)の数は3つであり(ステップS1:1以上5未満)、この例では、1キーと4キーとに隣接するキー、1キーと5キーとに隣接するキー、4キーと5キーとに隣接するキーは存在しないので、隣接するキーのキー接触値がリリース検出閾値以下ではないと判定する(ステップS3:NO)。
また、ステップS1で検出した多重押し検出閾値以上であるキーの中に、キー接触値が、キー押し検出閾値以上であるキー(4キー及び5キー)が存在し(ステップS4:YES)、対象キーは決定済ではなく(ステップS5:NO)、この例では、4キーと5キーのキー接触値が共に632で最大値であるので、キー決定部113は、予めキーに定められている優先順位に従って、より左側に配置されている4キーを対象キーと決定する(ステップS6)。
また、対象キー(4キー)のキー接触値(632)から、対象キーの上のキー(1キー)のキー接触値(608)を引いた値(24)が、既定値(50)以下なので(ステップS7:YES)、キー決定部113は、それまでの対象キー(4キー)から、そのキーの上のキー(1キー)に対象キーを変更し(ステップS8)、切替部112は、算出部111の状態を、調整状態から非調整状態へと切り替えさせ(ステップS9)、ステップS1から再び処理を開始する。
図8の時刻T24において、キー決定部113は、図6のステップS1の判定を行い、この例では、多重押し検出閾値(580)以上であるキー(4キー、5キー、1キー、7キー、及び8キー)の数は5つであるため(ステップS1:5以上)、切替部112は、算出部111の状態を、非調整状態へと切り替えさせる(ステップS2)。
図8の時刻T26において、キー決定部113は、算出部111が算出した最新の各キー接触値に基づいて、リリース検出閾値以上であるキーの数がいくつあるかを判定し(図6のステップS11)、該当のキー(5キー、1キー、及び8キー)の数が3つなので(ステップS11:1以上)、再びステップS11の処理に戻る。
図8の時刻T27において、リリース検出閾値以上であるキーの数が0なので(図6のステップS11:0)、キー決定部113は、対象キー(この例では1キー)の決定を解除し(ステップS12)、切替部112は、算出部111の状態を、非調整状態から調整状態へと切り替えさせ(ステップS13)、制御処理を終了する。
このように、携帯電話機100は、最初にキー接触値が多重押し検出閾値を超えたキーが発生したタイミング(この例では時刻T23)においては多重押しが検出されない場合でも、対象キー決定後(この例では時刻T24)に多重押しがされているか否かを再び判定するので、このタイミングで多重押しが検出されれば、誤動作を適切に防ぐことができる。
<リリース検出閾値以下のキーを挟む場合>
キー接触値が多重押し検出閾値以上のキーそれぞれと隣接するキーのキー接触値がリリース検出閾値以下である場合の携帯電話機100の動作例を説明する。
図9(a)、(b)は、それぞれ5キー、0キーのキー接触値の変化例を示す図である。
以下では、時刻T30で、5キーの接触が開始され、時刻T31で、0キーの接触が開始され、時刻T34で、5キー及び0キーの接触が離され、2キー及び8キーのキー接触値は、時刻T30〜時刻T36において、リリース検出閾値以下である場合を例に説明する。
なお、時刻T30から時刻T32までの時間、時刻T32から時刻T33までの時間、時刻T33から時刻T35までの時間、時刻T35から時刻T36までの時間は、それぞれ100msであるものとする。
図9の時刻T30において、キー決定部113は、制御処理を開始し、この時点では、多重押し検出閾値(580)以上であるキーの数は0なので(図6のステップS1:0)、特に何も行わず、制御処理を終了する。
図9の時刻T32において、キー決定部113は、再び制御処理を開始し、図6のステップS1の判定を行い、この例では、多重押し検出閾値(580)以上であるキー(5キー)の数は1つであり(ステップS1:1以上5未満)、この例では、隣接するキーは存在しないので、隣接するキーのキー接触値がリリース検出閾値以下ではないと判定する(ステップS3:NO)。
また、ステップS1で検出した多重押し検出閾値以上であるキーの中に、キー接触値が、キー押し検出閾値以上であるキー(5キー)が存在し(ステップS4:YES)、対象キーは決定済ではなく(ステップS5:NO)、キー決定部113は、5キーを対象キーと決定する(ステップS6)。
また、対象キー(5キー)のキー接触値(632)から、対象キーの上のキー(2キー)のキー接触値を引いた値が、既定値(50)より大きいので(ステップS7:NO)、切替部112は、算出部111の状態を、調整状態から非調整状態へと切り替えさせ(ステップS9)、ステップS1から再び処理を開始する。
図9の時刻T33において、キー決定部113は、図6のステップS1の判定を行い、この例では、多重押し検出閾値(580)以上であるキー(5キー及び0キー)の数は2つであり(ステップS1:1以上5未満)、5キーと0キーとに隣接する8キーのキー接触値がリリース検出閾値以下なので(ステップS3:YES)、切替部112は、算出部111の状態を、調整状態から非調整状態へと切り替えさせる(ステップS2)。
図9の時刻T35において、キー決定部113は、算出部111が算出した最新の各キー接触値に基づいて、リリース検出閾値以上であるキーの数がいくつあるかを判定し(図6のステップS11)、該当のキーの数が0なので(ステップS11:0)、キー決定部113は、対象キー(この例では5キー)の決定を解除し(ステップS12、切替部112は、算出部111の状態を、非調整状態から調整状態へと切り替えさせ(ステップS13)、制御処理を終了する。
このように、携帯電話機100は、キー接触値が多重押し検出閾値以上であるキーの数が、多重押しと判定する数(この例では5つ以上)未満であっても、ユーザが指等でキーを操作しようとした場合には想定できないキーへの接触の仕方、つまり、キー接触値が多重押し検出閾値以上である2つのキーそれぞれに隣接するキーのキー接触値がリリース検出閾値以下であるようなキーの接触の仕方を検出して、誤動作を防止することができる。
なお、上記では、T33において、キー決定部113が、キー接触値が多重押し検出閾値以上である2つのキー(5キー及び0キー)それぞれに隣接するキー(8キー)のキー接触値がリリース検出閾値以下であることを検出する例を説明したが、もしも、0キーへの接触が、図9の時刻T31より前に開始され、時刻T32において、0キーのキー接触値が多重押し検出閾値(580)以上であった場合には、時刻T32において、8キーのキー接触値がリリース検出閾値以下であることが検出され、同様に誤動作を防止できる。
≪変形例≫
以下では、図6のステップS3で説明した、キー接触値が多重押し検出閾値以上である2つのキーそれぞれと隣接するキーのキー接触値がリリース検出閾値以下であることを検出する方法とは異なる方法で、ユーザの指等による通常の操作以外のタッチパッド102への接触を検出し、誤動作を防止する例を説明する。
変形例に係る携帯電話機(以下、「変形携帯電話機」ともいう)は、実施の形態1に係る携帯電話機100のキー決定部113の機能を若干変更したものである。従って、ここでは、変更部分を中心に説明する。
<動作>
変形携帯電話機の動作について、図10を用いて説明する。
図10は、タッチパッド102からの入力に対する変形携帯電話機の制御処理を示すフローチャートである。
同図に示すように、変形携帯電話機の制御処理には、図6に示す実施の形態1に係る携帯電話機100の制御処理におけるステップS3の処理がなく、ステップS14及びS15の処理が追加されている点で、携帯電話機100の制御処理と異なるため、これらの相違点を中心に説明する。
変形携帯電話機のキー決定部(以下、「変形キー決定部」ともいう)は、算出部111が算出した最新の各キー接触値に基づいて、多重押し検出閾値以上であるキーの数がいくつあるかの判定を行い(ステップS1)、特に、該当のキーの数が1つ〜4つである場合には(ステップS1:1以上5未満)、ステップS1で検出した多重押し検出閾値以上であるキーの中に、キー接触値がキー押し検出閾値以上であるキーが存在するか否かを判定する(ステップS4)。
キー押し検出閾値以上であるキーが存在する場合には(ステップS4:YES)、変形キー決定部は、対象キーが決定済か否かを判定し(ステップS5)、対象キーが決定済でない場合には(ステップS5:NO)、変形キー決定部は、キー接触値が最大であるキーを対象キーと決定する(ステップS6)。
変形キー決定部は、対象キーに隣接するキー、及び対象キーの2つ下のキーを除く各キー(以下、「特定キー」という)のキー接触値が多重押し検出閾値以上であるか否かを判定する(ステップS14)。例えば、対象キーが5キーの場合、1キー〜4キー、6キー〜9キー、及び0キー以外のキーが特定キーである。また、対象キーが、4キーの場合、1キー、2キー、5キー、7キー、8キー、*キー以外のキーが特定キーである。
特定キーのキー接触値が多重押し検出閾値以上である場合には(ステップS14:YES)、変形キー決定部は、ステップS11の処理に進む。これは、ユーザが指等でキーを操作した際に、同時に4つのキーまでは接触し得るとの前提の下では、ユーザが指等でキーを操作した場合に、対象キー及び特定キーに接触することはないためである。また、対象キーの2つ下のキーを特定キーに含めないのは、ユーザが指等でキーを操作した場合でも、対象キーの2つ下のキーに、例えば、指の腹が接触してしまうことがあり得るためである。
特定キーのキー接触値が多重押し検出閾値未満である場合には(ステップS14:NO)、変形キー決定部は、図6で説明したのと同様に、対象キーのキー接触値から、対象キーの上のキーのキー接触値を引いた値が、既定値(50)以下であるか否かを判定し(ステップS7)、その判定結果に応じてステップS8の処理を実行し、切替部112は、ステップS9の切替処理を実行して、ステップS1から再び処理を開始する。
上記同様に、ステップS1、S4、S5の処理を行い、対象キーが決定済である場合(ステップS5:YES)には、変形キー決定部は、上述のステップS14と同様に、特定キーのキー接触値が多重押し検出閾値以上であるか否かを判定する(ステップS15)。
再度、ステップS15で特定キーのキー接触値が多重押し検出閾値以上であるか否かを判定するのは、特定キーへの接触の開始が対象キーへの接触の開始より遅れて行われる場合があるためである。
特定キーのキー接触値が多重押し検出閾値以上である場合には(ステップS15:YES)、特に何も行わずステップS11の処理へ進み、特定キーのキー接触値が多重押し検出閾値未満である場合には(ステップS15:NO)、実施の形態1で説明したように、イベント通知部114からのキー押しイベントに基づき、アプリケーション実行部120は、対応処理を実行する(ステップS10)。
変形キー決定部は、算出部111が算出した最新の各キー接触値に基づいて、リリース検出閾値以上であるキーの数がいくつあるかを判定し(ステップS11)、該当のキーの数が0である場合には(ステップS11:0)、対象キーの決定を解除し(ステップS12)、切替部112は、切替処理を行い(ステップS13)、制御処理を終了する。
≪実施の形態2≫
一般的な携帯電話機においては、通話中に、キー操作を行うと、操作を行ったキーの対応処理として、DTMFトーンが通話先に送信される。
この通話中のDTMFトーンの送信は、通話先のいかんによっては、大きな問題となる場合がある。例えば、金融機関のテレホンバンキング等を利用している際に、ユーザの顔等がタッチパッド102に接触してしまい、接触したキーのDTMFトーンが送信されたとすると、ユーザが意図しない取引がなされてしまう恐れがある。
ここで、通話中に、ユーザの顔等がタッチパッド102に接触した場合には、ユーザが指等で行う通常の操作と比較して、一般的に、長時間接触が継続することが多い。
そこで、実施の形態2では、実施の形態1に係る携帯電話機100に、通話中において、一定時間以上の接触がなされたことを検出し、DTMFトーンを出力しないようにする機能を追加した携帯電話機を、携帯電話機100との相違点を中心に説明する。
<構成>
図11は、実施の形態2に係る携帯電話機200の主要部の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話機200は、同図に示すように、実施の形態1に係る携帯電話機100の制御部110及びアプリケーション実行部120に代えて、制御部210及びアプリケーション実行部220を備え、加えて、計時部201及び記憶部202を備える。
ここで、計時部201は、タイマやカウンタにより実現され、制御部210の指示に従って、計時を開始し、長押し時間(例えば、1秒)を経過したときに制御部210に通知する機能を有する。
ここで、長押し時間は、キーへの接触が、ユーザの通常の操作によるものなのか、顔等がタッチパッド102に接触したことによるものなのかを判定する際に用いられるものである。長押し時間は、予め携帯電話機200のメーカ等により設定されているものとする。
記憶部202は、基本画面及び表示状態情報を記憶するためのメモリ領域である。
ここで、基本画面は、例えば、発信中や通話中などにサブLCD101に表示させる画像のデータである。また、表示状態情報は、サブLCD101に表示されている画面の状態を示す情報であり、その画面がどのように生成されたものであるかが識別可能に構成される。
また、制御部210は、実施の形態1に係る制御部110のキー決定部113、イベント通知部114、及び表示制御部116に代えて、キー決定部212、イベント通知部213、及び表示制御部214を含み、加えて、通話検出部211を含む。
ここで、通話検出部211は、通信部103を介して、基地局との間で送受信される通信内容とユーザ操作とに基づいて、携帯電話機200が通話中であることを検出する機能を有する。具体的には、呼び出し信号(リンガ)を受信した際に、オフフック操作がなされた場合に、通話が開始されたと判定し、通話が開始された後に、オンフック操作がなされた場合に、通話が終了されたと判定し、通話開始後、通話終了までの間、通話中であることを検出する。
キー決定部212は、実施の形態1に係るキー決定部113の機能に加え、キー接触値が、キー押し検出閾値以上であるキーを検出した際に、計時部201の計時を開始させる機能を有する。
イベント通知部213は、計時部201からの通知の有無及び通話検出部211による検出の有無に応じて、実施の形態1に係るイベント通知部114が通知するキー押しイベントの他、仮キー押しイベントとキャンセルイベントとを通知する機能を有する。仮キー押しイベント及びキャンセルイベントについては後述する。
なお、イベント通知部213は、キー押しイベントに、通話検出部211による検出の有無を示す情報を含ませるものとする。これは、同一のキーが接触された場合でも、通話中であるか否かによってそのキーの対応処理が異なる場合があるためである。
例えば、以下では、通話中でない場合に1キーが接触されたときの対応処理は、サブLCD101に「1」が表示されるだけであるが、通話中に1キーが接触されたときの対応処理は、サブLCD101に「1」が表示されると共に、1キーに対応するDTMFトーンが通話先に送信され、スピーカ104から1キーに対応するDTMFトーンが出力されるとする。
表示制御部214は、実施の形態1に係る表示制御部116の機能に加え、記憶部202の表示状態情報を更新する機能を有する。
アプリケーション実行部220は、実施の形態1に係るアプリケーション実行部120と同様、制御部210から通知されたイベントに応じた処理を行うイベントドリブンのアプリケーションとして機能するものであるが、上述のように、イベント通知部213からは、仮キー押しイベント及びキャンセルイベントも通知されるため、これらのイベントに対応する処理を行う点で、アプリケーション実行部120とは異なる。
<動作>
携帯電話機200の動作について、図12を用いて説明する。
図12は、タッチパッド102からの入力に対する携帯電話機200の制御処理を示すフローチャートである。
同図に示すように、制御部210のキー決定部212は、図6のステップS1〜S5と同様に、多重押し検出閾値以上であるキーの数がいくつあるかの判定(ステップS21)と、各組合せに係る2つのキーと隣接するキーのキー接触値がリリース検出閾値以下であるか否かの判定(ステップS23)と、キー押し検出閾値以上であるキーが存在するか否かの判定(ステップS24)と、対象キーが決定済か否かの判定(ステップS25)を行う。
対象キーが決定済でない場合には(ステップS25:NO)、図6のステップS6〜S8と同様に、キー決定部212は、対象キーの決定(ステップS26)と、対象キーと対象キーの上のキーとのキー接触値の差分が既定値(50)以下であるか否かの判定(ステップS27)を行い、既定値(50)以下である場合(ステップS27:YES)のみ、対象キーを変更する(ステップS28)。
続いて、キー決定部212は、計時部201に計時を開始させ(ステップS29)、図6のステップS9と同様に、切替部112による、算出部111の状態の切替処理(ステップS30)を行い、ステップS21から再び処理を開始する。
上記同様、ステップS21〜S25の処理を行い、ステップS25において、対象キーが決定済である場合(ステップS25:YES)には、後述する対象キーの対応処理を行い(ステップS31)、キー決定部212は、図6のステップS11〜S13と同様に、算出部111が算出した最新の各キー接触値に基づいて、リリース検出閾値以上であるキーの数がいくつあるかの判定を行い(ステップS32)、リリース検出閾値以上であるキーの数が0の場合に(ステップS32:0)、対象キーの決定の解除を行い(ステップS33)、
切替部112による算出部111の状態の切替処理(ステップS34)を行い、制御処理を終了する。
続いて、上述のステップS31の対象キーの対応処理について、図13を用いて説明する。
図13は、携帯電話機200の対象キーの対応処理を示すフローチャートである。
以下では、各イベントに含まれている識別情報が示す対象キーが1キーであった場合を例に説明する。
イベント通知部213は、通話中であるか否か、つまり、通話検出部211が通話中であることを検出しているか否かを判定し(ステップS40)、通話中でない場合には(ステップS40:NO)、対象キーの識別情報と、通話中でないことを示す情報とを含ませたキー押しイベントをアプリケーション実行部220に通知する(ステップS46)。
アプリケーション実行部220は、このキー押しイベントに基づいて、通話中でない場合における対象キーの対応処理を実行する。即ち、この例では、アプリケーション実行部220は、キー押しイベントに含まれる通話中でないことを示す情報に基づいて、このキー押しイベントに含まれる識別情報が示す対象キー(1キー)の数字等をサブLCD101に表示させるよう、表示制御部214に指示し、この指示を受けた表示制御部214は、サブLCD101に、対象キーの数字等(この例では「1」)を表示させる。
一方、通話中である場合には(ステップS40:YES)、表示制御部214は、現在の画面状態を示すように、記憶部202の表示状態情報を更新し、イベント通知部213は、仮キー押しイベントをアプリケーション実行部220に通知する(ステップS41)。
ここで、表示状態情報の更新は、例えば、現在の画面が通話画面であるため、この通話画面を示すように更新され、以下では、現在の画面が通話画面であることを「SET IMAGE=通話画面」と表すこととする。
また、仮キー押しイベントとは、キーの押下が開始されたことを示すイベントであり、押下が開始されたキーとして、対象キーの識別情報を含むものである。
アプリケーション実行部220は、仮キー押しイベントが通知されると、その仮キー押しイベントに含まれる識別情報が示す対象キーの通話中である場合の対応処理のうち、サブLCD101への表示に係る処理を行う。即ち、対象キーの数字等(この例では「1」)をサブLCD101に表示させるよう、制御部210の表示制御部214に指示する処理を行う。
この指示を受けた表示制御部214は、サブLCD101に、対象キーの数字等(この例では「1」)を表示させ、この対象キーの数字等を表示させた後の画面を示すように、表示状態情報を更新する。以下では、「1」が表示されたことを「DRAW(“1”)」と表すものとし、この例では、表示状態情報は、上述の「SET IMAGE=通話画面」に続いて、「DRAW(“1”)」が記録された状態になる。
続いて、キー決定部212は、対象キーのキー接触値がリリース検出閾値以下であるか否かを繰り返し(この例では、100ms毎)判定し(ステップS42)、対象キーのキー接触値がリリース検出閾値より大きい場合には(ステップS42:NO)、長押し時間を経過したか否かを判定する(ステップS43)。具体的には、キー決定部212は、計時部201から長押し時間を経過した旨の通知がなされた場合には、肯定的な判定(ステップS43:YES)を行う。
長押し時間を経過していない場合には(ステップS43:NO)、ステップS42から再び処理を行い、長押し時間を経過した場合には(ステップS43:YES)、イベント通知部213は、キャンセルイベントをアプリケーション実行部220に通知し(ステップS44)、対象キーの対応処理を終了する。
ここで、キャンセルイベントとは、キーの押下が開始されてから長押し時間を経過したことを示すイベントであり、そのキーとして対象キーの識別情報を含むものである。
キャンセルイベントを通知されると、アプリケーション実行部220は、ステップS41で通知された仮キー押しイベントに基づく表示に係る処理をアンドゥするよう、表示制御部214に指示する処理を行う。
この指示を受けた表示制御部214は、記憶部202の表示状態情報に基づいて、ステップS41で通知された仮キー押しイベントに基づく表示に係る処理を実行する前の画面をサブLCD101に表示させ、表示状態情報を、その画面の状態を示すように更新する。
例えば、上述の例では、表示状態情報は、「SET IMAGE=通話画面」に続いて、「DRAW(“1”)」が記録された状態なので、「SET IMAGE=通話画面」に基づいて通話画面を表示させ、表示状態情報から、「DRAW(“1”)」を削除する。
一方、ステップS42において、対象キーのキー接触値がリリース検出閾値以下である場合には(ステップS42:YES)、イベント通知部213はアプリケーション実行部220に、キャンセルイベントを通知し(ステップS45)、通話中であることを示す情報を含めたキー押しイベントを通知する(ステップS46)。
ここで、キー押しイベントの前にキャンセルイベントを通知するのは、アプリケーション実行部220に、通話中における対応処理のうちの、ステップS41で通知された仮キー押しイベントに基づく表示に係る処理をアンドゥした上で、通話中における対応処理全体を実行させるためである。
この結果、上述のステップS44の場合と同様に、アプリケーション実行部220は、まず、キャンセルイベントに基づいて、ステップS41で通知された仮キー押しイベントに基づく表示に係る処理をアンドゥするよう、表示制御部214に指示する処理を行い、この指示を受けた表示制御部214は、記憶部202の表示状態情報に基づいて、ステップS41で通知された仮キー押しイベントに基づく表示に係る処理を実行する前の画面をサブLCD101に表示させ、表示状態情報を、その画面の状態を示すように更新する。
続いて、アプリケーション実行部220は、キー押しイベントに基づいて、対象キーの数字等(この例では「1」)をサブLCD101に表示させるよう、制御部210の表示制御部214に指示する処理を行うと共に、対象キーに対応するDTMFトーンを送信等するよう、制御部210に指示する。
この指示を受けた表示制御部214は、上述のステップS41の場合と同様に、対象キーの数字等(この例では「1」)をサブLCD101に表示させ、記憶部202の表示状態情報を更新する。
例えば、上述の例では、表示状態情報は、「SET IMAGE=通話画面」が記録された状態なので、この「SET IMAGE=通話画面」に続いて、「DRAW(“1”)」が記録された状態になる。
また、指示を受けた制御部210の音声処理部115は、対象キー(この例では1キー)に対応するDTMFトーンを、通信部103を介して通話中の相手に送信すると共に、対象キー(この例では1キー)に対応するDTMFトーンをスピーカ104から出力し、対象キーの対応処理を終了する。
このように、携帯電話機200は、通話中である場合において、キーの押下が開始されると、そのキーの対応処理のうちの表示に係る処理は一旦実行されるものの、そのキーが離されることなく長押し時間を経過した場合には、その表示に係る処理が実行される前の状態に表示が戻されると共に、対応処理のうちの残りの処理は実行されない。従って、キーが離されることなく長押し時間を経過した場合には、DTMFトーンが出力されないので、金融機関のテレホンバンキング等を利用している際に、ユーザの顔等がタッチパッド102に接触してしまい、ユーザが意図しない取引がなされてしまうといった重大な誤動作を適切に防止することができる。
≪補足≫
以上、本発明に係る携帯端末を、変形例を含む実施の形態1及び実施の形態2(以下、単に「各実施の形態」ともいう)に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した各実施の形態で示した通りの携帯電話機に限られないことは勿論である。
(1)各実施の形態に係る携帯電話機は、横開きタイプの折りたたみ式の携帯電話機であるものとして説明したが、タッチパッドを有する携帯電話機であれば、縦開きタイプの折りたたみ式の携帯電話機や、ストレートタイプやスライド式等、他の外観を有する携帯電話機であってもよい。
(2)各実施の形態に係る携帯電話機は、図3に示すように、サブLCD101とタッチパッド102とが別個に存在しているものとして説明したが、サブLCD101とタッチパッド102とを組み合わせた、いわゆるタッチパネルを含むものであってもよい。
また、操作用の部分と、操作された文字等を表示する部分とを1つのタッチパネルで実現するだけでなく、例えば、数字や文字等を入力する部分は、タッチパネルとし、入力された文字等が表示される部分は、LCDや有機EL(Organic Electro-Luminescence)等で構成されるとしてもよい。
また、タッチパネルは、使用する表示機器として、画像等を表示するLCDで文字等を表示する場合に限定されるものではなく、照明部とこの照明部の上に配置され、文字や図柄の形をした透過部とを有するシートとの組合せ等を用いることもできる。この場合、ユーザは、例えばシート上の所定の文字の形の透過部の位置を押下することにより、タッチパッドの静電容量を変化させ、当該シート上の所定の文字の入力を行う。
(3)各実施の形態に係るタッチパッド102は、静電容量方式のタッチセンサにより実現するものとして説明したが、この静電容量方式のタッチセンサとして、多数の電極パターンをプラスチックやガラス等の基板上に形成し、接触点の近傍の複数の電極パターンによる電流量の比率を計測することで判別する投影型や、導電膜と基板とを有して構成され、基板の隅に電極を設け、導電膜による均一な電界を形成し、指等の接触による隅の端子の電流量の比率を計測して接触位置を判別する表面型等、適宜なものを用いることができる。上述の(2)のタッチパネルにおいても同様に適宜なものを用いることができる。
また、各実施の形態の説明では、タッチパッド102は、静電容量方式のタッチセンサにより実現するとしているが、本発明では、このような場合に限定するものではなく、タッチパッド102として、電子ペン等の専用のペンを用いる電磁誘導方式や、2層構造の透明電極からなるマトリクススイッチ方式や、2枚の抵抗膜の1枚に電圧を印加し、他方の抵抗膜において操作した位置に応じた電圧を検知する抵抗膜方式や、振動波の跳ね返りを圧電素子の電圧変化によって検出し、指等の接触を検知する表面弾性波方式や、遮光された赤外線により指等が接触した位置を検出する赤外線方式や、画面に光センサを組み込んで接触位置を検知する光センサ方式等であってもよい。
(4)各実施の形態において、GNDを「512」、リリース検出閾値及び多重押し検出閾値を「580」、キー押し検出閾値を「632」として説明したが、これらの値は一例であり、以下のように決定することが望ましい。
即ち、キー接触値は、上述したように、タッチパッド102から出力される静電容量を表すための値に基づいて算出されるため、ユーザの指等がキーに接触していない状態においてタッチパッド102から出力される静電容量を表すための値を予め測定しておき、その値に基づいてGNDを決定することが望ましい。
また、タッチパッド102から出力される静電容量を表すための値は、通話やカメラ撮影等を行う各機能部の動作により生じるタッチパッドに対するノイズによって、実際には、ユーザの指等が接触していないにもかかわらず変動することがある。従って、上述の通話やカメラ撮影等の動作時において、タッチパッド102から出力される静電容量を表すための値がどの程度増加するかを予め測定しておき、その値に基づいてリリース検出閾値及び多重押し検出閾値を決定することが望ましい。
また、ユーザの指等により接触されたキーのキー接触値は変動することになるが、一般的に、このキーと隣接する実際には接触されていないキーのキー接触値も変動することになる。従って、各実施の形態の例では、リリース検出閾値及び多重押し検出閾値(580)とキー押し検出閾値(632)との差を「52」としているが、予めユーザの指等により接触されたキーと隣接する実際には接触されていないキーのタッチパッド102から出力される静電容量を表すための値がどの程度増加するのかを予め測定しておき、その値に基づいて、2つの閾値の差を決定し、リリース検出閾値及び多重押し検出閾値を決定することが望ましい。
なお、各実施の形態では、リリース検出閾値と多重押し検出閾値とを同じ値(580)としているが、これらの値は互いに同じ値である必要は無く、異なった値であってもよい。
(5)各実施の形態においては、ユーザの指等で操作した場合に、同時に4つまでのキーに接触し得るとの前提の下、接触されているキーの数が5つ以上であった場合に、多重押しと判定するものとして説明したが、これは一例であり、2つ以上の既定数のキーが接触された場合に多重押しと判断するようにしてもよい。なお、ユーザの指等で操作した場合に同時に接触し得るキーの数は、ユーザの指の大きさ等により多少のばらつきがあると考えられる。従って、例えば、各実施の形態に係る携帯電話機の運用開始時において、実際にユーザにキー操作を行わせ、いくつのキーが同時に接触されたかをカウントし、その数以上のキーが接触された場合に、多重押しと判断するようにしてもよい。また、ユーザが多重押しと判断すべきキーの数を設定できるようにしてもよい。
(6)図6及び図10のステップS2と図12のステップS22とでは、タッチパッド102からの接触が離された後、全てのキーのキー接触値がキー押し検出閾値未満となって、次の対象キーの決定をなるべく早く行えるようにするべく、算出部111の状態を非調整状態に切り替えているが、切り替えないようにしてもよい。
図6及び図10のステップS2、図12のステップS22が実行されるときには、ユーザの顔等がタッチパッド102に接触している等、ユーザの指等による通常の操作が行われている状況ではないと考えられるためである。つまり、このような状況では、次のキー操作に対応する処理をなるべく早く行えるようにする必要性が低いと考えられるためである。
また、図6及び図10のステップS2と図12のステップS22との処理は、算出部111の状態が調整状態である場合にのみ行うようにしてもよい。
(7)図6及び図10のステップS7と図12のステップS27では、対象キー(キー接触値が最大値であるキー)のキー接触値と、対象キーの上のキーのキー接触値との差分が既定値(この例では50)以下であるか否かを判定するものとして説明したが、対象キーの上のキーだけなく、対象キーの右及び左のキーのキー接触値との差分が既定値以下であるか否かを判定するようにしてもよい。この場合、対象キーのキー接触値と、対象キーの上、右、及び左のキーのキー接触値との差分をそれぞれ算出し、算出したいずれかの差分が既定値以下である場合には、差分が最も小さくなったキーに対象キーを決定するようにしてもよい。
また、対象キーのキー接触値との差分を算出するキーを、対象キーの右、及び左のキーのいずかのキーにしてもよく、更に、対象キーのキー接触値との差分を算出するキーを、対象キーの上、右、及び左のキーのいずれにするかを、ユーザが設定できるようにしてもよい。
(8)また、図6及び図10のステップS7と図12のステップS27では、対象キー(キー接触値が最大値であるキー)のキー接触値と、対象キーの上のキーのキー接触値との差分が既定値(50)以下であるか否かを判定するものとして説明したが、例えば、対象キーの上のキーのキー接触値がキー押し検出閾値より大きい既定値以上であるか否かを判定するようにしてもよい。上述の(7)で説明したように、対象キーのキー接触値との差分を算出するキーを、対象キーの右のキー、及び(又は)左のキーとした場合においても、同様の変形が可能である。
上述のキー押し検出閾値より大きい既定値は、例えば、実際にユーザに複数回の操作を行わせた結果に基づいて決定することが望ましい。
(9)実施の形態2では、携帯電話機200のアプリケーション実行部220は、通知された仮キー押しイベントに基づいてサブLCD101の表示を更新する処理を行う例を説明したが、この表示の更新処理と共に、タッチパッド102からの入力が誤接触であった場合に比較的大きな影響がある処理以外の処理を行うようにしてもよい。例えば、(A)ユーザにより接触されたボタンの数字をダイヤル操作に備えてバッファに記憶する処理や、(B)カーソルを移動する処理や、(C)内蔵カメラの撮影処理を行うようにしてもよい。なお、(A)の処理を行った場合において、キャンセルイベントが通知されたときの処理の例としては、バッファに記憶された数字を破棄する処理が挙げられ、(B)の処理を行った場合において、キャンセルイベントが通知されたときの処理の例としては、移動したカーソルを元に戻す処理が挙げられ、(C)の処理を行った場合において、キャンセルイベントが通知されたときの処理の例としては、撮影した画像を削除する処理が挙げられ、キー押しイベントが通知された場合の処理の例としては、シャッター音をスピーカ104から出力する処理が挙げられる。
上述の比較的大きな影響がある処理として、例えば、既に行われている通話以外の通信処理や、スピーカ104からの音声出力処理やバイブレータ106の鳴動処理等が挙げられる。通話中に、DTMFトーンの送信やスリーウェイコール機能における自動発信等の通信処理が行われた場合には、ユーザが意図しない銀行取引等や、課金がなされてしまうという重大な誤動作が生じるという点で大きな影響がある。また、DTMFトーンのスピーカ104からの出力等の音声出力処理やバイブレータ106の鳴動処理が行われた場合には、本発明に係る携帯電話機のユーザの通話を阻害することになるという点で比較的大きな影響がある。
つまり、上述の比較的大きな影響がある処理は、誤接触でないと判定された場合に実行されるべき処理であり、通話時のキー押しイベントに基づく処理は、実施の形態2で説明した例に限らず、上述の通信処理やスピーカ104からの音声出力処理やバイブレータ106の鳴動処理等を含むものであってもよい。
(10)実施の形態2に係る携帯電話機200に、実施の形態1の変形例で説明した、ユーザの指等による通常の操作以外のタッチパッド102への接触を検出する方法を適用しても良い。
(11)各実施の形態において、タッチパッド102は、接触位置の座標値(x,y)と、静電容量を表すための値との組を制御部110へ送出し、算出部111がこの組に基づいて、接触されているキー毎にキー接触値を算出するものとして説明したが、以下のように変形することも可能である。
即ち、この変形に係るタッチパッド(以下、「変形タッチパッド」という)が、キー毎に、接触面積の増減に応じて0〜1024の範囲で増減する値を出力するようにし、この変形に係る算出部(以下、「変形算出部」という)が自己の状態(非調整状態と調整状態)に応じて、キー接触値を算出するようにしてもよい。
より詳細には、この変形タッチパッドを実現するための静電容量のタッチセンサIC(Integrated Circuit)の20個のポートは、タッチパッド上の各キーに一対一に割り当てられている。変形算出部は、各ポートを介して、キー毎の接触面積の増減に応じて0〜1024の範囲で増減する値を入力される。なお、ICのポート数は上記のように20個に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
(12)各実施の形態において説明した各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
(13)各実施の形態において説明したタッチパッド102からの入力に対する処理(図6、図10、図12参照)をCPUに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるCPUで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのCPUがそのプログラムを実行することにより各実施の形態で示した携帯電話機の各機能が実現される。
(14)本発明に係る携帯端末の実施の形態は、接触が検出されると、当該接触の度合いを示す値を出力するタッチパッドと、前記タッチパッドから出力された接触の度合いを示す値に基づいて、当該タッチパッド上で接触が検出された範囲毎に、当該範囲の接触の度合いを示す値を算出する算出部と、実行すべき処理が割り当てられている対象範囲を決定するための第1閾値と、第1閾値より小さい第2閾値とを保持する保持部と、前記タッチパッド上で接触が検出された範囲のうち、前記算出部により算出された値が第2閾値以上である範囲の数が、既定値未満である場合には、前記算出部により算出された値が第1閾値以上である1つの範囲を対象範囲として決定し、前記算出部により算出された値が第2閾値以上である範囲の数が既定値以上である場合には、対象範囲の決定を行わない決定部とを備えることを特徴とする。
上記構成を備える本発明に係る携帯端末の実施の形態によれば、算出部が算出した値が、第2閾値以上である範囲が既定数以上存在する場合には、対象範囲の決定がなされない。つまり、本発明に係る携帯端末の実施の形態は、既定数以上の各範囲について算出部が算出した値の全てが、対象範囲の決定に用いられる第1閾値以上である場合のみならず、この第1閾値より小さい第2閾値以上である場合にも、算出部が算出した値が第1閾値以上である1つの範囲に割り当てられている処理が実行されてしまうことを防ぐことができる。即ち、本発明に係る携帯端末の実施の形態は、誤動作の発生を低減できる。
(15)また、前記タッチパッドは、静電容量の変化により前記検出を行うものであることとしてもよい。
これにより、本発明に係る携帯端末の実施の形態のタッチパッドは、物体が近接した状態も検出できるので、例えば、ユーザの顔等がタッチパッドに接触した場合、若しくは、ユーザの顔等がタッチパッドに非接触であるが近づいた場合、タッチパッド上の既定数以上の範囲についての算出部が算出した値が第2閾値以上となった場合には、ユーザの顔等が接触した場合、若しくは、ユーザの顔等がタッチパッドに非接触であるが近づいた場合による誤動作を適切に防ぐことができる。
(16)また、前記決定部は、前記第1閾値以上である範囲のうち、前記算出部により算出された値が最大の値となる範囲を、前記対象範囲として決定することとしてもよい。
これにより、本発明に係る携帯端末の実施の形態は、算出部が算出した値が第1閾値以上の最大の値である範囲を対象範囲として決定する。ユーザが指等を接触させようとした範囲についての接触の度合いは、最も高くなると想定され、つまり、この範囲についての算出部が算出した値は最大になると想定される。
従って、この想定の下で、本発明に係る携帯端末の実施の形態は、ユーザの意図した範囲に割り当てられた処理を実行することが可能になる。
(17)本発明に係るタッチパッドは、各実施の形態に係るタッチパッド102に相当し、本発明に係る算出部は、各実施の形態に係る算出部111に相当し、本発明に係る保持部及び決定部は、各実施の形態に係るキー決定部に相当する。
本発明に係る携帯端末は、ユーザが、タッチパッドを用いた操作を行う場合に利用される。
1、2 筐体
3 入力キー
4 LCD
100、200 携帯電話機
101 サブLCD
102 タッチパッド
103 通信部
104 スピーカ
105 マイク
106 バイブレータ
110、210 制御部
111 算出部
112 切替部
113、212 キー決定部
114、213 イベント通知部
115 音声処理部
116、214 表示制御部
120、220 アプリケーション実行部
201 計時部
202 記憶部
211 通話検出部

Claims (4)

  1. 接触が検出されると、当該接触の度合いを示す値を出力するタッチパッドと、
    前記タッチパッドから出力された接触の度合いを示す値に基づいて、当該タッチパッド上で接触が検出された範囲毎に、当該範囲の接触の度合いを示す値を算出する算出部と、
    実行すべき処理が割り当てられている対象範囲を決定するための第1閾値と、第1閾値より小さい第2閾値とを保持する保持部と、
    前記タッチパッド上で接触が検出された範囲のうち、前記算出部により算出された値が第2閾値以上である範囲の数が、既定値未満である場合には、前記算出部により算出された値が第1閾値以上である1つの範囲を対象範囲として決定し、前記算出部により算出された値が第2閾値以上である範囲の数が既定値以上である場合には、対象範囲の決定を行わない決定部とを備える
    ことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記タッチパッドは、静電容量の変化により前記検出を行うものである
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記決定部は、前記第1閾値以上である範囲のうち、前記算出部により算出された値が最大の値となる範囲を、前記対象範囲として決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  4. 接触が検出されると、当該接触の度合いを示す値を出力するタッチパッドを備える携帯端末で用いられる入力制御プログラムであって、
    前記タッチパッドから出力された接触の度合いを示す値に基づいて、当該タッチパッド上で接触が検出された範囲毎に、当該範囲の接触の度合いを示す値を算出する算出ステップと、
    実行すべき処理が割り当てられている対象範囲を決定するための第1閾値と、第1閾値より小さい第2閾値とを保持する保持ステップと、
    前記タッチパッド上で接触が検出された範囲のうち、前記算出ステップで算出された値が第2閾値以上である範囲の数が、既定値未満である場合には、前記算出ステップで算出された値が第1閾値以上である1つの範囲を対象範囲として決定し、前記算出ステップで算出された値が第2閾値以上である範囲の数が既定値以上である場合には、対象範囲の決定を行わない決定ステップとを含む
    ことを特徴とする入力制御プログラム。
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