JP2012065190A - 携帯電話機、プログラム及び入力制御方法 - Google Patents

携帯電話機、プログラム及び入力制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012065190A
JP2012065190A JP2010208390A JP2010208390A JP2012065190A JP 2012065190 A JP2012065190 A JP 2012065190A JP 2010208390 A JP2010208390 A JP 2010208390A JP 2010208390 A JP2010208390 A JP 2010208390A JP 2012065190 A JP2012065190 A JP 2012065190A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
unit
touch panel
input
mobile phone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010208390A
Other languages
English (en)
Inventor
Masateru Izawa
正輝 井澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2010208390A priority Critical patent/JP2012065190A/ja
Publication of JP2012065190A publication Critical patent/JP2012065190A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Telephone Function (AREA)

Abstract

【課題】新たなセンサを設けることを必須の要件とすることなく、通話中に生じてしまったタッチパネルへの誤接触による誤動作の発生を低減することが可能な携帯電話機を提供する。
【解決手段】本発明に係る携帯電話機は、タッチパネルと、送話音声の入力用のマイクと、受話音声の出力用のレシーバとを備え、当該タッチパネルからの入力に基づく処理を実行する携帯電話機であって、前記マイクから入力された送話音声及び前記レシーバから出力される受話音声の有無の判定を行い、他の電話機と音声通信を行う機能を実行中に、前記タッチパネルからの入力があった場合に、前記判定結果に基づいて、当該タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行うか否かを制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、タッチパネルを備える携帯電話機に関し、特に、タッチパネルからの入力に基づく処理の実行制御技術に関する。
タッチパネルによる操作が可能な携帯電話機においては、例えば、通話中にユーザの耳や頬がタッチパネルに接触してしまったこと(以下、「誤接触」ともいう)により生じた入力に基づく処理が誤って実行されてしまうこと(以下、「誤動作」という)があるという問題がある。
この問題に対しては、新たなハードウェアを用いて、通話中に生じたタッチパネルへの入力が、誤接触によるものか否かを判定する方法が知られている(例えば、特許文献1及び2)。
特許文献1に係る携帯端末機器は、通話用マイクの他、携帯端末機器の周囲の環境音を取得するための環境音取得用マイクを備えており、両マイクの入力値の差が所定の閾値以上である場合には、タッチパネルからの入力を無効化するものである。両マイクの入力値の差が所定の閾値以上である場合には、この携帯端末機器のユーザが送話中であると推定でき、送話中に生じたタッチパネルからの入力は誤接触である可能性が高いためである。
また、特許文献2に係る携帯電話機は、レシーバの付近にユーザの耳等の接触を検出するタッチセンサを備え、このタッチセンサが接触を検出した場合には、タッチパネルからの入力を無効化するものである。タッチセンサが接触を検出した場合には、この携帯電話機のユーザは受話中であると推定でき、受話中に生じたタッチパネルからの入力は誤接触である可能性が高いためである。
特開2008−141688号公報 特開2005−269567号公報 特開2009−135707号公報
しかしながら、特許文献1及び2の方法でタッチパネルへの入力が誤接触によるものなのかを判定しようとした場合、新たなハードウェア(環境音取得用マイクやタッチセンサ)を設けることが必須の要件となるため、コスト面において必ずしも適切な方法とはいえず、また、新たなハードウェアを配置することで、携帯電話機の小型化を阻害してしまう可能性もある。
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、新たなセンサを設けることを必須の要件とすることなく、通話中に生じてしまったタッチパネルへの誤接触による誤動作の発生を低減することが可能な携帯電話機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯電話機は、タッチパネルを備え、当該タッチパネルからの入力に基づく処理を実行する携帯電話機であって、送話音声の入力用のマイクと、受話音声の出力用のレシーバと、前記マイクから入力された送話音声及び前記レシーバから出力される受話音声の有無の判定を行う音声判定部と、他の電話機と音声通信を行う機能を実行中に、前記タッチパネルからの入力があった場合に、前記音声判定部による判定結果に基づいて、当該タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行うか否かを制御する抑止部とを備えることを特徴とする。
上記構成を備える本発明に係る携帯電話機によれば、新たなセンサを設けることを必須の要件とすることなく、通話中に生じてしまったタッチパネルへの誤接触による誤動作の発生を低減できる。
実施の形態に係る携帯電話機100の外観及び表示例を示す図 実施の形態に係る携帯電話機100の外観及び表示例を示す図 携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図 イベントテーブル10のデータ構成及び内容例を示す図 携帯電話機100の筐体の角度θを説明するための図 音声判定部143、角度検出部144によるフラグ13b〜13dの更新処理を示すフローチャート 切替部145によるスピーカ出力フラグ13aの更新処理を示すフローチャート 制御部140による制御処理を示すフローチャート タッチパネル110上での各接触の検出及び各フラグの変化のタイミングの一例を示す図
以下、本発明に係る携帯電話機の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
≪実施の形態≫
<外観>
図1(a)は、実施の形態に係る携帯電話機100の外観を示す正面図であり、(b)は、実施の形態に係る携帯電話機100の外観を示す背面図である。
携帯電話機100は、ストレートタイプの携帯電話機であり、図1(a)に示すように、筐体の正面側101には、タッチパネル110とマイク124とレシーバ125とが配置されており、図1(b)に示すように、筐体の背面側102には、スピーカ123が配置されている。
携帯電話機100は、他の電話機(自動音声応答サービスを行う機器を含む)と音声通信を行う機能を実行中(以下、単に、「通話中」と表現する)に、他の電話機からの音声(つまり、受話音声)をレシーバ125から出力するのか、スピーカ123から出力するのかを、ユーザ操作に応じて切り替えることができるものである。
なお、この通話中という状態には、携帯電話機100及び他の電話機のユーザが声を発していない状態も含み、以下では、通話中において、特に、携帯電話機100のユーザが声を発している状態を「送話中」と表現し、他の電話機のユーザが声を発している状態を「受話中」と表現する。
また、以下では、携帯電話機100が、レシーバ125から受話音声を出力する状態であることを「レシーバ出力モード」といい、スピーカ123から受話音声を出力する状態であることを「スピーカ出力モード」という。なお、携帯電話機100と他の電話機との間で通話が開始された直後は、レシーバ出力モードになっているものとする。
図1(a)では、通話中である場合において、レシーバ出力モードであるときに表示される画面(以下、「レシーバ出力画面G1」という)が、タッチパネル110に表示された例を示している。
このレシーバ出力画面G1には、各種ボタン(テンキーボタンB1、終了ボタンB2、スピーカ出力ONボタンB3)が配置されており、ユーザが、ボタンがある位置に指等を接触させることにより、そのボタンに割り当てられた処理を携帯電話機100に行わせることができる。
例えば、ユーザが、スピーカ出力ONボタンB3に指等を接触させることにより、受話音声の出力先を、レシーバ125からスピーカ123に切り替える処理を携帯電話機100に行わせることができる。
この処理を行った後、携帯電話機100は、レシーバ出力画面G1のスピーカ出力ONボタンB3に代えて、スピーカ出力OFFボタンB4が配置された画面(以下、「スピーカ出力画面G2」という)を表示する(図2参照)。
なお、本実施の形態では、接触とは、ユーザの指、顔等の身体やタッチペン等がタッチパネル110に接触した状態をいう他、ユーザの指、顔等の身体やタッチペン等、タッチパネル110の静電容量を変化させるものが、タッチパネル110の静電容量を所定の閾値以上に変化させる程度にタッチパネル110に近接した状態を含む。
また、以下の説明では、ユーザが指等を、タッチパネル110上に表示されているボタンに接触させて、そのボタンを選択することを、ボタンを押すともいう。
また、上記レシーバ出力画面G1及びスピーカ出力画面G2に配置されるボタンの種類、並び順、及び配置は一例であり、適宜変更することができる。
<構成>
図3は、携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話機100は、同図に示すように、タッチパネル110、記憶部120、通信部121、角度センサ122、スピーカ123、マイク124、レシーバ125、第1計時部130、第2計時部131、第3計時部132、制御部140、及びアプリケーション実行部150を備える。
なお、携帯電話機100は、プロセッサ及びメモリを含んで構成されており、制御部140及びアプリケーション実行部150の各機能は、上記メモリに記憶されているプログラムを上記プロセッサが実行することにより実現される。
ここで、タッチパネル110は、入力部111及び表示部112を含んで構成されている。
入力部111は、ユーザによる接触を検出し、検出している間、単位時間(例えば、25ms)毎に、その接触位置の座標値(x,y)を制御部140に送出する回路である。入力部111は、例えば、静電容量方式のタッチセンサにより実現される。
なお、図1(a)において、タッチパネル110の左上の頂点の座標値は(0,0)であるものとし、x軸を右方向に、y軸を下方向にそれぞれ取り、タッチパネル110の右下の頂点の座標値は(479,799)であるものとする。
表示部112は、LCD(Liquid Crystal Display)を含み、制御部140からの指示を受けて、文字やアイコン等の画像をLCDに表示する回路である。各LCDの画素数(横×縦)は480×800画素であるものとする。
記憶部120は、イベントテーブル10を記憶するためのメモリ領域である。
イベントテーブル10は、マイク124から入力された送話音声やレシーバ125から出力される受話音声の存在の検出、スピーカ出力モードへの切替等の通話中に発生し得るイベント毎に、そのイベントの発生を、通話中に生じたタッチパネル110への接触が誤接触であるかの判定に用いるか否かを示す情報と、そのイベントが発生しているか否かを示す情報とを登録したテーブルである(図4参照)。イベントテーブル10のデータ構成等については、後に詳細に説明する。
通信部121は、アンテナを介して基地局との間で電波の送受信を行う回路であり、受信信号を復調し制御部140へ伝達する機能、及び制御部140から伝達された信号を変調し送信する機能を有する。
角度センサ122は、図5に示すように、携帯電話機100のレシーバ125側を上端1とし、マイク124側を下端2とした場合に、水平方向に対する携帯電話機100の筐体の角度θを表すための値を制御部140に送出するものであり、例えば加速度センサにより実現される。
第1計時部130、第2計時部131及び第3計時部132は、制御部140の指示を受けて計時を開始し、予め設定された時間を計時すると、その旨を制御部140に通知する機能を有し、例えば、タイマやカウンタにより実現される。
以下では、第1計時部130には「第1の時間」が、第2計時部131には「第2の時間」が、第3計時部132には「第3の時間」がそれぞれ予め設定されているものとする。第1〜第3の時間は、それぞれ、例えば1秒程度の時間であるものとし、同一の時間であってもよいし、異なる時間であってもよいし、ユーザが設定できるようにしてもよい。
制御部140は、一般的な携帯電話機が有する機能の他、特に、通話中に、タッチパネル110上での接触が生じた場合に、その接触位置に対応する処理をアプリケーション実行部150に実行させるか否かを制御する機能を有する。
制御部140は、接触検出部141、通話検出部142、音声判定部143、角度検出部144、切替部145、抑止部146、メッセージ通知部147を含んで構成される。
ここで、接触検出部141は、タッチパネル110の入力部111から座標値を受領することで、タッチパネル110におけるユーザの指等の接触を検出する機能を有する。
通話検出部142は、通信部121を介して基地局との間で送受信される通信内容とユーザ操作とに基づいて通話の開始及び終了を検出し、携帯電話機100が通話中であるか否かを判定する機能を有する。具体的には、呼び出し信号(リンガ)を受信した際に、発信ボタン(不図示)の操作(オフフック操作)がなされた場合に、通話が開始されたことを検出し、通話が開始された後に、終了ボタンB2の操作(オンフック操作)がなされた場合に、通話が終了したことを検出する。また、通話の開始を検出後、通話の終了を検出するまでの間、通話中であると判定する。
音声判定部143は、マイク124から入力される送話音声及びレシーバ125から出力される受話音声の有無を判定し、その判定結果を、記憶部120のイベントテーブル10に反映させる機能を有する。
音声判定部143は、マイク124から入力された音声信号のパワーが所定の閾値(以下、「入力用閾値」という)以上である場合に、送話音声が存在するとの判定を行う。また、音声判定部143は、携帯電話機100の出力モードがレシーバ出力モードであり、且つ通信部121を介して受信した音声信号をD/A(Digital/Analog)変換して得られた信号のパワーが所定の閾値(以下、「出力用閾値」という)以上である場合に、受話音声が存在するとの判定を行う。
入力用閾値は、通話中に、携帯電話機100のユーザが声を発したときに得られると想定される信号(ユーザの声及び雑音を含む信号)のパワーと、発していないときに得られると想定される信号(雑音を含む信号)のパワーとを識別できるように、携帯電話機100のメーカにより予め決定されたものである。
出力用閾値についても同様に、通話中に、他の電話機のユーザが声を発したときに得られると想定される信号のパワーと、発していないときに得られると想定される信号のパワーとを識別できるように、携帯電話機100のメーカにより予め決定されている。
なお、音声判定部143は、通常の携帯電話機が有する音声処理機能を有する。即ち、音声判定部143は、通信部121を介して受信した音声信号をD/A変換して得られた信号を、受話音声の出力先を示す出力モード(スピーカ出力モード又はレシーバ出力モード)に応じて、スピーカ123及びレシーバ125のいずれかから出力する機能、及びマイク124から入力された音声信号をA/D変換して得られた信号を、通信部121を介して送信する機能を有する。
角度検出部144は、通話中に、角度センサ122から送出された角度θを表すための値に基づいて、携帯電話機100の筐体の角度θが、所定の角度の範囲(以下、「通話角度範囲」という)に含まれていることを検出し、検出結果を記憶部120のイベントテーブル10に反映させる機能を有する。
この通話角度範囲は、通常、ユーザが送話及び受話を行う際に、マイク124がユーザの口の付近に、レシーバ125が耳の付近に配置されるように携帯電話機100を保持した場合の角度の範囲であり、例えば、70°〜90°程度であるものとする。
なお、ユーザが、携帯電話機100のタッチパネル110を操作するために携帯電話機100を保持した場合の携帯電話機100の筐体の角度θの範囲は、例えば、0°〜40°程度であるものとする。
切替部145は、通話中にタッチパネル110を介してなされるユーザ操作に基づいて、出力モードを、スピーカ出力モードとレシーバ出力モードとの間で切り替え、切替結果を記憶部120のイベントテーブル10に反映させる機能を有する。
抑止部146は、携帯電話機100が通話中である場合において、タッチパネル110上での接触が生じたときに、その接触位置に対応する処理の実行を抑止するか否かを、イベントテーブル10の内容に基づいて制御する機能を有する。なお、どのように制御するかについては、後述する(図8参照)。
メッセージ通知部147は、抑止部146が、タッチパネル110上での接触位置に対応する処理の実行を抑止しない場合に、タッチパネル110上での接触が検出されたことを示すメッセージ(以下、「PRESS PANELメッセージ」という)をアプリケーション実行部150に通知する機能を有する。このPRESS PANELメッセージには、接触位置の座標値(x,y)が含まれる。
また、アプリケーション実行部150は、メッセージ通知部147から通知されたPRESS PANELメッセージに含まれている座標値(x,y)が示す接触位置に対応する処理を実行する機能を有する。アプリケーション実行部150は、タッチパネル110の表示部112に表示されている各ボタンのサイズ、形状、配置(座標)や、各ボタンに対応付けられている処理を管理しているものとする。
<データ>
以下では、携帯電話機100が使用するデータについて、図4を用いて説明する。
<イベントテーブル>
図4は、イベントテーブル10のデータ構成及び内容例を示す図である。
イベントテーブル10は、同図に示すように、イベント11と、判定条件12と、フラグ13とを対応付けて構成される情報である。
イベント11は、通話中に発生し得る「スピーカ出力」、「通話角度範囲検出」、「送話音声検出」、「受話音声検出」の4つのイベントを示す情報である。
ここで、「スピーカ出力」イベントは、携帯電話機100がスピーカ出力モードに切り替えられたというイベントであり、「通話角度範囲検出」イベントは、携帯電話機100の筐体の角度θが通話角度範囲にあることが検出されたというイベントである。
また、「送話音声検出」イベントは、マイク124から入力された送話音声の存在が検出されたというイベントであり、「受話音声検出」イベントは、レシーバ125から出力される、他の電話機のユーザからの受話音声の存在が検出されたというイベントである。
判定条件12は、対応するイベントの発生を、通話中に生じたタッチパネル110への接触が誤接触であるかの判定(以下、「誤接触判定」ともいう)に用いるか否かを示す情報であり、この例では、誤接触判定に用いる場合を「ON」とし、用いない場合を「OFF」としている。
なお、各判定条件12a〜12dそれぞれは、携帯電話機100の運用開始時においては、デフォルト値として「ON」の設定がなされており、ユーザ操作に応じて設定を変更することができるものである。
フラグ13は、通話中において、対応するイベントが発生しているか否かを示すフラグであり、対応するイベントが発生している場合を「ON」とし、発生してない場合を「OFF」としている。なお、同図に示す各フラグ13a〜13dは、携帯電話機100と他の電話機との間で通話が開始された直後は全て「OFF」に設定されている。
ここで、スピーカ出力フラグ13aは、切替部145により、携帯電話機100の出力モードがスピーカ出力モードである間、「ON」に設定されるものである。
また、通話角度範囲フラグ13bは、角度検出部144により、携帯電話機100の筐体の角度θが通話角度範囲に含まれている間及び通話角度範囲に含まれなくなってから第3の時間の間、「ON」に設定されるものである。
また、送話音声有無フラグ13cは、音声判定部143により送話音声が存在するとの判定がなされている間及び送話音声が存在するとの判定がなされなくなってから第1の時間の間、「ON」に設定されるものである。
また、受話音声有無フラグ13dは、音声判定部143により受話音声が存在するとの判定がなされている間及び受話音声が存在するとの判定がなされなくなってから第2の時間の間、「ON」に設定されるものである。
例えば、同図では、「スピーカ出力」、「通話角度範囲検出」、「送話音声検出」及び「受話音声検出」の全てのイベントの判定条件は「ON」であり、つまり、これらの全てのイベントの発生を、誤接触判定に用いることを示している。
また、例えば、同図では、スピーカ出力フラグ13a及び送話音声有無フラグ13cが「OFF」であり、つまり、スピーカ出力モードではなく、送話音声が存在するとの判定がなされなくなってから、少なくとも第1の時間を経過していることを示している。
また、例えば、同図では、通話角度範囲フラグ13b及び受話音声有無フラグ13dが「ON」であり、つまり、携帯電話機100の筐体の角度θが通話角度範囲に含まれているとの前回の検出から第3の時間を経過しておらず、受話音声が存在するとの前回の判定から第2の時間を経過していないことを示している。
<動作>
次に、上記構成を備える携帯電話機100の動作について、図6〜図8を用いて説明する。
<音声判定部143及び角度検出部144によるフラグ更新処理>
まず、音声判定部143及び角度検出部144が通話中にそれぞれ非同期に行う記憶部120のイベントテーブル10におけるフラグ13b〜13dの更新処理について説明する。
図6は、音声判定部143、角度検出部144によるフラグ13b〜13dの更新処理を示すフローチャートである。
なお、制御部140は、携帯電話機100の電源がONになった際や携帯電話機100と他の電話機との間で通話が終了した際に記憶部120に記憶されているイベントテーブル10の各フラグ(13a〜13d)を「OFF」に初期化するものとする。
また、音声判定部143及び角度検出部144は、通話検出部142が通話の開始を検出した際に、対応するフラグ(13b〜13d)の更新処理を開始し、通話検出部142が通話の終了を検出した際に、対応するフラグの更新処理を終了するものとする。
フラグ13b〜13dの更新処理の内容は基本的に同様の処理であるため、以下では、一例として音声判定部143が送話音声有無フラグ13cを更新する場合を例に説明する。
通話検出部142が通話の開始を検出すると、音声判定部143は、対応するフラグ(この例では、「送話音声有無フラグ13c」)の更新処理を開始し、まず、対応するイベント(この例では、「送話音声検出」イベント)を検出したか否かを判定する(ステップS1)。
具体的には、マイク124から入力された音声信号のパワーが所定の閾値(入力用閾値)未満である場合には、音声判定部143は、「送話音声検出」イベントを検出していないと判定し(ステップS1:NO)、再びステップS1の判定処理を行う。
また、マイク124から入力された音声信号のパワーが入力用閾値以上である場合には、音声判定部143は、「送話音声検出」イベントを検出したと判定し(ステップS1:YES)、記憶部120のイベントテーブル10における対応するフラグ(この例では、「送話音声有無フラグ13c」)を「ON」に更新する(ステップS2)。
また、音声判定部143は、対応するイベント(この例では、「送話音声検出」イベント)を検出しなくなったか否かを判定する(ステップS3)。
具体的には、マイク124から入力された音声信号のパワーが入力用閾値以上である場合には、音声判定部143は、「送話音声検出」イベントをまだ検出していると判定し(ステップS3:NO)、再びステップS3の判定処理を行う。
また、マイク124から入力された音声信号のパワーが入力用閾値未満である場合には、音声判定部143は、「送話音声検出」イベントを検出しなくなったと判定し(ステップS3:YES)、対応する計時部(この例では「第1計時部130」)に計時を開始させる(ステップS4)。
音声判定部143は、ステップS1と同様に、対応するイベント(この例では、「送話音声検出」イベント)を検出したか否かを判定し(ステップS5)、検出した場合には(ステップS5:YES)、対応する計時部(この例では「第1計時部130」)に計時を停止させ、計時している時間を、計時開始時の初期値にリセットする(ステップS6)。
一方、ステップS5で、対応するイベントを検出しなかった場合には(ステップS5:NO)、音声判定部143は、対応する所定時間(この例では「第1の時間」)を経過したか否かを判定する(ステップS7)。
具体的には、ステップS4の処理後に、対応する計時部(この例では「第1計時部130」)から対応する所定時間(この例では「第1の時間」)を計時した旨の通知を受領していない場合には、対応する所定時間を経過していないと判定し(ステップS7:NO)、再びステップS5の判定処理を行う。
また、ステップS4の処理後に、対応する計時部(この例では「第1計時部130」)から対応する所定時間(この例では「第1の時間」)を計時した旨の通知を受領している場合には(ステップS7:YES)、記憶部120のイベントテーブル10における対応するフラグ(この例では、「送話音声有無フラグ13c」)を「OFF」に更新し(ステップS8)、再びステップS1の判定処理を行う。
ここでは、音声判定部143が、送話音声有無フラグ13cを更新する場合を例に説明したが、他のフラグ(13b、13d)の更新についても、上記ステップS1、S3、S5の対応するイベント、上記ステップS2、S8の対応するフラグ、上記ステップS4、S6の対応する計時部、上記ステップS7の対応する所定時間が、音声判定部143による送話音声有無フラグ13cの更新処理の場合と異なる点以外は同様に処理することができる。
即ち、角度検出部144による通話角度範囲フラグ13bの更新処理は、上述のステップS1〜S8の処理の説明のうち、対応するイベントが「送話音声検出」イベントとなっている部分を「通話角度範囲検出」イベントに、対応するフラグが「送話音声有無フラグ13c」となっている部分を「通話角度範囲フラグ13b」に、対応する計時部が「第1計時部130」となっている部分を「第3計時部132」に、対応する所定時間が「第1の時間」となっている部分を「第3の時間」と読み代えたものである。
なお、上記ステップS1、S3、S5においては、携帯電話機100の筐体の角度θが、通話角度範囲(この例では、70°〜90°程度)である場合に、「通話角度範囲検出」イベントを検出したと判定する(ステップS1:YES、S3:NO、S5:YES)。
また、音声判定部143による受話音声有無フラグ13dの更新処理は、上述のステップS1〜S8の処理の説明のうち、対応するイベントが「送話音声検出」イベントとなっている部分を「受話音声検出」イベントに、対応するフラグが「送話音声有無フラグ13c」となっている部分を「受話音声有無フラグ13d」に、対応する計時部が「第1計時部130」となっている部分を「第2計時部131」に、対応する所定時間が「第1の時間」となっている部分を「第2の時間」と読み代えたものである。
なお、上記ステップS1、S3、S5においては、携帯電話機100の出力モードが「レシーバ出力モード」であり、且つ、通信部121を介して受信した音声信号をD/A変換して得られた信号のパワーが所定の閾値(出力用閾値)以上である場合に、「送話音声検出」イベントを検出したと判定する(ステップS1:YES、S3:NO、S5:YES)。
<切替部145によるフラグ更新処理>
続いて、切替部145が通話中に行う記憶部120のイベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aの更新処理について説明する。
図7は、切替部145によるスピーカ出力フラグ13aの更新処理を示すフローチャートである。
なお、切替部145によるスピーカ出力フラグ13aの更新処理は、上記音声判定部143及び角度検出部144によるフラグの更新処理とは非同期に行われる。
また、切替部145は、通話検出部142が通話の開始を検出した際に、スピーカ出力フラグ13aの更新処理を開始し、通話検出部142が通話の終了を検出した際に、スピーカ出力フラグ13aの更新処理を終了するものとする。
通話検出部142が通話の開始を検出すると、切替部145は、スピーカ出力フラグ13aの更新処理を開始し、まず、「スピーカ出力」イベントを検出したか否かを判定する(ステップS11)。
具体的には、レシーバ出力画面G1のスピーカ出力ONボタンB3が押下されていない場合には、「スピーカ出力」イベントを検出していないと判定し(ステップS11:NO)、切替部145は、再びステップS11の判定処理を行う。
また、レシーバ出力画面G1のスピーカ出力ONボタンB3が押下された場合には、「スピーカ出力」イベントを検出したと判定し(ステップS11:YES)、切替部145は、記憶部120のイベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aを「ON」に更新する(ステップS12)。
なお、レシーバ出力画面G1のスピーカ出力ONボタンB3が押下された場合には、タッチパネル110の表示部112には、制御部140によりスピーカ出力画面G2が表示されることになる。
続いて、切替部145は、「レシーバ出力」イベントを検出したか否かを判定する(ステップS13)。
具体的には、スピーカ出力画面G2のスピーカ出力OFFボタンB4が押下されていない場合には、「レシーバ出力」イベントを検出していないと判定し(ステップS13:NO)、切替部145は、再びステップS13の判定処理を行う。
また、スピーカ出力画面G2のスピーカ出力OFFボタンB4が押下された場合には、「レシーバ出力」イベントを検出したと判定し(ステップS13:YES)、切替部145は、記憶部120のイベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aを「OFF」に更新し(ステップS14)、再びステップS11から処理を行う。
<制御処理>
次に、制御部140による、通話中に生じたタッチパネル110上での接触位置に対応する処理の実行を抑止するか否かに係る制御処理について説明する。
図8は、制御部140による制御処理を示すフローチャートである。
制御部140は、携帯電話機100の電源がONになると制御処理を開始し、接触検出部141は、タッチパネル110において接触が検出されたか否かを判定する(ステップS21)。
具体的には、タッチパネル110の入力部111から、接触位置の座標値(x,y)を受領していない場合には、接触検出部141は、タッチパネル110において接触が検出されていないと判定し(ステップS21:NO)、再びステップS21の判定処理を行う。
また、タッチパネル110の入力部111から、接触位置の座標値(x,y)を受領した場合には、接触検出部141は、タッチパネル110において接触が検出されたと判定し(ステップS21:YES)、通話検出部142は、通話中であるか否かを判定する(ステップS22)。
通話検出部142が通話中でないと判定した場合には(ステップS22:NO)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止せず、メッセージ通知部147は、ステップS21でタッチパネル110の入力部111から受領した接触位置の座標値(x,y)を含ませたPRESS PANELメッセージをアプリケーション実行部150に通知し(ステップS23)、接触検出部141は、再びステップS21の判定処理を行う。
なお、メッセージ通知部147からPRESS PANELメッセージの通知を受けたアプリケーション実行部150は、そのPRESS PANELメッセージに含まれている座標値(x,y)が示す接触位置に対応する処理を実行する。
ここで、抑止部146が、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止しないのは、通話中でなければ、ユーザの頬や耳等がタッチパネル110に接触してしまうようなことは生じる可能性が低く、その接触は、ユーザが意図したものであると考えられるためである。
一方、ステップS22で、通話検出部142が通話中であると判定した場合には(ステップS22:YES)、抑止部146は、記憶部120のイベントテーブル10における「スピーカ出力」イベントの判定条件12aが「ON」であるか否かを判定する(ステップS24)。
「スピーカ出力」イベントの判定条件12aが「ON」である場合には(ステップS24:YES)、抑止部146は、記憶部120のイベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aが「ON」であるか否かを判定する(ステップS25)。
スピーカ出力フラグ13aが「ON」である場合には(ステップS25:YES)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止せず、メッセージ通知部147は、上述のように、PRESS PANELメッセージをアプリケーション実行部150に通知し(ステップS23)、接触検出部141は、再びステップS21の判定処理を行う。
ここで、スピーカ出力フラグ13aが「ON」であるということは、携帯電話機100が、受話音声をスピーカ123から出力するスピーカ出力モードであることを示している。
携帯電話機100がスピーカ出力モードである場合には、ユーザの頬や耳等がタッチパネル110に接触してしまうようなことは生じず、その接触は、ユーザが意図したものであると考えられるため、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止しない。
スピーカ出力モードは、例えば、通話中にテンキーボタンB1等のボタンを押すことで様々な処理(例えば、宅配便の再配達依頼や金融機関の取引等)を行うことができる自動音声応答サービスを利用する場合に用いられる。スピーカ出力モードを用いることにより、ユーザがレシーバ125を耳に当てることなく、スピーカ123から出力される受話音声を聞きながらボタン操作を行うことができる。
一方、ステップS25で、スピーカ出力フラグ13aが「OFF」である場合(ステップS25:NO)、又はステップS24で、「スピーカ出力」イベントの判定条件12aが「OFF」である場合には(ステップS24:NO)、抑止部146は、記憶部120のイベントテーブル10における「通話角度範囲検出」イベントの判定条件12bが「ON」であるか否かを判定する(ステップS26)。
「通話角度範囲検出」イベントの判定条件12bが「ON」である場合には(ステップS26:YES)、抑止部146は、記憶部120のイベントテーブル10における通話角度範囲フラグ13bが「ON」であるか否かを判定する(ステップS27)。
通話角度範囲フラグ13bが「OFF」である場合には(ステップS27:NO)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止せず、メッセージ通知部147は、上述のように、PRESS PANELメッセージをアプリケーション実行部150に通知し(ステップS23)、接触検出部141は、再びステップS21の判定処理を行う。
ここで、通話角度範囲フラグ13bが「OFF」であるということは、携帯電話機100の筐体の角度θが通話角度範囲に含まれなくなってから、少なくとも第3の時間を経過していることを示している。
この通話角度範囲は、通常の音声通信中における携帯電話機100の筐体の角度の範囲、即ち、マイク124がユーザの口の付近に、レシーバ125が耳の付近にそれぞれ配置されるように携帯電話機100を保持した場合の角度の範囲となるように決定されている。
従って、携帯電話機100の筐体の角度θが通話角度範囲に含まれない場合には、ユーザの頬や耳等がタッチパネル110に接触してしまうようなことは生じず、その接触は、例えば自動音声応答サービスを利用するためにタッチパネル110上のボタンをユーザが操作した場合等、ユーザの意図したものであると考えられるため、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止しない。
一方、ステップS27で、通話角度範囲フラグ13bが「ON」である場合(ステップS27:YES)、又はステップS26で、「通話角度範囲検出」イベントの判定条件12bが「OFF」である場合には(ステップS26:NO)、抑止部146は、記憶部120のイベントテーブル10における「送話音声検出」イベントの判定条件12cが「ON」であるか否かを判定する(ステップS28)。
「送話音声検出」イベントの判定条件12cが「ON」である場合には(ステップS28:YES)、抑止部146は、記憶部120のイベントテーブル10における送話音声有無フラグ13cが「ON」であるか否かを判定する(ステップS29)。
送話音声有無フラグ13cが「ON」である場合には(ステップS29:YES)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止し、即ち、メッセージ通知部147にステップS23の処理を行わせることなく、接触検出部141は、再びステップS21の判定処理を行う。
ここで、送話音声有無フラグ13cが「ON」であるということは、送話中か、送話が完了してから間もない(この例では、第1の時間以内)ことを示している。
ユーザが送話中に、あるいは送話が完了してから間もないときに生じるタッチパネル110上の接触は、ユーザの頬や耳等が意図せずタッチパネル110に接触してしまったものである可能性が高いと考えられる。従って、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止する。
一方、ステップS29で、送話音声有無フラグ13cが「OFF」である場合には(ステップS29:NO)、又はステップS28で、「送話音声検出」イベントの判定条件12cが「OFF」である場合には(ステップS28:NO)、抑止部146は、記憶部120のイベントテーブル10における「受話音声検出」イベントの判定条件12dが「ON」であるか否かを判定する(ステップS30)。
「受話音声検出」イベントの判定条件12dが「ON」である場合には(ステップS30:YES)、抑止部146は、記憶部120のイベントテーブル10における受話音声有無フラグ13dが「ON」であるか否かを判定する(ステップS31)。
受話音声有無フラグ13dが「ON」である場合には(ステップS31:YES)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止し、即ち、メッセージ通知部147にステップS23の処理を行わせることなく、接触検出部141は、再びステップS21の判定処理を行う。
ここで、受話音声有無フラグ13dが「ON」であるということは、受話中であるか、受話が完了してから間もない(この例では、第2の時間以内)ことを示している。
ユーザが受話中に、あるいは受話が完了してから間もない(この例では、第2の時間以内)ときに生じるタッチパネル110上の接触は、ユーザの頬や耳等が意図せずタッチパネル110に接触してしまったものである可能性が高いと考えられる。従って、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止する。
一方、ステップS31で、受話音声有無フラグ13dが「OFF」である場合には(ステップS31:NO)、又はステップS30で、「受話音声検出」イベントの判定条件12dが「OFF」である場合には(ステップS30:NO)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止せず、メッセージ通知部147は、上述のように、PRESS PANELメッセージをアプリケーション実行部150に通知し(ステップS23)、接触検出部141は、再びステップS21の判定処理を行う。
抑止部146が、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止しないのは、受話の完了及び送話の完了からある程度(この例では、第1の時間と第2の時間)時間が経過している場合に検出されたタッチパネル110上の接触は、ユーザが意図したものである可能性が高いと考えられるためである。
<具体例による動作の説明>
上述した携帯電話機100の動作を、図9の例を用いて具体的に説明する。
図9は、タッチパネル110上での各接触の検出及び各フラグの変化のタイミングの一例を示す図である。
なお、以下の説明を開始する時点で、イベントテーブル10における各判定条件12a〜12dは、「ON」であるものとする。
また、同図の「タッチパネル上の接触検出」欄において斜線で示す各部分は、抑止部146により実行の抑止が行われず、タッチパネル110上の接触位置に対応する処理が実行された各接触を示している。
時刻T1は、通話が開始され、マイク124がユーザの口の付近に、レシーバ125がユーザの耳の付近に配置されるように携帯電話機100が保持されたタイミングを示している。
従って、時刻T1で、角度検出部144により、「通話角度範囲検出」イベントが検出され、イベントテーブル10における通話角度範囲フラグ13bが「ON」に更新される(図6のステップS1:YES、S2)。
時刻T2は、受話が開始され、レシーバ125からの受話音声の出力が開始されたタイミングを示している。
従って、時刻T2で、音声判定部143により、「受話音声検出」イベントが検出され、イベントテーブル10における受話音声有無フラグ13dが「ON」に更新される(図6のステップS1:YES、S2)。
時刻T3は、タッチパネル110上での接触が開始されたタイミングを示している。
従って、時刻T3で、接触検出部141は、タッチパネル110において接触が検出されたと判定し、通話検出部142は、通話中であると判定する(図8のステップS21:YES、ステップS22:YES)。
また、時刻T3では、イベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aは「OFF」であり(図8のステップS24:YES、S25:NO)、通話角度範囲フラグ13bは「ON」であり(ステップS26:YES、S27:YES)、送話音声有無フラグ13cは「OFF」であり(ステップS28:YES、S29:NO)、受話音声有無フラグ13dは「ON」であるので(ステップS30:YES、S31:YES)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止する。
この結果、時刻T3で開始されたタッチパネル110上の接触の接触位置に対応する処理は行われないことになる。
時刻T4は、時刻T2で開始された受話が完了したタイミングを示している。
従って、時刻T4で、「受話音声検出」イベントが検出されなくなり、第2計時部131による第2の時間の計時が開始される(図6のステップS3:YES、S4)。
時刻T5は、時刻T4から第2の時間が経過したタイミングを示している。
従って、時刻T5で、「受話音声検出」イベントが検出されず、第2計時部131から第2の時間を計時した旨の通知が行われるので(図6のステップS5:NO、S7:YES)、音声判定部143により、イベントテーブル10における受話音声有無フラグ13dが「OFF」に更新される(ステップS8)。
また、時刻T5は、携帯電話機100のユーザによる送話が開始されたタイミングを示している。
従って、時刻T5で、音声判定部143により、「送話音声検出」イベントが検出され、イベントテーブル10における送話音声有無フラグ13cが「ON」に更新される(図6のステップS1:YES、S2)。
時刻T6は、タッチパネル110上での接触が開始されたタイミングを示している。
従って、時刻T6で、接触検出部141は、タッチパネル110において接触が検出されたと判定し、通話検出部142は、通話中であると判定する(図8のステップS21:YES、ステップS22:YES)。
また、時刻T6では、イベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aは「OFF」であり(図8のステップS24:YES、S25:NO)、通話角度範囲フラグ13bは「ON」であり(ステップS26:YES、S27:YES)、送話音声有無フラグ13cは「ON」であるので(ステップS28:YES、S29:YES)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止する。
この結果、時刻T6で開始されたタッチパネル110上の接触の接触位置に対応する処理は行われないことになる。
時刻T7は、携帯電話機100のユーザが、レシーバ出力画面G1のスピーカ出力ONボタンB3を押そうとして、携帯電話機100の筐体が略水平になるように保持し直したタイミングを示している。
従って、時刻T7で、「通話角度範囲検出」イベントが検出されなくなり、第3計時部132による第3の時間の計時が開始される(図6のステップS3:YES、S4)。
時刻T8は、時刻T5で開始された送話が完了したタイミングを示している。
従って、時刻T8で、「送話音声検出」イベントが検出されなくなり、第1計時部130による第1の時間の計時が開始される(図6のステップS3:YES、S4)。
時刻T9は、時刻T7から第3の時間が経過したタイミングを示している。
従って、時刻T9で、「通話角度範囲検出」イベントが検出されず、第3計時部132から第3の時間を計時した旨の通知が行われるので(図6のステップS5:NO、S7:YES)、角度検出部144により、イベントテーブル10における通話角度範囲フラグ13bが「OFF」に更新される(ステップS8)。
時刻T10は、時刻T8から第1の時間が経過したタイミングを示している。
従って、時刻T10で、「送話音声検出」イベントが検出されず、第1計時部130から第1の時間を計時した旨の通知が行われるので(図6のステップS5:NO、S7:YES)、音声判定部143により、イベントテーブル10における送話音声有無フラグ13cが「OFF」に更新される(ステップS8)。
時刻T11は、携帯電話機100のユーザが、レシーバ出力画面G1のスピーカ出力ONボタンB3を押したタイミングを示している。
従って、時刻T11で、接触検出部141は、タッチパネル110において接触が検出されたと判定し、通話検出部142は、通話中であると判定する(図8のステップS21:YES、ステップS22:YES)。
また、時刻T11では、イベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aは「OFF」であり(図8のステップS24:YES、S25:NO)、通話角度範囲フラグ13bは「OFF」であるので(ステップS26:YES、S27:NO)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止せず、メッセージ通知部147は、PRESS PANELメッセージをアプリケーション実行部150に通知する(ステップS23)。
この結果、アプリケーション実行部150は、ユーザにより押されたスピーカ出力ONボタンB3に対応する処理、即ち、受話音声の出力先を、レシーバ125からスピーカ123に切り替える処理を行うことになり、切替部145により、「スピーカ出力」イベントが検出され、記憶部120のイベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aが「ON」に更新される(図7のステップS11:YES、S12)。
時刻T12は、携帯電話機100のユーザが、自動音声応答サービスを利用しようとして、タッチパネル110上でテンキーボタンB1を押したタイミングを示している。
従って、時刻T12で、接触検出部141は、タッチパネル110において接触が検出されたと判定し、通話検出部142は、通話中であると判定する(図8のステップS21:YES、ステップS22:YES)。
また、時刻T12では、イベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aは「ON」であるため(図8のステップS24:YES、S25:YES)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止せず、メッセージ通知部147は、PRESS PANELメッセージをアプリケーション実行部150に通知する(ステップS23)。
この結果、アプリケーション実行部150は、ユーザにより押されたボタンに対応する処理(例えば、押されたボタンに対応するDTMF(Dial Tone Multi Frequency)トーンの送信)を行うことになる。
時刻T13は、携帯電話機100のユーザが、スピーカ出力画面G2のスピーカ出力OFFボタンB4を押したタイミングを示している。
従って、時刻T13で、接触検出部141は、タッチパネル110において接触が検出されたと判定し、通話検出部142は、通話中であると判定する(図8のステップS21:YES、ステップS22:YES)。
また、時刻T13では、イベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aは「ON」であるため(図8のステップS24:YES、S25:YES)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止せず、メッセージ通知部147は、PRESS PANELメッセージをアプリケーション実行部150に通知する(ステップS23)。
この結果、アプリケーション実行部150は、ユーザにより押されたスピーカ出力OFFボタンB4に対応する処理、即ち、受話音声の出力先を、スピーカ123からレシーバ125に切り替える処理を行うことになり、切替部145により、「レシーバ出力」イベントが検出され、記憶部120のイベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aが「OFF」に更新される(図7のステップS13:YES、S14)。
時刻T14は、携帯電話機100のユーザが、通話を終了するために、レシーバ出力画面G1の終了ボタンB2を押したタイミングを示している。
従って、時刻T14で、接触検出部141は、タッチパネル110において接触が検出されたと判定し、通話検出部142は、通話中であると判定する(図8のステップS21:YES、ステップS22:YES)。
また、時刻T14では、イベントテーブル10におけるスピーカ出力フラグ13aは「OFF」であり(図8のステップS24:YES、S25:NO)、通話角度範囲フラグ13bは「OFF」であるので(ステップS26:YES、S27:NO)、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止せず、メッセージ通知部147は、PRESS PANELメッセージをアプリケーション実行部150に通知する(ステップS23)。
この結果、アプリケーション実行部150は、ユーザにより押された終了ボタンB2に対応する処理、即ち、通話を終了する処理を行うことになる。
≪補足≫
以上、本発明に係る携帯電話機を、実施の形態に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態で示した通りの携帯電話機に限られないことは勿論である。
(1)実施の形態では、携帯電話機100の抑止部146は、音声判定部143による送話音声及び受話音声の有無の判定結果だけでなく、角度センサ122から送出された携帯電話機100の筐体の角度θや、切替部145が、スピーカ123から受話音声を出力するよう切り替えているか否かにも基づいて、タッチパネル110の接触位置に対応する処理の実行を抑止するか否かを制御するものとして説明した。
しかしながら、音声判定部143による送話音声の有無の判定結果と、受話音声の有無の判定結果と、携帯電話機100の筐体の角度θと、スピーカ123から受話音声を出力するよう切り替えているか否かとのうちのいずれか一部だけに基づいて、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止するか否かを制御するようにしてもよい。例えば、音声判定部143による送話音声及び受話音声の有無の判定結果だけに基づいて、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止するか否かを制御するようにしてもよい。
(2)実施の形態に係る携帯電話機100による制御処理(図8参照)では、イベントテーブル10における各判定条件12a〜12dが「ON」であるか否かを判定するものとして説明したが(ステップS24、S26、S28、S30)、この判定を行わないようにしてもよい。即ち、図8のフローチャートにおいて、ステップS22の判定処理が肯定的である場合に(ステップS22:YES)、ステップS25、S27、S29、S31の処理を行うようにしてもよい。
また、イベントテーブル10における各判定条件12a〜12dが「ON」であるか否かを判定する処理を行うか否かを、予めユーザが設定できるようにしてもよい。
また、実施の形態に係る携帯電話機100による制御処理(図8参照)では、ステップS26及びS27の処理(この項では、「処理ブロックA」という)、ステップS28及びS29の処理(この項では、「処理ブロックB」という)、ステップS30及びS31の処理(この項では、「処理ブロックC」という)の順で、処理を行うものとして説明したが、処理ブロックA〜Cの順番を入れ替えてもよい。例えば、処理ブロックA、C、Bの順で処理を行うようにしてもよいし、処理ブロックB、C、Aの順で処理を行うようにしてもよい。
(3)実施の形態では、携帯電話機100の音声判定部143及び角度センサ122は、図6に示す対応するフラグの更新処理において、対応するイベントが検出されなくなってから対応する所定時間(第1〜第3の時間)を経過するまでは、対応するフラグを「OFF」に更新しないものとして説明した(ステップS3:YES、S4、S5:NO、S7:YES、S8)。即ち、この対応する所定時間を経過するまでは、対応するイベントが検出されている場合と同様に、抑止部146は、タッチパネル110における接触位置に対応する処理の実行を抑止するか否かに係る制御を行うものとして説明した。
しかしながら、対応するイベントが検出されなくなったら、すぐに対応するフラグを「OFF」に更新するようにしてもよい。具体的には、図6のフローチャートにおいて、ステップS4〜S7の処理を行わないようにし、つまり、ステップS3の判定処理が肯定的である場合に(ステップS3:YES)、ステップS8のフラグの更新処理を行い、再び、ステップS1の判定処理を行うようにしてもよい。なお、この場合、第1計時部〜第3計時部(130〜132)は不要になる。
また、対応するイベントが検出されなくなってから対応する所定時間(第1〜第3の時間)を経過するまでは、対応するフラグを「OFF」に更新しないようにするか否かを、予めユーザが設定できるようにしてもよい。
また、実施の形態では、携帯電話機100の抑止部146は、音声判定部143、角度検出部144、切替部145によって更新される記憶部120のイベントテーブル10における各フラグ(13a〜13d)を参照して、制御処理を行うものとして説明した(図8参照)。しかしながら、抑止部146による制御処理を、フラグを参照することなく、音声判定部143、角度検出部144、切替部145に問い合わせて、その結果に基づいて行うようにしてもよい。なお、この場合、各フラグを記憶する必要がなくなり、第1計時部〜第3計時部(130〜132)は不要になる。
具体的には、図8のステップS25の処理を、抑止部146が、切替部145に、携帯電話機100の出力モードがスピーカ出力モードであるか否かを問い合わせ、スピーカ出力モードである場合に、ステップS23の処理に進むようにし、スピーカ出力モードでない場合に、ステップS26の処理に進むようにしてもよい。
また、図8のステップS27の処理を、抑止部146が、角度検出部144に、携帯電話機100の筐体の角度θが通話角度範囲に含まれているか否かを問い合わせ、通話角度範囲に含まれていない場合に、ステップS23の処理に進むようにし、通話角度範囲に含まれている場合に、ステップS28の処理に進むようにしてもよい。なお、ここでは、抑止部146は、角度検出部144に対し問い合わせるものとして説明しているが、角度センサ122から直接、角度θを表すための値を取得し、抑止部146が、この角度θが通話角度範囲に含まれているか否かを判定するようにしてもよい。
また、図8のステップS29の処理を、抑止部146が、音声判定部143に、送話音声が存在するか否かを問い合わせ、送話音声が存在しない場合に、ステップS23の処理に進むようにし、送話音声が存在する場合に、ステップS30の処理に進むようにしてもよい。
また、図8のステップS31の処理を、抑止部146が、音声判定部143に、受話音声が存在するか否かを問い合わせ、受話音声が存在しない場合に、ステップS23の処理に進むようにし、受話音声が存在する場合に、ステップS21の処理に進むようにしてもよい。
なお、この例では、音声判定部143、角度検出部144、切替部145は、抑止部146からの問い合わせがあった時点における、対応するイベントの検出結果を応答するものとして、第1計時部〜第3計時部(130〜132)は不要になると説明したが、実施の形態で説明したのと同様に、対応するイベントが検出されなくなってから対応する所定時間(第1〜第3の時間)を経過するまでは、対応するイベントが検出されている旨を応答してもよい。
(4)実施の形態では、携帯電話機100の音声判定部143が用いる入力用閾値及び出力用閾値は、携帯電話機100のメーカにより予め決定されたものであるとして説明したが、予めユーザが設定できるようにしてもよい。
例えば、携帯電話機100の運用開始時に、ユーザにマイク124から声を入力してもらい、その声のパワーに基づいて入力用閾値を決定してもよいし、例えば、低、中、高といった声のパワーのレベルの中からユーザが、入力用閾値及び出力用閾値を選択できるようにしてもよい。
(5)実施の形態では、携帯電話機100の音声判定部143は、マイク124から入力された音声信号に基づいて送話音声の有無の判定を行うものとして説明したが、例えば、マイク124から入力された音声信号に対して、人の声に対応する所定の周波数範囲に含まれる信号のみを抽出するフィルタリング処理を行い、抽出された信号のパワーに基づいて、送話音声の有無の判定を行うようにしてもよい。
特に、一般的な女性、男性それぞれの声の周波数範囲を記憶しておき、携帯電話機100の運用開始時に、ユーザに自己の性別を設定させるようにして、設定された性別の声の周波数範囲を、上記所定の周波数範囲として決定してもよい。また、携帯電話機100の運用開始時に、ユーザにマイク124から声を入力してもらい、入力された声の周波数に基づいて上記所定の周波数範囲を決定してもよい。
このように、所定の周波数範囲を決定することで、より精度良く送話音声の有無の判定を行うことができる。
(6)実施の形態に係る携帯電話機100は、ストレートタイプの携帯電話機であるものとして説明したが、タッチパネルを備える携帯電話機であれば、2画面タッチパネル等の複数のタッチパネルを備える携帯電話機や、折りたたみ式、スライド式等、他の外観を有する携帯電話機であってもよい。
また、このタッチパネルは、画像等を表示するLCDで文字等を表示するものに限定されず、照明部とこの照明部の上に配置され、文字や図柄の形をした透過部とを有するシートとの組合せ等を用いることもできる。この場合、ユーザは、例えばシート上の所定の文字等の形の透過部の位置を押下することにより、タッチパネルの静電容量を変化させ、当該シート上の所定の文字等の入力を行う。
(7)実施の形態に係るタッチパネル110は、静電容量方式のタッチセンサにより実現するものとして説明したが、この静電容量方式のタッチセンサとして、多数の電極パターンをプラスチックやガラス等の基板上に形成し、接触点の近傍の複数の電極パターンによる電流量の比率を計測することで判別する投影型や、導電膜と基板とを有して構成され、基板の隅に電極を設け、導電膜による均一な電界を形成し、指等の接触による隅の端子の電流量の比率を計測して接触位置を判別する表面型等、適宜なものを用いることができる。
また、実施の形態に係るタッチパネル110は、静電容量方式のタッチセンサにより実現するものとして説明したが、電子ペン等の専用のペンを用いる電磁誘導方式や、2層構造の透明電極からなるマトリクススイッチ方式や、2枚の抵抗膜の1枚に電圧を印加し、他方の抵抗膜において操作した位置に応じた電圧を検知する抵抗膜方式や、振動波の跳ね返りを圧電素子の電圧変化によって検出し、指等の接触を検知する表面弾性波方式や、遮光された赤外線により指等が接触した位置を検出する赤外線方式や、画面に光センサを組み込んで接触位置を検知する光センサ方式等のセンサを用いて実現してもよい。
(8)実施の形態において説明した各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
(9)実施の形態において説明した携帯電話機100の処理(図6〜8)をプロセッサに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるプロセッサで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがそのプログラムを実行することにより実施の形態で示した携帯電話機100の各機能が実現される。
(10)実施の形態に係る携帯電話機100に、上記(1)〜(9)の一部又は全部の変形を組み合わせて適用してもよい。
(11)以下、更に本発明の一実施形態に係る携帯電話機の構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の実施の形態に係る携帯電話機は、タッチパネルを備え、当該タッチパネルからの入力に基づく処理を実行する携帯電話機であって、送話音声の入力用のマイクと、受話音声の出力用のレシーバと、前記マイクから入力された送話音声及び前記レシーバから出力される受話音声の有無の判定を行う音声判定部と、他の電話機と音声通信を行う機能を実行中に、前記タッチパネルからの入力があった場合に、前記音声判定部による判定結果に基づいて、当該タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行うか否かを制御する抑止部とを備える。
この携帯電話機によれば、他の電話機と音声通信を行う機能を実行中(つまり、通話中)に、ユーザの耳や頬がタッチパネルに誤って接触してしまった場合でも、マイクから入力された送話音声又はレシーバから出力される受話音声が存在するときには、この誤接触により生じたタッチパネルへの入力に基づく処理の実行を抑止し得る。
即ち、この携帯電話機によれば、携帯電話機が元々備えるマイクやレシーバを用いて、新たなハードウェアを設けることを必須の要件とすることなく、通話中に生じてしまったタッチパネルへの誤接触による誤動作の発生を低減できる。
(b)また、前記抑止部は、前記音声判定部により、前記送話音声及び前記受話音声のいずれかが存在するとの判定が行われた場合には、前記抑止を行い、前記音声判定部により、前記送話音声及び前記受話音声のいずれもが存在しないとの判定が行われた場合には、前記抑止を行わないこととしてもよい。
この携帯電話機によれば、通話中に、ユーザの耳や頬がタッチパネルに誤って接触してしまった場合でも、マイクから入力された送話音声又はレシーバから出力される受話音声が存在するとの判定がなされたときには、この誤接触により生じたタッチパネルへの入力に基づく処理の実行を抑止する。従って、この携帯電話機によれば、新たなハードウェアを設けることを必須の要件とすることなく、通話中に生じてしまったタッチパネルへの誤接触による誤動作の発生を低減することができる。
(c)また、前記音声判定部は、前記判定を繰り返し行うものであり、前記携帯電話機は、更に前記音声判定部による前記送話音声が存在するとの判定が行われなくなってからの経過時間を計時する第1計時部と、前記音声判定部による前記受話音声が存在するとの判定が行われなくなってからの経過時間を計時する第2計時部とを備え、前記抑止部は、前記音声判定部により、前記送話音声及び前記受話音声のいずれもが存在しないとの判定が行われた場合において、前記第1計時部が計時する経過時間が第1の時間未満であるとき、及び前記第2計時部が計時する経過時間が第2の時間未満であるときは、前記抑止を行うこととしてもよい。
この携帯電話機によれば、第1の時間及び第2の時間を適切に設定しておくことにより、通話中であって送話も受話もされていないとき、例えば、この携帯電話機のユーザによる送話が完了して間もないときや他の電話機のユーザからの受話が完了して間もないときに発生したタッチパネルへの誤接触による誤動作の発生を低減することができる。
(d)また、前記携帯電話機は、更に受話音声を出力することが可能なスピーカと、ユーザ操作に応じて、前記レシーバと前記スピーカとのいずれから受話音声を出力するかを切り替える切替部とを備え、前記抑止部は、更に前記切替部が、前記スピーカから受話音声を出力するよう切り替えている場合には、前記音声判定部による判定結果に拘らず、前記タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行わないこととしてもよい。
ユーザが、通話中に携帯電話機のテンキー等のボタンを押すことで、例えば、宅配便の再配達依頼や金融機関の取引等の様々な処理を行うことができる自動音声応答サービスを利用する場合、受話音声の出力先をレシーバからスピーカに切り替えて、受話音声を聞きながらボタンを操作する場合がある。
この携帯電話機によれば、このような場合に行われたタッチパネルへの入力に基づく処理の実行を抑止しないので、ユーザが意図したタッチパネルへの入力を適切に受け付けることができる。
(e)また、前記携帯電話機は、更に角度センサを備え、前記抑止部は、前記角度センサが取得した角度にも基づいて、前記タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行うか否かを制御することとしてもよい。
この携帯電話機によれば、ユーザが、マイクが口の付近に、レシーバが耳の付近に配置されるように携帯電話機を保持している場合に、ユーザの耳や頬がタッチパネルに誤って接触してしまったときでも、この誤接触により生じたタッチパネルへの入力に基づく処理の実行を抑止し得る。
本発明に係る携帯電話機は、ユーザが、タッチパネルを用いた操作を行う場合に利用される。
100 携帯電話機
110 タッチパネル
111 入力部
112 表示部
120 記憶部
121 通信部
122 角度センサ
123 スピーカ
124 マイク
125 レシーバ
130 第1計時部
131 第2計時部
132 第3計時部
140 制御部
141 接触検出部
142 通話検出部
143 音声判定部
144 角度検出部
145 切替部
146 抑止部
147 メッセージ通知部
150 アプリケーション実行部

Claims (7)

  1. タッチパネルを備え、当該タッチパネルからの入力に基づく処理を実行する携帯電話機であって、
    送話音声の入力用のマイクと、
    受話音声の出力用のレシーバと、
    前記マイクから入力された送話音声及び前記レシーバから出力される受話音声の有無の判定を行う音声判定部と、
    他の電話機と音声通信を行う機能を実行中に、前記タッチパネルからの入力があった場合に、前記音声判定部による判定結果に基づいて、当該タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行うか否かを制御する抑止部とを備える
    ことを特徴とする携帯電話機。
  2. 前記抑止部は、
    前記音声判定部により、前記送話音声及び前記受話音声のいずれかが存在するとの判定が行われた場合には、前記抑止を行い、
    前記音声判定部により、前記送話音声及び前記受話音声のいずれもが存在しないとの判定が行われた場合には、前記抑止を行わない
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
  3. 前記音声判定部は、前記判定を繰り返し行うものであり、
    前記携帯電話機は、更に
    前記音声判定部による前記送話音声が存在するとの判定が行われなくなってからの経過時間を計時する第1計時部と、
    前記音声判定部による前記受話音声が存在するとの判定が行われなくなってからの経過時間を計時する第2計時部とを備え、
    前記抑止部は、
    前記音声判定部により、前記送話音声及び前記受話音声のいずれもが存在しないとの判定が行われた場合において、前記第1計時部が計時する経過時間が第1の時間未満であるとき、及び前記第2計時部が計時する経過時間が第2の時間未満であるときは、前記抑止を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の携帯電話機。
  4. 前記携帯電話機は、更に
    受話音声を出力することが可能なスピーカと、
    ユーザ操作に応じて、前記レシーバと前記スピーカとのいずれから受話音声を出力するかを切り替える切替部とを備え、
    前記抑止部は、更に
    前記切替部が、前記スピーカから受話音声を出力するよう切り替えている場合には、前記音声判定部による判定結果に拘らず、前記タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行わない
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
  5. 前記携帯電話機は、更に
    角度センサを備え、
    前記抑止部は、
    前記角度センサが取得した角度にも基づいて、前記タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行うか否かを制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
  6. タッチパネルと、送話音声の入力用のマイクと、受話音声の出力用のレシーバとを備え、当該タッチパネルからの入力に基づく処理を実行する携帯電話機におけるプロセッサに、入力制御処理を行わせるためのプログラムであって、
    前記入力制御処理は、
    前記マイクから入力された送話音声及び前記レシーバから出力される受話音声の有無の判定を行う音声判定ステップと、
    他の電話機と音声通信を行う機能を実行中に、前記タッチパネルからの入力があった場合に、前記音声判定ステップによる判定結果に基づいて、当該タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行うか否かを制御する抑止ステップとを含む
    ことを特徴とするプログラム。
  7. タッチパネルと、送話音声の入力用のマイクと、受話音声の出力用のレシーバとを備え、当該タッチパネルからの入力に基づく処理を実行する携帯電話機における入力制御方法であって、
    前記マイクから入力された送話音声及び前記レシーバから出力される受話音声の有無の判定を行う音声判定ステップと、
    他の電話機と音声通信を行う機能を実行中に、前記タッチパネルからの入力があった場合に、前記音声判定ステップによる判定結果に基づいて、当該タッチパネルからの入力に基づく処理の実行の抑止を行うか否かを制御する抑止ステップとを含む
    ことを特徴とする入力制御方法。
JP2010208390A 2010-09-16 2010-09-16 携帯電話機、プログラム及び入力制御方法 Pending JP2012065190A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010208390A JP2012065190A (ja) 2010-09-16 2010-09-16 携帯電話機、プログラム及び入力制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010208390A JP2012065190A (ja) 2010-09-16 2010-09-16 携帯電話機、プログラム及び入力制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012065190A true JP2012065190A (ja) 2012-03-29

Family

ID=46060438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010208390A Pending JP2012065190A (ja) 2010-09-16 2010-09-16 携帯電話機、プログラム及び入力制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012065190A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013242814A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Kyocera Corp 電子機器
JP2013247517A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Kyocera Corp 電子機器、制御方法、及び制御プログラム
JP2013247626A (ja) * 2012-05-29 2013-12-09 Kyocera Corp 電子機器及び制御プログラム並びに電子機器の制御方法
WO2014132769A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 シャープ株式会社 携帯電話装置、プログラムおよび記録媒体
US9998836B2 (en) 2012-05-01 2018-06-12 Kyocera Corporation Electronic device, control method, and control program

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077356A (ja) * 2000-08-30 2002-03-15 Nec Access Technica Ltd 携帯電話端末
JP2003224655A (ja) * 2002-01-28 2003-08-08 Toshiba Corp 情報処理装置および表示装置制御方法
JP2008141688A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Funai Electric Co Ltd 携帯端末機器
JP2008141687A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Funai Electric Co Ltd 携帯端末機器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077356A (ja) * 2000-08-30 2002-03-15 Nec Access Technica Ltd 携帯電話端末
JP2003224655A (ja) * 2002-01-28 2003-08-08 Toshiba Corp 情報処理装置および表示装置制御方法
JP2008141688A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Funai Electric Co Ltd 携帯端末機器
JP2008141687A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Funai Electric Co Ltd 携帯端末機器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9998836B2 (en) 2012-05-01 2018-06-12 Kyocera Corporation Electronic device, control method, and control program
JP2013242814A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Kyocera Corp 電子機器
JP2013247517A (ja) * 2012-05-25 2013-12-09 Kyocera Corp 電子機器、制御方法、及び制御プログラム
JP2013247626A (ja) * 2012-05-29 2013-12-09 Kyocera Corp 電子機器及び制御プログラム並びに電子機器の制御方法
US9563299B2 (en) 2012-05-29 2017-02-07 Kyocera Corporation Electronic device, non-transitory computer-readable recording medium, and method for controlling electronic device
WO2014132769A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 シャープ株式会社 携帯電話装置、プログラムおよび記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8082523B2 (en) Portable electronic device with graphical user interface supporting application switching
CN106953990B (zh) 移动终端的来电接听方法及移动终端
JP6257893B2 (ja) 携帯端末装置、プログラムおよび携帯端末装置の制御方法
KR101287791B1 (ko) 입력 장치
US8624859B2 (en) Input apparatus
WO2014104040A1 (ja) 携帯端末装置
WO2010073729A1 (ja) 入力装置
JP4706629B2 (ja) 携帯端末機器
JP5743847B2 (ja) 携帯端末および低感度領域設定プログラム
US10007375B2 (en) Portable apparatus and method for controlling cursor position on a display of a portable apparatus
CN101198130A (zh) 便携终端装置及其控制方法
CN106873834B (zh) 识别按键被触发的方法及装置和移动终端
JP2010268336A (ja) タッチパネル付き情報端末
JP2012230519A (ja) 携帯端末、タッチパネル操作プログラムおよびタッチパネル操作方法
WO2013121631A1 (ja) 携帯電話機
JP4056518B2 (ja) 携帯情報端末、その表示制御方法およびプログラム
KR101571538B1 (ko) 전면 터치 휴대단말기의 콜 발신 방법
JP2012065190A (ja) 携帯電話機、プログラム及び入力制御方法
US8787982B2 (en) Mobile communication terminal and input control program
US9477335B2 (en) Portable terminal, input control program and input control method
JP2012049872A (ja) 携帯端末、ロック解除プログラムおよびロック解除方法
JP5449269B2 (ja) 入力装置
JP5341719B2 (ja) 携帯通信端末及び入力制御プログラム
JP2014103536A (ja) 携帯端末装置
JP5340890B2 (ja) 携帯端末及び入力制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140324

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140606

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140924