JP2011106758A - 空気調和機の室外ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンモータ台が正規の取付位置からずれたまま固定されることを抑制できる空気調和機の室外ユニットを提供する
【解決手段】底板33と、ファンモータ台281と、固定用ネジとを備える。ファンモータ台281は、底板33に固定される。固定用ネジは、底板33とファンモータ台281とを固定するためのものである。底板33およびファンモータ台281の一方には、切り起こし部と、被挿入部333a,333bとが形成される。切り起こし部には、第1ネジ孔が形成される。被挿入部333a,333bには、上面側に突出する上面側突出部336a,336bが一部に形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、空気調和機の室外ユニットに関する。
従来、ケーシングの内部が鉛直方向に延びる仕切板によって送風機室と機械室とに分割される空気調和機の室外ユニットが存在する。送風機室には、熱交換器、ファン、ファンモータ等が配置され、機械室には、圧縮機や電装品ユニット等が配置されている。
ここで、一般に、空気調和機の室外ユニットにおいては、ファンモータは、ケーシングの下面を構成する底板に固定されたファンモータ台に固定されている。
ファンモータ台の底板への固定方法には、例えば、特許文献1(特開平8−178361号公報)に開示されているようなものが挙げられる。簡単に説明すると、特許文献1(特開平8−178361号公報)に開示の空気調和機の室外ユニットでは、底板に相当するベースには2つの突起部と、穴が形成されるボルト取付板とが設けられ、ファンモータ台には下端部に2つの取付穴が形成され、ボルト取付板の穴に対応する位置にボルト挿通穴が形成されている。そして、突起部に取付穴を挿通させて、ボルト挿通穴及びボルト取付板の穴を介してファンモータ台とボルト取付板とをボルト止めすることで、ファンモータ台がベースに固定されている。
特許文献1(特開平8−178361号公報)に記載の空気調和機の室外ユニットでは、2つの取付穴のうちの一方が2つの突起部の一方に嵌まっていなくても、ファンモータ台をボルト取付板にボルトによって固定することが可能になる場合があると考えられる。この場合、ファンモータ台は正規の取付位置よりもずれることになるので、ファンモータ台の強度に影響があることが懸念される。また、この場合、このファンモータ台に取り付けられるファンも正規の取付位置よりずれることになるので、ファンの羽根と、一般に空気調和機の室外ユニットの前側部分に設けられるベルマウスとが当たってしまうことも懸念される。そして、組立工程の後半に、室外ファンとベルマウスとの接触に気付いたとすると、ファンモータ台の底板への取り付けから再度始めなければならないため、施工者等の手間がかかることが懸念される。
そこで、本発明の課題は、ファンモータ台が正規の取付位置からずれたまま固定されることを抑制できる空気調和機の室外ユニットを提供することにある。
第1発明に係る空気調和機の室外ユニットは、底板と、ファンモータ台と、固定用部材とを備える。ファンモータ台は、底板に固定される。固定用部材は、底板とファンモータ台とを固定するためのものである。底板およびファンモータ台の一方には、第1板部と、被挿入部とが形成される。第1板部には、第1孔が形成される。被挿入部には、上面側に突出する上面側突出部が一部に形成される。底板およびファンモータ台の他方には、第2板部と、挿入部とが形成される。第2板部には、第2孔が形成される。挿入部は、下面側に突出する下面側突出部が一部に形成され被挿入部に挿入可能である。そして、挿入部が被挿入部に挿入されることで、被挿入部の下面と挿入部の上面とが接触し、第1孔と第2孔とが重なって、固定用部材が第1孔と第2孔とに挿入可能になる。
第1発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、挿入部が被挿入部に挿入されると、被挿入部の下面と挿入部の上面とが接触し、第1孔と第2孔とが重なる構成となっている。この状態で、固定用部材によって第1孔と第2孔とを介してファンモータ台と底板とが固定されることで、ファンモータ台が正規の取付位置からずれたまま固定されることを抑制できる。
第2発明に係る空気調和機の室外ユニットは、第1発明に係る空気調和機の室外ユニットであって、上面側突出部の上面と、被挿入部の、挿入部との接触面を有する被接触部の上面との距離は、形成される底板またはファンモータ台の板厚以上であり、下面側突出部の下面と、挿入部の下面側突出部を除く部分の下面との距離は、形成される底板またはファンモータ台の板厚以上である。
第2発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、例えば、挿入部が被挿入部の上面にのった状態においては、第1孔と第2孔とに固定用部材を挿入することができないような状態を作り出すことができる。これにより、ファンモータ台が正規の取付位置からずれたまま固定されることを抑制できる。
第3発明に係る空気調和機の室外ユニットは、第1発明又は第2発明に係る空気調和機の室外ユニットであって、上面側突出部の、挿入部の挿入方向に平行な面に対して直交する第1方向の幅は、被挿入部の第1方向の幅の半分以下であり、下面側突出部の第1方向の幅は、挿入部の第1方向の幅の半分以下である。
第3発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、挿入部と被挿入部とは、それぞれ、互いに接触することができる面を有している。これにより、ファンモータ台が少なくとも一時的に支持された状態を、作り出すことができる。
第4発明に係る空気調和機の室外ユニットは、第1発明〜第3発明のいずれか1発明に係る空気調和機の室外ユニットであって、第1板部は、第2板部に対して略平行となるように切り起こされて形成される。
第4発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、第1板部が第2板部に対して略平行となるように形成されることにより、第1孔と第2孔とに固定用部材を挿入すること、すなわち、施工が容易になる。
第5発明に係る空気調和機の室外ユニットは、第1発明〜第4発明のいずれか1発明に係る空気調和機の室外ユニットであって、被挿入部は、挿入部の挿入方向に平行な面に対して直交する断面視において段差状となるように形成される。
第5発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、被挿入部が、挿入部の挿入方向に平行な面に対して直交する断面視において段差状となるように形成されることで、被挿入部は、挿入部に接触する面と、上面側に突出する部分とを有することができる。以上により、ファンモータ台が少なくとも一時的に支持された状態を、作り出すことができる。また、例えば、挿入部が被挿入部の上面にのった状態においては、第1孔と第2孔とに固定用部材を挿入することができないような状態を作り出すことができる。
第1発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、ファンモータ台が正規の取付位置からずれたまま固定されることを抑制できる。
第2発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、挿入部が被挿入部の上面にのった状態においては、第1孔と第2孔とに固定用部材を挿入することができないような状態を作り出すことができる。これにより、ファンモータ台が正規の取付位置からずれたまま固定されることを抑制できる。
第3発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、ファンモータ台が少なくとも一時的に支持された状態を、作り出すことができる。
第4発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、施工が容易になる。
第5発明に係る空気調和機の室外ユニットでは、ファンモータ台が少なくとも一時的に支持された状態を、作り出すことができる。また、例えば、挿入部が被挿入部の上面にのった状態においては、第1孔と第2孔とに固定用部材を挿入することができないような状態を作り出すことができる。
空気調和機の概略外観図。 空気調和機の冷媒回路の系統図。 底板の概略平面図。 室外ファン及び室外ファンの周辺を示す概略斜視図。 ファンモータ台が底板に固定された状態における、底板とファンモータ台との位置関係を示す一部の概略斜視図(固定用ネジについては省略)。 ファンモータ台の正面図。 ファンモータ台の右側面図。 ファンモータ台の水平基部を示すための水平基部の周辺の平面図。 ファンモータ台の挿入部を示すための挿入部の周辺の概略斜視図。 図8のX−X部で切断した断面図。 図3のXI―XI部で切断した断面図。 図3のXII―XII部で切断した断面図。 挿入部が被挿入部に挿入された状態における挿入部と被挿入部との位置関係を示すために正面から視た模式図。 ファンモータが底板に固定された状態を示すためのファンモータ台と底板との模式断面図。 挿入部が被挿入部の上面に載るような状態を示すための挿入部と被挿入部との正面から視た模式図。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る空気調和機1について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<空気調和機1の構成>
図1は、空気調和機1の概略外観図である。図2は、空気調和機1の冷媒回路10の系統図である。
空気調和機1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、建物内の居室における冷暖房に使用される機器である。空気調和機1は、図1及び図2に示すように、主として、建物の室外に設置される1台の室外ユニット2と、建物の居室内の天井や壁面に設置される室内ユニット4と、室外ユニット2と室内ユニット4とを接続する液側冷媒連絡配管6及びガス側冷媒連絡配管7とを備えている。すなわち、室外ユニット2と、室内ユニット4と、液側冷媒連絡配管6及びガス側冷媒連絡配管7とが接続されることにより、空気調和機1の冷媒回路10が構成されている。以下、空気調和機1の冷媒回路10の構成について説明する。
<空気調和機1の冷媒回路10の概略構成>
図2に示すように、空気調和機1の冷媒回路10は、室内ユニット4が有する室内側冷媒回路10aと、室外ユニット2が有する室外側冷媒回路10bとを有している。
室内側冷媒回路10aは、主として、室内熱交換器41を有している。室内熱交換器41は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。なお、室内ユニット4は、室内ファン42を有している。室内ファン42は、室内ファンモータ42mによって駆動され、室内熱交換器41に供給する室内空気の量を可変することが可能なクロスフローファンである。また、室内ファン42は、室内ユニット4内に室内空気を吸入して、室内熱交換器41において冷媒と熱交換させた後に、室内に排出するための送風ファンとして機能する。
室外側冷媒回路10bは、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、室外膨張弁24と、アキュムレータ25と、液側閉鎖弁26と、ガス側閉鎖弁27とを有している。また、室外ユニット2は、室外ファン28を有している。これらの各種機器については、以下の<室外ユニット2の構成>の箇所で説明する。
<室外ユニット2の構成>
図3は、底板33の概略平面図である。
室外ユニット2は、図1に示すように、主として、略直方体形状のケーシング20を有している。
(1)ケーシング20の構成
ケーシング20は、板金及び樹脂によって形成され、側方ケーシング部材31と、天板32と、底板33(図3を参照)とから構成されている。
側方ケーシング部材31は、ケーシング20の側面を構成する板状部材であり、主として、前板31aと、右側板31bと、左側板(図示せず)とを有している。前板31aは、ケーシング20の前面を構成し、樹脂又は板金から形成される。前板31aには、空気を吹き出すための吹出口131aが形成されており、ケーシング20の内部の空気は吹出口131aを介して外部へと吹き出される。右側板31bは、ケーシング20の右側面及び背面の一部を構成し、板金で形成される。左側板は、ケーシング20の左側面を構成し、板金で形成される。
天板32は、ケーシング20の上面を構成する略直方形状の板状部材である。天板32は、板金で形成される。天板32の周縁部分は、プレス成形等により内側に折り曲げられて略鉛直下方を向いている。これにより、天板32は、側方ケーシング部材31の上端部に嵌合可能で且つ係合可能な形状を有している。
底板33は、ケーシング20の下面を構成する略直方形状の板状部材である。底板33は、板金で形成される。底板33は、図3に示すように、主として、水平面に沿う水平部33aと、水平部33aの周縁部分から略鉛直上方に立ち上がる鉛直部33bとを有している。水平部33aと鉛直部33bとは、一体成形される。このような構成により、底板33は、側方ケーシング部材31の下端部に嵌合可能で且つ係合可能な形状を有している。また、底板33の上面(すなわち、水平部33aの上面)には、強度を上げるための凹凸や溝が形成されている。また、底板33の下面(すなわち、水平部33aの下面)には、室外ユニット2をブロック等に固定するための金属製の板状部材である据付脚34a,34b(図1を参照)が設けられている。なお、底板33については、後に、より詳細に説明する。
(2)ケーシング20の内部の構成
図4は、室外ファン28及び室外ファン28の周辺を示す概略斜視図である。
ケーシング20内には、主として、圧縮機21等の室外側冷媒回路10bを構成する室外側冷媒回路構成機器と、電装品ユニット(図示せず)と、室外ファン28と、室外ファンモータ28mと、ベルマウス291(いずれも図4を参照)と、ファンモータ台281(図5〜図9を参照)とが収容されている。
なお、ケーシング20の内部は、底板33から天板32にかけて略鉛直に延びる仕切板(図示せず)により送風機室(図示せず)と機械室(図示せず)との2つの空間に分割されている。送風機室には、室外熱交換器23、室外ファン28、室外ファンモータ28m、ファンモータ台281、ベルマウス291等が配置され、機械室には、圧縮機21、四路切換弁22、電装品ユニット等が配置されている。
(a)室外側冷媒回路構成機器
以下、室外側冷媒回路構成機器について図2を用いて説明する。
圧縮機21は、運転容量を可変することが可能な圧縮機であり、圧縮機モータ21mによって駆動される容積式圧縮機である。圧縮機21は、底板33に固定されている。
四路切換弁22は、冷媒の流れ方向を切り換えるための弁であり、第1状態(図2の四路切換弁22の実線を参照)と、第2状態(図2の四路切換弁22の破線を参照)とを採ることができる。第1状態では、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とが接続されると共に圧縮機21の吸入側と室内熱交換器41のガス側とが接続されている。すなわち、四路切換弁22が第1状態を採る場合は、冷媒回路10が冷房運転の状態となっている。第2状態では、圧縮機21の吐出側と室内熱交換器41のガス側(具体的には、ガス側冷媒連絡配管7)とが接続されると共に圧縮機21の吸入側と室外熱交換器23のガス側とが接続されている。すなわち、四路切換弁22が第2状態を採る場合は、冷媒回路10が暖房運転の状態となっている。
室外熱交換器23は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されるクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室外熱交換器23は、そのガス側が四路切換弁22に接続され、その液側が液側冷媒連絡配管6に接続されている。また、室外熱交換器23は、ケーシング20の左側面と背面とに沿うように配置され、平面視が略L字となるような形状を有している。
室外膨張弁24は、室外側冷媒回路10b内を流れる冷媒の圧力や流量の調節を行うために、室外熱交換器23の液側に接続された電動膨張弁である。
アキュムレータ25は、圧縮機21の吸入側と四路切換弁22との間に接続され、冷媒回路10内を循環する低圧冷媒を一時的に溜めるための容器である。
液側閉鎖弁26及びガス側閉鎖弁27は、外部の機器・配管(具体的には、液側冷媒連絡配管6及びガス側冷媒連絡配管7)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁26は、室外熱交換器23に接続されている。ガス側閉鎖弁27は、四路切換弁22に接続されている。
(b)電装品ユニット
電装品ユニットは、圧縮機モータ21m、室外ファンモータ28m等の回転数を制御するためのインバータ制御素子等の電装品が実装された基板や、室外ユニット2の運転制御を行うためのマイクロコンピュータ等の電装品が実装された基板を収容している。
(c)室外ファン28
室外ファン28は、室外熱交換器23の空気流の下流側に配置されており、正面視において、送風機室の略中央部に配置されている。室外ファン28は、複数の羽根を有するプロペラファンであり、室外ファンモータ28mが駆動されることによって、室外熱交換器23に供給する室外空気の量を可変することが可能なファンである。また、室外ファン28は、室外ユニット2内に室外空気を吸入して、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後に、室外に排出するためのファンとしても機能する。すなわち、室外ファン28(具体的には、室外ファンモータ28m)が駆動されることによって、ケーシング20の外方(具体的には、後方)からケーシング20内に流入する室外空気が吹出口131aを介してケーシング20の外方(具体的には、前方)へ導かれる空気流が形成される。より具体的には、ケーシング20の外方からケーシング20内に流入する室外空気は、室外熱交換器23を通り、後述するベルマウス291に形成される開口292a,293a(図4を参照)を通って吹出口131aを介してケーシング20の外方へと流出する。
(d)室外ファンモータ28m
室外ファンモータ28mは、インバータ装置(図示せず)を介して電力の供給を受けて駆動されるようになっており、周波数(すなわち、回転数)を可変することによって、室外ファン28の風量を可変することが可能である。室外ファンモータ28mは、図4に示すように、背面側から室外ファン28に取り付けられる。室外ファンモータ28mは、回転軸がケーシング20の前後方向と平行になるように配置される。室外ファンモータ28mの回転軸は、室外ファン28の回転の中心に固定される。このため、室外ファン28は、室外ファンモータ28mが駆動されることによって回転駆動をすることができる。
なお、ここでは図示はしていないが、室外ファンモータ28mの後方には、室外ファンモータ28mを取り付けて固定するためのファンモータ台281が位置している。
(e)ベルマウス291
ベルマウス291は、ポリプロピレン等の樹脂から形成されており、室外ファン28によって生成される空気流をケーシング20の外方(具体的には、前方)へと導く機能を有する。ベルマウス291は、前板31aの内面に沿って前板31aの内面に固定される。ベルマウス291は、室外ファン28の周囲を覆うように配置され、前板31aに形成される吹出口131aに対応するように配置されている。
ベルマウス291は、円筒部292と、平面部293とを有している。
円筒部292は、薄肉の中空円筒形状を有している。円筒部292は、ベルマウス291の後側部分に設けられており、室外ファン28によって生じる空気流が通る円形の開口292aを形成している。円筒部292は、開口292aの中心が室外ファン28の回転軸と一致するように配置されている。
平面部293は、正面視において長方形の外形を有する薄肉の部材であり、ベルマウス291の前面側部分に設けられている。平面部293は、その面積の大部分が円形の開口293aによって占められている。この開口293aの縁は、円筒部292に連続しており、室外ファン28によって生成された空気流が通り抜けるようになっている。
以上、ケーシング20の内部に収容される主な構成機器や構成部材について説明した。ここで、室外ファンモータ28mを固定するためのファンモータ台281については、以下に、ファンモータ台281が固定される底板33と合わせて説明することにする。
<ファンモータ台281及び底板33について>
(1)ファンモータ台281
図5は、ファンモータ台281が底板33に固定された状態における、底板33とファンモータ台281との位置関係を示す一部の概略斜視図(後述する固定用ネジ81については省略)である。図6は、ファンモータ台281の正面図である。図7は、ファンモータ台281の右側面図である。図8は、ファンモータ台281の水平基部403を示すための水平基部403の周辺の平面図である。図9は、挿入部413bを示すための挿入部413bの周辺の概略斜視図である。図10は、図8のX−X部で切断した断面図である。
ファンモータ台281は、室外ファンモータ28mを固定して支持する部材であり、板金で形成されている。ファンモータ台281は、ケーシング20の略中央部より背面側の領域に配置されている。ファンモータ台281は、室外ファン28及び室外ファンモータ28mの後方であって室外熱交換器23の前方に配置されており、底板33から天板32と略同じ高さまで略鉛直上方に延びるように配置されている。ファンモータ台281の上下端には、図6に示すように、それぞれネジ孔393,第2ネジ孔422a(第2孔に相当)が形成されている。このネジ孔393,422aを介して、ファンモータ台281の上端は、室外熱交換器23の上端部に固定され、下端は、底板33に固定されている。なお、ファンモータ台281の上端は、天板32に固定されていてもよい。
ファンモータ台281は、外形が略直方形の形状を有しており、主として、室外ファンモータ28mを取り付けるモータ取付部381と、モータ取付部381の上縁から略鉛直上方に延びる上支持部391と、モータ取付部381の下縁から略鉛直下方に延びる下支持部401とを有している。
モータ取付部381には、正面視において略正方形の四角が切り落とされて八角形となるような形状を有する、開口382が形成されている。この開口382は、モータ取付部381の大部分を占めている。開口382の縁部分のうち、モータ取付部381の四辺それぞれに対して傾斜している4つの部分(開口382の縁部分のうちモータ取付部381の角部分に対応する4つの部分)からは、正面視においてそれぞれ中心に向かって延びるような4つのモータ支持部383a,383b,383c,383dが形成されている。モータ支持部383a,383b,383c,383dは、図7に示すように、開口382の縁部分から前方に突出している。図6に示すように、モータ支持部383a,383b,383c,383dには、それぞれ、ネジ等を挿通させるためのネジ孔384a,384b,384c,384dが形成されている。これらのモータ支持部383a,383b,383c,383dのそれぞれには、室外ファンモータ28mの4つの支持脚280a,280c,280d(図4を参照、左下方部に位置する支持脚については図示せず)のそれぞれが当接されて室外ファンモータ28mがファンモータ台281に固定される。具体的には、室外ファンモータ28mの4つの支持脚280a,280c,280dのそれぞれに形成されるネジ孔281a,281c,281d(左下方部に位置する支持脚に形成されるネジ孔については図示せず)とネジ孔384a,384b,384c,384dとを介してネジが挿通されることで、室外ファンモータ28m(具体的には、4つの支持脚280b,280c,280d)が、ファンモータ台281(具体的には、モータ取付部381のモータ支持部383a,383b,383c,383d)に取り付けられて固定される。
上支持部391には、略長方形の形状を有する開口392が形成されている。この開口392は、上支持部391の大部分を占めるように形成されている。上支持部391の上端部には、上述した天板32や室外熱交換器23に固定するためのネジ孔393が形成されている。
下支持部401は、略直方形の形状を有し、図5〜図9に示すように、主として、鉛直基部402と、水平基部403と、連結部404とを有している。
鉛直基部402は、正面視における外形が略直方形の形状を有し、モータ取付部381の下縁部から底板33と略同じ高さまで略鉛直下方に延びる。また、鉛直基部402は、その両側端が、プレス成形等により後方に折り曲げられている。鉛直基部402は、その中央部に鉛直基部402の大部分を占める略直方形状の開口412が形成されている。この開口412は、上支持部391に形成される開口392と略同じ大きさの開口である。
また、鉛直基部402には、開口412を除いた部分である外枠部402aの下端部であって略中央部に、底板33に固定される固定部422(第2板部に相当)が形成されている。固定部422は、図7に示すように、側面視において、外枠部402aの固定部422を除く部分の前面に対して傾斜するように形成されている。具体的には、固定部422は、後述する水平基部403の水平面に対する傾斜角度θ1が鈍角(ここでは、θ1=110°)となるような傾斜を有している。
また、固定部422には、ファンモータ台281を底板33に固定するための第2ネジ孔422aが形成されている。
水平基部403は、図5や図7に示すように、水平方向に延びる部分であり、鉛直基部402に対して鉛直となるように前方に延びている。水平基部403は、下支持部401の下面、すなわち、ファンモータ台281の下面を構成しており、ファンモータ台281を略鉛直方向に起立させる機能を有している。水平基部403は、平面視が略E形状となるように形成されている。
水平基部403には、図5や図8に示すように、その両端部にそれぞれ、底板33に形成される被挿入部333a,333b(後述する)に一部が挿入される挿入部413a,413bが形成されている。
挿入部413a,413bには、水平基部403の水平面に対して下面側に突出する下面側突出部423a,423b(具体的には、図10を参照)が、その略中央部に形成されている。下面側突出部423a,423bの、挿入部413a,413bの挿入方向(すなわち、前後方向)の長さL1は、挿入部413a,413b全体の前後方向の長さL2に対して略3/4の長さとなっている。
下面側突出部423a,423bは、図10に示すように、プレス成形によって、正面視においてV字に近い略U字の形状となるように形成されている。下面側突出部423a,423bは、プレス成形されることにより、その内部に空間S1(具体的には、下面側突出部423a,423bの上面から、図10の破線に示す後述する接触面433a,433b,433c,433dの高さ位置に相当する部分までの空間)が形成される。この空間S1の最大の上下方向の距離d1は、例えば、1.5mmであり、ファンモータ台281の板厚以上となっている。また、図9及び図10に示すように、下面側突出部423a,423bの下面523a,523bと、挿入部413a,413bの下面側突出部423a,423bを除く部分である平面部424a,424b,424c,424dの下面524a,524b,524c,524d(挿入部の下面側突出部を除く部分の下面に相当)との距離d2は、例えば、1.5mmであり、ファンモータ台281の板厚以上となっている。
また、図8及び図10に示すように、下面側突出部423a,423bの、挿入部413a,413bの挿入方向に平行な面に対して直交する第1方向の幅W4は、挿入部413a,413bの第1方向の幅W5の半分以下である。これにより、挿入部413a,413bの平面部424a,424b,424c,424dは、それぞれ、その上面の一部に、底板33(具体的には、後述する被接触面334a,334b,334c,334d)に接触することが可能な接触面433a,433b,433c,433d(挿入部の上面に相当)を有している。
連結部404は、図5等に示すように、鉛直基部402と水平基部403とを連結させる部分であり、湾曲している。
(2)底板33の詳細構成
図11は、図3のXI―XI部で切断した一部の断面図である。図12は、図3のXII―XII部で切断した断面図である。
図3や図5に示すように、底板33の水平部33aの略中央部よりも左側の領域であって略中央部よりも背面側の領域には、2つの小開口330a,330bが形成されている。
また、底板33の水平部33aには、この小開口330a,330bと、その内部に形成される空間S2(後述する)とが連通するような2つの被挿入部333a,333bが形成されている。被挿入部333a,333bは、ファンモータ台281に形成される2つの挿入部413a,413bを挿入するためのものであり、それぞれ、挿入部413a,413bに対応するように形成されている。
被挿入部333a,333bは、プレス成形等によって、図12に示すように、挿入部413a,413bの挿入方向に平行な面に対して直交する断面視において、段差状となるような形状を有するように形成される。被挿入部333a,333bの上端部(具体的には、上面)の高さ位置は、底板33の水平部33aの上面の高さ位置よりも底板33の板厚以上に高くなっている。そして、これにより、被挿入部333a,333bの内部(下面側)には、空間S2(具体的には、図12の破線に示す底板33の水平部33aの下面の高さ位置に相当する部分と被挿入部333a,333bの下面とによって形成される空間)が形成されている。
被挿入部333a,333bは、それぞれ、図5や図12に示すように、主として、挿入部413a,413bの上面(具体的には、接触面433a,433b,433c,433d)に接触する被接触面334a,334b,334c,334d(被挿入部の挿入部との接触面に相当)を下面に有する被接触部335a,335b,335c,335dと、被接触部335a,335b,335c,335dにそれぞれ連結され被接触部335a,335b,335c,335dよりもさらに上面側に突出する上面側突出部336a,336bとを有している。
被接触部335a,335b,335c,335dの上面338a,338b,338c,338dは、それぞれ、底板33の水平部33aの上面の高さ位置よりも高い位置にある。具体的には、被接触部335a,335b,335c,335dの上面338a,338b,338c,338dは、それぞれ、底板33の水平部33aの上面の高さ位置よりも、底板33の板厚以上に高い位置にある。さらに具体的には、被接触部335a,335b,335c,335dの上面338a,338b,338c,338dと、底板33の水平部33aの上面との距離d3は、例えば、1.2mmである。
また、被接触部335a,335b,335c,335dは、上面側突出部336a,336bを両側から挟むように位置している。ここで、挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入された状態において、挿入部413a,413bの挿入部分の前後方向の長さ(すなわち、接触面433a,433b,433c,433dと後述する被接触面334a,334b,334c,334dとの接触する部分の前後方向の長さ)は、挿入部413a,413b全体の前後方向の長さL2(図8を参照)の略1/2である。また、挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入された状態において、挿入部413a,413bの挿入部分の前後方向の長さ(すなわち、接触面433a,433b,433c,433dと被接触面334a,334b,334c,334dとの接触する部分の前後方向の長さ)は、下面側突出部423a,423bの前後方向の長さL1(図8を参照)の略2/3である。
上面側突出部336a,336bの上面337a,337bは、それぞれ、被接触部335a,335b,335c,335dの上面338a,338b,338c,338dの高さ位置よりも底板33の板厚以上に高くなるような高さ位置にある。具体的には、上面側突出部336a,336bの上面337a,337bと、被接触部335a,335b,335c,335dの上面338a,338b,338c,338dとの距離d4は、例えば、1mmであり、底板33の板厚以上である。
また、上面側突出部336a,336bの第1方向の幅W1は、被挿入部333a,333bの第1方向の幅W2の半分以下である。さらに、上面側突出部336a,336bの第1方向の幅W1は、被接触部335a,335b,335c,335dと上面側突出部336a,336bとの第1方向の幅W3の半分以下である。これらにより、被挿入部333a,333bの被接触部335a,335b,335c,335dは、それぞれ、下面に、ファンモータ台281(具体的には、接触面433a,433b,433c,433d)に接触することが可能な被接触面334a,334b,334c,334dを有している。よって、挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入された際、少なくとも一時的に、ファンモータ台281は底板33によって支持されることができる。
また、底板33の水平部33aには、図11に示すように、切り起こし部331(第1板部に相当)が形成されている。切り起こし部331は、図3に示すように、小開口330a,330bに挟まれるような位置に形成されている。切り起こし部331は、固定部422に略平行となるように切り起こされて形成される。ここでは、切り起こし部331は、図12に示すように、底板33の水平部33aに対する傾斜角度θ2が鈍角(ここでは、θ2=110°)となるように底板33の水平部33aから切り起こされている。
また、切り起こし部331には、ファンモータ台281(具体的には、固定部422)を底板(具体的には、切り起こし部331)に固定するための第1ネジ孔331a(第1孔に相当)が形成されている。ここで、底板33の水平部33aに切り起こし部331が形成されることにより、小開口330a,330bに挟まれる位置には、大開口330cが形成される。
切り起こし部331は、挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入された状態において、その上面が、ファンモータ台281の固定部422の背面の近傍に位置するような位置に形成されている。さらに、切り起こし部331は、挿入部413a,431bが被挿入部333a,333bに挿入された状態において、切り起こし部331に形成される第1ネジ孔331aと、ファンモータ台281の固定部422に形成される第2ネジ孔422aとが正面視において重なる(すなわち、第1ネジ孔331aと第2ネジ孔422aとが互いに対向する)位置に形成されている。
以下、ファンモータ台281の底板33への取付方法について図13〜図15を用いて説明する。
<ファンモータ台281の底板33への取付方法>
図13は、挿入部413aが被挿入部333aに挿入された状態における挿入部413aと被挿入部333aとの位置関係を示すために正面から視た模式図である。図14は、ファンモータ台281が底板33に固定された状態を示すためのファンモータ台281と底板33との模式図である。図15は、挿入部413aが被挿入部333aの上面に載るような状態を示すための挿入部413aと被挿入部333aとの正面から視た模式図である。
まず、施工者等によって、ファンモータ台281の挿入部413a,413bが底板33の被挿入部333a,333bに挿入される。具体的には、挿入部413a,413bの一部が被挿入部333a,333bの内部に形成される空間S2に挿入される。さらに具体的には、図13に示すように、挿入部413a,413bの接触面433a,433b,433c,433dがそれぞれ被挿入部333a,333bの被接触面334a,334b,334c,334dのそれぞれに接触するように、ファンモータ台281の挿入部413aが底板33の被挿入部333a,333bに挿入される。なお、図13では、挿入部413a及び被挿入部333aのみについてしか示していないが、挿入部413b及び被挿入部333bについても同様である。
ここで、上述したように、上面側突出部336a,336bの第1方向の幅W1は、被挿入部333a,333bの第1方向の幅W2の半分以下であり、且つ、被接触部335a,335b,335c,335dと上面側突出部336a,336bとの第1方向の幅W3の半分以下である。また、下面側突出部423a,423bの第1方向の幅W4は、挿入部413a,413bの第1方向の幅W5の半分以下である。よって、挿入部413a,413bと被挿入部333a,333bとは、それぞれ、互いに接触することができるような面を有している(具体的には、挿入部413a,413bは、接触面433a,433b,433c,433dを有し、被挿入部333a,333bは、被接触面334a,334b,334c,334dを有している)。従って、ここでは、挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入された際、挿入部413a,413bの接触面433a,433b,433c,433dと、被挿入部333a,333bの被接触面334a,334b,334c,334dとがそれぞれ接触することができることによって、ファンモータ台281を、底板33によって一時的に支持することができる。また、ここでは、挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入されることによって、ファンモータ台281の左右方向(第1方向に相当)のズレを規制することができる。
なお、このとき(挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入された状態において)、底板33の切り起こし部331に形成される第1ネジ孔331aと、ファンモータ台281の固定部422に形成される第2ネジ孔422aとは、正面視において互いに重なるような位置関係にある。また、このとき、挿入部413a,413bの下面側突出部423a,423bの一部は、小開口330a,330bに位置している。
次に、図14に示すように、施工者等によって、ファンモータ台281の固定部422に形成される第2ネジ孔422aと、底板33の切り起こし部331に形成される第1ネジ孔331aとに、底板33とファンモータ台281とを固定するための固定用ネジ81(固定用部材に相当)が挿通され、固定部422が切り起こし部331に固定されて、ファンモータ台281が底板33に固定される。このとき、切り起こし部331は、固定部422に対して略平行となるように底板33の水平部33aから切り起こされているので、施工者等はネジ止め、すなわち、施工がしやすい。なお、本実施形態では、底板33とファンモータ台281とを固定するための固定用部材として固定用ネジ81を用いているが、これは一例であり、ボルト等の他の部材等を用いてもよい。
ここで、挿入部413a,413bは、それぞれ、上述したように、下面側突出部423a,423bを有している。また、被挿入部333a,333bは、底板33の水平部33aよりも上下方向に高い位置にある被接触部335a,335b,335c,335dと、被接触部335a,335b,335c,335dよりもさらに上下方向に高い位置にある上面側突出部336a,336bとを有している。
以上のような構成により、例えば、挿入部413a,413bを被挿入部333a,333bに挿入する際に、図15に示すように、2つの挿入部413a,413bの一方が、対応する被挿入部333a,333bの上面に載るような場合であっても、すなわち、ファンモータ台281が底板33に対して正規の取付位置に位置しないような場合であっても、第1ネジ孔331aと第2ネジ孔422aとに固定用ネジ81を挿通させることができるような状況、を避けることができる。つまり、以上のような構成により、ファンモータ台281が正規の取付位置に対して傾斜したりずれたりする状態においては、ファンモータ台281を底板33に固定することができないようにすることができる。これにより、ファンモータ台281の本来の強度を維持することができる。
また、例えば、ファンモータ台281がずれて固定されるとファンモータ台281に室外ファンモータ28mを介して固定される室外ファン28もずれて配置されることになる。このとき、室外ファンの前方に位置するベルマウスに室外ファンの羽根が当たることが懸念される。室外ユニットの組立工程の後半に、室外ファンとベルマウスとの接触に気付いたとすると、施工者等は再度、ファンモータ台の底板への取り付けから始めなければならず、手間がかかることが想定される。しかし、本実施形態では、ファンモータ台281が正規の取付位置に対してずれたり傾斜したりするような場合は、ファンモータ台281を底板33に固定することが出来ないような構成になっているので、上述のような状況を抑制することができる。
<本実施形態に係る空気調和機1の室外ユニット2の特徴>
(1)
一般に、空気調和機の室外ユニットにおいては、室外ファンモータは、ケーシングの下面を構成する底板に固定されたファンモータ台に固定されている。ここで、ファンモータ台の底板の固定方法には、例えば、特許文献1(特開平8−178361号公報)に開示されているような方法が挙げられる。特許文献1(特開平8−178361号公報)に開示の空気調和機の室外ユニットでは、本実施形態の底板33に相当するベースに、2つの突起部と、穴が形成されるボルト取付板とが設けられている。また、ファンモータ台には、その下端部に2つの取付穴が形成され、ボルト取付板の穴に対応する位置にボルト挿通穴が形成されている。そして、突起部に取付穴を挿通させて、ボルト挿通穴及びボルト取付板の穴を介してファンモータ台とボルト取付板とをボルト止めすることで、ファンモータ台がベースに固定されている。
しかし、上記のような空気調和機の室外ユニットにおいては、2つの取付穴のうちの一方が2つの突起部の一方に嵌まっていなくても(例えば、突起部の一方の上面にファンモータ台の下面が載っているような場合であっても)、ファンモータ台をボルト取付板にボルトによって固定することが可能になる場合があると考えられる。この場合、ファンモータ台は正規の取付位置よりも傾斜することになるので、ファンモータ台の強度に影響があることが懸念される。また、この場合、ファンモータ台に取り付けられる室外ファンも傾斜することになるので、室外ファンの羽根と、一般に空気調和機の室外ユニットの前側部分に設けられるベルマウスとが当たってしまうことも懸念される。そして、室外ユニットの組立工程の後半に、室外ファンとベルマウスとの接触に気付いたとすると、ファンモータ台の底板への取り付けから再度始めなければならず、施工者等の手間がかかることが懸念される。
そこで、本実施形態の空気調和機1の室外ユニット2では、挿入部413a,413bは、上述したように、その下面523a,523bが平面部424a,424b,424c,424dの下面524a,524b,524c,524dよりも低い位置にある下面側突出部423a,423bを有している。また、被挿入部333a,333bは、挿入部413a,413bの挿入方向に平行な面に対して直交する断面視において、段差状となるような形状を有しており、その上面338a,338b,338c,338dが底板33の水平部33aよりも高い位置にある被接触部335a,335b,335c,335dと、その上面337a,337bが被接触部335a,335b,335c,335dよりもさらに高い位置にある上面側突出部336a,336bとを有している。また、挿入部413a,413bは、接触面433a,433b,433c,433dを有し、被挿入部333a,333bは、被接触面334a,334b,334c,334dを有している。また、挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入された際、底板33の切り起こし部331に形成される第1ネジ孔331aと、ファンモータ台281の固定部422に形成される第2ネジ孔422aとは正面視において重なり固定用ネジ81を第1ネジ孔331aと第2ネジ孔422aとに挿入可能になる。
このような構成により、ファンモータ台281の誤組立を防止することができる。すなわち、ファンモータ台281が底板33に対する正規の取付位置に位置しないような場合(例えば、挿入部413a,413bの一方が、対応する被挿入部333a,333bの上面に載るような場合)においては、第1ネジ孔331aと第2ネジ孔422aとが正面視において重ならないようになっており、固定用ネジ81を第1ネジ孔331aと第2ネジ孔422aとに挿入させることが困難になっている。従って、本実施形態では、ファンモータ台281が正規の取付位置からずれたり傾斜したりするような状況下においてはファンモータ台281を底板33に固定することが困難な構成となっているため、ファンモータ台281が底板33に対する正規の取付位置からずれたまま固定されることを抑制することができる。
(2)
本実施形態では、挿入部413a,413bは、接触面433a,433b,433c,433dを有し、被挿入部333a,333bは、被接触面334a,334b,334c,334dを有している。これにより、挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入された際、ファンモータ台281が底板33に支持されることができる。これにより、施工者等は、固定用ネジ81のネジ止め等の施工をしやすくなる。
また、本実施形態では、挿入部413a,413bが被挿入部333a,333bに挿入されることのよって、ファンモータ台281の第1方向のズレを規制することができる。これにより、施工者等は、固定用ネジ81のネジ止め等の施工をしやすくなる。
<本実施形態に係る空気調和機1の室外ユニット2の変形例>
(A)
上記実施形態では、底板33に、切り起こし部331と被挿入部333a,333bとが形成されており、ファンモータ台281に、固定部422と挿入部413a,413bとが形成されているが、本発明はこれに限られるものではなく、逆の構成であってもよい。すなわち、底板33に、第2ネジ孔422a(第2孔に相当)が形成された固定部422(第2板部に相当)及び挿入部413a,413bと同様の構成を有し同様の機能を有するものが形成されていてもよい。また、ファンモータ台281に、第1ネジ孔331a(第1孔に相当)が形成された切り起こし部331(第1板部に相当)及び被挿入部333a,333bと同様の構成を有し同様の機能を有するものが形成されていてもよい。
この場合であっても、上述したような効果を奏する。
(B)
上記実施形態では、固定部422は、外枠部402aの固定部422を除く部分の前面に対して傾斜するように形成されているが、これに限られるものではない。
例えば、固定部422は、水平基部403の水平面に対して垂直となるように形成されていてもよい。この場合、底板33に形成される切り起こし部331も、固定部422に略平行となるように底板33の水平部33aから鉛直上方に延びるように形成される。
(C)
上記実施形態では、空気調和機1の室外ユニット2におけるファンモータ台281の底板33への取付構造及び取付方法について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ファンモータ台281を底板33へ取り付けるような本実施形態の取付構造及び取付方法は、他の冷凍機器(例えば、空気調和機の室内ユニット、給湯器等)にも適用することが可能である。
本発明では、ファンモータ台が正規の取付位置からずれたまま固定されることを抑制できるので、有用である。
1 空気調和機
2 室外ユニット
33 底板
81 固定用ネジ(固定用部材)
281 ファンモータ台
331 切り起こし部(第1板部)
331a 第1ネジ孔(第1孔)
333a,333b 被挿入部
334a,334b,334c,334d 被挿入部の被接触面(被挿入部の挿入部との接触面)
335a,335b,335c,335d 被接触部
336a,336b 上面側突出部
337a,337b 上面側突出部の上面
338a,338b,338c,338d 被接触部の上面
413a,413b 挿入部
423a,423b 下面側突出部
422 固定部(第2板部)
422a 第2ネジ孔(第2孔)
433a,433b,433c,433d 挿入部の接触面(挿入部の上面)
523a,523b 下面側突出部の下面
524a,524b,524c,524d 平面部の下面(挿入部の下面側突出部を除く部分の下面)
d2 下面側突出部の下面と平面部の下面との距離(下面側突出部の下面と、挿入部の下面側突出部を除く部分の下面との距離)
d4 上面側突出部の上面と被接触部の上面との距離(上面側突出部の上面と、被挿入部の、挿入部との接触面を有する被接触部の上面との距離)
W1 上面側突出部の第1方向の幅
W2 被挿入部の第1方向の幅
W4 下面側突出部の第1方向の幅
W5 挿入部の第1方向の幅
特開平8−178361号公報

Claims (5)

  1. 底板(33)と、
    前記底板(33)に固定されるファンモータ台(281)と、
    前記底板(33)と前記ファンモータ台(281)とを固定するための固定用部材(81)と、
    を備え、
    前記底板(33)および前記ファンモータ台(281)の一方に、第1孔(331a)が形成された第1板部(331)と、上面側に突出する上面側突出部(336a,336b)が一部に形成される被挿入部(333a,333b)とが形成され、
    前記底板(33)および前記ファンモータ台(281)の他方に、第2孔(422a)が形成された第2板部(422)と、下面側に突出する下面側突出部(423a,423b)が一部に形成され前記被挿入部(333a,333b)に挿入可能な挿入部(413a,413b)とが形成され、
    前記挿入部(413a,413b)が前記被挿入部(333a,333b)に挿入されることで、前記被挿入部(333a,333b)の下面と前記挿入部(413a,413b)の上面とが接触し、前記第1孔(331a)と前記第2孔(422a)とが重なって、前記固定用部材(81)が前記第1孔(331a)と前記第2孔(422a)とに挿入可能になる、
    空気調和機(1)の室外ユニット(2)。
  2. 前記上面側突出部(336a,336b)の上面(337a,337b)と、前記被挿入部(333a,333b)の、前記挿入部(413a,413b)との接触面(334a,334b,334c,334d)を有する被接触部(335a,335b,335c,335d)の上面(338a,338b,338c,338d)との距離(d4)は、形成される前記底板(33)または前記ファンモータ台(281)の板厚以上であり、
    前記下面側突出部(423a,423b)の下面(523a,523b)と、前記挿入部(413a,413b)の前記下面側突出部(423a,423b)を除く部分の下面(524a,524b,524c,524d)との距離(d2)は、形成される前記底板(33)または前記ファンモータ台(281)の板厚以上である、
    請求項1に記載の空気調和機(1)の室外ユニット(2)。
  3. 前記上面側突出部(336a,336b)の、前記挿入部(413a,413b)の挿入方向に平行な面に対して直交する第1方向の幅(W1)は、前記被挿入部(333a,333b)の前記第1方向の幅(W2)の半分以下であり、
    前記下面側突出部(423a,423b)の、前記第1方向の幅(W4)は、前記挿入部(413a,413b)の前記第1方向の幅(W5)の半分以下である、
    請求項1又は2に記載の空気調和機(1)の室外ユニット(2)。
  4. 前記第1板部(331)は、前記第2板部(422)に対して略平行となるように切り起こされて形成される、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機(1)の室外ユニット(2)。
  5. 前記被挿入部(333a,333b)は、前記挿入部(413a,413b)の挿入方向に平行な面に対して直交する断面視において段差状となるように形成される、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機(1)の室外ユニット(2)。
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