JP2011106574A - 電動機の油浸入防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機内に浸入した油を電動機内部に溜まることなく排出し、電動機の寿命低下や機能不全を未然に防止することができる電動機の油浸入防止構造を提供する。
【解決手段】直流モータMは、フロントハウジング7を第1大径孔3aに嵌着させ、右側軸受10を第2大径孔3cに嵌着させた状態で、リアハウジング6に形成したフランジ部6aを組み付けプレート2に固定されている。オイルシール12の外側から貫通孔3内に浸入した油をハウジングケースの外に排出する第1排出通路は、貫通孔3の内周面に形成した導入溝21と、第1大径孔3aに形成した排出溝22と、前記導入溝21と排出溝22とを連通する連通孔23と、フランジ部6aに形成した排出溝22と連通する第1貫通穴25と、ハウジングケースに形成した排出口と第1貫通穴25とを連通する排出孔24とから形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動機の油浸入防止構造に関する。
従来、車両の変速装置には、シフトレバーをPレンジにしたとき、変速装置内部に設けたパーキングギアと係合し、車両が不用意に動かないようにさせるパーキングロック装置が備えられている。
この種のパーキングロック装置は、例えば特許文献1で示すように、アクチュエータ(モータ)がコントロールロッドを介してディテントプレートを回転駆動させると、自動変速機制御装置とパークロッドが同時に摺動操作されるように構成されている。そして、アクチュエータの駆動によって、自動変速機制御装置がPレンジになる時に、パークロッドの先端に設けられた円錐状のロックカムが、パーキングロックポールをパーキングギアに噛合するロック位置に変位操作する。これによって、パーキングロックポールが噛合したパーキングギアは回転が禁止されて、自動変速機の出力軸の回転も規制されるようになっている。このとき、ディテントプレートの変位はローラ付き板バネによってPレンジに保持可能に構成される。
特開2008−39094号公報
ところで、この種のパーキングロック装置は、装置全体が変速装置に内蔵することができるように、益々の小型化が要求されている。変速装置に内蔵されることになると、ディテントプレートを回転駆動させるアクチュエータ、即ち、モータも内蔵しなければならない。
このとき、モータは、変速装置に充填されている作動油に曝されることになり、該作動油がモータ内部に浸入して、モータを機能不全に落とし込んだり、寿命低下に至らしめたりしないような何らかの対策が必要になる。そこで、作動油が充填される部屋の区画壁に設けたボス部からモータの出力軸を突出させた場合、出力軸を伝ってモータ内部に作動油が浸入しないように、ボス部内周面と出力軸の間にオイルシールを配置して未然に作動油が浸入しないようにすることが考えられる。
しかしながら、オイルシールを施しても、使用環境を考えてモータ側に万が一浸入するあらゆる場面を想定し対処する必要がある。例えば、オイルシールのリップ先端部と出力軸と接触部分の油膜が形成されている部分から、万が一、モータ側に浸入することを想定すると、この浸入した作動油は、モータのフロントハウジングに設けた出力軸を回転可能に支持する軸受けを介してモータのフロントハウジング内に浸入することが考えられる。
本発明は、上記問題を解消するためになされたものであって、その目的は電動機内に浸入した油を電動機内部に溜まることなく排出し、電動機の寿命低下、機能不全を未然に防止することができる電動機の油浸入防止構造を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、ハウジングケース内に固定された組み付け基板の一側面に、同組み付け基板を貫通する貫通孔を有するボス部を突出形成し、電動機の回転軸が前記貫通孔の先端側開口部から突出するように、前記組み付け基板の他側面から前記電動機の前部軸受を前記ボス部の貫通孔の基端側開口部に嵌着させて前記電動機を前記組み付け基板に固定し、前記貫通孔の先端側開口部の内周面と前記回転軸との間にオイルシールを配設した電動機の油浸入防止構造であって、前記前部軸受と前記オイルシールの間に形成された前記貫通孔の内周面から、その内周面の高さ位置より低い高さ位置に形成された前記ハウジングケースの排出口の外に通じる第1排出通路を、少なくとも前記組み付け基板と前記ハウジングケースのフレームに形成した。
請求項1に記載の発明によれば、オイルシールと回転軸の間を通ってオイルシールの外側から貫通孔内に油が浸入しても、前部軸受を介して電動機のハウジング内に浸入させることなく、外に排出させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動機の油浸入防止構造において、前記電動機のフロントハウジングの外周壁から、その外周壁の高さ位置より低い高さ位置に形成された前記ハウジングケースの排出口の外に通じる第2排出通路を形成した。
請求項2に記載の発明によれば、万が一、電動機のハウジング内に油が浸入しても、第2排出通路を通って外に排出させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電動機の油浸入防止構造において、前記ボス部は、前記貫通孔の基端側開口部に第1大径孔が拡開形成され、その第1大径孔の奥面に第2大径孔が拡開形成されるとともに、先端側開口部に前記オイルシールが配設固定される第3大径孔が拡開形成され、前記電動機は、前記電動機のフロントハウジングを前記第1大径孔に嵌着させ、前記電動機の前部軸受を第2大径孔に嵌着させた状態で、前記電動機のリアハウジングに形成したフランジ部が前記組み付け基板の他側面に固定され、前記第1排出通路は、前記貫通孔の下側内周面に形成した導入溝と、前記第1大径孔の内周面であって、前記導入溝の高さ位置より低い高さ位置に形成した排出溝と、前記導入溝21の底面から下方に向かって前記排出溝まで貫通形成した連通孔と、前記リアハウジングのフランジ部に排出溝と連通する貫通穴と、前記ハウジングケースに、前記排出口から前記フランジ部の貫通穴に向かって貫通形成した排出孔とからなる。
請求項3に記載の発明によれば、オイルシールと回転軸との間を介してボス部の貫通孔内に浸入した油は、貫通孔の内周面を伝って導入溝に案内される。導入溝に導かれた油は、連通孔を通って下方に位置する排出溝に導かれ、フランジ部に形成した貫通穴及びハウジングケースの隔壁に形成された排出孔を介して、ハウジングケースの排出口から排出される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電動機の油浸入防止構造において、前記第2排出通路は、前記電動機のフロントハウジング内と前記ボス部の第1大径孔に形成した排出溝とを連通させて形成した。
請求項4に記載の発明によれば、電動機のハウジング内に油が浸入しても、第2排出通路を介して第1排出通路の排出溝に排出される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の電動機の油浸入防止構造において、前記ハウジングケースは、車両の変速装置のハウジングケースであって、前記組み付け基板に固定されて前記ハウジングケース内に配設された電動機は、パーキングロック装置を駆動する直流モータであり、その直流モータの回転軸の先端に設けたギアが作動油に曝されるように配設される。
請求項5に記載の発明によれば、変速装置のハウジングケース内に配設されたパーキングロック装置の直流モータは、変速装置の作動油が、万が一、浸入しても、外に排出させることができ、電動機の寿命低下や機能不全を未然に防止することができる。
本発明によれば、電動機内に浸入した油を電動機内部に溜まることなく排出し、電動機の寿命低下、機能不全を未然に防止することができる。
変速装置のハウジングケース内のモータの組み付け状態を示す断面図。 モータの組み付け状態を示す要部拡大断面図。 油浸入防止構造について説明するための断面図。
以下、本発明の電動機の油浸入防止構造の第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は変速装置に設けたパーキングロック装置のアクチュエータとして用いられる直流モータの取り付け状態を示す要部断面図、図2はその直流モータの油浸入構造を説明するための拡大断面図を示す。
図1において、車両に備えられた変速装置のアルミダイキャスト製のハウジングケース1はそのケース内にパーキングロック装置を収容する収容空間Sが設けられている。収容空間Sは、組み付け基板としての組み付けプレート2と、ハウジングケース1内に突出形成した隔壁1aにて、左側上部空間S1、左側下部空間S2及び図示しないクランクシャフトに固着されたパーキングギアが収容された右側収容空間S3に区画されている。尚、収容空間Sの各空間S1,S2,S3は、変速装置の各機構の潤滑をよくするための作動油で満たされるようになっている。
組み付けプレート2は、アルミダイキャスト製であって、パーキングロック装置を構成する各種の構成部材が集約して組み付けられ、その組み付けられた状態でハウジングケース1内に固設されている。詳述すると、組み付けプレート2の左側面上側には、左側上部空間S1に収容されるように直流モータMが固設されている。直流モータMが固設されることによって、組み付けプレート2の右側面に突出形成したボス部Bの貫通孔3を右側面から閉塞する。そして、直流モータMの回転軸4は、組み付けプレート2に形成したボス部Bを介して右側収容空間S3に突出し、その先端には第1ヘリカルギアG1が形成されている。第1ヘリカルギアG1は、組み付けプレート2の右側面に設けた駆動ギアG3とで中間ギア機構を構成する第2ヘリカルギアG2と噛合する。
従って、直流モータMの駆動により、第2ヘリカルギアG2及び駆動ギアG3を介して、セクタギアG4等、パーキングロック装置の各種構成部材を作動させて同じく図示しないパーキングロックポールをパーキングギアに噛合するロック位置と噛合が解除されるアンロック位置との間を駆動させるようになっている。
組み付けプレート2に固設される直流モータMは、ブラシ付き直流モータであって、そのモータハウジング5は、鉄製のよりなるヨークハウジングであって、有蓋円筒状のリアハウジング6と、そのリアハウジング6の開口部を閉塞する円板状のフロントハウジング7とを有し、互いに連結固定することによって形成されている。
図3に示すように、リアハウジング6の開口端部外周縁には全周に亘ってフランジ部6aが延出形成されている。一方、フロントハウジング7の中央部には、嵌合凹部7aが前面から内側に向かって凹設されているとともに、嵌合凹部7aの奥面中央部に貫通孔7bが形成されている。フロントハウジング7の外周壁7cの外周面には環状の係止片8が延出形成されている。
そして、リアハウジング6とフロントハウジング7とを連結固定するとき、フロントハウジング7の外周壁7cが、リアハウジング6の開口端部内周面に嵌着され、外周壁7cに形成した係止片8がリアハウジング6のフランジ部6aと密着係合する。これによって、リアハウジング6とフロントハウジング7との連結部分は、油密状態なり、連結部分を介して外部からモータハウジング5内への浸入するおそれを無くしている。
整流子9を取着した回転軸4は、リアハウジング6の奥面に形成した凹部に固設した左側軸受(図示せず)とフロントハウジング7の嵌合凹部7aに固設させた右側軸受10によって、モータハウジング5に対して回転可能にかつ軸線方向に移動不能に支持されている。
組み付けプレート2に形成したボス部Bの貫通孔3の左側開口部には、第1大径孔3aが拡開形成されている。その第1大径孔3aと貫通孔3との段差面には第1大径孔3aより小径の第2大径孔3bが拡開形成されている。そして、第1大径孔3aには、直流モータMのフロントハウジング7が嵌着固定され、第2大径孔3bには、フロントハウジング7に固着した右側軸受10の外周面が嵌着固定される。
つまり、フロントハウジング7を第1大径孔3aに、右側軸受10を第2大径孔3bに、それぞれ嵌着固定した状態で、リアハウジング6のフランジ部6aを複数個のボルト11で組み付けプレート2の左側面に対して締結することによって、直流モータMは組み付けプレート2に対して固定される。このとき、直流モータMの回転軸4の第1ヘリカルギアG1は、ボス部Bの貫通孔3から右側収容空間S3内に突出する。
なお、直流モータMが組み付けプレート2に対して固定される状態では、ハウジングケース1内に突出形成した隔壁1aの先端面1bが、リアハウジング6のフランジ部6aを組み付けプレート2に向かって押圧する状態になっている。
次に、直流モータMへの油浸入防止構造について図3に従って説明する。
図3に示すように、ボス部Bの貫通孔3の右側開口部には、第2大径孔3bと同径の第3大径孔3cが拡開形成されている。第3大径孔3cには、オイルシール12が配設されている。オイルシール12は、金属環13とバネ14を有し、そのはめあい部12aが第3大径孔3cの内周面に固定し、リップ部12bが回転軸4の軸表面を押圧して油の浸入を防止するようになっている。
また、ボス部Bの貫通孔3の中央部下側内周面には、軸線方向に沿って第2大径孔3bの内周面の中央部位置まで導入溝21が形成されている。さらに、第1大径孔3aの下側内周面には、排出溝22が軸線方向に沿って形成されている。さらにまた、組み付けプレート2には、導入溝21と排出溝22を連通する連通孔23が、導入溝21の終端底面から下方に向かって貫通形成されている。
従って、ボス部Bの貫通孔3におけるオイルシール12と右側軸受10との間の空間は、導入溝21、連通孔23を介して排出溝22に連通する。その結果、万が一、オイルシール12を介して浸入した油は、導入溝21、連通孔23を介して排出溝22に導かれるようになっている。
また、ハウジングケース1内に突出形成した隔壁1aには、排出孔24が貫通形成されている。排出孔24は、その内径が右側の内部開口部から左側の外部開口部(排出口24a)に向かって大径となる孔であって、その内周面下側が排出口24aに向かって緩やかに下側に傾斜させている。
リアハウジング6のフランジ部6aの隔壁1aに当接している部分には、排出孔24と排出溝22とを連通する第1貫通穴25が形成されているとともに、第1貫通穴25の外周部と隔壁1aの先端面1bに形成した凹部の間にはオーリング26が配設されている。従って、排出溝22に導かれたオイルシール12を介して浸入した油は、第1貫通穴25、排出孔24を介してハウジングケース1の外に排出される。
そして、オイルシール12を介して浸入した油が、導入溝21、連通孔23、排出溝22、第1貫通穴25、排出孔24の順に案内されてハウジングケース1の外に排出される経路を第1排出通路という。従って、第1排出通路を形成したことにより、万が一、オイルシール12を介して浸入した油は、ハウジングケース1の外に排出され、直流モータMのモータハウジング5内に浸入していくことはない。
また、直流モータMのフロントハウジング7であって、その外周壁7cの外周面の最下部分に軸線方向に沿って、案内溝31が形成されているとともに、外周壁7cに形成した係止片8に案内溝31と連通する第2貫通穴32が軸線方向に沿って、貫通形成されている。
従って、モータハウジング5内と組み付けプレート2に形成した排出溝22は、案内溝31、第2貫通穴32を介して連通する。その結果、モータハウジング5内に浸入した油は、フロントハウジング7に形成した案内溝31、第2貫通穴32を介して排出溝22に導かれるようになっている。そして、排出溝22に導かれた油は、第1貫通穴25、排出孔24を介してハウジングケース1の外に排出される。
そして、右側軸受10を介して浸入した油が、案内溝31、第2貫通穴32、排出溝22、第1貫通穴25、排出孔24の順に案内されてハウジングケース1の外に排出される経路を第2排出通路という。従って、第2排出通路を形成したことにより、例えば、第1排出通路の上流部(例えば、連通孔23)が詰まってボス部Bの貫通孔3内に浸入した油が溜まり、その油が右側軸受10を介してモータハウジング5内に浸入しても、ハウジングケース1の外に排出され、直流モータMのモータハウジング5内に溜まることはない。
次に、上記のように構成した油浸入防止構造の作用について説明する。
今、オイルシール12のリップ部12bと回転軸4の軸表面との間を介して右側収容空間S3側からボス部Bの貫通孔3内に油が浸入すると、第1排出通路を通ってハウジングケース1の外に排出される。
つまり、該油は、貫通孔3の内周面を伝って同内周面の下側に形成した導入溝21に案内される。導入溝に21に導かれた油は、連通孔23を通って下方に位置する排出溝22に導かれる。そして、排出溝22に導かれた油は、フランジ部6aに形成した第1貫通穴25及びハウジングケース1の隔壁1aに形成された排出孔24を介して、ハウジングケース1の外に排出される。
従って、オイルシール12を介して、万が一、右側収容空間S3側からボス部Bの貫通孔3内に油が浸入しても、モータハウジング5内に浸入することなく、第1排出通路を通って外に排出される。
また、何らかの原因で第1排出通路の導入溝21又は連通孔23が詰まり、ボス部Bの貫通孔3内に浸入した油が、右側軸受10を介して浸入する場合がある。その場合、その浸入した油は、フロントハウジング7の貫通孔7bを介してモータハウジング5内に浸入することになる。このとき、フロントハウジング7の内周面を伝って、リアハウジング6の内周面の下側に導かれ、第2排出通路を通ってハウジングケース1の外に排出される。
つまり、リアハウジング6の内周面の下側に導かれ油は、フロントハウジング7の案内溝31、第2貫通穴32を介して排出溝22に導かれる。そして、排出溝22に導かれた油は、フランジ部6aに形成した第1貫通穴25及びハウジングケース1の隔壁1aに形成された排出孔24を介して、ハウジングケース1の外に排出される。
従って、右側軸受10を介して、万が一、貫通孔3側からフロントハウジング7内に油が浸入しても、モータハウジング5内に溜まることなく、第2排出通路を通って外に排出される。その結果、モータハウジング5内の整流子9等の各種構成部品が油に触れることがないため、油に曝されることによる直流モータMの寿命低下や機能不全が未然に防止できる。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、直流モータMの右側軸受10を嵌着した第2大径孔3bと、オイルシール12を嵌着した第3大径孔3cの間の貫通孔3の内周面から、変速装置のハウジングケース1の外に通ずる第1排出通路を形成した。そして、オイルシール12のリップ部12bと回転軸4との間を通って右側収容空間S3側から浸入した油を、第1排出通路を通って変速装置のハウジングケース1の外に排出させるようにした。
従って、オイルシール12を介して、万が一、右側収容空間S3側からボス部Bの貫通孔3内に油が浸入しても、モータハウジング5内に浸入させることなく、外に排出させることができる。
(2)上記実施形態によれば、直流モータMのフロントハウジング7の外周壁7cに案内溝31、第2貫通穴32を形成して、フロントハウジング7の外周壁7cから変速装置のハウジングケース1の外に通ずる第2排出通路を形成した。そして、右側軸受10を通ってボス部Bの貫通孔3側から浸入した油を、第2排出通路を通って変速装置のハウジングケース1の外に排出させるようにした。
従って、何らかの原因で第1排出通路の導入溝21又は連通孔23が詰まって、ボス部Bの貫通孔3内に溜まった油が、右側軸受10を介して、フロントハウジング7内に油が浸入してもモータハウジング5内に溜まることなく、外に排出させることができる。その結果、モータハウジング5内の整流子9等の各種構成部品が油に曝されることがなく直流モータMの寿命低下や機能不全が未然に防止できる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、直流モータMをブラシ付直流モータとしたが、これに限定されるものではなく、ブラシレスモータ、リラクタンスモータ、パルスモータ、誘導モータ等、その他、電動機に具体化してもよい。
・上記実施形態では、第1排出通路と第2排出通路ついて、排出溝22、第1貫通穴25及び排出孔24を共用したが、それぞれ独立した通路としてもうけてもよい。
・上記実施形態では、第1排出通路が目詰まりを起こし機能を果たさなかった場合を考慮して、第2排出通路を形成したが、第1排出通路の通路断面積が目詰まりを起こさない大きさであるならば、第2排出通路を省略して実施してもよい。
・上記実施形態では、第1排出通路は、リアハウジング6のフランジ部6aに形成した第1貫通穴25を一部とした。これを、第1排出通路を、リアハウジング6のフランジ部6aに設けずに、組み付けプレート2とハウジングケース1に設けて実施してもよい。
1…ハウジングケース、1a…隔壁、1b…先端面、2…組み付けプレート(基板)、3…貫通孔、3a…第1大径孔、3b…第2大径孔(基端側開口部)、3c…第3大径孔(先端側開口部)、4…回転軸、5…モータハウジング、6…リアハウジング、6a…フランジ部、7…フロントハウジング、7a…嵌合凹部、7b…貫通孔、7c…外周壁、8…係止片、10…右側軸受(前部軸受)、12…オイルシール、12a…はめあい部、12b…リップ部、21…導入溝(第1排出通路)、22…排出溝(第1排出通路)、23…連通孔(第1排出通路)、24…排出孔(第1排出通路)、24a…排出口、25…第1貫通穴(第1排出通路)、26…オーリング、31…案内溝、32…第2貫通穴、B…ボス部、S…収容空間、S1…左側上部空間、S2…左側下部空間、S3…右側収容空間、M…直流モータ(電動機)。

Claims (5)

  1. ハウジングケース内に固定された組み付け基板の一側面に、同組み付け基板を貫通する貫通孔を有するボス部を突出形成し、電動機の回転軸が前記貫通孔の先端側開口部から突出するように、前記組み付け基板の他側面から前記電動機の前部軸受を前記ボス部の貫通孔の基端側開口部に嵌着させて前記電動機を前記組み付け基板に固定し、前記貫通孔の先端側開口部の内周面と前記回転軸との間にオイルシールを配設した電動機の油浸入防止構造であって、
    前記前部軸受と前記オイルシールの間に形成された前記貫通孔の内周面から、その内周面の高さ位置より低い高さ位置に形成された前記ハウジングケースの排出口の外に通じる第1排出通路を、少なくとも前記組み付け基板と前記ハウジングケースのフレームに形成したことを特徴とする電動機の油浸入防止構造。
  2. 請求項1に記載の電動機の油浸入防止構造において、
    前記電動機のフロントハウジングの外周壁から、その外周壁の高さ位置より低い高さ位置に形成された前記ハウジングケースの排出口の外に通じる第2排出通路を形成したことを特徴とする電動機の油浸入防止構造。
  3. 請求項1又は2に記載の電動機の油浸入防止構造において、
    前記ボス部は、前記貫通孔の基端側開口部に第1大径孔が拡開形成され、その第1大径孔の奥面に第2大径孔が拡開形成されるとともに、先端側開口部に前記オイルシールが配設固定される第3大径孔が拡開形成され、
    前記電動機は、前記電動機のフロントハウジングを前記第1大径孔に嵌着させ、前記電動機の前部軸受を第2大径孔に嵌着させた状態で、前記電動機のリアハウジングに形成したフランジ部が前記組み付け基板の他側面に固定され、
    前記第1排出通路は、前記貫通孔の下側内周面に形成した導入溝と、
    前記第1大径孔の内周面であって、前記導入溝の高さ位置より低い高さ位置に形成した排出溝と、
    前記導入溝21の底面から下方に向かって前記排出溝まで貫通形成した連通孔と、
    前記リアハウジングのフランジ部に排出溝と連通する貫通穴と、
    前記ハウジングケースに、前記排出口から前記フランジ部の貫通穴に向かって貫通形成した排出孔と
    からなることを特徴とする電動機の油浸入防止構造。
  4. 請求項3に記載の電動機の油浸入防止構造において、
    前記第2排出通路は、前記電動機のフロントハウジング内と前記ボス部の第1大径孔に形成した排出溝とを連通させて形成したことを特徴とする電動機の油浸入防止構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電動機の油浸入防止構造において、
    前記ハウジングケースは、車両の変速装置のハウジングケースであって、前記組み付け基板に固定されて前記ハウジングケース内に配設された電動機は、パーキングロック装置を駆動する直流モータであり、その直流モータの回転軸の先端に設けたギアが作動油に曝されるように配設されることを特徴とする電動機の油浸入防止構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3358207A1 (de) * 2017-02-07 2018-08-08 Siemens Aktiengesellschaft Welle mit einer abspritzkante zum abführen entlang der welle eindringenden schmiermittels mittels fliehkraft

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EP3358207A1 (de) * 2017-02-07 2018-08-08 Siemens Aktiengesellschaft Welle mit einer abspritzkante zum abführen entlang der welle eindringenden schmiermittels mittels fliehkraft

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