JP2016033387A - シフトレンジ切替装置 - Google Patents

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真也 桑原
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Abstract

【課題】モータに対してギヤ機構の摩耗粉、グリスの影響を与えず、小型化を図ることができるシフトレンジ切替装置を提供する。
【解決手段】ハウジング12は、モータハウジング部24とギヤハウジング部26とを有し、モータハウジング部は、モータを収容するモータ室32が内面側に形成された隔壁30と、モータ室の開口を塞ぐモータ側カバー部材28とを有し、ギヤハウジング部は、隔壁の外面側に液密的に固定される周側壁68と、周側壁の開口を塞ぐ閉塞壁60と、出力軸を回転自在に支持する隔壁と閉塞壁との間に形成され少なくとも中間ギヤ100,102および最終ギヤ104を収容するギヤ室70と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の自動変速機のシフトレンジを切替えるシフトレンジ切替装置に関する。
従来、車両の自動変速機は、P(パーキング)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)、R(リバース)などのレンジを切替えるための機械的レンジ切替機構を搭載している。機械的レンジ切替機構は、ドライバにより手動操作されるシフト手動装置に機械的に連結され、シフト手動装置の操作が機械的レンジ切替機構に伝えられて、自動変速機の実際のレンジの切替を実行していた。
近年では、シフト手動装置から操作されたレンジに対応する電気信号を出力し、機械的レンジ切替機構を電動モータのアクチュエータによって駆動させ、シフト手動装置による要求レンジと、自動変速機の実際のレンジとが一致するよう電動モータを通電制御するシフトレンジ切替装置(シフト・バイ・ワイヤー)が知られている。
このシフトレンジ切替装置に使用される電動アクチュエータとして特許文献1には、パーキングロッドに連結されるとともに、電動機により回転駆動される駆動シャフトに回転自在に支持され、電動機により回転駆動される回転部材が設けられている。回転部材は、駆動シャフトがロック位置とロック解除位置との間を回動するときには、駆動シャフトと一体には回転せず、駆動シャフトがロック位置にある状態で予め定められた一方向に回転されたとき、駆動シャフトと一体に回転する。回転部材を手動操作により一方向に回転可能とする手動回転機構を有している。電動機が作動不能となった場合に、手動操作で回転部材が一方向へ回転するようにし、電動機によるパーキングロックおよびパーキングロック解除を妨げることなく、電動機が作動不能になったときに、パーキングロックを解除することが可能としている。
特許文献2のものには、電動機と減速機を備えた回転式アクチュエータが記載されている。電動機は、ロータ軸およびロータコアからなるロータと、ロータコアの径方向外側に設けられロータコア側へ突出する複数のコイル部を有する円環状のステータとを有す。減速機は、ロータ軸の偏心部に取り付けられ、外歯が形成されたサンギヤと、サンギヤの外歯に噛み合う内歯が形成されたリングギヤとを有し、サンギヤとリングギヤとの噛み合いによってロータ軸の回転を減速して出力するとしている。
特開2012−72854号公報 特開2009−177982号公報
しかし、特許文献1の電動アクチュエータは、減速機構を5つの異なった軸心の歯車で構成しているため、減速のための歯車を収容するために大きなスペースを必要とし、装置が大型になるという問題があった。
特許文献2の回転式アクチュエータは、サンギヤとリングギヤとの噛み合いによってコンパクトに構成されるが、大きな減速比が得られない。また、モータと減速機構とが隔離されずに設けられているので、減速機構(ギヤ機構)内で機械的な接触で生じる摩耗粉、減速機構の潤滑のためのグリスがモータのロータの回転に悪影響を生じるおそれがあった。
本発明は係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、モータに対してギヤ機構の摩耗粉、グリスの影響を与えず、小型化を図ることができるシフトレンジ切替装置とするものである。
上述した課題を解決するために、本発明は、ハウジングと、前記ハウジングに収容されステータとロータとを有するモータと、前記ロータの回転軸に形成された第1ヘリカルギヤ部と、前記回転軸に平行な軸心で前記ハウジングに設けられた支持軸と、前記支持軸に回転自在に支持され、前記第1ヘリカルギヤ部と噛合する第2ヘリカルギヤ部及び駆動ギヤ部が形成された中間ギヤと、前記ロータの前記回転軸と同じ軸心で前記ハウジングに回転自在に設けられた出力軸と、前記出力軸と一体に回転するよう設けられ、前記駆動ギヤ部に噛合する従動ギヤ部が形成された最終ギヤと、前記出力軸と一体に回転するようケーシングに設けられ、少なくとも第1状態となる第1回動位置及び第2状態となる第2回動位置の2位置間を回動可能な切替え部材と、を備え、前記ハウジングは、モータハウジング部とギヤハウジング部とを有し、前記モータハウジング部は、前記モータを収容するモータ室が内面側に形成された隔壁と、前記モータ室の開口を塞ぐモータ側カバー部材とを有し、前記ギヤハウジング部は、前記隔壁の外面側に液密的に固定される周側壁と、前記周側壁の開口を塞ぐ閉塞壁と、前記出力軸を回転自在に支持する前記隔壁と前記閉塞壁との間に形成され少なくとも前記中間ギヤおよび前記最終ギヤを収容するギヤ室と、を有する。
本発明によると、モータ室とギヤ室とは、隔壁によって隔離されているので、ギヤ室内の中間ギヤおよび最終ギヤの機械的接触で生じる摩耗粉、および潤滑のためのグリスがギヤ室内からモータ室に入り込むことを防止することができる。
本発明に係るシフトレンジ切替装置の全体概要を示す図である。 ハウジングにモータおよびギヤ機構部を収容した状態を示す断面図である。 閉塞壁を外し、最終ギヤ側からギヤ機構部を示す平面図である。 第1中間ギヤ、第2中間ギヤおよび最終ギヤを第1中間ギヤ側から示す平面図である。 ディテントプレートを示す平面図である。 ディテントプレートの一部を拡大して示す説明図である。
(実施形態)
以下、本発明に係るシフトレンジ切替装置を実施した実施形態について図面を参照して説明する。シフトレンジ切替装置10は、ハウジング12と、ハウジング12に収容されるモータ14およびギヤ機構部16と、ディテント機構18とを備えている。ディテント機構18の一端は、いずれも図示しない油圧バルブボデイのマニュアルスプール弁に連結されている。ディテント機構18の他端は、自動変速機(図略)のパーキングギヤ20を操作するパークロッド22に接続されている。
(ハウジングの説明)
モータ14とギヤ機構部16は、自動変速機(図略)のケースにボルトで外付けされたハウジング12に収容されている。ハウジング12は、例えば耐熱樹脂製で、モータハウジング部24と、ギヤハウジング部26と、モータ側カバー部材28とを備える。
モータハウジング部24は、ハウジング12の中間部に延在する隔壁30を有し、隔壁30の内面側(図2における上面側)には、有底略円筒状の凹空間が形成され、この凹空間によりモータを収容するモータ室32が形成される。
隔壁30のモータ室32の中央部には、モータ側カバー部材28側へ突出する略円筒状の回転軸挿通部34が設けられている。回転軸挿通部34には、滑り軸受部材36が外嵌されている。滑り軸受部材36として、例えば、金属製のブッシュを使用することができる。滑り軸受部材36は、略円筒形でモータ14の後述するロータのジャーナル荷重を支持するジャーナル支持壁部38、およびジャーナル支持壁部38に連続しジャーナル支持壁部38に対して直角に設けられ、ロータのアキシアル荷重を支持するアキシアル支持壁部40を有する。滑り軸受部材36の回転軸挿通部34の外周との接触面には、摩擦係数を減少させるコーティングが施されている。滑り軸受部材36は、ロータと回転軸挿通部34との間の隙間を埋めるように配置され、モータ室32とギヤ室70との間を分離する。隔壁30の回転軸挿通部34を中心に対称となる径方向両側に一対の支持軸貫通穴42が設けられている。
隔壁30のモータ側カバー部材28側の外周には、外周に沿って第1嵌合溝44が形成されている。モータ室32の開口は、モータ側カバー部材28により塞がれる。
モータ側カバー部材28は、モータ室32の開口を塞いだときに回転軸挿通部34と同じ軸心となる有蓋略円筒状の回転軸支持凹部46が形成されている。回転軸支持凹部46には後述する回転軸の後端を支持するリヤ転がり軸受が嵌入される。モータ側カバー部材28は、回転軸支持凹部46を中心に対称となる径方向両側に、先端に向かって外径が小さくなるテーパ状の厚肉部を有する取付凹部48がそれぞれ設けられている。各取付凹部48は、モータ側カバー部材28がモータ室32の開口を塞いだときに、支持軸貫通穴42と同じ軸心になるよう配置されている。モータ側カバー部材28の外周は直角方向に所定の幅で突出する外周壁50が設けられている。外周壁50には、隔壁30の第1嵌合溝44に嵌入する嵌入凸縁52と、第1嵌合溝44の外側に突出する縁部に当接する当接面54と、が形成されている。第1嵌合溝44に嵌入凸縁52が嵌入し、第1嵌合溝44の縁部に当接面54が当接することで、モータ室32の開口が、モータ側カバー部材28により強固に塞がれる。隔壁30とモータ側カバー部材28とは、図3に示すように、モータ側カバー部材28に形成された雌ねじ部(図略)に、隔壁30のギヤ室側(後述)からコーナーの4箇所においてビス55を捩じ込むことで締結する。これにより、モータ室32の開口をモータ側カバー部材28で確実に閉塞する。なお、図3に示すように、隔壁30における第2嵌合溝58で囲まれたうちの4隅には、閉塞壁60を組み付ける雌ねじ孔59が設けられている。
隔壁30の外面側(図2における下面側)の外周には、隔壁30に対してモータ室32側と反対の直角方向に、所定の幅で突出する第1外周側壁56が一体に形成されている。第1外周側壁56の基端部内側には、第1外周側壁56に沿って第2嵌合溝58が形成されている。
ギヤハウジング部26は、隔壁30の外面側と後述する第2外周側壁68と閉塞壁60とを含んで構成される。
閉塞壁60には、閉塞壁60を隔壁30に組み付けたときに、肉厚部に回転軸挿通部34と同じ軸心になるよう略円筒状の出力軸支持穴部62が形成されている。出力軸支持穴部62の先端は、小径に形成され、出力軸支持穴部62に嵌入される出力軸(後述)の脱落が防止される。出力軸支持穴部62には略円筒状のブッシュ64が嵌入され、後述する出力軸を回動自在に支持するようになっている。
閉塞壁60は、出力軸支持穴部62を中心に対称となる径方向両側に、有底略円筒状の支持凹部66がそれぞれ設けられている。各支持凹部66は、閉塞壁60を隔壁30に組み付けたときに、隔壁30の支持軸貫通穴42と同じ軸心になるよう配置されている。隔壁30に閉塞壁60を組み付けることで、隔壁30と閉塞壁60とにより生じる空間でギヤ室70が形成される。閉塞壁60の外周には、閉塞壁60に対して隔壁30側の直角方向に所定の幅で突出する第2外周側壁68が一体に形成されている。第2外周側壁68は、隔壁30の第1外周側壁56に内嵌するとともに、先端部が隔壁30の第2嵌合溝58に嵌合する。第2嵌合溝58には図略のシール材が溝全体にわたって充填されている。隔壁30の外面側の外周の第1外周側壁56には、閉塞壁60の第2外周側壁68が内嵌され、第2外周側壁68の先端部が第2嵌合溝58に嵌合する。第1外周側壁56に第2外周側壁68が内嵌された場合に、隔壁30の雌ねじ孔59に対応する閉塞壁60の部分には、図略の貫通穴が設けられている。第1外周側壁56に第2外周側壁68を内嵌した状態で、図略の取付けビスを貫通穴に貫通させるとともに、取付けビスを雌ねじ孔59に締結させる。これにより、第2外周側壁68と隔壁30の外面側とが、前記シール材によりシールされてギヤ室70の収容空間が液蜜的に閉塞される。第2外周側壁68により、隔壁30の外面側に固定された周側壁が構成される。
なお、第2外周側壁68は、閉塞壁60と一体に形成されているが、第2外周側壁と閉塞壁とが別体のものでもよい。また、組付けビスで締結し、周りをシール材で封止するものとしたが、これに限定されず、例えば、第2外周側壁68と第1外周側壁56との接触部を振動溶着、超音波溶着等で接合しても良い。
(モータの説明)
本実施形態におけるモータ14は、ハウジング12に回転自在に支承されたロータ72と、ロータ72の回転軸74と同じ軸心でロータ72の周囲に磁気的間隙を有してハウジング12に配置されるステータ76とを有し、例えば、ブラシレスモータの一種である永久磁石をロータ72の中に埋め込んだIPM(Interior Permanent Magnetic)モータである。
ロータ72は、回転軸74とロータコア78で構成され、ロータコア78内には図略の永久磁石が、等角度間隔で磁極の極性が切り替わるよう埋め込まれている。回転軸74の後端(図2における上端)は、モータ側カバー部材28の回転軸支持凹部46に配置されたリヤ転がり軸受80に回転自在に支持されている。回転軸74の前端(図2における下端)は、出力軸支持穴部62にブッシュ64により回動自在に支持された出力軸82のフロント転がり軸受84に回転自在に支承されている。フロント転がり軸受84は、出力軸82の後端凹部の内周に出力軸82と同じ軸心で嵌合固定されている。これにより、ロータ72の回転軸74は、出力軸82と同じ軸心で回転可能となっている。回転軸74の中間部前方外周(図2における中間部下方外周)には第1ヘリカルギヤ部86が一体に形成されている。
ステータ76は、ハウジング12のモータ室32内に固定されたステータコア88と通電により磁力を発生する複数相の励磁コイル(図略)から構成される。ステータコア88は、ロータ72の回転軸74と同じ軸心で略円筒状の本体部(図略)と本体部の内壁面から軸心側に向かって突出する複数のティース92とを一体に有している。これらティース92のうち、軸心を中心に互いに相反する径方向両側に配置された一対のティースには、回転軸74と平行に支持孔94がそれぞれ貫設されている。ステータコア88の支持孔94には、隔壁30の支持軸貫通穴42に嵌設される棒状の第1支持軸96および第2支持軸98が嵌入される。各支持軸96,98の後端部(図2における上端部)がモータ側カバー部材28の取付凹部48に嵌合され、各支持軸96,98の前端部(図2における下端部)が閉塞壁60の支持凹部66に嵌合される。これにより、ステータ76は、モータ室32内に固定される。第1支持軸96、第2支持軸98および回転軸74は、軸心が互いに平行に設けられている。
(ギヤ機構部の説明)
ギヤ機構部16は、第1ヘリカルギヤ部86に噛合する第1中間ギヤ100、第2中間ギヤ102、および最終ギヤ104を含んで構成される。前記ロータ72の回転軸74に形成された第1ヘリカルギヤ部86は、ギヤ径が十分に小さくなるよう小歯数・大ねじれ角で形成されたいわゆる小歯数ヘリカルギヤである。前述のように回転軸74の前端が出力軸82のフロント転がり軸受84に支承されることで、第1ヘリカルギヤ部86が隔壁30から突出してギヤ室70を横切るように配置される。ギヤ室70には、第1ヘリカルギヤ部86に噛合する第2ヘリカルギヤ部106が形成された第1中間ギヤ100が、回転軸74に平行な軸心で隣接配置されている。
第1中間ギヤ100は、隔壁30の支持軸貫通穴42に貫設された第1支持軸96にベアリング108で回転自在に支承され、外周に大径の第2ヘリカルギヤ部106が形成されている。第1中間ギヤ100の中心部と外周部との間に、図4に示すように、長径が第1中間ギヤの周方向に並べられた楕円孔110が複数設けられている。各楕円孔110は周方向に60度毎の位置に均等に配置されている。
第1中間ギヤ100には、図2および図3に示すように、第2中間ギヤ102が、第1中間ギヤ100と同軸で重ねて設けられている。
第2中間ギヤ102は、第1支持軸96に外嵌された略円筒状のブッシュ112に回転自在に設けられている。第2中間ギヤ102は、図3に示すように、係合部114と係合部114に一体に設けられた小径の駆動ギヤ部116とを備えている。係合部114は第1支持軸96を中心に略楕円形に形成され、図4に示すように、楕円の長径方向両周縁部にそれぞれモータ室32側へ突出する円柱状係合突起118が設けられている。円柱状係合突起118は、第1中間ギヤ100の楕円孔110に遊嵌され、遊嵌された円柱状係合突起118と楕円孔110とに生じる円周方向の隙間分(所定角度幅)だけ、第1中間ギヤ100と第2中間ギヤ102との間の相対的な自由回動が許容される。従って、第1中間ギヤ100と第2中間ギヤ102とは一体に回転するものではなく、第1中間ギヤ100に伝達された回転は、第2中間ギヤ102に所定角度幅で前方或いは後方への相対的な自由回動を許容して伝達される。遊嵌された円柱状係合突起118と楕円孔110とにより相対回動許容部が構成される。
第2中間ギヤ102の駆動ギヤ部116は、出力軸82と同じ軸心で、出力軸82と一体に回転するように設けられた扇形の最終ギヤ104の従動ギヤ部120に噛合する。
従動ギヤ部120は、図3に示すように、最終ギヤ104に設けられた略円弧状挿入穴122に外周縁に沿った内側に内歯車として形成されている。従動ギヤ部120は、駆動ギヤ部116よりも大径の歯車で形成されている。最終ギヤ104は、扇形の「要」の位置に回転中心を有する嵌合穴124に出力軸82が、例えば、溶接により相対回転不能に接合される。最終ギヤ104の扇形の柄側の端部には、図2に示すように、検出用マグネット部126が設けられ、検出用マグネット部126と対向するよう第2支持軸98に設けられたマグネットセンサ128により最終ギヤ104の傾動位置(出力軸82の回転位置)が検出される。第1中間ギヤ100、第2中間ギヤ102および最終ギヤ104により、回転軸74の回転を、出力軸82に減速して出力する減速機構が構成されている。
回転軸74および回転軸74と同じ軸心で設けられた出力軸82と、第1支持軸96に同じ軸心で設けられた第1中間ギヤ100および第2中間ギヤ102との間で、すなわち回転軸74の軸心と第1支持軸96の軸心との二軸心間でモータ14の回転トルクの回転を減速するギヤ機構部16が構成されている。このように二軸心間でギヤ機構部16を構成することで、極めてコンパクトなギヤ機構部16とすることができ、シフトレンジ切替装置10の小型化を図ることができる。また、二軸心間で複数の対となる大小の歯車を噛合させ、回転トルクを何度も減速するようにして伝達するので、高い減速比を容易に得ることができる。
(ECU・マグネットセンサ等の説明)
モータ室32のモータ側カバー部材28側にはエンドプレートにより構成されるECU130が設けられている。エンドプレートは、回転軸74が貫通する回転軸貫通穴と、第1支持軸96および第2支持軸98が貫通する支持軸貫通穴が設けられ、モータ側カバー部材28の内側に延在している。ECU130は、乗員が操作するシフトレバー(図略)による自動変速機(図略)のレンジを切替える電気信号に基づいてモータ14の回転を制御する。
マグネットセンサ128により検出された出力軸82の回転位置の信号は、通信線132を通じてECU130に出力される。ECU130は、ドライバに要求されたレンジに対応するモータ14の回転位置を、マグネットセンサ128によって検出された実際の回転位置によって、フィードバック制御する。
隔壁30の一方の端部には、モータ接続端子部134が、インサート成形によって隔壁30と一体に成形されている。モータ接続端子部134は、ECU130に接続されるとともに、モータ14を駆動させる電源装置に接続される。
(ディテント機構の説明)
ディテント機構18は、切替え部材としてのディテントプレート136およびディテントスプリング138を含んで構成される。出力軸82には、図1に示すように、例えば、セレーション接合によりコントロールロッド140の一端部が、相対回転不能に組付けられている。コントロールロッド140の他端部には、略扇形状のディテントプレート136が取り付けられている。コントロールロッド140とディテントプレート136とは一体に回転するように設けられている。
ディテントプレート136は、略扇形に形成され半径方向の先端円弧部に複数(図1において4つ)のレンジ溝142が設けられている。各レンジ溝142には、ディテントスプリング138の先端の嵌入部(ローラ)144が嵌合する。ディテントスプリング138は、基端部が自動変速機(または油圧バルブボデイ(図略))のケーシング139に固定されている。ディテントプレート136が回転すると、嵌入部144がディテントプレート136の先端円弧部に沿って摺動し、ディテントスプリング138が付勢力を付加して嵌入部144をレンジ溝142に嵌入するようになっている。いずれかのレンジ溝142に嵌入部144が嵌入することで、ディテントプレート136の回転角度が所定位置に位置決めされる。
ディテントプレート136には、図5に示すように、さらに連結環が先端に設けられた第1操作片部146と第2操作片部148とが突設されている。第1操作片部146は、接合されたコントロールロッド140の軸心を中心にして、先端円弧部より一方に略90度回動した位置に設けられている。第1操作片部146は、連結環において図略のマニュアルスプール弁に相対回転可能に連結している。マニュアルスプール弁は、第1操作片部146の円弧運動により油圧バルブボデイ(図略)の内部で直線運動し、油圧バルブボデイ内の油路を切り替える。例えば、図1において、コントロールロッド140を反時計回りに回転させると、第1操作片部146を介してマニュアルスプール弁を油圧バルブボデイの内部に押し込み、油圧バルブボデイ内の油路が、「P(パーキングレンジ)」・「R(リバースレンジ)」・「N(ニュートラルレンジ)」・「D(ドライブレンジ)」の順に切り替えられる。すなわち、自動変速機のシフトレンジ切替装置が、「P」・「R」・「N」・「D」の順に切り替えられる。
なお、本実施形態では、「P(パーキングレンジ)」、「R(リバースレンジ)」、「N(ニュートラルレンジ)」、「D(ドライブレンジ)」の4つの状態に対応する4つの回動位置のレンジ溝142としたが、これに限定されず、例えば、パーキング状態(第1状態)となる第1回動位置と、非パーキング状態(第2状態)となる第2回動位置と、に位置決めするようにレンジ溝を設定してもよい。
第2操作片部148は、先端円弧部より他方に略90度回動した位置に一段コントロールロッド140の軸心方向に屈曲させて設けられている。第2操作片部148の連結環には、パークロッド22が基端において相対回転可能に連結されている。パークロッド22の先端側には円錐鍔部150が設けられている。パークロッド22はパークポール152に対して互いに直交する方向から摺動する。コントロールロッド140が時計回りに回転すると、パークロッド22がA方向に変位する。パークロッド22がA方向に変位することで円錐鍔部150がパークポール152を押し上げる。これによって、パークポール152が回転してパークポール152の凸部がパーキングギヤ20の凹部に嵌合し、パーキング機構によるロック状態(パーキング状態)を実現させる(なお、図1は円錐鍔部150がパークポール152を押し上げた状態を示している。)。
(シフトレンジ切替装置の組立手順)
次に、上記のように構成されたシフトレンジ切替装置10の組立手順を説明する。
(1)ステータ76の支持孔94に第1支持軸96および第2支持軸98を貫通させ、ステータ76を貫通した第1支持軸96および第2支持軸98を隔壁30の支持軸貫通穴42に嵌入する。これによって、モータ室32内にステータ76を位置決めする。
(2)隔壁30の回転軸挿通部34に滑り軸受部材36を外嵌し、ロータ72の回転軸74を回転軸挿通部34に挿通する。
(3)エンドプレート(ECU130)を第1支持軸96および第2支持軸98、回転軸74に対応する貫通穴を合わせて、エンドプレートを位置決めし、必要な通信線132を同時に接続する。
(4)モータ側カバー部材28でモータ室32の開口部を塞ぐ。モータ室32側の隔壁30にモータ側カバー部材28を、ビス55で締結することにより固定する。
(5)ギヤ室70側で第2支持軸98にマグネットセンサ128を固定する。通信線132でマグネットセンサ128とエンドプレートを電気的に接続する。
(6)ギヤ室70側で第1支持軸96にベアリング108を嵌着し、ベアリング108に第1中間ギヤ100を外嵌する。その際、第1中間ギヤ100の第2ヘリカルギヤ部106が、回転軸74の第1ヘリカルギヤ部86に噛合するよう調節して第1中間ギヤを組み付ける。
(7)第1支持軸96に第2中間ギヤ102を外嵌し、楕円孔110と円柱状係合突起118とが係合するよう調節して第2中間ギヤ102と第1中間ギヤ100とを重ねあわせる。
(8)最終ギヤ104および出力軸82を組み付ける。フロント転がり軸受84は、予め出力軸82の後端に設けられた凹部に嵌合固定しておく。その際、第2中間ギヤ102の駆動ギヤ部116と最終ギヤ104の従動ギヤ部120とが噛合するよう調節して最終ギヤ104を組み付ける。回転軸74の前端をフロント転がり軸受84に嵌入する。
(9)閉塞壁60でギヤ室70の開口部を塞ぐ。出力軸支持穴部62には予めブッシュ64を嵌入しておく。出力軸支持穴部62に出力軸82を合わせ、二つの支持凹部66に第1支持軸96および第2支持軸98をそれぞれ合わせて閉塞壁60を組み付ける。ギヤ室70側の隔壁30に閉塞壁60を、組付けビスによって固定する。
次に、以上のように構成されたシフトレンジ切替装置10の基本的な動作を説明する。
ドライバがシフトレバー(図略)を手動操作することにより、自動変速機のパーキングレンジ(P)、リバースレンジ(R)、ニュートラルレンジ(N)、ドライブレンジ(D)等のいずれかが選択される。ECU130は、パーキングスイッチ(図略)、マグネットセンサ128による出力に基づき選択されたレンジ位置を認識する。
ECU130は、認識したレンジ位置に応じて、モータ14を駆動させ出力軸82を正回転または逆回転させる。これによりコントロールロッド140およびディテントプレート136を適宜回転させる。
例えば、図6に示すように、「R」に対応するレンジ溝142から、「P」に対応するレンジ溝142への切り替えを説明する。まず、ディテントスプリング138の嵌入部144が、「R」に対応するレンジ溝142の谷部頂部P0に位置決めされている。ディテントプレート136が、図6における時計回りに回転することで、嵌入部144は、隣接する「P」に対応するレンジ溝142側の山部に乗り上げる。ディテントスプリング138は弾性変形して嵌入部144を図6における下方へ付勢する付勢力を蓄積する。
ディテントプレート136をさらに回転させ、嵌入部144が山部頂部P1を越えると、嵌入部144が、図6における山部の左斜面(駆動回転方向の後方傾斜面)LSに接触することで、ディテントスプリング138は、ディテントプレート136をモータ14に基づく回転よりも早い回転速度で回転させるよう作用する。そして、ディテントプレート136を、モータ14に基づく回転位置よりも先行した回転位置に位置決めするよう作用する。
このとき、相対回動許容部110,118によって所定角度幅の相対的な自由回動を許容することで、モータ14による回転位置よりも、先行した回転位置に出力軸82を回転させ、嵌入部144が接触するレンジ溝142の凹凸形状による変化に出力軸82の回転を合わせることができる。これによって、ディテントプレート136の外周に形成された複数のレンジ溝142とディテントスプリング138の嵌入部144とを円滑に摺動させることができる。
そして、ディテントプレート136は、迅速に嵌入部144を「P」に対応するレンジ溝142の谷部頂部P2に嵌入する。このようにして、ディテントプレート136の外周に形成された複数のレンジ溝142とディテントスプリング138の嵌入部144とが円滑に摺動する。そして、ディテントプレート136がディテントスプリング138の弾性復元力で位置決め保持される。
ディテントプレート136の回転により、油圧バルブボデイのマニュアルスプール弁が軸方向にスライドされ、油圧バルブボデイの油路が、「R」のレンジ位置から「P」のレンジ位置に切り替えられる。
なお、他のレンジからパーキングレンジ(P)が選択された場合は、油圧バルブボデイの油路が「P」レンジ位置に切り替えられるとともに、パークロッド22が、軸方向にスライドされて、パークポール152の凸部をパーキングギヤ20の凹部に嵌合させる。これにより、パーキング機構によるロック状態(パーキング状態)を実現させる。
上記の説明で明らかなように、本実施形態のシフトレンジ切替装置10は、ハウジング12と、ハウジング12に収容されステータ76とロータ72とを有するモータ14と、ロータ72の回転軸74に形成された第1ヘリカルギヤ部86と、回転軸74に平行な軸心でハウジング12に設けられた第1支持軸96,第2支持軸98と、第1支持軸98に回転自在に支持され、第1ヘリカルギヤ部86と噛合する第2ヘリカルギヤ部106及び駆動ギヤ部116が形成された第1中間ギヤ100および第2中間ギヤ102と、ロータ72の回転軸74と同じ軸心でハウジング12に回転自在に設けられた出力軸82と、出力軸82と一体に回転するよう設けられ、駆動ギヤ部116に噛合する従動ギヤ部120が形成された最終ギヤ104と、出力軸82と一体に回転するようケーシング139に設けられ、少なくともパーキングレンジとなるパーキングレンジ位置及び非パーキングレンジとなる非パーキングレンジ位置の2位置間を回動可能なディテントプレート136と、を備え、ハウジング12は、モータハウジング部24とギヤハウジング部26とを有し、モータハウジング部24は、モータ14を収容するモータ室32が内面側に形成された隔壁30と、モータ室32の開口を塞ぐモータ側カバー部材28とを有し、ギヤハウジング部26は、隔壁30の外面側に液密的に固定される第2周側壁68と、第2周側壁68の開口を塞ぐ閉塞壁60と、出力軸82を回転自在に支持する隔壁30と閉塞壁60との間に形成され少なくとも第1中間ギヤ100、第2中間ギヤ102および最終ギヤ104を収容するギヤ室70と、を有する。
そのため、モータ室32とギヤ室70とは、隔壁30によって隔離されるので、ギヤ室70内の第1中間ギヤ100、第2中間ギヤ102および最終ギヤ104の機械的接触で生じる摩耗粉、および潤滑のためのグリスがギヤ室70内からモータ室32に入り込むことを防止することができる。
回転軸74および回転軸74と同じ軸心で設けられた出力軸82と、第1支持軸96の軸心と同じ軸心に設けられた第1中間ギヤ100および第2中間ギヤ102との間で、すなわち回転軸74の軸心と第1支持軸96の軸心との二軸心間でモータ14の回転トルクの回転を減速するギヤ機構部16が構成されている。このように二軸心間でギヤ機構部16を構成することで、極めてコンパクトなギヤ機構部16とすることができ、シフトレンジ切替装置の小型化を図ることができる。
また、ケーシング139に基端が固定され先端に嵌入部144が形成されたディテントスプリング138をさらに有し、ディテントプレート136は、外周に少なくともパーキングレンジ位置及び非パーキングレンジ位置に対応し、嵌入部144が付勢力によって嵌入する複数のレンジ溝142が形成され、中間ギヤは、第2ヘリカルギヤ部106が形成された第1中間ギヤ100と、第1中間ギヤ100と同軸で駆動ギヤ部116が形成された第2中間ギヤ102と、を有し、第1中間ギヤ100と第2中間ギヤ102との間に、レンジ溝142と嵌入部144との円滑な摺動を行うために、所定角度幅の相対的な自由回動を許容する相対回動許容部110,118が設けられる。
これによると、レンジ溝142に嵌入する嵌入部144の嵌入位置が、ディテントプレート136などを組立てる際の組立誤差、モータの停止位置の精度誤差等によりずれが生じた場合でも、相対回動許容部110,118によって、嵌入位置のずれを許容してレンジ溝142に嵌入部144を嵌入することができる。
また、ロータ72と隔壁30との間には、ロータ72のジャーナル荷重を支持するジャーナル支持壁部38、およびジャーナル支持壁部38に連続しジャーナル支持壁部38に対して直角に設けられロータ72のアキシアル荷重を支持するアキシアル支持壁部40を有する滑り軸受部材36が、モータ室32とギヤ室70との間を分離して設けられる。
これによると、一つの滑り軸受部材36によって、ロータ72のジャーナル荷重とアキシアル荷重とを支持し、モータ室32とギヤ室70との間をシールして分離するので、部品点数を減らし製造コストの低減を図ることができる。
また、隔壁30には、モータ14を駆動させる電源装置或いは制御装置に接続されるモータ接続端子部134が一体成形されている。
これによると、隔壁30には、モータ接続端子部134が一体成型されているので、部品点数および組立工数を減らし製造コストの低減を図ることができる。
なお、本実施形態において、出力軸の回転位置をマグネットセンサで検出するものとしたが、これに限定されず、例えば、ロータリエンコーダでもよい。
また、ECU130をモータ室32内に設けたが、これに限定されず、例えば、シフトレンジ切替装置の外に設けるものでもよい。
また、モータは、IPMとしたが、これに限定されず、例えばSR(スイッチド・リラクタンス)モータでもよい。
また、ディテントスプリング138の基端が固定されるケーシング139は、自動変速機のケーシング139としたが、これに限定されず、例えば油圧バルブボデイのケーシングでもよい。
斯様に、上記した実施の形態で述べた具体的構成は、本発明の一例を示したものにすぎず、本発明はそのような具体的構成に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採り得るものである。
10…シフトレンジ切替装置、12…ハウジング、14…モータ、24…モータハウジング、26…ギヤハウジング、28…モータ側カバー部材、36…滑り軸受部材、60…閉塞壁、68…第2外周側壁(周側壁)、70…ギヤ室、72…ロータ、74…回転軸、76…ステータ、82…出力軸、86…第1ヘリカルギヤ部、96…第1支持軸(支持軸)、98…第2支持軸(支持軸)、100…第1中間ギヤ(中間ギヤ)、102…第2中間ギヤ(中間ギヤ)、104…最終ギヤ、106…第2ヘリカルギヤ部、110…楕円孔(相対回動許容部)、116…駆動ギヤ部、118…円柱状係合突起(相対回動許容部)、120…従動ギヤ部、134…モータ接続端子部、136…ディテントプレート(切替え部材)、138…ディテントスプリング、139…ケーシング、142…レンジ溝、144…嵌入部。

Claims (4)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに収容されステータとロータとを有するモータと、
    前記ロータの回転軸に形成された第1ヘリカルギヤ部と、
    前記回転軸に平行な軸心で前記ハウジングに設けられた支持軸と、
    前記支持軸に回転自在に支持され、前記第1ヘリカルギヤ部と噛合する第2ヘリカルギヤ部及び駆動ギヤ部が形成された中間ギヤと、
    前記ロータの前記回転軸と同じ軸心で前記ハウジングに回転自在に設けられた出力軸と、
    前記出力軸と一体に回転するよう設けられ、前記駆動ギヤ部に噛合する従動ギヤ部が形成された最終ギヤと、
    前記出力軸と一体に回転するようケーシングに設けられ、少なくとも第1状態となる第1回動位置及び第2状態となる第2回動位置の2位置間を回動可能な切替え部材と、
    を備え、
    前記ハウジングは、モータハウジング部とギヤハウジング部とを有し、
    前記モータハウジング部は、前記モータを収容するモータ室が内面側に形成された隔壁と、前記モータ室の開口を塞ぐモータ側カバー部材とを有し、
    前記ギヤハウジング部は、前記隔壁の外面側に液密的に固定される周側壁と、前記周側壁の開口を塞ぐ閉塞壁と、前記出力軸を回転自在に支持する前記隔壁と前記閉塞壁との間に形成され少なくとも前記中間ギヤおよび前記最終ギヤを収容するギヤ室と、を有するシフトレンジ切替装置。
  2. 前記ケーシングに基端が固定され先端に嵌入部が形成されたディテントスプリングをさらに有し、
    前記切替え部材は、外周に少なくとも前記第1回動位置及び第2回動位置に対応し、前記嵌入部が付勢力によって嵌入する複数のレンジ溝が形成され、
    前記中間ギヤは、前記第2ヘリカルギヤ部が形成された第1中間ギヤと、
    前記第1中間ギヤと同軸で前記駆動ギヤ部が形成された第2中間ギヤと、を有し、
    前記第1中間ギヤと第2中間ギヤとの間に、前記レンジ溝と前記嵌入部との円滑な摺動を行うために、所定角度幅の相対的な自由回動を許容する相対回動許容部が設けられる請求項1に記載のシフトレンジ切替装置。
  3. 前記ロータと前記隔壁との間には、前記ロータのジャーナル荷重を支持するジャーナル支持壁部、および前記ジャーナル支持壁部に連続し前記ジャーナル支持壁部に対して直角に設けられ前記ロータのアキシアル荷重を支持するアキシアル支持壁部を有する滑り軸受部材が、前記モータ室と前記ギヤ室との間を分離して設けられる請求項1または2に記載のシフトレンジ切替装置。
  4. 前記隔壁には、前記モータを駆動させる電源装置或いは制御装置に接続されるモータ接続端子部が一体成形されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシフトレンジ切替装置。




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