JP2011106496A - モータ冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動モータを必要に応じて冷却可能なモータ冷却構造を提供する。
【解決手段】モータジェネレータ15と変速出力軸39との間には減速装置54が設けられる。減速装置54にはブレーキ機構62が設けられており、ブレーキ機構62を締結することで減速装置54は動力伝達状態に切り換えられる。また、ブレーキ機構62の作動油室74を区画する隔壁71cには、ステータコイル51に向けて開口する貫通孔82が形成されている。これにより、作動油室74に作動油を供給してブレーキ機構62を締結する際に、作動油室74内の作動油を貫通孔82からステータコイル51に対して噴射することが可能となる。すなわち、減速装置54を動力伝達状態に切り換え、モータジェネレータ15を電動機や発電機として機能させる際には、発熱するモータジェネレータ15に作動油を吹きかけて冷却することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される電動モータのモータ冷却構造に関する。
エンジンおよび電動モータを駆動源とするハイブリッド車両や、電動モータのみを駆動源とする電気自動車が開発されている。これらの電動モータはステータとロータとを備えており、ステータにはステータコイルが巻き付けられている。電動モータを電動機として用いる際には、ステータコイルに通電することで回転磁界を発生させ、ロータを回転させるようにしている。また、電動モータを発電機として用いる際には、ロータの回転に伴ってステータコイルに生じる電流を回収するようにしている。このように、電動モータのステータコイルには電流が流れることからステータが発熱することになるが、ステータが過度に発熱することは電動モータの効率を低下させる要因となるため、電動モータを冷却することが重要となっている。そこで、ステータコイルに対して冷却液を供給するように、冷却液を案内するパイプをステータの近傍に設置するようにしたモータ冷却構造や、冷却液を案内する流路をモータケースに形成するようにしたモータ冷却構造が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開平5−310048号公報 特開2005−253263号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載されるモータ冷却構造にあっては、ステータコイルに対して常に冷却液を供給する構造であった。このように、電動モータに対して常に冷却液を供給することは、冷却液を圧送するポンプの負荷を増大させる要因となっていた。特に、ハイブリッド車両においては、電動モータを停止させてエンジンのみで走行することもあるため、電動モータを常に冷却することは冷却液を無駄に消費する要因であった。また、特許文献1および2に記載されるモータ冷却構造は、ポンプからステータコイルまで冷却液を案内する専用の冷却流路を有する複雑な構成となっていた。
本発明の目的は、電動モータを必要に応じて冷却することが可能なモータ冷却構造を提供することにある。
本発明の目的は、モータ冷却構造の簡素化を図ることにある。
本発明のモータ冷却構造は、車両に搭載される電動モータのモータ冷却構造であって、前記電動モータの動力伝達径路に設けられ、前記動力伝達径路を動力伝達状態と動力切断状態とに切り換える係合機構と、前記係合機構の作動油室に接続され、前記作動油室に作動油を供給して前記動力伝達径路を動力伝達状態に切り換える作動油供給手段と、前記作動油室と前記電動モータとの間に設けられ、前記作動油室内の作動油を前記電動モータに案内する冷却油路とを有することを特徴とする。
本発明のモータ冷却構造は、前記電動モータと前記作動油室との間に隔壁が設けられ、前記冷却油路は前記隔壁に形成される貫通孔であることを特徴とする。
本発明のモータ冷却構造は、前記電動モータの温度に基づいて目標油圧を設定する油圧設定手段を有し、前記作動油供給手段は前記目標油圧に基づいて前記作動油室内の油圧を制御することを特徴とする。
本発明のモータ冷却構造は、前記電動モータのトルクに基づいて第1目標油圧を設定するとともに、前記電動モータの温度に基づいて第2目標油圧を設定する油圧設定手段を有し、前記作動油供給手段は、前記第1または第2目標油圧のうち高い目標油圧に基づいて前記作動油室内の油圧を制御することを特徴とする。
本発明によれば、係合機構の作動油室内の作動油を電動モータに案内する冷却油路を設けることにより、作動油室に作動油が供給されて電動モータの動力伝達径路が動力伝達状態に切り換えられる場合、つまり電動モータに電流が流れて発熱する場合に、電動モータに対して作動油を供給することが可能となる。これにより、電動モータの発熱時に作動油を供給することができるため、作動油を無駄に消費することなく電動モータの冷却が可能となる。また、作動油室の作動油を電動モータに供給するようにしたので、モータ冷却構造の簡素化を図ることが可能となる。
ハイブリッド車両を示す概略図である。 ハイブリッド車両に搭載されるパワーユニットの内部構造を示すスケルトン図である。 パワーユニットの減速装置を拡大して示す断面図である。 (a)はブレーキ機構を解放したときの減速装置を示す断面図であり、(b)はブレーキ機構を締結したときの減速装置を示す断面図である。 モータトルクと目標油圧との関係を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はハイブリッド車両10を示す概略図である。また、図2はハイブリッド車両10に搭載されるパワーユニット11の内部構造を示すスケルトン図である。このパワーユニット11には本発明の一実施の形態であるモータ冷却構造が適用されている。
図1に示すように、エンジンルーム12からフロアトンネル13にかけて、車体にはパワーユニット11が縦置きに搭載されている。このパワーユニット11の一端部にはエンジン14が組み付けられ、パワーユニット11の他端部にはモータジェネレータ(電動モータ)15が組み付けられている。パワーユニット11内には、無段変速機16やデファレンシャル機構17等が組み込まれており、エンジン動力やモータ動力はデファレンシャル機構17から駆動輪18に伝達されている。また、交流電動機であるモータジェネレータ15に対して電力を供給するため、高電圧バッテリ19とモータジェネレータ15との間にはインバータ20が設けられている。インバータ20はスイッチング素子等によって構成されており、高電圧バッテリ19からの直流電力はインバータ20を介してモータジェネレータ15用の交流電力に変換される。また、モータジェネレータ15を発電機として用いる際には、モータジェネレータ15からの交流電力がインバータ20を介して高電圧バッテリ19用の直流電力に変換される。なお、インバータ20の作動状態は、マイクロコンピュータ等によって構成される制御ユニット21からの制御信号によって制御されている。
図2に示すように、エンジン14にはミッションケース22が組み付けられており、このミッションケース22には無段変速機16が収容されている。無段変速機16は、エンジン14に駆動されるプライマリ軸23と、これに平行となるセカンダリ軸24とを有している。プライマリ軸23にはプライマリプーリ25が設けられており、このプライマリプーリ25は固定シーブ25aと可動シーブ25bとを備えている。可動シーブ25bの背面側にはプライマリ油室26a,26bが区画されており、プライマリ油室26a,26b内の圧力を調整してプーリ溝幅を変化させることが可能となる。また、セカンダリ軸24にはセカンダリプーリ27が設けられており、このセカンダリプーリ27は固定シーブ27aと可動シーブ27bとを備えている。可動シーブ27bの背面側にはセカンダリ油室28が区画されており、セカンダリ油室28内の圧力を調整してプーリ溝幅を変化させることが可能となる。さらに、プライマリプーリ25およびセカンダリプーリ27には駆動チェーン29が巻き掛けられている。プーリ25,27の溝幅を変化させて駆動チェーン29の巻き付け径を変化させることにより、プライマリ軸23からセカンダリ軸24に対する無段変速が可能となる。
このような無段変速機16にエンジン動力を伝達するため、クランク軸30とプライマリ軸23との間にはトルクコンバータ31および前後進切換機構32が設けられている。トルクコンバータ31は、クランク軸30に連結されるポンプインペラ33と、このポンプインペラ33に対向するとともにタービン軸34に連結されるタービンランナ35とを備えている。また、前後進切換機構32は、ダブルピニオン式の遊星歯車列36、前進クラッチ37および後退ブレーキ38を備えている。前進クラッチ37や後退ブレーキ38を制御することにより、エンジン動力の伝達径路を切り換えてプライマリ軸23の回転方向を切り換えることが可能となる。さらに、ミッションケース22内にはセカンダリ軸24に平行となる駆動軸としての変速出力軸39が収容されており、変速出力軸39とセカンダリ軸24とは歯車列40を介して連結されている。また、変速出力軸39の端部にはピニオンギア41が固定されており、このピニオンギア41はデファレンシャル機構17のリングギア42に噛み合っている。このように、無段変速機16とデファレンシャル機構17とは変速出力軸39を介して連結されており、無段変速機16から出力されるエンジン動力は変速出力軸39を介してデファレンシャル機構17に伝達されるようになっている。
また、ミッションケース22にはモータケース50が組み付けられており、モータケース50にはモータジェネレータ15が収容されている。モータジェネレータ15は、モータケース50に固定されるとともにステータコイル51が巻き付けられるステータ52と、ステータ52の内側に回転自在に設けられるロータ53とを有している。モータジェネレータ15と変速出力軸39との間には減速装置54および歯車列55が設けられ、モータ動力は減速装置54および歯車列55を経て駆動輪18に伝達される。減速装置54を構成する遊星歯車列56は、ロータ53のモータ軸57に連結されるサンギア58と、歯車列55を介して変速出力軸39に連結されるリングギア59と、サンギア58およびリングギア59に噛み合うピニオンギア60を支持するキャリア61とを備えている。また、キャリア61とモータケース50との間には、締結状態と解放状態とに切り換えられる係合機構としてブレーキ機構62が設けられている。
図3はパワーユニット11の減速装置54を拡大して示す断面図である。図3に示すように、減速装置54を構成するブレーキ機構62は、キャリア61に設けられるブレーキハブ70と、モータケース50に形成されるブレーキドラム71とを有している。ブレーキハブ70には複数の摩擦プレート72aが取り付けられ、ブレーキドラム71には複数の摩擦プレート72bが取り付けられている。また、ブレーキドラム71は、外周壁71aとこれの内側に設けられる内周壁71bとを有しており、外周壁71aと内周壁71bとは隔壁71cを介して繋がっている。このブレーキドラム71の外周壁71aと内周壁71bとに摺接するように、ブレーキドラム71には環状のピストン部材73が収容されており、ブレーキドラム71とピストン部材73とによって作動油室74が区画されている。
ブレーキ機構62の作動油室74に対して作動油を供給することにより、ピストン部材73は油圧によって押し出されるため、摩擦プレート72a,72bが互いに押し付けられてブレーキ機構62は締結状態に切り換えられる。一方、作動油室74から作動油を排出することにより、ピストン部材73はバネ部材75によって押し戻されるため、摩擦プレート72a,72bの係合状態が解かれてブレーキ機構62は解放状態に切り換えられる。このようなブレーキ機構62を締結状態に切り換えることにより、キャリア61がモータケース50に固定されるため、サンギア58からピニオンギア60を介してキャリア61にモータ動力を伝達されるようになっている。すなわち、モータジェネレータ15の動力伝達径路である減速装置54が動力伝達状態に切り換えられることになる。
また、減速装置54のブレーキ機構62に対して作動油を供給するため、図2に示すように、パワーユニット11にはエンジン14に駆動されるオイルポンプ80が設けられており、図1に示すように、オイルポンプ80と減速装置54との間にはバルブユニット81が設けられている。作動油供給手段として機能するバルブユニット81は、油路切換弁や圧力制御弁等の電磁制御弁によって構成されており、これら電磁制御弁の作動状態は制御ユニット21からの制御信号によって制御されている。モータジェネレータ15を電動機や発電機として用いる際には、制御ユニット21からバルブユニット81に対して制御信号が出力され、バルブユニット81からブレーキ機構62の作動油室74に対して作動油が供給される。これにより、ブレーキ機構62が締結状態に切り換えられ、減速装置54を介してモータジェネレータ15と変速出力軸39とが接続されるようになっている。
続いて、モータジェネレータ15の冷却構造について説明する。図3に示すように、ブレーキ機構62のブレーキドラム71を構成する隔壁71cは、モータジェネレータ15のステータ52に隣接して設けられている。また、隔壁71cには冷却油路としての貫通孔82が形成されており、この貫通孔82はステータコイル51に対向するように設けられている。このように、作動油室74に連通するとともにステータコイル51に向けて開口する貫通孔82を設けるようにしたので、作動油室74に作動油を供給してブレーキ機構62を締結する際には、作動油室74内の作動油を貫通孔82からステータコイル51に向けて案内することが可能となる。なお、隔壁71cには複数の貫通孔82が形成されており、これらの貫通孔82は周方向に配列されている。
ここで、図4(a)はブレーキ機構62を解放したときの減速装置54を示す断面図であり、図4(b)はブレーキ機構62を締結したときの減速装置54を示す断面図である。なお、図4(b)に示す矢印はモータ動力の伝達径路を示しており、図4(b)において塗り潰した部分は作動油を示している。図4(a)に示すように、ブレーキ機構62を解放する際には、作動油室74から作動油が排出されるため、貫通孔82から作動油が噴射されることはない。ブレーキ機構62が解放される状況としては、モータジェネレータ15が電動機や発電機として用いられない状況、つまりステータコイル51に対する通電が遮断される状況であるため、モータジェネレータ15が発熱することはなく、モータジェネレータ15に対する冷却は不要となっている。また、図4(b)に示すように、ブレーキ機構62を締結する際には、作動油室74に対して作動油が供給されるため、貫通孔82からステータコイル51に対して作動油が噴射される。ブレーキ機構62が締結される状況としては、モータジェネレータ15が電動機や発電機として用いられる状況、つまりステータコイル51に対して通電が為される状況であるため、モータジェネレータ15は冷却が必要な発熱状態となっている。
このように、ステータコイル51の通電時に作動油が供給される作動油室74から、ステータコイル51に向けて作動油を噴射させるようにしたので、モータジェネレータ15の冷却が必要なときだけに、ステータコイル51に対して作動油を吹きかけることが可能となる。すなわち、モータジェネレータ15の冷却が不要な場合には、作動油を無駄に消費することがなく、オイルポンプ80の負荷を軽減して燃費を向上させることが可能となる。また、ステータコイル51に対して作動油を吹きかけるようにしたので、モータジェネレータ15のロータ53に対する作動油の付着を抑制することができ、モータジェネレータ15の回転抵抗の増大を抑制することが可能となる。しかも、モータジェネレータ15と作動油室74との間の隔壁71cに貫通孔82を形成し、この貫通孔82を冷却油路として機能させるようにしたので、新たな部材を追加することがなく、モータ冷却構造の簡素化を図ることが可能となる。なお、熱源となるモータジェネレータ15に作動油を吹きかけるようにしたので、低温環境下での始動直後においては作動油を早期に暖めることも可能となる。
また、ブレーキ機構62の作動油室74に供給される作動油の目標油圧は、油圧設定手段として機能する制御ユニット21によって設定される。制御ユニット21は、ブレーキ機構62のスリップを防止する観点から目標油圧を設定するとともに、モータジェネレータ15の冷却性能を確保する観点から目標油圧を設定する。ここで、図5はモータトルクと目標油圧との関係を示す説明図である。図5に実線で示すように、ブレーキ機構62のスリップを防止する観点からは、モータジェネレータ15のモータトルク(トルク)Toに比例するように目標油圧の特性線Aが設定される。これに対し、図5に一点鎖線で示すように、モータジェネレータ15の冷却性能を確保する観点からは、モータトルクToの二乗に比例するように目標油圧の特性線Bが設定されることになる。
以下、目標油圧の特性線Bについて説明する。モータジェネレータ15の冷却性能を確保するためには、モータジェネレータ15の温度上昇に応じて目標油圧を引き上げることにより、ステータコイル51に向けて噴射される作動油量を増加させる必要がある。ここで、式(1)に示すように、モータジェネレータ15の温度Teはステータコイル51に流れる電流Iの二乗に比例しており、式(2)に示すように、モータトルクToは電流Iに比例している。すなわち、温度TeはモータトルクToの二乗に比例することから、モータトルクToの二乗に比例するように目標油圧を設定することにより、冷却用として貫通孔82から噴射される作動油量を温度Teに比例するように設定することが可能となる。なお、式(1)のRはステータコイル51の抵抗値であり、式(2)のkはモータジェネレータ15の仕様に基づく係数である。
Te=I×R …(1)
To=I×k …(2)
例えば、モータジェネレータ15が目標トルクT1で制御される場合には、目標トルクT1に基づき特性線Aを参照することにより、モータトルクToに基づく第1目標油圧としてPa1が設定される。また、目標トルクT1に基づき特性線Bを参照することにより、温度Teに基づく第2目標油圧としてPa2が設定される。この場合には、目標油圧Pa2よりも目標油圧Pa1が高いことから、制御ユニット21によって目標油圧Pa1が選択されるとともに、作動油室74内の油圧がPa1となるようにバルブユニット81が制御されることになる。また、モータジェネレータ15が目標トルクT2で制御される場合には、目標トルクT2に基づき特性線Aを参照することにより、モータトルクToに基づく第1目標油圧としてPb1が設定される。また、目標トルクT2に基づき特性線Bを参照することにより、温度Teに基づく第2目標油圧としてPb2が設定される。この場合には、目標油圧Pb1よりも目標油圧Pb2が高いことから、制御ユニット21によって目標油圧Pb2が選択されるとともに、作動油室74内の油圧がPb2となるようにバルブユニット81が制御されることになる。このように目標油圧を設定することにより、ブレーキ機構62のスリップを防止するとともに、モータジェネレータ15の冷却性能を確保することが可能となる。
なお、前述の説明では、特性線Aと特性線Bとが交差しているが、これに限られることはなく、モータジェネレータ15の仕様によっては、図5に破線で示すように、冷却性能を確保するために必要な目標油圧の特性線C,Dが、特性線Aと交差せずに設定されることもある。すなわち、常に特性線Aを上回る特性線Cが設定される場合には、特性線Cに沿って作動油室74の目標油圧が設定されることになる。また、常に特性線Aを下回る特性線Dが設定される場合には、特性線Aに沿って作動油室74の目標油圧が設定されることになる。また、前述の説明では、モータジェネレータ15の目標トルクに基づいて、温度Teに基づく目標油圧を設定するようにしているが、これに限られることはない。図1に示すように、温度Teを検出する温度センサ83がモータジェネレータ15に取り付けられる場合には、温度センサ83からの検出信号に基づいて、温度Teに基づく目標油圧を設定しても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前述の説明では、電動モータとして電動機および発電機として機能するモータジェネレータ15を設けているが、電動機として機能する電動モータに対して本発明を適用しても良く、発電機として機能する電動モータに対して本発明を適用しても良い。また、モータジェネレータ15の動力伝達径路に減速装置54を設けているが、増速装置や変速装置を設けるようにしても良く、変速を伴わない動力伝達装置を設けるようにしても良い。さらに、係合機構としてブレーキ機構62を設けているが、係合機構としてクラッチ機構を設けるようにしても良い。
また、前述の説明では、貫通孔82からステータコイル51に対して作動油を吹きかけているが、ステータ52を構成するステータコアに対して作動油を吹きかけても良い。また、冷却油路として隔壁71cに貫通孔82を形成しているが、これに限られることはなく、作動油室74に接続された配管を冷却油路として用いても良い。さらに、ハイブリッド車両10に搭載される電動モータに対して本発明を適用しているが、これに限られることはなく、車両としての電気自動車に搭載される電動モータに対して本発明を適用しても良い。
10 ハイブリッド車両(車両)
15 モータジェネレータ(電動モータ)
21 制御ユニット(油圧設定手段)
54 減速装置(動力伝達径路)
62 ブレーキ機構(係合機構)
71c 隔壁
81 バルブユニット(作動油供給手段)
82 貫通孔(冷却油路)

Claims (4)

  1. 車両に搭載される電動モータのモータ冷却構造であって、
    前記電動モータの動力伝達径路に設けられ、前記動力伝達径路を動力伝達状態と動力切断状態とに切り換える係合機構と、
    前記係合機構の作動油室に接続され、前記作動油室に作動油を供給して前記動力伝達径路を動力伝達状態に切り換える作動油供給手段と、
    前記作動油室と前記電動モータとの間に設けられ、前記作動油室内の作動油を前記電動モータに案内する冷却油路とを有することを特徴とするモータ冷却構造。
  2. 請求項1記載のモータ冷却構造において、
    前記電動モータと前記作動油室との間に隔壁が設けられ、前記冷却油路は前記隔壁に形成される貫通孔であることを特徴とするモータ冷却構造。
  3. 請求項1または2記載のモータ冷却構造において、
    前記電動モータの温度に基づいて目標油圧を設定する油圧設定手段を有し、
    前記作動油供給手段は前記目標油圧に基づいて前記作動油室内の油圧を制御することを特徴とするモータ冷却構造。
  4. 請求項1または2記載のモータ冷却構造において、
    前記電動モータのトルクに基づいて第1目標油圧を設定するとともに、前記電動モータの温度に基づいて第2目標油圧を設定する油圧設定手段を有し、
    前記作動油供給手段は、前記第1または第2目標油圧のうち高い目標油圧に基づいて前記作動油室内の油圧を制御することを特徴とするモータ冷却構造。
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