JP2011250590A - 駆動制御装置 - Google Patents

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弘達 北畠
Hideaki Komada
英明 駒田
Hiroaki Ebuchi
弘章 江渕
Michinobu Suzuki
岐宣 鈴木
Hidekazu Nagai
秀和 永井
Takemasa Hata
建正 畑
Naoshi Fujiyoshi
直志 藤吉
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Abstract

【課題】インバータの温度上昇を抑制することが可能な駆動制御装置を提供する。
【解決手段】モータ・ジェネレータ2と、モータ・ジェネレータ2に供給する電力を制御するインバータ22と、モータ・ジェネレータ2のロータ軸3に連結されたトルクコンバータ5とを備えた車両の駆動装置1に適用される駆動制御装置において、トルクコンバータ5にはロックアップクラッチ12が設けられ、ロックアップクラッチ12の係合部材13が係合位置にあり、かつインバータ22の温度が所定の判定温度以上になると推定した場合には、係合部材13を解放位置に移動させてロックアップクラッチ12を解放する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インバータによって供給される電力が制御され、出力軸にロックアップクラッチを有する流体継手が連結された回転電機を備えた駆動装置に適用される駆動制御装置に関する。
駆動源として内燃機関及びモータ・ジェネレータが搭載され、これら内燃機関及びモータ・ジェネレータの動力を変速機を介して駆動輪に伝達するハイブリッド車両が知られている。このような車両において、モータ・ジェネレータの温度が高いほどロックアップクラッチの締結度合いを弱め、これによりモータ・ジェネレータの回転数を高めてモータ・ジェネレータの発熱量を減らすものが知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開2004−028279号公報 特開昭62−221806号公報 特開2000−309226号公報
ハイブリッド車両等に搭載されているモータ・ジェネレータは、一般にインバータによって供給される電力が制御されている。また、インバータからモータ・ジェネレータには電力が三相交流で供給されている。周知のようにインバータは、三相交流のうちの一相に電流が集中するとスイッチング素子等の温度が過剰に上昇するおそれがある。モータ・ジェネレータとインバータとでは熱容量の差があり、モータ・ジェネレータでは異常が発生しない運転状態でもインバータで異常が発生するおそれがある。特許文献1の車両ではインバータの温度が考慮されていないため、単相に電流が集中してインバータの温度が過剰に上昇するおそれがある。
そこで、本発明は、インバータの温度上昇を抑制することが可能な駆動制御装置を提供することを目的とする。
本発明の駆動制御装置は、駆動源として設けられた回転電機と、前記回転電機に供給する電力を制御するインバータと、前記回転電機の出力軸と連結された第1回転体及び前記車両の駆動輪に動力を出力するための出力部材と連結された第2回転体を有し、かつ前記第1回転体と前記第2回転体との間の動力伝達を流体を介して行うことが可能な流体継手と、を備えた車両の駆動装置に適用される駆動制御装置において、前記流体継手には、前記第1回転体及び前記第2回転体のうちの一方の回転体と一体に回転するように設けられ、他方の回転体に接触して前記他方の回転体と連結される係合位置と前記他方の回転体から離れる解放位置との間で移動可能な係合部材と、前記係合部材を前記係合位置と前記解放位置との間で駆動する駆動手段と、を有するロックアップクラッチが設けられ、前記インバータの温度が所定の判定温度以上になるか否か推定する温度異常推定手段と、前記係合部材が前記係合位置にあり、かつ前記温度異常推定手段が前記インバータの温度が前記判定温度以上になると推定した場合に、前記係合部材と前記他方の回転体との間の摩擦力が低減されるように前記駆動手段の動作を制御する制御手段と、を備えている(請求項1)。
本発明の駆動制御装置によれば、インバータの温度が判定温度以上になると推定された場合には、係合部材と他方の回転体との間の摩擦力が低減されるので、回転電機の負荷を低減できるとともにインバータの負荷を低減できる。そのため、インバータの温度上昇を抑制することができる。
本発明の駆動制御装置の一形態において、前記温度異常推定手段は、前記車両の速度及び前記回転電機の出力トルクの少なくともいずれか一方に基づいて前記インバータの温度が前記判定温度以上になるか否か推定してもよい(請求項2)。この場合、インバータの温度を検出するためのセンサ等を設ける必要がない。そのため、コストを低減できる。
この形態において、前記温度異常推定手段は、前記車両の速度が所定の判定速度以下であり、かつ前記回転電機の出力トルクが所定の判定トルク以上である場合に前記インバータの温度が前記判定温度以上になると推定してもよい(請求項3)。車両が低速走行中であり、かつ回転電機の出力トルクが高い場合は、三相交流の回転電機やインバータにおいて所定の一相に電流が集中する。そのため、インバータの温度が判定温度以上になると推定できる。
本発明の駆動制御装置の一形態において、前記ロックアップクラッチは、前記駆動手段として励磁された場合に前記係合部材を前記解放位置に駆動する電磁コイルが設けられた電磁式クラッチであってもよい(請求項4)。この形態では、オイルポンプが停止している場合でも係合部材を解放位置に移動させてロックアップクラッチを解放することができる。
本発明の駆動制御装置の一形態において、前記流体継手は、トルクコンバータであり、前記制御手段は、前記係合部材が前記係合位置にあり、かつ前記駆動装置に要求されている出力トルクが所定の増幅判定値以上の場合に、前記係合部材と前記他方の回転体との間の摩擦力が低減されるように前記駆動手段の動作を制御してもよい(請求項5)。周知のようにトルクコンバータでは、第1回転体と第2回転体との間に回転差が生じると伝達されるトルクが内部を循環する流体によって増幅される。そのため、このようにロックアップクラッチを制御することにより、駆動装置の出力トルクを増加させ、駆動装置から出力される駆動力を増大できる。また、回転電機の動作点が高回転低トルク側に移動するので、回転電機におけるエネルギ損失及び発熱をそれぞれ低減できる。
本発明の駆動制御装置の一形態において、前記駆動装置は、前記回転電機にて回転駆動されるオイルポンプをさらに備え、前記回転電機は、前記オイルポンプから吐出されるオイルにて冷却され、前記制御手段は、前記係合部材が前記係合位置にあり、かつ前記回転電機の温度が所定の冷却判定温度以上の場合に、前記係合部材と前記他方の回転体との間の摩擦力が低減されるように前記駆動手段の動作を制御してもよい(請求項6)。このようにロックアップクラッチを制御することにより回転電機の回転数を上昇させることができるので、オイルポンプから吐出されるオイルの流量を増加させることができる。そのため、回転電機に供給されるオイルの流量を増加させ、回転電機の温度上昇を抑制できる。
この形態において、前記制御手段は、前記係合部材が前記係合位置にあり、かつ前記車両の速度が所定の判定時間の間継続して所定の低回転速度以下の場合に、前記係合部材と前記他方の回転体との間の摩擦力が低減されるように前記駆動手段の動作を制御してもよい(請求項7)。車両が低速で長時間運転されるとオイルポンプが長時間低回転で運転されることになるため、オイルポンプから吐出されるオイルの流量が少ない状態が長時間発生することになる。そこで、このような場合には係合部材と他方の回転体との間の摩擦力を低減させて回転電機の回転数を上昇させ、オイルポンプの回転数を強制的に上昇させる。これによりオイルポンプから吐出されるオイルの流量を増加させることができるので、オイルポンプからオイルが供給される供給対象に十分な量のオイルを供給できる。
以上に説明したように、本発明の駆動制御装置によれば、インバータの温度が判定温度以上になると推定された場合には係合部材と他方の回転体との間の摩擦力が低減されるので、インバータの負荷を低減できる。そのため、インバータの温度上昇を抑制できる。
本発明の一形態に係る駆動制御装置が組み込まれた駆動装置の全体構成を模式的に示す図。 駆動装置のオイル供給経路を模式的に示す図。 制御ユニットが実行するインバータ保護制御ルーチンを示すフローチャート。 制御ユニットが実行する出力トルク増加制御ルーチンを示すフローチャート。 制御ユニットが実行するMG冷却制御ルーチンを示すフローチャート。 制御ユニットが実行するオイルポンプ制御ルーチンを示すフローチャート。
図1は、本発明の一形態に係る駆動制御装置が組み込まれた駆動装置の全体構成を模式的に示している。駆動装置1は回転電機としてのモータ・ジェネレータ2を駆動源として備えている。駆動装置1が車両に搭載されることにより、その車両は電気自動車として構成される。モータ・ジェネレータ2は三相交流で動作する電動機及び発電機として機能する周知のものであり、出力軸としてのロータ軸3と一体回転するロータ2aと、ロータ2aの外周に配置されてケース4に固定されたステータ2bとを備えている。
駆動装置1はモータ・ジェネレータ2の動力を流体継手としてのトルクコンバータ5及び変速機構6を介して車両の駆動輪7に伝達するように構成されている。トルクコンバータ5は、流体式の周知のトルクコンバータであり、第1回転体としての入力部8と、第2回転体としての出力部9とを備えている。入力部8は、モータ・ジェネレータ2のロータ軸3と連結されている。出力部9は変速機構6と連結されている。トルクコンバータ5の入力部8はワンウェイクラッチ10にて回転方向が一方向に制限されているとともに、回転機械式のオイルポンプ11に連結されている。これにより、オイルポンプ11はモータ・ジェネレータ2にて駆動される。トルクコンバータ5の入力部8と出力部9との間にはロックアップクラッチ12が設けられている。ロックアップクラッチ12は、入力部8と接触して入力部8と連結される係合位置と、入力部8から離れる解放位置との間で移動可能であり、かつ出力部9と一体に回転する係合部材13を備えている。また、ロックアップクラッチ12は、係合部材13を解放位置に付勢する不図示のリターンスプリングと、油圧が供給された場合に係合部材13をリターンスプリングに抗して係合位置に駆動する不図示のアクチュエータとを備えている。これらにより係合部材13が駆動されるので、リターンスプリング及びアクチュエータが本発明の駆動手段に相当する。この係合部材13が係合位置に移動すると入力部8と出力部9とが連結されるためトルクコンバータ5の差回転が阻止される。すなわち、ロックアップクラッチ12が接続される。一方、係合部材13が解放位置に移動すると入力部8と出力部9との連結が解除されるので、トルクコンバータ5の差回転が許容される。すなわち、ロックアップクラッチ12が解放される。なお、このように係合部材13が設けられることにより、入力部8が本発明の他方の回転体に相当し、出力部9が本発明の一方の回転体に相当する。
変速機構6はトルクコンバータ5の出力部9に連結された出力部材としての入力軸14と、これと平行に延びている出力軸15と、これら入力軸14及び出力軸15間に設けられたギア列16とを有している。ギア列16は入力軸14に固定された入力ギア17と、入力ギア17に噛み合うとともに出力軸15に固定された中間ギア18と、出力軸15に固定された出力ギア19とを備えている。出力ギア19は左右の駆動輪7に連結された差動機構20のケースに設けられたリングギア21と噛み合っている。変速機構6はその変速比が入力軸14に対して出力軸15が減速されるように設定されている。
この図に示すようにモータ・ジェネレータ2は、インバータ22を介してバッテリ23と電気的に接続されている。インバータ22は、複数のスイッチング素子を有し、モータ・ジェネレータ2に供給される電力を制御するための周知のものである。
上述したようにロックアップクラッチ12のアクチュエータは油圧で動作する。図2は駆動装置1のオイル供給経路を模式的に示している。この図に示すように、オイルポンプ11の駆動にて生成された油圧はアキュムレータ24に蓄えられる。アキュムレータ24は油圧制御を行うバルブボディ25に接続されている。バルブボディ25は、内部に複数の油路が形成されるとともに、これら油路の所定箇所に不図示の電磁弁が複数個設けられた周知のものである。バルブボディ25は、各電磁弁が適宜操作されることにより、各油路に接続された制御対象への油圧の供給と停止とを切り替えるように構成されている。バルブボディ25の特定の油路は制御対象であるトルクコンバータ5及びロックアップクラッチ12のアクチュエータにそれぞれ接続されており、また他の油路は冷却対象であるモータ・ジェネレータ2や潤滑対象である駆動装置1の各部Xにそれぞれ接続されている。
バルブボディ25に設けられた各制御弁に対する制御は、駆動装置1の制御を行うコンピュータとして構成された制御手段としての制御ユニット30にて行われる。制御ユニット30はバルブボディ25に対する制御の他、駆動装置1を適正に動作させるためにモータ・ジェネレータ2やインバータ22の動作制御等も行っている。制御ユニット30には各種制御に使用するパラメータを取得するため各種センサからの信号が入力される。本発明に関連するセンサとしては、車両の速度に応じた信号を出力する車速センサ31、アクセルの開度に応じた信号を出力するアクセル開度センサ32、及びモータ・ジェネレータ2の温度に応じた信号を出力するMG温度センサ33が設けられている。これらの他にも制御ユニット30には、バッテリ23の充電状態に応じた信号を出力するセンサ等の種々のセンサが接続されているがそれらの図示は省略した。
図3は、制御ユニット30がインバータ22の温度が過度に上昇することを防止するために実行するインバータ保護制御ルーチンを示している。この制御ルーチンは、車両の走行中に所定の周期で繰り返し実行される。この制御ルーチンにおいて制御ユニット30は、まずステップS11で車両の走行状態を取得する。車両の走行状態としては、車速及びアクセル開度等が取得される。また、この処理ではモータ・ジェネレータ2の温度も取得される。次のステップS12において制御ユニット30は、ロックアップクラッチ12の係合部材13が係合位置か否か判定する。係合部材13が解放位置と判定した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、係合部材13が係合位置と判定した場合はステップS13に進み、制御ユニット30はインバータ22の温度が予め設定した判定温度以上になるインバータ22の温度異常が発生するか否か推定する。なお、判定温度は、スイッチング素子の耐熱温度に基づいて適宜に設定される。車両が低速で運転され、かつモータ・ジェネレータ2に対して高い出力トルクが要求される場合、例えば坂を低速で登る場合等は、モータ・ジェネレータ2及びインバータ22において三相交流のうちの一相に電流が集中する。このような状態が長時間継続するとインバータ22内において電流が集中している一相のスイッチング素子の温度が過剰に上昇するおそれがある。そこで、制御ユニット30は、車速が所定の判定速度以下であり、かつモータ・ジェネレータ2の出力トルクが所定の判定トルク以上である場合にインバータ22の温度異常が発生すると推定する。なお、判定速度及び判定トルクは、インバータ22のスイッチング素子の耐熱温度等に基づいて適宜に設定される。また、モータ・ジェネレータ2の出力トルクは、例えばインバータ22からモータ・ジェネレータ2に供給されている電力に基づいて算出される。インバータ22の温度異常が発生するか否か推定する方法は、この方法に限定されない。例えば、車速が所定の判定速度以下の場合、又はモータ・ジェネレータ2の出力トルクが所定の判定トルク以上の場合にインバータ22の温度異常が発生すると推定してもよい。また、インバータ22に温度センサを設け、その温度センサの出力信号に基づいてインバータ22の温度異常が発生するか否か推定してもよい。この処理を実行することにより、制御ユニット30が本発明の温度異常推定手段として機能する。
次のステップS14において制御ユニット30は、推定結果に基づいてインバータ22の温度異常が発生するか否か判定する。温度異常が発生しないと判定した場合は今回の制御ルーチンを終了する。一方、温度異常が発生すると判定した場合はステップS15に進み、制御ユニット30はロックアップクラッチ解放制御を実行する。このロックアップクラッチ解放制御では、係合部材13が解放位置に移動してロックアップクラッチ12が解放されるようにバルブボディ25が制御される。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
本発明の駆動制御装置によれば、係合部材13が係合位置であり、かつインバータ22の温度異常が発生すると推定された場合には、ロックアップクラッチ12が解放されるので、モータ・ジェネレータ2の負荷及びインバータ22の負荷をそれぞれ低減できる。また、モータ・ジェネレータ2の回転数を上昇させることができる。これにより三相交流のうちの一相に電流が集中することを防止できるので、インバータ22の温度が上昇することを抑制できる。また、このように温度上昇を抑制することにより、インバータ22のスイッチイング素子に耐熱温度が低いものを使用したりインバータ22を冷却するための冷却系を簡略化できるので、コストを低減できる。
制御ユニット30は、図3の制御ルーチンの他にもロックアップクラッチ12の動作を制御するために図4〜図6に示した制御ルーチンを実行する。これらの制御ルーチンも車両の走行中に所定の周期で繰り返し実行される。なお、図4〜図6において図3に示した制御ルーチンと同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。図3〜図6に示した制御ルーチンには予め優先順位が設定されており、制御ユニット30はその優先順位に従ってこれらの制御ルーチンを実行する。
図4は、駆動装置1の出力トルクを増加させるために実行する出力トルク増加制御ルーチンを示している。この制御ルーチンにおいて制御ユニット30は、ステップS12まで図3の制御ルーチンと同様に処理を進める。ステップS12において係合部材13が係合位置であると判定した場合はステップS21に進み、制御ユニット30は駆動装置1に要求されている出力トルクが、所定の増幅判定値以上か否か判定する。周知のようにトルクコンバータ12では、入力部8と出力部9との間に回転差が生じると伝達されるトルクが内部を循環するオイルによって増幅される。そこで、駆動装置1に対して高い出力トルクが要求されている場合にロックアップクラッチ12を解放する。なお、駆動装置1に要求されている出力トルクは、アクセル開度に基づいて推定すればよい。また、増幅判定値は、モータ・ジェネレータ2から出力されたトルクを増幅させるか否か判定するために設定した判定値であり、モータ・ジェネレータ2の最大トルク等に応じて適宜に設定される。駆動装置1に要求されている出力トルクが増幅判定値未満と判定した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。一方、駆動装置1に要求されている出力トルクが増幅判定値以上と判定した場合はステップS15に進み、制御ユニット30はロックアップクラッチ解放制御を実行する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
このようにロックアップクラッチ12を制御することにより、駆動装置1の出力トルクを増加させることができるので、駆動装置1から出力される駆動力を増大できる。また、この場合はモータ・ジェネレータ2の動作点が高回転低トルク側に移動するので、モータ・ジェネレータ2におけるエネルギ損失及び発熱をそれぞれ低減できる。
図5は、モータ・ジェネレータ2の温度上昇を抑制するために実行するMG冷却制御ルーチンを示している。この制御ルーチンにおいて制御ユニット30は、ステップS12まで図3の制御ルーチンと同様に処理を進める。ステップS12において係合部材13が係合位置であると判定した場合はステップS31に進み、制御ユニット30はモータ・ジェネレータ2の温度(MG温度)が予め設定した冷却判定温度以上か否か判定する。なお、冷却判定温度は、例えばモータ・ジェネレータ2の熱容量等に応じて適宜に設定すればよい。MG温度が冷却判定温度未満と判定した場合は今回の制御ルーチンを終了する。一方、MG温度が冷却判定温度以上と判定した場合はステップS15に進み、制御ユニット30はロックアップクラッチ解放制御を実行する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
上述したようにオイルポンプ11はモータ・ジェネレータ2にて駆動される。そのため、このようにロックアップクラッチ12を制御してモータ・ジェネレータ2の回転数を上昇させることによりモータ・ジェネレータ2に供給される冷却用のオイルの流量を増加させることができる。これによりモータ・ジェネレータ2の温度上昇を抑制できる。また、モータ・ジェネレータ2が高温のときの冷却性能を向上できる。
図6は、モータ・ジェネレータ2、トルクコンバータ5、及び駆動装置1の各部Xに供給されるオイルの流量を増加させるために実行するオイルポンプ制御ルーチンを示している。この制御ルーチンにおいて制御ユニット30は、ステップS12まで図3の制御ルーチンと同様に処理を進める。ステップS12において係合部材13が係合位置であると判定した場合はステップS41に進み、制御ユニット30はモータ・ジェネレータ2、トルクコンバータ5、及び駆動装置1の各部Xに供給されているオイルの流量を増加させるべきオイル増量条件が成立しているか否か判定する。上述したようにオイルポンプ11はモータ・ジェネレータ2にて駆動されるので、車両が低速で長時間運転されるとオイルポンプ11が低回転で長時間運転される。そのため、この期間はオイルポンプ11から吐出されるオイルの量が少量になる。そこで、制御ユニット30は、車両の速度が所定の判定時間の間継続して所定の低回転速度以下の場合にオイル増量条件が成立したと判定する。なお、判定時間及び低回転速度は、オイルポンプ11の容量やアキュムレータ24の容量等に応じてそれぞれ適宜に設定すればよい。オイル増量条件が不成立と判定した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。一方、オイル増量条件が成立したと判定した場合はステップS15に進み、制御ユニット30はロックアップクラッチ解放制御を実行する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
このようにロックアップクラッチ12を制御することにより、モータ・ジェネレータ2の回転数を上昇させて強制的にオイルポンプ11の回転数を上昇させることができる。そのため、モータ・ジェネレータ2、トルクコンバータ5、及び駆動装置1の各部Xに供給されるオイルの流量を増加させることができる。そのため、駆動装置1の各部X等の焼付きを防止できる。
なお、本発明の駆動制御装置では、図4〜図6に示した制御ルーチンは実行しなくてもよいし、これらの制御ルーチンのうちのいずれか1つ、又は2つのみを実行してもよい。また、図3〜図6の各制御ルーチンのステップS15で実行されるロックアップクラッチ解放制御の制御内容は、上述したものに限定されない。係合部材13の位置を調整することにより係合部材13と入力部8との間の摩擦力を調整可能なロックアップクラッチ12の場合は、ロックアッククラッチ解放制御において係合部材13と入力部8との間の摩擦力が係合位置のときよりも低減されるようにバルブボディ25を制御してもよい。この場合もトルクコンバータ5の入力部8と出力部9との間の差回転が生じるので、モータ・ジェネレータ2の回転数を上昇させることができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明が適用される駆動装置の流体継手はトルクコンバータに限定されず、出力トルクの増幅機能を有していないフルードカップリングであってもよい。駆動源として設けられる回転電機はモータ・ジェネレータに限定されず、電動機であってもよい。
上述した形態では、ロックアップクラッチにオイルを供給したり停止したりして係合部材の状態を切り替えたが、係合部材の位置を切り替える機構はこれに限定されない。例えば、係合部材を磁性材料製にするとともに係合部材が係合位置に付勢されるようにリターンスプリングを設け、励磁された場合に係合部材を解放位置に移動させる電磁コイルをロックアップクラッチに設けてもよい。すなわち、ロックアップクラッチは電磁式のクラッチでもよい。この場合、オイルポンプが停止していても係合部材を解放位置に動かしてロックアップクラッチを解放させることができる。
1 駆動装置
2 モータ・ジェネレータ(回転電機)
3 ロータ軸(出力軸)
5 トルクコンバータ(流体継手)
7 駆動輪
8 入力部(第1回転体、他方の回転体)
9 出力部(第2回転体、一方の回転体)
11 オイルポンプ
12 ロックアップクラッチ
13 係合部材
14 入力軸(出力部材)
22 インバータ
30 制御ユニット(制御手段、温度異常推定手段)

Claims (7)

  1. 駆動源として設けられた回転電機と、前記回転電機に供給する電力を制御するインバータと、前記回転電機の出力軸と連結された第1回転体及び前記車両の駆動輪に動力を出力するための出力部材と連結された第2回転体を有し、かつ前記第1回転体と前記第2回転体との間の動力伝達を流体を介して行うことが可能な流体継手と、を備えた車両の駆動装置に適用される駆動制御装置において、
    前記流体継手には、前記第1回転体及び前記第2回転体のうちの一方の回転体と一体に回転するように設けられ、他方の回転体に接触して前記他方の回転体と連結される係合位置と前記他方の回転体から離れる解放位置との間で移動可能な係合部材と、前記係合部材を前記係合位置と前記解放位置との間で駆動する駆動手段と、を有するロックアップクラッチが設けられ、
    前記インバータの温度が所定の判定温度以上になるか否か推定する温度異常推定手段と、前記係合部材が前記係合位置にあり、かつ前記温度異常推定手段が前記インバータの温度が前記判定温度以上になると推定した場合に、前記係合部材と前記他方の回転体との間の摩擦力が低減されるように前記駆動手段の動作を制御する制御手段と、を備えている駆動制御装置。
  2. 前記温度異常推定手段は、前記車両の速度及び前記回転電機の出力トルクの少なくともいずれか一方に基づいて前記インバータの温度が前記判定温度以上になるか否か推定する請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記温度異常推定手段は、前記車両の速度が所定の判定速度以下であり、かつ前記回転電機の出力トルクが所定の判定トルク以上である場合に前記インバータの温度が前記判定温度以上になると推定する請求項2に記載の駆動制御装置。
  4. 前記ロックアップクラッチは、前記駆動手段として励磁された場合に前記係合部材を前記解放位置に駆動する電磁コイルが設けられた電磁式クラッチである請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動制御装置。
  5. 前記流体継手は、トルクコンバータであり、
    前記制御手段は、前記係合部材が前記係合位置にあり、かつ前記駆動装置に要求されている出力トルクが所定の増幅判定値以上の場合に、前記係合部材と前記他方の回転体との間の摩擦力が低減されるように前記駆動手段の動作を制御する請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動制御装置。
  6. 前記駆動装置は、前記回転電機にて回転駆動されるオイルポンプをさらに備え、
    前記回転電機は、前記オイルポンプから吐出されるオイルにて冷却され、
    前記制御手段は、前記係合部材が前記係合位置にあり、かつ前記回転電機の温度が所定の冷却判定温度以上の場合に、前記係合部材と前記他方の回転体との間の摩擦力が低減されるように前記駆動手段の動作を制御する請求項1〜5のいずれか一項に記載の駆動制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記係合部材が前記係合位置にあり、かつ前記車両の速度が所定の判定時間の間継続して所定の低回転速度以下の場合に、前記係合部材と前記他方の回転体との間の摩擦力が低減されるように前記駆動手段の動作を制御する請求項6に記載の駆動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015105731A (ja) * 2013-11-30 2015-06-08 ダイハツ工業株式会社 車両におけるロックアップクラッチ油圧制御装置
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