JP2011106153A - パレット移動規制装置とそれを備えたエレベータ式駐車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 地震等によって駐車塔に大きな揺れを生じても、パレットを駐車棚の格納位置で確実に移動規制できるパレット移動規制装置を提供すること。
【解決手段】 パレット20を搭載して鉛直方向の昇降路を昇降する昇降台と、この昇降台からパレット20を水平方向に移載して格納する駐車棚11とを備えた駐車装置に、前記駐車棚11の反昇降路側端部位置に、前記パレット20の格納状態における上下方向の移動を含む三次元の移動発生時にパレット20の反昇降路側端部と係合してパレット20を駐車棚11の格納位置で移動規制する三次元移動規制手段50を備えさせる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、地震時等に駐車塔が大きく揺れても駐車棚に格納した車両搭載用パレットを格納位置で移動規制することができるパレット移動規制装置と、それを備えたエレベータ式駐車装置に関する。
従来、一般集合住宅や商業集合ビルなどには、これらに併設又は建物に組み込まれてエレベータ式駐車装置等の駐車装置が多く備えられている。
一般的に、上記エレベータ式駐車装置の場合には、鉄骨構造体の外面に外装板が設けられた駐車塔の鉛直方向に昇降路が形成され、その昇降路の両側に多数の駐車棚が階層状に形成されている。また、通常、昇降路の最下部地上に入出庫口が設けられている。このようなエレベータ式駐車装置の駐車装置本体は、車両搭載用パレット(以下、単に「パレット」という)を搭載して上記昇降路に沿って昇降させられるエレベータ昇降台を備えている。このエレベータ昇降台は、ワイヤロープ等によって昇降させられ、このエレベータ昇降台に具備されたパレット移載機構によって、搭載されたパレットをエレベータ昇降台と駐車棚との問で受渡し(移載)するようになっている。
そして、このようなエレベータ式駐車装置には、駐車棚に格納されたパレットが、駐車装置の駆動に伴う振動や地震時の揺れ等によって駐車棚の格納位置から横移動して昇降路にはみ出たりしないように、各駐車棚に種々のパレットロック機構が備えられている。
この種の先行技術として、駐車棚において、格納したパレットの横移動を規制するようにストッパロッドをパレット横材の直近前方に向けてばね部材で突出させるストッパ機構を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、パレットの下面にストッパーピンを設け、このストッパーピンに、スプリングの付勢力によって突出する固定フックを引っ掛けてパレットを移動不能とするようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、他の先行技術として、本出願人が出願したパレットロック機構がある。このパレットロック機構105は、図9に示すように、駐車棚100の昇降路側端部と反昇降路側端部の上面にパレット101の車輪102(横行ローラ)を落とし込むための凹所103を形成するとともに、この凹所103から若干昇降路側と反昇降路側とに離れた位置の駐車棚100の側面にストッパ部材104を突設し、パレット101の車輪102を支持しているフレーム部材106に形成した当接部107がこのストッパ部材104に当接することによってパレット101の移載方向における水平方向移動を阻止してパレット101を駐車棚100(レール)上に拘束するようにしている(特許文献3参照)。
特開平8−13841号公報 特開平10−196149号公報 特開2004−52430号公報
ところで、エレベータ式駐車装置の場合、一般的に屋外地上や建物ボイド内に立設された鉄骨構造体の駐車塔に組み込まれている。一方、近年、エレベータ式駐車装置は高層化の傾向にあり、地震や風害風圧により、上記鉄骨構造体で形成された駐車塔全体が地上では微小の揺れでも上層では大きく弓なりに揺れる場合がある。特に、ビルの谷間に設置された駐車塔の場合には、風害風圧によって大きく揺れる場合がある。
このように地震や風害風圧によって駐車塔の上層部が大きく揺れた場合、上記特許文献1,2に記載されたパレットロック機構では、何れも各駐車棚に作動機構(ばね機構、固定フック等)を備えているため、これらの作動機構自体が損壊するおそれがある。そのため、このような作動機構を有するパレットロック機構の場合には、駐車塔が大きく揺れてそれらが損壊して所期のパレットロック機能を果たすことができなくなるおそれがあり、その場合にはパレットが昇降路にはみ出すおそれもある。
一方、上記特許文献3のパレットロック機構の場合、各駐車棚に作動機構(ばね機構、固定フック等)を一切具備しておらず、簡素な構造であるため損壊のおそれは少ない。しかしながら、図9に示すように、地震や風害風圧によって棚柱108及び駐車棚100(棚レール)が三次元(上下・左右・前後)に大きく揺れた場合には、パレット101がその複雑な揺れに追従できずに浮き上がる場合も考えられる。そして、そのような浮き上がりを生じると、フレーム部材106(溝形部材)の端部がストッパ部材104及び駐車棚100から相対的に上方に離脱して車輪102が駐車棚11から脱輪するおそれがある。この脱輪が昇降路110側であれば、さらに車輪102の鍔部109やフレーム部材106の端部下面が上記ストッパ部材104に乗り上げて、やがてはパレット101や搭載車両Vが昇降路110側にはみ出るおそれもある。
その上、既設の中・低層のエレベータ式駐車装置等においても、想定外の地震に備えて更なるパレットの移動規制を図りたい場合もある。
そこで、本発明は、地震等によって駐車塔に大きな揺れを生じても、パレットを駐車棚の格納位置で確実に移動規制できるパレット移動規制装置と、それを備えたエレベータ式駐車装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のパレット移動規制装置は、パレットを搭載して鉛直方向の昇降路を昇降する昇降台と、該昇降台からパレットを水平方向に移載して格納する駐車棚とを備えた駐車装置におけるパレット移動規制装置であって、前記駐車棚の反昇降路側端部位置に、前記パレットの格納状態における上下方向の移動を含む三次元の移動発生時に該パレットの反昇降路側端部と係合してパレットを駐車棚の格納位置で移動規制する三次元移動規制手段を備えている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における方向の概念は、駐車装置の正面に向った状態で、上下方向、左右方向、手前を前方向、奥を後方向とする。これにより、上下方向の移動を含む三次元の移動がパレットに生じたとしても、三次元移動規制手段によってパレットの反昇降路側端部が移動規制されるので、地震発生時等に駐車棚に大きな揺れを生じてもパレットが駐車棚の格納位置から移動するのを確実に規制することができる。
また、前記三次元移動規制手段は、パレットに作用する水平方向への力を受ける移動防止ストッパと、パレットに作用する上方向への力を受ける浮上がり防止ストッパとを有していてもよい。このようにすれば、移動防止ストッパによってパレットに作用する水平方向の力を受け、浮上がり防止ストッパによってパレットに作用する上方向の力を受けてパレットの移動規制を図ることができる。
さらに、前記浮上がり防止ストッパは、前記駐車棚の前記パレットの反昇降路側端部位置上方に備えられた水平部と、該水平部の位置で鉛直方向に突出するストッパ部と、該ストッパ部が係合する係合部とを有し、該ストッパ部と係合部とは所定の隙間を空けて配設されていてもよい。このようにすれば、上下方向の移動を含む三次元の移動発生時に、パレットに上記所定の隙間以上の上方向移動を生じると、水平部で上方への移動を規制し、ストッパ部が係合部と係合してパレットに作用する他の移動を規制することができる。
また、前記ストッパ部は、鉛直方向に延びるストッパ棒を有し、前記係合部は、上下方向の移動を含む三次元の移動発生時に前記ストッパ棒が挿入されて係合する穴部を有していてもよい。このようにすれば、上下方向の移動を含む三次元の移動発生時にストッパ棒が穴部に挿入されて穴部周囲で水平方向の移動が規制されるので、穴部の大きさの範囲でストッパ棒の水平方向移動を確実に規制することができる。
さらに、前記駐車棚は前記水平部及びストッパ部を備え、前記パレットは前記係合部を備えていてもよい。このようにすれば、パレットの移動を規制するストッパ部を駐車棚に備えさせるとともに、このストッパ部に係合する係合部をパレットに備えさせることが容易にでき、既設の駐車装置にもパレット移動規制装置を容易に備えさせることができる。
また、前記移動防止ストッパは、前記駐車棚の反昇降路側端部位置でパレットの反昇降路方向への移動を規制する棚ストッパ部材を有していてもよい。このようにすれば、上下方向の移動を含む三次元の移動発生時に、駐車棚の反昇降路側端部位置でパレットが棚ストッパ部材に当接することでパレットの移載方向(車輪転動方向)の移動を規制して、前記ストッパ部と係合部の係合をより確実に行わせることができる。
さらに、前記駐車棚は、前記パレットの格納時に車輪が位置する凹所を有し、前記棚ストッパ部材は、前記凹所に位置する車輪と近接する反昇降路側に配置されていてもよい。このようにすれば、上下方向の移動を含む三次元の移動がパレットに生じた時に、パレットの車輪の反昇降路方向への移動を棚ストッパ部材によって規制して、車輪が凹所に位置した格納状態を安定して保つことができる。
一方、本発明のエレベータ式駐車装置は、パレットを搭載して鉛直方向の昇降路を昇降するエレベータ昇降台と、該エレベータ昇降台からパレットを水平方向に移載して格納する階層状の駐車棚とを備えたエレベータ式駐車装置であって、前記駐車棚の反昇降路側端部位置に、前記いずれかのパレット移動規制装置を備えている。これにより、地震発生時等に駐車棚に大きな揺れを生じてパレットに上下方向の移動を含む三次元の移動が生じたとしても、三次元移動規制手段によってパレットの反昇降路側端部が移動規制されるので、パレットが駐車棚の格納位置から移動するのを確実に規制することができる。従って、高層化の傾向にあるエレベータ式駐車装置における上層部での揺れ対策として、安定して機能するパレット移動規制装置を備えさせることができる。
本発明によれば、地震や風害風圧等で駐車棚が大きく揺れて格納されたパレットに上下方向の移動を含む三次元の移動が生じたとしても、三次元移動規制手段によってパレットを格納位置で移動規制することができるので、大きな地震時等でもパレットが駐車棚から移動するのを確実に阻止することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るエレベータ式駐車装置を示す全体概略正面図である。 図1に示すII−II矢視拡大平面図である。 図1に示すエレベータ式駐車装置におけるパレット移載機構及びパレットロック機構の一部を示す正面図である。 図3に示すパレットロック機構を昇降路側から見た側面図である。 図2に示す駐車棚とパレットの反昇降路側に備えられた三次元移動規制手段を示す斜視図である。 図1に示すエレベータ式駐車装置においてパレットが駐車棚に格納された平時の状態を示す正面図である。 地震発生時、パレットが三次元移動規制手段により移動規制を受けた状態を示す拡大正面図である。 (a),(b) は、図5に示す三次元移動規制手段の変形例を示す図面である。 従来のパレットロック機構において、大きな地震揺れでパレットに浮き上がりを生じた場合の正面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の実施の形態では、屋外地上に立設された高層のエレベータ式駐車装置を例に説明する。
図1に示すように、エレベータ式駐車装置1としては、鉄骨構造体の外面に外装板が設けられた駐車塔2を有し、この駐車塔2の地上1階が乗り入れ部3となっている。この乗り入れ部3の乗入床4には、ピット5が形成されている。
このようなエレベータ式駐車装置1は、駐車塔2の中央部鉛直方向に昇降路10が形成され、この昇降路10の左右両側の鉛直方向に階層状の駐車棚11(駐車部)が設けられている。これらの駐車棚11は、鉛直方向に配設された棚柱13に設けられている。また、上記昇降路10には、パレット20を搬送するエレベータ昇降台12が設けられている。このエレベータ昇降台12は、駐車塔2の上部に設けられた昇降駆動部14によって巻かれるワイヤロープ15により昇降路10を昇降させられる。ワイヤロープ15の反エレベータ側には、巻上げ力を軽減するカウンタウエイト16が設けられている。そして、昇降駆動部14によってエレベータ昇降台12が乗り入れ部3のピット5と駐車棚11との間で昇降させられ、このエレベータ昇降台12に備えられた後述するパレット移載手段21(図2)により、車両Vが搭載されたパレット20や空のパレット20が上記駐車棚11(棚レール)とエレベータ昇降台12との間で移載されるようになっている。図1に二点鎖線で示す駐車塔2は、後述する地震発生時等において大きく揺れた駐車塔2を示している。
図2に示すように、上記エレベータ昇降台12に備えられたパレット移載手段21は、エレベータ昇降台12の中央部に基部が支持され、先端部が水平面内で回転可能に支持された第一アーム22と、この第一アーム22の先端部に基部が連結され水平面内で回転可能に支持された第二アーム23と、この第二アーム23の先端部に設けられた係合ローラ24とを有している。
このパレット移載手段21によるパレット20の移載(格納)は、まず第一アーム22と第二アーム23とを移載するパレット20の方向に旋回させて第二アーム23の先端の係合ローラ24をパレット20の下面に設けられた係合溝25に係合させる。そして、その係合ローラ24が係合溝25に係合した状態を第二アーム23で保ちながら第一アーム22を旋回させる。これにより、パレット20の車輪26がエレベータ昇降台12のレール17から駐車棚11(棚レール)へと横行させられる。その後、係合ローラ24がパレット20の係合溝25から離脱するように、第二アーム23の角度を変化させながら第一アーム22が旋回させられて格納動作が完了する。駐車棚11からエレベータ昇降台12へのパレット移載は、上記操作と逆操作で行われる。このようなパレット移載手段21によって、各パレット20が各駐車棚11とエレベータ昇降台12との間で移載される。このパレット移載手段21は他のパレット移載手段であってもよく、この実施の形態に限定されるものではない。
そして、上記各駐車棚11の反昇降路側(図示する左右両端部側であり、移載奥方向)端部位置に、上下方向の移動を含む三次元の移動がパレット20に生じた時に、そのパレット20の移動を各駐車棚11の格納位置で規制する三次元移動規制手段50を有するパレット移動規制装置45が備えられている。このパレット移動規制装置45の詳細は、後述する。
図3に示すように、上記エレベータ昇降台12に備えられたパレット移載手段21によるパレット20の移載は、以下のように行われる。まず、所定の駐車棚11の位置でエレベータ昇降台12を停止させ、そのエレベータ昇降台12の駆動シリンダ35を伸長させることで連結部材31を駐車棚11の方向に伸長させる。これにより、連結部材31は案内溝32がガイドローラ33に沿って突出させられ、連結部材31の先端に設けられた係止溝34が駐車棚11の被係止ローラ41に係止されてエレベータ昇降台12が駐車棚11に固定される。
その後、上記パレット移載手段21によってパレット20を横行させることにより、パレット20の車輪26の小径ローラ部27がエレベータ昇降台12のレール17から連結部材31の上面を通って駐車棚11(棚レール)へと横行させられてパレット20が移載される。このパレット20の移載後、駆動シリンダ35を縮めて連結部材31を駐車棚11から離脱させることにより、駐車棚11に形成された凹所36に車輪26が落とし込まれる(二点鎖線)。
図4に示すように、上記パレット20の車輪26は、駐車棚11の前後端面で案内される鍔部29と、駐車棚11(レール)上を転動する大径ローラ部28と、この大径ローラ部28の内側で駐車棚11の被係止ローラ41に係合させる上記エレベータ昇降台12の連結部材31の上面を転動する上記小径ローラ部27とを有している。
そして、上記駐車棚11に格納されたパレット20を昇降路10側から見ると、フレーム部材37(下方開放の溝形部材)に支持された車輪26の大径ローラ部28が凹所36に落とし込まれることにより、車輪26の車軸30を支持しているフレーム部材37が図3の状態から所定量下がった状態となる。この格納状態では、パレット20のフレーム部材37に形成された当接部38の下部が、駐車棚11から水平方向に突設されたストッパ部材39の上端から重なり寸法h5で重なる高さとなるため、パレット20が移載方向に移動しようとしても、当接部38がストッパ部材39に当接して移載方向の移動が規制される。このようにパレット20の格納時にはフレーム部材37がストッパ部材39に当接せず、格納して凹所36に車輪26が落とし込まれるとフレーム部材37がストッパ部材39に当接する関係として、[凹所の深さh4]>[重なり寸法h5]となっている。
この構成は、左右方向への力を受ける移動防止ストッパとして機能するパレットロック機構40であり、このパレットロック機構40により、中小規模の地震の揺れでは凹所36に落とし込まれた車輪26は凹所36から離脱せず、パレット20の左右方向の移動を当接部38がストッパ部材39に当接して規制することができる(図6参照)。
図5に示すように、上記パレット移動規制装置45の三次元移動規制手段50としては、この実施の形態では、地震力等によって上記パレット20に作用する反昇降路方向への力を受ける移動防止ストッパ51と、地震力等によってパレット20に作用する上方向への力を受ける浮上がり防止ストッパ52とを有している。浮上がり防止ストッパ52は、駐車棚11の反昇降路側端部上面に立設した鉛直ポスト53と、この鉛直ポスト53の上面に固着し昇降路10側に延設した水平部である水平板54と、この水平板54の昇降路側に延設した端部から鉛直下方に所定量突出させた状態に貫通させたストッパ部であるストッパ棒55と、パレット20の車輪26を取り付けたフレーム部材37の反昇降路側端部上面に開口した係合部である円形穴57とを有している。上記移動防止ストッパ51は、上記鉛直ポスト53の下部から昇降路10の方向に向けて水平方向に突設し、凹所36に位置する車輪26と近接する棚ストッパ部材56を有している。
この実施の形態では、パレット20のフレーム部材37の上面に円形穴57を形成した係合部の例を説明したが、円形穴57は「矩形」やその他の形状の穴部であってもよい。また、上記棚ストッパ部材56として円錐ゴム体を採用しているが、この棚ストッパ部材56は他の構成であってもよい。
このようなパレット移動規制装置45によれば、後述するように、通常時のパレット20の移載時には、ストッパ棒55とパレット20との間に所定の隙間を有した状態であるが、地震や風害風圧等によって駐車棚11が大きく揺れ、パレット20が駐車棚11から浮き上がると、そのパレット20を格納位置から大きくずれないように移動規制することができる。
図6に示すように、以上のように構成されたエレベータ式駐車装置1によれば、駐車棚11の正規位置に格納された平時の状態のパレット20は、車輪26の大径ローラ部28が駐車棚11の凹所36に落とし込まれた状態にある。この状態のとき、上記フレーム部材37の当接部38は、上記したようにストッパ部材39の上端から重なり寸法h5だけ下がっているので、移送方向の水平移動は当接部38がストッパ部材39に当接して規制される。また、この状態のとき、上記パレット移動規制装置45の三次元移動規制手段50は、棚ストッパ部材56の先端面が上記車輪26の大径ローラ部28に当接寸前又は当接した状態にあり、ストッパ棒55の下端が上記円形穴57のほぼ中心真上に離反した位置にある。
この図6に示す平時の状態における、水平板54とフレーム部材37との鉛直方向の距離関係と、駐車棚11と車輪26及びフレーム部材37との鉛直方向の距離関係としては、[水平板下面とフレーム部材上面との離間距離h1]<[駐車棚(レール)上面と車輪鍔又はフレーム部材当接部の下端との距離h2]の関係に設定されている。このような距離関係とすることにより、パレット20が上下方向に大きく移動してフレーム部材37の上面が水平板54の下面に当接したとしても、鍔部29及びフレーム部材37の当接部38は駐車棚11の上面よりも下方に位置するので、パレット20の前後方向の移動は鍔部29又はフレーム部材37の当接部38が駐車棚11に当接して阻止されるようになっている。これにより、地震力等によってパレット20の前後方向に作用する力を駐車棚11で受けるようにしている。
また、ストッパ棒55の下端とフレーム部材37の上面との関係としては、[ストッパ棒下端とフレーム部材上面との隙間h3]>[凹所の深さh4]の関係に設定されている。このような距離関係とすることにより、エレベータ昇降台12と駐車棚11との間でのパレット20の移載時に、パレット移動規制装置45がパレット20の横行に影響することなく、凹所36に車輪26を落とし込むとともに凹所36から引き出すことができるようにしている。
一方、大きな地震発生時等において駐車塔2の全体が縦・横に大きく揺れて(図1の二点鎖線)、駐車棚11に載置されているパレット20の反昇降路側が、例えば、図7に示すように、駐車棚11に相対して浮き上がった場合には、駐車棚11に設けられたストッパ部材39は、フレーム部材37の当接部38から離れてストッパ機能を果たさないが、パレット移動規制装置45によってパレット20の移動を規制することができる。
すなわち、浮き上がったパレット20のフレーム部材37に設けられた円形穴57にストッパ棒55が入り込み、このストッパ棒55によってパレット20の左右・前後方向の二次元の移動が円形穴57の範囲で移動規制される。また、フレーム部材37の上面が水平板54の下面に当接してそれ以上の浮き上がりが阻止されることで上方への移動規制もされる。しかも、この水平板54による浮き上がり阻止は、上記した[距離h1<距離h2]の関係によって鍔部29又はフレーム部材37の当接部38が駐車棚11から離脱しない距離で阻止しているので、上記鍔部29及びフレーム部材37が駐車棚11から上方へ離脱することがなく、パレット20の前後方向への移動が駐車棚11で阻止される。
従って、これらの移動規制により、パレット20は駐車棚11での大きな三次元移動が規制されるので、パレット20が駐車棚11の格納位置から移動するのを確実に阻止することができる。
なお、上記実施の形態におけるパレット移動規制装置45の三次元移動規制手段50では、水平板54にストッパ棒55を設け、パレット20のフレーム部材37に円形穴57を形成しているが、図8(a) に示すように、これらを逆配置としてもよい。即ち、水平板54に円形穴57を形成し、フレーム部材37にストッパ棒55を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、鉛直ポスト53と水平板54とを別部材としているが、図8(b) に示すように、これらは板材を折り曲げて形成した一体物のポスト60としてもよい。さらに、上記実施の形態では、ストッパ部であるストッパ棒55をボルト58とナット59とで構成しているが、ストッパ部は水平部の下面に突起部材61を溶接等で垂設したものや、その他の構成であってもよい。
以上にように、上記エレベータ式駐車装置1によれば、駐車棚11側に作動機構を一切設けることなく、駐車棚11の反昇降路側端部位置に三次元移動規制手段50を有するパレット移動規制装置45を備えさせることにより、地震等によって駐車塔2が大きく揺れ、パレット20に上下方向の移動を含む三次元の移動を生じたとしても、三次元移動規制手段50によってパレット20の反昇降路側を三次元で移動規制することができるので、パレット20(及び搭載車両V)が駐車棚11から脱輪したり昇降路10にはみ出ることを確実に防止することが可能となる。つまり、想定外の大きな地震や風害風圧によって駐車塔2に大きな揺れを生じても、パレット20が格納位置から移動するのを確実に阻止することができる。
また、上記三次元移動規制手段50は、駐車棚11に備えさせた鉛直ポスト53とその水平板54に設けられたストッパ棒55等の構成を含めた簡単・安価なユニット部材と、パレット20のフレーム部材37に施す簡単な加工による円形穴57とを備えさせることで実施可能であるため、既設のエレベータ式駐車装置(特に、中・低層のエレベータ式駐車装置)においても容易に改造して備えさせることができるので、既設のエレベータ式駐車装置における想定外の地震対策としてパレット移動規制装置45を付設することも容易に可能である。
なお、上記実施の形態では、駐車棚11(棚レール)に凹所36を設けてパレット20の車輪26を落とし込み、パレット20の左右方向移動を駐車棚11に設けたストッパ部材39で阻止するようにした例を示したが、このパレットロック機構40は他の構成であってもよく、上記実施の形態に限定されるものではない。
また、上述した実施の形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。
本発明に係るパレット移動規制装置は、高層化の傾向にある駐車塔を有するエレベータ式駐車装置等において利用できる。
1 エレベータ式駐車装置
2 駐車塔
10 昇降路
11 駐車棚
12 エレベータ昇降台
17 レール
20 車両搭載用パレット
21 パレット移載手段
26 車輪
27 小径ローラ部
28 大径ローラ部
29 鍔部
36 凹所
37 フレーム部材
38 当接部
39 ストッパ部材
40 パレットロック機構
45 パレット移動規制装置
50 三次元移動規制手段
51 移動防止ストッパ
52 浮き上がり防止ストッパ
53 鉛直ポスト
54 水平板(水平部)
55 ストッパ棒(ストッパ部)
56 棚ストッパ部材
57 円形穴(係合部)
h1 離間距離
h2 距離
h3 隙間
h4 凹所の深さ
h5 重なり寸法

Claims (8)

  1. パレットを搭載して鉛直方向の昇降路を昇降する昇降台と、該昇降台からパレットを水平方向に移載して格納する駐車棚とを備えた駐車装置におけるパレット移動規制装置であって、
    前記駐車棚の反昇降路側端部位置に、前記パレットの格納状態における上下方向の移動を含む三次元の移動発生時に該パレットの反昇降路側端部と係合してパレットを駐車棚の格納位置で移動規制する三次元移動規制手段を備えていることを特徴とするパレット移動規制装置。
  2. 前記三次元移動規制手段は、パレットに作用する水平方向への力を受ける移動防止ストッパと、パレットに作用する上方向への力を受ける浮上がり防止ストッパとを有している請求項1に記載のパレット移動規制手段。
  3. 前記浮上がり防止ストッパは、前記駐車棚の前記パレットの反昇降路側端部位置上方に備えられた水平部と、該水平部の位置で鉛直方向に突出するストッパ部と、該ストッパ部が係合する係合部とを有し、該ストッパ部と係合部とは所定の隙間を空けて配設されている請求項2に記載のパレット移動規制装置。
  4. 前記ストッパ部は、鉛直方向に延びるストッパ棒を有し、前記係合部は、上下方向の移動を含む三次元の移動発生時に前記ストッパ棒が挿入されて係合する穴部を有している請求項3に記載のパレット移動規制装置。
  5. 前記駐車棚は前記水平部及びストッパ部を備え、前記パレットは前記係合部を備えている請求項3又は4に記載のパレット移動規制装置。
  6. 前記移動防止ストッパは、前記駐車棚の反昇降路側端部位置でパレットの反昇降路方向への移動を規制する棚ストッパ部材を有している請求項2〜5のいずれか1項に記載のパレット移動規制装置。
  7. 前記駐車棚は、前記パレットの格納時に車輪が位置する凹所を有し、前記棚ストッパ部材は、前記凹所に位置する車輪と近接する反昇降路側に配置されている請求項6に記載のパレット移動規制装置。
  8. パレットを搭載して鉛直方向の昇降路を昇降するエレベータ昇降台と、該エレベータ昇降台からパレットを水平方向に移載して格納する階層状の駐車棚とを備えたエレベータ式駐車装置であって、
    前記駐車棚の反昇降路側端部位置に、請求項1〜7のいずれか1項に記載のパレット移動規制装置を備えていることを特徴とするエレベータ式駐車装置。
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