JP2011105804A - (メタ)アクリル系硬化性組成物、(メタ)アクリル系複合シート、ならびに(メタ)アクリル系硬化物およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(メタ)アクリル系モノマーまたは(メタ)アクリル系オリゴマーと、リン系触媒またはリン系硬化剤とを含有する(メタ)アクリル系硬化性組成物を硬化させてなるものであることを特徴とする(メタ)アクリル系硬化物。
【選択図】なし
Description
先ず、本発明の(メタ)アクリル系硬化性組成物について説明する。本発明の(メタ)アクリル系硬化性組成物は、(メタ)アクリル系モノマーまたは(メタ)アクリル系オリゴマーと、リン系触媒またはリン系硬化剤とを含有するものである。このようなリン系触媒およびリン系硬化剤は、従来は(メタ)アクリル系モノマーまたは(メタ)アクリル系オリゴマーの触媒や硬化剤として使用されるものではなかったが、本発明の(メタ)アクリル系硬化性組成物に加熱処理や活性エネルギー線照射などの処理を施すことによって(メタ)アクリル系モノマーまたは(メタ)アクリル系オリゴマーが硬化する。また、このような(メタ)アクリル系硬化性組成物を硬化させると450nm以下の紫外線領域においても優れた透明性を示し且つ紫外線や青色光に対する耐光性に優れた(メタ)アクリル系硬化物を得ることができる。
次に、本発明の(メタ)アクリル系硬化物について説明する。本発明の(メタ)アクリル系硬化物は、前記本発明の(メタ)アクリル系硬化性組成物を硬化させてなるものである。また、本発明の(メタ)アクリル系硬化物の製造方法は、前記本発明の(メタ)アクリル系硬化性組成物を調製する工程と、この(メタ)アクリル系硬化性組成物を硬化させる工程とを含む方法である。
次に、本発明の(メタ)アクリル系複合シートについて説明する。本発明の(メタ)アクリル系複合シートは、前記本発明の(メタ)アクリル系硬化物とガラス繊維またはガラスフィラーとを含有するものである。このような(メタ)アクリル系複合シートにおいて、前記ガラス繊維および前記ガラスフィラーは、いずれか一方が含まれていてもよいし、両方が含まれていてもよい。前記ガラス繊維は、ガラスクロス、ガラス不織布などのガラス繊維布として含まれていてもよい。また、前記ガラスフィラーとしては、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ガラスパウダー、ミドルガラスなどが挙げられる。このようなガラス繊維およびガラスフィラーは、(メタ)アクリル系複合シートの用途に応じて適宜選択される。
下記式(7):
トリフェニルホスフィンの代わりに光重合開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバ・ジャパン(株)製「IRGACURE184」)2質量部を用いた以外は実施例1と同様にして板状のアクリル系硬化物を作製し、その平行光線透過率および屈折率を測定した。その結果を表1に示す。
トリフェニルホスフィンの代わりに光重合開始剤として2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(チバ・ジャパン(株)製「DAROCUR1173」)2質量部を用いた以外は実施例1と同様にして板状のアクリル系硬化物を作製し、その平行光線透過率および屈折率を測定した。その結果を表1に示す。
トリシクロデカンジメタノールジアクリレートの代わりにトリメチロールプロパントリアクリレート(東亞合成(株)製「アロニックスM−309」、硬化物の屈折率:1.512(波長589nm))100質量部を用いた以外は実施例1と同様にして板状のアクリル系硬化物を作製し、その平行光線透過率および屈折率を測定した。その結果を表1に示す。
トリフェニルホスフィンの代わりに2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(チバ・ジャパン(株)製「DAROCUR1173」)2質量部を用いた以外は実施例2と同様にして板状のアクリル系硬化物を作製し、その平行光線透過率および屈折率を測定した。その結果を表1に示す。
前記式(7)で表されるトリシクロデカンジメタノールジアクリレート(ダイセル・サイテック(株)製「IRR214−K」、硬化物の屈折率:1.527(波長589nm))60質量部と、下記式(8):
トリシクロデカンジメタノールジアクリレートの量を70質量部、フルオレン骨格を有するアクリレートの量を30質量部に変更した以外は実施例3と同様にして樹脂ワニスを調製し、アクリル系硬化物を作製した。このアクリル系硬化物の屈折率(波長589nm)は1.556であった。
トリシクロデカンジメタノールジアクリレートの量を80質量部、フルオレン骨格を有するアクリレートの量を20質量部に変更した以外は実施例3と同様にして樹脂ワニスを調製し、アクリル系硬化物を作製した。このアクリル系硬化物の屈折率(波長589nm)は1.546であった。
実施例3で調製した樹脂ワニスをEガラス系ガラスクロス(日東紡(株)製「WEA116E」、屈折率:1.548(波長589nm))に含浸させた後、離型処理した2枚のPETフィルムで挟み、80Wで30秒間紫外線照射を行なって前記樹脂ワニスを硬化させた。その後、前記PETフィルムを剥離し、窒素雰囲気下、250℃で2時間焼成してアクリル系複合シートを得た。このアクリル系複合シートの全光線透過率を、分光光度計((株)島津製作所製「UV−2400PC」)を用いて測定した。その結果を表2に示す。
照射強度:100mW/cm2
照射時間:48時間
ブラックパネル温度:63℃
湿度:50%RH
なお、この試験条件は0.83年分の太陽光暴露条件に相当するものである。
前記2種類のアクリレートモノマーの代わりに、下記式(9):
Claims (10)
- (メタ)アクリル系モノマーまたは(メタ)アクリル系オリゴマーと、リン系触媒またはリン系硬化剤とを含有することを特徴とする(メタ)アクリル系硬化性組成物。
- 前記リン系触媒または前記リン系硬化剤がトリフェニルホスフィンであることを特徴とする請求項1に記載の(メタ)アクリル系硬化性組成物。
- 前記(メタ)アクリル系モノマーまたは前記(メタ)アクリル系オリゴマーが、構造が異なる2種以上の(メタ)アクリル系モノマーまたは(メタ)アクリル系オリゴマーを含むものであることを特徴とする請求項1または2に記載の(メタ)アクリル系硬化性組成物。
- 前記(メタ)アクリル系モノマーまたは前記(メタ)アクリル系オリゴマーがジシクロペンタジエン骨格を有するものであることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系硬化性組成物。
- 前記(メタ)アクリル系モノマーまたは前記(メタ)アクリル系オリゴマーがフルオレン骨格を有するものであることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系硬化性組成物。
- 請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系硬化性組成物を硬化させてなるものであることを特徴とする(メタ)アクリル系硬化物。
- 請求項6に記載の(メタ)アクリル系硬化物と、ガラス繊維またはガラスフィラーとを含有することを特徴とする(メタ)アクリル系複合シート。
- 請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の(メタ)アクリル系硬化性組成物を調製する工程と、
前記(メタ)アクリル系硬化性組成物を硬化させる工程と、
を含むことを特徴とする(メタ)アクリル系硬化物の製造方法。 - 前記(メタ)アクリル系硬化性組成物を紫外線照射により硬化させることを特徴とする請求項8に記載の(メタ)アクリル系硬化物の製造方法。
- 前記(メタ)アクリル系硬化性組成物を調製する工程において、構造が異なる2種以上の(メタ)アクリル系モノマーまたは(メタ)アクリル系オリゴマーを併用し、その混合比を調整することによって、前記(メタ)アクリル系硬化物の屈折率を制御することを特徴とする請求項8または9に記載の(メタ)アクリル系硬化物の製造方法。
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