JP2011105320A - ポリペール缶 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリペール缶として、収容物残渣の除去作業を要することなく缶本体を繰り返し再使用でき、同じ缶本体を性状の異なる様々な収容物に共用できるものを提供する。
【解決手段】合成樹脂製の缶本体1と、缶本体1内に嵌装される合成樹脂製の内側容器2と、缶本体1の上方開口部10に嵌着される合成樹脂製の缶蓋3と、缶本体1に対する缶蓋3の止着手段とを備え、内側容器2の開口20周縁に缶本体1の開口周縁上に被さる鍔部21が形成され、缶蓋3の周縁に下向きに開放した環状溝部31を備え、環状溝部31の溝底にパッキン4が装填されている。缶本体1内に内側容器2を嵌装し、缶本体1の開口周縁とこれに被さる内側容器2の鍔部21とを缶蓋3の環状溝部31に嵌合して止着手段で止着することにより、缶内を封止する。
【選択図】図2
【解決手段】合成樹脂製の缶本体1と、缶本体1内に嵌装される合成樹脂製の内側容器2と、缶本体1の上方開口部10に嵌着される合成樹脂製の缶蓋3と、缶本体1に対する缶蓋3の止着手段とを備え、内側容器2の開口20周縁に缶本体1の開口周縁上に被さる鍔部21が形成され、缶蓋3の周縁に下向きに開放した環状溝部31を備え、環状溝部31の溝底にパッキン4が装填されている。缶本体1内に内側容器2を嵌装し、缶本体1の開口周縁とこれに被さる内側容器2の鍔部21とを缶蓋3の環状溝部31に嵌合して止着手段で止着することにより、缶内を封止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、プラスチック製で缶蓋付きのポリペール缶に関する。
一般的に、この種のポリペール缶は、缶本体及び缶蓋がポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂の硬質成形物からなり、缶本体の開口周縁部に外側へ張出した環状係止部が形成されると共に、缶蓋の周縁に下向きに開放した環状溝部を有し、該環状溝部の溝底にパッキンを嵌装し、この環状溝部に缶本体の開口周縁部を嵌入係止することによって缶内を封止するように構成されている(特許文献1)。
しかるに、ポリペール缶は、金属製ペール缶のような錆の問題がなく、且つ安価に製造できるという利点はあるが、ワンウエイ缶として使用後には廃棄されるの普通であり、回収しても廃プラスチック材としての再生原料にする程度である。これは、ポリペール缶の場合、缶内面に付着した塗料や接着剤、樹脂、油のような収容物残渣を除去することが困難であり、その除去に要するコストが高く付く上、除去作業の際にプラスチックの缶内面が傷付き易いために再利用しにくいことによる。また、従来のポリペール缶では、収容物の性状によって使用するプラスチック材種が制約されるから、多様な収容物に対して共用できず、それだけコスト高になるという難点もあった。
本発明は、上述の事情に鑑みて、ポリペール缶として、収容物残渣の除去作業を要することなく缶本体を繰り返し再使用でき、且つ同じ缶本体を性状の異なる様々な収容物に共用できるものを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係るポリペール缶は、合成樹脂製の上方に開放した缶本体1と、この缶本体1内に嵌装される合成樹脂製の上方に開放した内側容器2と、缶本体1の上方開口部10に嵌着される合成樹脂製の缶蓋3と、缶本体1に対する缶蓋3の止着手段とを備え、内側容器2の開口20周縁に、缶本体1の開口周縁上に被さる鍔部21が形成され、缶蓋3の周縁に下向きに開放した環状溝部31を有すると共に、該環状溝部31の溝底にパッキン4が装填され、缶本体1内に内側容器2を嵌装し、缶本体1の開口周縁とこれに被さる内側容器2の鍔部21とを缶蓋3の環状溝部31に嵌合して前記止着手段で止着させることにより、缶内を封止するように構成されてなる。
請求項2の発明は、上記請求項1のポリペール缶において、前記止着手段は、缶本体1の開口周縁から外側へ張出した環状係止部11の先端縁を、缶蓋3の環状溝部31における外周壁の内面側に設けた係止突縁部32に係止させるものとしている。
請求項3の発明は、上記請求項1のポリペール缶において、前記止着手段は、缶本体1の開口周縁と缶蓋3の環状溝部31との嵌合部分を外側から周回して締め付ける緊締バンド6としている。
請求項4の発明は、上記請求項1〜3の何れかのポリペール缶において、缶本体1の胴部1a及び底壁部1bのの肉厚が1.0〜3.0mm、内側容器2の全体の肉厚が0.1〜0.5mmである構成としている。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4の何れかのポリペール缶において、缶本体1及び内側容器2は下方へ縮径した略円筒形であって、内側容器2が熱可塑性樹脂フィルムの真空成形品からなる構成としている。
請求項6の発明は、上記請求項1〜5の何れかのポリペール缶において、缶本体1の底壁部1bと該缶本体1内に収容した内側容器2の底壁部2bとが離間し,両底壁部1b,2b間の空間S1と内側容器2内(空間S2)とに異なる収容物を収容可能とした構成としている。
次に、本発明の効果を図面の参照符号を付して説明する。まず、請求項1の発明に係るポリペール缶によれば、缶本体1内に嵌装された内側容器2内に所要の収容物を収容し、該内側容器2の鍔部21が缶本体1の開口周縁上に被さった状態で缶蓋3を嵌合し、止着手段によって缶内を封止でき、缶本体1の内面が収容物に対して非接触状態に保たれ、使用後の缶本体1の内面に収容物残渣が付着しないから、その除去作業を要することなく該缶本体1を繰り返し再使用できると共に、性状の異なる収容物にも同じ缶本体1を共用できる。一方、内側容器2については、使用後に廃棄することになるが、ポリペール缶としての機械的強度は缶本体1側で担えるから、合成樹脂フィルムの真空成形物のような薄肉で安価に製作できるものを利用できる。従って、内側容器2は言わばポリ袋扱いで再使用できなくとも僅かなコスト負担で済むため、ポリペール缶全体としてのコストは缶本体1の反復再使用で著しく低減できる上、内側容器2のみを収容物の性状に適した材質に設定すればよく、缶本体1側では専ら機械的特性を確保できればよいから、該缶本体1としても安価な材料を利用できる。
請求項2の発明によれば、缶蓋3の止着手段が、缶本体1の開口周縁から外側へ張出した環状係止部11の先端縁を、缶蓋3の環状溝部31における外周壁の内面側に設けた係止突縁部32に係止させるものであるから、缶本体1に対して缶蓋3を圧嵌するだけで容易に止着できる上、缶蓋3が不用意に外れる懸念はなく、封止の信頼性が向上する。
請求項3の発明によれば、缶蓋3の止着手段が缶本体1の開口周縁と缶蓋3の環状溝部31との嵌合部分を外側から周回して締め付ける緊締バンド6からなるため、缶本体1に対して缶蓋3を容易に確実に止着できると共に、この止着状態から緊締バンド6を取り外すことで缶蓋3を缶本体1から簡単に離脱できるから、缶蓋3の再使用が可能となる。
請求項4の発明によれば、缶本体1の胴部1a及び底壁部1bが特定範囲の肉厚を有することから、ポリペール缶としての充分な機械的強度と軽量性が得られると共に、内側容器2の全体の肉厚が特定範囲にあるため、該内側容器2を安価に製作できるという利点がある。
請求項4の発明によれば、缶本体1及び内側容器2が下方へ縮径した略円筒形をなすことから、使用前の保管や搬送において両者の複数個をそれぞれ嵌め重ねて嵩の低い状態にできると共に、内側容器2が真空成形品であるために非常に安価に製造できるという利点がある。
請求項5の発明によれば、缶本体1の底壁部1bと内側容器2の底壁部2bとの間に空間S1を有するから、この空間S1と内側容器2内(空間S2)とを利用して、使用時に混合する二種の材料(液剤L1,L2)や用途的に関連性の高い二種の材料を分離した状態で一缶に収容できる。
次に、本発明に係るポリペール缶の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1〜図3に示す第一実施形態のポリペール缶は、下側へ縮径した略円筒形で上方に開放した缶本体1と、同じく下側へ縮径した略円筒形で上方に開放した内側容器2と、缶本体1の上方開口部10に嵌着される略円盤状の缶蓋3とで構成されている。
缶本体1は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂の硬質成形物からなり、缶蓋止着手段として、上端開放部10の周縁から外側へ張出した縦断面下向き鉤形の環状係止部11が形成されている。また、該缶本体1の上部外周には、上下2条の環状補強リブ12,13と、これらより下位にあって縦断面略下向きL字状をなすフランジ部14とを備えており、径方向両側で下側の環状補強リブ13とフランジ部14との間に形成された矩形の支持枠部15に、金属線からなる持ち手5の基端部が枢着されている。
内側容器2は、ポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性樹脂フィルムから製作された真空成形物であり、開口20の周縁から外側へ縦断面下側凹に湾曲して張出する鍔部21を備えている。しかして、この内側容器2は、缶本体1の内側へ嵌装した状態で鍔部21が缶本体1の環状係止部11に被さると共に、胴部2aが缶本体1の胴部1aに密接して、且つ底壁部2bが缶本体1の内底面に接するように、寸法設定されている。
缶蓋3は、缶本体1と同様の合成樹脂の硬質成形物からなり、周縁に下向きに開放した環状溝部31を備え、該環状溝部31の溝底にリング状で断面円形のパッキン4が装填されると共に、該環状溝部31を構成する外周壁31aの内面側に、缶蓋止着手段として縦断面爪形をなす係止突縁部32がパッキン4のやや下位で全周にわたって形成されている。そして、環状溝部31は缶本体1の環状係止部11が嵌入し得る径及び内奥幅に設定されているが、係止突縁部32の形成位置における溝幅は缶本体1の環状係止部11の幅よりも狭くなっている。なお、該蓋板3の天板部3aには周辺寄りに位置して切取り開放式の注ぎ口33が設けられ、また環状溝部31の外周壁31aの下部には切取り用の環状薄肉部34が形成され、更に天板部3aの表裏周辺部と環状溝部31の内周壁31bとの間には、補強リブ35a,35bが周方向一定間隔置きに形成されている。
上記構成のポリペール缶を使用するには、まず図2に示すように、缶本体1内に内側容器2を嵌装し、該内側容器2内に所要の収容物(図示省略)を所定量注入(液剤)又は充填(粉末や顆粒)したのち、上方から缶蓋3を当てがって押圧する。これにより、図3に示すように、缶本体1の環状係止部11上に内側容器2の鍔部21が被さった状態の開口周縁部は、材料弾性による変形を伴って缶蓋3の環状溝部31の内奥へ強制的に圧入され、缶蓋係止手段を構成する環状係止部11の先端が環状溝部31の係止突縁部32の上側に係合して抜出不能になる。また、該開口周縁部の圧入によって圧縮されたパッキン4が、環状溝部31該開口周縁部の上面つまり鍔部21の表面に密着状態に弾接し、もって缶内が外部に対して封止される。
かくして缶蓋3によって封止したポリペール缶では、内側容器2内に収容物が入っていることから、缶本体1の内面は収容物に対して非接触状態に保たれる。また、ポリペール缶としての機械的強度は缶本体1によって担われると共に、内容物の重量ならびに搬送中の内容物の揺動による側圧も缶本体1に負荷するから、内側容器2は専ら缶本体1の内面に収容物が接するのを防ぐ遮断層として機能している。従って、使用後の缶本体1は、内面に収容物残渣が付着していないため、収容物残渣の除去作業を要することなく何度も再使用できる。一方、使用後の内側容器2は収容物残渣が付着しているので廃棄するが、安価で薄肉の真空成形物であるから、言わばポリ袋扱いで再使用できなくとも僅かなコスト負担で済む。よって、ポリペール缶全体としてのコストは缶本体1の反復再使用で著しく低減できる。
また、このようなポリペール缶においては、安価な内側容器2のみを収容物の性状に適した材質に設定すればよく、缶本体1側は収容物の性状による材質面の制約がない。従って、缶本体1は、性状の収容物に対して同じものを共用できる上、缶としての強度のみを確保できればよく、耐薬品性等の化学的特性を考慮する必要がないから、安価な樹脂材料を使用できる。更に、缶本体1及び内側容器2は、共に下方へ縮径した略円筒形をなすことから、使用前の保管や搬送において両者の複数個をそれぞれ嵌め重ねて嵩の低い状態にできるという利点もある。
なお、缶本体1の上側の環状補強リブ12は、缶蓋3による封止状態において、先端縁が缶蓋3の環状溝部31における外周壁31aの下端縁に近接して配置することで、該外周壁31aの内側に他物品が入り込むのを阻止し、もって缶蓋3が他物品の引っ掛かりで外れるのを防止している。また、該外周壁31aの環状薄肉部34は、缶蓋3を取り外す際にその部分から下方側を切り取ることにより、当該外周壁31aと環状補強リブ12との間にこじ開け用の隙間を形成するようになっている。
ここで、缶本体1としては、ポリペール缶としての充分な機械的強度と軽量性を得る上で、胴部1a及び底壁部1bの肉厚が1.0〜3.0mm程度であることが好ましい。また、内側容器2は、熱可塑性樹脂フィルムの真空成形物としての材料及び製造コスト面より、全体の肉厚が0.1〜0.5mm程度であることが推奨される。
図4に示す第二実施形態のポリペール缶は、缶本体1及び缶蓋3は前記第一実施形態と同様であるが、内側容器2が缶本体1に対して深さの浅いものになっている。このポリペール缶では、第一実施形態と同様にして缶蓋3による封止を行うが、同図(B)で示すように、缶本体1内に内側容器2を嵌装した状態において、缶本体1の底壁部1aと内側容器2の底壁部2bとの間に構成される空間S1が構成されるから、この空間S1と内側容器2内の空間S2とを利用して、使用時に混合する二種の液剤L1,L2を相互に分離した状態で収容している。
なお、液剤L1,L2としては、例えば二液性(反応硬化性)の接着剤や塗料における主剤と硬化剤、一般的塗料における樹脂溶液と希釈溶剤等が挙げられる。また、両空間S1,S2に分離して収容する二種の材料は、液剤L1,L2に限らず、一方又は両方が粉末や顆粒等の固形物であってもよいし、また使用時に混合するものでなくとも用途的に関連性の高いものも収容対象となる。ただし、缶本体1を繰り返し使用する上で、空間S1側には付着しにくい材料や除去又は清掃容易な材料を収容するのがよい。
しかして、内側容器2は、熱可塑性樹脂フィルムの真空成形物等として安価に製造できるから、空間S1,S2の容積比が分離収容する二種の材料の混合比率に対応するように、種々の深さのものを低コストで容易に調達・準備することができる。
図5及び図6で示す第三実施形態のポリペール缶は、缶本体1及び内側容器2は前記第一実施形態とほぼ同様であるが、缶蓋3は缶蓋止着手段としての緊締バンド6を介して缶本体1に止着する構造になっている。
緊締バンド6は、外レバー式の金属製のもので、断面が底辺側に開いた台形で開環状のバンド本体61の一端側に、相似断面で当該バンド本体1に外嵌し得る円弧状の操作レバー62が枢着されると共に、該バンド本体61の他端側と操作レバー62の中間部との間に針金を矩形に曲成したリンク片63が枢着連結され、またバンド本体61の操作レバー62から所定距離の位置に鉤形のロック片64が枢着されている。そして、この緊締バンド6では、操作レバー62をバンド本体61側へ引き付けて該バンド本体61に外嵌させることにより、バンド本体61が縮径して緊締状態になると共に、この状態でロック片64を回動させて操作レバー62の先端の係止孔62aに嵌入させることにより、該操作レバー62がロックされて緊締状態で固定される。
なお、缶本体1の開口周縁は外側へ縦断面U字形に折り返す形で鍔部16を形成しており、該缶本体1内に内側容器2を嵌装することにより、該鍔部16上に内側容器2の鍔部21が被さるようになっている。また、缶蓋3は、環状周壁30を有すると共に、該環状周壁30の上端から外側へ断面半円形の鍔部30aが張出し、この鍔部30aの下面が下向きに開放した環状溝部31を構成し、また天板部3aには補強用の環状凸部36が下向きに突設されている。
この第三実施形態のポリペール缶では、缶本体1内に内側容器2を嵌装し、該内側容器2内に所要の収容物(図示省略)を所定量注入(液剤)又は充填(粉末や顆粒)した上で、図6に示すように、まず環状溝部31にリング状で断面半円形のパッキン4を接着した缶蓋3を上方から被せる。これによって缶蓋3の環状周壁30が内側容器2に内嵌すると共に、缶本体1の鍔部16上に内側容器2の鍔部21が被さった状態の開口周縁部に、缶蓋3の環状溝部31がパッキン4を介して嵌合するから、この嵌合部分の外側に緊締バンド6のバンド本体61を周回嵌合させて緊締することにより、パッキン4の圧縮を伴って缶内が外部に対して封止される。
この構成においては、前記第一実施形態と同様に、内側容器2内に収容物が入っており、缶本体1の内面は収容物に対して非接触状態に保たれるから、使用後の缶本体1は収容物残渣の除去作業を要することなく何度も再使用できる。また、缶蓋3は、緊締バンド6を取り外すことで簡単に缶本体1から離脱できると共に、上部に位置して収容物の付着が少ないため、簡単な洗浄を施すだけで再使用が可能となる。
なお、緊締バンド6としては、上記第三実施形態では外レバー式のものを使用しているが、内レバー式やボルト締付式のものも使用可能である。またバンド本体61の断面形状は、例示した底辺側に開いた台形に限らず、V字形、U字形、C字形、くの字形、半円形等の所謂山形で、緊締によって嵌合部分を上下に圧迫できる形状であればよい。
更に、本発明のポリペール缶では、内側容器2の開口20の封鎖用として、同様の熱可塑性樹脂フィルムの真空成形物からなる内蓋を用い、もって缶蓋3についても収容物と非接触として再使用可能にする構成としてもよい。また、第一実施形態の缶蓋3では天板部3aに切取り開放式の注ぎ口33を設けているが、捻回式のキャップを有する注ぎ口を設けてもよい。一方、第一〜第三実施形態で例示したポリペール缶では缶本体1及び内側容器2が共に下側へ縮径した略円筒形をなすが、本発明のポリペール缶は缶本体1及び内側容器2が共に上端から下端まで一定内径の円筒形でもよい。その他、本発明においては、缶本体1及び缶蓋3の細部構成について、実施形態以外に種々設計変更可能である。
1 缶本体
1a 胴部
1b 底壁部
10 上端開口部
11 環状係止部(蓋板止着手段)
16 鍔部
2 内側容器
2a 胴部
2b 底壁部
20 開口
21 鍔部
3 缶蓋
31 環状溝部
31a 外周壁
32 係止突縁部(蓋板止着手段)
4 パッキン
6 緊締バンド(蓋板止着手段)
S1 空間
S2 空間(内側容器内)
1a 胴部
1b 底壁部
10 上端開口部
11 環状係止部(蓋板止着手段)
16 鍔部
2 内側容器
2a 胴部
2b 底壁部
20 開口
21 鍔部
3 缶蓋
31 環状溝部
31a 外周壁
32 係止突縁部(蓋板止着手段)
4 パッキン
6 緊締バンド(蓋板止着手段)
S1 空間
S2 空間(内側容器内)
Claims (6)
- 合成樹脂製の上方に開放した缶本体と、この缶本体内に嵌装される合成樹脂製の上方に開放した内側容器と、缶本体の上方開口部に嵌着される合成樹脂製の缶蓋と、缶本体に対する缶蓋の止着手段とを備え、
前記内側容器の開口周縁に、缶本体の開口周縁上に被さる鍔部が形成され、
前記缶蓋の周縁に下向きに開放した環状溝部を備えると共に、該環状溝部の溝底にパッキンが装填され、
缶本体内に前記内側容器を嵌装し、缶本体の開口周縁とこれに被さる内側容器の鍔部とを缶蓋の環状溝部に嵌合して前記止着手段で止着することにより、缶内を封止するように構成されてなるポリペール缶。 - 前記止着手段は、缶本体の開口周縁から外側へ張出した環状係止部の先端縁を、缶蓋の環状溝部における外周壁の内面側に設けた係止突縁部に係止させるものである請求項1記載のポリペール缶。
- 前記止着手段は、缶本体の開口周縁と缶蓋の環状溝部との嵌合部分を外側から周回して締め付ける緊締バンドである請求項1記載のポリペール缶。
- 缶本体の胴部及び底壁部の肉厚が1.0〜3.0mm、内側容器の全体の肉厚が0.1〜0.5mmである請求項1〜3のいずれかに記載のポリペール缶。
- 缶本体及び内側容器は下方へ縮径した略円筒形であって、該内側容器が熱可塑性樹脂フィルムの真空成形品からなる請求項1〜4の何れかに記載のポリペール缶。
- 缶本体の底壁部と該缶本体内に収容した内側容器の底壁部とが離間し,両底壁部間の空間と内側容器内とに異なる収容物を収容可能とした請求項1〜5の何れかに記載のポリペール缶。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110624 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121205 |